JP2008135298A - スタッキングコネクタの接続実装構造及び該構造を備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロントケース11からリアケース12を取り外し、一方の手でフロントケース11を掴んで固定した状態で、リアケース12を引き上げる。これによって、取外用凹部14(15)の押圧面16(17)が、作用凸部25(26)を押し上げ、ヘッダ部22が引き上げられるように力を受け、嵌合凸部が嵌合凹部19から徐々に引き離され、同時に、FPC側コンタクトは基板側コンタクト18から離隔し、非接続状態となる。こうして、雄型コネクタ8が雌型コネクタ4から取り外される。
【選択図】図1
Description
リアケース102には、雌型コネクタ104に雄型コネクタ105を接続する際に、雄型コネクタ105のヘッダ部106を差し入れるための開口部107が形成されている。
雌型コネクタ104は、各基板側コンタクトに対応した接続端子111,111,…を介して、はんだ付けによって主回路基板108に接続される。
嵌合凸部109は、各FPC側コンタクトに対応した接続端子113,113,…を介して、はんだ付けによってヘッダ部106に接続される。
これによって、基板側コンタクトとFPC側コンタクトとが完全に接触した状態で嵌合凸部109が嵌合凹部110に嵌め込まれる。このようにして、雄型コネクタ105と、雌型コネクタ104との接続が完了する。
すなわち、一旦雌型コネクタと雄型コネクタとを、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合させることによって、コンタクト同士を接続した後に、取り外すためには、雄型コネクタのヘッダ部の先端に引っ掛けて外すための道具を用いるか、フロントケースからリアケースを取り外して、雄型コネクタを引き抜くか、又は雄型コネクタをフレキシブルプリント配線板と共に引き抜くしかない。
薄型のスタッキングコネクタが採用されることが著しく増加してきていることから、雄型コネクタの挿入時の部品破損も増加してきており、組立て時に、部品破損の際に、速やかに交換できるように、取外し容易性の向上が要求されている。
押上げ部9は、リアケース12の開口部13の端縁の所定の部位に形成された一対の取外用凹部14,15を有している。
これによって、嵌合凹部19への嵌合凸部23の誤挿入が防止され、基板側コンタクト(第1の接触端子部)18とFPC側コンタクト(第2の接触端子部)27との正確な接続がなされる。
嵌合凸部23は、各FPC側コンタクト27に対応した接続端子24,24,…を介して、はんだ付けによってヘッダ部22に接続される。
なお、FPC側コンタクトをピン状の(雄型の)コンタクトとし、基板側コンタクトを雌型のコンタクトとしても良い。
この後、例えば、電池カバー(不図示)によって、接続箇所が覆われる(開口部13が塞がれる。)。
次に、例えば、一方の手でフロントケース11を掴んで固定した状態で、リアケース12を引き上げる。
特に、雄型コネクタと雌型コネクタとで、方向性がある場合には、目視によって、簡単に確認することができ、誤挿入を防止することができる。
これ以外の構成は、上述した第1の実施例の構成と略同一であるので、第1の実施例と同一の構成要素については、図4乃至図6において、図1乃至図3で用いた符号と同一の符号を用いて、その説明を簡略にする。
フロントケース11からリアケース35を取り外して、引き上げることによって、同時に、押上げ部34によって、雄型コネクタ33が押し上げられて、嵌合凸部23が嵌合凹部19から引き離されて、雄型コネクタ33が雌型コネクタ4から取り外される。
押上げ部34は、リアケース35の開口部36の内壁の所定の部位に形成された一対の取外し用凸部37,38を有している。
一対の取外し用凸部37,38は、開口部36及び嵌合凹部19の所定の対称軸を通り、この対称軸に対して左右対称となるように形成されている。
これによって、嵌合凹部19への嵌合凸部23の誤挿入が防止され、雄型コネクタ33と雌型コネクタ4との正確な接続がなされる。
ヘッダ部43は、取外用凸部37(38)の押圧面39,39(41,41)に載置される作用凹部44(45)を有している。
なお、この例でも、FPC側コンタクトをピン状の(雄型の)コンタクトとし、基板側コンタクトを雌型のコンタクトとしても良い。
このようにして、雄型コネクタ33と、雌型コネクタ4との接続が完了する。
次に、例えば、一方の手でフロントケース11を掴んで固定した状態で、リアケース35を引き上げる。
加えて、一段と正確に位置決めを行うことができる。
例えば、上述した実施例では、筐体を、フロントケースとリアケースとを組み合わせて、リブによる嵌合によって組み立てる場合について述べたが、雌ねじや雄ねじ等の固定具による締付けによって、着脱自在に組み立てるようにしても良い。
また、可撓性印刷回路として、FPC(Flexible Printed Circuit)に代えて、TCP(Tape Carrier Package)を用いた場合にも適用できる。また、可撓性印刷回路に限らず、互いに平行に配置した両面プリント配線板等の回路基板同士の接続にも適用できる。
また、リアケースと、雄型コネクタとに、互いに嵌合する凸部や凹部を必ずしも設けなくても良く、開口部近傍で、リアケースと雄型コネクタとで、嵌合凸部及び嵌合凹部を挟んで両側に少なくとも一対の重なる部位があれば良い。例えば、ヘッダ部が、開口部の縁部に載置されるのみとしても良い。
また、リアケース全体を取り外す場合に限らず、一部のみ取り外して、雄型コネクタを押し上げるように構成しても良い。
また、FPCを筐体の側面から引き出すような場合は、リアケースには、FPC引出しのための開口部を設けなくても良い。この場合、雄型コネクタと雌型コネクタとを接続した後に、リアケースとフロンケースとを嵌合するようにしても良い。
また、コンタクトは、2列とは限らず、1列に配列しも良いし、3列以上としても良い。また、コンタクト同士は、必ずしも嵌合によらず、単に接触するのみの構成としても良い。
また、単一の筐体を用いた場合に適用しても良いし、筐体が、ヒンジ部(ヒンジ手段)で相互に結合された上側筐体と下側筐体とから構成された折畳可能な構造の携帯電話機にも適用することができる。
また、例えば、作用凸部は、2箇所に限らず、FPCに接続された側を除く3方に設けても良い。
2,31 筐体
3 主回路基板(第1の回路基板)
4 雌型コネクタ(雌型のコネクタ)
7 フレキシブルプリント配線板(第2の回路基板、可撓性印刷回路)
8,33 雄型コネクタ(雄型のコネクタ)
9,34 押上げ部
11 フロントケース(他方の枠体)
12,35 リアケース(一方の枠体)
13,36 開口部
14,15 取外用凹部(引き抜き力授与部)
16,17 押圧面
18,42 基板側コンタクト(第1の接触端子部)
19 嵌合凹部(第1の嵌合部)
22,43 ヘッダ部(基板部)
23 嵌合凸部(第2の嵌合部)
25,26 作用凸部(引き抜き力作用部)
27,46 FPC側コンタクト(第2の接触端子部)
37,38 取外用凸部(引き抜き力授与部)
39,41 押圧面
44,45 作用凹部(引き抜き力作用部)
Claims (11)
- 一対の枠体が、相対向する態様で、組み付けられて構成される筐体の内部に、雄型のコネクタと雌型のコネクタとが接続されて実装されるスタッキングコネクタの接続実装構造であって、
前記雄型又は雌型のコネクタには、前記筐体を個々の前記枠体に分解する際、前記枠体同士を切り離すために、前記枠体間に加えられる機械力の余力を受けて、前記雌型又は雄型のコネクタから引き抜かれる引き抜き力作用部が設けられていて、
前記筐体を個々の前記枠体に分解する際、前記枠体間に加えられる機械力と前記引き抜き力作用部に作用する引き抜き力との協働により、前記筐体が前記個々の枠体に分解されると、前記雄型コネクタと前記雌型のコネクタとも切り離されて、前記スタッキングコネクタの接続を解除する構成になされていることを特徴とするスタッキングコネクタの接続実装構造。 - 一方の前記枠体には、該枠体を他方の前記枠体から引き離すように前記機械力が加わると、前記雌型又は雄型のコネクタの所定の部位に形成された前記引き抜き力作用部を、前記雄型のコネクタと前記雌型のコネクタとを切り離すように押圧する引き抜き力授与部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のスタッキングコネクタの接続実装構造。
- 前記雄型のコネクタは、内部に第1の接触端子部が保持された第1の嵌合部を有し、前記雌型のコネクタは、内部に前記第1の接触端子部と接続される第2の接触端子部が保持され、前記第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のスタッキングコネクタの接続実装構造。
- 一方の前記枠体には、前記雄型のコネクタと前記雌型のコネクタとを接続する際に、前記雌型又は雄型のコネクタを差し入れるための開口部が形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のスタッキングコネクタの接続実装構造。
- 前記雌型又は雄型のコネクタは、所定の箇所に前記引き抜き力作用部が形成された平板状の基板部に、前記第2又は第1の嵌合部が接続されてなり、前記引き抜き力授与部は、一方の前記枠体の前記開口部の縁部又は内壁部の所定の箇所に形成され、前記筐体を個々の前記枠体に分解する際に、前記引き抜き力作用部を押圧することを特徴とする請求項4記載のスタッキングコネクタの接続実装構造。
- 前記引き抜き力作用部が前記引き抜き力授与部に載置されることによって、前記雄型のコネクタと前記雌型のコネクタとの接続方向及び引抜方向に略直交する平面に沿って、前記第2の嵌合部の前記第1の嵌合部に対する位置決めがなされることを特徴とする請求項3、4又は5記載のスタッキングコネクタの接続実装構造。
- 前記基板部には、前記引き抜き力作用部としての少なくとも一対の作用凸部が形成され、一方の前記枠体の前記開口部の縁部には、対応する前記作用凸部が載置される前記引き抜き力授与部としての取外用凹部が形成されていることを特徴とする請求項5又は6記載のスタッキングコネクタの接続実装構造。
- 前記基板部には、前記引き抜き力作用部としての少なくとも一対の作用凹部が形成され、一方の前記枠体の前記開口部の内壁部には、対応する前記作用凹部の縁部が載置される前記引き抜き力授与部としての取外用凸部が形成されていることを特徴とする請求項5又は6記載のスタッキングコネクタの接続実装構造。
- 前記雄型のコネクタと前記雌型のコネクタとが嵌合されることによって、前記雄型又は雌型のコネクタが取り付けられ、他方の前記枠体に固定された第1の回路基板と、前記雌型又は雄型のコネクタが取り付けられた第2の回路基板とが接続されると共に、前記機械力と前記引き抜き力との協働により、前記筐体が前記個々の枠体に分解されると、前記雄型コネクタと前記雌型のコネクタとが切り離されて、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板との接続が解除されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載のスタッキングコネクタの接続実装構造。
- 前記第2の回路基板としての可撓性印刷回路の一端に、前記雌型又は雄型のコネクタが、取り付けられていることを特徴とする請求項9記載のスタッキングコネクタの接続実装構造。
- 請求項1乃至10のいずれか1に記載のスタッキングコネクタの接続実装構造を備えたことを特徴とする電子機器。
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