JP2008135575A - 半導体電子デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】アバランシェ耐量を増大させ、耐圧と信頼性とを向上させること。
【解決手段】基板1上にバッファ層2を介して積層された半導体動作層3を備える半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタ100において、半導体動作層3は、この半導体動作層3内に形成されるチャネルとしての2次元電子ガス層7とバッファ層2との間に形成されて2次元正孔(ホール)ガス層6aを生成するp型半導体層6を有するとともに、2次元ホールガス層6aを半導体動作層3の外部に導通させる導通電極10を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板上にバッファ層を介して積層された化合物半導体層を備える半導体電子デバイスに関する。
化合物半導体を用いて形成される半導体電子デバイスは、高速素子や高耐圧素子として有望な電子デバイスである。なかでもGaN系化合物半導体を用いたGaN系電子デバイスは、GaAs系電子デバイスに比べて材料のバンドギャップエネルギーが大きく、しかも耐熱性が高く高温動作に優れているため、高温環境下で動作させる電子デバイスとして注目されている。このため、近年、GaN系化合物半導体を用いた電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)等の開発が精力的に進められている(例えば、特許文献1および2参照)。
一般に、電界効果トランジスタの一種である高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)では、ゲート−ドレイン間に大きな電界が加わるため、高耐圧性が要求される。耐圧の向上には、ゲート電極端部に生じる電界集中を緩和させる必要があり、その対策として、例えばフィールドプレート構造やリサーフ構造が用いられている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−129856号公報 特開2003−179082号公報 特開2005−93864号公報
しかしながら、フィールドプレート構造やリサーフ構造等では、電界は緩和されるものの、アバランシェ破壊(なだれ降伏:avalanche breakdown)に対する耐量(アバランシェ耐量)を確保することは困難であるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、アバランシェ耐量を増大させることができ、耐圧と信頼性とを向上させることができる半導体電子デバイスを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる半導体電子デバイスは、基板上にバッファ層を介して積層された化合物半導体層を備える半導体電子デバイスにおいて、前記化合物半導体層は、該化合物半導体層内に形成されるチャネルと前記バッファ層との間に形成されて2次元正孔ガス層を生成するp型半導体層もしくはi型半導体層を有することを特徴とする。
また、請求項2にかかる半導体電子デバイスは、電極上に積層された化合物半導体層を備える半導体電子デバイスにおいて、前記化合物半導体層は、該化合物半導体層内に形成される反転層と前記電極との間の中間層内に形成されて2次元正孔ガス層を生成するp型半導体層もしくはi型半導体層を有することを特徴とする。
また、請求項3にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記p型半導体層もしくは前記i型半導体層は、前記反転層と前記電極との間に導通される電流の導通路外に形成されることを特徴とする。
また、請求項4にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記化合物半導体層は、前記2次元正孔ガス層を該化合物半導体層の外部に導通させる導通電極を有することを特徴とする。
また、請求項5にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記導通電極は、前記p型半導体層もしくは前記i型半導体層と電気的に接続され、該p型半導体層もしくは該i型半導体層とともに一定電位に保持されることを特徴とする。
また、請求項6にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記化合物半導体層は、該化合物半導体層のうち前記p型半導体層もしくは前記i型半導体層より上部に積層された少なくとも一部の積層部に対して前記導通電極を絶縁させる絶縁体を有することを特徴とする。
また、請求項7にかかる半導体電子デバイスは、上記の発明において、前記p型半導体層もしくは前記i型半導体層は、InxyGay-xyAl1-yN/InzwGaw-zwAl1-wN(0≦x,y,z,w≦1、z≦x、w≦y)で示される化合物半導体によって形成されることを特徴とする。
本発明にかかる半導体電子デバイスによれば、アバランシェ耐量を増大させることができ、耐圧と信頼性とを向上させることができる。
以下、添付図面を参照し、本発明にかかる半導体電子デバイスの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によって、この発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一符号を付して示している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかる半導体電子デバイスについて説明する。図1は、本実施の形態1にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタ100の構成を示す断面図である。この図に示すように、電界効果トランジスタ100は、Si(111)からなる基板1上に、例えばAlNからなるバッファ層2と、化合物半導体層としての半導体動作層3とが積層され、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility transistor)として形成されている。
半導体動作層3は、アンドープGaNからなる電子走行層4と、アンドープAl0.25Ga0.75Nからなる電子供給層5とがこの順に積層され、さらに電子走行層4の下部層4aと上部層4bとの間に、例えばInGaNからなるp型半導体層6が積層されて形成されている。この半導体動作層3では、電子走行層4と電子供給層5とのヘテロ接合界面直下に、チャネルとしての2次元電子ガス層7が生成され、p型半導体層6内であって下部層4aとの境界部には、2次元正孔(ホール)ガス層6aが生成される。なお、p型半導体層6は、2次元電子ガス層7とバッファ層2との間に形成されていればよい。
半導体動作層3の上部には、ソース電極9S、ドレイン電極9Dおよびゲート電極9Gが形成されている。ソース電極9Sおよびドレイン電極9Dは、電子供給層5上に、例えばTiと、AlおよびSiの合金と、Wとがこの順に積層されて形成される。ゲート電極9Gは、電子供給層5上に、例えばNiとAuとがこの順に積層されて形成される。
また、半導体動作層3には、2次元ホールガス層6aを半導体動作層3の外部に導通させる導通電極10が設けられている。導通電極10は、少なくとも電子供給層5の上面部から2次元ホールガス層6aに達する深さまで埋め込まれ、2次元ホールガス層6a(p型半導体層6)と電気的に接続されている。このようにして設けられた導通電極10は、その外部端が図示しない定電位電源等と電気的に接続され、一定電位に保たれる。これによって、p型半導体層6は、導通電極10とともに一定電位に保たれる。なお、導通電極10の外周部には絶縁体11が設けられており、これによって導通電極10は、少なくとも2次元電子ガス層7と、2次元電子ガス層7より上部の積層部である電子供給層5とに対して電気的に絶縁されている。
以上のように構成された電界効果トランジスタ100では、ソース電極9Sとドレイン電極9Dとを作動させた場合、電子供給層5を介して電子走行層4に供給された電子が2次元電子ガス層7中を高速走行してドレイン電極9Dまで移動する。このとき、ゲート電極9Gに加える電圧によってゲート電極9G直下に形成される空乏層の厚さを変化させることで、ソース電極9Sからドレイン電極9Dへ移動する電子、すなわちドレイン電流を制御することができる。
また、電界効果トランジスタ100では、アバランシェ破壊の過程で過剰に生成されるホールが2次元ホールガス層6aによって伝導され、導通電極10を介して外部に導出される。これによって、電界効果トランジスタ100では、アバランシェ破壊の過程で生じるリーク電流の急激な増加を防止し、アバランシェ耐量を従来に比して大幅に増大させることができるとともに、デバイスの耐圧と信頼性とを飛躍的に向上させることができる。
つづいて、電界効果トランジスタ100の製造工程について説明する。電界効果トランジスタ100は、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法によって、基板1上に窒化物系化合物半導体を積層して形成される。具体的には、まず、Si(111)からなる基板1をMOCVD装置内に導入し、ターボポンプによってMOCVD装置内を真空度が1×10-6hPa以下になるまで真空引きした後、真空度を100hPaとして基板1を1100℃まで昇温させる。
温度が安定したところで、基板1を900rpmの速度で回転させ、原料となるトリメチルアルミニウム(TMAl)およびアンモニア(NH3)を、それぞれ100cm3/minおよび12リットル/minの流量で基板1の表面に導入し、AlNからなるバッファ層2を基板1上に成長させる。このとき、例えば、成長時間を4minとして層厚を50nmとする。
つぎに、トリメチルガリウム(TMGa)およびアンモニアを、それぞれ100cm3/minおよび12リットル/minの流量でバッファ層2上に導入し、GaNからなる電子走行層4の下部層4aをバッファ層2上に成長させる。このとき、例えば、成長時間を500secとして層厚を400nmとする。
つぎに、トリメチルガリウム、トリメチルインジウム(TMIn)およびアンモニアを、それぞれ100cm3/min、50cm3/minおよび12リットル/minの流量で下部層4a上に導入し、InGaNからなるp型半導体層6を下部層4a上に成長させる。このとき、例えば、成長温度を50secとして層厚を50nmとする。
つぎに、トリメチルガリウムおよびアンモニアを、それぞれ100cm3/minおよび12リットル/minの流量でp型半導体層6上に導入し、GaNからなる電子走行層4の上部層4bをp型半導体層6上に成長させる。このとき、例えば、成長時間を500secとして層厚を400nmとする。
つぎに、トリメチルアルミニウム、トリメチルガリウムおよびアンモニアを、それぞれ50cm3/min、100cm3/minおよび12リットル/minの流量で上部層4b上に導入し、Al0.25Ga0.75Nからなる電子供給層5を上部層4b上に成長させる。このとき、例えば、成長温度を40secとして層厚を20nmとする。
つづいて、フォトリソグラフィを利用したパターンニングによって、電子供給層5上にSiO2膜からなるマスクを形成し、ソース電極9Sおよびドレイン電極9Dを形成すべき領域に各電極形状に応じた開口部を設けて電子供給層5の表面を露出させ、各開口部にTiと、AlおよびSiの合金と、Wとをこの順に蒸着してソース電極9Sおよびドレイン電極9Dを形成する。
さらに、電子供給層5上のマスクを除去し、ソース電極9S、ドレイン電極9Dおよび電子供給層5上にSiO2膜からなるマスクを形成し、ゲート電極9Gを形成すべき領域にその電極形状に応じた開口部を設けて電子供給層5の表面を露出させ、この開口部にNiおよびAuをこの順に蒸着してゲート電極9Gを形成する。
その後、例えば塩素ガスを用いたドライエッチング法によって、導通電極10および絶縁体11を形成すべき部分に凹部を設け、その凹部内に導通電極10および絶縁体11を形成する。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2にかかる半導体電子デバイスについて説明する。図2および図3は、本実施の形態2にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタ200の構成を示す断面図である。図3は、図2におけるIII−III矢視図を示している。これらの図に示すように、電界効果トランジスタ200は、ドレイン電極29D上に化合物半導体層としての半導体動作層20が積層され、縦型パワーMOS電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor FET)として形成されている。
半導体動作層20は、n+−GaNからなるコンタクト層21と、n-−GaNからなるドリフト層22と、n−GaNからなるn型半導体層23と、p−InGaNからなるp型半導体層24と、n−GaNからなるn型半導体層25とがこの順に積層されて形成されている。また、ドリフト層22の内部には、p−InGaNからなるp型半導体層26が設けられており、このp型半導体層26の下端部、つまりp型半導体層26内のドレイン電極29D側端部におけるドリフト層22との境界面上には、2次元正孔(ホール)ガス層26aが生成されている。
半導体動作層20の上部には、絶縁ゲートとしての絶縁膜28およびゲート電極29Gと、ソース電極29Sとが形成されている。絶縁膜28およびゲート電極29Gは、n型半導体層25の上面からn型半導体層23に達する深さまで埋め込まれ、ソース電極29Sは、絶縁膜28を覆い、n型半導体層25上に積層されている(図2参照)。
また、半導体動作層20には、2次元ホールガス層26aを半導体動作層20の外部に導通させる導通電極30が設けられている(図3参照)。導通電極30は、n型半導体層25の上面から少なくとも2次元ホールガス層26aに達する深さまで埋め込まれ、2次元ホールガス層26a(p型半導体層26)と電気的に接続されている。このようにして設けられた導通電極30は、その外部端が図示しない定電位電源等と電気的に接続され、一定電位に保たれる。これによって、p型半導体層26は、導通電極30とともに一定電位に保たれる。なお、導通電極30の外周部には絶縁体31が設けられており、これによって導通電極30は、半導体動作層20のうちp型半導体層26より上部に積層されたn型半導体層23,25およびp型半導体層24に対して電気的に絶縁されている。
以上のように構成された電界効果トランジスタ200では、ゲート電極29Gに所定電位以上の正電圧を加えることで、p型半導体層24内であって絶縁膜28との境界部に反転層27が形成され、この反転層27がチャネルとなってn型半導体層23,25間が導通されるとともに、ソース電極29Sおよびドレイン電極29D間にドレイン電流が導通される。このときドレイン電流は、概ね図2中に破線矢印で示した導通路に沿ってコンタクト層21およびドリフト層22内を導通される。
また、電界効果トランジスタ200では、アバランシェ破壊の過程で過剰に生成されるホールが2次元ホールガス層26aによって伝導され、導通電極30を介して外部に導出される。これによって、電界効果トランジスタ200では、電界効果トランジスタ100と同様に、アバランシェ破壊の過程で生じるリーク電流の急激な増加を防止し、アバランシェ耐量を従来に比して大幅に増大させることができるとともに、デバイスの耐圧と信頼性とを飛躍的に向上させることができる。
なお、p型半導体層26は、上述のようにドレイン電流を導通させるため、ドレイン電流の導通路外に形成されており、具体的には、各絶縁膜28およびゲート電極29Gの直下部に開口部26bが形成されている。この開口部26bは、少なくとも図2中に破線矢印で示した導通路とその近傍領域とにおいてp型半導体層26を開口させるものであればよい。また、開口部26bによって分割された各p型半導体層26は、それぞれ導通電極30および絶縁体31が設けられ、各導通電極30は、図示しない定電位電源等と電気的に接続され、p型半導体層26とともに一定電位に保たれる。
このように設けられるp型半導体層26は、半導体動作層20の深さ方向において、反転層27とドレイン電極29Dとの間、つまりコンタクト層21またはドリフト層22内に形成されていればよい。ただし、好ましくは上述のようにドリフト層22内に設け、コンタクト層21内に設ける場合よりも高濃度に2次元ホールガス層26aを生成させ、より効果的にアバランシェ耐量を増大させることが望まれる。
つづいて、電界効果トランジスタ200の製造工程について説明する。電界効果トランジスタ200は、例えばMOCVD法によって、窒化物系化合物半導体を積層して形成される。具体的には、まず、図4−1に示すように、n+−GaNからなるコンタクト層21と、n-−GaNからなるn型半導体層22Aと、p−InGaNからなるp型半導体層26’と、n-−GaNからなるn型半導体層22Bとをこの順に積層した化合物半導体層を形成する。
つぎに、フォトリソグラフィを利用し、p型半導体層26’のうち開口部26bに相当する領域をエッチングによって除去することで、図4−2に示すように分割された複数のp型半導体層26を形成する。その後、表面に露出されたn型半導体層22A,22B上さらにn-−GaNを積層してドリフト層22を形成するとともに、n−GaNからなるn型半導体層23’と、p−InGaNからなるp型半導体層24’と、n−GaNからなるn型半導体層25’とをこの順に積層した化合物半導体層を形成する(図4−3参照)。
つぎに、フォトリソグラフィを利用し、ドリフト層22、n型半導体層23’,25’およびp型半導体層24’のうち絶縁膜28およびゲート電極29Gの埋め込み部に相当する領域をエッチングによって除去することで、分割された複数のn型半導体層23,25およびp型半導体層24を形成し、図4−4に示すように半導体動作層20を完成させる。
つぎに、半導体動作層20上に形成した凹部内にSiO2膜とゲート電極29Gとを積層し、さらにその上部からSiO2膜を積層して、絶縁ゲートとしての絶縁膜28およびゲート電極29Gを形成する。その後、表面に露出された絶縁膜28とn型半導体層25との上面部にソース電極29Sを積層して形成するとともに、コンタクト層21の下面部にドレイン電極29Dを形成する。
さらに、半導体動作層20上で導通電極30および絶縁体31に相当する領域に凹部を形成し、この凹部内に導通電極30および絶縁体31を形成することで、図2および図3に示した電界効果トランジスタ200を完成させる。なお、絶縁膜28、ゲート電極29G、ソース電極29S、導通電極30および絶縁体31の形成にあたっては、適宜マスク処理およびエッチング処理を用いるとよい。
ここまで、本発明を実施する最良の形態を実施の形態1および2として説明したが、本発明は、上述した実施の形態1および2に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施の形態1および2では、半導体動作層3または20がそれぞれ導通電極10または30を備えるものとしたが、p型半導体層6または26を備えるものであれば、必ずしも導通電極10,30を備える必要はない。すなわち、p型半導体層6または26を備えるだけでもアバランシェ破壊の過程で過剰に生成されるホールの集中を緩和させることは可能であり、従来に比してアバランシェ耐量を増大させることができる。
ただし、好ましくは電界効果トランジスタ100,200として示したように導通電極10または30を設け、導通電極10または30を介してp型半導体層6または26を一定電位に保持し、ホールの集中を安定的に緩和させることで、アバランシェ破壊に対する耐性および信頼性を確実に向上させることが望まれる。この場合、電界効果トランジスタ100または200を用いた電子回路や電子機器等に対する長期信頼性も大幅に向上させることができる。
また、上述した実施の形態1および2では、p型半導体層6,26がInGaNによって形成されるものとしたが、InGaNに限定されず、一般にはInxyGay-xyAl1-yN/InzwGaw-zwAl1-wN(0≦x,y,z,w≦1、z≦x、w≦y)で示される化合物半導体によって形成することができる。また、p型半導体層6,26に替えて、i型半導体層を用いることもできる。さらに、実施の形態2では、p型半導体層24がInGaNによって形成されるものとしたが、InGaNに限定されず、GaNによって形成することもできる。
また、上述した実施の形態1および2では、本発明にかかる半導体電子デバイスとしてHEMT型の電界効果トランジスタおよび縦型パワーMOS電界効果トランジスタについて説明したが、これに限定されず、例えば横型のMOS電界効果トランジスタ等を含む種々の電荷効果トランジスタに対して本発明は適用可能である。また、電界効果トランジスタに限定されず、例えばショットキーダイオード等の各種ダイオードなど、種々の半導体電子デバイスに対しても適用可能である。
本発明の実施の形態1にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体電子デバイスとしての電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。 図2に示したIII−III矢視断面を示す図である。 図2に示した電界効果トランジスタの製造工程を説明する図である。 図2に示した電界効果トランジスタの製造工程を説明する図である。 図2に示した電界効果トランジスタの製造工程を説明する図である。 図2に示した電界効果トランジスタの製造工程を説明する図である。
符号の説明
1 基板
2 バッファ層
3 半導体動作層
4 電子走行層
4a 下部層
4b 上部層
5 電子供給層
6 p型半導体層
6a 2次元正孔(ホール)ガス層
7 2次元電子ガス層
9D ドレイン電極
9G ゲート電極
9S ソース電極
10 導通電極
11 絶縁体
20 半導体動作層
21 コンタクト層
22 ドリフト層
22A,22B n型半導体層
23,25 n型半導体層
24,26 p型半導体層
26a 2次元正孔(ホール)ガス層
26b 開口部
27 反転層
28 絶縁膜
29D ドレイン電極
29G ゲート電極
29S ソース電極
30 導通電極
31 絶縁体
100,200 電界効果トランジスタ

Claims (7)

  1. 基板上にバッファ層を介して積層された化合物半導体層を備える半導体電子デバイスにおいて、
    前記化合物半導体層は、該化合物半導体層内に形成されるチャネルと前記バッファ層との間に形成されて2次元正孔ガス層を生成するp型半導体層もしくはi型半導体層を有することを特徴とする半導体電子デバイス。
  2. 電極上に積層された化合物半導体層を備える半導体電子デバイスにおいて、
    前記化合物半導体層は、該化合物半導体層内に形成される反転層と前記電極との間の中間層内に形成されて2次元正孔ガス層を生成するp型半導体層もしくはi型半導体層を有することを特徴とする半導体電子デバイス。
  3. 前記p型半導体層もしくは前記i型半導体層は、前記反転層と前記電極との間に導通される電流の導通路外に形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体電子デバイス。
  4. 前記化合物半導体層は、前記2次元正孔ガス層を該化合物半導体層の外部に導通させる導通電極を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体電子デバイス。
  5. 前記導通電極は、前記p型半導体層もしくは前記i型半導体層と電気的に接続され、該p型半導体層もしくは該i型半導体層とともに一定電位に保持されることを特徴とする請求項4に記載の半導体電子デバイス。
  6. 前記化合物半導体層は、該化合物半導体層のうち前記p型半導体層もしくは前記i型半導体層より上部に積層された少なくとも一部の積層部に対して前記導通電極を絶縁させる絶縁体を有することを特徴とする請求項4または5に記載の半導体電子デバイス。
  7. 前記p型半導体層もしくは前記i型半導体層は、InxyGay-xyAl1-yN/InzwGaw-zwAl1-wN(0≦x,y,z,w≦1、z≦x、w≦y)で示される化合物半導体によって形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体電子デバイス。
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