JP2008134703A - 物体検知装置及びその検知方法 - Google Patents

物体検知装置及びその検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁性体を励磁する励磁巻線と、励磁された磁性体が発する信号を検知する検知巻線とが近接し、それぞれ対向して配置される検知ゲートを通過する物体に付与された磁性体の検知性能を向上させた物体検知装置及びその検知方法の提供。
【解決手段】第1の交番磁界を発生する第1の励磁巻線と第2の交番磁界を発生する第2の励磁巻線とが互いに対向して配設され、第2の励磁巻線に対向して設けられ、第1又は第2の交番磁界の印加により磁性体が発する信号を検知する第1の検知巻線と、第1の励磁巻線に対向して設けられ、第1又は第2の交番磁界の印加により磁性体が発する信号を検知する第2の検知巻線と、第1又は第2の励磁巻線に選択的に励磁電流を流して第1又は第2の励磁巻線を駆動し、第1又は第2の検知巻線を選択的に有効にして、該有効になった第1又は第2の検知巻線の出力に基づき磁性体が付与された物体を検知する検知手段を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体検知装置及びその検知方法に関し、特に、物体に付与された磁性体を励磁する励磁巻線と、励磁された磁性体から発生する信号を検知する検知巻線とが近接し、それぞれ対向して配置される検知ゲートを通過する物体に付与された磁性体の検知性能をより向上させた物体検知装置及びその検知方法に関する。
近年、非接触で検知する検知素子とその検知装置の技術としてICチップを備えたICカードと、そのリーダ/ライタが普及しており、特にRFID(=Radio Frequency IDentification)の非接触型ICカードが広く利用されている。
非接触型ICカードに記憶された情報は、非接触型ICカードとリーダ/ライタとがそれぞれ備えるループアンテナを介して情報が送受信されることでリーダ/ライタがその情報を読み取るが、リーダ/ライタは、非接触型ICカードがリーダ/ライタから数cmないし数十cm離れた位置にあっても非接触型ICカードの情報を非接触で読み取ることができる。
また、非接触型ICカードは、汚れや静電気等に強いことから入退室管理、工場の生産管理、物流の管理等の様々な分野で利用されている。
また、非接触で検知する検知素子とその検知装置の適用技術として大バルグハウゼン効果を起こす磁性素子を商品に付与し、その磁性素子の検知装置をゲートに設置することで検知装置がゲート通過時の商品に付与された磁性素子を検知し、商品の盗難を防止する装置も提供されている。
大バルグハウゼン効果を起こす磁性素子は、例えばCo−Fe系アモルファス軟磁性材の磁性ワイヤー等があり、これらの検知素子は、非接触型ICカードと比べればコストが安いので大量の商品に付与する場合や使い捨ての媒体に付与する場合に適している。
大バルグハウゼン効果を起こす磁性素子は、保磁力を超える交番磁界を受けた時に急峻な磁化反転を起こす特徴があるため、励磁コイルで発生させた交番磁界を磁性素子に与え、磁性素子が磁化反転時に発する急峻な磁気パルスを磁性素子近傍に配置された検知コイルを介して検出することで磁性素子の存在が検知できる。
したがって、媒体を管理する媒体管理室や商店の出入口に磁性素子を検知する検知ゲートを設置し、商店の商品や持出し禁止の媒体に磁性素子を付与して検知ゲート通過の持出し禁止の媒体や商品に付与された磁性素子を検知した場合には警報を発生させる等の処置を行うことで、媒体管理室からの媒体の不正持出し防止や商店の商品の盗難防止のセキュリティー装置として適用することができる。
例えば特許文献1には、商品等の物品に添付された識別標識の移動を検出することにより商店における商品の盗難を防止する物品監視システムが提案されている。
上記提案の物品監視システムは、商品等に添付された磁性材を有するタグがタグの検知領域を移動する際に、送信アンテナから発生された信号により磁性体の磁束密度を変化させ、その磁束密度の変化に起因した信号を受信アンテナで検出し、検出信号に基づきタグが添付された商品を検知する検知装置において、送信アンテナが内蔵された送信アンテナハウジングと、受信アンテナが内蔵された受信アンテナハウジングとが対向して設置された検知ゲートの各アンテナハウジングの無駄な空間に表示装置を嵌め込み、表示装置に商品情報等を表示させることでタグの検知能力を低下させることなく、検知ゲートの無駄な空間を有効利用するように構成されたものである。
特開2002−319077号公報
上記特許文献1に示すように各アンテナが内蔵されたアンテナハウジングを対向させた検知ゲートを大バルグハウゼン効果を起こす磁性素子の検知装置の検知ゲートとして適用する場合、磁性素子を励磁するための励磁コイルを片側のアンテナハウジングに内蔵し、励磁された磁性素子が磁化反転時に発する磁気パルスを受信する検知コイルを他の片側のアンテナハウジングに内蔵して各アンテナハウジングを対向させるかまたは励磁コイルと検知コイルを両側のアンテナハウジングにそれぞれ内蔵して対向させて検知ゲートを形成することとなる。
このように励磁コイルと検知コイルとが近接し、それぞれ対向して配置される検知ゲートでは、励磁コイルから発信される信号のクロストークによる信号漏洩や、励磁コイルから発生する磁界方向と磁性素子及び検知コイルとの位置関係により磁性素子の検知感度が低下する場合がある。
そこで、本発明は、物体に付与された磁性体を励磁する励磁巻線と、励磁された磁性体から発生する信号を検知する検知巻線とが近接し、それぞれ対向して配置される検知ゲートを通過する物体に付与された磁性体の検知性能をより向上させた物体検知装置及びその検知方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の物体検知装置の発明は、第1の交番磁界を発生する第1の励磁巻線と、前記第1の励磁巻線に対向して配設され、第2の交番磁界を発生する第2の励磁巻線と、前記第2の励磁巻線に対向して設けられ、前記第1の交番磁界または第2の交番磁界の印加による磁化反転により磁性体から発生する信号を検知する第1の検知巻線と、前記第1の励磁巻線に対向して設けられ、前記第1の交番磁界または第2の交番磁界の印加による磁化反転により前記磁性体から発生する信号を検知する第2の検知巻線と、前記第1の励磁巻線または前記第2の励磁巻線に選択的に励磁電流を流して前記第1の励磁巻線または前記第2の励磁巻線を選択的に駆動するとともに、前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線を選択的に有効にして、該有効になった前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線の出力に基づき前記第1の交番磁界および第2の交番磁界内の前記磁性体が付与された物体を検知する検知手段とを具備する。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記検知手段は、前記第1の励磁巻線または前記第2の励磁巻線に流す励磁電流の方向を選択に切り替える。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記検知手段は、前記第1の励磁巻線から発生する第1の交番磁界と前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線および前記第2の励磁巻線から発生する第2の交番磁界と前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線の組み合わせからなる複数の検知モードを有し、該複数の検知モードを時分割で切り替えて前記磁性体が付与された物体を検知する。
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記複数の検知モードは、前記第1の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第1のモードと、前記第1の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第2のモードと、前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第3のモードと、前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第4のモードと、前記第1の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第5のモードと、前記第1の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第6のモードとを含む。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記複数の検知モードは、前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第7のモードと、前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第8のモードと、前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第9のモードと、前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第10のモードと、前記第1の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第11のモードと、前記第1の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第12のモードと、前記第1の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第13のモードと、前記第1の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第14のモードとを更に含む。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記複数の検知モードは、前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線および前記第2の検知巻線で検知する第15のモードと、前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線および前記第2の検知巻線で検知する第16のモードと、前記第1の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線および前記第2の検知巻線で検知する第17のモードと、前記第1の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線および前記第2の検知巻線で検知する第18のモードとを更に含む。
また、請求項7の検知方法の発明は、第1の交番磁界を発生する第1の励磁巻線と、前記第1の励磁巻線に対向して配設され、第2の交番磁界を発生する第2の励磁巻線と、前記第2の励磁巻線に対向して設けられ、前記第1の交番磁界または第2の交番磁界の印加による磁化反転により磁性体から発生する信号を検知する第1の検知巻線と、前記第1の励磁巻線に対向して設けられ、前記第1の交番磁界または第2の交番磁界の印加による磁化反転により前記磁性体から発生する信号を検知する第2の検知巻線と、前記第1の励磁巻線または前記第2の励磁巻線に選択的に励磁電流を流して前記第1の励磁巻線または前記第2の励磁巻線を選択的に駆動するとともに、前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線を選択的に有効にして、該有効になった前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線の出力に基づき前記第1の交番磁界および第2の交番磁界内の前記磁性体が付与された物体を検知手段で検知する。
本発明の物体検知装置及びその検知方法によれば、第1の交番磁界を発生する第1の励磁巻線と、第1の励磁巻線に対向して配設され、第2の交番磁界を発生する第2の励磁巻線と、第2の励磁巻線に対向して設けられ、第1の交番磁界または第2の交番磁界の印加による磁化反転により磁性体から発生する信号を検知する第1の検知巻線と、第1の励磁巻線に対向して設けられ、第1の交番磁界または第2の交番磁界の印加による磁化反転により磁性体から発生する信号を検知する第2の検知巻線と、第1の励磁巻線または第2の励磁巻線に選択的に励磁電流を流して第1の励磁巻線または第2の励磁巻線を選択的に駆動するとともに、第1の検知巻線または第2の検知巻線を選択的に有効にして、該有効になった第1の検知巻線または第2の検知巻線の出力に基づき第1の交番磁界および第2の交番磁界内の磁性体が付与された物体を検知するので励磁巻線から発生する磁界方向と磁性体及び検知巻線との位置関係により磁性体の検知感度の低下を抑えることができる。
以下、本発明に係わる物体検知装置及びその検知方法の一実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる物体検知装置100の構成の一例を示す構成図である。
図1に示すように、物体検知装置100は、ある企業の媒体管理室の出入口に設置された検知ゲート10(破線で囲まれた部分)と、検知ゲート10を制御するゲートコントローラ20と、ゲートコントローラ20から出力される磁性体検知結果に基づき警報を発生する警報装置30とで構成されている。
媒体管理室には、機密情報や重要技術情報等が記録された文書等の媒体50が保管されており、これらの媒体50は、媒体管理室からの持出しが禁止されている。
また、媒体50には、大バルクハウゼン効果を起こす磁性ワイヤー8が予め付与されており、媒体管理室から社員6が媒体50を持出そうとして検知ゲート10に進入した場合は、検知ゲート10及びゲートコントローラ20により社員6が持出そうとしている媒体50に付与された磁性ワイヤー8を非接触で検知し、警報装置により警報を発生させるように構成されている。
媒体50に付与された磁性ワイヤー8は、Co−Fe系アモルファス軟磁性材の磁性ワイヤーであり、磁性ワイヤー8は、磁性ワイヤー8が有する保磁力を超える交番磁界を受けた時に磁化反転し、その際に磁気パルスを発生させる特徴があるので磁性ワイヤー8を磁化反転させ、その際に磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検出することで磁性ワイヤー8が付与された媒体50の存在を検知することができる。
検知ゲート10は、媒体50に付与された磁性ワイヤー8を磁化反転させるための交番磁界を発信する励磁コイルR11と、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを受信する検知コイルR12とが内蔵されたコイルハウジングR13(破線で囲まれた部分)と、コイルハウジングR13と同様に構成され、磁性ワイヤー8を磁化反転させるための交番磁界を発信する励磁コイルL14と、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを受信する検知コイルL15とが内蔵されたコイルハウジングL16(破線で囲まれた部分)とを備えており、コイルハウジングR13とコイルハウジングL16とは互いに対向して配置され、コイルハウジングR13とコイルハウジングL16との間を社員6が通過できるように離間されて配置されている。
また、コイルハウジングR13とコイルハウジングL16には図示せぬ赤外線センサーの送受信装置が設置されており、検知ゲート10を人が通過すると赤外線センサーが人の通過を検知し、ゲートコントローラ20に通知するように構成されている。
また、各コイルハウジングに内蔵されたそれぞれの検知コイルは、各コイルハウジングに内蔵された各励磁コイルから発信される交番磁界の電磁誘導により各検知コイル内を流れる誘導電流の影響を抑えるために8の字型の形状に形成されている。
検知ゲート10を制御するゲートコントローラ20は、切替接続制御部21と、励磁部22と、検知部23と、タイミング制御部24と、信号処理部25と、制御部26を備えており、各コイルハウジングに内蔵された励磁コイル及び検知コイルは、切替接続制御部21と接続されている。
切替接続制御部21は、各コイルハウジングに内蔵されたそれぞれの励磁コイルと励磁部22との接続と、各コイルハウジングに内蔵されたそれぞれの検知コイルと検知部23との接続とを時分割(例えば1hz間隔)で切替え接続する制御を行う。
具体的には、切替接続制御部21は、磁性ワイヤー8を磁化反転させる交番磁界を両方の励磁コイルから同時に発信させるために両方の励磁コイルと励磁部22とを接続する制御と、一方の励磁コイルから交番磁界を発信させるために何れかの励磁コイルと励磁部22とを接続する制御と、各励磁コイルから発信された交番磁界により励磁された磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを両方の検知コイルで同時に受信するために両方の検知コイルと検知部23とを接続する制御と、各励磁コイルから発信された交番磁界により励磁された磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを一方の検知コイルで受信するために何れかの検知コイルと検知部23とを切替え接続する制御とを励磁コイルに流す電流の向き(時計回りと反時計回りの位相)に応じて切替え接続する制御を行う。
励磁部22は、所定周波数の交流電流を生成し、励磁部22と接続される各励磁コイルから交番磁界を発生させる制御を行う。
なお、励磁部22は、制御部26からの指令に基づき互いに逆相の複数の交流電流を同時に生成でき、励磁部22で生成した互いに逆相の交流電流を励磁部22と接続された各コイルにそれぞれの位相の交流電流を流すことで各励磁コイルから互いに逆相の交番磁界を発信させることができるように構成されている。
タイミング制御部24は、励磁部22と検知部23とのタイミング制御を行う。
具体的には、励磁部22で生成される所定周波数の交流電流の立ち上がり方向で電流値が0になる時間、すなわち電流の向きが負から正へ逆転する時の時間を検出し、この検出した時間に交番磁界の一周期に一回のタイミングで検知部23へ基準信号を出力する。
検知部23は、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知部23と接続された各検知コイルに流れる誘導電流の検出結果とタイミング制御部24から出力された基準信号のタイミングに基づき検出し、検出結果を信号処理部25へ出力する。
信号処理部25は、検知部23から出力された検出信号を増幅し、ノイズ成分を除去して磁性ワイヤー8の磁化反転時の磁気パルスに対応したパルス信号を検出して磁性ワイヤー8の存在有無を検知する。
制御部26は、前述の各部の動作を制御し、ゲートコントローラ20全体を統括制御する。
図2は、磁性ワイヤー8が付与された媒体50と、磁性ワイヤー8の磁気特性の一例を示したものであり、図2(a)は、磁性ワイヤー8が付与された媒体50の一例を示す図、図2(b)は、媒体50に付与された磁性ワイヤー8の磁気特性を示す図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、媒体50には例えばCo−Fe系アモルファス軟磁性材の磁性ワイヤー8が予め埋め込まれており、磁性ワイヤー8は、磁性ワイヤー8の線径や長さに応じて磁性ワイヤー8固有の保磁力を有する。
磁性ワイヤー8は、例えば図2(b)に示すような磁気履歴曲線210の磁気特性を有しており、磁性ワイヤー8は、磁気履歴曲線210に示すように保磁力H1を有している。
このように構成された媒体50に付与された磁性ワイヤー8を検知する方法について図3を参照して説明する。
検知ゲート10を制御するゲートコントローラ20は、励磁部22で例えば周波数10kHzの交流電流を生成する。
励磁部22で生成された交流電流は、切替接続制御部21により予め設定された接続条件に基づき励磁部22と接続された各コイルハウジングの励磁コイルに流され、当該励磁コイルから図3(a)に示すような交番磁界301が当該励磁コイルの物理的巻線形状に対応した所定の空間に発生する。
この交番磁界301は、交番磁界301の磁界強度がH0の基準時刻からta後に磁界強度が略H1を超え、tb後に磁界強度が略−H1を超えるような交番磁界である。
このような交番磁界301中に保磁力H1を有する磁性ワイヤー8が存在する場合は、磁性ワイヤー8がH1または−H1の磁界強度を超える交番磁界301を受けて磁化反転する。
磁性ワイヤー8の磁化反転時には磁性ワイヤー8から急峻な磁気パルスA(交番磁界301の磁界強度が略H1を超えた時)及び磁気パルスB(交番磁界301の磁界強度が略−H1を超えた時)がそれぞれ発せられるので、これらの磁気パルスは、検知部23が切替接続制御部21により検知部23と接続された各検知コイルを介して検出する。
検知部23は、例えば磁気パルスAに対応するパルス信号302(時間ta近傍)と、磁気パルスBに対応するパルス信号303(時間tb近傍)を検出し、検出した各パルス信号を信号処理部25へ出力する。
信号処理部25は、検知部23から出力されたパルス信号302及びパルス信号303を増幅し、ノイズ成分を除去する信号処理を行うことで磁性ワイヤー8の磁化反転時の磁気パルスA(時間ta近傍)に対応したパルス信号302と磁気パルスB(時間tb近傍)に対応したパルス信号303を検出し、磁性ワイヤー8の存在を検知する。
このように磁性ワイヤー8が付与された媒体50が検知ゲート10を通過する場合には、媒体50に付与された磁性ワイヤー8が検知ゲート10の励磁コイルR11または励磁コイルL14から発せられる交番磁界を受けて磁化反転し、その際に磁性ワイヤー8が発する磁気パルスが検知ゲート10の検知コイルR12または検知コイルR15を介してゲートコントローラ20により検知される。
なお、媒体50に付与された磁性ワイヤー8は、媒体50に貼り付けてもよく、媒体50の任意位置に付与されていればよい。
ところで、物体検知装置100の検知ゲート10を制御するゲートコントローラ20は、各励磁コイルと各検知コイルが各コイルの物理的巻線形状で固定され、交番磁界を発生する各励磁コイルと、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを受信する各検知コイルとが近接してそれぞれ対向して配置された検知ゲート10において、各励磁コイルから発信される交番磁界方向と検知ゲート10を通過する媒体50に付与された磁性ワイヤー8及び各検知コイルとの位置関係により磁性ワイヤー8の検知性能をより向上させるように構成されている。
そこでゲートコントローラ20は、検知ゲート10を通過する磁性ワイヤー8の検知性能をより向上させるために、検知ゲート10の片側に配置された励磁コイルR11及び検知コイルR12と、他の片側に配置された励磁コイルL14及び検知コイルL15とのうちの交番磁界を発生させる励磁コイルと、この励磁コイルに流す電流の向きと、この電流の向きに対応して当該励磁コイルから発信される交番磁界を受けて磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知する検知コイルの組合せを予め設定し、設定された組合せの全ての組合せによる磁性ワイヤー8の検知を一定時間内に順時行うように構成されている。
このような制御を行うことで各励磁コイルから発信される交番磁界方向と、磁性ワイヤー8の検知ゲート10内の移動経路の位置及び各検知コイルの位置関係により磁性ワイヤー8の検知感度が低下することを抑えることができる。
図4は、検知ゲート10の両側に配置された励磁コイルR11及び検知コイルR12と、励磁コイルL14及び検知コイルL15の各コイルのうちの交番磁界を発生させる励磁コイルと、この励磁コイルに流す電流の向きと、この電流の向きに対応して当該励磁コイルから発信される交番磁界を受けた媒体50の磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知する検知コイルの組合せを示した組合せ表400である。
なお、図4において、時計方向の電流及び反時計方向の電流とは、検知ゲート10内の社員6から検知ゲート10の両側に配置された各励磁コイルを見た場合の各励磁コイルを流れる電流の向きが、時計回りに流れる電流を時計方向の電流、反時計回りに流れる電流を反時計方向の電流ということとする。
図4に示すように組合せ表400には次の第1の組合せから第18の組合せが示されている。
第1の組合せ(説明の便宜上、「モード1」という。)は、励磁コイルR11に時計方向の電流を流しながら励磁コイルR11から交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検知する組合せである。
第2の組合せ(説明の便宜上、「モード2」という。)は、励磁コイルR11に反時計方向の電流を流しながら励磁コイルR11から交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検知する組合せである。
第3の組合せ(説明の便宜上、「モード3」という。)は、励磁コイルL14に時計方向の電流を流しながら励磁コイルL14から交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検知する組合せである。
第4の組合せ(説明の便宜上、「モード4」という。)は、励磁コイルL14に反時計方向の電流を流しながら励磁コイルL14から交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検知する組合せである。
第5の組合せ(説明の便宜上、「モード5」という。)は、励磁コイルR11に時計方向の電流を流しながら励磁コイルR11から交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルR12で受信して検知する組合せである。
第6の組合せ(説明の便宜上、「モード6」という。)は、励磁コイルR11に反時計方向の電流を流しながら励磁コイルR11から交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルR12で受信して検知する組合せである。
前述のモード1からモード6は、交番磁界の発信を励磁コイルR11または励磁コイルL14のうちの何れか1つの励磁コイルで発信させ、交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知コイルR12または検知コイルL15のうちの何れか1つの検知コイルで受信する組合せである。
第7の組合せ(説明の便宜上、「モード7」という。)は、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方に時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検知する組合せである。
第8の組合せ(説明の便宜上、「モード8」という。)は、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方に反時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検知する組合せである。
第9の組合せ(説明の便宜上、「モード9」という。)は、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方に時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルR12で受信して検知する組合せである。
第10の組合せ(説明の便宜上、「モード10」という。)は、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方に反時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルR12で受信して検知する組合せである。
第11の組合せ(説明の便宜上、「モード11」という。)は、励磁コイルR11には時計方向の電流を流し、励磁コイルL14には反時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから各電流の向きに対応した交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検知する組合せである。
第12の組合せ(説明の便宜上、「モード12」という。)は、励磁コイルR11には反時計方向の電流を流し、励磁コイルL14には時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから各電流の向きに対応した交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検知する組合せである。
第13の組合せ(説明の便宜上、「モード13」という。)は、励磁コイルR11には時計方向の電流を流し、励磁コイルL14には反時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから各電流の向きに対応した交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルR12で受信して検知する組合せである。
第14の組合せ(説明の便宜上、「モード14」という。)は、励磁コイルR11には反時計方向の電流を流し、励磁コイルL14には時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから各電流の向きに対応した交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルR12で受信して検知する組合せである。
前述のモード7からモード14は、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方の励磁コイルに各励磁コイルに流れる電流の方向が時計回りまたは反時計回りの互いに同相または逆相する電流を流して各励磁コイルから交番磁界を同時に発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知コイルR12または検知コイルL15のうちの何れか1つの検知コイルで受信する組合せである。
第15の組合せ(説明の便宜上、「モード15」という。)は、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方に時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを検知コイルR12と検知コイルL15の両方の検知コイルで受信して検知する組合せである。
第16の組合せ(説明の便宜上、「モード16」という。)は、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方に反時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを両方の検知コイルで受信して検知する組合せである。
第17の組合せ(説明の便宜上、「モード17」という。)は、励磁コイルR11には時計方向の電流を流し、励磁コイルL14には反時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから各電流の向きに対応した交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを両方の検知コイルで受信して検知する組合せである。
第18の組合せ(説明の便宜上、「モード18」という。)は、励磁コイルR11には反時計方向の電流を流し、励磁コイルL14には時計方向の電流を流しながら両励磁コイルから各電流の向きに対応した交番磁界を発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が磁化反転して発する磁気パルスを両方の検知コイルで受信して検知する組合せである。
前述のモード15からモード18は、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方の励磁コイルに各励磁コイルに流れる電流の方向が時計回りまたは反時計回りの互いに同相または逆相する電流を流して各励磁コイルから交番磁界を同時に発生させ、当該交番磁界を受けた磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知コイルR12と検知コイルL15の両方の検知コイルで検知する組合せである。
このようにゲートコントローラ20は、媒体50を持出そうとしている社員6が検知ゲート10に進入した場合は、前述のモード1からモード18までの各モードによる磁性ワイヤー8の検知を一定時間内に順次行い、一定時間内に全モードによる磁性ワイヤー8の検知が行われるように制御する。
また、一定時間内の全モードによる磁性ワイヤー8の検知は、社員6が検知ゲート10から退出するまで、または磁性ワイヤー8の検知に基づく媒体持出し禁止処理が実施されるまで繰り返し行われる。
前述したモード1からモード18の各モードにより検知ゲート10及びゲートコントローラ20が検知ゲート10通過の磁性ワイヤー8を検知する動作について図5乃至図8を参照して説明する。
図5は、モード1乃至モード6の各モードの検知ゲート10及びゲートコントローラ20の制御動作を示す説明図である。
なお、図5(a)はモード1及びモード2の制御動作を示す説明図、図5(b)はモード3及びモード4の制御動作を示す説明図、図5(c)はモード5及びモード6の制御動作を示す説明図である。
モード1及びモード2による磁性ワイヤー8の検知動作は、図5(a)に示すように、社員6が検知ゲート10内に進入すると、ゲートコントローラ20の切替接続制御部21が検知ゲート10のコイルハウジングR13に内蔵された励磁コイルR11と励磁部22とを接続し、コイルハウジングL16に内蔵された検知コイルL15と検知部23とを接続する制御を行う。
励磁コイルR11と励磁部22とが接続されることで励磁部22で生成された所定周波数の交流電流を励磁コイルR11の時計回り方向(モード1)と反時計回り方向(モード2)に流しながら励磁コイルR11から交番磁界501を発生させる。
検知ゲート10内の社員6が媒体50を持っている場合は、媒体50に付与された磁性ワイヤー8が励磁コイルR11から発生したH1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間が例えばta近傍)または−H1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間が例えばtb近傍)の磁界強度を超える交番磁界501を受けて磁化反転し、その際に例えば磁気パルスA、磁気パルスBを発する。
磁性ワイヤー8から発せられた磁気パルスA、磁気パルスBは、検知部23が検知コイルL15を介して磁気パルスA及び磁気パルスBに対応するそれぞれのパルス信号A、パルス信号Bを検出し、信号処理部25がパルス信号A、パルス信号Bの各信号成分を増幅し、ノイズ成分を除去してパルス信号A、パルス信号Bを検出し、この検出結果に基づき磁性ワイヤー8を検知した旨を示す情報(例えば磁性ワイヤー8を検知した場合は「1」、磁性ワイヤー8を検知しなかった場合は「0」の各値)を警報装置30に出力する。
また、モード3及びモード4による磁性ワイヤー8の検知動作は、図5(b)に示すようにゲートコントローラ20の切替接続制御部21により検知ゲート10の励磁コイルL14と励磁部22とを接続し、検知コイルL15と検知部23とを接続する制御を行う。
励磁コイルL14と励磁部22とが接続されることで励磁部22で生成された所定周波数の交流電流を励磁コイルL14の時計回り方向(モード3)と反時計回り方向(モード4)に流しながら励磁コイルL14から交番磁界502を発生させる。
検知ゲート10内の社員6が媒体50を持出そうとしている場合は、媒体50に付与された磁性ワイヤー8が励磁コイルL14から発生したH1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間が例えばtc近傍)または−H1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間が例えばtd近傍)の磁界強度を超える交番磁界502を受けて磁化反転し、その際に例えば磁気パルスC、磁気パルスDを発する。
磁性ワイヤー8から発せられた磁気パルスC、磁気パルスDは、検知部23が検知コイルL15を介して磁気パルスC及び磁気パルスDに対応するそれぞれのパルス信号C、パルス信号Dを検出し、信号処理部25がパルス信号C、パルス信号Dの各信号成分を増幅し、ノイズ成分を除去してパルス信号C、パルス信号Dを検出し、この検出結果に基づき磁性ワイヤー8を検知した旨を示す情報を警報装置30に出力する。
また、モード5及びモード6による磁性ワイヤー8の検知動作は、図5(c)に示すようにゲートコントローラ20の切替接続制御部21により検知ゲート10の励磁コイルR11と励磁部22とを接続し、検知コイルR12と検知部23とを接続する制御を行う。
励磁コイルR11と励磁部22とが接続されることで励磁部22で生成された所定周波数の交流電流を励磁コイルR11の時計回り方向(モード5)と反時計回り方向(モード6)に流しながら励磁コイルR11から交番磁界503を発生させる。
検知ゲート10内の社員6が媒体50を持出そうとしている場合は、媒体50に付与された磁性ワイヤー8が励磁コイルR11から発生したH1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間が例えばte近傍)または−H1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間が例えばtf近傍)の磁界強度を超える交番磁界503を受けて磁化反転し、その際に例えば磁気パルスE、磁気パルスFを発する。
磁性ワイヤー8から発せられた磁気パルスE、磁気パルスFは、検知部23が検知コイルR12を介して磁気パルスE及び磁気パルスFに対応するそれぞれのパルス信号E、パルス信号Fを検出し、信号処理部25がパルス信号E、パルス信号Fの各信号成分を増幅し、ノイズ成分を除去してパルス信号E、パルス信号Fを検出し、この検出結果に基づき磁性ワイヤー8を検知した旨を示す情報を警報装置30に出力する。
図6は、モード7乃至モード14検知ゲート10及びゲートコントローラ20の制御動作を示す説明図である。
なお、図6(a)はモード7及びモード8の制御動作を示す説明図、図6(b)はモード9及びモード10の制御動作を示す説明図である。
モード7及びモード8による磁性ワイヤー8の検知動作は、図6(a)に示すようにゲートコントローラ20の切替接続制御部21により検知ゲート10の励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方の励磁コイルに励磁部22を接続し、検知ゲート10の検知コイルL15と検知部23とを接続する制御を行う。
励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方の励磁コイルが励磁部22と接続されることで、励磁部22で生成された所定周波数の交流電流を両方の励磁コイルに同時に各励磁コイルの時計回り方向(モード7)または反時計回り方向(モード8)に流しながら両方の励磁コイルからそれぞれ交番磁界504、交番磁界505を発生させる。
なお、各励磁コイルに流れる電流の向きは、同じ向き(各励磁コイルを流れる電流の向きが時計回りまたは反時計回り)であり、これらの電流に対応して発生する交番磁界504と交番磁界505の各位相は同相である。
検知ゲート10内の社員6が媒体50を持出そうとしている場合は、媒体50に付与された磁性ワイヤー8が励磁コイルR11から発生した交番磁界504と励磁コイルL14から発生した交番磁界505とにより保磁力H1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間は、磁性ワイヤー8と各励磁コイルの位置関係により異なる)または−H1の磁界強度を超える交番磁界を受けて磁化反転する。
磁性ワイヤー8が磁化反転時に発する磁気パルスは、検知部23が検知コイルL15を介して磁気パルスに対応するパルス信号を検出し、信号処理部25がパルス信号の信号成分を増幅し、ノイズ成分を除去してパルス信号を検出し、この検出結果に基づき磁性ワイヤー8を検知した旨を示す情報を警報装置30に出力する。
モード9及びモード10による磁性ワイヤー8の検知動作は、図6(b)に示すようにゲートコントローラ20の切替接続制御部21により検知ゲート10の励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方の励磁コイルに励磁部22を接続し、検知ゲート10の検知コイルL15と検知部23とを接続する制御を行う。
励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方の励磁コイルが励磁部22と接続されることで、励磁部22で生成された所定周波数の交流電流を両方の励磁コイルに同時に各励磁コイルの時計回り方向(モード9)または反時計回り方向(モード10)に流しながら両方の励磁コイルからそれぞれ交番磁界506、交番磁界507を発生させる。
なお、各励磁コイルに流れる電流の向きは、同じ向き(各励磁コイルを流れる電流の向きが時計回りまたは反時計回り)であり、これらの電流に対応して発生する交番磁界506と交番磁界507の各位相は同相である。
検知ゲート10内の社員6が媒体50を持出そうとしている場合は、励磁コイルR11から発生した交番磁界506と励磁コイルL14から発生した交番磁界507とにより磁性ワイヤー8が磁性ワイヤー8の保磁力H1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間は、磁性ワイヤー8と各励磁コイルの位置関係により異なる)または−H1の磁界強度を超える交番磁界を受けて磁化反転時に発する磁気パルスを検知部23が検知コイルR12を介して検出し、信号処理部25が検知部23で検出された磁気パルスに対応するパルス信号の信号成分を増幅し、ノイズ成分を除去してパルス信号を検出し、この検出結果に基づき磁性ワイヤー8を検知した旨を示す情報を警報装置30に出力する。
図7は、モード11及びモード14の各モードの検知ゲート10及びゲートコントローラ20の制御動作を示す説明図である。
なお、図7(a)はモード11及びモード12の制御動作を示す説明図、図7(b)はモード13及びモード14の制御動作を示す説明図である。
モード11及びモード12による磁性ワイヤー8の検知動作は、図7(a)に示すようにゲートコントローラ20の切替接続制御部21が励磁部22を励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方に接続し、検知部23を検知コイルL15と接続する制御を行う。
励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方が励磁部22と接続されることで、励磁部22は、生成した交流電流を各励磁コイルに流れる電流の方向が各励磁コイルの時計回りまたは反時計回りで互いに逆相(例えば励磁コイルL14に電流を時計方向に流す場合は、励磁コイルR11には電流を反時計方向に流す)となるようにそれぞれ流して励磁コイルR11からは交番磁界508が発生させ、励磁コイルL14からは交番磁界509を発生させる。
なお、各励磁コイルから発生する交番磁界508と交番磁界509の各位相は互いに逆相である。
検知ゲート10内の社員6が媒体50を持出そうとしている場合は、励磁コイルR11から発生した交番磁界508と励磁コイルL14から発生した交番磁界509とにより磁性ワイヤー8が磁性ワイヤー8の保磁力H1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間は、磁性ワイヤー8と各励磁コイルの位置関係により異なる)または−H1の磁界強度を超える交番磁界を受けて磁化反転時に発する磁気パルスを検知部23が検知コイルL15を介して検出し、信号処理部25が検知部23で検出された磁気パルスに対応するパルス信号の信号成分を増幅し、ノイズ成分を除去してパルス信号を検出し、この検出結果に基づき磁性ワイヤー8を検知した旨を示す情報を警報装置30に出力する。 モード13及びモード14による磁性ワイヤー8の検知動作は、図7(b)に示すようにゲートコントローラ20の切替接続制御部21が励磁部22を励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方に接続し、検知部23を検知コイルL15と接続する制御を行う。
励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方が励磁部22と接続されることで、励磁部22は、生成した交流電流を各励磁コイルに流れる電流の方向が各励磁コイルの時計回りまたは反時計回りで互いに逆相となるようにそれぞれ流して励磁コイルR11からは交番磁界510が発生させ、励磁コイルL14からは交番磁界511を発生させる。
なお、各励磁コイルから発生する交番磁界508と交番磁界509の各位相は互いに逆相である。
検知ゲート10内の社員6が媒体50を持出そうとしている場合は、励磁コイルR11から発生した交番磁界510と励磁コイルL14から発生した交番磁界511とにより磁性ワイヤー8が磁性ワイヤー8の保磁力H1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間は、磁性ワイヤー8と各励磁コイルの位置関係により異なる)または−H1の磁界強度を超える交番磁界を受けて磁化反転時に発する磁気パルスを検知部23が検知コイルR12を介して検出し、信号処理部25が検知部23で検出された磁気パルスに対応するパルス信号の信号成分を増幅し、ノイズ成分を除去してパルス信号を検出し、この検出結果に基づき磁性ワイヤー8を検知した旨を示す情報を警報装置30に出力する。
図8は、モード15及びモード18の各モードの検知ゲート10及びゲートコントローラ20の制御動作を示す説明図である。
なお、図8(a)はモード15及びモード16の制御動作を示す説明図、図8(b)はモード17及びモード18の制御動作を示す説明図である。
モード15及びモード16による磁性ワイヤー8の検知動作は、図8(a)に示すようにゲートコントローラ20の切替接続制御部21により検知ゲート10の励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方の励磁コイルに励磁部22を接続し、検知部23を検知コイルR12と検知コイルL15の両方に接続する制御を行う。
励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方が励磁部22と接続されることで、励磁部22で生成された所定周波数の交流電流を両方の励磁コイルに同時に各励磁コイルの時計回り方向(モード15)または反時計回り方向(モード16)に流しながら両方の励磁コイルからそれぞれ交番磁界512、交番磁界513を発生させる。
なお、各励磁コイルに流れる電流の向きは、同じ向き(各励磁コイルを流れる電流の向きが時計回りまたは反時計回り)であり、これらの電流に対応して発生する交番磁界504と交番磁界505の各位相は同相である。
検知ゲート10内の社員6が媒体50を持出そうとしている場合は、励磁コイルR11から発生した交番磁界512と励磁コイルL14から発生した交番磁界513とにより磁性ワイヤー8が磁性ワイヤー8の保磁力H1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間は、磁性ワイヤー8と各励磁コイルの位置関係により異なる)または−H1の磁界強度を超える交番磁界を受けて磁化反転時に発する磁気パルスを検知部23が検知コイルR12と検知コイルL15の両方を介して検出し、信号処理部25が検知部23で検出された磁気パルスに対応するパルス信号の信号成分を増幅し、ノイズ成分を除去してパルス信号を検出し、この検出結果に基づき磁性ワイヤー8を検知した旨を示す情報を警報装置30に出力する。
モード17及びモード18による磁性ワイヤー8の検知動作は、図8(b)に示すようにゲートコントローラ20の切替接続制御部21が励磁部22を励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方に接続し、検知部23を検知コイルR12と検知コイルL15の両方に接続する制御を行う。
励磁コイルL14と励磁コイルR11の両方が励磁部22と接続されることで、励磁部22は、生成した交流電流を各励磁コイルに流れる電流の方向が各励磁コイルの時計回りまたは反時計回りで互いに逆相となるようにそれぞれ流して励磁コイルR11からは交番磁界514を発生させ、励磁コイルL14からは交番磁界515を発生させる。
なお、各励磁コイルから発生する交番磁界514と交番磁界515の各位相は互いに逆相である。
検知ゲート10内の社員6が媒体50を持出そうとしている場合は、励磁コイルR11から発生した交番磁界514と励磁コイルL14から発生した交番磁界515とにより磁性ワイヤー8が磁性ワイヤー8の保磁力H1(タイミング制御部24から出力される基準信号からの時間は、磁性ワイヤー8と各励磁コイルの位置関係により異なる)または−H1の磁界強度を超える交番磁界を受けて磁化反転時に発する磁気パルスを検知部23が検知コイルR12と検知コイルL15の両方を介して検出し、信号処理部25が検知部23で検出された磁気パルスに対応するパルス信号の信号成分を増幅し、ノイズ成分を除去してパルス信号を検出し、この検出結果に基づき磁性ワイヤー8を検知した旨を示す情報を警報装置30に出力する。
このように構成された物体検知装置100が媒体管理室から媒体50が持出されることを防止する制御動作について図9の流れ図を参照して説明する。
社員6が媒体管理室から入退室する場合は、検知ゲート10を通過して入退室する必要があり(図1参照)、社員6が検知ゲート10に進入すると、図9に示すように、検知ゲート10に設置された図示せぬ赤外線センサーが人の通過を検知する(ステップS901でYES)。
赤外線センサーが人の通過を検知すると、検知ゲート10を制御するゲートコントローラ20が検知ゲート10内に交番磁界を発生させ、磁性ワイヤー8の存在有無を検知する動作を開始する。
検知ゲート10内の磁性ワイヤー8の検知は、前述したモード1乃至モード9までの各モードによる磁性ワイヤー8の検知を一定時間内に順次行い、一定時間内に全モードによる磁性ワイヤー8の検知が行われるように制御する。
先ず、検知ゲート10のコイルハウジングR13に内蔵された励磁コイルR11から交番磁界を発生させ、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスをコイルハウジングL16に内蔵された検知コイルL15で受信して検出するモード1による磁性ワイヤー8の検知動作を行う(ステップS902、ステップS903)。
このモード1の検知動作により磁性ワイヤー8が検知された場合は(ステップS904でYES)、媒体持出し禁止処理の制御を行い(ステップS905)、媒体50が持ち出されることを防止して制御動作を終了する。
媒体持出し禁止処理は、具体的には、当該社員6が通過中の検知ゲート10の配置された警報発生装置によるブザー音または音声により警報を発生し、媒体管理室の管理者や周囲の人に報知するとともに媒体50の持出し禁止の旨を当該社員6へ認識させる。
なお、媒体持出し禁止処理は、検知ゲート10に扉13を配置し、検知ゲート10で磁性ワイヤー8が検知された場合は、扉13を閉じる制御動作を行い、当該社員6の検知ゲート10通過を防止するようにしてもよい。
モード1の検知動作により磁性ワイヤー8が検知されなかった場合は(ステップS904でNO)、コイルハウジングL16に内蔵された励磁コイルL14から交番磁界を発生させ、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検出するモード2による磁性ワイヤー8の検知動作を行う(ステップS907、ステップS902、ステップS903)。
このモード2の検知動作により磁性ワイヤー8が検知されなかった場合は(ステップS904でNO)、励磁コイルR11から交番磁界を発生させ、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスをコイルハウジングR13に内蔵された検知コイルR12で受信して検出するモード3による磁性ワイヤー8の検知動作を行う(ステップS907、ステップS902、ステップS903)。
このモード3の検知動作により磁性ワイヤー8が検知されなかった場合は(ステップS904でNO)、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方から同時に交番磁界を発生させ、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検出するモード4による磁性ワイヤー8の検知動作を行う(ステップS902、ステップS903)。
このモード4の検知動作により磁性ワイヤー8が検知されなかった場合は(ステップS904でNO)、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方から同時に交番磁界を発生させ、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知コイルR12で受信して検出するモード5による磁性ワイヤー8の検知動作を行う(ステップS907、ステップS902、ステップS903)。
このモード5の検知動作により磁性ワイヤー8が検知されなかった場合は(ステップS904でNO)、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方から互いに逆相の交番磁界を同時に発生させ、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知コイルL15で受信して検出するモード6による磁性ワイヤー8の検知動作を行う(ステップS907、ステップS902、ステップS903)。
このモード6の検知動作により磁性ワイヤー8が検知されなかった場合は(ステップS904でNO)、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方から互いに逆相の交番磁界を同時に発生させ、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知コイルR12で受信して検出するモード7による磁性ワイヤー8の検知動作を行う(ステップS907、ステップS902、ステップS903)。
このモード7の検知動作により磁性ワイヤー8が検知されなかった場合は(ステップS904でNO)、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方から同時に交番磁界を発生させ、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知コイルR12と検知コイルL15の両方で受信して検出するモード8による磁性ワイヤー8の検知動作を行う(ステップS907、ステップS902、ステップS903)。
このモード8の検知動作により磁性ワイヤー8が検知されなかった場合は(ステップS904でNO)、励磁コイルR11と励磁コイルL14の両方から互いに逆相の交番磁界を同時に発生させ、磁化反転した磁性ワイヤー8が発する磁気パルスを検知コイルR12と検知コイルL15の両方で受信して検出するモード9による磁性ワイヤー8の検知動作を行う(ステップS907、ステップS902、ステップS903)。
このモード9の検知動作により磁性ワイヤー8が検知されず、また検知ゲート10内に人がいることが検知されている場合であれば(ステップS904でNO、ステップS906でYES、ステップS907でNO)、前述のモード1乃至モード18の各モードによる磁性ワイヤー8の検知動作を繰り返し行い、この各モードによる検知動作を検知ゲート10内に人がいないことが検知されるまで繰り返し行う(ステップS907でYES)。
また、前述のモード2乃至モード18の各モードによる磁性ワイヤー8の検知動作において、磁性ワイヤー8が検知された場合は(ステップS904でYES)、媒体持出し禁止処理の制御を行い(ステップS905)、媒体50が持ち出されることを防止して制御動作を終了する。
本発明は、磁性体の検知と、その検知結果を応用する技術に適用可能である。
本発明に係わる物体検知装置及びその検知方法を適用した物体検知装置100の一例を示す図 磁性ワイヤー8が付与された媒体50と、磁性ワイヤー8の磁気特性の一例を示す図 媒体50に付与された磁性ワイヤー8を検知する方法の説明図 磁性ワイヤー8を検知するための検知ゲート10の励磁コイルと検知コイルの組合せ(モード)を示す図 モード1乃至モード3の検知ゲート10及びゲートコントローラ20の制御動作示す説明図 モード4及びモード5の検知ゲート10及びゲートコントローラ20の制御動作示す説明図 モード6及びモード7の検知ゲート10及びゲートコントローラ20の制御動作示す説明図 モード8及びモード9の検知ゲート10及びゲートコントローラ20の制御動作示す説明図 物体検知装置100が媒体管理室から媒体50が持出されることを防止する制御動作を示す流れ図
符号の説明
6 社員
8 磁性ワイヤー
10 検知ゲート
11、14 励磁コイル
12、15 検知コイル
13 コイルハウジングR
16 コイルハウジングL
20 ゲートコントローラ
21 切替接続制御部
22 励磁部
23 検知部
24 タイミング制御部
25 信号処理部
26 制御部
30 警報装置
50 媒体
100 媒体管理装置
210 磁気履歴曲線
301、501、502、503、504、505、506、507、508、509、510、511、512、513、514 交番磁界
302 パルス信号A
303 パルス信号B
400 組合せ表

Claims (7)

  1. 第1の交番磁界を発生する第1の励磁巻線と、
    前記第1の励磁巻線に対向して配設され、第2の交番磁界を発生する第2の励磁巻線と、
    前記第2の励磁巻線に対向して設けられ、前記第1の交番磁界または第2の交番磁界の印加による磁化反転により磁性体から発生する信号を検知する第1の検知巻線と、
    前記第1の励磁巻線に対向して設けられ、前記第1の交番磁界または第2の交番磁界の印加による磁化反転により前記磁性体から発生する信号を検知する第2の検知巻線と、
    前記第1の励磁巻線または前記第2の励磁巻線に選択的に励磁電流を流して前記第1の励磁巻線または前記第2の励磁巻線を選択的に駆動するとともに、前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線を選択的に有効にして、該有効になった前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線の出力に基づき前記第1の交番磁界および第2の交番磁界内の前記磁性体が付与された物体を検知する検知手段と
    を具備する物体検知装置。
  2. 前記検知手段は、
    前記第1の励磁巻線または前記第2の励磁巻線に流す励磁電流の方向を選択に切り替える請求項1記載の物体検知装置。
  3. 前記検知手段は、
    前記第1の励磁巻線から発生する第1の交番磁界と前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線および前記第2の励磁巻線から発生する第2の交番磁界と前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線の組み合わせからなる複数の検知モードを有し、該複数の検知モードを時分割で切り替えて前記磁性体が付与された物体を検知する請求項1または2記載の物体検知装置。
  4. 前記複数の検知モードは、
    前記第1の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第1のモードと、
    前記第1の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第2のモードと、
    前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第3のモードと、
    前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第4のモードと、
    前記第1の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第5のモードと、
    前記第1の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第6のモードと
    を含む請求項3記載の物体検知装置。
  5. 前記複数の検知モードは、
    前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第7のモードと、
    前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第8のモードと、
    前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第9のモードと、
    前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第10のモードと、 前記第1の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第11のモードと、
    前記第1の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第2の検知巻線で検知する第12のモードと、
    前記第1の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第13のモードと、
    前記第1の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線で検知する第14のモードと
    を更に含む請求項4記載の物体検知装置。
  6. 前記複数の検知モードは、
    前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線および前記第2の検知巻線で検知する第15のモードと、
    前記第1の励磁巻線および前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線および前記第2の検知巻線で検知する第16のモードと、
    前記第1の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線および前記第2の検知巻線で検知する第17のモードと、
    前記第1の励磁巻線に反時計方向の励磁電流を流し、前記第2の励磁巻線に時計方向の励磁電流を流し、このときの前記磁性体から発生される信号を前記第1の検知巻線および前記第2の検知巻線で検知する第18のモードと
    を更に含む請求項5記載の物体検知装置。
  7. 第1の交番磁界を発生する第1の励磁巻線と、
    前記第1の励磁巻線に対向して配設され、第2の交番磁界を発生する第2の励磁巻線と、
    前記第2の励磁巻線に対向して設けられ、前記第1の交番磁界または第2の交番磁界の印加による磁化反転により磁性体から発生する信号を検知する第1の検知巻線と、
    前記第1の励磁巻線に対向して設けられ、前記第1の交番磁界または第2の交番磁界の印加による磁化反転により前記磁性体から発生する信号を検知する第2の検知巻線と、
    前記第1の励磁巻線または前記第2の励磁巻線に選択的に励磁電流を流して前記第1の励磁巻線または前記第2の励磁巻線を選択的に駆動するとともに、前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線を選択的に有効にして、該有効になった前記第1の検知巻線または前記第2の検知巻線の出力に基づき前記第1の交番磁界および第2の交番磁界内の前記磁性体が付与された物体を検知手段で検知する検知方法。
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