JP2007332853A - 廃熱利用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気再循環システムを備えた内燃機関の廃熱を利用して安定的かつ効率的に動力回収することを可能とする廃熱利用装置を提供する。
【解決手段】内燃機関10の廃熱によってサイクル内の冷媒を加熱器310で加熱すると共に、加熱された冷媒を膨張機320で膨張させて機械的エネルギを回収し、膨張後の冷媒を凝縮器220で凝縮液化するランキンサイクル300を有する廃熱利用装置において、冷却水が循環するガス冷却回路50aと、内燃機関10から排出される排気ガスの一部を再循環ガスとして内燃機関10の排気側から吸気側に戻すためのガス再循環流路62に配設されてガス冷却回路50aの冷却水と再循環ガスとの間で熱交換させることにより再循環ガスを冷却するガス冷却器68とを備え、加熱器310はガス冷却器68から流出する冷却水と冷媒との間で熱交換させることにより冷媒を加熱する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両等の内燃機関の廃熱を利用して動力を回収する廃熱利用装置に関するものである。
従来の廃熱利用装置として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。すなわち、この廃熱利用装置は、排気ガスの一部を吸気側に再循環させて吸入空気に混入させる排気再循環システムを備えた内燃機関を搭載した車両において、ランキンサイクルの加熱器により、再循環させる排気ガス(再循環ガス)とランキンサイクルの作動流体との間で熱交換させて過熱蒸気を発生させる。これにより、再循環ガスの廃熱を利用してランキンサイクルにより動力を回収することを可能とし、それと共に、排気再循環システムにより排気ガス中の窒素酸化物低減効果を得るために必要であるとされている再循環ガスの冷却を行うことを可能としている。
特開2005−42618号公報
しかしながら、車両などに搭載された内燃機関の排気ガスはその流量および温度が内燃機関に対する負荷変動に応じて大きく変動するため、上記廃熱利用装置においては、過熱蒸気を安定的に発生させて膨張機に供給することができない、すなわち、ランキンサイクルを安定して稼動させることができないという問題があった。このことは、さらに、ランキンサイクルのON−OFFの繰り返しなどによりランキンサイクルを効率的に稼動させることができないという問題につながっている。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、排気再循環システムを備えた内燃機関の廃熱を利用して安定的かつ効率的に動力回収することを可能とする廃熱利用装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、内燃機関(10)の廃熱によってサイクル内の作動流体を加熱器(310)で加熱すると共に、加熱された作動流体を膨張機(320)で膨張させて機械的エネルギを回収し、膨張後の作動流体を凝縮器(220)で凝縮液化するランキンサイクル(300)を有する廃熱利用装置において、冷却用流体が循環するガス冷却回路(50a)と、内燃機関(10)から排出される排気ガスの一部を再循環ガスとして内燃機関(10)の排気側から吸気側に戻すための再循環流路(62)に配設されて、ガス冷却回路(50a)の冷却用流体と再循環ガスとの間で熱交換させることにより再循環ガスを冷却するガス冷却器(68)とを備え、加熱器(310)はガス冷却器(68)から流出する冷却用流体と作動流体との間で熱交換させることにより作動流体を加熱することを特徴としている。
このように、再循環ガスをガス冷却器(68)においてまず冷却用流体で冷却し、これにより再循環ガスの廃熱を伴った冷却用流体をランキンサイクル(300)の加熱器(310)において作動流体の加熱に用いるようにすることで、流量および温度の変動の大きい再循環ガスの廃熱を平準化して加熱に用いることができ、これにより安定して過熱蒸気を発生させて膨張機(320)に供給することができる。このため、従来のように加熱器(310)において再循環ガスにより直接作動流体を加熱する場合に比較して、ランキンサイクル(300)を安定的かつ効率的に稼動させることができる。
冷却用流体としては、例えば、請求項2に記載の発明のように、水を主成分とする冷却水を用いることができる。冷却水は比熱の大きい媒体であるため、これを再循環ガスの冷却用流体として用いることにより、流量および温度の変動の大きい再循環ガスからの廃熱をより平準化して加熱器(310)における加熱に用いることができる。
このように冷却用流体として冷却水を用いる場合には、請求項3に記載の発明のように、内燃機関(10)を冷却するための冷却水が循環する主冷却回路(20)から分岐させるようにしてガス冷却回路(50a、50b、50c)を形成することが可能である。これにより、主冷却回路(20)と一部回路および構成要素を共用して、ガス冷却回路(50a、50b、50c)を構成することができる。
一方、例えばガス冷却回路(50d、50e、50f)が再循環ガスを冷却するための専用の冷却回路である場合など、内燃機関(10)冷却用の主冷却回路(20)からの分岐によって形成されていない場合には、請求項4に記載の発明のように、冷却用流体としてオイルを主成分とする冷却オイルを用いることもできる。冷却用流体として冷却オイルを用いると、再循環ガスの廃熱量が大きいときに加熱器(310)における加熱をより高い温度で行うことが可能となり、これによりランキンサイクル(300)の膨張機(320)において得られる動力が増大する。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の廃熱利用装置において、ガス冷却回路(50a、50d)の冷却用流体が加熱器(310)からガス冷却器(68)に至る流路に配設されて、冷却用流体の熱を空気中に放散させる放熱器(21、71)を備えたことを特徴としている。
これにより、ランキンサイクル(300)が停止しているなど非稼動状態にあるときでも、ガス冷却器(68)において再循環ガスを冷却することにより再循環ガスからの廃熱を伴った冷却用流体は、放熱器(21、71)において空気中に放熱することにより冷却されてから再びガス冷却器(68)に流入する。これにより、ランキンサイクル(300)の停止中でも再循環ガスは確実に冷却されて吸気に混入されるので、排気再循環システムの目的である排気ガス中の窒素酸化物低減効果を確実に得ることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の廃熱利用装置において、ガス冷却回路(50b、30c、50e、30f、)に配設されて、冷却用流体の熱により空調用空気を加熱するヒータコア(31)を備えたことを特徴としている。
このように、ガス冷却回路(50b、30c、50e、30f)に空調用のヒータコア(31)を配設することにより、再循環ガスの廃熱をランキンサイクル(300)の熱源としてだけでなく、暖房のための熱源として利用することができる。
この場合、例えば、請求項7に記載の発明のように、ガス冷却回路(50b、50e)において冷却用流体の流れに対して加熱器(310)とヒータコア(31)とを直列に配置して、ガス冷却器(68)から加熱器(310)、ヒータコア(31)の順に冷却用流体が循環するように構成することができる。ランキンサイクル(300)の熱源として冷却用流体に要求される温度は暖房の熱源として冷却用流体に要求される温度より高いため、このように再循環ガスの廃熱を伴った冷却用流体をまずランキンサイクル(300)の熱源として利用して、その後に残存している冷却用流体の熱をヒータコア(31)の熱源として利用することで、再循環ガスの廃熱を有効に利用することができる。
あるいは、請求項8に記載の発明のように、例えばガス冷却回路(50c、50f)において冷却用流体の流れに対して加熱器(310)とヒータコア(31)とを並列に配置するなどして、冷却用流体をガス冷却器(68)から加熱器(310)に流通させる流路と、ガス冷却器(68)から直接ヒータコア(31)に流通させる流路とをそれぞれ設けるようにしてもよい。この場合、ガス冷却器(68)において再循環ガスを冷却した後の冷却用流体が直接ヒータコア(31)に流入するため、より高い温度の冷却用流体を暖房のための熱源として利用することが可能となり、より高い暖房能力を得ることができる。
本発明の廃熱利用装置(100)におけるランキンサイクル(300)の稼動/非稼動の制御は、請求項9に記載の発明のように、ガス冷却器(68)出口付近における冷却用流体の温度を温度取得手段(70)により取得し、この温度が所定温度(Tw)以上であるか否かに基づいて制御手段(500)により実行することができる。このように、ガス冷却器(68)出口付近における冷却用流体の温度が所定温度(Tw)以上である場合にランキンサイクル(300)を稼動させるようにすることで、再循環ガスの廃熱が充分である場合にランキンサイクル(300)を稼動させて動力を回収することが可能となる。
本発明の廃熱利用装置(100)においては、請求項10に記載の発明のように、ランキンサイクル(300)との間で凝縮器(220)を共用するようにして冷凍サイクル(200)を形成することができる。これにより、ランキンサイクル(300)と冷凍サイクル(200)とを、作動流体および回路の一部を共用して構成することが可能である。
なお、本発明の廃熱利用装置(100)は、請求項11に記載の発明のように、内燃機関としてエンジン(10)を備える車両用に用いて好適である。
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1に示し、まず、具体的な構成について説明する。本実施形態の廃熱利用装置100は、エンジン10(本発明の内燃機関に対応)を駆動源とする車両に適用されるものとしている。廃熱利用装置100はガス冷却回路50aおよびランキンサイクル300を有しており、その作動が制御装置500によって制御されるようになっている。
エンジン10は、燃焼用空気を吸入するための吸気管60および燃焼排ガス(排気ガス)を大気中に排出するための排気管61を備えている。なお、本実施形態におけるエンジン10は、その排気ガスの一部を吸入空気に混入させることにより最高燃焼温度を低下させ、排気ガス中に含まれる有害物質である窒素酸化物を低減させる、いわゆる排気再循環システムを採用しており、排気管61には排気ガスの一部を分岐させて吸気管60側に戻すための再循環ガス管62(本発明の再循環流路に対応)が設けられている。
再循環ガス管62の排気管61からの分岐点付近にはガス流路切替バルブ65が配設されており、このガス流路切替バルブ65の作動はエンジンECU(図示せず)により制御される。これにより、車両の走行条件などによって変化するエンジン稼動状態に応じて、再循環ガス管62に流入する排気ガス(本発明の再循環ガスに対応)の量が調節される。
なお、窒素酸化物低減効果を高めるには再循環ガスの温度を低下させてから吸気管60側に戻す必要があり、このため、再循環ガス管62にはガス冷却器68が設けられており、再循環ガスはガス冷却器68において冷却された後に吸気管60側に戻される。ガス冷却器68における再循環ガスの冷却に関する詳細については後述する。
エンジン10は水冷式であり、エンジン冷却水(本発明の冷却用流体に対応)の循環によってエンジン10が冷却されるラジエータ回路20(本発明の主冷却回路に対応)が設けられている。また、このラジエータ回路20から分岐するようにして、後述するヒータ回路30およびガス冷却回路50aが設けられている。
ラジエータ回路20にはラジエータ21(本発明の放熱器に対応)が設けられており、ラジエータ21は、温水ポンプ22によって循環されるエンジン冷却水を外気との熱交換により冷却する。温水ポンプ22は、ここでは電動式のポンプとしている。
なお、ラジエータ回路20中にはラジエータ21を迂回して冷却水が流通するラジエータバイパス流路23が設けられており、サーモスタット24によってラジエータ21を流通する冷却水量とラジエータバイパス流路23を流通する冷却水量とが調節されるようになっている。
ヒータ回路30には、エンジン冷却水(温水)を熱源として空調空気を加熱するためヒータコア31が設けられている。ヒータコア31は、ヒータユニット400aのケース410a内に配設されており、送風機420によって送風される空調空気を温水との熱交換により加熱する。ヒータ回路30は、ラジエータ回路20から分岐してヒータコア31を通り、その後ラジエータ回路20に合流するようにして形成されており、上記の温水ポンプ22によってエンジン冷却水が循環されるようになっている。
ガス冷却回路50aは、再循環ガス管62を流通する再循環ガスを冷却水により冷却すると共に、再循環ガスの廃熱をランキンサイクル300の熱源として利用するために設けられているもので、図1中に示すA点(本発明の分岐点に対応)においてラジエータ回路20から分岐し、A点より下流側となるB点(本発明の合流点に対応)においてラジエータ回路20に合流するように形成されている。ガス冷却回路50aには、A点からB点に至る流路に上述のガス冷却器68、および後述するランキンサイクル300の加熱器310が設けられており、上記の温水ポンプ22によってエンジン冷却水が循環されるようになっている。また、ガス冷却器68の出口付近の流路には水温センサ70(本発明の温度取得手段に対応)が配設されている。
ガス冷却回路50aでは、エンジン冷却水は、A点においてラジエータ回路20から分流した後にガス冷却器68に流通し、それから加熱器310を流通した後にB点においてラジエータ回路20に合流し、ラジエータ回路20を流通してA点に戻るようになっている。本実施形態では、このA点からA点までの循環する閉回路50aが本発明のガス冷却回路に対応している。
ガス冷却器68は、再循環ガス管62を流通する再循環ガスとガス冷却回路50aを流通するエンジン冷却水との間での熱交換により再循環ガスを冷却する熱交換器である。冷却された再循環ガスは、吸気管60側に循環し、ここで吸入空気に混入される。水温センサ70はガス冷却器68の出口側における冷却水温度を検出するもので、この水温センサ70からの温度信号は後述する制御装置(ECU)500に出力されるようになっている。
ランキンサイクル300は、エンジン10の排気ガス(再循環ガス)の廃熱エネルギ(ガス冷却器68通過後のエンジン冷却水の熱エネルギ)を回収すると共に、この廃熱エネルギを電気エネルギに変換して利用するものである。以下、ランキンサイクル300について説明する。
ランキンサイクル300は、上記の加熱器310、膨張機320、凝縮器220、受液器230、ポンプ330を有し、これらが順次接続されて閉回路を形成しており、この閉回路に冷媒(本発明の作動流体に対応)がポンプ330により循環される。ポンプ330は、電動機331を駆動源とする電動式のポンプである。電動機331の作動は後述する制御装置500によって制御される。なお、本実施形態においてはランキンサイクル300の冷媒としてHFC134aを用いている。
加熱器310は、ポンプ330から送られる冷媒とガス冷却回路50aを流通する高温のエンジン冷却水との間で熱交換することにより冷媒を加熱する熱交換器である。上述のように、ガス冷却回路50aにおいてエンジン冷却水はガス冷却器68で再循環ガスを冷却した後に加熱器310に流入するようになっており、従って、加熱器310に流入するエンジン冷却水は再循環ガスの廃熱を伴って高温となっている。
膨張機320は、加熱器310で加熱された過熱蒸気冷媒の膨張によって回転駆動力を発生させる流体機器である。膨張機320には発電機321が接続されており、後述するように膨張機320の駆動力によって発電機321が作動され、発電機321によって発電される電力は、制御回路41を介してバッテリ40に充電されるようになっている。
膨張機320から流出される冷媒は、凝縮器220に至る。凝縮器220は、外気との熱交換によって冷媒を凝縮液化する熱交換器である。受液器230は、凝縮器220で凝縮された冷媒を気液二層に分離するレシーバであり、ここで分離された液化冷媒は上記のようにポンプ330によって加熱器310に送られる。
制御装置500(本発明の制御手段に対応)は、ランキンサイクル300の作動を制御するなど、廃熱利用装置100の総合的な制御を行う。制御装置500には、上記制御回路41が接続されて相互に制御信号が授受されるようになっており、また、上述のように水温センサ70からの冷却水温度信号が入力される。
以下、本廃熱利用装置100の作動(制御装置500による制御)について説明する。制御装置500は、水温センサ70により検出したガス冷却器68の出口におけるエンジン冷却水の温度が所定温度Tw以上であると判定したときには、再循環ガスから得られる廃熱が充分であることにより加熱器310に流入するエンジン冷却水温度が充分高温であるとして、ランキンサイクル300を稼動させる。具体的には電動機331を作動させることによりポンプ330を作動させる。
ランキンサイクル300を稼動させると、ポンプ330によって受液器230の液冷媒が昇圧されて加熱器310に送られ、加熱器310において再循環ガスからの廃熱を伴った高温のエンジン冷却水によって液冷媒は加熱され、過熱蒸気冷媒となって膨張機320に送られる。膨張機320において過熱蒸気冷媒は等エントロピー的に膨張減圧され、その熱エネルギと圧力エネルギの一部が回転駆動力に変換される。膨張機320で取り出された回転駆動力によって発電機321が作動され、発電機321は発電する。そして、発電機321によって得られた電力は、制御回路41を介してバッテリ40に充電され、各種補機の作動に使用される。なお、膨張機320で減圧された冷媒は凝縮器220で凝縮され、受液器230で気液分離され、再びポンプ330へ吸引される。
一方、エンジン冷却水の温度が所定温度Tw未満であると判定したときには、電動機331を停止させることによりポンプ330を停止させ、これによりランキンサイクル300を停止させる。
本実施形態においては、エンジン冷却水温度の判定に用いる所定温度Twを85度程度としているが、ただし、この判定には適当なヒステリシスを設けて、ランキンサイクル300のON−OFFのハンチングを防ぐようにしている。
以上のように、本実施形態においては、エンジン10の吸気側に再循環される排気ガス(再循環ガス)をまずエンジン冷却水で冷却し、これにより再循環ガスの廃熱を伴ったエンジン冷却水をランキンサイクル300の加熱器310において冷媒の加熱に用いるようにすることで、流量および温度の変動の大きい再循環ガスの廃熱を平準化して加熱に用いることができ、これにより安定して過熱蒸気を発生させて膨張機320に供給することができる。このため、従来のように加熱器310において再循環ガスにより直接冷媒を加熱する場合に比較して、ランキンサイクル300を安定的かつ効率的に稼動させることができる。
また、本実施形態では、ガス冷却回路50aをエンジン冷却用のラジエータ回路20から分岐させて形成していることにより、ラジエータ回路20をガス冷却回路50aの一部を構成する回路として共用すると共に、ラジエータ21、温水ポンプ22などの構成要素を共用してガス冷却回路50aを形成することを可能としている。さらに、エンジン冷却用のエンジン冷却水を再循環ガス冷却用として兼用することを可能としている。
エンジン冷却水は比熱の大きい冷媒であるため、これによりガス冷却器68においてまず再循環ガスを冷却し、その後、再循環ガスの廃熱を伴ったエンジン冷却水をランキンサイクル300の加熱器310において熱源として用いることにより、再循環ガスからの廃熱をより平準化してランキンサイクル300の熱源として用いることが可能となる。
また、本実施形態においては、ガス冷却器68において再循環ガスを冷却することにより再循環ガスの廃熱を伴って高温となったエンジン冷却水は、ランキンサイクル300が停止中など非稼動状態にあって加熱器310において熱交換が行われない場合でも、ラジエータ回路20のラジエータ21において空気中に放熱することにより冷却される。これにより、エンジン冷却水は再びガス冷却器68において再循環ガスの冷却を行うことが可能となる。このようにして、ランキンサイクル300が非稼動状態にあるときにも、再循環ガスを確実に冷却して吸気側に戻すことにより、排気再循環システムの目的である排気ガス中の窒素酸化物低減効果を確実に得ることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図2に示す。本実施形態に係る廃熱利用装置100においては、上記第1実施形態におけるヒータ回路30に代えて、ガス冷却回路50bによりエンジン冷却水が空調用のヒータコア31に循環されるようにしている。以下、本実施形態において上記第1実施形態と異なる構成部分について説明する。
ガス冷却回路50bは、ラジエータ回路20から図2中に示すA点において分岐し、B点においてラジエータ回路20に合流しており、A点からB点に至る流路にガス冷却器68、ランキンサイクル300の加熱器310、空調用のヒータコア31が順に設けられている。従って、ガス冷却回路50bにおいて、エンジン冷却水は、ガス冷却器68で再循環ガスを冷却した後、加熱器310においてランキンサイクル300の冷媒を加熱し、その後ヒータコア31において空調空気を加熱し、B点においてラジエータ回路20に合流して、ラジエータ回路20を通ってA点に戻るというように循環する。本実施形態では、このA点からA点までの循環する閉回路50bが本発明のガス冷却回路に対応している。ガス冷却回路50bには、ラジエータ回路20に配設された温水ポンプ22によって冷却水が循環される。
また、本実施形態においては、上記第1実施形態と同様のランキンサイクル300を備えると共に、このランキンサイクル300の凝縮器220および受液器230を共用するようにして冷凍サイクル200が形成されている。
従って、上記ヒータコア31は、本実施形態においては空調ユニット400bのケース410b内に配設されており、上記第1実施形態と同様、送風機420によって送風される空調空気を温水との熱交換により加熱する。また、本実施形態においては、ヒータコア31にはエアミックスドア430が設けられており、このエアミックスドア430の開閉により、ヒータコア31を流通する空調空気量が調節される。
冷凍サイクル200は、周知のように圧縮機210、凝縮器220、受液器230、膨張弁240、蒸発器250を有し、これらが順次接続されて閉回路を形成している。冷凍サイクル200内には上記ランキンサイクル300と同一の冷媒が循環される。本実施形態においては、ランキンサイクル300および冷凍サイクル200の冷媒として、上記第1実施形態におけるランキンサイクル300の冷媒と同様、HFC134aを用いている。
圧縮機210は、冷凍サイクル200内の冷媒を高温高圧に圧縮する流体機器であり、ここではエンジン10の駆動力によって駆動されるようにしている。すなわち、圧縮機210の駆動軸には駆動手段としてのプーリ211が固定されており、エンジン10の駆動力がベルト11を介してプーリ211に伝達され、圧縮機210は駆動される。なお、プーリ211には圧縮機210とプーリ211との間を断続する電磁クラッチ212が設けられている。電磁クラッチ212の断続は、後述する制御装置500(エアコン制御ECU500b)によって制御される。
凝縮器220および受液器230は、上記のようにランキンサイクル300のものを共用するようにしている。凝縮器220は、圧縮機210の吐出側に接続されて、外気との熱交換によって冷媒を凝縮液化する。受液器230は、凝縮器220で凝縮された冷媒を気液二層に分離し、ここで分離された液化冷媒のみを膨張弁240側に流出させる。膨張弁240は、受液器230からの液化冷媒を減圧膨脹させるもので、本実施形態では、冷媒を等エンタルピ的に減圧すると共に、圧縮機210に吸入される冷媒の過熱度が所定値となるように絞り開度を制御する温度式膨脹弁を採用している。
蒸発器250は、ヒータコア31と同様に空調ユニット400bのケース410b内に配設されており、膨張弁240によって減圧膨張された冷媒を蒸発させて、その時の蒸発潜熱によって送風機420からの空調空気を冷却する熱交換器である。そして、蒸発器250の冷媒出口側は、圧縮機210の吸入側に接続されている。なお、蒸発器250によって冷却された空調空気とヒータコア31によって加熱された空調空気は、エアミックスドア430の開度に応じて混合比率が変更され、乗員の設定する温度に調節される。
冷凍サイクル200およびランキンサイクル300の作動は制御装置500によって制御される。制御装置500は、システム制御ECU500aとエアコン制御ECU500bとを有している。
システム制御ECU500aには、エアコン制御ECU500bと上記制御回路41とが接続されて、相互に制御信号が授受されるようになっている。また、システム制御ECU500aには、ガス冷却回路50bのガス冷却器68出口付近に設けられた水温センサ70からの温度信号が入力される。
システム制御ECU500aは、本廃熱利用装置100の総合的な制御を行い、さらにポンプ331の作動を制御することによりランキンサイクル300の基本作動を制御する。エアコン制御ECU500bは、乗員のエアコン要求、設定温度、環境条件などに応じて、冷凍サイクル200の基本作動を制御する。
以下、本廃熱利用装置100の作動(制御装置500による制御)について説明する。本廃熱利用装置100においては、(1)冷凍サイクル単独稼動、(2)ランキンサイクル単独稼動、(3)冷凍サイクルとランキンサイクルとの同時稼動を可能とする。
(1)冷凍サイクル単独稼動
制御装置500は、乗員からのエアコン要求があり、再循環ガスからの廃熱が充分でないとき、すなわち、水温センサ70によって得られるガス冷却器68出口における冷却水温度が所定温度Twに満たないと判定したときは、ポンプ330の電動機331を停止(膨張機320は停止)させ、電磁クラッチ212を接続し、エンジン10の駆動力によって圧縮機210を駆動させ、冷凍サイクル200を単独稼動させる。
冷凍サイクル200単独稼動時においては、ランキンサイクル300は停止しているため、再循環ガスからの廃熱はヒータコア31において暖房の熱源としてのみ利用される。
(2)ランキンサイクル単独稼動
制御装置500は、エアコン要求が無く、ガス冷却器68出口における冷却水温度が所定温度Tw以上となって再循環ガスからの廃熱が充分得られると判定したときは、電磁クラッチ212を切断(圧縮機210は停止)し、電動機331(ポンプ330)を作動させて、ランキンサイクル300を単独稼動させる。そして膨張機320の回転駆動力によって発電機321により発電を行う。この場合のランキンサイクル稼動の詳細は上記第1実施形態におけるランキンサイクル稼動時と同様である。なお、本実施形態においては、上記第1実施形態と同様、所定温度Twを85度程度としており、冷却水温度が所定温度Tw以上であるか否かの判定にヒステリシスを設けて、ランキンサイクル300のON−OFFのハンチングを防ぐようにしている。
ランキンサイクル300単独稼動時には、再循環ガスからの廃熱はランキンサイクル300の熱源として利用されると共に、暖房の熱源としても利用される。
(3)冷凍サイクルとランキンサイクルの同時稼動
制御装置500は、エアコン要求があり、かつ、ガス冷却器68出口における冷却水温度が所定温度Tw以上となって再循環ガスからの廃熱が充分であると判定したときは、冷凍サイクル200とランキンサイクル300を同時稼動させ、空調と発電の両方を行う。
この場合は、電磁クラッチ212を接続し、電動機331(ポンプ330)を作動させる。2つのサイクル200、300は、凝縮器220および受液器230を共用し、冷媒は受液器230にて分岐して、それぞれの流路を循環する。各サイクル200、300の作動については、上記単独稼動の場合と同じである。
冷凍サイクル200とランキンサイクル300の同時稼動時には、再循環ガスからの廃熱はランキンサイクル300の熱源として利用されると共に、暖房の熱源としても利用される。
以上のように、本実施形態においては、ガス冷却回路50bにおいて加熱器310の下流側に空調用のヒータコア31を配設して、エンジン冷却水がガス冷却器68から加熱器310、ヒータコア31の順に循環するように構成することにより、再循環ガスの廃熱を伴ったエンジン冷却水をまずランキンサイクル300の熱源として利用し、その後に残存しているエンジン冷却水の熱を暖房用の熱源として利用するようにしている。このようにして再循環ガスの廃熱を有効に利用することができる。また、再循環ガスの廃熱をエンジン冷却水によって平準化して安定した熱源として用いることができるので、ランキンサイクル300および暖房機能において安定した出力を得ることができる。
ランキンサイクル300の熱源としてエンジン冷却水に要求される温度は暖房の熱源としてエンジン冷却水に要求される温度より高いため、本実施形態におけるように、再循環ガスの廃熱を伴ったエンジン冷却水がランキンサイクル300の加熱器310からヒータコア31の順に流通するようにすることで、再循環ガスの廃熱をランキンサイクル300および暖房用それぞれの熱源として有効かつ適切に利用することができる。また、暖房の熱源を再循環ガスからの廃熱とすることで、冷間始動時(コールドスタート時)などにおいても迅速な暖房が可能である。
本実施形態においては、加熱器310およびヒータコア31を流通後にエンジン冷却水に熱が残存している場合でも、この熱がラジエータ回路20のラジエータ21において空気中に放出された後に再びガス冷却器68に循環するので、ランキンサイクル300が停止中など非稼動状態にあって加熱器310において熱交換が行われないような場合でも、ガス冷却器68において再循環ガスが確実に冷却される。これにより、排気再循環システムによる排気ガス中の窒素酸化物低減効果を確実に得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図3に示す。上記第2実施形態ではガス冷却回路50bにおいてエンジン冷却水がガス冷却器68からランキンサイクル300の加熱器310、空調用のヒータコア31の順に循環するようにしていたが、これに対して、本実施形態に係る廃熱利用装置100においては、ガス冷却回路50cにおいてエンジン冷却水はガス冷却器68を通過後に分流して、一方は加熱器310に、他方はヒータコア31に流通するようにしている。以下、本実施形態において上記第2実施形態と異なる構成部分について説明する。
ガス冷却回路50cは、ラジエータ回路20から図3中に示すA点において分岐し、B点においてラジエータ回路20に合流している。また、A点からB点に至る流路上のC点において、ガス冷却回路50cの本流である第1流路50cから第2流路30cが分岐しており、第1流路50cのB点より上流側において第2流路30cは第1流路50cに合流している。A点からC点に至る流路にガス冷却器68が設けられており、C点からD点に至る第1流路50cにはランキンサイクル300の加熱器310が設けられており、第2流路30cには空調用のヒータコア31が設けられている。
従って、ガス冷却回路50cにおいて、エンジン冷却水は、ガス冷却器68で再循環ガスを冷却した後C点において分流して、一方は第1流路50cの加熱器310においてランキンサイクル300の冷媒を加熱し、他方は第2流路30cのヒータコア31において空調空気を加熱する。そしてD点において合流した後、B点においてラジエータ回路20に合流して、ラジエータ回路20を通ってA点に戻るというように循環する。本実施形態では、このA点からA点までの循環する閉回路50c、30cが本発明のガス冷却回路に対応している。ガス冷却回路50c、30cには、ラジエータ回路20に配設された温水ポンプ22によって冷却水が循環される。
本廃熱利用装置100におけるその他の構成、および作動(制御装置500による制御)は上記第2実施形態と同様である。
以上のように、本実施形態においては、ガス冷却回路50cをガス冷却器68の下流側で分岐させて、エンジン冷却水がガス冷却器68から加熱器310とヒータコア31とにそれぞれ循環するように構成することにより、再循環ガスの廃熱を伴ったエンジン冷却水をランキンサイクル300の熱源として利用すると共に、暖房用の熱源としても利用するようにしている。このようにして再循環ガスの廃熱を有効に利用することができる。また、再循環ガスの廃熱をエンジン冷却水によって平準化して安定した熱源として用いることができるので、ランキンサイクル300および暖房機能において安定した出力を得ることができる。
本実施形態においては、ガス冷却器68において再循環ガスを冷却した後のエンジン冷却水が分流して直接ヒータコア31に流通するようにしているので、上記第2実施形態におけるように加熱器310を流通した後のエンジン冷却水がヒータコア31に流通する場合に比較して、ヒータコア31を流通するエンジン冷却水の温度が高くなり、より高い暖房能力を得ることができる。また、このように暖房の熱源を再循環ガスからの廃熱とすることで、冷間始動時(コールドスタート時)などにおいても迅速な暖房が可能である。
本実施形態においては、加熱器310あるいはヒータコア31を流通後にエンジン冷却水に熱が残存している場合でも、この熱がラジエータ回路20のラジエータ21において空気中に放出された後に再びガス冷却器68に循環するので、ランキンサイクル300が停止中など非稼動状態にあって加熱器310において熱交換が行われないような場合でも、ガス冷却器68において再循環ガスが確実に冷却される。これにより、排気再循環システムによる排気ガス中の窒素酸化物低減効果を確実に得ることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図4に示す。上記第1実施形態においては、ガス冷却回路50aをエンジン冷却用のラジエータ回路20から分岐させて、このラジエータ回路20および構成要素の一部を共用するようにしてガス冷却回路50aを形成していたが、これに対して、本実施形態に係る廃熱利用装置100は、ラジエータ回路20から独立した再循環ガス冷却専用のガス冷却回路50dを備えている。以下、本実施形態において上記第1実施形態と異なる構成部分について説明する。
エンジン10は上記第1実施形態と同様に排気再循環システムを採用しており、排気管61から排気ガスの一部を再循環ガスとして吸気管60側に再循環させるための再循環ガス管62を備えている。エンジン10には、上記第1実施形態と同様のラジエータ回路20が設けられており、このラジエータ回路20から分岐するようにして上記第1実施形態と同様のヒータ回路30が設けられているが、本実施形態においては、上記第1実施形態においてラジエータ回路20から分岐するように形成されていたガス冷却回路50aは備えていない。これに代えて、ラジエータ回路20と独立に設けられたガス冷却回路50d(本発明のガス冷却回路に対応)を備えている。
ガス冷却回路50dは、再循環ガス管62を流通する再循環ガスを冷却すると共に、再循環ガスの廃熱をランキンサイクル300の熱源として利用するために設けられているもので、再循環ガス冷却用の冷媒であるガス冷却水(本発明の冷却用流体に対応)が循環するようになっている。
ガス冷却回路50dには、ガス冷却器68、ランキンサイクル300の加熱器310、ラジエータ71(本発明の放熱器に対応)が設けられており、ガス冷却水は電動式の温水ポンプ55によりガス冷却回路50dに循環される。ガス冷却回路50dのガス冷却器68出口付近には、上記第1実施形態と同様に、ガス冷却器68の出口側における冷却水温度を検出するための水温センサ70が設けられており、この水温センサ70からの温度信号は制御装置500に出力されるようになっている。
ガス冷却回路50dにおいて、ガス冷却水は、ガス冷却器68、加熱器310、ラジエータ71の順に循環して、ガス冷却器68に戻るようになっている。このとき、ガス冷却水は、ガス冷却器68において再循環ガス管62を流通する再循環ガスを冷却し、この再循環ガスの廃熱を伴って加熱器310に流入して、ここでランキンサイクル300の冷媒を加熱する。ラジエータ71では、ガス冷却水と外気との間の熱交換によりガス冷却水が冷却される。これにより、加熱器310を流通後にガス冷却水に残存している熱が空気中に放出される。
本廃熱利用装置100におけるその他の構成は上記第1実施形態と同様であり、また制御装置500による制御は、水温センサ70により検出したガス冷却器68出口におけるガス冷却水温度に基づいて、上記第1実施形態と同様に実行される。
以上のように、本実施形態においては、再循環ガス冷却専用のガス冷却回路50dにおいて再循環ガスをまずガス冷却水により冷却し、これにより再循環ガスの廃熱を伴ったガス冷却水をランキンサイクル300の加熱器310において冷媒の加熱に用いるようにすることで、流量および温度の変動の大きい再循環ガスの廃熱を平準化して加熱に用いることができ、これによりランキンサイクル300を安定的かつ効率的に稼動させることができる。
また、本実施形態においては、ガス冷却器68において再循環ガスを冷却することにより再循環ガスの廃熱を伴って高温となったガス冷却水は、ランキンサイクル300が停止中など非稼動状態にあって加熱器310において熱交換が行われない場合でも、ラジエータ71において空気中に放熱することにより冷却されるようになっている。これにより、ガス冷却器68において再循環ガスを確実に冷却して吸気側に戻すことができ、ランキンサイクル300が非稼動状態にあるときにも排気再循環システムによる排気ガス中の窒素酸化物低減効果を確実に得ることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図5に示す。上記第4実施形態においては、上記第1実施形態におけるガス冷却回路50aを再循環ガス冷却用の専用回路50dとしてラジエータ回路20から独立させるように変更したが、これと同様に、本実施形態においては、上記第2実施形態におけるガス冷却回路50bをラジエータ回路20から独立させて再循環ガス冷却専用のガス冷却回路50eとしている。以下、本実施形態において上記第2実施形態と異なる構成部分について説明する。
エンジン10は上記第2実施形態と同様に排気再循環システムを採用しており、また、上記第2実施形態と同様のラジエータ回路20を備えているが、本実施形態においては、上記第2実施形態においてラジエータ回路20から分岐するように形成されていたガス冷却回路50bは備えていない。これに代えて、ラジエータ回路20と独立に設けられたガス冷却回路50e(本発明のガス冷却回路に対応)を備えている。
ガス冷却回路50eは、再循環ガス管62を流通する再循環ガスを冷却すると共に、再循環ガスの廃熱をランキンサイクル300の熱源として利用するために設けられているもので、再循環ガス冷却用の冷媒であるガス冷却水が循環するようになっている。
ガス冷却回路50eには、ガス冷却器68、ランキンサイクル300の加熱器310、空調用のヒータコア31、ラジエータ71が設けられており、ガス冷却水は電動式の温水ポンプ55によりガス冷却回路50eに循環される。ガス冷却回路50eのガス冷却器68出口付近には、上記第2実施形態と同様に、ガス冷却器68の出口側における冷却水温度を検出するための水温センサ70が設けられており、この水温センサ70からの温度信号は制御装置500(システム制御ECU500a)に出力されるようになっている。
ガス冷却回路50eにおいて、ガス冷却水は、ガス冷却器68、加熱器310、ヒータコア31、ラジエータ71の順に循環して、ガス冷却器68に戻るようになっている。このとき、ガス冷却水は、ガス冷却器68において再循環ガス管62を流通する再循環ガスを冷却し、この再循環ガスの廃熱を伴って加熱器310に流入して、ここでランキンサイクル300の冷媒を加熱し、さらにヒータコア31において空調空気を加熱する。ラジエータ71では、ガス冷却水と外気との間の熱交換によりガス冷却水が冷却される。これにより、加熱器310とヒータコア31とを流通後にガス冷却水に残存している熱が空気中に放出される。
本廃熱利用装置100におけるその他の構成は上記第2実施形態と同様であり、また制御装置500による制御は、水温センサ70により検出したガス冷却器68出口におけるガス冷却水温度に基づいて、上記第2実施形態と同様に実行される。
以上のように、本実施形態においては、再循環ガス冷却専用のガス冷却回路50eにおいて再循環ガスをまずガス冷却水により冷却し、これにより再循環ガスの廃熱を伴ったガス冷却水をまずランキンサイクル300の熱源として利用し、その後に残存しているガス冷却水の熱を暖房用の熱源として利用するようにしている。このようにして再循環ガスの廃熱を有効かつ適切に利用することができる。また、再循環ガスの廃熱をガス冷却水によって平準化して安定した熱源として用いることができるので、ランキンサイクル300および暖房機能において安定した出力を得ることができる。また、暖房の熱源を再循環ガスからの廃熱とすることで、冷間始動時(コールドスタート時)などにおいても迅速な暖房が可能である。
本実施形態においては、加熱器310およびヒータコア31を流通後にガス冷却水に残存している熱をラジエータ71において空気中に放出させてから再びガス冷却器68に循環させるようにしているため、ランキンサイクル300が停止中など非稼動状態にあって加熱器310において熱交換が行われないような場合でも、ガス冷却器68において再循環ガスが確実に冷却される。これにより、排気再循環システムによる排気ガス中の窒素酸化物低減効果を確実に得ることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態を図6に示す。上記第4および第5実施形態においては、上記第1および第2実施形態におけるガス冷却回路50a、50bを再循環ガス冷却用の専用回路50d、50eとしてラジエータ回路20から独立させるように変更したが、これと同様に、本実施形態においては、上記第3実施形態におけるガス冷却回路50cをラジエータ回路20から独立させて、再循環ガス冷却専用のガス冷却回路50fとしている。以下、本実施形態において上記第3実施形態と異なる構成部分について説明する。
エンジン10は上記第3実施形態と同様に排気再循環システムを採用しており、また、上記第3実施形態と同様のラジエータ回路20を備えているが、本実施形態においては、上記第3実施形態においてラジエータ回路20から分岐するように形成されていたガス冷却回路50cは備えていない。これに代えて、ラジエータ回路20と独立に設けられたガス冷却回路50fを備えている。
ガス冷却回路50fは、再循環ガス管62を流通する再循環ガスを冷却すると共に、再循環ガスの廃熱をランキンサイクル300の熱源として利用するために設けられているもので、再循環ガス冷却用の冷媒であるガス冷却水が循環するようになっている。
ガス冷却回路50fは、図6中に示すE点において、本流である第1流路50fから第2流路30fが分岐しており、この第2流路30fはF点において第1流路50fに合流している。F点からE点に至る流路にはガス冷却器68が設けられており、E点からF点に至る第1流路50fにはランキンサイクル300の加熱器310が設けられており、第2流路30fには空調用のヒータコア31が設けられている。また、F点からE点に至る流路のガス冷却器68より上流側にはラジエータ71が設けられている。
ガス冷却器68の出口付近には、上記第3実施形態と同様に、ガス冷却器68の出口側における冷却水温度を検出するための水温センサ70が設けられており、この水温センサ70からの温度信号は制御装置500(システム制御ECU500a)に出力されるようになっている。
ガス冷却回路50fにおいて、ガス冷却水は、ガス冷却器68で再循環ガス管62を流通する再循環ガスを冷却した後、E点において分流して、一方は第1流路50fの加熱器310においてランキンサイクル300の冷媒を加熱し、他方は第2流路30fのヒータコア31において空調空気を加熱する。そしてF点において合流した後、ラジエータ71において外気との熱交換により冷却されて、ガス冷却器68に戻るというように循環する。本実施形態では、このガス冷却器68からガス冷却器68までの循環する閉回路50f、30fが本発明のガス冷却回路に対応している。ガス冷却回路50f、30fは、電動式の温水ポンプ55によってガス冷却水が循環される。
本廃熱利用装置100におけるその他の構成は上記第3実施形態と同様であり、また制御装置500による制御は、水温センサ70により検出したガス冷却器68出口におけるガス冷却水温度に基づいて、上記第2および第3実施形態と同様に実行される。
以上のように、本実施形態においては、再循環ガス冷却専用のガス冷却回路50f、30fにおいて再循環ガスをまずガス冷却水により冷却し、これにより再循環ガスの廃熱を伴ったガス冷却水をランキンサイクル300の熱源として利用すると共に、暖房用の熱源としても利用するようにしている。このようにして再循環ガスの廃熱を有効に利用することができる。また、再循環ガスの廃熱をガス冷却水によって平準化して安定した熱源として用いることができるので、ランキンサイクル300および暖房機能において安定した出力を得ることができる。
本実施形態においては、ガス冷却器68において再循環ガスを冷却した後のガス冷却水が分流して直接ヒータコア31に流通するようにしているので、上記第5実施形態におけるように加熱器310を流通した後のガス冷却水がヒータコア31に流通する場合に比較して、ヒータコア31を流通するガス冷却水の温度が高くなり、より高い暖房能力を得ることができる。また、このように暖房の熱源を再循環ガスからの廃熱とすることで、冷間始動時(コールドスタート時)などにおいても迅速な暖房が可能である。
本実施形態においては、加熱器310あるいはヒータコア31を流通後にガス冷却水に残存している熱をラジエータ71において空気中に放出させてから再びガス冷却器68に循環するようにしているため、ランキンサイクル300が停止中など非稼動状態にあって加熱器310において熱交換が行われないような場合でも、ガス冷却器68において再循環ガスが確実に冷却される。これにより、排気再循環システムによる排気ガス中の窒素酸化物低減効果を確実に得ることができる。
(その他の実施形態)
上記第4〜第6実施形態においては、ガス冷却回路50d、50e、50fに循環させる再循環ガス冷却用の冷媒を冷却水としたが、これに限らず、ランキンサイクル300の冷媒より比熱の大きい流体を再循環ガス冷却用の冷媒として用いることができる。例えば、シリコンオイルなどの冷却オイル(本発明の冷却用流体に対応)を再循環ガス冷却用冷媒として用いると、冷却水を再循環ガス冷却用冷媒として用いた場合に比較して、再循環ガスの廃熱量が大きいときにランキンサイクル300の加熱器310においてより高い温度での加熱が可能となり、これによりランキンサイクル300の膨張機320において得られる動力が増大する。
上記第2、第3、第5、第6実施形態において、冷凍サイクル200の圧縮機210はエンジン10によって駆動される構成であったが、これに代えて、電動機によって駆動される電動圧縮機としてもよい。また、上記第1および第4実施形態においては、廃熱利用装置100は冷凍サイクルを備えていない構成であったが、上記第2、第3、第5、第6実施形態と同様に、ランキンサイクル300の凝縮器220および受液器230を共用するようにして冷凍サイクル200を備えた構成としてもよい。
上記各実施形態において、ランキンサイクル300のポンプ330は専用の電動機331によって駆動される構成であったが、これに代えて、図7に示すように、膨張機320に接続する発電機を電動機の機能も兼ね備えた電動発電機322とし、この電動発電機322の膨張機320接続側と反対側にポンプ330を接続して、電動発電機322を電動機として作動させることによりポンプ330を駆動する構成としてもよい。これにより、ポンプ330を駆動するための専用の駆動源(上記各実施形態における電動機331)の無い簡素化した構成とすることができる。図7はこの構成を上記第1実施形態に適用した場合を示している。電動発電機322の作動は、制御装置500により制御回路41を介して制御される。制御装置500はランキンサイクル300を稼動させる際には、まず、電動発電機322を電動機として作動させ、ポンプ330を駆動する、そして、再循環ガスからの廃熱が充分に得られ、膨張機320での駆動力がポンプ330の動力を上回ったら、電動発電機322を発電機として作動させ、発電を行う。これにより、ポンプ330駆動用のエネルギを低減することができる。
なお、上記各実施形態においては本発明の廃熱利用装置100を車両に適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。
第1実施形態における廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 第2実施形態における廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 第3実施形態における廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 第4実施形態における廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 第5実施形態における廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 第6実施形態における廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。 他の実施形態における廃熱利用装置の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
10 エンジン(内燃機関)
20 ラジエータ回路(主冷却回路)
21 ラジエータ(放熱器)
31 ヒータコア
31c ガス冷却回路(第2流路)
30f ガス冷却回路(第2流路)
50a ガス冷却回路
50b ガス冷却回路
50c ガス冷却回路(第1流路)
50d ガス冷却回路
50e ガス冷却回路
50f ガス冷却回路(第1流路)
62 再循環ガス管(再循環流路)
68 ガス冷却器
70 水温センサ(温度取得手段)
71 ラジエータ(放熱器)
100 廃熱利用装置
200 冷凍サイクル
220 凝縮器
300 ランキンサイクル
310 加熱器
320 膨張機
500 制御装置(制御手段)
A 分岐点
B 合流点

Claims (11)

  1. 内燃機関(10)の廃熱によってサイクル内の作動流体を加熱器(310)で加熱すると共に、加熱された前記作動流体を膨張機(320)で膨張させて機械的エネルギを回収し、膨張後の前記作動流体を凝縮器(220)で凝縮液化するランキンサイクル(300)を有する廃熱利用装置において、
    冷却用流体が循環するガス冷却回路(50a)と、
    前記内燃機関(10)から排出される排気ガスの一部を再循環ガスとして前記内燃機関(10)の排気側から吸気側に戻すための再循環流路(62)に配設されて、前記ガス冷却回路(50a)の前記冷却用流体と前記再循環ガスとの間で熱交換させることにより前記再循環ガスを冷却するガス冷却器(68)とを備え、
    前記加熱器(310)は、前記ガス冷却器(68)から流出する前記冷却用流体と前記作動流体との間で熱交換させることにより前記作動流体を加熱することを特徴とする廃熱利用装置。
  2. 前記冷却用流体は水を主成分とする冷却水であることを特徴とする請求項1に記載の廃熱利用装置。
  3. 前記冷却水を循環させて前記内燃機関(10)を冷却するための主冷却回路(20)を備え、
    前記ガス冷却回路(50a、50b、50c)は、前記主冷却回路(20)から分岐点(A)において分岐し、前記主冷却回路(20)の前記分岐点(A)より下流側の合流点(B)において前記主冷却回路(20)に合流していることを特徴とする請求項2に記載の廃熱利用装置。
  4. 前記冷却用流体はオイルを主成分とする冷却オイルであることを特徴とする請求項1に記載の廃熱利用装置。
  5. 前記ガス冷却回路(50a、50d)において、前記冷却用流体が前記加熱器(310)から前記ガス冷却器(68)に至る流路に配設されて、前記冷却用流体の熱を空気中に放散させる放熱器(21、71)を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の廃熱利用装置。
  6. 前記ガス冷却回路(50b、30c、50e、30f、)に配設されて、前記冷却用流体の熱により空調用空気を加熱するヒータコア(31)を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の廃熱利用装置。
  7. 前記ガス冷却回路は、前記冷却用流体を前記ガス冷却器(68)から、前記加熱器(310)、前記ヒータコア(31)の順に循環させて前記ガス冷却器(68)に戻す流路(50b、50e)を備えたことを特徴とする請求項6に記載の廃熱利用装置。
  8. 前記ガス冷却回路は、前記冷却用流体を前記ヒータコア(31)に流通させることなく前記ガス冷却器(68)から前記加熱器(310)に流通させ前記ガス冷却器(68)に戻す第1流路(50c、50f)と、前記冷却用流体を前記加熱器(310)に流通させることなく前記ガス冷却器(68)から前記ヒータコア(31)に流通させて前記ガス冷却器(68)に戻す第2流路(30c、30f)とを備えたことを特徴とする請求項6に記載の廃熱利用装置。
  9. 前記ガス冷却回路(50a)において前記ガス冷却器(68)の出口付近における前記冷却用流体の温度を取得する温度取得手段(70)と、
    前記ランキンサイクル(300)の作動を制御する制御手段(500)とを備え、
    前記制御手段(500)は、前記温度取得手段(70)により取得した前記温度が所定温度(Tw)以上であるときに前記ランキンサイクル(300)を稼動させることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の廃熱利用装置。
  10. 前記ランキンサイクル(300)との間で前記凝縮器(220)を共有して形成され、サイクル内を前記作動流体が循環する冷凍サイクル(200)を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の廃熱利用装置。
  11. 前記内燃機関は車両に搭載されたエンジン(10)であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の廃熱利用装置。
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