JP3899788B2 - 海水取水システムおよび海水取水方法 - Google Patents

海水取水システムおよび海水取水方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海底の砂層内に取水管を埋め込み、海中から砂層内を浸透してくる海水を取水管内に導入して取水する海水取水システムおよび海水取水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
海水を淡水化して飲料水等の生活用水を生成する海水淡水化プラントとして、逆浸透膜(RO膜)を利用したプラントが知られている。このプラントは、逆浸透膜により海水からこれに溶け込まれている塩分を除去して淡水を生成するものである。非常に水質の良好な淡水が得られることから、幅広く実施されている。海水は、海底に設置された取水管を通じてポンプで汲み上げられ、凝集剤等の化学薬品類を添加した上で、ろ過砂に強制的に透過させて大量にろ過処理されるようになっていて、これにより不純物やゴミ等の除去、並びに滅菌等の前処理が施される。これにより海水をある程度清浄化して水質を改善してから、逆浸透膜(RO膜)により淡水化処理する。このように淡水化処理するにあたり海水を清浄化するのは、逆浸透膜の目詰まりを防止するためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この海水淡水化プラントにあっては次のような問題があった。
(1)大量の海水をポンプを使って強制的にろ過砂内を透過させてろ過処理を行っているため、ろ過砂が汚れ易く、毎日多くの汚泥が発生し、ろ過砂を頻繁に洗浄する必要があった。このため、発生した汚泥を処理するためのプラントが必要であった。
(2)細菌や懸濁物等を除去するために多くの化学薬品類を添加しなければならないため、これら化学薬品類による水質の悪化が懸念された。
(3)取水管内には海水が強制的に導入されるため、生物が付着し、配管を詰まらせる原因となった。そのため、生物付着防止用に塩素を注入しなければならないとともに、定期的な清掃が必要であった。
(4)漁業への影響が多大であるとともに、自然環境への影響が大きいなどのデメリットもあった。
【0004】
海水を取水する方式として浸透取水方式もある。この浸透取水方式は、海底の砂層内に取水管を埋め込み、ポンプを用いることなく、海中から砂層内を自然浸透してきた海水を取水管内に導入して海水を取水する。砂層内を自然透過して浄化された海水を取水しているため、取水管内への生物付着もなく、非常に水質の良好な海水が得られる。この他、漁業への影響も小さく自然環境への影響も小さいといったメリットもある。
【0005】
しかしながら、この浸透取水方式では、砂層の表面にシルト(泥分)が堆積した場合に砂層が目詰まりしてしまうという問題があった。このため、不安定で確実性に非常に乏しいという理由で、海水淡水化プラントをはじめとする各種海水取水施設においてほとんど採用されなかった。
【0006】
本発明者は、このような事情に鑑み、多くのメリットを有する浸透取水方式を海水淡水化プラント等で採用できないものかと考えた。そして、従来から陸上の浄水場等で採用されている緩速ろ過方式に着目し、海水の砂層への浸透流速を考慮に入れて、この緩速ろ過方式のしくみを浸透取水方式に利用しようと考えた。緩速ろ過方式は、ろ過砂内を自然透過させて水をろ過処理する方式であり、ろ過砂内には、バクテリア等からなる生物膜が形成され、この生物膜による生物ろ過機能により細菌レベルで水を浄化処理することができる。また、この浄化処理により、懸濁物の除去や細菌等を死滅させるために多くの化学薬品を使う前処理を行わずに済む。
【0007】
しかし、陸上と海中とでは環境条件が全く異なり、陸上の緩速ろ過方式を海中の浸透取水方式に適用する際には、様々な問題点があった。例えば、台風などによって引き起こされる大きな波や速い流れ等により、海中では砂層が一夜にして2〜3mも浸食されることがある。このため、砂層内に生物膜が形成されてもこれが破壊され、生物ろ過機能が得られないだけでなく、構造物自体も被災するおそれがある。また、陸上では、砂層表面を削り取ってそこに堆積した懸濁物等を除去する作業を簡単に行えるが、海中でこの除去作業を行うのはきわめて困難である。
【0008】
本発明は、このような事情に基づきなされたもので、その目的は、海水を取水する海底の砂層が目詰まりを起こすのを可及的に低減することができるとともに、ろ過作用を担う砂層内に形成された生物膜が破壊されずに済み、また砂層表面に堆積した懸濁物等を手間をかけずに除去することができ、安定した取水を確保し得るような海水取水システムおよび海水取水方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明にかかる海水取水システムにあっては、海底の砂層内に取水管を埋設して形成した取水部により、海中から当該砂層を通じて自然浸透してくる海水を取水するシステムにおいて、前記砂層中の砂粒子の周りには生物膜が形成されており、上記取水部の取水作用によって上記砂層内に発現される海水浸透流速を1.0〜8.0(m/日)とし、前記取水部が形成される前記砂層の水深は、当該砂層の表層部分の砂が50cm以上移動する完全移動限界水深よりも深く、かつ1cm以上移動する表層移動限界水深よりも浅いことを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる海水取水方法にあっては、海底の砂層内に取水管を埋設して形成した取水部により、海中から当該砂層を通じて自然浸透してくる海水を取水する方法において、前記砂層中の砂粒子の周りには生物膜が形成されており、上記取水部の取水作用によって上記砂層内に発現される海水浸透流速を1.0〜8.0(m/日)とし、前記取水部が形成される前記砂層の水深は、当該砂層の表層部分の砂が50cm以上移動する完全移動限界水深よりも深く、かつ1cm以上移動する表層移動限界水深よりも浅いことを特徴とする。
【0012】
さらに、前記砂層では、生物膜により海水のろ過が行われるものである。
【0013】
砂層内に発現させる海水浸透流速を1.0〜8.0(m/日)としたのは、次の理由による。つまり、海水浸透流速が8.0(m/日)を超えると、シルトを砂層内に巻き込む確率が高まるとともに、砂層表面がシルトによりフタをされて目詰まりを起こし易くなる。一方、海水浸透流速が1.0(m/日)よりも下回ってしまうと、砂中への酸素供給量が減少してせっかく形成された生物膜を死滅させてしまい、砂層内に十分な生物膜を形成することができない。これらのことから、十分な取水量を確保しつつ砂層に目詰まりが生じる可能性を可及的に低く抑えるとともに、砂層内に生物膜を形成させるためには、海水浸透流速を1.0〜8.0(m/日)とするのが適当である。
【0014】
このように海水浸透流速を1.0〜8.0(m/日)とすることで、砂層表面に堆積したシルトが砂層内に侵入するのを可及的に防ぐことができ、シルトが砂層表層部を塞いで目詰まりが起きるのを可及的に低減することができる。また、砂層内に十分な酸素を供給することができ、砂層内に形成された生物膜を死滅させることがない。これにより十分な生物膜を形成することができ、この生物膜による生物ろ過機能の働きによって、砂層による物理的なろ過の他に、細菌レベルで海水を浄化処理することができる。これにより、取水した海水の水質が向上する。
【0015】
ここに、取水部の取水作用によって上記数値範囲の海水浸透流速を発現させる仕方は種々考えられる。海水浸透流速を決定する取水部の取水作用は例えば、取水部をどの程度の広さにわたって形成するかという設備面積や、砂層内への取水管の埋設深さ、取水管の配設密度、取水管の埋設本数、取水管の長さ、取水管の設置間隔、取水管のレイアウト、取水管の管径などの多種多様な設計要素によって変更・調整することが可能であり、本システムを設置する現地を実地調査して得られた砂層の調査データなどに応じこれら設計要素を適宜に組み合わせることで、砂層内に発現させるべき海水浸透流速を1.0〜8.0(m/日)とすることが容易にできる。
【0016】
さらにここで、取水部が形成される砂層の水深を、当該砂層の表層部分の砂が50cm以上移動する完全移動限界水深よりも深く、かつ1cm以上移動する表層移動限界水深よりも浅くすることとする。砂層の表層部分の砂が1cm以上移動するとは、いわば海底の砂が洗われる程度であって、この水深よりも深ければ、砂層表層部分の砂粒子の移動はほとんど認められない。一方、砂層の表層部分の砂が50cm以上移動するとは、いわば海底の砂層の侵食が認められる程度であって、この水深よりも浅ければ、海底の砂層表層部分の砂粒子は大規模に移動し、侵食が顕著になる。取水部を形成する砂層の水深を上記範囲にすることにより、砂層の表面は海中に発現する波や流れなどにより適度に撹拌され、砂層表面に堆積したゴミ、シルト等の懸濁物を除去することができ、安定した取水を確保することができる。
【0017】
ここに、海底の砂層の挙動を定義する用語として、「表層移動限界水深」や「完全移動限界水深」が知られているが、「砂層の表層部分の砂が50cm以上移動する水深」は、上記「完全移動限界水深」に相当するものであり、「砂層の表層部分の砂が1cm以上移動する水深」は、上記「表層移動限界水深」に相当するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明にかかる海水取水システムおよび海水取水方法の一実施形態を示したものである。
この海水取水システムおよび海水取水方法は、海岸1付近の浅瀬の海底2の砂層3内に陸4側から海5側に向かって導水管10を埋設し、この導水管10の海側先端部に設けた取水管12,14によって砂層3内に形成した取水部10aにより、海中から海底2の砂層3を自然浸透してくる海水を取水するシステムまたは方法である。
【0019】
導水管10の海側先端部には、左右両側から直角に横方向に3本の横取水管12が相互に平行に並設されて延出されている。これら3本の横取水管12の間には、さらに多数の縦取水管14が相互に間隔をあけて平行に介設されている。各縦取水管14は3本の横取水管12を相互に結合している。これら横取水管12および縦取水管14の外周には、管内部に連通する多数の取水孔(図示外)が貫通形成されている。これら横取水管12および縦取水管14は砂層3内に埋設されて取水部10aとして機能し、海底2の砂層3内を自然浸透してくる海水は、多数の取水孔を通って横取水管12および縦取水管14の各管内へ導入される。そして、海水は、横取水管12および縦取水管14の各管内から導水管10へと集められ、当該導水管10を通って陸4側の地中に設置された貯水槽16へと送られる。海水はこの貯水槽16で一旦貯留され、供給ライン18を通って海水淡水化プラント等の海水処理プラントに供給される。
【0020】
本実施形態にあっては、これら横取水管12や縦取水管14等の取水部10aの取水作用によって砂層3内に発現される海水浸透流速を1.0〜8.0(m/日)とした。ここで、海水浸透流速とは、海水が砂層3を浸透するときの浸透速度で、この海水浸透流速が速ければ速いほど、海水を多く取水することができる反面、砂層3内へシルトを侵入させてしまったり、砂層3の表面にシルトを堆積させてしまい、砂層3の目詰まりの原因となる。その一方で、海水浸透流速が遅すぎると、取水量が少なくなって取水効率が非常に悪いとともに、砂層3内に十分な酸素を供給することができず、生物膜を死滅に至らしめることになる。
【0021】
そこで、これらの問題をなるべく起こさずに済むような適切な海水浸透流速を求めた。シルト粒子の粒径は一般におおよそ、0.005mm〜0.074mmである。シルトが動き出さない海水の流速、即ち移動限界流速を求める。移動限界流速は、シルト粒子の限界実流速に対して面積空隙率を乗じた値となる。なお、ここでは、面積空隙率は0.35とする。シルト粒子の限界実流速は、図3に示す粒径と限界実流速の関係を表すグラフ(地盤工学会:『地盤工学ハンドブック』、報光堂、p1041、1999:久保田・田中による測定結果)を使って求める。このグラフから粒径0.08mmの粒径の大きなシルト粒子の限界実流速は、0.026cm/sと読みとれる。従って、シルトの移動限界流速の上限は、
Figure 0003899788
となる。
【0022】
この結果から、シルトによる目詰まりを生じさせないためには、最大でも海水浸透流速は、8.0(m/日)以下に設定すべきであることがわかる。また、砂層3内に十分な酸素を供給して生物膜を死滅に至らしめないようにするには、少なくとも1.0(m/日)の海水浸透流速が必要である。これらのことからして、海水浸透流速は、1.0〜8.0(m/日)の範囲内に設定するのが最良である。このような範囲の海水浸透流速に設定すれば、図4に示すように、海水は砂層3内を相当の浸透流速で自然浸透してゆく過程で、砂層3中の砂粒子(ここでは置換砂層中の砂粒子)の周りに形成された硝化細菌等の微生物からなる生物膜と接触し、この生物膜により生物ろ過されて細菌レベルまで浄化される。
【0023】
さらに、これら横取水管12や縦取水管14からなる取水部10aが埋め込まれる砂層3の水深は、当該砂層3の表層部分の砂が50cm以上移動する水深(X)よりも深く、かつ1cm以上移動する水深(Y)よりも浅く設定される。これら水深は、数値計算によるだけでなく、例えば放射性トレーサーを用いた漂砂の移動観測データをはじめ、波浪データや海底表面の底質データ、潮流分析データ等の各種海洋学上の観測データに基づき求められる。これら水深は、海域によって様々に異なるものである。
【0024】
図5は、これらの条件を満たす領域を概略的に示したものである。取水部10aは、前述したデータに基づき求められた領域、例えば水深11m前後の領域に設置される。この領域では、砂層3の表面が月に1〜2回程度発生する波や流れにより撹拌される。これにより、砂層3表面に堆積したゴミやシルトをはじめとする懸濁物を除去することができる。砂層3表面もあまり撹拌し過ぎることがないので、砂層3内の生物膜等をあまり痛めずに済む。
【0025】
以上、この海水取水システムおよび海水取水方法によれば、取水部10aの取水作用によって砂層3内に発現される海水浸透流速を1.0〜8.0(m/日)としたことにより、シルトによる砂層3の目詰まりを防ぐことができる。また、砂層3内における生物膜を維持することもできる。そしてこれらにより、安定した取水を確保でき、かつまた非常に良好な水質を得ることができる。
【0026】
また、取水管12,14を埋設する砂層3の水深が、当該砂層3の表層部分の砂が50cm以上移動する水深(X)よりも深く、かつ1cm以上移動する水深(Y)よりも浅く設定したことにより、砂層3の表層部分は適宜に、例えば月に1〜2回程度で撹拌洗浄が行われて、砂層3に蓄積した懸濁物やゴミ等が除去されて清浄化され、砂層3の更新を確保することができる。
【0027】
要するに、本実施形態にあっては、砂層3内に形成された生物膜の破壊やシルトによる砂層3の目詰まりを防止でき、また砂層3表面に堆積した懸濁物等を手間をかけずに除去することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上発明の実施の形態でも詳細に説明したように本発明の海水取水システムおよび海水取水方法によれば、砂層がシルトによりフタをされて目詰まりを起こすことを防止できる。また、砂層内に十分な酸素を供給することができ、砂層内の生物膜を維持して取水した海水の水質も向上できる。そしれこれらにより、安定的に十分な水量で取水することができる。
【0029】
また、砂層の表層部に対する撹拌洗浄が達成され、砂層表面に蓄積した懸濁物やゴミ等を除去することができて、安定した取水を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる海水取水システムおよび海水取水方法の一実施形態を示した部分破断斜視図である。
【図2】本発明にかかる海水取水システムおよび海水取水方法の一実施形態を示した断面図である。
【図3】粒径と限界実流速の関係を示したグラフである。
【図4】本発明にかかる海水取水システムおよび海水取水方法の取水原理を説明する図である。
【図5】本発明にかかる海水取水システムおよび海水取水方法における取水部の設置場所の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 海底
3 砂層
4 陸
5 海
10 導水管
12 横取水管
14 縦取水管
16 貯水槽

Claims (3)

  1. 海底の砂層内に取水管を埋設して形成した取水部により、海中から当該砂層を通じて自然浸透してくる海水を取水するシステムにおいて、
    前記砂層中の砂粒子の周りには生物膜が形成されており、
    上記取水部の取水作用によって上記砂層内に発現される海水浸透流速を1.0〜8.0(m/日)とし、
    前記取水部が形成される前記砂層の水深は、当該砂層の表層部分の砂が50cm以上移動する完全移動限界水深よりも深く、かつ1cm以上移動する表層移動限界水深よりも浅いことを特徴とする海水取水システム。
  2. 海底の砂層内に取水管を埋設して形成した取水部により、海中から当該砂層を通じて自然浸透してくる海水を取水する方法において、
    前記砂層中の砂粒子の周りには生物膜が形成されており、
    上記取水部の取水作用によって上記砂層内に発現される海水浸透流速を1.0〜8.0(m/日)とし、
    前記取水部が形成される前記砂層の水深は、当該砂層の表層部分の砂が50cm以上移動する完全移動限界水深よりも深く、かつ1cm以上移動する表層移動限界水深よりも浅いことを特徴とする海水取水方法。
  3. 前記砂層では、前記生物膜により海水のろ過が行われることを特徴とする請求項2に記載の海水取水方法。
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