JP2008127477A - 強化樹脂材料及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】処分が容易、且つ、さらなる軽量化及び補強効果を実現可能な強化樹脂材料及びその製造方法を提供する。
【解決手段】強化樹脂材料1は、ベース樹脂材料2とベース樹脂材料2内に強化材として含有された織物状の有機繊維材料3とにより形成されている。このような強化樹脂材料1によれば、有機繊維材料3が強化材として用いられているので、焼却処分した際に強化材が残渣として残ることがなく処分が容易になる。また、有機繊維材料3は無機材料と比較して密度が低いので、この強化樹脂材料1によりフロントエンドモジュールを形成することによってモジュールのさらなる軽量化が可能になる。また、有機繊維材料3は無機材料と比較してベース樹脂材料2との密着性が高いので、この強化樹脂材料1によりフロントエンドモジュールを形成することによってモジュールの強度や剛性を高めることができる。
【選択図】図1
【解決手段】強化樹脂材料1は、ベース樹脂材料2とベース樹脂材料2内に強化材として含有された織物状の有機繊維材料3とにより形成されている。このような強化樹脂材料1によれば、有機繊維材料3が強化材として用いられているので、焼却処分した際に強化材が残渣として残ることがなく処分が容易になる。また、有機繊維材料3は無機材料と比較して密度が低いので、この強化樹脂材料1によりフロントエンドモジュールを形成することによってモジュールのさらなる軽量化が可能になる。また、有機繊維材料3は無機材料と比較してベース樹脂材料2との密着性が高いので、この強化樹脂材料1によりフロントエンドモジュールを形成することによってモジュールの強度や剛性を高めることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、フロントモジュール等の車両用部品に適用して好適な強化樹脂材料及びその製造方法に関する。
近年、部品点数削減及び軽量化に対する要求から車両用部品のモジュール化が進められており、特にフロントエンドモジュールについては、スチール材料の代わりにガラス繊維や炭素繊維を強化材として用いた強化樹脂材料によりモジュールの骨格を形成することによって、軽量化が進められている(特許文献1,2参照)。
特開2001−219437号公報
特開平11−180342号公報
しかしながら、ガラス繊維や炭素繊維を強化材として用いた強化樹脂材料によりモジュールの骨格を形成した場合、モジュールを焼却処分した際にガラス繊維や炭素繊維が残渣として残るためにモジュールの処分が困難になる。また、ガラス繊維や炭素繊維等の無機材料は密度が高いためにモジュールのさらなる軽量化は難しい。さらには、ガラス繊維や炭素繊維等の無機材料は樹脂材料との密着性が低いために補強効果に限界がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、処分が容易、且つ、さらなる軽量化及び補強効果を実現可能な強化樹脂材料及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る強化樹脂材料は、ベース樹脂材料(2)と、ベース樹脂材料(2)内に強化材として含有された有機繊維材料(3)とを有する。
を有する
本発明に係る強化樹脂材料は、有機繊維材料(3)を強化材として用いるので、本発明に係る強化樹脂材料により形成された車両用部品を焼却処分した際、強化材が残渣として残ることがなく車両用部品の処分が容易になる。また、有機繊維材料(3)は無機材料と比較して密度が低いので、本発明に係る強化樹脂材料により車両用部品を形成した場合、車両用部品のさらなる軽量化が可能になる。また、有機繊維材料(3)は無機材料と比較して樹脂材料との密着性が高いので、本発明に係る強化樹脂材料により車両用部品を形成した場合、車両用部品の強度や剛性を高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態となる強化樹脂材料の構成及びその製造方法について説明する。
〔強化樹脂材料の構成〕
始めに、図1を参照して本発明の実施形態となる強化樹脂材料の構成について説明する。
始めに、図1を参照して本発明の実施形態となる強化樹脂材料の構成について説明する。
本発明の実施形態となる強化樹脂材料1は、図1に示すように、ベース樹脂材料2とベース樹脂材料2内に強化材として含有された織物状の有機繊維材料3とにより形成されている。ベース樹脂材料2としは、ナイロン66(登録商標),ナイロン6(登録商標),ポリプロピレン(PP)樹脂,ポリエステル(PE)樹脂等の樹脂材料を例示することができる。有機繊維材料3としては、ナイロン66(登録商標),ポリプロピレン樹脂,ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂,ポリイミド(PI)樹脂,ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂等の有機繊維材料を例示することができる。
なお、有機繊維材料3の形態は、織物状に限られることはなく、短繊維状若しくは長繊維状状であってもよい。また、有機繊維材料3の径は100[μm]以下とすることが望ましい。また、ベース樹脂材料2と有機繊維材料3の材料の組み合わせは、例えばポリプロプレンによりベース樹脂材料2を形成する場合にはナイロン繊維により有機繊維材料3を形成する等、融点の差が30℃以上ある材料の組み合わせを用いることが望ましい。
このように、本発明の実施形態となる強化樹脂材料1では、有機繊維材料3が強化材として用いられているので、焼却処分した際に強化材が残渣として残ることがなく処分が容易になる。また、有機繊維材料3は無機材料と比較して密度が低いので、この強化樹脂材料1によりフロントエンドモジュールを形成することによってモジュールのさらなる軽量化が可能になる。また、有機繊維材料3は無機材料と比較してベース樹脂材料2との密着性が高いので、この強化樹脂材料1によりフロントエンドモジュールを形成することによってモジュールの強度や剛性を高めることができる。
〔強化樹脂材料の製造方法〕
次に、図2乃至図4を参照して上記強化樹脂材料1の製造方法の幾つかの具体例について説明する。
次に、図2乃至図4を参照して上記強化樹脂材料1の製造方法の幾つかの具体例について説明する。
〔具体例1〕
具体例1では、圧縮成形技術を利用して強化樹脂材料1を成形する。具体的には、図2に示すように、金型11a,11b間にベース樹脂材料2と有機繊維材料3を上下方向に配置し、金型11a,11b間でベース樹脂材料2と有機繊維材料3を上下方向に加圧,加熱することにより、強化樹脂材料1を成形する。
具体例1では、圧縮成形技術を利用して強化樹脂材料1を成形する。具体的には、図2に示すように、金型11a,11b間にベース樹脂材料2と有機繊維材料3を上下方向に配置し、金型11a,11b間でベース樹脂材料2と有機繊維材料3を上下方向に加圧,加熱することにより、強化樹脂材料1を成形する。
〔具体例2〕
具体例2では、射出成形技術を利用して強化樹脂材料1を成形する。具体的には、図3に示すように、貫通孔21が形成された金型22aと金型22bの間に有機繊維材料3を配置し、貫通孔21を介して溶融させたベース樹脂材料2を金型22a,22b間に射出,加圧することにより、強化樹脂材料1を成形する。
具体例2では、射出成形技術を利用して強化樹脂材料1を成形する。具体的には、図3に示すように、貫通孔21が形成された金型22aと金型22bの間に有機繊維材料3を配置し、貫通孔21を介して溶融させたベース樹脂材料2を金型22a,22b間に射出,加圧することにより、強化樹脂材料1を成形する。
〔具体例3〕
具体例3では、射出成形技術を利用して強化樹脂材料1を成形する。具体的には、図4に示すように、貫通孔31と裏面に形成された凹部32a,32bとを有する金型33aと、凹部32a,32bの形状に合わせて表面に形成された凸部34a,34bを有する金型33bを用意し、貫通孔31を介して有機繊維材料3を含有する溶融させたベース樹脂材料2を金型33a,33b間に射出,加圧することにより、強化樹脂材料1を成形する。
具体例3では、射出成形技術を利用して強化樹脂材料1を成形する。具体的には、図4に示すように、貫通孔31と裏面に形成された凹部32a,32bとを有する金型33aと、凹部32a,32bの形状に合わせて表面に形成された凸部34a,34bを有する金型33bを用意し、貫通孔31を介して有機繊維材料3を含有する溶融させたベース樹脂材料2を金型33a,33b間に射出,加圧することにより、強化樹脂材料1を成形する。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面によって本発明は限定されることはない。すなわち、上記実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを最後に付け加えておく。
1:強化樹脂材料
2:ベース樹脂材料
3:有機繊維材料
2:ベース樹脂材料
3:有機繊維材料
Claims (2)
- ベース樹脂材料(2)と、
前記ベース樹脂材料(2)内に強化材として含有された有機繊維材料(3)と
を有することを特徴とする強化繊維材料。 - 請求項1に記載の強化繊維材料の製造方法であって、圧縮成形技術又は射出成形技術を利用して強化繊維材料を成形することを特徴とする強化繊維材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006314688A JP2008127477A (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 強化樹脂材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006314688A JP2008127477A (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 強化樹脂材料及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008127477A true JP2008127477A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39553654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006314688A Pending JP2008127477A (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 強化樹脂材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008127477A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015519486A (ja) * | 2012-05-11 | 2015-07-09 | グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト | 織物パーツ、織物パーツを含む複合材料要素、及びこれらの製造方法 |
-
2006
- 2006-11-21 JP JP2006314688A patent/JP2008127477A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015519486A (ja) * | 2012-05-11 | 2015-07-09 | グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト | 織物パーツ、織物パーツを含む複合材料要素、及びこれらの製造方法 |
US10190239B2 (en) | 2012-05-11 | 2019-01-29 | Groz-Beckert Kg | Textile part, composite material element with textile part, and production method for the same |
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