JP2008146355A - 情報配信システム、情報配信装置及び情報配信方法 - Google Patents

情報配信システム、情報配信装置及び情報配信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】情報及びユーザネットワークに十分な広がりを持たせつつ、ユーザに対しユーザ自身の興味や価値観を鑑みた好適な情報フィルタリング機能を提供する。
【解決手段】情報配信サーバが、配信されたフィードに対するユーザ端末からのフィード閲覧要求を受信し、該閲覧要求を該フィードとユーザとを相互に関連付ける。そのユーザ間のフィードに対する閲覧履歴の類似性に基づいて、第1ユーザと他の各ユーザとの間のユーザ重要度を各々生成し、このユーザ重要度に応じたユーザネットワークを生成する。そして、閲覧履歴に基づいて、第1ユーザに推薦する推薦フィードを生成し、その推薦フィードについてのユーザネットワーク内の他の各ユーザの閲覧履歴と第1ユーザとの間の各々のユーザ重要度とから、第1ユーザから見た推薦フィードに対する他のユーザの推薦貢献度を算出する。この推薦貢献度を第1ユーザに対する推薦フィードの推薦情報として提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、好適な情報フィルタリング機能を提供し、かつユーザにとって有益な情報を提供する情報配信システム、情報配信装置及び情報配信方法に関する。
通常、人間は、人間関係のネットワークの中で、自分にとって必要な情報とそうでない情報とを自然に選別し、人間自身が情報に対する秩序や分類を作り出している。この秩序や分類を作り出し、つまり、情報の選別(フィルタリング)は、ユーザにとっての情報の信頼性、有益性に基づいて行われ、例えば、同じ興味・嗜好を持っている他のユーザ、知人、友人、若しくは特定分野において情報通である者やスペシャリストであると周囲が認めている人などが推薦する情報であれば、信頼性、有益性の高いものと判断し、情報の選別を行っている。
しかしながら、インターネット上(WEB上)では、無秩序に近い形で無数の情報が氾濫しており、ユーザがこの無数の情報を選別して信頼性、有益性の高い情報を得ることは、困難な状況となっており、また、無数の情報発信元(WEBサイト等)から情報を収集する作業もユーザに負担を強いる状況となっている。このようなことから、情報の信頼性、有益性を確保しつつ、情報を配信する様々なシステム等が提案されている。
SNS(Social Networking Site)型のネットワークコミュニティーは、各ユーザの人間関係(友人、知人等)をインターネット上で見える形でネットワークを形成し、このネットワーク内でメッセージ交換、情報交換をコミュニティーシステムである。すなわち、友人、知人、同じ興味・嗜好を有する人同士で構築されたネットワーク内の情報交換を実現することで、情報の信頼性を確保し、人間が通常行う情報の選別や秩序作り、分類作りといった情報フィルタリング機能を提供するとともに、情報収集の負担を軽減させている。代表的なSNS型のネットワークコミュニティーサイトとしては、ソーシャル・ネットワーキング サービス「mixi」(登録商標、http://mixi.jp/)がある。
また、ネットワーク等をユーザが意図的に形成せずに、ユーザのインターネット上における過去の行動履歴(サイトへの訪問履歴、情報閲覧履歴等)から、当該ユーザの嗜好を抽出し、そのユーザと似たような行動を取っている他のユーザの嗜好情報に基づいてユーザの嗜好を推測し、ユーザに情報を提供する協調フィルタリング技術がある。特許文献1の記載の最新記事推薦方法では、この協調フィルタリング技術を利用し、ユーザの履歴情報から複数の類似ユーザを抽出し、それを解析することで推薦するサブカテゴリ候補を抽出し、このサブカテゴリ候補に基づいて最新記事を提供している。
特開2003−216636号公報(図1、図3等)
上述のようにSNS型ネットワークコミュニティーや協調フィルタリング技術によりフィルタリングされた情報(SNS型ネットワークコミュニティーでは、ネットワーク内の各ユーザが投稿・紹介する情報であり、協調フィルタリング技術では、似た嗜好の他のユーザの行動履歴に基づいて推薦された情報)は、各ユーザ間の人間関係(新密度、信頼度等)や嗜好類似度などのユーザ同士の結び付きにより得られる情報である。言い換えれば、SNS型ネットワークコミュニティー及び協調フィルタリング技術が提供する情報フィルタリング機能は、常にユーザ同士の人間関係の枠組みでフィルタリングを行う。
すなわち、SNS型ネットワークコミュニティーでは、一度ネットワークに参加すると、複数のユーザ同士の関係は、変動することなく一律であり、個々のユーザで相違しかつ変動する情報に対する興味や価値観により、ユーザ同士の関係性が変動することはない。このため、友人知人という固定的な人間関係の枠組みで常に情報が配信されるため、時間が経つにつれユーザの情報に対する有益性が損なわれる結果となる。また、協調フィルタリングにおいても、ユーザの行動履歴情報を取得する機能等が、プラグイン(プログラム等)、情報メディアに依存しているため、ユーザ自らが情報に対する興味、価値観が変わった旨のアクションを起さない限り、嗜好が類似する他のユーザとの関係は大きな変動はなく、時間が経つにつれ情報の有益性が損なわれてしまうことになる。
具体的に説明すると、ユーザにとって利用価値が高く有益な情報を提供(配信)しない他のユーザとの関係は、有益な情報を提供する他のユーザよりも当該ユーザにとっての信頼度(重要度)が低いものとなる。しかしながら、上述のように、ユーザ同士の関係性が反映されない(変動するユーザ同士の関係性に対する重み付けが反映されない)情報フィルタリングであるため、ユーザにとって利用価値が低い情報も、友人知人という固定的な人間関係の枠組みで配信されるので、ユーザにとっての情報の有益性が損なわれることになる。
特に、変動するユーザ同士の関係性に対する重み付けが反映されない情報が配信されると、ユーザは、その情報について利用価値があるか否かをその都度判断しなければならならず、ユーザに負担を強いてしまうことになる。このように、個々のユーザで相違しかつ変動するユーザ同士の関係性が反映されない情報フィルタリング機能を提供する従来のSNS型ネットワークコミュニティー及び協調フィルタリング技術では、ユーザに対する情報フィルタリングを好適に提供することに限界がある。
また、別の面から説明すると、従来のSNS型ネットワークコミュニティー及び協調フィルタリング技術は、ユーザ同士の関係性をユーザ自身が任意に変更することができないため、従来から関係が親密ではないユーザからの情報を受け取らないように設定したり、ユーザ自身のネットワークから外すなどの機能が提供されているが、これは、ユーザ同士の関係を変更するのではなく、ユーザ同士の関係を断ち切ってしまうことになり、逆に、情報フィルタリングが強く働き、ユーザに適切に情報を提供できない場合が多い。このように、ユーザ同士の関係が、個々のユーザで相違しかつ変動する情報に対する興味や価値観に対応してフィードバックされず、一律固定の関係性に基づく従来の情報のフィルタリング機能では、十分な情報の有益性を確保することができない。
また、ユーザは、様々な情報が大量に行き交う現状のインターネット上において情報を選択・選別する際、情報の利用価値を客観的に見極めることが難しいため、ユーザ自身の興味や価値観に従い主観的に情報を選択・選別する。しかしながら、このとき、過去のユーザ自身の行動履歴(情報の信頼性や利便性等)が大きな要素を占め、ユーザが信頼を寄せ、かつ有益な情報を配信する特定の限定されたユーザ群、又は限定された情報群しか接しない可能性が高い。
特に、SNS型ネットワークコミュニティーへの参加は、当該ネットワークに属するユーザからの推薦や紹介などといったアクションを必要とし、かつユーザ同士がユーザ同士の人間関係の枠組みで関連付けられているため、閉鎖的な情報交換となる傾向が強く、情報及びユーザのネットワークに十分な広がりを持たせることができない。さらに協調フィルタリング技術においても同様に、ユーザの行動履歴情報を取得する機能や該行動履歴情報に基づいた情報の推薦結果を表示する機能が、プラグイン(プログラム等)、情報メディアに依存しているため、ユーザの行動履歴や推薦される情報は、特定のサイトでしか取得及び提供できず、情報メディア及び閲覧するサイトが限定され、似た嗜好を持つユーザ群が限定されてしまう。
本発明は、このような課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、情報及びユーザネットワークに十分な広がりを持たせつつ、好適な情報フィルタリング機能を提供する情報配信システム、情報配信方法及び情報配信装置を実現することにある。
また、本発明の他の目的としては、ユーザに配信される情報の利用価値の判断が容易な情報提供システムを実現することにある。
また、本発明の他の目的としては、情報フィルタリングや情報へのアクセス等におけるユーザのアクションを最低限に留め、ユーザに極力負担の掛からない情報配信システム、情報配信方法及び情報配信装置を提供することにある。
本発明の1つの観点としての情報配信システムは、インターネット上のWEBサイト等から提供されるフィードを収集し、ユーザ端末にフィードを配信する情報配信サーバを備える情報配信システムであって、上記情報配信サーバが、ユーザに配信されるフィードに対し、該ユーザがユーザ端末からフィードを閲覧する際に該情報配信サーバを経由して当該フィードを提供する各WEBサイト等への接続を行うためのリダイレクト加工処理を行い、ユーザ端末にフィードを配信するフィード配信手段と、配信されたフィードに対するユーザ端末からのフィード閲覧要求を受信した場合に、該閲覧要求を該フィードとユーザとを相互に関連付けた閲覧履歴として格納する閲覧制御手段と、ユーザ間のフィードに対する閲覧履歴の類似性に基づいて、第1ユーザと他の各ユーザとの間のユーザ重要度を各々生成し、このユーザ重要度に応じたユーザネットワークを生成するユーザネットワーク構築手段と、ユーザネットワーク内の他の各ユーザの閲覧履歴と第1ユーザとの間の各々のユーザ重要度とから、第1ユーザから見たフィードに対する他のユーザの推薦貢献度を算出するフィード推薦制御手段と、推薦貢献度を用いて、第1ユーザに推薦する推薦フィードを生成する推薦フィード制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の他の観点としての情報配信システムは、インターネット上のWEBサイト等から提供されるフィードを収集し、ユーザ端末にフィードを配信する情報配信サーバを備える情報配信システムであって、上記情報配信サーバが、ユーザに配信されるフィードに対し、該ユーザがユーザ端末からフィードを閲覧する際に該情報配信サーバを経由して当該フィードを提供する各WEBサイト等への接続を行うためのリダイレクト加工処理を行い、ユーザ端末にフィードを配信するフィード配信手段と、配信されたフィードに対するユーザ端末からのフィード閲覧要求を受信した場合に、該閲覧要求を該フィードとユーザとを相互に関連付けた閲覧履歴として格納する閲覧制御手段と、ユーザ間のフィードに対する閲覧履歴の類似性に基づいて、第1ユーザと他の各ユーザとの間のユーザ重要度を各々生成し、このユーザ重要度に応じたユーザネットワークを生成するユーザネットワーク構築手段と、閲覧履歴に基づいて、ユーザに推薦する推薦フィードを生成する推薦フィード制御手段と、第1ユーザに配信される推薦フィードのユーザネットワーク内の他の各ユーザの閲覧履歴と第1ユーザとの間の各々のユーザ重要度とから、第1ユーザから見た推薦フィードに対する他のユーザの推薦貢献度を算出し、この推薦貢献度を第1ユーザに対する推薦フィードの推薦情報として提供するためのフィード推薦制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、インターネット上におけるユーザの日々の行動履歴(閲覧履歴)をユーザに負担を掛かることなく取得し、ユーザとフィード(情報)とを相互に関連付けたユーザネットワークを構築する。このため、ユーザ同士の人間関係ではなく、ユーザとフィード(情報)との関係により情報フィルタリングを提供することが可能となる。したがって、ユーザ同士の関係や価値観の変動に対する重み付けが反映された好適な情報の配信を行うことが可能となり、情報及びユーザネットワークに十分な広がりを持たせた情報配信を実現することが可能となる。
そして、本発明の上記1つの観点としての情報配信システムによれば、ユーザから見たフィードに対するユーザネットワーク内の他のユーザの推薦貢献度を用いて当該ユーザに推薦する推薦フィードを生成している。すなわち、フィードに対する寄与(フィードに対するユーザに閲覧アクション)をトリガーに、ユーザ同士の人間関係の枠組みではなく、フィードに対する他のユーザの推薦貢献度に応じて推薦フィードが生成されるため、ユーザ自身の興味や価値観を鑑みて好適に情報フィルタリングされた情報配信が可能となる。
さらに、本発明の上記他の観点としての情報配信システムによれば、推薦フィードとともに推薦情報が提供される。したがって、ユーザに対し、配信される情報がユーザネットワーク内の周囲の他のユーザによってどのように捉えられているか、言い換えれば、ユーザネットワーク内の周囲の他のユーザによってどれだけ強く推薦された情報であるかがユーザに提供されるので、ユーザは、その情報の利用価値を判断するにあたり、容易にかつ客観的に判断することが可能となる。
本発明は、好適な情報フィルタリング機能の提供とユーザへの負担軽減とは密接な関係にある点を考慮し、ユーザに負担をかけることなく容易に情報収集が可能なフィード技術を活用して情報配信システムを実現する。
フィードとは、RSS、RDF、Atomといった標準仕様に基づいたXML形式のWEBサイトから提供されるコンテンツに付随する情報であり、コンテンツ(情報)そのものでなく、コンテンツの場所(情報発信元)や情報の属性(日時、題名、分類など)をユーザに提供するXML形式のデータである。このため、コンテンツ自体の情報メディア(音楽情報、映像情報等の情報の種類)に依存しない情報である。
具体的なフィードの構成について説明すると、フィードは、WEBサイトのURL情報、及び当該WEBサイトが提供する情報や記事の属性情報で構成され、属性情報には情報や記事の発信(登録)日時、タイトル情報又は要約情報、情報や記事に関連した分類としてのタグ情報が含まれる。例えば、あるWEBサイトから経済に関するフィードが提供されている場合、フィードは、最新の記事等の発信日時、タイトル情報若しくは要約情報、このフィードが経済に関する情報であることを関連付けるための「金融、株相場、円相場、銀行、金利」等のタグ情報(フィードの情報のカテゴリや情報の種別を表すキーワード的な情報であり、1つのタグ情報に複数のフィードが関連付けられて分類される)、及びこのフィードの提供元(情報発信元)のURL情報で構成される。なお、フィードはXML形式の情報であるため、通常、フィードを提供するWEBサイトの1つのフィードヘッダーに複数の記事が関連付けられた構成となる。例えば、フィードAに複数の記事1、記事2、・・・記事Nが含まれ、各記事は、当該記事が掲載された日時、記事のタイトル若しくは要約、URL情報、タグ情報で構成されたXML形式の記事アイテム(記事項目)として構成されている。したがって、以下に説明において、フィードを閲覧することには、当該フィードに含まれる複数の記事アイテムを閲覧することが含まれ、フィードに対する処理等は、その概念として各記事アイテムに対する処理が含まれることになる。
そして、フィードは、RSSリーダー等のフィードリーダーを用いて取得される。フィードリーダーには、フィード登録機能、フィード自動巡回収集機能及びフィード表示機能が設けられ、閲覧を希望するフィード(フィードを提供するWEBサーバのURL情報)をこのフィードリーダーに登録することで、ユーザ端末においてフィードリーダーを起動させた際、フィードリーダーが自動的に登録されているフィードを提供する各WEBサーバから最新のフィード(更新されたフィードを含む)を収集する。収集されたフィード(フィードに含まれる情報又は記事の要約や記事タイトル)は、フィードリーダーの表示部に表示されることになる。したがって、ユーザは、ユーザ端末から最新のフィードを閲覧でき、このフィードの記事(記事タイトル)をマウス等の操作手段で選択(クリック等)することで、このフィードに含まれるURL情報に基づいて当該フィードを提供するWEBサーバ(WEBサイト)にアクセスすることができる。なお、このフィードリーダーは、ユーザ端末にアプリケーションとしてインストールするインストール型と、インストールを要せずにWEBブラウザで提供されるWEB型の2種類があり、どちらも上述の機能が提供されている。
本発明の情報配信システムは、このようなフィード技術を活用しつつ、ユーザの負担を低減し、かつ有益な情報をユーザに配信するとともに、情報を閲覧するユーザのユーザ属性(ユーザ同士の人間関係)や情報フォーマット等に制限されないユーザネットワークを構築し、ユーザに好適な情報を幅広く提供する。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の情報配信方法が適用された情報配信システムを、好適な実施形態に則して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における情報配信システムの概略構成図である。本実施形態の情報配信システムは、インターネット上の複数のWEBサーバ(WEBサイト)300から提供されるフィードを収集し、収集したフィードを各ユーザのユーザ端末200に配信する情報配信サーバ100を備えている。ユーザ端末200は、インターネットに接続可能な通信手段を有するコンピュータであり、携帯端末機、携帯電話機であってもよい。そして、このユーザ端末200には、配信されるフィードを受信し、フィードを閲覧や購読するためのインストール型若しくはWEB型のRSSリーダー等のフィードリーダーとWEBブラウザとがインストールされている。また、WEBサーバ300は、情報、記事、音楽、映像等のコンテンツを配信するコンテンツ提供サーバであり、これらの情報を広くユーザに配信するため、各コンテンツに対するフィードを各々生成し、配信している。
図2は、情報配信サーバ100の構成ブロック図であり、ユーザ端末200へのフィード配信を制御するフィード配信部101、フィード登録情報、フィードに含まれるタグ情報、各ユーザのフィード閲覧履歴、ユーザが他のユーザにフィードを推薦した際、若しくは推薦フィードが生成された際に格納される推薦履歴、及びユーザネットワークの各ユーザ間のユーザ重要度が格納される情報配信DB102、ユーザ端末200からのフィード収集要求に応答し、情報配信DB102に格納されているユーザのフィード登録情報に基づいて各WEBサーバ300から最新のフィードを収集するフィード収集部103、ユーザ端末200からのフィード閲覧要求/推薦要求を受信し、ユーザのフィード閲覧履歴/フィード推薦履歴を情報配信DB102に格納する閲覧制御部104、ユーザから見たフィードに対するユーザネットワーク内の他のユーザの推薦貢献度を算出するフィード推薦制御部105、ユーザのフィードに対する閲覧履歴からユーザ嗜好の類似性からユーザ間のユーザ重要度を各々算出し、このユーザ重要度によりユーザ同士を相互に関連付けたユーザネットワークを生成又は構築するユーザネットワーク構築部106、ユーザが配信を希望するフィードを登録したり、フィード取得における各種設定を行うための登録画面(WEBページ)をユーザ端末200に提供し、このWEBページを介して入力された登録情報及び設定情報を、各ユーザのフィード配信登録情報として情報配信DB102に格納する登録制御部107、及び配信されたフィードに対するユーザ端末200からのフィードバック機能を提供するフィードバック制御部109を備えている。そして、これら各部は、制御部(CPU)108によって制御される。
次に、情報配信サーバ100の各構成及び情報配信システムの処理遷移を、図3Aから図3Cを参照しながら説明する。なお、本実施形態の情報配信システムでは、ユーザ自身が配信を希望するフィードと、情報フィルタリングにより生成された推薦フィードとをユーザに配信する。
まず、ユーザは、ユーザ端末200のWEBブラウザを介して情報配信サーバ100が提供するフィード配信用のURL登録用WEBページにアクセスし、(ステップS101、S301)。URL登録用WEBページから配信を受けたいフィードのURLを登録する(ステップS102)。図8Aは、ユーザ端末200のWEBブラウザを介して提供されるURL登録用WEBページ(ユーザ専用のWEBページ)の一例である。ユーザは、配信を希望するフィードをフィード検索(キーワード検索やタグ検索)によりヒットしたフィード一覧などから選択して登録したり、フィードを提供するWEBサーバ(WEBサイト)のURLをユーザが事前に分かっている場合には、直接そのURLを入力手段から入力するなどして、配信を希望するフィードを情報提供サーバ100に登録する。
このURL登録用WEBページは、登録制御部107により提供され、WEBページを介して選択若しくは入力された情報は、各ユーザのフィード配信登録情報として、当該登録制御部107によって情報配信DB102に格納される(ステップS302)。
そして、インストール型のフィードリーダーの場合は、登録制御部107から提供される1つのフィード配信用URLをフィードリーダーの登録することで、URL登録用WEBページで登録した複数のフィードがフィードリーダーに配信される。WEB型のフィードリーダーの場合は、URL登録用WEBページと同じ又は個別のフィード閲覧用WEBページに登録したフィードが配信(表示)されることになる。
なお、各WEBサイトから提供されるXML形式のフィードは、各WEBサイトのフィードヘッダー+記事1+記事2・・・と構成されているので、登録された各フィードのフィードヘッダーを除去し、各フィードの記事のみを抽出して1つの集約フィードを生成してユーザに提供する。具体的には、XML形式でフォーマットされたこられの記事の各々は、当該記事が掲載された日時、記事のタイトル若しくは要約、URL情報、タグ情報が含まれた1つの記事アイテムを構成しているので、各フィードからフィードヘッダーを除去した各記事アイテムを抽出し、抽出したこれらの記事アイテムを1つに集約し、ユーザ毎に対応した集約フィードヘッダーを付与することで集約フィードを生成する。
すなわち、本実施形態の情報配信システムは、フィードを提供するWEBサイトからフィードリーダーが個別に各フィードを取得するのではなく、当該情報配信サーバ100が、登録されたフィード配信用URLに基づく複数のフィードを一括して収集し、さらに、収集された複数のフィードを集約してユーザ端末200に提供する。
図9は、ユーザ端末200のインストール型のフィードリーダーの一例を示す図であり、フィードリーダーのフィード一覧表示部FDには、登録した各々のフィードが表示されるのではなく、登録フィード(Registration)及び推薦フィード(Recommendation)の各々1つのフィードが表示され、登録フィード若しくは推薦フィードに含まれる複数の情報や記事のタイトル情報(記事アイテム)がタイトル一覧表示部TDに表示され、WEBブラウザ部WDに選択したフィードを配信するWEBサーバ200からのWEBページが表示される。推薦フィードについては、後述する。
図3B及び図4に示すように、ユーザ端末200へのフィード配信処理は、ユーザがフィードリーダー起動(WEBページにアクセス)、若しくはフィード一覧表示部FDの登録フィード(Registration)の選択のアクションを契機に、ユーザ端末200から情報配信サーバ100にフィード配信要求が送信されることにより行われる(ステップS103)。
ユーザ端末200からのフィード配信要求を受信した集約フィード制御部101aは(ステップS303)、フィードを要求したユーザのフィード配信登録情報を情報配信DB102から取得し、このフィード配信登録情報に含まれる各フィードのURLに基づいたフィード収集を、フィード収集部103に対して要求する。フィード収集部103は、各フィードのURLに基づいて当該フィードを提供するWEBサーバ200への接続処理を行うとともに、WEBサーバ200が提供する最新のフィードを取得する(ステップS304)。そして、集約フィード制御部101aは、フィード収集部103により収集された各フィード(フィードに含まれる複数の記事アイテム毎のURL)に対してリダイレクト加工処理を行う(ステップS305)。
本実施形態のリダイレクト加工処理は、情報配信サーバ100のURL1が「www.○○○○.co.jp」である場合、収集したフィードのURL2に情報配信サーバ100のURL1を付加する。例えば、フィードAのURL2が「www.△△△△.co.jp」であれば、リダイレクト加工処理後のフィードのURL3は「www.○○○○.co.jp/www.△△△△.co.jp」となる。さらに、本実施形態ではこのリダイレクト加工処理は、ユーザの閲覧履歴の取得処理を考慮し、配信されるフィードの識別ID等のパラメータをこのURL3に付加する。例えば、情報配信DB102に格納されたフィード配信登録情報の各フィードに対して予めフィード識別IDを割り当てておき、このフィード識別IDを付加したURL4=「www.○○○○.co.jp/フィード識別ID/www.△△△△.co.jp」を生成する。このフィード識別IDの他に、当該フィードが配信されるユーザのIDや記事アイテム毎のIDをパラメータとして適用することも可能である。
その後、集約フィード制御部101aは、リダイレクト加工処理を施した各フィードを合成して上述の集約する処理を行い、XML形式の1つの集約フィードを生成する(ステップS306)。そして、このように生成された集約フィードが、フィード配信部101により、ユーザ端末200に配信される(ステップS307)。
次に、ユーザは、配信されたフィードを閲覧するために、フィードリーダーのタイトル一覧表示部TDに表示された複数の情報や記事のタイトル情報(記事アイテム)を選択すると、ユーザ端末200から情報配信サーバ100にフィード閲覧要求が送信され(ステップS104)、閲覧制御部(閲覧要求/推薦要求受信部)104は、このフィード閲覧要求の受信に応答して閲覧要求処理を行う。具体的には、フィードの閲覧要求の受信に伴ってリダイレクト応答処理を行うとともに(ステップS309)、ユーザが閲覧した記事アイテムの閲覧履歴(フィードの閲覧履歴)を、ユーザの閲覧履歴として情報配信DB102に格納する(ステップS310)。さらに、ユーザネットワーク構築部106に、このユーザのフィード閲覧要求(閲覧履歴)に基づいたユーザネットワークの構築(ユーザネットワーク情報の生成及び更新)処理を実行する指示を行う(ステップS311)。そして、この閲覧履歴の取得を契機に、フィード推薦制御部105による推薦貢献度生成処理(ステップS312)を含む推薦フィード制御部101bによる推薦フィード生成処理(ステップS313)が行われ、推薦フィード配信処理が行われる(ステップS314、S315)。これらユーザネットワーク構築処理を含む閲覧要求処理、推薦フィード生成処理等の詳細については、後述する。
本実施形態の情報配信システムにおけるユーザの閲覧履歴の取得処理は、図1に示すように、配信されるフィードの各記事アイテムに対してリダイレクト加工処理が施されているため、ユーザ端末200からフィードの各記事アイテムに対する閲覧要求は、直接閲覧要求があった記事アイテムが属するフィードを提供するWEBサイト300に送信されるのではなく(ルートC)、本実施形態の情報配信サーバ100に送信される(ルートA)。そして、情報配信サーバ100では、リダイレクト応答処理を行い、ユーザ端末200のWEBブラウザに当該フィードを提供するWEBページを表示させ(ルートB)、閲覧制御部104によるフィードに対する閲覧履歴格納処理及び、ユーザネットワーク構築部106によるユーザネットワーク情報の生成(更新)が行われる。
したがって、本実施形態では、この接続ルートA及びルートBを経由したWEBサーバ200へのアクセスを行うが、ユーザ側では、選択したフィード閲覧要求に基づいて該当するWEBサーバ200に直接接続されたようなWEBサイト閲覧となる(ステップS105)。したがって、特別な操作やアプリケーションをユーザに要求せずに、ユーザが情報を閲覧する際に行う日常的なフィードの選択、WEBサイトへの接続等により、ユーザのフィード閲覧履歴を取得することが可能となる。
また、図3Dに示すように、ユーザは、フィードに対するアクションのうち、閲覧したフィードを他のユーザに推薦する推薦アクションを行うことができる(ステップS106)。ユーザによるフィードの推薦アクションは、当該フィードに対する推薦要求としてユーザ端末200から情報配信サーバ100に送信され、フィード推薦制御部105による推薦履歴の格納処理(ステップS316)、推薦貢献度生成処理(ステップS317)を経て、推薦フィード制御部101bにより推薦フィードが生成され配信される(ステップS318、S319)。
このように本実施形態の推薦フィードは、ユーザ自身がURL登録用WEBページから登録した配信を受けたいフィードではなく、ユーザのユーザネットワーク内の他のユーザのフィード閲覧アクション若しくはフィード推薦アクションをトリガーに生成され、推薦を受けるユーザから見たフィードに対するユーザネットワーク内の他のユーザの推薦貢献度を活用して推薦フィードを生成する第1の処理と(図3CのステップS312〜S315)、他のユーザから推薦を受けたフィードをそのまま推薦フィードとして生成する第2の処理(図3DのステップS107、S316〜S319)とにより、各々推薦フィードが生成される。
また、本実施形態では、フィードバック機能を提供し、推薦フィードに対するフィードバック情報をユーザ(ユーザ端末200)から取得することにより、リアルタイムにユーザ同士のユーザ重要度を変動させ、最新のユーザ同士の関係性に基づいて重み付けされたフィードを推薦フィードとしてユーザに配信する(ステップS108、S320、S321)。
ここで、上述した本実施形態の情報配信システムの閲覧要求処理、推薦フィード生成処理、及びフィードバック処理を、図5、図6A〜図6C、図7A〜図7Cを参照しながら詳細に説明する。
<閲覧要求処理>
本実施形態の情報配信システムの閲覧要求処理は、図5に示すように、ユーザ端末200からのフィード閲覧要求を受信した後の、閲覧制御部104によるリダイレクト応答処理及びユーザの閲覧履歴格納処理と、ユーザネットワーク構築部106によるユーザネットワーク情報の生成及び更新処理の2つの処理により構成されている。上述のように、ユーザ端末200に配信される登録フィード及び推薦フィードにはリダイレクト加工処理が施されているので、フィードリーダーに表示されたフィードを当該ユーザがユーザ端末200から選択した場合、直接フィード(コンテンツ)を提供するWEBサーバ200に接続されるのではなく、本実施形態の情報配信サーバ100を一度経由して、間接的にWEBサーバ200に接続される。したがって、ユーザがどのフィードを選択したか等のフィードに対するユーザの閲覧履歴を取得することができる。特に、上述のようにユーザに配信されたフィード(記事アイテム)のURLには、各フィード識別IDやフィードが配信されるユーザのID、記事アイテム毎のID等の閲覧パラメータが付与されているので、閲覧制御部104は、ユーザからのフィード閲覧要求、すなわち、リダイレクト加工処理が施されたURLに基づいてユーザ端末200からの接続要求があった場合のURLに含まれる閲覧パラメータを取得し、この閲覧パラメータに基づいてユーザの閲覧履歴を情報配信DB102に格納する。
情報配信DB102に格納される閲覧履歴は、どのユーザが、いつ(日時)、どのフィードを何回閲覧したかを示すフィードに対する閲覧履歴と、どのユーザが、いつ(日時)、どのフィードに属する情報や記事を閲覧したかを示す閲覧履歴と、どのユーザが、いつ、どのタグ情報がついたフィードを何回閲覧したかを示す閲覧履歴と、どのユーザが各フィードに対して閲覧数全体の何番目に閲覧したかを示す閲覧履歴とが含まれる。例えば、ユーザAがフィードAを2回、何時と何時に閲覧していたか、フィードAは、ユーザAとユーザBとにより各々2回、3回、何時に閲覧されたか、タグ情報Xを有するフィードがユーザAとユーザBとに各々4回、6回、何時に閲覧されたか、フィードAの閲覧総数が3回である場合、ユーザAの閲覧順位が1番目(総数3/順位1)、ユーザBの閲覧履歴が3番目(総数3/順位3)等のデータがユーザのフィードに対する閲覧履歴として情報配信DB102に格納される。
以下、図5を参照しながら、本実施形態の閲覧要求処理フローについて、詳細に説明する。まず、ユーザが、ユーザ端末200のフィードリーダーのタイトル一覧表示部TDに表示されている閲覧を希望する記事アイテムをそのマウス等を介して選択すると、フィードリーダーのWEBブラウザ部WDのインターネットへの接続機能により、記事アイテムに含まれるリダイレクト加工処理が施されたURLに従って、本実施形態の情報配信サーバ100に接続される。閲覧制御部104は、このユーザ端末200からのアクセスを、ユーザのフィードに対する閲覧要求として受信する。ユーザのフィード閲覧要求を受信した閲覧制御部104は、ユーザが要求しているフィードを提供するWEBサーバ(WEBページ)へのHTTPリダイレクトをさせる返答をユーザ端末200のWEBブラウザ部WDに送信するとともに(リダイレクト応答処理)、このフィード閲覧要求をユーザの閲覧履歴データとして、情報配信DB102に格納する。
閲覧制御部104は、ユーザの閲覧履歴格納の処理完了後に、ユーザネットワーク構築部106に対してユーザネットワーク情報を生成(更新)するように生成要求指示を出力する。閲覧制御部104からの生成(更新)処理要求を受信したユーザネットワーク構築部106は、情報配信DB102から登録されている全てのユーザの閲覧履歴データ及びフィード配信登録情報を取得する。
そして、ユーザネットワーク構築部106は、従来の協調フィルタリング技術で用いられている嗜好類似度の算出方法を活用し、取得した閲覧履歴及びフィード配信登録情報に基づいた複数のユーザ同士の類似性(ユーザ重要度)を算出する。具体的には、閲覧履歴とフィード配信登録情報に基づくユーザの嗜好度を算出し、このユーザの嗜好度の類似度を算出することで、ユーザ同士の各ユーザ重要度を生成する。そして、所定のユーザ重要度を有するユーザ同士を関連付けたユーザネットワークを生成し、このユーザネットワークを情報配信DB102に格納する。なお、相互に重要度が高い複数のユーザを抽出し、これらユーザの閲覧履歴から抽出した閲覧頻度の高いフィードやユーザネットワーク内の各ユーザの選択頻度が高いタグ情報などを別途のテーブルに保持するように構成することも可能であるが、例えば、特定のユーザAとその他全ユーザとに関する全ての重要度(ユーザAから見たユーザBの重要度、ユーザCの重要度、ユーザDの重要度、・・・、及びその逆)を、ユーザリレーショナル情報として保持しておき、ユーザネットワークを使用する際に、この重要度に基づいたユーザを抽出し、抽出されたユーザの各閲覧履歴を情報配信DB102から取得することで、別途テーブル等に保持しなくても適宜ユーザネットワーク情報を生成することができる。このため、本実施形態のユーザネットワークは、少なくとも全てのユーザ間の嗜好の類似度が含まれた情報であればよい。なお、このネットワーク構築部106によるユーザネットワークの構築(ユーザネットワークの生成及び更新)は、閲覧履歴が追加や更新、すなわち、ユーザからのフィード閲覧要求を受信する度に行われ、リアルタイムに最新のユーザネットワークを構築する。
このように本実施形態のユーザネットワークの構築は、各ユーザの各フィードに対する閲覧履歴に基づいた協調フィルタリングによって、ユーザの嗜好が似ている複数のユーザを関連付けることにより行われる。ユーザ同士の嗜好は、ユーザの閲覧履歴を含む3つの要素の共通点から算出される。第1に、ユーザがどのフィードに対して配信を要求する登録をしているか(フィード配信登録情報)、第2に、ユーザがどのフィードに対して閲覧したか、第3に、閲覧したフィードが、どのタグ情報に対するものであったかをユーザ嗜好の共通要素として考慮して各ユーザの嗜好を算出する。
例えば、フィードAがユーザXのフィード配信登録情報に登録されており、このフィードAに対する閲覧要求があった場合、このフィードAに対するユーザの嗜好度は高いものとなる。このように全ての各フィードに対するユーザの嗜好度を算出することで、ユーザ同士の類似度を算出することが可能となる。すなわち、フィードAに対する嗜好度が所定値以内である全てのユーザを抽出し、ユーザと他の複数のユーザとの間の類似度を0から1の間で、その嗜好度に応じて算出する。同様に、閲覧したフィードがどのタグ情報に対する閲覧をユーザの閲覧履歴から抽出し、各タグ情報に対するユーザの嗜好度を算出することにより、タグ情報に対する嗜好度で関連付けられたユーザ同士の類似度を算出することができる。したがって、ユーザネットワーク構築部106により生成されるユーザネットワーク情報には、この類似度が相互に高い複数のユーザ同士が関連付けられるとともに、これら複数のユーザの閲覧履歴、すなわち、ユーザネットワーク内の各ユーザが閲覧したフィード、及び閲覧したフィードのタグ情報が含まれる(当該ユーザネットワーク情報が、当該ユーザネットワーク全体で興味を持っているフィード及びタグ情報を保持することになる)。
このように、本実施形態の情報配信システムが提供するユーザネットワークは、ユーザ同士の人間関係(友人知人)の枠組みではなく、フィードとユーザとの関係に基づいて生成されるとともに、ユーザが日々のインターネット上の行動履歴から当該ユーザが意識することなく構築される。そして、このユーザネットワークは、後述する推薦フィード制御部101b等による推薦フィード生成処理等に活用される。
<推薦フィード生成処理>
本実施形態の推薦フィードは、図3CのステップS312〜S315に示した第1の処理と、図3DのステップS107、S316〜S319に示した第2の処理の各々の処理過程において生成される。第1の処理は、推薦を受けるユーザから見た推薦されるフィードに対するユーザネットワーク内の各他のユーザの推薦貢献度(推薦貢献度)を活用して推薦フィードを生成する。第2の処理は、他のユーザから推薦を受けたフィードをそのまま推薦フィードとして生成する。推薦貢献度は、第1及び第2の処理の両処理において活用され、推薦フィードに係る推薦情報としてユーザに提供される。
また、本実施形態のユーザのフィードに対するアクションは、フィードのプレビュー、フィードの転送(他のユーザにフィードを紹介)、フィードの保存、フィードを提供するサイトへの接続(開く)、フィードを提供するサイトに一定時間以上滞在する、などがある。そこで、本実施形態では、フィードを他のユーザに紹介するために転送するアクションをフィード推薦アクションとして後述する第2の処理における推薦フィード生成処理のトリガーとし、フィードの転送以外のフィードのプレビュー、保存、フィードを提供するサイトへの接続、フィードを提供するサイトに一定時間以上滞在するなどのユーザのフィードに対するアクションを、フィード閲覧アクションとして第1の処理における推薦フィード生成処理のトリガーとしている。なお、ユーザのアクション定義、すなわち、ユーザのフィードに対するアクションが、推薦に当たるアクションであるかは任意に設定することが可能であり、上記に限らず、例えば、第1の処理において、フィードのプレビューやフィードを提供するサイトへの接続などのユーザのフィードに対するアクションは、推薦フィード生成処理のトリガーとしないように構成することも可能である。
また、これらのユーザのフィードに対するアクションにおける情報は、WEBブラウザの機能により、収集することが可能である。具体的には、通常、不図示のWEB管理部が、WEBブラウザを介したユーザ端末200と情報サーバ100との通信及び画面制御を行うので、ユーザ端末200からWEBブラウザを介して行動したユーザのアクションは、情報提供サーバ100に送信され、WEB管理部がユーザのアクションに関する情報を取得できる。このように収集されるWEBブラウザ(フィードリーダー)上のフィードのプレビュー、フィードの転送、フィードの保存、フィードを提供するサイトへの接続(開く)、フィードを提供するサイトに一定時間以上滞在する、などのアクションは、情報配信DB102の閲覧履歴に格納される。
図6Aは上記第1の処理フローを、図6Bは上記第2の処理フローを各々説明するための説明図である。まず、図6Aの第1の処理について説明する。
この第1の処理は、ユーザネットワークに限らず、本情報配信システムにより情報配信を受けているユーザのフィード閲覧アクションをトリガーに、推薦フィードを生成する。推薦フィード制御部101bは、図3CのステップS310、S311後に、フィード推薦制御部105に対して推薦貢献度生成処理を要求する。フィード推薦制御部105は、生成又は更新されたユーザネットワーク情報を取得し、このユーザネットワーク内のフィード閲覧履歴を取得する。そして、推薦を行うユーザが閲覧したことのないフィードや推薦を行うユーザに対して配信されたフィードであっても閲覧されていないフィード等を抽出し、抽出されたフィードに対するユーザネットワーク内の各ユーザの推薦貢献度を算出する。
推薦貢献度は、推薦を受けるユーザを基準に、推薦されるフィードについてのユーザネットワーク内の他の各ユーザの閲覧履歴と、推薦を受けるユーザとユーザネットワーク内の他の各ユーザとの間の各々のユーザ重要度とから算出され、推薦を受けるユーザから見た推薦されるフィードに対する他のユーザの寄与度である。特に、閲覧履歴は、上述の閲覧履歴の中でどのユーザが各フィードに対して閲覧数全体の何番目に閲覧したかを示す閲覧履歴を用いている。これは、推薦されるフィードの閲覧順位が高いほど、いち早くその情報を見つけ、当該フィードの推薦に貢献度したものとみなすことができるからである。また、このフィードに対する閲覧総数と推薦をするユーザの閲覧順位は、推薦貢献度の評価(算出過程)として、重要な要素となる。例えば、閲覧総数が低いフィードに対して閲覧順位が高い場合よりも、閲覧総数が多いフィードに対して閲覧順位が高いユーザの方がそのフィードの推薦貢献度を高く評価することも可能であり、また、閲覧順位が低くても、閲覧総数が高い場合は、人気が高く有益性の高いフィード(情報)であると捉え、閲覧総数が低い場合よりも推薦貢献度を高く評価した推薦貢献度を算出するように構成することも可能である。
図7Aは、推薦貢献度の算出方法を説明した模式図である。推薦貢献度は、ユーザ重要度×(その記事の総閲覧数/そのユーザの閲覧順位)で算出される。推薦を受けるユーザをX、推薦を受けるユーザのユーザネットワーク内の他のユーザをA、B、Cとし、ユーザXに対する各々のユーザ重要度がユーザA:1.0、ユーザB:0.5、ユーザC:0.5とする。推薦を受けるユーザが閲覧したことのないフィードの閲覧総数が3回、各ユーザA、B、Cの閲覧順位がユーザA:1位、ユーザB:2位、ユーザC:3位とする。この場合、記事Xに対する各ユーザA、B、Cの推薦貢献度は、3.0、0.75、0.5となる。なお、上記総閲覧数は、ユーザネットワークに限定されないユーザネットワーク外の他のユーザも含む全てのユーザの当該フィードに対する閲覧数である。
そして、算出された各推薦貢献度の総和を、記事Xに対する推薦強さとし、この推薦強さが所定値以上である場合に、このフィードが推薦を受けるユーザにとって利用価値の高い推薦フィードとして生成される。なお、推薦強さの閾値判別による推薦フィードの抽出処理以外にも、例えば、各推薦貢献度において、所定値以上の推薦貢献度、例えば、推薦貢献度3.0以上あるユーザがいれば、推薦強さが低くてもそのフィードを推薦フィードとして生成するように構成することが好ましい。なお、この生成された推薦フィードに関する情報は、推薦されたフィードを中心に推薦を受けたユーザと推薦されたフィードに対して推薦貢献度を有するユーザとを関連付けた推薦履歴データとして情報配信DB102に格納される。
また、本実施形態の推薦フィードは、推薦を行うユーザが閲覧したことのないフィードや推薦を行うユーザに対して配信されたフィードであっても閲覧されていないフィード等を対象としているが、フィードに関連した上述のタグ情報に基づいて生成することも可能である。
具体的には、フィード推薦制御部105がユーザネットワーク構築部106により構築(生成)されたユーザネットワーク内のユーザが閲覧したことのあるタグ情報を抽出する。例えば、ユーザAにとってのユーザネットワーク情報が、ユーザX(ユーザ重要度0.5)、ユーザY(ユーザ重要度0.3)である場合に、ユーザAが閲覧したことのある閲覧履歴に含まれるタグ情報が「コンピュータ」、「グルメ」だと仮定し、かつユーザネットワーク全体が興味を持っているタグ情報、すなわち、ユーザA、ユーザX及びユーザYの3人のユーザがこれまで閲覧してことのあるタグ情報が、「コンピュータ」、「グルメ」、「車」であるとする。この場合、タグ「車」(タグ「車」に関する複数のフィード)は、ユーザAが閲覧したことがないことになる。
そこで、フィード推薦制御部104は、推薦を行うユーザのユーザネットワークが興味を持っているタグ情報であって、かつユーザのフィード配信登録情報又は閲覧履歴にないフィードを推薦フィードとして抽出する。
そして、上述のように、推薦フィードに対する推薦を受けるユーザのユーザネットワークの各ユーザの推薦貢献度を算出し、算出された各推薦貢献度の総和を、推薦フィードに対する推薦強さとし、この推薦強さが所定値以上である場合に、このフィードが推薦を受けるユーザにとって利用価値の高い推薦フィードとして生成する。
ここで、タグ情報に基づいて推薦フィードを生成する場合、抽出された推薦フィードは、推薦を受けるユーザのユーザネットワーク内において、閲覧されていない可能性もある。つまり、ユーザネットワーク以外の他のユーザにより閲覧されたフィードである場合、ユーザネットワーク以外の他のユーザは、推薦を受けるユーザとのユーザ重要度が極めて低いか、0であるため、推薦フィードに対する推薦貢献度を算出することができない。しかしながら、ユーザネットワーク以外の他のユーザにより閲覧されたフィードの閲覧回数が所定の閲覧回数よりも高ければ、そのフィードは推薦を受けるユーザにとって利用価値の高いフィードである可能性が高い。
そこで、本実施形態では、タグ情報を用いて推薦フィードを生成する場合には、フィード推薦制御部105によって該タグ情報についての推薦貢献度を算出する。例えば、上述にように閲覧履歴には、「コンピュータ」、「グルメ」、「車」の各タグについてユーザX及びユーザYの閲覧回数、閲覧日時が含まれているので、ユーザX及びユーザYの閲覧回数を各々取得することができる。したがって、タグ「車」に対するユーザXの閲覧回数が3回、ユーザYが4回とし、そのタグ「車」の総閲覧回数が10回である場合、ユーザXがタグ「車」に寄与している推薦貢献度を、ユーザ重要度0.5×(ユーザXの閲覧数3/総閲覧数10)、ユーザYがタグ「車」に寄与している推薦貢献度を、ユーザ重要度0.3×(ユーザXの閲覧数4/総閲覧数10)と算出する。
このようにタグ情報についてのユーザネットワーク内の各ユーザの推薦貢献度を算出することで、推薦を行うユーザのユーザネットワークが興味を持っているタグ情報であって、かつユーザネットワーク内の全てのユーザのフィード配信登録情報又は閲覧履歴にないフィードが、ユーザネットワーク以外のユーザに配信又は閲覧された場合にも、このフィードを推薦フィードとして提供することが可能となる。
なお、タグ情報に対する推薦貢献度は、フィードに対する推薦貢献度で用いた閲覧順位をその要素に加えず、単純に閲覧総数に対する割合を用いている。また、この場合の推薦貢献度の算出要素には、当該タグ及び当該タグ情報を含むフィードを閲覧した日時が最近であるか否かを算出要素に組み込むことが好ましい。つまり、ユーザネットワーク内のユーザによる推薦されるフィードの閲覧履歴がないため、そのタグ情報を係るフィードを最後に読んでから時間がどの程度経過したかを考慮することで、そのタグ情報におけるフィードの有益性は図る。この閲覧した日時が直近のものかは、Exp(t0−t(n,f))で算出し(現在の時刻をt0、ユーザが当該推薦フィードを最後に閲覧した時刻をt(n,f))、タグ情報に対する推薦貢献度は、ユーザ重要度×(ユーザの閲覧数/総閲覧数)×Exp(t0−t(n,f))として算出することが好ましい。
このように、本実施形態のユーザに推薦されるフィードは、タグ情報を活用した情報フィルタリングにより、推薦の対象となるフィードを広げることが可能となる。例えば、ユーザAとこのユーザAのユーザネットワーク内で興味を持たれている「コンピュータ」というタグ情報を含むフィードの中で、ユーザAの閲覧したことのない(ユーザAが知らない)「コンピュータ」に関するフィード(若しくはフィードに含まれる記事アイテム)がユーザネットワーク以外の他のユーザによって注目されている場合、ユーザAは、このフィードを閲覧、購読したい可能性が高いことになり、ユーザAにとって有益性の高い情報となる。逆に、このようなタグ情報による共通点のないフィードの情報や記事は、ユーザAにとって最初から読まれる可能性が低くことになる。情報及びユーザネットワークに十分な広がりを持たせた情報配信を行うことが可能となる。
次に、推薦フィード制御部101bは、抽出された推薦フィードの最新のフィードを取得するために、フィード収集部103に対してフィード収集要求を出力し、フィード収集部103は、収集するフィードのURLを情報配信DB102から取得し、フィードを提供するWEBサーバ200からフィードを取得する。
そして、推薦フィード制御部101bは、上記集約フィード制御部101aと同様に、抽出された各記事アイテムを集約するフィード集約処理を行い、集約された推薦フィード(集約推薦フィード)が、ユーザ端末200に配信される。
図6Bは、本実施形態の推薦フィード生成処理における第2の処理の説明図である。この第2の処理は、他のユーザから推薦を受けたフィードをそのまま推薦フィードとして生成するとともに、推薦されたフィードに対するユーザネットワーク内の他のユーザの推薦貢献度を推薦情報として生成する。ユーザは、推薦フィードと推薦情報とを受信することになる。具体的には、ユーザ端末200からの推薦要求を受信した閲覧制御部(閲覧要求/推薦要求受信部)104は、その推薦要求を推薦履歴として情報配信DB102に格納する。そして、この推薦履歴の格納をトリガーに、第2の処理に係る推薦フィード生成処理が遂行される。
まず、フィード推薦制御部105は、推薦履歴データから推薦されたフィードが未だ他のユーザに配信されていないユーザを抽出し、その各ユーザのユーザネットワークを取得する。そして、推薦されてフィードに対する推薦貢献度を算出する。
図7Bは、第2の処理に係る推薦貢献度を算出する処理過程を説明するための模式図である。第2の処理では、当該フィードを推薦したユーザと単の閲覧したユーザとの間に重み付けを適用し、推薦をしたユーザの推薦貢献度を高く算出している。
すなわち、上述の第1の処理における推薦貢献度は、ユーザ重要度×(その記事の総閲覧数/そのユーザの閲覧順位)で算出しているが、この第2の処理では、ユーザ重要度×(その記事の総閲覧数/そのユーザの閲覧順位)×重み付けとなる。例えば、当該フィードを推薦した場合と単に購読した場合とで、0.9:0.1の割合で重み付けを行う。図7Bの例では、推薦を受けるユーザをX、推薦を受けるユーザのユーザネットワーク内の他のユーザをA、B、Cとし、ユーザXに対する各々のユーザ重要度がユーザA:1.0、ユーザB:0.5、ユーザC:0.5とする。推薦されたフィードの閲覧総数が3回、各ユーザA、B、Cの閲覧順位がユーザA:1位、ユーザB:2位、ユーザC:3位とする。そして、ユーザA及びユーザCは、このフィードを推薦しており、ユーザBが購読したものとする。
この場合、記事Xに対する各ユーザA、B、Cの推薦貢献度は、2.7、0.075、0.45となる。そして、算出された各推薦貢献度の総和を、記事Xに対する推薦強さとし、この推薦されたフィードを、推薦強さと推薦貢献度を含む推薦情報とともに、推薦を受けるユーザに配信する。なお、推薦強さや推薦貢献度が極端に低い場合、そのフィードは、推薦を受けるユーザにとって利用価値が低い可能性もあるので、推薦強さを閾値によりさらにフィルタリングを行うこともできる。また、推薦強さが所定の閾値以下でも各推薦貢献度において所定値以上の推薦貢献度、例えば、推薦貢献度3.0以上あるユーザがいれば、そのフィードを推薦フィードとして生成するように構成することも可能である。
その後、推薦フィード制御部101bは、抽出された推薦フィードの最新のフィードを取得するために、フィード収集部103に対してフィード収集要求を出力し、フィード収集部103は、収集するフィードのURLを情報配信DB102から取得し、フィードを提供するWEBサーバ200からフィードを取得する。
そして、推薦フィード制御部101bは、上記集約フィード制御部101aと同様に、抽出された各記事アイテムを集約するフィード集約処理を行い、集約された推薦フィード(集約推薦フィード)が、推薦情報(推薦貢献度)とともにユーザ端末200に提供される(図12参照)。
なお、上記第2の処理の推薦貢献度の算出は、フィードを推薦した場合と単に購読した場合とで、0.9:0.1の割合で重み付けを行っており、上述のように、フィードを他のユーザに紹介するために転送するアクションをフィード推薦アクションと、フィードの転送以外のフィードのプレビュー、保存、フィードを提供するサイトへの接続、フィードを提供するサイトに一定時間以上滞在するなどのフィード閲覧アクションとの2つに分け、フィード閲覧アクションの複数のアクションについて、一律の割合で重み付けを行っている。これに対して、フィード閲覧アクションの複数のアクション毎に重み付けを変えてもよく、例えば、フィードのプレビューアクションは0.05、フィードの保存アクションは0.3、フィードを提供するサイトへの接続アクションは、0.15、フィードを提供するサイトに一定時間以上滞在するアクションは、0.2として、フィードに対する推薦貢献度を算出するように構成してもよい。ユーザの各アクションに応じて重み付けを変えることで、ユーザとフィードとの関係がより正確に反映された推薦貢献度を算出することが可能となり、精度の高い情報フィルタリング機能を提供することが可能となる。
図10、図11及び図12は、本実施形態の情報配信システムによりユーザ端末200に提供されるWEBページの一例である。
本実施形態の情報配信サーバ100は、上述した閲覧要求処理や推薦フィード生成処理により生成された各種情報を、フィード配信登録を行った各ユーザに図10に示すようなWEBページに掲載して提供する。このWEBページには、当該ユーザのプロフィール情報、当該ユーザが最近購読したフィード、全ユーザを対象とした最も人気のあるタグ情報、最近購読された最も人気のあるフィード等が掲載され、ユーザは、このWEBページから、新たに推薦されたフィードの配信登録を行ったり、当該ユーザの閲覧履歴を参照することが可能である。
また、図11は、当該ユーザのユーザネットワーク情報が掲載されたWEBページであり、上述した閲覧要求処理により自動的に生成されたユーザネットワーク内の各ユーザの情報及び類似度、ユーザ自身が注目するタグ情報(当該ユーザの閲覧履歴に基づくタグ情報)、ユーザネットワーク内で注目されているタグ情報を参照することが可能である。
図12は、推薦フィードとその推薦フィードについての推薦貢献度が表示されたWEBページを示す図であり、ユーザは推薦フィードを閲覧するにあたり、そのフィードがどのユーザによって、どの程度強く推薦されるものなのかを推薦貢献度を参照することで把握することが可能である。
<フィードバック処理>
図6Cは、推薦されたフィードに対するフィードバックを行うためのフィードバック機能を提供するフィードバック制御部109の処理を説明するための図である。図7Cは、フィードバック処理によりユーザ同士のユーザ重要度が変動する遷移を説明するための図であり、図13は、ユーザのユーザ端末200に表示されるフィードバック画面を含むWEBページの一例である。
図13に示すように、本実施形態では、推薦されたフィードに対し、ユーザは、当該フィードがユーザにとって有益な情報であるか(ポジティブ)、及び有益な情報ではなかったか(ネガティブ)を、フィードバックすることができる。
図6Cに示すように、図13のフィードバック画面を含むWEBページにおいて、選択した推薦フィードに対するポジティブフィードバック若しくはネガティブフィードバックが選択されると、ユーザ端末200から選択されたフィードに対するフィードバック情報が情報提供サーバ100に送信される。フィードバック情報には、どのフィードに対するフィードバックなのか、フィードバックの内容は、ポジティブなのかネガティブなのかを示す情報が含まれ、情報提供サーバ100のフィードバック制御部109は、受信したフィードバック情報を解析して、情報配信DB102にフィードバックデータ(フィードバック履歴)を格納する。
さらにフィードバック制御部109は、ユーザ重要度の更新、すなわち、フィードバックを行ったユーザに当該フィードを推薦していたユーザネットワーク内の他のユーザのユーザ重要度の更新処理をユーザネットワーク構築部106に対して要請する。ユーザネットワーク構築部106は、フィードバック制御部109から推薦を受けたユーザの情報とフィードバック情報を受信し、推薦を受けたユーザのユーザネットワーク情報(ユーザ重要度)を情報配信DB102から抽出する。
そして、ユーザネットワーク構築部106は、フィードバック制御部109から受信したフィードバック情報に基づいて、ポジティブフィードバックかネガティブフィードバックであるかを判別し、ポジティブフィードバックである場合には、推薦したユーザのユーザ重要度を増加させ、ネガティブフィードバックである場合には、推薦したユーザ重要度を減少させる処理を行い、推薦を受けたユーザと推薦をしたユーザとの間のユーザ重要度を更新する。
図7Cを参照して、フィードバック処理によりユーザ同士のユーザ重要度が変動する遷移を説明する。図7Cに示すように、本実施形態のユーザネットワーク構築部106は、推薦したユーザのユーザ重要度を、推薦貢献度に応じた増減率で増減させる処理を行う。すなわち、本実施形態では、ポジティブフィードバックがあった場合、推薦貢献度が高いユーザに対するユーザ重要度の増加率よりも、推薦貢献度が低いユーザに対するユーザ重要度の増加率を高く設定し、ネガティブフィードバックがあった場合、推薦貢献度が高いユーザに対するユーザ重要度の減少率よりも、推薦貢献度が低いユーザに対するユーザ重要度の減少率を低く設定している。
このようにフィードバックされた推薦フィードを推薦(寄与)したユーザと推薦を受けたユーザ(フィードバックを行ったユーザ)との間のユーザ重要度を、推薦貢献度において異なる増減率で増減させることにより、ユーザ同士の日々のインターネット上の行動や嗜好が類似していても、推薦を受けるユーザにとって有益な情報を配信するユーザであるか、有益な情報を配信しないユーザであるかの観点から、推薦をしたユーザとのユーザ重要度を任意に変動させることが可能となり、ユーザの価値観や嗜好に対してリアルタイム性の高い情報フィルタリングを提供することが可能となる。また、ユーザ同士の日々のインターネット上の行動や嗜好があまり類似していなくても、推薦を受けるユーザにとって有益な情報を配信するユーザであれば、そのユーザ重要度を増加させることができ、ユーザネットワークの広がりを十分に確保した情報配信が実現される。
本実施形態の情報配信システムでは、インターネット上におけるユーザの日々の行動履歴をユーザに負担を掛かることなく取得し、ユーザとフィードとを相互に関連付けたユーザネットワークを構築しているため、ユーザ同士の人間関係ではなく、ユーザとフィード(情報)との関係により情報フィルタリングを提供することが可能となる。
つまり、ユーザ同士の関係性がフィードに対するユーザのアクションによってリアルタイムに変化し、ユーザの嗜好や価値観を動的に反映させた情報フィルタリングを実現することが可能となる。
そして、推薦フィード生成処理が、フィードに対する寄与(フィードに対するユーザに閲覧アクション)をトリガーに、フィードに対する他のユーザの推薦貢献度に応じて推薦フィードを生成するため、フィードのプレビュー、フィードの転送(他のユーザにフィードを紹介)、フィードの保存、フィードを提供するサイトへの接続(開く)、フィードを提供するサイトに一定時間以上滞在する、などのユーザのアクションが自動的に他のユーザに対するフィードの推薦に反映されるとともに、ユーザ同士の人間関係の枠組みではなく、フィード(情報)を中心として関係付けられたユーザネットワークによる好適な情報フィルタリングを提供することが可能となる。
また、推薦フィードとともに推薦情報が提供されることにより、ユーザに対し、配信される情報がユーザネットワーク内の周囲の他のユーザによってどのように捉えられているか、言い換えれば、ユーザネットワーク内の周囲の他のユーザによってどれだけ強く推薦された情報であるかがユーザに提供されるので、ユーザは、その情報の利用価値を判断するにあたり、容易にかつ客観的に判断することが可能となる。
なお、上記実施形態のユーザネットワークは、ユーザ重要度に基づいて自動的に構築されたネットワークであるが、例えば、ユーザが意識的にユーザネットワークを構築することも可能である。すなわち、本実施形態の登録制御部107により提供されるユーザ登録画面を介してユーザ自身が注目する他のユーザ、例えば、既に趣味や興味が同じだとわかっている友人や、著名な専門家、特定分野に精通している人を、ユーザが意思的に情報配信サーバ100に登録することで、意図的なユーザネットワークを構築することができる。また、図12に示すように、自動的に構築されたユーザネットワークの各ユーザをマークすることで、マークしたユーザを意図的なユーザネットワークに登録することも可能である。
このように本発明のユーザネットワークは、ユーザが意図的にネットワークを構築する意図的なユーザネットワークと、ユーザが日々のインターネット上の行動履歴から当該ユーザが意識することなく構築される自動的なユーザネットワークとを含むことができ、ユーザ同士の人間関係に基づく情報フィルタリングと、本発明のユーザとフィードとの関係に基づく情報フィルタリングとを使用した情報配信を行うことも可能である。
本発明の情報配信システムの概要構成図である。 本発明の情報配信サーバの構成ブロック図である。 本発明の情報配信システムの処理遷移を説明するためのフローチャートである。 図3Aに続く本発明の情報配信システムの処理遷移を説明するためのフローチャートである。 図3Bに続く本発明の情報配信システムの処理遷移を説明するためのフローチャートである。 図3Cに続く本発明の情報配信システムの処理遷移を説明するためのフローチャートである。 本発明の情報配信システムにおける集約フィード生成処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の情報配信システムにおける閲覧要求処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の情報配信システムにおける推薦フィード生成処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の情報配信システムにおける推薦フィード生成処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の情報配信システムにおけるフィードバック処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の情報配信システムにおける推薦貢献度の算出例を示す模式図である。 本発明の情報配信システムにおける推薦貢献度の算出例を示す模式図である。 本発明の情報配信システムにおけるフィードバック処理によるユーザ重要度の変動を説明するための模式図である。 本発明の情報配信システムが提供するWEBページであり、フィード配信登録画面を示す図である。 本発明の情報配信システムが提供するWEBページであり、ユーザ登録画面を示す図である。 本発明の情報配信システムにおけるユーザ端末のフィードリーダーを示す図である。 本発明の情報配信システムが提供するWEBページである。 本発明の情報配信システムが提供するWEBページである。 本発明の情報配信システムが提供するWEBページである。 本発明の情報配信システムが提供するWEBページである。
符号の説明
100 情報配信サーバ
101 フィード配信部
101a 集約フィード制御部
101b 推薦フィード制御部
102 情報配信DB
103 フィード収集部
104 閲覧制御部(閲覧要求/推薦要求受信部)
105 フィード推薦制御部
106 ユーザネットワーク構築部
107 登録制御部
108 CPU
109 フィードバック制御部
200 ユーザ端末
300 WEBサーバ(WEBサイト)

Claims (12)

  1. インターネット上のWEBサイト等から提供されるフィードを収集し、ユーザ端末に前記フィードを配信する情報配信サーバを備える情報配信システムであって、
    前記情報配信サーバは、
    ユーザに配信されるフィードに対し、該ユーザが前記ユーザ端末から前記フィードを閲覧する際に該情報配信サーバを経由して当該フィードを提供する各WEBサイト等への接続を行うためのリダイレクト加工処理を行い、前記ユーザ端末にフィードを配信するフィード配信手段と、
    配信されたフィードに対する前記ユーザ端末からのフィード閲覧要求を受信した場合に、該閲覧要求を該フィードとユーザとを相互に関連付けた閲覧履歴として格納する閲覧制御手段と、
    ユーザ間のフィードに対する前記閲覧履歴の類似性に基づいて、第1ユーザと他の各ユーザとの間のユーザ重要度を各々生成し、このユーザ重要度に応じたユーザネットワークを生成するユーザネットワーク構築手段と、
    前記ユーザネットワーク内の前記他の各ユーザの前記閲覧履歴と前記第1ユーザとの間の各々の前記ユーザ重要度とから、前記第1ユーザから見たフィードに対する前記他のユーザの推薦貢献度を算出するフィード推薦制御手段と、
    前記推薦貢献度を用いて、前記第1ユーザに推薦する推薦フィードを生成する推薦フィード制御手段と、を有することを特徴とする情報配信システム。
  2. インターネット上のWEBサイト等から提供されるフィードを収集し、ユーザ端末に前記フィードを配信する情報配信サーバを備える情報配信システムであって、
    前記情報配信サーバは、
    ユーザに配信されるフィードに対し、該ユーザが前記ユーザ端末から前記フィードを閲覧する際に該情報配信サーバを経由して当該フィードを提供する各WEBサイト等への接続を行うためのリダイレクト加工処理を行い、前記ユーザ端末にフィードを配信するフィード配信手段と、
    配信されたフィードに対する前記ユーザ端末からのフィード閲覧要求を受信した場合に、該閲覧要求を該フィードとユーザとを相互に関連付けた閲覧履歴として格納する閲覧制御手段と、
    ユーザ間のフィードに対する前記閲覧履歴の類似性に基づいて、第1ユーザと他の各ユーザとの間のユーザ重要度を各々生成し、このユーザ重要度に応じたユーザネットワークを生成するユーザネットワーク構築手段と、
    前記閲覧履歴に基づいて、ユーザに推薦する推薦フィードを生成する推薦フィード制御手段と、
    前記第1ユーザに配信される前記推薦フィードの前記ユーザネットワーク内の前記他の各ユーザの前記閲覧履歴と前記第1ユーザとの間の各々の前記ユーザ重要度とから、前記第1ユーザから見た前記推薦フィードに対する前記他のユーザの推薦貢献度を算出し、この推薦貢献度を前記第1ユーザに対する前記推薦フィードの推薦情報として提供するためのフィード推薦制御手段と、を有することを特徴とする情報配信システム。
  3. 前記閲覧制御手段は、ユーザが他のユーザにフィードを推薦する際に前記ユーザ端末から送信されるフィード推薦要求を受信した場合に、該推薦要求を該フィードとユーザとを相互に関連付けた推薦履歴として格納し、
    前記推薦フィード制御手段は、この推薦履歴又は前記閲覧履歴に基づいて推薦フィードを生成することを特徴とする請求項2に記載の情報配信システム。
  4. 前記フィード推薦制御手段は、前記第1ユーザに配信される前記推薦フィードの前記ユーザネットワーク内の前記他の各ユーザの前記閲覧履歴、前記第1ユーザとの間の各々の前記ユーザ重要度、及び前記推薦履歴に基づいて、前記推薦フィードに対する前記他のユーザの推薦貢献度を各々算出し、この推薦貢献度を前記第1ユーザに対する前記推薦フィードの推薦情報として提供することを特徴とする請求項3に記載の情報配信システム。
  5. 前記閲覧履歴には、フィード毎の閲覧総数及び閲覧したユーザの閲覧順位が含まれ、
    前記フィード推薦制御手段は、前記閲覧総数において前記閲覧順位が上位のユーザである程、前記推薦フィードへの推薦貢献度が高くなるように算出することを特徴とする請求項2から4のいずれか1つに記載の情報配信システム。
  6. 前記フィード推薦制御手段は、前記推薦フィードに対して推薦要求をした前記ユーザネットワーク内のユーザの前記推薦貢献度を、前記推薦フィードに対して推薦要求をしていない他のユーザよりも高く算出することを特徴とする請求項4又は5に記載の情報配信システム。
  7. 配信された前記推薦フィードに対するフィードバック機能を前記ユーザ端末に提供し、前記ユーザ端末から送信されるフィードバック情報を格納するフィードバック制御手段を備え、
    前記ユーザネットワーク構築手段は、前記フィードバック情報が前記推薦フィードに対するポジティブフィードバック情報であるかネガティブフィードバック情報であるかを判別し、フィードバックされた前記推薦フィードに寄与している各ユーザと当該フィードバックを行ったユーザとの間の前記ユーザ重要度を、前記判別結果に応じて増減させることを特徴とする請求項2から6のいずれか1つに記載の情報配信システム。
  8. 前記ユーザネットワーク構築手段は、前記判別結果に応じて、フィードバックされた前記推薦フィードに寄与している各ユーザと当該フィードバックを行ったユーザとの間の前記ユーザ重要度を、前記推薦貢献度において異なる増減率で増減させることを特徴とする請求項7に記載の情報配信システム。
  9. 前記閲覧履歴は、各フィードが関連付けられるタグ情報に対する閲覧履歴を含むことを特徴とする請求項2から8のいずれか1つに記載の情報配信システム。
  10. インターネット上のWEBサイト等から提供されるフィードを収集し、ユーザ端末に前記フィードを配信する情報配信装置であって、
    ユーザに配信されるフィードに対し、該ユーザが前記ユーザ端末から前記フィードを閲覧する際に該情報配信サーバを経由して当該フィードを提供する各WEBサイト等への接続を行うためのリダイレクト加工処理を行い、前記ユーザ端末にフィードを配信するフィード配信手段と、
    配信されたフィードに対する前記ユーザ端末からのフィード閲覧要求を受信した場合に、該閲覧要求を該フィードとユーザとを相互に関連付けた閲覧履歴として格納する閲覧制御手段と、
    ユーザ間のフィードに対する前記閲覧履歴の類似性に基づいて、第1ユーザと他の各ユーザとの間のユーザ重要度を各々生成し、このユーザ重要度に応じたユーザネットワークを生成するユーザネットワーク構築手段と、
    前記閲覧履歴に基づいて、ユーザにフィードを推薦するための推薦フィードを生成する推薦フィード制御手段と、
    前記第1ユーザに配信される前記推薦フィードの前記ユーザネットワーク内の前記他の各ユーザの前記閲覧履歴と前記第1ユーザとの間の各々の前記ユーザ重要度とから、前記第1ユーザから見た前記推薦フィードに対する前記他のユーザの推薦貢献度を算出し、この推薦貢献度を前記第1ユーザに対する前記推薦フィードの推薦情報として提供するためのフィード推薦制御手段と、を有することを特徴とする情報配信装置。
  11. インターネット上のWEBサイト等から提供されるフィードを収集する情報配信サーバからユーザのユーザ端末に前記フィードを配信する情報配信方法であって、前記情報配信サーバが、
    ユーザに配信されるフィードに対し、該ユーザが前記ユーザ端末から前記フィードを閲覧する際に該情報配信サーバを経由して当該フィードを提供する各WEBサイト等への接続を行うためのリダイレクト加工処理を行い、前記ユーザ端末にフィードを配信する第1のステップと、
    配信されたフィードに対する前記ユーザ端末からのフィード閲覧要求を受信した場合に、該閲覧要求を該フィードとユーザとを相互に関連付けた閲覧履歴として格納する第2のステップと、
    ユーザ間のフィードに対する前記閲覧履歴の類似性に基づいて、第1ユーザと他の各ユーザとの間のユーザ重要度を各々生成し、このユーザ重要度に応じたユーザネットワークを生成する第3のステップと、
    前記閲覧履歴に基づいて、ユーザにフィードを推薦するための推薦フィードを生成する第4のステップと、
    前記第1ユーザに配信される前記推薦フィードの前記ユーザネットワーク内の前記他の各ユーザの前記閲覧履歴と前記第1ユーザとの間の各々の前記ユーザ重要度とから、前記第1ユーザから見た前記推薦フィードに対する前記他のユーザの推薦貢献度を算出し、この推薦貢献度を前記第1ユーザに対する前記推薦フィードの推薦情報として提供する第5のステップと、を含むことを特徴とする情報配信方法。
  12. インターネット上のWEBサイト等から提供されるフィードを収集し、ユーザ端末に前記フィードを配信する情報配信サーバを備える情報配信システムであって、
    前記情報配信サーバは、
    ユーザに配信されるフィードに対し、該ユーザが前記ユーザ端末から前記フィードを閲覧する際に該情報配信サーバを経由して当該フィードを提供する各WEBサイト等への接続を行うためのリダイレクト加工処理を行い、前記ユーザ端末にフィードを配信するフィード配信手段と、
    配信されたフィードに対する前記ユーザ端末からのフィード閲覧要求を受信した場合に、該閲覧要求を該フィードとユーザとを相互に関連付けた閲覧履歴として格納する閲覧制御手段と、
    ユーザ間のフィードに対する前記閲覧履歴の類似性に基づいて、第1ユーザと他の各ユーザとの間のユーザ重要度を各々生成し、このユーザ重要度に応じたユーザネットワークを生成するユーザネットワーク構築手段と、
    前記第1ユーザに配信されるフィードの前記ユーザネットワーク内の前記他の各ユーザの前記閲覧履歴と前記第1ユーザとの間の各々の前記ユーザ重要度とから、前記第1ユーザから見た当該フィードに対する前記他のユーザの推薦貢献度を算出し、この推薦貢献度を前記第1ユーザに対する当該フィードの推薦情報として提供するためのフィード推薦制御手段と、を有することを特徴とする情報配信システム。
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