JP2008136508A - ミラーキャビネット - Google Patents

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Abstract


【課題】 基体を金属にて形成することにより、強度、耐薬品性および清掃性を向上し、また、金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができ、さらに、装備品を、基体を湾曲させることなく確実に固定する。
【解決手段】 本発明のミラーキャビネット20は、湯水を供給する水栓11と排水口12aが設けられた洗面ボール12とを備える洗面カウンター10と共に設置され、金属製の基体21と、基体の前方に取り付けられる鏡22を含む装備品と、基体21の背面に配設されるブロック33と、を備え、装備品は、基体21の貫通孔を挿通してブロック33に締結する締結部材によって基体に固定されることを特徴としている。
【選択図】図3

Description

本発明は、洗面カウンターと共に設置されるミラーキャビネットに関するものである。
従来から、浴室に隣接して設けられる脱衣所などには、洗面化粧台が設置されている。洗面化粧台は、大別すれば洗面カウンターとミラーキャビネットとから構成される。洗面カウンターは、基本要素として湯水を供給する水栓と、排水口が設けられた洗面ボールとを備えている。設置される際、水栓には給水管が接続され、排水口には排水管が接続される。また洗面カウンターの下部には、引き出しや開き戸などの収納部が設けられる場合が多い。洗面カウンターの正面には、事実上の必需品として鏡が配置されている。鏡は屋内の壁面に直接取り付けられている場合もあるが、照明や収納等を備えた基体に並置して取り付けられている場合が多い。本件出願では、鏡と基体とを含んだユニットをミラーキャビネットと称し、ミラーキャビネットと洗面カウンターとを含んだユニットを洗面化粧台と称することとする。
ミラーキャビネットの基体は、根本的には鏡の支持体である。しかし基体には、蛍光灯などの照明器具、これを操作するためのスイッチ、ドライヤーなどに電力供給するためのコンセントなどを設けている。また石けんや歯ブラシ、化粧品などを載置するための棚や収納部も設けられる。これらのことから、基体はある程度複雑な凹凸形状をなしている。従来の基体は主として合成樹脂材料からなり、特許文献1(特開平05−161557)に記載されているように、真空成型にて製造されている場合が多い。
特開平05−161557号公報
合成樹脂材料を用いた基体は、軽量であること、及び比較的安価であるという利点はある。しかし樹脂材料は、経年劣化により変色が生じやすい。特に化粧品や整髪料などの化学薬品が浸食して部分的な変色を生じる場合があり、耐薬品性にも問題がある。また汚れが付着した場合に、樹脂材料は表面に微細な凹凸があるため拭き取りにくく、場合によっては汚れがついて変色してしまうおそれもある。さらに真空成型をするために肉薄になりがちであり、強度を向上させることが難しい。そのため収納部を形成するために棚などを取り付けることができず、立体的な構造物とする必要があり、視覚的に大仰感が増している。
そこで、本願発明者は、ミラーキャビネットを前面に支持する基体を金属にて形成することで、合成樹脂の場合に比して強度、耐薬品性、および清掃性(清掃容易性)を向上することが可能であることを見出した。また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることもできる。
しかし、金属は強度が高いとはいえ、直接ネジをもみ込むとネジ穴周辺が盛り下がり、平坦でなくなって装備品の密着性が低下し、また微少なたわみであっても光の反射を通じてその部分が目立ってしまうため外観上も美観を損ねるおそれがある。また、加重が金属の基体にかかると、たわみや湾曲の原因にもなり得る。さらには、基体とネジとが異なる金属であった場合には、そのイオン化傾向の違いから電触(電位差腐食)も生じ得る。そこで、本願発明者は、基体への直接のネジ止めに代わる固定構造を見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、従来のミラーキャビネットが有する上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、基体を金属にて形成することにより、強度、耐薬品性および清掃性を向上し、また、金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができ、さらに、装備品を、基体を湾曲させることなく確実に固定することが可能な、新規かつ改良されたミラーキャビネットを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、湯水を供給する水栓と排水口が設けられた洗面ボールとを備える洗面カウンターと共に設置されるミラーキャビネットであって、金属製の基体と、基体の前方に取り付けられる、鏡を含む装備品と、基体の背面に配設されるブロックと、を備え、装備品は、基体の貫通孔を挿通してブロックに締結する締結部材によって基体に固定されることを特徴とする、ミラーキャビネットが提供される。
上記構成によれば、基体を金属にて形成したことにより、合成樹脂の場合に比して強度、耐薬品性、および清掃性を向上し、また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができる。また、基体に貫通孔を設け、装備品を、基体背面に配設されるブロック(ネジ受け、桟)に締結部材で締結する構成により、基体に偏った押圧力がかからないので、たわんだり湾曲させたりすることなく、装備品を確実に固定することが可能となる。上記ブロックは金属以外の例えば樹脂で形成され、ネジは非金属の装備品を介して基体に取り付けられるので、ネジとの電触も生じ得ない。
装備品は、照明カバーを取り付けるためのL字形のステー、収納トレイフック、スイッチ、コンセント、照明受け桟、鏡受け桟、の群から選択される1または2以上の装備品を含んでもよい。当該ミラーキャビネットには、このような様々な装備品が装着される。本発明では、装備品毎にブロックを準備している。
基体の背面には、ブロックを所定位置に固定する裏補強板がさらに設けられてもよい。
ブロックが複数箇所にも及ぶ場合において装備品取付の度に位置合わせを行うと製造工程の時間効率が悪化し、位置決め精度も低くなる。また、基体背面の全面に渡ってブロックを形成すると、ブロックに要する厚み分だけ質量と材料費が必要になり、自重による安定感の欠如および高コスト化を招くこととなる。そこで、基体背面の全面に渡る裏補強板に所定厚みを有するブロックを数カ所付設することで、時間効率および位置決め精度の向上を図ることができる。
ブロックは、貫通孔を有し、当該ミラーキャビネットは、ブロックの貫通孔を挿通する締結部材によって壁面に固定されるとしてもよい。
かかる構成により、装備品を基体に固定するだけでなく、その背面の壁面に固定することが可能となり、当該ミラーキャビネットをさらに強固に設置することができる。
ブロックを、基体と壁面との距離を維持するスペーサーとして機能させてもよい。基体背面に適切に配されたブロックを、装備品と壁面とに締結部材を挿通するための貫通路としてのみでなく、基体と壁面との距離を維持するスペーサーとして機能させることで、圧力、張力およびずれ応力により基体がたわんだり湾曲したりするのを防止できる。
基体は、対向する2辺を後方に向かって屈曲させ、コの字形に形成されてもよい。かかる構成によれば、基体の背面側に配線のための空間を設けつつ、基体側面にも金属を露出させることができる。また屈曲加工により基体のたわみに対する剛性が向上するため、板材を用いたとしても鏡などの装備品(支持物)に対して十分な剛性を得ることができる。さらに、壁面との距離を維持するための別途のスペーサーが不要となるため、部材数の削減を図ることができる。また、かかる基体側面によって、裏補強板とブロックとからなる裏補強部を位置決めすることができ、より精度良くブロックを配置することができる。
基体は、対向する2辺を後方に向かって2度屈曲させ、リップ溝形に形成されてもよい。かかる構成によれば、基体のたわみに対する剛性をさらに向上させることができる。また壁面に当接する縁が屈曲させた角となるため、外観上の収まりがよい。さらに、リップ溝に裏補強部をスライド設置することができ、位置決め精度の向上および裏補強部の脱落防止が可能となる。
基体は、ステンレス鋼にて形成されていることが好ましい。これにより、特に耐薬品性、耐候性を向上させることができる。また素材感に基づく剛性感および硬質感においても、他の金属素材よりも程度の高い高級感を使用者に与えることができる。
基体の下端には、前方に突出して棚を構成する棚兼用端部部材が取り付けられていることが好ましい。これにより部材数を削減することができ、部品コストの低減および施工性の向上を図ることができる。
鏡は、基体の前方にヒンジを介して回動可能に取り付けられることが好ましい。また、鏡は基体の前方に突出するように設けられた桟に取り付けられており、鏡と基体との間に収納用の空間が形成されているとしてもよい。これにより鏡を蓋体の一部とする収納部を構成することができる。また鏡が三面鏡である場合には両側の2面を、ヒンジを介して回動可能とし、さらに中央の面もヒンジを介して回動可能に取り付けてもよい。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、上述したミラーキャビネットと、湯水を供給する水栓と、排水口が設けられた洗面ボールとを備える洗面カウンターと、を備えたことを特徴とする、洗面化粧台が提供される。
上記の如くミラーキャビネットの基体を金属にて形成することにより、強度、耐薬品性および清掃性を向上し、また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることのできる洗面化粧台とすることができる。
上述した、ミラーキャビネットの技術的思想に基づく構成要素やその説明は、当該洗面化粧台にも適用可能である。
本発明によれば、基体を金属にて形成することにより、強度、耐薬品性および清掃性を向上し、また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができ、さらに、装備品を、基体を湾曲させることなく確実に固定することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[第1実施形態:一面鏡]
本発明にかかるミラーキャビネットの第1実施形態について説明する。本実施形態においてミラーキャビネットは、一面鏡の構成である。図1は第1実施形態にかかるミラーキャビネットを備える洗面化粧台の分解斜視図、図2は第1実施形態にかかる洗面化粧台の外観斜視図、図3は第1実施形態にかかるミラーキャビネットを背面から見た分解斜視図、図4は第1の実施形態にかかる装備品の取付構造を示した縦断面図、図5は第1の実施形態にかかるミラーキャビネット本体の取付構造を示した縦断面図である。なお、以下の実施例に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。
図1および図2に示すように、洗面化粧台1は、洗面カウンター10と、ミラーキャビネット20とから構成されている。洗面カウンター10は、湯水を供給する水栓11と、排水口12aが設けられた洗面ボール12とを備えている。また洗面ボール12の下方には収納棚13が設けられている。
ミラーキャビネット20は、金属製の基体21と、基体21の前方に取り付けられた鏡22とを備えている。基体21は、両側辺を後方に向かって1度屈曲させたコの字形または2度屈曲させたリップ溝形(C形もしくはCチャン形状ともいう)に形成される。本実施形態では後者(リップ溝形)の例を挙げて説明する。基体21の背面、すなわちリップ溝形の内部には、基体21の補強的役目を担う裏補強部30が配置されている(図3参照)。このとき基体21のコの字形またはリップ溝形の構造により、裏補強部30を嵌合設置もしくはスライド設置でき、裏補強部30の位置決め精度の向上および裏補強部30の脱落防止が可能となる。
基体21には、鏡22の重量を支持するために縦方向にたわむ荷重がかかるが、上記のようにリップ溝形とすることにより、板材であっても十分な剛性(たわみにくい性質)を得ることができる。従って板材を曲げるだけといった単純な加工によって剛性の高い基体21を形成することができ、かつ、製造工程の単純化および短縮化を図ることが可能となるので、生産性を向上させることができる。
基体21は、ステンレス鋼、アルミニウム、鉄鋼などの材質で形成することができる。鉄鋼材料の場合は、防錆のために、また手垢などの汚れの付着を防止するために、塗装またはめっき処理などの表面処理をしてもよい。このように金属材料を用いたことにより、金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から美観を向上し、高級感を得ることができる。
また金属材料は、樹脂材料に比して強度(破壊強度)が大きいため、立体的な構造をとらずとも後述する鏡22や収納トレイ28などの装備品を支持することができる。このことは基体21を単純なフラット形状にできることに寄与しており、視覚的な大仰感を低減し、美観を向上させると共に、清掃性を向上させることができる。
基体21の材質としては、上記の中でも特にステンレス鋼とするのが好ましい。これにより、特に耐薬品性、耐候性、剛性および強度を向上させることができる。またステンレス鋼は組織が緻密であることから、研磨することでより優れた美観を形成することができる。さらに社会通念上、使用者はステンレス鋼に対して剛性感および硬質感、耐久性などが優れていると認識していることが期待できるため、他の金属素材よりも程度の高い高級感を使用者に与えることができる。
基体21の上端には、本体上キャップ23が取り付けられる。本体上キャップ23は、裏補強部30の上端ブロック32aに締結固定される。基体21の下端には、本体下キャップ24が取り付けられている。本体下キャップ24は、裏補強部30の下端ブロック32bに締結固定され、基体21の下面を覆う蓋部24aと、前方に突出して棚を構成する棚部24bとからなり、棚兼用端部部材を構成している。このように本体下キャップ24が棚を兼ねていることにより、部材数を削減することができ、部品コストの低減および施工性の向上を図ることができる。
ここで、基体21の両側辺に形成された屈曲部分と、上端ブロック32aおよび下端ブロック32bとによって、基体21と壁面との距離を維持し、基体21の後方に空間を形成するスペーサーが構成される。この空間には、後述するように照明ユニット25などに電気的な接続を行うための配線が設けられる。
基体21の前面には、鏡22が取り付けられている。本実施形態において洗面化粧台1は一面鏡であり、一枚の鏡22が固定的に取り付けられている。鏡22は上端及び下端に配置された鏡支持具22aと、場合により接着剤や両面テープを用いて取り付けられる。鏡支持具22aは鏡22の上辺または下辺に嵌合される掛止部材であって、基体21を介して裏補強部30にネジ止めにより締結される。また鏡22の背面には、曇り止めのためのヒーターユニット(図示せず)が配置されている。
基体21の前面であって鏡22の上方には、照明ユニット25が取り付けられている。照明ユニットの両側には照明カバー26を取り付けるためのL字形のステー27が取り付けられている。ステー27は基体21を介して裏補強部30に締結されており、ステー27の起立した側面に照明カバー26の側面が締結固定される。またステー27および裏補強部30には貫通穴が設けられており、この貫通穴を介して締結部材としての長ネジ14を用いてミラーキャビネット20を壁面に固定する。かかる固定構造に関しては後で詳述する。
基体21の前面であって鏡22の両脇には、複数の収納トレイ28が取り付けられる。収納トレイ28は、基体21の表面に取り付けられたトレイフック29に対して嵌合することにより、着脱可能となっている。トレイフック29は前方側が幅広に形成されており、その側面に上下方向の溝を形成している。一方、収納トレイの取付部には溝と摺動嵌合するリブが形成されている。また、鏡22の脇には、照明ユニット25やヒーターユニットを操作するためのスイッチ34、およびドライヤーなどに電力供給するためのコンセント35が設けられている。
図3に示すように、基体21の背面に配置された裏補強部30は、基体21の背面のほぼ全面に渡る面積を有した裏補強板31と、裏補強板31に取り付けられた複数のブロック33とから構成されている。ブロック33は、主に基体21の前面に取り付けられる各種装備品を締結固定する際のネジ受けとして設けられている。従って、各ブロック33の位置は、装備品の取付位置に合わせて配置される。
図3に示すようにブロック33が複数箇所にも及ぶ場合において、装備品取付の度に位置合わせを行うと製造工程の時間効率が悪化し、位置決め精度も低くなる。また、基体背面の全面に渡ってブロックを形成すると、ブロックに要する厚み分だけ、質量と材料費が必要になり、自重による安定感の欠如および高コスト化を招くこととなる。そこで、基体背面の全面に渡る裏補強板31に所定厚みを有するブロック33を数カ所付設することで、時間効率および位置決め精度の向上を図ることができる。
ここで、装備品としては上述したように、鏡22の他に、ステー27、トレイフック29、スイッチ34、コンセント35などが、基体21を介して裏補強部30に取り付けられる。例えば、図4を参照すると、基体21には予めブロック33が固定された裏補強板31が付設される。そして、トレイフック29を基体21の所定位置に押圧した状態で、締結部材である取付ネジ29aによってトレイフック29を固定する。このとき、基体21には取付ネジ29aより径の大きい貫通孔21aが設けられているので、取付ネジ29aはブロック33に直接締結される。このとき、ブロック33には予め雌ネジが切られていてもよい。
このようにトレイフック29を、ブロック33に直接締結する構成により、基体に偏った押圧力がかからないので、たわんだり湾曲させたりすることなく、トレイフック29を確実に固定することが可能となる。また、ブロック33は樹脂で形成され、取付ネジ29aは非金属のトレイフック29を介して基体に取り付けられるので、取付ネジ29aとの電触も生じ得ない。
また、照明カバー26を取り付けるためのL字形のステー27を基体21に取り付ける場合、図5に示すように、基体21には予めブロック33が固定された裏補強板31が付設される。ただし、図5においては、さらにブロック33にも貫通孔33aが設けられている。従って、ステー27は、2以上の取付穴が設けられ、取付ネジによってブロック33に締結されると共に、長ネジ14によって室内の壁面36に直接締結され、ミラーキャビネット20自体が壁面36に固定される。かかる構成により、ミラーキャビネット20をさらに強固に設置することができる。
また、図5におけるブロック33は、基体21の両側辺と同じ幅に形成され、基体21と壁面36との距離を維持するスペーサーとして機能させる。基体背面に適切に配されたブロック33を、ステー27と壁面36とに長ネジ14を挿通するための貫通路としてのみでなく、上述したようなスペーサーとして機能させることで、圧力、張力およびずれ応力により基体21がたわんだり湾曲したりするのを防止できる。
また基体21の後方、すなわちリップ溝形の内部には、照明ユニット25、ヒーターユニット、およびスイッチ34に対する配線がなされている。すなわち基体21の形状がリップ溝形であることは、剛性の向上のみでなく、基体21の背面側に配線のための空間を設ける役割をも有している。さらに、そのような空間を設けつつ、基体側面にも金属面を露出させることができる効果を有している。
上記説明した如く、本実施形態にかかるミラーキャビネットにおいては、基体21を金属にて形成することにより、強度、耐薬品性および清掃性を向上し、また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができる。また基体21の材質をステンレス鋼とすることにより、さらに顕著に上記の効果を得ることができる。また基体21をリップ溝形としたことにより、板材であっても十分な剛性を得ることができ、背面側に配線のための空間を設けつつ、基体側面にも金属面を露出させることができる。
[第2実施形態:三面鏡]
本発明にかかるミラーキャビネットの第2実施形態について説明する。本実施形態においてミラーキャビネットは、三面鏡の構成である。図6は第2実施形態にかかるミラーキャビネットを備える洗面化粧台の分解斜視図、図7は第2実施形態にかかる洗面化粧台の外観斜視図、図8は第2の実施形態にかかる装備品の取付構造を示した縦断面図、9は第2の実施形態にかかるミラーキャビネット本体の取付構造を示した縦断面図、図10は第2の実施形態にかかるミラーキャビネット本体の他の取付構造を示した縦断面図である。
図6に示すように、本実施形態にかかる洗面化粧台2のミラーキャビネット40においては、基体21の上端に本体上キャップ23(図1参照)に代えて照明受け桟42が取り付けられる。また基体21の三面鏡41の下端に対応する位置には、鏡受け桟43が取り付けられる。照明受け桟42および鏡受け桟43の前面には複数のヒンジ44が設けられており、これに三面鏡41の各鏡を取り付けることで、鏡は回動可能になる。三面鏡41の両側の袖鏡41b、41cは中央の主鏡41a側の端部においてヒンジ44に接続される。従って、袖鏡41b、41cは前面内側に回動し、使用者の側面を写す。さらに主鏡41aもヒンジ44に接続されており、前面の一方に回動する。
照明受け桟42および鏡受け桟43は基体21に対して前方に突出するように設けられており、これにより三面鏡41と基体21との間に収納用空間が形成されている。この収納用空間の側面には本体サイドカバー45が取り付けられる。本体サイドカバー45は基体21に締結されるほか、照明受け桟42および鏡受け桟43の側面(端部)と嵌合する。これら照明受け桟42、鏡受け桟43、本体サイドカバー45によって三面鏡41を蓋体とする箱形構造が構成され、三面鏡41の荷重に対してもゆがみや傾きが生じない頑強な構造体となる。
三面鏡41と基体21の間の収納用空間には、複数の収納トレイ28が取り付けられる。収納トレイ28は、基体21の表面に取り付けられたトレイフック29に嵌合することにより、着脱可能となっている。また複数の収納トレイ28の中央にはサイズの大きな中央トレイ47が取り付けられており、大きめの物も収納可能に構成されている。
照明受け桟42の前面には照明ユニット25が取り付けられ、また照明ユニット25を覆うように照明カバー46が着脱可能に取り付けられている。また照明ユニット25は、基体21を介して裏補強部30に取り付けられる。例えば、図8を参照すると、基体21には予めブロック33が固定された裏補強板31が付設される。そして、照明ユニット25の照明受け桟42を基体21の所定位置に押圧した状態で、締結部材である取付ネジ29aによって照明受け桟42を固定する。このとき、基体21には取付ネジ29aより径の大きい貫通孔21aが設けられているので、取付ネジ29aはブロック33に直接締結される。このとき、ブロック33には予め雌ネジが切られていてもよい。
このように照明受け桟42を、ブロック33に直接締結する構成により、第1の実施形態同様、基体21に偏った押圧力がかからないので、たわんだり湾曲させたりすることなく、照明ユニット25を確実に固定することが可能となる。また、ブロック33は樹脂で形成され、取付ネジ29aは非金属の照明受け桟42を介して基体に取り付けられるので、取付ネジ29aとの電触も生じ得ない。
また、当該ミラーキャビネット40を壁面36に固定する場合、図9に示すように、基体21には予めブロック33が固定された裏補強板31が付設され、さらにブロック33にも貫通孔33aが設けられている。そして、長ネジ14が直接、もしくはワッシャー14aを介して室内の壁面36に直接締結され、ミラーキャビネット40自体が壁面36に固定される。かかる構成により、ミラーキャビネット40をさらに強固に設置することができる。そして、長ネジ14の露呈防止および美感向上のためのネジカバー14bが長ネジ14の頭に嵌合される。
また、図9におけるブロック33は、基体21の両側辺と同じ幅に形成され、基体21と壁面36との距離を維持するスペーサーとして機能させる。基体背面に適切に配されたブロック33を、長ネジ14を挿通するための貫通路としてのみでなく、上述したようなスペーサーとして機能させることで、圧力、張力およびずれ応力により基体21がたわんだり湾曲したりするのを防止できる。
また、上述した照明ユニット25の取付構造の他の例として、照明ユニット25と壁面36とを締結し、ミラーキャビネット40を壁面36に固定することもできる。
図10を参照して詳述すると、基体21には、貫通孔33aが設けられたブロック33が裏補強板31と共に付設される。そして、照明受け桟42は長ネジ14によって室内の壁面36に直接締結され、ミラーキャビネット40自体が壁面36に固定される。かかる構成により、第1の実施形態同様、ミラーキャビネット40をさらに強固に設置することができる。また、図10におけるブロック33は、基体21の両側辺と同じ幅に形成され、基体21と壁面36との距離を維持するスペーサーとして機能させている。
図7に示すように洗面化粧台2を組み立てた状態においては、第1実施形態の構成に比して(図2参照)、基体21の露出部分が少ない。しかし基体21の側面は常に露出しており、また三面鏡41を開いた際には収納用空間の壁面として大きく基体21の表面が視認される。このとき鏡のガラスの質感と、基体21の金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から、美観の統一感が感じられるため、高級感を得ることができる。
また本実施形態においても、基体21をリップ溝形にしたことによる剛性および生産性の向上、金属材料を用いたことによる強度向上、形状の単純化、清掃性の向上、さらにステンレス鋼を用いた場合の耐薬品性、耐候性、さらなる美観と強度の向上については、上記第一実施形態と同様である。
なお、上記第1実施形態においては鏡22を直接固定的に基体21に取り付けるよう説明した。しかし一面鏡であっても、第2実施形態に示した三面鏡41のように照明受け桟42や鏡受け桟43を用いて基体21から離隔させた状態で回動可能に取り付け、鏡22の裏側に収納用空間を設けてもよい。
また上記各実施形態において、基体21は後方に向かって2度屈曲させたリップ溝形として説明した。しかし本発明はこれに限定するものではなく、基体の対向する2辺を一度だけ後方に向かって屈曲させたコの字形としてもよい。また屈曲させる2辺は側辺でなくとも良く、上下辺であってもよい。さらに基体を金属の平板とし、4辺からなるスペーサーによって支持してもよい。これらのいずれの構成にあっても、基体を金属にて形成したことにより、合成樹脂の場合に比して強度、耐薬品性、および清掃性を向上し、また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、洗面カウンターと共に設置されるミラーキャビネットとして利用することができる。
第1実施形態にかかる洗面化粧台の分解斜視図である。 第1実施形態にかかる洗面化粧台の外観斜視図である。 第1実施形態にかかるミラーキャビネットを背面から見た分解斜視図である。 第1の実施形態にかかる装備品の取付構造を示した縦断面図である。 第1の実施形態にかかるミラーキャビネット本体の取付構造を示した縦断面図である。 第2実施形態にかかる洗面化粧台の分解斜視図である。 第2実施形態にかかる洗面化粧台の外観斜視図である。 第2の実施形態にかかる装備品の取付構造を示した縦断面図である。 第2の実施形態にかかるミラーキャビネット本体の取付構造を示した縦断面図である。 第2の実施形態にかかるミラーキャビネット本体の他の取付構造を示した縦断面図である。
符号の説明
1、2 洗面化粧台
10 洗面カウンター
11 水栓
12 洗面ボール
12a 排水口
20、40 ミラーキャビネット
21 基体
22 鏡
26、46 照明カバー
27 ステー
29 トレイフック
31 裏補強板
32、33 ブロック
34 スイッチ
35 コンセント
36 壁面
41 三面鏡
42 照明受け桟
43 鏡受け桟

Claims (8)

  1. 湯水を供給する水栓と排水口が設けられた洗面ボールとを備える洗面カウンターと共に設置されるミラーキャビネットであって、
    金属製の基体と、
    前記基体の前方に取り付けられる、鏡を含む装備品と、
    前記基体の背面に配設されるブロックと、
    を備え、
    前記装備品は、前記基体の貫通孔を挿通して前記ブロックに締結する締結部材によって該基体に固定されることを特徴とする、ミラーキャビネット。
  2. 前記装備品は、照明カバーを取り付けるためのL字形のステー、収納トレイフック、スイッチ、コンセント、照明受け桟、鏡受け桟、の群から選択される1または2以上の装備品を含むことを特徴とする、請求項1に記載のミラーキャビネット。
  3. 前記基体の背面には、前記ブロックを所定位置に固定する裏補強板がさらに設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のミラーキャビネット。
  4. 前記ブロックは、貫通孔を有し、当該ミラーキャビネットは、該ブロックの貫通孔を挿通する締結部材によって壁面に固定されることを特徴とする、請求項1に記載のミラーキャビネット。
  5. 前記ブロックを、前記基体と壁面との距離を維持するスペーサーとして機能させることを特徴とする、請求項4に記載のミラーキャビネット。
  6. 前記基体は、対向する2辺を後方に向かって屈曲させ、コの字形に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のミラーキャビネット。
  7. 前記基体は、対向する2辺を後方に向かって2度屈曲させ、リップ溝形に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のミラーキャビネット。
  8. 前記基体は、ステンレス鋼にて形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のミラーキャビネット。
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