JP2008147395A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズの増加を抑制することで、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制する固体撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る固体撮像装置は、半導体基板101と、半導体基板101に形成され、光を信号電荷に変換する光電変換部102と、光電変換部102の上方に形成される第1の絶縁膜115と、第1の絶縁膜115上に形成され、第1の絶縁膜115を構成する材料と異なる屈折率の材料で構成され、下方向に凸型の第1の絶縁膜115に接するマイクロレンズ形状を有する第2の絶縁膜116とを備え、前記マイクロレンズ形状の頂部は平面形状であり、前記マイクロレンズ形状の頂部以外は曲面形状である。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像装置及びその製造方法に関し、特に、層内レンズを備える固体撮像装置及びその製造方法に関する。
受光部で光電変換された電荷を転送するための電荷転送部を有する所謂固体撮像装置は、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ及びファクシミリ等の種々の画像入力機器に使用されている。
近年、特にビデオカメラ及びデジタルスチルカメラは、高解像度化及びコンパクト化が強く求められている。この要求に応えるために、多画素化した(画素数を多くした)固体撮像装置が求められている。しかしながら、単に画素数だけを多くした場合、固体撮像装置の光学サイズが大きくなりコンパクト化できない。よって、光学サイズを維持したまま多画素化することが求められる。すなわち、画素サイズの微細化が必然的に求められる。
しかしながら、画素サイズを微細化した場合、単位画素に入射する光量が減少する。これにより、各画素の受光部の感度が低下するという課題が生じる。この課題に対して、画素サイズの微細化による感度特性の低下を防ぐために、各画素における集光効率を改善する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1記載の従来の固体撮像装置の断面構造を示す図である。図10に示す従来の固体撮像装置500は、半導体基板501と、受光部502と、垂直転送部503と、絶縁膜504a、504b、504c、509及び510と、垂直転送電極505と、金属膜506と、エッチングストッパ507と、段差調整膜508と、保護膜511と、カラーフィルタ512と、マイクロレンズ513とを備える。
絶縁膜509と、絶縁膜510とは異なる屈折率の材料で構成される。絶縁膜509と、絶縁膜510との界面は、下方向に凸形状である。これにより、絶縁膜509及び絶縁膜510により、層内レンズが形成される。また、従来の固体撮像装置500は、段差調整膜508を備えることにより、層内レンズの形状を最適化し、入射光の受光部502に対する集光効率を改善することができる。
また、集光効率の高いレンズを備えることで感度特性の維持を図る技術は古くから散見される(例えば、特許文献2参照)。
一方、固体撮像装置は、水平転送部の終端にあるアンプ部において、各画素により光電変換された電荷を増幅し信号として出力する。このアンプ部の増幅率を大きくすることにより、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制する方法がある。
特開2002−353428号公報 特許第2737946号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2記載の固体撮像装置のように、集光効率を改善することで、出力感度を抑制する方法には、次のような問題がある。
画素サイズの微細化した場合、単位画素に入射する光量そのものが減少するため、集光効率を改善しても絶対光量は減少する。例えば、画素サイズを2μmから1.4μmに微細化した場合、単位画素に入射する絶対光量は画素サイズの2乗に反比例するため、単位画素に入射する絶対光量は約49%と、半分以下になる。
すなわち、集光効率を改善する方法では画素サイズの微細化に対し感度特性の維持を図ることは、集光効率を100%にしても不可能であり、今後ますますの微細化に対し感度特性の低下を抑制することはできない。
また、アンプ部の増幅率を大きくすることで、出力感度を抑制する方法には、次のような問題がある。アンプ部の増幅率を大きくすると、受光部以外の領域で光電変換され、垂直転送部に流れ込んだ電荷、所謂ノイズ成分も増幅される。
これにより、画素サイズの微細化トレンドに対し出力感度を維持するとノイズ成分の割合が増加する。すなわち、S/N比が低下し、スミアが悪化する。つまり、アンプ部の増幅率を大きくすることで画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制するためには、ノイズの増加を抑制する必要がある。
そこで本発明は、ノイズの増加を抑制することで、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制する固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成され、光を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部の上方に形成される第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成され、前記第1の絶縁膜を構成する材料と異なる屈折率の材料で構成され、下方向に凸型の前記第1の絶縁膜に接するマイクロレンズ形状を有する第2の絶縁膜とを備え、前記マイクロレンズ形状の頂部は平面形状であり、前記マイクロレンズ形状の頂部以外は曲面形状である。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜とにより構成される下方向に凸型の層内レンズを備える。さらに、層内レンズの凸型の頂部は平面形状である。層内レンズの凸型の頂部に入射した入射光は、屈折せずに光電変換部に入射される。
すなわち、本発明に係る固体撮像装置は、層内レンズの焦点を光電変換部側に近づけることができる。よって、層内レンズの焦点は、より光電変換部の深い位置となる。これにより、入射光は光電変換部内で広がらないので、光電変換部以外の領域への光の入射を抑制できる。よって、光電変換部以外の領域で光電変換される電荷の量を低減することができる。
さらに、光電変換部以外の領域で光電変換される電荷の量を低減することにより、本発明に係る固体撮像装置は、アンプ部における増幅率を増加させた場合のノイズの増加を抑制することができる。よって、本発明に係る固体撮像装置は、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制することができる。
また、前記固体撮像装置は、さらに、前記光電変換部の上方に形成される反射防止膜を備え、前記頂部は、前記反射防止膜と接してもよい。
この構成によれば、第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜により構成される層内レンズと、光電変換部との物理的な距離を短くすることができる。よって、層内レンズの焦点は、より光電変換部の深い位置となる。これにより、層内レンズの曲面で屈折した光は光電変換部へ集光されるため、光電変換部以外の領域へ光の入射を抑制できる。
さらに、光電変換部以外の領域で光電変換される電荷の量を低減することにより、本発明に係る固体撮像装置は、アンプ部における増幅率を増加させた場合のノイズの増加を抑制することができる。よって、本発明に係る固体撮像装置は、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制することができる。
また、前記第2の絶縁膜及び前記反射防止膜は窒化膜であってもよい。
この構成によれば、反射防止膜と第2の絶縁膜との材質間の屈折率差が極めて少ない。よって、本発明に係る固体撮像装置は、光電変換部の上方の第2の絶縁膜と反射防止膜との界面での反射損失を限りなく抑えることができる。これにより、光電変換部に到達する光量が増加するので、感度特性を向上することができる。
また、前記固体撮像装置は、さらに、前記光電変換部を含む行列状に配置される複数の光電変換部と、前記複数の光電変換部によって変換された信号電荷を読出すための複数の電極とを備え、前記マイクロレンズ形状は、前記電極に挟まれる位置に形成されてもよい。
また、前記固体撮像装置は、さらに、前記光電変換部を含む行列状に配置される複数の光電変換部と、前記複数の光電変換部によって変換された信号電荷を読出すための複数の電極と、前記複数の電極の上方に形成される複数の金属膜とを備え、前記マイクロレンズ形状は、前記金属膜に挟まれる位置に形成されてもよい。
また、半導体基板と、前記半導体基板に形成され、光を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部の上方に形成される反射防止膜と、前記反射防止膜の上方に形成される第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成され、前記第1の絶縁膜を構成する材料と異なる屈折率の材料で構成され、下方向に凸型の前記第1の絶縁膜に接するマイクロレンズ形状を有する第2の絶縁膜とを備え、前記マイクロレンズ形状の頂部は前記反射防止膜と接してもよい。
この構成によれば、第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜により構成される層内レンズと、光電変換部との物理的な距離を短くすることができる。よって、層内レンズの焦点は、より光電変換部の深い位置となる。これにより、層内レンズの曲面で屈折した光は光電変換部へ集光されるため、光電変換部以外の領域へ光の入射を抑制できる。
さらに、光電変換部以外の領域で光電変換される電荷の量を低減することにより、本発明に係る固体撮像装置は、アンプ部における増幅率を増加させた場合のノイズの増加を抑制することができる。よって、本発明に係る固体撮像装置は、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制することができる。
また、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、固体撮像装置の製造方法であって、半導体基板に、光を信号電荷に変換する光電変換部を形成する第1のステップと、前記光電変換部の上に、上面が下方向に凸型のマイクロレンズ形状を有する第1の絶縁膜を形成する第2のステップと、エッチングにより前記マイクロレンズ形状の頂部を平面形状にする第3のステップと、前記第1の絶縁膜の上に、前記マイクロレンズ形状を埋め込むように、前記第1の絶縁膜と異なる屈折率の材料で構成される第2の絶縁膜を形成する第4のステップとを含む。
これによれば、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜とにより構成される下方向に凸型の層内レンズを備える。また、フロー性の材料を塗布することで、第1の絶縁膜の上面になめらかな下方向の凸曲面形状を形成することができる。さらに、エッチングにより、層内レンズの凸型の頂部は平面形状にすることができる。
また、本発明に係る固体撮像装置の製造方法により形成された固体撮像装置において、層内レンズの凸型の頂部に入射した入射光は、屈折せずに光電変換部に入射される。すなわち、層内レンズの焦点を光電変換部側に近づけることができる。よって、層内レンズの焦点は、より光電変換部の深い位置となる。これにより、光電変換部以外の領域への光の入射を抑制できる。
さらに、光電変換部以外の領域で光電変換される電荷の量を低減することにより、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、アンプ部における増幅率を増加させた場合のノイズの増加を抑制する固体撮像装置を形成することができる。よって、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制する固体撮像装置を形成することができる。
また、前記固体撮像装置の製造方法は、さらに、前記光電変換部の上に反射防止膜を形成する第5のステップを含み、前記第2のステップでは、前記光電変換部及び前記反射防止膜の上に、上面が下方向に凸型のマイクロレンズ形状を有する第1の絶縁膜を形成し、前記第3のステップでは、前記反射防止膜が露出するまで前記第1の絶縁膜をエッチングすることにより、前記マイクロレンズ形状の頂部を平面形状にしてもよい。
これによれば、反射防止膜が露出するまで第1の絶縁膜をエッチングすることにより、頂部が平面形状であるマイクロレンズ形状を容易に形成することができる。
また、本発明に係る固体撮像装置の製造方法により形成された固体撮像装置は、第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜により構成される層内レンズと、光電変換部との物理的な距離を短くすることができる。よって、層内レンズの焦点は、より光電変換部の深い位置となる。
これにより、層内レンズの曲面で屈折した光は光電変換部へ集光されるため、光電変換部以外の領域へ光の入射を抑制できる。よって、光電変換部以外の領域で光電変換される電荷の量を低減することができる。
これにより、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、アンプ部における増幅率を増加させた場合のノイズの増加を抑制できる固体撮像装置を形成することができる。
よって、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制する固体撮像装置を形成することができる。
本発明は、ノイズの増加を抑制することで、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制する固体撮像装置を提供することができる。
以下、本発明に係る固体撮像装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置は、下方向に凸型の層内レンズを備える。また、層内レンズの凸型の頂部は平面形状である。これにより、層内レンズの焦点を受光部側に近づけることができる。よって、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置は、入射光の受光部以外の領域への入射を抑制し、ノイズを低減することができる。
まず、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の構成を示す平面図である。
図1に示す本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、CCD型固体撮像装置である。固体撮像装置100は、半導体基板101と、複数の受光部102と、複数の垂直転送部103と、水平転送部104と、アンプ部105とを備える。
半導体基板101は、例えば、Si基板である。
複数の受光部102は、半導体基板101上に行列状に配置される。複数の受光部102は、受光した入射光を光量に応じた信号電荷に変換し、蓄積する。
複数の垂直転送部103は、各列の複数の受光部102に対して配置される。各垂直転送部103は、各列の受光部102により光電変換された信号電荷を垂直方向に転送する。例えば、垂直転送部103は、埋め込み型チャンネル構成である。各垂直転送部103は、信号電荷の垂直方向の転送を駆動する複数の垂直転送電極112(図1には図示せず。)を備える。
水平転送部104は、複数の垂直転送部103により転送された信号電荷を、水平方
向に転送する。例えば、水平転送部104は、埋め込み型チャンネル構成である。水平転送部104は、信号電荷の水平方向の転送を駆動する複数の水平転送電極(図1には図示せず。)を備える。
アンプ部105は、水平転送部104により水平転送された信号電荷を電圧に変換し出力する。
図2は、図1に示す本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100のA0−A1における断面構造を示す図である。
図2に示すように、受光部102及び垂直転送部103は、半導体基板101に形成される。固体撮像装置100は、さらに、絶縁膜110及び113と、反射防止膜111と、垂直転送電極112と、金属膜114と、絶縁膜115及び116と、保護膜117と、カラーフィルタ118と、マイクロレンズ119とを備える。
絶縁膜110は、受光部102及び垂直転送部103が形成された半導体基板101の表面に形成される。例えば、絶縁膜110は、酸化膜(SiO2等)である。
反射防止膜111は、絶縁膜110を介して、受光部102の上方に形成される。反射防止膜111は、受光部102に入射する光の反射を防止するための膜である。例えば、反射防止膜111は、窒化膜(SiN等)である。
垂直転送電極112は、受光部102によって変換された信号電荷を読み出すための電極である。垂直転送電極112は、絶縁膜110を介して、垂直転送部103上に形成される。すなわち、垂直転送電極112は、絶縁膜110上の受光部102の周囲に形成される。例えば、垂直転送電極112は、ポリシリコンで構成される。なお、図2においては、図示される受光部102の信号電荷を垂直転送部103に読み出すための垂直転送電極112と、行方向に隣接する受光部102の信号電荷を読み出すための垂直転送電極112とが図示されている。
絶縁膜113は、垂直転送電極112上に形成される。例えば、絶縁膜113は、酸化膜(SiO2等)である。
金属膜114は、絶縁膜110及び絶縁膜113上に形成される。金属膜114は、垂直転送電極112の上方に形成され、垂直転送電極112に対する遮光膜として機能する。例えば、金属膜114は、垂直転送部103に対向する位置にストライプ状に配置される。すなわち、複数の金属膜114が、図1における縦方向のストライプ状に配置される。例えば、金属膜114は、高融点金属であるタングステン等で構成される。
絶縁膜115は、金属膜114上に金属膜114の形状に沿うように形成される。また、絶縁膜115は、受光部102の上方の領域の一部に開口を有する。例えば、絶縁膜115は、酸化膜(SiO2等)である。また、絶縁膜115は、受光部102の上方に形成され、上面が下方向に凸型のマイクロレンズ形状を有する。
絶縁膜116は、反射防止膜111及び絶縁膜115上に形成される。絶縁膜116は、絶縁膜115の上面のマイクロレンズ形状を埋め込むように形成される。絶縁膜116は、絶縁膜115の屈折率より屈折率の大きい材料で構成される。例えば、絶縁膜116は、窒化膜(SiN等)である。絶縁膜116の下面の形状は、下方向に凸型のマイクロレンズ形状である。
また、絶縁膜116の凸型のマイクロレンズ形状の頂部は平面状であり、平面形状の頂部は反射防止膜111と接する。また、絶縁膜116の凸型のマイクロレンズ形状の頂部以外は曲面形状であり、マイクロレンズ形状の曲面形状は、絶縁膜115と接する。
すなわち、絶縁膜115と絶縁膜116とにより、層内レンズが形成される。層内レンズの形状は、下方向に凸型である。また、凸型の頂部は平面状であり、平面形状の頂部は反射防止膜111と接する。また、凸型の頂部以外は、曲面形状である。
また、絶縁膜115と絶縁膜116とにより構成される層内レンズは、対応する受光部102(該層内レンズの下方に形成される受光部102)の信号電荷を読み出すための垂直転送電極112と、行方向に隣接する画素の受光部102の信号電荷を読み出すための垂直転送電極に挟まれる位置に形成される。
また、絶縁膜115と絶縁膜116とにより構成される層内レンズは、対応する受光部102の信号電荷を読み出すための垂直転送電極112上に形成される金属膜114と、行方向に隣接する画素の受光部102の信号電荷を読み出すための垂直転送電極112上に形成される金属膜114に挟まれる位置に形成される。
なお、絶縁膜116は、絶縁膜115の窪みを平坦化するものであるが、絶縁膜116の上表面には多少の凹凸があってもよい。
保護膜117は、絶縁膜116上に形成される。例えば、保護膜117は、アクリル系樹脂等で構成される。
カラーフィルタ118は、保護膜117上に形成される。例えば、カラーフィルタ118は、red、Green及びblueのカラーフィルタから構成される所謂原色ベイヤ配列で形成される。さらに、マイクロレンズ119は、カラーフィルタ118上に形成される。マイクロレンズ119は、入射光を受光部102に集光する。
以上の構成により、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、絶縁膜115と絶縁膜116とにより構成される下方向に凸型の層内レンズを備える。さらに、層内レンズの凸型の頂部は平面形状である。
なお、図10に示す従来の固体撮像装置500は、層内レンズの凸型の頂部は曲面形状であり、凸型の頂部に入射した入射光520は、曲面の曲率に応じて屈折する。
一方、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、層内レンズの凸型の頂部は平面形状であり、凸型の頂部に入射した入射光140は、屈折せずに受光部102に入射される。
すなわち、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、従来の固体撮像装置500に比べ、層内レンズの焦点を受光部102側に近づけることができる。よって、層内レンズの焦点は、より受光部102の深い位置となる。
これにより、受光部102以外の領域への光の入射を抑制できる。よって、受光部102以外の領域で光電変換される電荷の量を低減することができる。これにより、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、アンプ部105における増幅率を増加させた場合のノイズの増加を抑制することができる。よって、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、層内レンズの頂部と反射防止膜111とが接する。すなわち、層内レンズと、受光部102との物理的な距離を短くすることができる。よって、層内レンズの焦点は、より受光部102の深い位置となる。これにより、層内レンズの曲面で屈折した光は受光部102へ集光されるため、受光部102以外の領域への光の入射を抑制できる。よって、受光部102以外の領域で光電変換される電荷の量を低減することができる。
これにより、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、アンプ部105における増幅率を増加させた場合のノイズの増加を抑制することができる。よって、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、画素サイズの微細化に対する出力感度の低下を抑制することができる。
さらに、反射防止膜111と層内レンズを構成する絶縁膜116とは、共に窒化膜で構成される。これにより、反射防止膜111と絶縁膜116との材質間の屈折率差が極めて少ない。
よって、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、受光部102の上方の絶縁膜116と反射防止膜111との界面での反射損失を限りなく抑えることができる。これにより、受光部102に到達する光量が増加するので、感度特性を向上することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100の製造方法を説明する。
図3〜図8は、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100の製造過程における断面構造を示す図である。
まず、既存技術により、半導体基板101に入射光を光電変換する受光部102と、受光部102で光電変換された電荷を垂直方向に転送する埋め込み型チャンネル構成の垂直転送部103とが形成される。次に、半導体基板101上に熱酸化によって絶縁膜110が形成される。次に、絶縁膜110上に垂直転送部103を駆動させるためのポリシリコンからなる垂直転送電極112が、垂直転送部103に対向するように形成される。次に、熱酸化又はCVD(化学的気相成長:Chemical Vapor Deposition)法により、垂直転送電極112上に垂直転送電極112を覆うように絶縁膜113が形成される。次に、プラズマを利用して膜の形成温度を低下させたCVD法により、受光部102上に反射防止膜111が形成される。次に、反射防止膜111及び絶縁膜113上の全面に、CVD法又はスパッタ法によってタングステンの層が形成される。次に、受光部102上が開口するように垂直方向のストライプ状にエッチングする。これにより、金属膜114が形成される。以上の工程により、図3に示す構造が形成される。
次に、反射防止膜111及び金属膜114上に、フロー性を有するBPSG(リンホウ素シリケートガラス:Boron Phospho Silicate Glass)等を形成する。これにより、金属膜114の形状に沿った形状で、表面が受光部102上に窪むような形状の絶縁膜115が形成される。さらに、加熱処理を施し絶縁膜115を固化する。以上の工程により、図4に示す構造が形成される。
次に、図5に示すように、CF系を含有するガス種130により絶縁膜115を等方性エッチングする。絶縁膜115の受光部102上に窪んだ部分において、反射防止膜111が露出するまでエッチングを行うことで、受光部102上に窪んだ絶縁膜115の底部が開口される。
なお、絶縁膜115の受光部102上の窪み部を開口し易くするため、窪み部以外の領域にレジスト(図5には図示せず。)をパターニングし、窪み部を選択的にエッチングしてもよい。
以上の工程により、図6に示すように、絶縁膜115に開口部131が形成される。また、受光部102上の絶縁膜115の開口部131以外の部分は、曲面形状となる。
次に、CVD法又はスパッタ法などの成膜により、開口部が形成された絶縁膜115上に絶縁膜116が形成される。
なお、絶縁膜116の表面をCMP(化学的機械的研磨:Chemical Mechanical Polishing)により平坦化してもよい。また、平坦化の精度については光学的に大きな影響を及ぼさない程度、具体的には画素サイズの1/10程度以下の大きさの凹凸があってもよい。
以上の工程により、図7に示す構造が形成される。
次に、アクリル系樹脂などをスピンコートすることで、絶縁膜116上に保護膜117が形成される。次に、保護膜117上にカラーフィルタ118が形成される。なお、カラーフィルタ118は、既存技術により形成することができる。以上の工程により、図8に示す構造が形成される。
次に、カラーフィルタ118上にマイクロレンズ119が形成される。なお、マイクロレンズ119は、既存技術により形成することができる。以上により、図2に示す固体撮像装置100が形成される。
以上のように、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100の製造方法においては、層内レンズを構成する絶縁膜115の曲面は、等方性エッチングによって形成される。これにより、層内レンズの曲面の形状を容易に形成することができ、曲面に入射した光を受光部102に集光することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記説明では、金属膜114は垂直転送部103に対向する位置にストライプ状に配置されていたが、受光部102以外を覆うように格子状に構成されてもよい。
また、上記説明では、絶縁膜116は、反射防止膜111と接するとしたが、絶縁膜116は、反射防止膜111と接しなくともよい。図9は、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の変形例の断面構造を示す図である。
図9に示す固体撮像装置200のように、絶縁膜215の上面の形状は、下方向に凸型のマイクロレンズ形状であり、絶縁膜216は、絶縁膜215のマイクロレンズ形状を埋め込むように形成されてもよい。すなわち、絶縁膜216の下面の形状は下方向に凸型であり、凸型の頂部は平面状であり、絶縁膜216の凸型の平面形状の頂部は、反射防止膜111及び絶縁膜215を介して、受光部102の上方に形成されてもよい。これにより、凸型の頂部に入射した入射光140は、屈折せずに受光部102に入射される。
すなわち、固体撮像装置200は、従来の固体撮像装置500に比べ、層内レンズの焦点を受光部102側に近づけることができる。これにより、入射光140は受光部102内で広がらないので、受光部102以外の領域への光の入射を抑制できる。よって、ノイズの増加を抑制し、感度を向上させることができる。
なお、エッチング処理として等方性エッチング処理と異方性エッチング処理とを組み合わせて行うことにより、図9に示したように、絶縁膜216が反射防止膜111などと接しない状態で、絶縁膜216の下面の形状を下方向に凸型とし、凸型の頂部を平面状とすることができる。
また、上記説明では、絶縁膜115及び215の曲面を、BPSGを用いて熱フロー処理により形成したが、その他の膜材料及び曲面形成方法を用いて絶縁膜115及び215の曲面を形成してもよい。例えば、SOG(Spin on Glass)などをスピンコーティング(塗布)する方法により、絶縁膜115及び215の曲面を形成してもよい。さらに、オゾンTEOS(珪酸エチル)−CVDにより膜形成する方法により、絶縁膜115及び215の曲面を形成してもよい。
また、上記説明では、CCD型固体撮像装置を例に説明したが、本発明は、MOS型固体撮像装置にも適用することができる。
すなわち、図2及び図9に示したように、受光部102上に層内レンズを形成し、その形状は下方向に凸型であり、さらに層内レンズの頂部は平面形状であり、さらに層内レンズのその他の部分は曲面形状とすることにより、上述した本発明の実施の形態で示した効果を得ることができる。
本発明は、固体撮像装置に適用でき、特に、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ及びファクシミリ等の画像入力機器に適用できる。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の断面図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の製造過程における断面図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の製造過程における断面図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の製造過程における断面図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の製造過程における断面図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の製造過程における断面図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の製造過程における断面図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の変形例の構成を示す断面図である。 従来の固体撮像装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
100、200、500 固体撮像装置
101、501 半導体基板
102、502 受光部
103、503 垂直転送部
104 水平転送部
105 アンプ部
110、113、115、116、215、216、504a、504b、504c、509、510 絶縁膜
111 反射防止膜
112、505 垂直転送電極
114、506 金属膜
117、511 保護膜
118、512 カラーフィルタ
119、513 マイクロレンズ
130 ガス種
131 開口部
140、520 入射光
507 エッチングストッパ
508 段差調整膜

Claims (8)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成され、光を信号電荷に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部の上方に形成される第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に形成され、前記第1の絶縁膜を構成する材料と異なる屈折率の材料で構成され、下方向に凸型の前記第1の絶縁膜に接するマイクロレンズ形状を有する第2の絶縁膜とを備え、
    前記マイクロレンズ形状の頂部は平面形状であり、前記マイクロレンズ形状の頂部以外は曲面形状である
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記固体撮像装置は、さらに、
    前記光電変換部の上方に形成される反射防止膜を備え、
    前記頂部は、前記反射防止膜と接する
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記第2の絶縁膜及び前記反射防止膜は窒化膜である
    ことを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記固体撮像装置は、さらに、
    前記光電変換部を含む行列状に配置される複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部によって変換された信号電荷を読出すための複数の電極とを備え、
    前記マイクロレンズ形状は、前記電極に挟まれる位置に形成される
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の固体撮像装置。
  5. 前記固体撮像装置は、さらに、
    前記光電変換部を含む行列状に配置される複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部によって変換された信号電荷を読出すための複数の電極と、
    前記複数の電極の上方に形成される複数の金属膜とを備え、
    前記マイクロレンズ形状は、前記金属膜に挟まれる位置に形成される
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の固体撮像装置。
  6. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成され、光を信号電荷に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部の上方に形成される反射防止膜と、
    前記反射防止膜の上方に形成される第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に形成され、前記第1の絶縁膜を構成する材料と異なる屈折率の材料で構成され、下方向に凸型の前記第1の絶縁膜に接するマイクロレンズ形状を有する第2の絶縁膜とを備え、
    前記マイクロレンズ形状の頂部は前記反射防止膜と接する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  7. 固体撮像装置の製造方法であって、
    半導体基板に、光を信号電荷に変換する光電変換部を形成する第1のステップと、
    前記光電変換部の上に、上面が下方向に凸型のマイクロレンズ形状を有する第1の絶縁膜を形成する第2のステップと、
    エッチングにより前記マイクロレンズ形状の頂部を平面形状にする第3のステップと、
    前記第1の絶縁膜の上に、前記マイクロレンズ形状を埋め込むように、前記第1の絶縁膜と異なる屈折率の材料で構成される第2の絶縁膜を形成する第4のステップとを含む
    ことを特徴とする製造方法。
  8. 前記固体撮像装置の製造方法は、さらに、
    前記光電変換部の上に反射防止膜を形成する第5のステップを含み、
    前記第2のステップでは、前記光電変換部及び前記反射防止膜の上に、上面が下方向に凸型のマイクロレンズ形状を有する第1の絶縁膜を形成し、
    前記第3のステップでは、前記反射防止膜が露出するまで前記第1の絶縁膜をエッチングすることにより、前記マイクロレンズ形状の頂部を平面形状にする
    ことを特徴とする請求項6記載の製造方法。
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JP2012507458A (ja) * 2008-11-03 2012-03-29 サン−ゴバン グラス フランス イオン交換による集光領域を備えた板ガラス

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