JP3211034U - 体液量検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】予め決められた量の体液が患者から抜かれたことを検知し、その後の処置への移行を容易にすることができる体液量検知装置を提供する。【解決手段】体液量検知装置10は、患者からチューブTを介して抜かれた体液が容器12に溜まったことを検出するための第1のセンサ20と、第1のセンサ20が出力した第1の信号に基づいてアラームを出力する制御器24と、を備え、第1のセンサ20が、容器12の側面に取り付けられ体液の液面の高さを検出するレベルセンサである。【選択図】図1

Description

本考案は、体液量検知装置に関する。
特許文献1には、患者の胸腔や腹腔などの体腔に溜まった血液などの体液を低圧持続吸引したときの吸引量を経時的、連続的に表示する吸引量表示装置が記載されている。この吸引量表示装置は、基台と、基台上に設けられ、吸引バッグ又は吸引バッグをセットした低圧持続吸引器を計量する計量部と、外部データを入力する入力部と、計量部から経時的に得られる所定時間毎の重量データに基づき必要情報を演算し、かつ重量データ及び/又は演算結果を記憶する演算部と、少なくとも吸引量のデータを表示する表示部とを有することを特徴としている。
特開2003−111833号公報
ここで一般に、腹水(体液)を抜きすぎると患者の負担となる場合がある。
本考案は、予め決められた量の体液が患者から抜かれたことを検知し、その後の処置への移行を容易にすることができる体液量検知装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る体液量検知装置は、患者からチューブを介して抜かれた体液が容器に溜まったことを検出するための第1のセンサと、
前記第1のセンサが出力した第1の信号に基づいてアラームを出力する制御器と、を備える。
本考案に係る体液量検知装置において、
前記第1のセンサが、前記容器の側面に取り付けられ前記体液の液面の高さを検出するレベルセンサであることが好ましい。
本考案に係る体液量検知装置において、
前記第1のセンサが前記容器に取り付けられていることを検出する第2のセンサを更に備え、
前記制御器が、前記第2のセンサが出力した第2の信号に基づいてアラームを出力することができる。
本考案に係る体液量検知装置において、
前記チューブの内部を流れる前記腹水の流路を開閉する開閉器を更に備え、
前記制御器が、前記第1の信号又は前記第2の信号の少なくとも一方に基づいて、前記開閉器を制御して前記流路を閉じることができる。
本考案に係る体液量検知装置において、
前記制御器が、前記第1の信号又は前記第2の信号の少なくとも一方に基づいて、ナースコールシステムに対して信号を出力することができる。
本考案によれば、予め決められた量の体液が患者から抜かれたことを検知し、その後の処置への移行を容易にすることができる体液量検知装置を提供できる。
本考案の一実施の形態に係る体腔液量検知装置の構成図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。なお、図において、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
本考案の一実施の形態に係る体腔液量検知装置(体液量検知装置の一例)10は、例えば病院の病室や処置室で使用され、図1に示す容器12に予め決められた量の腹水(体腔液の一例)が溜まったことを検知することができる。腹水は、患者から延びるチューブTを介して容器12に溜められる。
なお、体腔液量検知装置10は、胸水等の任意の体腔液が溜まったことを検知することが可能である。体腔液は、血液、浸出液、及び尿等の任意の体液であってもよい。
体腔液量検知装置10は、レベルセンサ20、脱落センサ22、制御器24、及びチューブクランプ26を備えている。
レベルセンサ(第1のセンサの一例)20は、容器12に溜まった腹水の液面の高さを検出できる。レベルセンサ20は、腹水の液面の高さが予め決められた量になると、第1の信号を出力する。
レベルセンサ20は、センサケース23の内部に収められる。このセンサケース23は容器12の外側側面に取り付けられる。
なお、第1のセンサは、腹水の液面の高さが予め決められた量になったことを検出できるセンサであれば任意でよい。第1のセンサの他の例として、近傍の媒体の誘電率、電界又は超音波の反射率等に基いて液体の存在を検出できるセンサが挙げられる。
脱落センサ(第2のセンサの一例)22は、レベルセンサ20が収められたセンサケース23に収められ、センサケース23の姿勢が予め決められた範囲にあること、すなわちレベルセンサ20が容器12に取り付けられていることを検出できる。
詳細には、脱落センサ22は、レベルセンサ20の傾きに応じて第2の信号を出力する。つまり、脱落センサ22は、レベルセンサ20の容器12への取り付け状態が正常でない場合に第2の信号を出力できる。
なお、第2のセンサは、容器12に取り付けられていることを検出できるセンサであれば任意でよい。第2のセンサの他の例として、マイクロスイッチ、Rolling Ball型の傾きスイッチ、加速度による傾斜センサー、及び加速度センサー等が挙げられる。
チューブクランプ(開閉器の一例)26は、チューブTを挟むように取り付けられ、チューブTの内部を流れる腹水の流路を開閉できる。
詳細には、チューブクランプ26は、チューブTを挟み込んで径方向に押し潰し、チューブTを折り曲げることができ、腹水がチューブTの内部を流れることを阻害する。従って、チューブクランプ26が開いている場合には、腹水が患者から抜かれ、チューブクランプ26が閉じている場合には、チューブTが押し潰されて腹水が患者から抜かれなくなる。
チューブクランプ26は、腹水の流路を開閉したことを検出する検出手段を有している。
なお、開閉器は、チューブTの内部を流れる腹水の流量を制御できれば任意でよく、チューブクランプ26に限定されるものではない。開閉器の他の例として、ソレノイド自体、ソレノイドとバネを用いたクランプ機構、モーターとネジ機構を用いたクランプ機構が挙げられる。
制御器24は、内部にCPUを有し、レベルセンサ20が出力する第1の信号又は脱落センサ22が出力する第2の信号に基づいて、アラームを出力したり、チューブクランプ26の開閉動作を制御したり、ナースコールシステムに対して信号を出力したりすることができる。
制御器24には、レベルセンサ20、脱落センサ22、及びチューブクランプ26が、それぞれケーブルを介して接続されている。また、制御器24は、ナースコールシステムにケーブルを介して接続される。
制御器24には、乾電池(不図示)が取り付けられ、体腔液量検知装置10は、この乾電池によって駆動される。体腔液量検知装置10は、充電式電池パックや外部のACアダプタ等によって駆動されてもよい。
次に、体腔液量検知装置10の動作について説明する。なお、以下に示すステップは、可能な場合は、順番が入れ替わって実行されてもよいし、並行して実行されてもよい。
(ステップS1)
本ステップS1は、体腔液量検知装置10を準備するステップである。
体腔液量検知装置10を準備し、容器12の側面にセンサケース23を取り付ける。センサケース23の取り付け高さは、腹水の量に基づいて決定される。また、チューブクランプ26をチューブTに取り付ける。更にケーブルを介して制御器24をナースコールシステムに接続する。
(ステップS2)
本ステップS2は、体腔液量検知装置10の電源を投入した後、異常がないことを確認するステップである。
制御器24の電源スイッチSWをONにする。電源投入後、脱落センサ22が出力する第2の信号が予め決められた大きさの正常値の範囲にない場合には、例えば、センサケース23が容器から外れている場合等の理由によりセンサケース23の姿勢が予め決められた範囲になく、取り付け状態に問題があると判断され、制御器24は、ブザーを鳴動させるとともに動作中ランプLED2を点滅させることによりアラームを出力する。
また、電源投入後にもかかわらずチューブクランプ26が閉じている場合には、チューブクランプ26の取り付け状態が不良であると判断され、制御器24は、ブザーを鳴動させるとともに腹水検知ランプLED1を点滅させることによりアラームを出力する。
異常がない場合には、制御器24は、動作中ランプLED2を点灯させる。
(ステップS3)
本ステップS3は、前ステップS2にて異常がないことを確認した後、予め決められた量の腹水が容器12に溜まったことを検知するステップである。
患者から腹水を抜き、容器12に予め決められた量の腹水が溜まると、レベルセンサ20が第1の信号を出力する。第1の信号が出力されると、制御器24は、ブザーを鳴動させるとともに腹水検知ランプLED1を点滅させることによりアラームを出力する。
なお、腹水を抜いている間に脱落センサ22が出力する第2の信号に基づいてセンサケース23が容器12から脱落したと判断された場合には、制御器24は、ブザーを鳴動させるとともに動作中ランプLED2を点滅させることによりアラームを出力する。
制御器24はこれらいずれかのアラームを出力すると、チューブクランプ26を閉じて腹水を抜くことを中断する。また制御器24は、ナースコールシステムに対して信号を出力し、予め決められた量の腹水が溜まったこと又はセンサーケース23が脱落したことを知らせることができる。
なお、内蔵する乾電池(不図示)の電圧が予め設定された大きさより低下した場合には、制御器24はブザーを鳴動させるとともに電圧低下ランプLED3を点灯させることにより電圧低下アラームを出力する。ただし、この電圧低下アラームのみによって、制御器24はチューブクランプ26を閉じることはない。
以上説明したように、体腔液量検知装置10は、予め決められた量の腹水が患者から抜かれたことを検知して知らせることができるので、患者から腹水を抜きすぎてしまうことが抑制される。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本考案の適用範囲である。
状況によっては、開閉器(チューブクランプ)は使用されない場合もある。また、制御器がナースコールシステムに接続されない場合もある。
10 体腔液量検知装置
12 容器
20 レベルセンサ
22 脱落センサ
23 センサケース
24 制御器
26 チューブクランプ
LED1 腹水検知ランプ
LED2 動作中ランプ
LED3 電圧低下ランプ
SW 電源スイッチ
T チューブ
本考案に係る体液量検知装置において、
前記チューブの内部を流れる前記体液の流路を開閉する開閉器を更に備え、
前記制御器が、前記第1の信号又は前記第2の信号の少なくとも一方に基づいて、前記開閉器を制御して前記流路を閉じることができる。

Claims (5)

  1. 患者からチューブを介して抜かれた体液が容器に溜まったことを検出するための第1のセンサと、
    前記第1のセンサが出力した第1の信号に基づいてアラームを出力する制御器と、を備えた体液量検知装置。
  2. 請求項1記載の体液量検知装置において、
    前記第1のセンサが、前記容器の側面に取り付けられ前記体液の液面の高さを検出するレベルセンサである体液量検知装置。
  3. 請求項2記載の体液量検知装置において、
    前記第1のセンサが前記容器の予め決められた位置に取り付けられていることを検出する第2のセンサを更に備え、
    前記制御器が、前記第2のセンサが出力した第2の信号に基づいてアラームを出力する体液量検知装置。
  4. 請求項3記載の体液量検知装置において、
    前記チューブの内部を流れる前記腹水の流路を開閉する開閉器を更に備え、
    前記制御器が、前記第1の信号又は前記第2の信号の少なくとも一方に基づいて、前記開閉器を制御して前記流路を閉じる体液量検知装置。
  5. 請求項3記載の体液量検知装置において、
    前記制御器が、前記第1の信号又は前記第2の信号の少なくとも一方に基づいて、ナースコールシステムに対して信号を出力する体液量検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7391439B1 (ja) * 2023-06-22 2023-12-05 ブルークロス株式会社 生体用吸引装置、生体用吸引装置用の集積容器

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