JP2008142666A - 海水浄化システム及び海水浄化方法 - Google Patents

海水浄化システム及び海水浄化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】海岸近傍の海水に含まれる大腸菌等の細菌類の含有量を、人々が遊泳等できるレベルまで低減可能な海水浄化システム及び海水浄化方法を提供する。
【解決手段】海岸近傍の海水を浄化する海水浄化システムであって、海岸近傍の沖合と海岸線との間に設けられて、海岸近傍に外水域4から区画された内水域5を形成する、礫間接触酸化機能を有する第1海水浄化設備2と、内水域5の陸側に設けられる、浸透濾過機能を有する第2海水浄化設備10とを有する浄化施設を備え、海岸近傍の海水を第1海水浄化設備2に作用させて、第1海水浄化設備2の礫間接触酸化機能により、該海水の細菌類の含有量を低減させ、この後に、該海水を、第2海水浄化設備10に循環させることにより、該海水の細菌の含有量を更に低減させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、海水浄化システム及び海水浄化方法に関し、特に、海岸近傍の海水を浄化するのに好適な海水浄化システム及び海水浄化方法に関する。
この種の海水浄化システム及び海水浄化方法の一例として、特許文献1には、海岸近傍の沖合に礫や砕石等を積み上げて浄化提を形成し、この浄化提の両端を海岸線まで延出させることにより、浄化提の内側の内水域と外側の外水域とを区画し、潮の干満の際に浄化提を介して内水域と外水域との間で海水を移動させることにより、海水中に含まれるプランクトン等の汚濁成分を礫や砕石等の表面に付着させて捕捉し、内水域の海水を浄化するように構成した海水浄化方法が開示されている。
また、特許文献2には、入り江、湾、海浜等の半閉鎖性海域の外方(陸方)に周辺海域と半閉鎖性海域とを区画する外郭施設を設け、陸地に修景池を設け、外郭施設により区画された半閉鎖性海域の海底地盤上に砂層を形成し、砂層の底部と修景地との間、及び修景池の底部と周辺海域との間をそれぞれ排出管で接続し、排出管の修景池に露出する端部及び周辺海域に露出する端部にそれぞれ逆止機構を設けて海水浄化構造物を構成し、この海水浄化構造物を利用することにより、半閉鎖性海域に作用する海水を浄化させるように構成した海水浄化方法が開示されている。
特開2000−45244号公報 実公平7−13766号公報
ところで、上記のような構成の海水浄化方法のうち、特許文献1に開示されている海水浄化方法は、浄化提により海水中に含まれるプランクトン等の汚濁成分や大腸菌等の細菌類をある程度は捕捉して除去することはできるが、人々が遊泳等できるまでのレベルまで細菌類を除去することができない。
また、特許文献2に開示されている海水浄化方法は、海水を半閉鎖性海域に設けた砂層で濾過することにより浄化しているので、特許文献1に記載のものよりも細菌類を多く除去できるが、それでも人々が遊泳等ができるようになるレベルまで細菌類を除去することは困難である。また、施設の建設に手間と時間がかかり、建設費が高くついてしまう。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、細菌類の含有量を十分に低減させることができるとともに、施設の建設が容易で建設に要する手間と時間を削減することができ、建設費を安く抑えることができる海水浄化システム及び海水浄化方法提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、海岸近傍の海水を浄化する海水浄化システムであって、海岸近傍の沖合と海岸線との間に設けられて、海岸近傍に外水域から区画された内水域を形成する、礫間接触酸化機能を有する第1海水浄化設備と、前記内水域の陸側に設けられる、浸透濾過機能を有する第2海水浄化設備とを有する浄化施設を備え、海岸近傍の海水を前記第1海水浄化設備に作用させて、前記第1海水浄化設備の礫間接触酸化機能により、該海水の細菌類の含有量を低減させ、この後に、該海水を、前記第2海水浄化設備に循環させることにより、該海水の細菌の含有量を更に低減させることを特徴とする。
本発明による海水浄化システムによれば、海岸近傍の海水は、第1海水浄化設備の礫間接触酸化機能によって細菌類の含有量が低減されるとともに、第2海水浄化設備の浸透濾過機能によって細菌類の含有量が更に低減されることになる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の海水浄化システムであって、前記第1海水浄化設備は、礫や砕石等を積み上げて構成した浄化提からなり、前記第2海水浄化設備は、前記浄化提の内側に所定の間隔をおいて設けられる保持体と、該保持体の内側の海底地盤上に濾過材を堆積させることによって形成された所定の厚さの濾過層と、該濾過層の下部と陸地との間に設けられ、該濾過層で浸透濾過された海水を該濾過層の上部に戻す集水手段とを備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の海水浄化システムであって、前記集水手段は、前記濾過層の下部に埋設されるとともに、前記濾過層で浸透濾過された海水を集水する集水管と、該集水管で集水した海水を一旦貯留して前記濾過層の上部に自然放流する貯留槽とを備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の海水浄化システムであって、前記貯留槽には、前記貯留槽内に貯留された海水を排出するためのポンプが設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、海岸近傍の海水を浄化する海水浄化方法であって、海岸近傍の沖合と海岸線との間に設けられて、海岸近傍に外水域から区画された内水域を形成する、礫間接触酸化機能を有する第1海水浄化設備と、前記内水域の陸側に設けられる、浸透濾過機能を有する第2海水浄化設備とを備えた浄化施設を用い、海岸近傍の海水を前記第1海水浄化設備に作用させて、前記第1海水浄化設備の礫間接触酸化機能により、該海水の細菌類の含有量を低減させ、この後に、該海水を、前記第2海水浄化設備に循環させることにより、該海水の細菌類の含有量を更に低減させることを特徴とする。
以上、説明したように、本発明の海水浄化システム及び海水浄化方法によれば、海岸近傍の海水は、第1海水浄化設備の礫間接触酸化機能によって細菌類の含有量が低減されるとともに、第2海水浄化設備の浸透濾過機能によって細菌類の含有量が更に低減されることになる。従って、海岸近傍の海水の細菌類の含有量を、人々が遊泳等をすることができるレベルまで低減させることが可能となるので、海岸近傍に親水公園や遊泳場等を建設することが可能となる。
また、海岸近傍に浄化提を設け、浄化提の内側に保持体を設け、保持体の内側に濾過材を堆積させて濾過層を形成し、濾過層の下部と陸地との間に集水手段を設ければよいので、親水公園や遊泳場等の建設に要する手間と時間を削減することができ、建設費用を安く抑えることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図3には、本発明による海水浄化システム及び海水浄化方法の一実施の形態が示されていて、図1は海水浄化施設の全体を示す概略平面図、図2は図1の海水浄化施設の鉛直断面図、図3は図1の第2海水浄化設備の部分平面図である。
すなわち、本実施の形態の海水浄化システム及び海水浄化方法は、海岸近傍の海水を浄化するのに有効なシステム及び方法であって、第1海水浄化設備2と第2海水浄化設備10とからなる海水浄化施設1を用いて海水の浄化を行うように構成したものである。
第1海水浄化設備2は、海岸近傍の沖合と海岸線との間に設けられ、この第1海水浄化設備2によって海岸近傍に外水域4から区画された内水域5が形成され、この内水域5の陸側の部分に第2海水浄化設備10が設けられる。
第1海水浄化設備2は、海岸近傍の沖合と海岸線との間の海底地盤6上に、礫や砕石等を台形状等に所定の高さに積み上げて両端を海岸線まで延出させ、海岸近傍の沖合と海岸線との間に平面視で円弧形状、コ形状等に形成した浄化提3により構成され、潮の干満に関わらずに上端が海面から上方に所定の長さ突出するように、浄化提3の高さが設定されている。
第1海水浄化設備2を構成する浄化提3には、礫や砕石等によって礫間接触酸化機能が付与され、この礫間接触酸化機能によって外水域4からの海水が浄化提3を透過して内水域5に移動する際に、その海水に含まれる大腸菌等の細菌類が礫や砕石等の表面に付着して捕捉され、大腸菌等の細菌類の含有量が低減された海水が内水域5に移動し、この海水が第2海水浄化設備10に作用する。なお、浄化提3は、礫や砕石に限らず、礫間接触酸化機能を付与できるものであればよい。また、浄化提3を複数本設置して、第1海水浄化設備2を構成してもよい。
第2海水浄化設備10は、浄化提3と海岸との間に設けられる保持体11と、保持体11の内側(陸側)の海底地盤6上に設けられる濾過層13と、濾過層13の下部と陸地25との間に設けられる集水手段15とを備えている。
保持体11は、浄化提3の内側(陸側)の海底地盤6上に礫や砕石等を略台形状に積み上げ、図1に示すように、両端を海岸線まで延出させることにより平面視で円弧形状、コ形状等(図1ではコ形状)に形成したものであって、この保持体11によって内水域5の陸側の部分に円弧形状、コ形状等に区画された浄化区域12が形成され、この浄化区域12の海底地盤6上に濾過層13が形成される。
なお、保持体11は、内水域5の陸側の部分に浄化区域12を周囲から区画した状態で形成し、かつ、浄化区域12に濾過層13を保持できるものであれば特に制限はなく、コンクリートブロック等を積み上げて形成してもよいし、コンクリートを打設することによって一体に形成してもよい。
保持体11は、潮の干満に関わらずに濾過層13の上面が常に海面下に位置するように、所定の高さに設定されている。このような高さに保持体11を設定することにより、濾過層13の上面に潮の干満による流れあるいは波浪による流れを十分に作用させて濾過層13の表層を攪拌することができるので、濾過層13の主に表層の濾過物による目詰まりを防止でき、濾過層13の初期の浸透濾過性能を長期的に維持することができる。
濾過層13は、保持体11の内側の浄化区域12の海底地盤6上に、保持体11の上面と面一となるように、濾過材14を所定の厚さで堆積させて形成した所定の厚さを有するものであって、この濾過層13によって保持体11を越えて浄化区域12に流れ込む第1海水浄化設備2からの海水が浸透濾過され、海水に含まれる大腸菌等の細菌類の含有量が更に低減される。
なお、本実施の形態においては、濾過層13の厚さを1m程度に設定している。但し、これに限定することなく、海底地盤6の地形等に応じて厚さを任意の値に設定することができる。
本実施の形態においては、濾過材14として所定の粒度の砂を使用し、保持体11の内側の浄化区域12の海底地盤6上に砂を所定の厚さで堆積させることにより所定の厚さの濾過層13を形成している。濾過層13で海水を浸透濾過させることにより、海水に含まれる大腸菌等の細菌類が濾過材14の表面に付着して捕捉され、細菌類の含有量が低減された海水が集水手段15によって集水される。濾過材14の表面に付着して捕捉された細菌類は、濾過材14の表面に付着している微生物によって分解される。
なお、濾過材14は、海水を浸透濾過させて、海水に含まれる大腸菌等の細菌類を捕捉できるものであれば特に制限はなく、他の周知の濾過材を堆積させて濾過層13を形成してもよい。
また、濾過材14として砂を使用して濾過層13を形成した場合に、潮の流れあるいは波浪による流れによって濾過層13が浸食される虞がある場合には、保持体11の背後の濾過層13の表面に濾過材14の流出防止用のネットを設けてもよい。
さらに、保持体11及び濾過層13を設ける海底地盤6上に、細粒分の多い底質が存在する場合には、海底地盤6上に予め遮水シートを敷設して底質を覆い、その後に遮水シートの上部に保持体11及び濾過層13を設けるようにしてもよい。
集水手段15は、濾過層13で浸透濾過された海水を集水する集水管16と、集水管16で集水した海水を一旦貯留させる貯留槽21と、貯留槽21に貯留させた海水を汲み上げるポンプ20とを備え、ポンプ20の作動により、貯留槽21に貯留させた海水が地上に汲み上げられ、地上から浄化区域12の濾過層13の上部に自然放流される。
集水管16は、濾過層13の下部に保持体11に沿って所定の間隔ごとに並列に埋設される多孔管からなる複数の集水枝管17と、複数の集水枝管17の保持体11側の一端間を接続する集合管18と、濾過層13の下部と陸地25との間に埋設されるとともに、一端が集合管18に接続され、他端が貯留槽21の底部に接続される集水親管19とを備え、各集水枝管17で集水された海水が集合管18及び集水親管19を介して貯留槽21の底部に導かれ、貯留槽21に一旦貯留される。
各集水枝管17の周囲には、各集水枝管17を包囲するように礫23が敷き詰められ、この礫23によって各集水枝管17の各孔が濾過材14によって閉塞されるのを防止するとともに、各孔を介して各集水枝管17の内部に海水と一緒に濾過材14が流入するのを防止している。
貯留槽21の底部にはポンプ20が設けられ、このポンプ20によって貯留槽21に一旦貯留された海水が地上まで汲み上げられ、地上に設けられている放流部22を介して浄化区域12の濾過層13の上部に自然放流される。
なお、図示はしないが、放流部22を地中に設け、地中の放流部から濾過層13の上部に海水を自然放流するように構成してもよい。
さらに、放流部22に紫外線により細菌類を低減させる処理設備を隣接し、この処理施設で紫外線処理した後に海水を浄化区域12に放流するようにしてもよい。この場合、第1海水浄化設備2の浄化提3及び第2海水浄化設備10の濾過層13で処理した海水を紫外線処理することになるので、紫外線処理設備の効率を高めることができ、紫外線処理設備の低コスト化を図ることができる。
そして、上記のように構成した海水浄化施設1に沖から陸側に向かう潮の流れあるいは波浪による流れが作用すると、外水域4の海水が第1海水浄化設備2の浄化提3を透過することにより、その海水に含まれる大腸菌等の細菌類が浄化堤3の礫や砕石等の表面に付着して捕捉され、細菌類の含有量が低減された海水が内水域5に移動する。
そして、内水域5に移動した海水は、第2海水浄化設備10の保持体11を越えて浄化区域12に流れ込むことにより、浄化区域12の濾過層13で浸透濾過され、この際に、海水に含まれる大腸菌等の細菌類が濾過材14の表面に付着して捕捉され、細菌類の含有量が更に減少された海水が集水手段15の集水枝管17に集水され、集合管18及び集水親管19を介して貯留槽21に導かれ、貯留槽21に一旦貯留される。貯留槽21に貯留された海水は、ポンプ20の作動により地上に汲み上げられ、地上の放流部22から浄化区域12の濾過層13の上部に自然放流される。
なお、濾過層13の表面には、沖から陸方向又は陸から沖方向に向かう潮の流れあるいは波浪による流れが常時作用しているので、その流れによって濾過層13の表層が攪拌されることになるので、濾過層13の表層が濾過物による目詰まりを起こして浸透濾過性能が低下するようなことはなく、初期の浸透濾過性能を長期的に維持することができる。
そして、このようなことが海水浄化施設1において繰り返し行われることにより、海岸近傍の海水に含まれる大腸菌等の細菌類が次第に低減され、海岸近傍の海水の細菌類の含有量を人々が遊泳等することができるレベルまで低減させることができる。
以上、説明したように、本実施の形態による海水浄化システム及び海水浄化方法にあっては、第1海水浄化設備2と第2海水浄化設備10とからなる海水浄化施設1を用い、海岸近傍の海水を、第1海水浄化設備2の浄化提3を透過させることにより大腸菌等の細菌類の含有量を低減させ、この細菌類の含有量を低減させた海水を第2海水浄化設備10の濾過層13で浸透濾過させることにより更に細菌類の含有量を減させ、さらに、この海水を第2海水浄化設備10の濾過層13を循環させることにより、更に細菌類の含有量を低減させるように構成したので、海水近傍の海水の細菌類の含有量を人々が遊泳等することができるレベルまで低減させることが可能となり、海岸近傍に親水公園や遊泳場等を建設することが可能となる。
また、海岸近傍に、浄化提3からなる第1海水浄化設備2と、保持体11と濾過層13と集水手段15とからなる第2海水浄化設備10とからなる海水浄化施設1を建設すればよいので、親水公園や遊泳場等の建設に要する時間と手間を削減することができ、建設費用を安く抑えることができる。
さらに、第1海水浄化設備2の浄化提3で細菌類の含有量を低減させた海水を第2海水浄化設備10の濾過層13で浸透濾過させているので、濾過層13の負荷を軽減させることができ、濾過層13の目詰まりによる機能低下を抑制できる。
なお、本実施の形態においては、外水域4の海水のふん便性大腸菌群数は数万個/100mlであったが、第1海水浄化設備2の浄化提3を通すことにより、内水域5の海水のふん便性大腸菌群数を数千個/100mlに低減させることができた。また、第2海水浄化設備10の濾過層13を通すことにより、内水域5の海水のふん便性大腸菌の群数を数百個/100mlまで低減させることができた。
なお、前記の説明においては、本発明による海水浄化システム及び海水浄化方法を海底地盤6が傾斜している部分に適用したが、これに限定することなく、護岸が設置されている平らな海底地盤等のように、各種の海底地盤に適用してもよいものであり、その場合にも同様の作用効果を奏するのは勿論のことである。
本発明による海水浄化システム及び海水浄化方法に用いる海水浄化施設の全体を示した概略平面図である。 図1の海水浄化施設の鉛直断面図である。 図1の海水浄化施設の第2海水浄化設備の部分平面図である。
符号の説明
1 海水浄化施設
2 第1海水浄化設備
3 浄化提
4 外水域
5 内水域
6 海底地盤
10 第2海水浄化設備
11 保持体
12 浄化区域
13 濾過層
14 濾過材
15 集水手段
16 集水管
17 集水枝管
18 集合管
19 集水親管
20 ポンプ
21 貯留槽
22 放流部
23 礫
25 陸地

Claims (5)

  1. 海岸近傍の海水を浄化する海水浄化システムであって、
    海岸近傍の沖合と海岸線との間に設けられて、海岸近傍に外水域から区画された内水域を形成する、礫間接触酸化機能を有する第1海水浄化設備と、前記内水域の陸側に設けられる、浸透濾過機能を有する第2海水浄化設備とを有する浄化施設を備え、
    海岸近傍の海水を前記第1海水浄化設備に作用させて、前記第1海水浄化設備の礫間接触酸化機能により、該海水の細菌類の含有量を低減させ、この後に、該海水を、前記第2海水浄化設備に循環させることにより、該海水の細菌の含有量を更に低減させることを特徴とする海水浄化システム。
  2. 前記第1海水浄化設備は、礫や砕石等を積み上げて構成した浄化提からなり、前記第2海水浄化設備は、前記浄化提の内側に所定の間隔をおいて設けられる保持体と、該保持体の内側の海底地盤上に濾過材を堆積させることによって形成された所定の厚さの濾過層と、該濾過層の下部と陸地との間に設けられ、該濾過層で浸透濾過された海水を該濾過層の上部に戻す集水手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の海水浄化システム。
  3. 前記集水手段は、前記濾過層の下部に埋設されるとともに、前記濾過層で浸透濾過された海水を集水する集水管と、該集水管で集水した海水を一旦貯留して前記濾過層の上部に自然放流する貯留槽とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の海水浄化システム。
  4. 前記貯留槽には、前記貯留槽内に貯留された海水を排出するためのポンプが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の海水浄化システム。
  5. 海岸近傍の海水を浄化する海水浄化方法であって、
    海岸近傍の沖合と海岸線との間に設けられて、海岸近傍に外水域から区画された内水域を形成する、礫間接触酸化機能を有する第1海水浄化設備と、前記内水域の陸側に設けられる、浸透濾過機能を有する第2海水浄化設備とを備えた浄化施設を用い、
    海岸近傍の海水を前記第1海水浄化設備に作用させて、前記第1海水浄化設備の礫間接触酸化機能により、該海水の細菌類の含有量を低減させ、この後に、該海水を、前記第2海水浄化設備に循環させることにより、該海水の細菌類の含有量を更に低減させることを特徴とする海水浄化方法。
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