JP2008133495A - 交換品、真偽判定装置、交換品使用許可装置、真偽判定プログラム、交換品使用許可プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る交換品は、表面に中心線平均粗さRaが0.1μm以上1000μm以下である凹凸領域を有し、少なくとも該凹凸領域が体積率50%以上100%以下の非晶質相を有する非晶質合金を含んで構成される非晶質合金部材が所定の領域に設けられている。
【選択図】図6
Description
一般式(1)において、MはFe、Co、Ni、Cu、Ti、Zr、及びHfのうちの1種または2種以上の元素を表す。TMは、Cr,Mo,Nb,Al,Sn,Bよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を1原子%以上必ず含み、残部が3族、4族、5族、6族、8族、9族、10族、及び11族に属する元素からなる遷移金属元素(但し、Cr、Mo、Nb、及び上記Mに適用した元素を除く)、ならびに13族、14族、及び15族に属する元素からなる典型元素(但し、Al,Sn,Bを除く)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。nは原子%を示し、5≦n≦50である。
一般式(2)において、M1は、鉄族に属する元素、白金族に属する元素、貴金属に属する元素、Al、Sn、Zn、Hf、及びZrよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。p、qは原子%を示し、50≦p≦65、2≦q≦20である。
一般式(3)において、M2は、鉄族に属する元素、白金族に属する元素、貴金属に属する元素、Cu、及びTiよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。s、t、uは各々原子%を示し、10≦s≦25、5≦t≦20、5≦u≦25、10≦t+u≦35である。
一般式(4)において、M3は、3族、4族、5族、及び6族に属する元素からなる遷移金属元素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M4は、Mn、Ru、Rh、Pd、Ga、Al、Ge、Si、B、Cのうちの何れか1種または2種以上の元素からなる。x、yは各々原子%を示し、2≦x≦35、5≦y≦30である。
一般式(5)において、M3は、3族、4族、5族、及び6族に属する元素からなる遷移金属元素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M4は、Mn、Ru、Rh、Pd、Ga、Al、Ge、Si、B、及びCのうちの何れか1種または2種以上の元素からなる。x、y、zは各々原子%を示し、2≦x≦35、5≦y≦30、0.1≦z≦0.7である。
一般式(6)において、M5は、3族に属する元素、5族に属する元素、6族に属する元素、鉄族に属する元素、白金族に属する元素、貴金属に属する元素、Cu、Ti、及びMnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M6は、Be、Zn、Al、Ga、B、C、及びNよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。a、b、cは、各々原子%を示し、30≦a≦70、15≦b≦65、1≦c≦30である。
一般式(7)において、M7は、Zr、Hf、鉄族に属する元素、白金族に属する元素からなる遷移金属元素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M8は、3族に属する元素、5族に属する元素、6族に属する元素、Al、Sn、Ge、Si、B、及びBeよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。i、j、kは各々原子%を示し、5≦i≦35、10≦j≦35、1≦k≦20である。
一般式(8)中、M1はZr及びHfから選ばれる1種又は2種の元素を示し、M2はNi、Cu、Fe、Co、Mn、Nb、Ti、V、Cr、Zn、Al及びGaよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、LnはY、La、Ce、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Yb及びMm(希土類元素の集合体であるミッシュメタル)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M3はBe、B、C、N及びOよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M4はTa、W及びMoよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M5はAu、Pt、Pd及びAgよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。a、b、c、d、e及びfはそれぞれ原子%で、25≦a≦85、15≦b≦75、0≦c≦30、0≦d≦30、0≦e≦15、0≦f≦15である。
一般式(9)中、LnはY、La、Ce、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Yb及びMmよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M6はTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta及びWよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M3はBe、B、C、N及びOよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、g、h及びiはそれぞれ原子%を示し、30≦g≦90、0<h≦55、0≦i≦10である。
一般式(10)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、pは原子%を示し、5≦p≦60である。
一般式(11)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M8はAl、Si及びCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。q及びrはそれぞれ原子%を示し、1≦q≦35、1≦r≦25である。
一般式(12)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M9はY、La、Ce、Nd、Sm及びMmよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。q及びsはそれぞれ原子%を示し、1≦q≦35、3≦s≦25である。
一般式(13)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、M8はAl、Si及びCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、M9はY、La、Ce、Nd、Sm及びMmよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示す。q、r及びsはそれぞれ原子%を示し、1≦q≦35、1≦r≦25、3≦s≦25である。
一般式(1)において、MはFe、Co、Ni、Cu、Ti、Zr、及びHfのうちの1種または2種以上の元素を表す。TMは、Cr,Mo,Nb,Al,Sn,Bよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を1原子%以上必ず含み、残部が3族、4族、5族、6族、8族、9族、10族、及び11族に属する元素からなる遷移金属元素(但し、Cr、Mo、Nb、及び上記Mに適用した元素を除く)、ならびに13族、14族、及び15族に属する元素からなる典型元素(但し、Al,Sn,Bを除く)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。nは原子%を示し、5≦n≦50である。
一般式(2)において、M1は、鉄族に属する元素、白金族に属する元素、貴金属に属する元素、Al、Sn、Zn、Hf、及びZrよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。p、qは原子%を示し、50≦p≦65、2≦q≦20である。
一般式(3)において、M2は、鉄族に属する元素、白金族に属する元素、貴金属に属する元素、Cu、及びTiよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。s、t、uは各々原子%を示し、10≦s≦25、5≦t≦20、5≦u≦25、10≦t+u≦35である。
一般式(4)において、M3は、3族、4族、5族、及び6族に属する元素からなる遷移金属元素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M4は、Mn、Ru、Rh、Pd、Ga、Al、Ge、Si、B、Cのうちの何れか1種または2種以上の元素からなる。x、yは各々原子%を示し、2≦x≦35、5≦y≦30である。
一般式(5)において、M3は、3族、4族、5族、及び6族に属する元素からなる遷移金属元素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M4は、Mn、Ru、Rh、Pd、Ga、Al、Ge、Si、B、及びCのうちの何れか1種または2種以上の元素からなる。x、y、zは各々原子%を示し、2≦x≦35、5≦y≦30、0.1≦z≦0.7である。
一般式(6)において、M5は、3族に属する元素、5族に属する元素、6族に属する元素、鉄族に属する元素、白金族に属する元素、貴金属に属する元素、Cu、Ti、及びMnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M6は、Be、Zn、Al、Ga、B、C、及びNよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。a、b、cは、各々原子%を示し、30≦a≦70、15≦b≦65、1≦c≦30である。
一般式(7)において、M7は、Zr、Hf、鉄族に属する元素、白金族に属する元素からなる遷移金属元素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M8は、3族に属する元素、5族に属する元素、6族に属する元素、Al、Sn、Ge、Si、B、及びBeよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。i、j、kは各々原子%を示し、5≦i≦35、10≦j≦35、1≦k≦20である。
一般式(8)中、M1はZr及びHfから選ばれる1種又は2種の元素を示し、M2はNi、Cu、Fe、Co、Mn、Nb、Ti、V、Cr、Zn、Al及びGaよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、LnはY、La、Ce、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Yb及びMm(希土類元素の集合体であるミッシュメタル)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M3はBe、B、C、N及びOよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M4はTa、W及びMoよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M5はAu、Pt、Pd及びAgよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。a、b、c、d、e及びfはそれぞれ原子%で、25≦a≦85、15≦b≦75、0≦c≦30、0≦d≦30、0≦e≦15、0≦f≦15である。
一般式(8−a)の非晶質合金は、M2元素がZrまたはHfと共存するために、混合エンタルピーが負で大きく、アモルファス形成能が良いという特性を有する。
この非晶質合金のように、上記一般式(8−a)の合金に希土類元素を添加することによりアモルファスの熱的安定性が向上する。
一般式(8−d) M1 aM2 bLncM3 d
これら一般式(8−c)及び一般式(8−d)に示す非晶質合金のように、原子半径の小さな元素M3(Be,B,C,N,O)でアモルファス構造中の隙間を埋めることによって、その構造が安定化し、非晶質合金のアモルファス形成能が向上する。
一般式(8−f) M1 aM2 bLncM4 e
一般式(8−g) M1 aM2 bM3 dM4 e
一般式(8−h) M1 aM2 bLncM3 dM4 e
これら一般式(8−e)〜一般式(8−h)に示す非晶質合金のように、高融点金属M4(Ta,W,Mo)を添加した場合、非晶質合金のアモルファス形成能に影響を与えずに耐熱性、耐食性が向上する。
一般式(8−j) M1 aM2 bLncM5 f
一般式(8−k) M1 aM2 bM3 dM5 f
一般式(8−l) M1 aM2 bLncM3 dM5 f
一般式(8−m) M1 aM2 bM4 eM5 f
一般式(8−n) M1 aM2 bLncM4 eM5 f
一般式(8−o) M1 aM2 bM3 dM4 eM5 f
一般式(8−p) M1 aM2 bLncM3 dM4 eM5 f
これらの貴金属M5(Au,Pt,Pd,Ag)を含んだ非晶質合金の場合、結晶化が起きても脆くならないという特性を有する。
一般式(9)中、LnはY、La、Ce、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Yb及びMmよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M6はTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta及びWよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M3はBe、B、C、N及びOよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、g、h及びiはそれぞれ原子%を示し、30≦g≦90、0<h≦55、0≦i≦10である。
一般式(9−a)の非晶質合金は、混合エンタルピーが負で大きく、アモルファス形成能が良い。
一般式(9−b)の非晶質合金においては、原子半径の小さな元素M3(Be,B,C,N,O)でアモルファス構造中の隙間を埋めることによって、その構造が安定化し、アモルファス形成能が向上する。
一般式(10)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、pは原子%を示し、5≦p≦60である。
一般式(11)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M8はAl、Si及びCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。q及びrはそれぞれ原子%を示し、1≦q≦35、1≦r≦25である。
一般式(13) Mg100-q-r-sM7 qM8 rM9 s
一般式(12)及び一般式(13)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、M8はAl、Si及びCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、M9はY、La、Ce、Nd、Sm及びMmよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示す。q、r及びsはそれぞれ原子%を示し、1≦q≦35、1≦r≦25、3≦s≦25である。
次のステップ109では、ステップ107で求めた相関値の最大値が閾値以上で、かつステップ108で演算したノーマライズド・スコアが閾値以上か否か判定する。
―中心線平均粗さの測定―
JIS B 0651の方法に基づき、非晶質合金部材の表面の凹凸領域について、JIS−B−0601に規定される測定長さ12.5mm、カットオフ値2.5mmで測定した時の中心線平均粗さを、三次元表面粗さ測定器(SE−30K、小坂研究所社製)を使用して測定した。
(実施例1)
[鋳造用金型の作製]
鋳造用金型として、SKD61からなる、図2(A)に示す形状の鋳造用金型20を用意した。
40mm×20mmの凹凸形状領域24Aを形成した。この凹凸形状領域24Aの中心線平均粗さRaを計測したところ、中心線平均粗さRa=3.0μmであった。
上記メモリ86に登録した基準登録情報は144個であり、この144個の基準登録情報と、真偽判定対象の非晶質合金部材70枚各々上の144箇所各々の照合領域を読み取ることによって得られる判定対象特徴情報各々と、に基づいて真偽判定を行った。
上記メモリ86に登録した基準登録情報144個の内の任意の1個を、基準登録情報としてメモリ86に残し、その他の143個の基準登録情報はメモリ86から削除した。
・読取部14による読取りの階調を8ビットグレイスケール
・基準領域のサイズ:32ドット×32ドット
・照合領域のサイズ:64ドット×64ドット
・相関値の最大値の閾値:0.3
・相関値の最大値のノーマライズド・スコアの閾値:5
・光源30B:白色LED
・撮像素子32B:CCD
(実施例2)
実施例1において、非晶質合金部材を構成する非晶質合金として、
一般式(1) M100−nTMn、の組成を有する合金として、
Fe44Ni28Si4B20Nb4の組成を有する合金を、1400℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
実施例1において、非晶質合金部材を構成する非晶質合金として、
一般式(2) CupTiqM1100-p-qの組成を有する合金として、
Cu60Ti10Zr30の組成を有する合金を、1200℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
実施例1において、非晶質合金部材を構成する非晶質合金として、
一般式(3) Ni100-s-t-u Nbs(Zr, Hf)t M2uの組成を有する合金として
Ni51Nb20Zr9Ti9Co8Cu3の組成を有する合金を、1300℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
実施例1において、非晶質合金部材を構成する非晶質合金として、
一般式(4) Fe100-x-yM3xM4yの組成を有する合金として、
Fe70B20Nb6Si4の組成を有する合金を、1400℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
実施例1において、非晶質合金部材を構成する非晶質合金として、
一般式(5) (Fe1-z(Co, Ni)z) 100-x-yM3xM4yの組成を有する合金として、Fe44Ni28Si4B20Nb4の組成を有する合金を、1400℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
実施例1において、非晶質合金部材を構成する非晶質合金として、
一般式(7) Ti100-i-j-kCuiM7jM8kの組成を有する合金として、
Ti50Cu20Zr4Ni20Si4B2の組成を有する合金を、1200℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
実施例1において、非晶質合金部材を構成する非晶質合金として、
一般式(8) M1 aM2 bLncM3 dM4 eM5 fの組成を有する合金として、
Zr65Pd10Cu10Al15の組成を有する合金を、1200℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
実施例1において、非晶質合金部材を構成する非晶質合金として、
一般式(9) Al100-g-h-iLngM6 hM3 iの組成を有する合金として、
Al20La65Cu7.5Ni3.8CO3.7の組成を有する合金を、700℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
実施例1において、非晶質合金部材を構成する非晶質合金として
一般式(12) Mg100-q-sM7 qM9 sの組成を有する合金として、
Mg65Cu25Y10の組成を有する合金を、700℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
実施例1において、非晶質合金部材を構成する非晶質合金として
一般式(13) Mg100-q-r-sM7 qM8 rM9 sの組成を有する合金として、
Mg65Y10Cu20Al5の組成を有する合金を、700℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
(実施例12)
実施例1において、鋳造用金型20の凹部24に、四角錐状のダイヤモンド針(明石製作所社製、商品名:微小硬度計MVK−EIII)を用いて、ダイヤモンド針により鋳造用金型20に押付けることによって、鋳造用金型20の凹部24に複数の圧痕を形成することにより、鋳造用金型20に凹凸形状領域を形成した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
実施例1において、下記鋳造用金型を用いた以外は、実施例1と同様にして非晶質合金部材を作成し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
鋳造用金型として、高速度工具鋼(ハイス鋼:SKH51)からなる、図2(A)に示す形状の鋳造用金型20を用意した。
実施例1で用いた鋳造用金型20に換えて、凹部24を鏡面加工(Ra=0.01μm)された鋳造用金型20を用い、実施例8で用いた溶湯を用いて非晶質合金基板を作製した。
・非晶質合金基板を、この非晶質合金基板を構成する非晶質合金のガラス転移温度(Tg)410℃以上であり、この非晶質合金の結晶化温度(Tx)490℃未満である、420℃、450℃にそれぞれ加熱。
・鍛造用金型20から非晶質合金基板への圧力:10MPa
・圧力印加時間:加熱温度420℃、450℃に対して、それぞれ15分、2分以内。
(比較例1)
実施例1において、非晶質合金部材を構成する材料として、非晶質合金に換えて、鋳造用アルミ合金ADC12を、700℃で溶融することにより溶湯を調整した以外は、実施例1と同様にして凹凸領域の形成された非晶質合金部材を作製し、実施例1と同様にして真偽判定テストを行った。
14 読取部
18 判定部
20 鋳造用金型
34 非晶質合金部材
34A 凹凸領域
36 シート
60 鍛造用金型
82 制御部
90 使用許可部
92 交換品使用許可装置
94 交換品
94A トナーカートリッジ
Claims (15)
- 表面に中心線平均粗さRaが0.1μm以上1000μm以下である凹凸領域を有し、少なくとも該凹凸領域が体積率50%以上100%以下の非晶質相を有する非晶質合金を含んで構成される非晶質合金部材が所定の領域に設けられている交換品。
- 前記凹凸領域の中心線平均粗さRaが0.1μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の交換品。
- 前記非晶質合金は、Zr系非晶質合金、Hf系非晶質合金、Fe系非晶質合金、Co系非晶質合金、Ni系非晶質合金、Ti系非晶質合金、Cu系非晶質合金、Au系非晶質合金、及びLa系非晶質合金から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の交換品。
- 前記非晶質合金は、下記一般式(1)〜一般式(7)から選択される少なくとも1種の組成を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の交換品。
一般式(1) M100-nTMn
一般式(1)において、MはFe、Co、Ni、Cu、Ti、Zr、及びHfのうちの1種または2種以上の元素を表す。TMは、Cr,Mo,Nb,Al,Sn,Bよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を1原子%以上必ず含み、残部が3族、4族、5族、6族、8族、9族、10族、及び11族に属する元素からなる遷移金属元素(但し、Cr、Mo、Nb、及び上記Mに適用した元素を除く)、ならびに13族、14族、及び15族に属する元素からなる典型元素(但し、Al,Sn,Bを除く)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。nは原子%を示し、5≦n≦50である。
一般式(2) CupTiqM1100-p-q
一般式(2)において、M1は、鉄族に属する元素、白金族に属する元素、貴金属に属する元素、Al、Sn、Zn、Hf、及びZrよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。p、qは原子%を示し、50≦p≦65、2≦q≦20である。
一般式(3) Ni100-s-t-u Nbs(Zr, Hf)t M2u
一般式(3)において、M2は、鉄族に属する元素、白金族に属する元素、貴金属に属する元素、Cu、及びTiよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。s、t、uは各々原子%を示し、10≦s≦25、5≦t≦20、5≦u≦25、10≦t+u≦35である。
一般式(4) Fe100-x-yM3xM4y
一般式(4)において、M3は、3族、4族、5族、及び6族に属する元素からなる遷移金属元素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M4は、Mn、Ru、Rh、Pd、Ga、Al、Ge、Si、B、Cのうちの何れか1種または2種以上の元素からなる。x、yは各々原子%を示し、2≦x≦35、5≦y≦30である。
一般式(5) (Fe1-z(Co, Ni)z)100-x-yM3xM4y
一般式(5)において、M3は、3族、4族、5族、及び6族に属する元素からなる遷移金属元素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M4は、Mn、Ru、Rh、Pd、Ga、Al、Ge、Si、B、及びCのうちの何れか1種または2種以上の元素からなる。x、y、zは各々原子%を示し、2≦x≦35、5≦y≦30、0.1≦z≦0.7である。
一般式(6) (Zr,Hf)aM5bM6c
一般式(6)において、M5は、3族に属する元素、5族に属する元素、6族に属する元素、鉄族に属する元素、白金族に属する元素、貴金属に属する元素、Cu、Ti、及びMnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M6は、Be、Zn、Al、Ga、B、C、及びNよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。a、b、cは、各々原子%を示し、30≦a≦70、15≦b≦65、1≦c≦30である。
一般式(7) Ti100-i-j-kCuiM7jM8k
一般式(7)において、M7は、Zr、Hf、鉄族に属する元素、白金族に属する元素からなる遷移金属元素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。M8は、3族に属する元素、5族に属する元素、6族に属する元素、Al、Sn、Ge、Si、B、及びBeよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。i、j、kは各々原子%を示し、5≦i≦35、10≦j≦35、1≦k≦20である。 - 前記非晶質合金は、下記一般式(8)〜一般式(13)から選択される少なくとも1種の組成を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の交換品。
一般式(8) M1 aM2 bLncM3 dM4 eM5 f
一般式(8)中、M1はZr及びHfから選ばれる1種又は2種の元素を示し、M2はNi、Cu、Fe、Co、Mn、Nb、Ti、V、Cr、Zn、Al及びGaよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、LnはY、La、Ce、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Yb及びMm(希土類元素の集合体であるミッシュメタル)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M3はBe、B、C、N及びOよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M4はTa、W及びMoよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M5はAu、Pt、Pd及びAgよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。a、b、c、d、e及びfはそれぞれ原子%で、25≦a≦85、15≦b≦75、0≦c≦30、0≦d≦30、0≦e≦15、0≦f≦15である。
一般式(9) Al100-g-h-iLngM6 hM3 i
一般式(9)中、LnはY、La、Ce、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Yb及びMmよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M6はTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta及びWよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M3はBe、B、C、N及びOよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、g、h及びiはそれぞれ原子%を示し、30≦g≦90、0<h≦55、0≦i≦10である。
一般式(10) Mg100-pM7 p
一般式(10)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、pは原子%を示し、5≦p≦60である。
一般式(11) Mg100-q-rM7 qM8 r
一般式(11)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M8はAl、Si及びCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。q及びrはそれぞれ原子%を示し、1≦q≦35、1≦r≦25である。
一般式(12) Mg100-q-sM7 qM9 s
一般式(12)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表し、M9はY、La、Ce、Nd、Sm及びMmよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を表す。q及びsはそれぞれ原子%を示し、1≦q≦35、3≦s≦25である。
一般式(13) Mg100-q-r-sM7 qM8 rM9 s
一般式(13)中、M7はCu、Ni、Sn及びZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、M8はAl、Si及びCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示し、M9はY、La、Ce、Nd、Sm及びMmよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を示す。q、r及びsはそれぞれ原子%を示し、1≦q≦35、1≦r≦25、3≦s≦25である。 - 真偽判定基準となる、表面に凹凸領域を有する部材の、該凹凸領域の特徴を示す基準特徴情報を予め記憶する記憶手段と、
真偽判定対象となる、表面に凹凸領域を有する部材が設けられた交換品から、該凹凸領域の特徴を示す判定対象特徴情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段によって読み取られた前記判定対象特徴情報と、前記基準特徴情報と、を比較し、比較結果に基づいて前記交換品が真正な交換品か否かを判定する判定手段と、
を備えた真偽判定装置。 - 前記部材は、表面に中心線平均粗さRaが0.1μm以上1000μm以下である凹凸領域を有すると共に少なくとも該凹凸領域が体積率50%以上100%以下の非晶質相を有する非晶質合金を含んで構成される非晶質合金部材である請求項6に記載の真偽判定装置。
- 前記記憶手段に記憶される前記基準特徴情報を、上位装置から取得する取得手段を更に備えた請求項6又は請求項7に記載の真偽判定装置。
- 前記部材は、前記交換品から剥離されることにより破壊される請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載の真偽判定装置。
- 前記部材と前記交換品との接着強度が前記部材の引張強度よりも強い請求項9に記載の真偽判定装置。
- 請求項6乃至請求項10の何れか1項に記載の真偽判定装置と、
前記真偽判定装置により、前記交換品が真正な交換品と判定された場合に、該交換品の使用を許可するように前記交換品が使用される装置を制御する制御手段と、
を備えた交換品使用許可装置。 - 真偽判定基準となる、表面に凹凸領域を有する部材の、該凹凸領域の特徴を示す基準特徴情報を予め記憶する記憶ステップと、
真偽判定対象となる、表面に凹凸領域を有する部材が設けられた交換品から、該凹凸領域の特徴を示す判定対象特徴情報を読み取る読取ステップと、
前記読取ステップによって読み取られた前記判定対象特徴情報と、前記基準特徴情報と、を比較し、比較結果に基づいて前記交換品が真正な交換品か否かを判定する判定ステップと、
を有する処理をコンピュータに実行させる真偽判定プログラム。 - 前記部材は、表面に中心線平均粗さRaが0.1μm以上1000μm以下である凹凸領域を有すると共に少なくとも該凹凸領域が体積率50%以上100%以下の非晶質相を有する非晶質合金を含んで構成される非晶質合金部材である請求項13に記載の真偽判定プログラム。
- 真偽判定基準となる、表面に凹凸領域を有する部材の、該凹凸領域の特徴を示す基準特徴情報を予め記憶する記憶ステップと、
真偽判定対象となる、表面に凹凸領域を有する部材が設けられた交換品から、該凹凸領域の特徴を示す判定対象特徴情報を読み取る読取ステップと、
前記読取ステップによって読み取られた前記判定対象特徴情報と、前記基準特徴情報と、を比較し、比較結果に基づいて前記交換品が真正な交換品か否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより、前記交換品が真正な交換品と判定された場合に、該交換品の使用を許可するように前記交換品が使用される装置を制御する制御ステップと、
を有する処理をコンピュータに実行させる交換品使用許可プログラム。 - 前記部材は、表面に中心線平均粗さRaが0.1μm以上1000μm以下である凹凸領域を有すると共に少なくとも該凹凸領域が体積率50%以上100%以下の非晶質相を有する非晶質合金を含んで構成される非晶質合金部材である請求項14に記載の交換品使用許可プログラム。
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