JP2008138216A - 上塗り塗料用硬化性樹脂組成物およびそれを塗布してなる塗装物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特定の反応性シリル基を含有するビニル系共重合体100重量部に対して、有機金属化合物を0.1〜20重量部と脂肪族炭化水素を含有する弱溶剤からなる組成物を配合してなる塗料用硬化性樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
させたりしている。
特許文献3にはオルガノアルコキシシラン、シリル基含有ビニル系樹脂、水、テトラアルキルシリケート、アルミニウム化合物からなる組成物が開示されている。硬化性、密着性、耐候性などは改良されるものの、オルガノアルコキシシラン、シリル基含有ビニル系樹脂、水を混合し反応させる時、多量の水を使用するために、反応後も水分がかなり多く残り、ポットライフや密閉系の保存安定性が十分ではない。
撹拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴下ロートを備えた反応容器にキシレン40部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ110℃に昇温した。そののち、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン7.9部、メチルメタクリレート34.6部、i−ブチルメタクリレート17.0部、ラウリルメタクリレート40.5部、トルエン18.0部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル1.5部からなる混合物を滴下ロートにより5時間かけて等速滴下した。
製造例1において、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン13.0部、メチルメタクリレート55.7部、n−ブチルアクリレート30.3部、n−メチロールアクリルアミド1.0部、トルエン18.0部、メタノール1.4部および2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.9部に変更する以外は製造例1と同様にして、樹脂固形分濃度が50%のビニル系共重合体(A)−2を得た。得られたビニル系共重合体(A)−2の数平均分子量は15000であった。
製造例1において、キシレン、トルエンをすべてナフサNo.6(エクソン化学製)に変更する以外は製造例1と同様にして、樹脂固形分濃度が50%のビニル系共重合体(A)−3を得た。得られたビニル系共重合体(A)−3の数平均分子量は10000であった。
ビニル系共重合体(A)成分100部に対して、有機金属化合物(B)−1としてジブチル錫ビスブチルマレートを5部、弱溶剤(C)−1としてナフサNo.6を41.5部、シランカップリング剤(E)−1としてアミノエチルアミノプロピルトリメトキシシランとγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの1:2.2(モル比)の反応物を8部、メルカプタン化合物(G)−1としてγ-メルカプトプロピルトリメトキシシランを4部、さらにi−プロピルアルコール41.5部で希釈して組成物を作成した。次に、製造例1で得られたビニル系共重合体(A)の樹脂固形分100部に対して、シリコン化合物類(D)、加水分解性エステル化合物(F)及び前記組成物を表2に示した配合比で調合した。さらに、シンナーを添加して攪拌機を用いて5分間攪拌し、固形分濃度が45%の組成物を得た。
実施例1と同様にして、表1および2に示す配合に従い、固形分濃度45%の組成物を得た。アルミニウム板(A5052P)上にネオゴーセー#2300NT−HB(神東塗料(株)製)を塗装後、23℃で1日乾燥させ、更にその上に実施例1で得た塗料組成物をエアースプレーで乾燥膜厚が30μmになるように塗装し、5℃で7日間乾燥させ塗膜を形成した。
光沢及び鮮映性を目視により総合評価した。
○は良好、△は普通、×は不良を示す。
表2で得られた塗料をポリエチレンシート上に塗布し、5℃で3日間、および7日間乾燥させて得られた厚さ約30μmの遊離のクリアーフィルムを約50×50mmの大きさに切断し、予め精秤した200メッシュのステンレス製の金網(W0)に包み精秤した(W1)。そののち、アセトン中に24時間浸漬して抽出を行ない、ついで乾燥・精秤し(W2)、式:
ゲル分率(%)={((W2)−(W0))/((W1)−(W0))}×100
に基づいてゲル分率(%)を求めた。
塗膜表面の水との静的接触角を接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−S150型)で測定した。
JIS K5400に準拠して塗膜の碁盤目密着性を測定することにより一次密着性の評価をした。
(評価基準)
10:100/100
8:80/100
6:60/100
4:40/100
2:20/100
0:0/100
曝露初期のL*a*b*表色系で表される明度を色彩色差計(ミノルタ(株)製:CR−300)で測定し、大阪府摂津市で南面30゜の屋外曝露を3ヶ月間実施した。曝露前後の明度差(ΔL)を求め、汚染性の尺度とした。尚、絶対値の小さい方が耐汚染性に優れ、絶対値の大きい方が汚れていることを示す。
サンシャインウェザオメ−タ−を用い、形成直後の塗膜表面および2000時間経過後の塗膜表面の光沢をそれぞれ測定し、2000時間経過後の光沢保持率(%)を求めた。
表2で得られた塗料を23℃、55%RH恒温室に開放系で放置し、ゲル化するまでの時間を調べた。
ビニル系共重合体(A)
(A)−1;製造例1でえられたビニル系共重合体(A)
(A)−2;製造例2でえられたビニル系共重合体(A)
(A)−3;製造例3でえられたビニル系共重合体(A)
有機金属化合物(B)
(B)−1;ジブチル錫ビスブチルマレ−ト
(B)−2;ジブチル錫ビスオレイルマレ−ト
弱溶剤(C)
(C)−1;ナフサNo.6(エクソン化学(株)製)
(C)−2;P−20(ジャパンエナジー(株)製)
(C)−3;エクソールD40(エクソン化学(株)製)
(C)−4;アイソバーG(エクソン化学(株)製)
(C)−5;キシレン
シリケ−ト化合物(D)
(D)−1;エチルシリケ−ト48(コルコ−ト(株)製)
(D)−2;MS56S(三菱化学(株)製)
(D)−3;FR−3(多摩化学(株)製)
シランカップリング剤(E)
(E)−1;アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシランとγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの1:2.2(モル比)反応物
(E)−2;ビスフェノ−ルA型2官能エポキシ化合物(エピコ−ト828;油化シェルエポキシ(株)製))とγ−アミノプロピルトリエトキシシランの1:2(モル比)の反応物
(E)−3;γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
加水分解性エステル化合物(F)
(F)−1;オルト酢酸メチル
(F)−2;オルトぎ酸メチル
メルカプト基含有炭化水素および(または)メルカプトシラン(G)
(G)−1;γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン
(G)−2;n−ドデシルメルカプタン
Claims (10)
- アルコキシシリル基を有するビニル系共重合体(A)に対して、有機金属化合物(B)と脂肪族炭化水素を含有する弱溶剤(C)からなる組成物を配合することを特徴とする上塗り塗料用硬化性組成物。
- 前記ビニル系共重合体(A)が、分子内に一般式(1)で表される反応性シリル基を含有する単量体単位を1〜90重量部共重合させて得られる重合体である請求項1または2に記載の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物。
- 前記有機金属化合物(B)を(A)成分100重量部に対して0.1〜20重量部含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物。
- 前記有機金属化合物(B)が有機錫化合物である請求項1〜4のいずれか一項に記載の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物。
- 前記組成物に、アミノシラン、エポキシシランおよびこれらの反応生成物からなる群から選択される少なくとも1種または2種以上のシランカップリング剤(E)を(A)成分100重量部に対して0.1〜300重量部含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物。
- 前記組成物に、前記(A)100重量部に対して、加水分解性エステル化合物(F)を0.1〜150重量部含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物。
- 前記組成物に対して、メルカプト基含有炭化水素および/またはメルカプトシラン(G)を配合してなる請求項1〜8のいずれか一項に記載の上塗り塗料用硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の上塗り塗料用組成物を塗布してなる塗装物。
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JP2007336917A JP2008138216A (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | 上塗り塗料用硬化性樹脂組成物およびそれを塗布してなる塗装物 |
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