JP2008148912A - 採血装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】血液バッグ内の圧力が高まった場合においても、血液を確実に採取する。
【解決手段】採血装置10は、採血バッグ18が載置される採血室66と、採血室66を減圧する減圧ポンプ61と、採血室66の負圧力Pを検出する圧力センサ112と、採血バッグ18に採取された採血量Wを検出する歪みゲージ108と、歪みゲージ108から得られる採血量Wに基づいて制御圧力Pcを設定し、減圧ポンプ61を制御して負圧力Pを調整する制御部60とを有する。制御部60は、採血量Wの増大に対応し、採血バッグ18内の圧力Pbよりも絶対値が大きく設定されている閾値Tを保持し、負圧力Pの制御圧力Pcが閾値T以上となるように設定して減圧ポンプ61を制御する。
【選択図】図8

Description

本発明は、ドナーに穿刺した針から血液バッグ内に血液を採取する採血装置であって、特に、血液バッグが載置される採血室と、該採血室を減圧する減圧手段とを有する採血装置に関する。
ドナーに穿刺した針から採血バッグに血液を採取する際に、血液が採取され易いように採血バッグを載置する採血室と、該採血室を減圧する減圧手段とを有する採血装置が用いられることがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このような採血装置を用いることにより、採血室は負圧になることから採血バッグが低い位置でなくとも血液が流れ込みやすく、採血が容易である。
一方、ドナーより全血を採血した後、その採血血液を遠心分離により3種の輸血用血液製剤、すなわち赤血球濃厚液(CRC)、濃厚血小板(PC)および乏血小板血漿(PPP)に分離する採血バッグシステムが知られている。
このような輸血用血液製剤では、白血球の混入が原因で誘発される各種の輸血後副作用を防止するために、患者へ輸血する直前に分離・保存されていた輸血用血液から白血球を除去することが行われている。
また、献血によって得られた血液は、分離・保存前に白血球の除去を行う方が、輸血用血液製剤の品質がよくなる。従って、このような血液の分離・保存前に白血球の除去を可能とするため、採血バッグと白血球除去フィルターを含む回路とが接続され一体となっている保存前白血球除去バッグシステム(インラインフィルター)が開発されている。保存前白血球除去バッグシステムでは、先ず採血バッグ内に血液を採取し、その後、所定の開閉手段を開くことにより採血バッグから白血球除去フィルターを通して白血球及び血小板を除去した血液を回収バッグに導入する。
特公平5−54993号公報 特公平6−53158号公報
ところで、保存前白血球除去フィルターシステムでは、血液の採取後に血液を白血球除去フィルター及び回収バッグに導出しやすいように回収バッグには予め所定量の気体(空気等)が封入されているとよい。この封入された気体は、内部の血液を白血球除去フィルター及び採取バッグに向かって押すように作用し、また白血球除去フィルターや途中のチューブに血液が残存することなく、ほぼ全ての血液を採取バッグに移し替えることができて好適である。
しかしながら、採血バッグに封入された気体は、採取された血液を導出する際には好適に作用するが、逆に採血時には血液の導入を多少阻害することになる。すなわち、採血バッグに予め所定量の気体が導入されていることから、血液の導入により内部の圧力が高まりやすく、採血速度が遅くなり、採血時間が長くなる。
また、採血バッグ内の圧力が高くなったときに採取した血液が逆流することのないように採血室内は十分に低い圧力(絶対値の大きい負圧)にしておく必要があるが、過度に低圧にすると穿刺した針の先が血管壁に吸い寄せられることがあり、血液の採取速度が遅くなる。つまり、採血室内は採血に適した圧力に設定しており、不測の事態によって血液が逆流し始めたときには該現象を迅速に検出し所定の対応処理を行うようにすることが好ましい。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、採血バッグ内の圧力が高まった場合においても、血液を採取しやすい採血装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、採血時に血液が逆流し始めたときに、該現象を迅速且つ簡便に検出することのできる採血装置を提供することを目的とする。
本発明に係る採血装置は、ドナーに穿刺した針から血液バッグ内に血液を採取する採血装置であって、前記血液バッグが載置される採血室と、前記採血室を減圧する減圧手段と、前記採血室の負圧力を検出する圧力検出手段と、前記血液バッグに採取された採血量を検出する採血量検出手段と、前記採血量検出手段から得られる前記採血量に基づいて前記減圧手段を制御して前記負圧力を調整する制御部とを有し、前記制御部は、前記採血量の増大に対応して絶対値が増大するように設定された閾値を保持し、前記負圧力の設定値が前記閾値以上となるように前記減圧手段を制御することを特徴とする。
このように、採血室内の負圧力の設定値が、採血量の増大に対応して絶対値が増大するように設定された閾値以上となるように減圧手段を制御することにより、血液バッグ内の圧力が高まった場合においても、血液を採取しやすい。
この場合、前記採血量検出手段から得られる前記採血量が減少していることを検出したときに警報を発し及び(又は)前記針と前記血液バッグとを接続するチューブの一部を閉塞する逆流判断部を有してもよい。
前記閾値は、前記採血量が所定値より小さいときには0に設定されていてもよい。
前記閾値は、前記採血量に応じた前記血液バッグ内の圧力よりも絶対値が大きく設定されていると、血液の逆流をより確実に防止できる。
前記閾値は、前記採血量に応じた前記血液バッグ内の圧力よりも絶対値が補償圧力以上大きく設定されている、血液の逆流を一層確実に防止できる。
本発明は、ドナーに穿刺した針から血液バッグ内に血液を採取する採血装置であって、前記血液バッグが載置される採血室と、前記採血室を減圧する減圧手段と、前記血液バッグに採取された採血量を検出する採血量検出手段と、前記採血量検出手段から得られる前記採血量に基づいて前記減圧手段を制御して前記負圧力を調整する制御部と、前記採血量検出手段から得られる前記採血量が減少していることを検出したときに警報を発し及び(又は)前記針と前記血液バッグとを接続するチューブの一部を閉塞する逆流判断部とを有することを特徴とする。
このように、逆流判断部によれば、採血量が減少していることに基づいて、採血時に血液が逆流し始めたことを迅速且つ簡便に検出することのでき、警報やチューブの閉塞などの必要な処理を迅速に行うことができる。
本発明に係る採血装置によれば、採血室内の負圧力が、採血量の増大に対応して絶対値が増大するように設定された閾値以上となるように減圧手段を制御することにより、血液バッグ内の圧力が高まった場合においても、血液を採取しやすい。
また、本発明に係る採血装置によれば、採血量が減少していることに基づいて、採血時に血液が逆流し始めたことを迅速且つ簡便に検出することができ、警報やチューブの閉塞などの必要な処理を迅速に行うことができる。
以下、本発明に係る採血装置について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図8を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る採血装置10は、血液採取処理セット12を用いて血液を採取するものである。
先ず、血液採取処理セット12について説明する。この、血液採取処理セット12は、いわゆる保存前白血球除去バッグシステムである。
図2に示すように、血液採取処理セット12は、ドナーに穿刺する採血針14と、採血チューブ16を介して採血針14に接続される採血バッグ(血液バッグ)18とを有する。採血チューブ16には、採血針14を連結するハブ22が設けられている。採血バッグ18は採血針14から採取された血液を一時的に貯溜するバッグであり、抗凝固剤が封入されている。
また、血液採取処理セット12は、一端が処理チューブ20を介して採血バッグ18に接続される白血球除去フィルター24と、該白血球除去フィルター24の他端に対してチューブ26を介して接続される血液処理器具28とを有する。血液処理器具28は、血液を複数の血液成分に分離し、それらのうちから所望の血液成分をバッグに回収するために用いられるものであり、血液成分を収納する第1処理バッグ(赤血球バッグ)30と、第2処理バッグ(血漿バッグ)32と、第3処理バッグ(赤血球保存液入バッグ)34の3つのバッグを有するバッグ連結体で構成されている。
第1処理バッグ30は、チューブ26を介して白血球除去フィルター24に接続されている。一端が第1処理バッグ30に接続されたチューブ36は、他端が分岐コネクタ38を介して二股に分岐しており、第2処理バッグ32及び第3処理バッグ34が並列接続されている。
なお、白血球除去フィルター24は、マクイロアグリゲート(微細凝集塊)、ウイルス、エンドトキシン、細菌、プリオン、病原物質等を除去するフィルター等に置きかえ、或いは直列接続してもよい。
第3処理バッグ34内には、予め赤血球保存液が封入されている。この赤血球保存液は、通常液体であり、例えば、SAGM液、OPTISOL液、MAP液等が挙げられる。第3処理バッグ34内における赤血球保存液の量は、予定採血量に応じた適正な量とされる。
チューブ26の途中にはクレンメ37が設けられており、該チューブ26を閉塞している。血液採取処理セット12は、γ線等を用いて予め内部が滅菌されている。
このような血液採取処理セット12では、先ず、採血装置10を用いて採血バッグ18に血液を採取した後、採血チューブ16を所定の方法で閉塞し、クレンメ37を開放することにより、採血バッグ18内の血液を白血球除去フィルター24を通して白血球及び血小板を除去して血液処理器具28に回収する。この際、採血バッグ18内の血液が全て血液処理器具28に導入されることが好ましく、このため、処理チューブ20及び白血球除去フィルター24が空気で置換される必要がある。したがって、処理チューブ20及び白血球除去フィルター24の体積に相当する気体(空気等)が採血バッグ18内に予め封入されている。
次に、採血装置10について説明する。なお、以下の説明では、理解を容易にするために、圧力及びその設定値については正圧、負圧とも絶対値を基準として説明する。つまり、真空に近い場合には圧力(負圧力)が高いと表現し、負圧力同士の比較においても真空に近い方を圧力(負圧力)が高いものとし、負圧に関しては真空に近づけるこを昇圧、その逆を降圧とする。後述する図6及び図8についても、原点から上方ほど圧力(負圧力)が高いものとして示す。
図1及図3に示すように、採血装置10は箱形であって、本体50と、該本体50の上面を開閉する透明なカバー52とを有する。本体50の正面下部には電源スイッチ54が設けられ、正面上部には操作パネル62が設けられている。本体50の内部(図4参照)には、機構部58、制御部60、減圧ポンプ(減圧手段)61が設けられている。
操作パネル62には、採血を開始する開始スイッチ62a、停止させる停止スイッチ62b、混和を行う混和スイッチ62c、採血量を選択する採血量選択スイッチ62d、採血量を表示するモニタ62e等が設けられている。
本体50の上面には、血液採取処理セット12、すなわち採血バッグ18、白血球除去フィルター24及び血液処理器具28が載置されるトレー64が設けられている。トレー64には、血液処理器具28を安定的に載置させるためのレバー64aが設けられている。
トレー64が設けられている箇所は、カバー52が閉じられることによって略閉空間となり採血室66を構成する。トレー64は、平面視で採血室66よりも一回り小さく設定されている。
本体50の上面周辺には、カバー52の下面と当接する箇所にシール68が設けられており、カバー52が閉じることによって採血室66が略気密となるように構成されている。
本体50における操作パネル62よりも上部には、カバー52のハンドル部52aと係合するロック機構69と、採血チューブ16を通すチューブ通路72と、該チューブ通路72において採血チューブ16を閉塞させるクランプ74と、該クランプ74を閉塞動作させるクランプレバー76と、閉塞状態のクランプ74を開くクランプ解除レバー78とを有する。
図4に示すように、機構部58は、採血室66内のトレー64の下方に設けられている。機構部58は、モータブロック80と、揺動ブロック82とを有する。モータブロック80はステッピングモータからなる駆動部としてのモータ84と、該モータ84の回転軸に固定されたモータプーリ86とを有する。
揺動ブロック82は、ベアリング90によって軸支された偏心シャフト92と、該偏心シャフト92に固定されたドライブプーリ94と、偏心シャフト92の上部に設けられたXY揺動部96と、該XY揺動部96の上部に接続された平行リンク部材98とを有する。モータプーリ86とドライブプーリ94には、タイミングベルト100が巻き掛けられており、モータプーリ86の回転作用下にドライブプーリ94が従動回転する。平行リンク部材98は一端のブラケット98aによってXY揺動部96に接続され、他端のブラケット98bによってトレー64に接続されている。
XY揺動部96は、偏心シャフト92の回転に伴って平行リンク部材98をXY方向に揺動させる機構であって、揺動ベース102と、該揺動ベース102に対してY軸方向に移動をするY軸スライダー104と、X軸方向に移動をするX軸スライダー106とを有する。
また、平行リンク部材98は採血バッグ18に血液が採取されることにともなって、該血液の重量により僅かに変形可能な形状に構成されており、変形する箇所には歪みゲージ(採血量検出手段)108が設けられている。ドライブプーリ94の近傍には、該ドライブプーリ94が径方向に突出した一部分を非接触で検出する回転センサ110が設けられている。機構部58の近傍には、採血室66内の圧力を検出する圧力センサ112が設けられている。採血室66は負圧になることから、圧力センサ112は負圧力を検出可能なタイプのものが用いられている。
このような機構部58によれば、モータ84の回転作用下にトレー64を採血室66の壁面に当たらない程度に半径Eで円弧運動をすることになる。平行リンク部材98の右側面部位において固定されているブラケット98bが水平状態を保持しつつ上下に微動することで振動吸収する機能を具備している。
採血室66の下方の仕切板120の下には、制御室122が形成されている。制御室122には、制御部60及び減圧ポンプ61が設けられている。減圧ポンプ61は、管路124によって採血室66に接続されており、制御部60の作用下に運転されて採血室66を減圧させることができる。管路124には排気ソレノイド(減圧手段)126が設けられており、該排気ソレノイド126の作用下に、負圧となっている管路124及び採血室66内に空気を導入して圧力を降圧させることができる。
図5に示すように、制御部60は、歪みゲージ108、回転センサ110及び圧力センサ112に接続されており、トレー64に載置された採血バッグ18内の採血量Wと、偏心シャフト92の回転速度Nと、採血室66内の負圧力Pとを検出することができる。制御部60は、さらにドライバ130、132、134、136を介して減圧ポンプ61、排気ソレノイド126、クランプ74及びモータ84に接続されている。
このような接続構成により、制御部60は、採血量W及び負圧力Pとに基づいて、減圧ポンプ61を動作させて負圧力Pをさらに昇圧させ、又は排気ソレノイド126を動作させて負圧力Pを降圧させることができる。負圧力Pの調整は、採血室内圧力制御部140により、圧力センサ112によって検出された負圧力Pの値と制御圧力Pcを比較し、制御部60によりドライバ130及びドライバ132をオン・オフして減圧ポンプ61及び排気ソレノイド126を制御することにより行われる。
減圧ポンプ61の駆動は、オン・オフ的な動作でもよいし、PWM等の制御により比例的な動作をさせてもよい。排気ソレノイド126は、所定の比例弁に置き換えて、比例的な開度制御をしてももよい。
また、制御部60は、回転センサ110から得られる回転速度Nを参照しながら偏心シャフト92を適切に回転させ、トレー64を揺動させ、血液と抗凝固剤とを混和させることができる。さらに、制御部60は、必要に応じて、クランプ74を動作させて採血チューブ16を閉塞させて採血を中止させることができる。つまり、クランプ74は、制御部60から自動的に操作されるとともに、クランプレバー76及びクランプ解除レバー78によって手動でも操作可能に構成されている。
制御部60は、操作パネル62に接続されており、オペレータの操作を入力して減圧ポンプ61等の制御に反映させるとともに、採血量W等の情報をモニタ62eに表示させることができる。また、制御部60はブザー138に接続されており、必要に応じて種々のパターンで該ブザー138を吹鳴させることができる。
制御部60は、図示しないCPU、ROM、RAM、入出力インターフェース及びタイマー等から構成されており、CPUが所定の記憶部からプログラムを読み込み実行するソフトウェア処理により種々の動作が行われる。
制御部60のソフトウェア処理としては、採血室内圧力制御部140、揺動制御部142、流速算出部144、逆流判断部146及び閾値判断部148が挙げられる。
採血室内圧力制御部140は、採血量W、採血速度Vに基づいて負圧力Pの目標指令値である制御圧力Pcを設定し、ドライバ130及び132を介して減圧ポンプ61及び排気ソレノイド126を制御し負圧力Pを調整する。具体的には、採血の開始時には制御圧力Pcを所定の圧力まで昇圧させ、その後、採血速度Vに基づいて適度に下降又は上昇させる。
つまり、採血速度Vが所定値V0よりも小さいときには、制御圧力Pc及び負圧力Pがそのドナーに対しての適正値よりも高く設定されていて、過度に血液を吸引して、採血針14の先端が血管壁に近接し又は貼り付いて、吸引抵抗が大きくなっている状態であると考えられる。したがって、このような状態では、排気ソレノイド126を開いて制御圧力Pcをやや下降させ、採血速度Vの適正化を図る。採血室内圧力制御部140では、例えば、採血速度Vに基づいて制御圧力Pcを、絶対値が大きい順に圧力P1、圧力P2及び圧力P3となるように制御する(図6参照)。圧力P1は、採血を促進させるために適した範囲の最高圧力であり、例えば−24kPa程度に設定されている。
採血装置10では、このように採血室66内を負圧にすることで、採血箇所と採血装置10との高低差が小さい場合であっても血液が採血バッグ18に導入されやすく、採血時間を短くすることができる。
揺動制御部142は、回転センサ110の信号に基づいて偏心シャフト92の回転速度Nを調整する。
流速算出部144は、採血量Wを所定の微小時間毎の変化から採血バッグ18に流入し、又は逆流する採血速度Vを算出する。逆流判断部146は、採血速度Vがマイナスとなり、採血量Wが減少していることを検出したときにブザー138から警報音を発するとともに、モニタ62eに警告表示をする。また、同時にクランプ74を駆動して採血チューブ16のを閉塞するとともに、減圧ポンプ61及びモータ84を停止して採血室内圧力制御及びトレー64の揺動制御を停止する。
閾値判断部148は、血液の逆流を防止する機能部であり、具体的には採血中の制御圧力Pcを採血バッグ18内の圧力(負圧)Pbの上昇に応じて補正を行い、実際の吸引圧力である負圧力Pが圧力Pbと落差圧より低くならない圧力に維持する機能を有する。
閾値判断部148は、採血量Wに対応している閾値データ148aの値と制御圧力Pcとの比較を行い、制御圧力Pcが閾値Tよりも低いときには、制御圧力Pcに閾値Tを代入して、採血室内圧力制御部140により減圧ポンプ61を制御する。閾値データ148aは、採血量Wに対応して設定されており、マップ形式又は実験式等によって表される。
図6に示すように、閾値Tは、採血量Wの増大に対応して絶対値が増大するように設定されており、且つ採血量Wが所定値W0より小さいときには0で、閾値Tは、採血量Wに応じた採血バッグ18内の圧力Pbよりも大きく設定されており、具体的には、所定値W0及び終了時の採血量Weの時点で圧力Pbよりも補償圧力Pwだけ高い値となるような直線として設定されている。補償圧力Pwは、装置がドナーの穿刺箇所と同じ高さ又はある程度高い位置に配置されていた場合でも、採血を継続的に行うことができる値に設定しておく。
採血開始時には採血バッグ18内の圧力Pbはほぼ0であるが、採血バッグ18内には気体が封入されていることから、採血量Wの増大にともなって気体が圧縮されることになり、圧力Pbは所定値W0から次第に上昇することになる。
一方、制御圧力Pcは、採血室内圧力制御部140の作用下に圧力P2又はP3まで下降させる場合があり、例えば、図6に示すように、P=P2であるときにP(=P2)<Pbとなり、採血バッグ18内が制御圧力Pcよりも圧力が高くなると(図6のハッチング部150参照)、負圧力Pによる吸引力が作用しなくなる。また、採血室66内の制御圧力Pcの設定値がP2であり、且つP(=P2)>Pbであっても、採血バッグ18内の圧力がPbが上昇するとともに、採血速度Vが低下することにより、実際の吸引圧力である負圧Pが減少してP<Pbとなり(図6のクロスハッチング部152参照)、実質上の吸引力が作用しなくなる場合がある。
このような場合には、採血箇所と採血装置10との高低差によっては、採血バッグ18内の圧力が逆流する懸念がある。したがって、血液の逆流を防止するため閾値判断部148の作用下に制御圧力Pcを調整し、閾値Tよりも小さくならないにように制御をするのである。
なお、閾値Tは直線状のものに限らず、閾値T1のように所定値W0及びW1で階段状に設定されていてもよく、より多段の階段状となっていてもよく、曲線状に設定されていてもよい。採血バッグ18内の圧力Pbは、実験、計算又はシミュレーション等によって求めることができ、閾値Tはこの圧力Pbよりも少なくとも補償圧力Pw以上大きい値(T>Pd+Pw)に設定されているとよい。また、制御圧力Pcは、圧力P1〜圧力P3までの範囲で制御されるのであるから、閾値Tは圧力P1よりも小さい値に設定しておく。
次に、このように構成される採血装置10の動作について図7及び図8を参照しながら説明する。図7の採血装置10における処理に先立って、所定の準備をしておく。すなわち、採血バッグ18、白血球除去フィルター24及び血液処理器具28をトレー64に載置し、採血チューブ16をチューブ通路72に通し、カバー52を閉じてロック機構69によりロックして採血室66を気密に保持し、採血針14をドナーの血管に穿刺する。
先ず、図7のステップS1において、電源スイッチ54をオンにすることにより、所定の初期処理を行う。つまり、入出力インターフェースやドライバ130、132、134、136等の初期化を行うとともに、操作パネル62から目標の採血量We等の運転の条件を読み取る。
ステップS2において、開始スイッチ62aが押されることによって採血処理が開始される。つまり、モータ84を駆動してトレー64の揺動を開始するとともに、制御圧力Pcを圧力P1に設定し、減圧ポンプ61を駆動して採血室66内の負圧力Pが圧力P1となるように設定・制御する(図8の線160参照)。
ステップS3において、歪みゲージ108から得られる信号に基づいて、採血バッグ18に導入された採血量Wを検出する。採血量Wの単位としては、重量[g]や、体積[cc]等を用いるとよい。
ステップS4において、得られた採血量Wの微小時間毎の変化量から、採血速度Vを算出する。
ステップS5において、採血速度Vがマイナスとなり、採血量Wが減少していることに基づいて逆流の検出をする。逆流が検出されたときにはステップS6へ移り、検出されないときには、ステップS7へ移る。
ステップS6においては、ブザー138から警報音を発するとともに、クランプ74を駆動して採血チューブ16を閉塞する。この処理により採血を中止し、又はオペレータによる所定の復帰処理の後、適当な箇所から採血を再開すればよい。
このように、採血量Wが減少していることに基づいて、採血時に血液が逆流し始めたことを迅速且つ簡便に検出することができ、警報やチューブの閉塞などの必要な処理(ステップS6)を迅速に行うことができる。
ステップS7においては、採血速度Vと所定値V0とを比較し、V<V0であるときにはステップS8へ移り、V≧V0であるときにはステップS9へ移る。
ステップS8において、制御圧力Pcを一段低く設定する。すなわち、設定圧力が圧力P1であるときには圧力P2に下げ(図8の線162参照)、設定圧力が圧力P2であるときには圧力P3に下げる(図8の線164参照)。設定圧力が圧力P3であるときにはそのままの状態を保持する。
このように、採血速度Vが所定値V0よりも低いときには、採血針14先端の吸引抵抗が大きくなっている状態であると考えられることから、排気ソレノイド126を開いて制御圧力Pcをやや降下させ、採血速度Vの適正化を図ることができる。この後、ステップS11に移る。
ステップS9においては、採血速度Vと所定値V1とを比較し、V>V1であるときにはステップS10へ移り、V≦V1であるときにはステップS11へ移る。所定値V1は所定値V0よりもやや大きい値であり、動作のヒステリシスが得られる。
ステップS10において、制御圧力Pcを一段高く設定する。すなわち、設定圧力が圧力P3であるときには圧力P2に上げ(図8の二点鎖線166参照)、設定圧力が圧力P2であるときには圧力P1に上げる(図8の二点鎖線168参照)。設定圧力が圧力P1であるときにはそのままの状態を保持する。
このように、採血速度Vが所定値V1よりも高いときには、吸引抵抗が小さくなった状態であると考えられることから、減圧ポンプ61を駆動して制御圧力Pcをやや上昇させ、採血速度Vを上昇させて採血時間の短縮が図られる。
ステップS11において、その時点の採血量Wに対応する閾値Tを求める。つまり、採血量Wをパラメータとして閾値データ148aを参照して閾値Tが求められる。
ステップS12において、制御圧力Pcと閾値Tとを比較する。P<TであるときにはステップS13に移り、P≧TであるときにはステップS14に移る。
ステップS13においては、制御圧力Pcを閾値Tに設定・制限する。
このような処理によれば、採血量WがW<W0である場合、制御圧力Pcは影響を受けずにその値を保持する。また、採血量WがW0≦W<W1である場合で、負圧力Pが圧力P3に設定されている場合には、該制御圧力Pcは閾値Tで制限される。さらに、採血量WがW1≦W<Weである場合で、制御圧力Pcが圧力P3又はP2に設定されている場合には、該制御圧力Pcは閾値Tで制限される。
したがって、制御圧力Pcは採血バッグ18内の圧力Pbと比較して、少なくとも補償圧力Pw以上低く設定されることになり、実際の吸引圧力である負圧力Pが減少してもP>Pbの状態に保たれ、採血バッグ18からの血液の逆流が防止できる。
ステップS14において、所定の採血量We(例えば、200cc又は400cc)が得られたか否かを確認する。採血量Weが得られていないときにはステップSS3に戻って採血を続行し、得られているときにはステップS15に移る。
ステップS15において、採血の終了処理を行う。すなわち、クランプ74を駆動して採血チューブ16のを閉塞し、モータ84及び減圧ポンプ61を停止させ、ブザー138から終了を示す音を吹鳴させる。
この後、採血針14をドナーから抜き取り、該採血針14をハブ22内に挿入し、採血チューブ16を所定の閉塞手段により閉塞する。閉塞手段はハブ22に設けられていてもよい。さらに、カバー52を開いて血液採取処理セット12を取り出し、クレンメ37を開放状態にする。これにより、採血バッグ18に採取された血液は、処理チューブ20及び白血球除去フィルター24を通り、白血球及び血小板が除去されて血液処理器具28に導入される。採血バッグ18には予め所定量の気体が封入されていることから、処理チューブ20及び白血球除去フィルター24内を導出される血液は気体で置換されることになり、ほぼ全ての血液が血液処理器具28に導出される。
上述したように、本実施の形態に係る採血装置10によれば、採血室66内の負圧力Pの目標指令値である制御圧力Pcが、採血量Wの増大に対応して絶対値が増大するように設定された閾値T以上となるように減圧ポンプ61を制御することにより、採血バッグ18内の圧力Pbが高まった場合においても、血液が採取しやすい。
また、採血装置10によれば、採血量Wが減少していることに基づいて、採血時に血液が逆流し始めたことを迅速且つ簡便に検出することができ、警報やチューブの閉塞などの必要な処理を迅速に行うことができる。
本発明に係る採血装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係る採血装置の斜視図である。 血液採取処理セットの平面図である。 血液採取処理セットが載置された採血装置の斜視図である。 採血装置の概略断面側面図である。 採血装置のブロック構成図である。 採血量と負圧力との関係を示すグラフである。 採血装置で行われる採血処理の手順を示すフローチャートである。 採血装置で行われる採血処理において、負圧力が閾値に基づいて制限される状態を示す説明図である。
符号の説明
10…採血装置 12…血液採取処理セット
14…採血針 16…採血チューブ
18…採血バッグ 24…白血球除去フィルター
28…血液処理器具 30、32、34…処理バッグ
60…制御部 61…減圧ポンプ
64…トレー 66…採血室
74…クランプ 110…回転センサ
112…圧力センサ 126…排気ソレノイド
140…採血室内圧力制御部 142…揺動制御部
144…流速算出部 146…逆流判断部
148…閾値判断部 148a…閾値データ
P…負圧力 Pb…血液バッグ内の圧力
Pc…制御圧力 Pw…補償圧力
T、T1…閾値 W…採血量

Claims (6)

  1. ドナーに穿刺した針から血液バッグ内に血液を採取する採血装置であって、
    前記血液バッグが載置される採血室と、
    前記採血室を減圧する減圧手段と、
    前記採血室の負圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記血液バッグに採取された採血量を検出する採血量検出手段と、
    前記採血量検出手段から得られる前記採血量に基づいて前記減圧手段を制御して前記負圧力を調整する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記採血量の増大に対応して絶対値が増大するように設定された閾値を保持し、前記負圧力の設定値が前記閾値以上となるように前記減圧手段を制御することを特徴とする採血装置。
  2. 請求項1記載の採血装置において、
    前記採血量検出手段から得られる前記採血量が減少していることを検出したときに警報を発し及び(又は)前記針と前記血液バッグとを接続するチューブの一部を閉塞する逆流判断部を有することを特徴とする採血装置。
  3. 請求項1又は2記載の採血装置において、
    前記閾値は、前記採血量が所定値より小さいときには0に設定されていることを特徴とする採血装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の採血装置において、
    前記閾値は、前記採血量に応じた前記血液バッグ内の圧力よりも絶対値が大きく設定されていることを特徴とする採血装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の採血装置において、
    前記閾値は、前記採血量に応じた前記血液バッグ内の圧力よりも絶対値が補償圧力以上大きく設定されていることを特徴とする採血装置。
  6. ドナーに穿刺した針から血液バッグ内に血液を採取する採血装置であって、
    前記血液バッグが載置される採血室と、
    前記採血室を減圧する減圧手段と、
    前記血液バッグに採取された採血量を検出する採血量検出手段と、
    前記採血量検出手段から得られる前記採血量に基づいて前記減圧手段を制御して前記負圧力を調整する制御部と、
    前記採血量検出手段から得られる前記採血量が減少していることを検出したときに警報を発し及び(又は)前記針と前記血液バッグとを接続するチューブの一部を閉塞する逆流判断部と、
    を有することを特徴とする採血装置。
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