JP2008139645A - 光学系及びそれを有する光学機器 - Google Patents
光学系及びそれを有する光学機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008139645A JP2008139645A JP2006326868A JP2006326868A JP2008139645A JP 2008139645 A JP2008139645 A JP 2008139645A JP 2006326868 A JP2006326868 A JP 2006326868A JP 2006326868 A JP2006326868 A JP 2006326868A JP 2008139645 A JP2008139645 A JP 2008139645A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical system
- optical
- lens
- lens group
- refractive power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
本発明は、色収差を始めとする諸収差を良好に補正することができる、製造が容易で、耐環境性に優れた光学系を得ること。
【解決手段】
光軸と瞳近軸光線の交わる点をPとするとき、点Pよりも拡大側又は縮小側の少なくとも一方に、光入射面と光出射面が共に屈折面で固体材料より成る第1、第2光学素子を有し、該第1、第2光学素子のg線とF線に関する異常部分分散性を各々ΔθgF1、ΔθgF2、該第1、第2光学素子の光入出射面が共に空気に接する面としたときの焦点距離を各々f1、f2とするとき、
ΔθgF1>0.0272
ΔθgF2<−0.0278
f1×f2<0
なる条件を満足することを特徴とすること。
【選択図】 図1
Description
なり、光学材料に用いる場合、製造が難しくなる。また、温度変化により屈折率、分散な
どの特性が大きく変化し、耐環境性が十分でない。更に空気との界面が得られないために
十分な色収差の補正作用が得られにくい。
光軸と瞳近軸光線の交わる点をPとするとき、点Pよりも拡大側又は縮小側の少なくとも一方に、光入射面と光出射面が共に屈折面で固体材料より成る第1、第2光学素子を有し、該第1、第2光学素子のg線とF線に関する異常部分分散性を各々ΔθgF1、ΔθgF2、該第1、第2光学素子の焦点距離を各々f1、f2とするとき、
ΔθgF1>0.0272
ΔθgF2<−0.0278
f1×f2<0
なる条件を満足することを特徴としている。
ΔθgF2 < −0.0278 ・・・・・・(2)
Δθgd1 > 0.038 ・・・・・・(3)
Δθgd2 < −0.037 ・・・・・・(4)
νd1 < 60 ・・・・・・(5)
νd2 < 60 ・・・・・・(6)
f1×f2 < 0 ・・・・・・(7)
本実施例の光学系に用いる光学素子の固体材料の異常部分分散性とアッベ数は次のとおりである。
θgd =(Ng−Nd)/(NF−NC)
θgF =(Ng−NF)/(NF−NC)
g線とd線に関する異常部分分散性Δθgdと、g線とF線に関する異常部分分散性ΔθgFは次のとおりである。一般的にレンズ系に使用される固体材料の部分分散比θgd、θgFを
θgd=−1.687×10−7νd3+5.702×10−5νd2
−6.603×10−3νd+1.462
θgF=−1.665×10−7νd3+5.213×10−5νd2
−5.656×10−3νd+0.7278
として近似する。
Δθgd=θgd−(−1.687×10−7νd3+5.702×10−5νd2
−6.603×10−3νd+1.462)
ΔθgF=θgF−(−1.665×10−7νd3+5.213×10−5νd2
−5.656×10−3νd+0.7278)
である。
ΔT = h・H・Δψ/ν …(b)
式(a)及び式(b)から明らかなとおり、レンズ面のパワー変化に対する各収差係数の変化は、アッベ数の絶対値が小さい(すなわち分散が大きい)ほど大きくなる。したがって、アッベ数の絶対値が小さい高分散材料を用いれば、必要な色収差を得るためのパワー変化量は小さくて済む。
また収差補正上の観点から、更に望ましくは、(1a)の数値範囲を以下に示す範囲とするのが良い。
条件式(2)の異常部分分散性ΔθgF2の数値範囲は、以下の範囲とすることで更に良好な色収差補正効果が期待できる。
更に望ましくは、(2a)式の数値範囲を以下に示す範囲とするのが良い。
条件式(3)の異常部分分散性Δθgd1の数値範囲は、以下の範囲とすることで更に良好な色収差補正効果が期待できる。
更に望ましくは、(3a)式の数値範囲を以下に示す範囲とするのが良い。
条件式(4)の異常部分分散性Δθgd2の数値範囲は、以下の範囲とすることで更に良好な色収差補正効果が期待できる。
更に望ましくは、(4a)式の数値範囲を以下に示す範囲とするのが良い。
条件式(5)、(6)のアッベ数νd1、νd2の数値範囲は、以下の範囲とすることで更に良好な色収差補正効果が期待できる。
νd2 < 50 …(6a)
更に望ましくは、(5a)、(6a)の数値範囲を以下に示す範囲とするのが良い。
νd2 < 45 …(6b)
更に望ましくは、(5b)、(6b)条件式の数値範囲を以下に示す範囲とするのが良い。
νd2 < 40 …(6c)
各実施例では、条件式(1)及び(2)を満足する光学材料より成る光学素子GNL1、GL1を光学系中のレンズやレンズ表面に設けられた屈折力のある層に適用している。そして、この光学材料で構成された屈折面を非球面形状とすれば、色の球面収差などの色収差フレアを補正することができる。また、これらの光学素子と空気などの雰囲気とで界面を形成したり、比較的、屈折率の低い光学材料とで界面を形成したりすれば、界面の僅かな曲率変化で色収差を比較的大きく変化させることができるため好ましい。
実施例3の光学系では、近軸軸上光線の光軸からの通過位置が比較的高くなる物体側に、TiO2微粒子の混合体からなる正のパワーを持つレンズ(層)GNL1と、ITO微粒子の混合体からなる負のパワーを持つレンズ(層)GL1とを導入している。これにより軸上色収差と倍率色収差を良好に補正し、望遠比0.680とコンパクトな超望遠レンズを得ている。
GNL1 光学素子
GL1 光学素子
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
SP 開口絞り
IP 像面
d d線
g g線
G CCDのフォースプレートやローパスフィルター等のガラスブロック
ΔM メリディオナル像面
ΔS サジタル像面
Claims (10)
- 光軸と瞳近軸光線の交わる点をPとするとき、点Pよりも拡大側又は縮小側の少なくとも一方に、光入射面と光出射面が共に屈折面で固体材料より成る第1、第2光学素子を有し、該第1、第2光学素子のg線とF線に関する異常部分分散性を各々ΔθgF1、ΔθgF2、該第1、第2光学素子の光入出射面が共に空気に接する面としたときの焦点距離を各々f1、f2とするとき、
ΔθgF1>0.0272
ΔθgF2<−0.0278
f1×f2<0
なる条件式を満足することを特徴とする光学系。 - 前記第1、第2光学素子のg線とd線に関する異常部分分散性を各々Δθgd1、Δθgd2とするとき、
Δθgd1>0.038
Δθgd2<−0.037
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。 - 前記第1、第2光学素子の固体材料のアッベ数をそれぞれνd1、νd2とするとき、
νd1<60
νd2<60
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学系。 - 前記第1、第2光学素子は同一のレンズ群内に配置されていることを特徴とする請求項1、2又は3の光学系。
- 前記第1、第2光学素子の少なくとも1面は、非球面形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項の光学系。
- 前記第1、第2光学素子の少なくとも1面は、空気に接していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項の光学系。
- 前記光学系は、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、開口絞り、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成され、ズーミングに際して、各レンズ群間隔が変化するズームレンズであり、前記第1、第2光学素子は、該第1レンズ群中に含まれることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項の光学系。
- 前記光学系は、物体側より像側へ順にフォーカスの際に不動の正の屈折力の第1レンズ群、開口絞り、フォーカスのために光軸方向へ移動する負の屈折力の第2レンズ群、フォーカスの際に不動の正の屈折力の第3レンズ群より構成され、前記第1、第2光学素子は、該第1レンズ群中に含まれることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項の光学系。
- 前記光学系は、物体側より像面へ順にフォーカスの際に不動の負の屈折力の第1レンズ群、フォーカスのために光軸方向へ移動する負の屈折力の第2レンズ群、開口絞り、フォーカスの際に不動の正の屈折力の第3レンズ群より構成され、前記第1、第2光学素子は、該第3レンズ群中に含まれることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項の光学系。
- 請求項1から9のいずれか1項の光学系を備えていることを特徴とする光学機器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006326868A JP4944586B2 (ja) | 2006-12-04 | 2006-12-04 | 光学系及びそれを有する光学機器 |
US11/949,494 US7643228B2 (en) | 2006-12-04 | 2007-12-18 | Optical system and optical apparatus including optical system |
US12/511,920 US7864456B2 (en) | 2006-12-04 | 2009-07-29 | Optical system and optical apparatus including optical system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006326868A JP4944586B2 (ja) | 2006-12-04 | 2006-12-04 | 光学系及びそれを有する光学機器 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008139645A true JP2008139645A (ja) | 2008-06-19 |
JP2008139645A5 JP2008139645A5 (ja) | 2010-01-21 |
JP4944586B2 JP4944586B2 (ja) | 2012-06-06 |
Family
ID=39601171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006326868A Expired - Fee Related JP4944586B2 (ja) | 2006-12-04 | 2006-12-04 | 光学系及びそれを有する光学機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4944586B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008203304A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Canon Inc | 光学系及びそれを有する光学機器 |
WO2009157234A1 (ja) * | 2008-06-24 | 2009-12-30 | オリンパスイメージング株式会社 | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
JP2010197481A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Olympus Imaging Corp | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
WO2011024258A1 (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-03 | キヤノン株式会社 | 光学系及びそれを有する光学機器 |
WO2012098617A1 (ja) * | 2011-01-18 | 2012-07-26 | パナソニック株式会社 | ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ |
JP2018097277A (ja) * | 2016-12-15 | 2018-06-21 | オリンパス株式会社 | 結像レンズ系及びそれを備えた撮像装置 |
CN109031631A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-12-18 | 莆田学院 | 一种大孔径变焦光学系统 |
JP7414517B2 (ja) | 2019-12-25 | 2024-01-16 | キヤノン株式会社 | ズームレンズ及び撮像装置 |
-
2006
- 2006-12-04 JP JP2006326868A patent/JP4944586B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008203304A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Canon Inc | 光学系及びそれを有する光学機器 |
WO2009157234A1 (ja) * | 2008-06-24 | 2009-12-30 | オリンパスイメージング株式会社 | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
JP2010197481A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Olympus Imaging Corp | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
WO2011024258A1 (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-03 | キヤノン株式会社 | 光学系及びそれを有する光学機器 |
US8194319B2 (en) | 2009-08-25 | 2012-06-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical system and optical apparatus including the same |
JP5355697B2 (ja) * | 2009-08-25 | 2013-11-27 | キヤノン株式会社 | 光学系及びそれを有する光学機器 |
WO2012098617A1 (ja) * | 2011-01-18 | 2012-07-26 | パナソニック株式会社 | ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ |
JPWO2012098617A1 (ja) * | 2011-01-18 | 2014-06-09 | パナソニック株式会社 | ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ |
JP2018097277A (ja) * | 2016-12-15 | 2018-06-21 | オリンパス株式会社 | 結像レンズ系及びそれを備えた撮像装置 |
CN109031631A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-12-18 | 莆田学院 | 一种大孔径变焦光学系统 |
JP7414517B2 (ja) | 2019-12-25 | 2024-01-16 | キヤノン株式会社 | ズームレンズ及び撮像装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4944586B2 (ja) | 2012-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4630645B2 (ja) | 光学系 | |
JP4956062B2 (ja) | 光学系 | |
US7864456B2 (en) | Optical system and optical apparatus including optical system | |
JP4745707B2 (ja) | 光学系 | |
JP5388446B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
JP5031378B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを有する光学機器 | |
JP5202004B2 (ja) | 接合レンズ及びそれを有する光学系並びに接合レンズの製造方法 | |
JP5074790B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 | |
JP4776988B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
JP5121469B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
JP4898307B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
JP4829668B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 | |
JP5553566B2 (ja) | 光学素子、光学系、および光学機器 | |
JP4630568B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
JP2007226142A (ja) | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 | |
JP5224894B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
JP4944586B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
EP1560056A1 (en) | Optical system | |
JP5039393B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
JP2012022105A (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
JP4898205B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
JP5046746B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 | |
JP5063226B2 (ja) | 光学系及びそれを有する光学機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091201 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091201 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120221 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120302 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4944586 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309 Year of fee payment: 3 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |