JP2008137335A - テープ印刷装置 - Google Patents

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JP2008137335A
JP2008137335A JP2006327892A JP2006327892A JP2008137335A JP 2008137335 A JP2008137335 A JP 2008137335A JP 2006327892 A JP2006327892 A JP 2006327892A JP 2006327892 A JP2006327892 A JP 2006327892A JP 2008137335 A JP2008137335 A JP 2008137335A
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Shoji Takayama
昌次 高山
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Abstract

【課題】比較的簡易な方法で、文字等の誤認が生じることや識別が困難になる可能性を抑
えながらも、文字等種々のキャラクタを表示する表現方法にバリエーションを持たせるこ
とのできるテープ印刷装置を提供すること。
【解決手段】元のキャラクタデータでの表示ドット及びそれに対応する非印刷データの表
示ドットの少なくともいずれか一方が黒表示である場合には、黒表示とするものとする。
例えば、図6(a)において、印刷ブロックPBに属する表示ドット(5,5)は白表示
であるが、これに対応する非印刷データである表示ドット(5,6)は黒表示であるから
、本変換処理後の印刷キャラクタの表示ドット(5,5)は黒表示とする。このようなキ
ャラクタ変換をすることで、識別が困難になる可能性を抑えながらもストライプ形状の装
飾のなされた印刷を行うことができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、入力されたデータに基づいてテープに各種印刷を行うテープ印刷装置に関す
る。
従来のテープ印刷装置において、文字などのキャラクタの表現を増やす方法として、キ
ャラクタに中抜き装飾を施すものが知られており、例えば、中抜き装飾のキャラクタの輪
郭部と中抜き部とを異なる色で印刷することにより、中抜き装飾のキャラクタを見栄え良
くするものが知られている(特許文献1参照)。
特開平9−314909号公報
しかしながら、異なる色で印刷するためには多色印刷用の機構が必要であり、構造が煩
雑になると共に費用が掛かる可能性がある。また、一方、単純に白く中を抜くだけでは文
字等の識別が困難になる可能性がある。
そこで、本発明は、比較的簡易な方法で、文字等の誤認が生じることや識別が困難にな
る可能性を抑えながらも、文字等種々のキャラクタを表示する表現方法にバリエーション
を持たせることのできるテープ印刷装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るテープ印刷装置は、(a)テープ状部材に印
刷されるべき内容を構成するキャラクタについてのキャラクタデータを有する記憶部と、
(b)キャラクタデータを読み出す読出部と、(c)キャラクタの印刷のために設定され
た想定印刷領域を、印刷を行う印刷ブロックと印刷が行われない非印刷ブロックとに分配
し、キャラクタデータのうち非印刷ブロックに対応する非印刷データを、当該非印刷ブロ
ックに近接する印刷ブロックの所定領域に対応する修正データとして割り当てることによ
り、キャラクタを新たな印刷キャラクタに変換する変換処理を行うキャラクタ変換処理部
と、(d)変換処理による前記印刷キャラクタをテープ状部材に印刷する印刷手段とを備
える。
上記テープ印刷装置では、キャラクタ変換処理部により、想定印刷領域において、印刷
が行われない非印刷ブロックの分配が行われ、非印刷ブロックによる装飾効果により、キ
ャラクタを表示する表現方法にバリエーションを持たせることができる。また、この際、
非印刷ブロックに対応する非印刷データを、修正データとして印刷を行う印刷ブロックに
割り当てるので、文字等のキャラクタが誤認される、又は、識別し難くなることを抑制す
ることができる。
また、本発明の具体的な態様として、キャラクタ変換処理部が、キャラクタデータのサ
イズ範囲により区分範囲を設定し、変換処理すべきキャラクタデータの属する区分範囲に
対応して非印刷ブロックのブロックサイズを定めることにより、キャラクタデータのデー
タサイズに対する非印刷ブロックのブロックサイズをステップ状に設定する。この場合、
キャラクタデータのデータサイズについての区分範囲を基準にして非印刷ブロックのサイ
ズを自動的に定める比較的簡易な方法によって、文字等の誤認が生じることや識別が困難
になる可能性を抑えながらも効果的なキャラクタの装飾を行うことができる。
また、本発明の具体的な態様として、記憶部が、キャラクタデータをビットマップデー
タとして表現可能な形式の情報として有する。この場合、キャラクタを構成するドット数
等を基準としてキャラクタを新たな印刷キャラクタに変換する変換処理を行うことができ
る。
また、本発明の具体的な態様として、キャラクタ変換処理部が、キャラクタのフォント
サイズを基準ドット数で割った値を基準として非印刷ブロックのブロックサイズを定める
。ここで、基準ドット数とは、キャラクタのフォントサイズによらず一定の値を取るもの
である。従って、この場合、キャラクタのデータサイズに対応して様々な非印刷ブロック
のサイズを設定できる。
また、本発明の具体的な態様として、キャラクタ変換処理部が、非印刷ブロックとして
少なくとも縦及び横のいずれか一方向に所定ドット数の幅を有する帯形状となる領域を含
むように想定印刷領域を分配する。この場合、当該キャラクタ変換処理により、縦や横に
延びる帯形状の模様によるキャラクタの装飾を施すことができる。
また、本発明の具体的な態様として、キャラクタ変換処理部が、想定印刷領域において
非印刷ブロックと印刷ブロックとを交互に配し、印刷キャラクタにストライプ形状の装飾
を形成させる。この場合、ストライプ状の模様によってキャラクタの装飾を施すことがで
きる。
また、本発明の具体的な態様として、キャラクタ変換処理部が、想定印刷領域において
非印刷ブロックを縦及び横方向に帯形状となる領域を含むように配し、印刷キャラクタに
格子状の装飾を形成させる。この場合、格子状の模様によってキャラクタの装飾を施すこ
とができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態におけるテープ印刷装置の全体を示した斜視図である。また、図2
(a)は、図1のテープ印刷装置の開閉蓋を開蓋したときの斜視図であり、図2(b)は
、テープ印刷装置に装填されるテープカートリッジを示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、このテープ印刷装置10は、上下2分割の装置ケース20
により外郭が形成され、開閉蓋となる上側ケース21と、テープカートリッジCが装填さ
れるポケット41等の機構部が配設された下側ケース22とにより構成されている。
上側ケース21の上面には、その手前側にキーボード33が、中央部右側にディスプレ
イ34がそれぞれ配設されており、テープカートリッジCの脱着時以外は、閉蓋状態で使
用される。
キーボード33は、下側ケース22内に内蔵された制御系であるマイコンチップ等に対
するデータ、指令等の情報を入力するためのものとなっている。このキーボード33には
、文字、記号、数字等を含むテキスト情報を入力するための文字キー群31の他、各種の
動作モードなどを指定するための機能キー群32等が配列されている。また、機能キー群
32には、図外の〔電源〕キー、印刷動作を指示するための〔印刷〕キー、テキスト情報
入力時のデータ確定や改行および選択画面における各種モードの選択指示のための〔選択
〕キー、並びに、それぞれ上(「↑」)、下(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方
向へのカーソル移動や表示画面36の表示範囲を移動させるための〔カーソル〕キーの他
、予め装置内に記憶されていない文字や記号等を「外字」として作成するための〔外字〕
キーなどが含まれる。以下、上述のような文字、記号、数字等に加え、「外字」等(例え
ば、絵文字のようなもの)を含めた総称として「キャラクタ」ということとする。
ディスプレイ34は、任意のキャラクタを横方向及び縦方向にn列×m行(n,mは適
当な自然数)で表示可能な表示画面36を有し、下側ケース22内に内蔵された制御系で
あるマイコンチップ等による処理結果や指令等を表示できるようになっている。すなわち
、ディスプレイ34は、処理対象となるキャラクタ列を選択したり、ユーザがキーボード
33からデータや各種指令・指示等を入力してキャラクタ列を編集したり、その結果等を
視認したりする際などに用いられる。
下側ケース22には、テープカートリッジCを装着するためのポケット41が設けられ
ており、テープカートリッジCは、上側ケース(開閉蓋)21を開放した状態でポケット
41に対して着脱される。テープカートリッジCには、カートリッジケース51の内部に
一定の幅のテープTとインクリボンRとが収容されている他、ポケット41に配設された
ヘッドユニット42を差し込むための貫通孔53が形成されている。また、相異なる幅等
のテープTの種別を識別できるように、ポケット41には、マイクロスイッチ等のテープ
識別センサ43が設けられており、テープTの種別や設定情報を検出できるようになって
いる。
また、テープTは、印刷対象であるテープ状部材に相当するものであり、裏面に接着面
が形成され、それが剥離紙によって覆われた構成になっている。テープTとインクリボン
Rは、貫通孔53の位置で相互に重なり合った状態で走行するとともに、テープTのみが
外部に排出され、インクリボンRは内部で巻き取られるようになっている。
ポケット41の適所に設けたヘッドユニット42には、サーマルヘッドから成る印刷ヘ
ッド42aが内蔵されており、テープカートリッジCがポケット41に装填された状態で
、印刷ヘッド42aが、テープカートリッジCの貫通孔53から露出しているインクリボ
ンRの裏面に当接するようになっている。そして、印刷ヘッド42aを発熱駆動すること
により、所望の文字などのキャラクタがテープTの表面に印刷される。
また、下側ケース22の左側部には、ポケット41と装置外部とを連通するテープ排出
口44が形成され、このテープ排出口44には、送り出したテープTを切断するテープカ
ッタ45が臨んでいる。また、ポケット41には、装着されたテープカートリッジCの被
駆動部が係合する駆動軸47,48等が設けられており、内蔵された送りモータ(不図示
)を駆動源として、これらの駆動軸47,48により、テープカートリッジC内のテープ
TおよびインクリボンRの送りが行われ、かつ、これらに同期して印刷ヘッド42aを駆
動することで、印刷が行われる。また、印刷完了後、テープTの送りが続行されテープT
に設定された切断位置がテープカッタ45の位置まで送られる。
下側ケース22の前側部には、カード状の携帯メモリデバイス61を差し込むためのス
ロット49が形成されている。このスロット49の狭い空間に携帯メモリデバイス61を
挿入して一定の力で押し込むことにより、内蔵されたコネクタ(不図示)を介して、携帯
メモリデバイス61が下側ケース22内の制御系であるマイコンチップ等に接続される。
なお、スロット49に装着される携帯メモリデバイス61は、着脱自在となっており、ス
ロット49の開口にのぞいている携帯メモリデバイス61の先端部を一定の力で引っ張る
ことにより、携帯メモリデバイス61を上記コネクタから切り離してスロット49外に引
き出すことができる。
尚、スロット49に挿入される携帯メモリデバイス61は、複数の装置間で互換性のあ
るデータを保持することができる汎用型のメモリカードであり、例えばSDカード、メモ
リスティック等がこれに該当する。この携帯メモリデバイス61には、印字データや印字
プログラムが汎用のフォーマットで記録されている。ここで、印字データは、テープ印刷
装置10のディスプレイ34に表示させたり、ヘッドユニット42によってテープTに印
刷させるべきキャラクタ等の情報を含んでおり、印字プログラムは、テープ印刷装置10
のヘッドユニット42等によってテープTに印刷させるための手順、印刷データ等を含ん
でいる。テープ印刷装置10は、キャラクタに関するデータやその制御・処理機構を内蔵
しており(詳しくは図3を用いて後述する)、単独でテープ印刷が可能であるが、上述の
ように、携帯メモリデバイス61が挿入でき、外部からのデータに基づいて装置内に記憶
されていない外字等のキャラクタについてテープ印刷を行うことも可能となっている。
このように構成されたテープ印刷装置10の一般的な使用方法は、ユーザが、ポケット
41にテープカートリッジCを装填した後、ディスプレイ34により入力・編集結果を確
認しながらキーボード33を用いて所望の文字や記号等の印刷情報を入力し、印刷を指示
する。この指示により、テープカートリッジCからテープTが繰り出され、印刷ヘッド4
2aによりテープTに所望の印刷が行われた後、印刷済み部分はテープ排出口44から随
時外部に送り出される。そして、印刷が完了すると、余白分を含むテープ長さの位置まで
テープ送りが行われ、この位置でテープTがカットされることによりラベルが作成される
次に、図3を参照して、図1等に示すテープ印刷装置10の制御系の構成について説明
する。テープ印刷装置10は、ユーザとのインタフェースになるキーボード33やディス
プレイ34、テープ種類の検出を行うためのテープ識別センサ43のほかに、印刷ヘッド
42aや送りモータ55を駆動する印刷部駆動回路71と、テープカッタ45に切断動作
を行わせるカッタモータ56を駆動する切断部駆動回路72と、携帯メモリデバイス61
との間でデータの送受信を行うためのインタフェース部74と、以上の回路部分を制御し
つつ適宜動作させる制御処理部77とを備える。以上において、印刷ヘッド42a及び印
刷部駆動回路71は、テープTに印刷を行うための印刷手段として機能し、テープカッタ
45、カッタモータ56、及び切断部駆動回路72は、テープTを切断するカッタ機構と
して機能する。
ここで、制御処理部77は、マイコンチップ等のICで構成される制御手段であり、デ
ータや演算結果等を保管するための記憶部73と、記憶部73内に蓄積されている各種デ
ータを読み出す読出部77bと、これらのデータに基づきキャラクタデータを加工して新
たな印刷キャラクタに変換するキャラクタ変換処理部77aとを備える。記憶部73は、
ROMやRAMで構成される。ROMは、制御処理部77で処理する制御プログラムを記
憶する制御プログラム領域と、文字修飾テーブルなどを含む制御データを記憶する制御デ
ータ領域と、テープ印刷装置10に用意されているキャラクタのフォントデータを記憶す
るCGデータ領域とを有する。また、RAMは、電源がオフにされても、記憶したデータ
を保持しておくように図外のバックアップ回路によって電源の供給を受けており、各種レ
ジスタ群のほか、ユーザがキーボード33から入力したキャラクタ等のテキストデータを
記憶するテキストデータ領域、テキストデータを印字する際のフォーマットを記憶するフ
ォーマットデータ領域、携帯メモリデバイス61から読み取った印字データや印字プログ
ラムを一旦保管する外部データ導入領域、バッファ領域等の各種記憶領域等を有し、制御
処理のための作業領域として使用される。尚、ここでは、記憶部73が有するキャラクタ
についてのデータ(以下キャラクタデータ)等は全てビットマップデータとして表現可能
な形式の情報となっている。これにより、例えば、キャラクタデータからxy座標による
表示を容易に行うことができ、当該座標の変換に基づいてキャラクタ変換処理を行うこと
ができる(詳しくは後述する)。尚、キャラクタデータの形式は、キャラクタ変換処理が
可能なデータ表現形式であれば、ビットマップデータ以外のものであっても構わない。
そして、制御処理部77は、記憶部73に設けたROM内の制御プログラムに従って動
作し、キーボード33等から各種指令、各種データ、各種検出信号等の入力を受け、記憶
部73に設けたRAMに保管された各種データ等を処理し、ディスプレイ34、印刷部駆
動回路71、切断部駆動回路72等に制御信号を出力することにより、表示画面36に必
要な表示を行わせるとともに、印刷ヘッド42aを制御して所定の印刷条件でテープTに
印刷するなど、テープ印刷装置10全体を制御している。このような処理のうち、キャラ
クタ変換処理部77aによって行われるのは、特に記憶部73に収められているキャラク
タデータから上述の印刷ヘッド42a等の印刷手段によって印刷される印刷キャラクタに
変換するための処理である。
より具体的には、まず、ユーザによるキーボード33の操作に応じて、読出部77bに
より、記憶部73内に蓄積されているキャラクタについてのキャラクタデータや、制御プ
ログラム等の各種データが読み出される。これらのデータに基づき、キャラクタ変換処理
部77aは、記憶部73内に蓄積されていたテープ状部材に印刷されるべき内容を構成す
るキャラクタについてのキャラクタデータを適宜加工し、新たな印刷キャラクタに変換す
る変換処理を行う(具体的な変換処理の例について詳しくは後述する)。この変換処理に
よる印刷キャラクタが印刷ヘッド42a等によりテープTに印刷される。
次に、図4を参照して、上述したキャラクタ変換処理部77aによるキャラクタ変換処
理の動作について説明する。尚、ここで、図5(a)、(b)は、本実施形態における変
換処理によって変換されるキャラクタの具体的な一例である。つまり、本変換処理により
、図5(a)のような16×16ドットのキャラクタ(ここでは文字「A」)から、図5
(b)のようなストライプ形状の横縞模様の印刷キャラクタ(ここでは装飾文字「A」)
へのキャラクタ変換処理が行われる。
図4に戻って、まず、ユーザがテープ印刷装置10を起動させ、キーボード33の操作
を行うことにより、ディスプレイ34に通常の表示をする処理がなされる(ステップS1
)。
次に、ユーザから印刷動作の指示がなされると、制御処理部77は、キャラクタ変換処
理部77aによるキャラクタ変換の処理を行う旨の指示信号があるか否かを判断する(ス
テップS2)。ここで、キャラクタ変換の処理を行う指令信号は、ユーザのキーボード3
3等の操作によってなされる指令信号であり、具体的には例えば、図1の機能キー群32
内にキャラクタ変換のモードを選択するための適当な選択キーを設けておき、ユーザが変
換の種類を選択することで、ディスプレイ34に表示されたキャラクタを印刷時にストラ
イプ形状の横縞模様に変換するための指令信号を与えるようにできる。
ステップS2において、キャラクタ変換の処理を行う指示信号がないと判断された場合
、キャラクタ変換処理は行われず、本フローチャートの処理を終了し、通常の印刷を行う
。一方、ステップS2においてキャラクタ変換の処理を行う指令信号があると判断された
場合、キャラクタ変換処理部77aによるキャラクタ変換処理を行うための処理がなされ
る。
キャラクタ変換の処理を行う指令信号があると判断されると、キャラクタ変換処理部7
7aは、まず、横縞模様を形成するために、元のキャラクタデータに基づいてフレームメ
モリたる想定印刷領域を、想定印刷領域について印刷を行う印刷ブロックと印刷が行われ
ない非印刷ブロックとに分配する処理を行う(ステップS3)。尚、ここでは、特に、想
定印刷領域や印刷・非印刷ブロックについての各種データをデータマップとして捉えるこ
とにより、実際に印刷されるものと関連付けて説明する。従って、ステップS3について
は、より具体的に、例えば図5(a)、(b)の場合、図5(a)のような元のキャラク
タである文字「A」の印刷のために設定された印刷領域(図5(a)の場合、16×16
ドットの領域)を想定印刷領域ADとし、このマトリックス状に配された想定印刷領域A
Dのうち、横一列のドットを一つのまとまったブロックとし、横方向に関して奇数行のブ
ロックを印刷ブロックPBとする。また、同様に、横方向に関して偶数行のブロックを非
印刷ブロックNBとして分配する処理を行うものとなる。この場合、図5(b)において
は、非印刷ブロックNBに該当する部分については印刷が行われず、これにより最終的に
印刷される印刷キャラクタには横縞模様が形成される。
ステップS3により、印刷ブロックPBと非印刷ブロックNBとの分配がなされると、
キャラクタ変換処理部77aは、制御プログラムに基づき、図5(b)の印刷ブロックP
Bにおける配色パターンを定める。つまり、キャラクタ変換処理部77aは、印刷ブロッ
クPBに対応する表示ドットのうち、いずれを黒表示されるドットとし、いずれを白表示
されるドットとなるかを定めるための印刷ブロック配色処理を行う(ステップS4)。尚
、図5(a)、(b)の場合における印刷ブロック配色処理について、具体的には、図6
等を用いて後述する。
最後に、キャラクタ変換処理部77aは、ステップS4で定まった配色パターンとなる
ように元のキャラクタから印刷キャラクタへの変換処理を行い(ステップS5)、本フロ
ーチャートの処理を終了する。制御処理部77は、形成された印刷キャラクタに基づいて
印刷処理を行う。
以下、図5(a)、(b)の場合におけるキャラクタ変換処理(特に、図4のステップ
S3及びステップS4)について、図5(a)、(b)を用いるとともに、図5(a)、
(b)の一部を拡大した図である図6(a)、(b)を用いて説明する。尚、説明を簡略
にするため、以下では、例えば、x座標に関して図中左から5列目、y座標に関して図中
下から6行目の表示ドットの座標を(x,y)=(5,6)のように表示する。尚、図6
(a)、(b)は、図5(a)、(b)の一部を拡大した図であるから、図6(a)の表
示ドットについてのx、y座標の符番は、図5(a)(つまりキャラクタ「A」)の一部
分に対応する。同様に、図6(b)の表示ドットについてのx、y座標の符番は図5(b
)の一部分に対応する。
図5(a)の場合、まず、上述のように、ステップS3における分配処理の際に、想定
表示領域の16×16ドットの表示のうち、横方向に関して偶数行であるブロック、つま
り、横一列を一まとまりとしたブロックとして捉え、これらのブロックのうち表示ドット
のy座標の値が偶数であるブロックを総称して非印刷ブロックNBと定める。逆に、横方
向に関して奇数行であるブロックについては、印刷ブロックPBと定める。この分配処理
の際さらに、キャラクタ変換処理部77aでの処理において、各非印刷ブロックNB(即
ち偶数行)に対してそれぞれ近接する印刷ブロックPBの所定領域が定められている。特
に、図5(a)の場合では、各非印刷ブロックNBである横方向2N行目(Nは1から8
の自然数)に対して、それぞれ各印刷ブロックPBである2N−1行目が近接する印刷ブ
ロックPBとして対応するように制御プログラムに組み込まれている。つまり、例えば非
印刷ブロックNBである2行目には、印刷ブロックPBである1行目が近接する印刷ブロ
ックPBとして対応し、以下同様に4行目には3行目が対応し、6行名には5行目が対応
するものとなっている。さらに、縦方向については、同じ列のものが対応するものとする
ことにより、表示ドット単位での対応付けがなされている。つまり、2N−1行目の印刷
ブロックPBと、これに対応する2N行目の非印刷ブロックNBとにおいて、x座標が同
じ値であるものが対応する。従って、例えば図6(a)に示される表示ドットの場合、印
刷ブロックPBに属する印刷ブロック表示ドット(5,5)と非印刷ブロックNBに属す
る非印刷ブロック表示ドット(5,6)とが対応する。同様に、例えば表示ドット(5,
7)には表示ドット(5,8)が対応する。以上のようにして、各非印刷ブロックNBに
対してそれぞれに近接する印刷ブロックPBの所定領域が定まる。
次に、上述の表示ドット単位での対応関係に基づいて、図4のステップS4における印
刷ブロック配色処理について説明する。
まず、ステップS3における分配処理により、図6(b)に示された表示ドットのうち
、横方向に関して偶数行にあるものは、非印刷ブロックNBであるから全て白表示となる
。このような非印刷ブロックNBのデータをここでは非印刷データと呼ぶ。従って、例え
ば、図6(a)において6行目の表示ドットは全て黒表示であるが、変換後は対応する図
6(b)に示されるように全て白表示となる。このように、元のキャラクタデータにおい
ては印刷されるべきものとして表示(黒表示)されているが、印刷・非印刷ブロックの分
配処理により非印刷ブロックNBに属することとなるため、変換処理後に非表示(白表示
)となる非印刷データが存在する。
次に、ステップS3における分配処理により、図6(b)に示された表示ドットのうち
、横方向に関して奇数行にあるものについての変換処理について説明する。本変換処理で
は、先の非印刷データが有する黒表示となる情報をできるだけ消えてしまわないように、
上述の表示ドット単位での対応関係に基づいて、印刷ブロックPBに該当する表示ドット
の白黒表示を定める。ここでは、特に、元のキャラクタデータでの表示ドット及びそれに
対応する非印刷データの表示ドットの少なくともいずれか一方が黒表示である場合には、
黒表示とするものとする。つまり、例えば、図6(a)において、印刷ブロックPBに属
する表示ドット(5,5)は白表示であるが、これに対応する非印刷データである表示ド
ット(5,6)は黒表示である。従って、図6(b)において、本変換処理後の印刷キャ
ラクタの表示ドット(5,5)は黒表示となる。同様に、印刷ブロックPBに属する表示
ドット(6,5)、(5,7)についても図6(a)においては白表示であったものが、
図6(b)では黒表示となる。無論、図6(a)のように、印刷ブロック表示ドット(3
,5)のように対応する非印刷ブロック表示ドット(3,6)とも黒表示であるものは、
図6(b)においても黒表示のまま不変である。図6(a)における印刷ブロックPBに
属する表示ドット(3,7)のように、対応する非印刷ブロック表示ドット(3,8)と
も白表示であるもののみ図6(b)においても白表示となる。
以上のような配色処理に基づき、図4のステップS5においてキャラクタ変換を行われ
、テープ印刷装置10は、印刷手段によりストライプ形状の装飾のなされた印刷を行うこ
とができる。
このような変換処理により、非印刷データについて対応関係を設け、修正データとして
割り当てることができるので、キャラクタの誤認が生じる可能性を低減できる。例えば、
図5(a)のようなキャラクタ「A」にストライプ形状の装飾を行うにあたって、本願変
換処理ではなく、単純に横方向に関して偶数行の表示ドットを間引くという処理によって
装飾を行うとする。この場合、変換処理後、キャラクタ「A」のうち、「A」の横線の部
分を構成している横方向に関して6行目の表示ドットがそっくり間引かれてしまい、「Λ
」と区別できなくなる。しかし、本実施形態では、上述のように、非印刷ブロックNB中
の非印刷データをこれに近接する印刷ブロックPBの所定領域に対応する修正データとし
て割り当てることにより、キャラクタを新たな印刷キャラクタに変換する変換処理を行っ
ている。従って、例えば、図5(a)における横方向に関して6行目の表示ドットについ
ての黒表示は、変換処理において修正され、図5(b)において、横方向に関して5行目
の表示ドットのデータに修正データとして存在する。従って、キャラクタ「A」の横線の
部分に相当するデータが消えてしまうことがない。
以上のように、本実施形態に係るテープ印刷装置10は、比較的簡易な方法で、文字等
の誤認が生じることや識別が困難になる可能性を抑えることができる。また、本実施形態
におけるキャラクタ変換処理はビットマップデータのみを基に画一的な処理であるため、
例えば、予め登録等されていないキャラクタに対しても行うことができる。従って、記憶
部73に収められているデータに限らず、例えば外部から挿入された携帯メモリデバイス
61から受けた印字データ等に含まれる外字キャラクタに対しても、同様のキャラクタ変
換処理を行うことができる。このように、本実施形態に係るテープ印刷装置10は、種々
のキャラクタにバリエーションを持たせることができる。
尚、キャラクタ変換処理における近接する印刷ブロックPBの所定領域の設定について
、上述においては、横方向2N行目についての非印刷データを2N−1行目の印刷ブロッ
クPBの情報として修正データを割り当てたが、非印刷データについての割り当てはこれ
に限らず種々のものが考えられる。例えば、横方向2N行目についての非印刷データのう
ち、半分のデータ(例えばx座標が奇数のドットの情報)を2N−1行目に割り当て、残
りの半分のデータ(例えばx座標が偶数のドットの情報)は2N+1行目に対して割り当
てるという対応関係を設定することも可能である。
図7(a)、(b)は、キャラクタ変換処理によって変換されるキャラクタの他の例で
ある。図5(b)では、ストライプ形状の横縞模様の印刷キャラクタが形成されているが
、図4のステップS3における分配処理の際に、想定表示領域の16×16ドットの表示
のうち、縦方向に関して奇数列であるか偶数列であるかにより印刷ブロックPBとなるか
非印刷ブロックNBとなるかを定め、上述の場合と同様に印刷ブロックPB(奇数列)と
非印刷ブロックNB(偶数列)とに関して対応関係を定めることにより、図7(a)のよ
うに縦縞模様の印刷キャラクタを形成させることも可能である。さらに、図7(b)のよ
うに非印刷ブロックNBを格子状に設けることも可能である。このような変換は、例えば
、縦縞模様の印刷キャラクタへの変換を行った後、さらに横縞模様への変換を行うことに
より実現される。
尚、制御処理部77は、インタフェース部74を介して、コネクタ79に携帯メモリデ
バイス61が接続されている場合には、制御処理部77は、携帯メモリデバイス61に保
管されているデータから特定の印字データや印字プログラムを読み出すことができる。こ
の場合、携帯メモリデバイス61によるキャラクタデータについても同様の処理により印
刷キャラクタを構成することが可能である。
以上の説明において、図5(b)等に示したようなストライプ形状の縞模様は、いずれ
も非印刷ブロックNBと印刷ブロックPBとをドット数1の幅で交互の帯形状に配するこ
とにより構成されている。従って、図5(b)のように16×16ドットというデータ量
が小さなものに対しては、ドット数1の幅で十分であるが、解像度がより高い、即ちドッ
ト数がより多く、目の細かなビットマップデータとなるものに対しては、ストライプ形状
の縞模様を構成するために、非印刷ブロックNBの幅に対応するドット数を大きくする必
要がある。
図8は、本実施形態のキャラクタ変換処理についての他の一例として、48×48ドッ
トの想定印刷領域ADを有するキャラクタデータについてのキャラクタ変換処理について
説明するための図である。この場合、図4のステップS3における分配処理として、スト
ライプ形状の横縞模様を構成するために、非印刷ブロックNBと印刷ブロックPBとをド
ット数2の幅で交互に分配している。つまり、横方向に関して1、2行目を印刷ブロック
PBとし、3、4行目を非印刷ブロックNBとしている。以下同様に、5、6行目を印刷
ブロックPB、7、8行目を非印刷ブロックNBとし、9、10行目を印刷ブロックPB
、11、12行目を非印刷ブロックNBとしている。
そして、この場合における図4のステップS4における印刷ブロック配色処理の一例と
して以下のような処理を行う。尚、縦方向に関しては、上述の場合と同様、同じ列のもの
が対応するものとする。つまり、印刷ブロックPBと、これに対応する非印刷ブロックN
Bとにおいて、x座標が同じ値であるものが対応する。
本変形例では、まず、横方向に関して1行目については、元のキャラクタデータのうち
、横方向に関して1から3行目までの3行分を配色の判定基準JSとする。つまり、元の
キャラクタデータの横方向に関して1から3行目のいずれかにおいて黒表示がある場合に
は、横方向に関して1行目を黒表示に変換し、元のキャラクタデータの1から3行目のい
ずれにおいても白表示の場合にのみ白表示のままとする変換を行う。
次に、横方向に関して2行目は、変換後の横方向に関して1行目と同じ表示とする。つ
まり、元のキャラクタデータのうち、1から3行目のいずれかにおいて黒表示がある場合
には、黒表示に変換し、1から3行目のいずれにおいても白表示の場合に白表示のままと
する。
次に、横方向に関して3、4行目は、非印刷ブロックNBであるから、元のキャラクタ
データに黒表示がある場合であっても全て白表示とする変換を行う。
次に、横方向に関して5行目は、元のキャラクタデータの4から7行目までの4行分を
配色の判定基準JSとし、先と同様に白黒表示の配色を定め、変換を行う。横方向に関し
て6行目は、先の2行目の場合と同様、5行目と同じ配色とする。また、7、8行目は非
印刷ブロックNBであるから、全て白表示となる。
以下、9行目については、元のキャラクタデータの8から11行目までの4行分を配色
の判定基準JSとし、以降同様に繰り返す。但し、横方向に関して最後の印刷ブロックP
Bとなる45、46行目については、元のキャラクタデータの44から48行目までの5
行分を配色の判定基準JSとするものとする。
以上のような印刷ブロック配色処理により、本変形例においても、元のキャラクタデー
タの非印刷データについて、対応関係を設け、修正データとして割り当てることにより、
キャラクタの誤認が生じる可能性を低減できる。つまり、この場合、例えば、3、4行目
は、いずれも非印刷ブロックNBであるが、3行目のデータは、印刷ブロックPBである
1、2行目に修正データとして割り当てられ、4行目のデータは5、6行目に修正データ
として割り当てられるといった具合に反映される。
図8により説明した変形例では、分配処理として、ストライプ形状の横縞模様を構成す
るために、非印刷ブロックNBと印刷ブロックPBとをドット数2の幅で交互に分配して
いるが、さらに大きなデータ量つまりドット数を有するキャラクタについても同様にスト
ライプ形状を構成することができる。
図9は、ストライプ形状の横縞模様を構成する際のストライプの幅の定め方の一例につ
いて説明するためのグラフである。ここでは、非印刷ブロックのサイズ即ちストライプの
幅を、キャラクタのフォントサイズを基準ドット数で割った値を基準として定める。ここ
で、基準ドット数は、キャラクタのフォントサイズによらず不変の一定値を取るものであ
り、図9の場合では、基準ドット数を48とする。この基準ドット数でフォントサイズを
割った値を基準とすることで、フォントサイズに対応した非印刷ブロックのサイズを定め
ることができる。一般に、フォントサイズに応じて印刷時におけるドット1つあたりの印
刷面積が定まる。これに対して、本実施形態では、基準ドット数を48とすることにより
、フォントサイズに応じて、ストライプ形状の縞模様の印刷時のサイズを適切な範囲に保
つために必要十分な非印刷ブロックのサイズの調整を行うことができる。以下、ストライ
プ形状の構成におけるストライプの幅の定め方を説明することにより、図9におけるグラ
フの構成について説明する。
まず、ここでは、フォントサイズに相当する数値として、装飾として形成させるべき縞
模様に対して垂直な方向のドット数を取り、当該ドット数Yとする。
次に、これらの値から、非印刷ブロックの幅即ちストライプの幅に対応するドット数Z
をZ=[Y/48]+1により定める。ここで、記号[]はガウス記号を意味する。つま
り、[X]は、Xを超えない最大の整数を意味する。また、記号[]内の数値について、
分母の値48は基準ドット数である。このように設定した場合、ドット数Yとドット数Z
との関係は、図9のようなグラフで表示される。例えば、上述した図8の場合、48×4
8ドットであるから、フォントサイズに対応する数値である縞模様に対して垂直方向のド
ット数Yは、Y=48であるから、Z=[48/48]+1=[1]+1=1+1=2と
なる。これは、図8の例に合致する。同様に、図5(a)、(b)の場合、Z=[16/
48]+1=[1/3]+1=0+1=1となる。
以上のようにストライプの幅の定めた場合、キャラクタ変換処理部77aは、キャラク
タに装飾するストライプの幅を設定するために、まず、予めキャラクタデータを当該デー
タのサイズ範囲により区分することで、区分範囲を設定しておき、区分範囲毎に一定値の
非印刷ブロックのブロックサイズを定めておくものとなる。つまり、図9のグラフにおい
て、ドット数Yが48未満の場合、48以上96未満の場合、といった区分範囲に分けら
れる。
次に、キャラクタ変換処理部77aは、変換処理すべきキャラクタデータが区分範囲の
うち、どの区分範囲に属するかを確認し、区分範囲に対応して非印刷ブロックのブロック
サイズを定める。つまり、図9のグラフにおいて、キャラクタデータについてのドット数
Yが48未満の区分範囲であれば、ブロックサイズに対応するストライプの幅即ちドット
数Zは、Z=1となる。同様に、ドット数Yが48以上96未満の区分範囲にある場合に
は、ドット数Zは、Z=2となる。以上のように定めた場合、図9から明らかなように、
ストライプの幅を定めるドット数Zはステップ状に値が設定される。キャラクタ変換処理
部77aは、ストライプの幅即ちドット数Zが定まると、これに応じて上述の場合と同様
に印刷ブロック配色処理等の処理を行いう。
図10(a)〜(c)は、図4を用いて説明した本実施形態におけるテープ印刷装置1
0の具体的な操作例について説明するための図である。まず、ユーザは、テープ印刷装置
10の電源を入れることにより、図10(a)のような初期状態を示す表示が図1の表示
画面36内に表示(LCD表示)される。適宜機能キー群32等を操作するか、あるいは
一定時間経過することにより、表示画面36内に図10(b)のような飾り字を選択する
ための表示がなされる。ユーザは、機能キー群32等を操作することにより、「飾り字メ
ニュー選択肢」から適宜装飾パターンを選択することができる。
「飾り字メニュー選択肢」としては、例えば、「ふつう」(変化なし)、「白抜」(文
字を白く抜く)、「強調」(文字を強調する)、「斜体」(文字を斜体にする)、「横縞
」(横の縞模様文字に変形する)、「縦縞」(縦の縞模様文字に変形する)及び「格子」
(横縞と縦縞の両変形を行う)という選択肢がある。これらの「飾り字メニュー選択肢」
のうち、例えば、本実施形態に係るものの一つである「横縞」の飾り字を選択することも
できる。「横縞」の飾り字を選択した場合、図4において説明した横縞模様に変換するた
めの指令信号がセットされる。飾り字の選択がなされた後、ユーザは、キーボード33の
操作により、図10(c)に示すように、印刷を行うためのキャラクタの入力を適宜行う
。つまり、図4のステップS1において説明した通常の表示をする処理がなされる。
以上により、入力が終了し、ユーザが印刷を行う旨の操作がなされると、図10(b)
で示した飾り字の選択に応じた印刷が行われる。例えば、当該飾り字の選択において、「
ふつう」が選択されている場合、図4のステップS2において、変換するための指令信号
がないものと判断され、飾り字のためのキャラクタ変換処理は行われず、図11(a)の
ような通常のキャラクタの印刷がなされる。一方、当該飾り字の選択において、「横縞」
が選択されている場合、該当する飾り字のためのキャラクタ変換処理は行われ、図11(
b)のようなストライプ形状の横縞模様のキャラクタの印刷がなされる。
尚、以上の動作において、「横縞」等の飾り字のためのキャラクタ変換処理が必要な選
択肢が選択されている場合には、予めディスプレイ34においてキャラクタ変換処理され
た後の印刷キャラクタの画像が表示され、ユーザが印刷を行う前に印刷キャラクタをディ
スプレイ34上で確認できるものであってもよい。
〔第2実施形態〕
図12は、第2実施形態に係るテープ印刷装置におけるキャラクタ変換処理について説
明するための図である。尚、本実施形態におけるテープ印刷装置は、第1実施形態に係る
テープ印刷装置10のうち、キャラクタ変換処理部77aでの動作を除いて同様であるか
ら図示を省略する。
第1実施形態でのキャラクタ変換処理では、いずれもストライプ形状の縞模様の形成に
あたって非印刷ブロックと印刷ブロックとのストライプの幅を均等なものとしていたが、
本実施形態では、非印刷ブロックと印刷ブロックとストライプの幅を非印刷ブロックと印
刷ブロックとで異なるものとする。例えば、図12の場合、印刷ブロックPBのストライ
プの幅に対応するドット数を3とする一方、非印刷ブロックNBのストライプの幅に対応
するドット数を2とするように分配処理を行う。この場合、配色処理における非印刷ブロ
ックNBに属する非印刷データの割り当ては、以下のように行う。
まず、横方向に関して、印刷ブロックPBである1から3行目について、元のキャラク
タデータの横方向に関して1から4行目のデータを判定基準JSに構成する。この際の配
色パターンの設定は、第1実施形態と同様に、元のキャラクタデータでの表示ドット及び
それに対応する非印刷データの表示ドットの少なくともいずれか一方が黒表示である場合
には、黒表示とするものとすることとする。尚、横方向に関して4行目以降の配色パター
ンについては、図12のように5行で判定基準JSの一つの単位として同様に定める。以
上により、第1実施形態と同様に、図1のテープ印刷装置10によるストライプ形状の横
縞模様のキャラクタの印刷がなされる。
尚、ここでは、印刷ブロックPBと非印刷ブロックNBとのストライプの幅に対応する
ドット数の比率を3:2としているが、当該比率はこれに限らず、種々の場合が考えられ
る。この際、例えば、印刷ブロックPBの領域を基準とし、十分な印刷領域が確保される
ことを保った上で、非印刷ブロックNBの領域を定めるものとして当該ドット数の比率を
定めることができる。
また、本実施形態では、非印刷ブロックNBとのストライプの幅に対応するドット数を
2としているが、当該ドット数は、第1実施形態の場合と同様、縞模様の視認性や印刷時
の精度等の観点からキャラクタデータのサイズに応じて適宜定めることとすればよい。
尚、以上の実施形態においては、表示を白黒によって行う場合について説明したが、本
願発明は、これに限らず単色カラーによる表示等、カラー表示ができるテープ印刷装置に
ついても適用可能である。
第1実施形態に係るテープ印刷装置の外観斜視図である。 (a)は、図1のテープ印刷装置の開蓋状態を示す外観斜視図であり、(b)は、テープ印刷装置に装填されるテープカートリッジを示す外観斜視図である。 図1のテープ印刷装置の制御系のブロック図である。 図1のテープ印刷装置の動作を説明するための図である。 (a)、(b)は、変換処理によって変換されるキャラクタの例である。 (a)、(b)は、図5(a)、(b)の一部を拡大した図である (a)、(b)は、変換処理によって変換されるキャラクタの他の例である。 キャラクタ変換処理についての他の一例である。 ストライプの幅の定め方を示すグラフである。 (a)〜(c)は、テープ印刷装置の操作を説明する図である。 (a)、(b)は、キャラクタの印刷例を示す図である。 第2実施形態に係る変換処理について説明するための図である。
符号の説明
10…テープ印刷装置、 20…装置ケース、 21…上側ケース、 22…下側ケー
ス、 33…キーボード、 34…ディスプレイ、 36…表示画面、 42…ヘッドユ
ニット、 42a…印刷ヘッド、 44…テープ排出口、 45…テープカッタ、 61
…携帯メモリデバイス、 71…印刷部駆動回路、 72…切断部駆動回路、 73…記
憶部、 74…インタフェース部、 77…制御処理部、 77a…キャラクタ変換処理
部、 77b…読出部、 AD…想定印刷領域、 PB…印刷ブロック、 NB…非印刷
ブロック、 C…テープカートリッジ、 R…インクリボン、 T…テープ

Claims (7)

  1. テープ状部材に印刷されるべき内容を構成するキャラクタについてのキャラクタデータ
    を有する記憶部と、
    前記キャラクタデータを読み出す読出部と、
    前記キャラクタの印刷のために設定された想定印刷領域を、印刷を行う印刷ブロックと
    印刷が行われない非印刷ブロックとに分配し、前記キャラクタデータのうち前記非印刷ブ
    ロックに対応する非印刷データを、当該非印刷ブロックに近接する前記印刷ブロックの所
    定領域に対応する修正データとして割り当てることにより、前記キャラクタを新たな印刷
    キャラクタに変換する変換処理を行うキャラクタ変換処理部と、
    前記変換処理による前記印刷キャラクタを前記テープ状部材に印刷する印刷手段と
    を備えるテープ印刷装置。
  2. 前記キャラクタ変換処理部は、前記キャラクタデータのサイズ範囲により区分範囲を設
    定し、変換処理すべき前記キャラクタデータの属する前記区分範囲に対応して前記非印刷
    ブロックのブロックサイズを定めることにより、前記キャラクタデータのデータサイズに
    対する前記非印刷ブロックのブロックサイズをステップ状に設定する請求項1記載のテー
    プ印刷装置。
  3. 前記記憶部は、前記キャラクタデータをビットマップデータとして表現可能な形式の情
    報として有する請求項2記載のテープ印刷装置。
  4. 前記キャラクタ変換処理部は、前記キャラクタのフォントサイズを基準ドット数で割っ
    た値を基準として前記非印刷ブロックのブロックサイズを定める請求項3記載のテープ印
    刷装置。
  5. 前記キャラクタ変換処理部は、前記非印刷ブロックとして少なくとも縦及び横のいずれ
    か一方向に所定ドット数の幅を有する帯形状となる領域を含むように前記想定印刷領域を
    分配する請求項3及び請求項4のいずれか一項記載のテープ印刷装置。
  6. 前記キャラクタ変換処理部は、前記想定印刷領域において前記非印刷ブロックと前記印
    刷ブロックとを交互に配し、前記印刷キャラクタにストライプ形状の装飾を形成させる請
    求項5記載のテープ印刷装置。
  7. 前記キャラクタ変換処理部は、前記想定印刷領域において前記非印刷ブロックを縦及び
    横方向に帯形状となる領域を含むように配し、前記印刷キャラクタに格子状の装飾を形成
    させる請求項5記載のテープ印刷装置。
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