JP2008180897A - グレートーンマスク及びパターン転写方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半透光部において透過光の光強度分布が平坦な部分を有し、なお且つ所定の光強度が得られる半透光部を備えたグレートーンマスクを提供する。また、半透光部を被転写体のレジスト膜に転写したときに、略一定膜厚の平坦部を有し、かつ所望の膜厚範囲のレジストパターンが形成される、精度の高いグレートーンマスクを提供する。
【解決手段】透明基板34上に遮光部31、透光部32、及び半透光部33が形成されたグレートーンマスク30であって、前記遮光部31に隣接して挟まれた半透光部33を有し、該半透光部33は、半透光膜36が形成された半透光膜形成部33aと、前記半透光部33が隣接する遮光部31との境界に設けられた、透明基板34が露出している透光スリット部33b、33cとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子、液晶表示装置(LiquidCrystal Display:以下、LCDと呼ぶ)、半導体装置製造等に用いられるグレートーンマスク、このマスクを使用するパターン転写方法に関するものであり、特に薄膜トランジスタ液晶表示装置の製造に用いられる薄膜トランジスタ基板(TFT基板)の製造に好適に使用されるグレートーンマスク及びパターン転写方法に関する。
現在、LCDの分野において、薄膜トランジスタ液晶表示装置(Thin FilmTransistor Liquid Crystal Display:以下、TFT−LCDと呼ぶ)は、CRT(陰極線管)に比較して、薄型にしやすく消費電力が低いという利点から、現在商品化が急速に進んでいる。TFT−LCDは、マトリックス状に配列された各画素にTFTが配列された構造のTFT基板と、各画素に対応して、レッド、グリーン、及びブルーの画素パターンが配列されたカラーフィルターが液晶相の介在の下に重ね合わされた概略構造を有する。TFT−LCDでは、製造工程数が多く、TFT基板だけでも5〜6枚のフォトマスクを用いて製造されていた。このような状況の下、TFT基板の製造を4枚のフォトマスクを用いて行う方法が提案された(例えば下記非特許文献1)。
この方法は、遮光部と透光部と半透光部(グレートーン部)を有するフォトマスク(以下、グレートーンマスクという)を用いることにより、使用するマスク枚数を低減するというものである。ここで、半透光部とは、マスクを使用してパターンを被転写体に転写する際、透過する露光光の透過量を所定量低減させ、被転写体上のフォトレジスト膜の現像後の残膜量を制御する部分をいい、そのような半透光部を、遮光部、透光部とともに備えているフォトマスクをグレートーンマスクという。
図8及び図9(図9は図8の製造工程の続き)に、グレートーンマスクを用いたTFT基板の製造工程の一例を示す。
ガラス基板1上に、ゲート電極用金属膜が形成され、フォトマスクを用いたフォトリソプロセスによりゲート電極2が形成される。その後、ゲート絶縁膜3、第1半導体膜4(a−Si)、第2半導体膜5(N+a−Si)、ソースドレイン用金属膜6、及びポジ型フォトレジスト膜7が形成される(図8(1))。次に、遮光部11と透光部12と半透光部13を有するグレートーンマスク10を用いて、ポジ型フォトレジスト膜7を露光し、現像することにより、TFTチャネル部及びソースドレイン形成領域と、データライン形成領域を覆い、かつチャネル部形成領域がソースドレイン形成領域よりも薄くなるように第1レジストパターン7aが形成される(図8(2))。次に、第1レジストパターン7aをマスクとして、ソースドレイン金属膜6及び第2、第1半導体膜5,4をエッチングする(図8(3))。次に、チャネル部形成領域の薄いレジスト膜を酸素によるアッシングにより除去し、第2レジストパターン7bを形成する(図9(1))。しかる後、第2レジストパターン7bをマスクとして、ソースドレイン用金属膜6がエッチングされ、ソース/ドレイン6a、6bが形成され、次いで第2半導体膜5をエッチングし(図9(2))、最後に残存した第2レジストパターン7bを剥離する(図9(3))。
ここで用いられるグレートーンマスクとしては、半透光部が微細パターンで形成されている構造のものが知られている。例えば図10に示されるように、ソース/ドレインに対応する遮光部11a、11bと、透光部12と、チャネル部に対応する半透光部(グレートーン部)13とを有し、半透光部13は、グレートーンマスクを使用するLCD用露光機の解像限界以下の微細パターンからなる遮光パターン13aを形成した領域である。遮光部11a、11bと遮光パターン13aはともにクロムやクロム化合物等の同じ材料からなる同じ厚さの膜から通常形成されている。グレートーンマスクを使用するLCD用露光機の解像限界は、多くの場合、ステッパ方式の露光機で約3μm、ミラープロジェクション方式の露光機で約4μmである。このため、例えば、図10で半透光部13における透過部13bのスペース幅を3μm未満、遮光パターン13aのライン幅を露光機の解像限界以下の3μm未満とすることができる。
上述の微細パターンタイプの半透光部は、グレートーン部分の設計、具体的には遮光部と透光部の中間的なハーフトーン効果を持たせるための微細パターンをライン・アンド・スペースタイプにするのかドット(網点)タイプにするのか、或いはその他のパターンにするのかの選択があり、さらにライン・アンド・スペースタイプの場合、線幅をどのくらいにするのか、光が透過する部分と遮光される部分の比率をどうするか、全体の透過率をどの程度に設計するかなどを考慮し設計することができる。
一方、ハーフトーン露光したい部分を半透過性のハーフトーン膜(半透光膜)とすることが従来提案されている(例えば下記特許文献1)。このハーフトーン膜を用いることでハーフトーン部分の露光量を少なくしてハーフトーン露光することが出来る。ハーフトーン膜を用いる場合、設計においては全体の透過率がどのくらい必要かを検討し、マスクにおいてはハーフトーン膜の膜種(素材)であるとか膜厚を選択することでマスクの生産が可能となる。マスク製造ではハーフトーン膜の膜厚制御を行う。TFTチャンネル部をグレートーンマスクのグレートーン部で形成する場合、ハーフトーン膜であればフォトリソグラフィー工程により容易にパターニングできるので、TFTチャンネル部の形状が複雑なパターン形状であっても可能であるという利点がある。
特開2002−189280号公報 「月刊エフピーディ・インテリジェンス(FPD Intelligence)」、1999年5月、p.31−35
上記の半透光部をハーフトーン膜(半透光膜)とする上記グレートーンマスクは、前述の微細パターンタイプのグレートーンマスクと比較して、一定以上の面積の半透光部を形成する場合に非常に有用である。微細パターンタイプの半透光部の場合、その面積が大きくなるとパターンデータが膨大になってしまうという問題があるが、ハーフトーン膜を用いる半透光部においてはそのような問題が生じないからである。
図11(a)は、このような半透光部をハーフトーン膜(半透光膜)とするグレートーンマスクの一例を示すものである。すなわち、グレートーンマスク20は、所定のパターン状に形成された遮光部21と透光部22と半透光部23を備えており、同図(b)((a)におけるL−L線に沿った断面図)に示すように、遮光部21は、透明基板24上に遮光膜25を有して構成され、透光部22は、透明基板24が露出した部分で構成され、さらに半透光部23は、透明基板24上に半透光膜26を有して構成されている。
ところで、近年、特にTFTチャネル部のパターンの微細化に伴い、グレートーンマスクにおいてもますます微細なパターンが必要とされてきており、本発明者らは、上述の半透光部に半透光膜を用いたグレートーンマスクにおいても新たな課題が生じることを見出した。すなわち、例えば、上述の図11に示すように、遮光膜25による2つの遮光部21,21に挟まれた幅Aが7μm程度の半透光部23を半透光膜26により形成したグレートーンマスクの場合、このマスク使用時の露光機における、該半透光部の透過光の光強度分布は、図12のようになる。なお、露光機の露光光源としては、例えばg線(波長436nm)やi線(波長365nm)を含む350nm〜450nmの波長領域の光源が用いられる。この光強度分布に従って、被転写体上のレジスト膜が露光され、この後レジストの現像工程を経てレジストパターンが形成される。従って、このグレートーンマスクの半透光部における光強度分布は、形成されるレジストパターンの形状に反映することになる。この際、レジスト自身の光感度特性や現像特性などを適切に選択し、上記光強度分布が充分な精度でレジストパターンに反映される条件を用いることは勿論のことである。
ここで、本発明のグレートーンマスクに適用する露光機としては、開口数NAが0.1〜0.07程度の光学系を有するものとしている。
一方、半透光部23のパターンの形状が更に微細化し、幅Aが例えば3.6μmとなった場合における該半透光部の透過光の光強度分布を図13に示す。図13によると、光強度分布曲線の形状は、図12の場合と異なり、ピーク付近に平坦部が殆ど無い。一般に、遮光部との境界近傍の半透光部では、露光機の解像度に応じ、光の回折により所定の傾斜を描くが、半透光部の寸法(幅)が例えば6μm以下と小さくなると、露光光波長や露光機の解像度に対して回折の影響が無視できない程度に大きくなるため、図13に示すような殆ど平坦部のない光強度分布形状になるものと考えられる。このため、被転写体上のレジスト膜が露光され、現像工程を経て形成されるレジストパターンには、殆ど平坦部が無い正規分布型の形状が転写される。このように、テーパー状の角度をもち、殆ど平坦部が無い正規分布型の形状のレジストパターンを用いて、被転写体においてエッチングを行うと、エッチングにより形成されるパターン寸法の変化が大きく、パターンの寸法制御が非常に困難であり、線幅精度が劣化することを、本発明者らは見い出した。さらにこのような問題は、半透光部の幅が6μm以下の時に生じ、特に半透光部の幅が1〜4μmにおいて顕著であることも本発明者らは見い出した。
そこで、本発明者らは、従来の、遮光膜による微細パターンによる半透光部とするグレートーンマスクにおいて、上記問題を回避することを検討した。すなわち、上記図13のような光強度分布の傾斜を、よりシャープな立ち上がりとする可能性を検討した。この場合、微細パターンと露光条件を選択すれば、半透光部において、平坦な光強度部分を得ることはある程度可能である。但しこの場合、半透光部のパターンを微細化すると、透過光の光強度が低下してしまい、被転写体のレジスト膜への露光量を適切な範囲とすることが困難であった。ここで、適切な露光量とは、透過部を100%としたとき、10〜70%の範囲内で、該マスクユーザの所望の露光量である。好ましくは、20〜60%、より好ましくは30〜60%の範囲である。そこで、光強度を得るために、半透光部のパターン寸法を大きくすると、露光の際に解像してしまい、やはり平坦な光強度分布が得られなくなる。そこで解像度を落とした露光条件が必要になるが、これはパターンの転写精度を劣化させる。つまり、従来の微細パターンタイプのグレートーンマスクでは、半透光部のパターンの微細化と平坦な光強度分布の両方を得ることは困難であった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、半透光部において透過光の光強度分布が平坦な部分を有し、なお且つ所定の光強度が得られる半透光部を備えたグレートーンマスクを提供することを目的とする。また、本発明は、半透光部を被転写体のレジスト膜に転写したときに、略一定膜厚の平坦部を有し、かつ所望の膜厚範囲のレジストパターンが形成される、精度の高いグレートーンマスクを提供することを目的とする。さらには、本発明のグレートーンマスクを用いて、半透光部の形状が微細化しても、高精度のパターン転写を行えるパターン転写方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
(構成1)透明基板上に半透光膜及び遮光膜を有し、前記半透光膜及び前記遮光膜にそれぞれ所定のパターンをエッチングにより施すことによって遮光部、透光部、及び半透光部が形成されたグレートーンマスクであって、前記グレートーンマスクは、前記遮光部に隣接して挟まれた半透光部を有し、前記半透光部は、半透光膜が形成された半透光膜形成部と、前記半透光部が隣接する遮光部との境界に設けられた、透明基板が露出している透光スリット部とを有することを特徴とするグレートーンマスクである。
(構成2)前記透光スリット部の幅は、前記グレートーンマスクに対する露光条件における解像限界以下の寸法であることを特徴とする構成1記載のグレートーンマスクである。
(構成3)前記半透光膜形成部には、パターンを有しない半透光膜が形成されていることを特徴とする構成1又は2記載のグレートーンマスクである。
(構成4)前記半透光膜形成部には、微細な透光パターンを有していることを特徴とする構成1又は2記載のグレートーンマスクである。
(構成5)前記グレートーンマスクは、露光光源波長350nm〜450nmの範囲の波長域用のグレートーンマスクであって、前記半透光部の幅が、6μm以下であることを特徴とする構成1乃至4の何れか一に記載のグレートーンマスクである。
(構成6)前記半透光部の幅が、1μm〜4μmであることを特徴とする構成5記載のグレートーンマスクである。
(構成7)透明基板上に半透光膜及び遮光膜を有し、前記半透光膜及び前記遮光膜にそれぞれ所定のパターンをエッチングにより施すことによって遮光部、透光部、及び半透光部が形成されたグレートーンマスクであって、前記グレートーンマスクは、前記遮光部に隣接して挟まれた幅Aの半透光部を有し、該半透光部の幅Aが6μm以下であり、該半透光部に対する、波長350nm〜450nmの範囲の所定波長域の光光透過強度分布曲線において、前記透光部の露光光透過率を100%とし、前記半透光部の幅方向の中央を含み、透過率変動が1%以下の領域を、グレートーン平坦部とするとき、前記グレートーン平坦部の幅が、幅Aの50%を超えることを特徴とするグレートーンマスクである。
(構成8)前記半透光部は、隣接する遮光部との境界部分に、透明基板が露出している透光スリット部を有することを特徴とする構成7記載のグレートーンマスクである。
(構成9)前記透光スリット部の幅は、前記グレートーンマスクに対する露光条件における解像限界以下の寸法であることを特徴とする構成8記載のグレートーンマスクである。
(構成10)構成1乃至9の何れか一に記載のグレートーンマスクを用いて、被転写体に設けられたレジスト膜にパターンを転写し、前記半透光部に対応する部分に、前記遮光部又は透光部と異なるレジスト膜厚部分を有するレジストパターンを形成する工程を有することを特徴とするパターン転写方法である。
(構成11)構成1乃至9の何れか一に記載のグレートーンマスクを用いて、波長350nm〜450nmの範囲内の波長を含む波長域の露光光によって露光し、被転写体に設けられたレジスト膜にパターンを転写し、前記半透光部に対応する部分に、前記遮光部又は透光部と異なるレジスト膜厚部分を有するレジストパターンを形成する工程を有し、前記レジストパターンは、前記グレートーンマスクにおける幅Aの前記半透光部に対応する部分において、前記透光部又は遮光部に対応する、現像後のレジスト膜厚を100%とし、前記半透光部に対応する現像後のレジスト膜の幅方向の中央を含み、膜厚変動が1%以下の領域を、グレートーン平坦部とするとき、前記グレートーン平坦部の幅が、幅Aの50%を超えることを特徴とするパターン転写方法である。
本発明のグレートーンマスクによれば、半透光部は、半透光膜が形成された半透光膜形成部と、前記半透光部が隣接する遮光部との境界に設けられた、透明基板が露出している透光スリット部とを有することにより、半透光部において透過光の光強度分布が平坦な部分を有し、なお且つ所定の光強度が得られる半透光部を備えたグレートーンマスクを提供することができる。また、本発明のグレートーンマスクによれば、半透光部を被転写体のレジスト膜に転写したときに、略一定膜厚の平坦部を有し、かつ所望の膜厚範囲のレジストパターンが形成される、精度の高いグレートーンマスクを提供することができる。
さらに、本発明のグレートーンマスクを用いて被転写体へのパターン転写を行うことにより、半透光部の形状が微細化しても、高精度のパターン転写を行なうことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明のグレートーンマスクの一実施の形態を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)におけるL−L線に沿った側断面図である。図2は、本発明のグレートーンマスクを用いたパターン転写方法を説明するための断面図である。
図1に示す本発明のグレートーンマスク30は、例えば液晶表示装置(LCD)の薄膜トランジスタ(TFT)やカラーフィルタ、またはプラズマディスプレイパネル(PDP)などを製造するために用いられるものであり、図2に示す被転写体40上に、膜厚が段階的または連続的に異なるレジストパターン43を形成するものである。なお、図2中において符号42A、42Bは、被転写体40において基板41上に積層された膜を示す。
上記グレートーンマスク30は、具体的には、当該グレートーンマスク30の使用時に露光光を遮光(透過率が略0%)させる遮光部31と、露光光を略100%透過させる透光部32と、露光光の透過率を20〜60%程度に低減させる半透光部33とを有して構成される。半透光部33は、ガラス基板等の透明基板34上に光半透過性の半透光膜36が形成された半透光膜形成部33aと、半透光部33が隣接する遮光部31との境界に設けられた、透明基板34が露出している透光スリット部33b、33cとを有して構成される。また、遮光部31は、透明基板34上に、遮光性の遮光膜35が設けられて構成される。なお、図1に示す上記遮光部31、透光部32、及び半透光部33のパターン形状はあくまでも代表的な一例であって、本発明をこれに限定する趣旨ではないことは勿論である。
上記半透光膜36としては、クロム化合物、MoSi、Si、W、Alが挙げられる。このうち、クロム化合物には、酸化クロム(CrOx)、窒化クロム(CrNx)、酸窒化クロム(CrOxN)、フッ化クロム(CrFx)や、これらに炭素や水素を含むものがある。また、遮光膜35としては、Cr、Si、W、Alなどが挙げられる。上記遮光部31の透過率は、遮光膜35の膜材質と膜厚との選定によって設定される。また、上記半透光部33の透過率は、半透光膜36の膜材質と膜厚との選定によって設定される。
上述のようなグレートーンマスク30を使用したときに、遮光部31では露光光が実質的に透過せず、半透光部33では露光光が低減されるため、被転写体40上に塗布したレジスト膜(ポジ型フォトレジスト膜)は、遮光部31に対応する部分で膜厚が厚くなり、半透光部33に対応する部分で膜厚が薄くなり、透光部32に対応する部分では膜がないレジストパターン43を形成する(図2を参照)。このレジストパターン43において、半透光部33に対応する部分で膜厚が薄くなる効果をグレートーン効果という。尚、ネガ型フォトレジストを用いた場合には、遮光部と透光部に対応するレジスト膜厚が逆転することを考慮した設計を行う必要があるが、このような場合にも、本発明の効果は充分に得られる。
そして、図2に示すレジストパターン43の膜のない部分で、被転写体40における例えば膜42A及び42Bに第1エッチングを実施し、レジストパターン43の膜の薄い部分をアッシング等によって除去しこの部分で、被転写体40における例えば膜42Bに第2エッチングを実施する。このようにして、1枚のグレートーンマスク30を用いて従来のフォトマスク2枚分の工程が実施されることになり、マスク枚数が削減される。
ここで、本発明の上記グレートーンマスク30における前記半透光部33の構成をさらに詳しく説明すると、本実施の形態では、前記半透光部33は、2つの遮光部31,31に隣接して挟まれた半透光部であって、該半透光部33は、半透光膜36が形成された半透光膜形成部33aと、該半透光膜形成部33aの両側、つまり半透光部33が隣接する両側の遮光部31,31との境界に設けられた、透明基板34が露出している透光スリット部33b、33cとを有する。
この透光スリット部の幅は、グレートーンマスク30に対する露光条件における解像限界以下の寸法であり、半透光部の設計寸法に応じて決定されるが、一般に大きすぎると半透光部としての機能が得にくくなり、小さすぎると、光強度分布の平坦部が得られない。具体的には、6μm以下の幅の半透光部に対し、2μm以下、好ましくは1μm以下0.1μm以上である。この場合の露光条件とは、露光光源波長、使用する露光機の解像度などである。本発明のグレートーンマスクは、露光波長が350nm〜450nm(i線乃至g線)用のものとして好適である。
尚、本発明のグレートーンマスクに適用する露光機としては、開口数NAが0.1〜0.07程度の光学系を有する場合に、本発明の効果が顕著に得られる。
更に、半透光部において透過光の光強度分布が平坦な部分を有するように、半透光部33の幅(設計値幅)A(図1(b)参照)に対する透光スリット幅についても考慮することが好ましい。すなわち、半透光部の幅に対して、透光スリット幅が大きすぎると、半透光部としての機能が得にくくなり、小さすぎると、光強度分布の平坦部が得にくくなる。透光スリット部の幅は、片側(33bまたは33c)が(2/5)A以下(両側を足すと(4/5)A以下)とすることが好ましい。透光スリット部(片側)の幅が大きすぎると、透光スリット部を設けることで半透光部において透過光の光強度分布が適切な範囲内とならずにグレートーン効果が得にくい。より好ましくは、透光スリット部の幅は、片側(33bまたは33c)が(1/4)A以下である。スリット部の幅が小さすぎると、平坦な部分が得にくいため、片側(1/10)A(両側(1/5)A)以上が好ましい。なお、両側の透光スリット部33bと33cの幅は略同じであることが望ましいが、本発明の効果を損わない限りにおいては異なっていてもよい。
また、上記半透光膜形成部33aは、略均一の膜厚を有する単一の半透光膜36で形成されている。すなわち、半透光膜形成部33aの半透光膜36は、膜厚の分布が実質的に無く、また微細パターン加工は施されていない。この半透光膜36は、半透光部33に求められる透過率(半透過性)によって決定される膜材質及び膜厚を有する。
半透光膜の露光光透過率は、透光部の透過率を100%としたとき、10〜70%、好ましくは20〜60%程度とすることができる。
一方、上記半透光膜形成部33aには、露光光の解像限界以下の微細な透光パターンが施されていてもよい。すなわち、半透光膜形成部には、複数の半透光膜が配列されており、それぞれが半透光部に求められる透過率によって決定される寸法及び膜材質、膜厚を有していてもよい。
ここで、第1の具体例として、上記半透光部33の幅Aが3.6μmであり、透光スリット部33bと33cの幅をそれぞれ0.8μm(従って、半透光膜形成部33aの幅は2.0μm)とした半透光部33を有するグレートーンマスクにおける、半透光部33に対する波長365nm〜436nmの光透過強度分布曲線を図3に示す。なお、半透光膜形成部33aの半透光膜36の材質はCr酸化物とし、透過率40%となるように膜厚を調整した。
図3に示すように、本発明のグレートーンマスクは、半透光部において透過光の光強度分布が平坦な部分を有している。ここで、半透光部において透過光の光強度分布が平坦な部分を有するとは、幅Aの半透光部に対する、波長350nm〜450nmの範囲内の所定波長域を含む光の光透過強度分布曲線において、前記透光部の露光光透過率を100%とし、前記半透光部の幅方向の中央を含み、透過率変動が1%以下の領域を、グレートーン平坦部とするとき、前記グレートーン平坦部の幅が、幅Aの50%を超えることをいうものとする。比較対照として、遮光部に挟まれた半透光部の全体(全幅)に亘って半透光膜を形成し、この半透光部の幅を3.6μmとした半透光部を備えるグレートーンマスクにおける光透過強度分布曲線を示す前述の図13と対比すると分かるように、本発明によるグレートーンマスクによれば、半透光部の幅が6μm以下の微細パターンにおいて、半透光部において透過光の光強度分布が平坦な部分を有し、なお且つ所定の光強度が得られ、本発明の目的とする半透光部を備えたグレートーンマスクが得られる。
つまり、本発明のグレートーンマスクは、前記遮光部に隣接して挟まれた幅Aの半透光部を有し、該半透光部の幅Aが6μm以下であって、該半透光部に対する、波長350nm〜450nmの光透過強度分布曲線において、前記半透光部の幅方向の中央を含むA/2の幅において、光透過強度の中央値に対するばらつきが光透過強度ピーク値の5%以内である半透光部を備えたグレートーンマスクである。
好ましくは、半透光部の幅は1μm〜4μmである。特に、本発明の効果が顕著に得られるのは、半透光部の幅が2μm〜4μmの場合である。
このような本発明のグレートーンマスクの半透光部における光強度分布は、本発明のグレートーンマスクを用いて、被転写体のレジスト膜を露光し、現像工程を経て形成されるレジストパターンの形状にも反映される。すなわち、本発明のグレートーンマスクを用いて、350nm〜450nmの範囲内の所定波長域を含む露光光によって露光し、被転写体に設けられたレジスト膜にパターンを転写し、前記半透光部に対応する部分に、前記遮光部又は透光部と異なるレジスト膜厚部分を有するレジストパターンを形成する工程を有するパターン転写方法において、本発明のグレートーンマスクにおける幅Aの前記半透光部に対応する部分において、前記透光部又は遮光部に対応する、現像後のレジスト膜厚を100%とし、前記半透光部に対応する現像後のレジスト膜の幅方向の中央を含み、膜厚変動が1%以下の領域を、グレートーン平坦部とするとき、前記グレートーン平坦部の幅が、幅Aの50%を超えるレジストパターンを形成することができる。
従って、本発明のグレートーンマスクを用いて、半透光部を被転写体のレジスト膜に転写したときに、略一定膜厚の平坦部を有し、かつ所望の膜厚範囲のレジストパターンを形成することができ、被転写体に形成するパターンの寸法制御がしやすくなり、パターンの線幅精度が向上する。
また次に、第2の具体例として、上記半透光部33の幅Aが5.4μmであり、透光スリット部33bと33cの幅をそれぞれ0.3μm(従って、半透光膜形成部33aの幅は4.8μm)とした半透光部33を有するグレートーンマスクにおける、半透光部33に対する波長365nm〜436nmの光透過強度分布曲線を図4に示す。なお、半透光膜形成部33aの半透光膜36の材質は第1の具体例の場合と同じであり、透過率40%となるように膜厚を調整した。また、従来の遮光部に挟まれた半透光部の全体(全幅)に亘って半透光膜を形成し、この半透光部の幅を5.4μmとした半透光部を備えるグレートーンマスクにおける光透過強度分布曲線を図5に示した。
図4(本発明)と図5(比較例)とを対比すると、本発明によれば、半透光部における透過光の光強度分布がより広い範囲(幅)において平坦な部分を有することがわかる。
前述の図3と図13との対比、及び、上述の図4と図5との対比から、露光波長350nm〜450nmの範囲内の所定波長域を含む露光光用のグレートーンマスクにおける、遮光部に隣接して挟まれた半透光部の幅が6μm以下の微細パターンである場合に本発明の効果が得られ、特に上記半透光部の幅が1〜4μmである場合に本発明の効果が顕著に得られることがわかる。
次に、図6及び図7を参照して、上述のグレートーンマスクの製造方法の一実施例を説明する。
図6及び図7はそれぞれ本発明のグレートーンマスクの製造工程を説明するための断面図及び平面図である。
使用するマスクブランクは、透明基板34上に、遮光膜35が形成されている(図6(a)参照)。遮光膜35の材質はCrとその化合物の複合膜を用いた。
まず、このマスクブランクの遮光膜35上にレジストを塗布してレジスト膜を形成する。描画には、通常電子線又は光(短波長光)が用いられることが多いが、本実施例ではレーザー光を用いる。従って、上記レジストとしてはポジ型フォトレジストを使用する。そして、レジスト膜に対し、所定のパターン(遮光部に対応するレジストパターンを形成するようなパターン)を描画し、描画後に現像を行うことにより、遮光部に対応するレジストパターン37aを形成する(図6(b)参照)。この状態を平面図で示したものが図7(a)である。
次に、上記レジストパターン37aをエッチングマスクとして遮光膜35をエッチングして遮光膜パターン35aを形成する。本実施例では遮光膜にCrとその化合物の複合膜を用いたので、エッチング手段としては、ドライエッチングもしくはウェットエッチングのどちらでも可能である。本実施例ではウェットエッチングを利用した。
残存するレジストパターン37aを除去した後(図6(c)参照)に、基板の全面に半透光膜36を成膜する(図6(d)参照)。半透光膜36は、透明基板34の露光光の透過量に対し50〜20%程度の透過量を有するもので、本実施例ではスパッタ成膜によるCr酸化物(透過率40%)を半透光膜36として採用した。
次に、上記半透光膜36上に前記と同じレジスト膜を形成し、2度目の描画を行う。2度目の描画では、半透光部33における半透光膜形成部33aに対応するレジストパターンを形成するように所定のパターンを描画する。描画後、現像を行うことにより、半透光膜形成部33aに対応するレジストパターン37bを形成する(図6(e)参照)。
次いで、上記レジストパターン37bをエッチングマスクとして半透光膜36をエッチングして半透光膜形成部33aを構成する半透光膜パターン36aを形成する。本実施例ではこの場合のエッチング手段として、半透光膜36と遮光膜35との間に高いエッチング選択性が得られるドライエッチングを利用した。
そして、残存するレジストパターン37bを除去して、グレートーンマスク30が出来上がる(図6(f)参照)。この状態を平面図で示したものが図7(b)である。
なお、本発明のグレートーンマスクの製造方法は上記実施例には限定されない。上記実施例では、透明基板上に遮光膜を形成したマスクブランクを使用し、製造工程の途中で半透光膜の成膜を行ったが、たとえば、透明基板上に半透光膜と遮光膜を順に形成したマスクブランクを用いて製造することもできる。この場合の遮光部は、半透光膜と遮光膜の積層膜で構成される。
本発明によると、上記にて説明した効果に加え、従来の遮光膜による微細パターンを形成した半透光部(微細パターンタイプのグレートーンマスク)と比べて、本発明では、半透光部のパターン(半透光膜で形成される半透光膜形成部)の許容される線幅範囲が広く、マスク製作時の線幅管理が容易であることがわかる。従って、量産上の利点が大きい。
また、本発明によれば、デバイス製造に極端に高解像度(光NA)の露光機を用意する必要がなく、現行の露光機を使用しても、TFTチャネル部の微細化に十分対応できるので、デバイス製造において大きな利点である。
本発明のグレートーンマスクの一実施の形態を示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図である。 本発明のグレートーンマスクを用いたパターン転写方法を説明するための断面図である。 本発明のグレートーンマスクにおける半透光部の波長365nm〜436nmに対する光透過強度分布曲線である。 本発明のグレートーンマスクにおける半透光部の波長365nm〜436nmに対する光透過強度分布曲線である。 従来のハーフトーン膜タイプのグレートーンマスクにおける半透光部の波長365nm〜436nmに対する光透過強度分布曲線である。 本発明のグレートーンマスクの製造工程の一例を示す断面図である。 本発明のグレートーンマスクの製造工程を説明するための平面図である。 グレートーンマスクを用いたTFT基板の製造工程を示す概略断面図である。 グレートーンマスクを用いたTFT基板の製造工程(図8の製造工程の続き)を示す概略断面図である。 従来の微細パターンタイプのグレートーンマスクの一例を示す平面図である。 従来のハーフトーン膜タイプのグレートーンマスクを示す(a)平面図、(b)断面図である。 従来のハーフトーン膜タイプのグレートーンマスクにおける半透光部の波長365nm〜436nmに対する光透過強度分布曲線である。 従来のハーフトーン膜タイプのグレートーンマスクにおける半透光部の波長365nm〜436nmに対する光透過強度分布曲線である。
符号の説明
10,20,30 グレートーンマスク
21,31 遮光部
22,32 透光部
23,33 半透光部
33a 半透光膜形成部
33b、33c 透光スリット部
24,34 透明基板
25,35 遮光膜
26,36 半透光膜
40 被転写体
43 レジストパターン

Claims (11)

  1. 透明基板上に半透光膜及び遮光膜を有し、前記半透光膜及び前記遮光膜にそれぞれ所定のパターンをエッチングにより施すことによって遮光部、透光部、及び半透光部が形成されたグレートーンマスクであって、
    前記グレートーンマスクは、前記遮光部に隣接して挟まれた半透光部を有し、
    前記半透光部は、半透光膜が形成された半透光膜形成部と、前記半透光部が隣接する遮光部との境界に設けられた、透明基板が露出している透光スリット部とを有することを特徴とするグレートーンマスク。
  2. 前記透光スリット部の幅は、前記グレートーンマスクに対する露光条件における解像限界以下の寸法であることを特徴とする請求項1記載のグレートーンマスク。
  3. 前記半透光膜形成部には、パターンを有しない半透光膜が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のグレートーンマスク。
  4. 前記半透光膜形成部には、微細な透光パターンを有していることを特徴とする請求項1又は2記載のグレートーンマスク。
  5. 前記グレートーンマスクは、露光光源波長が350nm〜450nmの範囲の波長域用のグレートーンマスクであって、前記半透光部の幅が、6μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載のグレートーンマスク。
  6. 前記半透光部の幅が、1μm〜4μmであることを特徴とする請求項5記載のグレートーンマスク。
  7. 透明基板上に半透光膜及び遮光膜を有し、前記半透光膜及び前記遮光膜にそれぞれ所定のパターンをエッチングにより施すことによって遮光部、透光部、及び半透光部が形成されたグレートーンマスクであって、
    前記グレートーンマスクは、前記遮光部に隣接して挟まれた幅Aの半透光部を有し、
    該半透光部の幅Aが6μm以下であり、
    該半透光部に対する、波長350nm〜450nmの範囲内の所定波長域を含む光の光透過強度分布曲線において、
    前記透光部の露光光透過率を100%とし、前記半透光部の幅方向の中央を含み、透過率変動が1%以下の領域を、グレートーン平坦部とするとき、前記グレートーン平坦部の幅が、幅Aの50%を超えることを特徴とするグレートーンマスク。
  8. 前記半透光部は、隣接する遮光部との境界部分に、透明基板が露出している透光スリット部を有することを特徴とする請求項7記載のグレートーンマスク。
  9. 前記透光スリット部の幅は、前記グレートーンマスクに対する露光条件における解像限界以下の寸法であることを特徴とする請求項8記載のグレートーンマスク。
  10. 請求項1乃至9の何れか一に記載のグレートーンマスクを用いて、被転写体に設けられたレジスト膜にパターンを転写し、前記半透光部に対応する部分に、前記遮光部又は透光部と異なるレジスト膜厚部分を有するレジストパターンを形成する工程を有することを特徴とするパターン転写方法。
  11. 請求項1乃至9の何れか一に記載のグレートーンマスクを用いて、波長350nm〜450nmの範囲内の波長を含む波長域の露光光によって露光し、被転写体に設けられたレジスト膜にパターンを転写し、前記半透光部に対応する部分に、前記遮光部又は透光部と異なるレジスト膜厚部分を有するレジストパターンを形成する工程を有し、
    前記レジストパターンは、前記グレートーンマスクにおける幅Aの前記半透光部に対応する部分において、
    前記透光部又は遮光部に対応する、現像後のレジスト膜厚を100%とし、前記半透光部に対応する現像後のレジスト膜の幅方向の中央を含み、膜厚変動が1%以下の領域を、グレートーン平坦部とするとき、前記グレートーン平坦部の幅が、幅Aの50%を超えることを特徴とするパターン転写方法。
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