JP2008140233A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源に異常が発生したときにバックアップすべきデータを保存する電子機器において、構成が複雑でなく十分な小型化を図ることができる。
【解決手段】プリンタ10では、電源に異常が発生したとき、メインコントローラ20はバックアップすべきデータをバックアップ専用マイコン30に送信し、バックアップ専用マイコン30はそのバックアップすべきデータを受信すると共にバックアップ用コンデンサ36の電気エネルギをLDO34を介して消費しつつそのデータをEEPROM38,58に保存する。このように、電源に異常が発生したときにバックアップ専用マイコン30が消費する電気エネルギは、電源供給源の切り換え動作を行うことなくバックアップ用コンデンサ36から供給される。したがって、電源供給源の切り換え動作が必要な場合に比べて、構成が複雑でなく十分な小型化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器に関し、詳しくは電源に異常が発生したときにバックアップすべきデータを保存する電子機器に関する。
従来より、電源に異常が発生したとき、バックアップすべきデータを保存する電子機器が知られている。例えば、特許文献1に記載された電子機器では、電源ユニットへの商用電源が停止したことを検出すると、切換部は電源供給線に供給する直流電源供給源を交流−直流交換部の出力から簡易バックアップ電源に切り換え、補助記憶装置電源制御部は補助記憶装置内の電源供給源を電源供給線から補助電源に切り換える。そして、総合処理部は、主記憶部から補助記憶装置の高速バッファへのデータ退避処理を行い、補助記憶装置電源制御部は、高速バッファから不揮発性記憶装置へのデータ書き込み処理を行う。こうすることにより、電源に異常が発生したときに総合処理部がデータ退避処理のみならずデータ書き込み処理まで行う場合に比べて、簡易バックアップ電源の容量を少なくすることが可能となる。
特開2004−348641号公報
しかしながら、こうした電子機器では、電源に異常が発生したときに切換部により直流電源供給源を切り換えたり補助記憶装置の電源供給源を切り換える必要があるため、装置構成が複雑になりやすく十分な小型化を図ることが難しいという問題があった。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、電源に異常が発生したときにバックアップすべきデータを保存する電子機器において、構成が簡素で十分な小型化を図ることができるものを提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
本発明の電子機器は、
データを保存可能な不揮発性メモリと、
バックアップすべきデータを前記不揮発性メモリに保存するバックアップ制御手段と、
電源から直接又は間接的に得られる所定の直流電圧を入力し前記バックアップ制御手段を駆動する第1直流電圧に変換し該バックアップ制御手段に出力する第1直流電圧生成手段と、
前記第1直流電圧生成手段の入力側に接続され、前記所定の直流電圧が印加されることにより蓄電されるバックアップ用コンデンサと、
前記バックアップ制御手段にデータを送信可能に接続され、前記電源から前記バックアップ用コンデンサ及び前記第1直流電圧生成手段を介することなく得られる第2直流電圧により駆動されるメイン制御手段と、
を備え、
前記電源に異常が発生したときには、前記メイン制御手段は、バックアップすべきデータを前記バックアップ制御手段に送信し、前記バックアップ制御手段は、前記バックアップすべきデータを受信して前記バックアップ用コンデンサの電気エネルギを前記第1直流電圧生成手段を介して消費しつつ前記不揮発性メモリに前記データを保存するものである。
この電子機器では、電源に異常が発生したとき、メイン制御手段はバックアップすべきデータをバックアップ制御手段に送信し、バックアップ制御手段はそのバックアップすべきデータを受信すると共にバックアップ用コンデンサの電気エネルギを第1直流電圧生成手段を介して消費しつつそのデータを不揮発性メモリに保存する。このように、電源に異常が発生したときにバックアップ制御手段が消費する電気エネルギは、電源供給源の切り換え動作を行うことなくバックアップ用コンデンサから供給される。したがって、電源供給源の切り換え動作が必要な場合に比べて、構成が簡素で十分な小型化を図ることができる。もとより、電源に異常が発生したとしてもメイン制御手段はバックアップ用コンデンサの電気エネルギを消費しないため、その分バックアップ用コンデンサを小型化することができる。
なお、不揮発性メモリとは、電源を切っても記憶内容を保持することができるメモリをいい、例えばフラッシュメモリのような半導体メモリのほか、HDDのような磁気ディスクなどが挙げられる。また、電源に異常が発生したとは、停電等により電源から電力を供給できなくなった場合のほか、電源そのものは正常だがその電源から電子機器へ電力を供給するラインに異常が生じて電力を供給できなくなった場合も含む。
本発明の電子機器は、前記電源と前記第1直流電圧生成手段との間に設けられ、前記電源から前記所定の直流電圧より高い高圧の直流電圧を入力し前記所定の直流電圧に降圧して前記第1直流電圧生成手段へ出力する所定直流電圧生成手段と、前記電源と前記メイン制御手段との間に設けられ、前記電源から前記高圧の直流電圧を入力し前記第2直流電圧に降圧して前記メイン制御手段へ出力する第2直流電圧生成手段と、を備え、前記メイン制御手段は、前記高圧の直流電圧が所定の下限値を下回ったときに前記電源に異常が発生したと判定してもよい。こうすれば、電源に異常が発生したことを確実に検出することができる。なお、所定の下限値は、例えば電源からの電力供給が継続しているときには取り得ない値に設定してもよい。このとき、前記バックアップ用コンデンサは、前記所定直流電圧生成手段と前記第1直流電圧生成手段とを繋ぐ電線の途中に設けられた分岐点に前記所定の直流電圧が印加されるように接続され、該分岐点の直前には前記所定直流電圧生成手段から前記分岐点へ電流が流れるのを許容し逆方向に流れるのを禁止するダイオードが設けられていてもよい。こうすれば、所定直流電圧生成手段の出力電圧が何らかの原因で低下してゼロ又はそれに近い値になったとしても、バックアップ用コンデンサの電圧がすぐに低下してしまうことはない。
本発明の電子機器において、前記第1直流電圧生成手段は、ロー・ドロップアウト・レギュレータ(LDO)であってもよい。こうすれば、第1直流電圧生成手段としてDC/DCコンバータを採用する場合に比べて、機器全体をより小型にすることができる。
本発明の電子機器において、前記不揮発性メモリは、前記バックアップ用コンデンサの電気エネルギを前記第1直流電圧生成手段を介して消費可能としてもよい。こうすれば、バックアップすべきデータを保存する場合の不揮発性メモリの電源をバックアップ用コンデンサとは別に用意する必要がない。
本発明の電子機器は、前記メイン制御手段に制御されるプリント機構を備え、前記不揮発性メモリは、機器本体及び前記プリント機構の一構成要素である着色剤カートリッジの少なくとも一方に取り付けられていてもよい。こうすれば、電源に異常が生じたときにプリント機構に関する情報(例えば着色剤の残量や発熱状況、通電時間など)が不揮発性メモリに保存されるため、電源が正常に戻ったあと再び印刷する場合に便利である。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるプリンタ10の構成の概略を示す構成図である。
本実施形態のプリンタ10は、図1に示すように、商用交流電源に接続される電源ユニット12と、プリント機構50を内蔵するプリンタ本体18とを備えている。
電源ユニット12は、商用交流電源13を交流−直流変換回路15により42Vの直流電圧に変換し、その42Vの直流電圧を電源供給線14を介してプリンタ本体18に供給する。この電源ユニット12の内部には、電圧波形の余計な振動を除去して滑らかな波形にするための平滑コンデンサ16が電源供給線14に接続されている。平滑コンデンサ16の容量は42Vの電源品質によって決定すればよく、例えば220μF/50Vとしてもよい。なお、商用交流電源13の交流電圧は、例えば100Vとか200Vである。
プリンタ本体18は、電源供給線14を介して42Vの直流電圧が供給されるプリント機構50と、このプリント機構50を制御するメインコントローラ20と、メインコントローラ20と双方向通信を行うと共に不揮発性メモリであるEEPROM38,58にデータを保存するバックアップ専用マイコン30と、電源供給線14の42Vの直流電圧を変換してLDO(ロー・ドロップアウト・レギュレータ)34やメインコントローラ20に出力するDC/DCコンバータ32と、このDC/DCコンバータ32から出力される5Vの直流電圧をバックアップ専用マイコン30の駆動電圧である3.3Vの直流電圧に降圧してバックアップ専用マイコン30に出力するLDO34と、このLDO34の入力側に接続されたバックアップ用コンデンサ36とを備えている。
プリント機構50は、プリンタ本体18の内部に配置され、左右方向にループ状に架け渡されたタイミングベルト51により駆動されガイド52に沿って左右に往復動するキャリッジ53と、このキャリッジ53に搭載されシアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ54と、各インクカートリッジ54から供給された各インクに圧力をかけてノズルから用紙Pに向かってインクを吐出する印刷ヘッド55と、給紙された用紙Pを手前側の排紙トレイ(図示せず)へ送り出す搬送ローラ56とを備えている。印刷ヘッド55は、ここでは圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。このプリント機構50のうち、搬送ローラ56を回転させるモータやタイミングベルト51を回転させるモータ、印刷ヘッド55を駆動する駆動回路などには、電源供給線14からの42Vの直流電圧が供給される。
メインコントローラ20は、CPU22を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムや各種データなどを記憶したROM24と、一時的にデータを記憶するRAM26と、電源供給線14の直流電圧を図示しないA/D変換回路を介して入力し所定の下限電圧と比較して電源供給線14の直流電圧が下限電圧を下回ったときに割込信号(NMI)である停電発生信号を出力する電源異常検出センサ28とを備えている。このメインコントローラ20は、CPU22等を1つのチップに混載することによりSOC(システム・オン・ア・チップ)としてもよい。また、下限電圧は、電源ユニット12が正常なときには取り得ない値に設定してもよく、例えば37Vとか38Vとしてもよい。
バックアップ専用マイコン30は、メインコントローラ20からバックアップすべきデータを受信してプリンタ本体18に搭載されたEEPROM38にそのデータを保存したり、インクカートリッジ54のICチップ57に搭載されたEEPROM58にそのデータの一部であるインク残量を保存したりする。このバックアップ専用マイコン30は、図示しない電源スイッチがオンされたときに、EEPROM58からインク残量を読み出してメインコントローラ20へ送信する。このように、バックアップ専用マイコン30は、メインコントローラ20と双方向通信が可能となっている。
DC/DCコンバータ32は、電源供給線14から42Vの直流電圧を入力し5Vの直流電圧に降圧してLDO(ロー・ドロップアウト・レギュレータ)34へ出力する。また、DC/DCコンバータ32は、電源供給線14から42Vの直流電圧を入力しメインコントローラ20の駆動電圧である3.3Vの直流電圧に降圧してメインコントローラ20に出力する。
LDO34は、DC/DCコンバータ32からの5Vの直流電圧をバックアップ専用マイコン30の駆動電圧である3.3Vの直流電圧に降圧してバックアップ専用マイコン30に出力する。
バックアップ用コンデンサ36は、DC/DCコンバータ32とLDO34との間にダイオード37を介して接続され、LDO34の入力側の直流電圧(5V)が電極間に印加されることにより電気エネルギを蓄積する。このバックアップ用コンデンサ36の容量は、バックアップ専用マイコン30がEEPROM38,58へデータを保存するのに要する時間やそのときの消費電流を考慮して決定すればよく、例えば1000μF/6.3Vとしてもよい。また、ダイオード37は、DC/DCコンバータ32からLDO34やバックアップ用コンデンサ36へ向かう電流の流れを許容するが、これと逆方向の流れを禁止する。
次に、こうして構成された本実施形態のプリンタ10の動作、特に停電や電源コードのコンセント抜け等のように電源ユニット12に異常が発生したときの動作について説明する。図2は、停電や図示しない電源コードのコンセント抜け等により電源供給線14の直流電圧が所定の下限電圧を下回ったときのプリンタ10におけるシーケンスチャートである。
電源供給線14の直流電圧が所定の下限電圧を下回ると、電源異常検出センサ28は停電発生信号をCPU22に出力する(ステップS110)。この停電発生信号を受信したCPU22は、RAM24に記憶されている各種データのうちバックアップすべきデータを読み出し、それらをバックアップ専用マイコン30へ送信する(ステップS120)。すると、バックアップ専用マイコン30は、受信したそれらのデータを図示しない高速バッファに一時記憶する。メインコントローラ20からバックアップ専用マイコン30へのデータの受け渡しに要する時間は非常に短く、通常は1〜2msec程度である。ここで、電源供給線14の42Vの直流電圧が所定の下限電圧(37Vとか38V)を下回ったあと数V(例えば6V程度)に落ちるまでには僅かながら時間がかかり、その時間はバックアップすべきデータの受け渡しに要する時間よりも長い。このため、CPU22が電源異常検出センサ28から停電発生信号を入力したあとも、メインコントローラ20には数msecの間、DC/DCコンバータ32を介して電力が供給され、バックアップすべきデータをバックアップ専用マイコン30へ送信することが可能となる。
一方、バックアップ専用マイコン30は、受信したバックアップすべきデータをEEPROM38,58へ書き込む(ステップS130)。この書き込みに要する時間は、通常は300msec程度である。ここで、電源供給線14の電圧が所定の下限電圧を下回ることによりDC/DCコンバータ32からLDO34へ5Vの直流電圧が入力されなくなったとしても、LDO34の入力側に接続されているバックアップ用コンデンサ36に蓄積された電気エネルギがLDO34を介してバックアップ専用マイコン30やプリンタ本体18に搭載されたEEPROM38,インクカートリッジ54に搭載されたEEPROM58へ供給される。このバックアップ用コンデンサ36の電気エネルギが消費されるまでに要する時間は、バックアップ専用マイコン30がEEPROM38,58へバックアップすべきデータを書き込む時間よりも長くなるようにバックアップ用コンデンサ36の容量が設定されている。このため、CPU22が電源異常検出センサ28から停電発生信号を入力したあとも、バックアップ専用マイコン30やEEPROM38,58にはLDO34を介してバックアップ用コンデンサ36の電気エネルギが供給され、バックアップすべきデータをEEPROM38,58へ保存し終えることが可能となる。また、DC/DCコンバータ32とLDO34とを繋ぐ電線の途中に設けられた分岐点(バックアップ用コンデンサ36へ分岐する点)の直前にダイオード37が設けられている。このため、バックアップ用コンデンサ36の電圧は、DC/DCコンバータ32の出力電圧が何らかの原因で低下してゼロ又はそれに近い値になったとしても、すぐに低下してしまうことはない。
なお、バックアップすべきデータとしては、例えば、インクカートリッジ54のインク残量、プリント機構50の各部における発熱状況、プリンタ10の通電時間、プリント機構50のメカの固有情報、印刷ヘッド55の固有情報、エラーコードなどが挙げられる。インク残量は、次のようにして更新される。すなわち、図示しない電源スイッチがオンされたとき、バックアップ専用マイコン30がインクカートリッジ54のEEPROM58からインク残量を読み込んでメインコントローラ20に送信する。すると、メインコントローラ20がそのインク残量を元のインク残量として記憶する一方、予め定められた1ドットあたりのインク消費量とインクを吐出したドットのカウント数とを乗じることにより今回のインク消費量を算出し、元のインク残量から今回のインク消費量を差し引いた値を新たなインク残量とする。また、プリンタ本体18に搭載されたEEPROM38には、これらのバックアップすべきデータのすべてが保存されるが、インクカートリッジ54に搭載されたEEPROM58には、これらのうちカートリッジに関連する情報(例えばインク残量)のみが保存される。
図3は、本実施形態のプリンタ10において、電源ユニット12に異常が発生したときの各部の電圧の時間変化を表すタイムチャートである。図3に示すように、電源供給線14の電圧は、停電や図示しない電源コードのコンセント抜け等の異常が発生すると、平滑コンデンサ16の容量はバックアップ電源としての使用を考慮していないため、急激に低下してゼロに至る。一方、ダイオード37のカソード電圧(LDO34の入力電圧)は、電荷が蓄積されたバックアップ用コンデンサ36に接続されているため、異常発生後もバックアップ用コンデンサ36の容量に基づく時間だけ維持される。このため、LDO34の出力電圧も、ダイオード37のカソード電圧が低下するまではそのまま維持される。そして、異常発生の検出後にバックアップ専用マイコン30がEEPROM38,58へのデータ保存を行う。ここで、EEPROM38,58へのデータ保存に必要なバックアップ用コンデンサ36の容量は、下記式(1)により算出される。式(1)でCはコンデンサ容量、ΔVはダイオード37のカソード電圧とLDO34の出力電圧との差、消費電流はデータ保存に必要な電流、作業時間はデータ保存に必要な時間である。
C×ΔV=消費電流×作業時間 …(1)
これに対して、たとえば図4に示すように、電源ユニット12の平滑コンデンサ16の代わりにバックアップを考慮した大容量のコンデンサ66を採用し、停電などの異常発生時にはメインコントローラがEEPROMへのデータ保存を行うとした場合には、図5に示すように、電源供給線14の電圧は、図3に比べて緩やかに低下してゼロに至る。そして、異常発生の検出後にメインコントローラがEEPROMへのデータ保存を行う。ここで、EEPROMへのデータ保存に必要なコンデンサ66の容量は、下記式(2)から求めることができる。式(2)でCはコンデンサ容量、Vaは所定の下限電圧、VbはDC/DCコンバータの停止電圧(例えば5〜10V)、消費電力は停電後の作業に必要な電力、作業時間はデータ保存に必要な時間(図3の場合と略同じ)である。式(1),(2)にコンデンサ66は、本実施形態の平滑コンデンサ16と比べて容量が3〜5倍程度、耐圧が5〜10倍程度となる。つまり、本実施形態では、電源ユニット12の平滑コンデンサ16を図4のコンデンサ66と比べて小型にすることができる。また、図3と図5から明らかなように、本実施形態の方が電源供給線14の電圧低下が急激になるため、停電(異常)が発生してからその異常を検出するまでの時間は短時間となる。図5のように高電圧がコンデンサ66に溜まっていると、例えば停電時にプリンタ本体のメカの電気的な切断に失敗したときにはモータ類がコンデンサ66の電源供給を受けて回転し続けて異常に発熱したりするおそれがあるが、本実施形態ではそのようなおそれはない。
C(Va2−Vb2)/2=消費電力×作業時間 …(2)
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のEEPROM38,58が本発明の不揮発性メモリに相当し、バックアップ専用マイコン30がバックアップ制御手段に相当し、LDO34が第1直流電圧生成手段に相当し、バックアップ用コンデンサ36がバックアップ用コンデンサに相当し、メインコントローラ20がメイン制御手段に相当する。また、DC/DCコンバータ32が所定直流電圧生成手段及び第2直流電圧生成手段に相当する。更に、電源ユニット12が電源に相当し、5Vの直流電圧が所定の直流電圧に相当し、3.3Vの直流電圧が第1直流電圧及び第2直流電圧に相当し、42Vの直流電圧が高圧の直流電圧に相当する。
以上詳述した本実施形態のプリンタ10によれば、電源ユニット12から電源供給線14に出力される電圧が所定の下限電圧を下回ったとき、メインコントローラ20はバックアップすべきデータをバックアップ専用マイコン30に送信し、バックアップ専用マイコン30はそのバックアップすべきデータを受信すると共にバックアップ用コンデンサ36に蓄積されている電気エネルギをLDO34を介して消費しつつそのデータをEEPROM38,58に保存する。このように、電源ユニット12に異常が発生したときにバックアップ専用マイコン30が消費する電気エネルギは、電源供給源の切り換え動作を行うことなくバックアップ用コンデンサ36から供給される。したがって、電源供給源の切り換え動作が必要な場合に比べて、構成が簡素で十分な小型化を図ることができる。
また、電源供給線14の電圧が下限電圧を下回ったとしても、メインコントローラ20はバックアップ用コンデンサ36の電気エネルギを消費しないため、その分バックアップ用コンデンサ36を小型化することができる。
更に、DC/DCコンバータ32からバックアップ専用マイコン30を駆動する電圧(3.3V)よりも高い電圧(5V)が入力される電圧変換手段としてLDO34を採用しているため、DC/DCコンバータを採用する場合に比べて、機器全体をより小型にすることができるし、コストが低くなる。また、バックアップ用コンデンサ36はLDO34の入力側の5Vが印加されるため、例えば電源供給線14に接続され42Vが印加される場合に比べて耐圧が低くてよく、その分小型化することができる。
更にまた、EEPROM38,58は、バックアップ用コンデンサ36の電気エネルギをLDO34を介して消費可能に配線されているため、バックアップ用コンデンサ36以外にEEPROM38,58に必要な電源を用意する必要がない。
そしてまた、電源に異常が生じたときにプリント機構50に関する情報(例えばインク残量や発熱状況、通電時間など)がバックアップすべきデータとしてEEPROM38,58に保存されるため、電源が正常に戻ったあと再び印刷する場合に便利である。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、不揮発性メモリとしてEEPROMを採用したが、電源を切っても記憶内容を保持することができるメモリであれば特にどのようなものを採用してもよく、例えばフラッシュメモリのような半導体メモリのほか、HDDのような磁気ディスクなどを用いてもよい。
上述した実施形態では、42Vの直流電圧を一つのDC/DCコンバータ32により5Vと3.3Vの直流電圧に降圧するようにしたが、別々のDC/DCコンバータにより5Vと3.3Vの直流電圧に降圧してもよい。
上述した実施形態では、DC/DCコンバータ32は42Vの直流電圧を降圧するようにしたが、電源ユニット12において商用交流電源13を42Vの直流電圧に変換する回路とは別にそれより低い直流電圧(例えば15Vなど)に変換する回路を設け、その直流電圧をDC/DCコンバータ32が5Vと3.3Vの直流電圧に降圧するようにしてもよい。
上述した実施形態では、本発明をインクジェット式のプリンタ10に適用した場合を例示したが、電子写真方式のプリンタやドットインパクトプリンタなどに本発明を適用してもよいし、プリンタ以外に複合機やスキャナ、ファクシミリ装置などの他の電子機器に本発明を適用してもよい。
上述した実施形態において、図1の2点鎖線で囲ったバックアップ専用マイコン30、LDO34及びEEPROM38を1チップにしてもよい。
プリンタ10の構成の概略を示す構成図。 電源の異常が発生したときのプリンタ10におけるシーケンスチャート。 本実施形態における各部の電圧の時間変化を表すタイムチャート。 比較形態の概略構成を表す説明図。 図4の形態における各部の電圧の時間変化を表すタイムチャート。
符号の説明
10 プリンタ、12 電源ユニット、13 商用交流電源、14 電源供給線、15 交流−直流変換回路、16 平滑コンデンサ、18 プリンタ本体、20 メインコントローラ、22 CPU、24 ROM、26 RAM、28 電源異常検出センサ、30 バックアップ専用マイコン、32 DC/DCコンバータ、34 LDO、36 バックアップ用コンデンサ、37 ダイオード、38 EEPROM、50 プリント機構、51 タイミングベルト、52 ガイド、53 キャリッジ、54 インクカートリッジ、55 印刷ヘッド、56 搬送ローラ、57 ICチップ、58 EEPROM。

Claims (6)

  1. データを保存可能な不揮発性メモリと、
    バックアップすべきデータを前記不揮発性メモリに保存するバックアップ制御手段と、
    電源から直接又は間接的に得られる所定の直流電圧を入力し前記バックアップ制御手段を駆動する第1直流電圧に変換し該バックアップ制御手段に出力する第1直流電圧生成手段と、
    前記第1直流電圧生成手段の入力側に接続され、前記所定の直流電圧が印加されることにより蓄電されるバックアップ用コンデンサと、
    前記バックアップ制御手段にデータを送信可能に接続され、前記電源から前記バックアップ用コンデンサ及び前記第1直流電圧生成手段を介することなく得られる第2直流電圧により駆動されるメイン制御手段と、
    を備え、
    前記電源に異常が発生したときには、前記メイン制御手段は、バックアップすべきデータを前記バックアップ制御手段に送信し、前記バックアップ制御手段は、前記バックアップすべきデータを受信して前記バックアップ用コンデンサの電気エネルギを前記第1直流電圧生成手段を介して消費しつつ前記不揮発性メモリに前記データを保存する、
    電子機器。
  2. 前記電源と前記第1直流電圧生成手段との間に設けられ、前記電源から前記所定の直流電圧より高い高圧の直流電圧を入力し前記所定の直流電圧に降圧して前記第1直流電圧生成手段へ出力する所定直流電圧生成手段と、
    前記電源と前記メイン制御手段との間に設けられ、前記電源から前記高圧の直流電圧を入力し前記第2直流電圧に降圧して前記メイン制御手段へ出力する第2直流電圧生成手段と、
    を備え、
    前記メイン制御手段は、前記高圧の直流電圧が所定の下限値を下回ったときに前記電源に異常が発生したと判定する、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器であって、
    前記バックアップ用コンデンサは、前記所定直流電圧生成手段と前記第1直流電圧生成手段とを繋ぐ電線の途中に設けられた分岐点に前記所定の直流電圧が印加されるように接続され、
    該分岐点の直前には前記所定直流電圧生成手段から前記分岐点へ電流が流れるのを許容し逆方向に流れるのを禁止するダイオードを備えている、
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記第1直流電圧生成手段は、ロー・ドロップアウト・レギュレータである、
    請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記不揮発性メモリは、前記バックアップ用コンデンサの電気エネルギを前記第1直流電圧生成手段を介して消費可能である、
    請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記メイン制御手段に制御されるプリント機構
    を備え、
    前記不揮発性メモリは、機器本体及び前記プリント機構の一構成要素である着色剤カートリッジの少なくとも一方に取り付けられている、
    請求項1〜5のいずれかに記載の電子機器。
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