JP2008132808A - セキュリティ表示機能を備えたマップランプ - Google Patents

Abstract

【課題】車両内の電装機器用の表示部として個々に配置されていた表示部の、表示部品個数を低減し、車両製造原価を低減した車両を提供する。
【解決手段】マップランプのスイッチ操作部内の発光ダイオードを、無警戒状態ではスイッチ操作表示部として使用し、警戒状態ではセキュリティ表示部として使用する。
【選択図】図１

Description

本発明は、セキュリティ表示機能を備えたマップランプに関する。

車両のセキュリティ装置とは、車両或は車両内の備品の盗難防止を目的とする装置であり、例えば、特許文献１、特許文献２、特許文献３のようなものが知られており、何れも盗難の警報を行う手段として、ホーンによる警戒音の発生、及び発光装置による表示を備えている。

この発光装置による表示は、盗難を試みる者に対して警戒感を与えるためのものであり、普通、例えば図５のように、ヒーターコントロールパネルなどの車両室内パネルに配置されるか、又は、特許文献２、特許文献３に示されるように、発光装置を備えた警報器本体が、運転席又は助手席の前方上方のサンバイザ（日よけ）に固定される。

これら発光装置による表示は、発光ダイオードを使用するのが普通であるが、発光ダイオードを点灯させるためには、回路素子として、発光ダイオード（ＬＥＤ）本体、抵抗、及び保護用ダイオードが必要であり、その他、ＬＥＤホルダー、ＬＥＤレンズ等が発光部位ごとに必要であるため、発光部位が多くなればなるほど、車両製造原価が上がるという問題がある。

一方、車両内装の最近の傾向として、図２、図３のように、マップランプにスイッチの操作状態を表示する表示部を付けたものが増えてきている。

また、マップランプに、車室内用監視カメラ、侵入センサーなどを組み込むことも行われるが、セキュリティ表示部は車両室内パネルや警報器本体に搭載されるなど、機能集約は不十分である。

特開平９−３０１１２８号公報 特開２００３−０９５０６９号公報 特開２００３−１０４１７３号公報

本発明は、車載マップランプ内へセキュリティ表示部を取り込むことにより機能の集約化を行い、１つの表示部を、車両使用状態によって機能を使い分け、車両内の電装機器用の表示部として個々に配置されていた表示部の、表示部品個数を低減し、車両製造原価を低減した車両を提供することを目的としている。

請求項１に記載の発明によれば、車両内天井部に設置されるマップランプであって、所定の装置の作動操作を行うスイッチ操作部と、前記スイッチの操作状態を表示する少なくとも２色を表示可能な光源を備えた表示部と、前記表示部光源を、前記所定の装置の作動操作スイッチを操作した場合には第１の色で点灯し、セキュリティ装置が作動した場合には第２の色で点滅させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする、マップランプが提供される。

すなわち、請求項１の発明では、マップランプ内の発光ダイオードを、車両運転中及び駐車時のドアロックがアンロックの状態（無警戒状態）ではスイッチ操作表示部として使用し、駐車時のドアロックオン状態（警戒状態）ではセキュリティ装置の作動表示部として使用する車載マップランプが提供される。

請求項１に記載の発明によれば、車載マップランプ内へセキュリティ表示部を取り込むことにより機能の集約化を行い、１つの表示部を、車両使用状態によって機能を使い分け、従来車両内の電装機器用の表示部として個々に配置されていた表示部の、表示部品個数を低減し、車両製造原価を低減した車両を提供するという効果を奏する。

以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。

図５は、従来の車両室内パネルに設けられたセキュリティ表示部の１例で、図５では、ヒーターコントロールパネルにセキュリティ表示部が設けられており、警戒状態では、この表示部が例えば赤色に点滅して、侵入を試みる者に対して警戒感を与える。

図６は、従来の車両室内パネルのセキュリティ表示部（図５参照）用の回路構成であり、ＥＣＵから電源供給（ＰＷＭ制御）されることにより点滅を行う。セキュリティ表示部の作動モードとしては、駐車時のドアロックオンの状態では、＋Ｂがオン、ＡＣＣがオフ、ＩＧがオフの警戒状態となり、ＥＣＵから電源供給（ＰＷＭ制御）がされ、発光ダイオードが点滅する。発光ダイオードは、普通、赤色が使用される。

図７は、従来のマップランプ内における、ドアスイッチの操作状態を表示する表示部用の回路構成であり、’ＤＯＯＲ’スイッチ（図２、図３参照）をオンにすると、符号３のスイッチが入力され、この入力をＩＣが読み込み、発光ダイオード駆動用トランジスタ（Ｔｒ１）を作動させる。車両運転中、あるいは駐車時でもドアロックがアンロック状態の場合には、＋Ｂがオン、ＡＣＣがオン又はＩＧがオンの状態となり、’ＤＯＯＲ’スイッチをオンにすると、Ｔｒ１が作動し、発光ダイオードを点灯させる。符号３のスイッチ入力がされなければ、ＩＣは、ゼロ出力をし、表示部は点灯しない。図７中、Ｉ／Ｆは、車両の使用状態（＋Ｂ、ＡＣＣ、ＩＧ）をＩＣで読み込むための、１２Ｖ→５Ｖ変換のインターフェイス回路である。表示部用の発光ダイオードは、緑色やアンバー色が使われるのが普通である。

図１は、本発明の１実施例による回路構成であり、符号１は、１パッケージ内に、３色（赤、緑、青）のＬＥＤが入っている三原色ＬＥＤである。ＩＣは、車両の使用状態をＡＣＣ、ＩＧの状態で判断し、制御を行う、制御部である。駐車時のドアロックオンの状態では、＋Ｂがオン、ＡＣＣがオフ、ＩＧがオフの警戒状態となる。即ち、ＩＣは、ＡＣＣがオフ且つＩＧがオフの場合は、警戒状態と判断し、Ｔｒ１をオフにする（ゼロ出力をする）。この時、接続されているＥＣＵがＰＷＭ制御を行い、赤色ＬＥＤが点滅状態となる。ＡＣＣがオン又はＩＧがオンの場合には、ＩＣは車両使用状態と判断し、’ＤＯＯＲ’スイッチをオンにすると、符号３のスイッチ入力がされ、Ｔｒ１に５Ｖを印加し、緑色ＬＥＤを点灯させる。符号３のスイッチ入力がされなければ、ＩＣは、ゼロ出力をし、緑色ＬＥＤは点灯しない。

図２及び図３は、従来のマップランプの実施例を示す。マップランプ内にドアスイッチの操作状態を表示する表示部が設けられ、車両運転中、あるいは駐車時でもドアロックがアンロック状態の場合には、ドアスイッチをオンにすると、表示部が例えば緑色に点灯する。図１の説明及び後述する図４の説明で述べるように、本発明の効果により、本発明のセキュリティ表示機能を備えたマップランプの実施例においても、表示部の点灯、点滅以外の外観は、図２又は図３と略同一である。

図４は、例えば図２のマップランプ内の、’ＤＯＯＲ’スイッチ及び表示部の断面図であり、符号４１は、’ＤＯＯＲ’スイッチ本体（図２では符号２３）、符号４２は、発光ダイオード（ＬＥＤ）、符号４３は、ＬＥＤレンズ（図２では符号２１の外部から見える部分）、符号４４は、ＬＥＤホルダー、符号４５は、プリント基板である。従って、’ＤＯＯＲ’スイッチ及び表示部では、表示部用発光ダイオード４２を、緑色又はアンバー色等の単色から、三原色（赤、緑、青）ＬＥＤに交換するのみで、マップランプ内の発光部を、セキュリティ表示用、及びスイッチ操作表示用とすることが可能となる。ここで、三原色（赤、緑、青）ＬＥＤとは、３色が１パッケージ内に入っているＬＥＤをいう。

本発明の他の実施例では、１パッケージに３色のＬＥＤが入った三原色ＬＥＤの代わりに、赤色ＬＥＤと緑色ＬＥＤの単色のものを１個ずつ使用することも可能である。

本発明の１実施例による回路構成であり、本発明をマップランプに適用した場合の、実施形態の概略構成を説明する回路図である。 ドアスイッチがオンにされた状態を示すスイッチ操作表示部を設けた、従来のマップランプの１例を示す図である。 スイッチがオンにされた状態を示すスイッチ操作表示部を設けた、従来の他のマップランプの１例を示す図である。 図２のマップランプ内の、’ＤＯＯＲ’スイッチ及び表示部の概略構成を説明する断面図である。 従来の車両室内ヒーターコントロールパネルに配置された、セキュリティ表示部を示す図である。 従来の車両室内パネルのセキュリティ表示部の、表示用回路の、概略構成を説明する回路図である。 従来のマップランプ内におけるドアスイッチのスイッチ操作表示をする表示部の、表示用回路の、概略構成を説明する回路図である。

符号の説明

１ 三原色ＬＥＤ
３ マップランプのドアスイッチ
２０ マップランプ
２１ ドアスイッチ操作表示部
２２ ランプ
２３ ドアスイッチ
３０ マップランプ
３１ ドアスイッチ操作表示部
３２ ランプ
３３ ドアスイッチ
４０ マップランプのドアスイッチ
４１ ドアスイッチ本体
４２ 発光ダイオード（ＬＥＤ）
４３ ＬＥＤレンズ
４４ ＬＥＤホルダー
４５ プリント基板
５０ ヒーターコントロールパネル
５１ セキュリティ表示部

Claims (1)

1. 車両内天井部に設置されるマップランプであって、
   所定の装置の作動操作を行うスイッチ操作部と、
   前記スイッチの操作状態を表示する少なくとも２色を表示可能な光源を備えた表示部と、
   前記表示部光源を、前記所定の装置の作動操作スイッチを操作した場合には第１の色で点灯し、セキュリティ装置が作動した場合には第２の色で点滅させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする、
   マップランプ。

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