JP5030560B2 - ミラーキャビネット - Google Patents

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Description

本発明は、洗面カウンターと共に設置されるミラーキャビネットに関するものである。
従来から、浴室に隣接して設けられる脱衣所などには、洗面化粧台が設置されている。洗面化粧台は、大別すれば洗面カウンターとミラーキャビネットとから構成される。洗面カウンターは、基本要素として湯水を供給する水栓と、排水口が設けられた洗面ボールとを備えている。設置される際、水栓には給水管が接続され、排水口には排水管が接続される。また洗面カウンターの下部には、引き出しや開き戸などの収納部が設けられる場合が多い。洗面カウンターの正面には、事実上の必需品として鏡が配置されている。鏡は屋内の壁面に直接取り付けられている場合もあるが、照明や収納等を備えた基体に並置して取り付けられている場合が多い。本件出願では、鏡と基体とを含んだユニットをミラーキャビネットと称し、ミラーキャビネットと洗面カウンターとを含んだユニットを洗面化粧台と称することとする。
ミラーキャビネットの基体は、根本的には鏡の支持体である。しかし基体には、蛍光灯などの照明器具、これを操作するためのスイッチ、ドライヤーなどに電力供給するためのコンセントなどを設けている。また石けんや歯ブラシ、化粧品などを載置するための棚や収納部も設けられる。これらのことから、基体はある程度複雑な凹凸形状をなしている。従来の基体は主として合成樹脂材料からなり、特許文献1(特開平05−161557)に記載されているように、真空成型にて製造されている場合が多い。
特開平05−161557号公報
合成樹脂材料を用いた基体は、軽量であること、及び比較的安価であるという利点はある。しかし樹脂材料は、経年劣化により変色が生じやすい。特に化粧品や整髪料などの化学薬品が浸食して部分的な変色を生じる場合があり、耐薬品性にも問題がある。また汚れが付着した場合に、樹脂材料は表面に微細な凹凸があるため拭き取りにくく、場合によっては汚れがついて変色してしまうおそれもある。さらに真空成型をするために肉薄になりがちであり、強度を向上させることが難しい。そのため収納部を形成するために棚などを取り付けることができず、立体的な構造物とする必要があり、視覚的に大仰感が増している。
そこで、本願発明者は、基体を金属にて形成することで、合成樹脂の場合に比して強度、耐薬品性、および清掃性(清掃容易性)を向上することが可能であることを見出した。また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることもできる。また、本願発明者は、金属の表面に着色層を形成することでさらなる高級感を得て、本発明を完成するに至った。
本発明は、従来のミラーキャビネットが有する上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、基体を金属にて形成することにより、強度、耐薬品性および清掃性を向上し、また、金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができ、さらに、基体表面を着色して金属の素材感に基づくさらなる高級感を提供することが可能な、新規かつ改良されたミラーキャビネットを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるミラーキャビネットの代表的な構成は、湯水を供給する水栓と排水口が設けられた洗面ボールとを備える洗面カウンターと共に設置されるミラーキャビネットであって、金属製の基体と、基体の前方に取り付けられる鏡とを備え基体の対向する2辺を後方に向かって2度屈曲させたリップ溝形とすることにより、該基体の屈曲部が基体の後方に空間を形成するスペーサーの一部を構成していて、基体の側面の金属面が露出していることを特徴とする。
上記構成によれば、基体を金属にて形成したことにより、合成樹脂の場合に比して強度、耐薬品性、および清掃性を向上し、また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができる。
また特に、基体の対向する2辺を後方に向かって2度屈曲させたリップ溝形とすることにより、基体の屈曲部がスペーサーの一部を構成している。かかる構成によれば、基体の背面側に配線のための空間を設けつつ、基体側面にも金属を露出させることができる。また、基体のたわみに対する剛性をさらに向上させることができると共に、壁面に当接する縁が屈曲させた角となるため、外観上の収まりがよい。
基体はステンレス鋼にて形成され、基体の表面に着色層を形成していることが好ましい。これにより、特に強度、耐薬品性、耐候性、および清掃性を向上させることができる。また素材感に基づく剛性感および硬質感においても、他の金属素材よりも程度の高い高級感を使用者に与えることができる。また、基体表面に着色層を形成していることにより、金属の耐薬品性、清掃性を損なわずに、金属の素材感に基づくさらなる高級感を提供することが可能となる。
着色層は、クロム酸および硫酸を包有する水溶液を用いた電触加工によって形成されてもよい。
ステンレス鋼で形成された基体をクロム酸および硫酸を包有する水溶液に浸漬する電触加工では、その浸漬時間や、基体表面と参照電極との間の電位差等に応じて基体表面の色合いを調整することができる。かかる構成により、ステンレス鋼の素材感に基づく剛性感および硬質感から得られる高級感を維持しつつ、ミラーキャビネットを所望する色合いに彩色することができる。
着色層は、着色フィルムの貼付によって形成されてもよい。かかる着色フィルムによっても、金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を維持しつつミラーキャビネットを所望する色合いに彩色することができる。さらに、貼付された着色フィルムは、基体を立体的に見せる効果もあり、金属の高級感により一層の深みを増すことが可能となる。このとき、着色フィルムにはさらにクリア層を設けることもできる。
着色層は、塗料によって形成されてもよい。かかる塗料を基体に塗装することで、着色フィルム同様、金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を維持しつつミラーキャビネットを所望する色合いに彩色することができる。また、塗装面にさらにクリア層を設けることもできる。
基体の下端には、前方に突出して棚を構成する棚兼用端部部材が取り付けられていることが好ましい。これにより部材数を削減することができ、部品コストの低減および施工性の向上を図ることができる。
鏡は、基体の前方にヒンジを介して回動可能に取り付けられることが好ましい。また、鏡は基体の前方に突出するように設けられた桟に取り付けられており、鏡と基体との間に収納用の空間が形成されているとしてもよい。これにより鏡を蓋体の一部とする収納部を構成することができる。また鏡が三面鏡である場合には両側の2面を、ヒンジを介して回動可能とし、さらに中央の面もヒンジを介して回動可能に取り付けてもよい。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、上述したミラーキャビネットと、湯水を供給する水栓と、排水口が設けられた洗面ボールとを備える洗面カウンターと、を備えたことを特徴とする、洗面化粧台が提供される。
上記の如くミラーキャビネットの基体を金属にて形成することにより、強度、耐薬品性および清掃性を向上し、また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることのできる洗面化粧台とすることができる。
上述した、ミラーキャビネットの技術的思想に基づく構成要素やその説明は、当該洗面化粧台にも適用可能である。
本発明によれば、基体を金属にて形成することにより、強度、耐薬品性および清掃性を向上し、また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができ、さらに、基体表面を着色して金属の素材感に基づくさらなる高級感を提供することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[第1実施形態:一面鏡]
本発明にかかるミラーキャビネットの第1実施形態について説明する。本実施形態においてミラーキャビネットは、一面鏡の構成である。図1は第1実施形態にかかるミラーキャビネットを備える洗面化粧台の分解斜視図、図2は第1実施形態にかかる洗面化粧台の外観斜視図、図3は第1実施形態にかかるミラーキャビネットを背面から見た分解斜視図である。なお、以下の実施例に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。
図1および図2に示すように、洗面化粧台1は、洗面カウンター10と、ミラーキャビネット20とから構成されている。洗面カウンター10は、湯水を供給する水栓11と、排水口12aが設けられた洗面ボール12とを備えている。また洗面ボール12の下方には収納棚13が設けられている。
ミラーキャビネット20は、金属製の基体21と、基体21の前方に取り付けられた鏡22とを備えている。基体21は、両側辺を後方に向かって1度屈曲させたコの字形または2度屈曲させたリップ溝形(C形もしくはCチャン形状ともいう)に形成される。本実施形態では後者(リップ溝形)の例を挙げて説明する。基体21の背面、すなわちリップ溝形の内部には、基体21の補強的役目を担う裏補強部30が配置されている(図3参照)。このとき基体21のコの字形またはリップ溝形の構造により、裏補強部30を嵌合設置もしくはスライド設置でき、裏補強部30の位置決め精度の向上および裏補強部30の脱落防止が可能となる。
基体21には、鏡22の重量を支持するために縦方向にたわむ荷重がかかるが、上記のようにリップ溝形とすることにより、板材であっても十分な剛性(たわみにくい性質)を得ることができる。従って板材を曲げるだけといった単純な加工によって剛性の高い基体21を形成することができ、かつ、製造工程の単純化および短縮化を図ることが可能となるので、生産性を向上させることができる。
基体21は、ステンレス鋼、アルミニウム、鉄鋼などの材質で形成することができる。鉄鋼材料の場合は、防錆のために、また手垢などの汚れの付着を防止するために、塗装またはめっき処理などの表面処理をしてもよい。このように金属材料を用いたことにより、金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から美観を向上し、高級感を得ることができる。
また金属材料は、樹脂材料に比して強度(破壊強度)が大きいため、立体的な構造をとらずとも後述する鏡22や収納トレイ28などの装備品を支持することができる。このことは基体21を単純なフラット形状にできることに寄与しており、視覚的な大仰感を低減し、美観を向上させると共に、清掃性を向上させることができる。
基体21の材質としては、上記の中でも特にステンレス鋼とするのが好ましい。これにより、特に耐薬品性、耐候性、剛性および強度を向上させることができる。またステンレス鋼は組織が緻密であることから、研磨することでより優れた美観を形成することができる。さらに社会通念上、使用者はステンレス鋼に対して剛性感および硬質感、耐久性などが優れていると認識していることが期待できるため、他の金属素材よりも程度の高い高級感を使用者に与えることができる。
また、基体21は、その表面に着色層を形成してもよい。例えば、基体21をステンレス鋼で形成した場合に、その基体21の表面を、クロム酸および硫酸を包有する水溶液を用いた電触加工によって、図1〜3に斜線で示したように着色することができる。このような溶液中にステンレス鋼の基体を浸漬すると、基体21の表面に酸化皮膜が形成され、その厚みに応じた干渉により、基体21を様々な色合いに形成することができる。
しかも、このような加工を行ったとしても、ステンレス鋼はその本来の外観を失うことなく保持することができるので、上述したような金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を維持しつつ、ミラーキャビネット20を所望する色合いに彩色することが可能となる。
かかる着色処理について詳述すると、クロム酸および硫酸を包有する水溶液は、さらに硫酸マンガンのような添加物を含有することもできる。このように生成された水溶液中に、クロムを含有するステンレス鋼にて形成された基体21を所定時間浸漬すると、基体21表面には多孔性のスピネル型酸化皮膜が形成される。
例えば、200〜400g/l望ましくは240〜300g/lのCrOおよび350〜700g/l望ましくは450〜550g/lのHSOを含有する電解液中で、温度65〜80°C望ましくは68〜72°Cの条件下で7〜15分間、オーステナイト系およびフェライト系ステンレス鋼の基体21を浸漬すると、基体21の表面に所望した色合いを出すことができる。かかる着色処理ではクロム酸よりも硫酸の割合を高めることとする。また、高温では処理時間が短くなり色合いの調整が難しいので、細かい色合いを調整する場合は低温で処理するのが好ましい。
上記の条件下で5分間処理すると基体に無色の着色がなされ、8分で青色、10分で黄金色が着色される。それ以後は、順次、マゼンタ、緑色といった具合に着色される。また、着色数はかかる場合に限らず、ステンレス鋼の系列および上記水溶液への浸漬時間に応じて、例えば、マルテンサイト系状態である場合に黒色に着色できるといった具合に、様々な色合いを提供することが可能である。詳細な組成に関しては、特公昭53−31817を参照することができる。
また、基体21表面と、白金またはチタン電極よりなる参照電極との間の電位差を検出し、その電位差と所定の変曲電位とを比較することでも基体21の色合いを調整することが可能である(特公昭52−25817および特公昭52−32621参照)。
また、基体21表面の着色は、上述したステンレス鋼に限らず、アルミニウム、鉄鋼等で基体21を形成する場合にも適応可能である。例えば、アルミニウムでは、陽極酸化処理による陽極酸化被膜が耐食性や耐摩耗性を保持したまま様々な色合いを提供する。
さらに、上述したスピネル型酸化皮膜は、基体21表面を硬化する効果も有している。硬度は、スピネル型酸化皮膜が形成されたステンレス鋼をクロムが析出される電解溶液中において陰極として電解にかけることで増大させることができる。
このような基体21の硬化に要する電解処理時間は、電解液の組成、電流密度および温度と相関関係にあり、例えば、25〜850g/lのCrOおよび0.1〜10g/lのHSOを含有する電解液中において、電流密度0.6〜30A/dm、温度20〜80°Cで処理する場合、2〜30分で目的の硬度を達成することができる。
また、上述した着色処理の代わりに、基体21表面に透明または半透明、かつ着色されたフィルム(シート)を貼付し、または、透明または半透明の塗料で塗装し、色合いを調整することもできる。かかる着色フィルムまたは塗料によっても、金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を維持しつつ、ミラーキャビネット20を所望する色合いに彩色することができる。さらに、貼付された着色フィルムまたは塗料は、基体21を立体的に見せる効果もあり、金属の高級感により一層の深みを増すことが可能となる。このとき、着色フィルムまたは塗装面にはさらにクリア層を設けることもできる。
基体21の上端には、本体上キャップ23が取り付けられる。本体上キャップ23は、裏補強部30の上端ブロック32aに締結固定される。基体21の下端には、本体下キャップ24が取り付けられている。本体下キャップ24は、裏補強部30の下端ブロック32bに締結固定され、基体21の下面を覆う蓋部24aと、前方に突出して棚を構成する棚部24bとからなり、棚兼用端部部材を構成している。このように本体下キャップ24が棚を兼ねていることにより、部材数を削減することができ、部品コストの低減および施工性の向上を図ることができる。
ここで、基体21の両側辺に形成された屈曲部分と、上端ブロック32aおよび下端ブロック32bとによって、基体21と壁面との距離を維持し、基体21の後方に空間を形成するスペーサーが構成される。この空間には、後述するように照明ユニット25などに電気的な接続を行うための配線が設けられる。
基体21の前面には、鏡22が取り付けられている。本実施形態において洗面化粧台1は一面鏡であり、一枚の鏡22が固定的に取り付けられている。鏡22は上端及び下端に配置された鏡支持具22aと、場合により接着剤や両面テープを用いて取り付けられる。鏡支持具22aは鏡22の上辺または下辺に嵌合される掛止部材であって、基体21を介して裏補強部30にネジ止めにより締結される。また鏡22の背面には、曇り止めのためのヒーターユニット(図示せず)が配置されている。
基体21の前面であって鏡22の上方には、照明ユニット25が取り付けられている。照明ユニットの両側には照明カバー26を取り付けるためのL字形のステー27が取り付けられている。ステー27は基体21を介して裏補強部30に締結されており、ステー27の起立した側面に照明カバー26の側面が締結固定される。またステー27および裏補強部30には貫通穴が設けられており、この貫通穴を介して締結部材としての長ネジ14を用いてミラーキャビネット20を壁面に固定する。かかる固定構造に関しては後で詳述する。
基体21の前面であって鏡22の両脇には、複数の収納トレイ28が取り付けられる。収納トレイ28は、基体21の表面に取り付けられたトレイフック29に対して嵌合することにより、着脱可能となっている。トレイフック29は前方側が幅広に形成されており、その側面に上下方向の溝を形成している。一方、収納トレイの取付部には溝と摺動嵌合するリブが形成されている。また、鏡22の脇には、照明ユニット25やヒーターユニットを操作するためのスイッチ34、およびドライヤーなどに電力供給するためのコンセント35が設けられている。
図3に示すように、基体21の背面に配置された裏補強部30は、基体21の背面のほぼ全面に渡る面積を有した裏補強板31と、裏補強板31に取り付けられた複数のブロック33とから構成されている。ブロック33は、主に基体21の前面に取り付けられる各種装備品を締結固定する際のネジ受けとして設けられている。従って、各ブロック33の位置は、装備品の取付位置に合わせて配置される。
図3に示すようにブロック33が複数箇所にも及ぶ場合において、装備品取付の度に位置合わせを行うと製造工程の時間効率が悪化し、位置決め精度も低くなる。また、基体背面の全面に渡ってブロックを形成すると、ブロックに要する厚み分だけ、質量と材料費が必要になり、自重による安定感の欠如および高コスト化を招くこととなる。そこで、基体背面の全面に渡る裏補強板31に所定厚みを有するブロック33を数カ所付設することで、時間効率および位置決め精度の向上を図ることができる。
また基体21の後方、すなわちリップ溝形の内部には、照明ユニット25、ヒーターユニット、およびスイッチ34に対する配線がなされている。すなわち基体21の形状がリップ溝形であることは、剛性の向上のみでなく、基体21の背面側に配線のための空間を設ける役割をも有している。さらに、そのような空間を設けつつ、基体側面にも金属面を露出させることができる効果を有している。
上記説明した如く、本実施形態にかかるミラーキャビネットにおいては、基体21を金属にて形成することにより、強度、耐薬品性および清掃性を向上し、また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができる。また基体21の材質をステンレス鋼とすることにより、さらに顕著に上記の効果を得ることができる。また基体21をリップ溝形としたことにより、板材であっても十分な剛性を得ることができ、背面側に配線のための空間を設けつつ、基体側面にも金属面を露出させることができる。
[第2実施形態:三面鏡]
本発明にかかるミラーキャビネットの第2実施形態について説明する。本実施形態においてミラーキャビネットは、三面鏡の構成である。図4は第2実施形態にかかるミラーキャビネットを備える洗面化粧台の分解斜視図、図5は第2実施形態にかかる洗面化粧台の外観斜視図である。
図4に示すように、本実施形態にかかる洗面化粧台2のミラーキャビネット40においては、基体21の上端に本体上キャップ23(図1参照)に代えて照明受け桟42が取り付けられる。また基体21の三面鏡41の下端に対応する位置には、鏡受け桟43が取り付けられる。照明受け桟42および鏡受け桟43の前面には複数のヒンジ44が設けられており、これに三面鏡41の各鏡を取り付けることで、鏡は回動可能になる。三面鏡41の両側の袖鏡41b、41cは中央の主鏡41a側の端部においてヒンジ44に接続される。従って、袖鏡41b、41cは前面内側に回動し、使用者の側面を写す。さらに主鏡41aもヒンジ44に接続されており、前面の一方に回動する。
照明受け桟42および鏡受け桟43は基体21に対して前方に突出するように設けられており、これにより三面鏡41と基体21との間に収納用空間が形成されている。この収納用空間の側面には本体サイドカバー45が取り付けられる。本体サイドカバー45は基体21に締結されるほか、照明受け桟42および鏡受け桟43の側面(端部)と嵌合する。これら照明受け桟42、鏡受け桟43、本体サイドカバー45によって三面鏡41を蓋体とする箱形構造が構成され、三面鏡41の荷重に対してもゆがみや傾きが生じない頑強な構造体となる。
三面鏡41と基体21の間の収納用空間には、複数の収納トレイ28が取り付けられる。収納トレイ28は、基体21の表面に取り付けられたトレイフック29に嵌合することにより、着脱可能となっている。また複数の収納トレイ28の中央にはサイズの大きな中央トレイ47が取り付けられており、大きめの物も収納可能に構成されている。
照明受け桟42の前面には照明ユニット25が取り付けられ、また照明ユニット25を覆うように照明カバー46が着脱可能に取り付けられている。また照明受け桟42の下方には基体21および背面のブロック33を貫通する貫通穴(図示せず)が設けられており、この貫通穴を介して長ネジ14を用いてミラーキャビネット40を壁面に固定する。
図5に示すように洗面化粧台2を組み立てた状態においては、第1実施形態の構成に比して(図2参照)、基体21の露出部分が少ない。しかし基体21の側面は常に露出しており、また三面鏡41を開いた際には収納用空間の壁面として大きく基体21の表面が視認される。このとき鏡のガラスの質感と、基体21の金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から、美観の統一感が感じられるため、高級感を得ることができる。また、基体40表面には、図4,5に斜線で示されるような着色層が形成されているので、金属の耐薬品性、清掃性を損なわずに、金属の素材感に基づくさらなる高級感を提供することが可能となる。
また本実施形態においても、基体21をリップ溝形にしたことによる剛性および生産性の向上、金属材料を用いたことによる強度向上、形状の単純化、清掃性の向上、さらにステンレス鋼を用いた場合の耐薬品性、耐候性、さらなる美観と強度の向上については、上記第一実施形態と同様である。
なお、上記第1実施形態においては鏡22を直接固定的に基体21に取り付けるよう説明した。しかし一面鏡であっても、第2実施形態に示した三面鏡41のように照明受け桟42や鏡受け桟43を用いて基体21から離隔させた状態で回動可能に取り付け、鏡22の裏側に収納用空間を設けてもよい。
また上記各実施形態において、基体21は後方に向かって2度屈曲させたリップ溝形として説明した。しかし本発明はこれに限定するものではなく、基体の対向する2辺を一度だけ後方に向かって屈曲させたコの字形としてもよい。また屈曲させる2辺は側辺でなくとも良く、上下辺であってもよい。さらに基体を金属の平板とし、4辺からなるスペーサーによって支持してもよい。これらのいずれの構成にあっても、基体を金属にて形成したことにより、合成樹脂の場合に比して強度、耐薬品性、および清掃性を向上し、また金属の素材感に基づく剛性感および硬質感から高級感を得ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、洗面カウンターと共に設置されるミラーキャビネットとして利用することができる。
第1実施形態にかかる洗面化粧台の分解斜視図である。 第1実施形態にかかる洗面化粧台の外観斜視図である。 第1実施形態にかかるミラーキャビネットを背面から見た分解斜視図である。 第2実施形態にかかる洗面化粧台の分解斜視図である。 第2実施形態にかかる洗面化粧台の外観斜視図である。
符号の説明
1、2 洗面化粧台
10 洗面カウンター
11 水栓
12 洗面ボール
12a 排水口
20、40 ミラーキャビネット
21 基体
22 鏡
26、46 照明カバー
27 ステー
29 トレイフック
31 裏補強板
32、33 ブロック
41 三面鏡
42 照明受け桟
43 鏡受け桟

Claims (1)

  1. 湯水を供給する水栓と排水口が設けられた洗面ボールとを備える洗面カウンターと共に設置されるミラーキャビネットであって、
    金属製の基体と、
    前記基体の前方に取り付けられる鏡とを備え
    前記基体の対向する2辺を後方に向かって2度屈曲させたリップ溝形とすることにより、該基体の屈曲部が前記基体の後方に空間を形成するスペーサーの一部を構成していて、
    前記基体の側面の金属面が露出していることを特徴とするミラーキャビネット。
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