JP2008127915A - 作業機械の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業機械の制御装置に関し、簡素な構成で、連動操作時における操作性を向上させる。
【解決手段】作業機械に搭載された油圧駆動式の第1アクチュエータ1a及び第2アクチュエータ1bと、第1アクチュエータ1a及び第2アクチュエータ1bへ作動油を供給する油圧ポンプ2a,2bと、第1アクチュエータ1a及び第2アクチュエータ1bの各々の作動量を設定すべく操作者に操作される第1操作レバー3a及び第2操作レバー3bと、第1操作レバー3aに付設され第1操作レバー3aへの第1握力を検出する第1握力センサ4aと、第2操作レバー3bに付設され第2操作レバー3bへの第2握力を検出する第2握力センサ4bと、第1握力センサ4aで検出された該第1握力と第2握力センサ4bで検出された該第2握力との大小関係に応じて、第1アクチュエータ1a及び第2アクチュエータ1bへ供給される作動油流量を制御するコントローラ5とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】作業機械に搭載された油圧駆動式の第1アクチュエータ1a及び第2アクチュエータ1bと、第1アクチュエータ1a及び第2アクチュエータ1bへ作動油を供給する油圧ポンプ2a,2bと、第1アクチュエータ1a及び第2アクチュエータ1bの各々の作動量を設定すべく操作者に操作される第1操作レバー3a及び第2操作レバー3bと、第1操作レバー3aに付設され第1操作レバー3aへの第1握力を検出する第1握力センサ4aと、第2操作レバー3bに付設され第2操作レバー3bへの第2握力を検出する第2握力センサ4bと、第1握力センサ4aで検出された該第1握力と第2握力センサ4bで検出された該第2握力との大小関係に応じて、第1アクチュエータ1a及び第2アクチュエータ1bへ供給される作動油流量を制御するコントローラ5とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、油圧駆動式のアクチュエータを備えた作業機械において、アクチュエータへの作動油流量を制御するための制御装置に関する。
従来、油圧ショベルに代表される作業機械において、操作レバーと各種作業装置の作動量との対応関係を変更するための操作感変更機構を備えたものがある。すなわち、所定のレバー操作量に対して、作業内容によって異なる望ましい作動スピードで作業装置を駆動できるようにしたものである。
例えば、掘削作業等の通常作業時には、作業装置を比較的速い速度で動作させることが好ましく、一方、水平均し作業時には、作業装置を通常作業時よりも遅い速度で動作させて微操作作業をすることが好ましい。そこで、上記のような操作感変更機構では、レバー操作量とそれに対応して設定される作業装置の作動量を調整することで、作業装置の作動スピードを制御し、操作感を変更している。
例えば、掘削作業等の通常作業時には、作業装置を比較的速い速度で動作させることが好ましく、一方、水平均し作業時には、作業装置を通常作業時よりも遅い速度で動作させて微操作作業をすることが好ましい。そこで、上記のような操作感変更機構では、レバー操作量とそれに対応して設定される作業装置の作動量を調整することで、作業装置の作動スピードを制御し、操作感を変更している。
特許文献1には、レバー操作量と作業装置の作動量との対応関係を複数種類用意するとともに、これを切り換えるための操作ゲイン切替スイッチを設け、操作ゲイン切替スイッチの操作位置に応じて作業装置の出力を制御する構成が開示されている。これにより、作業機械の作動状態を、操作レバーを僅かに操作するだけで作業装置を大きな出力で作動させる状態や、操作レバーを大きく操作しても出力が抑制される状態へと切り換えることが可能となり、作業形態に適した良好な操作感で作業することができるようになっている。
ところで、このような作業機械のキャブ内には、通常左右一対の操作レバーが備えられており、異なる2種類の動作を同時に実施できるようになっている。例えば、JIS方式の操作パターン(レバー操作方向と作業装置の動作の種類との対応付け)では、右の操作レバーにブーム及びバケットの操作が割り当てられるとともに、左の操作レバーにスティック(アーム)及び旋回装置の操作が割り当てられている。これにより、左右の操作レバーを同時に操作して、例えばブームとスティックとを連動させ、土砂の掘削作業やトラックへの積み込み作業,地面の水平引き作業等を効率的に行うことができるようになっている。
一般に、左右の操作レバーを同時に操作して複数の作業装置を連動させる場合には、両方の作業装置の出力をある程度絞ることによって、連動性を向上させている。複数の作業装置の連動時における、従来の出力制御の典型例を図7に示す。ここでは、ブーム及びスティックの連動時における各々のレバー操作量と、ブームシリンダ及びスティックシリンダへの作動油流量が示されている。
まず、レバー操作量に着目すると、図7中に実線で示すように、時刻t11にブームのレバー操作を開始して時刻t12に最大量(100%)までレバーを操作している。その後、図7中に破線で示すように、ブームのレバー操作を保持したまま時刻t13にスティックのレバー操作を開始し、その後、時刻t14にスティックの操作レバーを最大量(100%)まで操作している。また、さらにその後、時刻t15にブームのレバー操作を緩め始め、時刻t16に最小値(0%)まで戻している。
一方、作動油流量に着目すると、時刻t13からスティックシリンダへ供給される作動油流量が徐々に増加するに連れて、ブームシリンダへの作動油流量が徐々に抑制される。時刻t14から時刻t15までの間、すなわち、ブーム及びスティックの各々がフル操作された状態では、スティックシリンダへの作動油流量がA0%とされ、ブームシリンダへの作動油流量が100-A0%とされる。また、時刻t15からブームのレバー操作が緩められてブームシリンダへの作動油流量がさらに減少すると、これに対応してスティックシリンダへの作動油流量が増加する。
つまり、ブーム及びスティックの連動時においては、各々のシリンダへ供給される作動油流量の合計が、ブーム又はスティックの単動時における最大の作動油流量と同一になるように制御される。このような制御により、連動時における作業装置全体の出力が過大になることを防止でき、ブーム及びスティックの連動性を向上させることができるようになっている。
特開平11−303759号公報
しかしながら、図7中における時刻t14から時刻t15までの間に、ブームシリンダ及びスティックシリンダへ供給される作動油流量の比率は固定されている。そのため、連動中のブーム及びスティックの何れか一方の作動スピードを他方よりも速めて操作感を向上させるような操作ができない。
例えば、土砂のトラックへの積み込み作業時には、ブームの作動スピードが速いほうが作業しやすく、一方、地均し作業時にはスティックの作動スピードが速いほうが望ましいが、上記の制御ではブーム及びスティックの連動時における作動スピードの比が常に一定となるため、作動スピードを変更するには何れか一方の単動操作としなければならない。
例えば、土砂のトラックへの積み込み作業時には、ブームの作動スピードが速いほうが作業しやすく、一方、地均し作業時にはスティックの作動スピードが速いほうが望ましいが、上記の制御ではブーム及びスティックの連動時における作動スピードの比が常に一定となるため、作動スピードを変更するには何れか一方の単動操作としなければならない。
また、例えば特許文献1に記載されたような操作ゲイン切替スイッチを設けて、複数の作業装置の連動操作時における出力配分率をオペレータに任意に選択させる構成としても、連動操作を一旦中断してから操作ゲイン切替スイッチを切り換えなければならないため、操作が煩雑となってしまう。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、簡素な構成で、連動操作時における操作性を向上させることができるようにした、作業機械の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、簡素な構成で、連動操作時における操作性を向上させることができるようにした、作業機械の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明の作業機械の制御装置は、作業機械に搭載された油圧駆動式の第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ作動油を供給する油圧ポンプと、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータの各々の作動量を設定すべく操作者に操作される第1操作レバー及び第2操作レバーと、該第1操作レバーに付設され、該操作者による該第1操作レバーへの第1握力を検出する第1握力センサと、該第2操作レバーに付設され、該操作者による該第2操作レバーへの第2握力を検出する第2握力センサと、該第1握力センサで検出された該第1握力と該第2握力センサで検出された該第2握力との大小関係に応じて、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される作動油流量を制御するコントローラとを備えたことを特徴としている。
なお、該油圧ポンプが単一の油圧ポンプであって、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータの双方へ作動油を供給するものであってもよい。あるいは、該油圧ポンプが二台の油圧ポンプであって、一方の油圧ポンプが該第1アクチュエータへ作動油を供給するとともに、他方の油圧ポンプが該第2アクチュエータへ作動油を供給するものであってもよい。上記の何れの場合においても、該作業機械は、該油圧ポンプを駆動する単一のエンジンを備えている。
また、ここでいう握力とは、オペレータが該第1操作レバー又は該第2操作レバーを握る力、あるいは、その圧力のことを意味する。
また、請求項2記載の本発明の作業機械の制御装置は、請求項1記載の構成において、該コントローラが、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される作動油流量の比(割合,比率)を設定する比率設定手段を有し、該比率設定手段が、該第1握力よりも該第2握力が大きい場合に、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される全作動油流量に対して該第2アクチュエータへ供給される作動油流量の比率を予め設定された第1所定比率に設定するとともに、該第1握力よりも該第2握力が小さい場合に、該比率を該第1所定比率よりも小さい予め設定された第2所定比率に設定することを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の作業機械の制御装置は、請求項1記載の構成において、該コントローラが、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される作動油流量の比(割合,比率)を設定する比率設定手段を有し、該比率設定手段が、該第1握力よりも該第2握力が大きい場合に、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される全作動油流量に対して該第2アクチュエータへ供給される作動油流量の比率を予め設定された第1所定比率に設定するとともに、該第1握力よりも該第2握力が小さい場合に、該比率を該第1所定比率よりも小さい予め設定された第2所定比率に設定することを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の作業機械の制御装置は、請求項2記載の構成において、該コントローラが、該該第1握力と該第2握力との差を演算する差演算手段を有し、該比率設定手段が、該差演算手段で演算された該差の絶対値が予め設定された所定差以下である場合に、該比率を0.5に設定することを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の作業機械の制御装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の構成において、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータと該油圧ポンプとの間の油圧回路上に介装されたコントロールバルブと、該コントロールバルブに接続され、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータの各々へ供給される作動油流量を制御するためのパイロット作動油を供給するパイロット回路と、該パイロット回路上に介装され、該コントロールバルブへ供給される該パイロット作動油の流量を調節するパイロット制御弁とを備え、該コントローラが、該パイロット制御弁の開度を制御することにより、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される作動油流量を制御することを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の作業機械の制御装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の構成において、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータと該油圧ポンプとの間の油圧回路上に介装されたコントロールバルブと、該コントロールバルブに接続され、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータの各々へ供給される作動油流量を制御するためのパイロット作動油を供給するパイロット回路と、該パイロット回路上に介装され、該コントロールバルブへ供給される該パイロット作動油の流量を調節するパイロット制御弁とを備え、該コントローラが、該パイロット制御弁の開度を制御することにより、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される作動油流量を制御することを特徴としている。
本発明の作業機械の制御装置(請求項1)によれば、第1操作レバー及び第2操作レバーにおける握力の大小関係に応じて、各操作レバーに係る各アクチュエータへの作動油流量が制御されるため、各アクチュエータの連動操作時における作動スピードの比率を自在に変更することができる。また、このようなスピードの比率をリアルタイムに変更することができるため、たとえ作業内容が時々刻々と変化しようともその作業内容に応じた連動操作性を得ることができる。
また、本発明の作業機械の制御装置(請求項2)によれば、第1操作レバー及び第2操作レバーの同時操作時に、握力の大きい方の操作レバーに係るアクチュエータへの作動油流量を増加させることができ、連動操作に係るアクチュエータのうちの何れか一方の作動スピードを優先的に高めることができる。
また、本発明の作業機械の制御装置(請求項3)によれば、連動操作時において、2つのアクチュエータへ供給される作動油流量を均等に分配することができる、また、作動油流量が均等に分配される握力差の条件に幅を持たせることができ、操作性を向上させることができる。
また、本発明の作業機械の制御装置(請求項3)によれば、連動操作時において、2つのアクチュエータへ供給される作動油流量を均等に分配することができる、また、作動油流量が均等に分配される握力差の条件に幅を持たせることができ、操作性を向上させることができる。
また、本発明の作業機械の制御装置(請求項4)によれば、コントローラにおける制御ロジックを追加するだけで、容易に、握力に応じた作動油流量の制御が可能となり、従来の作業機械への適用性が高い。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5は本発明の一実施形態に係る作業機械の制御装置を説明するものであり、図1は本制御装置の全体構成を示す模式図、図2は本制御装置で設定される操作レバーへの握力差と作動油流量の比率との関係を示すグラフ、図3は本制御装置で設定されるレバー操作量と作動油流量との関係を示すグラフである。
図1〜図5は本発明の一実施形態に係る作業機械の制御装置を説明するものであり、図1は本制御装置の全体構成を示す模式図、図2は本制御装置で設定される操作レバーへの握力差と作動油流量の比率との関係を示すグラフ、図3は本制御装置で設定されるレバー操作量と作動油流量との関係を示すグラフである。
図4は本制御装置による制御作用を説明するためのグラフであり、(a)はブームの操作レバーへの握力がスティックの操作レバーへの握力よりも大きい場合においてスティックシリンダ及びブームシリンダへ供給される作動油流量の変動、(b)はブーム及びスティックの各操作レバーへの握力差が小さい場合においてスティックシリンダ及びブームシリンダへ供給される作動油流量の変動、(c)はスティックの操作レバーへの握力が比較的大きい場合においてスティックシリンダ及びブームシリンダへ供給される作動油流量の変動を示す。図5は本制御装置が適用された油圧ショベルの全体構成を示す斜視図である。
[全体構成]
本制御装置の全体構成は、図5に示す油圧ショベル10に適用される。この油圧ショベル10は、クローラ式の油圧走行装置を装備した下部走行体15と、下部走行体15の上に旋回自在に搭載された上部旋回体14とを備える。
上部旋回体14は、機体前方へ向けて延出する油圧駆動式の作業装置11やオペレータ(操作者)が搭乗可能なキャブ12,エンジンルーム13,機体の重量バランスを保つためのカウンタウェイト等を備えて構成される。
本制御装置の全体構成は、図5に示す油圧ショベル10に適用される。この油圧ショベル10は、クローラ式の油圧走行装置を装備した下部走行体15と、下部走行体15の上に旋回自在に搭載された上部旋回体14とを備える。
上部旋回体14は、機体前方へ向けて延出する油圧駆動式の作業装置11やオペレータ(操作者)が搭乗可能なキャブ12,エンジンルーム13,機体の重量バランスを保つためのカウンタウェイト等を備えて構成される。
作業装置11は、スティック11a,ブーム11b及びバケット11cの三つの部位を有する。これらの各部位間には油圧シリンダ(アクチュエータ)が設けられ、各油圧シリンダを伸縮駆動することで各部位が独立して作動する。図5中では、スティック11aを駆動するためのスティックシリンダ(第1アクチュエータ)1a,ブーム11bを駆動するためのブームシリンダ(第2アクチュエータ)1b及びバケット11cの角度を制御するためのバケットシリンダ1cが示されている。
ブーム11bは、図5に示すように、その下端部を上部旋回体14に軸支された部材である。ブームシリンダ1bを伸縮作動させると、ブーム11bの先端側が上下方向へ揺動する。同様に、スティック11aは、ブーム11bの先端に軸支された部材であり、スティックシリンダ1aを伸縮作動させると、スティック11aの前端側が上下方向へ揺動する。また、バケット11cはスティック11aの先端に軸支された部材であり、バケットシリンダ1cを伸縮作動させることで開閉動作する。
エンジンルーム13の内部には、本油圧ショベル10の駆動源であるエンジン9や作業装置11を駆動するための容量可変型の2台の油圧ポンプ2a,2bが配置される。油圧ポンプ2a,2bは、エンジン9に駆動されて作動油を吐出し、スティックシリンダ1a,ブームシリンダ1b及びバケットシリンダ1c等のアクチュエータへ供給するものである。
キャブ5内には、オペレータが着座するためのオペレータシートや、オペレータシートの両脇に配置された複数の操作レバー(操作ペダルを含む)が備えられる。なお、これらの操作レバーのうち、スティック11aを操作するためのスティック操作レバー(第1操作レバー)3a及びブーム11bを操作するためのブーム操作レバー(第2操作レバー)3bを図1に示す。
[油圧回路構成]
本制御装置は、図1に示すように、作業装置11を駆動するための本油圧ショベル10の油圧回路に適用される。本油圧回路は2ポンプ式の油圧回路である。一方の油圧ポンプ2aから吐出される作動油は、第1回路17aを介して主にスティックシリンダ1aへ供給され、また、他方の油圧ポンプ2bから吐出される作動油は、第2回路17bを介して主にブームシリンダ1bへ供給されている。なお、その他のアクチュエータ(バケットシリンダ1cや旋回モータ等)については図示を省略している。
本制御装置は、図1に示すように、作業装置11を駆動するための本油圧ショベル10の油圧回路に適用される。本油圧回路は2ポンプ式の油圧回路である。一方の油圧ポンプ2aから吐出される作動油は、第1回路17aを介して主にスティックシリンダ1aへ供給され、また、他方の油圧ポンプ2bから吐出される作動油は、第2回路17bを介して主にブームシリンダ1bへ供給されている。なお、その他のアクチュエータ(バケットシリンダ1cや旋回モータ等)については図示を省略している。
油圧ポンプ2a,2bとスティックシリンダ1a,ブームシリンダ1b間には、複数の制御弁からなるコントロールバルブ7が介装される。コントロールバルブ7は、スティックバルブ7a及びブームバルブ7bを備えて構成されており、スティックバルブ7aはA回路17a上に、ブームバルブ7bはB回路17b上にそれぞれ介装される。
なお、これらのスティックバルブ7a及びブームバルブ7bは、ステムの位置を連続的に切り換え可能なスプール弁として構成される。スティックバルブ7aには第1パイロット回路16aが接続され、ブームバルブ7bには第2パイロット回路16bが接続されている。これらのパイロット回路16a,16bを介して与えられるパイロット圧に応じて、各スティックバルブ7a及びブームバルブ7bの開度が調節される。
なお、これらのスティックバルブ7a及びブームバルブ7bは、ステムの位置を連続的に切り換え可能なスプール弁として構成される。スティックバルブ7aには第1パイロット回路16aが接続され、ブームバルブ7bには第2パイロット回路16bが接続されている。これらのパイロット回路16a,16bを介して与えられるパイロット圧に応じて、各スティックバルブ7a及びブームバルブ7bの開度が調節される。
第1パイロット回路16a及び第2パイロット回路16b上にはそれぞれ、エンジン9によって駆動されてパイロット作動油を吐出するパイロット油圧ポンプ8a,8bが介装されている。第1パイロット回路16aにおいては、パイロット油圧ポンプ8aとスティックバルブ7aとの間にソレノイドバルブ(パイロット制御弁の一つ)6aが介装され、第2パイロット回路16bにおいては、パイロット油圧ポンプ8bとブームバルブ7bとの間にソレノイドバルブ(パイロット制御弁の一つ)6bが介装されている。これらのソレノイドバルブ6a,6bの開度は、後述するコントローラ5によって制御される。
[制御装置構成]
スティック操作レバー3a及びブーム操作レバー3bは、作業装置4を操作するための電気レバー方式の操作入力装置である。各操作レバー3a,3bには、図示しない変位センサが内蔵されている。スティック操作レバー3aの変位センサは、オペレータによるその操作量L1を検出してコントローラ7へ入力する。また、操作レバー3bについても同様であり、オペレータによるその操作量L2を検出してコントローラ7へ入力する。
スティック操作レバー3a及びブーム操作レバー3bは、作業装置4を操作するための電気レバー方式の操作入力装置である。各操作レバー3a,3bには、図示しない変位センサが内蔵されている。スティック操作レバー3aの変位センサは、オペレータによるその操作量L1を検出してコントローラ7へ入力する。また、操作レバー3bについても同様であり、オペレータによるその操作量L2を検出してコントローラ7へ入力する。
さらに各操作レバー3a,3bには、オペレータの握力を単位面積あたりの力(圧力)として検出するシート状の感圧センサ4a,4bが内蔵されている。スティック操作レバー3aの感圧センサ(第1握力センサ)4aは、スティック操作レバー3aの持ち手部分に作用する握力(第1握力)P1を検出してコントローラ7へ入力する。また、ブーム操作レバー3bの感圧センサ(第2握力センサ)4bは、ブーム操作レバー3bの持ち手部分に作用する握力(第2握力)P2を検出してコントローラ7へ入力する。なお、図1中では、便宜上、各感圧センサ4a,4bを各操作レバー3a,3bから分離して示す。
コントローラ7は、各操作レバー3a,3bの操作状態及び与えられた握力の大きさに応じてソレノイドバルブ6a,6bを制御するための電子制御装置(コンピュータ)である。コントローラ7の内部には、入力された操作量L1,L2及び握力P1,P2の情報を処理するための機能部(CPU等の中央処理装置)や制御プログラムや制御マップ等を記憶するための機能部(ROM,RAM等の記憶装置)、ソレノイドバルブ6a,6bへの制御信号を出力するための機能部等を備えて構成される。具体的には、図1に示すように、差圧演算部(差演算手段)5a,比率設定部(比率設定手段)5b及び出力制御部(出力制御手段)5cを備えて構成される。なお、これらの差圧演算部5a,比率設定部5b及び出力制御部5cにおける演算機能は、コントローラ7上で実行されるプログラムあるいは電気回路として記述されている。
差圧演算部5aは、各感圧センサ4a,4bから入力された握力P1,P2の差を演算するものである。ここでは、以下に示す式(1)に従って差圧ΔPが演算される。なお、ここで演算された差圧ΔPは、比率設定部5bへ入力される。
ΔP=P1−P2 ・・・(1)
比率設定部5bは、各操作レバー3a,3bの両方を操作した場合に、差圧ΔPに基づいてスティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bの作動スピードの比率Rを設定するものである。ここでは、図2に示すような対応関係で比率Rが設定される。ここでいう比率Rとは、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bへ供給される全作動油流量に対して、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量の比率(割合)のことであり、以下、特記なき限り百分率で表記する。
ΔP=P1−P2 ・・・(1)
比率設定部5bは、各操作レバー3a,3bの両方を操作した場合に、差圧ΔPに基づいてスティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bの作動スピードの比率Rを設定するものである。ここでは、図2に示すような対応関係で比率Rが設定される。ここでいう比率Rとは、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bへ供給される全作動油流量に対して、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量の比率(割合)のことであり、以下、特記なき限り百分率で表記する。
まず、差圧ΔPが予め設定された所定圧P0(ただし、P0>0)よりも大きい場合には、比率Rを第1所定比率A1[%](ただし、A1>50[%])に設定する。つまり、第1所定比率A1は、スティック操作レバー3aの握力P1がブーム操作レバー3bの握力P2よりも大きく、かつ、その差が所定圧P0よりも大きい場合に設定される比率である。
一方、差圧ΔPが負の所定圧-P0よりも小さい場合には、比率設定部5bは、比率Rを第2所定比率A2[%](ただし、A2<50[%])に設定する。つまり、第2所定比率A2は、スティック操作レバー3aの握力P1がブーム操作レバー3bの握力P2よりも小さく、かつ、その差が所定圧P0よりも大きい場合に設定される比率である。
一方、差圧ΔPが負の所定圧-P0よりも小さい場合には、比率設定部5bは、比率Rを第2所定比率A2[%](ただし、A2<50[%])に設定する。つまり、第2所定比率A2は、スティック操作レバー3aの握力P1がブーム操作レバー3bの握力P2よりも小さく、かつ、その差が所定圧P0よりも大きい場合に設定される比率である。
また、差圧ΔPの絶対値|ΔP|が所定圧(所定差)P0以下である場合には、比率設定部5bは、比率Rを第3所定比率A3[%]に設定する。つまり、第3所定比率A3は、スティック操作レバー3aの握力P1とブーム操作レバー3bの握力P2とが同程度であって、その差が比較的小さい場合に設定される比率である。なお、本実施形態では、第3所定比率A3がA3=50[%]となっている。この比率設定部5bで設定された比率Rは、出力制御部5cへと入力される。
比率設定部5bで設定される比率Rは、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bの連動操作時における出力の比率である。スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bのうちの何れか一方の単動時には、R=100[%]に設定されるようになっている。
出力制御部5cは、比率設定部5bで設定された比率Rと各操作レバー3a,3bから入力された操作量L1,L2とに基づいて、ソレノイドバルブ6a,6bへの制御信号を出力するものである。
出力制御部5cは、比率設定部5bで設定された比率Rと各操作レバー3a,3bから入力された操作量L1,L2とに基づいて、ソレノイドバルブ6a,6bへの制御信号を出力するものである。
まず、出力制御部5cは、図3に示すような対応関係を用いて、レバー操作量L1,L2に対応する設定作動油流量QSを算出する。レバー操作量と設定作動油流量QSとの関係が比例関係となっている。なお、スティックシリンダ1aの設定作動油流量は、スティック操作レバー3aのレバー操作量L1に基づいて算出され、また、ブームシリンダ1bの設定作動油流量は、ブーム操作レバー3bのレバー操作量L2に基づいて算出される。
続いて、出力制御部5cは、設定作動油流量QSに対して比率設定部5bで設定された比率Rを乗算し、各シリンダ1a,1bへ供給される作動油流量の目標値としての作動油流量Qを算出する。その後、算出された作動油流量Qが実際に各シリンダ1a,1bへ供給されるように、出力制御部5cがソレノイドバルブ6a,6bの開度を制御する。
[作用]
本発明の第一実施形態にかかる作業機械の制御装置は上述のように構成されて、以下のような作用,効果を奏する。
まず、スティック操作レバー3aのみの操作時には、コントローラ7の比率設定部5bにおいて、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量の比率がR=1.0に設定される。また、出力制御部5cにおいては、スティック操作レバー3aの操作量L1に応じて設定作動油流量QSが設定される。そして、これらの積として、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量の目標値としての作動油流量Qが算出される。
本発明の第一実施形態にかかる作業機械の制御装置は上述のように構成されて、以下のような作用,効果を奏する。
まず、スティック操作レバー3aのみの操作時には、コントローラ7の比率設定部5bにおいて、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量の比率がR=1.0に設定される。また、出力制御部5cにおいては、スティック操作レバー3aの操作量L1に応じて設定作動油流量QSが設定される。そして、これらの積として、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量の目標値としての作動油流量Qが算出される。
つまり、スティックシリンダ1aの単動操作時には、スティック操作レバー3aの握力P1の大きさに関わらず、操作量L1に比例した量の作動油がスティックシリンダ1aへ供給される。なお、ブーム操作レバー3bのみを操作した場合においても同様であり、ブーム操作レバー3bの握力P2の大きさに関わらず、操作量L2に比例した量の作動油がブームシリンダ1bへ供給される。
一方、スティック操作レバー3aとブーム操作レバー3bとが同時に操作された場合、コントローラ7の差圧演算部5aにおいて、握力P1,P2の差圧ΔPが演算されるとともに、比率設定部5bにおいて、差圧ΔPの大きさに応じた比率Rが設定される。ここで、差圧ΔPが所定圧P0よりも大きい場合、第1所定比率A1[%]が設定され、差圧ΔPが負の所定圧-P0よりも小さい場合には、第2所定比率A2[%]が設定される。また、差圧ΔPの絶対値|ΔP|が所定圧P0以下である場合には、第3所定比率A3[%]が設定される。
(1)P0<ΔPの場合
例えば、スティック操作レバー3aをフル操作中にブーム操作レバー3bを徐々に操作して連動操作を開始した場合であって、P0<ΔPの場合を図4(a)に例示する。連動操作の開始(時刻0)から時刻t0までの間は、ブーム操作レバー3bの操作量L2の増加に伴ってブームシリンダ1bへ供給される作動油流量も徐々に増加する。また、これに対応して、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量は徐々に減少する。
例えば、スティック操作レバー3aをフル操作中にブーム操作レバー3bを徐々に操作して連動操作を開始した場合であって、P0<ΔPの場合を図4(a)に例示する。連動操作の開始(時刻0)から時刻t0までの間は、ブーム操作レバー3bの操作量L2の増加に伴ってブームシリンダ1bへ供給される作動油流量も徐々に増加する。また、これに対応して、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量は徐々に減少する。
時刻t1にブーム操作レバー3bの操作量L2がL2=100%(フル操作)になると、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量は全作動油流量のうちのA1[%]となり、一方、ブームシリンダ1bへ供給される作動油流量は全作動油流量のうちの100-A1[%]となる。A1>50[%]であるから、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bの各々へ供給される作動油流量の大小関係は、100-A1<A1となる。
すなわち、この連動操作においては、スティック操作レバー3aの方がブーム操作レバー3bよりも強く握られているため、作動油がブームシリンダ1bよりもスティックシリンダ1aへと優先的に供給されることになり、スティック11aの動作スピードが増加する。
(2)-P0≦ΔP≦P0の場合
-P0≦ΔP≦P0の場合を図4(b)に例示する。この場合、スティック操作レバー3a及びブーム操作レバー3bが共にフル操作されている時刻t1から時刻t2までの間は、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量が全作動油流量のうちのA3[%]、つまり50[%]となる。一方、ブームシリンダ1bへ供給される作動油流量は全作動油流量のうちの100-A1[%]、つまり50[%]となり、スティックシリンダ1aとブームシリンダ1bとへ均等に作動油が供給される。
すなわち、この連動操作においては、スティック操作レバー3aの握力P1とブーム操作レバー3bの握力P2とが同程度であるため、各々のシリンダ1a,1bに対して同量の作動油が割り当てられる。
-P0≦ΔP≦P0の場合を図4(b)に例示する。この場合、スティック操作レバー3a及びブーム操作レバー3bが共にフル操作されている時刻t1から時刻t2までの間は、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量が全作動油流量のうちのA3[%]、つまり50[%]となる。一方、ブームシリンダ1bへ供給される作動油流量は全作動油流量のうちの100-A1[%]、つまり50[%]となり、スティックシリンダ1aとブームシリンダ1bとへ均等に作動油が供給される。
すなわち、この連動操作においては、スティック操作レバー3aの握力P1とブーム操作レバー3bの握力P2とが同程度であるため、各々のシリンダ1a,1bに対して同量の作動油が割り当てられる。
(3)ΔP<-P0の場合
ΔP<-P0の場合を図4(c)に例示する。この場合、スティック操作レバー3a及びブーム操作レバー3bが共にフル操作されている時刻t1から時刻t2までの間は、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量が全作動油流量のうちのA2[%]となり、一方、ブームシリンダ1bへ供給される作動油流量は全作動油流量のうちの100-A2[%]となる。A2<50[%]であるから、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bの各々へ供給される作動油流量の大小関係は、A2<100-A2となる。
ΔP<-P0の場合を図4(c)に例示する。この場合、スティック操作レバー3a及びブーム操作レバー3bが共にフル操作されている時刻t1から時刻t2までの間は、スティックシリンダ1aへ供給される作動油流量が全作動油流量のうちのA2[%]となり、一方、ブームシリンダ1bへ供給される作動油流量は全作動油流量のうちの100-A2[%]となる。A2<50[%]であるから、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bの各々へ供給される作動油流量の大小関係は、A2<100-A2となる。
すなわち、この連動操作においては、ブーム操作レバー3bの方がスティック操作レバー3aよりも強く握られているため、作動油がスティックシリンダ1aよりもブームシリンダ1bへと優先的に供給されることになり、ブーム11bの動作スピードが増加する。
[効果]
このように、本作業機械の制御装置によれば、スティック操作レバー3a及びブーム操作レバー3bにおける握力の大小関係に応じて、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bへ供給される作動油流量が制御されるため、スティック11a及びブーム11bの連動時における作動スピードの比率を自在に変更することができる。
このように、本作業機械の制御装置によれば、スティック操作レバー3a及びブーム操作レバー3bにおける握力の大小関係に応じて、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bへ供給される作動油流量が制御されるため、スティック11a及びブーム11bの連動時における作動スピードの比率を自在に変更することができる。
また、各操作レバー3a,3bの操作量や単動,連動といった操作状態に関わらず、オペレータにとって、持ち手部分に作用させる握力を意識的に変更することは容易である。つまりオペレータは、作業内容に応じてリアルタイムに握力を変更することで、作業内容が時々刻々と変化しようともその作業内容に応じた連動操作性を得ることができる。
また、強く握った方の操作レバーに係るシリンダへの作動油流量が増加するようになっているため、直感的にわかりやすく自然な操作感を得ることができる。
また、強く握った方の操作レバーに係るシリンダへの作動油流量が増加するようになっているため、直感的にわかりやすく自然な操作感を得ることができる。
また、スティック操作レバー3aの握力P1とブーム操作レバー3bの握力P2とが同程度の場合には、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bへ供給される作動油流量を均等に分配することができる。このとき、各操作レバー3a,3bにおける握力P1,P2の差圧ΔPの絶対値|ΔP|が所定圧P0以下である場合には、それらの握力P1,P2が同程度と見なされる。つまり、作動油流量が均等に分配される握力差の条件に幅を持たせることができ、操作性を向上させることができる。
また、コントロールバルブ7のパイロット回路16a,16b上に介装されたソレノイドバルブ6a,6bの開度を制御することによってスティックシリンダ1aやブームシリンダ1bへの作動油流量を制御しているため、一般的な電子パイロット式の油圧ショベルへの適用性が高く、例えばコントローラ5に制御プログラムを追加するだけで、油圧回路に手を加えることなく容易に連動操作時の作動スピード制御が可能となる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、図2に示されるスティック操作レバー3a及びブーム操作レバー3bの握力P1,P2の差圧ΔPと所定圧P0,-P0との大小関係に応じて、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bへ供給される作動油流量の比率Rが制御されているが、これ以外の差圧ΔPと比率Rとの対応関係も考えられる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、図2に示されるスティック操作レバー3a及びブーム操作レバー3bの握力P1,P2の差圧ΔPと所定圧P0,-P0との大小関係に応じて、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bへ供給される作動油流量の比率Rが制御されているが、これ以外の差圧ΔPと比率Rとの対応関係も考えられる。
例えば、図6(a)に示すように、差圧ΔPと比率Rとの関係が一次関数で表されるような設定としてもよい。この場合、差圧ΔPの変動に対して連続的に比率Rを変動させることができ、各シリンダ1a,1bの作動スピードを滑らかに変化させることができる。あるいは、図6(b)に示すように、差圧ΔPの変動に対して連続的に比率Rを変動させつつ、第3所定比率A3が設定される握力差の範囲を-P0≦ΔP≦P0としてもよい。
なお、上述の実施形態における所定圧P0や第1所定比率A1〜第3所定比率A3等の具体的な値は、本制御装置が適用される作業機械の種類や規模,作業内容等に応じて適宜設定すればよい。また、レバー操作量と設定作動油流量QSとの関係についても同様であり、図3に示されたような比例関係に限定されない。
また、上述の実施形態では、出力制御部5cがソレノイドバルブ6a,6bの開度を制御することによって、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bへ供給される作動油流量を制御しているが、スティックバルブ7a及びブームバルブ7bとして電磁比例弁を用いて、出力制御部5cがそれらの電磁比例弁を直接制御する構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、出力制御部5cがソレノイドバルブ6a,6bの開度を制御することによって、スティックシリンダ1a及びブームシリンダ1bへ供給される作動油流量を制御しているが、スティックバルブ7a及びブームバルブ7bとして電磁比例弁を用いて、出力制御部5cがそれらの電磁比例弁を直接制御する構成としてもよい。
1a スティックシリンダ
1b ブームシリンダ
2a,2b 油圧ポンプ
3a スティック操作レバー
3b ブーム操作レバー
4a 感圧センサ(第1握力センサ)
4b 感圧センサ(第2握力センサ)
5 コントローラ
5a 差圧演算部(差演算手段)
5b 比率設定部(比率設定手段)
5c 出力制御部(出力制御手段)
6a,6b ソレノイドバルブ
7 コントロールバルブ
7a スティックバルブ
7b ブームバルブ
8a,8b パイロット油圧ポンプ
9 エンジン
10 油圧ショベル(作業機械)
11 作業装置
11a スティック
11b ブーム
1b ブームシリンダ
2a,2b 油圧ポンプ
3a スティック操作レバー
3b ブーム操作レバー
4a 感圧センサ(第1握力センサ)
4b 感圧センサ(第2握力センサ)
5 コントローラ
5a 差圧演算部(差演算手段)
5b 比率設定部(比率設定手段)
5c 出力制御部(出力制御手段)
6a,6b ソレノイドバルブ
7 コントロールバルブ
7a スティックバルブ
7b ブームバルブ
8a,8b パイロット油圧ポンプ
9 エンジン
10 油圧ショベル(作業機械)
11 作業装置
11a スティック
11b ブーム
Claims (4)
- 作業機械に搭載された油圧駆動式の第1アクチュエータ及び第2アクチュエータと、
該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ作動油を供給する油圧ポンプと、
該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータの各々の作動量を設定すべく操作者に操作される第1操作レバー及び第2操作レバーと、
該第1操作レバーに付設され、該操作者による該第1操作レバーへの第1握力を検出する第1握力センサと、
該第2操作レバーに付設され、該操作者による該第2操作レバーへの第2握力を検出する第2握力センサと、
該第1握力センサで検出された該第1握力と該第2握力センサで検出された該第2握力との大小関係に応じて、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される作動油流量を制御するコントローラと
を備えたことを特徴とする、作業機械の制御装置。 - 該コントローラが、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される作動油流量の比を設定する比率設定手段を有し、
該比率設定手段が、該第1握力よりも該第2握力が大きい場合に、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される全作動油流量に対して該第2アクチュエータへ供給される作動油流量の比率を予め設定された第1所定比率に設定するとともに、該第1握力よりも該第2握力が小さい場合に、該比率を該第1所定比率よりも小さい予め設定された第2所定比率に設定する
ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械の制御装置。 - 該コントローラが、該該第1握力と該第2握力との差を演算する差演算手段を有し、
該比率設定手段が、該差演算手段で演算された該差の絶対値が予め設定された所定差以下である場合に、該比率を0.5に設定する
ことを特徴とする、請求項2記載の作業機械の制御装置。 - 該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータと該油圧ポンプとの間の油圧回路上に介装されたコントロールバルブと、
該コントロールバルブに接続され、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータの各々へ供給される作動油流量を制御するためのパイロット作動油を供給するパイロット回路と、
該パイロット回路上に介装され、該コントロールバルブへ供給される該パイロット作動油の流量を調節するパイロット制御弁とを備え、
該コントローラが、該パイロット制御弁の開度を制御することにより、該第1アクチュエータ及び該第2アクチュエータへ供給される作動油流量を制御する
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の作業機械の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006316199A JP2008127915A (ja) | 2006-11-22 | 2006-11-22 | 作業機械の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006316199A JP2008127915A (ja) | 2006-11-22 | 2006-11-22 | 作業機械の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008127915A true JP2008127915A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39554038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006316199A Withdrawn JP2008127915A (ja) | 2006-11-22 | 2006-11-22 | 作業機械の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008127915A (ja) |
-
2006
- 2006-11-22 JP JP2006316199A patent/JP2008127915A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100202 |