JPWO2013118482A1 - 電力伝送コイル - Google Patents

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シュテフェン ヴエルナー
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Abstract

コイル個体の寸法に誤差があっても、また両コイルの位置ずれが発生しても、その影響を抑制することができる電力伝送コイルを提供する。内径(Di)を有する第1平面コイルと、第1平面コイルと対向して配され、外径(Do)を有する第2平面コイルと、を有する。第2平面コイルの外径(Do)を第1平面コイルの内径(Di)で除した値を内外径比(Do/Di)とする。第1平面コイルと第2平面コイルとの間の結合係数の変化率を結合係数変化率(Δk)とする。内外径比(Do/Di)と結合係数変化率(Δk)との相関関係において、相関関係の傾きが急増する内外径比(Do/Di)の値以下となるように、第1平面コイルの内径(Di)と第2平面コイルの外径(Do)とが決定される。

Description

本発明は、非接触で電力を伝送するための電力伝送コイルに関するものである。
近年、直接的な電気的接続を持たず、非接触で電力を伝送する非接触給電技術が開発されている。このような非接触給電技術を用いた非接触電力伝送装置が特許文献1に提案されている。この非接触電力伝送装置の斜視図を図8に示す。
図8に示す非接触電力伝送装置は、次の構成を有する。1次側コイル101と2次側コイル102は、軸方向で互いに対向するように配置される。2次側コイル102の外径は1次側コイル101の外径より小さい。1次側コイル101と2次側コイル102の軸方向の外側には、軟磁性材料103、104が配置される。
ここで、1次側コイル101と2次側コイル102の中心軸が合っている状態から2次側コイル102を軸方向と垂直な方向に平行移動させる。コイル間の磁気結合係数の減少率が20%となる2次側コイル102の移動距離をk0.8減衰域とする。図9は、2次側コイル102の外径と1次側コイル101の外径との比(2次側コイルの外径/1次側コイルの外径)と、k0.8減衰域との関係を示すグラフである。図9より、2次側コイル102の外径と1次側コイル101の外径との比が小さくなると、すなわち、2次側コイル102の外径が1次側コイル101の外径より小さくなると、k0.8減衰域が大きくなる。従って、2次側コイル102の外径を1次側コイル101の外径より小さくすることで、同じ外径の場合に比べ、広い範囲で安定した電力伝送が可能となる。
特開2009−188131号公報
図8の非接触電力伝送装置によると、安定した電力伝送が可能となる。しかし、図9より、例えば2次側コイル102の外径と1次側コイル101の外径との比(外径比)が1の時のk0.8減衰域(≒2mm)に対し、外径比が0.3の時のk0.8減衰域(≒14mm)は、およそ7倍である。従って、2次側コイル102と1次側コイル101の、それぞれのコイル個体の外径誤差によって、k0.8減衰域がばらつくことになる。ここで、k0.8減衰域がばらつくと、それを求めるためのコイル間の磁気結合係数(以下、結合係数という)がばらつくことになる。従って、結合係数の関数で表される電力伝送効率が、コイル個体により変化する可能性がある。
本発明は、コイル個体の寸法に誤差があっても、また両コイルの位置ずれが発生しても、その影響を抑制することができる電力伝送コイルを提供する。
本発明の電力伝送コイルは、内径(Di)を有する第1平面コイルと、前記第1平面コイルと対向して配され、外径(Do)を有する第2平面コイルと、を有する。第2平面コイルの外径(Do)を第1平面コイルの内径(Di)で除した値を内外径比(Do/Di)とする。第1平面コイルと第2平面コイルとの間の結合係数の変化率を結合係数変化率(Δk)とする。内外径比(Do/Di)と結合係数変化率(Δk)との相関関係において、相関関係の傾きが急増する内外径比(Do/Di)の値以下となるように、第1平面コイルの内径(Di)と第2平面コイルの外径(Do)とが決定される。
本発明の電力伝送コイルによれば、前記相関関係の傾きが急増する内外径比Do/Diの値以下となるように、第1平面コイルの内径Diと第2平面コイルの外径Doとが決定されるので、決定された内径Diを有する第1平面コイルと、決定された外径Doを有する第2平面コイル間の結合係数変化率Δkが安定する。これにより、両者に通る磁界の変化が比較的安定するので、コイル個体の寸法に誤差があっても、また、両コイルの位置がずれても、その影響を抑制できる電力伝送コイルを実現できる。
図1は、本発明の実施の形態1における電力伝送コイルの斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1における電力伝送コイルの断面図である。 図3は、本発明の実施の形態1における電力伝送コイルの内外径比Do/Diと、結合係数変化率Δkとの関係を示すグラフである。 図4は、本発明の実施の形態2における電力伝送コイルの斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態3における電力伝送コイルの斜視図である。 図6は、本発明の実施の形態4における電力伝送コイルの斜視図である。 図7は、本発明の実施の形態5における電力伝送コイルの斜視図である。 図8は、従来の非接触電力伝送装置の斜視図である。 図9は、従来の非接触電力伝送装置の2次側コイルの外径と1次側コイルの外径との比(2次側コイルの外径/1次側コイルの外径)と、k0.8減衰域との関係を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電力伝送コイルの斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における電力伝送コイルの断面図である。図3は、本発明の実施の形態1における電力伝送コイルの内外径比Do/Diと、結合係数変化率Δkとの関係を示すグラフである。
図1において、電力伝送コイル11は、内径Diを有する第1平面コイル13と、第1平面コイル13と対向して配され、外径Doを有する第2平面コイル15と、を有する。そして、第2平面コイル15の外径Doを第1平面コイル13の内径Diで除した値を内外径比Do/Diとする。また、第1平面コイル13と第2平面コイル15との間の結合係数の変化率を結合係数変化率Δkとする。内外径比Do/Diと結合係数変化率Δkとの相関関係において、相関関係の傾きが急増する内外径比Do/Diの値以下となるように、内径Diと外径Doとが決定される。
これにより、決定された内径Diを有する第1平面コイル13と、決定された外径Doを有する第2平面コイル15との間の結合係数変化率Δkが安定する。そのため、第1平面コイル13と第2平面コイル15の両者に通る磁界の変化が比較的安定し、コイル個体の寸法に誤差があっても、また、両コイルの位置がずれても、結合係数変化率が安定する電力伝送コイル11を実現できる。
以下、より具体的に本実施の形態1の構成、動作について説明する。
図1における電力伝送コイル11は、まず電力の送電を行うための第1平面コイル13を有する。この第1平面コイル13は、リッツ線から構成される。第1平面コイル13のリッツ線は、第1平面コイル13の外側から中央に向けて渦巻状に捲回される。第1平面コイル13の両端は、第1平面コイル取り出し線17によって、図示しない送電回路に電気的に接続される。
また、電力伝送コイル11は、第1平面コイル13と対向して配され、第1平面コイル13から送電される電力を受電するための第2平面コイル15を有する。この第2平面コイル15もリッツ線から構成される。第2平面コイル15のリッツ線は、第1平面コイル13と同様に、第2平面コイル15の外側から中央に向けて渦巻状に捲回される。第2平面コイル15の両端は、第2平面コイル取り出し線19によって、図示しない受電回路に電気的に接続される。
ここで、第1平面コイル13、第2平面コイル15とも、図1に示すように、渦巻状に緻密に捲回され、主に電力伝送に寄与する部分を、第1平面コイル13、および第2平面コイル15と定義する。従って、例えば第1平面コイル取り出し線17や第2平面コイル取り出し線19の引き回しによりループ部分が形成されても、それは第1平面コイル13や第2平面コイル15に含まれないものとする。
次に、第1平面コイル13や第2平面コイル15の大きさの関係について説明する。図2は図1に示した電力伝送コイル11の直径方向における断面図である。図2に示すように、第1平面コイル13の内径Diは、第2平面コイル15の外径Do以上となるように構成している。なお、第1平面コイル13と第2平面コイル15との間隔dは、図2において、第1平面コイル13の上面と第2平面コイル15の下面との距離と定義する。また、内径Diと外径Doは、磁束を有効に発生する寸法のことであるが、これらは実寸(実際に測定した寸法)とほぼ一致するため、本実施の形態1では、内径Diと外径Doは、それぞれの実寸とする。
ここで、内径Diと外径Doとを決定する方法を図3により説明する。図3は、電力伝送コイル11の内外径比Do/Diと結合係数変化率Δkとの関係を示すグラフであり、横軸は内外径比Do/Diを、縦軸は結合係数変化率Δkを、それぞれ示す。なお、内外径比Do/Diは、第2平面コイル15の外径Doを第1平面コイル13の内径Diで除した値と定義する。また、第1平面コイル13と第2平面コイル15が図2の位置、すなわち、両者の中心軸が合致している位置における結合係数をk0とする。また、第2平面コイル15を水平方向に既定距離(例えば5cm)動かした位置における結合係数をk5とする。この場合、結合係数変化率Δkは、結合係数の変化率を表すもので、具体的には、Δk=|k5−k0|/k0より求められる。従って、結合係数変化率Δkが小さいほど、コイル個体の寸法誤差や、両コイルの位置ずれの影響が小さい電力伝送コイル11となる。なお、図3は様々な内外径比Do/Diを持つ第1平面コイル13と第2平面コイル15とを試作し、結合係数変化率Δkを実測した結果である。
図3より、間隔dに関わらず、内外径比Do/Diと結合係数変化率Δkとの相関関係において、内外径比Do/Diが大きくなると、前記相関関係の傾きが急増する点を有することがわかる。なお、前記相関関係の傾きが急増するとは、傾きの値が誤差範囲を超えて増加することと定義する。すなわち、内径Di、外径Do、結合係数変化率Δkに含まれる誤差が影響して得られる相関関係の傾きの増加は、傾きの値の誤差範囲内であって、傾きの急増ではない。傾きの誤差範囲を超えて傾きが増加する相関関係の変化を、傾きの急増という。
これを図3により具体的に説明すると、例えば間隔dが3cmの時、相関関係の傾きが急増する点は、A点である。このA点での内外径比Do/Diは、傾きが比較的小さく、結合係数変化率Δkが安定している領域、すなわち、図3における「Δkの安定範囲(d=3cm)」と記載した領域における最大値となる。そして、このときの内外径比Do/Diの値はちょうど1となる。従って、間隔dが3cmの場合、前記相関関係の傾きが急増する内外径比Do/Diの値(=1)以下となるように、内径Diと外径Doとを決定する。これにより、図3から明らかなように、結合係数変化率Δkが安定する。第1平面コイル13と第2平面コイル15に通る磁界の変化が比較的安定するため、コイル個体の寸法に誤差があっても、また、両コイルの位置がずれても、その影響を抑制することができる。
次に、間隔dが2cmになると、図3に示すように、相関関係の傾きが急増する点は、B点である。このB点での内外径比Do/Diは、傾きが比較的小さく、結合係数変化率Δkが安定している領域、すなわち、図3における「Δkの安定範囲(d=2cm)」と記載した領域における最大値となる。そして、このときの内外径比Do/Diの値は1より大きくなる。同様に、間隔dが1cmになると、図3に示すように、相関関係の傾きが急増する点は、C点となる。このときの内外径比Do/Diの値はB点の場合よりさらに大きくなる。このように、間隔dが小さくなるほど、相関関係の傾きが急増する内外径比Do/Diの値は大きくなる傾向を有する。そして、いずれの場合も、相関関係の傾きが急増する内外径比Do/Diの値以下となるように、内径Diと外径Doとを決定する。これにより、結合係数変化率Δkが安定する。ゆえに、コイル個体の寸法に誤差があっても、また、両コイルの位置がずれても、その影響を抑制することができる。
以上のことから、間隔dが決まっている電力伝送コイル11であれば、図3に従って、間隔dに応じた、相関関係の傾きが急増する内外径比Do/Diから、内径Diと外径Doとを決定すればよい。
また、間隔dが変動する電力伝送システムであれば、図3より、間隔dが1cmから3cmまで変動しても結合係数変化率Δkが安定するA点以下、すなわち、内外径比Do/Diの値が1以下になるように内径Diと外径Doとを決定すればよい。これにより、間隔dが変動しても、コイル個体の寸法誤差や位置ずれの影響を抑制した電力伝送コイル11が得られる。
但し、図3に示すように、内外径比Do/Diが小さくなりすぎると、結合係数変化率Δkは若干上昇し、相関関係の傾きは負になる傾向を示す。これは、内外径比Do/Diが小さくなるほど、第2平面コイル15が第1平面コイル13に比べ小さくなり、第1平面コイル13の発生磁界における位置に応じた変化に、小さな第2平面コイル15が敏感に影響されるためである。従って、内外径比Do/Diが小さくなるほど結合係数変化率Δkは大きくなる。さらに、この場合は第1平面コイル13に対して第2平面コイル15が極めて小さくなるので、十分な電力伝送ができなくなる。ゆえに、十分な電力伝送ができる第2平面コイル15の大きさの範囲においては、図3に示すように、内外径比Do/Diが小さいほうが、相関関係の傾きが急増する内外径比Do/Diの値より内外径比Do/Diが大きい場合に比べ、結合係数変化率Δkの変動は小さい傾向となる。このことから、電力伝送コイル11の用途によって、例えば厳密に結合係数変化率Δkを小さくする必要がない場合には、内外径比Do/Diが小さいほうが、相関関係の傾きが急増する内外径比Do/Diの値より内外径比Do/Diが大きい場合よりはコイル個体の寸法誤差や、両コイルの位置ずれの影響を抑制することが可能な電力伝送コイル11を実現できる。
以上の構成により、相関関係の傾きが急増する内外径比Do/Diの値以下となるように、内径Diと外径Doとが決定されるので、決定された内径Diを有する第1平面コイル13と、決定された外径Doを有する第2平面コイル15間の結合係数変化率Δkが安定する。これにより、両者を通る磁界の変化が比較的安定するため、コイル個体の寸法に誤差があっても、また、両コイルの位置がずれても、その影響を抑制できる電力伝送コイル11を実現できる。
なお、本実施の形態1では、第1平面コイル13を送電用、第2平面コイル15を受電用としたが、これは逆であってもよい。この場合も、本実施の形態1で述べた同等の効果が得られる。
また、本実施の形態1では、第1平面コイル13と第2平面コイル15を図1に示すように円形としたが、これに限定されるものではなく、多角形であってもよい。この場合、内径Di、および外径Doは、多角形を円近似した形状(例えば多角形の各辺の中心を通る円や、外接円、あるいは内接円)において、内径Diと外径Doを定義すればよい。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における電力伝送コイルの斜視図である。
図4において、電力伝送コイル11の第2平面コイル15は、その中心に向かって捲回可能な部分まで捲回される。例えば、第2平面コイル15の中心まで捲回させ、第2平面コイル15の中心において、第2平面コイル取り出し線19と接続させる。
これにより、第2平面コイル15の内径が小さい方が、両コイル間の磁界が安定するため、電力伝送コイル11のコイル個体の寸法誤差や両コイルの位置ずれに対する影響を、さらに抑制することができる。
以下、より具体的に本実施の形態2の構成、動作について説明する。なお、図4において図1と同じ構成には同じ符号を付して、特徴となる部分について述べる。
図4に示すように、第2平面コイル15は外周から中心に向かって、使用するリッツ線の線径で捲回可能な部分まで捲回されている。すなわち、第2平面コイル15の内径が、できるだけ小さくなるように第2平面コイル15が構成される。このような構成とすることで、両コイルの位置がずれても、第1平面コイル13と第2平面コイル15の、それぞれの投影部分が重なる割合が、図1の構成に比べ大きくなる。その結果、位置ずれが生じても両コイルの磁気結合が確保され、両コイル間の磁界が安定する傾向となる。これにより、電力伝送コイル11のコイル個体の寸法誤差や両コイルの位置ずれに対する影響を、さらに抑制することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における電力伝送コイルの斜視図である。
図5に示すように、電力伝送コイル11の両端の第2平面コイル取り出し線19の方向は、互いに異なる方向となる。
これにより、第2平面コイル取り出し線19により形成されるループコイルがもたらす、第1平面コイル13と第2平面コイル15との間の磁界への影響を低減することができ、さらなる結合係数変化率Δkの安定性が得られる。その結果、電力伝送コイル11のコイル個体の寸法に誤差があっても、また、両コイルの位置がずれても、その影響を抑制できる。
以下、より具体的に本実施の形態3の構成、動作について説明する。なお、図5において図1と同じ構成には同じ符号を付して、特徴となる部分について述べる。
図5において、第2平面コイル15における、第2平面コイル取り出し線19は、互いに異なる方向(図5では互いに180°となる方向)としている。その結果、第2平面コイル取り出し線19がループコイルを形成することがなくなる。すなわち、図1の構成では、第2平面コイル取り出し線19が同方向に引き出されているので、2本の第2平面コイル取り出し線19により、第1平面コイル13の上部空間に1ターン分のループコイルが形成される構成となっているが、図5の構成とすることで、この1ターン分のループコイルが形成されない。
不必要なループコイルが形成されると、第2平面コイル15の大きさや巻き数によっては、第1平面コイル13と第2平面コイル15との間の磁界に影響を及ぼす可能性がある。すなわち、第2平面コイル15が図1に示す位置から左方向にずれたとすると、第1平面コイル13の上部空間に形成される不必要なループコイルと、第1平面コイル13との投影部分における重なりの大きさが変化することになる。その結果、第2平面コイル15が位置ずれを起こす方向によっては、結合係数変化率Δkが大きくなるように影響する可能性がある。
これに対し、図5の構成であれば、上記したように、不必要なループコイルが形成されないので、第2平面コイル15がどの方向にずれても、不必要なループコイルに起因した結合係数変化率Δkへの影響がなくなる。従って、さらなる結合係数変化率Δkの安定化が図れる。
なお、本実施の形態では、図5に示すように、第2平面コイル取り出し線19が互いに180°となる方向の構成であるが、これは180°に限定されるものではない。第2平面コイル取り出し線19が、互いに異なる方向であれば、図1の構成よりも、不必要なループコイルによる第1平面コイル13と第2平面コイル15との間の磁界への影響が低減される。ゆえに、第2平面コイル取り出し線19の方向は互いに異なる方向であれば、さらなる結合係数変化率Δkの安定化が図れる。
その結果、電力伝送コイル11のコイル個体の寸法に誤差があっても、また、両コイルの位置がずれても、その影響を抑制できる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における電力伝送コイルの斜視図である。
図6に示すように、電力伝送コイル11の第2平面コイル取り出し線19の方向は、第2平面コイル15に対し垂直方向の部分を有する。
これにより、第1平面コイル13と、それに対向する第2平面コイル取り出し線19との距離が大きくなるので、第2平面コイル取り出し線19により形成されるループコイルの、第1平面コイル13と第2平面コイル15との間の磁界への影響を低減することができ、さらなる結合係数変化率Δkの安定性が得られる。その結果、電力伝送コイル11のコイル個体の寸法に誤差があっても、また、両コイルの位置がずれても、その影響を抑制できる。
以下、より具体的に本実施の形態4の構成、動作について説明する。なお、図6において図1と同じ構成には同じ符号を付して、特徴となる部分について述べる。
図6において、第2平面コイル取り出し線19は、第2平面コイル15との接続点において、第2平面コイル15に対し垂直方向の部分を有し、その先で水平方向に引き出される構成を有する。垂直方向の部分が存在することにより、第1平面コイル13と、それに対向する第2平面コイル取り出し線19との距離が大きくなる。ゆえに、第2平面コイル取り出し線19が形成するループコイルは第1平面コイル13から遠くなるため、その分、ループコイルによる第1平面コイル13と第2平面コイル15との間の磁界への影響が低減される。その結果、さらなる結合係数変化率Δkの安定性が得られ、電力伝送コイル11のコイル個体の寸法に誤差があっても、また、両コイルの位置がずれても、その影響を抑制できる。
なお、第2平面コイル取り出し線19の垂直方向の部分における長さが長いほど結合係数変化率Δkへの影響は小さくなり、いずれ飽和する。従って、第2平面コイル取り出し線19の垂直方向の部分における長さは、結合係数変化率Δkの安定性が得られる必要最低限となるように予め実験的に決定しておけばよい。
また、本実施の形態では、第2平面コイル取り出し線19の垂直方向の部分は、前記第2平面コイル15と接続された部分である。また、本実施の形態では、第2平面コイル取り出し線19は2本ともが垂直方向の部分を有するが、第2平面コイル15の中心側の端部と接続される第2平面コイル取り出し線19だけが垂直方向の部分を有していてもよい。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5における電力伝送コイルの斜視図である。
図7に示すように、電力伝送コイル11は、第1平面コイル13に対して、第2平面コイル15と反対側に、磁性体21を配したものである。
これにより、第1平面コイル13からの、第2平面コイル15とは反対側への漏洩磁束が低減される。これにより、電力伝送コイル11のコイル個体の寸法に誤差があっても、また、両コイルの位置がずれても、その影響を抑制でき、かつ、伝送効率のよい電力伝送コイルを実現できる。
以下、より具体的に本実施の形態5の構成、動作について説明する。なお、図7において図1と同じ構成には同じ符号を付して、特徴となる部分について述べる。
図7に示すように、第1平面コイル13には、第2平面コイル15と反対側、すなわち、図7における第1平面コイル13の下側に、磁性体21が配される。ここで、磁性体21は、磁性金属やフェライト等のセラミックスなどからなり、その形状はブロック状、板状、あるいはシート状であればよい。本実施の形態5では、磁性体21としてフェライトのシートを用いている。
このような構成により、第1平面コイル13の、磁性体21を配した側からの漏洩磁束が低減される。その結果、漏洩磁束による電力伝送効率の低下を抑制することができる。本実施の形態のコイル構成は、実施の形態1と同じであるので、実施の形態1で得られる効果(コイル個体の寸法誤差や、両コイルの位置ずれによる影響の抑制)に加え、電力の伝送効率がよいという効果も得られる。
なお、本実施の形態5で述べた磁性体21は、実施の形態2〜4の構成に適用してもよい。この場合、実施の形態2〜4で得られる効果に加え、電力の伝送効率がよくなるという効果も得られる。
本発明にかかる電力伝送コイルは、コイル個体の寸法に誤差や両コイルの位置ずれが発生しても、その影響を抑制することができるので、特に非接触給電用の電力伝送コイル等として有用である。
11 電力伝送コイル
13 第1平面コイル
15 第2平面コイル
17 第1平面コイル取り出し線
19 第2平面コイル取り出し線
21 磁性体

Claims (8)

  1. 内径(Di)を有する第1平面コイルと、
    前記第1平面コイルと対向して配され、外径(Do)を有する第2平面コイルと、を備え、
    前記第2平面コイルの前記外径(Do)を前記第1平面コイルの前記内径(Di)で除した内外径比(Do/Di)と、前記第1平面コイルと前記第2平面コイル間の結合係数変化率(Δk)との相関関係において、
    前記相関関係の傾きが急増する前記内外径比(Do/Di)の値以下となるように、前記内径(Di)と前記外径(Do)とが決定されるようにした電力伝送コイル。
  2. 前記第2平面コイルは、その中心に向かって捲回可能な部分まで捲回される請求項1に記載の電力伝送コイル。
  3. 前記第2平面コイルの両端に接続された2本の第2平面コイル取り出し線をさらに備え、
    前記2本の第2平面コイル取り出し線の方向が、互いに異なる方向である請求項1に記載の電力伝送コイル。
  4. 前記第2平面コイルの両端に接続された2本の第2平面コイル取り出し線をさらに備え、
    前記2本の第2平面コイル取り出し線のうちの少なくとも1本の方向が、前記第2平面コイルに対し垂直方向の部分を有する請求項1に記載の電力伝送コイル。
  5. 前記第1平面コイルに対して、前記第2平面コイルと反対側に磁性体をさらに配した請求項1に記載の電力伝送コイル。
  6. 前記第1平面コイルは給電用のコイルであり、前記第2平面コイルは受電用のコイルである請求項1に記載の電力伝送コイル。
  7. 前記第2平面コイルは、前記第2平面コイルの中心まで捲回される請求項2に記載の電力伝送コイル。
  8. 前記2本の第2平面コイル取り出し線の方向が、180度異なる請求項3に記載の電力伝送コイル。
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