JP2008149957A - 車両用採光構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】照明装置を点灯することなく、車室の乗員の足元に採光することができる車両用採光構造を得る。
【解決手段】車室内のインストルメントアッパパネル20の車両前方側に上側開口部26が設けられ、インストルメントロアパネル21の車両前方側に下側開口部50が設けられている。インストルメントアッパパネル20とインストルメントロアパネル21の間には、上側開口部26と下側開口部50とをつなぐ空間部52が形成されている。上側開口部26には、樹脂等からなる光透過性のパネル48が取付けられている。これによって、ウインドシールドガラス18から入った外光Lが上側開口部26と下側開口部50を通ってインストルメントロアパネル21の下部に導かれる。
【選択図】図3
【解決手段】車室内のインストルメントアッパパネル20の車両前方側に上側開口部26が設けられ、インストルメントロアパネル21の車両前方側に下側開口部50が設けられている。インストルメントアッパパネル20とインストルメントロアパネル21の間には、上側開口部26と下側開口部50とをつなぐ空間部52が形成されている。上側開口部26には、樹脂等からなる光透過性のパネル48が取付けられている。これによって、ウインドシールドガラス18から入った外光Lが上側開口部26と下側開口部50を通ってインストルメントロアパネル21の下部に導かれる。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両の外部から車室内の乗員の足元付近へ採光する車両用採光構造に関する。
下記特許文献1には、車室内の乗員の足元を照らすために、車室内の足元に近い位置に複数の照明装置を取り付けた構成が開示されている。
特開2003−72463号公報
しかしながら、上記先行技術では、運転席や助手席の足元はインストルメントパネルや車両用ドアの影になるため、照明装置を点灯しないと常に暗い。また、照明装置を別途取付けるため、コストアップとなると共に、照明装置を点灯するためにバッテリーを使用しなければならない。さらに、照明装置は人工的な光であるため、乗員に無機質な感覚を与える。
本発明は上記事実を考慮し、照明装置を点灯することなく、車室の乗員の足元に採光することができる車両用採光構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両用採光構造は、車室内のインストルメントパネルの上部に設けられた上側開口部と、前記インストルメントパネルの下部に設けられた下側開口部と、前記上側開口部と前記下側開口部とをつなぐ空間部と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の車両用採光構造において、前記上側開口部から入射した光の光路上に、光の方向、色調及び光の強さの少なくとも一つを変える光調節手段を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の車両用採光構造において、前記光調節手段が、光の色調を変化させるフィルターであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の車両用採光構造において、前記フィルターは、着色された液体を光透過性の容器で密封したものであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2記載の車両用採光構造において、前記光調節手段が、反射鏡であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2記載の車両用採光構造において、前記光調節手段が、前記上側開口部側に配置された集光レンズと、前記下側開口部側に配置された拡散レンズと、を有することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の車両用採光構造において、前記光調節手段が、前記集光レンズと前記拡散レンズとの間に光伝達手段を有することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1記載の車両用採光構造において、前記空間部に、光透過性部材からなる箱を配置したことを特徴とする。
請求項9の発明に係る車両用採光構造は、車両用ドアの下部に、外光を車室内へ透過させる光透過部を設けたことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9記載の車両用採光構造において、前記光透過部は、前記車両用ドアの下部の車両幅方向外側に設けられた外側開口部と、前記車両用ドアの下部の車両幅方向内側に設けられた内側開口部と、前記外側開口部に装着された防水ガラスと、を有することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項記載の車両用採光構造において、車両用ドアの下部に、外光を車室内へ透過させる光透過部を設けたことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、車室内のインストルメントパネルの上部に上側開口部が設けられ、インストルメントパネルの下部に下側開口部が設けられており、上側開口部と下側開口部とをつなぐ空間部によって、上側開口部から下側開口部を通してインストルメントパネルの下部へ外光が導かれる。これによって、車室内の運転席や助手席の乗員の足元付近に外光を導くことが可能となる。このため、照明装置を点灯することなく、乗員の足元付近に採光することができる。
請求項2記載の本発明によれば、空間部の上側開口部から入射した光の光路上に、光の方向、色調及び光の強さの少なくとも一つを変える光調節手段が設けられているので、上側開口部から入射した光の方向、色調及び光の強さの少なくとも一つを変えて下側開口部へ導くことが可能となる。光の方向を変えることによって、上側開口部と下側開口部の設計の自由度が高まる。また、光の色調又は光の強さを変えることによって、車室内を照らす光に面白みを持たせることが可能となる。
請求項3記載の本発明によれば、光調節手段が、光の色調を変化させるフィルターであるので、車室内を照らす光に面白みを持たせることができると共に、フィルターの存在により、エンジン音などの遮音効果が得られる。
請求項4記載の本発明によれば、フィルターは、着色された液体を光透過性の容器で密封したものであるので、車両の振動によって液体が波打ち、車室内を照らす光に揺らぎ効果を持たせることが可能となる。
請求項5記載の本発明によれば、光調節手段が反射鏡であるので、上側開口部から入射した光が反射鏡で反射し、下側開口部へ導かれる。これによって、上側開口部から入射した光の光路を変えることができる。
請求項6記載の本発明によれば、上側開口部から入射された光が、上側開口部側に配置された集光レンズを通って集光され、前記下側開口部側に配置された拡散レンズを通って拡散される。このため、車室内の乗員の足元の広い範囲を照らすことが可能となる。
請求項7記載の本発明によれば、集光レンズと拡散レンズとの間に光伝達手段が設けられているので、集光レンズを通った光が光伝達手段によって拡散レンズに導かれる。光伝達手段によって、集光レンズと拡散レンズとを直線方向に配置する必要がなくなり、設計の自由度が高まる。
請求項8記載の本発明によれば、空間部に、光透過性部材からなる箱が配置されているので、上側開口部から入射した光が箱を通って下側開口部へ導かれる。さらに、箱を例えばスピーカーの箱(エンクロージャー)として用いることができ、省スペース化を実現できる。
請求項9記載の本発明によれば、車両用ドアの下部に設けられた光透過部によって、外光が車室内の下部へ透過される。このため、照明装置を点灯することなく、車室内の乗員の足元付近に採光することができる。
請求項10記載の本発明によれば、車両用ドアの下部の車両幅方向外側に外側開口部が設けられており、外側開口部に防水ガラスが装着されることによって、車両用ドアの防水が確保されている。また、車両用ドアの下部の車両幅方向内側に内側開口部が設けられており、外側開口部の防水ガラスから入射した外光は、内側開口部を通って車室内に透過される。このため、照明装置を点灯することなく、車室内の乗員の足元付近に採光することができる。
請求項11記載の本発明によれば、インストルメントパネルの下部へ外光が導かれることに加えて、車両用ドアの下部に設けられた光透過部によって、外光が車室内へ透過される。このため、照明装置を点灯することなく、車室内の乗員の足元付近をよりいっそう明るくすることができる。
以上説明したように、請求項1記載の車両用採光構造は、照明装置を点灯することなく、車室内の運転席や助手席の乗員の足元に採光することができる。
請求項2記載の本発明に係る車両用採光構造は、上側開口部と下側開口部の設計の自由度が高まり、また、車室内を照らす光に面白みを持たせることができる。
請求項3記載の本発明に係る車両用採光構造は、車室内を照らす光に面白みを持たせることができると共に、フィルターによって遮音が可能となる。
請求項4記載の本発明に係る車両用採光構造は、車室内を照らす光に揺らぎ効果を与えることができる。
請求項5記載の本発明に係る車両用採光構造は、上側開口部から入射した光の光路を変えて下側開口部へ導くことができ、上側開口部と下側開口部の設計の自由度がよりいっそう高まる。
請求項6記載の本発明に係る車両用採光構造は、車室内の乗員の足元の広い範囲を照らすことができる。
請求項7記載の本発明に係る車両用採光構造は、上側開口部と下側開口部の設計の自由度がさらに高まる。
請求項8記載の本発明に係る車両用採光構造は、光透過部材からなる箱をスピーカーの箱(エンクロージャー)として用いることができ、省スペース化を実現できる。
請求項9記載の本発明に係る車両用採光構造は、照明装置を点灯することなく、車室内の乗員の足元に採光することができる。
請求項10記載の本発明に係る車両用採光構造は、車両用ドアの防水が確保されると共に、照明装置を点灯することなく、車室内の乗員の足元に採光することができる。
請求項11記載の本発明に係る車両用採光構造は、車室内の乗員の足元をよりいっそう明るくすることができる。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両用採光構造が設けられた車室内の前方側が示されている。この図に示されるように、車両10のボディー本体12の車両幅方向の両側には、フロントドア開口部14が形成されており、各フロントドア開口部14にフロントサイドドア16が開閉可能に取付けられている。ボディー本体12の車室前方にはウインドシールドガラス18が装着されている。車室内のウインドシールドガラス18と対向する位置には、車室後方側に張り出したインストルメントアッパパネル20が設けられており、インストルメントアッパパネル20の下部にインストルメントロアパネル21が設けられている。車室内のインストルメントロアパネル21の車両後方側には、車両幅方向右側に運転席22と、車両幅方向左側に助手席24とが設けられている。
図1及び図2に示されるように、インストルメントアッパパネル20の上部には、本実施形態の車両用採光構造を構成する複数の上側開口部26、27、28、29が設けられている。図3には、上側開口部26の車両前後方向に沿った状態の車両10の断面図が示されている。
図3に示されるように、ウインドシールドガラス18より車両前方側に、ウインドシールドガラス18の下縁に沿ってカウル32が配設されている。カウル32は、車両上方側が開放された樋状に形成されており、カウル32の車両後方側の一端部32Aにカウルトップパネル33が接合されている。カウルトップパネル33の上面は連結部19を介してウインドシールドガラス18の下縁と連結されている。車室の前方には、車両上下方向にダッシュパネル34が配設されており、カウル32の車両前方側の他端部32Bはダッシュパネル34の上端部34Aに結合されている。ダッシュパネル34は、車室の下方部に形成された傾斜部34Bを介して車室の底部に延設されており、その傾斜部34Bに走行用ペダル35が配設されている。カウル32の上部には、カウルルーバー36が配設されており、ウインドシールドガラス18を流下した雨水がカウルルーバー36を通ってカウル32に流れ込み、車両10の下部へ排出されるようになっている。また、カウル32の車両前方側には、エンジンフード38が配設されている。
また、カウルトップパネル33の車両後方側は車室内に延設されており、この延設部33Aにインストルメントアッパパネル20の一端20Aが取付けられている。インストルメントアッパパネル20は、車室内の車両後方側に張り出すように配置されている。ダッシュパネル34には、インストルメントロアパネル21の車両前方側の一端部21Aが接合されており、インストルメントロアパネル21は、車室内の下部から上方に湾曲しながら車両後方側に張り出すように配置されている。張り出した部分のインストルメントアッパパネル20とインストルメントロアパネル21との間に、車室内に通風するレジスター40が取付けられている。
レジスター40の車室側には、ルーバー40Aが設けられており、レジスター40の本体部40Bはインストルメントアッパパネル20とインストルメントロアパネル21の内側に配設されている。本体部40Bの背面側(車両前方側)にダクト42が設けられている。ダクト42の下部には、インストルメントパネルリインフォース44が車両幅方向に沿って配設されている。インストルメントロアパネル21の内側には、インストルメントパネルリインフォース44の車両後方側にエアバック装置46が配設されている。
インストルメントアッパパネル20の車両前方側には、ウインドシールドガラス18と対向する位置に上側開口部26が形成されている。この上側開口部26の内側の下部に突出部20Bが形成されており、この突出部20Bに係合するように、樹脂等からなる光透過性のパネル48が嵌め込まれている。また、インストルメントロアパネル21の車両前方側には、上側開口部26の下部に下側開口部50が形成されている。この下側開口部50は、上側開口部26よりも車両前後方向に大きく形成されている。インストルメントアッパパネル20とインストルメントロアパネル21の間には、上側開口部26と下側開口部50をつなぐ空間部52が設けられている。
図1に示されるように、インストルメントアッパパネル20には、上側開口部26の他に複数の上側開口部27、28、29が設けられている。図示を省略するが、これらの上側開口部27、28、29の下部にも図3と同様にインストルメントロアパネル21に下側開口部が設けられており、インストルメントアッパパネル20とインストルメントロアパネル21の間に、上側開口部と下側開口部とをつなぐ空間部が設けられている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図3に示されるように、ウインドシールドガラス18から車室内に入った外光Lは、インストルメントアッパパネル20に形成された上側開口部26へ入射され、空間部52を通じて下側開口部50へ導かれる。さらに、外光Lは下側開口部50を通ってインストルメントロアパネル21の下部の走行用ペダル35付近へ導かれる。また、図1に示されるように、上側開口部27、28、29から入射した外光Lも同様に空間部と下側開口部を通って乗員の足元に導かれる。
これによって、インストルメントロアパネル21の下部の運転席22や助手席24の乗員の足元付近に外光Lを導くことができる。このため、照明装置を点灯することなく、乗員の足元付近に採光することができる。また、外光Lとして、日中の自然光を乗員の足元に導くことにより、車室内に木漏れ日のような採光を演出できる。また、車室内で乗員が物を落としたときでも、足元付近が明るいため、対象物を探しやすい。
〔第2実施形態〕
以下、図4を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
以下、図4を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、インストルメントロアパネル21には、上側開口部26の下部に、上側開口部26と車両前後方向にほぼ同じ長さの下側開口部60が形成されている。上側開口部26には、樹脂等からなるメッシュ状のパネル58が取付けられている。上側開口部26と下側開口部60とをつなぐ空間部52には、上側開口部26及び下側開口部60の周囲を囲む筒状の箱体62が配置されており、箱体62の下部が下側開口部60の周囲のインストルメントロアパネル21の上面に連結されている。この箱体62は、樹脂等からなる透明の光透過性部材で形成されており、上部と下部に開口63、64が形成されている。
箱体62を構成する車両後方側の光透過性部材62Aには、下方部に略円形状の開口65が形成されている。この開口64の車両後方側にはスピーカー66が取付けられている。スピーカー66の本体部66Aは、インストルメントアッパパネル20とインストルメントロアパネル21の内側に配置されており、スピーカー66のホーン66Bが箱体62の内部を向くように配設されている。スピーカー66のホーン66Bから出力された音は、箱体62の内部へ伝播され、開口63、64から上側開口部26と下側開口部60を介して車室内へ伝播されるようになっている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
ウインドシールドガラス18から車室内に入った外光Lは、上側開口部26から箱体62の内部を通って下側開口部60へ導かれ、下側開口部60からインストルメントロアパネル21の下部へ導かれる。これによって、運転席22や助手席24の乗員の足元に外光Lを導くことができ、照明装置を点灯することなく、乗員の足元に採光することができる。また、上側開口部26と下側開口部60との間の空間部52に、スピーカー66を備えた箱体62を配設することによって、限られたスペースで低音を増強することが可能となる。
なお、本実施形態では、箱体62の上部と下部に上側開口部26と下側開口部60とほぼ同じ大きさの開口63、64を設けたが、開口63、64は、上側開口部26と下側開口部60より小さい形状でもよい。また、箱体62は、開口63、64を設けない密閉タイプでもよい。
〔第3実施形態〕
以下、図5を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
以下、図5を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、インストルメントロアパネル21には、上側開口部26の下部に、上側開口部26より車両前後方向に大きい下側開口部70が形成されており、この下側開口部70に光の色調を変化させるフィルター72が取付けられている。このフィルター72は、上下方向に薄い直方体からなる光透過性の密閉容器73と、密閉容器73の内部に封入された色付き液体74とで構成されている。
インストルメントロアパネル21の下側開口部70の周囲には、上方に折り曲げられた取付部71が設けられており、この取付部71に密閉容器73の上部に形成された突部73Aが係止されている。
密閉容器73は、樹脂等からなる透明な光透過性部材で形成されており、密閉容器73の内部に色付き液体74が約8分目まで収容されている。色付き液体74は、足元を照らしたときに足元の色(フロアマットの色など)に映える色を選択することが望ましい。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
ウインドシールドガラス18から車室内に入った外光Lは、上側開口部26から空間部52を通って下側開口部70に取付けられたフィルター72へ導かれ、フィルター72を通ってインストルメントロアパネル21の下部へ導かれる。フィルター72の密閉容器73には、色付き液体74が約8分目まで封入されているので、車両10の走行時の振動によって色付き液体74が波打ち、揺らぎ光L1が発生する。このため、運転席22や助手席24の乗員の足元に揺らぎ光L1を照らすことができると共に、揺らぎ光L1によって車室内の雰囲気を演出できる。
また、下側開口部70にフィルター72を取付けることにより、ダッシュパネル34の車両前方側に配置されたエンジンルーム(図示省略)の音が車室内に伝わることを抑制できる。
〔第4実施形態〕
以下、図6を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第4実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
以下、図6を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第4実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6(A)、(B)に示されるように、インストルメントロアパネル21には、上側開口部26の下部に、上側開口部26より車両前後方向及び車両幅方向に大きい下側開口部80が形成されている。下側開口部80の車両幅方向外側のインストルメントロアパネル21の上部には、光の方向を変えるための凸面鏡82が配置されている。凸面鏡82は、背面に設けられた支持体84によってインストルメントロアパネル21の上面に取付けられている。凸面鏡82は、上側開口部26から外光Lが入射される位置に設けられている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
ウインドシールドガラス18から車室内に入った外光Lは、上側開口部26から空間部52を通って凸面鏡82に導かれる。さらに、外光Lは凸面鏡82で反射されて車両幅方向に広がり、下側開口部80を通ってインストルメントロアパネル21の下部へ導かれる。このため、上側開口部26の下部だけでなく、運転席22や助手席24の乗員の足元付近の広い範囲を照らすことができる。また、凸面鏡82で光の方向を変えることができるので、上側開口部26と下側開口部80を配置する設計の自由度が高まる。
〔第5実施形態〕
以下、図7を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第5実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第4実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
以下、図7を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第5実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第4実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、インストルメントロアパネル21には、上側開口部26の下部に、上側開口部26より車両前後方向及び車両幅方向に大きい下側開口部90が形成されている。上側開口部26と下側開口部90との空間部52には、上方から順に外光Lを集光させる凸レンズ92と、光を伝達すると共に分光する光伝達部材94と、光を拡散させる凹レンズ96とが図示しないフレームに支持されている。光伝達部材94は、複数の光ファイバーで形成されており、上端部94Aが一本に束ねられ、下端側に放射状に分岐された分岐部94B、94C、94Dが形成されている。分岐部94B、94C、94Dと対向する位置に凹レンズ96が配置されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
ウインドシールドガラス18から車室内に入った外光Lは、上側開口部26の下部に配置された凸レンズ92を通って集光される。集光された光は、下部に配置された光伝達部材94の上端部94Aから分岐部94B、94C、94Dへ伝達され、分光される。光伝達部材94を通った光は、下部に配置された凹レンズ96を通って周囲に拡散され、下側開口部80を通ってインストルメントロアパネル21の下部へ導かれる。このため、上側開口部26の下部だけでなく、運転席22や助手席24の乗員の足元付近の広い範囲を照らすことができる。
〔第5実施形態のバリエーション〕
図8に示されるように、インストルメントロアパネル21には、上側開口部26の下部に、上側開口部26より車両前方にずれた位置に下側開口部100が形成されている。上側開口部26と下側開口部100との空間部52には、凸レンズ92の下部に、車両前方側に湾曲した湾曲部103Aを有する光伝達部材102が配置され、この光伝達部材102の下部に凹レンズ96が配置されている。光伝達部材102は、下部のインストルメントパネルリインフォース44と干渉しないように、上端部102Aから湾曲部103Aが車両前方側にU字状に張り出しており、湾曲部103Aの下端に分岐部103B、103C、103Dが形成されている。
図8に示されるように、インストルメントロアパネル21には、上側開口部26の下部に、上側開口部26より車両前方にずれた位置に下側開口部100が形成されている。上側開口部26と下側開口部100との空間部52には、凸レンズ92の下部に、車両前方側に湾曲した湾曲部103Aを有する光伝達部材102が配置され、この光伝達部材102の下部に凹レンズ96が配置されている。光伝達部材102は、下部のインストルメントパネルリインフォース44と干渉しないように、上端部102Aから湾曲部103Aが車両前方側にU字状に張り出しており、湾曲部103Aの下端に分岐部103B、103C、103Dが形成されている。
このような構成では、凸レンズ92を通って集光された光は、光伝達部材102の上端部102Aから湾曲部103Aを通って分岐部103B、103C、103Dへ伝達され、分光される。そして、下部の凹レンズ96を通って周囲に拡散され、下側開口部100を通ってインストルメントロアパネル21の下部へ導かれる。これによって、上側開口部26と下側開口部100とが上下方向にずれた位置に配置された場合や、上側開口部26と下側開口部100との間にインストルメントパネルリインフォース44などの部品が配置された場合であっても、上側開口部26から入った外光Lの方向を変えて下側開口部100まで導くことができ、設計上の自由度が高まる。
〔第6実施形態〕
以下、図9〜図11を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第6実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第5実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
以下、図9〜図11を用いて、本発明に係る車両用採光構造の第6実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第5実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図9及び図10に示されるように、車両10のボディー本体12の車両幅方向の両側に形成されたフロントドア開口部14には、それぞれフロントサイドドア116が開閉可能に取付けられている。フロントサイドドア116の下部の車両前方側には、外光を車室内へ透過させる光透過部120が設けられている。光透過部120は、それぞれ運転席22と助手席24の乗員の足元付近に設けられている。
図11に示されるように、フロントサイドドア116は、車両幅方向外側に配置されたドアアウタパネル122と、ドアアウタパネル122の車両幅方向内側に配置されたドアインナパネル130と、ドアインナパネル130の車両幅方向内側に配置されたドアトリム124とで構成されている。
光透過部120は、ドアアウタパネル122の下部の車両前方側に略四角形の外側開口部123を備えている。ドアアウタパネル122の外側開口部123の周囲には、車両幅方向内側に凹状に屈曲した取付部122Aが設けられている。この取付部122Aに透明なウインドシールドガラス126が嵌め込まれ、ウインドシールドガラス126の周縁が取付部122Aに接着されている。このウインドシールドガラス126によって、フロントサイドドア116の防水性が確保されている。
また、光透過部120は、ドアトリム124の下部の車両前方側に、外側開口部123と対向して略四角形の内側開口部125を備えている。ドアトリム124の内側開口部125の周囲には、車両幅方向外側に凹状に屈曲した取付部124Aが設けられている。この取付部124Aに樹脂等からなる透明なウインドパネル128が嵌め込まれ、ウインドパネル128の周縁が取付部124Aに接着されている。また、ドアインナパネル130には、外側開口部123と内側開口部125と対向する位置に開口部131が形成されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
フロントサイドドア116の光透過部120では、ドアアウタパネル122のウインドシールドガラス126から外光が入射され、開口部131及びドアトリム124のウインドパネル128を通って外光が車室内に導かれる。この光透過部120により、運転席22や助手席24の乗員の足元付近に採光することができる。
本実施形態では、図9に示されるように、インストルメントアッパパネル20に形成された上側開口部26、27、28、29に加えてフロントサイドドア116に光透過部120を設けたので、運転席22や助手席24の乗員の足元をよりいっそう明るく照らすことができる。また、フロントサイドドア116の下部に光透過部120を設けることによって、車両10の外部から乗員の足元付近が目視できるようになり、車両10の外観を演出できる。
〔上記実施形態の補足説明〕
(1)上記第1〜第6実施形態では、車両10の車室内の乗員の足元付近に、バッテリーを使用する足元照明を設けても良い。本実施形態の車両用採光構造と足元照明を併用することによって、夜間に外部から採光しにくい場合でも、足元照明で乗員の足元を照らすことができる。
(1)上記第1〜第6実施形態では、車両10の車室内の乗員の足元付近に、バッテリーを使用する足元照明を設けても良い。本実施形態の車両用採光構造と足元照明を併用することによって、夜間に外部から採光しにくい場合でも、足元照明で乗員の足元を照らすことができる。
(2)上記第4実施形態では、凸面鏡82を設けたが、これに限らず、平面鏡、凹面鏡などの反射鏡を設けても良い。このような反射鏡を設けることで、光の方向を変えることができ、光を照らす範囲や面積を変えることができる。
(3)上記第3〜第5実施形態では、光の色調又は光の方向を変えたが、フィルター、反射鏡、又はレンズなどを設けて光の強さを変えてもよい。また、光の方向、色調及び光の強さのいずれか2つ以上を組み合わせて変える構成としてもよい。
(4)上記第6実施形態では、インストルメントアッパパネル20に形成された上側開口部26、27、28、29に加えてフロントサイドドア116に光透過部120を設けたが、これに限らず、フロントサイドドア116に光透過部120のみを設ける構成でも良い。
10 車両
20 インストルメントアッパパネル(インストルメントパネル)
21 インストルメントロアパネル(インストルメントパネル)
26 上側開口部
50 下側開口部
52 空間部
60 下側開口部
62 箱体
70 下側開口部
72 フィルター
73 密閉容器
74 色付き液体(液体)
80 下側開口部
82 凸面鏡(反射鏡)
90 下側開口部
92 凸レンズ(集光レンズ)
94 光伝達部材(光伝達手段)
96 凹レンズ(拡散レンズ)
100 下側開口部
102 光伝達部材(光伝達手段)
116 フロントサイドドア(車両用ドア)
120 光透過部
122 ドアアウタパネル(車両用ドア)
124 ドアトリム(車両用ドア)
20 インストルメントアッパパネル(インストルメントパネル)
21 インストルメントロアパネル(インストルメントパネル)
26 上側開口部
50 下側開口部
52 空間部
60 下側開口部
62 箱体
70 下側開口部
72 フィルター
73 密閉容器
74 色付き液体(液体)
80 下側開口部
82 凸面鏡(反射鏡)
90 下側開口部
92 凸レンズ(集光レンズ)
94 光伝達部材(光伝達手段)
96 凹レンズ(拡散レンズ)
100 下側開口部
102 光伝達部材(光伝達手段)
116 フロントサイドドア(車両用ドア)
120 光透過部
122 ドアアウタパネル(車両用ドア)
124 ドアトリム(車両用ドア)
Claims (11)
- 車室内のインストルメントパネルの上部に設けられた上側開口部と、
前記インストルメントパネルの下部に設けられた下側開口部と、
前記上側開口部と前記下側開口部とをつなぐ空間部と、
を有することを特徴とする車両用採光構造。 - 前記上側開口部から入射した光の光路上に、光の方向、色調及び光の強さの少なくとも一つを変える光調節手段を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用採光構造。
- 前記光調節手段が、光の色調を変化させるフィルターであることを特徴とする請求項2に記載の車両用採光構造。
- 前記フィルターは、着色された液体を光透過性の容器で密封したものであることを特徴とする請求項3に記載の車両用採光構造。
- 前記光調節手段が、反射鏡であることを特徴とする請求項2に記載の車両用採光構造。
- 前記光調節手段が、前記上側開口部側に配置された集光レンズと、前記下側開口部側に配置された拡散レンズと、を有することを特徴とする請求項2に記載の車両用採光構造。
- 前記光調節手段が、前記集光レンズと前記拡散レンズとの間に光伝達手段を有することを特徴とする請求項6に記載の車両用採光構造。
- 前記空間部に、光透過性部材からなる箱を配置したことを特徴とする請求項1に記載の車両用採光構造。
- 車両用ドアの下部に、外光を車室内へ透過させる光透過部を設けたことを特徴とする車両用採光構造。
- 前記光透過部は、前記車両用ドアの下部の車両幅方向外側に設けられた外側開口部と、前記車両用ドアの下部の車両幅方向内側に設けられた内側開口部と、前記外側開口部に装着された防水ガラスと、を有することを特徴とする請求項9に記載の車両用採光構造。
- 車両用ドアの下部に、外光を車室内へ透過させる光透過部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の車両用採光構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006341497A JP2008149957A (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | 車両用採光構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006341497A JP2008149957A (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | 車両用採光構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008149957A true JP2008149957A (ja) | 2008-07-03 |
Family
ID=39652612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006341497A Pending JP2008149957A (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | 車両用採光構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008149957A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015190240A1 (ja) * | 2014-06-12 | 2015-12-17 | 矢崎総業株式会社 | ベゼル体及び車両用表示装置 |
US12034165B2 (en) | 2017-06-02 | 2024-07-09 | Lg Energy Solution, Ltd. | Negative electrode active material, negative electrode including negative electrode active material, and secondary battery including negative electrode |
-
2006
- 2006-12-19 JP JP2006341497A patent/JP2008149957A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015190240A1 (ja) * | 2014-06-12 | 2015-12-17 | 矢崎総業株式会社 | ベゼル体及び車両用表示装置 |
US10036941B2 (en) | 2014-06-12 | 2018-07-31 | Yazaki Corporation | Bezel body including a light guide member and vehicular display device including the bezel body |
US12034165B2 (en) | 2017-06-02 | 2024-07-09 | Lg Energy Solution, Ltd. | Negative electrode active material, negative electrode including negative electrode active material, and secondary battery including negative electrode |
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