JP2008139511A - 照明式表示装置用表示板とそれを用いた照明式表示装置 - Google Patents

照明式表示装置用表示板とそれを用いた照明式表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の照明式表示装置は、光量が不足したり、明るさにムラがあったり、大型で重くコスト高となったりしていた。
【解決手段】 照明式表示装置用表示板を、透光性基板の表面に標識が表示され、裏面に光反射部が設けられ、光反射部は裏面のうち表面の標識部分を除いた箇所に形成されたものとした。また、照明式表示装置を、前記表示板の裏面側に投射空間を挟んで光反射面又は他の表示板の光反射部(以下「光反射面等」とする。)を備え、投射空間の外側に光源を設け、表示板裏面の光反射部に照射された光は前記光反射面等に反射され、その光反射面等により表示板の裏面側に戻し反射されて表示板の標識を照明するようにした。照明式表示装置は、表示板、光源、散乱板を所望形状のフレームに取り付けて独立型としたり、或は建物内外のドア、壁等の部材に組み込んで部材内蔵型としたりすることもできる。
【選択図】図5

Description

本発明の表示板は照明式看板や案内板、例えば、広告・宣伝用看板や案内看板、建物内の非常口標識、ドアサイン、チャンネル文字、エレベータの階数表示盤等に使用可能なものであり、本発明の照明式表示装置はその表示板を使用した照明式表示装置である。
アクリル板、ガラス板等の表示板に表示された文字、模様等の標識を裏面から光照射する照明式表示装置は従来から各種あり、両面照明型と片面照明型がある。それら表示板は表面に広告・宣伝用や案内用の文字、図形、地図、写真等の標識が表示されており、その標識を明るく照明するために表示板の裏面から光照射している。この場合、照明効率を上げるために、従来は図14に示すように、方形の枠Aの内側に配置した表示板Bの内側に二枚の導光板Cを背中合わせにして配置し、枠Aの内側で導光板Cの外周にLED(光源)Dを配置した照明式表示装置がある。前記導光板Cはアクリル製やガラス製の基板の外側面にV字型の散乱溝Eが格子状に形成されたものである。この照明式表示装置ではLED(光源)Dからの光を夫々の導光板Cに照射すると、その光が導光板C内を透過する間に散乱溝Eで散乱して表示板Bの裏面を照射し、表示板Bの表面の標識が明るく照明される。表示板Bは板状のものに限らずフィルム状のものの場合もある。
図14に示す従来の照明式表示装置は次のような課題がある。
(1)光源Dからの光が導光板C内を透過するため、光量が導光板C内で減衰し、照明が不足しがちであり、それを補うために高出力の光源が必要になり、コスト高を招き、消費電力も多くなり、ランニングコストも高くなる。
(2)導光板Cは一般に8mm〜10mmと厚く、重いため、それを使用した照明式表示装置も厚く、重くなり、扱いにくくなる。特に、両面照明式の場合は導光板Cが二枚になるため一層厚くなり重くなる。
(3)導光板Cは高価であるため照明式表示装置もコスト高となる。
本発明は、光を乱反射又は/及び散乱させて、少ない光量で効率良く標識を照明でき、しかも、薄型、軽量、安価な表示板とそれを用いた照明式表示装置を提供するものである。
本件出願の請求項1記載の表示板は、表示板に表示された標識を表示板の裏面側から光照射する照明式表示装置用表示板であり、表示板は透光性基板の表面に標識が表示され、裏面に光反射部が設けられ、光反射部は裏面のうち表面の標識部分の全部又は一部を除いた箇所に形成されている。
本件出願の請求項2記載の照明式表示装置は、表示板に表示された標識を表示板の裏面側から光照射する照明式表示装置において、表示板が前記照明式表示装置用表示板であり、表示板の裏面側に投射空間を挟んで光反射面が設けられ、投射空間の外側に光源が設けられ、その光源から投射空間に投射された光が表示板の裏面に照射されて前記標識が照明され、表示板裏面の光反射部で反射された光は前記光反射面側に反射され、その光反射面により表示板の裏面側に戻し反射されて表示板の標識を照明できるようにした。
本件出願の請求項3記載の照明式表示装置は、表示板に表示された標識を表示板の裏面側から光照射する照明式表示装置において、表示板が前記照明式表示装置用表示板であり、その表示板二枚が光反射部を対向させて投射空間を挟んで配置され、投射空間の外側に光源を備え、その光源から投射空間に投射された光が前記両表示板の裏面に照射されて夫々の表示板の標識を照明し、夫々の表示板裏面の光反射部に照射された光は対向する他方の表示板側に反射されるようにした。
本件出願の請求項4記載の照明式表示装置は、表示板に表示された標識を表示板の裏面側から光照射する照明式表示装置において、表示板が請求項1記載の照明式表示装置用表示板であり、表示板の裏面側に散乱板又は拡散板が配置され、散乱板又は拡散板の裏面側に投射空間を挟んで光反射面が設けられ、投射空間の外側に光源が設けられ、その光源から投射空間に投射されて散乱板で散乱された光又は拡散板で拡散された光が表示板の裏面に照射されて前記標識を照明し、表示板の裏面の光反射部で反射された光は前記散乱板又は拡散板を透過して前記光反射面側に反射され、その光反射面により散乱板又は拡散板及び表示板側に戻し反射され、散乱板で散乱されて又は拡散板で拡散されて表示板の標識が照明されるようにした。
本件出願の請求項5記載の照明式表示装置は、表示板に表示された標識を表示板の裏面側から照射する光で照明する照明式表示装置において、表示板が請求項1記載の照明式表示装置用表示板であり、前記表示板とその裏面に配置した散乱板又は拡散板とを一組とし、二組の表示板及び散乱板又は拡散板を散乱板又は拡散板が投射空間を挟んで対向するように配置し、投射空間の外側に光源を備え、その光源から投射空間に投射されて前記両散乱板で散乱した光又は拡散板で拡散した光が前記両表示板の裏面に照射されて夫々の表示板の標識を照明し、夫々の表示板の裏面の光反射部に照射された光は前記散乱板又は拡散板を透過して対向する他方の散乱板又は拡散板及び表示板側に反射されるようにした。
本件出願の請求項6記載の照明式表示装置は、請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の照明式表示装置において、表示板と光源と光反射面、又は表示板及び散乱板又は拡散板と光源と光反射面、又は二枚の表示板と光源、又は二組の表示板及び散乱板又は拡散板と光源を、所望形状のフレームに取り付けて独立型とし、或は建物内外の部材に組み込んで部材内蔵型とした。
本件出願の請求項1記載の表示板は次のような効果がある。
(1)透光性基板の裏面に光反射部を備えているため、その裏面後方に別の反射体を配置しておけば、光反射部で後方に反射された光が前記別の反射体で戻し反射されて透光性基板に照射され、照明効率が向上する。このため出力の小さい光源でも表示板の標識を明るく照明することができ、高出力の光源を必要とせず、消費電力も少なくてすむ。
(2)光反射部は表示板裏面のうち、表示板の表面に表示されている標識を除いた部分にしか設けてないため、表示板の裏面から標識部分に照射される光は光反射部で反射されずに表示板の表面に透過するため、標識部分は明るく照明される。
本件出願の請求項2記載の照明式表示装置は、請求項1記載の表示板の裏面側に投射空間を挟んで光反射面を設け、投射空間の外側に光源を設けたため、次のような効果がある。
(1)光源から投射空間を通して表示板裏面に照射された光は光反射部で反射され、投射空間を挟んで設けた光反射面により表示板の裏面側に戻し反射されて表示板に照射されるので効率の良い光照射ができ、出力の小さい光源であっても標識を明るく照明することができる。
(2)表示板の裏面側に設けた投射空間の側方に光源を設けたため、光源からの光が投射空間を通して表示板又は散乱板全般に入射し、表示板全体がほぼ均一に照明され、照明むらが発生しにくい。また、両面型表示装置であっても両面の表示板用に二つの光源を設ける必要が無いため構造が簡潔になり、コストの低減が可能となる。また、薄型化も可能であるため、壁面などに内蔵することもできる。
(3)表示板の裏面側又は表示板の裏面に配置した散乱板の裏面側に投射空間があるため、表示板の裏面側に肉厚の導光板を設ける従前の照明式表示装置に比して軽量になる。
本件出願の請求項3記載の照明式表示装置は、請求項1記載の表示板を二枚使用し、二枚の表示板の光反射部のある裏面を投射空間を挟んで対向させ、投射空間の外側に光源を設けたので、光源から投射空間に投射された光で二枚の表示板の裏面から夫々の表示板の標識が照明され、更に、夫々の表示板裏面の光反射部で反射された光が対向する他方の表示板の光反射部で戻り反射して他方の表示板の標識を照明するので、照明効率が向上する。
本件出願の請求項4記載の照明式表示装置は、表示板の裏面側に散乱板又は拡散板を配置し、その裏面側の投射空間の外側に光源を設けたので、光源からの光が散乱板で散乱されて又は拡散板で拡散されて、表示板の標識が効率よく照明される。
本件出願の請求項5記載の照明式表示装置は、請求項1記載の表示板を二枚使用し、夫々の表示板の裏面に散乱板又は拡散板を配置して一組とし、二組の表示板及び散乱板又は拡散板を、散乱板又は拡散板が投射空間を挟んで対向するように配置し、投射空間の外側に光源を備えたので、光源から投射空間に投射された光は、夫々の両散乱で散乱して又は拡散板で拡散して、夫々の表示板の標識を照明するので、両表示板の標識が同じ明るさで照明される。
本件出願の請求項6記載の照明式表示装置は、表示板、散乱板又は拡散板、光源、光反射面等をフレームに取り付けて独立型とし、又は、建物内外の部材に組み込んで部材内蔵型としたので、上記効果に加えて次のような効果がある。
(1)独立型とした場合は、室内外の所望箇所に設置して広告・宣伝用看板として使用するとか、室内のドアの上や横の壁に取付けてドアサインや出口表示としたり、室内の廊下や非常階段の近くに取り付けて誘導用や非常階段サインとして使用したり、氏名や役職名などを表示した卓上看板としたりすることができる。
(2)室内の壁、床、天井、窓、エレベータ等々に内蔵して部材内蔵型とした場合は、照明式表示装置がドアや壁面の外側に突出しないため体裁がよく、邪魔にもならない。また、照明式表示装置が薄型であるため建物内外の部材に組み込んでもそれら部材が格別厚くならず標準仕様にすることができる。
(照明式表示装置用表示板の実施形態1)
本発明の照明式表示装置用表示板(以下「表示板」と記す。)の実施形態の一例を図1に基づいて説明する。この表示板1は裏面側から光照射することによって標識を照明する照明式表示装置用表示板であって、図1(a)に示すように、透光性のある基板2の表面に標識3が表示され、図1(b)に示すように裏面に光反射部4が設けられている。
前記基板2の形状、厚さ、サイズ、材質、色等は任意に選択できるが、この実施形態では乳白色のアクリル樹脂製板が使用され、形状が四角形、厚さ2mm〜5mm程度である。基板2の表面には図1(a、b)に示すように化粧室を示す男性、女性の図柄5及び文字6等の標識3を印刷してある。印刷は透光性塗料又は非透光性塗料によって行い、カラー印刷、白黒印刷のいずれも可能である。
前記光反射部4は照射された光を反射するものであり、この光反射部4は基板2の標識3と同じ形状に切り抜かれたシート状の反射材8を貼り付けて形成されている。反射材8は標識3に対応する部分が切り抜かれていれば切り抜き形状は標識3と全く同じ形状、サイズである必要はなく、標識3の一部の形状を切り抜いたものとか、任意の形状、サイズにすることができる。反射材8には光を反射するが透過はしないホワイトフィルムや金属フィルム等を用いることができる。反射材8はシートに限らずそれよりも薄いフィルムや厚い板材(反射板)等であってもよい。光反射部4は基板2に反射材8を貼ったり重ねたりしたものではなく、基板2の裏面に光反射塗料を塗布したり、吹き付けたりしたものであってもよい。
(照明式表示装置用表示板の実施形態2)
本発明の表示板の実施形態の他の例を図2に基づいて説明する。この表示板1は図柄5や文字6等を切り抜いた非透光性のシート7を基板2の表面に貼り付けて、切り抜かれた図柄5や文字6等を標識3としてある。切り抜かれた標識3部分の表面には標識3の形状をした透光性の着色シートを貼りつけて標識3が裏面から照射される光で着色照明されるようにしてある。この標識3も一例であって、本発明の標識3はこれに限られず任意の図形、文字、記号等とすることができ、シート7を写真、絵画等とすることもできる。前記切り抜き図柄5や文字6等には着色シートを貼りつけなくともよい。基板2の裏面(背面)には光反射部4が形成されている。この光反射部4は図1の光反射部4と同じようにシート状の反射材8を貼り付けたり、光反射塗料を塗布したりして形成されている。
(照明式表示装置用表示板の実施形態3)
図2の表示板1においては、シート7に代えて、図柄5や文字6等を切り抜いた非透光性の標識板9を備えることも可能である。標識板9の裏面には切り抜いた標識3の形状と同じ形状に切り抜いた透光性の着色シートや非透光性シートを貼りつけて、標識板9の裏面から照射される光が標識3の外側からは透過せず、切り抜かれている標識3部分から透過して標識3部分が明るく照明されるようにすることができる。標識板9は基板2と同じ形状、サイズの四角形で、厚さ1mm〜2mm程度であるが、その形状、厚さ、サイズ、材質、色等は任意に選択できる。標識板9には非透光性の金属板や透光しにくい着色樹脂板等が使用される。この標識板9は、基板2の表面に予め貼付けておいたり、脱着自在としたりすることもできる。
(照明式表示装置用表示板の実施形態4)
図1、図2の表示板1は平板状の基板2を使用してあるが、表示板1の基板2に図3(a、b)に示すようなプリズム板(散乱板)16を使用することができる。散乱板16は四角形の透光板の片面全般にプリズム形状の凹凸(プリズム)が縦横に規則的に多数列形成されてプリズム面20が形成され、他面が平滑面としてある。本発明の表示板1はこの散乱板16の平滑面に標識3を直接印刷するとか、標識3部分を切り抜いたシート7やフィルムを貼り付けたり、標識板9を備えるなどし、プリズム面20を反射面兼散乱面にしたものでもよい。この場合、基板2(散乱板16)の平滑面に備えるシート7やフィルム、標識板9には裏面が反射面であるものを使用することも、その面に反射材を塗布することもできる。前者の場合は基板2の標識3に対応する部分は切り抜いておき、後者の場合は標識3に対応する部分には塗布せずに、標識3に光が照射されるようにしておく。散乱板16の透光板はアクリル、ガラス等であることが光透過率の点から望ましいが他の材質製であってもよい。散乱板16は透明であっても着色した半透明のものであってもよい。図3(a、b)に示す散乱板16に代えて、拡散板(図示しない)を用いることもできる。拡散板は、ガラス内に乳白色の光拡散物質を分散して形成したものや、ガラス基板の片面を擦りガラス(砂面)にしたもの等、任意の構造のものを用いることができる。また、拡散板は、青色、白色いずれを用いることもできる。
(照明式表示装置の実施形態1)
本発明の照明式表示装置の実施形態の一例を図4〜図6に基づいて説明する。これら図の照明式表示装置は周枠15の片面側にのみ表示板1を設けた片面照明型看板である。この照明式表示装置は図5に示す四角形で断面がコ字形である周枠15の内側空間部内に四角形のフレーム11が配置され、周枠15がフレーム11にビス等の止め具で固定されており、その周枠15とフレーム11の表面側の間に表示板1が、周枠15とフレーム11の裏面側の間に裏板27が夫々配置され、それら表示板1、裏板27の外周縁部がフレーム11と周枠15との間の空間に挟着固定されている。前記周枠15、フレーム11、裏板27は金属製、樹脂製、木製等任意の材料製とすることができる。
前記表示板1には図1(a、b)に示す表示板が使用されており、表面に標識3が、裏面に光反射部4が夫々形成されている。前記裏板27(図5、図6)の内面は光反射面29としてあり、そのために裏板27の内面に反射材28(図5)を貼り付けたり、光反射塗料が塗布されたりしている。反射材28には例えばホワイトフィルムや光反射性のある金属フィルム、シートや板状の反射板等が使用される。
図5、図6に示すように、対向する表示板1の裏面と、裏板27の裏面との間に投射空間17が形成され、その投射空間17の外周を囲むフレーム11の四辺の内周面に光源モジュール19が取り付けられている。光源モジュール19は細長基板18に多数のLED(光源)12が一定間隔で取付けられており、光源12から出射される光が投射空間17内に投射されるようにしてある。
図4〜図6の照明式表示装置では、光源12からの光が投射空間17に投射されて表示板1の裏面に照射され、表示板1に照射された光のうち標識3部分に照射された光で標識3が照明され、標識3の外周の光反射部4に照射された光は対向する光反射面29側に反射され、その光反射面29により表示板1側に戻し反射されて表示板1の標識3を明るく照明する。
この実施形態の照明式表示装置は建物の室内や室外に取り付けて照明式看板として使用したり、図6に示すように周枠15の底面に支持脚26を取り付けて立て看板や卓上看板として使用したりすることもできる。
(照明式表示装置の実施形態2)
本発明の照明式表示装置の実施形態の他の一例を図7に基づいて説明する。図7の照明式表示装置は看板のフレーム11の表裏両面に配置した表示板1を、両表示板1の裏面側から光で照明する両面照明型看板であり、基本的な構成は図4〜図6記載の片面照明型看板のものと同じであり、異なるのは図4〜図6の照明式表示装置の裏側面の裏板27に代えて、表面と同様の表示板1が配置固定されたことである。この場合、対向する二枚の表示板1の裏側の光反射部4の間に投射空間17が形成され、投射空間17の外周のフレーム11の四辺内周面に光源モジュール19が取り付けられている。
図7の照明式表示装置では光源モジュール19の光源12から出射された光が投射空間17に投射されて対向する二枚の表示板1の裏面に照射され、各表示板1に照射された光のうち標識3部分に照射された光は標識3部分を照明し、光反射部4に照射された光は対向する他方の表示板1側に反射され、その表示板1の裏面の光反射部4から他方の表示板1側に戻り反射される。
(照明式表示装置の実施形態3)
本発明の照明式表示装置の実施形態の他の一例を図8に基づいて説明する。この照明式表示装置は片面照明型看板であり、その基本的構成は図4〜図6記載の片面照明型看板のものと同じであり、異なるのは図4〜図6の照明式表示装置の表示板1の内側(裏側)に散乱板16を重ねて配置固定したことである。これにより、散乱板16とそれと対向する裏板27の光反射面29との間に投射空間17が形成され、光源12から出射される光が投射空間17内に投射されるようにしてある。
前記散乱板16には図3(a、b)に示す散乱板16が使用されており、一面が平滑面、他面が全面に多数のプリズムが形成されたプリズム面20であり、散乱板16に照射或いは入射された光が散乱板16のプリズム面20で全方向に散乱されて散乱板16の全般に散乱され、その散乱光が散乱板16の全面からほぼ均一に出射されるようにしてある。図3(a、b)に示す散乱板16は2mm〜5mm程度の厚さであるが、照明式表示装置の薄型化の面からはそれよりも薄いものが好ましい。図8では散乱板16のプリズム面20を投射空間17側に向けて配置して、光源12から投射空間17に投射された光がプリズム面20で散乱されるようにしてあるが、場合によってはそれとは反対にプリズム面20を表示板1側に向けて配置することもできる。図3(a、b)に示す散乱板16に代えて、拡散板(図示しない)を用いることもできる。拡散板は、ガラス内に乳白色の光拡散物質を分散して形成したものや、ガラス基板の片面を擦りガラス(砂面)にしたもの等、任意の構造のものを用いることができる。また、拡散板は、青色、白色いずれを用いることもできる。
図8の照明式表示装置では、光源12から投射空間17に投射された光は散乱板16でその全面に散乱され、散乱板16を透過した光で表示板1の裏面が照射され、表示板1に照射された光のうち標識3部分に照射された光が標識3部分から表に出射して表示板1の標識3を照明し、光反射部4に照射された光は散乱板16を透過して対向する裏板27の内面の光反射面29側に反射され、光反射面29により散乱板16及び表示板1側に戻し反射され、その光が散乱板16で散乱されて表示板1の標識3を照明することとなる。
(照明式表示装置の実施形態4)
本発明の照明式表示装置の実施形態の他の一例を図9に基づいて説明する。図9の照明式表示装置は両面照明型看板であり、その基本的構成は図7記載の両面照明型看板と同じであり、異なるのは図7の照明式表示装置の二枚の表示板1の夫々の内側に散乱板16が重ねて配置固定されたことである。前記散乱板16には前記実施形態3の散乱板16(図3(a、b)に示す散乱板)が使用されている。
図9の照明式表示装置では、光源12から投射空間17に投射された光が散乱板16で散乱されてその全面に散乱され、散乱板16を透過した光で表示板1の裏面全面が照射され、表示板1に照射された光のうち、標識3部分に照射された光は標識3部分から表に出射して表示板1の標識3が照明され、光反射部4に照射された光は散乱板16を透過して対向する他方の散乱板16及び表示板1側に反射される。
(照明式表示装置の実施形態5)
前記各実施形態の照明式表示装置のフレーム11は方形であるが、フレーム11の形状は他の形状、例えば円形、アルファベットや漢字や数字等の文字形、星形、記号形等の所望形状にすることができる。その場合、光源モジュール19、表示板1、標識板9、散乱板16、周枠15、裏板27等の照明式表示装置の各部品もフレーム11の形状に合った形状にする。
(照明式表示装置の実施形態6)
前記した実施形態はいずれも光源12、表示板1等をフレーム11に装備し、それらの周囲を周枠15により被覆して独立した看板型式にし、そのまま室外、室内、卓上等に設置可能としてあるが、本発明の照明式表示装置は光源モジュール19、表示板1等を室外のドア、室内の壁、エレベータの内外の部材30に組み込んで部材内蔵型とすることもできる。図10は部材内蔵型照明式表示装置の一例として、光源モジュール19、表示板1等を建物の部材(壁)30の開口部内に内蔵した例であり、図11は前記部材(ドア)30の表裏面に貫通した開口部内に内蔵した例である。図10の場合は表示板1が部材30の表面のみにしかないため片面型照明式表示装置となり、図11の場合は表示板1が部材30の表裏両面にあるため両面型照明式表示装置となる。
これら部材内蔵型の照明式表示装置の場合は、光源12、表示板1等が装備されたフレーム11を部材30内に内蔵することもできるが、フレーム11を使用せずに光源12、表示板1等を部材30に直接装備することもできる。図10の場合は、部材(壁)30の一部を切除した収容空間31を形成し、その収容空間31の内面上壁32と内面下壁33に光源モジュール19を直接取り付け、その収容空間の奥壁34に反射材28を配置して光反射面29とし、収容空間31の表面開口部に表示板1を配置してある。図11の場合は、部材(ドア)30の一部を厚さ方向(表裏両面)に貫通させて収容空間31を開口し、その収容空間31の内面上壁32と内面下壁33に対向させて光源モジュール19を直接取り付け、その両外側に表示板1を夫々配置してある。
両面型、片面型のいずれの場合も、図12、図13に示すように、独立看板式の場合と同様に散乱板16を表示板1の裏面側に重ねて備えることも可能である。散乱板16には図3(a、b)に示す散乱板16が使用される。
(照明式表示装置のその他の実施形態)
用いる表示板1は図1に示すものには限られず、前記図2、図3に示すものとする等、透光性基板2(散乱板16)の表面に標識3が表示され、裏面に光反射部4が設けられたものであれば任意の表示板1とすることができる。
光源モジュール19は、フレーム11の四辺の内周面には限られず、フレーム11の対向する二辺の内側面にのみ備えることも可能である。また、光源(LED)は基板ではなくテープに取付けてモジュール化することもできる。また、LEDはモジュールとせずに一個ずつ個別にフレーム11に取り付けることもできる。LEDの取付け数、間隔、発光色などは任意に選択することができ、二以上の発光色を組合せて取付けることもできる。また、光源用の電源も、商用電源、乾電池、太陽電池等、任意のものを用いることができる。
本発明の照明式表示装置は、広告・宣伝用看板や案内看板、氏名・役職等を表示する卓上看板、非常口表示やドアサイン等の標識、エレベータの階数表示ボタン等の埋設式の表示装置等、表示装置として広く応用することができる。
(a)は、本発明の照明式表示装置用表示板の実施形態の一例を示す斜視図。(b)は(a)に示す照明式表示装置用表示板の裏面を示す斜視図。 本発明の照明式表示装置用表示板の実施形態の他の一例を示す斜視図。 (a)は、本発明の照明式表示装置用表示板の実施形態の他の一例を示す斜視図。(b)は(a)に示す照明式表示装置用表示板の裏面を示す斜視図。 本発明の照明式表示装置の実施形態の一例(片面看板型)を示す斜視図。 図4に示す照明式表示装置の分解斜視図。 図4に示す照明式表示装置の断面図。 本発明の照明式表示装置の実施形態の他の一例(両面看板型)を示す断面図。 本発明の照明式表示装置の実施形態の他の一例(片面看板型・散乱板入り)を示す断面図。 本発明の照明式表示装置の実施形態の他の一例(両面看板型・散乱板入り)を示す断面図。 本発明の照明式表示装置の実施形態の他の一例(部材内蔵式・片面型)を示す断面図。 本発明の照明式表示装置の実施形態の他の一例(部材内蔵式・両面型)を示す断面図。 本発明の照明式表示装置の実施形態の他の一例(部材内蔵式・片面型・散乱板入り)を示す断面図。 本発明の照明式表示装置の実施形態の他の一例(部材内蔵式・両面型・散乱板入り)を示す断面図。 従来の照明式表示装置を示す断面説明図。
符号の説明
1 照明式表示装置用表示体
2 基板
3 標識
4 光反射部
5 図柄
6 文字
7 シート
8 反射材
9 標識板
11 フレーム
12 光源(LED)
16 散乱板(プリズム板)
17 投射空間
18 細長基板
19 光源モジュール
26 支持脚
27 裏板
28 反射材
29 光反射面

Claims (6)

  1. 表示板に表示された標識を表示板の裏面側から光照射する照明式表示装置用表示板において、表示板は透光性基板の表面に標識が表示され、裏面に光反射部が設けられ、光反射部は裏面のうち表面の標識部分を除いた箇所に形成されたことを特徴とする照明式表示装置用表示板。
  2. 表示板に表示された標識を表示板の裏面側から光照射する照明式表示装置において、表示板が請求項1記載の照明式表示装置用表示板であり、表示板の裏面側に投射空間を挟んで光反射面が設けられ、投射空間の外側に光源が設けられ、その光源から投射空間に投射された光が表示板の裏面に照射されて前記標識を照明し、表示板裏面の光反射部で反射された光は前記光反射面側に反射され、その光反射面により表示板の裏面側に戻し反射されて表示板の標識を照明することを特徴とする照明式表示装置。
  3. 表示板に表示された標識を表示板の裏面側から光照射する照明式表示装置において、表示板が請求項1記載の照明式表示装置用表示板であり、その表示板二枚が光反射部を対向させて投射空間を挟んで配置され、投射空間の外側に光源を備え、その光源から投射空間に投射された光が前記両表示板の裏面に照射されて夫々の表示板の標識を照明し、夫々の表示板の裏面の光反射部に照射された光は対向する他方の表示板側に反射されるようにしたことを特徴とする照明式表示装置。
  4. 表示板に表示された標識を表示板の裏面側から光照射する照明式表示装置において、表示板が請求項1記載の照明式表示装置用表示板であり、表示板の裏面側に散乱板又は拡散板が配置され、散乱板又は拡散板の裏面側に投射空間を挟んで光反射面が設けられ、投射空間の外側に光源が設けられ、その光源から投射空間に投射されて散乱板で散乱された光又は拡散板で拡散された光が表示板の裏面に照射されて前記標識を照明し、表示板の裏面の光反射部で反射された光は前記散乱板又は拡散板を透過して前記光反射面側に反射され、その光反射面により散乱板又は拡散板及び表示板側に戻し反射され、散乱板で散乱されて又は拡散板で拡散されて表示板の標識を照明することを特徴とする照明式表示装置。
  5. 表示板に表示された標識を表示板の裏面側から照射する光で照明する照明式表示装置において、表示板が請求項1記載の照明式表示装置用表示板であり、前記表示板とその裏面に配置した散乱板又は拡散板とを一組とし、二組の表示板及び散乱板又は拡散板を散乱板又は拡散板が投射空間を挟んで対向するように配置し、投射空間の外側に光源を備え、その光源から投射空間に投射されて前記両散乱板で散乱した光又は拡散板で拡散した光が前記両表示板の裏面に照射されて夫々の表示板の標識を照明し、夫々の表示板の裏面の光反射部に照射された光は前記散乱板又は拡散板を透過して対向する他方の散乱板又は拡散板及び表示板側に反射されるようにしたことを特徴とする照明式表示装置。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の照明式表示装置において、表示板と光源と光反射面、又は表示板及び散乱板又は拡散板と光源と光反射面、又は二枚の表示板と光源、又は二組の表示板及び散乱板又は拡散板と光源を、所望形状のフレームに取り付けて独立型とし、或は建物内外の部材に組み込んで部材内蔵型としたことを特徴とする照明式表示装置。
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