JP2008126465A - 電気光学装置、電子機器および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特定の制御データが格納された記憶領域を電気光学装置に指示するための負荷を軽減する。
【解決手段】駆動回路16は、複数の電気光学素子Eの各々を駆動する。記憶回路41は、駆動回路16の動作を規定する複数の制御データDCTを記憶する。制御回路34は、記憶回路41に格納された制御データDCTに基づいて駆動回路16を制御する。記憶回路41は、複数の制御データDCT_Aが連続して格納される記憶領域R1と、記憶領域R1の後段に設定されて複数の制御データDCT_Bが連続して格納される記憶領域R2と、記憶領域R1と記憶領域R2との間に設定されて識別コードDdが格納される領域Rbとを含む。制御回路34は、識別コードDdに基づいて制御データDCT_Aと制御データDCT_Bとを区別する。
【選択図】図6
【解決手段】駆動回路16は、複数の電気光学素子Eの各々を駆動する。記憶回路41は、駆動回路16の動作を規定する複数の制御データDCTを記憶する。制御回路34は、記憶回路41に格納された制御データDCTに基づいて駆動回路16を制御する。記憶回路41は、複数の制御データDCT_Aが連続して格納される記憶領域R1と、記憶領域R1の後段に設定されて複数の制御データDCT_Bが連続して格納される記憶領域R2と、記憶領域R1と記憶領域R2との間に設定されて識別コードDdが格納される領域Rbとを含む。制御回路34は、識別コードDdに基づいて制御データDCT_Aと制御データDCT_Bとを区別する。
【選択図】図6
Description
本発明は、複数の電気光学素子を制御する技術に関する。
複数の電気光学素子を具備する電気光学装置においては、各電気光学素子の駆動を規定する各種のデータ(以下「制御データ」という)が電気光学装置の記憶回路に格納される。例えば特許文献1には、各電気光学素子の光量を所期値に補正するための補正データが記憶回路に格納された構成が開示されている。また、特許文献2の電気光学装置には、電気光学装置の特性や仕様(例えば画素数や分解能)に関するデータを保持する回路が設置される。
特許第2849244号公報
特許第2710432号公報
ところで、例えば特許文献2の図4に図示されるように、複数の制御データは各電気光学素子の配列の順番で単純に記憶回路内に羅列されているに過ぎない。したがって、電気光学装置を制御データに基づいて制御するためには、記憶回路のうち特定の制御データが記憶された領域を外部の装置(以下「上位装置」という)から電気光学装置に通知するという煩雑な処理が必要となる。また、例えば電気光学装置の仕様の変更に伴なって制御データの種類や個数が更新されると、更新後の制御データが格納された記憶領域を指示し得るように上位装置の動作(構成やプログラム)を変更する必要が生じて煩雑であるという問題もあった。以上の事情を背景として、本発明は、特定の制御データが格納された記憶領域を電気光学装置に指示するための負荷を軽減するという課題の解決をひとつの目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明のひとつの態様に係る電気光学装置は、複数の電気光学素子と、複数の電気光学素子の各々を駆動する駆動回路と、駆動回路の動作を規定する複数の制御データを記憶する記憶回路と、記憶回路に記憶された制御データに基づいて駆動回路の動作を制御する制御回路とを具備し、記憶回路は、複数の制御データのうち複数の第1制御データが連続して格納される第1記憶領域(例えば図6の記憶領域R1)と、第1記憶領域の後段に設定されて複数の制御データのうち複数の第2制御データが連続して格納される第2記憶領域(例えば図6の記憶領域R2)と、第1記憶領域と第2記憶領域との間に設定されて識別コードが格納される境界領域(例えば図6の記憶領域Rb)とを含み、制御回路は、境界領域に格納された識別コードに基づいて複数の第1制御データと複数の第2制御データとを区別する。
以上の態様によれば、第1記憶領域と第2記憶領域との境界が識別コードに基づいて識別されるから、各記憶領域のアドレスを上位装置から制御回路に通知する必要はない。また、電気光学装置の仕様(例えば電気光学素子の個数)を変更する場合や電気光学素子の個数が相違する複数種の電気光学装置を使用する場合に同じ上位装置を流用したとしても、上位装置において電気光学装置に各記憶領域を通知する機能を電気光学装置の種類ごとに変更する必要はない。したがって、記憶回路のうち特定の制御データが格納された記憶領域を電気光学装置に指示するための負荷が軽減される。
本発明の好適な態様において、記憶回路のうち第1記憶領域の前段には、第1記憶領域のサイズを指定する第1サイズデータ(例えば図6のサイズデータDS1)が格納され、制御回路は、サイズデータに基づいて複数の第1制御データの最後を認識する。以上の態様によれば、例えば第1制御データと識別コードとが同じビット列であったとしても、サイズデータに基づいて第1記憶領域の終端を確実に認識することが可能となる。
さらに好適な態様において、記憶回路の境界領域には、第2記憶領域のサイズを指定する第2サイズデータ(例えば図8のサイズデータDS2)が格納され、制御回路は、サイズデータに基づいて複数の第2制御データの最後を認識する。以上の態様によれば、制御回路が第2記憶領域の終端を確実に認識することが可能となる。
本発明の好適な態様において、記憶回路のうち最後の制御データに後続する記憶領域(例えば図6の記憶領域Rd)には終了コードが格納され、制御回路は、終了コードに基づいて制御データの終了を認識する。以上の態様によれば、上位装置からの指示を要することなく、制御回路が制御データの終了を認識できるから、特定の記憶領域を電気光学装置に指示する負荷が軽減されるという効果はいっそう顕著となる。
記憶回路よりも高速にデータを転送する揮発性記憶回路(例えば図5の記憶回路43)を具備し、制御回路は、記憶回路から揮発性記憶回路に転送した制御データに基づいて駆動回路の動作を制御する。本態様によれば、揮発性記憶回路に転送された制御データに基づいて駆動回路が制御されるから、記憶回路に格納された制御データが直接的に駆動回路の制御に使用される構成と比較して、駆動回路の動作の高速化に容易に対応することが可能である。
本発明に係る電気光学装置は各種の電子機器に利用される。本発明に係る電子機器の典型例は、以上の各態様に係る電気光学装置を感光体ドラムなどの像担持体の露光に利用した電子写真方式の画像形成装置である。この画像形成装置は、露光によって潜像が形成される像担持体と、像担持体を露光する本発明の電気光学装置と、像担持体の潜像に対する現像剤(例えばトナー)の付加によって顕像を形成する現像器とを含む。もっとも、本発明に係る電気光学装置の用途は像担持体の露光に限定されない。例えば、スキャナなどの画像読取装置においては、本発明に係る電気光学装置を原稿の照明に利用することが可能である。この画像読取装置は、以上の各態様に係る電気光学装置と、電気光学装置から出射して読取対象(原稿)で反射した光を電気信号に変換する受光装置(例えばCCD(Charge Coupled Device)素子などの受光素子)とを具備する。さらに、電気光学素子がマトリクス状に配列された電気光学装置は、パーソナルコンピュータや携帯電話機など各種の電子機器の表示装置としても利用される。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。本形態に係る電気光学装置100は、感光体ドラムを露光するラインヘッドとして電子写真方式の画像形成装置に採用される。図1に示すように、電気光学装置100は、所望の画像に応じた光線を感光体ドラムに向けて放射する露光装置10と、露光装置10の動作を制御するコントローラ30とを含む。コントローラ30は、プリント基板に実装されたICチップであり、フレキシブル配線基板(図示略)を介して露光装置10に電気的に接続される。また、コントローラ30は上位装置200に接続される。上位装置200は、例えば画像形成装置のCPUや画像形成装置に画像の形成を指示する情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ)である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。本形態に係る電気光学装置100は、感光体ドラムを露光するラインヘッドとして電子写真方式の画像形成装置に採用される。図1に示すように、電気光学装置100は、所望の画像に応じた光線を感光体ドラムに向けて放射する露光装置10と、露光装置10の動作を制御するコントローラ30とを含む。コントローラ30は、プリント基板に実装されたICチップであり、フレキシブル配線基板(図示略)を介して露光装置10に電気的に接続される。また、コントローラ30は上位装置200に接続される。上位装置200は、例えば画像形成装置のCPUや画像形成装置に画像の形成を指示する情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ)である。
露光装置10は、主走査方向を長手とする姿勢に固定された長方形状の基板12の面上に発光部14と駆動回路16とが配置された構造となっている。発光部14には、n個(nは自然数)の電気光学素子Eが主走査方向に沿って単列または複数列に配列する。本形態の電気光学素子Eは、相互に対向する陽極と陰極との間に有機EL(Electroluminescence)材料の発光層が介在する有機発光ダイオード素子である。駆動回路16は、各電気光学素子Eを駆動する。なお、駆動回路16は、ひとつまたは複数のICチップで構成されてもよいし、発光部14とともに基板12の表面に形成された多数の能動素子(例えば半導体層が低温ポリシリコンで形成された薄膜トランジスタ)で構成されてもよい。
図1に示すように、駆動回路16は、駆動信号X1〜Xnの出力によって各電気光学素子Eを選択的に発光させる。図2は、第i番目(iは1≦i≦nを満たす整数)の電気光学素子Eに供給される駆動信号Xiの波形を示す概念図である。同図に示すように、駆動信号Xiは、ひとつの水平走査期間Hの始点に対して時間長ΔTだけ経過した時点から階調データG[i]に応じたパルス幅PWにわたって駆動電流IDRを維持し、当該水平走査期間Hの残余の期間にて電流値がゼロとなる電流信号である。電気光学素子Eは、駆動電流IDRの供給によって発光するとともに駆動電流IDRの供給が停止すると消灯するから、階調データG[i]に応じた階調に制御(パルス幅変調による階調制御)される。
図3は、駆動回路16の具体的な構成を示すブロック図である。駆動回路16は、シフトレジスタ22とn個の単位回路Uとを含む。同図に示すように、シフトレジスタ22には、クロック信号(ドットクロック)CLKと開始パルスSPとがコントローラ30から供給される。開始パルスSPは、各水平走査期間Hの始点に立上がるパルス信号である。また、n個の単位回路Uには、発光許可パルスENBおよびパルス制御クロックPCKとクロック信号CLKに同期したデータDINとがコントローラ30から共通に供給される。発光許可パルスENBは、開始パルスSPと同様に、各水平走査期間Hの始点で立上がる。
本形態の電気光学装置100が動作する期間は設定期間と駆動期間とに区分される。設定期間は、電気光学装置100の電源が投入された直後の期間であり、駆動期間は、設定期間の経過後の期間である。設定期間においては、駆動回路16の動作を規定するための各種の設定が実行され、駆動期間においては、設定期間における設定に基づいて各電気光学素子Eが実際に駆動される(すなわち画像が出力される)。設定期間においては、制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n]と制御データDCT_C[1]〜DCT_C[n]とがコントローラ30から駆動回路16にデータDINとして順次に供給される。一方、駆動期間においては、各電気光学素子Eの階調を制御する階調データG[1]〜G[n]がコントローラ30から駆動回路16にデータDINとして順次に供給される。
図3に示すように、シフトレジスタ22は、クロック信号CLKに同期した開始パルスSPのシフトによって選択信号S1〜Snを生成する。したがって、選択信号S1〜Snの各々は、クロック信号CLKの1周期ごとに順番にアクティブレベルとなる。
各単位回路Uはラッチ回路25と駆動部27とを含む。第i段目の単位回路Uにおけるラッチ回路25は、選択信号Siがアクティブレベルに遷移した時点でコントローラ30から供給されているデータDINを出力および保持する。さらに詳述すると、第i段目の単位回路Uの駆動部27には、設定期間にて制御データDCT_B[i]と制御データDCT_C[i]とがデータDINとして供給され、駆動期間にて階調データG[i]がデータDINとして供給される。駆動部27は、ラッチ回路25が出力するデータDINに基づいて駆動信号Xiを生成する。
図4は、第i段目の単位回路Uにおける駆動部27の具体的な構成を示すブロック図である。同図の保持回路271は、設定期間にラッチ回路25がラッチした制御データDCT_B[i]を保持する回路である。同様に、保持回路272は、設定期間にラッチ回路25がラッチした制御データDCT_C[i]を保持する。電流生成回路274は、保持回路271が保持する制御データDCT_B[i]に応じた電流値の駆動電流IDRを生成する手段(例えば電流出力型のD/A変換器)である。
遅延回路276は、コントローラ30から供給される発光許可パルスENBを、保持回路272が保持する制御データDCT_C[i]に応じた時間長Δだけ遅延させて出力する。パルス制御回路278は、遅延回路276が出力する発光許可パルスENBの立上がりからパルス制御クロックPCKの計数と電流生成回路274が生成する駆動電流IDRの出力とを開始し、計数値が階調データG[i]の数値に合致した時点で駆動電流IDRの出力を停止する。したがって、図2に例示した駆動信号Xiにおいては、パルス幅PWが階調データG[i]に応じて制御されるほか、駆動電流IDRの電流値が制御データDCT_B[i]に応じて設定されるとともに時間長ΔTが制御データDCT_C[i]に応じて設定される。
図1に示すように、コントローラ30は、データ生成部32と制御回路34とを含む。データ生成部32は、駆動回路16の動作を規定する各種の信号(クロック信号CLK,開始パルスSP,発光許可パルスENB,パルス制御クロックPCK)およびデータDINを生成する。制御回路34は、駆動回路16やデータ生成部32の動作を制御する回路である。制御回路34は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)によって実現される。
図5は、データ生成部32のうちデータDINの出力に関与する部分の構成を示すブロック図である。同図に示すように、データ生成部32は、演算回路321および選択回路323と3個の記憶回路(41,43,45)とを含む。記憶回路41は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性のメモリである。記憶回路41には、電気光学装置100の製造の工程において、制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]と制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n]と制御データDCT_C[1]〜DCT_C[n]とが格納される。
記憶回路43は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性のメモリであり、記憶回路41と比較して高速にデータの転送(書込および読出)を実行する。記憶回路43は、記憶領域Q1と記憶領域Q2とを含む。設定期間において、制御回路34は、制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]を記憶回路41から読み出して記憶領域Q1に格納するとともに、制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n]と制御データDCT_C[1]〜DCT_C[n]とを記憶回路41から読み出して記憶領域Q2に格納する。
記憶回路45は、駆動期間にて上位装置200から順次に供給される階調データG0[1]〜G0[n]を記憶するRAMである。駆動期間において、制御回路34は、各電気光学素子Eの階調データG0[1]〜G0[n]を記憶回路45から順次に読み出して演算回路321に出力するとともに、当該電気光学素子Eの制御データDCT_A[i]を記憶回路43の記憶領域Q1から読み出して演算回路321に出力する。演算回路321は、階調データG0[i]と制御データDCT_A[i]とについて所定の演算を実行することで階調データG[i]を生成する。例えば、演算回路321は、階調データG0[i]と制御データDCT_A[i]との加算値を階調データG[i]として算定する。したがって、駆動信号Xiのパルス幅PWは、階調データG0[i]と制御データDCT_A[i]とに応じて制御される。
選択回路323は、制御回路34による制御のもとに、設定期間においては制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n]と制御データDCT_C[1]〜DCT_C[n]とをクロック信号CLKに同期して記憶回路43の記憶領域Q2から駆動回路16に順次に出力し、駆動期間においては演算回路321が算定した階調データG[i]をクロック信号CLKに同期して順次に駆動回路16に出力する。
図2を参照して説明したように、電気光学素子Eは制御データDCT_A[i](パルス幅PW)と制御データDCT_B[i](駆動電流IDRの電流値)とに応じた発光量で発光する。本形態においては、所定の階調値が各々に指定されたときのn個の電気光学素子Eの発光量が均一化されるように制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]と制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n]とが電気光学装置100の製造の過程にて設定される。例えば、第1に、電気光学装置100の単体の段階における各電気光学素子Eの発光量に基づいて制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n](駆動信号X1〜Xnの各駆動電流IDRの電流値)を設定することで各電気光学素子Eの発光量が概略的に均一化される。第2に、電気光学装置100が画像形成装置に搭載された段階における各電気光学素子Eの発光量に基づいて制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]を設定することで各電気光学素子Eの発光量が微調整される。
ところで、電気光学装置100の基板12が何らかの事情で湾曲していると、各電気光学素子Eが主走査方向に沿って完全な直線状には配列しない。すなわち、n個の電気光学素子Eのなかには、主走査方向に沿った直線から副走査方向に離間した位置に存在する電気光学素子Eもある。このような場合に各電気光学素子Eを同じ時期に発光させ始めるとすれば、n個の電気光学素子Eによって感光体ドラムの露光面に形成される画像が、電気光学素子Eの配列に沿って湾曲した曲線となる場合がある。以上の問題を解決するために、本形態においては、各電気光学素子Eの発光の開始点を制御データDCT_C[1]〜DCT_C[n]に応じて調整する。すなわち、制御データDCT_C[1]〜DCT_C[n]は、感光体ドラムのうちn個の電気光学素子Eによって露光される領域が直線となるように、主走査方向に沿った直線と各電気光学素子Eとの距離(所期の位置からのズレ量)に応じて決定される。
次に、図6は、記憶回路41に各種のデータD(DCT_A[i]やDCT_B[i]やDCT_C[i]など)が格納された状態を示す概念図である。同図に示すように、記憶回路41には記憶領域R1〜R3が画定される。記憶領域R1には、相連続するアドレスA(A1,A2,……)が順番に割り当てられたn個の制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]が格納される。同様に、記憶領域R2には制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n]が連続して格納され、記憶領域R3には制御データDCT_C[1]〜DCT_C[n]が連続して格納される。
記憶領域R1の直前の記憶領域Ra(アドレスA0)にはサイズデータDS1が格納される。サイズデータDS1は、記憶領域R1のサイズ(さらに具体的には制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]の個数n)を示すデータである。また、最後の記憶領域R3に後続する記憶領域Rdには制御データDCTの終了を示す終了コードDeが格納される。
図6に示すように、記憶領域R1と記憶領域R2との間の記憶領域Rb(アドレスAn+1)には識別コードDdが格納される。識別コードDdは、記憶領域R1と記憶領域R2との境界(制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]の集合と制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n]の集合との境界)を制御回路34に認識させるためのデータである。同様に、記憶領域R2と記憶領域R3との間の記憶領域Rcには、記憶領域R2と記憶領域R3との境界を制御回路34に識別させるための識別コードDdが格納される。識別コードDdの内容(ビット列)は、制御データDCT_B[i]や制御データDCT_C[i]の何れの数値とも重複しないように選定される。
次に、設定期間における制御回路34の具体的な動作を説明する。図7は、設定期間において、制御回路34が制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]と制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n]と制御データDCT_C[1]〜DCT_C[n]とを記憶回路41から記憶回路43に読み込む動作の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、制御回路34は、記憶回路41における最初のアドレスA0に格納されたサイズデータDS1を読み出してカウンタに設定するとともに(ステップS1)、記憶回路41のひとつのアドレスAkを指定する変数kに「1」をセットする(ステップS2)。次いで、制御回路34は、アドレスAk(記憶領域R1)に格納された制御データDCT_A[i]を読み出して記憶回路43の記憶領域Q1に格納する(ステップS3)。
次に、制御回路34は、カウンタの数値を「1」だけ減算したうえで(ステップS4)、減算後の数値がゼロであるか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5の判定が否定される場合、制御回路34は、変数kを「1」だけ増加させ(ステップS6)、更新後のアドレスAkを対象としてステップS3の処理(制御データDCT_A[k]の読込)を実行する。以上のようにステップS3を反復することでn個の制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]の全部を記憶回路43に読み込むと(ステップS5:YES)、制御回路34はステップS7に処理を移行する。以上に説明した手順で記憶領域Q1に格納された制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]は、駆動期間にて順番に演算回路321に出力される。
制御データDCT_A[1]〜DCT_A[n]の読込みが完了すると、制御回路34は、変数kを「1」だけ増加させる(ステップS7)。次いで、制御回路34は、更新後のアドレスAkに格納されたデータDを読み出し(ステップS8)、当該データDの種類を判定する(ステップS9)。データDが識別コードDdであると判定した場合、制御回路34は、制御データDCT(DCT_B[1]〜DCT_B[n],DCT_C[1]〜DCT_C[n])の出力先を記憶領域Q2に選定して(ステップS10)、ステップS7に処理を移行する。一方、ステップS8にて取得したデータDが制御データDCT(DCT_B[i]またはDCT_C[i])に該当するとステップS9で判定すると、制御回路34は、ステップS10にて選定した記憶領域Q2に当該制御データDCTを格納したうえで(ステップS11)、ステップS7に処理を移行する。ステップS11の処理が反復されることで、記憶回路41の制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n]と制御データDCT_C[1]〜DCT_C[n]が記憶回路43の記憶領域Q2に格納され、設定期間内にデータDINとして駆動回路16に出力される。ステップS9にて終了コードDeに該当すると判定した場合(すなわち総ての制御データDCTの読込が完了した場合)、制御回路34は、図7の処理を終了する。
以上に説明したように、本形態においては、各記憶領域R(R1〜R3)の境界が識別コードDdに基づいて識別されるから、各制御データDCTの記憶領域R(R1〜R3)のアドレスAを上位装置200から制御回路34に通知する必要はない。したがって、上位装置200における処理の負荷が軽減される。また、記憶領域Rを上位装置200から電気光学装置100に通知する処理が不要であるから、電気光学素子Eの個数nが相違する複数種の電気光学装置100について同じ上位装置200を流用する場合であっても、上位装置200のうち電気光学装置100に記憶領域Rを通知するための構成やプログラムを変更する必要がない。以上のように、本形態によれば、特定の制御データDCTの記憶領域Rを電気光学装置100に指示するための負荷が軽減されるという利点がある。
また、記憶回路41に格納されたサイズデータDS1に基づいて記憶領域R1の最後が認識されるから、例えば制御データDCT_A[i]の何れかの数値と識別コードDdとが同じビット列である場合にも、記憶領域R1の制御データDCT_A[i]と識別コードDdとを区別することが可能である。換言すると、制御データDCT_A[i]のひとつの数値と識別コードDdとの共通化が許容されるから、制御データDCT_A[i]と重複しないように識別コードDdを選定する必要がある構成(すなわちサイズデータDS1が記憶回路41に格納されない構成)と比較して識別コードDdのビット長を削減することが可能となる。さらに、本形態においては制御データDCTの後段に終了コードDeが設定されるから、制御回路34は、制御データDCTの終了(すなわち図7の処理を終了すべき時点)を確実に認識することができる。
また、記憶回路41と比較してデータの転送が高速である記憶回路43に制御データDCTが転送されたうえで演算回路321や駆動回路16に出力されるから、例えば制御データDCTが記憶回路41から直接的に演算回路321や駆動回路16に出力される構成と比較して、電気光学装置100の動作の高速化に容易に対応できるという利点がある。特に、制御データDCT_A[i]は階調データG0[i]に同期して高速に演算回路321に供給する必要があるから、記憶回路43の利用によってデータの転送が高速化されるという効果は特に有意である。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の各形態において作用や機能が第1実施形態と共通する要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の各形態において作用や機能が第1実施形態と共通する要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図8は、本形態における記憶回路41に各種のデータDが格納された状態を示す概念図である。同図に示すように、記憶領域R1と記憶領域R2との間の記憶領域Rbには、識別コードDdに加えてサイズデータDS2が格納される。サイズデータDS2は、記憶領域R2のサイズ(例えば制御データDCT_B[1]〜DCT_B[n]の個数n)を示すデータである。同様に、記憶領域R2と記憶領域R3との間の記憶領域Rcには、記憶領域R3のサイズを示すサイズデータDS3が識別コードDdとともに格納される。
図7の処理において、制御データDCT_B[i]の転送(ステップS11)をサイズデータDS2に応じた回数だけ反復すると、制御回路34は、ステップS9において、次のアドレスAkに格納されたデータDが終了コードDeであるか否かを判定する。そして、当該データDが終了コードDeでない場合には識別コードDdと判断してステップS10に処理を移行する。なお、以上においては制御データDCT_B[i]を例示したが、制御データDCT_C[i]を転送するときにはサイズデータDS3が同様に適用される。
以上に説明したように、本形態においては、サイズデータDS2に基づいて記憶領域R2の最後が認識されるともにサイズデータDS3に基づいて記憶領域R3の最後が認識されるから、例えば識別コードDdが制御データDCT_B[i]や制御データDCT_C[i]のひとつの数値と共通する場合であっても、制御回路34は識別コードDdを特定することができる。したがって、制御データDCTのひとつの数値と共通のビット列を識別コードDdとして使用することが可能である。
<C:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
記憶回路41に格納されるデータDの種類や個数は以上の例示に限定されない。例えば、図9に示すように、記憶回路41にサイズデータDS1が格納されない構成も採用される。同図の構成においても、制御データDCT(DCT_A[i],DCT_B[i],DCT_C[i])の数値と重複しないように識別コードDdを選定すれば、制御回路34は、識別コードDdの検出によって各記憶領域Rの境界を認識することが可能である。
記憶回路41に格納されるデータDの種類や個数は以上の例示に限定されない。例えば、図9に示すように、記憶回路41にサイズデータDS1が格納されない構成も採用される。同図の構成においても、制御データDCT(DCT_A[i],DCT_B[i],DCT_C[i])の数値と重複しないように識別コードDdを選定すれば、制御回路34は、識別コードDdの検出によって各記憶領域Rの境界を認識することが可能である。
(2)変形例2
以上の各形態においては制御データDCTが電気光学素子Eごとに設定される構成を例示したが、制御データDCTの個数は適宜に変更される。例えば、所定数を単位としてn個の電気光学素子Eを区分したグループごとに制御データDCT(DCT_A[i],DCT_B[i],DCT_C[i])が記憶回路41に格納され、ひとつのグループに属する所定数の電気光学素子Eは共通の制御データDCTに基づいて駆動される構成が採用される。総ての電気光学素子Eについて共通に適用されるひとつの制御データDCTが記憶回路41に格納された構成としてもよい。
以上の各形態においては制御データDCTが電気光学素子Eごとに設定される構成を例示したが、制御データDCTの個数は適宜に変更される。例えば、所定数を単位としてn個の電気光学素子Eを区分したグループごとに制御データDCT(DCT_A[i],DCT_B[i],DCT_C[i])が記憶回路41に格納され、ひとつのグループに属する所定数の電気光学素子Eは共通の制御データDCTに基づいて駆動される構成が採用される。総ての電気光学素子Eについて共通に適用されるひとつの制御データDCTが記憶回路41に格納された構成としてもよい。
また、制御データDCTが指示する数値は以上の例示に限定されない。例えば、基準電圧に応じた電流値の駆動電流IDRを各単位回路Uの電流生成回路274が生成する構成においては、各単位回路Uの基準電圧の電圧値が制御データDCTとして駆動回路16に指示される構成としてもよい。なお、所定数の単位回路Uを含む複数のICチップによって駆動回路16が構成される場合には、各ICチップについて制御データDCTが記憶される構成(すなわちひとつのICチップに属する各単位回路Uの基準電圧が共通の制御データDCTによって指示される構成)も採用される。もちろん総ての単位回路Uにおける基準電圧を共通の制御データDCTに基づいて制御してもよい。以上のように、本発明のひとつの態様における制御データDCTは、駆動回路16の動作を規定する(その結果として各電気光学素子Eの状態を規定する)データとして定義される。
さらに、記憶回路41に格納された複数種の制御データDCTが各電気光学素子Eの駆動に際して選択的に適用される構成も採用される。例えば、駆動信号Xiのパルス幅PWを電気光学素子Eごと(単位回路Uごと)に調整する制御データDCT(制御データDCT_A[i])として2種類の制御データDCTaおよびDCTbを記憶回路41に格納し、設定期間にて両者を記憶回路43の記憶領域Q1に転送する。制御回路34は、出力の対象となる画像が自然画および線画(文字や線を主体とする画像)の何れであるかを上位装置200から指示に応じて判断し、自然画である場合には制御データDCTaを演算回路321に出力する一方、線画である場合には制御データDCTbを演算回路321に出力する。以上の構成によれば、画像の特性に応じて最適な補正を実行することが可能となる。
(3)変形例3
以上の各形態においては、駆動電流IDRの電流値と駆動信号Xiのパルス幅PWとを制御データDCT(DCT_A[i],DCT_B[i])に応じて制御することで各電気光学素子Eの発光量を均一化する構成を例示したが、各電気光学素子Eの発光量を補正するための方法は適宜に変更される。例えば、駆動電流IDRの電流値のみを補正する構成や駆動信号Xiのパルス幅のみを補正する構成も採用される。また、各電気光学素子Eの発光の開始点を制御データDCT_C[i]に応じて制御する構成は必ずしも必要ではない。なお、以上の各形態においては階調データG[i]に応じて駆動信号Xiのパルス幅PWを制御する構成を例示したが、階調データG[i]に応じて駆動電流IDRの電流値を制御する構成も採用される。
以上の各形態においては、駆動電流IDRの電流値と駆動信号Xiのパルス幅PWとを制御データDCT(DCT_A[i],DCT_B[i])に応じて制御することで各電気光学素子Eの発光量を均一化する構成を例示したが、各電気光学素子Eの発光量を補正するための方法は適宜に変更される。例えば、駆動電流IDRの電流値のみを補正する構成や駆動信号Xiのパルス幅のみを補正する構成も採用される。また、各電気光学素子Eの発光の開始点を制御データDCT_C[i]に応じて制御する構成は必ずしも必要ではない。なお、以上の各形態においては階調データG[i]に応じて駆動信号Xiのパルス幅PWを制御する構成を例示したが、階調データG[i]に応じて駆動電流IDRの電流値を制御する構成も採用される。
(4)変形例4
電気光学装置100を構成する各要素の実装の態様は任意である。例えば、コントローラ30が駆動回路16に内蔵された構成やコントローラ30が基板12上に実装された構成、コントローラ30が複数のICチップに分散して実装された構成も採用される。
電気光学装置100を構成する各要素の実装の態様は任意である。例えば、コントローラ30が駆動回路16に内蔵された構成やコントローラ30が基板12上に実装された構成、コントローラ30が複数のICチップに分散して実装された構成も採用される。
(5)変形例5
有機発光ダイオード素子は電気光学素子Eの例示に過ぎない。本発明に適用される電気光学素子について、自身が発光する自発光型と外光の透過率を変化させる非発光型(例えば液晶素子)との区別や、電流の供給によって駆動される電流駆動型と電圧の印加によって駆動される電圧駆動型との区別は不問である。例えば、無機EL素子、フィールド・エミッション(FE)素子、表面導電型エミッション(SE:Surface-conduction Electron-emitter)素子、弾道電子放出(BS:Ballistic electron Surface emitting)素子、LED(Light Emitting Diode)素子、液晶素子、電気泳動素子、エレクトロクロミック素子など様々な電気光学素子を本発明に利用することができる。
有機発光ダイオード素子は電気光学素子Eの例示に過ぎない。本発明に適用される電気光学素子について、自身が発光する自発光型と外光の透過率を変化させる非発光型(例えば液晶素子)との区別や、電流の供給によって駆動される電流駆動型と電圧の印加によって駆動される電圧駆動型との区別は不問である。例えば、無機EL素子、フィールド・エミッション(FE)素子、表面導電型エミッション(SE:Surface-conduction Electron-emitter)素子、弾道電子放出(BS:Ballistic electron Surface emitting)素子、LED(Light Emitting Diode)素子、液晶素子、電気泳動素子、エレクトロクロミック素子など様々な電気光学素子を本発明に利用することができる。
<D:応用例>
以上の各形態に係る電気光学装置100を利用した電子機器(画像形成装置)の形態を説明する。
図10は、電気光学装置100を採用した画像形成装置の構成を示す断面図である。画像形成装置は、タンデム型のフルカラー画像形成装置であり、以上の形態に係る4個の電気光学装置100(100K,100C,100M,100Y)と、各電気光学装置100に対応する4個の感光体ドラム70(70K,70C,70M,70Y)とを具備する。ひとつの電気光学装置100は、これに対応した感光体ドラム70の像形成面(外周面)と対向するように配置される。なお、各符号の添字「K」「C」「M」「Y」は、黒(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各顕像の形成に利用されることを意味している。
以上の各形態に係る電気光学装置100を利用した電子機器(画像形成装置)の形態を説明する。
図10は、電気光学装置100を採用した画像形成装置の構成を示す断面図である。画像形成装置は、タンデム型のフルカラー画像形成装置であり、以上の形態に係る4個の電気光学装置100(100K,100C,100M,100Y)と、各電気光学装置100に対応する4個の感光体ドラム70(70K,70C,70M,70Y)とを具備する。ひとつの電気光学装置100は、これに対応した感光体ドラム70の像形成面(外周面)と対向するように配置される。なお、各符号の添字「K」「C」「M」「Y」は、黒(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各顕像の形成に利用されることを意味している。
図10に示すように、駆動ローラ711と従動ローラ712とには無端の中間転写ベルト72が巻回される。4個の感光体ドラム70は、相互に所定の間隔をあけて中間転写ベルト72の周囲に配置される。各感光体ドラム70は、中間転写ベルト72の駆動に同期して回転する。
各感光体ドラム70の周囲には、電気光学装置100のほかにコロナ帯電器731(731K,731C,731M,731Y)と現像器732(732K,732C,732M,732Y)とが配置される。コロナ帯電器731は、これに対応する感光体ドラム70の像形成面を一様に帯電させる。この帯電した像形成面を各電気光学装置100が露光することで静電潜像が形成される。各現像器732は、静電潜像に現像剤(トナー)を付着させることで感光体ドラム70に顕像(可視像)を形成する。
以上のように感光体ドラム70に形成された各色(黒・シアン・マゼンタ・イエロー)の顕像が中間転写ベルト72の表面に順次に転写(一次転写)されることでフルカラーの顕像が形成される。中間転写ベルト72の内側には4個の一次転写コロトロン(転写器)74(74K,74C,74M,74Y)が配置される。各一次転写コロトロン74は、これに対応する感光体ドラム70から顕像を静電的に吸引することによって、感光体ドラム70と一次転写コロトロン74との間隙を通過する中間転写ベルト72に顕像を転写する。
シート(記録材)75は、ピックアップローラ761によって給紙カセット762から1枚ずつ給送され、中間転写ベルト72と二次転写ローラ77との間のニップに搬送される。中間転写ベルト72の表面に形成されたフルカラーの顕像は、二次転写ローラ77によってシート75の片面に転写(二次転写)され、定着ローラ対78を通過することでシート75に定着される。排紙ローラ対79は、以上の工程を経て顕像が定着されたシート75を排出する。
以上に例示した画像形成装置は有機発光ダイオード素子を光源(露光手段)として利用しているので、レーザ走査光学系を利用した構成よりも装置が小型化される。なお、以上に例示した以外の構成の画像形成装置にも電気光学装置100を適用することができる。例えば、ロータリ現像式の画像形成装置や、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムからシートに対して直接的に顕像を転写するタイプの画像形成装置、あるいはモノクロの画像を形成する画像形成装置にも電気光学装置100を利用することが可能である。
なお、電気光学装置100の用途は像担持体の露光に限定されない。例えば、電気光学装置100は、原稿などの読取対象に光を照射する照明装置として画像読取装置に採用される。この種の画像読取装置としては、スキャナ、複写機やファクシミリの読取部分、バーコードリーダ、あるいはQRコード(登録商標)のような二次元画像コードを読む二次元画像コードリーダがある。
また、電気光学素子Eがマトリクス状に配列された電気光学装置は、各種の電子機器の表示装置としても利用される。本発明が適用される電子機器としては、例えば、可搬型のパーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末(PDCT_A:Personal Digital Assistants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器などがある。
100……電気光学装置、10……露光装置、14……発光部、16……駆動回路、E……電気光学素子、22……シフトレジスタ、U……単位回路、25……ラッチ回路、27……駆動部、271,272……保持回路、274……電流生成回路、276……遅延回路、278……パルス制御回路、30……コントローラ、32……データ生成部、34……制御回路、41,43,45……記憶回路、321……演算回路、323……選択回路、200……上位装置。
Claims (7)
- 複数の電気光学素子と、
前記複数の電気光学素子の各々を駆動する駆動回路と、
前記駆動回路の動作を規定する複数の制御データを記憶する記憶回路と、
前記記憶回路に記憶された制御データに基づいて前記駆動回路の動作を制御する制御回路と
を具備し、
前記記憶回路は、前記複数の制御データのうち複数の第1制御データが連続して格納される第1記憶領域と、前記第1記憶領域の後段に設定されて前記複数の制御データのうち複数の第2制御データが連続して格納される第2記憶領域と、前記第1記憶領域と前記第2記憶領域との間に設定されて識別コードが格納される境界領域とを含み、
前記制御回路は、前記境界領域に格納された識別コードに基づいて前記複数の第1制御データと前記複数の第2制御データとを区別する
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記記憶回路のうち前記第1記憶領域の前段に、前記第1記憶領域のサイズを指定する第1サイズデータが格納され、
前記制御回路は、前記第1サイズデータに基づいて前記複数の第1制御データの最後を認識する
請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記記憶回路の前記境界領域に、前記第2記憶領域のサイズを指定する第2サイズデータが格納され、
前記制御回路は、前記第2サイズデータに基づいて前記複数の第2制御データの最後を認識する
請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。 - 前記記憶回路のうち最後の制御データに後続する記憶領域には終了コードが格納され、
前記制御回路は、前記終了コードに基づいて制御データの終了を認識する
請求項1から請求項3の何れかに記載の電気光学装置。 - 前記記憶回路よりも高速にデータを転送する揮発性記憶回路を具備し、
前記制御回路は、前記記憶回路から前記揮発性記憶回路に転送した制御データに基づいて前記駆動回路の動作を制御する
請求項1から請求項4の何れかに記載の電気光学装置。 - 請求項1から請求項5の何れかに記載の電気光学装置を具備する電子機器。
- 請求項1から請求項5の何れかに記載の電気光学装置と、
前記各電気光学素子からの出射光の照射によって露光面に潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体の潜像に対する現像剤の付加によって顕像を形成する現像器と
を具備する画像形成装置。
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---|---|---|---|---|
JP2010162890A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 発光素子ヘッドおよび画像形成装置 |
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JPH09289576A (ja) * | 1996-04-19 | 1997-11-04 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報出力装置 |
JP2003276245A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-09-30 | Seiko Instruments Inc | 電子写真式印刷装置 |
JP2005193651A (ja) * | 2003-12-11 | 2005-07-21 | Canon Inc | 記録装置、記録装置のデータ処理方法、記録システム、及びホスト装置 |
-
2006
- 2006-11-20 JP JP2006312629A patent/JP2008126465A/ja not_active Withdrawn
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