JP2008133808A - 多段過給式ターボエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】切り替えの途中に過給圧が下がるようなエンジンの運転がなされた場合には、過給圧と排気圧が意図せずに下がり、ターボ車両特有の過給不足による失火又は失速するという現象を無くすことができる多段過給式ターボエンジンを提供する。
【解決手段】高圧段側タービン32をバイパスする排気バイパス通路35に設けられたバイパス弁機構40を、上流側と下流側とを仕切る仕切り壁42と該仕切り壁42に弁座を有する少なくと一つの小径弁43と少なくとも一つの大径弁44を備えて形成し、前記小径弁43は下流側に前記仕切り壁42の弁座より離間して開弁し、前記大径弁44は上流側に前記仕切り壁42の弁座より離間して開弁すると共に、前記小径弁43と前記大径弁44を一つのアクチュエータにより、リンク機構50を介して開閉弁操作する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンの運転領域全体で高い過給圧を得るために、低圧段タービンと高圧段タービンの両方を備えた多段過給式ターボエンジンに関するものである。
自動車搭載のエンジンなどでは、低回転から高回転に至るまでのエンジンの運転領域全体で高い過給圧を得るために、大流量向けの低圧段タービンと小流量向けの高圧段タービンの両方を備えた二段過給式ターボエンジンが利用されている。この二段過給式ターボエンジンにおいては、エンジンの回転速度が低い低中速域では、低圧段タービンと高圧段タービンの両方を利用して二段過給し、回転数の上昇に伴い高速域では、排気ガスを高圧段タービンを迂回させて、低圧段タービンのみで一段過給している。
しかしながら、エンジンの加速状態においては、高圧段タービンは高流量側まで使用されるので、低圧段タービンへ切り換える際に、高圧段タービンの通路からバイパス通路に切り換えると、バイパス通路に設けたバイパス弁の開弁途中で排気ガス流量が大きく変動し、過給圧が大幅に変動するという問題がある。また、低圧段タービンが十分な過給圧を発生する回転数に到達する前に、高圧段タービンの入口圧が急激に低下してしまい、その結果、過給圧が急激に低下するという問題がある。
この問題を回避するために、大流量向けの低圧段タービン、小流量向けの高圧段タービンを備えた二段ターボ過給エンジンにおいて、高圧段タービンを迂回するバイパス通路に大径・小径の二弁を設け、小径の副バイパス弁の弁開度をエンジンの低中速域において高圧段コンプレッサの出口側圧力の変化に応じて調整し、その圧力を目標値に制御(維持)すると共に、大径の主バイパス弁を、エンジンの高速域において低圧段コンプレッサの出口側圧力が目標値に達したのち一気に全開して低圧段ターボチャージャによる一段過給に切り替えるようにしている二段ターボ過給エンジンの過給圧制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この過給圧制御装置では、この二弁はそれぞれダイヤフラムで形成されたアクチュエータによりバネの付勢力に抗して開弁側に駆動され、排気流量に応じて作動が切り替わると共に、大径弁は、三方弁を使用してダイヤフラムに作用する大気圧と過給圧を切り換えて、この大気圧と過給圧との差圧で開閉弁されるように制御されている。そのため、切り替えの途中に過給圧が下がるようなエンジンの運転がなされた場合には、過給圧と排気圧が意図せず下がってしまうという問題がある。
実開平2−131030号公報
本発明の目的は、切り替えの途中に過給圧が下がるようなエンジンの運転がなされた場合には、過給圧と排気圧が意図せずに下がり、ターボ車両特有の過給不足による失火又は失速するという現象を無くすことができる多段過給式ターボエンジンを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の多段過給式ターボエンジンは、 車両に搭載され、複数個のタービンの内の排気マニホールドに近い少なくとも一つの高圧段側タービンと、該高圧段側タービン以外の低圧段側タービンと、前記高圧段側タービンをバイパスする排気バイパス通路が設けられ、該バイパス通路にはバイパス弁機構が設けられた、ターボ用のタービンを複数個有し、前記バイパス弁機構は、車両の発進時から一定速度に達するまでの間は、全閉して前記高圧段側タービンを作動させ、一定速度以上に達した場合には、半開して前記高圧段側タービンを完全に作動停止せずに、前記高圧段側タービンに加え前記低圧段側タービンを作動させ、その後に、半開から徐々に全開にして徐々に前記高圧段側タービンの作動を作動停止に移行させて、全開時以降は前記高圧段側タービンを作動停止して前記低圧段側タービンのみを作動させる多段過給式エンジンにおいて、前記バイパス弁機構は、上流側と下流側とを仕切る仕切り壁と該仕切り壁に弁座を有する少なくと一つの小径弁と少なくとも一つの大径弁を備えて形成され、前記小径弁は上流側から下流側に前記仕切り壁の弁座より離間して開弁し、前記大径弁は下流側から上流側に前記仕切り壁の弁座より離間して開弁すると共に、前記小径弁と前記大径弁を一つのアクチュエータにより、リンク機構を介して開閉弁操作するように構成される。
また、上記の多段過給式ターボエンジンにおいて、前記バイパス弁機構を制御する弁制御部は、車両が一定速度に達した場合に、前記高圧段側タービンに加え前記低圧段側タービンを作動させる際には、前記小径弁を開弁して前記バイパス弁機構を半開状態にして、前記高圧段側タービンを完全に作動停止せずに、前記高圧段側タービンに加え前記低圧段側タービンを作動させ、その後は、車両の更なる速度増加に応じて、前記大径弁を徐々に全開にして、徐々に前記高圧段側タービンの作動を作動停止に移行させ、移行完了時には、前記大径弁を全開させて前記バイパス弁機構を全開状態にして、排気ガスが前記高圧段側タービンを迂回するように構成される。
上記の構成によれば、ターボ車両特有の過給不足による失火又は失速するという現象を無くすことができる。つまり、徐々に高圧段側タービンの作動を作動停止に移行させて低圧段側タービンへ移行するので、エンジンの加速状態において、高圧段タービンから低圧段タービンへ切り換える際に、低圧段タービンが十分な過給圧を発生する回転数に到達する前に、高圧段タービンの入口圧が急激に低下することを回避でき、過給圧が急激に低下することを防止できる。
また、バイパス弁機構の制御を簡易に行うため、小径弁と大径弁(必ずしも各1個でなくてもよい)の両方の弁の開閉操作にリンク機構を用い、アクチュエータを一つとする。このリンク機構により、小径弁及び大径弁の各流量特性に合わせて、リンク長さを設定することで、アクチュエータの作動量と小径弁及び大径弁の有効面積の関係が調整可能となる。従って、リンクのレバー比を適切に設定することで小径弁のリフト量の制御性を良くすることができる。
また、切り替え初期の仕切り壁の上流側と下流側との圧力差の大きい時には小径弁を開くことで、高圧段側タービンの入口圧の急激な圧力低下を抑制することができる。この小径弁の開動作によりバイパス側へ余剰ガスを流し、徐々に低圧段側タービンの回転数を上昇させる。余剰ガスが増加し、仕切り壁の上流側と下流側との圧力差が小さくなったら、大径弁を開き、バイパス通路側へのガス流入を積極的に行い低圧段側タービン側へと切り替える。大径弁は高圧段タービン運転状態では、上流側から仕切り壁の弁座(バルブシート)に接触するセルフシールのバルブシート向きとしているので、高圧段側タービンの運転時のガス漏れを抑制することができる。また、大径弁はバルブシートの向きがセルフシール向きなので、大径弁に設けるバルブスプリングの設定荷重は、小径弁が開き始めから大径弁が開き始めるまでの間は開かない(動かない)程度の小さい荷重で済む。そのため、バルブスプリングを軽量に形成することができる。
更にアクチュエータとして、過給圧と大気圧の差圧で動作するダイヤフラム式ではなく、電動式のアクチュエータを用いれば、負荷に応じて制御でき、意図的に小径弁及び大径弁を開閉できるので、大径弁の開き始めの時期をアクチュエータを一つにしていることで、小径弁と連動させて操作することが容易にできるようになる。
本発明の多段過給式ターボエンジンによれば、切り替えの途中に過給圧が下がるようなエンジンの運転がなされた場合には、過給圧と排気圧が意図せずに下がり、ターボ車両特有の過給不足による失火又は失速するという現象を無くすことができる。
また、大径弁に設けるバルブスプリングの設定荷重を小さくでき、大径弁を閉弁方向に付勢するバルブスプリングを軽量に形成することができる。更に、アクチュエータとして、過給圧と大気圧の差圧で動作するダイヤフラム式ではなく、電動式のアクチュエータを用いれば、負荷に応じて意図的に制御でき、また、リンク機構で小径弁及び大径弁を開閉しているので、大径弁の開き始めの時期を、小径弁と連動させて操作することが容易にできるようになる。
以下、本発明に係る実施の形態の多段過給式ターボエンジンについて、図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態の多段過給式ターボエンジン10は、低圧段過給機(低圧段ターボチャージャ)20と高圧段過給機(高圧段ターボチャージャ)30とを備えて形成される。エンジン本体1の吸気通路2には、上流側から低圧段過給機20の低圧段コンプレッサ21と高圧段過給機30の高圧段コンプレッサ31とインタークーラ3が設けられ、吸気マニホールド4に接続されている。この低圧段過給機20は、大流量向けであり、高圧段過給機30は、小流量向けである。また、排気マニホールド6と吸気マニホールド4を接続するEGR通路7が設けられている。このEGR通路7には、上流順にEGRクーラ8とEGRバルブ9とが設けられている。
また、高圧段コンプレッサ31の上流側と下流側を連結して、高圧段コンプレッサ31をバイパスする吸気バイパス通路33が設けられている。この吸気バイパス通路33には、コンプレッサ切替弁34が設けられている。更に、エンジン本体1の排気マニホールド6に接続された排気通路5は、上流側から順に高圧段過給機30の高圧段タービン32と低圧段過給機20の低圧段タービン22が設けられている。高圧段タービン32の上流側(図1では排気マニホールド6)と下流側を連結して、高圧段タービン32をバイパスするための排気バイパス通路35が設けられている。この排気バイパス通路35には、バイパス弁機構40が設けられている。
そして、本発明においては、このバイパス弁機構40を図2〜図4に示すような構成とする。このバイパス機構40はケース41内の仕切り壁42に小径弁43と大径弁44とが開弁方向を互いに逆方向にして設けられている。この仕切り壁42の上流側には第1室45が設けられ、下流側には第2室46が設けられている。小径弁43は低圧段タービン22側の第2室46に向かって移動した時に開弁し、大径バルブ44は高圧段タービン32側の第1室45に向かって移動した時に開弁するように構成される。これらの両弁43、44をひとつのアクチュエータ(図示しない)で作動できるように、リンク機構50が設けられている。なお、小径弁43、大径弁44は共に閉弁時の漏れを減らすために、小径弁43、大径弁44を弁座方向に付勢するバルブスプリングが設けられるが図2〜図4では図示するのを省いている。
つまり、このバイパス弁機構40では、上流側と下流側とを仕切る仕切り壁42とこの仕切り壁42に弁座を有する小径弁43と大径弁44を備えて形成される。この小径弁43は上流側から下流側に仕切り壁42の弁座より離間して開弁する。一方、大径弁44は下流側から上流側に仕切り壁42の弁座より離間して開弁すると共に、小径弁43と大径弁44を一つのアクチュエータ(図示しない)により、リンク機構50を介して開閉弁操作するように構成される。
このリンク機構50は、第1回転中心51a周りに揺動する第1リンク棒51と、第2回転中心52a周りに揺動する第2リンク棒52と、第3回転中心53a周りに揺動する第3リンク棒53とを有して構成される。
第1リンク棒51は、第1回転中心51aの一端側の第1結合突起部51bで第2リンク棒52の略中心にある第1結合穴部52bに係合し、他端側の連結部51cで図示しないアクチュエータと連結している。また、この第1回転中心51aと第1結合突起部51bとの間の押圧部51dで、小径弁43の頭部43aに当接している。
第2リンク棒52は、一端側に第2回転中心52aが設けられ、略中央に長穴の第1結合穴部52bが、他端側に第2結合突起部52cが設けられている。第1結合突起部51bと第2結合穴部52bとが揺動可能及び第2リンク棒52の軸線方向に移動可能に連結している。
第3リンク棒53は、略中央に第3回転中心53aが設けられ、一端側に長穴の第2結合穴部53bが、他端側に第3結合突起部53cが設けられている。この第2結合穴部53bが第2リンク棒52の第2結合突起部52cと揺動可能及び第3リンク棒53の軸線方向に移動可能に係合している。また、第3結合突起部53cは、大径弁44の頭部44aに設けられた長穴の第3結合穴部44cと係合して、揺動可能及び大径弁44の移動方向に移動可能に係合している。
この構成により、小径弁43の支柱43bの上方の頭部43aと大径弁44の支柱44bの上方の頭部44aとが、リンク機構40により、連結部51cに連結する一つのアクチュエータ(図示しない)に連結し、このアクチュエータが第1リンク棒51の連結部51cを揺動することで、小径弁43と大径弁44とが連結して移動し、開弁又は閉弁することになる。
また、第1リンク棒51における第1回転中心51aと第1結合突起部51bとの距離L1と第1回転中心51aと連結部51cとの距離L2と比で、アクチュエータの操作量と、小径弁43のバルブリフト量を設定できる。更に、第3リンク棒53の第3回転中心53aと第2結合穴部53bとの距離L3と、第3回転中心53aと第3結合突起部53cとの距離L4との比で、小径弁43と大径弁44のバルブリフト量を設定できる。更に、距離L3,距離L4と大径弁44の頭部44aの第3結合穴部44cの長孔の距離L5との比で、大径弁44のバルブリフト開始時を設定できる。
このバイパス弁機構40では、車両の発進時から一定速度に達するまでの間は、図2に示すように、アクチュエータの操作により、第1リンク棒51の連結部51cを下方に移動させておくと、小径弁43も大径弁44も閉弁し、バイパス弁機構40は全体として閉弁状態となり、高圧段タービン32に排気ガスの全量が流れ、高圧段タービン32はフル作動する。この時第1室45は第2室46よりも上流側にあり、高圧となっている。
図3に示すように、車両が一定速度以上に達した場合には、アクチュエータの操作により、第1リンク棒51の連結部51cを上方に所定量移動させると、押圧部51dが小径弁43の頭部43aを押し下げて小径弁43を開弁する。この状態では、大径弁44はまだ開弁を開始していないので、バイパス弁機構40は、半開状態となる。この半開状態では、高圧段側タービン32は完全に作動停止せずに、高圧段側タービン32に加え低圧段側タービン22が作動する。
次に、アクチュエータの操作により、第1リンク棒51の連結部51cを更に上方に所定量移動させると、図4に示すように、この小径弁43が設定リフト量を超えた時点で大径弁44も開弁して、徐々に全開する。これにより、バイパス弁機構40が小径弁43の開弁のみの半開状態から徐々に小径弁43と大径弁44の両方が開弁した全開状態となり低圧段タービン22が本格的な運転を開始する。つまり、半開から徐々に全開にして徐々に高圧段タービン32の作動を作動停止に移行させて、全開時以降は高圧段タービン32を作動停止して低圧段タービン22のみを作動させることができる。
この構成によれば、切り替え初期の圧力差の大きい時には小径弁43を開き、高圧段タービン32の入口圧の急激な圧力低下を抑制する。小径弁43の開弁動作によりバイパス通路35側へ余剰ガスを流し、徐々に低圧段タービン22の回転数を上昇させる。余剰ガスが増加し、バイパス弁機構40の前後の圧力差が小さくなったら、大径弁44を開弁し、ガス流入を積極的に行い低圧段タービン22側へと切り替える。
この大径弁44は高圧段タービン32が運転状態では、セルフシールするバルブシート向きとなっているので、高圧段タービン32の運転時のガス漏れを抑制することができる。大径弁44のバルブスプリング(図示しない)の設定荷重(セット荷重)は小径弁43の開き始めから大径弁44の開き始めまでの間は開かない(動かない)程度の荷重で済むので、軽量化できる。
また、2つの小径弁43と大径弁44とリンク機構50を用いる利点は、図5に、2つの小径弁と大径弁の組み合わせ(A)のポペット弁(B)(有効直径60mm)とのバルブ有効直径の比較の例を示すが、アクチュエータの操作量が小さく弁開度の低いところで有効直径が急激に変化するところを、小径弁と大径弁の組み合わせ(A)では、図5に示すように最終のバルブ開度時の小径弁と大径弁の合計のバルブ有効面積がポペット弁の有効面積と同一(60mm)とすると、アクチュエータの操作量が小さく弁開度の低いところでの急激な有効直径の変化を抑制することができる点にある。
また、小径弁と大径弁の組み合わせ(A)のバルブ有効直径の取り方と、リンク機構による動作を選択すれば、圧力差の大きい時の流量が調整し易くなり、かつ、圧力差が小さくなった時には急激にバルブ有効直径を増加することができる。
更に、アクチュエータに電動アクチュエータを用いることで、エンジンの負荷に応じて制御することができるようになり、意図的にバイパス弁機構40の小径弁43と大径弁44を開閉できる。しかも、大径弁44の開き始めの時期をリンク機構50を使用してアクチュエータを一つにしていることで、小径弁43と連動して操作できる。このような操作は制御用のアクチュエータが過給圧と大気圧の差圧で動作するダイアフラム又はアクチュエータを採用している場合には難しい。
本発明に係る実施の形態の二段過給式エンジンの構成を示す図である。 バイパス弁機構の構成を示す図である。 小径弁が開で大径弁が閉の状態を示す図である。 小径弁が開で大径弁が開の状態を示す図である。 リンク機構付きの小径弁と大径弁の組み合わせとポペット弁のバルブ有効直径を示す図である。
符号の説明
1 エンジン本体
2 吸気通路
5 排気通路
6 排気マニホールド
10 多段過給式ターボエンジン
20 低圧段過給機
21 低圧段コンプレッサ
30 高圧段過給機
31 高圧段コンプレッサ
33 吸気バイパス通路
34 コンプレッサ切替弁
35 排気バイパス通路
40 バイパス弁機構
42 仕切り壁
43 小径弁
43a 小径弁の頭部
44 大径弁
44a 大径弁の頭部
45 第1室
46 第2室
50 リンク機構
51 第1リンク棒
51a 第1回転中心
51b 第1結合突起部
51c 連結部
51d 押圧部
52 第2リンク棒
52a 第2回転中心
53 第3リンク棒
53a 第3回転中心

Claims (3)

  1. 車両に搭載され、複数個のタービンの内の排気マニホールドに近い少なくとも一つの高圧段側タービンと、該高圧段側タービン以外の低圧段側タービンと、前記高圧段側タービンをバイパスする排気バイパス通路が設けられ、該バイパス通路にはバイパス弁機構が設けられた、ターボ用のタービンを複数個有し、前記バイパス弁機構は、車両の発進時から一定速度に達するまでの間は、全閉して前記高圧段側タービンを作動させ、一定速度以上に達した場合には、半開して前記高圧段側タービンを完全に作動停止せずに、前記高圧段側タービンに加え前記低圧段側タービンを作動させ、その後に、半開から徐々に全開にして徐々に前記高圧段側タービンの作動を作動停止に移行させて、全開時以降は前記高圧段側タービンを作動停止して前記低圧段側タービンのみを作動させる多段過給式エンジンにおいて、
    前記バイパス弁機構は、上流側と下流側とを仕切る仕切り壁と該仕切り壁に弁座を有する少なくと一つの小径弁と少なくとも一つの大径弁を備えて形成され、前記小径弁は上流側から下流側に前記仕切り壁の弁座より離間して開弁し、前記大径弁は下流側から上流側に前記仕切り壁の弁座より離間して開弁すると共に、前記小径弁と前記大径弁を一つのアクチュエータにより、リンク機構を介して開閉弁操作することを特徴とする多段過給式ターボエンジン。
  2. 前記バイパス弁機構を制御する弁制御部は、車両が一定速度に達した場合に、前記高圧段側タービンに加え前記低圧段側タービンを作動させる際には、前記小径弁を開弁して前記バイパス弁機構を半開状態にして、前記高圧段側タービンを完全に作動停止せずに、前記高圧段側タービンに加え前記低圧段側タービンを作動させ、
    その後は、車両の更なる速度増加に応じて、前記大径弁を徐々に全開にして、徐々に前記高圧段側タービンの作動を作動停止に移行させ、
    移行完了時には、前記大径弁を全開させて前記バイパス弁機構を全開状態にして、排気ガスが前記高圧段側タービンを迂回するようにして、前記高圧段側タービンを作動停止して前記低圧段側タービンのみを作動させることを特徴とする請求項1記載の多段過給式ターボエンジン。
  3. 前駆アクチュエータとして、電動式のアクチュエータを用いることを特徴とする請求項1又は2記載の多段過給式ターボエンジン。
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