JP2008127419A - 水性樹脂分散体 - Google Patents

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Abstract

【課題】攪拌安定性に優れ、均一な膜厚に塗工し易く、しかも防錆性能に優れた水性樹脂分散体、その水性分散体を含むコーティング剤、及びそのコーティング剤が塗布された建築用基材を提供する。
【解決手段】スチレン化フェニル基を有し、且つ、HLBが16以上であるノニオン系乳化剤を用いる乳化重合で得られた(A)水系高分子と、平均粒子径が0.1μm〜0.5μmである(B)粒状熱溶融性有機質充填材を含んで成る水性樹脂分散体である。ノニオン系乳化剤は、HLBが17.5〜19.0であることが好ましい。更に、上記水性樹脂分散体を含むコーティング剤及びそのコーティング剤が塗布された建築用基材である。本発明のコーティング剤は、防錆剤として使用することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、水性樹脂分散体(分散系又は分散物)、水性樹脂分散体を含むコーティング剤、及びコーティング剤が塗布された建築用基材に関する。より詳しくは、本発明は、防錆剤として利用される水性樹脂分散体に関する。
水性樹脂分散体を製造する場合、ノニルフェニル系乳化剤が使用され得るが、環境意識の高まりから環境ホルモンであるノニルフェニル基を有する乳化剤の使用は減少傾向にあり、近年、ノニルフェニル系乳化剤を用いないことも多くなっている。
例えば、特許文献1は、非ノニルフェニル系乳化剤を使用した水性樹脂分散体を開示する。特許文献1に記載の水性樹脂分散体は、耐水性に優れるが、攪拌安定性が不十分で、時間の経過とともにゲル化し得る。従って、現在、環境面に優れ、且つ、攪拌安定性に優れる水性樹脂分散体の開発が切望されている。
また、水性樹脂分散体は、例えば、プラスチック成形品用、家電製品用、鋼製品用、大型構造物用、車両用、建材用、建築用、瓦用及び木工用等のコーティング剤として、従来から広く利用されている。コーティング剤は、鉄筋等の金属に塗布され得るので、近年、水性樹脂分散体に優れた防錆性能が要求されている。
特許文献2は、塗膜形成能を有する高分子を主成分とする水性エマルジョンに、特定の熱溶融性有機質充填材が配合されたエマルジョン系焼付型防錆剤を開示する。熱溶融性有機質充填材を100〜200℃の温度で加熱することで溶融流動化し、水性エマルジョンから形成される塗膜に生ずる気孔や空隙を充填して、高い防錆性能を発揮する。
特許文献3は、塗膜形成能を有する高分子を主成分とする水性エマルジョンに、熱溶融性有機質充填材とキシレン樹脂を配合したエマルジョン系焼付型防錆剤を開示する。キシレン樹脂を配合することでより低温でも熱溶融流動化が可能となり、薄膜になりやすい部位においても気孔や空隙から生じる錆を防止することができる。
また、特許文献4は、内部架橋されたポリマー粒子を含有してなるポリマーエマルション、及び無機顔料を含有する防錆塗料組成物を開示する。このエマルジョンをコア部/シェル部に異相構造化させ、コア部/シェル部の重量比率、ガラス転移温度を特定値に制御することで塗膜形成の際の上乾き、乾き斑を抑制することができることが開示されている。
しかし、特許文献2〜4に開示されたエマルジョン系焼付型防錆剤は、攪拌すると粘度が上昇してゲル化し易く、鉄筋に塗装し難くなり得る。特に鉄筋を防錆剤に浸漬して塗装するディッピング塗装では、防錆剤の粘度上昇が進行すると、鉄筋に防錆剤が多量に付着して適切な膜厚が得られない。更に、粘度上昇が進むと、鉄筋への浸漬そのものが困難となる。粘度上昇を遅らせるために防錆剤を希釈したり、分散剤を添加する手段もあるが、防錆性能が低下し得る。また、防錆剤を攪拌せず放置すると、防錆剤中の成分が沈降し得、特に無機質充填材の沈降が著しい。
特開2005−272727号公報 特開昭62−11779号公報 特開2000−160064号公報 特開2000−17198号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、攪拌安定性に優れ、均一な膜厚に塗工し易く、しかも防錆性能に優れた水性樹脂分散体、その水性分散体を含むコーティング剤、及びそのコーティング剤が塗布された建築用基材を提供することを目的とする。
本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、特定の化学構造を有し特定のHLBを有する乳化剤を使用して得られた水系高分子と、粒径を特定の小さな値に制御された粒状熱溶融性有機質充填材を、水系樹脂分散体に配合することによって、長時間の攪拌による粘度上昇が抑制され(即ち、攪拌安定性に優れ)、均一な膜厚に塗工し易く、更に、防錆性能を備えた水性樹脂分散体を得られることを見出し、本発明を完成させるに至ったものである。
即ち、本発明は一の要旨において、新たな水性樹脂分散体を提供し、それは、
(A)ノニオン系乳化剤を用いる乳化重合で得られた水系高分子と、
(B)粒状熱溶融性有機質充填材
を含んで成る水性樹脂分散体であって、
上記ノニオン系乳化剤は、スチレン化フェニル基を有し、且つ、HLBが16以上であり、
(B)粒状熱溶融性有機質充填材は、平均粒子径が0.1μm〜0.5μmである
ことを特徴とする水性樹脂分散体である。
本発明の一の態様において、ノニオン系乳化剤は、HLBが17.5〜19.0である水性樹脂分散体を提供する。
更に、本発明の他の要旨において、上述の水性樹脂分散体を含むコーティング剤を提供する。
本発明の他の態様において、防錆剤として使用される上述のコーティング剤を提供する。
また、本発明の好ましい要旨において、上述のコーティング剤が塗布された建築用基材を提供する。
本発明に係る水性樹脂分散体は、
(A)ノニオン系乳化剤を用いる乳化重合で得られた水系高分子と、
(B)粒状熱溶融性有機質充填材
を含んで成る水性樹脂分散体であって、
上記ノニオン系乳化剤は、スチレン化フェニル基を有し、且つ、HLBが16以上であり、
(B)粒状熱溶融性有機質充填材は、平均粒子径が0.1μm〜0.5μmであるので、
長時間の攪拌による粘度上昇が抑制され(即ち、攪拌安定性に優れ)、均一な膜厚に塗工し易く、更に、防錆性能を備えた水性樹脂分散体を得られる。本発明に係る樹脂分散体は、水系なので、環境面にも優れる。
ノニオン系乳化剤のHLBを17.5〜19.0に制御することで、上記性能がよりいっそう向上し得る。
本発明に係る水性樹脂分散体を含むコーティング剤は、攪拌安定性に優れ、均一な膜厚に塗工し易く、しかも環境面に優れ、防錆性能を有するものとなる。従って、上塗り剤、下塗り剤として使用されるだけでなく、本発明に係るコーティング剤は防錆剤としても使用できる。
本発明にかかるコーティング剤が塗布された建築用基材は、均一な皮膜が形成されており、錆びにくいものとなる。
発明を実施するための形態
本明細書では、「(A)水系高分子」とは、水性媒体に分散又は溶解可能な高分子をいう。
「水性媒体」とは、水道水、蒸留水又はイオン交換水等の一般的な水をいうが、水溶性又は水に分散可能な有機溶剤であって、単量体等の本発明に関する樹脂の原料と反応性の乏しい有機溶剤、例えば、アセトン、酢酸エチル等を含んでもよく、さらに水溶性又は水に分散可能な単量体、オリゴマー、プレポリマー及び/又は樹脂等を含んでもよく、また後述するように水系の樹脂又は水溶性樹脂を製造する際に通常使用される、乳化剤、重合性乳化剤、重合反応開始剤、鎖延長剤及び/又は各種添加剤等を含んでもよい。
また、「エマルジョン」とは、例えば、(A)水系高分子が水性媒体に分散された状態を意味し、より具体的には、(A)水系高分子の水分散液を意味し、「(A)水系高分子のエマルジョン」という記載と、「(A)水系高分子」という記載は区別する。
本発明に係る「(A)水系高分子」は、特定のHLBを有し、且つ、スチレン化フェニル基を骨格に持つノニオン系乳化剤を用いる乳化重合により得られる。そのノニオン系乳化剤のHLBは16.0以上であり、特に17.5〜19.0であることが好ましい。HLBが16.0より低い場合、得られる水性樹脂分散体は長時間攪拌されると粘度上昇を生じ、塗装に適さないものとなる。
HLBが16.0以上で、且つ、スチレン化フェニル基を骨格に持つノニオン系乳化剤として、例えば、具体的にはポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル(ノイゲンEA197D、207D、第一工業製薬社製)(エマルゲンA500、花王社製)を例示できる。
乳化剤は分子内に親水基と疎水基を併せ持つが、親水性と疎水性の強さのバランスを数字として表したものがHLB(Hydrophile Lipophile Balance)であり、HLBは、ノニオン系乳化剤の基本物性を表す代表的な指標の一つである。HLBを求める式は数多くあるが、本発明では、下記に示されるグリフィンの式を使用する。
HLB=(親水部分の分子量/全体の分子量)×100/5
「スチレン化フェニル(Styrenated phenyl)基」とは、スチレンが付加したフェニル基をいう。スチレンは、フェニル基に複数付加してもよい。そのようなスチレン化フェニル基として下記の化1〜化5に示す基を例示することができる。
Figure 2008127419
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「乳化重合」は、一般的に行われる乳化重合の方法を用いて行うことができ、(A)水系高分子が得られる限り特に限定されるものではない。乳化重合として、例えば、(i)エチレン性二重結合を有する単量体と乳化剤を水性媒体中に仕込んで重合させる方法、(ii)エチレン性二重結合を有する単量体と乳化剤を連続的又は間欠的に水性媒体中に滴下して重合させる方法及び(iii)エチレン性二重結合を有する単量体と乳化剤を水に加えて乳化液を調製し、これを連続的又は間欠的に水性媒体中に滴下して重合させる方法等を例示することができる。
(A)水系高分子は、最低造膜温度が50℃以下であることが好ましく、20℃以下であることがより好ましい。最低造膜温度が50℃を超えると、成膜化に高温を要し、成膜化工程中、生成塗膜に修復困難な膨れや粗い大気孔を生じるおそれがある。特にコンクリート鉄筋用途では、生成塗膜が長期間コンクリートのアルカリ成分と接触するため、長期間アルカリ成分と接触しても分解されにくい塗膜形成能をもつ水系高分子を用いることが望ましい。
最低造膜温度とは、通常、MFT(Minimum Film−Forming Temperature)ともいい、エマルジョンを乾燥してフィルムにできる最も低い温度を意味する。本発明では、MFTは、JIS K 6828−2に記載された方法により測定した値をいう。測定器として、熱勾配試験装置(理学工業(株)社製)用いた。
(A)水系高分子は、上述の特定の乳化剤を用いる乳化重合で得られ、塗膜形成能を有するものであれば特に限定されるものではない。具体的には、例えば、カルボキシル基含有アクリル系共重合体、カルボキシル基含有スチレン−アクリル系共重合体、グリシジル基含有アクリル系共重合体、グリシジル基含有スチレン−アクリル系共重合体等を例示することができる。これらは単独で又は2種以上を併せて用いることができる。
本発明において「(B)粒状熱溶融性有機質充填材」とは、粒状であり熱で溶融する有機質充填材であって、目的とする水性樹脂分散体を得ることができる限り特に限定されるものではないが、その平均粒子径は0.1〜0.5μmであることが必要である。平均粒子径が0.1μm未満の場合、水性樹脂分散体の流動性が低下し、塗工基材の各部位における膜厚が不均一となる。平均粒子径が0.5μmを超える場合、得られた水性樹脂分散体は、基材に塗装後、タレを生じ易くなり、従って塗工基材の各部位において膜厚が不均一となる。
本発明において平均粒子径とは、動的光散乱法で測定された値をいう。測定器として、PAR−III(大塚電子(株)社製)を用いる。(B)粒状熱溶融性有機質充填材がエマルジョンである場合、粒子径とは、水性媒体中に形成されるミセルの大きさを意味する。従って、粒子径をミセルの量(又は数)で調整することができる。ミセルの数が少ないと、ミセル1個当たりに多くの重合体が含まれるのでミセルの体積が大きくなり、結果として粒子径が大きくなる。ミセルの数が多い場合、ミセル1個当たりに含まれる重合体が少ないので、ミセルの体積が小さくなり、その結果、粒子径が小さくなる。水性媒体中のミセルの数は、乳化剤の添加量によって調整することができる。ミセルを多く形成させるには乳化剤を水性媒体中に多く添加し、ミセルが少なくても良いときには乳化剤を水性媒体中に少なく添加すれば良い。
(B)粒状熱溶融性有機質充填材は、(A)水系高分子との相溶性が良好なもの、又は(A)水系高分子に分散させうるものであってよく、その形態は、粉末、エマルジョンのいずれであってもよい。そして、用途に応じて、それぞれ最適な性質及び形態のものを適宜選択して使用することが好ましい。例えば、水性樹脂分散体がコンクリート鉄筋用である場合、耐アルカリ性に優れた(B)粒状熱溶融性有機質充填材を耐アルカリ性に優れた(A)水系高分子と共に用いることが望ましい。
(B)粒状熱溶融性有機質充填材の具体例として、例えばポリスチレン、アクリロニトリル/スチレン(0/100〜60/40)共重合体、スチレン/メタクリル酸メチル(0/100〜100/0)共重合体、ポリプロピレン、ポリエチレン、フェノール樹脂初期縮合物、未硬化エポキシ樹脂等の合成樹脂やロジン、石油樹脂類、室温でガラス様の固形状を呈する瀝青物等を例示できる。これらの具体例は、(A)水系高分子に対する相溶性が良好であるばかりでなく、耐アルカリ性にも優れており、本発明においては特に好適である。
尚、(B)粒状熱溶融性有機質充填材を製造する際にたとえ乳化重合を用いたとして、(A)水系高分子を製造する際に用いる上記特定の乳化剤を使用しないので、(B)粒状熱溶融性有機質充填材は、(A)水系高分子を含まない。
(B)粒状熱溶融性有機質充填材は、(A)水系高分子の最低造膜温度より、好ましくは少なくとも10℃高い温度の融点又は軟化点(以下「溶融点」ともいう)を有する。また、(B)粒状熱溶融性有機質充填材は、好ましくは40〜250℃の温度の溶融点を有する。ここで、「溶融点」とは、周波数1.6Hzの条件で、(B)粒状熱溶融性有機質充填材の動的粘弾性を測定する際に、(B)粒状熱溶融性有機質充填材が弾性領域から流動領域に変化する温度をいう。測定器として、Rheogel E−4000(UBM社製)を用いた。
(B)の溶融点が(A)の最低造膜温度より低い場合又は(B)の溶融点と(A)の最低造膜温度との差が10℃未満である場合、膜形成が充分行われないうちに(B)の溶融が進行するので、膜形成が阻害され、緻密な塗膜を得ることができないおそれがある。
また、(B)の最低造膜温度が、40℃を下まわる場合、コーティング剤として実用的でないし、とり扱いが面倒になる。他方、(B)の溶融点が250℃を上まわると、水性樹脂分散体の塗膜が焼き付けられる際、250℃を超える高温のために、塗膜の物性が低下することがあり、実用的ではない。
従って、(B)粒状熱溶融性有機質充填材は、(A)水系高分子の最低造膜温度より、少なくとも10℃高い温度の融点又は軟化点(以下「溶融点」ともいう)を有し、かつ、(B)粒状熱溶融性有機質充填材は、40〜250℃の温度の溶融点を有することが特に好ましい。
水性樹脂分散体中の(B)粒状熱溶融性有機質充填材の配合量は、その種類によっても異なるが、一般に水性樹脂分散体中の(A)水系高分子の固形分(即ち、(A)水系高分子)100重量部(以下「部」と略す)に対し、(B)粒状熱溶融性有機質充填材が3〜500部であることが好ましい。緻密な塗膜を得るためには、瀝青乳剤を使用しない場合には10〜500部に設定し得、瀝青乳剤を使用する場合には上記のように3〜500部に設定し得る。いずれの場合にも、10〜100部であることが特に好ましい。(B)粒状熱溶融性有機質充填材の配合量が500部より多くなると、塗膜の緻密性、密着性がそれ以上向上しないばかりでなく、場合によっては塗膜の機械的物性を損なうことがあり得るからである。従って、(B)粒状熱溶融性有機質充填材の配合量は、(A)水系高分子100部に対して3〜500部に設定することが好ましい。
(B)粒状熱溶融性有機質充填材の配合量は、上記のとおりであるが、後述する無機質充填材と併用して両者の合計量で、上述の(B)粒状熱溶融性有機質充填材の配合量を満たすようにしてもよい。
本発明は、上記水性樹脂分散体を含んで成るコーティング剤を提供する。コーティング剤は、上記水性樹脂分散体に無機質充填材、防錆顔料及び各種添加剤等を必要に応じて適宜配合することで得ることができる。本発明では、特に瀝青乳剤を必要としないが、瀝青乳剤を配合してもよい。
「瀝青乳剤」として、例えばストレートアスファルト、セミブローンアスファルト、天然アスファルト、カットバックアスファルト、コールタール、オイルタール、タールピッチ、石油ピッチ、脂肪酸ピッチ等の瀝青物の一種または二種以上を、乳化剤、安定剤、保護コロイド等を用い、水系媒体中に乳化して得られるものを例示することができる。
無機質充填材として、例えば寒水石、珪砂、タルク、クレー、無水炭酸カルシウム等からなる粉末状物又は粒状物等を例示することができ、更に石綿等も例示できる。この無機質充填材は、水性樹脂分散体の塗装特性を改善するとともに、塗膜を補強して経時的なひびわれの発生を防止することができる。さらに、本発明に係る水性樹脂分散体をコンクリート用途に使用する場合、無機質充填材は、塗膜とコンクリートとの密着性を向上させる等、種々の好ましい効果を発揮し得る。
無機質充填材の配合量は、瀝青乳剤を配合しない場合、(A)水系高分子(固形分)100部に対し、無機質充填材が40〜500部、好ましくは80〜400部になるように配合することが望ましい。また、瀝青乳剤を配合する場合、上記よりも無機質充填材の配合量を多くすることができ、(A)水系高分子(固形分)100部に対し、無機質充填材が40〜800部、好ましくは80〜500部になるように配合できる。
「防錆顔料」は、通常の防錆塗料に配合されるものであれば特に限定されるものではない。防錆顔料として具体的には、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、リン酸鉛、モリブデン酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、水酸化カルシウム等を例示できる。これらの防錆顔料は単独で又は組み合わせて使用することができ、コーティング剤の防錆効果を向上することができる。
防錆顔料の配合量は、(A)水系高分子(固形分)100部に対し、防錆顔料が10〜200部になるように配合することが望ましい。配合量が10部未満になると充分な防錆効果の向上を期待できず、200部を上まわってもそれ以上、防錆効果は向上されず、また、コーティング剤自体の保存安定性が悪くなる等の欠点を生じ得る。
本発明のコーティング剤は、上記の原料の他、必要に応じて、例えば顔料分散剤、消泡剤、増粘剤、着色剤及び溶剤等のその他各種添加剤を適宜選択し配合することができる。この場合、各添加剤の選択は、コーティング剤の適用対象等を基準にして行われる。
「顔料分散剤」として、例えば、
ポリカルボン酸系樹脂;
ポリエステル系樹脂;
ポリリン酸系樹脂;
ポリエチレングリコール系樹脂;
ポリウレタン系樹脂;
ポリアミン系樹脂;
ポリアクリル酸系樹脂;
アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体等のアクリル酸系樹脂;
スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン−アクリル酸系樹脂;
スチレン−無水マレイン酸共重合体;
スチレンスルホン酸−無水マレイン酸の共重合体、酢酸ビニル−無水マレイン酸の共重合体及びそれらの塩等を例示できる。
「消泡剤」として、例えば、
ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、有機変性ポリシロキサン、フッ素シリコーン等のシリコーン系消泡剤;
ヒマシ油、ゴマ油、アマニ油、動植物油等の油脂系消泡剤;
ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸等の脂肪酸系消泡剤;
イソアミルステアリン酸、ジグリコールラウリン酸、ジステアリルコハク酸、ジステアリン酸、ソルビタンモノラウリン酸、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ブチルステアレート、ショ糖脂肪酸エステル、スルホン化リチノール酸のエチル酢酸アルキルエステル、天然ワックス等の脂肪酸エステル系消泡剤;
ポリオキシアルキレングリコールとその誘導体、ポリオキシアルキレンアルコール水和物、ジアミルフェノキシエタノール、3−ヘプタノール、2−エチルヘキサノール等のアルコール系消泡剤;
3−ヘプチルセルソルブ、ノニルセルソルブ−3−ヘプチルカルビトール等のエーテル系消泡剤;
トリブチルホスフェート、オクチルリン酸ナトリウム、トリス(ブトキシエチル)ホスフェート等のリン酸エステル系消泡剤;
ジアミルアミン等のアミン系消泡剤;
ポリアルキレンアマイド、アシレイトポリアミン、ジオクタデカノイルピペリジン等のアマイド系消泡剤;
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸カリウム、ウールオレインのカルシウム塩等の金属石鹸系消泡剤;
ラウリルスルホン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸エステル系消泡剤等を例示することができる。
「増粘剤」として、例えば、
ゼラチン、カゼイン、アルギン酸、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールアミン、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ジェランガム、キサンタンガム、ウェランガム、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドキシプロピルメチルセルロース等の天然高分子系増粘剤;
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルベンジルエーテル共重合物等のポリビニル系増粘剤;
ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリメタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、変性ポリアクリル酸スルホン酸塩、変性ポリメタクリル酸スルホン酸塩、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のポリ(メタ)アクリル酸系増粘剤;
プルロニックポリエーテル、ポリエーテルジアルキルエステル、ポリエーテルウレタン変性物、ポリエーテルジアルキルエーテル、ポリエーテルエポキシ変性物等のポリエーテル系増粘剤;
ポリイタコン酸、イタコン酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、イタコン酸−マレイン酸共重合体、イタコン酸−アクリル酸共重合体、イタコン酸−メタクリル酸共重合体等のイタコン酸系増粘剤;
無水マレイン酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、無水マレイン酸−アクリロニトリル共重合体、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合物の部分エステル等の無水マレイン酸系増粘剤;
高級脂肪酸アマイド系増粘剤等を例示することができる。
「着色剤」として、例えば、
ファストエロー、ジアゾエロー、ジアゾオレンジ及びナフトールレッド等の不溶性アゾ顔料;
銅フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料;
ファナールレーキ、タンニンレーキ及びカタノール等の染色レーキ;
イソインドリノエローグリーニッシュ及びイソインドリノエローレディッシュ等のイソインドリノ系顔料;
キナクリドン系顔料;
ペリレンスカーレット及びペリレンマルーン等のペリレン系顔料;
カーボンブラック、鉛白、鉛丹、黄鉛、銀朱、群青、酸化コバルト、二酸化チタン、チタニウムイエロー、ストロンチウムクロメート、モリブデン赤、モリブデンホワイト、鉄黒、リトボン、エメラルドグリーン、ギネー緑、コバルト青等の無機系顔料等を例示することができる。
「溶剤」として、例えば、
メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、1−ブタノール、2−ブタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノ(ジ)アルキレンエーテル、エチレングリコールモノアセチルモノアルキルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノ(ジ)アルキルエーテル、ジエチレングリコールモノアセチルモノアルキルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノ(ジ)アルキルエーテル、プロピレングリコールモノアセチルモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノ(ジ)アルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアセチルモノアルキルエーテル、ジアルキルケトン、N−アルキルピロリドン、(アルキル)ベンジルアルコール、テトラヒドロフラン、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノブチレート等を例示することができる。
本発明に係るコーティング剤は、50〜80重量%として使用することが好ましい。
コーティング剤の濃度は、コーティング剤総重量に対する不揮発成分重量を百分率で示したものである。具体的には、成分(A)、成分(B)、その他添加剤、水性媒体等、全成分を含んだコーティング剤の重量を秤量し、その後、水性媒体等の揮発成分を蒸発させ、蒸発残分の重量を秤量することによって、コーティング剤の濃度が算出される。
コーティング剤の粘度は、上記濃度の範囲内で100〜7000(mPa.s)であることが好ましい。本発明では、粘度は、温度30℃、BM型粘度計で測定された値をいう。
コーティング剤は、pHが8.0〜14.0になるように調整することが好ましい。pHは、pHメーターで測定される。
コーティング剤の比重は1.0〜1.8であることが好ましい。本明細書で述べられているコーティング剤の比重は、水を標準物質として算出されており、水の質量に対するコーティング剤の質量の比をいう。比重はカップ法で測定される。カップ法では、同じ容積のカップに標準物質(水)と試料(コーティング剤)を充填し、水の重量に対するコーティング剤の重量を測定する。
本発明に係るコーティング剤は、防錆剤、特に焼付型防錆剤として有用である。焼付型防錆剤は、上記の原料を用い、通常のエマルジョン系コーティング剤の製造方法に従って製造することができる。
焼付型防錆剤による防錆処理は、通常、つぎのようにして行われる。先ず、焼付型防錆剤をローラ塗装もしくは浸漬塗装等適宜の手段を用いてコンクリート鉄筋等の被処理物に塗布した後、予備乾燥をする。
予備乾燥の温度は、20〜100℃が好ましく、より好ましくは80℃前後である。予備乾燥の温度が20℃未満であると、塗膜の熱フロー性が充分ではなく、塗膜が薄膜になりやすい部位での気孔等を充分に埋めることができなくなり得る。予備乾燥温度が100℃を超えると、塗膜に膨れや粗大な気孔を生じてしまい、均一で緻密な防錆塗膜を形成することが困難となり得る。
予備乾燥に要する時間は、長時間であっても差しつかえないが、5〜60分であることが好ましい。予備乾燥によって、防錆剤に含有されている(A)水系高分子が成膜化される。次に、本乾燥(焼付)が施されることで、(B)粒状熱溶融性有機質充填材、その他の成分(無機質充填材、防錆顔料等)が含有若しくは結着された高分子皮膜が被処理物の上に形成される。本乾燥は、熱溶融性有機質充填材が溶融流動化する温度、一般には100〜200℃の範囲の温度で5〜30分間、あるいはそれ以上の時間にわたって加熱処理することによって行われる。これにより、熱溶融性有機質充填材が溶融流動化し、塗膜のピンホールや空隙を充填し、極めて緻密な防錆塗膜が得られる。
尚、(A)及び(B)の固形分を有機質固形分、無機質充填材及び防錆顔料を無機質固形分と定義すると、無機質固形分/有機質固形分は2〜5となり、特に3〜4となることが好ましい。
本発明に係るコーティング剤は、種々の用途に用いることができ、例えば、プラスチック成形品用、家電製品用、鋼製品、大型構造物、車両用(例えば、自動車補修用のソリッドカラー用やメタリックベース用、クリヤートップ用)、建築用、瓦用、木工用等の各種下塗り、中塗り、上塗り等に利用できる。防錆性能を有するコーティング剤は、特に、建築用基材に好適に用いられ、更に好ましくは、建築構造部材中に補強のために入っている鉄筋又は部材を組み立てるために建築構造部材中に入っている金具に用いることができる。
建築構造部材とは、例えば、コンクリート、PCパネル、セメントモルタル、ALCパネル、コンクリートブロック、スレート板、石綿セメント系サイディング等を例示することができる。建築構造部材に入っている鉄筋としては、特に限定されるものではないが、例えば、異形鉄筋、ラスアミやメタルラスと呼ばれる金網、メッシュと呼ばれる格子状鉄筋等を例示できる。建築構造部材に入っている金具としては、鉄製のプレートを平板状、L型状、C型状の片等に組み立て用に加工したものを例示できる。
コーティング剤を塗布する方法として、浸漬塗装(ディッピング塗装)、エアスプレー、エアレススプレー、静電塗装、ロールコーター塗装、フローコーター塗装、ローラー塗装、ハケ塗り等を例示できる。特に、建築構造部材中の鉄筋又は金具に塗布する方法としては、浸漬塗装が好ましい。
また、コーティング剤が塗布された鉄筋又は金具に、更にセメント系の防錆剤等が塗布されても良いし、塗布されなくても良い。
以下に本発明を実施例及び比較例を用いて説明するが、これらの例は、本発明を説明するためのものであり、本発明を何ら限定するものではない。
まず、下記に示す各成分を準備した。
[乳化剤]
・ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル(HLB 17.5)
(ノイゲンEA197D、第一工業製薬社製)(以下「EM1」ともいう」)
・ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル(HLB 18.7)
(ノイゲンEA207D、第一工業製薬社製)(以下「EM2」ともいう」)
・ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル(HLB 15.6)
(ノイゲンEA177D、第一工業製薬社製)(以下「EM’3」ともいう」)
・ポリオキシエチレンイソデシルエーテル(HLB 17.9)
(ノイゲンSD300、第一工業製薬社製)(以下「EM’4」ともいう」)
・ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB 17.5)
(エマルゲン935、花王社製)(以下「EM’5」ともいう」)
[反応性乳化剤]
・アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム塩
(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)
[水系高分子(A−1)のエマルジョン]
乳化剤(ノイゲンEA197D、第一工業製薬社製)1重量部を蒸留水30重量部に溶解し、スチレン(和光純薬工業社製)43重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(和光純薬工業社製)54重量部、メタクリル酸(和光純薬工業社製)3重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60重量部及び乳化剤(ノイゲンEA197D、第一工業製薬社製)1重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加熱して液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約5体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却した後、アンモニア水を加えてpHを9に調整し、更に、防腐剤(ACTICIDE MBS、ソージャパン社製)0.2重量部、消泡剤(ノプコ8034、サンノプコ社製)0.1重量部を添加し、カルボキシル基含有スチレン−アクリル系共重合体の水性エマルジョンを得た。MFTは0℃であった。
[水系高分子(A−2)のエマルジョン]
乳化剤(ノイゲン207D、第一工業製薬社製)1.1重量部を蒸留水29.9重量部に溶解し、スチレン(和光純薬工業社製)43重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(和光純薬工業社製)54重量部、メタクリル酸(和光純薬工業社製)3重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水59.9重量部及び乳化剤(ノイゲン207D、第一工業製薬社製)1.1重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約5体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却した後、アンモニア水を加えてpHを9に調整し、更に、防腐剤(ACTICIDE MBS、ソージャパン社製)0.2重量部、消泡剤(ノプコ8034、サンノプコ社製)0.1重量部を添加し、カルボキシル基含有スチレン−アクリル系共重合体の水性エマルジョンを得た。MFTは0℃であった。
[水系高分子(X−1)のエマルジョン]
乳化剤(ノイゲンEA177D、第一工業製薬社製)0.6重量部を蒸留水30.4重量部に溶解し、スチレン(和光純薬工業社製)43重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(和光純薬工業社製)54重量部、メタクリル酸(和光純薬工業社製)3重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60.4重量部及び乳化剤(ノイゲンEA177D、第一工業製薬社製)0.6重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約5体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却した後、アンモニア水を加えてpHを9に調整し、更に、防腐剤(ACTICIDE MBS、ソージャパン社製)0.2重量部、消泡剤(ノプコ8034、サンノプコ社製)0.1重量部を添加し、カルボキシル基含有スチレン−アクリル系共重合体の水性エマルジョンを得た。MFTは0℃であった。
[水系高分子(X−2)のエマルジョン]
乳化剤(ノイゲンSD300、第一工業製薬社製)0.6重量部を蒸留水30.4重量部に溶解し、スチレン(和光純薬工業社製)43重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(和光純薬工業社製)54重量部、メタクリル酸(和光純薬工業社製)3重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60.4重量部及び乳化剤(ノイゲンSD300、第一工業製薬社製)0.6重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約5体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却した後、アンモニア水を加えてpHを9に調整し、更に、防腐剤(ACTICIDE MBS、ソージャパン社製)0.2重量部、消泡剤(ノプコ8034、サンノプコ社製)0.1重量部を添加し、カルボキシル基含有スチレン−アクリル系共重合体の水性エマルジョンを得た。MFTは0℃であった。
[水系高分子(X−3)のエマルジョン]
乳化剤(エマルゲン935、花王社製)0.6重量部を蒸留水30.4重量部に溶解し、スチレン(和光純薬工業社製)43重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(和光純薬工業社製)54重量部、メタクリル酸(和光純薬工業社製)3重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60.4重量部及び乳化剤(エマルゲン935、花王社製)0.6重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約5体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却した後、アンモニア水を加えてpHを9に調整し、更に、防腐剤(ACTICIDE MBS、ソージャパン社製)0.2重量部、消泡剤(ノプコ8034、サンノプコ社製)0.1重量部を添加し、カルボキシル基含有スチレン−アクリル系共重合体の水性エマルジョンを得た。MFTは0℃であった。
[粒状熱溶融性有機質充填材(B−1)のエマルジョン]
反応性乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1重量部を蒸留水30重量部に溶解し、スチレン100重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60重量部及び乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約5体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却し、粒子径0.2μmのポリスチレン樹脂粒子が分散されたエマルジョンを得た。乾燥被膜の溶融点は100℃であった。
[粒状熱溶融性有機質充填材(B−2)のエマルジョン]
反応性乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1重量部を蒸留水30重量部に溶解し、スチレン100重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60重量部及び乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約10体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却し、粒子径0.1μmのポリスチレン樹脂粒子が分散されたエマルジョンを得た。乾燥被膜の溶融点は100℃であった。
[熱溶融性有機質充填材(B−3)のエマルジョン]
反応性乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1.3重量部を蒸留水30重量部に溶解し、スチレン100重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60重量部及び乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)0.7重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約2体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却し、粒子径0.5μmのポリスチレン樹脂粒子が分散されたエマルジョンを得た。乾燥被膜の溶融点は100℃であった。
[熱溶融性有機質充填材(B−4)のエマルジョン]
反応性乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1重量部を蒸留水30重量部に溶解し、スチレン78重量部、2−エチルヘキシルアクリレート22重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60重量部及び乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約5体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却し、粒子径0.2μmのポリスチレン樹脂粒子物が分散されたエマルジョンを得た。乾燥被膜の溶融点は40℃であった。
[熱溶融性有機質充填材(B−5)のエマルジョン]
反応性乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1重量部を蒸留水30重量部に溶解し、スチレン50重量部、2−エチルヘキシルアクリレート50重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60重量部及び乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約5体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却し、粒子径0.2μmのポリスチレン樹脂粒子物の水分散体を得た。乾燥被膜の溶融点は0℃であった。
[熱溶融性有機質充填材(Y−1)のエマルジョン]
反応性乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)0.8重量部を蒸留水30重量部に溶解し、スチレン100重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60重量部及び乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1.2重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約10体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却し、粒子径0.08μmのポリスチレン樹脂粒子が分散されたエマルジョンを得た。乾燥被膜の溶融点は100℃であった。
[熱溶融性有機質充填材(Y−2)のエマルジョン]
反応性乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)1.5重量部を蒸留水30重量部に溶解し、スチレン100重量部を配合して乳化させ、乳化液を調整した。一方、攪拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、蒸留水60重量部及び乳化剤(エレミノールJS−2、三洋化成工業社製)0.5重量部を添加し、窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に加温し、液温を75℃に調整した。この状態で、まず、先に調整した乳化液の約2体積%と、開始剤水溶液(過硫酸ナトリウム0.2重量部を蒸留水10重量部で溶解したもの)の10体積%を添加した。ついで、攪拌した後、さらに残りの乳化液と開始剤水溶液を約3時間かけてそれぞれ滴下して反応させ、同温度(75℃)にて約1時間の完結反応を行った。得られた反応混合物を冷却し、粒子径0.7μmのポリスチレン樹脂粒子が分散されたエマルジョンを得た。乾燥被膜の溶融点は100℃であった。
[珪砂]
珪砂(竹原化学社製)
[無水炭酸カルシウム粉末]
無水炭酸カルシウム(1級重質炭酸カルシウム、竹原化学社製)
[リン酸亜鉛]
リン酸亜鉛四水和物(和光純薬工業社製)
[ベンガラ]
ベンガラ(サンテツSR−840、御国色素社製)
[分散剤]
スチレン・無水マレイン酸共重合体(NARLEX D72、ナショナルスターチアンドケミカル社製)
[増粘剤]
ヒドロキシエチルセルロース(HEC SP600、ダイセル化学工業社製)
[プロピレングリコール]
プロピレングリコール(和光純薬工業社製)
[水酸化ナトリウム]
水酸化ナトリウム(和光純薬工業社製)
[防腐剤]
複合型イソチアゾリン系防腐剤(ACTICIDE MBS、ソージャパン社製)
[消泡剤]
ノプコNXZ(サンノプコ社製)
<実施例1〜6>
表1に示すように、各成分を配合し、防錆作用を有するコーティング剤を調製した。
<比較例1〜5>
各成分の種類及び配合割合を表2に示すように配合し、防錆作用を有するコーティング剤を調整した。
Figure 2008127419
Figure 2008127419
<評価方法>
実施例及び比較例のコーティング剤の評価は以下の様に行った。
[濃度]
試料約1gを予め恒量のでたアルミ箔皿に精秤し、105℃〜110℃に保った電気定温乾燥器に入れ、3時間加温した後電気定温乾燥器より取り出し、デシケーター中に放冷する。試料の乾燥後の重量を求め次式より算出する。
濃度(%)=(A/S)100
[S:試料の乾燥前の重さ(g)、A:試料の乾燥後の重さ(g)]
[粘度]
30℃における粘度についてBM型粘度計(東京計器社製:ローターNo4)で測定する。
[pH]
pHメーター(PH METER 堀場製作所社製)で測定する。
[比重]
試料及び試験器具は25℃±5℃に温調する。内容積105mlのカップの重量を直示天秤で秤量する。試料を気泡が混入しないように注意して少しずつカップに充填し、カップの縁に沿って表面を水平にならす。試料充填後の重量を直示天秤で秤量し次の計算で比重を求める。
比重=(B−A)/C
A:カップの重さ(g)
B:試料充填後のカップの重さ(g)
C:105(g)
(内容積105mlのカップに水を充填したときの水の重量)
[攪拌安定性]
各コーティング剤250gを市販ポリプロピレン容器(250ml)に入れ、40℃で保温する。攪拌機によりコーティング剤を攪拌し、コーティング剤が増粘ゲル化するまでの時間を測定する。ゲル化する時間が60分以下のものを×、1時間から4時間以下のものを△、4時間より上のものを○として表示した。
[コーティング剤のタレ性]
所定の膜厚(150μm)となるように、各コーティング剤に水を加えて希釈し粘度調整したものを用いて、5mm径、50cm長の鉄筋を縦に浸漬し、引き上げ後のコーティング剤のタレ性をチェックした。タレが殆どないものを○、僅かにタレがあるものを△、タレが著しいものを×として表示した。
[塗膜の均一性]
所定の膜厚150μmとなるように、各コーティング剤に水を加えて希釈し粘度調整したものを用いて、5mm径、20cm長の鉄筋を縦浸漬塗装及び横浸漬塗装した。ついで、これを100℃で10分間、焼付処理した後、塗膜厚の測定と外観検査を行い塗膜の均一性をチェックした。そして、塗膜の均一性が良好なものを◎、塗膜の均一性がほぼ良好なものを○、塗膜の膜厚が薄い部分が所々みられるものを△、塗膜が薄すぎ、基材の表面が所々みられるものを×として表示した。
[基材密着性]
コーティング剤を市販軟鋼板に10milアプリケーターで塗装後、100℃で10分間乾燥する。塗膜表面を4mm角×25にカッターで切りガムテープを強く張りつけ、剥し、塗膜の残存率を測定する。残存率が95〜100%のものを◎、90〜95%のものを○、85〜90%ものを△として表示した。
[塗膜硬度]
上記の塗膜の均一性試験で作製した試験片を用いて、塗膜硬度を指触評価した。そして、タック感が全くないものを◎、厚膜部についてはタック感がわずかにあるものを○、全体的にタック感がややあるものを△として表示した。
[防錆性]
上記の塗膜の均一性試験で作製した試験片を用いて、JIS K 5400に準じて塩水噴霧試験を行い、10日後の発錆状態を観察した。発錆が殆ど見られないものを◎、わずかに発錆が見られるが、略良好なものを○、部分的に発錆が見られるものを△、全体的に発錆が顕著に見られるものを×として表示した。
表1に示されるように、特定乳化剤を用いて乳化重合して得られた水系高分子(A−1及びA−2)と特定の粒状熱溶融性有機質充填材(B−1〜B−5)とを用いた実施例1〜5のコーティング剤は、各性能が優れている。これに対し、本発明の構成要件に該当しない乳化剤を用いて乳化重合して得られた水系高分子(X−1〜X−3)を使用した比較例1〜3のコーティング剤は、攪拌安定性が著しく劣っている。本発明の構成要件に該当しない粒状熱溶融性有機質充填材(Y−1及びY−2)を使用した比較例4、5のコーティング剤は、タレを生じたり、均一に塗工し難いものとなることが確認された。

Claims (5)

  1. (A)ノニオン系乳化剤を用いる乳化重合で得られた水系高分子と、
    (B)粒状熱溶融性有機質充填材
    を含んで成る水性樹脂分散体であって、
    上記ノニオン系乳化剤は、スチレン化フェニル基を有し、且つ、HLBが16以上であり、
    (B)粒状熱溶融性有機質充填材は、平均粒子径が0.1μm〜0.5μmである
    ことを特徴とする水性樹脂分散体。
  2. ノニオン系乳化剤は、HLBが17.5〜19.0である請求項1に記載の水性樹脂分散体。
  3. 請求項1又は2に記載の水性樹脂分散体を含むコーティング剤。
  4. 防錆剤として使用される請求項3に記載のコーティング剤。
  5. 請求項3又は4に記載のコーティング剤が塗布された建築用基材。
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