JP2008130336A - 面光源装置及びこれを備えた誘導灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】導光板全体の輝度の低下を抑制しつつ、導光板の明るさのむらを低減できるとともに、導光板の中央部の輝度を向上できる面光源装置を提供する。
【解決手段】面光源装置は、光源部と、この光源部に対向して配置された導光板21を具備する。光源部は縦列配置された複数個のLED1〜LED22を有する。導光板21は、各LEDからの光が入射する入射面23、及びこの入射面から入射した光が出射される出射面24を有する。LED列の中央部でのLED相互の間隔を、LED列の両端部でのLED相互の間隔より狭くする。LED列に対応して延びている入射面23の長手方向中央部とこれに対向したLED列の中央部との間の距離Dを、入射面23の長手方向両端部とこれに対向したLED列の両端部との間の距離Eより短くしたことを特徴としている。
【選択図】 図4
【解決手段】面光源装置は、光源部と、この光源部に対向して配置された導光板21を具備する。光源部は縦列配置された複数個のLED1〜LED22を有する。導光板21は、各LEDからの光が入射する入射面23、及びこの入射面から入射した光が出射される出射面24を有する。LED列の中央部でのLED相互の間隔を、LED列の両端部でのLED相互の間隔より狭くする。LED列に対応して延びている入射面23の長手方向中央部とこれに対向したLED列の中央部との間の距離Dを、入射面23の長手方向両端部とこれに対向したLED列の両端部との間の距離Eより短くしたことを特徴としている。
【選択図】 図4
Description
本発明は、複数個のLED(発光ダイオード)と導光板とを備える面光源装置、及びこの装置を備えて避難誘導の表示を行う誘導灯に関する。
従来、誘導灯などに使用される面光源装置では、複数個のLEDが発した光を導光板に入射させてこの導光板内部を全反射させながら伝播させ、伝播途中で導光板の表裏面に設けられたドットパターンにより散乱させて導光板から出射させ、その出射光で導光板に重ねられた表示板の図柄を照明している。この種の面光源装置は、LED基板を導光板の入光面から離してこの面と平行に配置し、この基板に入光面と対向する複数個のLEDを縦列配置にして、つまり、一定間隔で一列に並べて実装している(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−265813号公報(段落0002−0020、図1−図10)
LEDの光の出射方向は定まっているので、その光は導光板の入光面に有効に入射させ易い。この反面、一列に並んだ複数個のLEDが導光板の入光面に近付く程、導光板の入光端部において、LEDの直下に対向した部位がより明るくなり易いので、入光端部に明るさのむらを生じる。そのため、導光板の入光端部が視認される場合に入光端部の輝度むらが目立つので好ましくない。
ところで、引用文献1の特に図7に示されるように一定間隔で並べられた複数個のLEDと導光板の入光面との間に比較的大きな空間距離を確保している構成では、既述のような導光板の入光端部での明るさのむらを抑制できる。しかしながら、空間距離が長いほど、各LEDから入光面への入射光量が減少する。従って、引用文献1のように複数個のLEDが実装されたLED基板をこれと平行な導光板の入光面から距離を開けて配置した構成では、導光板全体の明るさが低下する。そのため、導光板の表示面に要求される平均輝度を得る上では、LEDへの投入電力を増やすなどの対策が必要となる等不利である。
特許文献1の図5に示すように導光板の厚み方向に稜線が延びるプリズム列を入光面に設ければ、このプリズム列で入光端部への入射光を散乱させて入光端部での明るさのむらを緩和できる。しかし、この対策では、プリズム列が各種の誘導灯の種類毎に設計仕様が異なるので、導光板を製造する上で不利である。それだけではなく、これらプリズム列をなす個々のプリズム部は極めて微細であるので、面精度を正確に保証でき難い。面精度が正確でない場合には、適正な散乱が得られず、その結果として、導光板の導光特性が低下して導光板全体の輝度均整度が低下するおそれがある。
特許文献1に記載のドットパターンの密度を、入光端部において、LEDの直下では粗く、隣接するLED間では密にする設計とする場合には、入光端部での明るさのむらを緩和できる。しかし、この対策では十分ではない。その上、各種の誘導灯の種類毎に設計仕様が異なる点で導光板の製造上不利である。
又、特許文献1に記載された誘導灯では、その導光板の入光面と複数個のLEDの配置の関係により、表示板に対してバックライトとなる導光板の各部の輝度が均一となる。しかし、面光源の各部の輝度が実際に均一であっても、人間の視覚上は、表示の中央部が暗くその周囲が明るく視認される。この点を改善することは、誘導灯の表示を視認させやすくする上で好ましいが、そのような配慮は特許文献1には記載されてない。
本発明の目的は、複数個のLEDの配置に基づく、導光板全体の輝度の低下と導光板の明るさのむらを低減できるとともに、導光板の中央部の輝度を向上できる面光源装置及びこれを備えた誘導灯を提供することにある。
請求項1に係る発明の面光源装置は、縦列配置された複数個のLEDを有する光源部と;この光源部に対向して配置され、前記各LEDからの光が入射する入射面、及びこの入射面に連なり前記入射面から入射した光が出射される出射面を有した導光板;とを具備し、前記LEDの列の中央部でのLED相互の間隔を前記LED列の両端部でのLED相互の間隔より狭くし、前記LED列に対応して延びている前記入射面の長手方向中央部とこれに対向した前記LED列の中央部との間の距離を、前記入射面の長手方向両端部とこれに対向した前記LED列の両端部との間の距離より短くしたことを特徴としている。
この発明及び以下の発明で、LEDは、砲弾形LEDでもSMD(Surface Mount Device)形LEDでもよく、白色発光するLEDを用いることが好ましい。この発明及び以下の発明で、「前記LEDの列の中央部でのLED相互の間隔を前記LED列の両端部でのLED相互の間隔より狭くし」とは、LED列の中央部と端部に夫々複数個配設されたLED相互の間隔の相対関係を指しており、例えばLED列の両端から中央に行くに従って隣接したLED相互の間隔が次第に狭くなる形態、又はLED列の両端部に配設された複数個のLED相互の間隔Aが同じで、かつ、LED列の中央部に配設された複数個のLED相互の間隔Bも同じであるが、間隔A>間隔Bの関係にある形態を含んでいる。
この発明及び以下の発明で、「前記LED列に対応して延びている前記入射面の長手方向中央部とこれに対向した前記LED列の中央部との間の距離を、前記入射面の長手方向両端部とこれに対向した前記LED列の両端部との間の距離より短くする」には、複数個のLEDが実装されたLED基板と導光板の入射面と内の少なくとも一方を、湾曲面又は折れ曲がった面で形成するとともに、この面と平行でない平面又は湾曲面或いは折れ曲がった面で他方を形成することにより実現できる。なお、その結果として、前記入射面の長手方向両端部とこれに対向した前記LED列の両端部との間の距離は、前記入射面の長手方向中央部とこれに対向した前記LED列の中央部との間の距離より長くなる
請求項1の発明の面光源装置で、LED列の中央部に配設された複数個のLEDが発した光は、導光板の厚み及び光の導光方向に直交する方向で導光板の中央部において入射面を通って導光板内に入射する。この場合、LED列の中央部に配設されたLED相互の間隔がLED列の端部に配設されたLED相互の間隔より狭いので、LED列の中央部に配設されたLEDと入射面の長手方向中央部との間の距離が短いにも拘わらず、導光面の長手方向中央部に対応する導光板の中央部位での明るさのむらを低減できる。これとともに、LED列の中央部に配設されたLED相互の間隔が狭いことと相まって、これらLEDと入射面の長手方向中央部との間の距離が短いので、前記中央部位への入射光量を増やすことができる。
請求項1の発明の面光源装置で、LED列の中央部に配設された複数個のLEDが発した光は、導光板の厚み及び光の導光方向に直交する方向で導光板の中央部において入射面を通って導光板内に入射する。この場合、LED列の中央部に配設されたLED相互の間隔がLED列の端部に配設されたLED相互の間隔より狭いので、LED列の中央部に配設されたLEDと入射面の長手方向中央部との間の距離が短いにも拘わらず、導光面の長手方向中央部に対応する導光板の中央部位での明るさのむらを低減できる。これとともに、LED列の中央部に配設されたLED相互の間隔が狭いことと相まって、これらLEDと入射面の長手方向中央部との間の距離が短いので、前記中央部位への入射光量を増やすことができる。
又、LED列の両端部に夫々配設された複数個のLEDが発した光は、導光板の厚み及び光の導光方向に直交する方向で導光板の両端部において入射面を通って導光板内に入射する。この場合、LED列の端部に配設された複数個のLED相互の間隔がLED列の中央部に配設されたLED相互の間隔より広いにも拘らず、LED列の端部に配設されたLEDと入射面の長手方向端部との間の距離が長いので、入光面の長手方向端部に対応する導光板の端部側部位での明るさのむらを低減できる。又、入射面の長手方向端部への入射光量は、この端部に対向するLEDと前記入射面の長手方向端部の間の距離に応じて減少するが、既述のように入射面の長手方向中央部への入射光量が増やされているので、導光板の平均輝度の低下が抑制されるのみならず、導光板の中央部の輝度を向上できる。
従って、この請求項1の発明の面光源装置によれば、複数個のLEDの配置に基づく、導光板全体の輝度の低下と導光板の明るさのむらを低減できるとともに、導光板の中央部の輝度を向上できる。
請求項2に係る発明の面光源装置は、前記導光板に前記入射面の長手方向に沿うように光を入射させる側部LEDを備えたことを特徴としている。
この発明では、側部LEDから発して導光板に入射された光が、入射面の長手方向に沿うように伝播して進行するので、特に、LED列の端部に配設された複数個のLEDの配設間隔に基づく導光板の明るさのむらをより確実に低減できる。
請求項3に係る発明の誘導灯は、点灯装置及びバッテリーが内蔵された灯具本体と;この灯具本体に取付けられた請求項1又は2に記載の面光源装置と;避難誘導のための図柄を有して前記面光源装置の導光板の出射面に被着された表示部材と;を具備したことを特徴としている。
この発明では、請求項1又は2に記載の面光源装置を備えるので、複数個のLEDの配置に基づく、導光板全体の輝度の低下と導光板の明るさのむらを低減できるとともに、導光板の中央部の輝度を向上できる。そして、このような面光源装置の導光板をバックライトとして用いているので、導光板の出射面から出射される光で表示部材を照らして避難誘導のための図柄を明るく表示できる。
請求項1,2に係る発明の面光源装置によれば、複数個のLEDの配置に基づく、導光板全体の輝度の低下と導光板の明るさのむらを低減できるとともに、導光板の中央部の輝度を向上できる。
請求項3に係る発明の誘導灯によれば、避難誘導のための図柄を照らして表示するバックライトとして用いる導光板において、複数個のLEDの配置に基づく、導光板全体の輝度の低下と導光板の明るさのむらを低減できるとともに、導光板の中央部の輝度を向上できる。
図1〜図4を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1〜図3中符号1は表示装置例えば誘導灯を示している。図2に示すように誘導灯1は、灯具本体2と、点灯装置3、バッテリー9、端子台10、面光源装置6と、及び表示部材7を備えている。
灯具本体2は例えば正面が開放された四角形の箱からなる。図2中符号2bは灯具本体2をその設置箇所に固定するねじ等の固定部品が通される固定孔を示している。灯具本体2には点灯装置3が内蔵されている。点灯装置3の下部にバッテリー9が組み込まれ、点灯装置3の上部に端子台10が組み込まれている。点灯装置3に灯具本体2の裏面壁に開けられた通孔2aを通って引き込まれる図示しない電源線が接続される。点灯装置3は、端子台10に接続された図示しない電線を介して面光源装置6への給電を担っている。バッテリー9は、その交換時に灯具本体2の底壁に開閉可能に設けられた蓋8を開けた状態で、点灯装置3のバッテリー収容部3aに対して出し入れされる。
面光源装置6は光源部11と導光板21を備えている。図1に示すように面光源装置6は灯具本体2の開放された正面を塞いで灯具本体2に装着されている。
光源部11は、ホルダ12に支持されるとともに、図2及び図3に示すようにLED基板13、複数個例えば22個のLED(発光ダイオード)1〜LED22を有している。ホルダ12は、アルミニウム合金製であって、LED1〜LED22から伝わる熱を灯具本体2の外部に放出する放熱部材を兼ねている。このホルダ12の前壁は、導光板21の上端部からなる入光端部21aを、灯具本体2の正面側から覆うカバー部12aとして用いられている。カバー部12aの内面は、LED1〜LED22の光を反射して導光板21に効率よく入射させるために、銀色を呈する反射面とするとよい。
LED基板13は真っ直ぐに伸びた細長いプリント基板で作られている。LED基板13はホルダ12の内側に絶縁して熱伝導可能に取付けられている。
LED1〜LED22にはパワーLEDが使用されている。これらLED1〜LED22はLED基板13にこの基板13の長手方向に一列に並べて配置されている。この縦列配置によりLED基板13上に形成されたLED列において、図4に示すようにLED列の中央部でのLED相互の間隔は、LED列の両端部でのLED相互の間隔より狭くなっている。
この場合、LED列の中央部に複数個のLED1〜LED8が配置され、この中央部の左隣りに位置するLED列の一端部に複数個のLED9〜LED15が配置され、前記中央部の左隣りに位置するLED列の他端部に複数個のLED6〜LED22が配置されている。そして、図4においてLED基板13の左半分に並べられたLED4〜LED1及びLED9〜LED15の並びでの隣接したLED相互の間隔(隣接するLEDの中心間の距離)は、LED基板13の長手方向中央に近いほど次第に狭く、この逆にLED基板13の左端13aに近いほど次第に広くしてある。同様に、図4においてLED基板13の右半分に並べられたLED5〜LED8及びLED16〜LED22の並びでの隣接したLED相互の間隔(隣接するLEDの中心間の距離)は、LED基板13の長手方向中央に近いほど次第に狭く、この逆にLED基板13の右端13bに近いほど次第に広くしてある。更に、LED基板13の中央に配置されたLED4とLED5との相互間隔は最も狭くしてある。
従って、LED列の中央部でのLED相互の間隔は、LED列の両端部でのLED相互の間隔より狭いとともに、この逆にLED列の両端部でのLED相互の間隔はLED列の中央部でのLED相互の間隔より広くなっている。これにより、LED列の中央部に配置されたLED1〜LED8の配設密度は、LED列の左端部に配置されたLED9〜LED15の配設密度、及びLED列の右端部に配置されたLED16〜LED22の配設密度より高くなっている。
導光板21は、透光性材料例えば透明なアクリル樹脂や透明なポリカーボネイト樹脂で形成されていて、その幅寸法(左右両端面間の寸法)はLED基板13の全長よりやや大きい。導光板21は、その上面からなる入射面23及び正面からなる出射面24を有している。この導光板21は入射面23を各LED1〜LED22に対向させてホルダ12と組み合わされている。
導光板21の例えば上端部からなる入光端部21aは複数例えば二つの角を有して上向きに折れ曲がった凸状をなしている。このため、入光端部21aの上面をなす入射面23は、前記二つの角間の水平部23aと、この水平部23aの両側に連続した二つの斜状部23b、23cとで形成されている。この入射面23は、LED列とは平行ではないが、導光板21の幅方向と同方向にLED列に対応して延びている。入射面23の水平部23aは、導光板21の幅方向に関して中央部に位置し、かつ、略25%の領域を占めて形成されている。左右の斜状部23b、23cは、導光板21の幅方向に関して前記中央部の左側と右側に位置し、かつ、略37%の領域を占めて形成されている。なお、図3に示すように入光端部21aの正面(前面)はこれに重なるホルダ12のカバー部12aで覆い隠される。
LED基板13に実装されたLED1〜LED22と入射面23との位置関係は、以下のように設定されている。
すなわち、入射面23の長手方向中央部(具体的には水平部23a)とこれに対向したLED列の中央部との間の距離Dは、入射面23の長手方向両端部(具体的には斜状部23b、23c)とこれに対向したLED列の両端部との間の距離Eより短い。この逆に、入射面23の長手方向両端部(具体的には斜状部23b、23c)とこれに対向したLED列の両端部との間の距離Eは、入射面23の長手方向中央部(具体的には水平部23a)とこれに対向したLED列の中央部との間の距離Dより長い。なお、LED列の中央部に配設されたLED1〜LED8の先端は水平部23aに接していてもいなくてもよい。
出射面24は入射面23に対して略直角に連続して設けられている。この出射面24には光を散乱して出射させる拡散部(図示しない)が設けられている。拡散部は例えばドットパターンで形成されている。このドットパターンは任意のパターンに設定できる。なお、出射面24と対向する導光板21の裏面に反射層を設けて、出射される光の量を増やしてもよい。
前記表示部材7は、透光性材料により例えばシート状に形成されて、出射面24に被着されている。図1及び図2に示すように表示部材7は避難誘導のための図柄7a(なお、図柄以外の部位との識別を容易にするために図柄7aには斜線を付してある。)を有している。
誘導灯1はその面光源装置6の光源部11に常時通電して使用され、停電時にはバッテリー9の電力で光源部11への給電がなされる。光源部11への給電により、複数個のLED1〜LED22が発光するので、表示部材7に対するバックライトとして導光板21が用いられる。
つまり、LED列の中央部に配設された複数個のLED1〜LED8から下向きに放出された光は、導光板21の厚み及び光の導光方向に直交する方向で導光板21の中央部において入射面23の水平部23aを通って導光板21内に入射する。これとともに、LED列の両端部に夫々配設された複数個のLED9〜LED15、LED16〜LED22から夫々下向きに放出された光は、導光板21の厚み及び光の導光方向に直交する方向で導光板21の両端部において入射面23の斜状部23b、23cを通って導光板21内に入射する。こうして導光板21に入射した光は、導光板内部を全反射しながら導光板21の下方に向けて伝播し、この伝播途中で導光板21の出射面24に設けられたドットパターンにより散乱されて導光板21外に出射される。それにより、導光板21の出射面24から出射される光で表示部材7が照らされるので、避難誘導のための図柄7aを明るく表示できる。
ところで、複数個のLED1〜LED8とこれに対向した入射面23の水平部23aとの間の距離Dは短いので、入光端部21aにおいてLED1〜LED8の直下に対向した部位は明るくなるが、入光端部21aでの明暗は以下の理由で低減できる。
つまり、直線状をなしたLED列の中央部に配設された複数個のLED1〜LED8相互の間隔は、LED列の端部に配設された複数個のLED9〜LED15相互の間隔、及びLED16〜LED22相互の間隔より夫々狭く設定されている。それにより、LED1〜LED8の直下に対向せずにかつ隣接するLED間に対向した入光端部21aの狭い部位に、入光端部21aの水平部23aにLED1〜LED8から入射した光が波及する。したがって、この狭い部位が、LED1〜LED8の直下明るい部位に対して相対的に暗くなることが抑制される。
そして、LED列の端部に配設された複数個のLED9〜LED15相互の間隔、及びLED16〜LED22相互の間隔は、LED列の中央部に配設された複数個のLED1〜LED8相互の間隔より広いが、これらLED9〜LED22と入射面23の長手方向端部をなす斜状部23b、23cとの間の距離Eは長い。この長い空間距離により、導光板21の入光端部21aの内でLED列の長手方向端部に対応する端部側部位での明るさのむらを低減できる。
従って、入光端部21aでの明暗を低減でき、この入光端部21aの高さF(図4参照)を低くできる。そのため、複数個のLED1〜LED22に基づく明暗が目立たずに表示部材7の大きさに適合する領域を有する導光板21の高さG(図4参照)を短くでき、それに伴い面光源装置6及びこれを備えた誘導灯1の高さを小さくすることが可能である。
入射面23の長手方向端部への入射光量は、この端部に対向するLED9〜LED22と入射面23の長手方向端部をなした斜状部23b、23cの間の距離Eに応じて多少減少する。しかし、LED列の中央部に配設された複数個のLED1〜LED8相互の間隔が狭いことと相まって、これらLED1〜LED8と入射面23の長手方向中央部との間の距離が短いので、導光板21の幅方向中央部位への入射光量が増加されている。これにより、導光板21及びこれにより照らされる表示部材7の平均輝度の低下を抑制できる。
ちなみに、LED1〜LED8相互の間隔が6mm以下の設定であるとき、この配設間隔に基づく入光端部21aでの明暗を目立たなくするのに必要な空間距離、正確にはLED1〜LED8の先端と水平部23aとの間の距離は最低1mmである。そして、1mmの空間距離での入射光量の低下は、LED1〜LED8の先端を入射面23の水平部23aに接触させた場合の約1〜2%と小さい。その上、LED1〜LED8の配設密度が高いので、より多量の光を水平部23aに入射させることができる。したがって、LED9〜LED22からの入射面23への入射光量が減っているにも拘らず、トータルでの入射光量の低下は、全てのLED1〜LED22の先端を入射面23に接触させた場合の約3〜4%に止めることができた。
しかも、既述のように配設密度が高いLED1〜LED8から発した光が、導光板21の幅方向中央部に効率よく入射するので、導光板21の幅方向中央部の輝度を向上できる。これにより、導光板21の幅方向中央部が左右両側の部位より暗く視認されることを防止できるとともに、誘導灯1の表示面に必要とされる平均輝度を得やすくなって、表示部材7の図柄7aを視認させく提供できる。
図5〜図8は夫々異なる本発明の他の実施形態を示している。これらの実施形態は、光LED基板13に実装された複数個のLEDと導光板21の入射面23との関係が第1実施形態とは異なり、それ以外は図示されない部分を含めて第1実施形態と同じである。このため、以下の説明において、第1実施形態と同じ部分には同一符号を付して説明を省略する。
図5に示した本発明の第2実施形態では、導光板21の入射面23が、上側に凸となる円弧状の面で形成されている。この点以外は第1実施形態と同じである。したがって、第2実施形態は、第1実施形態で説明したと同様な理由により、複数個のLED1〜LED22の配置に基づく、導光板21全体の輝度の低下と導光板21の入光端部21aでの明るさのむらを低減できるとともに、導光板21の中央部の輝度を向上できる。
図6に示した本発明の第3実施形態では、導光板21の入射面23全体が水平面で形成されている。LED基板13は、複数例えば二つの角を有して下側に凸となるように折れ曲がっていて、二つの角間の水平部13cと、この水平部13cの両側に連続した二つの斜状部13d、13eとで形成されている。そして、水平部13cの下面にLED1〜LED8が高い密度で実装され、水平部13cの左側に連続した斜状部13dの下面にLED9〜LED15が低い密度で実装され、同様に水平部13cの右側に連続した斜状部13eの下面にLED16〜LED22が低い密度で実装されている。これにより、複数個のLED1〜LED8とこれらに対向した入射面23との間の距離Dを短くするとともに、複数個のLED9〜LED22とこれらに対向した入射面23との間の距離Eを前記距離Dより長くしている。
以上説明した点以外は第1実施形態と同じである。したがって、この第3実施形態は、第1実施形態で説明したと同様な理由により、複数個のLED1〜LED22の配置に基づく、導光板21全体の輝度の低下と導光板21の入光端部21aでの明るさのむらを低減できるとともに、導光板21の中央部の輝度を向上できる。
図7に示した本発明の第4実施形態では、導光板21の入射面23全体が水平面で形成されている。LED基板13は下側に凸となるように湾曲されている。このLED基板13の長手方向中央部の下面にLED1〜LED8が高い密度で実装され、中央部の左側に連続したLED基板13の長手方向一端部の下面にLED9〜LED15が低い密度で実装され、同様に前記中央部の右側に連続したLED基板13の長手方向他端部の下面にLED16〜LED22が低い密度で実装されている。これにより、複数個のLED1〜LED8とこれらに対向した入射面23との間の距離Dを短くするとともに、複数個のLED9〜LED22とこれらに対向した入射面23との間の距離Eを前記距離Dより長くしている。
以上説明した点以外は第1実施形態と同じである。したがって、この第4実施形態は、第1実施形態で説明したと同様な理由により、複数個のLED1〜LED22の配置に基づく、導光板21全体の輝度の低下と導光板21の入光端部21aでの明るさのむらを低減できるとともに、導光板21の中央部の輝度を向上できる。
図8に示した本発明の第5実施形態では、LED基板13がその長手方向の中央で上向きに凸となるように曲げられていて、その下面に複数個のLED1〜LED22が縦列配置つまり一列に並べて配置されている。導光板21の入射面23は、その長手方向の中央で上向きに凸となるように曲がっていて、左側の斜状部23dと右側の斜状部23eにより形成されている。そして、LED基板13の曲げ角度は入射面23の曲げ角度より大きい。それにより、LED基板13と入射面23とは平行ではなく設けられて、複数個のLED1〜LED8と、これらに対向した入射面23との間の距離Dを短くするとともに、複数個のLED9〜LED22とこれらに対向した入射面23との間の距離Eを前記距離Dより長くしている。
以上説明した点以外は第1実施形態と同じである。したがって、この第5実施形態は、第1実施形態で説明したと同様な理由により、複数個のLED1〜LED22の配置に基づく、導光板21全体の輝度の低下と導光板21の入光端部21aでの明るさのむらを低減できるとともに、導光板21の中央部の輝度を向上できる。しかも、第5実施形態では、斜状部23dに入射した光と、斜状部23eに入射した光とが導光板21の幅方向中央部で交差しながら導光板21内を伝播するので、導光板21の幅方向中央部の輝度をより向上できる。
図9は本発明の第6実施形態を示している。この実施形態は、光LED基板13に実装された複数個のLEDと導光板21の入射面23との関係が第2実施形態とは異なり、それ以外は図示されない部分を含めて第2実施形態と同じである。このため、以下の説明において、第2実施形態と同じ部分には同一符号を付して説明を省略する。
第6実施形態では、LED基板13の長手方向両端に、導光板21の上端部の左右両端面に対向する折り曲げ端部13f、13gが設けられている。これらの折り曲げ端部13f、13gの夫々に側部LED14、15が取付けられている。側部LED14、15はLED1〜LED22と同じく白色発光をするものであって、導光板21の入光端部21aに入射面23に相当に光を入射させるために設けられている。更に、折り曲げ端部13f、13g及び側部LED14、15によって、面発光装置の長手方向の寸法が大きくならないようにするために、導光板21の上端部の左右両端部に逃げ溝16,17が形成され、これらの逃げ溝16,17内に側部LED14、15が配置されている。
以上説明した点以外は第2実施形態と同じである。したがって、この第6実施形態は、第2実施形態で説明したと同様な理由により、複数個のLED1〜LED22の配置に基づく、導光板21全体の輝度の低下と導光板21の入光端部21aでの明るさのむらを低減できるとともに、導光板21の中央部の輝度を向上できる。しかも、第6実施形態では、側部LED14、15から放出されて導光板21の入光端部21aに入射された光が、入射面23の長手方向に沿うように伝播して進行する。このため、導光板21の入光端部21aでの明るさのむらをより確実に低減できる。
なお、前記各実施形態で説明した請求項1,2に係る発明の面光源装置6は、その用途を誘導灯1に制約されるものではなく、各種表示装置のバックライト光源として用いることができる。
1…誘導灯、2…灯具本体、3…点灯装置、9…バッテリー、6…面光源装置、7…表示部材、7a…図柄、11…光源部、12…カバー部、13…LED基板、LED1〜LED22…LED(発光ダイオード)、14,15…側部LED、21…導光板、21a…導光板の入光端部、23…入射面、24…出射面、D,E…距離
Claims (3)
- 縦列配置された複数個のLEDを有する光源部と;この光源部に対向して配置され、前記各LEDからの光が入射する入射面、及びこの入射面から入射した光が出射される出射面を有した導光板;とを具備し、
前記LEDの列の中央部でのLED相互の間隔を前記LED列の両端部でのLED相互の間隔より狭くし、前記LED列に対応して延びている前記入射面の長手方向中央部とこれに対向した前記LED列の中央部との間の距離を、前記入射面の長手方向両端部とこれに対向した前記LED列の両端部との間の距離より短くしたことを特徴とする面光源装置。 - 前記導光板に前記入射面の長手方向に沿うように光を入射させる側部LEDを備えたことを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
- 点灯装置及びバッテリーが内蔵された灯具本体と;
この灯具本体に取付けられた請求項1又は2に記載の面光源装置と;
避難誘導のための図柄を有して前記面光源装置の導光板の出射面に被着された表示部材と;
を具備したことを特徴とする誘導灯。
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