JP2008134669A - フォトマスクの製造方法 - Google Patents

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孝一 永井
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Abstract

【課題】 半透過膜の厚さが最適化されない領域であっても、サイドローブによる問題を有効に回避することができるフォトマスク及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 透明なガラス基板10上に半透過膜12が形成された位相シフトマスクで、微細パターン領域14におけるパターンのピッチに対して最適となるように半透過膜12の厚さを調整すると、孤立パターン領域16において、隣接する開口部によるサブピークが重なり合うことがある。サブピーク同士が重なった場合に、重なったサブピークの一方又は両方の位置をずらしたり(方法A)、サブピークの強度を下げたり(方法B)、サブピークの発生自体をなくしたり(方法C)して、サブピークの重なりにより透過光を抑制する抑制手段を施す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置、液晶パネル等を製造する露光装置等に用いられるフォトマスクに係り、特に、パターニングされた半透過膜を有するハーフトーン型の位相シフトマスクや位相シフトレチクルに関する。
近年、半導体装置の微細化が急速に進み、超微細パターンを形成するための超解像技術が採用されている。それらの技術のひとつとしてハーフトーン型の位相シフトマスク又は位相シフトレチクルの技術がある。
現在用いられているフォトマスクの代表例を図25に示す。
通常のフォトマスクでは、図25(a1)に示すように、透明なガラス基板100上に不透明なクロム膜102を形成している。通常のフォトマスクで微細なパターンを形成すると、近接した開口部を透過した光が回折して干渉し合うことによって、光の位相振幅は、図25(a2)に示すように、クロム膜102が形成された遮光領域の中央にも達する。そのため、ウエーハ上での光強度分布は、図25(a3)に示すように、開口部の間で光強度を強め合ってしまい、その結果、パターニングされたレジスト膜104が、図25(a4)に示すように、遮光領域で分離しないという問題を生じていた。
このような現象は、露光波長に近い微細なパターンほどその傾向が強く、原理的には通常のフォトマスクでは光の波長以下の微細パターンを形成することは不可能であった。
そこで、露光波長に近い微細なパターンを形成するために、半透過膜を用いたハーフトーン型の位相シフトマスクが提案されている。
この位相シフトマスクでは、図25(b1)に示すように、透明なガラス基板100上に半透過膜106を形成し、この半透過膜106の厚さを最適に調整する。これにより、光の位相振幅は、図25(b2)に示すように、近接した開口部間の遮光領域において位相を反転させている。そのため、開口部を透過した光が回折して干渉し合う光を相殺し、ウエーハ上での光強度分布は、図25(b3)に示すように、開口部間の遮光領域の光強度を低減させることができ、その結果、図25(b4)に示すように、微細なパターンのレジスト膜104を形成することができる。
また、更に高い解像度が実現できるレベンソン(Levenson)型の位相シフトマスクが提案されている。
この位相シフトマスクでは、図25(c1)に示すように、透明なガラス基板100上に形成されたクロム膜102間の隣接する開口部の一方に半透過膜108を形成し、この半透過膜108の厚さを最適に調整する。これにより、光の位相振幅は、図25(c2)に示すように、開口部間の遮光領域において相殺され、ウエーハ上での光強度分布は、図25(c3)に示すように、開口部間の遮光領域の光強度を十分に低減させることができ、その結果、図25(c4)に示すように、微細なパターンのレジスト膜104を形成することができる。
このように、位相シフトマスクは、露光波長に近い微細なパターンを形成するために用いられている。しかしながら、ハーフトン型の位相シフトマスクの場合、半透過膜106の膜厚は、対象となるパターンのピッチで最適な位相となるように最適化される。
このため、図26(1)に示すように、ひとつのフォトマスクに、微細パターンが形成される微細パターン領域110と、微細パターンよりもパターンピッチの大きな孤立パターンが形成される孤立パターン領域112とが存在する場合、両方の領域110、112で最適化することが困難である。通常は、微細パターン領域110におけるパターンのピッチに最適となるように半透過膜106の厚さを調整するが、そのように膜厚を調整すると、図26(2)に示すように、孤立パターン領域112で、隣接する開口部によるサイドローブ同士が、開口部間の遮光領域で重なりあうことがある。そのため、図26(3)に示すように、遮光領域において部分的に光強度が強くなってしまい、図26(4)に示すように、レジスト膜104上面が部分的に劣化してしまうという問題があった。
図27(1)(2)は、図26(4)に示すように、レジスト膜104の位置でサイドローブ同士が重なりあった場合のレジスト膜104上面の状態を示す図である。レジスト膜104上面や側壁が荒れているのがわかる。
この問題を解決するために様々の方法が提案されている。
例えば、特開平11−15130号公報に記載された半導体製造用ハーフトーンマスク及びその製造方法では、ガラス基板上に形成され所望の開口部を有するハーフトーン膜と、このハーフトーン膜上の所定の領域上に遮光膜とを形成している。遮光膜の形成領域は、遮光膜を設けなかった場合に、ハーフトーン膜の開口部を透過した光ピークと光ピークの間に現われるサイドローブがレジストを感光するしきい値光強度に達すると予想される領域に対応している。
しかしながら、この方法では、ハーフトーン膜上に形成された遮光膜により光の回折が発生すると共に、遮光膜を配置することにより左右の開口部の強度分布が非対称になり、所望の光学プロファイルが得られないおそれがある。
また、特開平11−153853号公報に記載されたフォトマスク及びこれを用いた半導体装置の製造方法では、サイドローブによる問題を解決するために、隣接するメイン開口パターンの間にダミー開口パターンを形成する。隣接するメインパターンのサイドローブ同士とハーフトーン領域の透過光とが互いに重なり合うと、光強度の大きいサイドローブが発生するが、このサイドローブをダミー開口パターンの透過光より相殺して、不要なパターンが発生することを防止する。
しかしながら、この方法では、ダミーパターンを配置する必要があり、適用できるパターンが、アレイパターンやコンタクトホールのようなものにしか適用できないという制限があった。
また、特開平8−82915号公報に記載されたフォトマスクパターン設計方法および設計システムでは、初期値として入力されたパターンの投影像光強度分布を求める投影像計算工程と、投影像と所望の形状を比較する工程と、不要の投影像ができる部分にパターンを付加する工程とを設けて、マスクパターンの最適化を行う。
しかしながら、付加パターンによりサイドローブによる問題を回避するのは現実的に無理がある。例えば、サイドローブの干渉領域を相殺させようと、付加パターンを設置しても、その付加パターンがウエーハ上に転写するという問題があり、複雑な半導体回路で所望の場所に付加パターンを配置することが困難であるという問題があった。
また、特開平7−281412号公報に記載された位相シフトマスク及び位相シフトマスクの製造方法では、第1の光透過部と、第1の光透過部と半遮光部を介して隣合う第2の光透過部とを備え、第1及び第2の光透過部と半遮光部とは互いに位相を異ならせて透過光を透過させる位相シフトマスクであって、第1及び第2の光透過部が各々単独で存在するときに生じるサブピークが互いに重ならない位置になるように構成している。
しかしながら、この方法は、隣接する光透過部が干渉し合うピッチで配置しようとする場合、そのピッチとならないようにパターンを配置する方法であるため、必然的に設計変更を伴い、これを実現するには作業上大きな負荷がかかるという問題があった。
本発明の目的は、微細パターンが形成される微細パターン領域と孤立パターンが形成される孤立パターン領域とが存在する場合の孤立パターン領域のように、半透過膜の厚さが最適化されない領域であっても、サイドローブによる問題を有効に回避することができるフォトマスク及びその製造方法を提供することにある。
上記目的は、透光基板と、前記透光基板上に形成され、第1の開口部と第2の開口部が所定間隔を離れて配置された半透過膜とを有し、前記第1の開口部による第1のサイドローブと、前記第2の開口部による第2のサイドローブとが重なり合う領域に、透過光を抑制する抑制手段を設けたことを特徴とするフォトマスクにより達成される。
また、上記目的は、透光基板と、前記透光基板上に形成され、第1の開口部と第2の開口部が所定間隔を離れて配置された半透過膜とを有するフォトマスクの製造方法において、前記第1の開口部による第1のサイドローブと、前記第2の開口部による第2のサイドローブとが重なり合う領域に、透過光を抑制する抑制手段を設けることを特徴とするフォトマスクの製造方法によって達成される。
また、上記目的は、透光基板上に、微細パターンの第1の領域と前記微細パターンよりも大きなパターンの第2の領域とを有する半透過膜を形成するフォトマスクの製造方法において、前記半透過膜の厚さを、前記第1の領域において最適化し、前記第2の領域においては、第1の開口部による第1のサイドローブと、前記第1の開口部と所定距離離れた第2の開口部による第2のサイドローブとが重なり合う領域に、透過光を抑制する抑制手段を設けることを特徴とするフォトマスクの製造方法によって達成される。
以上の通り、本発明によれば、透光基板上に形成された半透過膜の第1の開口部による第1のサイドローブと第2の開口部による第2のサイドローブとが重なり合う領域に、透過光を抑制する抑制手段を設けるようにしたので、微細パターンが形成される微細パターン領域と孤立パターンが形成される孤立パターン領域とが存在する場合の孤立パターン領域のように、半透過膜の厚さが最適化されない領域であっても、サイドローブによる問題を有効に回避することができるフォトマスク及びその製造方法を提供することにある。
[本発明の原理]
本発明の原理について図1を用いて説明する。
図1(1)に示すように、透明なガラス基板10上に半透過膜12を形成し、この半透過膜12の厚さを最適に調整する位相シフトマスクであって、ひとつのフォトマスクに、微細パターンが形成される微細パターン領域14と、微細パターンよりもパターンピッチの大きな孤立パターンが形成される孤立パターン領域16とが存在する場合を例として説明する。
半透過膜12の膜厚を、両方の領域14、16で最適化することが困難であるので、微細パターン領域14におけるパターンのピッチに対して最適となるように半透過膜12の厚さを調整する。そのように膜厚を調整すると、光の位相振幅は、図1(2)に示すようになる。微細パターン領域14では十分な解像度をもて微細なパターンが形成されるが、孤立パターン領域16において、図1(3)に示すように、隣接する開口部によるサイドピーク(サブピーク)が重なり合うことがある。
本発明では、このようにサイドピーク(サブピーク)同士が重なった場合に、図1(4)に示すように、重なったサイドピーク(サブピーク)の一方又は両方の位置をずらしたり(方法A)、サイドピーク(サブピーク)の強度を下げたり(方法B)、サイドピーク(サブピーク)の発生自体をなくしたり(方法C)して、サイドピーク(サブピーク)の重なりにより透過光を抑制する抑制手段を施すようにする。
これにより、フォトマスクによりレジスト膜をパターニングした場合に、サイドピーク(サブピーク)の重なりによる問題を有効に回避することができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態によるフォトマスクの製造方法について図2乃至図6を用いて説明する。図2は本実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートであり、図3は本実施形態によるフォトマスクを示す図であり、図4は本実施形態によるフォトマスクの製造工程図(その1)であり、図5は本実施形態によるフォトマスクの製造工程図(その2)である。
(フォトマスクの設計)
本実施形態のフォトマスクは、図1(1)に示すように、透明なガラス基板10上に半透過膜12を形成し、この半透過膜12の厚さを最適に調整する位相シフトマスクであって、ひとつのフォトマスクに、微細パターンが形成される微細パターン領域14と、微細パターンよりもパターンピッチの大きな孤立パターンが形成される孤立パターン領域16とが存在している。メモリデバイスの場合は、メインセルが形成される領域が微細パターン領域14となり、周辺デバイスが形成される領域が孤立パターン領域16となる。
本実施形態によるフォトマスクを設計するには、図2に示すように、まず、メインセルが形成される微細パターン領域14のパターンピッチに光学条件を合わせる(ステップS10)。具体的には、光学定数(λ(使用波長)、NA(開口数)等)、使用アパーチャ、半透過膜の透過率、半透過膜の膜厚、最小線幅解像時の最適ドーズ量等を決定する。
次に、セルサイズ、光学条件、使用マスクから、孤立パターン領域16内の各開口部においてサブピークが発生する位置を算出する(ステップS11)。続いて、各開口部のサブピークの発生位置から、各開口部のサブピークが重なり合って干渉する領域を特定する(ステップS12)。
図3(1)に示すようなサブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、サブピークの発生を抑止するように設計を変更する(ステップS14)。具体的には、図3(2)に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12をクロム膜18に代えるか、図3(3)に示すように、半透過膜12上にクロム膜18を形成するか(ステップS15)を検討し、いずれかの補正処理を行う(ステップS16)。このクロム膜18の線幅については所望のパターンサイズに応じて変更する。例えば、所望のパターンサイズが200nmであれば、そのサイズを5nmステップで変更し、シミュレーションによりサイドローブが重ならないように調整する。なお、投影露光装置の倍率が1/4倍の場合には、フォトマスク上ではサイズは4倍となる。
補正処理を行うとステップS11に戻り、再び、孤立パターン領域16内の各開口部におけるサブピークの発生位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの干渉領域を特定する(ステップS12)。サブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、再び、設計変更を行い(ステップS14〜S16)、ステップS11に戻る。同様な処理を、サブピークの干渉領域が無いと判断されるまで繰り返す。
ステップS13でサブピークの干渉領域が無いと判断されると、補正処理を行うことなく(ステップS17)、フォトマスクの設計を終了する。
(フォトマスクの製造工程(その1))
本実施形態によるフォトマスクの製造工程について図4を用いて説明する。この製造工程は、図3(2)に示すように、中央の半透過膜12の形成された領域にサイドピークが重なり合う場合に、サブピークの干渉領域における半透過膜12をクロム膜18に代える場合の製造工程である。
透明なガラス基板10上に半透過膜12を形成し、この半透過膜12上にレジスト膜20を形成し、このレジスト膜20をパターニングする(図4(1))。
次に、このレジスト膜20をマスクとして半透過膜12をエッチングし(図4(2))、このレジスト膜20を剥離する(図4(3))。
次に、新たなレジスト膜22を形成し、中央の半透過膜12を含む領域が露出するようにパターニングする(図4(4))。続いて、このレジスト膜22をマスクとして中央の半透過膜12をエッチング除去し(図4(5))、クロム膜18をスパッタリングにより全面に形成する(図4(6))。
次に、全面にネガレジスト膜24を塗布し、中央の干渉領域だけを残すようにパターニングする(図4(7))。このネガレジスト膜24をマスクとしてクロム膜18をエッチング除去する(図4(8))。続いて、レジスト膜22を剥離すると(図4(9))、中央の半透過膜12の代わりにクロム膜18が形成される。
(フォトマスクの製造工程(その2))
本実施形態によるフォトマスクの製造工程について図5を用いて説明する。この製造工程は、図3(3)に示すように、中央の半透過膜12の形成された領域にサイドピークが重なり合う場合に、サブピークの干渉領域における半透過膜12上にクロム膜18を形成する場合の製造工程である。
透明なガラス基板10上に半透過膜12を形成し、この半透過膜12上にクロム膜18を形成し、このクロム膜18上にレジスト膜20を形成し、このレジスト膜20をパターニングする(図5(1))。
次に、このレジスト膜20をマスクとして半透過膜12とクロム膜18をエッチングし(図5(2))、このレジスト膜20を剥離する(図5(3))。
次に、新たなレジスト膜22を塗布し(図4(4))、中央の半透過膜12及びクロム膜18を含む領域を覆うようにパターニングする(図5(5))。
次に、このレジスト膜22をマスクとして周囲の半透過膜12上のクロム膜18をエッチング除去し(図5(6))、続いて、レジスト膜22を剥離すると(図5(7))、中央の半透過膜12上にクロム膜18が形成される。
本実施形態によるフォトマスクの製造方法により製造したフォトマスクによりレジスト膜をパターニングした。従来は、図6(1)(2)に示すように、サイドローブ同士が重なりあった場合のレジスト膜の上面や側壁が荒れていたが、本実施形態の場合には、図6(3)に示すように、上面や側面が荒れていない良好なレジスト膜を実現できた。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態によるフォトマスクの製造方法について図7乃至図9を用いて説明する。図7は本実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートであり、図8は本実施形態によるフォトマスクを示す図であり、図9は本実施形態によるフォトマスクの製造工程図である。
本実施形態では、サブピークの干渉領域があった場合に、サブピークの干渉領域における半透過膜の上面に浅い溝を形成してサブピークの強度を下げるようにする。
(フォトマスクの設計)
本実施形態のフォトマスクは、第1実施形態と同様に、透明なガラス基板10上に半透過膜12が形成された位相シフトマスクであって、微細パターン領域14と孤立パターン領域16とが存在している。
本実施形態によるフォトマスクの設計方法も、図7のフローチャートに示すように、第1実施形態とほぼ同様である。
まず、メインセルが形成される微細パターン領域14のパターンピッチに光学条件を合わせる(ステップS10)。
次に、セルサイズ、光学条件、使用マスクから、孤立パターン領域16内の各開口部においてサブピークが発生する位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの発生位置から、各開口部のサブピークが重なり合って干渉する領域を特定する(ステップS12)。
図8(1)に示すようなサブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、サブピークの強度を下げるように設計を変更する(ステップS14)。具体的には、図8(2)に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12の上面に浅い溝26、例えば、膜厚の半分程度の深さの溝26を形成する(ステップS15)設計変更を検討し、その補正処理を行う(ステップS16)。
補正処理を行うとステップS11に戻り、再び、孤立パターン領域16内の各開口部におけるサブピークの発生位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの干渉領域を特定し(ステップS12)、サブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、再び、設計変更を行い(ステップS14〜S16)、ステップS11に戻る。同様な処理を、サブピークの干渉領域が無いと判断されるまで繰り返す。
ステップS13でサブピークの干渉領域が無いと判断されると、補正処理を行うことなく(ステップS17)、フォトマスクの設計を終了する。
(フォトマスクの製造工程)
本実施形態によるフォトマスクの製造工程について図9を用いて説明する。この製造工程は、図8(2)に示すように、中央の半透過膜12上のサブピークの干渉領域に、半透過膜12の膜厚の半分程度の深さの溝26を形成するものである。
透明なガラス基板10上に半透過膜12を形成し、この半透過膜12上にレジスト膜20を形成し、このレジスト膜20をパターニングする(図9(1))。
次に、このレジスト膜20をマスクとして半透過膜12をエッチングし(図9(2))、このレジスト膜20を剥離する(図9(3))。
次に、新たなレジスト膜22を形成し、中央の半透過膜12内のサブピークの干渉領域だけが露出するようにパターニングする(図9(4))。続いて、このレジスト膜22をマスクとして中央の半透過膜12を膜厚の半分程度エッチング除去する(図9(5))。続いて、レジスト膜22を剥離する(図9(6))と、中央の半透過膜12上のサブピークの干渉領域に半透過膜12の膜厚の半分程度の深さの溝26が形成される。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態によるフォトマスクの製造方法について図10乃至図12を用いて説明する。図10は本実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートであり、図11は本実施形態によるフォトマスクを示す図であり、図12は本実施形態によるフォトマスクの製造工程図である。
本実施形態では、サブピークの干渉領域があった場合に、サブピークの干渉領域における半透過膜を厚膜化又は薄膜化してサブピークの強度を下げるようにする。
(フォトマスクの設計)
本実施形態のフォトマスクは、第1実施形態と同様に、透明なガラス基板10上に半透過膜12が形成された位相シフトマスクであって、微細パターン領域14と孤立パターン領域16とが存在している。
本実施形態によるフォトマスクの設計方法も、図10のフローチャートに示すように、第1実施形態とほぼ同様である。
まず、メインセルが形成される微細パターン領域14のパターンピッチに光学条件を合わせる(ステップS10)。
次に、セルサイズ、光学条件、使用マスクから、孤立パターン領域16内の各開口部においてサブピークが発生する位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの発生位置から、各開口部のサブピークが重なり合って干渉する領域を特定する(ステップS12)。
図11(1)に示すようなサブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、サブピークの強度を下げるように設計を変更する(ステップS14)。具体的には、図11(2)に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12を厚膜化又は薄膜化する(ステップS15)設計変更を検討し、その補正処理を行う(ステップS16)。
補正処理を行うとステップS11に戻り、再び、孤立パターン領域16内の各開口部におけるサブピークの発生位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの干渉領域を特定し(ステップS12)、サブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、再び、設計変更を行い(ステップS14〜S16)、ステップS11に戻る。同様な処理を、サブピークの干渉領域が無いと判断されるまで繰り返す。
ステップS13でサブピークの干渉領域が無いと判断されると、補正処理を行うことなく(ステップS17)、フォトマスクの設計を終了する。
(フォトマスクの製造工程)
本実施形態によるフォトマスクの製造工程について図12を用いて説明する。この製造工程は、図11(2)上部に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12を厚膜化するものである。
透明なガラス基板10上に半透過膜12を形成し、この半透過膜12上にレジスト膜20を形成し、このレジスト膜20をパターニングする(図11(1))。
次に、このレジスト膜20をマスクとして半透過膜12をエッチングし(図11(2))、このレジスト膜20を剥離する(図11(3))。
次に、新たなレジスト膜22を形成し、中央の半透過膜12だけを覆うようにパターニングする(図11(4))。続いて、このレジスト膜22をマスクとして中央の半透過膜12以外の半透過膜12を所定厚さだけエッチング除去する(図11(5))。続いて、レジスト膜22を剥離する(図11(6))と、中央の半透過膜12だけが厚膜化する。
なお、図11(2)下部に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12を薄膜化する場合には、図11(4)において、中央の半透過膜12以外を覆うようにレジスト膜22をパターニングし、このレジスト膜22をマスクとして、中央の半透過膜12を所定厚さだけエッチング除去すればよい。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態によるフォトマスクの製造方法について図13乃至図17を用いて説明する。図13は本実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートであり、図14は本実施形態によるフォトマスクを示す図(その1)であり、図15は本実施形態によるフォトマスクの製造工程図(その1)であり、図16は本実施形態によるフォトマスクを示す図(その2)であり、図17は本実施形態によるフォトマスクの製造工程図(その2)である。
本実施形態では、半透過膜を同じ材料又は異なる材料の二層構造とし、上側の半透過膜を厚膜化するか、上側の半透過膜を除去して下側の半透過膜だけとすることにより、半透過膜全体を厚膜化又は薄膜化して、サブピークの強度を下げるようにする。
(フォトマスクの設計(その1))
本実施形態のフォトマスクは、第1実施形態と同様に、透明なガラス基板10上に半透過膜12が形成された位相シフトマスクであって、微細パターン領域14と孤立パターン領域16とが存在している。本実施形態の半透過膜12は、同一材料による半透過膜12aと半透過膜12bの二層構造となっている。
本実施形態によるフォトマスクの設計方法も、図13のフローチャートに示すように、第1実施形態とほぼ同様である。
まず、メインセルが形成される微細パターン領域14のパターンピッチに光学条件を合わせる(ステップS10)。
次に、セルサイズ、光学条件、使用マスクから、孤立パターン領域16内の各開口部においてサブピークが発生する位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの発生位置から、各開口部のサブピークが重なり合って干渉する領域を特定する(ステップS12)。
図14(1)に示すようなサブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、サブピークの強度を下げるように設計を変更する(ステップS14)。具体的には、図14(2)に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12の上側の半透過膜12bを厚膜化するか、下側の半透過膜12aだけとすることにより、半透過膜12を厚膜化又は薄膜化する(ステップS15)設計変更を検討し、その補正処理を行う(ステップS16)。
補正処理を行うとステップS11に戻り、再び、孤立パターン領域16内の各開口部におけるサブピークの発生位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの干渉領域を特定し(ステップS12)、サブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、再び、設計変更を行い(ステップS14〜S16)、ステップS11に戻る。同様な処理を、サブピークの干渉領域が無いと判断されるまで繰り返す。
ステップS13でサブピークの干渉領域が無いと判断されると、補正処理を行うことなく(ステップS17)、フォトマスクの設計を終了する。
(フォトマスクの製造工程(その1))
本実施形態によるフォトマスクの製造工程について図15を用いて説明する。この製造工程は、図14(2)下部に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12を下側の半透過膜12aのみとして薄膜化するものである。
透明なガラス基板10上に半透過膜12a、12bを形成し、この半透過膜12a、12b上にレジスト膜20を形成し、このレジスト膜20をパターニングする(図14(1))。
次に、このレジスト膜20をマスクとして半透過膜12a、12bをエッチングし(図14(2))、このレジスト膜20を剥離する(図14(3))。
次に、新たなレジスト膜22を形成し、中央の半透過膜12以外の半透過膜12を覆うようにパターニングする(図14(4))。続いて、このレジスト膜22をマスクとして中央の半透過膜12の上側の半透過膜12bをエッチング除去する(図14(5))。続いて、レジスト膜22を剥離する(図14(6))と、中央の半透過膜12だけが薄膜化する。
なお、図14(2)上部に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12を厚膜化する場合には、図15(4)において、中央の半透過膜12だけを覆うようにレジスト膜22をパターニングし、このレジスト膜22をマスクとして、中央の半透過膜12以外の半透過膜12bを所定厚さだけエッチング除去すればよい。
(フォトマスクの設計(その2))
本実施形態のフォトマスクは、第1実施形態と同様に、透明なガラス基板10上に半透過膜12が形成された位相シフトマスクであって、微細パターン領域14と孤立パターン領域16とが存在している。本実施形態の半透過膜12は、図16に示すように、異なる材料からなる半透過膜12aと半透過膜12cの二層構造となっている。
半透過膜12を構成する半透過膜12aと半透過膜12cが異なる材料からなる点を除いて、上述したフォトマスクの設計方法と同じであるので、説明を省略する。
(フォトマスクの製造工程(その2))
本実施形態によるフォトマスクの製造工程について図17を用いて説明する。この製造工程は、図16(2)下部に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12を下側の半透過膜12aのみとして薄膜化するものである。
透明なガラス基板10上に半透過膜12a、12cを形成し、この半透過膜12a、12c上にレジスト膜20を形成し、このレジスト膜20をパターニングする(図17(1))。
次に、このレジスト膜20をマスクとして半透過膜12a、12cをエッチングし(図17(2))、このレジスト膜20を剥離する(図17(3))。
次に、新たなレジスト膜22を形成し、中央の半透過膜12以外の半透過膜12を覆うようにパターニングする(図17(4))。続いて、このレジスト膜22をマスクとして中央の半透過膜12の上側の半透過膜12cをエッチング除去する(図17(5))。続いて、レジスト膜22を剥離する(図17(6))と、中央の半透過膜12だけが薄膜化する。
なお、図16(2)上部に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12を厚膜化する場合には、図17(4)において、中央の半透過膜12だけを覆うようにレジスト膜22をパターニングし、このレジスト膜22をマスクとして、中央の半透過膜12以外の半透過膜12cを所定厚さだけエッチング除去すればよい。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態によるフォトマスクの製造方法について図18及び図19を用いて説明する。図18は本実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートであり、図19は本実施形態によるフォトマスクを示す図である。
本実施形態では、サブピークの干渉領域があった場合に、サブピークの干渉領域における半透過膜のパターンサイズを変更してサブピークの位置をずらすようにする。
(フォトマスクの設計)
本実施形態のフォトマスクは、第1実施形態と同様に、透明なガラス基板10上に半透過膜12が形成された位相シフトマスクであって、微細パターン領域14と孤立パターン領域16とが存在している。
本実施形態によるフォトマスクの設計方法も、図18のフローチャートに示すように、第1実施形態とほぼ同様である。
まず、メインセルが形成される微細パターン領域14のパターンピッチに光学条件を合わせる(ステップS10)。
次に、セルサイズ、光学条件、使用マスクから、孤立パターン領域16内の各開口部においてサブピークが発生する位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの発生位置から、各開口部のサブピークが重なり合って干渉する領域を特定する(ステップS12)。
図19(1)に示すようなサブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、サブピークの位置をずらすように設計を変更する(ステップS14)。具体的には、図19(2)に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12の線幅と透過率を調整して、両側の開口部によるサブピークの位置をずらす(ステップS15)ように設計変更を検討し、その補正処理を行う(ステップS16)。
補正処理を行うとステップS11に戻り、再び、孤立パターン領域16内の各開口部におけるサブピークの発生位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの干渉領域を特定し(ステップS12)、サブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、再び、設計変更を行い(ステップS14〜S16)、ステップS11に戻る。同様な処理を、サブピークの干渉領域が無いと判断されるまで繰り返す。
ステップS13でサブピークの干渉領域が無いと判断されると、補正処理を行うことなく(ステップS17)、フォトマスクの設計を終了する。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態によるフォトマスクの製造方法について図20乃至図22を用いて説明する。図20は本実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートであり、図21は本実施形態によるフォトマスクを示す図であり、図22は本実施形態によるフォトマスクの製造工程図である。
本実施形態では、サブピークの干渉領域があった場合に、サブピークの干渉領域における半透過膜を分割してサブピークの位置をずらすようにする。
(フォトマスクの設計)
本実施形態のフォトマスクは、第1実施形態と同様に、透明なガラス基板10上に半透過膜12が形成された位相シフトマスクであって、微細パターン領域14と孤立パターン領域16とが存在している。
本実施形態によるフォトマスクの設計方法も、図20のフローチャートに示すように、第1実施形態とほぼ同様である。
まず、メインセルが形成される微細パターン領域14のパターンピッチに光学条件を合わせる(ステップS10)。
次に、セルサイズ、光学条件、使用マスクから、孤立パターン領域16内の各開口部においてサブピークが発生する位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの発生位置から、各開口部のサブピークが重なり合って干渉する領域を特定する(ステップS12)。
図8(1)に示すようなサブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、サブピークの位置をずらすように設計を変更する(ステップS14)。具体的には、図21(2)(3)に示すように、サブピークの干渉領域における半透過膜12を分割領域、例えば、限界解像力以下のサイズの分割線28を形成する(ステップS15)設計変更を検討し、その補正処理を行う(ステップS16)。分割線28は、図21(2)に示すように、短い線が集合した破線状であってもよいし、図21(3)に示すように、長い直線状であってもよい。
補正処理を行うとステップS11に戻り、再び、孤立パターン領域16内の各開口部におけるサブピークの発生位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの干渉領域を特定し(ステップS12)、サブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、再び、設計変更を行い(ステップS14〜S16)、ステップS11に戻る。同様な処理を、サブピークの干渉領域が無いと判断されるまで繰り返す。
ステップS13でサブピークの干渉領域が無いと判断されると、補正処理を行うことなく(ステップS17)、フォトマスクの設計を終了する。
(フォトマスクの製造工程)
本実施形態によるフォトマスクの製造工程について図22を用いて説明する。この製造工程は、図21(2)(3)に示すように、中央の半透過膜12を分割する分割線28を形成するものである。
透明なガラス基板10上に半透過膜12を形成し、この半透過膜12上にレジスト膜20を形成し、このレジスト膜20をパターニングする(図22(1))。
次に、このレジスト膜20をマスクとして半透過膜12をエッチングし(図22(2))、このレジスト膜20を剥離する(図22(3))。
次に、新たなレジスト膜22を形成し、中央の半透過膜12内のサブピークの干渉領域だけが露出するようにパターニングする(図22(4))。図21(2)の場合にはレジスト膜22を破線状にパターニングし、図21(3)の場合にはレジスト膜22を直線状にパターニングする。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態によるフォトマスクの製造方法について図23を用いて説明する。図23は本実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートである。
本実施形態では、サブピークの干渉領域があった場合に、サブピークの干渉領域における半透過膜の脇にアシストバーを配置して、サブピークの位置をずらすようにする。
(フォトマスクの設計)
本実施形態のフォトマスクは、第1実施形態と同様に、透明なガラス基板10上に半透過膜12が形成された位相シフトマスクであって、微細パターン領域14と孤立パターン領域16とが存在している。
本実施形態によるフォトマスクの設計方法も、図23のフローチャートに示すように、第1実施形態とほぼ同様である。
まず、メインセルが形成される微細パターン領域14のパターンピッチに光学条件を合わせる(ステップS10)。
次に、セルサイズ、光学条件、使用マスクから、孤立パターン領域16内の各開口部においてサブピークが発生する位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの発生位置から、各開口部のサブピークが重なり合って干渉する領域を特定する(ステップS12)。
図8(1)に示すようなサブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、サブピークの位置をずらすように設計を変更する(ステップS14)。具体的には、サブピークの干渉領域における半透過膜12の脇にアシストバーを配置する(ステップS15)設計変更を検討し、その補正処理を行う(ステップS16)。
補正処理を行うとステップS11に戻り、再び、孤立パターン領域16内の各開口部におけるサブピークの発生位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの干渉領域を特定し(ステップS12)、サブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、再び、設計変更を行い(ステップS14〜S16)、ステップS11に戻る。同様な処理を、サブピークの干渉領域が無いと判断されるまで繰り返す。
ステップS13でサブピークの干渉領域が無いと判断されると、補正処理を行うことなく(ステップS17)、フォトマスクの設計を終了する。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態によるフォトマスクの製造方法について図24を用いて説明する。図24は本実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートである。
本実施形態では、サブピークの干渉領域があった場合に、上述した実施形態による様々な補正方法を適用して、サイドローブによる問題を有効に回避するようにしたものである。
(フォトマスクの設計)
本実施形態のフォトマスクは、第1実施形態と同様に、透明なガラス基板10上に半透過膜12が形成された位相シフトマスクであって、微細パターン領域14と孤立パターン領域16とが存在している。
本実施形態によるフォトマスクの設計方法の基本も、図24のフローチャートに示すように、第1実施形態とほぼ同様であるが、様々な補正方法を適用することを可能にする。
まず、メインセルが形成される微細パターン領域14のパターンピッチに光学条件を合わせる(ステップS10)。
次に、セルサイズ、光学条件、使用マスクから、孤立パターン領域16内の各開口部においてサブピークが発生する位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの発生位置から、各開口部のサブピークが重なり合って干渉する領域を特定する(ステップS12)。
図8(1)に示すようなサブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、まず、補正方法として、サブピークの位置をずらす補正方法を選択するか否か判断し(ステップS18)、サブピークの位置をずらす補正方法を選択する場合には、パターンサイズを変更したり、ピッチサイズを変更する設計変更を行い(ステップS19)、補正処理を実行する(ステップS20)。
ステップS18で、サブピークの位置をずらす補正方法を選択しない場合には、次に、補正方法として、サブピークの強度を下げる補正方法を選択するか否か判断し(ステップS21)、サブピークの強度を下げる補正方法を選択する場合には、干渉パターン領域の透過率を変更する設計変更を行い(ステップS22)、補正処理を実行する(ステップS23)。
ステップS21で、サブピークの強度を下げる補正方法を選択しない場合には、次に、補正方法として、サブピークの発生を無くす補正方法を選択し(ステップS24)、干渉パターン領域をクロム膜にする、又は選択的にクロム膜にする等の設計変更を行い(ステップS25)、補正処理を実行する(ステップS26)。
ステップS20、S23、S26で補正処理を行うと、ステップS11に戻り、再び、孤立パターン領域16内の各開口部におけるサブピークの発生位置を算出し(ステップS11)、各開口部のサブピークの干渉領域を特定し(ステップS12)、サブピークの干渉領域があると判断されると(ステップS13)、再び、設計変更を行い(ステップS18〜S26)、ステップS11に戻る。同様な処理を、サブピークの干渉領域が無いと判断されるまで繰り返す。
ステップS13でサブピークの干渉領域が無いと判断されると、補正処理を行うことなく(ステップS27)、フォトマスクの設計を終了する。
[変形実施形態]
本発明の上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、フォトマスクの設計方法としては、上述した実施形態に記載した方法に限らず、サイドローブが重なり合う領域における透過光を抑制することでできる方法であれば如何なる抑制手段でもよい。
また、フォトマスクの製造方法として上述した実施形態において記載したものはあくまで例示であって、その他の製造方法であってもよい。
[付記]
上述のように、本発明の特徴をまとめると以下のようになる。
(付記1) 透光基板と、前記透光基板上に形成され、第1の開口部と第2の開口部が所定間隔を離れて配置された半透過膜とを有し、
前記第1の開口部による第1のサイドローブと、前記第2の開口部による第2のサイドローブとが重なり合う領域に、透過光を抑制する抑制手段を設けたことを特徴とするフォトマスク。
(付記2) 付記1記載のフォトマスクにおいて、
前記抑制手段は、前記重なり合う領域に形成された遮光膜であることを特徴とするフォトマスク。
(付記3) 付記1記載のフォトマスクにおいて、
前記抑制手段は、前記重なり合う領域の前記半透過膜に部分的に形成された浅い溝であることを特徴とするフォトマスク。
(付記4) 付記1記載のフォトマスクにおいて、
前記抑制手段は、前記重なり合う領域の前記半透過膜の透過率を変更する手段であることを特徴とするフォトマスク。
(付記5) 付記4記載のフォトマスクにおいて、
前記抑制手段は、前記重なり合う領域の前記半透過膜を薄膜化又は厚膜化することであることを特徴とするフォトマスク。
(付記6) 付記4記載のフォトマスクにおいて、
前記半透過膜は、透過率の異なる複数の膜により構成され、
前記抑制手段は、前記半透過膜を構成する前記複数の膜のいずれかの膜を薄膜化又は厚膜化することを特徴とするフォトマスク。
(付記7) 付記1記載のフォトマスクにおいて、
前記抑制手段は、前記第1の開口部と前記第2の開口部との間の前記所定間隔を変更することであることを特徴とするフォトマスク。
(付記8) 付記1記載のフォトマスクにおいて、
前記抑制手段は、前記重なり合う領域に前記半透過膜を分離する分離領域であることを特徴とするフォトマスク。
(付記9) 付記8記載のフォトマスクにおいて、
前記分離領域には、限界解像力以下の溝が形成されていることを特徴とするフォトマスク。
(付記10) 付記1乃至9のいずれか1項に記載のフォトマスクにおいて、
微細パターンが形成された第1の領域と、前記微細パターンよりも大きなパターンが形成された第2の領域とを有し、
前記半透過膜の厚さを、前記第1の領域において最適化し、
前記第2の領域に前記抑制手段を設けた
ことを特徴とするフォトマスク。
(付記11) 透光基板と、前記透光基板上に形成され、第1の開口部と第2の開口部が所定間隔を離れて配置された半透過膜とを有するフォトマスクの製造方法において、
前記第1の開口部による第1のサイドローブと、前記第2の開口部による第2のサイドローブとが重なり合う領域に、透過光を抑制する抑制手段を設ける
ことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
(付記12) 透光基板上に、微細パターンの第1の領域と前記微細パターンよりも大きなパターンの第2の領域とを有する半透過膜を形成するフォトマスクの製造方法において、
前記半透過膜の厚さを、前記第1の領域において最適化し、
前記第2の領域においては、第1の開口部による第1のサイドローブと、前記第1の開口部と所定距離離れた第2の開口部による第2のサイドローブとが重なり合う領域に、透過光を抑制する抑制手段を設ける
ことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
本発明の原理を説明する図である。 本発明の第1実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートである。 本発明の第1実施形態によるフォトマスクを示す図である。 本発明の第1実施形態によるフォトマスクの製造工程図(その1)である。 本発明の第1実施形態によるフォトマスクの製造工程図(その2)である。 本発明の第1実施形態により製造したフォトマスクの表面状態を示す図である。 本発明の第2実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートである。 本発明の第2実施形態によるフォトマスクを示す図である。 本発明の第2実施形態によるフォトマスクの製造工程図である。 本発明の第3実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートである。 本発明の第3実施形態によるフォトマスクを示す図である。 本発明の第3実施形態によるフォトマスクの製造工程図である。 本発明の第4実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートである。 本発明の第4実施形態によるフォトマスクを示す図(その1)である。 本発明の第4実施形態によるフォトマスクの製造工程図(その1)である。 本発明の第4実施形態によるフォトマスクを示す図(その2)である。 本発明の第4実施形態によるフォトマスクの製造工程図(その2)である。 本発明の第5実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートである。 本発明の第5実施形態によるフォトマスクを示す図である。 本発明の第6実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートである。 本発明の第6実施形態によるフォトマスクを示す図である。 本発明の第6実施形態によるフォトマスクの製造工程図である。 本発明の第7実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートである。 本発明の第8実施形態によるフォトマスクの設計方法のフローチャートである。 現在用いられているフォトマスクの代表例を示す図である。 従来の位相シフトマスクを示す図である。 従来のフォトマスクの表面状態を示す図である。
符号の説明
10…ガラス基板
12、12a、12b、12c…半透過膜
14…微細パターン領域
16…孤立パターン領域
18…クロム膜
20、22、24…レジスト膜
26…溝
28…分割線
100…ガラス基板
102…クロム膜
104…レジスト膜
106、108…半透過膜

Claims (4)

  1. 透光基板と、前記透光基板上に形成され、第1の開口部と第2の開口部が所定間隔を離れて配置された半透過膜とを有し、
    前記第1の開口部による第1のサイドローブと、前記第2の開口部による第2のサイドローブとが重なり合う領域に、透過光を抑制する抑制手段を設けたことを特徴とするフォトマスク。
  2. 請求項1記載のフォトマスクにおいて、
    微細パターンが形成された第1の領域と、前記微細パターンよりも大きなパターンが形成された第2の領域とを有し、
    前記半透過膜の厚さを、前記第1の領域において最適化し、
    前記第2の領域に前記抑制手段を設けた
    ことを特徴とするフォトマスク。
  3. 透光基板と、前記透光基板上に形成され、第1の開口部と第2の開口部が所定間隔を離れて配置された半透過膜とを有するフォトマスクの製造方法において、
    前記第1の開口部による第1のサイドローブと、前記第2の開口部による第2のサイドローブとが重なり合う領域に、透過光を抑制する抑制手段を設ける
    ことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  4. 透光基板上に、微細パターンの第1の領域と前記微細パターンよりも大きなパターンの第2の領域とを有する半透過膜を形成するフォトマスクの製造方法において、
    前記半透過膜の厚さを、前記第1の領域において最適化し、
    前記第2の領域においては、第1の開口部による第1のサイドローブと、前記第1の開口部と所定距離離れた第2の開口部による第2のサイドローブとが重なり合う領域に、透過光を抑制する抑制手段を設ける
    ことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
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