JP2008134411A - 撮像レンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型、且つ、高性能でありながら低コスト化が可能であり、さらには、ゴーストが発生しにくい小型の撮像レンズ及び該撮像レンズを使用した撮像装置を提供することを課題とする。
【解決手段】物体側から像側に向かって、第1レンズL1、絞りS、第2レンズL2、第3レンズL3が配列されて構成され、前記第3レンズは、中心部で負のパワーを有し、周辺部で正のパワーを有し、さらに像側の面は像側に対しおおよそ平面又は凸形状を有している撮像レンズ1。
【選択図】図1

Description

本発明は新規な撮像レンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、携帯電話、PC(Personal Computer)等に用いられる小型撮像素子用に好適な小型で高性能な小型撮像レンズ及び該撮像レンズを使用した撮像装置に関する。
近年の撮像素子は、小型化及び高画素化が急速に進んでおり、特に、携帯電話やPC等に代表される情報端末機器の撮像機器には、高い結像性能・ローコスト・小型化が強く求められている。また、昨今では特に光学系の光軸方向の低背化(全長の短縮化)の要望が強い。
しかしながら、現状では、製造上での成型・組立公差まで縮小していくことは困難である。例えば、光学系を全体に小さく設計した場合において、従来通りの製造公差を加味した有効像円径を維持しながらレンズバック、すなわち、レンズ最終面の像側最突部から撮像素子までの距離を確保することが大きな要望として、かつ、課題として現れてきている。また同時に、光学系に許される空間的余裕が減っていくため、設計自由度が狭まる現状に反してゴースト対策となる面形状の設計や、遮光部品の配設なども困難となっており、撮像レンズの低背化に伴い、撮像素子面上の周辺への光線入射角度が増す傾向にあり、撮像機器に低背設計の撮像レンズを用いる場合、カメラ画質で特にシェーディングの劣化を抑えることが重要な課題となってきている。
このような撮像機器に用いられる撮像レンズとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。その構成は、物体側から順に物体側に凸面を有する正のパワーの第1レンズ、絞り、像側に凸面を有する正のパワーの第2レンズ、近軸近傍において像側に凹形状を有する負のパワーの第3レンズから成る。
特許文献1に記載された撮像レンズは、全て樹脂製レンズで構成することが可能であり、これによりローコスト化を、また各面に非球面を多用することで高い結像性を得つつ小型化を図っている。
特開2005−91513号公報
ところで、前記特許文献1に記載された撮像レンズにあっては、第3レンズにおいて、像側の面の光軸近傍が凹形状をしているために、レンズバックを長く得ることが困難である。また第3レンズは、周辺に行くに従い正のパワーを付加しており、像側の面の周辺部が光軸近傍よりも像側に飛び出るような波打つ面形状を有しているため、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)に代表されるような撮像素子又はレンズと撮像素子の間にある光学部品との間で光線の多重反射が発生した際、その害光を撮像素子の中央付近に返し易い面形状となっており、これに起因とするゴーストが発生し易いという問題があった。
本発明は前記した課題に鑑み、小型、且つ、高性能でありながら低コスト化が可能であり、さらには、ゴーストが発生しにくい小型の撮像レンズ及び該撮像レンズを使用した撮像装置を提供することを課題とする。
本発明の一実施形態による撮像レンズは、物体側から像側に向かって、第1レンズ、絞り、第2レンズ、第3レンズが配列されて構成され、前記第3レンズは、中心部で負のパワーを有し、周辺部で正のパワーを有し、さらに像側の面は像側に対しおおよそ平面又は凸形状を有している。
また、本発明撮像装置は、撮像レンズと、該撮像レンズで形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子を備えた撮像装置であって、前記撮像レンズは、物体側から像側に向かって、第1レンズ、絞り、第2レンズ、第3レンズが配列されて構成され、前記第3レンズは、中心部で負のパワーを有し、周辺部で正のパワーを有し、さらに像側の面は像側に対しおおよそ平面又は凸形状を有している。
本発明にあっては、シェーディングの劣化もゴーストの発生もない高画質を達成でき、且つ、小型に構成できる。
以下に、本発明撮像レンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
先ず、本発明撮像レンズについて説明する。
本発明撮像レンズは、物体側から像側に向かって、第1レンズ、絞り、第2レンズ、第3レンズが配列されて構成され、前記第3レンズは、中心部で負のパワーを有し、周辺部で正のパワーを有し、さらに像側の面は像側に対しおおよそ平面又は凸形状を有している。
従って、本発明撮像レンズにあっては、シェーディングの劣化もゴーストの発生もない高画質を達成でき、且つ、小型に構成できる。
第3レンズが中心部で負のパワーを有しかつ周辺で正のパワーを有する構成をとることで、有効像円径を確保しつつ撮像素子の周辺部への光線の入射角度が大きくなりすぎないようにし、シェーディングの劣化を抑えることができる。
また、第3レンズの像側の面は、撮像素子の受光面との距離も近く迷光や画角内の入射光線からくる多重反射の影響を受けやすいためゴーストの間接的な光源となりやすいが、本発明撮像レンズでは第3レンズの像側の面が像側に対しおおよそ平面又は凸形状を有している。すなわち、光軸近傍が平または凸形状でありかつ周辺にいくにつれ像側に突出するような変局点のない形状となることでゴーストとなる害光の反射角を撮像面の外側へ向け易い形状になり、光軸近傍を凹面形状とした従来のものに比較しゴーストを軽減することができる。
本発明の一実施形態による撮像レンズにあっては、前記第1レンズは正のパワーを有し物体側に凸面を有するメニスカス形状を成し、前記第2レンズは正のパワーを有し像側に凸面を有するメニスカス形状を成し、全構成レンズ面のうち少なくとも一の面は非球面を成し、以下の条件式(1)乃至(3)を満足する。
(1)-∞ ≦ f3 / f ≦ -0.51
(2)0.5 ≦ f1 / f ≦ 2.9
(3)|R31| < |R32|
但し、
f:光学系全体の像側焦点距離
f1:第1レンズの像側焦点距離
f3:第3レンズの像側焦点距離
R31:第3レンズの物体側の面の光軸近傍の曲率半径
R32:第3レンズの像面側の面の光軸近傍の曲率半径
とする。
条件式(1)は、第3レンズのパワーを規定する条件式である。条件式(1)で規定する範囲から外れると、像面湾曲収差の劣化が生じやすく、また、フランジバックが短くなり撮像素子側で必要な空間長を侵害する構成になりやすく、また、歪曲収差がプラスの方向にふれる。
条件式(2)は、第1レンズのパワーを規定する条件式である。第1レンズは主に球面収差の補正を担っており、条件式(2)の上限値を上回ると、軸外の球面収差がオーバー側にふれ、同時にコマ収差が劣化してしまう。条件式(2)の下限値を下回ると、球面収差がアンダー側にふれる他、像面湾曲も大きくアンダー側にふれてしまうため、例えば、第3レンズ等を最適化しても十分に補正することが困難となる。
撮像レンズの小型化に際し問題となるのは画質の劣化と撮像装置としての設計難易度が高くなることにある。画質の劣化には、主にシェーディングの劣化・ゴーストの発生があり、また同時にレンズバックを確保した光学設計が困難となる。これらを改善するためには、特に正絞正負の構成において第3レンズが以下のa.)〜c.)の構成を全て満足していることが望ましい。
a.)条件式(3)を満足すること
b.) 像側の面において、光軸近傍が平または凸形状を有し、かつ周辺にいくにつれ物体側へ曲がる構成であること
c.) 光軸近傍のパワーが負で、かつ、周辺に行くにつれ正のパワーを有すること
a.)は、撮像装置として組立てを行うことを想定した場合に,撮像素子装置側で必要な光軸方向への最低限の空間を確保することを前提にしており、レンズバック長さを比較的に長く取る場合に有利な構成を意味する。ここで、「撮像素子装置側で必要な光軸方向への最低限の空間」とは、例えば、撮像素子装置又は画質の品質を維持するために必要な構成からなる光軸方向の間隔と、さらに、レンズ部品とのフォーカス調整を行う際に必要な調整しろを加えた長さをいう。
条件式(3)を満足することにより、第3レンズの後側主点に対し、第3レンズの像面側の面の位置が相対的に物体側に位置することになるため、レンズバックを比較的広くとるように設計しやすい。なお、本明細書で、レンズバックとは、レンズの最終面のうち最も撮像素子に近い点又は面から、撮像素子表面までの空間距離をさす。
c.)は、撮像装置として完成した際に、レンズと撮像素子の相関関係で決まるシェーディングの劣化を抑えることに有効であり、撮像素子中心から端へ向かう周辺像高への主光線入射角度を、比較的鋭角に留める効果を担っている。
b.)は、撮像装置として完成した状態で、強い光線が撮像素子のカバーガラスまたは撮像素子に届いた際に、これらの面で反射した害光が第3レンズの像側の面に達し、さらに、第3レンズの像側の面で反射した害光が再度撮像素子表面に届いてしまうことで発生するゴーストの対策として有効であり、第3レンズの像側の面がほぼ平から凸形状をしていることで撮像素子側からの害光を周辺方向に逃がしやすい効果を有している。
なお、絞りを像側に凸形状を有したメニスカス形状の第2レンズの前に位置させることで、像面湾曲と非点収差をよく抑えることができる。
本発明の一実施形態による撮像レンズにあっては、次の条件式(4)〜(8)の何れか又はいくつかを満足することが望ましい。
(4)0.5 ≦ | f2 / f |
(5)-1 > R32 or 10 < R32
(6)0.50 ≦ H/f ≦ 1.3
(7)0.41 ≦ tanθ ≦ 0.79
(8)0.17 < R11/f < 0.34
但し、
f2:第2レンズの像側焦点距離
R11:第1レンズの物体側面の光軸近傍の曲率半径
H:光学全長
θ:最大像高における半画角
とする。
条件式(4)は、第2レンズのパワーを規定する条件式である。条件式(4)の条件から外れると、像面湾曲がオーバー側にふれる他、特に、倍率色収差が大きくなり、結果として、その他の面で補正するようにしても光学全長が延びる方向になるか、もしくは偏芯感度が高くなり製造が困難な光学系となってしまう。
条件式(5)は、第3レンズの像側の面の曲率半径を規定する条件式である。-1>R32を満たせない場合、主に像面湾曲や歪曲収差がプラスの方向に大きくふれやすく補正が困難となる。また、10 < R32を満たせない場合、倍率色収差の補正が困難となる他、光軸近傍よりも周辺の面が像側に突出する形状となりやすく撮像素子を2次光源とした害光を第3レンズの像側の面で反射し再度撮像素子へ返しやすくなり、これを要因としたゴーストが発生しやすい形状となってしまう。
条件式(6)は、光学系全体のパワーと全長との比を規定する条件式である。条件式(6)の上限値を上回ると、全長が伸びてしまう他十分な有効像円径を得ることが困難となる。また、下限値を下回ると、例えば、第1レンズ及び第2レンズのパワー配分に負荷がかかり偏芯感度が高くなるため製造時の不良率が増してしまう他、レンズバックが短くなってしまう。
条件式(7)は、最大像高における半画角、つまり主光線の最大入射角度を規定する条件式であり、この単焦点レンズの画角範囲を規定するものである。
条件式(8)は、第1レンズの物体側の面の曲率半径を規定する条件式である。条件式(8)の上限値を上回ると、球面収差及び像面湾曲がアンダー側にふれてしまう。下限値を下回ると、軸外の球面収差がオーバー側にふれる他、コマ収差が大きく発生してしまいレンズ全系をもってしても補正が困難となる。
次に、本発明撮像レンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について図面及び表を参照して説明する。
なお、各実施の形態において非球面が導入されており、該非球面形状は、次の数1式によって定義されるものとする。
Figure 2008134411
なお、数1式において、光軸からの高さがyとなる非球面上の座標点の非球面頂点の接平面からの距離をX、非球面頂点の曲率(1/r)をcとする。
図1は本発明撮像レンズの第1の実施の形態1のレンズ構成を示す図である。撮像レンズ1は、物体側より順に、樹脂材料から成り物体側に凸面形状を持ち正のパワーを有するメニスカス形状の第1レンズL1、絞りS、樹脂材料から成り像側に凸面形状を持ち正のパワーを有する第2レンズL2、樹脂材料から成り光軸近傍において負のパワーを、周辺に行くに従って正のパワーを有する第3レンズL3が配列されて構成される。
第3レンズL3の光軸近傍における物体側の面は、非点収差やフランジバック長を維持するために負のパワーを有していることが望ましい。一方で、第3レンズL3の光軸近傍における像側の面は、ゴーストの2次光源となりやすい撮像素子表面からの反射光を撮像素子中央付近に反射させることを防ぐため、おおよそ平または凸の面形状を有する。従って、第3レンズL3の光軸近傍の面は、例えばメニスカス形状になっている場合もある。
この撮像レンズ1では、絞りSを第1レンズL1と第2レンズL2との間に配設し、第2レンズL2の物体側の面を凹面にしたメニスカス形状とすることで軸上の色収差を抑える作用を持たせている。
前記したように、第1レンズL1〜第3レンズL3を全て樹脂材料で形成した場合、樹脂レンズはガラスレンズに比し屈折率が小さい傾向にあるため光学全長と光学性能を両立させることが難しい。しかしながら、前記条件式(1)〜(8)を満足するようにパワー配分を行い、かつ、各面に非球面形状を採用することで光学性能の劣化を防ぐことができる。
そして、第1レンズL1〜第3レンズL3を成形性に優る樹脂レンズとすることによって、各面に非球面形状を採用しながら製造が容易であり、低コスト化に寄与する。特に、第3レンズL3を樹脂製の非球面レンズとし、光軸近傍に比し周辺部において正のパワーを強めることで、像面湾曲の補正を良好に行い、かつ、撮像素子への主光線の入射角度を受光面に垂直な角度に近づけることができる。また、光軸近傍の形状を平または凸面形状にすることで、レンズバック長の縮小化を抑制することができる。
さらに、全てのレンズを樹脂材料で形成することが可能であるため、全レンズ面への非球面形状の採用が容易となり、且つ、個々のレンズの厚みを薄くすることができ、これらによって、高い結像性能を維持しつつコンパクトな光学系とすることができる。
なお、第3レンズL3と結像面IMGとの間には、樹脂またはガラスで形成されるカバーガラスや赤外カットフィルタやローパスフィルタ等の光学要素OEが配置されても良い。
表1に、第1の実施の形態に係る撮像レンズ1に具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデータを示す。なお、表1及び他のレンズデータを示す表において、「面番号」は物体側から数えてi番目であることを示し、「R」は第i面の近軸曲率半径を示し、「d」は第i面と第i+1面との間の軸上面間隔を示し、「n」は物体側に第i面を有する媒質のd線(波長=587.56nm(ナノメータ))での屈折率を示し、「νd」は物体側に第i面を有する媒質のd線でのアッベ数を示す。なお、「R」に関し「0」は当該面が平面であることを示す。また、絞りに関してはデータを表示していない。
Figure 2008134411
全レンズ面、すなわち、第1面〜第6面は非球面で構成されている。そこで、数値実施例1における第1面〜第6面の非球面係数を円錐定数Kと共に表2に示す。なお、表2及び以下の非球面係数を示す表において「e−i」は10を底とする指数表現、すなわち、「10−i」を表しており、例えば、「0.12345e-05」は「0.12345×10−5」を表している。
Figure 2008134411
数値実施例1の焦点距離、開口数、半画角及びレンズ全長を表3に示す。
Figure 2008134411
図2は数値実施例1の諸収差(球面収差、非点収差及び歪曲収差)を示す収差図である。なお、球面収差図において、破線は波長=587.56nmに対する、実線は波長=546.07nmに対する、2点鎖線は波長=486.13nmに対する、各球面収差を示し、非点収差図において、実線はサジタル像面に対する、破線はメリディオナル像面に対する、各収差を示している。
これらの収差図から明らかなように、数値実施例1に係る撮像レンズは、各収差が良好に補正された優れた光学性能を有することが分かる。
図3は本発明撮像レンズの第2の実施の形態2のレンズ構成を示す図である。撮像レンズ2は、物体側より順に、樹脂材料から成り物体側に凸面形状を持ち正のパワーを有するメニスカス形状の第1レンズL1、絞りS、樹脂材料から成り像側に凸面形状を持ち正のパワーを有する第2レンズL2、樹脂材料から成り光軸近傍において負のパワーを、周辺に行くに従って正のパワーを有する第3レンズL3が配列されて構成される。なお、第3レンズL3と結像面IMGとの間には、樹脂またはガラスで形成されるカバーガラスや赤外カットフィルタやローパスフィルタ等の光学要素OEが配置されても良い。
なお、各レンズの構成の詳細については、前記第1の実施の形態におけると同様であるので、説明を省略する。
表4に、第2の実施の形態に係る撮像レンズ2に具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデータを示す。
Figure 2008134411
全レンズ面、すなわち、第1面〜第6面は非球面で構成されている。そこで、数値実施例2における第1面〜第6面の非球面係数を円錐定数Kと共に表5に示す。
Figure 2008134411
数値実施例2の焦点距離、開口数、半画角及びレンズ全長を表6に示す。
Figure 2008134411
図4は数値実施例2の諸収差(球面収差、非点収差及び歪曲収差)を示す収差図である。なお、球面収差図において、破線は波長=587.56nmに対する、実線は波長=546.07nmに対する、2点鎖線は波長=486.13nmに対する、各球面収差を示し、非点収差図において、実線はサジタル像面に対する、破線はメリディオナル像面に対する、各収差を示している。
これらの収差図から明らかなように、数値実施例2に係る撮像レンズは、各収差が良好に補正された優れた光学性能を有することが分かる。
図5は本発明撮像レンズの第3の実施の形態3のレンズ構成を示す図である。撮像レンズ3は、物体側より順に、樹脂材料から成り物体側に凸面形状を持ち正のパワーを有するメニスカス形状の第1レンズL1、絞りS、樹脂材料から成り像側に凸面形状を持ち正のパワーを有する第2レンズL2、樹脂材料から成り光軸近傍において負のパワーを、周辺に行くに従って正のパワーを有する第3レンズL3が配列されて構成される。なお、第3レンズL3と結像面IMGとの間には、樹脂またはガラスで形成されるカバーガラスや赤外カットフィルタやローパスフィルタ等の光学要素OEが配置されても良い。
なお、各レンズの構成の詳細については、前記第1の実施の形態におけると同様であるので、説明を省略する。
表7に、第3の実施の形態に係る撮像レンズ3に具体的数値を適用した数値実施例3のレンズデータを示す。
Figure 2008134411
全レンズ面、すなわち、第1面〜第6面は非球面で構成されている。そこで、数値実施例3における第1面〜第6面の非球面係数を円錐定数Kと共に表8に示す。
Figure 2008134411
数値実施例3の焦点距離、開口数、半画角及びレンズ全長を表9に示す。
Figure 2008134411
図6は数値実施例3の諸収差(球面収差、非点収差及び歪曲収差)を示す収差図である。なお、球面収差図において、破線は波長=587.56nmに対する、実線は波長=546.07nmに対する、2点鎖線は波長=486.13nmに対する、各球面収差を示し、非点収差図において、実線はサジタル像面に対する、破線はメリディオナル像面に対する、各収差を示している。
これらの収差図から明らかなように、数値実施例3に係る撮像レンズは、各収差が良好に補正された優れた光学性能を有することが分かる。
前記数値実施例1〜3の前記条件式(1)〜(8)対応値を表10に示す。
Figure 2008134411
前記各数値実施例1〜3は前記各条件式(1)〜(8)を全て満足している。
次に、本発明撮像装置について説明する。
本発明撮像装置は、撮像レンズと、該撮像レンズで形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子を備え、前記撮像レンズは、物体側から像側に向かって、第1レンズ、絞り、第2レンズ、第3レンズが配列されて構成され、前記第3レンズは、中心部で負のパワーを有し、周辺部で正のパワーを有し、さらに像側の面は像側に対しおおよそ平面又は凸形状を有している。
図7乃至図9に本発明撮像装置を携帯電話のカメラ部に適用した実施の形態を示す。
図7及び図8は携帯電話10の外観を示すものである。
携帯電話10は、表示部20と本体部30とが中央のヒンジ部で折り畳み可能に連結されて構成され、携行時には図7に示すように折り畳んだ状態とし、通話時等の使用時には図8に示すように表示部20と本体部30とを開いた状態とする。
表示部20の背面側の一側部に寄った位置には基地局との間で電波の送受信を行うためのアンテナ21が出し入れ自在に設けられ、また、表示部20の内側面には該内側面のほぼ全体を占める大きさの液晶表示パネル22が配置され、該液晶表示パネル22の上方にはスピーカ23が配置されている。さらに、この表示部20にはデジタルカメラ部の撮像ユニット1Aが配置されており、該撮像ユニット1Aの撮像レンズ1が表示部20の背面に形成された臨ませ孔24を介して外方に臨んでいる。なお、ここで撮像ユニットの用語は、撮像レンズ1と撮像素子4とによって構成されるものとして使用している。すなわち、撮像レンズ1と撮像素子4とは同時に表示部20内に設けられる必要があるが、デジタルカメラ部を構成するその他の部分、例えば、カメラ制御部や記録媒体等は本体部30に配置されても良いことを明確にするために用いたのが撮像ユニットなる概念である。なお、上記撮像素子4としては、例えば、CCDやCMOS等の光電変換素子を使用したものが適用可能である。また、撮像レンズ1としては、前記した本発明撮像レンズ1〜3が使用可能であり、さらに、前記した実施形態以外の形態で実施される本発明撮像レンズを使用することができる。
表示部20の先端部には赤外通信部25が配置され、該赤外通信部25には、図示しないが、赤外線発光素子と赤外線受光素子を備えている。
本体部30の内側面には「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、電源キー等の操作キー31、31、・・・が設けられており、操作キー31、31、・・・が配置された部分の下方にはマイクロフォン32が配置されている。また、本体部30の側面にはメモリカードスロット33が設けられ、該メモリカードスロット33を介してメモリカード40を本体部30に挿脱することができるようになっている。
図9は携帯電話10の構成を示すブロック図である。
携帯電話10はCPU(Central Processing Unit)50を備え、該CPU50が携帯電話10の全体の動作を制御する。すなわち、CPU50はROM(Read Only Memory)51に記憶されている制御プログラムをRAM52(Random Access Memory)に展開し、バス53を介して携帯電話10の動作を制御する。
カメラ制御部60は撮像レンズ1と撮像素子4から成る撮像ユニット1Aを制御して静止画及び動画等の画像の撮影を行うもので、得られた画像情報に関してJPEG、MPEG等への圧縮加工等を行った後、バス53に載せる。バス53に乗せられた画像情報は、上記RAM52に一時的に保存され、必要に応じてメモリカードインターフェース41に出力され、メモリカードインターフェース41によってメモリカード40に保存されたり、或いは、表示制御部54を介して液晶表示パネル22に表示される。また、撮影時に同時にマイクロフォン32を通じて収録された音声情報も音声コーデック70を介して画像情報と共にRAM52へ一時的に保存されたり、メモリカード40へ保存され、また、液晶表示パネル22への画像表示と同時に音声コーデック70を介してスピーカ23から出力される。さらに、上記画像情報や音声情報は、必要に応じて、赤外線インターフェース55に出力され、該赤外線インターフェース55によって赤外線通信部25を介して外部に出力され、同じような赤外線通信部を備えた機器、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDA等の外部の情報機器へ伝達される。なお、RAM52やメモリカード40に保存されている画像情報に基づいて液晶表示パネル22に動画あるいは静止画を表示するときには、カメラ制御部60において、RAM52やメモリカード40に保存されているファイルのデコードや解凍を行った後の画像データがバス53を介して表示制御部54に送られる。
通信制御部80はアンテナ21を介して基地局との間で電波の送受信を行い、音声通話モードにおいては、受信した音声情報を処理した後音声コーデック70を介してスピーカ23に出力し、また、マイクロフォン32が集音した音声を音声コーデック70を介して受領して所定の処理を施した後送信する。
上記した撮像レンズ1は奥行を短く構成することが出来るので、携帯電話10のように厚さに制約のある機器にも容易に搭載することが出来、携帯型情報機器である携帯電話の撮像レンズとして好適である。
なお、上記実施の形態では、本発明撮像装置を携帯電話に適用した例を示したが、本発明撮像装置は、その他の情報機器、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA等にも適用することができることは勿論であり、また、これら情報機器に適用して大きな利点を有する。
なお、上記した実施の形態及び数値実施例において示した具体的な構造及び形状並びに数値は、本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
本発明撮像レンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例1の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明撮像レンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例2の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明撮像レンズの第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例3の球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 図8及び図9と共に本発明撮像装置を携帯電話のカメラ部に適用した実施の形態を示すものであり、本図は非使用状態又は待ち受け状態を示す斜視図である。 使用状態を示す斜視図である。 内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…撮像レンズ、2…撮像レンズ、3…撮像レンズ、L1…第1レンズ、L2…第2レンズ、L3…第3レンズ、S…絞り、10…携帯電話(撮像装置)、4…撮像素子

Claims (3)

  1. 物体側から像側に向かって、第1レンズ、絞り、第2レンズ、第3レンズが配列されて構成され、
    前記第3レンズは、中心部で負のパワーを有し、周辺部で正のパワーを有し、さらに像側の面は像側に対しおおよそ平面又は凸形状を有している
    ことを特徴とする撮像レンズ。
  2. 前記第1レンズは正のパワーを有し物体側に凸面を有するメニスカス形状を成し、
    前記第2レンズは正のパワーを有し像側に凸面を有するメニスカス形状を成し、
    全構成レンズ面のうち少なくとも一の面は非球面を成し、
    以下の条件式(1)乃至(3)を満足する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
    (1)-∞ ≦ f3 / f ≦ -0.51
    (2)0.5 ≦ f1 / f ≦ 2.9
    (3)|R31| < |R32|
    但し、
    f:光学系全体の像側焦点距離
    f1:第1レンズの像側焦点距離
    f3:第3レンズの像側焦点距離
    R31:第3レンズの物体側の面の光軸近傍の曲率半径
    R32:第3レンズの像面側の面の光軸近傍の曲率半径
    とする。
  3. 撮像レンズと、該撮像レンズで形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子を備えた撮像装置であって、
    前記撮像レンズは、物体側から像側に向かって、第1レンズ、絞り、第2レンズ、第3レンズが配列されて構成され、
    前記第3レンズは、中心部で負のパワーを有し、周辺部で正のパワーを有し、さらに像側の面は像側に対しおおよそ平面又は凸形状を有している
    ことを特徴とする撮像装置。
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