JP2008148874A - リールによってシンボルの配置を行うスロットマシン - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接する複数のリールに同種類のシンボルが停止表示された場合に、複数のリールを結合して新たなリールを形成し、形成されたリールを回転させてシンボルの配置を行うスロットマシンを提供する。
【解決手段】通常ゲームにおいてシンボル表示領域31〜45に対して計15個のシンボル46が停止表示された際に、ボーナスゲーム移行条件を満たすと共に隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上配置されたコンビネーションとなった場合に、隣接する複数のリールを結合して新たに結合リールを形成すると共に、隣接する複数のリールに表示されていた同種類のシンボル46を結合して新たに結合シンボルを形成し、以降に実行されるボーナスゲームにおいて結合リールを含む複数のリールで結合シンボルを含む複数のシンボルをスクロール表示するように構成する。
【選択図】図1
【解決手段】通常ゲームにおいてシンボル表示領域31〜45に対して計15個のシンボル46が停止表示された際に、ボーナスゲーム移行条件を満たすと共に隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上配置されたコンビネーションとなった場合に、隣接する複数のリールを結合して新たに結合リールを形成すると共に、隣接する複数のリールに表示されていた同種類のシンボル46を結合して新たに結合シンボルを形成し、以降に実行されるボーナスゲームにおいて結合リールを含む複数のリールで結合シンボルを含む複数のシンボルをスクロール表示するように構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、リールを回転させてシンボルの配置を行うスロットマシンに関するものである。
従来より、遊技機の一種であるスロットマシンは、コイン等の遊技媒体を遊技機に投入することによってゲームが開始され、シンボル列を遊技機の所定の領域において変動表示するとともに所定時間経過後に停止表示させ、その停止したシンボルのコンビネーションに基づいて賞が付与されるように構成されている。
そして、賞を付与するコンビネーションが成立しているか否かは、予め設定されたペイライン上に沿って同一種類のシンボル(例えば、「CHERRY」や「7」)が所定数配置されたか否かによって判定されるのが一般である。また、従来ではペイラインによらないコンビネーションに基づいて賞を払い出すことも行われていた。
例えば米国特許第6093102A1号明細書には、3×5の全15個のシンボルの表示をビデオリールやメカリールを用いて行うスロットマシンが記載されている。前記スロットマシンでは、ゲームが開始されると、リールが回転して縦方向に配置された各列のシンボルが連動して変動を開始し、所定時間経過度にリールの回転停止に伴って各列でそれぞれ3つのシンボルが停止表示される。そして、同種類のシンボルの個数が所定数以上存在するコンビネーションで停止表示された場合に賞が付与される。また、米国特許第6981635B1号明細書のように、隣接する複数のシンボル表示領域に同一種類のシンボルが配置された場合に、その複数のシンボル表示領域を跨いでシンボルを用いた演出画像を表示させることにより、エンターテイメント性を向上させたスロットマシンがある。
米国特許第6093102A1号明細書
米国特許第6981635B1号明細書
そして、賞を付与するコンビネーションが成立しているか否かは、予め設定されたペイライン上に沿って同一種類のシンボル(例えば、「CHERRY」や「7」)が所定数配置されたか否かによって判定されるのが一般である。また、従来ではペイラインによらないコンビネーションに基づいて賞を払い出すことも行われていた。
例えば米国特許第6093102A1号明細書には、3×5の全15個のシンボルの表示をビデオリールやメカリールを用いて行うスロットマシンが記載されている。前記スロットマシンでは、ゲームが開始されると、リールが回転して縦方向に配置された各列のシンボルが連動して変動を開始し、所定時間経過度にリールの回転停止に伴って各列でそれぞれ3つのシンボルが停止表示される。そして、同種類のシンボルの個数が所定数以上存在するコンビネーションで停止表示された場合に賞が付与される。また、米国特許第6981635B1号明細書のように、隣接する複数のシンボル表示領域に同一種類のシンボルが配置された場合に、その複数のシンボル表示領域を跨いでシンボルを用いた演出画像を表示させることにより、エンターテイメント性を向上させたスロットマシンがある。
前記した従来のスロットマシンでは、シンボルをスクロール表示及び停止表示するリールは遊技機毎に予め本数及びサイズが決められている。また、リールに配置されるシンボルの種類と数も固定されており、それらがゲーム中に変更することは無かった。従って、シンボルの変動は毎回同じ態様により繰り返し行われていた。
本発明は、ゲームの進行に応じてリールの本数やサイズを変更するとともに、リールによって配置されるシンボルについても変更し、視認性の高いエンターテイメント性を向上させたスロットマシンを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本願発明に係るスロットマシン(例えば、スロットマシン1)は、シンボルを表示するシンボル表示領域(例えば、シンボル表示領域31〜45)と、複数のシンボルをスクロール表示するとともにいずれか一又は複数のシンボルを前記シンボル表示領域に停止表示する複数のリール(例えば、リール23〜27)と、隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に前記隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リール(例えば、結合リール71〜74)を形成し、以降に実行されるゲームにおいて前記結合リールを含む複数のリールで複数のシンボルをスクロール表示するコントローラ(例えば、コントローラ49)と、を有することを特徴とする。
上記構成を有するスロットマシンによれば、隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リールを形成し、以降に実行されるゲームにおいて結合リールを含む複数のリールで複数のシンボルをスクロール表示するので、ゲームの進行に応じてリールの本数やサイズを変更することにより、高い視認性を確保しつつもスロットマシンのエンターテイメント性を向上させることができる。また、リールの本数が減ることにより、シンボルが賞を付与するコンビネーションになる見かけ上の確率を上昇させ、遊技に対する期待感を向上させる。
また、本願発明に係るスロットマシンは、更に、隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リール(例えば、結合リール71)を形成した場合に、所定数以上停止表示された同種類のシンボルを結合して新たな一の結合シンボル(例えば、結合シンボル81〜84)を形成することを特徴とする。
上記構成を有するスロットマシンによれば、隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リールを形成した場合に、所定数以上停止表示された同種類のシンボルを結合して新たな一の結合シンボルを形成するので、高い視認性を確保しつつもスロットマシンのエンターテイメント性を向上させることができる。また、シンボルを拡大させることにより、シンボルが賞を付与するコンビネーションになる見かけ上の確率を上昇させ、遊技に対する期待感を向上させる。
また、本願発明に係るスロットマシンは、更に、ボーナスゲーム移行条件を満たした場合であって且つ隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リール(例えば、結合リール71〜74)を形成し、所定数以上停止表示された同種類のシンボルを結合して新たな一の結合シンボル(例えば、結合シンボル81〜84)を形成し、以降に実行されるボーナスゲームにおいて結合リールを含む複数のリールで結合シンボルを含む複数のシンボルをスクロール表示することを特徴とする。
上記構成を有するスロットマシンによれば、ボーナスゲーム移行条件を満たした場合であって且つ隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リールを形成し、所定数以上停止表示された同種類のシンボルを結合して新たな一の結合シンボルを形成し、以降に実行されるボーナスゲームにおいて結合リールを含む複数のリールで結合シンボルを含む複数のシンボルをスクロール表示するので、ゲームの進行に応じてリールの本数、リールのサイズ及びシンボルのサイズ等を変更することにより、高い視認性を確保しつつもスロットマシンのエンターテイメント性を向上させることができる。また、ボーナスゲーム中ではリールの本数が減りシンボルが拡大されることにより、シンボルが賞を付与するコンビネーションになる見かけ上の確率を上昇させ、ボーナスゲームに対する期待感を向上させる。
また、本願発明に係るスロットマシンは、更に、ボーナスゲーム移行条件を満たした場合であって且つ隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リール(例えば、結合リール71〜74)を形成し、以降に実行されるボーナスゲームにおいて前記結合リールを含む複数のリールで複数のシンボルをスクロール表示することを特徴とする。
上記構成を有するスロットマシンによれば、ボーナスゲーム移行条件を満たした場合であって且つ隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リールを形成し、以降に実行されるボーナスゲームにおいて前記結合リールを含む複数のリールで複数のシンボルをスクロール表示するので、ボーナスゲーム中ではリールの本数が減ることにより、シンボルが賞を付与するコンビネーションになる見かけ上の確率を上昇させ、ボーナスゲームに対する期待感を向上させる。
本願発明に係るスロットマシンでは、隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リールを形成し、以降に実行されるゲームにおいて結合リールを含む複数のリールで複数のシンボルをスクロール表示するので、ゲームの進行に応じてリールの本数やサイズを変更することにより、高い視認性を確保しつつもスロットマシンのエンターテイメント性を向上させることができる。
以下、本発明に係るスロットマシンについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。ここで、以下の実施形態に係るスロットマシンは、液晶ディスプレイ等の画像表示装置を有し、画像表示装置に対して各種シンボルの画像を表示させることにより遊技を行う所謂ビデオスロットマシンである。
そして、本願発明に係るスロットマシンは、賞を付与する条件として、ディスプレイのペイラインに沿って同一種類のシンボルが所定個数以上(例えば5個以上)配置されたウィニングコンビネーションが成立していることを条件とするが、特に全リールの回転が停止して各シンボル表示領域に対してそれぞれシンボルが表示された際に、ボーナスゲームに移行する条件を満たし且つ隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上表示されていた場合には、その複数のリールを結合した新たな結合リールを形成する。そして、形成された結合リールによりその後のボーナスゲームにおいて、シンボルの配置を行うことを特徴とする。
例えば、図1にはディスプレイに5つのリール23〜27を備えたスロットマシンに適用した例を示す。スロットマシンにおいてゲームが開始されると、図1(1)に示すように各リール23〜27においてシンボル列のスクロール表示が行われる。そして、所定時間が経過すると左から順にリール23〜27が回転を停止し、(2)に示すように各シンボル表示領域に対して最大15個のシンボル46が表示される。
ここで、隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上(隣接する2つのリールに対して5個以上、3つのリールに対して8個以上、4つのリールに対して10個以上、5つのリールに対して13個以上)表示されることが、リール及びシンボルの結合を行う所定条件であると共にボーナスゲーム移行の条件でもあるとすると、隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上表示されることにより、その後に隣接する各リールが結合して一のリールとなり、その後にボーナスゲームへと移行する。
例えば、図1に示す例では、隣接する2つのリール23、24に対して「HEART」のシンボルが6個表示されているので、(3)に示すように該当するリール23、24を結合して新たな一の結合リール71を形成する。その際、結合リール71にはリール23、24に対して停止表示された「HEART」のシンボルが結合された「HEART」の結合シンボル81が配置される。尚、結合シンボル81は結合前の各リール23、24の全シンボル表示領域まで拡大された大サイズのシンボルである。その後、(4)に示すように結合リール71とリール25〜27を用いて結合シンボル81を含むシンボル列をスクロール表示することにより、ボーナスゲームを行う。
尚、ボーナスゲームに移行する条件は他の条件であっても良く、その場合には所定のボーナスゲームに移行する条件を満たし、且つ隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上表示されていた場合に、リールやシンボルの結合が行われる。
例えば、図1にはディスプレイに5つのリール23〜27を備えたスロットマシンに適用した例を示す。スロットマシンにおいてゲームが開始されると、図1(1)に示すように各リール23〜27においてシンボル列のスクロール表示が行われる。そして、所定時間が経過すると左から順にリール23〜27が回転を停止し、(2)に示すように各シンボル表示領域に対して最大15個のシンボル46が表示される。
ここで、隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上(隣接する2つのリールに対して5個以上、3つのリールに対して8個以上、4つのリールに対して10個以上、5つのリールに対して13個以上)表示されることが、リール及びシンボルの結合を行う所定条件であると共にボーナスゲーム移行の条件でもあるとすると、隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上表示されることにより、その後に隣接する各リールが結合して一のリールとなり、その後にボーナスゲームへと移行する。
例えば、図1に示す例では、隣接する2つのリール23、24に対して「HEART」のシンボルが6個表示されているので、(3)に示すように該当するリール23、24を結合して新たな一の結合リール71を形成する。その際、結合リール71にはリール23、24に対して停止表示された「HEART」のシンボルが結合された「HEART」の結合シンボル81が配置される。尚、結合シンボル81は結合前の各リール23、24の全シンボル表示領域まで拡大された大サイズのシンボルである。その後、(4)に示すように結合リール71とリール25〜27を用いて結合シンボル81を含むシンボル列をスクロール表示することにより、ボーナスゲームを行う。
尚、ボーナスゲームに移行する条件は他の条件であっても良く、その場合には所定のボーナスゲームに移行する条件を満たし、且つ隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上表示されていた場合に、リールやシンボルの結合が行われる。
先ず、本実施形態に係るスロットマシン1の概略構成について、図2に基づき説明する。図2は本実施形態に係るスロットマシン1の外観斜視図である。
本実施形態に係るスロットマシン1は、キャビネット2と、キャビネット2の上側に設置されたトップボックス3と、キャビネット2の前面に設けられたメインドア4とを備えている。
本実施形態に係るスロットマシン1は、キャビネット2と、キャビネット2の上側に設置されたトップボックス3と、キャビネット2の前面に設けられたメインドア4とを備えている。
また、トップボックス3前面には、上側ディスプレイ5が設けられている。ここで、上側ディスプレイ5は、公知の液晶ディスプレイによって構成され、遊技方法や配当表などを表示する。
一方、メインドア4の全面には下側ディスプレイ6が設けられている。ここで、下側ディスプレイ6は、公知の液晶ディスプレイによって構成され、最大で3×5のシンボル表示領域を備えたシンボル表示部7を有する。シンボル表示部7は、通常ゲーム時では5列のリール23〜27によって構成されており、各リール23〜27では予め定められた配列のシンボル列をスクロール表示するとともに、所定時間経過後にそれぞれ3個のシンボルを停止表示する。その結果、後述するようにゲームの進行に応じて15個のシンボルが表示され、表示されたシンボルのコンビネーションに基づいて遊技者に所定の賞が払い出される。一方、ボーナスゲーム時ではリールの結合を行うことによって通常ゲーム時とリールの数が変更され(図1参照)、結合リールを含む1〜4列のリールによってシンボル表示部7が構成される。そして、各リールでシンボル列をスクロール表示し、表示されたシンボルのコンビネーションに基づいて遊技者に所定の賞が払い出される。
尚、通常ゲーム時におけるリールの数は3リールでも良く、更に、表示されるシンボルの数は15個に限定されるものではない。
尚、通常ゲーム時におけるリールの数は3リールでも良く、更に、表示されるシンボルの数は15個に限定されるものではない。
また、下側ディスプレイ6の前面には、タッチパネル11が設けられており、遊技者はタッチパネル11を操作して各種の指示を入力することができる。
更に、下側ディスプレイ6には、クレジット数表示部8及びペイアウト数表示部9が設けられている。クレジット数表示部8には、現在遊技者が所有するクレジット数が表示される。ペイアウト数表示部9には、シンボル表示部7に停止表示されたシンボルのコンビネーションが所定の入賞コンビネーションであった場合に付与される賞の額がペイアウト数として表示される。
また、下側ディスプレイ6の下方には、遊技者による遊技進行に係る指示が入力される複数のボタンが配設されたコントロールパネル15と、遊技媒体であるコインをキャビネット2内に受け入れるコイン受入口16と、紙幣挿入口17とが設けられている。
コントロールパネル15には、スタートボタン18と、チェンジボタン19と、CASHOUTボタン20と、1−BETボタン21と、最大BETボタン22とが設けられている。スタートボタン18は、リール23〜27においてシンボル列のスクロール表示を開始させる指示を入力するための操作手段である。チェンジボタン19は、遊技場の係員に両替を要求する際に用いられる操作手段である。CASHOUTボタン20は、遊技者が所有するクレジット数に応じたコイン(1クレジットがコイン1枚に相当)をコイン払出口28からコイントレイ29に払い出す指示、又はバーコード付チケットにより払い出す指示を入力するための操作手段である。
1−BETボタン21は、遊技者の所有するクレジットの内、1クレジットを遊技に賭ける(ベットする)指示を受け付けるための操作手段である。また、最大BETボタン22は、遊技者の所有するクレジットのうち、1回の遊技に賭けることが可能な最大クレジット数(本実施形態では50クレジット)を遊技に賭ける指示を受け付けるための操作手段である。尚、BETボタンとしては、他にも3−BETボタン等、様々な種類のBETボタンを設けることも可能である。
コントロールパネル15には、スタートボタン18と、チェンジボタン19と、CASHOUTボタン20と、1−BETボタン21と、最大BETボタン22とが設けられている。スタートボタン18は、リール23〜27においてシンボル列のスクロール表示を開始させる指示を入力するための操作手段である。チェンジボタン19は、遊技場の係員に両替を要求する際に用いられる操作手段である。CASHOUTボタン20は、遊技者が所有するクレジット数に応じたコイン(1クレジットがコイン1枚に相当)をコイン払出口28からコイントレイ29に払い出す指示、又はバーコード付チケットにより払い出す指示を入力するための操作手段である。
1−BETボタン21は、遊技者の所有するクレジットの内、1クレジットを遊技に賭ける(ベットする)指示を受け付けるための操作手段である。また、最大BETボタン22は、遊技者の所有するクレジットのうち、1回の遊技に賭けることが可能な最大クレジット数(本実施形態では50クレジット)を遊技に賭ける指示を受け付けるための操作手段である。尚、BETボタンとしては、他にも3−BETボタン等、様々な種類のBETボタンを設けることも可能である。
尚、本実施形態に係るスロットマシン1では、遊技媒体として、コイン、紙幣又はこれらに相当する電子的な有価情報(クレジット)が用いられる。但し、本発明に適用可能な遊技媒体は、これに限定されるものではなく、例えば、メダル、トークン、電子マネー、チケットを挙げることができる。
続いて、図1、図3乃至図6に基づき、ゲームの際に下側ディスプレイ6のシンボル表示部7と、シンボル表示部7において表示されるシンボルについて、通常ゲーム実行時とボーナスゲーム実行時とに分けて説明する。図3は本実施形態に係るスロットマシンの通常ゲーム時におけるシンボル表示部7を示した正面図、図4は本実施形態に係るスロットマシンのボーナスゲーム時におけるシンボル表示部7を示した正面図である。また、図5は本実施形態に係るスロットマシン1で設定されるペイラインA〜Eを示した正面図、図6は本実施形態に係るスロットマシン1で用いられるシンボルと賞の内容の一覧を示した図である。
先ず、通常ゲーム実行時におけるシンボル表示部7と、シンボル表示部7において表示されるシンボルについて説明する。通常ゲーム中において本実施形態に係るシンボル表示部7は、5列のリール23〜27によって構成されている。また、各リール23〜27は回転が停止された際に各リール23〜27に対してそれぞれ3つのシンボルを表示する為のシンボル表示領域31〜45を有する。そして、ゲームが開始されると図1(1)、(2)に示すように各シンボル表示領域31〜45に対してそれぞれ一のシンボル(計15個のシンボル)が表示される。尚、各シンボル表示領域31〜45を区別する為に図では点線で区切ってあるが、この点線を表示しないように構成しても良い。
ここで、本実施形態に係るスロットマシン1で通常ゲーム中に用いられるシンボルは、図6に示す10種類のシンボル46とブランク(ブランクシンボル)から構成される。
そして、本実施形態に係るスロットマシン1では、予め設定された図5に示す5本のペイラインA〜Eに沿って同一種類のシンボル46が所定個数以上配置されたウィニングコンビネーションとなった場合に賞を付与する。また、隣接する複数リールに対して同種類のシンボル46が所定個数以上(隣接する2つのリールに対して5個以上、3つのリールに対して8個以上、4つのリールに対して10個以上、5つのリールに対して13個以上)配置されたボーナスコンビネーションとなった場合には、賞として通常ゲームの終了後に継続してボーナスゲームが実行される。
そして、本実施形態に係るスロットマシン1では、予め設定された図5に示す5本のペイラインA〜Eに沿って同一種類のシンボル46が所定個数以上配置されたウィニングコンビネーションとなった場合に賞を付与する。また、隣接する複数リールに対して同種類のシンボル46が所定個数以上(隣接する2つのリールに対して5個以上、3つのリールに対して8個以上、4つのリールに対して10個以上、5つのリールに対して13個以上)配置されたボーナスコンビネーションとなった場合には、賞として通常ゲームの終了後に継続してボーナスゲームが実行される。
次に、ボーナスゲームの実行時におけるシンボル表示部7と、シンボル表示部7において表示されるシンボルについて説明する。ボーナスゲーム中において本実施形態に係るシンボル表示部7は、結合リールを含む1〜4列のリールによって構成されている。ここで、ボーナスゲーム中のリールの数は、ボーナスコンビネーションの態様によって決定される。即ち、通常ゲームからボーナスゲームへと移行する際に、ボーナスコンビネーションにおいて同種類のシンボル46が所定個数以上配置された複数のリールが結合されて新たな一の結合リールへと置き換えられるので、2つのリールが結合された場合には図1に示すように計4列のリールによってシンボル表示部7が構成される。また、図7に示すように3つのリールが結合された場合には計3列のリールによってシンボル表示部7が構成され、4つのリールが結合された場合には計2列のリールによってシンボル表示部7が構成され、5つのリールが結合された場合には1列のリールによってシンボル表示部7が構成される。また、図8に示すように同時に2組以上のリールが結合される場合もある。
また、結合されなかったリールについては回転が停止された際に各リールに対してそれぞれ3つのシンボルを表示する為のシンボル表示領域を有する。一方、結合された結合リールは回転が停止された際に各リールに対してそれぞれ1の結合シンボルを表示する為のシンボル表示領域を有する。例えば、図4はリール23とリール24が結合された場合のシンボル表示部7を示す。図4に示すシンボル表示部7では、リール23とリール24が結合された結合リール71が形成されている。そして、シンボル表示領域47に対してはシンボル表示領域31〜36に表示されたシンボル46が結合した結合シンボル81(図1参照)をスクロール表示するとともに、結合シンボル81若しくはブランクシンボルを停止表示する。その結果、シンボル表示領域47に対して結合シンボル81が表示された場合には、リール結合前の全シンボル表示領域31〜36に対してその結合シンボル81と同種類のシンボル46が表示されたものとして付与する賞の判定を行う。尚、結合リール71以外のリール25〜27は通常ゲームと同様のリール制御が行われる。
尚、本実施形態では同じ種類のシンボルが図5に示すペイラインに沿って所定個数表示された場合(但し、ボーナスゲーム中において結合シンボルが表示された場合には、その表示領域を本来構成する全シンボル表示領域に同種のシンボル46が表示されたとして扱う)に入賞となり、賞を付与するが、ペイラインに関係なくシンボル表示領域31〜45に対して同一種類のシンボル46が所定数以上配置された場合に入賞とし、賞を付与するように構成しても良い。また、ペイラインによる賞とペイラインによらない賞とを両方払い出すようにしても良い。
続いて、具体的に本実施形態に係るスロットマシン1のゲーム進行手順について説明する。先ず、ベット受付終了後にスタートボタン18が押下されると、シンボル表示部7に配置するシンボルを抽選する抽選処理が実行される。次に、スタートボタン18が押下されて所定時間経過した時点でリール23〜27が回転を開始してシンボル列のスクロール表示が行われ、所定時間経過後にシンボル表示領域31〜45に対して計15個のシンボル46が段階的に停止表示される。そして、リール23〜27の内、隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上(隣接する2つのリールに対して5個以上、3つのリールに対して8個以上、4つのリールに対して10個以上、5つのリールに対して13個以上)表示されていると、隣接する各リールが結合して一の結合リールを形成するとともに、ボーナスゲームへと移行する。ボーナスゲームでは、結合リールにおいて結合シンボルをスクロール表示し、結合シンボルを含むシンボル46のコンビネーションに基づいて賞の内容が決定され、付与される。
ここで、例えば、図7に示す一例では隣接する3つのリール24〜26に対して「HEART」のシンボルが9個表示されているので、(3)に示すように該当するリール24〜26を結合して新たな一の結合リール72を形成する。その際、結合リール72にはリール24〜26に対して停止表示された「HEART」のシンボルが結合された「HEART」の結合シンボル82が配置される。尚、結合シンボル82は結合前の各リール24〜26の全シンボル表示領域まで拡大された大サイズのシンボルである。その後、(4)に示すように結合リール72とリール23、27を用いて結合シンボル82を含むシンボル列をスクロール表示することにより、ボーナスゲームを行う。
また、図8に示す一例では隣接する2つのリール23、24に対して「HEART」のシンボルが6個表示され、且つ隣接する2つのリール26、27に対して「MOON」のシンボルが5個表示されているので、(3)に示すように該当するリール23、24とリール26、27をそれぞれ結合して新たな結合リール73、74を形成する。その際、結合リール73にはリール23、24に対して停止表示された「HEART」のシンボルが結合された「HEART」の結合シンボル83が配置され、結合リール74にはリール26、27に対して停止表示された「MOON」のシンボルが結合された「MOON」の結合シンボル84が配置される。尚、結合シンボル83は結合前の各リール23、24の全シンボル表示領域まで拡大された大サイズのシンボルであり、結合シンボル84は結合前の各リール26、27の全シンボル表示領域まで拡大された大サイズのシンボルである。その後、(4)に示すように結合リール73、74とリール25を用いて結合シンボル83、84を含むシンボル列をスクロール表示することにより、ボーナスゲームを行う。
ここで、例えば、図7に示す一例では隣接する3つのリール24〜26に対して「HEART」のシンボルが9個表示されているので、(3)に示すように該当するリール24〜26を結合して新たな一の結合リール72を形成する。その際、結合リール72にはリール24〜26に対して停止表示された「HEART」のシンボルが結合された「HEART」の結合シンボル82が配置される。尚、結合シンボル82は結合前の各リール24〜26の全シンボル表示領域まで拡大された大サイズのシンボルである。その後、(4)に示すように結合リール72とリール23、27を用いて結合シンボル82を含むシンボル列をスクロール表示することにより、ボーナスゲームを行う。
また、図8に示す一例では隣接する2つのリール23、24に対して「HEART」のシンボルが6個表示され、且つ隣接する2つのリール26、27に対して「MOON」のシンボルが5個表示されているので、(3)に示すように該当するリール23、24とリール26、27をそれぞれ結合して新たな結合リール73、74を形成する。その際、結合リール73にはリール23、24に対して停止表示された「HEART」のシンボルが結合された「HEART」の結合シンボル83が配置され、結合リール74にはリール26、27に対して停止表示された「MOON」のシンボルが結合された「MOON」の結合シンボル84が配置される。尚、結合シンボル83は結合前の各リール23、24の全シンボル表示領域まで拡大された大サイズのシンボルであり、結合シンボル84は結合前の各リール26、27の全シンボル表示領域まで拡大された大サイズのシンボルである。その後、(4)に示すように結合リール73、74とリール25を用いて結合シンボル83、84を含むシンボル列をスクロール表示することにより、ボーナスゲームを行う。
次に、本実施形態に係るスロットマシン1の制御系に係る構成について図9に基づき説明する。図9は本実施形態に係るスロットマシン1の制御系を模式的に示すブロック図である。
図9に示すように、スロットマシン1の制御系は、基本的にマザーボード60とゲーミングボード50から構成されている。そして、マザーボード60とゲーミングボード50により後述する制御プログラム(図10〜図12)等を実行するコントローラ49が構成される。
先ず、ゲーミングボード50について説明すると、ゲーミングボード50は、内部バスによって互い接続されたCPU51、ROM55及びブートROM52と、メモリカード53に対応したカードスロット53Sと、GAL(Generic Array Logic)54に対応したICソケット54Sを備えている。
先ず、ゲーミングボード50について説明すると、ゲーミングボード50は、内部バスによって互い接続されたCPU51、ROM55及びブートROM52と、メモリカード53に対応したカードスロット53Sと、GAL(Generic Array Logic)54に対応したICソケット54Sを備えている。
メモリカード53は、不揮発性メモリで構成されており、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラム(以下、ゲームプログラム等という)が記録された記録媒体である。メモリカード53に記録されたゲームプログラムには、抽選プログラムが含まれている。この抽選プログラムは、通常ゲーム中ではシンボル表示領域31〜45に表示されるシンボルを決定し、ボーナスゲーム中では結合リールによるシンボル表示領域を含む各シンボル表示領域(図4ではシンボル表示領域37〜45、47)に表示されるシンボルを決定するためのプログラムである。
そして、メモリカード53には、各シンボル表示領域に表示されるシンボルを抽選するシンボル抽選テーブルが含まれている。ここで、シンボル抽選テーブルは、所定の乱数値範囲を各シンボル表示領域に停止表示する10種類のシンボル46や結合シンボルやブランクに対応付けたテーブルである。そして、先ずシンボル抽選テーブルに基づいてシンボル表示領域に停止表示するシンボル46や結合シンボルが抽選され、その後、決定されたシンボル46及び結合シンボルのコンビネーションに基づいて遊技者に付与する賞が判定される。
尚、シンボル抽選テーブルとしては、所定の乱数値範囲を遊技者に付与する賞に対応付けたテーブルでも良い。その場合には、先ずシンボル抽選テーブルに基づいて遊技者に付与する賞が抽選され、その後、決定された賞を満たすシンボル46及び結合シンボルのコンビネーションがメインCPU61により選択される。
そして、メモリカード53には、各シンボル表示領域に表示されるシンボルを抽選するシンボル抽選テーブルが含まれている。ここで、シンボル抽選テーブルは、所定の乱数値範囲を各シンボル表示領域に停止表示する10種類のシンボル46や結合シンボルやブランクに対応付けたテーブルである。そして、先ずシンボル抽選テーブルに基づいてシンボル表示領域に停止表示するシンボル46や結合シンボルが抽選され、その後、決定されたシンボル46及び結合シンボルのコンビネーションに基づいて遊技者に付与する賞が判定される。
尚、シンボル抽選テーブルとしては、所定の乱数値範囲を遊技者に付与する賞に対応付けたテーブルでも良い。その場合には、先ずシンボル抽選テーブルに基づいて遊技者に付与する賞が抽選され、その後、決定された賞を満たすシンボル46及び結合シンボルのコンビネーションがメインCPU61により選択される。
続いて、マザーボード60について説明する。マザーボード60は、市販の汎用マザーボード(パーソナルコンピュータの基本部品を実装したプリント配線板)を用いて構成され、メインCPU61と、ROM62と、RAM63と、通信インターフェイス64とを備えている。
ROM62には、フラッシュメモリ等のメモリデバイスからなり、メインCPU61により実行されるBIOS等のプログラム等の恒久的なデータが記憶されている。メインCPU61によってBIOSが実行されると、所定の周辺装置の初期化処理が行われ、メモリカード53に記憶されているゲームプログラム等の取込処理がゲーミングボード50を介して開始される。
RAM63には、メインCPU61が作動する際に用いられるデータやプログラムが記憶される。また、RAM63は、ゲーミングボード50を介して読み出される認証プログラム、ゲームプログラム等の各種プログラムや、遊技者が現在所有するクレジット数等の各種情報を記憶することができる。
また、通信インターフェイス64は、通信回線を介して遊技場内に設置されたサーバ等との通信を行うための通信装置である。
また、マザーボード60には、後述する本体PCB70及びドアPCB80が、夫々USBによって接続されている。更に、マザーボード60には、電源ユニット65が接続されている。電源ユニット65からマザーボード60に電力が供給されると、マザーボード60のメインCPU61が起動される。更に、PCIバスを介してゲーミングボード50に電力が供給され、CPU51が起動される。
また、本体PCB70には、ホッパー66、コイン検出部67、グラフィックボード68、スピーカ69、タッチパネル11、紙幣挿入口17等が接続されている。
グラフィックボード68は、メインCPU61からの制御信号に基づいて、上側ディスプレイ5、下側ディスプレイ6における画像表示を制御する。例えば、上側ディスプレイ5には配当表やヘルプ画面を表示し、下側ディスプレイ6にはシンボル表示部7に対して通常ゲーム時においてはリール23〜27の回転に伴うシンボル46のスクロール表示及び停止表示を行う。また、通常ゲームでシンボル46が停止表示された後に所定の条件を満たす場合には、リールやシンボルを結合する(図1参照)。そして、ボーナスゲーム時においては結合された結合リールを含む1列〜4列のリールの回転に伴う結合シンボル及びシンボルのスクロール表示及び停止表示を行う。また、ボーナスゲームが終了した際にはそれらの結合を解除する。
一方、ドアPCB80には、コントロールパネル15、リバータ16S、コインカウンタ16C、冷陰極管85が接続されている。コントロールパネル15には、スタートボタン18に対応するスタートスイッチ18S、チェンジボタン19に対応するチェンジスイッチ19S、CASHOUTボタン20に対応するCASHOUTスイッチ20S、1−BETボタン21に対応する1−BETスイッチ21S、最大BETボタン22に対応する最大BETスイッチ22Sが設けられている。各スイッチは、対応するボタンが遊技者によって操作されたとき、メインCPU61に対して入力信号を出力する。
続いて、本実施形態に係るスロットマシン1において実行されるメイン制御プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図10は、メイン制御プログラムのフローチャートである。
尚、スロットマシン1には、既にゲーミングボード50のカードスロット53Sにメモリカード53が差し込まれ、ICソケット54SにGAL54が取り付けられているものとする。
尚、スロットマシン1には、既にゲーミングボード50のカードスロット53Sにメモリカード53が差し込まれ、ICソケット54SにGAL54が取り付けられているものとする。
まず、電源ユニット65において電源スイッチの投入(電源の投入)が行われると、マザーボード60、ゲーミングボード50を夫々起動し、ステップ(以下、Sと略記する)1の認証読取処理が実行される。この認証読取処理において、マザーボード60、ゲーミングボード50は、それぞれ別個の処理を並行して行う。
即ち、ゲーミングボード50では、CPU51が、ブートROM52に格納されている予備認証プログラムの読み出しを行い、その読み出した予備認証プログラムに従い、マザーボード60への取込前に予め認証プログラムの改竄が行われていないことを確認及び証明する予備認証を行う。
一方、マザーボード60では、メインCPU61が、ROM62に格納されているBIOSを実行して、BIOSに組み込まれている圧縮データをRAM63に展開し、RAM63に展開されたBIOSの実行と、各種周辺装置の診断と初期化を行う。
即ち、ゲーミングボード50では、CPU51が、ブートROM52に格納されている予備認証プログラムの読み出しを行い、その読み出した予備認証プログラムに従い、マザーボード60への取込前に予め認証プログラムの改竄が行われていないことを確認及び証明する予備認証を行う。
一方、マザーボード60では、メインCPU61が、ROM62に格納されているBIOSを実行して、BIOSに組み込まれている圧縮データをRAM63に展開し、RAM63に展開されたBIOSの実行と、各種周辺装置の診断と初期化を行う。
その後、メインCPU61は、ROM55に格納されている認証プログラムを読み出し、カードスロット53Sに差し込まれているメモリカード53に格納されているゲームプログラム等が改竄されていないことを確認及び証明する認証を行う。この認証処理が正常に終了すると、メインCPU61は、認証対象となった(認証された)ゲームプログラム等をRAM63に書き込む。続いて、GAL54に記憶されているペイアウト率設定用データをゲーミングボード50を介して読み出す取り込み処理を行い、読み出したペイアウト率設定用データをRAM63に書き込む。
上述した処理を行った後、メインCPU61は、認証読取処理を終了する。
上述した処理を行った後、メインCPU61は、認証読取処理を終了する。
そして、S2においては、メインCPU61は、前記S1の認証読取処理で認証されたゲームプログラム等をRAM63より順次読み出して実行し、メイン遊技処理を行う。このメイン遊技処理を実行することにより、本実施形態に係るスロットマシン1でのゲームが行われる。そして、メイン遊技処理は、スロットマシン1に電源が供給されている間、繰り返し実行される。
次に、上記S2のメイン遊技処理のサブ処理について図11に基づき説明する。図11は本実施形態に係るスロットマシン1におけるメイン遊技処理プログラムのフローチャートである。尚、以下の図11にフローチャートで示す各プログラムはメモリカード53に格納されており、コントローラ49が備えるRAM63に展開して、メインCPU61により実行される。
先ず、図11に示すようにS11でメインCPU61は、所定の初期設定を行った後、コインの投入やベット数等を設定するスタート受付処理を行う。この時、初期化処理では所定のデータ領域に設定されている項目のデータ(例えば、払出枚数カウンタなど)をクリアするなどの処理が行われる。また、スタート受付処理においては、遊技者により、コインの投入や1−BETボタン21、最大BETボタン22を用いて今回のゲームにおけるベット数を1BET〜50BETのいずれかに設定するベット操作が行われる。
次に、S12においてメインCPU61は、スタートボタン18が入力されたか否かについての判断を行う。スタートボタン18が入力されたか否かは、スタートスイッチ18Sからの入力信号を受信したか否かに基づいて判断を行う。
そして、スタートボタン18が入力されていない場合(S12:NO)には、再びスタート受付処理(S11)に戻る。この時、ベット数の修正等の操作が可能となる。一方、スタートボタン18が入力された場合(S12:YES)には、1−BETボタン21、最大BETボタン22の操作に基づき設定されたベット数を、所有するクレジット数から減算すると共に、ベット情報としてRAM63に格納する。
そして、スタートボタン18が入力されていない場合(S12:NO)には、再びスタート受付処理(S11)に戻る。この時、ベット数の修正等の操作が可能となる。一方、スタートボタン18が入力された場合(S12:YES)には、1−BETボタン21、最大BETボタン22の操作に基づき設定されたベット数を、所有するクレジット数から減算すると共に、ベット情報としてRAM63に格納する。
その後、S13では、メインCPU61はシンボル表示部7の各シンボル表示領域31〜45に表示されるシンボルを抽選する通常ゲームのシンボル抽選処理を実行する。具体的には、メインCPU61は、RAM63に記憶された抽選プログラムに含まれる乱数発生用プログラムを実行することにより、所定の乱数値範囲の数値範囲の中から乱数値をサンプリングし、サンプリングされた乱数値とシンボル抽選テーブルに基づいて、10種類のシンボルの内からシンボル表示領域31〜45に表示する15個のシンボル(即ち、リール23〜27の停止位置)をそれぞれ決定する。
更に、S14ではメインCPU61は、リール23〜27の回転を開始し、各リール23〜27に配置されるシンボル列を所定速度でスクロール表示する。その後、所定時間が経過すると左から順にリール23〜27の回転が停止され、各シンボル表示領域31〜45に対してそれぞれ1つのシンボルが表示される(図1、図7、図8参照)。
続いて、S15においてメインCPU61は、シンボル表示領域31〜45に表示されたシンボル46のコンビネーションが、何らかの賞を払い出すウィニングコンビネーションとなっているか否かを判定する。
その結果、ウィニングコンビネーションとなっていると判定された場合(S15:YES)には、S16へと移行する。一方、ウィンニングコンビネーションでないと判定された場合(S15:NO)には、メイン遊技処理を終了する。尚、次回以降に継続してゲームを開始する場合には再びS1以降の処理が行われる。
S16において、メインCPU61は下側ディスプレイ6に対して成立したウィニングコンビネーションに基づく賞を表示することにより、遊技者に対して賞の内容を報知する。例えば、ベット数が1ベットであってペイラインに沿って「CHERRY」のシンボルが5個表示された場合には、賞として15クレジットを付与することを報知する「Win 15」の文字が表示される。
続いて、S17では前記S14のリール回転処理によって、シンボル表示領域31〜45に表示されたシンボルのコンビネーションがボーナスコンビネーションを成立させたか否かを判定する。ここで、ボーナスコンビネーションは隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上(隣接する2つのリールに対して5個以上、3つのリールに対して8個以上、4つのリールに対して10個以上、5つのリールに対して13個以上)配置されたコンビネーションである。
その結果、ボーナスコンビネーションが成立したと判定された場合(S17:YES)には、ボーナスゲーム処理へと移行する(S18)。尚、ボーナスゲーム処理については後に図12を用いて詳細に説明する。一方、ボーナスコンビネーションが成立していないと判定された場合(S17:NO)には、S19へと移行する。
そして、S19でメインCPU61は、表示されたシンボルのコンビネーションに基づく賞を遊技者に対して払い出す。この時、CASHOUTボタン20を押下することによって、クレジット数に応じたコイン(1クレジットがコイン1枚に相当)として払い出すことも可能であり、また、バーコード付チケットにより払い出すことも可能である。
次に、上記S18のボーナスゲーム処理のサブ処理について図12に基づき説明する。図12は本実施形態に係るスロットマシン1におけるボーナスゲーム処理プログラムのフローチャートである。尚、以下の図12にフローチャートで示す各プログラムはメモリカード53に格納されており、コントローラ49が備えるRAM63に展開して、メインCPU61により実行される。
先ず、図12に示すようにS21でメインCPU61は、リールやシンボルを結合する所定条件を満たしたか否か判定される。ここで、所定条件とはは隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上(隣接する2つのリールに対して5個以上、3つのリールに対して8個以上、4つのリールに対して10個以上、5つのリールに対して13個以上)配置されたコンビネーションでシンボル46が停止表示された場合である。尚、本実施形態に係るスロットマシン1では、ボーナスゲーム移行条件と同じ条件となっているので、ボーナスゲームに移行した際には必ずリールやシンボルを結合する所定条件を満たすこととなるが、ボーナスゲーム移行条件と異なる条件とした場合には、リールやシンボルを結合することなくボーナスゲームを実行する場合もある。
そして、所定条件を満たしたと判定された場合(S21:YES)には、S22で隣接する複数のリールを結合し、新たに結合リールを形成する。更に、隣接する複数のリールに表示されていた同種類のシンボル46を結合し、新たに結合シンボルを形成する(図1、図7、図8参照)。それに対して、所定条件を満たさないと判定された場合(S22:NO)には、リールやシンボルの結合を行わずにS23へと移行する。
S23でメインCPU61は、今回のボーナスゲームが実行されるボーナスゲーム数Tを抽選により5〜20ゲームの間で決定し、決定されたボーナスゲーム回数TをRAM63に格納する。
その後、S24では、メインCPU61はシンボル表示部7の各シンボル表示領域に表示されるシンボルを抽選するボーナスゲームのシンボル抽選処理を実行する。具体的には、メインCPU61は、RAM63に記憶された抽選プログラムに含まれる乱数発生用プログラムを実行することにより、所定の乱数値範囲の数値範囲の中から乱数値をサンプリングし、サンプリングされた乱数値とシンボル抽選テーブルに基づいて、10種類のシンボルの内から結合リールを除くリールのシンボル表示領域に表示するシンボル(即ち、結合リールを除くリールの停止位置)をそれぞれ決定する。また、結合リールについては結合シンボルかブランクのいずれを表示するかを決定する。
更に、S25ではメインCPU61は、結合リールを含む各リールの回転を開始し、各リールに配置されるシンボル列を所定速度でスクロール表示する。その後、所定時間が経過すると左から順に各リールの回転が停止され、各シンボル表示領域に対してそれぞれ1つのシンボルが表示される。
続いて、S26においてメインCPU61は、各シンボル表示領域に表示されたシンボル46のコンビネーションが、何らかの賞を払い出すウィニングコンビネーションとなっているか否かを判定する。ここで、結合リールのシンボル表示領域に結合シンボルが表示された場合には、リール結合前の全シンボル表示領域に対してその結合シンボルと同種類のシンボル46が表示されたものとしてウィニングコンビネーションの判定を行う(例えば、図1の(4)ではシンボル表示領域31〜36に対して「HEART」のシンボル46が停止表示されたものとして判定する)。
その結果、ウィニングコンビネーションとなっていると判定された場合(S26:YES)には、成立したウィニングコンビネーションに基づく配当の額をボーナスゲームが終了するまで累積的に加算する(S27)。尚、S27で加算された配当の額は前記S19の払出処理で通常ゲームと併せて賞として払い出される。一方、ウィンニングコンビネーションでないと判定された場合(S26:NO)には、S28へと移行する。
S28ではメインCPU61はRAMに格納されたボーナスゲーム回数Tを読み出して1減算する。そして、減算したボーナスゲーム回数Tを再びRAM63に格納する。
続いて、S29でメインCPU61はRAMに格納されたボーナスゲーム回数Tを読み出して、ボーナスゲーム回数Tが「0」であるか否かを判定する。その結果、ボーナスゲーム回数Tが「0」でないと判定された場合(S29:NO)にはS24へと戻り、継続してボーナスゲームを行う。また、ボーナスゲーム回数Tが「0」であると判定された場合(S29:YES)には、前記S22で結合された結合リール及び結合シンボルの結合を解除し、通常ゲーム実行時のリール状態へと戻す(S30)。その後、ボーナスゲームを終了し、S19へと移行する。
以上説明した通り本実施形態に係るスロットマシン1では、ゲーム開始時に1−BETボタン21、最大BETボタン22を用いた遊技者の操作によって今回のゲームにおけるベット数が1BET〜50BETのいずれかに受け付けられ(S11)、その後、通常ゲームにおいてリール23〜27がそれぞれ回転を開始し、所定時間経過後にシンボル表示領域31〜45に対して計15個のシンボル46が停止表示される(S14)。その際、ボーナスゲーム移行条件を満たすと共に隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上配置されたコンビネーションとなった場合(S21:YES)には、隣接する複数のリールを結合して新たに結合リールを形成すると共に、隣接する複数のリールに表示されていた同種類のシンボル46を結合して新たに結合シンボルを形成する(S22)。そして、以降に実行されるボーナスゲームにおいて結合リールを含む複数のリールで結合シンボルを含む複数のシンボルをスクロール表示する(S25)ので、ゲームの進行に応じてリールの本数やサイズを変更することにより、高い視認性を確保しつつもスロットマシンのエンターテイメント性を向上させることができる。また、ボーナスゲーム中ではリールの本数が減りシンボルが拡大されることにより、ウィニングコンビネーションが成立する見かけ上の確率を上昇させ、ボーナスゲームに対する期待感を向上させる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上(隣接する2つのリールに対して5個以上、3つのリールに対して8個以上、4つのリールに対して10個以上、5つのリールに対して13個以上)配置されたコンビネーションとなったことを、ボーナスゲームに移行する条件としているが、ボーナスゲームに移行する条件を他の条件としても良い。例えば、「7」のシンボルがリールに関係なく所定数以上停止表示された場合や、ミステリーとして突然発生するような形態でも良い。その場合には、ボーナスゲーム中にもリールやシンボルの結合を行わない場合が生じることとなる。
例えば、本実施形態では、隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上(隣接する2つのリールに対して5個以上、3つのリールに対して8個以上、4つのリールに対して10個以上、5つのリールに対して13個以上)配置されたコンビネーションとなったことを、ボーナスゲームに移行する条件としているが、ボーナスゲームに移行する条件を他の条件としても良い。例えば、「7」のシンボルがリールに関係なく所定数以上停止表示された場合や、ミステリーとして突然発生するような形態でも良い。その場合には、ボーナスゲーム中にもリールやシンボルの結合を行わない場合が生じることとなる。
また、ボーナスゲーム中のみでなく通常ゲーム中においてもリールの結合やシンボルの結合を行っても良い。その際には、リールが結合されてから所定ゲーム数(例えば10ゲーム)経過した場合に結合したリールの解除を行うように構成するのが望ましい。
また、本実施形態では隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが所定個数以上(隣接する2つのリールに対して5個以上、3つのリールに対して8個以上、4つのリールに対して10個以上、5つのリールに対して13個以上)表示されることが、リール及びシンボルの結合を行う所定条件としているが、隣接する複数リールに対して同種類のシンボルが表示可能な最大個数(隣接する2つのリールに対して6個、3つのリールに対して9個、4つのリールに対して12個、5つのリールに対して15個)表示されることを条件としても良い。
1 スロットマシン
6 下側ディスプレイ
7 シンボル表示部
23〜27 リール
31〜45、47 シンボル表示領域
46 シンボル
61 メインCPU
62 ROM
63 RAM
71〜74 結合リール
81〜84 結合シンボル
6 下側ディスプレイ
7 シンボル表示部
23〜27 リール
31〜45、47 シンボル表示領域
46 シンボル
61 メインCPU
62 ROM
63 RAM
71〜74 結合リール
81〜84 結合シンボル
Claims (4)
- シンボルを表示するシンボル表示領域と、
複数のシンボルをスクロール表示するとともにいずれか一又は複数のシンボルを前記シンボル表示領域に停止表示する複数のリールと、
隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に前記隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リールを形成し、
以降に実行されるゲームにおいて前記結合リールを含む複数のリールで複数のシンボルをスクロール表示するコントローラと、を有することを特徴とするスロットマシン。 - シンボルを表示するシンボル表示領域と、
複数のシンボルをスクロール表示するとともにいずれか一又は複数のシンボルを前記シンボル表示領域に停止表示する複数のリールと、
隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に前記隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リールを形成し、
前記所定数以上停止表示された同種類のシンボルを結合して新たな一の結合シンボルを形成し、
以降に実行されるゲームにおいて前記結合リールを含む複数のリールで前記結合シンボルを含む複数のシンボルをスクロール表示するコントローラと、を有することを特徴とするスロットマシン。 - シンボルを表示するシンボル表示領域と、
複数のシンボルをスクロール表示するとともにいずれか一又は複数のシンボルを前記シンボル表示領域に停止表示する複数のリールと、
所定のボーナスゲーム移行条件を満たした場合に通常ゲームに継続してボーナスゲームを実行し、
ボーナスゲーム移行条件を満たした場合であって且つ隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に前記隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リールを形成し、
前記所定数以上停止表示された同種類のシンボルを結合して新たな一の結合シンボルを形成し、
以降に実行されるボーナスゲームにおいて前記結合リールを含む複数のリールで前記結合シンボルを含む複数のシンボルをスクロール表示するコントローラと、を有することを特徴とするスロットマシン。 - 前記コントローラは、
所定のボーナスゲーム移行条件を満たした場合に通常ゲームに継続してボーナスゲームを実行し、
ボーナスゲーム移行条件を満たした場合であって且つ隣接する複数のリールに同種類のシンボルが所定数以上停止表示された場合に前記隣接する複数のリールを結合して新たな一の結合リールを形成し、
以降に実行されるボーナスゲームにおいて前記結合リールを含む複数のリールで複数のシンボルをスクロール表示することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
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