JP2008144427A - 孔掘具 - Google Patents

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Abstract

【課題】孔を掘削する際において、地中への回転挿入を行い易く、また、前記螺旋羽根に土塊を乗せた状態で容易に引き抜くことができる孔掘具を提供することを目的とする。
【解決手段】基軸11の下方外周に螺旋体20を捲設し、基軸11を回転させて地中に回転挿入して引き上げることにより孔掘り作業を行う孔掘具10であって、前記螺旋体20は複数の螺旋羽根21,22からなり、該螺旋羽根21,22は前記基軸の長手方向において重なり合う多条螺旋構造とすべく捲設するように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、螺旋体を押圧回転させながら地中に挿入して引き上げることにより、地中に所望の深さの孔を掘ることができる孔掘具に関する。
従来、杭、ポール又は支柱等を埋設するために使用する手動式の孔掘具としては、例えば、特開平11−303118号公報(特許文献1)に記載のものが公知である。
前記孔掘具は、基軸の上部に略T字状にハンドルを設け,下方部には鋼鉄製の螺旋羽根を有するとともに、該螺旋羽根の下方に強度な差込軸部を設け差込軸先端を突起状にし、下方に鋼鉄製の捻子部を設けている。
前記孔掘具においては、基軸の下方外周に螺旋羽根を二重に(720度)巻回して捲設し螺旋羽根の傾斜角は穏やかになし、かつ、その間隔を狭くなす螺旋羽根は鋼鉄製とし、その外周縁には排土切削刃を設けているので、木の根等も切り取って排土ができ、また、螺旋羽根の下方には差込軸部を取り付け先込軸先端を突起状にして、地中に差し込みやすくし、差込軸部には鋼鉄製の先導螺旋を設けているので、地中に対する進入を助けることができる。
しかしながら、前記孔掘具においては、前記螺旋羽根は1枚の羽根を二重に(720度)巻回しただけの単螺旋構造であるので、ハンドルの一回転当たりの地中への進入距離が少なく、また、前記螺旋羽根の外周端を先鋭状にして切削刃としているだけなので掘削孔HLの周側面を切り取るものではなく、さらに、挿入部分の土を1枚の螺旋羽根上に乗せて排土しているだけなので、排土は十分に行われないし、加えて、地中から前記螺旋部分を引き抜く際にも、前記螺旋部分に乗せて引き抜く土塊は掘削孔HLの周側面から十分に切り取られていないため、過大な力が必要となる。
一方、同様の手動式の孔掘具として、実用新案登録第3106093号(特許文献2)に記載のものがある。前記孔掘具は、上部にハンドル部を備えた基軸の下端部を尖らすと共に、基軸下方部に複数の扇状羽根体を、各扇状羽根体が螺旋状面となるように傾斜し、且つ軸方向からの投影面で、扇状羽根体外縁全体で略円形となるように上下に配置して基軸に取り付けられ、上方側に配設した扇状羽根体における下方側外周縁に、縦切刃体を上方へ突設している。
したがって、前記孔掘具では、各扇状羽根体の螺旋面についての正確性が要求されることがなく製造が容易であり、また潜り込みガイドとなる最下方の扇状羽根体には、縦切り刃体を設けずに、上方側の扇状羽根体に縦切刃体を設けたことによって、掘削作業の操作性を向上させている。
特開平11−303118号公報 第1頁、図1および図3 実用新案登録第3106093号公報 第1頁、図1
しかしながら、前述したとおり、前記特許文献1に記載の孔掘具は、切削刃を前記螺旋羽根の外周端に設けているだけで、掘削孔HLの周側面を切り取るものではなく、挿入部分の土を前記螺旋羽根上に乗せて排土しているだけなので、排土は十分に行われず、また、地中から前記螺旋部分を引き抜く際にも、前記螺旋部分に乗せて引き抜く土塊は孔周側面から十分に切り取られていないため、引き抜く際に多大な力が必要となる。さらに、一枚の螺旋羽根であって、切削刃を前記螺旋羽根の外周端に設けているだけなので、地中への回転挿入に際して、多大な回転挿入力を必要とする。
一方、前記特許文献2に記載の孔掘具においては、畑に孔を掘削し堆肥や畑土を埋め戻し、根菜類の生育に最適な柔らかい土質状態とするために使用することを目的としたものであるので、粘土質土壌等比較的硬質の土壌への回転挿入を行い難く、不連続螺旋羽根による場合は回転挿入の際に抵抗が大きく、また、排土が行い難い。さらに、ハンドルの一回転当たりの地中への進入距離が少なく、地中への挿入に多大な労力が必要となる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、前記孔掘具を使用して孔を掘削する際において、少ない力で効率良く回転挿入を行うことができると共に、真砂土のように比較的柔らかい土壌から粘土層まで幅広い土質に対して、地中への回転挿入を容易に行うことができ、また、前記螺旋羽根に土塊を乗せた状態で容易に引き抜くことができる孔掘具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の孔掘具は、基軸の下方外周に螺旋体を捲設し、基軸を回転させて地中に回転挿入して引き上げることにより孔掘り作業を行う孔掘具であって、前記螺旋体は複数の螺旋羽根からなり、該螺旋羽根は前記基軸の長手方向において重なり合う多条螺旋構造とすべく捲設することを特徴とする。
請求項1に記載の孔掘具にあっては、前記螺旋体を、前記基軸の長手方向において重なり合う多条螺旋構造としているので、単螺旋構造の孔掘具よりも、一回転で行う掘削量が多く、したがって、所定の労力における掘削効率を高めることができる。
請求項2に記載の孔掘具は、請求項1に記載の孔掘具において、前記螺旋体は、一の螺旋羽根に対して他の螺旋羽根を前記基軸に対して対称に配置してなることを特徴とする。
請求項2に記載の孔掘具にあっては、前記螺旋羽根は前記基軸に対して180度対向して捲設されているので、単螺旋構造の孔掘具よりも、一回転で掘り進む量が多く、また、少ない労力で掘削作業を行うことができる。
請求項3に記載の孔掘具は、請求項1に記載の孔掘具において、少なくとも一の螺旋羽根に対して他の螺旋羽根が、地中に回転挿入するときに異なる螺旋軌道を描くように、前記基軸の長手方向における下方又は上方に変位して捲設することを特徴とする。
請求項3に記載の孔掘具にあっては、前記螺旋体を構成する前記各螺旋羽根が異なる螺旋軌道を描くように前記基軸に取り付けられているため、異なる螺旋軌道を描いて孔周側面を切り取るので、前記孔周側面を切り取る面積が増大し、前記切り取った土塊を前記螺旋体の上面に乗せて地中から引き抜く引き抜き作業を容易に行うことができる。
請求項4に記載の孔掘具は、請求項1乃至3の何れかに記載の孔掘具において、前記螺旋羽根は外周端に、下方に突出すると共に前記螺旋体の回転方向に対して刃面を斜行して備える切削刃を、一又は二以上垂設することを特徴とする。
請求項4に記載の孔掘具にあっては、前記螺旋羽根の外周端に設けた切削刃を下向きに垂設しているので、前記孔掘具を地中に回転挿入するときに、前記切削刃が孔周側面を切削するので、地中への回転挿入を行い易く、また、前記切削刃の刃面が回転方向に対して前方に斜行しているので、地中に回転挿入する際に、土中のガラや石を前記螺旋羽根の上面に押し上げ、また、土中に残留する根を円滑に切断することができ、それらを含む土塊を前記螺旋体の上面に乗せた状態で容易に引き抜くことができる。
請求項5に記載の孔掘具は、請求項4に記載の孔掘具において、前記切削刃は、前記螺旋体における対向位置に夫々配設されることを特徴とする。
請求項5に記載の孔掘具にあっては、前記螺旋体における対向位置に配設される切削刃によって、前記切削刃で切り取った土塊を前記螺旋体の上面に乗せて地中から引き抜く際に前記土塊を前記螺旋体上で好適に抱持することができ、前記引き抜き作業を容易に行うことができる。
請求項6に記載の孔掘具は、請求項4に記載の孔掘具において前記切削刃は、前記螺旋体における平行位置に夫々配設されることを特徴とする。
請求項6に記載の孔掘具にあっては、前記螺旋体における平行位置に配設される切削刃によって、前記切削刃で切り取った土塊を前記螺旋体の上面に乗せて地中から引き抜く際に前記土塊を前記螺旋体上で好適に抱持することができ、前記引き抜き作業を容易に行うことができる。
請求項7に記載の孔掘具は、請求項4乃至6の何れかに記載の孔掘具において、前記切削刃は前記螺旋体の上面から突出する突出部を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の孔掘具にあっては、前記螺旋体の外周端に垂設される切削刃に前記螺旋体の上面より上方に突出する突出部によって、前記切削刃で切り取った土塊を前記螺旋体の上面に乗せて地中から引き抜く際に前記土塊を前記螺旋体上で好適に抱持することができ、前記引き抜き作業を容易に行うことができる。
請求項1に記載の発明によれば、基軸の下方外周に螺旋体を捲設し、基軸を回転させて地中に回転挿入して引き上げることにより孔掘り作業を行う孔掘具であって、前記螺旋体は複数の螺旋羽根からなり、該螺旋羽根は前記基軸の長手方向において重なり合う多条螺旋構造とすべく捲設しているので、単螺旋構造の孔掘具よりも、一回転で行う掘削量が多く、したがって、所定の労力における掘削効率を高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の孔掘具に加えて、前記螺旋体は、一の螺旋羽根に対して他の螺旋羽根を前記基軸に対して対称に配置しているので、単螺旋構造の孔掘具よりも、一回転で掘り進む量が多く、また、少ない労力で掘削作業を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の孔掘具に加えて、少なくとも一の螺旋羽根に対して他の螺旋羽根が、地中に回転挿入するときに異なる螺旋軌道を描くように、前記基軸の長手方向における下方又は上方に変位して捲設しているので、前記螺旋体を構成する前記各螺旋羽根は異なる螺旋軌道を描いて孔周側面を切り取り、前記孔周側面を切り取る面積をより多くなすと共に、前記切り取った土塊を前記螺旋体の上面に乗せて地中から引き抜く引き抜き作業を容易に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の孔掘具に加えて、前記螺旋羽根は外周端に、下方に突出すると共に前記螺旋体の回転方向に対して刃面を斜行して備える切削刃を、一又は二以上垂設しているので、地中への回転挿入が行い易く、また、前記切削刃の刃面が回転方向に対して前方に斜行しているので、地中に回転挿入する際に、土中のガラや石を前記螺旋羽根の上面に押し上げ、また、土中に残留する根を円滑に切断することができ、それらを含む土塊を前記螺旋体の上面に乗せた状態で容易に引き抜くことができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の孔掘具に加えて、前記切削刃は、前記螺旋体における対向位置に夫々配設しているので、前記切削刃によって、前記切削刃で切り取った土塊を前記螺旋体の上面に乗せて地中から引き抜く際に前記土塊を前記螺旋体上で好適に抱持することができ、前記引き抜き作業を容易に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項4に記載の孔掘具に加えて、前記螺旋体における平行位置に夫々配設しているので、前記切削刃によって、前記切削刃で切り取った土塊を前記螺旋体の上面に乗せて地中から引き抜く際に前記土塊を前記螺旋体上で好適に抱持することができ、前記引き抜き作業を容易に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項4乃至6の何れかに記載の孔掘具に加えて、前記切削刃は前記螺旋体の上面から突出する突出部を備えているので、前記突出部によって、前記切削刃で切り取った土塊を前記螺旋体の上面に乗せて地中から引き抜く際に前記土塊を前記螺旋体上で好適に抱持することができ、前記引き抜き作業を容易に行うことができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(第1の実施の形態)
図1(a)は本発明に係る第1の実施の形態の孔掘具の正面図、(b)は同側面図である。図2は図1(a)の要部拡大図であり、図3は図1(b)の要部拡大図である。
図1乃至図3において、10は本発明に係る第1の実施の形態の孔掘具であり、金属製のパイプ材にて形成する基軸11の先端は、地中に突入し易いように先鋭状部12として閉塞し、前記基軸11の基端には前記基軸11と交差して全体として略T字状となるように金属製のパイプ材にて形成するハンドル部13を溶接により固着している。該ハンドル部13の両端にはゴム製のグリップ14を被せている。
前記基軸11の先端部には、切削刃30(31,32)を外周縁に垂設する螺旋体20(21,22)を溶接により捲設している。前記螺旋体20(21,22)は、前記基軸11の先端部に捲設する第一螺旋羽根21と、前記基軸11において該第一螺旋羽根21と対称位置に捲設する第二螺旋羽根22の二枚の螺旋羽根21,22から構成している。
図4は螺旋体を示す正面図であり、(a)は第一螺旋羽根の正面図であり、(b)は第二螺旋羽根の正面図である。図5はA−A線断面図である。
図2乃至図5において詳細に示すように、前記第一螺旋羽根21は、前記基軸11の先端部における下方に前記基軸11を360度巻回するように捲設しており、前記第二螺旋羽根22は、前記第一螺旋羽根21と対称となる位置で、前記基軸11を360度巻回するように捲設している。すなわち、前記第一螺旋羽根21の上端21bの固定位置に対して前記第二螺旋羽根22の上端22bの固定位置を180度ずらして配置しているのであって、言い換えれば螺旋の開始位置を180度ずらして、2本の螺旋羽根21,22を配した二条螺旋構造としているのである。
前述のように、前記螺旋体20を二条螺旋構造(21,22)としたのは、前記第一螺旋羽根21と前記第二螺旋羽根22とを対向位置に配置させることによって、前記基軸11を半回転することで、単螺旋構造において一回転したのと略同量の掘削量を担保することができ、従来の単螺旋構造よりも、効率よく回転挿入を行うことができ、また、前記基軸11を半回転することで、後述する切削刃30(31,32)によって、孔周側面を一回転分回転させたのと略同量分切り取ることができ、前記孔周側面を効率良く切り取ることができることとなり、さらに、前記二条螺旋構造(21,22)によって、土壌の上方への排出作業を、単螺旋構造のものよりも効率良く行うことができる。
なお、本実施の形態では、前記螺旋体20を二条螺旋構造(21,22)としたが、これに限定されず、例えば、螺旋羽根の開始位置を120度ずつずらして3本の螺旋羽根を配した三条螺旋構造(図示せず)としてもよく、前記螺旋羽根を複数本配した多条螺旋構造とすればよいのである。
前記螺旋体20(21,22)には、その外周端に夫々切削刃30(31,32)が垂設されている。図6は、切削刃の正面図であり、図7は、前記第一螺旋羽根の要部縦断面図である。
図1乃至図7に示すように、前記第一螺旋羽根21の外周縁下端には、略扇形状に形成した切削刃31が、回転方向に対して前方に傾斜する刃付面31aを前記第一螺旋羽根21の下端21aに臨出するように垂設しており、また、該切削刃31と対向する位置、すなわち、前記第二螺旋羽根22のの外周縁下端には同様の切削刃32を垂設している。
前記各切削刃31,32は、前述のように回転方向に対して切断刃下方を前方に傾斜して形成されているので、これにより、地中に回転挿入する際に、土中のガラや石を前記螺旋羽根の上面に押し上げ、また、土中に残留する根を効率良く切断することができる。
また、前記各切削刃31,32は、前記各螺旋羽根21,22の上面から若干(本実施例においては10mm乃至15mm程度)上方に突き出た突出部31b,32bを夫々形成している。
これにより、前記各切削刃31,32は、前記突出部31b,32bを形成することにより、上部の溶接シロを確保して上下両面から溶接ができるようにして強度を高めると共に、前記突出部31b,32bにより、前記孔掘具10を地中から引く抜く際に前記切削刃31,32で切り取った土塊を効果的に抱き込むことができる。
なお、前記切削刃31,32は、熱処理によって耐摩耗性と耐衝撃性を高めた炭素鋼により形成され、前記刃付面31a,32aには、刃付け加工を施して、孔周側面の切削能力を向上させている。
図8は押込板を示すB−B断面図であり、図9は押込板の斜視図である。
図1乃至図3並びに図8及び図9に示すように、前記押込板40は掘削孔HLの径と略同径の円錐台状の金属板を、前記基軸11における前記螺旋体20の上方位置に嵌装し溶接により固着している。また、該押込板40には三カ所に円状の透孔41を開設している。
以上のように形成された前記孔掘具10を使用する場合について説明する。図10乃至図13は、第1の実施の形態に係る孔掘具の使用方法を示す模式図である。
先ず、図10に示すように、前記孔掘具10の先鋭状部12を、地面Gに対して垂直に突き刺す。このとき、前記切削刃31の先端は同様に地面に突き刺さり、3点を地面に突き立てた状態で、コンパスで円を描く要領で回転押圧すると、正確な位置にて掘削時のセンタリングを容易に行うことができ、かつ、斜行することなく垂直に掘削を行うことが容易にできる。
次に、図11に示すように、前記孔掘具10を押圧回転させて、孔HLの側面を前記切削刃31,32によって切り取りながら、地中に挿入する。
そして、図12に示すように、前記押込板40が若干地中に入り込む程度に押圧回転を続けて、図13に示すように、切り取った土塊を前記切削刃で抱持しつつ前記螺旋体20に乗せた状態で引き抜くのである。
以上のように、本実施の形態に係る前記孔掘具10を用いて掘削する場合は、真砂土のように比較的柔らかい土壌から粘土層まで幅広い土質に対して、地中への回転挿入を容易に行うことができ、かつ、前記螺旋羽根に土塊を乗せた状態で容易に引き抜くことができるのである。
(第2の実施の形態)
図14(a)は、本発明に係る第2の実施の形態の孔掘具の正面図、(b)は同側面図である。図15は、図14(a)の要部拡大図であり、図16は、図14(b)の要部拡大図である。なお、第2の実施の形態の孔掘具において、前記第1の実施の形態の孔掘具10と共通する部分については、同番号を付し、説明を省略する。
図14乃至図16において、10Aは本発明に係る孔掘具であり、前記基軸11の先端部には、切削刃30A(31A,32A,33A)を外周縁に垂設する螺旋体20A(21A,22A)を溶接により捲設している。前記螺旋体20A(21A,22A)は、前記基軸11の先端部に捲設する下部螺旋羽根21Aとその上方に捲設する上部螺旋羽根22Aの二枚の螺旋羽根21A,22Aから構成している。
図17は螺旋体を示す正面図であり、(a)は下部螺旋羽根の正面図であり、(b)は上部螺旋羽根の正面図である。図18はC−C線断面図であり、図19はD−D線断面図であり、図20はE−E線断面図である。
図15乃至図20において詳細に示すように、前記下部螺旋羽根21Aは、前記基軸11の先端部における下方に前記基軸11を360度巻回するように捲設しており、前記上部螺旋羽根22Aは、前記下部螺旋羽根21Aの上方であって前記上部螺旋羽根22Aの下端22eが前記下部螺旋羽根21の上端21fよりも下方となる位置で、かつ前記下部螺旋羽根21Aの螺旋軌道とは異なる螺旋軌道を描く位置において、前記基軸11を180度巻回するように捲設している。
前述のように、前記螺旋体20Aを二条螺旋構造(21A,22A)としたのは、前記下部螺旋羽根21Aと前記上部螺旋羽根22Aとが異なる螺旋軌道を描くように配置させることによって、後述する切削刃30A(31A,32A,33A)のうち、切削刃31A,33Aと切削刃32Aとが異なる螺旋軌道で孔周側面を切り取ることができ、孔周側面の大部分を切り取ることができ、掘削孔HLを略筒状に切り取ることができるため、土塊の引き抜き作業が容易となり、さらに、前記螺旋体20A全体として連続性を担保して、土壌の上方への送り込みを円滑に行うことができるようにするためである。
前記螺旋体20A(21A,22A)には、図14乃至図20に示すように、その外周端に夫々切削刃30A(31A,32A,33A)が夫々垂設されており、前記下部螺旋羽根21の外周縁下端には、略扇形状に形成した切削刃31Aが、回転方向に対して前方に傾斜する刃付面を前記下部螺旋羽根21Aの下端21gに臨出するように垂設しており、また、該切削刃31Aと対向する位置、すなわち、前記下部螺旋羽根21Aの外周の中間位置には、同様の切削刃32Aを垂設している。さらに、前記上部螺旋羽根22Aの外周における前記切削刃31Aの真上に前記切削刃33Aを垂設し、前記切削刃31Aと前記切削刃33Aとが前記螺旋体20A(21A,22A)において平行位置となるように配設しているのである。
前記各切削刃31A,32A,33Aは、前述の孔掘具10と同様に、回転方向に対して切断刃下方を前方に傾斜して形成されているので、これにより、地中に回転挿入する際に、土中のガラや石を前記螺旋羽根の上面に押し上げ、また、土中に残留する根を切断することができる。また、前述の孔掘具10と同様に、前記突出部を形成することにより、上部の溶接シロを確保して上下両面から溶接ができるようにして強度を高めると共に、前記突出部により、前記孔掘具10Aを地中から引く抜く際に前記切削刃31A,32A,33Aで切り取った土塊を効果的に抱き込むことができる。
以上のように形成された前記孔掘具10Aを使用する場合について説明する。図21乃至図24は、第2の実施の形態に係る孔掘具10Aの使用方法を示す模式図である。
先ず、図21に示すように、前記孔掘具10Aの先鋭状部12を、地面Gに対して垂直に突き刺す。このとき、前記切削刃31Aの先端を同様に地面に突き立てて、コンパスで円を描く要領で押圧すると、掘削時のセンタリングを容易に行うことができ、正確な位置にて掘削を行うことができる。
次に、図22に示すように、前記孔掘具10Aを押圧回転させて、孔HLの側面を前記切削刃31A,32A,33Aによって切り取りながら、地中に挿入する。
そして、図23に示すように、前記押込板40が若干地中に入り込む程度に押圧回転を続けて、図24に示すように、切り取った土塊を前記切削刃で抱持しつつ前記螺旋体20Aに乗せた状態で引き抜くのである。
以上のように、本実施の形態に係る前記孔掘具10Aを用いて掘削する場合は、真砂土のように比較的柔らかい土壌から粘土層まで幅広い土質に対して、地中への回転挿入を容易に行うことができ、かつ、前記螺旋羽根に土塊を乗せた状態で容易に引き抜くことができるのである。
なお、本実施の形態の前記孔掘具10Aは、前記螺旋羽根21A,22Aは二枚で構成したが、これに限定されるものではなく、適宜の数及び位置にて構成することができる。また、前記切削刃31A,32A,33Aについても同様に適宜の数および位置に配設することができる。
(a)は本発明に係る第1の実施の形態の孔掘具の正面図、(b)は側面図である。 図1(a)の要部拡大図である。 図1(b)の要部拡大図である。 螺旋体を示す正面図であり、(a)は第一螺旋羽根の正面図であり、(b)は第二螺旋羽根の正面図である。 A−A線断面図である。 切削刃の正面図である。 第一螺旋羽根の要部縦断面図である。 押込板を示すB−B断面図である。 押込板の斜視図である。 第1の実施の形態に係る孔掘具の使用方法を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る孔掘具の使用方法を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る孔掘具の使用方法を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る孔掘具の使用方法を示す模式図である。 (a)は、本発明に係る第2の実施の形態の孔掘具の正面図、(b)は同側面図である。 図14(a)の要部拡大図である。 図14(b)の要部拡大図である。 螺旋体を示す正面図であり、(a)は下部螺旋羽根の正面図であり、(b)は上部螺旋羽根の正面図である。 C−C線断面図である。 D−D線断面図である。 E−E線断面図である。 第2の実施の形態に係る孔掘具の使用方法を示す模式図である。 第2の実施の形態に係る孔掘具の使用方法を示す模式図である。 第2の実施の形態に係る孔掘具の使用方法を示す模式図である。 第2の実施の形態に係る孔掘具の使用方法を示す模式図である。
符号の説明
10 孔掘具
11 基軸
20 螺旋体
21,22 螺旋羽根
30 切削刃

Claims (7)

  1. 基軸の下方外周に螺旋体を捲設し、基軸を回転させて地中に回転挿入して引き上げることにより孔掘り作業を行う孔掘具であって、
    前記螺旋体は複数の螺旋羽根からなり、該螺旋羽根は前記基軸の長手方向において重なり合う多条螺旋構造とすべく捲設することを特徴とする孔掘具。
  2. 前記螺旋体は、一の螺旋羽根に対して他の螺旋羽根を前記基軸に対して対称に配置してなることを特徴とする請求項1に記載の孔掘具。
  3. 少なくとも一の螺旋羽根に対して他の螺旋羽根が、地中に回転挿入するときに異なる螺旋軌道を描くように、前記基軸の長手方向における下方又は上方に変位して捲設することを特徴とする請求項1に記載の孔掘具。
  4. 前記螺旋羽根は外周端に、下方に突出すると共に前記螺旋体の回転方向に対して刃面を斜行して備える切削刃を、一又は二以上垂設することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の孔掘具。
  5. 前記切削刃は、前記螺旋体における対向位置に夫々配設されることを特徴とする請求項4に記載の孔掘具。
  6. 前記切削刃は、前記螺旋体における平行位置に夫々配設されることを特徴とする請求項4に記載の孔掘具。
  7. 前記切削刃は前記螺旋体の上面から突出する突出部を備えることを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の孔掘具。
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