JP2008149411A - ロボットおよびロボット用ケーブル保持構造およびケーブル保持用部品 - Google Patents

ロボットおよびロボット用ケーブル保持構造およびケーブル保持用部品 Download PDF

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Abstract

【課題】ロボット内部に配線されたケーブルの耐久性を向上させたロボット、ロボット内部に配線されたケーブルの耐久性を向上させるロボット用ケーブル保持構造およびケーブル保持用部品を提供すること。
【解決手段】支持部材と、支持部材に関節部を介して接続されたリンク部材と、支持部材からリンク部材の内部へ配線されたケーブルとを備えたロボットにおいて、関節部を、リンク部材を支持部材に対して1以上の自由度を有するように回動可能に構成し、リンク部材が第1の方向に回動する際にケーブルが屈曲するための支点となる第1の接触部材と、リンク部材が第2の方向に回動する際にケーブルが屈曲する支点となるための第2の接触部材とを備えさせるとともに、第1の接触部材と第2の接触部材とが、ケーブルが屈曲するための各々の支点がケーブルの長さ方向について異なる位置となるように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、支持部材に対して関節駆動し、内部にケーブルが配線されたリンク部材を備えるロボット、および該リンク部材に配線されたケーブルを保持するためのケーブル保持構造、およびケーブルを保持するケーブル保持用部品に関するものである。
近年、歩行型や車輪移動型のヒューマノイド型のロボットに代表されるロボットが開発されつつある。このようなロボットは、胴体部に対して腕部や脚部等のリンク部材が関節駆動可能に接続され、該リンク部材を自律的に動かすように制御することで、歩行動作等や物体の把持動作などの動きが実現される。
このようなロボットにおいては、自律的な動作を行うために、リンク部材において接触センサや加速度センサ等のセンサ類を配置する必要がある。そのため、これらのリンク部材の内部にセンサ類に対する信号を送受信するための信号ケーブルや、電力を供給するための電力ケーブルが配線される。(例えば特許文献1、2)
特開2006−15929号公報 特開2003−305683号公報
このようなロボットにおいて、リンク部材の駆動動作をより正確にしようとする場合、前述のセンサ類の数が多くなり、それに伴ってケーブルの本数を増やす必要が生じる。このように多くのケーブルをリンク部材の内部に配線する場合、ロボットの内部でケーブルの占める体積が増大する。そのため、ロボットを構成するリンク部材をコンパクトに構成するためには、リンク部材が駆動する際に多数のケーブルからなるケーブル群の移動し得る範囲を規定するように、ケーブル群を束ねるケーブル保持用部品を用いることが一般的である。このように、ケーブル群を束ねてその動きを規定することで、リンク部材の内部に配線されるケーブルの本数が多くなった場合であっても、リンク部材内部の限られたスペースにケーブルを配線することが可能となる。
しかしながら、前述のようなケーブルを保持する保持用治具を用いると、リンク部材の駆動する動きに合わせて、ケーブル上の同一の箇所が屈曲することになる。そのため、屈曲した箇所において断線等が生じやすくなり、ケーブルの耐久性を低下させることになるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ロボット内部に配線されたケーブルの耐久性を向上させたロボット、およびロボット内部に配線されたケーブルの耐久性を向上させるためのロボット用ケーブル保持構造、およびケーブル保持用部品を提供することを目的とする。
本発明に係るロボットは、支持部材と、前記支持部材に関節部を介して接続されたリンク部材と、前記支持部材からリンク部材の内部へ配線されたケーブルと、を備えるものであって、前記関節部が、前記リンク部材を支持部材に対して少なくとも1以上の自由度を有するように回動可能に構成されているとともに、前記リンク部材が第1の方向に回動する際に、前記ケーブルが屈曲するための支点となる第1の接触部材と、前記リンク部材が第2の方向に回動する際に前記ケーブルが屈曲する支点となるための第2の接触部材とを備えており、前記第1の接触部材と第2の接触部材とが、前記ケーブルが屈曲するための各々の支点が該ケーブルの長さ方向について異なる位置となるように構成されていることを特徴としている。
このようなロボットにおいては、支持部材に対してリンク部材が回動した際に、リンク部材内部に配線されたケーブルの屈曲する箇所がケーブルの長さ方向で異なる。したがって、リンク部材の回動する動作により、ケーブルの同一箇所に集中して屈曲することがなくなるため、屈曲動作の繰り返しによる断線等が起こり難くなり、ケーブルの耐久性を向上することができる。
また、このようなロボットにおいては、前記第1の接触部材と第2の接触部材とが、一体的に構成されていることが好ましい。このように、一体的に構成された各接触部材をロボット内部に取り付けることにより、リンク部材の内部に配線されたケーブル群を簡単に束ねることができるため、ロボット内部の配線に要する工数を低減することができる。
また、前記ロボットは、胴体部に対して首部、腕部、脚部などの駆動部が接続されたヒューマノイド型のロボットであってもよい。そして、この場合は、前記支持部材が胴体部に相当し、前記リンク部材が、該胴体部に接続される首部、腕部、脚部などの駆動部のいずれかに相当するものであってもよい。このようなヒューマノイド型のロボットにおいては、特にリンク部材となる腕部等を自律的に駆動するためのケーブルを数多く配線する必要があるため、本発明を適用することでその内部での配線工数がより低減される。
また、前述のように構成されたロボットにおいては、前記ケーブルが各接触部材と接触する箇所がケーブルの屈曲する箇所となるために、リンク部材内部のケーブルの動きが予測しやすくなる。そのため、ヒューマノイド型のロボットのように、リンク部材の動作する方向が定まっていないロボットにおいては、ケーブルの配線する位置を考慮した上で内部設計を行う作業がより容易になるという効果がある。
また本発明は、前記ロボットが胴体部に対して首部、腕部、脚部などの駆動部が接続されたヒューマノイド型のロボットである場合に、前記支持部材が胴体部である実施形態に限られるものではなく、支持部材が駆動動作を行う腕部であり、リンク部材が該腕部の先端に接続された手首部であるようなものであってもよい。さらに、前記支持部材が脚部であり、前記リンク部材が足首部であるようなものであってもよい。このようなロボットにおいても、前述のような支持部材が胴体部であるようなロボットと同様に、ケーブルの配線する位置を考慮した上で内部設計を行う作業がより容易になるという効果が得られる。
また、本発明は、前述のようなヒューマノイド型のロボットにおいて用いられるロボットに限定されるものではなく、例えば、支持部材が床面に固定された台座であり、前記リンク部材が、該台座に接続されたアーム部であるようなロボットにおいても、本発明は適用可能である。
また、本発明は、ロボットの内部に配線するケーブルを保持するためのロボット用ケーブル保持構造をも提供するものであり、このケーブル保持構造は、支持部材と、前記支持部材に関節部を介して少なくとも1以上の自由度を有するように回動可能に接続されたリンク部材と、前記支持部材からリンク部材の内部へ配線されたケーブルと、を備えるケーブル保持構造において、前記リンク部材が第1の方向に回動する際に前記ケーブルが屈曲するための支点となる第1の接触部材と、前記リンク部材が第2の方向に回動する際に前記ケーブルが屈曲する支点となるための第2の接触部材とを備えており、前記第1の接触部材と第2の接触部材とが、前記ケーブルが屈曲するための各々の支点が該ケーブルの長さ方向について異なる位置となるように構成されていることを特徴としている。
このようなケーブル配線構造においては、ロボットに含まれる支持部材に対してリンク部材が回動した際に、リンク部材内部に配線されたケーブルの屈曲する箇所がケーブルの長さ方向で異なる。したがって、リンク部材の回動する動作により、ケーブルの同一箇所に屈曲する部分が集中することがないため、屈曲動作の繰り返しによる断線等が起こり難くなり、ロボット内部に配線されたケーブルの耐久性を向上することができる。
さらに、本発明はロボットに用いられるケーブル保持用部品をも提供するものであって、本発明に係るケーブル保持用部品は、支持部材と、前記支持部材に関節部を介して少なくとも1以上の自由度を有するように回動可能に接続されたリンク部材と、前記支持部材からリンク部材の内部へ配線されたケーブルと、を備えるものであり、前記ケーブル保持用部品が、前記リンク部材が第1の方向に回動する際にリンク部材内部に配線されたケーブルが屈曲するための支点となる第1の接触部材と、前記リンク部材が第2の方向に回動する際に該ケーブルが屈曲する支点となるための第2の接触部材とを備えており、前記第1の接触部材と第2の接触部材とが、前記ケーブルが屈曲するための各々の支点が該ケーブルの長さ方向について異なる位置となるように構成されていることを特徴としている。
このようなケーブル保持用部品を用いることによって、ロボットに含まれる支持部材に対してリンク部材が回動した際に、リンク部材内部に配線されたケーブルの屈曲する箇所がケーブルの長さ方向で異なる。したがって、リンク部材の回動する動作により、ケーブルの屈曲する箇所が同一箇所に集中曲することがなくなるため、屈曲動作の繰り返しによる断線等が起こり難くなり、ロボット内部に配線されたケーブルの耐久性を向上することができる。
以上、説明したように、本発明によると、ロボット内部に配線されたケーブルの耐久性を向上させたロボット、およびロボット内部に配線されたケーブルの耐久性を向上させるためのロボット用ケーブル保持構造、およびケーブル保持用部品を提供することが可能となる。
発明の実施の形態1.
以下に、図1から図7を参照しつつ本発明の実施の形態1に係るロボットについて説明する。
図1は、本実施形態に係るヒューマノイド型のロボット1の外観を概略的に表しており、ロボット1は、胴体部10と、この胴体部10に対して関節駆動可能に接続された頭部20および腕部30(右腕部31、左腕部32)からなる上半身と、胴体部10に対して回動可能に接続された腰部40に対して関節駆動に接続された脚部50(右脚部51、左脚部52)からなる下半身とから構成されている。この実施形態においては、リンク部材としては腕部および脚部が、支持部材としては胴体部が該当する。また、後述するように、腕部および脚部に含まれるリンク部材(例えば手首部や足首部など)については、腕部本体および脚部本体が支持部材に相当する。以下、各構成要素について詳細に説明する。
胴体10は、その内部にロボット1に含まれる各要素の動作およびその他の機能を制御する制御部100を備えている。制御部100は、頭部20に含まれるカメラ部やマイク部(後述する)に入力された入力信号の内容を認識し、かつ、認識した入力信号に対して適切な応答を行うための出力信号を出力する他、腕部や脚部などを自律的に動作させるためのプログラム等を記憶する記憶領域や、そのプログラムを実行する演算処理部等を備えた制御コンピュータである。この制御部100の詳細な構成については省略する。
頭部20は、胴体部10の上部に対して回動自在に接続されており、ロボット1の前方の所定範囲を撮像するためのカメラ11、12と、周囲で生じた音声を聞き取るための音源特定部としての左右のマイク13、14と、外部に対して言葉を発声するためのスピーカ15と、を備えている。カメラ11、12は、各々所定範囲の光学的な情報を取得して撮像データとして取り込み、制御部100へ出力する光学カメラであり、頭部20の前面左右に設けられている。マイク13、14は、各々一定の方向からの音声を取得するための指向性を有しており、周囲で発声した音声を、ロボット1からみて相対的にどの方向から伝達されたものかを大まかに特定することを可能とする。なお、マイク13、14は、頭部11の左右の側面に設けられており、ロボット1の周囲で発せられた音声を取得し、音声データとして取り込み、制御部100へ出力する。そして、スピーカ15は、制御部100で作成された応答データを外部へ所定の方向および大きさで音声として出力するものであり、頭部20の前面下方に設けられている。また、頭部20は、胴体部10に対して水平な面内で左右方向に回動可能に接続されており、頭部20を回動することで撮像する範囲を状況に応じて変更し、周囲の環境を撮像することができる。
腕部30(右腕部31および左腕部32)は、各々関節部を介して胴体部10に回動自在に接続されているものであり、その先端に物体を把持するハンド部を備えている。腕部30は、この腕部30のうち、右腕部31が胴体部10に関節部を介して接続されている。以下に、この接続構造を詳細に説明する。
図2は、右腕部31が胴体部10に接続される内部構造を拡大して示す拡大図である。図2においては、右腕部31の内部に存在する骨格構造のみを開示し、該骨格構造を覆うカバー部については図示を省略している。
図2に示すように、右腕部31の上腕の骨格を構成する第1骨部材31aの端部が、関節部310を介して胴体部10内部の骨格の一部を構成する肩部10aに対して接続されている。関節部310は、図2に示すように、肩部10aの水平方向(図2に示す左右方向)について回動する第1関節部311と、図2における紙面方向について回動する第2関節部312とを備えている。これらの第1関節部311と第2関節部312は、各々独立して回動するものであり、図示しないモータ等の駆動部からの動力を受けて右腕部31の第1骨部材31aの端部を回動させることで、右腕部31の姿勢を変化させる。また、右腕部31の第1骨部材31aの他端には、下腕の骨格を構成する31bの端部が第3関節部313を介して接続されており、同じく図示しないモータ等の駆動部からの動力により上腕(第1骨部材31a)と下腕(第2骨部材31b)との相対的な位置姿勢を変更可能に構成されている。
なお、図2において図示は省略するが、下腕(第2骨部材31b)の他端には物体を把持するためのハンド部が接続されており、制御部100からの信号を受けて物体を把持する動作を行うことができる。
そして、胴体部10から右腕部31にかけては、右腕部31の図示しないカバー部の内部において、第1骨部材31aおよび第2骨部材31bに沿ってケーブルCが配線されている。ケーブルCは、右腕部31の先端に備えられたハンド部に内蔵されるセンサ類からの信号を取得する受信ケーブル、および右腕部31の内部に備えられるモータ等へ電力駆動をするための電力送信ケーブルなどに相当する。なお、図2においては、ケーブルCは単一のケーブルである場合を示しているが、本発明はこれに限られるものではなく、複数のケーブルからなるケーブル群であってもよいことは言うまでもない。
そして、ケーブルCは、胴体部の肩部10aの内部から第1骨部材31aに至るまでに、ケーブル保持用部品としてのブロック60が取り付けられており、このブロックの内部を貫通した後に、ケーブルCは右腕部31の第1骨部材31aの長さ方向に沿って部分的に固定されるように配線される。ブロック60は、肩部10aの下面における、右腕部31に近接した位置に対して固定されており、その内部にケーブルCが貫通することで、ケーブルCの動きがこのブロック60の内部に収まるように規制されている。以下、詳細に説明する。
図3は、図2に示すブロック60の概略構成を拡大して示す斜視図であり、ブロック60の内部にケーブルCが貫通した様子を示している。ブロック60は、金属や樹脂等の所定の強度を備える材質から構成されるものであり、断面円形である4本の接触部材(第1の接触部材61、第2の接触部材62、第3の接触部材63、第4の接触部材64)を備えている。これらの接触部材は断面円形の棒状の部材であり、4本の柱部材71、72、73、74を介して各々の端部が接続され、これらの接触部材の中央に空洞Sを設けるように構成されている。そして、これらの接触部材は、それぞれ異なる高さ位置について互いにねじれの位置となるように配置されており、その結果、ケーブルCが各接触部材に接触して屈曲する際に、その長さ方向について異なる位置に接触し、その接触した箇所を支点として屈曲することとなる。このようなブロック60の展開図を、図4に示す。図4から明らかなように、第1の接触部材61、第2の接触部材62、第3の接触部材63、第4の接触部材64は、その高さ方向(柱部材の高さ方向)について異なる位置に、互いに平行となるように取り付けられ、ブロック60を構成している。
次に、ブロック60の内部を貫通したけ−ブルCが、右腕部31の上腕(第1骨部材31a)が支持部材としての胴体部10に対して回動した際に、ブロック60の各接触部材に接触して屈曲する様子を、図5を用いて説明する。
図5において示す(A)および(B)は、図2に示す左右方向に右腕部31の上腕(第1骨部材31a)が第1関節部311の駆動動作によって肩部10aに対して回動した場合を示している。図5(A)は、ケーブルCが、右腕部の上腕が左方向に回動した際に、ブロック60の第1の接触部材61に接触した様子を示しており、ケーブルCは、第1の接触部材61に接触した箇所61aを支点として屈曲する。逆に、右腕部の上腕が右方向に回動した際には、図5(B)に示すように、ケーブルCは第3の接触部材63に接触し、その接触した箇所63aを支点として屈曲する。
同様に、図6において示す(A)および(B)は、図2に示す前後方向に右腕部31の上腕(第1骨部材31a)が第2関節部312の駆動動作によって肩部10aに対して回動した場合を示している。図6(A)は、ケーブルCが、右腕部の上腕が前方向に回動した際に、ブロック60の第2の接触部材62に接触した様子を示しており、ケーブルCは、第2の接触部材62に接触した箇所62aを支点として屈曲する。逆に、右腕部の上腕が右方向に回動した際には、図6(B)に示すように、ケーブルCは第4の接触部材64に接触し、その接触した箇所64aを支点として屈曲する。
図5および図6において示すように、ブロック60の中を貫通したケーブルCは、右腕部31(上腕)の動きに追従してその位置姿勢を変化する際に、ブロック60の各接触部材の内側に接触することで、位置姿勢の変化する範囲が規制される。そして、ケーブルCは接触部材に接触した箇所で屈曲するが、図7に示すように、接触部材ごとに接触する箇所(c1〜c4)が異なるため、右腕部31(上腕)の駆動する方向ごとにケーブルの屈曲する箇所を異ならせることができる。このように、ブロック60内部を貫通させてケーブルCを配線することで、右腕部31(上腕)を駆動する際にケーブルCの屈曲する箇所が同一箇所にならないため、ケーブルCの断線等が生じがたくなり、ケーブルの寿命を長くすることができる。
なお、ケーブル60の各接触部材は、ケーブルCが接触して屈曲する際にその接触箇所(c1〜c4)に加わるダメージをできるだけ低減するために、接触部材の断面を円形や楕円形などの形状に構成することが好ましい。また、前述の断面形状は、配線するケーブルの数や太さに応じて適宜変更してもよい。また、接触部材によって囲まれる、ケーブルの位置を規制する範囲についても、配線するケーブルの量やロボットの構造に応じて適宜変更することが好ましい。
以上、説明したように、前述のようなケーブル保持用部品としてのブロックを用いてロボットのリンク部材内にケーブルを配線することで、その耐久性を向上させることが可能となる。
なお、前述の実施形態においては、胴体部の右肩部分に接続された右腕部の上腕についてケーブルを配線した構造を例を用いて本発明を説明したが、本発明はこのような例に限られるものではない。すなわち、腕および脚部の関節や手首部分、首を回動させる部分などのロボットを構成する関節において、広く適用することができる。
また、本発明に係るケーブル保持構造およびケーブル保持用部品を適用できるロボットとしては、前述のような移動型ロボットに限定されるものではない。すなわち、工場等の内部に用いられるような、台座に対して駆動可能に設けられた、複数の関節部を備えるアーム部からなる産業用ロボットなどにおいても好適に用いられる。この場合、前記支持部材は床面等に固定される台座に相当し、前記リンク部材としては該台座に接続されたアーム部が相当する。
さらに、前述のようなケーブル保持構造およびケーブル保持用部品を適用するロボットに備えられる関節構造としては、前述の実施形態のような複数の方向に関節駆動をするための軸を有するものに限られるものではなく、一軸に対して駆動するような関節構造にも適用することができる。例えば、図8に示すように、単一の駆動軸を備えた関節部90と該関節部90を介して接続された支持部材としての大腿81とリンク部材としての脛部82とからなる脚部80に配線されたケーブルCを、大腿81の内部に固定された第1の接触部材83および第2の接触部材84によって、その移動範囲を規制することもできる。この場合、第1の接触部材83と第2の接触部材84とを、関節部90によって脛部82を大腿81に対して駆動可能な範囲でケーブルCの移動範囲を規制できる位置に配置する。そして、第1の接触部材83と第2の接触部材84のいずれにもケーブルCが接触しない状態から、脚部を伸ばす方向に脛部82を駆動する側に配置された第1の接触部材83と、その反対側に配置された第2の接触部材84との位置関係を、各々の接触部材に接触するケーブルCの接触位置が、ケーブルの長さ方向について異なるように配置する。このようにすることで、一軸について回動する脛部82に配線されたケーブルCが、関節駆動する際に屈曲する位置を異ならせることができることで、ケーブルCの耐久性を向上させることができる。
以上、説明したように、本発明によると、関節部を有するロボットにおいて、その内部に配線されたケーブルの、関節部の駆動により屈曲する箇所を、ケーブルの屈曲する方向ごとに変化させることができるため、ケーブルの耐久性を向上させることが可能となる。このようなケーブル保持構造は、小型化かつ高機能化されたロボットのような、内部に多くのケーブルを配線する必要なロボットにおいて、好適に適応することが可能である。
第1の実施の形態に係るロボットの全体概略を表した全体概略図である。 図1に示すロボットの胴体部と右腕部との接続された状態を示す内部構造を概略的に示す概略図である。 図1に示すロボットに備えられたケーブル保持用部品としてのブロックを概略的に示す概略図である。 図3に示すブロックの構成を詳細に示す展開図である。 第3に示すブロックにおいて、ブロックを貫通したケーブルが、ブロックの一部に接触して屈曲する様子を示す概略図である。 第3に示すブロックにおいて、ブロックを貫通したケーブルが、ブロックの他の部分に接触して屈曲する様子を示す概略図である。 図5および図6に示したブロック内を貫通するケーブルにおいて、ブロックに接触した箇所を示す図である。 単一の駆動軸を有する関節部材により駆動する脚部において本発明を適用した例を示す概略図である。
符号の説明
1・・・ロボット
10・・・胴体部(支持部材)
10a・・・肩部
20・・・頭部
30・・・腕部
31・・・右腕部(リンク部材)
31a・・・第1骨部材
31b・・・第2骨部材
32・・・左腕部
310・・・関節部
311・・第1関節部
312・・・第2関節部
60・・・ブロック(ケーブル保持用部品)
61、83・・・第1の接触部材
62、84・・・第2の接触部材
63・・・第3の接触部材
64・・・第4の接触部材
81・・・大腿
82・・・脛部
90・・・関節部
C・・・ケーブル
S・・・空洞

Claims (8)

  1. 支持部材と、前記支持部材に関節部を介して接続されたリンク部材と、前記支持部材からリンク部材の内部へ配線されたケーブルと、を備えたロボットであって、
    前記関節部が、前記リンク部材を支持部材に対して少なくとも1以上の自由度を有するように回動可能に構成されているとともに、
    前記リンク部材が第1の方向に回動する際に前記ケーブルが屈曲するための支点となる第1の接触部材と、前記リンク部材が第2の方向に回動する際に前記ケーブルが屈曲する支点となるための第2の接触部材とを備えており、前記第1の接触部材と第2の接触部材とが、前記ケーブルが屈曲するための各々の支点が該ケーブルの長さ方向について異なる位置となるように構成されていることを特徴とするロボット。
  2. 前記第1の接触部材と第2の接触部材とが、一体的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロボット。
  3. 前記ロボットが、胴体部に対して首部、腕部、脚部などの駆動部が接続されたヒューマノイド型のロボットであり、前記支持部材が胴体部であり、前記リンク部材が、該胴体部に接続される首部、腕部、脚部などの駆動部のいずれかであることを特徴とする、請求項1または2に記載のロボット。
  4. 前記ロボットが、胴体部に対して首部、腕部、脚部などの駆動部が接続されたヒューマノイド型のロボットであり、前記支持部材が腕部であり、前記リンク部材が該腕部の先端に接続された手首部であることを特徴とする請求項1または2に記載のロボット。
  5. 前記ロボットが、胴体部に対して首部、腕部、脚部などの駆動部が接続されたヒューマノイド型のロボットであり、前記支持部材が脚部であり、前記リンク部材が足首部であることを特徴とする請求項1または2に記載のロボット。
  6. 支持部材が床面に固定された台座であり、前記リンク部材が、該台座に接続されたアーム部であることを特徴とする請求項1または2に記載のロボット。
  7. 支持部材と、前記支持部材に関節部を介して少なくとも1以上の自由度を有するように回動可能に接続されたリンク部材と、前記支持部材からリンク部材の内部へ配線されたケーブルと、を備えるロボットに用いられるケーブル保持構造であって、
    前記リンク部材が第1の方向に回動する際にリンク部材内部に配線されたケーブルが屈曲するための支点となる第1の接触部材と、前記リンク部材が第2の方向に回動する際に該ケーブルが屈曲する支点となるための第2の接触部材とを備えており、前記第1の接触部材と第2の接触部材とが、前記ケーブルが屈曲するための各々の支点が該ケーブルの長さ方向について異なる位置となるように構成されていることを特徴とするロボット用ケーブル保持構造。
  8. 支持部材と、前記支持部材に関節部を介して少なくとも1以上の自由度を有するように回動可能に接続されたリンク部材と、前記支持部材からリンク部材の内部へ配線されたケーブルと、を備えるロボットに用いられるケーブル保持用部品であって、
    前記ケーブル保持用部品が、前記リンク部材が第1の方向に回動する際にリンク部材内部に配線されたケーブルが屈曲するための支点となる第1の接触部材と、前記リンク部材が第2の方向に回動する際に該ケーブルが屈曲する支点となるための第2の接触部材とを備えており、前記第1の接触部材と第2の接触部材とが、前記ケーブルが屈曲するための各々の支点が該ケーブルの長さ方向について異なる位置となるように構成されていることを特徴とするケーブル保持用部品。
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