JP2008129530A - 定着装置 - Google Patents

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Takashi Yamanaka
孝師 山中
Kimihide Tsukamoto
公秀 塚本
Tatsuya Shinkawa
達也 新川
Hiroshi Mukai
寛 向井
Kenichi Isomi
謙一 磯見
Yasuhiro Takai
康博 高井
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Abstract

【課題】特に高速機の画像形成装置に搭載される定着装置において、加熱ローラの端部からの熱伝搬や放熱を確実に阻止することで、ころがり軸受の保護、ひいては周辺部材の温度上昇の低減を図る。
【解決手段】加熱ローラ35の端部352と、ころがり軸受370の内輪部371との間に断熱ブッシュ360を配置し、ころがり軸受370の外輪部373とローラ保持フレーム390との間に断熱カラー380を配置する。断熱ブッシュ360は、ころがり軸受370の内輪部371に固定されて、加熱ローラ35と同期回転するように構成し、断熱カラー380は、ころがり軸受370の外輪部373に取り付けられて、ローラ保持フレーム390の嵌合穴391に嵌合固定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置における定着装置に係り、より詳細には、内部に発熱源が配置された加熱ローラと加圧ローラとを備え、前記ローラの端部がころがり軸受を介してローラ保持部材に保持された構造の定着装置に関する。
画像形成装置は、記録用紙上の未定着トナーを溶融・固着する定着装置を備えている。この種の定着装置では、加熱ローラと加圧ローラの圧接域(ニップ域)に記録用紙を挟み込んで搬送しつつ、加熱ローラと加圧ローラにより記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナーを加熱溶融し定着させる熱定着ローラ方式が多く用いられている。
このような定着装置における加熱手法は、加熱ローラの内部において、加熱ローラの軸線方向に並行に加熱手段(通常、ハロゲン方式を用いたヒータが多用される)を配置し、この加熱手段(以下、「ヒータ」という。)により、加熱ローラの表面温度を未定着トナーの溶融温度より高くなるように加熱するようになっている。具体的には、トナーの溶融温度が、150〜170℃程度であるので、加熱ローラの表面温度は、160〜200℃程度に加熱される。そのため、加熱ローラ内部(場合によってはさらに加圧ローラ内部)に配置されるヒータは、画像形成装置の総消費電力の60〜70%程度の消費電力に相当するヒータが用いられている。
一方、加熱ローラを回転可能に支持するため、加熱ローラの端部は、ころがり軸受を介してローラ保持フレームに保持された構造となっている。また、加熱ローラは、ヒータを内部で保持しつつその電力線を左右の端部から引き出す必要があり、さらに、内部のヒータと加熱ローラ内面とが接触することによるヒータの破壊を防止する必要がある。このような事情から、加熱ローラの端部は、その径を極端に細い形状とすることができない構造となっている。そのため、ヒータによって加熱された加熱ローラ表面の熱が、加熱ローラの端部からころがり軸受を介してローラ保持フレームに伝達することを防止するため、加熱ローラの端部ところがり軸受との間に、断熱性で熱膨張の少ないPOM(polyoxymethylene)樹脂等を用いた断熱ブッシュを配置した構造の定着装置が従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、従来の定着装置における加熱ローラの保持構造の一例を示しており、(a)は内部に1本のヒータを配置したもの、(b)は内部に2本のヒータを配置したものを示している。
図5(a)に示す保持構造では、内部に1本のヒータ310が配置された加熱ローラ300の端部301の芯金部分が若干絞り加工されており、この端部301が、リング状の断熱ブッシュ302を介してころがり軸受303の内輪部303aに固定されており、転動体であるボールベアリング(若しくはロールベアリング)303bを介して外輪部303cが、ローラ保持フレーム320に形成された嵌合穴321に嵌合固定された構造となっている。一方、図5(b)に示す保持構造も、加熱ローラ300の内部に2本のヒータ311,312が配置されており、加熱ローラ300の端部301が絞り加工されていないことを除けば、図5(a)に示した保持構造と全く同じである。
特開平04−274471号公報
ところで、従来の低速機の画像形成装置に搭載されている定着装置では、図5(a)に示すように、加熱ローラ300の内部に1本のヒータ310が配置されており、加熱ローラ300の端部301は、絞り加工によって小径となっていることが多い。このような低速機の画像形成装置に搭載されている定着装置では、加熱ローラ300の端部301ところがり軸受303との間に断熱ブッシュ302を配置することで、ヒータからの輻射熱によって加熱された加熱ローラ300の熱が、ころがり軸受303を介してローラ保持フレーム320や周辺部材に伝搬することを阻止することができていた。
しかし、近年、画像形成装置の多機能化(カラー化)、及び高速印字処理(100枚/分等)化に伴い、図5(b)に示すように、加熱ローラ300の内部に複数本(この例では2本)のヒータ311,312が配置されている定着装置では、図5(a)に示すような加熱ローラ300の端部301に極端な絞り部分を形成することができず、放熱現象を阻止する構造とすることが困難であった。また、高速機の画像形成装置に搭載されている定着装置では、単位時間当たりの印字処理枚数の増加に伴う加熱ローラ300の表面温度の低下に対応すべく消費電力の大きなヒータを用いる傾向にあり、このような傾向と上記した放熱現象を阻止しづらい構造とに起因して、種々の問題が発生していた。
すなわち、断熱ブッシュ302で阻止しきれない熱が、ころがり軸受302を介してローラ保持フレーム320へ伝搬し、ローラ保持フレーム320が加熱されることによる周辺部材の温度上昇や、加熱ローラの中央部からの直接的な放熱による周辺部材の温度上昇によって、周辺部材に種々の問題が発生していた。例えば、クリーニングユニットの廃トナーが搬送スクリューの熱によるトナー軟化で負荷が増大し、ブロッキング現象による詰り現象が発生していた。また、現像装置の現像槽内では、現像槽内温度の上昇によるトナーの攪拌性能の低下によってトナー帯電量の不足が発生していた。さらに、感光体では、熱による感光体感度の低下によって印字品位が低下する現象が発生していた。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、特に高速機の画像形成装置に搭載される定着装置において、加熱ローラの端部からの熱伝搬や放熱を確実に阻止することで、ころがり軸受の保護、ひいては周辺部材の温度上昇の低減を図った定着装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の定着装置は、内部に発熱源が配置された加熱ローラと加圧ローラとを備え、前記ローラの端部がころがり軸受を介してローラ保持部材に保持された構造の定着装置において、前記加熱ローラの端部と前記ころがり軸受との間に第1断熱部材が配置され、前記ころがり軸受と前記ローラ保持部材との間に第2断熱部材が配置されていることを特徴としている。また、前記加圧ローラの端部と前記ころがり軸受との間に第1断熱部材が配置され、前記ころがり軸受と前記ローラ保持部材との間に第2断熱部材が配置されていることを特徴としている。
すなわち、ころがり軸受の内輪部と外輪部の両方に断熱部材を配置することで、加熱ローラの端部に蓄積する熱が、ころがり軸受を介してローラ保持フレームに伝搬することを確実に阻止するとともに、加熱ローラの端部からの放熱も低減することが可能となる。また、これとは逆に、加熱ローラの中央部からの放熱で暖められたローラ保持フレームの熱が加熱ローラの端部に設けられているころがり軸受に伝搬することを、断熱カラーで阻止することができる。これにより、ころがり軸受への蓄熱による変形が抑えられ、加熱ローラの回転時にスムーズな回転が可能となる。
ここで、前記第1断熱部材は断熱ブッシュであり、前記第2断熱部材は断熱カラーである。また、前記断熱ブッシュは、前記ころがり軸受の内輪に固定されて、前記ローラと同期回転するようになっており、前記断熱カラーは、ころがり軸受の外輪に取り付けられて前記ローラ保持部材に固定されている。なお、前記ころがり軸受の転動体としては、ボールベアリングまたはローラベアリングのいずれのタイプでもよい。
本発明は上記のように構成したので、加熱ローラの回転に同期して回転するころがり軸受の転動体の温度上昇が低減され、加熱ローラの回転時にスムーズな回転が可能となり、定着工程を通過中の用紙の脈動を防止することができ、定着性能の向上を図ることができる。また、断熱ブッシュと断熱カラーの両方を用いて加熱ローラの断熱を行うため、加熱ローラからの放熱が低減でき、周辺部材の温度上昇を抑えることができる。これにより、周辺部材の温度上昇による悪影響を排除でき、印字品位の向上が図れるとともに、搬送用紙のジャムの発生を低減することができる。さらに、加熱ローラの中央部からの放熱で暖められたローラ保持フレームの熱が加熱ローラの端部に設けられているころがり軸受に伝搬することを断熱カラーで阻止することができるため、ころがり軸受への蓄熱による変形が防止され、加熱ローラの回転時にスムーズな回転が可能となる。これにより、定着工程を通過中の用紙が脈動することを防止することができ、定着性能の向上を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
−画像形成装置の全体説明−
図1は、本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す概略図である。
図1を参照して、まず画像形成装置の全体構成を説明する。
画像形成装置100は、原稿用紙から読取られた画像データを取得したり、或いは、外部から受信した画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像を記録用紙に形成するものであり、その構成を大別すると、原稿用紙搬送部(ADF)101、画像読取り部102、印字部103、記録用紙搬送部104、及び給紙部105からなる。
原稿用紙搬送部101では、少なくとも1枚の原稿用紙が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿用紙を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、この原稿用紙を画像読取り部102の原稿読取り窓102aに導いて通過させ、この原稿用紙を排紙トレイ12に排出する。
原稿読取り窓102aの上方には、CIS(Contact Image Sensor)13を配設している。このCIS13は、原稿読取り窓102aを原稿用紙が通過する際に、原稿用紙裏面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙裏面の画像を示す画像データを出力する。
また、画像読取り部102は、原稿用紙が原稿読取り窓102aを通過する際に、第1走査ユニット15のランプによって原稿用紙表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15,16のミラーによって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD(Charge Coupled Device)18上に結像する。CCD18は、原稿用紙表面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙表面の画像を示す画像データを出力する。
さらに、原稿用紙が画像読取り部102上面のプラテンガラス上に置かれた場合は、第1及び第2走査ユニット15,16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によってプラテンガラス上の原稿用紙表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15,16によって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD18上に結像する。
CIS13もしくはCCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路により各種の画像処理を施されてから、印刷部103に出力される。
印刷部103は、画像データによって示される原稿を用紙に記録するものであって、感光体ドラム21、帯電器22、光書込みユニット23、現像器24、転写ユニット25、クリーニングユニット26、及び定着装置27等を備えている。
感光体ドラム21は、一方向に回転しており、その表面をクリーニングユニット26によりクリーニングされてから、その表面を帯電器22により均一に帯電される。帯電器22は、チャージャー型のものであっても、感光体ドラム21に接触するローラ型やブラシ型のものであっても良い。
光書込みユニット23は、2つのレーザ照射部28a,28b、及び2つのミラー群29a,29bを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。この光書込みユニット23では、画像データを入力して、この画像データに応じたレーザ光を各レーザ照射部28a,28bからそれぞれ出射し、これらのレーザ光を各ミラー群29a,29b介して感光体ドラム21に照射して、均一に帯電された感光体ドラム21表面を露光し、感光体ドラム21表面に静電潜像を形成する。
この光書込みユニット23は、高速印字処理に対応するために2つのレーザ照射部28a,28bを備えた2ビーム方式を採用して、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減している。
なお、光書込ユニット23として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。
現像器24は、トナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム21表面に形成する。転写ユニット25は、感光体ドラム21表面のトナー像を用紙搬送部104により搬送されてきた記録用紙に転写する。定着装置27は、記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させる。この後、記録用紙は、用紙搬送部104により排紙トレイ47へと更に搬送されて排出される。また、クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収する。
ここで、転写ユニット25は、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33、及び弾性導電性ローラ34等を備えており、転写ベルト31を該各ローラ32〜34と他のローラに張架して回転させている。転写ベルト31は、所定の抵抗値(例えば、1×109〜1×1013Ω/cm)を有しており、その表面に載せられた記録用紙を搬送する。弾性導電性ローラ34は、転写ベルト31を介して感光体ドラム21表面に押し付けられており、転写ベルト31上の記録用紙を感光体ドラム21表面に押し付ける。この弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは逆極性の電界が印加されており、この逆極性の電界により感光体ドラム21表面のトナー像が転写ベルト31上の記録用紙に転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有している場合は、弾性導電性ローラ34に印加されている電界の極性が(+)極性にされる。
定着装置27は、加熱ローラ35及び加圧ローラ36を備えている。加熱ローラ35に対して加圧ローラ36が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ36の両端に図示しない加圧部材を配置している。加熱ローラ35と加圧ローラ36間の圧接域(ニップ域Nと称す)に記録用紙が搬送されて来ると、各ローラ35、36により記録用紙が搬送されつつ、記録用紙上の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙上に定着される。
用紙搬送部104は、記録用紙を搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43、反転搬送経路44a,44b、複数の分岐爪45、及び一対の排紙ローラ46等を備えている。
搬送経路43では、記録用紙を給紙部105から受け取り、記録用紙の先端がレジストローラ42に達するまで該記録用紙を搬送する。このときレジストローラ42を一時的に停止させているので、記録用紙の先端がレジストローラ42に達して当接し、記録用紙が撓む。この撓んだ記録用紙の弾性力により該記録用紙の先端をレジストローラ42と平行に揃える。この後、レジストローラ42の回転を開始して、レジストローラ42により記録用紙を印字部103の転写ユニット25へと搬送し、更に排紙ローラ46により記録用紙を排紙トレイ47へと搬送する。
レジストローラ42の停止及び回転は、レジストローラ42と駆動軸間のクラッチをオンオフに切り替えたり、レジストローラ42の駆動源であるモータをオンオフに切り替えてなされる。
また、記録用紙の裏面にも画像を記録する場合は、各分岐爪45を選択的に切替え、記録用紙を搬送経路43から反転搬送経路44bへと導き入れて、記録用紙の搬送を一旦停止させ、更に各分岐爪45を選択的に再度切替え、記録用紙を反転搬送経路44bから反転搬送経路44aへと導き入れて、記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙を反転搬送経路44aを通じて搬送経路43のレジストローラ42へと戻す。
このような記録用紙の搬送をスイッチバック搬送と称し、このスイッチバック搬送により記録用紙の表裏を反転させることができ、同時に記録用紙の先端及び後端も入れ替わる。従って、記録用紙が反転されて戻されると、記録用紙の後端がレジストローラ42に当接して、記録用紙の後端がレジストローラ42と平行に揃えられ、レジストローラ42により記録用紙がその後端から印字部103の転写ユニット25へと搬送されて、記録用紙の裏面に印字がなされ、定着装置27の各ローラ35,36間のニップ域により記録用紙裏面の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙の裏面に定着され、この後に排紙ローラ46により記録用紙が排紙トレイ47へと搬送される。
搬送経路43及び反転搬送経路44a,44bにおいては、記録用紙の位置等を検出するセンサーを各所に配置し、各センサーにより検出された記録用紙の位置に基づいて搬送ローラやレジストローラを駆動制御して、記録用紙の搬送及び位置決めを行っている。
給紙部105は、複数の給紙トレイ51を備えている。各給紙トレイ51は、記録用紙を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置100の下方に設けられている。また、各給紙トレイ51は、記録用紙を一枚ずつ引き出すためのピックアップローラ等を備えており、引き出した記録用紙を用紙搬送部104の搬送経路43へと送り出す。
画像形成装置100は、高速印字処理を目的としているため、各給紙トレイ51には、定型サイズの記録用紙を500〜1500枚収納可能な容積を確保している。
また、画像形成装置100の側面には、複数種の記録用紙を多量に収納可能な大容量給紙カセット(LCC)52、及び主として不定型サイズの記録用紙を供給するための手差しトレイ53を設けている。
排紙トレイ47は、手差しトレイ53とは反対側の側面に配置されている。この排紙トレイ47に代えて、排紙用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等々)や、複数段の排紙トレイをオプションとして配置することも可能な構成となっている。
このような画像形成装置100においては、印字処理速度を高速化して、使い勝手を向上させている。例えば、A4定型の記録用紙を用いる場合は、記録用紙の搬送速度を70枚/分(プロセス速度350mm/sec)に設定している。
定着装置27においては、記録用紙の搬送速度もしくはプロセス速度が高速になると、加熱ローラ35及び加圧ローラ36間のニップ域を通過する記録用紙に十分な熱量を与えることができなくなったり、各ローラ35,36の表面温度が低下する傾向にあり、これを放置しておくと、記録用紙上のトナー像の定着不良が発生する。
このため、定着装置27では、各ローラ35,36のいずれにもヒータを内蔵して、各ローラ35、36を加熱している。
−定着装置27のより詳細な説明−
図2は、定着装置27の全体を側方から見た概略断面図、図3は、加熱ローラ35をローラ軸線方向に沿って切断した状態を示す一部拡大した断面図、図4は、加熱ローラ35部分の側面図である。
この定着装置27では、加熱ローラ35、加圧ローラ36、加熱ローラ35表面の付着トナーを除去するクリーニングユニット26、及び各ローラ35,36の表面に設けられたそれぞれの剥離爪71,72を備えている。
クリーニングユニット26は、オイル(シリコンオイル)を含侵した薄い(100μm厚み前後)布からなるウェブシート61を巻き付けた送り出しローラ62と、このウェブシート61の先端を接続した巻き取りローラ63と、送り出しローラ62から巻き取りローラ63へと到るウェブシート61の搬送経路で該ウェブシート61にテンションを付与する複数のテンションローラ64と、送り出しローラ62と巻き取りローラ63間でウェブシート61を加熱ローラ35に圧接させる圧接ローラ65とを備えており、圧接ローラ65によりウェブシート61を加熱ローラ35表面に圧接して、加熱ローラ35表面に付着している残留トナーを拭きとり除去する。
各剥離爪71,72は、それぞれのローラ35,36の回転方向におけるニップ域Nよりも下流側に配置されている。これらの剥離爪71,72の根元付近が揺動自在もしくは弾性的に支持され、各剥離爪71,72の先端側が弾性部材によりそれぞれのローラ35,36側に付勢されて、各剥離爪71,72の先端近傍がそれぞれのローラ35,36表面に軽く圧接されている。記録用紙が各ローラ35,36のいずれかに巻き付いたときには、記録用紙の先端が各剥離爪71,72のいずれかの先端により剥離されて、記録用紙がローラ表面から剥がされる。これにより、記録用紙のジャムが防止される。
各ローラ35,36は、所定の押圧力(例えば600N)で互いに圧接されており、それらの間にニップ域Nを形成している。このニップ域Nの長さ(各ローラ35,36の回転方向に沿った長さ)は、例えば9mmに設定されている。各ローラ35,36は、規定の定着温度(例えば200℃)に加熱されながら回転し、ニップ域Nを通過する記録用紙上のトナー像を加熱溶融する。
加熱ローラ35は、芯金351の外表面に弾性層353を設け、この弾性層353の外表面に離型層354を形成してなる3層構造のローラである。芯金351には、例えば鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等が用いられる。また、弾性層353にはシリコンゴムが用いられ、離型層354にはPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂が用いられる。
加熱ローラ35内部(芯金の内部)には、該ローラ35を加熱する熱源のハロゲンヒータ37が設けられている。
ハロゲンヒータ37は、ローラ軸線方向中央部において記録用紙のセンタ基準に合わせてヒータを配置してなるメインヒータ37aと、このメインヒータ37aのローラ軸線方向両側にそれぞれヒータを配置してなる第1サブヒータ37bと、ローラ軸線方向の全長に渡ってヒータを配置してなる第2サブヒータ(瞬間通電用ヒータ)37cとを備えている。これらメインヒータ37a、第1サブヒータ37b及び第2サブヒータ37cは、ガラス管Gの内部にフィラメントFが収容されて構成されており、このフィラメントFは、上記したように、各ヒータ37a〜37cによって加熱すべき範囲に対応した部分が発熱箇所として形成されている。そして、図示しない制御回路からフィラメントFに通電されることによって、所定の発熱分布となるように発光して赤外線が放射され、加熱ローラ35の内周面を加熱するようになっている。すなわち、メインヒータ37a、第1サブヒータ37b及び第2サブヒータ37cは、制御回路によってそれぞれ独立に温度制御されている。なお、第2サブヒータ37cは、メインヒータ37aや第1サブヒータ37bに比較して、巻線密度が低くなっており、瞬間通電を行ったときの突入電流の発生が大きくなるように配慮されている。
加圧ローラ36も、加熱ローラ35と同様に、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等よりなる芯金、この芯金表面のシリコンゴム等の弾性層、更にその上のPFAやPTFE等の離型層からなる3層構造のローラである。そして、加圧ローラ36内部(芯金の内部)にも、該ローラ36を加熱するハロゲンヒータ38が設けられている。
また、加熱スーラ35の表面近傍には、サーミスタ56が配置されており、このサーミスタ56により加熱ローラ35の表面温度が検出される。
ここで、加熱ローラ35は、その軸をモータ及び動力伝達機構等(図示せず)により回転駆動されて、矢印Xで示す方向に回転される。加圧ローラ36は、加熱ローラ35に圧接されていることから矢印Yで示す方向に従動回転する。
また、サーミスタ56により検出された加熱ローラ35の表面温度に基づいて、加熱ローラ35及び加圧ローラ36の各ハロゲンヒータ37,38を制御し、加熱ローラ35及び加圧ローラ36の表面温度を調節する。これにより、各ローラの表面温度が適確に制御されて、記録用紙のトナー像を確実に定着することが可能になる。
上記構成の定着装置27において、芯金351の両端部352は、図3に示すように、若干絞り加工されており、この端部352が、リング状に形成された断熱ブッシュ360を介してころがり軸受370の内輪部371に固定されている。また、転動体であるボールベアリング(若しくはロールベアリング)372を介して外輪部373には、リング状に形成された断熱カラー380が外嵌固定されており、この断熱カラー380が、ローラ保持フレーム390に形成された嵌合穴391に嵌合固定されることによって、加熱ローラ35の端部352がローラ保持フレーム390に回転可能に支持された構造となっている。
すなわち、断熱ブッシュ360は、従来と同様、加熱ローラ35の端部352ところがり軸受370の内輪部371との間に配置することで、駆動回転する加熱ローラ35との接触距離、及びボールベアリング372との接触距離を充分に保ち、回転負荷を低減するボールベアリングの効果を充分に発揮できる構成となっている。
一方、断熱カラー380は、ころがり軸受370の外輪部373とローラ保持フレーム390との間に配置することで、加熱ローラ35の輻射熱が周辺部材に伝搬しないようにしている。すなわち、加熱ローラ35の端部352からの熱伝搬を、断熱ブッシュ360と、ころがり軸受370を介した断熱カラー380とで阻止することで、ローラ保持フレーム390の温度上昇を防止している。また逆に、加熱ローラ35の表面からの輻射熱により直接温められたローラ保持フレーム390の熱が、断熱カラー380で阻止され、ころがり軸受370に伝搬されることを防止することができる。
そして、この両作用によって、ころがり軸受370の温度上昇を抑えることが可能となり、加熱ローラ35の回転時にスムーズな回転が可能となるだけでなく、熱履歴を受けるころがり軸受370の耐久性の低下を防止することが可能となる。さらに、断熱部材を断熱ブッシュ360と断熱カラー380の2段階構成とすることで、加熱ローラ35からの輻射熱が画像形成装置内部に拡散することが少なくなり、定着装置27の内部で保持できることから、定着装置27内部の温度コントロールが容易となり、熱量の保持効率が向上することから省エネ効果も期待できるものである。
なお、断熱ブッシュ360及び断熱カラー380の材質としては、POM樹脂を用いることができる。例えば、POMを素材とした、熱膨張率:0.2kcal/m・h・℃、線膨張率(+20〜70℃):13×10-5cm/℃、引火温度:350℃、着火温度:450℃のジュラコン(ポリプラスチック株式会社の登録商標)を用いることが可能である。
また、上記実施形態では、本発明を加熱ローラ35に適用した場合について説明しているが、加圧ローラ36に適用してもよいことは当然である。
本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す概略図である。 定着装置を側方から見た概略断面図である。 加熱ローラをローラ軸線方向に沿って切断した状態を示す一部拡大した断面図である。 加熱ローラ部分の側面図である。 従来の定着装置における加熱ローラの保持構造の一例を示す概略断面であり、(a)は内部に1本のヒータを配置したもの、(b)は内部に2本のヒータを配置したものである。
符号の説明
21 感光体ドラム
22 帯電器
23 光書込みユニット
24 現像器
25 転写ユニット
26 クリーニングユニット
27 定着ユニット
35 加熱ローラ
36 加圧ローラ
37,38 ハロゲンヒータ
37a メインヒータ
37b 第1サブヒータ
37c 第2サブヒータ
41 搬送ローラ
42 レジストローラ
56 サーミスタ
61 ピックアップローラ
71,72 剥離爪
100 画像形成装置
101 原稿用紙搬送部
102 画像読取り部
103 印字部
104 記録用紙搬送部
105 給紙部
351 芯金
352 端部
353 弾性層
354 離型層
360 断熱ブッシュ
370 ころがり軸受
371 内輪部
372 ボールベアリング
373 外輪部
380 断熱カラー
390 ローラ保持フレーム
391 嵌合穴

Claims (6)

  1. 内部に発熱源が配置された加熱ローラと加圧ローラとを備え、前記ローラの端部がころがり軸受を介してローラ保持部材に保持された構造の定着装置において、
    前記加熱ローラの端部と前記ころがり軸受との間に第1断熱部材が配置され、前記ころがり軸受と前記ローラ保持部材との間に第2断熱部材が配置されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加圧ローラの端部と前記ころがり軸受との間に第1断熱部材が配置され、前記ころがり軸受と前記ローラ保持部材との間に第2断熱部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1断熱部材が断熱ブッシュであり、前記第2断熱部材が断熱カラーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記断熱ブッシュは、前記ころがり軸受の内輪部に固定されて、前記ローラと同期回転することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記断熱カラーは、前記ころがり軸受の外輪部に取り付けられて、前記ローラ保持部材に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  6. 前記ころがり軸受の転動体がボールベアリングまたはローラベアリングであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の定着装置。
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