JP2008141857A - 平面有芯コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】 コイル中心部での磁束密度を高めることのできる平面コイルを提供する。
【解決手段】 平面に巻回したコイル(１)とそのコイル(１)の裏面に配置した磁気シールド体(２)とでを具備する電力伝送用の平面コイルであって、コイル(１)の中心部に形成される中心空間部分に透磁率の高い材料で形成した突起物(３)を位置させるとともに、磁気シールド体(２)を反射率の高い材質で形成した。
【選択図】 図１

Description

本発明は、例えば携帯電話やＰＤＡ等の携帯用小型電子機器の電力系に使用される電力伝送用の平面コイルに関する。
携帯電話やＰＤＡ等の携帯用小型電子機器の充電池を充電する回路などに用いられる電力伝送用コイルでは、１次側コイルの口径(直径)を２次側コイルの口径よりも大径に形成して、１次側コイルと２次側コイルとの相対位置のズレにかかわらず、２次側コイルに充分な起電力を生じさせるようにしている。
通常、平面コイルの場合、中心部分にコイルのない空間部分が生じることから、図３に示すように、コイル中心から少し外周側に変位した位置で最高出力を示すし、コイル中心部分での出力が少し減少することになる。特に、前述のように１次側コイルの口径を２次側コイルの口径よりも大きく形成するものでは、その傾向が顕著に現れる。この結果、２次コイルを１次コイルに対してセットする位置によって、２次コイル側での起電力に差異を生じるという問題がある。
本発明は、このような点に着目してなされたもので、コイル中心部での磁束密度を高めることのできる平面コイルを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために請求項１に記載した本発明は、平面に巻回したコイルとそのコイルの裏面に配置した磁気シールド体とでを具備する電力伝送用の平面コイルにおいて、コイルの中心部に形成される中心空間部分に透磁率の高い材料で形成した突起物を位置させるとともに、磁気シールド体を反射率の高い材質で形成したことを特徴としている。
また、請求項２に記載した本発明では、コイル中心部に形成した突起物を磁気シールド体と一体に形成したことを特徴としている。
本発明では、コイルの中心に形成される空間部分に、透磁率の高い材料で形成した突起物を位置させ、かつシールド材として反射率の高い材質のものを用いていることから、磁束を効率よく前面側に出すとともに、コイル中心部での磁束密度が増加させることができる。
図は本発明の一実施形態を示す１次側コイルを示し、図１は中央縦断面図、図２はその概略構成を示す平面図である。
このコイルは平面内でドーナツ状に巻回したコイル(１)と、このコイル(１)の背面側に配置した磁気シールド材(２)と、コイル(１)の中心部分に形成される空間部分に配置されている突起物(３)とで構成してある。
この突起物(３)は、アモルファス磁性材材料などの透磁率の高い材料を用いて形成してある。したがって、この突起物(３)コイルのコアとしての作用を果たすことになるから、コイル中心部での磁束密度を向上させることができる。
また、磁気シールド材(２)としては、反射率(屈折率)の高い素材を用いて形成してある。これにより、コイル(１)の前面側(コイル設置面側)に磁束を効率よく出すことができる。
上記実施形態では、磁気シールド材(２)と突起物(３)とを別体で構成したものについて説明したが、反射率と透磁率とをの条件を満たすも材料であれば、一体に形成してあってもよい。
本発明は、携帯電話等の携帯用小型電子機器の充電系に使用される電力伝送用コイルなどに利用することができる。
一実施形態を示す１次側コイルの中央縦断面図である。 図２はその概略構成を示す平面図である。 従来のコイル中心からの距離と出力電力との関係を示す図である。
符号の説明
１…コイル、２…磁気シールド材、３…突起物。

Claims (2)

  1. 平面に巻回したコイル(１)とそのコイル(１)の裏面に配置した磁気シールド体(２)とでを具備する電力伝送用の平面コイルにおいて、
    コイル(１)の中心部に形成される中心空間部分に透磁率の高い材料で形成した突起物(３)を位置させるとともに、磁気シールド体(２)を反射率の高い材質で形成したことを特徴とする平面有芯コイル。
  2. コイル中心部に形成した突起物(３)を磁気シールド体(２)と一体に形成した請求項１に記載した平面有芯コイル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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