JP2008134452A - 撮像装置及び撮像装置のための撮影制御プログラム - Google Patents

撮像装置及び撮像装置のための撮影制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】セルフタイマーなどを利用した自動撮影において、撮影範囲を的確に報知して良好な被写体画像を取得することができる撮影制御技術を提供する。
【解決手段】主撮影画像とこの主撮影画像の周囲画像である周囲撮影画像とから本撮影する被写体夫々の顔領域の位置を含む被写体情報を取得する被写体情報取得部25と、被写体情報に基づいて主撮影画像と周囲撮影画像における本撮影する被写体の顔領域の配置を判定する撮影判定部27aと、被写体全員の顔領域が主撮影画像に含まれると判定された場合には、本撮影を行うシャッター操作を実行させ、顔領域の一部又は全部が主撮影画像外にあると判定された場合には、周囲撮影画像における当該顔領域の位置に基づいて、主撮影画像内への移動を促す報知をスピーカー4に実行させる撮影制御部27bとを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置及び撮像装置のための撮影制御プログラムに関し、詳しくは、所定の被写体人数を自動撮影する撮影制御技術に関する。
上記撮像装置に関連する技術として、複数の被写体に対して好適なタイミングで撮影を行うことが可能な自動撮影システムが知られている(特許文献1参照)。この自動撮影システムは、被写体を自動撮影する撮影ユニットと、被写体によって所持され、被写体を識別する識別情報を発信する無線タグと、撮影ユニットにより得られた画像データを保管するサーバとを備えて構成されている。撮影ユニットは、被写体を撮影するデジタルカメラと、被写体が所持する無線タグを検出して交信するアンテナと、スピーカーと、これらの機器に接続されると共に、アンテナにより受信された識別情報に基づいて被写体の位置を検出する機能を有するコンピュータとから構成されている。
このように構成された自動撮影システムでは、グループ内のある被写体Xがデジタルカメラの撮影範囲内に進入すると、被写体Xが持つ無線タグから被写体Xの識別情報がアンテナにより受信され、この受信情報に基づいて同じグループに属する他の被写体Y、Zが特定され、被写体Y、Zの位置がコンピュータにより検出される。そして、撮影範囲内に被写体Y、Zが存在する場合にはデジタルカメラによる撮影を開始し、撮影範囲内に被写体Y、Zが存在しない場合にはスピーカーから集合を呼びかけるメッセージが報知され、所定時間経過後に撮影が開始される。
また、被写体を自動撮影する場合に好ましい人物画像を得るための技術として、セルフタイマーを使用した撮影において、人物目検出機能を利用して被写体人物全員が撮影装置の方を向いて撮影されるようにする撮影装置が知られている(特許文献2参照)。この撮影装置では、まずセルフタイマー撮影前に被写体人数を登録しておき、セルフタイマー作動開始後で且つ被写体の目検出開始時間以降、登録された被写体人数分の目が検出された時にシャッターが下りるものとなっている。なお、登録された被写体人数分の目が検出されない場合には、所定時間満了後にシャッターが下りるように構成されている。
特開2005−99165号公報(第〔0021〕、〔0024〕〜〔0026〕、〔0033〕〜〔0036〕段落及び図1、図3、図5) 特開2004−336265号公報(第〔0005〕、〔0008〕〜〔0009〕段落)
しかしながら、セルフタイマーなどによる自動撮影機能を有する撮影装置を用いてグループの集合写真などを撮影する場合、撮影範囲内に当該グループの被写体が全員いるか否かを確認するため、上記特許文献1の如く被写体全員にタグを持たせるようにすることは、作業が煩雑なだけでなく不経済なものである。また、セルフタイマーなどによる自動撮影では、撮影者が撮影範囲を固定した後に撮像装置から離れ、その撮影範囲に入るなどの動作が撮影前に行われる。上記特許文献2の技術は、登録された被写体人数分の目が検出された場合に自動でシャッターが下りるものであるが、被写体人数が登録人数より少ない場合でも所定時間満了後には自動撮影がなされてしまうので、被写体の何人かが撮影範囲外にいた場合でも撮影画像に写らない状態でシャッターが下りてしまうという問題がある。特に、撮影時には撮影範囲にいると思っていても、撮影画像を確認した時に初めて撮影範囲外であることを知り、再度撮影をし直すという状況が起こり得る。
さらに、好ましい集合写真を撮影するためには、被写体全員の目が撮影装置を向いているだけでなく、顔などの被写体の主要撮影領域が撮影範囲に的確に含まれることも重要である。ところが、セルフタイマーなどによる自動撮影の場合、被写体側からは撮影範囲が明確には分からないので、被写体の顔などの一部が欠けている被写体画像が撮影されてしまうという事態が生じていた。
本発明は、かかる問題点に着目してなされたものであり、その目的は、セルフタイマーなどを利用した自動撮影において、撮影範囲を的確に報知して良好な被写体画像を取得することができる撮影制御技術を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る撮像装置の特徴構成は、人物を被写体とする被写体撮影を行うことにより主撮影画像を得る主撮像部と、前記主撮影画像の周囲画像である周囲撮影画像を得る周囲撮像部と、前記主撮像部により本撮影する被写体の人数を入力する被写体人数入力部と、前記主撮影画像と前記周囲撮影画像とから前記本撮影する被写体夫々の主要撮影領域の位置を含む被写体情報を取得する被写体情報取得部と、前記被写体情報に基づいて前記主撮影画像と前記周囲撮影画像における前記本撮影する被写体の主要撮影領域の配置を判定する撮影判定部と、当該主要撮影領域の全部が前記主撮影画像に含まれると判定された場合には、前記主撮像部による本撮影を行うシャッター操作を実行させ、当該主要撮影領域の一部又は全部が前記主撮影画像外にあると判定された場合には、前記周囲撮影画像における当該主要撮影領域の位置に基づいて、前記主撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知を報知部に実行させる撮影制御部とを備えた点にある。
上記の如く構成された撮像装置の撮像部は主撮像部と周囲撮像部とを備えて構成され、この主撮像部及び周囲撮像部から得られた主撮影画像及び周囲撮影画像から、本撮影する被写体夫々の主要撮影領域(顔など)の位置を含む被写体情報を被写体情報取得部により取得することができる。この際、本撮影する被写体の人数は、被写体人数入力部への入力により決定される。そして、取得された本撮影する被写体の主要撮影領域の主撮影画像と周囲撮影画像における配置が、被写体情報に基づいて撮影判定部により判定され、当該主要撮影領域の全部が主撮影画像に含まれると判定された場合には、主撮像部による本撮影を行うシャッター操作が実行される。一方、当該主要撮影領域の一部又は全部が主撮影画像外にあると判定された場合には、前記周囲撮影画像における当該主要撮影領域の位置に基づいて、主撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知が報知部によってなされる。例えば、本撮影する被写体の1人の顔の一部が、主撮影画像から外れて周囲撮影画像に含まれている場合は、その位置に基づいて移動すべき方向などが求められ、主撮影画像に含まれるように移動を促す報知を行うことができる。この報知は、音声メッセージやライトの点滅などにより行うようにすると好適である。このような報知を行うことにより、セルフタイマーなどを利用した自動撮影において、撮影範囲を的確に報知して良好な被写体画像を取得することができる。
撮影場所などによっては、撮影範囲内に本撮影する被写体以外の人物が入ってしまう場合も考えられ、かかる場合には本撮影する被写体と他の人物とを判別する必要がある。このため、前記被写体情報に前記主撮影画像と前記周囲撮影画像とにおける被写体人数を含み、当該被写体人数が前記入力された本撮影する被写体人数を超える場合に前記本撮影する被写体を特定する被写体特定部を備えると好適である。
本撮影する被写体の特定は、例えば、本撮影する被写体を被写体の集合度(密度)が高い箇所の被写体から順に特定すると好適である。すなわち、被写体の集合を撮影する場合、被写体は各々近接していると考えられるから、人物の集合度が高い箇所を本撮影する被写体の集合であると見なして、当該集合の被写体から順に被写体人数を計測し、本撮影する被写体として特定するのである。また、本撮影する被写体を特定する他の例として、顔サイズを用いるようにしても良い。すなわち、本撮影しようとする被写体の顔サイズは、当該被写体の後方などにいる対象外の人物の顔サイズと比較して大きいと考えられることから、顔サイズの大きい被写体から順に被写体人数を計測し、本撮影する被写体として特定する構成とすることも好適である。
一方で、主撮影画像には、本撮影しようとする被写体以外の人物が写らない方が望ましい。このため、前記特定された被写体以外の被写体が前記主撮影画像に含まれる場合、前記主撮像部の撮影範囲外への移動を促す報知を前記報知部に実行させるように前記撮影制御部を構成すると好適である。また、本撮影をしようとする被写体が主撮像部及び周囲撮像部の撮影範囲外にいる場合にも、報知するようにすることが好ましい。このため、前記被写体情報に含まれる被写体人数が前記入力された被写体人数より少ない場合、前記主撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知を前記報知部に実行させるように前記撮影制御部を構成すると好適である。
本撮影する被写体の人数の入力については、撮像装置に設けられた所定のボタン操作などで行うことができるが、音声入力により行うものとすれば、入力操作の簡素化を図ることができる。
なお、撮像部における光電変換部の解像度が高いほど高品質の撮影画像を得ることができるが、一方で、製造コストも高くなる。そこで、前記周囲撮像部の光電変換部を前記主撮像部の光電変換部より低い解像度として撮像部を構成すると好適である。すなわち、主に被写体情報を得ることだけに用いられる周囲撮像部には、本撮影を行う主撮像部ほどの解像度は必要ないことから、主撮像部の光電変換部よりも低い解像度の光電変換部を備えて構成するのである。これにより、周囲撮像部の製造コストを低減させることができる。
本撮影する被写体の人数が多い場合などは、主撮影画像に全員の主要撮影領域が収まりきれない状況が生じ得るが、周囲撮影画像まで含めれば全て収まる場合もある。また、周囲撮影画像がある程度の解像度を有し、主撮影画像ほどの解像度はなくとも被写体全員の主要撮影領域全てを撮影したい場合もあり、このような場合には周囲撮影画像もその一部として撮影画像を取得可能にすると有用である。このため、前記主撮像部による本撮影と前記周囲撮像部による本撮影とを同時に行うシャッター操作が実行可能に構成され、当該本撮影により得られた主撮影画像の解像度と周囲撮影画像の解像度とが同一となるように解像度変換を行う画像処理部を備え、前記主撮影画像と前記周囲撮影画像とから成る撮影画像を取得する構成とすると好適である。
上記の撮像装置では、主撮像部と周囲撮像部とを備えて主撮影画像と周囲撮影画像とを取得して、周囲撮影画像における被写体の主要撮影領域の位置に基づいて所定の報知を実行するように構成したが、被写体の主要撮影領域の一部が主撮影画像からはみ出すような場合には、周囲撮影画像の被写体情報を用いずとも、これを判定することができる。このため、本発明に係る撮像装置の別の特徴構成は、人物を被写体とする被写体撮影を行うことにより撮影画像を得る撮像部と、前記撮像部により本撮影する被写体の人数を入力する被写体人数入力部と、前記撮影画像から前記本撮影する被写体夫々の主要撮影領域の位置を含む被写体情報を取得する被写体情報取得部と、前記被写体情報に基づいて前記撮影画像における前記本撮影する被写体の主要撮影領域の配置を判定する撮影判定部と、当該主要撮影領域の全部が前記撮影画像に含まれると判定された場合には、前記撮像部による本撮影を行うシャッター操作を実行させ、当該主要撮影領域の一部が前記撮影画像外にあると判定された場合には、当該主要撮影領域の位置に基づいて、前記撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知を報知部に実行させる撮影制御部とを備えた点にある。このように構成された撮像装置に対しても、上述した好適な各構成を適宜適用することが可能である。
また、上記のように構成された撮像装置だけでなく、この撮像装置が有するコンピュータのための撮影制御プログラムも本発明に含まれるものである。すなわち、本発明に係る撮像装置のコンピュータのための撮影制御プログラムの特徴構成は、人物を被写体とする被写体撮影を行うことにより主撮影画像を得る主撮像部と、前記主撮影画像の周囲画像である周囲撮影画像を得る周囲撮像部と、前記主撮像部により本撮影する被写体の人数を入力する被写体人数入力部とを備えた撮像装置のコンピュータのための撮影制御プログラムにおいて、前記主撮影画像と前記周囲撮影画像とから前記本撮影する被写体夫々の主要撮影領域の位置を含む被写体情報を取得する機能と、前記被写体情報に基づいて前記主撮影画像と前記周囲撮影画像における前記本撮影する被写体の主要撮影領域の配置を判定する機能と、当該主要撮影領域の全部が前記主撮影画像に含まれると判定された場合には、前記主撮像部による本撮影を行うシャッター操作を実行させ、当該主要撮影領域の一部又は全部が前記主撮影画像外にあると判定された場合には、前記周囲撮影画像における当該主要撮影領域の位置に基づいて、前記主撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知を報知部に実行させる機能とを前記コンピュータに実現させる点にある。
さらに、本発明に係る撮像装置のコンピュータのための撮影制御プログラムの別の特徴構成は、人物を被写体とする被写体撮影を行うことにより撮影画像を得る撮像部と、前記撮像部により本撮影する被写体の人数を入力する被写体人数入力部とを備えた撮像装置のコンピュータのための撮影制御プログラムにおいて、前記撮影画像から前記本撮影する被写体夫々の主要撮影領域の位置を含む被写体情報を取得する機能と、前記被写体情報に基づいて前記撮影画像における前記本撮影する被写体の主要撮影領域の配置を判定する機能と、当該主要撮影領域の全部が前記撮影画像に含まれると判定された場合には、前記撮像部による本撮影を行うシャッター操作を実行させ、当該主要撮影領域の一部が前記撮影画像外にあると判定された場合には、当該主要撮影領域の位置に基づいて、前記撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知を報知部に実行させる機能とを前記コンピュータに実現させる点にある。
このように構成された撮影制御プログラムもまた、上述した撮像装置と同様の作用効果を奏するものである。また、上述した好適な各構成を適宜適用することも可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔デジタルカメラ〕
図1(a)及び(b)に本発明に係る撮像装置の一例であるデジタルカメラの外観図を示す。このデジタルカメラは、カメラボディ1の前面に撮像レンズ2と、ストロボ発光部3と、スピーカー4(報知部の一例)とを備えると共に、カメラボディ1の上面にレリーズボタン5を備え、カメラボディ1の後面に電子ファインダとしても機能する液晶表示部6と、ズーミングボタン7と、コントロールボタン8と、セルフ撮影ボタン9と、マイク10とを備え、カメラボディ1の側面に記録媒体Mの挿入部11を備えている。さらに、カメラボディ1の内部には、コンピュータとして機能する主制御ユニット12と、撮像レンズ2からの光線が導かれる光電変換ユニット13と、カードインターフェース14とを備えている。
撮像レンズ2は、焦点距離の調節が可能なズームレンズで構成されると共に、絞りと、シャッターと、フォーカシング機構(図示せず)とを備えており、ズーミングボタン7の操作に基づいて、ズーミング(焦点距離調節)が行われる。被写体の画像が結像される光電変換ユニット13はCCD(Charge Coupled Device)などのイメージセンサを有すると共に、このイメージセンサで取得した被写体の光量情報と合焦情報とを取得して主制御ユニット12に出力する。なお、本実施形態では、撮像レンズ2と光電変換ユニット13とを有する撮像部40は、図2(a)に示すような主撮影画像を取得するための主撮像部40Aと、主撮影画像の周囲画像である周囲撮影画像を取得するための周囲撮像部40Bとで構成される(図3参照)。このため、光電変換ユニット13は2つの光電変換部、主光電変換部13aと周囲光電変換部13bとから構成されており、周囲光電変換部13bの解像度は主光電変換部13aの解像度より低いものが用いられている。図2(b)に、主撮像部40Aの撮影範囲と、周囲撮像部40Bの撮影範囲を示す。
主制御ユニット12は、光電変換ユニット13から取得した撮影画像データ(以下単に撮影画像と略称するが、撮影画像データによって可視化された画像自体も混乱を生じない範囲で撮影画像と呼ぶことにする)をメモリに一時的に格納して所定の画像処理などを行ったり、所定の処理が施された撮影画像を記録媒体Mに記録する処理などを行う。
この主制御ユニット12は、レリーズボタン5と、ズーミングボタン7と、コントロールボタン8と、セルフ撮影ボタン9とからの操作情報入力系を備えており、レリーズボタン5が操作されたタイミングでシャッターを作動させて撮影を実行し、ズーミングボタン7の操作に基づいて撮像レンズのズーミングを実行する。また、後述するように、セルフ撮影ボタン9が操作されると、シャッターを自動制御する自動撮影が実行される。
主制御ユニット12は、さらに、液晶表示部6に対して各種情報を表示する表示処理系と、ストロボ発光部3を制御するストロボ制御系と、カードインターフェース14を介して記録媒体Mとの間で画像データなどのデータのアクセスを行う信号アクセス系と、マイク10を介して取得した音声の入力処理やスピーカー4から発声される音声の出力処理などを行う音声処理系とを備えている。
このように、この主制御ユニット12は、コントロールボタン8を操作することにより、液晶表示部5に対して必要な情報の表示処理や入力処理、既に撮影した撮影画像などの表示処理を実行する機能や、セルフ撮影ボタン9を操作することによりセルフ撮影処理を実行する機能、音声入力や音声出力を実行する機能などを有している。
なお、このデジタルカメラでは、所謂スルー画像として液晶表示部6にライブビュー表示すると共に、記録媒体Mに記録される撮影画像データとして主撮影画像データが用いられる。また、シャッターの作動時には、光電変換ユニット13は、各光電変換部の光電変換面に結像した被写体の画像をR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色のビットマップ形式の画像データに変換して主制御ユニット12に出力する。この撮影時において被写体の明るさが不足している場合にはストロボ発光部3を発光させて光量不足が補われる。特に、出力された主撮影画像データは、主制御ユニット12においてガンマ補正、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色毎のレベル補正、ホワイトバランスの補正などの自動補正処理が行われた後に、記録媒体Mに記録される。このように、記録用に主撮影画像を取得する撮影を本撮影と称する。
〔デジタルカメラの処理系〕
次に、この主制御ユニット12により実現される各種機能について説明する。この制御ユニット12は、CPUを中核部材として、デジタルカメラの種々の動作を行うための機能部をハードウエア又はソフトウエアあるいはその両方で構築している。このうち、本発明に特に関係する機能部として、図3に示すように、画像入力処理部21と、画像処理部22と、表示制御部23と、画像記録処理部24と、被写体情報取得部25と、被写体特定部26と、撮影管理部27と、シャッター制御部28と、報知制御部29とを備えている。また、セルフ撮影を行うため、セルフ撮影ボタン9を操作することにより、このデジタルカメラが備える各種撮影モードの一つであるセルフ撮影モードが設定される撮影モード設定部31と、セルフ撮影時に本撮影する被写体人数が登録される被写体人数登録部32とが備えられている。この被写体人数の登録は、コントロールボタン8による入力、或いは、音声解析部33を介してマイク10からの音声入力により行うことができる。すなわち、本実施形態においては、コントロールボタン8、マイク10、音声解析部33を用いて被写体人数入力部が構成されている。音声解析部33は、マイク10から入力された音声データをデータ変換して被写体人数登録部32に登録する。例えば、マイク10に対して、「5」と発声することにより、被写体人数として「5」人が被写体人数登録部32に登録される。
画像入力処理部21は、撮影レンズ2と光電変換ユニット13で構成される撮像部40から出力された主撮影画像及び周囲撮影画像を取得する。画像入力処理部21で取得された主撮影画像と周囲撮影画像は、画像処理部22で各種補正処理などが施される。例えば、液晶表示部6に画像を表示するため、主撮影画像からいわゆるスルー画像を生成する処理や、被写体情報を取得する際に用いる低解像度画像の生成処理などが行われる。低解像度変換は解像度変換部22aで行われ、被写体情報を取得する際に用いる低解像度データを生成する場合、主撮影画像と周囲撮影画像夫々の低解像度データの解像度を同一とすると好ましい。なお、生成されたスルー画像は表示制御部23により液晶表示部6に表示される。本撮影された主撮影画像は画像記録処理部24で圧縮処理などが行われた後、カードインターフェース14を介して記録媒体Mに記録される。
本実施形態においては、人物としての被写体の主要撮影領域として顔領域を設定しており、被写体情報取得部25は、顔情報取得部25aと、被写体人数算出部25bとを備えている。なお、以下では特にことわりのない限り、被写体とは人物のことを示すものとする。顔情報には被写体の顔領域の位置や顔領域の大きさ(顔サイズ)に関する情報が含まれ、公知の顔検出方法(特開2000−48184号公報等)を用いて主撮影画像と周囲撮影画像とから夫々の被写体の顔情報が得られる。また、検出された顔領域の数から、被写体人数算出部25bにより被写体の人数が算出される。このようにして、被写体の人数や被写体の顔領域の位置などの被写体情報が取得される。
被写体特定部26は、被写体人数登録部32に登録された被写体人数と、被写体情報取得部25で取得した被写体情報(被写体人数及び夫々の被写体の顔領域の位置など)とを用いて、主撮像部40Aで本撮影する被写体を特定する。例えば、算出された被写体人数が登録された被写体人数と一致すれば、その全てを本撮影する被写体として特定する。一方、算出された被写体人数が登録された被写体人数を超える場合には、顔領域の大きい(顔サイズの大きい)被写体から順に、或いは、集合度が高い箇所の被写体から順に本撮影する被写体として特定される。
図4(a)に、本撮影する被写体として顔サイズの大きい被写体から順に特定するように設定されている場合の例を示す。この例では、登録された被写体人数を5人とし、主撮影画像及び周囲撮影画像に被写体が6人写されている。この場合、被写体情報取得部25で取得された顔情報に含まれる顔サイズに基づいて、図4(a)のa〜eの5人が本撮影する被写体として特定される。なお、特定される被写体は、主撮影画像、周囲撮影画像、或いはその両方のいずれの位置にいても良い。また、顔サイズが小さい場合には、撮影対象外の被写体であると見なしてこれを無視するようにしても良い。すなわち、顔サイズに基づいて本撮影する被写体を特定する際に閾値を設け、当該閾値以下の顔サイズの被写体は除外するようにするのである。
次に、図4(b)に、本撮影する被写体として集合度が高い箇所の被写体から順に特定するように設定されている場合の例を示す。本実施形態の場合、被写体の集合度は、被写体の顔領域の位置に基づいて求めることができる。すなわち、まず各被写体の顔領域の中心座標(例えば、図の点線で表示された四角形の中心座標)を求め、これらの中心座標から登録された被写体人数分の中心座標を任意に抽出してその重心Gを求める。図4(b)の場合、被写体が6人写されており、登録された被写体人数を5人とすると、抽出の組み合わせは6通りである。そして、各組み合わせにおいて抽出した各被写体の顔領域の中心座標とその重心Gとの距離(図4(b)の各矢印の長さ)を求め、そのばらつきが最も小さい組み合わせを、最も集合度が高い組み合わせとする。従って、この時に抽出された各被写体が、本撮影する被写体として特定される。なお、図4(b)では、a’〜e’の5人が本撮影する被写体として特定されている。なお、このような集合度の算出は、被写体特定部26の集合度演算部26aで行われる。
撮影管理部27は、撮影判定部27aと、撮影制御部27bとを備えている。撮影判定部27aは、被写体特定部26で特定された被写体の顔領域の主撮影画像と周囲撮影画像とにおける配置を、被写体情報(被写体の顔領域の位置)に基づいて判定する。以下に一の被写体の顔領域の配置パターンの一例を示す。なお、これらのパターン分けは、特定された被写体夫々について行われる。
(1)パターン1:顔領域全体が主撮影画像に含まれる。
(2)パターン2:顔領域の一部が主撮影画像に、残部全体が周囲撮影画像に含まれる。
(3)パターン3:顔領域全体が周囲撮影画像に含まれる。
(4)パターン4:顔領域の一部が周囲撮影画像に含まれる(他の部分は周囲撮影画像外にある)。
(5)パターン5:顔領域の一部が主撮影画像に、残部の一部が周囲撮影画像に含まれる。
なお、後述する図6(a)〜(d)の各撮影画像における被写体Aの顔領域の位置が、上記の配置パターン1から4に夫々対応する。
特定された一の被写体の顔領域が上記のいずれのパターンに属するのかは、例えば図5に示すような判定処理により行うことができる。まず、被写体特定部26において特定された被写体の中から判定対象とする一の被写体の顔領域を選択する(#01)。選択された顔領域の位置情報に基づいて、まず、この顔領域の一部又は全部が周囲撮影画像内にあるか否か、すなわち顔領域を構成する画素に周囲撮影画像の画素を含むか否か判定される(#02)。周囲撮影画像内にない場合には、パターン1と判定される(#02No分岐)。一方、周囲撮影画像内にある場合には(#02Yes分岐)、周囲撮影画像の内縁(主撮影画像側の縁)上の画素を含むか否か判定が行われる(#03)。周囲撮影画像の内縁上の画素を含む場合には(#03Yes分岐)、さらに、周囲撮影画像の外縁上の画素を含むか否か判定が行われ(#04)、これを含まない場合にはパターン2と判定され(#04No分岐)、含む場合にはパターン5と判定される(#04Yes分岐)。周囲撮影画像の内縁上の画素を含まない場合にも同様の判定が行われ(#03No分岐、#05)、周囲撮影画像の外縁上の画素を含まない場合にはパターン3と判定され(#05No分岐)、含む場合にはパターン4と判定される(#05Yes分岐)。なお、これらの判定処理は特定された被写体全員に対して行われる。
撮影制御部27は、撮影判定部27aの判定結果に基づいて、シャッター制御部28或いは報知制御部29(報知部の一例)に所定の動作を実行させる機能を有する。例えば、特定された被写体の顔領域の全部、すなわち特定された被写体全員の顔領域が主撮影画像に含まれると判定された場合には、撮影命令をシャッター制御部28に送り、シャッター制御部28はこの命令に基づいて、主撮像部による本撮影を行うシャッター操作を実行する。セルフ撮影モードにおいて撮影回数が登録されていれば、その登録回数分だけ自動撮影がなされる。
一方、特定された被写体の顔領域の一部又は全部が周囲撮影画像に含まれると判定された場合には、主撮像部の撮影範囲内への移動を促すため、報知命令を報知制御部29に送り、報知制御部29はこの命令に基づいて音声メッセージによる報知をスピーカー4により行う。音声テーブル34には音声メッセージの各種パターンが格納されており、報知制御部29はこの音声テーブル34を参照することにより音声出力を実行する。これにより被写体や写真撮影者に対して的確な報知を行うことができる。すなわち、夫々の被写体の顔領域の位置情報に基づいて、左右上下方向への具体的な移動方向と移動量の程度を判別することができるので、この報知は、これらの判別結果(移動方向と移動量)を含む内容となっている。すなわち、主撮影画像に含まれるために被写体が移動すべき量は、上記のパターン2からパターン4の順に大きくなる。したがって、被写体の主撮影領域がこれらの何れかのパターンに属するか判定した結果に基づいて、パターン2の場合は「○側にもう少し寄ってください。」などの音声メッセージを、パターン3、パターン4の場合は夫々「○側に少し寄ってください。」、「○側に寄ってください。」などの音声メッセージを、すなわち移動量に応じた報知(もう少し、少しなど)を行うことができる。なお、パターン5の場合もパターン4の場合と同様に「○側に寄ってください。」などの音声メッセージとすればよい。例えば、図6(b)の場合、特定された被写体のうちの右側(被写体にとっては左側)の被写体Aの顔領域が主撮影画像と周囲撮影画像とに跨っているので(パターン2)、「1人、もう少し右に寄ってください」という音声メッセージが流される。また、図6(c)の場合、特定された被写体のうちの左側の被写体Aの顔領域全体が周囲撮影画像に含まれているので(パターン3)、「1人、少し左に寄ってください」という音声メッセージが流される。さらに、図6(d)の場合、特定された被写体のうちの左側の被写体Aの顔領域の一部が周囲撮影画像に含まれているので(パターン4)、「1人、左に寄ってください」という音声メッセージが流される。ここでは、報知が必要な被写体が1人の場合を説明したが、複数の場合も夫々に対して同様の音声メッセージが流される。
〔セルフタイマー撮影処理の手順〕
次に、セルフ撮影する場合の自動撮影処理の流れを図7に基づいて説明する。まず、被写体の一人であるユーザは、デジタルカメラのセルフ撮影ボタン9を操作することにより、セルフ撮影モードに切り替える(#10)。次に、コントロールボタン8或いはマイク10から音声入力により被写体の人数を入力し、入力された被写体人数は被写体人数登録部32に登録される(#11)。デジタルカメラは所定の位置に置かれると共に撮影範囲が固定され、被写体人数の入力後はユーザ自身もデジタルカメラの撮影範囲内へと移動する。そして、撮影レンズ2や光電変換ユニット11を介して取得される主撮影画像と周囲撮影画像とから、被写体情報が取得される(#12)。具体的には、上述したように本実施形態では被写体の主要撮影領域として顔領域が設定されており、被写体情報として被写体夫々の顔領域の位置や顔領域の数から算出された被写体人数などが取得される。
次に、被写体人数登録部32に登録された被写体人数と、被写体情報とに基づいて、主撮影画像と周囲撮影画像とから本撮影する被写体を特定する。このフローでは、被写体の顔サイズの大きい順に本撮影する被写体の特定を行うが、もちろん上述したように集合度に基づいて特定しても良い。主撮影画像と周囲撮影画像とに含まれる被写体について、顔サイズの大きい順に、登録人数に達するまで被写体の抽出を行い、本撮影する被写体の特定を行う(#13)。主撮影画像と周囲撮影画像とに含まれる被写体の人数が、登録人数に満たない場合には(#14No分岐)、報知制御部29によりスピーカー4から「○人足りません。撮影範囲に移動して下さい。」などの音声メッセージが流される(#15)。
本撮影する被写体が特定されると(#14Yes分岐)、主撮影画像に特定された被写体以外の被写体が含まれているか否か判定が行われ(#16)、他の被写体が含まれている場合には(#16No分岐)、報知制御部29によりスピーカー4から「登録人数を超えています。○人撮影範囲から離れて下さい。」などの音声メッセージが流される(#17)。なお、所定の顔サイズ以下の被写体の場合には、最終的に得られる撮影画像に与える影響が少ないものとして、無視するようにしても良い。
主撮影画像に特定された被写体以外の被写体が写されていないと見なされると(#16Yes分岐)、被写体情報取得部25により得られた顔領域の位置に基づいて、特定された被写体の顔領域が全て主撮影画像に含まれるか否か判定される(#18)。具体的には、特定された被写体夫々について上記の配置パターンの何れかに属するか判定が行われる。特定された被写体全員の顔領域が主撮影画像に含まれると判定された場合には(#18Yes分岐)、所定時間経過後(#21Yes分岐)、撮影制御部27bはシャッター制御部28に対してシャッター操作を実行させ、主撮像部40Aによる本撮影が行われる(#22)。なお、図6(a)に示すように「撮影します」などの音声メッセージを流しても良い。
一方で、特定された被写体の顔領域の一部又は全部が周囲撮影画像に含まれると判定された場合、すなわち、特定された被写体の何人かの顔領域が主撮影画像外にあると判定された場合には(#18No分岐)、主撮像部の撮影範囲内への移動を促す音声メッセージが流される。この報知は、周囲撮影画像にある各顔領域の位置情報に基づいて行われる。すなわち、夫々の顔領域の位置情報と位置情報から得られた配置パターンとに基づいて、被写体が移動すべき方向と移動量の程度が、撮影判定部27aにより決定される(#19)。そして、撮影制御部27bから報知制御部29に対して報知命令が送られ、報知制御部29は決定された移動方向と移動量の程度を音声メッセージにより被写体に伝える(#20)。上述したように、各画像に対応して流される音声メッセージの例が図6に示されている。この報知により被写体が報知された方向に移動し、特定された被写体全員の顔領域が主撮影画像に含まれると判定された場合には(#18Yes分岐)、所定時間経過後(#21Yes分岐)、撮影制御部27bはシャッター制御部28に対してシャッター操作を実行させ、主撮像部40Aによる本撮影が行われる(#22)。本撮影により得られた撮影画像(主撮影画像)は所定の処理が施された後、記録媒体Mに記録される。
〔別実施形態1〕
上述した実施形態では、主撮像部40Aにより得られた主撮影画像を撮影画像として記録媒体Mに記録するように構成したが、周囲撮影画像がある程度の解像度を有する場合には、主撮影画像と周囲撮影画像とから撮影画像を生成するように構成しても良い。
すなわち、周囲撮像部40Bを本撮影可能に構成すると共に、シャッター制御部28を主撮像部による本撮影と周囲撮像部による本撮影とを同時に行うシャッター操作が実行可能に構成する。従って、スピーカーなどによる報知を行っても被写体全員の顔領域(主要撮影領域の一例)が主撮影画像内に物理的に収まりきれず、主撮影画像ほどの解像度はなくとも被写体全員の顔領域を撮影したい場合など、撮影領域を拡大してこれを撮影することが可能となる。そして、主撮像部の光電変換部と周囲撮像部の光電変換部の解像度が相違する上述した実施形態のような場合には、得られた主撮影画像の解像度と周囲撮影画像の解像度とが同一となるように画像処理部22の解像度変換部22aで解像度変換を行い、解像度が合わされた主撮影画像と周囲撮影画像とから成る撮影画像を取得することができる。
〔別実施形態2〕
上述した実施形態においては、撮像部40を主撮像部40Aと周囲撮像部40Bとを備えて構成したが、一の撮像部として構成するようにしても良い。このように構成されたデジタルカメラの機能ブロック図を図8に示す。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材については、同一の符号を用いる。図8を見てわかるように、撮像部40’が撮影レンズ2と一の光電変換部13cで構成されており、この撮像部40’で取得した撮影画像データから、スルー画像や被写体情報取得のための低解像度画像などが生成される。従って、被写体情報の取得や顔領域(主要撮影領域の一例)の配置判定などについては、この撮影画像に基づいて行われる。
主制御ユニット12’の各部は、機能的には上述した実施形態と同様だが、顔領域の配置パターンは以下の2パターンとなる。
(1)パターン1:被写体の顔影領域全体が撮影画像に含まれる。
(2)パターン2:顔領域の一部が撮影画像に含まれる(他の部分は撮影画像外にある)。
このため、この別実施形態においては、被写体の顔領域が主撮影画像からはみ出すような場合を判定することができる。図9に、この別実施形態によるデジタルカメラにおいて、セルフ撮影する場合の自動撮影処理の流れを示す。被写体情報の取得などについて、上述した実施形態における周囲撮影画像がなく主撮影画像に相当する撮影画像に基づいて行っていること、上記のように顔領域の配置パターンが2パターンであることが反映された判定が行われていること(#38〜#40)を除けば、実質的に上述した実施形態と同様の処理の流れとなっている。
〔別実施形態3〕
上述した実施形態では、撮影する被写体の人数登録の後に、顔領域の検出や被写体の特定などを行っていたが、もちろんこの順序に限定されるものではない。例えば、セルフ撮影ボタン9の操作後、主撮影画像内にその顔領域全体が含まれる被写体の人数を常時算出し、撮影位置から被写体人数を発声した場合(「3人」など)、取得しておいた被写体人数と発声した被写体人数とが一致すればシャッター操作を実行して本撮影を行うことも可能である。この場合、被写体人数登録部を省略可能だが、発声により入力された人数を登録しておき、人数が相違する場合には、引き続き上記実施形態のようなセルフ撮影処理を行えるように構成しても良い。
〔別実施形態4〕
上述した実施形態では、本撮影する被写体を特定するための被写体特定部を備えるように構成したが、これを省略することもできる。この場合、人数の過不足により、被写体情報取得部が、所定数(被写体人数入力部により入力された人数分)の顔領域(主要撮影領域の一例)を取得できない場合、過不足を知らせるエラー報知を行うように構成すると良い。
〔別実施形態5〕
上述した実施形態においては、報知手段としてスピーカーを用いたが、この他の報知手段としてランプなどを用いても良い。例えば、デジタルカメラのボディ前面の上下左右の各辺にランプを設け、主撮影画像内に収まらない場合には、被写体の顔領域(主要撮影領域の一例)がはみ出している側のランプを点滅表示させるようにする。これにより、デジタルカメラの周囲に人が多く、音声による認識が困難な場合などでも視覚的に確認することができる。なお、被写体が移動すべき量に応じて、点滅の仕方を変えても良い。例えば、主撮影画像から大きく外れている場合にはランプを常時点灯させ、主撮影画像に近づくに従って点滅間隔を短くしていき、主撮影画像内に被写体の顔領域が全て収まった場合にはランプを消灯する。
〔別実施形態6〕
上述した実施形態においては、被写体人数の入力をコントロールボタン8による入力や、マイク10からの音声入力により行うものとしたが、もちろんこれに限定されるものではない。例えば、撮像装置に画像認識処理部を備えると共に数値を示すパターン画像を登録しておき、撮像装置の撮像部から所定の画像を取り込ませ、画像認識処理部が当該画像についてパターン画像を参照して認識処理することにより、当該画像が表す数値を被写体人数として入力するように構成しても良い。具体的には、立てた指の数が人数を表す手の画像をパターン画像として登録しておき、撮像装置の撮像部に対して、例えば人指指と中指と薬指とを立てた手を向けて、この手の画像を撮像装置に取り込んで画像認識処理部における認識処理を行うことにより、被写体人数として「3」人を入力することができる。
本実施形態のデジタルカメラを示す斜視図 本実施形態のデジタルカメラの撮像範囲の説明図 本実施形態のデジタルカメラの機能を示す機能ブロック図 被写体を特定する方法を説明する説明図 顔領域の配置パターンの判定処理に係るフローチャート 顔領域の配置パターンと報知される音声メッセージを示す図 セルフ撮影処理に係るフローチャート 別実施形態のデジタルカメラの機能を示す機能ブロック図 別実施形態のセルフ撮影処理に係るフローチャート
符号の説明
2 撮像レンズ
4 スピーカー(報知部)
8 コントロールボタン(被写体人数入力部)
10 マイク(被写体人数入力部)
13 光電変換ユニット
13a 主光電変換部
13b 周囲光電変換部
22 画像処理部
22a 解像度変換部
25 被写体情報取得部
26 被写体特定部
27 撮影管理部
27a 撮影判定部
27b 撮影制御部
28 シャッター制御部
29 報知制御部(報知部)
32 被写体人数登録部
33 音声解析部(被写体人数入力部)
40A 主撮像部
40B 周囲撮像部

Claims (10)

  1. 人物を被写体とする被写体撮影を行うことにより主撮影画像を得る主撮像部と、
    前記主撮影画像の周囲画像である周囲撮影画像を得る周囲撮像部と、
    前記主撮像部により本撮影する被写体の人数を入力する被写体人数入力部と、
    前記主撮影画像と前記周囲撮影画像とから前記本撮影する被写体夫々の主要撮影領域の位置を含む被写体情報を取得する被写体情報取得部と、
    前記被写体情報に基づいて前記主撮影画像と前記周囲撮影画像における前記本撮影する被写体の主要撮影領域の配置を判定する撮影判定部と、
    当該主要撮影領域の全部が前記主撮影画像に含まれると判定された場合には、前記主撮像部による本撮影を行うシャッター操作を実行させ、当該主要撮影領域の一部又は全部が前記主撮影画像外にあると判定された場合には、前記周囲撮影画像における当該主要撮影領域の位置に基づいて、前記主撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知を報知部に実行させる撮影制御部とを備えた撮像装置。
  2. 前記被写体情報に前記主撮影画像と前記周囲撮影画像とにおける被写体人数を含み、
    当該被写体人数が前記入力された本撮影する被写体人数を超える場合に前記本撮影する被写体を特定する被写体特定部を備えた請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記特定された被写体以外の被写体が前記主撮影画像に含まれる場合、
    前記撮影制御部は、前記主撮像部の撮影範囲外への移動を促す報知を前記報知部に実行させる請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記被写体情報に含まれる被写体人数が前記入力された被写体人数より少ない場合、
    前記撮影制御部は、前記主撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知を前記報知部に実行させる請求項2又は3に記載の撮像装置。
  5. 前記本撮影する被写体人数の入力が音声入力により行われる請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記周囲撮像部の光電変換部は前記主撮像部の光電変換部より低い解像度を有する請求項1から5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記主撮像部による本撮影と前記周囲撮像部による本撮影とを同時に行うシャッター操作が実行可能に構成され、当該本撮影により得られた主撮影画像の解像度と周囲撮影画像の解像度とが同一となるように解像度変換を行う画像処理部を備え、
    前記主撮影画像と前記周囲撮影画像とから成る撮影画像を取得する請求項1から6のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 人物を被写体とする被写体撮影を行うことにより撮影画像を得る撮像部と、
    前記撮像部により本撮影する被写体の人数を入力する被写体人数入力部と、
    前記撮影画像から前記本撮影する被写体夫々の主要撮影領域の位置を含む被写体情報を取得する被写体情報取得部と、
    前記被写体情報に基づいて前記撮影画像における前記本撮影する被写体の主要撮影領域の配置を判定する撮影判定部と、
    当該主要撮影領域の全部が前記撮影画像に含まれると判定された場合には、前記撮像部による本撮影を行うシャッター操作を実行させ、当該主要撮影領域の一部が前記撮影画像外にあると判定された場合には、当該主要撮影領域の位置に基づいて、前記撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知を報知部に実行させる撮影制御部とを備えた撮像装置。
  9. 人物を被写体とする被写体撮影を行うことにより主撮影画像を得る主撮像部と、前記主撮影画像の周囲画像である周囲撮影画像を得る周囲撮像部と、前記主撮像部により本撮影する被写体の人数を入力する被写体人数入力部とを備えた撮像装置のコンピュータのための撮影制御プログラムにおいて、
    前記主撮影画像と前記周囲撮影画像とから前記本撮影する被写体夫々の主要撮影領域の位置を含む被写体情報を取得する機能と、
    前記被写体情報に基づいて前記主撮影画像と前記周囲撮影画像における前記本撮影する被写体の主要撮影領域の配置を判定する機能と、
    当該主要撮影領域の全部が前記主撮影画像に含まれると判定された場合には、前記主撮像部による本撮影を行うシャッター操作を実行させ、当該主要撮影領域の一部又は全部が前記主撮影画像外にあると判定された場合には、前記周囲撮影画像における当該主要撮影領域の位置に基づいて、前記主撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知を報知部に実行させる機能とを前記コンピュータに実現させる撮影制御プログラム。
  10. 人物を被写体とする被写体撮影を行うことにより撮影画像を得る撮像部と、前記撮像部により本撮影する被写体の人数を入力する被写体人数入力部とを備えた撮像装置のコンピュータのための撮影制御プログラムにおいて、
    前記撮影画像から前記本撮影する被写体夫々の主要撮影領域の位置を含む被写体情報を取得する機能と、
    前記被写体情報に基づいて前記撮影画像における前記本撮影する被写体の主要撮影領域の配置を判定する機能と、
    当該主要撮影領域の全部が前記撮影画像に含まれると判定された場合には、前記撮像部による本撮影を行うシャッター操作を実行させ、当該主要撮影領域の一部が前記撮影画像外にあると判定された場合には、当該主要撮影領域の位置に基づいて、前記撮像部の撮影範囲内への移動を促す報知を報知部に実行させる機能とを前記コンピュータに実現させる撮影制御プログラム。
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