JP2008128538A - 熱発生設備の冷却方法、および冷却装置 - Google Patents

熱発生設備の冷却方法、および冷却装置 Download PDF

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輝芳 高山
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Abstract

【課題】本発明は熱発生設備の冷却方法、および冷却装置に関し、例えばコンピュータのサーバルームのように熱源となる設備から発生する熱を効率良く、迅速かつ確実に冷却しようとするものである。
【解決手段】室内1に暖気Dまたは冷気Cを吹き出す暖房用および/または冷房用の空気調和手段2と、室内の床面3もしくは該床面近くの所望位置に設けた熱源となる設備4と、設備の直下の床面を除いて空気調和手段の吹出口2aから床下5に導入されるか、もしくは、外気6が床下に導入される床下空気7を床下から床上8へ送気可能となす多数の開口部9aを有する開口パネル9と、開口パネルの開口部9aを通じて床下空気を設備間の床面上の通路10に床下から床上へ吹き出すことにより設備から発生する熱を床下空気にて冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は熱発生設備の冷却方法、および冷却装置に関し、例えばコンピュータのサーバルームのように熱源となる設備から発生する熱を効率良く、迅速かつ確実に冷却しようとするものである。
従来、例えばCPU、UPS、サーバなどのコンピュータあるいはネットワークの本体部、あるいは照明器具における安定器等のOA機器等の発熱機器から発生する発熱を建物外に放出するようにした建物の廃熱構造として、複数階を備えた建物のうち各階または所定の階にOA機器などの発熱機器を収容するための機器収容ボックスと、この機器収容ボックスと連通し、該機器収容ボックス内の空気を前記建物の外に排気するための排気縦シャフトと、前記機器収容収容ボックスと連通し、該機器収容ボックス内に前記建物の外の空気を給気するための給気縦シャフトとを備え、発熱機器で生じた熱が機器収容ボックスから排気縦シャフトを通じて屋上階に設けた煙突から建物の外に排気されるとともに、機器収容ボックスに給気縦シャフトを通じて建物の外気が導入されるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、例えば居住空間を構成する壁、天井あるいは床面などにおける結露の発生防止と、当該居住空間に設置される家具などの什器類により滞留空気の生ずる余地を無くすことにより結露の発生を防止する結露の防止構造として、天井面に沿い、または天井裏にエアー流通間隙が設けられ、また、壁面に沿いまたは壁面内にエアー流通間隙が設けられ、さらに床面に沿い、または床下にエアー流通間隙を設けたことにより、エアー流通間隙の閉回路を構成し、この閉回路内に居住空間内のエアーを吹き入れ、または引き入れることによりエアーを循環して流通させることにより還流させ、天井、壁、床面の結露を防止するものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−336326号公報 特開平8−2261177号公報
特許文献1記載の上記従来の建物の廃熱構造では、例えばCPU、UPS、サーバなどのコンピュータあるいはネットワークの本体部、あるいは照明器具における安定器等のOA機器等の発熱機器から発生する発熱を建物外に放出するには、建物のうち各階または所定の階に機器収容ボックス内に収容されたOA機器などの発熱機器が発熱すると、この機器収容ボックスに各階層毎に連通された排気縦シャフト内を、発熱機器から発生される熱が暖められて上昇し、屋上階に設けた煙突から排気されるとともに、機器収容ボックスに給気縦シャフトを通じて地上階での建物の外気が導入されるものであった。ところが、特許文献1記載の上記従来の建物の廃熱構造では、廃熱構造自体が、建物に付帯するものなので、工事は大規模化し、工事費および設備費は多大であった。
しかも、特許文献1記載の上記従来の建物の廃熱構造では、OA機器などの発熱機器が発熱すると、各階層毎に設けられた機器収容ボックスに連通する給気縦シャフト内を暖められた熱が上昇され、廃熱が行われるが、各階層において各部屋から出る熱が給気縦シャフトに下層階から上層階に集約されて排気されて行くため、給気縦シャフトにおいて下層階よりも上層階の温度が高い熱気が溜まり易い。従って、下層階の各部屋に置かれたOA機器に比べて上層階の各部屋に置かれたOA機器が過熱による影響を受けて故障し易かったり、性能が低下し、誤作動することがあった。
また、特許文献1記載の上記従来の建物の廃熱構造では、建物の各階層毎に設けられた機器収容ボックスに連通する給気縦シャフトを通じて建物の屋上階に設けられた煙突からOA機器などの発熱機器から生ずる発熱が廃熱されるとともに、地上階から各階の機器収容ボックスに給気縦シャフトを通じて換気用の外気が導入されるものであるので、例えばコンピュータのサーバルームでは、数台乃至は十数台のサーバが各階毎に設置されている場合に、熱源となる各サーバから多量の熱が発生されるため、夏期等において、発熱機器に対して周囲の外気が高温になると、サーバルーム内の温度が一層、高温になることにより、サーバ自体が故障し易くなり、性能が低下したり、誤作動を防止する原因になっていた。
しかも、特許文献1記載の上記従来の建物の廃熱構造では、地上の下層階から建物の屋上階に設けた煙突までの給気縦シャフトの設置長さが長いので、エアーの移動距離が長くなり、屋上階の排気用の煙突に、サーバルームの熱発生設備から発生される熱を排気するために設けられた排気ファンは大容量の大型のものを必要としていた。このファンを駆動するためのモータには多大の消費電力を必要としていた。そして、従来、冷房用の空気調和機から吹き出される冷気やファンを何台も使用し、その風圧によりサーバを冷却していたが、多大の電力を消費し、不経済になっていた。
また、特許文献2に記載の上記従来の結露の防止構造は、居住空間を構成する天井面に沿い、または天井裏に設けられたエアー流通間隙と、壁面に沿い、または壁面内に設けられたエアー流通間隙と、さらに床面に沿い、または床下に設けられたエアー流通間隙とで構成される居住空間に形成される閉回路内にエアーを吹き入れ、または引き入れることにより循環して流通させ、天井、壁、床面の結露を防止するものであるので、居住空間からエアー流通隙間へ、また、エアー流通隙間から居住空間へのエアーの滞留を防止し、エアーを流通させるのには、必ずファン駆動によるエアーの強制的な吹き入れ、または引き入れが必要になる。
また、特許文献2に記載の上記従来の結露の防止構造は、例えば床下空気を床上に吹き入れるのに、ファン駆動による強制的な吹き入れ、または、引き入れ操作を必要とするものであった。即ち、床下から床上への床下空気の導入は、居住空間を仕切るように設置されている収納家具における台輪の内部空間と室内とに連通する孔を設けた構成により、エアー流通隙間に導入されたエアーを孔から一度、収納家具の台輪の内部空間にファンにより強制的に吹き入れるか、又は引き入れる。その後、台輪の側面に設けたエアー流通路を通じて居住空間に還流させることにより、床材に沿った面での結露を防止するものであった。そのため、床下空気を床上に吹き出すか、または、吹き上げるのに、複雑な流通経路になるので、床下空気の吹出時の風圧は弱まり、到達距離も短いものであった。そのため、エアー流通隙間の随所にエアーを強制的に流通させるためのファンが必要になるので、そのフアンを駆動するために多くの消費電力を必要とし、設備費が高額になっていた。
本発明は上記従来の欠点を解決し、コンピュータのサーバルームにおける、サーバのように熱源となる設備から発生される熱を効率良く、容易かつ確実に冷却が行え、しかも、構造は簡単で小規模な設備で済み、施工性は良く、しかも、消費電力や設備費が少額で済み、省エネルギー化を目指した熱発生設備の冷却方法、および冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、
室内に暖気または冷気を吹き出す暖房用および/または冷房用の空気調和手段と、
室内の床面もしくは該床面近くの所望位置に設けられた熱源となる設備と、
前記設備が設置された直下の床面を除いて前記空気調和手段の吹出口から床下に導入されるか、もしくは、外気が床下に導入される床下空気を床下から床上へ送気可能となす多数の開口部を有する開口パネルと、
前記開口パネルの前記開口部を通じて前記床下空気を前記設備間の床面上の通路に床下から床上へ吹き出すことにより前記設備から発生する熱を前記床下空気により冷却することを特徴とした。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、熱源となる設備を備える部屋が、コンピュータのサーバルームであることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の発明は、
室内に暖気または冷気を吹き出す暖房用および/または冷房用の空気調和手段と、
室内の床面もしくは該床面近くの所望位置に設けられた熱源となる設備と、
前記設備が設置された直下の床面を除いて前記空気調和手段の吹出口から床下に導入されるか、もしくは、外気が床下に導入される床下空気を床下から床上へ送気可能となす多数の開口部を有する開口パネルと、を備え、
前記開口パネルの前記開口部を通じて前記床下空気を前記設備間の床面上の通路に床下から床上へ吹き出すことにより前記設備から発生する熱を前記床下空気により冷却することを特徴とした。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3において、熱源となる設備を備える部屋が、コンピュータのサーバルームであることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項3または4において、前記床下空気の吹き出距離が床面から冷却をするために冷気を必要とする高さ1.8m程度であることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項3−5の何れかにおいて、前記開口パネルは、金属板に多数の開口部を設けたもの、スリットを縦若しくは横に多数設けたもの、および、傾斜したフィンを平行に多数設けた斜めスリットを有するものの何れかから選択されることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記開口パネルのフィンが、平面中央部では設置角度が略90°、該中央部から左右の側面部に近くなるのに応じて設置角度が略80°、略60°、略45°に緩傾斜に設けられる複数種を複数枚づつ配列することを特徴とした。
また、本発明の請求項8に記載の発明は、請求項3−7の何れかにおいて、前記開口パネルの何れかに送風ファンを付加することにより床下空気を床下から床上の前記通路に吹き出すことを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の発明は、請求項3−8の何れかにおいて、前記開口パネルは、開口部に対して開口度を調整可能に蓋体を設けるとか、または開口部を開閉可能に蓋体が設けられたことを特徴とした。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、室内に暖気または冷気を吹き出す暖房用および/または冷房用の空気調和手段と、室内の床面もしくは該床面近くの所望位置に設けられた熱源となる設備と、前記設備が設置された直下の床面を除いて前記空気調和手段の吹出口から床下に導入されるか、もしくは、外気が床下に導入される床下空気を床下から床上へ送気可能となす多数の開口部を有する開口パネルと、前記開口パネルの前記開口部を通じて前記床下空気を前記設備間の床面上の通路に床下から床上へ吹き出すことにより前記設備から発生する熱を前記床下空気により冷却することを特徴としたので、コンピュータのサーバルームにおける、サーバのように熱源となる設備から発生される熱を簡単なエアーの流通経路によって効率良く、冷却が容易かつ確実に行える。しかも、構造は簡単で小規模な設備で済み、施工が容易である。しかも、ファン等の設備を駆動するための消費電力や設備費が少額で済み、省エネルギー化が果たせる。
また、本発明の請求項2に記載の発明によれば、熱源となる設備を備える部屋が、コンピュータのサーバルームであることを特徴とするので、コンピュータのサーバルームにおける、サーバのように熱源となる設備から発生される熱を簡単なエアーの流通経路によって効率良く、冷却が容易かつ確実に行える。
また、本発明の請求項3に記載の発明によれば、室内に暖気または冷気を吹き出す暖房用および/または冷房用の空気調和手段と、室内の床面もしくは該床面近くの所望位置に設けられた熱源となる設備と、前記設備が設置された直下の床面を除いて前記空気調和手段の吹出口から床下に導入されるか、もしくは、外気が床下に導入される床下空気を床下から床上へ送気可能となす多数の開口部を有する開口パネルと、を備え、前記開口パネルの前記開口部を通じて前記床下空気を前記設備間の床面上の通路に床下から床上へ吹き出すことにより前記設備から発生する熱を前記床下空気により冷却することを特徴としたので、コンピュータのサーバルームにおける、サーバのように熱源となる設備から発生される熱を簡単なエアーの流通経路によって効率良く、冷却が容易かつ確実に行える。しかも、構造は簡単で小規模な設備で済み、施工は容易である。さらに、ファン等の設備を駆動するためのモータの消費電力や設備費が少額で済み、省エネルギー化が果たせる。
また、本発明の請求項4に記載の発明によれば、熱源となる設備を備える部屋が、コンピュータのサーバルームであることを特徴とするので、コンピュータのサーバルームにおける、サーバのように熱源となる設備から発生される熱を簡単なエアーの流通経路によって効率良く、冷却が容易かつ確実に行える。
また、本発明の請求項5に記載の発明によれば、前記床下空気の吹き出距離が床面から冷却をするために冷気を必要とする高さ1.8m程度であることを特徴とするので、コンピュータのサーバルームにおける、サーバのように熱源となる設備から発生される熱を簡単なエアーの流通経路によって床下から床上に導入される床下空気を利用して効率良く、冷却が容易かつ確実に行える。
また、本発明の請求項6に記載の発明によれば、前記開口パネルは、金属板に多数の開口部を設けたもの、スリットを縦若しくは横に多数設けたもの、および、傾斜したフィンを平行に多数設けた斜めスリットを有するものの何れかから選択されることを特徴とするので、コンピュータのサーバルームにおける、サーバのように熱源となる設備から発生される熱を簡単なエアーの流通経路によって床下から床上に導入される床下空気を利用して効率良く、冷却が容易かつ確実に行える。また、開口パネルは、構造簡単で製作、および組み付けは容易である。
また、本発明の請求項7に記載の発明によれば、前記開口パネルのフィンが、平面中央部では設置角度が略90°、該中央部から左右の側面部に近くなるのに応じて設置角度が略80°、略60°、略45°に緩傾斜に設けられる複数種を複数枚づつ配列することを特徴としたので、コンピュータのサーバルームにおける、サーバのように熱源となる設備から発生される熱を設置角度が異なるフィンにより床下空気を床下から設備間の床面上の通路に吹き出すことにより前記設備から発生する熱を効率良く、冷却することができる。また、開口パネルは、構造簡単で製作、および組み付けは容易である。
また、本発明の請求項8に記載の発明によれば、前記開口パネルの何れかに送風ファンを付加することにより床下空気を床下から床上の前記通路に吹き出すことを特徴とするので、床下空気の加圧度が低く、開口パネルから吹き出される床下空気の吹き上げ流速が殆ど無い場合には送風ファンにより床下空気を床下から設備間の床面上の通路に吹き出すことにより前記設備から発生する熱を効率良く、冷却することができる。
また、本発明の請求項9に記載の発明によれば、前記開口パネルは、開口部に対して開口度を調整可能に蓋体を設けるとか、または開口部を開閉可能に蓋体が設けられたことを特徴としたので、蓋体により開口パネルにおける開口部の開口度を調整することにより開口パネルから床面上の設備間の通路に吹き出される床下空気の吹き上げ量を加減し、前記設備から発生される熱を効率良く、冷却することができる。
以下、図面に従い本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の熱発生設備の冷却装置としてコンピュータのサーバルームに適用した場合の実施形態を示す断面図、図2は同じく断面図、図3は本実施形態を構成する開口部の開口度が25%の開口パネルを示す拡大平面図、図4は同じく開口部の開口度が50%の開口パネルを示す拡大平面図、図5は同じく斜スリットの開口部を有する開口パネルを示す拡大平面図、図6は横方向のスリットの開口部を設けた開口パネルを示す拡大平面図、図7は同じく送風ファンを付加した開口パネルを示す拡大平面図、図8は横方向のスリットの開口部を設けた開口パネルを示す拡大断面図である。
本発明の熱発生設備の冷却装置を示す実施形態は、室内1に暖気Dまたは冷気Cを吹き出す暖房用および/または冷房用の空気調和手段2と、室内1の床面3もしくは該床面3近くの所望位置に設けられた熱源となる設備4と、前記設備4が設置された直下の床面3を除いて前記空気調和手段2の吹出口2aから床下5に導入されるか、もしくは、外気6が床下5に導入される床下空気7を床下5から床上8へ送気可能となす多数の開口部9aを有する開口パネル9と、前記開口パネル9の前記開口部9aを通じて前記床下空気7を前記設備4間の床面3上の通路10に床下5から床上8へ吹き出すことにより前記設備4から発生する熱を前記床下空気7を冷却することを特徴とした。
本実施形態では部屋がコンピュータのサーバルーム11であり、熱源となる設備4はこのサーバルーム11内に所望複数列に通路10を挟んで列設した載架棚12に載置されたサーバ13である。前記載架棚12は、図示する実施形態では幅Wが約1m、高さHが約2m、奥行Iが0.7mの大きさのオープンラックが用いられるが、載架棚12の形状、大きさ、形式の変更は容易である。
また、前記床下5は、本実施形態では例えば高さhが400mm程度の空間として形成されているが、この床下5の空間の形状、大きさ、長さ、経路等は任意に変更可能である。
前記開口パネル9は、床下空気7を床下5からサーバルーム11の床上8に送気可能になすことにより載架棚12に設けられている熱源としてのサーバ13を冷却するために、サーバルーム11の床下5と床上8とを連通可能な多数の開口部9aを金属板に設けたものとか、傾斜したフィンを平行に多数設けた斜めスリット14′を有する(図5に示す)ものとか、またはスリット14を縦若しくは横に平行に多数設ける(図6では横にスリット14が示されている)ものとか、図7に示すように前記開口パネル9は、前述の何れかに送風ファン15を付加して形成されるものもある。このうち、開口パネル9に設けられる多数の前記開口部9aは、金属板をパンチング等により容易に形成される。そして、前記開口部9aの開口度は、例えば25%のもの(図3に示す)、また50%のもの(図4に示すもの)と2種類が用意され、それぞれ床下空気7の流通量を異にする。
前記送風ファン15は、例えば直流12V(12W)程度の消費電力にて複数個の整流羽根15aを回転駆動させる小型の低騒音型の送風ファン15を用いられ、床下空気7の加圧度が低い場合であっても、この送風ファン15の駆動力により床下空気7を床下5から吸引して開口パネル9の開口部9aから床上8の通路10上に吹き出して熱を発生する設備4を冷却するようになっており、月々の電力料金は約200円/月程度である。
また、図6に示すようにスリット14を横に平行に多数設ける前記開口パネル9は、その前記開口パネル9のフィンF1,F2,F3,F4が、図8に示すように例えば平面中央部では設置角度が略90°、該中央部から左右の側面部に近くなるのに応じて設置角度が略80°、略60°、略45°に緩傾斜に設けられる複数種を複数枚づつ配列される。
このように、前記開口パネル9のフィンが、例えば平面中央部では設置角度が略90°のフィンF1、該中央部から左右の側面部に近くなるのに応じて設置角度が略80°のフィンF2、略60°のフィンF3、略45°のフィンF4に緩傾斜に設けられる複数種を複数枚づつ配列されるようにしたのは、コンピュータのサーバルーム11における、サーバ13のように熱源となる設備4から発生される熱を設置角度が前述のように略90°、略80°、略60°、略45°と異なるフィンF1,F2,F3,F4を設けたことにより、床下空気7を床下5から設備4間の床面3上の通路10に異なる流速にて各スリット14,14・・・から吹き出すことによって前記設備4から発生する熱を効率良く、冷却するようにした。
また、開口パネル9は、前述のように金属板により形成されるもののほか、合成樹脂板や木材により形成されるものであってもよい。また、開口パネル9の大きさは、例えば横幅W1が300mm、長さL1が900mm、高さh1が約50mmに形成された大きさのものが使用されるが、その寸法、外形は変更が容易である。
そして、開口パネル9の設置位置は、コンピュータのサーバルーム11内に所望複数列に設けた載架棚12に配置しているサーバ13を効率良く冷却するために、空気調和手段2としての空気調和機16の吹出口2aから床下5に導入されるか、もしくは、外気6が床下5に導入される床下空気7を床下5から床上8へ送気可能となす多数の開口部9aを通じて床下空気7を前記設備4が設置された直下の床面3を除いて設備4間の通路10に吹き出すように設置される。こうして、床下空気7は、床下5から床上8への設備4間の通路10に吹き出されることにより前記設備4から発生する熱を前記床下空気7により冷却が行われる。
17は開口パネル9の上面に摺動可能に設けられる蓋体であり、この蓋体17は使用時に開口パネル9の開口部9aに対する開口度を調整可能に設けるとか、または不使用時に開口部9aを完全に閉じるように開閉可能に設けられる。
前記空気調和機16は、本実施形態では室内1を冷房するための冷房機または/および暖房機が使用される。そして、この空気調和機16は、室内空気Aを吸込むための吸込口16aと冷気Cまたは暖気Dを吹出すための吹出口16bとが設けられている。本実施形態では、吹出口16bからダクト18を使用して冷気Cを床下5へと導入することにより冷却された加圧度の高い床下空気7を利用して熱源となる設備としてのサーバ13を冷却したり、室内1の空気調和を行うために使用するようにしているが、例えば冬期には必ずしも空気調和機16からの冷気Cを床下5に導入することなく、ダクト18の通路を閉鎖する等して空気調和機16からの冷気Cの床下5への導入を遮断する代わりに室外Oから床下5へと流入される外気A′を床下空気7として利用するようにしてもよい。
また、空気調和機16は、本実施形態では図1に示されるように室内1の床面3上に設置される床置式が採用しているが、空気調和機16はこれに限ることなく、例えば室内1の壁面19に掛けられる壁掛式、場合によっては天井埋込み式の何れかであってもよい。
本発明の熱発生設備の冷却装置の実施形態は以上の構成からなり、以下作用とともに熱発生設備の冷却方法について工程順に説明する。
先ず、図示する実施形態1では、空気調和機16としての冷房機から吹出される冷気Cは、前述のようにダクト18を通じて床下5に導入されるので、床下空気7は冷気Cが開口パネル9の前記開口部9aを通じて床下5から床上8へ送気可能になり、開口パネル9の多数の開口部9a、斜めスリット14′、スリット14を通じて床上8へ送気されることにより室内1に設けられる熱源として、サーバルーム11に設けたオープンラック形式の載架棚12,12・・・に載架されたコンピュータのサーバ13を冷却するとともに室内1の冷房が行われる。
今、熱源となる設備2としてサーバルーム11のサーバ13を冷却するという最適条件を探求するために、サーバルーム11において空気調和機16から離れた位置において、室内空気Aの温度変化を10個所について測定した。
この時の測定条件は、サーバルーム11の載架棚12,12・・・間に設けられる通路10の、載架棚12,12・・・に載置されたサーバ13の直上を除いた床面3に敷設される開口パネル9は、横幅W1が300mm、長さL1が900mm、高さh1が50mmの大きさをなす。そして、開口パネル9は、例えば金属板にパンチング等により例えば図3に示すように開口度が25%の多数の開口部9aが形成されたもの、また図4に示すように開口度が50%の多数の開口部9aが形成されたものが使用されるほか、図5に示すように傾斜したフィンを平行に多数設けた斜めスリット14′を有するものとか、スリット14を縦若しくは図6に示すように横に平行に多数設けるものとか、図7に示すように前述の何れかの形式の開口パネル9に送風ファン15を付加して形成されるものについてそれぞれの開口パネル9の直上にて床上8からそれぞれ500mm、1000mm、1500mmと測定高さshを違えた3点と、また、また中心から左右方向(水平方向)に500mm離れた位地での温度を知るためにそれぞれの開口パネル9について測定高さsh′がそれぞれ500mm、1000mm、1500mmの3点と、さらに中心から左右方向(水平方向)に1000mm離れた位地でのそれぞれの開口パネル9について測定高さsh″が床上8からそれぞれ500mm、1000mm、1500mmの3点と、さらにかかる測定時点における床下温度につき1点との、合計10点について温度を測定した。
この時の、例えば金属板にパンチング等により例えば図3に示すように開口度が25%の多数の開口部9aに形成された開口パネル9の開口部9aの開口面積は、650cmである。また、床下5から床面3への床下空気7の吹上流速は0.1〜1.6m/sであり、また床下空気7の床下5から床上8への供給量は4〜60m/minである。また図4に示すように開口度が50%の多数の開口部9aが形成された開口パネル9は、開口部9aの開口面積が1,250cmである。また、床下5から床上8への床下空気7の吹上流速は0.1〜1.6m/sであり、さらに床下空気7の床下5から床上8への供給量は4〜60m/minである。
また、図5に示すように傾斜したフィンを平行に多数設けた斜めスリット14′を有する開口パネル9は、開口部9aの開口面積は2000cmである。また、床下5から床上8への床下空気7の吹上流速が0.1〜1.6m/sであり、床下空気7の床下5から床上8への供給量は12〜192m/minである。また、スリット14を縦若しくは図6に示すように横に平行に多数設けた開口パネル9は、開口部9aの開口面積が2,250cmである。そして、床下5からの床下空気7の吹上流速は0.1〜1.6m/sであり、さらに床下空気7の床下5から床上8への供給量は14〜216m/minである。
さらに、図7に示すように前述の何れかの形式の開口パネル9に送風ファン15を付加して形成される開口パネル9は、開口部9aの開口面積が227cmであり、また床下5から床上8への床下空気7の吹上流速は床下空気7の加圧度に関係なく一律に8.4m/sであり、さらに床下空気7の床下5から床上8への供給量は80m/minである。
そして、代表的に例えば図4に示すように開口度が50%の多数の開口部9aが形成された開口パネル9、また、スリット14を縦若しくは図6に示すように横に平行に多数設け、開口度が90%の開口パネル9、また、図7に示すように送風ファン15を付加して形成される開口パネル9、さらに、比較例として開口パネル9の開口部9aやスリット14に蓋体17を設けたものについて床上8から直上においてそれぞれ500mm、1000mm、1500mmと測定高さshを違えた3点の床下空気7の加圧度が不充分な下での温度をそれぞれ測定した結果、[表1]を得た。
Figure 2008128538
同様に、代表的に例えば図4に示すように開口度が50%の多数の開口部9aが形成された開口パネル9、また、スリット14を縦若しくは図6に示すように横に平行に多数設けた開口パネル9、また、図7に示すように送風ファン15を付加して形成される開口パネル9、さらに、比較例として開口パネル9の開口部9aに蓋体17を設けた開口パネル9について中心から左右方向(水平方向)に500mm離れた個所、および中心から左右方向(水平方向)に1000mm離れた個所での温度をそれぞれ知るために、それぞれの開口パネル9における測定高さsh′;sh″が、床上8からそれぞれ500mm、1000mm、1500mmの3点にて床下空気7が不充分な下での温度をそれぞれ測定した結果、[表2]および[表3]を得た。
Figure 2008128538
Figure 2008128538
上記[表1] 、[表2]、 [表3]を総合してわかることは、床下空気7の流が殆どなく、空気空調機16からの影響がない離れた通路10個所に設置された開口パネル9における開口部9a、斜めスリット14′からの流速が、ほぼ0.0m/sの状態では、開口パネル9を設けたことによる床上温度の変化は殆どないことがわかった。
また、送風ファン15を付加して形成される開口パネル9では、送風ファン15の駆動により床下5から床上8に強制的に床下空気7を吹出すことができるので、床下5と床上8との温度差が例えば±2.5℃程度の微量であっても送風ファン15により強制的に開口パネル9の多数の開口部9a、または斜めスリット14′から床上8へと吹出される床下空気7の冷気Cによりサーバ13は冷却されることがわかった。この時の空気調和機16の駆動状況は、本実施形態では、吸入口16a付近では29.2℃であり、吹出口16b付近では20.7℃であり、床下温度は15℃〜20℃であって、熱源としてのサーバ11を冷却するために充分に使用できることがわかった。
次いで、例えば図3に示すように開口度が25%の多数の開口部5が形成された開口パネル9、また図4に示すように開口度が50%の多数の開口部9aが形成された開口パネル9、また図5に示すように傾斜したフィンを平行に多数設けた斜めスリット14′を有する開口パネル9、また、スリット14を縦若しくは図6に示すように横に平行に多数設ける開口パネル9、また図7に示すように前述の何れかの形式の開口パネル9に送風ファン15を付加して形成される開口パネル9、さらに、比較例として開口パネル9の開口部9aに蓋体17を設けた開口パネル9に対して床上8からそれぞれ中心を基準に左右方向(水平方向)に500mm、1000mm、1500mmと測定高さsh′,sh″を違えた3点にて床下空気7が高加圧度の下での温度をそれぞれ測定した結果、[表4]を得た。
Figure 2008128538
同様に、例えば図3に示すように開口度が25%の多数の開口部9aが形成された開口パネル9、また図4に示すように開口度が50%の多数の開口部9aが形成された開口パネル9、また図5に示すように傾斜したフィンを平行に多数設けた斜めスリット14′を有する開口パネル9、またスリット14を縦若しくは図6に示すように横に平行に多数設ける開口パネル9、また図7に示すように前述の何れかの形式の開口パネル9に送風ファン15を付加して形成される開口パネル9、さらに、比較例として開口パネル9の開口部9aに蓋体17を設けたものについて中心から左右方向(水平方向)に500mm、および中心から左右方向(水平方向)に1000mmに離れた個所での室内空気7の温度をそれぞれ知るために、それぞれの開口パネル9における測定高さsh′;sh″が、床上8からそれぞれ500mm、1000mm、1500mmの3点にて床下空気7が高加圧度の下での温度をそれぞれ測定した結果、[表5]および[表6]を得た。
Figure 2008128538
Figure 2008128538
上記[表4] 、[表5]、 [表6]を総合してわかることは、空気調和機16から冷気Cが吹出される等して床下空気7は床下5において高加圧度になって充分に冷えて充分な流が生じている状態で、空気調和機16の吹出口16bの正面から約7mと、吹出口16bからの冷気Cによる直接冷却の影響が少ない離れた個所に、開口部9aの開口度がそれぞれ25%、50%の図3、図4に示すような開口パネル9,9、また斜めスリット14′を有する図5に示すような開口パネル9、また縦もしくは図6に示すような横にスリット14を有する開口パネル9の何れもが、それぞれ多数の開口部9aを通じての床下空気7の床下5から床上8への送気風量が常時1.3〜1.6m/sで吹出しており、送風ファン15を開口部9aに付加した図7に示すような開口パネル9よりも上回わることがわかった。
しかも、斜めスリット14′を有する床開口パネル9と、縦または図6に示すような横にスリット14を有する図6に示すような開口パネル9との双方が、熱源となる設備4としての載架棚12のサーバ13に対する冷却機能が大きいことがわかった。すなわち、床下5での床下空気7の加圧度を充分に確保することにより開口パネル9の開口部9aから1m/sを越える充分な流速を確保できる床上8でのエリアでは、送風ファン15を付加した開口パネル9よりも床下5からの吹出風量が上回り、床下空気7の床上8への送気を利用してサーバ13に対する冷却機能が有意義に行えることがわかった。
そして、空気調和機16の正面から約7mに位置する床面3下では、床下空気7の加圧度は充分であるとともに、平均15〜16℃と冷えていた。しかも、熱源となる設備4としてサーバ13を載置した載架棚12,12・・・間に形成される通路10に所定間隔に設けた開口パネル9,9・・・の多数の開口部9aを通じて床下空気7は前記サーバ13が設置された直下の床面3を除いて設備4間の床面3上の通路10に吹き出される。各開口パネル9,9・・・の多数の開口部9aからは、冷気が常時1.3〜1.5m/sで吹き出ており、図7に示すように、送風ファン15を付加した開口パネル9よりも床上8への床下空気7の供給風量が上回っている。こうして、床下空気7が、床下5から床上8へ吹き出されることによりサーバ13から発生する熱を載架棚12,12間に形成される通路10に導かれて迅速かつ確実に吹き上がる前記床下空気7を冷気Cとして冷却が行われる。
このうち、スリット14を縦若しくは図6に示すように横に平行に多数設けた開口度が90%の開口パネルと、図5に示すように斜めスリット14′を有する開口パネル9が、熱源としてのサーバ13を好適に冷却する。
そして、スリット14を縦若しくは図6に示すように横に平行に多数設けた開口パネル9において、図8に示すように、前記開口パネル9のフィンが、例えば平面中央部では設置角度が略90°のフィンF1、また、中央部から左右の側面部に近くなるのに応じて設置角度が略80°のフィンF2、略60°のフィンF3、略45°のフィンF4と緩傾斜に設けられる複数種のフィンF1,F2,F3,F4を複数枚づつ配列している開口パネル9を通路10に設けた場合には、コンピュータのサーバルーム11における、サーバ13のように熱源となる設備4から発生される熱を設置角度が前述のように平面中央から左右の側面部に近くなるのに応じて略90°、略80°、略60°、略45°と設置角度が異なるフィンF1,F2,F3,F4を設けた開口パネル9では、これらの設置角度が異なるフィンF1,F2,F3,F4により床下空気7を床下5から熱源となる設備4,4・・・間の床面3上の通路10に異なる充分な流速と、充分な風圧にて各スリット14・・・から吹き出されることによって天井面付近に暖気が上昇して滞留しているのに係わらずサーバ13から発生する熱を効率良く、冷却することができることがわかった。
この時、開口パネル9のフィンが、例えば平面中央部では設置角度が略90°のフィンF1を設けた個所におけるスリット14から通路10の上に吹き出される床下空気7は、直線的に直上し、また、平面中央部から左右の側面部に近くなるのに応じて設置角度が略80°のフィンF2、略60°のフィンF3、略45°のフィンF4とそれぞれ異なる緩傾斜に設けた個所におけるスリット14から通路10上に吹き出される床下空気7はフィンF2,F3,F4の設置角度が略90°に近いほど直線的に直上し、緩傾斜になるほど非直線的に曲げられ、載架棚12,12・・・の低段部へと吹き出し、オープンラック形式の載架棚12,12・・・の内部に床下空気7は下段から上段までの全てに万遍なく吹き込む。そして、開口パネル9に設けられた多数の開口部9aから通路10に吹き出される床下空気7の初速が4〜10m/sである場合に、この床下空気7の到達距離は床面3から上方に1.8mにも達し、この冷却をするために冷気を必要な冷却範囲は充分に載架棚12,12・・・の高さHの2mをカバーする。因みに、夏期等の高温下において、床下空気7が15℃、床上8の室内温度が30℃である場合に、床面3から上方に1.8mの高さでの載架棚12の前面での温度は22.5℃であった。従って、載架棚12,12・・・の最上段に載置されているサーバ13が、発熱しても開口パネル9の多数のスリット14・・・から吹き出される床下空気7により載架棚12,12・・・の各棚に載置されているサーバ13,13・・・は迅速かつ確実に冷却されるので、サーバ13自体が故障したり、性能が低下し、誤動作を防止することができる。
また、本実施形態の熱発生設備の冷却装置では、特許文献1記載の発明のように、地上
の下層階から建物の屋上階に設けた煙突までの給気縦シャフトの設置長さが長く、エアーの移動距離が長くなることにより、屋上階の排気用の煙突に設けた排気ファンを駆動してサーバルームの熱発生設備から発生される熱を排気するのとは異なり、空気調和手段2に連通された床下空気7を床上8に吹き上げるものであり、必ずしもファン駆動用のモータ15を駆動する必要がないため多大な消費電力を必要としない。しかも、床下空気7を利用してサーバ13の冷却を行うので、設備は簡単であり、特許文献1のように大規模化することなく、簡単なエアーの移動経路で済むため、施工も容易である。しかも、従来のように、空気調和機から吹き出される冷気やファンを何台も使用し、その風圧によりサーバを冷却していたのとは異なり、多大の電力を消費することなく、経済的である。
また、空気調和機16の冷房機による室内1の冷房が、設定温度以下になり、冷え過ぎる場合には、冷房状況に応じて、蓋体17を開口パネル9に対して摺動することにより開口パネル9の開口部9aの開口度を調整するか、または開口部9aを閉じる等の操作を行ったり、または送風ファン15の運転を必要時に限り行う等して床下5から床上8への床下空気7の送気量を容易に加減することができ、熱源としての設備4としてのサーバ13を床下空気7の冷気Cにより適切に冷却することができる。
また、冬期において空気調和機16の吹出口16bから吹出す暖気Dにより室内1を暖房する場合には、空気調和機16の吹出口16bの前面に一端を臨ませ、他端が床下5に臨まれるダクト18の流通路を図には示さない閉止材により遮る等して空気調和機16から暖気Dが床下3へ送気されるのを遮断すると、床下空気7は冷たい外気6が床下5へと取入れられるので、冷房時と同様に開口パネル9の多数の開口部9aや多数の斜めスリット14′、またはスリット14を通じて冷房機等の何らの機器や機器を動かすための電気エネルギー等の何らの動力を要することなく、冷やされている床下空気7を床下5から床上8へと送気させるため、冬期に室内1が暖房されている場合にも熱源となる設備4としてのサーバ13を床下空気7の冷気Cにより冷却することができる。
また、蓋体17を開口パネル9に対して摺動することにより開口部9aの開口度を調整するか、開口部9aを閉じる等の操作を行ったり、送風ファン15の運転を必要時に限り行う等して床下5から床上8への床下空気7の送気量を逐次加減するようにすれば、サーバ13を適切に冷却することができるとともにエネルギーロスがない適切な室内1の暖房を行うことができる。
このように、夏期に室内1を冷房を行う場合にはもとより冬期に室内1を暖房する場合にも、熱源としての設備4であるサーバ13付近の温度を季節を問わずに28℃以下に冷却することができるので、設備4の過熱を防いで機能の低下を防止することができるとともに火災の発生を防止できる。従って、サーバ13は、機械的な寿命が伸び、しかも過熱による損壊により新たなものと交換する時間と労力を要しないので、高額な設備費、工事費がかからないで済む。
なお、上記実施形態では、熱源となる設備4が、それぞれコンピュータのサーバ13である場合を代表的に説明したが、これに限ることなく、熱源となる設備4が、サーバ13のほかに、例えばCPU、UPSなどのコンピュータあるいはネットワークの本体部、あるいは照明器具における安定器、複写機等のOA機器、クリーニング工場、縫製工場のアイロンや蒸気発生手段であるとか、レストラン、食堂における厨房での加熱こんろやオーブンであるとか、また客室における簡易加熱こんろ等があり、さらには、熱源となる設備4としては、例えばコンピュータに接続される銀行等の現金自動支払機の設置施設、券売機の設置施設、各種発電施設、工場での炉等も本発明の適用範囲である。
また、上記実施形態では、送風ファン15と、空気調和機16等を個別に始動、運転、停止することにより熱源となる設備2の過熱に対する冷却を行うようにしているが、本発明はこれに限ることなく、例えば送風ファン15と、空気調和機16等をコンピュータを用いてプログラムする等して自動的に制御して運転することにより設備4の冷却を適正にはかることもできる。
本発明は、コンピュータのサーバルームにおける、サーバのように熱源となる設備から発生される熱を効率良く、容易かつ確実に冷却が行え、しかも、構造は簡単で小規模な設備で済み、施工は容易に行え、しかも、消費電力や設備費が少額で済み、省エネルギー化を目指すという用途・機能に適する。
図1は本発明の熱発生設備の冷却装置としてコンピュータのサーバルームに適用した場合の実施形態を示す断面図である。 図2は同じく断面図である。 図3は本実施形態1を構成する開口部の開口度が25%の開口パネルを示す拡大平面図である。 図4は同じく開口部の開口度が50%の開口パネルを示す拡大平面図である。 図5は同じく斜スリットの開口部を有する開口パネルを示す拡大平面図である。 図6は横方向のスリットの開口部を設けた開口パネルを示す拡大平面図である。 図7は同じく送風ファンを付加した開口パネルを示す拡大平面図である。 図8は横方向のスリットの開口部を設けた開口パネルを示す拡大断面図である。
符号の説明
1 室内
2 空気調和手段
3 床面
4 設備
5 床下
6 外気
7 床下空気
9 開口パネル
9a 開口部
10 通路
11 サーバルーム
12 載架棚
13 サーバ
14 スリット
14′斜めスリット
15 送風ファン
16 空気調和機
17 蓋体
18 ダクト
A 室内空気
C 冷気
D 暖気

Claims (9)

  1. 室内に暖気または冷気を吹き出す暖房用および/または冷房用の空気調和手段と、
    室内の床面もしくは該床面近くの所望位置に設けられた熱源となる設備と、
    前記設備が設置された直下の床面を除いて前記空気調和手段の吹出口から床下に導入されるか、もしくは、外気が床下に導入される床下空気を床下から床上へ送気可能となす多数の開口部を有する開口パネルと、
    前記開口パネルの前記開口部を通じて前記床下空気を前記設備間の床面上の通路に床下から床上へ吹き出すことにより前記設備から発生する熱を前記床下空気により冷却することを特徴とした熱発生設備の冷却方法。
  2. 熱源となる設備を備える部屋が、コンピュータのサーバルームであることを特徴とする請求項1に記載の熱発生設備の冷却方法。
  3. 室内に暖気または冷気を吹き出す暖房用および/または冷房用の空気調和手段と、
    室内の床面もしくは該床面近くの所望位置に設けられた熱源となる設備と、
    前記設備が設置された直下の床面を除いて前記空気調和手段の吹出口から床下に導入されるか、もしくは、外気が床下に導入される床下空気を床下から床上へ送気可能となす多数の開口部を有する開口パネルと、を備え、
    前記開口パネルの前記開口部を通じて前記床下空気を前記設備間の床面上の通路に床下から床上へ吹き出すことにより前記設備から発生する熱を前記床下空気により冷却することを特徴とした熱発生設備の冷却装置。
  4. 熱源となる設備を備える部屋が、コンピュータのサーバルームであることを特徴とする請求項3に記載の熱発生設備の冷却装置。
  5. 前記床下空気の吹き出距離が床面から冷却をするために冷気を必要とする高さ1.8m程度であることを特徴とする請求項3または4に記載の熱発生設備の冷却装置。
  6. 前記開口パネルは、金属板に多数の開口部を設けたもの、スリットを縦若しくは横に多数設けたもの、および、傾斜したフィンを平行に多数設けた斜めスリットを有するものの何れかから選択されることを特徴とする請求項3−5の何れかに記載の熱発生設備の冷却装置。
  7. 前記開口パネルのフィンが、平面中央部では設置角度が略90°、該中央部から左右の側面部に近くなるのに応じて設置角度が略80°、略60°、略45°に緩傾斜に設けられる複数種を複数枚づつ配列することを特徴とした請求項6に記載の熱発生設備の冷却装置。
  8. 前記開口パネルの何れかに送風ファンを付加することにより床下空気を床下から床上の前記通路に吹き出すことを特徴とする請求項3−7の何れかに記載の熱発生設備の冷却装置。
  9. 前記開口パネルは、開口部に対して開口度を調整可能に蓋体を設けるとか、または開口部を開閉可能に蓋体が設けられたことを特徴とした請求項3−8の何れかに記載の熱発生設備の冷却装置。
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