JP6086189B2 - コイル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル装置に関するものである。
近年、電力伝送方法として、電源コードや送電ケーブルを用いないワイヤレス送電が注目されている。このワイヤレス送電技術としては、有力なものとして電磁誘導を用いた送電および磁界の共鳴を用いた送電の2つの技術が知られている。
磁界の共鳴を用いたワイヤレス送電の手法は、電磁誘導を用いたワイヤレス送電の手法と比較して、大電力を長距離送電することができるという特徴がある。具体的には、数kWの大電力を数mの距離送電できる。
ところで、ワイヤレスによる大電力送電を行った場合、電磁波の不要な輻射が送電機器外部の空間中に発生してしまい、周辺の電子機器に悪影響を及ぼすという問題があった。
上記の問題点を解決するために、特許文献1では、コイルの背後に棒状の磁性体と導電体(アルミニウム)を配置して不要な輻射を低減する技術が提案されている。
米国公開2012/0025602号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、コイルの背後に配置される磁性体が棒状のため、コイル間の磁路が形成されにくく、コイル間の結合を高めることが難しい。そのため、コイル間の電力伝送効率が高まらず、電力伝送に寄与しなかった磁束が外部に漏れることから、不要な輻射が十分に低減されないという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、電力伝送するコイル間の結合を高め、電磁波の不要な輻射の低減効果を向上させることを目的とする。
本発明に係るコイル装置は、第一および第二のコイルと、第一のコイルの第二のコイルと対向する対向面とは反対側に配置される第一のシールド部と、を備え、第一のシールド部は第一の磁性体と、第一の磁性体の第一のコイルと対向する対向面とは反対側に配置される第一の導電体とを有し、第一の磁性体は、第一の基部と、第一の基部から延びる第一の突出部を有し、第一の導電体は、第二の基部と、第二の基部から延びる第二の突出部を有し、第一の突出部の縁部および第二の突出部の縁部が第一のコイルと第二のコイルとの間に位置していることを特徴とする。
本発明によれば、第一のコイルの第二のコイルと対向する対向面とは反対側に、第一の磁性体と、第一の磁性体の第一のコイルと対向する対向面とは反対側に配置される第一の導電体とを有する第一のシールド部を備えている。ここで、磁性体は、磁路の磁気抵抗を減らす作用があり、導電体は、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある。そのため、第一のシールド部が第一の磁性体を有することで、磁路の磁気抵抗が減少し、コイル間の結合が高まる。その結果、コイル間の電力伝送効率が向上し、電磁波の不要な輻射を低減することができる。また、第一のシールド部が第一の導電体を有することで、外部に漏れた磁束が吸収されるため、電磁波の不要な輻射を低減することができる。ここで、外部に漏れた磁束を吸収する作用とは、導電体に鎖交する磁束の渦電流効果により、当該磁束が相殺される現象のことを言う。
さらに、本発明に係るコイル装置は、第一の磁性体が第一の基部と、第一の基部から延びる第一の突出部を備え、第一の導電体が第二の基部と、第二の基部から延びる第二の突出部を備え、第一の突出部の縁部および第二の突出部の縁部が第一のコイルと第二のコイルとの間に位置している。そのため、磁路の磁気抵抗を減らす作用がある第一の磁性体が第一の突出部を備え、第一の突出部の縁部が第一のコイルと第二のコイルとの間に位置するように長く延ばされていることから、磁路の磁気抵抗が減少し、コイル間の結合が高まる。その結果、コイル間の電力伝送効率が向上し、電磁波の不要な輻射の低減効果を向上させることができる。また、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある第一の導電体が第二の突出部を備え、第二の突出部の縁部が第一のコイルと第二のコイルとの間に位置するように長く延ばされていることから、第一のコイルと第二のコイルとの対向方向と直交する方向に漏れる磁束についても、第二の突出部によって吸収されるため、電磁波の不要な輻射の低減効果を向上させることができる。
好ましくは、第二のコイルの第一のコイルと対向する対向面とは反対側に第二のシールド部をさらに備え、第二のシールド部は、第二の磁性体と、第二の磁性体の第二のコイルと対向する対向面とは反対側に配置される第二の導電体とを有し、第二の磁性体は、第三の基部と、第三の基部から延びる第三の突出部を有し、第二の導電体は、第四の基部と、第四の基部から延びる第四の突出部を有し、第三の突出部の縁部および第四の突出部の縁部が第一のコイルと第二のコイルとの間に位置している。
この場合、第二のコイルの第一のコイルと対向する対向面とは反対側において、磁路の磁気抵抗を減らす作用がある第二の磁性体が第三の突出部を備え、第三の突出部の縁部が第一のコイルと第二のコイルとの間に位置するように長く延ばされていることから、磁路の磁気抵抗の減少作用が増すこととなり、コイル間の結合が一層高まる。その結果、コイル間の電力伝送効率が向上し、電磁波の不要な輻射の低減効果を向上させることができる。また、第二のコイルの第一のコイルと対向する対向面とは反対側において、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある第二の導電体が第四の突出部を備え、第四の突出部の縁部が第一のコイルと第二のコイルとの間に位置するように長く延ばされていることから、第一のコイルと第二のコイルとの対向方向と直交する方向に漏れる磁束の吸収作用が増すこととなり、電磁波の不要な輻射の低減効果を向上させることができる。
好ましくは、第一の導電体は、第二の突出部の縁部から第二の突出部の延在方向とは異なる方向に延びる第一の延長部を備えている。
この場合、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある第一の導電体が第一の延長部を備えることで、第一のコイルと第二のコイルとの対向方向と直交する方向に漏れる磁束の吸収作用が増すこととなり、電磁波の不要な輻射の低減効果を一層向上させることができる。
好ましくは、第一の導電体は、第二の突出部の縁部から第二の突出部の延在方向とは異なる方向に延びる第一の延長部を備え、第二の導電体は、第四の突出部の縁部から第四の突出部の延在方向とは異なる方向に延びる第二の延長部を備えている。
この場合、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある第一の導電体が第一の延長部を備え、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある第二の導電体が第二の延長部を備えることで、第一のコイルと第二のコイルとの対向方向と直交する方向に漏れる磁束の吸収作用がさらに増すこととなり、電磁波の不要な輻射の低減効果をより一層向上させることができる。
本発明のコイル装置によれば、電力伝送するコイル間の結合を高め、電磁波の不要な輻射の低減効果を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るコイル装置の構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るコイル装置の構成を示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るコイル装置L1の構成を示す断面図である。
コイル装置L1は、図1に示されるように、第一のコイル10と、第二のコイル20と、第一のシールド部30と、第二のシールド部60とを含む。第一のコイル10と第二のコイル20は、その間に所定の距離を空けて配置され、ワイヤレスにて電力の送受電が行われる。
第一のコイル10は、地中または地面近傍に配設される。ここで、第一のコイル10は、第二のコイル20との電力伝送効率を高めるため、第一のコイル10と第二のコイル20との結合度が大きくなるように、そのコイル径および巻数が適宜設定される。
第二のコイル20は、第一のコイル10からの電力を受電可能に構成され、好ましくは第一のコイル10と同軸上に配設される。ここで、第二のコイル20は、第一のコイル10との電力伝送効率を高めるため、第一のコイル10と第二のコイル20との結合度が大きくなるように、そのコイル径および巻数が適宜設定される。
第一のシールド部30は、第一のコイル10の第二のコイル20と対向する対向面とは反対側に配置されている。第一のシールド部30は、第一の磁性体40と、第一の磁性体40の第一のコイル10と対向する対向面とは反対側に配置される第一の導電体50とを含む。すなわち、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向において、第二のコイル20から第一のコイル10に向かう方向で、第一のコイル10、第一の磁性体40、第一の導電体50の順で配置されている。ここで、第一の磁性体40と第一の導電体50とは、接触して配置される必要はなく、その間に空隙または絶縁体を設けても良い。
第一の磁性体40は、磁性体から構成され、磁路の磁気抵抗を減らし、コイル間の磁気的な結合を高める作用を有する。磁性体としては、例えばセンダスト、MnZnフェライト、アモルファス、パーマロイなどが挙げられる。磁性体の透磁率および電気抵抗は高ければ高いほど好ましく、これらの中では、特にMnZnフェライトが好ましい。第一の磁性体40は、第一の基部41と、第一の基部41から延びる第一の突出部42とをさらに含む。
第一の基部41は、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向と直交する方向に沿って延びている。本実施形態では、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向から見て、第一の基部41の外輪郭は、第一のコイル10の外輪郭よりも外側に位置している。
第一の突出部42は、第一の基部41の延在方向とは異なる方向に延びている。言い換えると、第一の突出部42は、第一の基部41に対して、第一のコイル10の方向に傾く勾配を有している。ここで、第一の基部41と第一の突出部42とのなす角度α1は、90°〜135°の範囲に設定するのが好ましい。角度α1が90°未満であると、角度α1が上記範囲内である場合と比較して、第一のコイル10と第一の突出部42との間で磁束のループが形成され易くなり、電力伝送効率が低下する傾向にある。一方、角度α1が135°を超えると、角度α1が上記範囲内である場合と比較して、第一の磁性体40が大きくなるのに伴い、コイル装置が大型化するという弊害が生じやすい。
第一の突出部42の一方の縁部は、第一の基部41の外周縁に連結されている。第一の突出部42の他方の縁部は、第一のコイル10と第二のコイル20との間に位置している。すなわち、第一の基部41からみて、第一のコイル10よりも第一の突出部42の他方の縁部が高い位置(図示上方)に位置している。また、第一の突出部42は第一のコイル10の周囲を囲むように配置されている。これにより、第一のコイル10は、第一の基部41と第一の突出部42によって画定される空間内部に位置することとなる。
第一の導電体50は、導電体から構成され、電磁波を吸収する作用を有する。導電体としては、例えばアルミニウム、銅、銀などが挙げられる。導電体は、非磁性でも良く、その導電率は高ければ高いほど好ましい。第一の導電体50は、第二の基部51と、第二の基部51から延びる第二の突出部52とをさらに含む。本実施形態では、第二の基部51と第二の突出部52は、一体的に形成されている。
第二の基部51は、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向と直交する方向に沿って延びている。本実施形態では、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向から見て、第二の基部51の外輪郭は、第一のコイル10の外輪郭よりも外側に位置している。
第二の突出部52は、第二の基部51の延在方向とは異なる方向に延びている。言い換えると、第二の突出部52は、第二の基部51に対して、第一のコイル10の方向に傾く勾配を有している。ここで、第二の基部51と第二の突出部52とのなす角度β1は、第一の基部41と第一の突出部42とのなす角度α1と同一であると好ましい。第二の突出部52を第一の突出部42の延在方向に沿って配置することで、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向と直交する方向に漏れる磁束を確実に吸収することができるためである。
第二の突出部52の一方の縁部は、第二の基部51の外周縁に連結されている。第二の突出部52の他方の縁部は、第一のコイル10と第二のコイル20との間に位置している。すなわち、第二の基部51からみて、第一のコイル10よりも第二の突出部52の他方の縁部が高い位置(図示上方)に位置している。また、第二の突出部52は第一のコイル10の周囲を囲むように配置されている。これにより、第一のコイル10は、第二の基部51と第二の突出部52によって画定される空間内部に位置することとなる。
第二のシールド部60は、第二のコイル20の第一のコイル10と対向する対向面とは反対側に配置されている。第二のシールド部60は、第二の磁性体70と、第二の磁性体70と第二のコイル20と対向する対向面とは反対側に配置される第二の導電体80とを含む。すなわち、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向において、第一のコイル10から第二のコイル20に向かう方向で、第二のコイル20、第二の磁性体70、第二の導電体80の順で配置されている。ここで、第二の磁性体70と第二の導電体80は、接触して配置される必要はなく、その間に空隙または絶縁体を設けても良い。
第二の磁性体70は、磁性体から構成され、磁路の磁気抵抗を減らし、コイル間の磁気的な結合を高める作用を有する。磁性体としては、例えばセンダスト、MnZnフェライト、アモルファス、パーマロイなどが挙げられる。磁性体の透磁率および電気抵抗は高ければ高いほど好ましく、これらの中では、特にMnZnフェライトが好ましい。第二の磁性体70は、第三の基部71と、第三の基部71から延びる第三の突出部72とをさらに含む。
第三の基部71は、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向と直交する方向に沿って延びている。本実施形態では、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向から見て、第三の基部71の外輪郭は、第二のコイル20の外輪郭よりも外側に位置している。
第三の突出部72は、第三の基部71の延在方向とは異なる方向に延びている。言い換えると、第三の突出部72は、第三の基部71に対して、第二のコイル20の方向に傾く勾配を有している。ここで、第三の基部71と第三の突出部72とのなす角度α2は、90°〜135°の範囲に設定するのが好ましい。角度α2が90°未満であると、角度α2が上記範囲内の場合と比較して、第二のコイル20と第三の突出部72との間で磁束のループが形成され易くなり、電力伝送効率が低下する傾向にある。一方、角度α2が135°を超えると、角度α2が上記範囲内の場合と比較して、第二の磁性体70が大きくなるのに伴い、コイル装置が大型化するという弊害が生じやすい。尚、角度α1と角度α2を同一に設定すると、コイル間の磁気的な結合が高まり良好である。
第三の突出部72の一方の縁部は、第三の基部71の外周縁に連結されている。第三の突出部72の他方の縁部は、第一のコイル10と第二のコイル20との間に位置している。すなわち、第三の基部71からみて第二のコイル20よりも第三の突出部72の他方の縁部が高い位置(図示下方)に位置している。また、第三の突出部72は第二のコイル20の周囲を囲むよう配置されている。これにより、第二のコイル20は、第三の基部71と第三の突出部72によって画定される空間内部に位置することとなる。
第二の導電体80は、導電体から構成され、電磁波を吸収する作用を有する。導電体としては、例えばアルミニウム、銅、銀などが挙げられる。導電体は、非磁性でも良く、その導電率は高ければ高いほど好ましい。第二の導電体80は、第四の基部81と、第四の基部81から延びる第四の突出部82とをさらに含む。本実施形態では、第四の基部81と第四の突出部82は、一体的に形成されている。
第四の基部81は、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向と直交する方向に沿って延びている。本実施形態では、第一のコイル10と第二のコイル20の対向方向から見て、第四の基部81の外輪郭は、第二のコイル20の外輪郭よりも外側に位置している。
第四の突出部82は、第四の基部81の延在方向とは異なる方向に延びている。言い換えると、第四の突出部82は、第四の基部81に対して、第二のコイル20の方向に傾く勾配を有している。ここで、第四の基部81と第四の突出部82とのなす角度β2は、第三の基部71と第三の突出部72とのなす角度α2と同一であると好ましい。第四の突出部82を第三の突出部72の延在方向に沿って配置することで、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向と直交する方向に漏れる磁束を確実に吸収することができるためである。
第四の突出部82の一方の縁部は、第四の基部81の外周縁に連結されている。第四の突出部82の他方の縁部は、第一のコイル10と第二のコイル20との間に位置している。すなわち、第四の基部81からみて第二のコイル20よりも第四の突出部82の他方の縁部が高い位置(図示下方)に位置している。また、第四の突出部82は第二のコイル20の周囲を囲むように配置されている。これにより、第二のコイル20は、第四の基部81と第四の突出部82によって画定される空間内部に位置することとなる。
以上のように、本実施形態に係るコイル装置L1では、第一のコイル10の第二のコイル20と対向する対向面とは反対側に、第一の磁性体40と、第一の磁性体40の第一のコイル10と対向する対向面とは反対側に配置される第一の導電体50を有する第一のシールド部30を備えている。ここで、磁性体は、磁路の磁気抵抗を減らす作用があり、導電体は、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある。そのため、第一のシールド部30が第一の磁性体40を有することで、磁路の磁気抵抗が減少し、コイル間の結合が高まる。その結果、コイル間の電力伝送効率が向上し、電磁波の不要な輻射を低減することができる。また、第一のシールド部30が第一の導電体50を有することで、外部に漏れた磁束が吸収されるため、電磁波の不要な輻射を低減することができる。
さらに、本実施形態に係るコイル装置L1では、第一の磁性体40が第一の基部41と、第一の基部41から延びる第一の突出部42を備え、第一の導電体50が第二の基部51と、第二の基部51から延びる第二の突出部52を備え、第一の突出部42の縁部および第二の突出部52の縁部が第一のコイル10と第二のコイル20との間に位置している。そのため、磁路の磁気抵抗を減らす作用がある第一の磁性体40が第一の突出部42を備え、第一の突出部42の縁部が第一のコイル10と第二のコイル20との間に位置するように長く延ばされていることから、磁路の磁気抵抗が減少し、コイル間の結合が高まる。その結果、コイル間の電力伝送効率が向上し、電磁波の不要な輻射の低減効果を向上させることができる。また、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある第一の導電体50が第二の突出部52を備え、第二の突出部52の縁部が第一のコイル10と第二のコイル20との間に位置するように長く延ばされていることから、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向と直交する方向に漏れる磁束についても、第二の突出部52によって吸収されるため、電磁波の不要な輻射の低減効果を向上させることができる。
本実施形態に係るコイル装置L1においては、第二のコイル20の第一のコイル10と対向する対向面とは反対側に第二のシールド部60をさらに備え、第二のシールド部60は、第二の磁性体70と、第二の磁性体70の第二のコイル20と対向する対向面とは反対側に配置される第二の導電体80とを有し、第二の磁性体70は、第三の基部71と、第三の基部71から延びる第三の突出部72を有し、第二の導電体80は、第四の基部81と、第四の基部81から延びる第四の突出部82を有し、第三の突出部72の縁部および第四の突出部82の縁部が第一のコイル10と第二のコイル20との間に位置している。これにより、第二のコイル20の第一のコイル10と対向する対向面とは反対側において、磁路の磁気抵抗を減らす作用がある第二の磁性体70が第三の突出部72を備え、第三の突出部72の縁部が第一のコイル10と第二のコイル20との間に位置するように長く延ばされていることから、磁路の磁気抵抗の減少作用が増すこととなり、コイル間の結合が一層高まる。その結果、コイル間の電力伝送効率が向上し、電磁波の不要な輻射の低減効果を向上させることができる。また、第二のコイル20の第一のコイル10と対向する対向面とは反対側において、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある第二の導電体80が第四の突出部82を備え、第四の突出部82の縁部が第一のコイル10と第二のコイル20との間に位置するように長く延ばされていることから、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向と直交する方向に漏れる磁束の吸収作用が増すこととなり、電磁波の不要な輻射の低減効果を向上させることができる。
(第2実施形態)
続いて、図2を参照して、本発明の第2実施形態の構成について説明する。図2は、本発明の第2実施形態に係るコイル装置L2の構成を示す断面図である。第2実施形態に係るコイル装置L2は、第一の導電体50および第二の導電体80が延長部を備えている点において、第1実施形態に係るコイル装置L1と異なっている。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
コイル装置L2は、第1実施形態のコイル装置L1と同様に、第一のコイル10と、第二のコイル20と、第一のシールド部30と、第二のシールド部60とを含む。
第一のシールド部30は、第1実施形態と同様、第一のコイル10の第二のコイル20と対向する対向面とは反対側に配置されている。第一のシールド部30は、第一の磁性体40と、第一の磁性体40の第一のコイル10と対向する対向面と反対側に配置される第一の導電体50とを含む。すなわち、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向において、第二のコイル20から第一のコイル10に向かう方向で、第一のコイル10、第一の磁性体40、第一の導電体50の順で配置されている。但し、本実施形態では、第一の導電体50が、第二の基部51と、第二の基部51から延びる第二の突出部52と、第二の突出部52から延びる第一の延長部53を備えており、この点が第1実施形態と相違する。
第一の延長部53は、第二の突出部52の延在方向とは異なる方向に延びている。本実施形態では、第一の延長部53と第二の基部51の延在方向が同一となっている。
第二のシールド部60は、第1実施形態と同様、第二のコイル20の第一のコイル10と対向する対向面とは反対側に配置されている。第二のシールド部60は、第二の磁性体70と、第二の磁性体70の第二のコイル20と対向する対向面とは反対側に配置される第二の導電体80とを含む。すなわち、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向において、第一のコイル10から第二のコイル20に向かう方向で、第二のコイル20、第二の磁性体70、第二の導電体80の順で配置されている。但し、本実施形態では、第二の導電体80が、第四の基部81と、第四の基部81から延びる第四の突出部82と、第四の突出部82から延びる第二の延長部83を備えており、この点が第1実施形態と相違する。
第二の延長部83は、第四の突出部82の延在方向とは異なる方向に延びている。本実施形態では、第二の延長部83と第四の基部81の延在方向が同一となっている。
以上のように、本実施形態に係るコイル装置L2では、第一の導電体50は、第二の突出部52の縁部から第二の突出部52の延在方向とは異なる方向に延びる第一の延長部53を備え、第二の導電体80は、第四の突出部82の縁部から第四の突出部82の延在方向とは異なる方向に延びる第二の延長部83を備えている。そのため、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある第一の導電体50が第一の延長部53を備えることで、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向と直交する方向に漏れる磁束の吸収作用が増すこととなり、電磁波の不要な輻射の低減効果を一層向上させることができる。また、外部に漏れた磁束を吸収する作用がある第二の導電体80が第二の延長部83を備えることで、第一のコイル10と第二のコイル20との対向方向と直交する方向に漏れる磁束の吸収作用がさらに増すこととなり、電磁波の不要な輻射の低減効果をより一層向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。また、記載した構成要素は、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一なものが含まれる。さらに、記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
10…第一のコイル、20…第二のコイル、30…第一のシールド部、40…第一の磁性体、41…第一の基部、42…第一の突出部、50…第一の導電体、51…第二の基部、52…第二の突出部、53…第一の延長部、60…第二のシールド部、70…第二の磁性体、71…第三の基部、72…第三の突出部、80…第二の導電体、81…第四の基部、82…第四の突出部、83…第二の延長部、α1…第一の基部と第一の突出部とのなす角度、α2…第三の基部と第三の突出部とのなす角度、β1…第二の基部と第二の突出部とのなす角度、β2…第四の基部と第四の突出部とのなす角度、L1,L2…コイル装置。

Claims (3)

  1. 磁気的に結合し、他のコイルを介することなくワイヤレスにて電力の送受電が行われる第一および第二のコイルと、前記第一のコイルの前記第二のコイルと対向する対向面とは反対側に配置される第一のシールド部と、前記第二のコイルの前記第一のコイルと対向する対向面とは反対側に配置される第二のシールド部と、を備え、前記第一のシールド部は、第一の磁性体と、前記第一の磁性体の前記第一のコイルと対向する対向面とは反対側に配置される第一の導電体とを有し、前記第一の磁性体は、第一の基部と、前記第一の基部から延びる第一の突出部を有し、前記第一の導電体は、第二の基部と、前記第二の基部から延びる第二の突出部を有し、前記第一の突出部の縁部および前記第二の突出部の縁部が前記第一のコイルと前記第二のコイルとの間に位置し、前記第二のシールド部は、第二の磁性体と、前記第二の磁性体の前記第二のコイルと対向する対向面とは反対側に配置される第二の導電体とを有し、前記第二の磁性体は、第三の基部と、前記第三の基部から延びる第三の突出部を有し、前記第二の導電体は、第四の基部と、前記第四の基部から延びる第四の突出部を有し、前記第三の突出部の縁部および前記第四の突出部の縁部が前記第一のコイルと前記第二のコイルとの間に位置していることを特徴とするコイル装置。
  2. 前記第一の導電体は、前記第二の突出部の縁部から前記第二の突出部の延在方向とは異なる方向に延びる第一の延長部を備えていることを特徴とする請求項に記載のコイル装置。
  3. 前記第一の導電体は、前記第二の突出部の縁部から前記第二の突出部の延在方向とは異なる方向に延びる第一の延長部を備え、前記第二の導電体は、前記第四の突出部の縁部から前記第四の突出部の延在方向とは異なる方向に延びる第二の延長部を備えていることを特徴とする請求項に記載のコイル装置。
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