JP2008145022A - 廃熱利用装置を備える冷凍装置 - Google Patents

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Hirotomo Asa
弘知 麻
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宏 木下
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Abstract

【課題】冷凍サイクルとランキンサイクルとで凝縮器を共用し両サイクルが同時稼動可能に構成されたものにおいて、冷媒あるいは潤滑オイルの偏りを防止して、充分な性能発揮、および信頼性向上の可能となる廃熱利用装置を備える冷凍装置を提供する。
【解決手段】冷凍サイクル200とランキンサイクル300とで凝縮器220を共用し両サイクル200、300が同時稼動可能に構成されたものにおいて、凝縮器220出口から膨張弁240側およびポンプ330側へ分岐する分岐点230と、蒸発器250との間に冷媒の流れを遮断可能な弁機構260を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、発熱機器の廃熱を利用して動力を回収する廃熱利用装置を備える冷凍装置に関するものであり、例えば内燃機関を備える車両用に用いて好適である。
従来の冷凍装置として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。即ち、この冷凍装置は、発熱機器としての内燃機関の冷却廃熱を利用するランキンサイクルと冷凍サイクルとを有している。冷凍サイクル内には冷媒を圧縮吐出する圧縮機が、また、ランキンサイクルには冷却廃熱によって加熱された冷媒の膨張によって作動される膨張機がそれぞれ独立して配設されると共に、冷凍サイクル内の凝縮器(放熱器)は、ランキンサイクル用の凝縮器と共用されて構成されている。
このような冷凍装置においては、冷房の必要性と、冷却廃熱の回収可否に応じて、冷凍サイクル、ランキンサイクルの単独運転、あるいは冷凍サイクルとランキンサイクルとの同時運転を可能としている。
特開2006−46763号公報
しかしながら、上記冷凍装置においては、ランキンサイクル単独運転の時には、蒸発器の圧力が凝縮器の圧力より低くなりやすいため、冷媒、あるいは冷媒中に含有された各種機器用の潤滑オイルが徐々に蒸発器側へ移動して冷凍サイクル内に溜まり込んでしまい、このことがランキンサイクルの冷媒不足による基本性能低下や各種機器の潤滑不足につながるという問題があった。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、冷凍サイクルとランキンサイクルとで凝縮器を共用し両サイクルが同時稼動可能に構成されたものにおいて、冷媒あるいは潤滑オイルの偏りを防止して、充分な性能発揮、および信頼性向上の可能となる廃熱利用装置を備える冷凍装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、圧縮機(210)、凝縮器(220)、膨張弁(240)、蒸発器(250)が順次接続されて形成される冷凍サイクル(200)と、上記の凝縮器(220)が共用されて、この凝縮器(220)、ポンプ(330)、発熱機器(10)の廃熱を加熱源とする加熱器(310)、膨張機(320)が順次環状に接続されて、冷凍サイクル(200)と同時稼動可能に形成されるランキンサイクル(300)とを有する廃熱利用装置を備える冷凍装置において、凝縮器(220)出口から膨張弁(240)側およびポンプ(330)側へ分岐する分岐点(230)と、蒸発器(250)との間に冷媒の流れを遮断可能な弁機構(260)を備えることを特徴としている。
これにより、ランキンサイクル(300)単独運転の際に冷媒や潤滑オイルが冷凍サイクル(200)側に流れ込むことを弁機構(260)により防止することが可能となり、ランキンサイクル(300)は冷媒不足になることなく充分に性能を発揮することができ、このことが装置(100)全体の信頼性向上につながる。
弁機構(260)は、請求項2に記載の発明のように、電磁式の開閉弁(260)とすることができる。電磁式の開閉弁(260)は、概して流路を遮断する際のシール性に優れた構造となっており、確実な閉弁状態を形成して冷媒の流れを確実に遮断することができるため、ランキンサイクル(300)単独運転の際に冷媒や潤滑オイルが冷凍サイクル(200)側に流れ込むことを防止することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、電磁式の開閉弁(260)は、開度調節可能として、膨張弁(240)と兼用されるようにしても良い。
これにより、構成部品の増加を防止して、ランキンサイクル(300)単独運転の際に冷媒や潤滑オイルが冷凍サイクル(200)側に流れ込むことを防止することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、電磁式の開閉弁(260)は、膨張弁(240)と直列に配置されて、膨張弁(260)と一体的に形成されるようにすれば、膨張弁(240)と弁機構(260)とを一箇所に配設することができ、冷凍サイクル(200)の冷媒配管取り回しの制約を減らすことができる。
請求項5に記載の発明では、弁機構(260)の開閉状態を切替制御する切替制御手段(500)を備えたことを特徴としている。
これにより、外部からの制御により弁機構(260)の開閉状態を切り替えることが可能となる。
請求項6に記載の発明では、切替制御手段(500)は、ランキンサイクル(300)のみの運転の際に、弁機構(260)を閉じることで冷媒の流れを遮断することを特徴としている。
これにより、ランキンサイクル(300)単独運転の際に冷媒や潤滑オイルが冷凍サイクル(200)側に流れ込むことを弁機構(260)により防止することが可能となる。
請求項7に記載の発明では、切替制御手段(500)は、圧縮機(210)が作動していない時に、弁機構(260)を閉じることで冷媒の流れを遮断することを特徴としている。
これにより、冷凍サイクル(200)が停止された状態であって、ランキンサイクル(300)のみが運転されている場合が容易に予測され、弁機構(260)を閉じることで冷媒や潤滑オイルが冷凍サイクル(200)側に流れ込むことを防止できる。
請求項8に記載の発明では、圧縮機(210)とその駆動源(10)との間を接続状態あるいは切断状態に切替可能にする断続手段(212)を備え、切替制御手段(500)は、断続手段(212)が切断状態にある時に、圧縮機(210)が作動していないと判断することを特徴としている。
これにより、圧縮機(210)の作動していない状態を明確に判断でき、確実に冷媒や潤滑オイルが冷凍サイクル(200)側に流れ込むことを防止できる。
本発明の廃熱利用装置を備える冷凍装置は、請求項9に記載の発明のように、内燃機関(10)を搭載する車両用に用いて好適である。
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1に示し、まず、具体的な構成について説明する。本発明の廃熱利用装置を備える冷凍装置(以下、冷凍装置)100は、エンジン10を駆動源とする車両に適用されるものとしている。冷凍装置100には冷凍サイクル200およびランキンサイクル300が設けられており、各サイクル200、300の作動が制御装置500によって制御されるようにしている。
エンジン10は、水冷式の内燃機関(本発明における発熱機器に対応)であり、エンジン冷却水の循環によってエンジン10が冷却されるラジエータ回路20、および冷却水(温水)を熱源として空調空気を加熱するヒータ回路30が設けられている。
ラジエータ回路20にはラジエータ21が設けられており、ラジエータ21は、温水ポンプ22によって循環される冷却水を外気との熱交換により冷却する。温水ポンプ22は、ここでは電動式のポンプとしている。エンジン10の出口側の流路(エンジン10とラジエータ21の間の流路)には、水温センサ25と、後述するランキンサイクル300の加熱器310が配設されている。加熱器310内にはエンジン10から流出する冷却水が流通するようになっている。
水温センサ25はエンジン10の出口側における冷却水温度を検出するもので、この水温センサ25からの温度信号は後述する制御装置500(システム制御ECU500a)に出力されるようになっている。
尚、ラジエータ回路20中にはラジエータ21を迂回して冷却水が流通するラジエータバイパス流路23が設けられており、サーモスタット24によってラジエータ21を流通する冷却水量とラジエータバイパス流路23を流通する冷却水量とが調節されるようにしている。
ヒータ回路30にはヒータコア31が設けられており、上記の温水ポンプ22によって冷却水(温水)が循環されるようにしている。ヒータコア31は、空調ユニット400の空調ケース410内に配設されており、送風機420によって送風される空調空気を温水との熱交換により加熱する。尚、ヒータコア31にはエアミックスドア430が設けられており、このエアミックスドア430の開閉により、ヒータコア31を流通する空調空気量が調節される。
冷凍サイクル200は、圧縮機210、凝縮器220、受液器230、膨張弁240、蒸発器250を備え、これらが順次接続されて閉回路を形成している。圧縮機210は、冷凍サイクル200内の冷媒を高温高圧に圧縮する流体機器であり、ここではエンジン10の駆動力によって駆動されるようにしている。即ち、圧縮機210の駆動軸には駆動手段としてのプーリ211が固定されており、エンジン10の駆動力がベルト11を介してプーリ211に伝達され、圧縮機210は駆動される。尚、本実施形態においては、圧縮機210は常に一定の吐出容量で作動する例えば斜板式の固定容量圧縮機であり、プーリ211には、圧縮機210とプーリ211との間を断続する電磁クラッチ212(本発明の断続手段に対応)が設けられている。電磁クラッチ212の断続は、後述する制御装置500(エアコン制御ECU500b)によって制御される。
凝縮器220は、圧縮機210の吐出側に接続され、外気との熱交換によって冷媒を凝縮液化する熱交換器である。受液器230は、凝縮器220で凝縮された冷媒を気液二層に分離するレシーバであり、分離された液化冷媒のみを流出させる2つの流路、即ち第1流路231と第2流路232とを有している。第1流路231は膨張弁240に接続され、また第2流路232は後述するポンプ330に接続されている。
よって、受液器230は、凝縮器220から膨張弁240側およびポンプ330側へ分岐する分岐部(本発明の分岐点に対応)となっている。
膨張弁240は、受液器230(第1流路)からの液化冷媒を減圧膨脹させるもので、本実施形態では、冷媒を等エンタルピ的に減圧すると共に、圧縮機210に吸入される冷媒の過熱度が所定値となるように絞り開度を制御する温度式膨脹弁を採用している。
蒸発器250は、ヒータコア31と同様に空調ユニット400の空調ケース410内に配設されており、膨張弁240によって減圧膨張された冷媒を蒸発させて、その時の蒸発潜熱によって送風機420からの空調空気を冷却する熱交換器である。そして、蒸発器250の冷媒出口側は、圧縮機210の吸入側に接続されている。尚、蒸発器250によって冷却された空調空気とヒータコア31によって加熱された空調空気は、エアミックスドア430の開度に応じて混合比率が変更され、乗員の設定する温度に調節される。
一方、ランキンサイクル300は、エンジン10で発生した廃熱エネルギー(冷却水の熱エネルギー)を回収すると共に、この廃熱エネルギーを電気エネルギーに変換して利用するものである。以下、ランキンサイクル300について説明する。
ランキンサイクル300は、加熱器310、膨張機320、凝縮器220、受液器230、ポンプ330を備え、これらが順次接続されて閉回路を形成している。尚、このランキンサイクル300内を流通する作動流体は、上記冷凍サイクル200の冷媒と同一としており、凝縮器220、受液器230は冷凍サイクル200のものを共用するようにしている。
ポンプ330は、電動機331を駆動源とする電動式のポンプであり、受液器230(第2流路)からの液化冷媒を加熱器310側に圧送して、ランキンサイクル300内に冷媒を循環させる流体機器として機能する。電動機331の作動は後述する制御装置500(システム制御ECU500a)によって制御される。加熱器310は、ポンプ330から送られる冷媒とラジエータ回路20を流通する高温の冷却水との間で熱交換することにより冷媒を加熱する熱交換器である。
膨張機320は、加熱器310で加熱された過熱蒸気冷媒の膨張によって回転駆動力を発生させる流体機器である。膨張機320には発電機321が接続されており、後述するように膨張機320の駆動力によって発電機321が作動され、発電機321によって発電される電力は、制御回路41を介してバッテリ40に充電されるようになっている。膨張機320から流出される冷媒は、上記で説明した凝縮器220に至る。
ここで、両サイクル200、300における分岐部(分岐点)としての受液器230と蒸発器250との間には、更に具体的には受液器230と膨張弁240との間には、電磁弁(本発明の弁機構、電磁式の開閉弁に対応)260が設けられている。電磁弁260は、受液器230と膨張弁240との間の流路を開閉して、閉じた時に冷凍サイクル200内の冷媒流れを遮断できるようにしている。電磁弁260の開閉作動は、エアコン制御ECU500bによって制御されるようにしている。
制御装置500(本発明の切替制御手段に対応)は、システム制御ECU500aとエアコン制御ECU500bとを有しており、上記冷凍サイクル200、およびランキンサイクル300の各種機器の作動を制御する。
システム制御ECU500aには、エアコン制御ECU500bと上記制御回路41とが接続されて、相互に制御信号が授受されるようになっている。システム制御ECU500aには、上述のように水温センサ25からの冷却水温度信号が入力される。
システム制御ECU500aは、冷凍サイクル200、およびランキンサイクル300の総合的な制御を行い、さらにポンプ331の作動を制御することでランキンサイクル300の基本作動を制御する。エアコン制御ECU500bは、乗員のエアコン要求、設定温度、環境条件(外気温、内気温、日射等)などに応じて、冷凍サイクル200の基本作動を制御する。
次に、上記構成に基づく基本作動について説明する。本冷凍装置100においては、以下の(1)冷凍サイクルとランキンサイクルとの同時運転、(2)冷凍サイクル単独運転、(3)ランキンサイクル単独運転を可能とする。
(1)冷凍サイクルとランキンサイクルの同時運転
制御装置500は、乗員からのエアコン要求があり、且つ水温センサ25から得られる冷却水温度が所定冷却水温度以上となってエンジン10の廃熱が充分得られると判定したときは、冷凍サイクル200とランキンサイクル300とを同時運転させ、空調と発電の両方を行う。
この場合は、電磁クラッチ212を接続し、エンジン10の駆動力によって圧縮機210を駆動させ、電磁弁260を開き、電動機331(ポンプ330)を作動させる。2つのサイクル200、300は、凝縮器220および受液器230を共用し、冷媒は受液器230にて分岐して、それぞれの流路(第1流路231側、第2流路232側)を循環する。
冷凍サイクル200においては、通常の車両用エアコンと同じ作動をする。即ち、冷媒は圧縮機210から吐出され、凝縮器220、受液器230、電磁弁260を経て、膨張弁240で減圧膨張され、更に蒸発器250で蒸発される。この冷媒の蒸発により空調空気が冷却される。
一方、ランキンサイクル300においては、ポンプ330によって受液器230からの液冷媒が昇圧されて加熱器310に送られ、加熱器310において液冷媒は高温のエンジン冷却水によって加熱され、過熱蒸気冷媒となって膨張機320に送られる。膨張機320において過熱蒸気冷媒は等エントロピー的に膨張減圧され、その熱エネルギーと圧力エネルギーの一部が回転駆動力に変換される。膨張機320で取り出された回転駆動力によって発電機321が作動され、発電機321は発電する。そして、発電機321によって得られた電力は、制御回路41を介してバッテリ40に充電され、各種補機の作動に使用される。尚、膨張機320で減圧された冷媒は凝縮器220で凝縮され、受液器230で気液分離され、再びポンプ330へ吸引される。
(2)冷凍サイクル単独運転
制御装置500は、乗員からのエアコン要求があり、エンジン10始動直後の暖機中等で廃熱が得られない時、即ち、水温センサ25によって得られる冷却水温度が所定冷却水温度に満たないと判定したときは、ポンプ330の電動機331を停止(膨張機320は停止)させ、電磁クラッチ212を接続し、エンジン10の駆動力によって圧縮機210を駆動させ、電磁弁260を開き、冷凍サイクル200を単独運転させる。冷凍サイクル200の作動は、上記(1)の同時運転の場合と同じである。
(3)ランキンサイクル単独運転
制御装置500は、乗員からのエアコン要求が無く、冷却水温度が所定冷却水温度以上となってエンジン10の廃熱が充分得られると判定したときは、電磁クラッチ212を切断(圧縮機210は停止)し、電磁弁260を閉じ、電動機331(ポンプ330)を作動させて、ランキンサイクル300を単独運転させる。そして膨張機320の回転駆動力によって発電機321により発電を行う。
ここで、上記(3)ランキンサイクル単独運転の際には、ランキンサイクル300のみが稼動していることにより、蒸発器250における圧力が凝縮器220における圧力より低くなりやすい。そして、電磁弁260を備えない従来の冷凍サイクルであると、膨張弁240の感温部の温度によっては膨張弁240が開弁気味なる可能性がある。このような場合は、冷凍サイクルは停止状態であっても、凝縮器220から、受液器230、第1流路231、膨張弁240を経て蒸発器250に冷媒が流れ込んで、冷凍サイクル側に溜まり込んでしまう。このことがランキンサイクル300の冷媒不足による基本性能の低下や、各種機器の潤滑不足につながる。
そこで、本実施形態においては、上述のように、冷凍サイクル200が停止されて、ランキンサイクル300のみが運転される場合には、圧縮機210の停止、即ち電磁クラッチ212の切断に伴って電磁弁260を閉じるようにしているので、ランキンサイクル300単独運転の際に冷媒や潤滑オイルが冷凍サイクル200側に流れ込むことを防止することが可能となり、ランキンサイクル300は冷媒不足になることなく充分に性能を発揮することができ、このことが冷凍装置100全体の信頼性向上につながる。
電磁弁260は、概して流路を遮断する際のシール性に優れた構造となっているので、確実な閉弁状態を形成して冷媒の流れを確実に遮断することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図2に示す。上記第1実施形態においては、受液器230と膨張弁240(蒸発器250)との間に電磁弁260を設ける構成としたが、これに対して、本第2実施形態においては膨張弁240に電磁弁260の機能を持たせた電気制御弁261に変更したものとしている。
電気制御弁261は、制御装置500のエアコン制御ECU500bによって開度制御される弁としている。電気制御弁261は、圧縮機210の作動時(電磁クラッチ212の接続時)に開状態とされ、その時の開度は、蒸発器250の空調空気下流側に設けられた温度センサ251によって得られる蒸発器後方温度と、冷凍サイクル200作動時の設定温度や環境条件等から算出される目標蒸発器後方温度との偏差に応じて決定されて、その決定された開度に調整される。また、電気制御弁261は、圧縮機2210の停止時(電磁クラッチ212の切断時)には、閉状態とされる。
これにより、電気制御弁261は、冷凍サイクルとランキンサイクルの同時運転の際、および冷凍サイクル単独運転の際には、電気制御弁261は、エアコン制御ECU500bによって開度が制御され、第1実施形態における膨張弁(温度式膨張弁)240と同等の機能を果たす。
また、ランキンサイクル単独運転の際には、電気制御弁261は、閉状態に制御され、ランキンサイクル300側から冷凍サイクル200側に冷媒や潤滑オイルが流れ込むのを防止することができる。
よって、ここでは膨張弁240と電磁弁260とを1つの電気制御弁261で対応し、構成部品の増加を防止して、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図3に示す。上記第1実施形態においては、受液器230と膨張弁240(蒸発器250)との間に電磁弁260を設ける構成としたが、これに対して、本第3実施形態においては電磁弁付き膨張弁262に変更したものとしている。
電磁弁付き膨張弁262は、受液器240側から蒸発器250側に向けて(冷媒流れに向けて)、膨張弁240、電磁弁260を直列に配置し、両弁240、260を一体的に形成したものとしている。膨張弁240、電磁弁250の作動内容は、上記第1実施形態と同じである。
これにより、膨張弁240と電磁弁260とを一箇所に配設することができるので、冷凍サイクル200の冷媒配管取り回しの制約を減らすことができる。
尚、電磁弁付き膨張弁262の膨張弁240と電磁弁260との直列配置は、上記に対して逆にしても良い。
(その他の実施形態)
上記各実施形態においては、圧縮機210は常に一定の吐出容量で作動する固定容量圧縮機であったが、これに限らず、1回転当たりの吐出容量を制御装置500(エアコン制御ECU500b)からの制御信号により変化させることができる可変容量圧縮機であっても良い。
また、上記各実施形態においては、ポンプ330の駆動源として専用の電動機331を備えている構成であったが、これに代えて、膨張機320に接続する発電機321を電動機の機能も兼ね備える電動発電機として、この電動発電機の膨張機320接続側と反対側にポンプ330を接続して、電動発電機を電動機として作動させることによりポンプ330を駆動する構成としても良い。
電動発電機の作動は、制御装置500(システム制御ECU500a)により制御回路41を介して制御される。制御装置500は、ランキンサイクル300を運転する際(ランキンサイクル300単独運転時、および冷凍サイクル200とランキンサイクル300の同時運転時)には、まず、電動発電機を電動機として作動させ、ポンプ330を駆動する。そして、エンジン10からの廃熱が充分に得られ、膨張機320での駆動力がポンプ330の動力を上回ったら、電動発電機を発電機として作動させ、発電を行う。
これにより、ポンプ330を駆動するための専用の駆動源(上記各実施形態における電動機331)の無い簡素化した構成とすることができる。また、ポンプ330駆動用のエネルギーを低減することができる。
また、上記各実施形態においては、発熱機器として、車両用のエンジン(内燃機関)10としたが、これに限らず、例えば、外燃機関、燃料電池車両の燃料電池スタック、各種モータ、インバータ等のように作動時に発熱を伴い、温度制御のためにその熱の一部を捨てるもの(廃熱が発生するもの)であれば、広く適用することができる。
第1実施形態における廃熱利用装置を備える冷凍装置の全体構成を示す模式図である。 第2実施形態における廃熱利用装置を備える冷凍装置の全体構成を示す模式図である。 第3実施形態における廃熱利用装置を備える冷凍装置の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
10 エンジン(発熱機器、内燃機関)
100 廃熱利用装置を備える冷凍装置
210 圧縮機
212 電磁クラッチ(断続手段)
220 凝縮器
230 受液器(分岐点)
240 膨張弁
250 蒸発器
260 電磁弁(弁機構、電磁式の開閉弁)
300 ランキンサイクル
310 加熱器
320 膨張機
330 ポンプ
500 制御装置(切替制御手段)

Claims (9)

  1. 圧縮機(210)、凝縮器(220)、膨張弁(240)、蒸発器(250)が順次接続されて形成される冷凍サイクル(200)と、
    前記凝縮器(220)が共用されて、この凝縮器(220)、ポンプ(330)、発熱機器(10)の廃熱を加熱源とする加熱器(310)、膨張機(320)が順次環状に接続されて、前記冷凍サイクル(200)と同時稼動可能に形成されるランキンサイクル(300)とを有する廃熱利用装置を備える冷凍装置において、
    前記凝縮器(220)出口から前記膨張弁(240)側および前記ポンプ(330)側へ分岐する分岐点(230)と、前記蒸発器(250)との間に冷媒の流れを遮断可能な弁機構(260)を備えることを特徴とする廃熱利用装置を備える冷凍装置。
  2. 前記弁機構(260)は、電磁式の開閉弁(260)であることを特徴とする請求項1に記載の廃熱利用装置を備える冷凍装置。
  3. 前記電磁式の開閉弁(260)は、開度調節可能となっており、
    前記膨張弁(240)と兼用されることを特徴とする請求項2に記載の廃熱利用装置を備える冷凍装置。
  4. 前記電磁式の開閉弁(260)は、前記膨張弁(240)と直列に配置されて、
    前記膨張弁(260)と一体的に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の廃熱利用装置を備える冷凍装置。
  5. 前記弁機構(260)の開閉状態を切替制御する切替制御手段(500)を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の廃熱利用装置を備える冷凍装置。
  6. 前記切替制御手段(500)は、前記ランキンサイクル(300)のみの運転の際に、前記弁機構(260)を閉じることで前記冷媒の流れを遮断することを特徴とする請求項5に記載の廃熱利用装置を備える冷凍装置。
  7. 前記切替制御手段(500)は、前記圧縮機(210)が作動していない時に、前記弁機構(260)を閉じることで前記冷媒の流れを遮断することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の廃熱利用装置を備える冷凍装置。
  8. 前記圧縮機(210)とその駆動源(10)との間を接続状態あるいは切断状態に切替可能にする断続手段(212)を備え、
    前記切替制御手段(500)は、前記断続手段(212)が切断状態にある時に、前記圧縮機(210)が作動していないと判断することを特徴とする請求項7に記載の廃熱利用装置を備える冷凍装置。
  9. 前記発熱機器(10)は、車両の内燃機関(10)であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の廃熱利用装置を備える冷凍装置。
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