JP2008125751A - 遠隔調光制御システム及び渡しバトンの検出方法 - Google Patents

遠隔調光制御システム及び渡しバトンの検出方法 Download PDF

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賢志 喜多村
Masaru Hashimoto
勝 橋本
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Abstract

【課題】昇降バトンを連結する渡しバトンを正確に検出し、昇降バトンの昇降時における渡しバトンの落下を防止すること。
【解決手段】振動を発生する加振部30と、加振部30により発生した振動を検知する振動検知部40とを各昇降バトン10に設ける。昇降制御部60は、複数の昇降バトン10のうち、隣接する2つの昇降バトンである第1及び第2の昇降バトンを順次特定し、第1の昇降バトンの加振部30から振動を発生させ、その振動が渡しバトンを介して第2の昇降バトンに伝達されて第2の昇降バトンの振動検知部40により検知された場合、第1及び第2の昇降バトンが渡しバトン20により連結されていると判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、テレビ局のスタジオ等に設置される遠隔調光制御システム及び遠隔調光制御システムにおける渡しバトンの検出方法に関するものである。
近年、テレビ放送局のスタジオ等では、スタジオ内において固定して配置され、照明器具を吊り下げる複数の昇降バトンと、照明器具を吊り下げる少なくとも1つの渡しバトンと、各昇降バトンを個別に昇降するための操作を受け付ける昇降操作部等を備え、昇降バトンを渡しバトンで連結することで、昇降バトンが存在しない空間に渡しバトンを用いて照明器具を取り付けることが可能な遠隔調光制御システムが設置されている。そして、従来の遠隔調光制御システムにおいては、渡しバトンによって連結された一連の昇降バトンを同時に昇降させるために、一連の昇降バトンの各々を操作するための昇降操作部の操作レバーにキャップを嵌め、これらの操作レバーを連動して動作させることがなされていた。
また、特許文献1には、取り外し式吊物の取り付け時に発生しうる操作員の誤操作による他設備との干渉を簡易的に回避することを目的とし(段落[0004])、取り外し式吊物が取り付いた状態か、取り外した状態かを検出するセンサが内蔵されたセンサ付き吊金具が開示されている(段落[0005]等)。
特開2000−136092号公報
しかしながら、渡しバトンを介して接続されている昇降バトンの検出は、作業者の目視確認により行われていると共に、レバーにキャップを嵌める作業も作業者の手によって行われているため、作業者の勘違いや操作の間違い等のヒューマンエラーにより一連の昇降バトンを同時に昇降させることができず、渡しバトンが昇降バトンから外れて落下するという虞があった。
また、特許文献1の技術は、昇降バトンが他の設備と接触することによって生じる事故を防ぐことを目的としており、そのバトン検出方法も固定接触点一点のみであり、昇降バトンを連結する渡しバトンを検出するものではない。
本発明の目的は、昇降バトンを連結する渡しバトンを正確に検出し、昇降バトンの昇降時における渡しバトンの落下を防止することである。
本発明による遠隔調光制御システムは、照明器具を吊り下げる複数の昇降バトンと、前記昇降バトンを昇降させる昇降駆動部と、前記昇降駆動部を制御する昇降制御部と、各昇降バトンに設けられ、振動を発生する加振部と、各昇降バトンに設けられ、前記加振部により発生された振動を検知する振動検知部と、複数の昇降バトンのうち1つの昇降バトンと他の1つの昇降バトンとを連結し、照明器具を吊り下げる少なくとも1つの渡しバトンとを備え、前記昇降制御部は、ある1つの昇降バトンである第1の昇降バトンの加振部から発生された振動が、他の昇降バトンである第2の昇降バトンの振動検知部により検知され場合、前記第1及び第2の昇降バトンが前記渡しバトンにより連結されていると判定することを特徴とする(請求項1)。
また、本発明による渡しバトンの検出方法は、照明器具を吊り下げる複数の昇降バトンと、前記昇降バトンを昇降させる昇降駆動部と、前記昇降駆動部を制御する昇降制御部と、各昇降バトンに設けられ、振動を発生する加振部と、各昇降バトンに設けられ、前記加振部により発生された振動を検知する振動検知部と、複数の昇降バトンのうち1つの昇降バトンと他の1つの昇降バトンとを連結し、照明器具を吊り下げる少なくとも1つの渡しバトンとを備える遠隔調光制御システムにおける渡しバトンの検出方法であって、ある1つの昇降バトンを第1の昇降バトンとして特定するステップと、前記第1の昇降バトンの加振部から振動を発生するステップと、他の昇降バトンである第2の昇降バトンの振動検知部が前記振動を検出した場合、前記第1及び第2の昇降バトンが前記渡しバトンにより連結されていると判定するステップとを備えることを特徴とする(請求項6)。
これらの構成によれば、振動を発生する加振部と、加振部により発生した振動を検知する振動検知部とが各昇降バトンに設けられ、複数の昇降バトンのうち、第1の昇降バトンの加振部から振動が発生され、他の昇降バトンである第2の昇降バトンの振動検知部により振動が検知された場合、第1及び第2の昇降バトンが渡しバトンにより連結されていると判定される。そのため、昇降バトンを連結する渡しバトンを正確に検出することができ、渡しバトンによって連結されている昇降バトンを同時に昇降させることが可能となり、渡しバトンの落下を防止することができる。
すなわち、振動を用いて渡しバトンを検出しているため、渡しバトンをどの昇降バトンに設置しても渡しバトンを検出することができ、渡しバトンを自由にレイアウトすることが可能となる。また、遠隔調光制御システム自身が渡しバトンを検出しているため、見間違いや勘違いなどのヒューマンエラーによる渡しバトンの落下を防止することができる。
また、前記昇降制御部は、前記第1の昇降バトンを順次特定し、特定した第1の昇降バトンの加振部から振動を発生させることが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、全ての昇降バトンのうち1つの昇降バトンを自動的に第1の昇降バトンとして特定することができる。
また、前記昇降制御部は、前記渡しバトンにより連結されていると判定した昇降バトンを、姿勢状態を一定に保ちながら昇降するように前記昇降駆動部を制御することが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、渡しバトンにより連結されている昇降バトンが、姿勢状態を一定に保ちながら、すなわち、渡しバトンにより連結されている昇降バトンが、相対的な位置関係を変化しないように昇降されるため、昇降の前後において、渡しバトンにより連結された昇降バトンの姿勢状態が変更されるようなヒューマンエラーが生じず、渡しバトンの落下を防止することができる。
また、前記昇降バトンを昇降させる昇降操作指令を受け付ける操作部を更に備え、前記昇降制御部は、前記加振部が稼働中の場合、前記操作部により昇降操作指令が受け付けられても、前記昇降駆動部に前記昇降バトンを昇降させないことが好ましい(請求項4)。
この構成によれば、加振部が稼働中の場合、操作部により昇降操作指令が受け付けられても、昇降バトンが昇降されないため、渡しバトンの落下を防止でき、事故を未然に防止することができる。
また、前記操作部は、前記加振部が稼働中であることを提示する提示部を備えることが好ましい(請求項5)。
この構成によれば、加振部が稼働中であることを提示する提示部を備えるため、作業者は加振部が稼働中であるか否かを速やかに認識することができ、作業者が誤った操作をしないように促すことができる。
本発明によれば、昇降バトンを連結する渡しバトンを正確に検出することができ、渡しバトンの落下を防止することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による遠隔調光制御システムの全体構成図を示している。図2は、昇降バトン10の詳細な構成を示した斜視図である。本遠隔調光制御システムは、例えば、テレビ放送局のスタジオに設置され、昇降バトン10、渡しバトン20、加振部30、振動検知部40、昇降駆動部50、昇降制御部60、照明制御部70、及び操作部80を備えている。加振部30、振動検知部40、昇降駆動部50、昇降制御部60、照明制御部70、及び操作部80はネットワークNを介して種々の電気信号が送受信可能に接続されている。
昇降バトン10は、複数存在し、スタジオ内において固定して配置され、照明器具90を吊り下げる。すなわち、昇降バトンは、照明器具90を吊す器具であり、ワイヤWを介して昇降駆動部50と繋がっている。図2に示すように昇降バトン10は、線樋(せんぴ)11、カゴ12、及びパイプ13を備える。
線樋11は、例えば三角柱形状を有するアルミニウムの部材から構成され、照明器具90に電力を供給するためのコンセントを備える配線ダクトである。線樋11の上面の両端には、昇降駆動部50と繋がるワイヤWが例えば2本取り付けられている。カゴ12は、線樋11の上面に設けられ、種々のケーブルを収納する。パイプ13は、例えば円柱形状を有するアルミニウムの部材から構成され、線樋11の下側に設けられた2本のワイヤWを介して、長手方向が線樋11と同一方向を向くように線樋11に取り付けられている。
渡しバトン20は、例えば円柱形状を有するアルミニウムの部材から構成され、複数の昇降バトン10のうち1つの昇降バトンと他の1つの昇降バトン10とを連結すると共に、照明器具90を吊り下げる場所を確保する器具である。渡しバトン20の両端には、渡しバトン20と昇降バトン10とを連結するための連結部21が配設されている。連結部21は、断面が円弧形状を有している。ここで、連結部21の円弧の半径の大きさは、パイプ13の半径とほぼ同じ大きさである。そして、渡しバトン20は、一方の連結部21に一方の昇降バトン10のパイプ13を引っ掛けると共に、他方の連結部21に他の昇降バトン10のパイプ13を引っ掛けることで、2つの昇降バトン10を連結する。
加振部30は、例えばバイブレータから構成され、各昇降バトン10に設けられ、振動を発生する。具体的には、加振部30は、昇降制御部60からネットワークNを介して振動を開始するための制御信号を受けて、振動を開始し、振動を停止するための制御信号を受けて振動を停止する。また、加振部30は、パイプ13に取り付けられている。このため、1つの昇降バトン10の加振部30で発生した振動が渡しバトン20を介して接続された他の昇降バトン10に精度良く伝達される。
振動検知部40は、例えば、機械的な振動を検知して電気信号に変換するピックアップから構成され、各昇降バトン10に設けられ、加振部30により発生された振動を検知する。具体的には、振動検知部40は、振動を検知すると検知した振動の大きさに応じたレベルを有する電気信号を生成し、ネットワークNを介して昇降制御部60に出力する。また、振動検知部40は、パイプ13に取り付けられている。このため、1つの昇降バトン10の加振部30で発生した振動が渡しバトン20を介して接続された他の昇降バトン10の振動検知部40に精度良く伝達される。
図1に示す昇降駆動部50は、各昇降バトン10に設けられ、昇降バトンを昇降させる。具体的には昇降駆動部50は、2個のプーリ51、リール52、及びリール52を駆動させるモータ(図略)等を備える。左側のプーリ51は、昇降バトン10の左端に接続されたワイヤWをリール52に導く。右側のプーリ51は、昇降バトン10の右端に接続されたワイヤWをリール52に導く。リール52は、所定径を有する円柱状の部材から構成され、ワイヤWを巻回する。そして、昇降駆動部50は、モータの駆動力によってリール52を回転させることで、ワイヤWをリール52から引き出して昇降バトン10を下降させ、リールを逆回転させることで、ワイヤWをリール52に巻き戻して昇降バトン10を上昇させる。
昇降制御部60は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、及びRAM(ランダムアクセスメモリ)、入出力インターフェイス等から構成され、各昇降駆動部50のモータに制御信号をネットワークNを介して出力し、モータを正逆回転させたり、モータの駆動を停止させたりして、各昇降駆動部50を制御する。
また、昇降制御部60は、複数の昇降バトンのうち、隣接する2つの昇降バトンである第1及び第2の昇降バトンを順次特定し、第1の昇降バトンの加振部30から振動を発生させ、振動が第2の昇降バトンの振動検知部40により検知された場合、第1及び第2の昇降バトンが渡しバトン20により連結されていると判定する。
また、昇降制御部60は、昇降バトン10がスタジオ内においてどのように配置されているかを示す配置情報を記憶している。ここで、配置情報は、例えばスタジオを上側から見た場合において、昇降バトン10が配置されている箇所には「1」、昇降バトン10が配置されていない箇所には「0」のデータが設定された所定行×所定列のマトリックス状のデータ構造を有している。
また、昇降制御部60は、渡しバトン20により連結されていると判定した昇降バトン10を、姿勢状態を一定に保ちながら昇降するように各昇降駆動部50を制御する。具体的には、昇降制御部60は、第1の昇降バトン10と第2の昇降バトン10とが渡しバトン20によって連結されていると判定した場合、第1の昇降バトン10の昇降距離と第2の昇降バトン10の昇降距離とが同一となるように昇降駆動部50を制御する。
また、昇降制御部60は、加振部30が稼働中の場合、操作部80により昇降操作指令が受け付けられても、昇降駆動部50にモータを駆動するための制御信号の出力を行わず、昇降駆動部50に昇降バトン10を昇降させない。
操作部80は、作業員から昇降バトンを昇降させるための操作指令等の種々の操作指令を受け付け、昇降制御部60に受け付けた操作指令を通知する。また、操作部80は、加振部30が稼働中であることを提示する提示部81を備える。提示部81は例えばLED(発光ダイオード)から構成され、加振部30が稼働中であることを示す通知信号を昇降制御部60から受けた場合に点灯し、加振部30の稼働が停止したことを示す通知信号を昇降制御部60から受けた場合に消灯する。具体的には、提示部81は、各昇降バトン10に対応する発光ダイオードを備え、ある加振部30が稼働中である場合、その加振部30の昇降バトン10に対応する発光ダイオードを点灯させることで、どの昇降バトン10の加振部30が稼働中であるかを識別可能に提示する。
照明制御部70は、作業員の操作指令に従って、照明器具90を点灯させたり、消灯させたり、光量を調整したりする機器であり、ネットワークNを介して照明器具90と接続されている。ネットワークNは、昇降制御部60及び昇降駆動部50間で種々の電気信号を送受信するためのケーブル、昇降制御部60及び加振部30間で種々の電気信号を送受信するためのケーブル、昇降制御部60及び振動検知部40間で種々の電気信号を送受信するためのケーブル、昇降制御部60及び操作部80間で種々の電気信号を送受信するためのケーブル及び照明制御部70及び照明器具90間で種々の電気信号を送受信するためのケーブル等を含む。
次に、本遠隔調光制御システムの動作について説明する。図3は、本遠隔調光制御システムにおける渡しバトン20を検知する処理を示すフローチャートである。図4は、スタジオ内に配置された昇降バトンの配置図を示している。なお、図4に示す配置図には、3行3列に配置された9個の昇降バトン111,121,131,112,122,132,113,123,133が存在する。また、昇降制御部60は、図4に示すように配置された昇降バトン10の配置情報を記憶している。この場合、配置情報は、全ての要素に「1」が設定された3行×3列の行列からなる。
まず、ステップS1において、昇降制御部60は、スタジオ内に配置された複数の昇降バトン10のうち、いずれか一つの昇降バトン10を第1の昇降バトンとして特定する(ステップS1)。ここで、昇降制御部60は、図4に示す配置図において、ある1列を構成する昇降バトン10のうち、1行目の昇降バトン10から最終行目の昇降バトン10までを順次第1の昇降バトンとして特定し、次に、右隣の1列において、1行目の昇降バトン10から最終行目の昇降バトン10までを順次第1の昇降バトンとして特定するというようにして、第1の昇降バトンを順次特定する。なお、第1の昇降バトンを特定する順序は、これに限定されず、他の順番で第1の昇降バトンを特定してもよい。
次に、昇降制御部60は、第1の昇降バトンに隣接する昇降バトン10のうち、1つの昇降バトン10を第2の昇降バトンとして特定する(ステップS2)。図4に示す配置図において、2行2列目の昇降バトン122が第1の昇降バトンとして特定されているとすると、昇降バトン122に隣接する8個の昇降バトン10、すなわち、昇降バトン111,112,113,121,123,131,132,133が第1の昇降バトンに隣接する昇降バトン10となる。そして、昇降制御部60は、隣接する昇降バトン10のうち、既に第1の昇降バトンとして特定済みの昇降バトン10以外の昇降バトンの中から1つの昇降バトン10を第2の昇降バトンとして特定する。図4の配置図において、昇降バトン122が第1の昇降バトンとして特定されている場合、昇降バトン111,121,131、112は、既に第1の昇降バトンとして特定済みであるため、残りの昇降バトン10である昇降バトン132,113,123,133の中からいずれか1つの昇降バトン10が第2の昇降バトンとして特定される。ここで1つの第2の昇降バトンを特定するにあたり第1の昇降バトンの特定順序と同様の順序が採用されるものとする。すなわち、昇降バトン132,113,123,133の順で第2の昇降バトンが特定されるものとする。
次に、昇降制御部60は、第1の昇降バトンの加振部30を稼働して振動を発生させ(ステップS3)、第2の昇降バトンの振動検知部40が当該振動を検知した場合(ステップS4でYES)、第1及び第2の昇降バトンは渡しバトン20により連結されていると判定する(ステップS5)。
一方、昇降制御部60は、第2の昇降バトンの振動検知部40が第1の昇降バトンの加振部30により発生された振動を検知しなかった場合(ステップS4でNO)、第1及び第2の昇降バトンは渡しバトン20により連結されていないと判定する(ステップS6)。
図4の配置図において、昇降バトン122が第1の昇降バトンとして特定され、昇降バトン132が第2の昇降バトンとして特定されている場合、昇降バトン122と昇降バトン132とは渡しバトン20によって連結されているため、昇降バトン132の振動検知部40は、昇降バトン122の加振部30により発生した振動を検知することとなる。
一方、昇降バトン122が第1の昇降バトンとして特定され、昇降バトン113が第2の昇降バトンとして特定されている場合、昇降バトン122と昇降バトン113とは渡しバトン20によって連結されていないため、昇降バトン113の振動検知部40は、昇降バトン122の加振部30により発生した振動を検知しないことになる。
次に、昇降制御部60は、第1の昇降バトンに隣接する全ての昇降バトン10を第2の昇降バトンとして特定した場合(ステップS7でYES)、処理をステップS8に進め、第1の昇降バトンに隣接する昇降バトン10のうち第2の昇降バトンとして特定していない昇降バトン10が残っている場合(ステップS7でNO)、処理をステップS2に戻し、次の第2の昇降バトンを特定する。ここで、昇降制御部60は、次の第2の昇降バトンを特定するにあたり、検出精度を高めるために、第1の昇降バトンの加振部30から出力された振動が収まるまでの所定時間が経過するのを待ってから次の第2の昇降バトンを特定する。
ステップS8において、昇降制御部60は、全ての昇降バトン10を第1の昇降バトンとして特定した場合(ステップS8でYES)、処理を終了し、第1の昇降バトンとして特定していない昇降バトン10が残っている場合(ステップS8でNO)、処理をステップS1に戻し、次の第1の昇降バトンを特定する。
以上の処理により、昇降制御部60は、どの昇降バトン10が渡しバトン20によって連結されているかを検出することが可能となる。例えば、昇降制御部60は、図4に示す配置図においては、昇降バトン111,122,132が渡しバトン20により連結され、昇降バトン113,123,133が渡しバトン20により連結されていることを検出することができる。そして、昇降制御部60は、昇降バトン111,122,123のうちいずれか1つの昇降バトン10を昇降させる操作指令が操作部80により受け付けられた場合、昇降バトン111,122,123の姿勢状態が一定に保たれるように、すなわち、昇降バトン111,122,123の相対的な位置関係が変化しないように昇降駆動部50を制御して、昇降バトン111,122,123を昇降させる。
同様に、昇降制御部60は、昇降バトン113,123,133のうちいずれか1つの昇降バトン10を昇降させる操作指令が操作部80により受け付けられた場合、昇降バトン113,123,133の姿勢状態が一定に保たれるように、すなわち、昇降バトン113,123,133の相対的な位置関係が変化しないように昇降駆動部50を制御して、昇降バトン111,122,123を昇降させる。そのため、渡しバトン20の落下を防止することができる。
以上説明したように、実施の形態1による遠隔調光システムによれば、振動を発生する加振部30と、加振部30により発生した振動を検知する振動検知部40とが各昇降バトン10に設けられ、複数の昇降バトン10のうち、隣接する2つの昇降バトンである第1及び第2の昇降バトンが順次特定され、前記第1の昇降バトンの加振部30から振動を発生させ、その振動が渡しバトンを介して第2の昇降バトンに伝達され、当該第2の昇降バトンの振動検知部40により検知された場合、第1及び第2の昇降バトンが渡しバトン20により連結されていると判定される。そのため、昇降バトン10を連結する渡しバトン20を正確に検出することができ、渡しバトン20によって連結されている昇降バトン10を同時に昇降させることが可能となり、渡しバトンの落下を防止することができる。
すなわち、振動を用いて渡しバトン20を検出しているため、渡しバトン20をどの昇降バトン10に設置しても渡しバトン20を検出することができ、渡しバトン20を自由にレイアウトすることが可能となる。また、遠隔調光制御システム自身が渡しバトンを検出しているため、見間違いや勘違いなどのヒューマンエラーによる渡しバトン20の落下を防止することができる。
また、渡しバトン20により連結されている昇降バトン10が、姿勢状態を一定に保ちながら、すなわち、渡しバトン20により連結されている昇降バトン10が、相対的な位置関係を変化しないように昇降されるため、昇降の前後において、渡しバトン20により連結された昇降バトン10の姿勢状態が変更されるようなヒューマンエラーが生じることなく渡しバトン20の落下を防止することができる。
また、加振部30が稼働中の場合、操作部80により昇降操作指令が受け付けられても、昇降バトン10が昇降されないため、渡しバトン20の落下を防止でき、事故を未然に防止することができる。また、渡しバトン20により連結された昇降バトン10の検出精度を高めることができる。
また、加振部30が稼働中であることを提示する提示部81を備えるため、作業者は加振部30が稼働中であるか否かを速やかに認識することができる。
なお、図4において、渡しバトン20が、昇降バトン111,121間、昇降バトン113,114間というように、隣接する2つの昇降バトン10を接続する場合、昇降制御部60は、加振部30で発生した振動が収まるのを待たずに、次の第1及び第2の昇降バトンを特定してもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2による遠隔調光制御システムについて説明する。実施の形態2による遠隔調光制御システムは、実施の形態1の遠隔調光制御システムと第1及び第2の昇降バトンの特定手法が異なることを特徴とする。以下、実施の形態1との相違点のみ説明する。
図5は、実施の形態2による遠隔調光制御システムの動作を示すフローチャートである。ステップS11において、昇降制御部60は、実施の形態1と同様にしてスタジオ内に配置された複数の昇降バトン10のうち、いずれか一つの昇降バトン10を第1の昇降バトンとして特定する(ステップS11)。なお、ステップS11で特定した第1の昇降バトン以外の昇降バトンを第2の昇降バトン呼ぶことにする。
次に、昇降制御部60は、第1の昇降バトンの加振部30を稼働して振動を発生させる(ステップS12)。次に、昇降制御部60は、第2の昇降バトンのうち、振動を検出した振動検知部40を備える昇降バトン10が、第1の昇降バトンと渡しバトン20によって連結されていると判定し、振動を検出しなかった振動検知部40を備える昇降バトン10が渡しバトン20により連結されていると判定する(ステップS13)。ここで、昇降制御部60は、図4において、例えば、昇降バトン111が第1の昇降バトンとして特定されている場合、昇降バトン122,132の振動検知部40により振動が検出され、昇降バトン122,132以外の昇降バトン10の振動検知部40により振動が検出されないため、昇降バトン111と昇降バトン122とが渡しバトン20により連結され、昇降バトン122と昇降バトン132とが渡しバトン20により連結されていると判定する。
次に、昇降制御部60は、全ての昇降バトン10を第1の昇降バトンとして特定した場合(ステップS14でYES)、処理を終了し、第1の昇降バトンとして特定していない昇降バトン10が残っている場合(ステップS14でNO)、処理をステップS1に戻し、次の第1の昇降バトンを特定する。
以上説明したように、実施の形態2のよる遠隔調光制御システムによれば、昇降バトン10を連結する渡しバトン20を正確に検出することができ、渡しバトン20によって連結されている昇降バトン10を同時に昇降させることが可能となり、渡しバトンの落下を防止することができる。
なお、実施の形態2において、駆動制御部60が第1の昇降バトンを特定し(ステップS11)、第1の昇降バトンの加振部40から振動を発生させているが(ステップS12)、これに限定されず、作業者が操作部80を操作することで第1の昇降バトンを特定し、第1の昇降バトンの加振部40から振動を発生させてもよい。
本発明の実施の形態1による遠隔調光制御システムの全体構成図を示している。 昇降バトンの詳細な構成を示した斜視図である。 渡しバトンを検知する処理を示すフローチャートである。 スタジオ内に配置された昇降バトンの配置図を示している。 本発明の実施の形態2による遠隔調光制御システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 昇降バトン
11 線樋
12 カゴ
13 パイプ
20 渡しバトン
21 連結部
30 加振部
40 振動検知部
50 昇降駆動部
51 プーリ
52 リール
60 昇降制御部
70 照明制御部
80 操作部
81 提示部
90 照明器具
N ネットワーク
W ワイヤ

Claims (6)

  1. 照明器具を吊り下げる複数の昇降バトンと、
    前記昇降バトンを昇降させる昇降駆動部と、
    前記昇降駆動部を制御する昇降制御部と、
    各昇降バトンに設けられ、振動を発生する加振部と、
    各昇降バトンに設けられ、前記加振部により発生された振動を検知する振動検知部と、
    複数の昇降バトンのうち1つの昇降バトンと他の1つの昇降バトンとを連結し、照明器具を吊り下げる少なくとも1つの渡しバトンとを備え、
    前記昇降制御部は、ある1つの昇降バトンである第1の昇降バトンの加振部から発生された振動が、他の昇降バトンである第2の昇降バトンの振動検知部により検知された場合、前記第1及び第2の昇降バトンが前記渡しバトンにより連結されていると判定することを特徴とする遠隔調光制御システム。
  2. 前記昇降制御部は、前記第1の昇降バトンを順次特定し、特定した第1の昇降バトンの加振部から振動を発生させることを特徴とする請求項1に記載の遠隔調光制御システム。
  3. 前記昇降制御部は、前記渡しバトンにより連結されていると判定した昇降バトンを、姿勢状態を一定に保ちながら昇降するように前記昇降駆動部を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔調光制御システム。
  4. 前記昇降バトンを昇降させる昇降操作指令を受け付ける操作部を更に備え、
    前記昇降制御部は、前記加振部が稼働中の場合、前記操作部により昇降操作指令が受け付けられても、前記昇降駆動部に前記昇降バトンを昇降させないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遠隔調光制御システム。
  5. 前記操作部は、前記加振部が稼働中であることを提示する提示部を備えることを特徴とする請求項4に記載の遠隔調光制御システム。
  6. 照明器具を吊り下げる複数の昇降バトンと、前記昇降バトンを昇降させる昇降駆動部と、前記昇降駆動部を制御する昇降制御部と、各昇降バトンに設けられ、振動を発生する加振部と、各昇降バトンに設けられ、前記加振部により発生された振動を検知する振動検知部と、複数の昇降バトンのうち1つの昇降バトンと他の1つの昇降バトンとを連結し、照明器具を吊り下げる少なくとも1つの渡しバトンとを備える遠隔調光制御システムにおける渡しバトンの検出方法であって、
    ある1つの昇降バトンを第1の昇降バトンとして特定するステップと、
    前記第1の昇降バトンの加振部から振動を発生するステップと、
    他の昇降バトンである第2の昇降バトンの振動検知部が前記振動を検出した場合、前記第1及び第2の昇降バトンが前記渡しバトンにより連結されていると判定するステップとを備えることを特徴とする渡しバトンの検出方法。
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JP2009297302A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Fuji It Co Ltd 懸架装置制御システム、その集中制御装置、懸架装置
KR100949385B1 (ko) * 2009-06-08 2010-03-25 포스인주식회사 엘이디무대조명 제어장치
KR101222830B1 (ko) 2012-04-30 2013-01-15 주식회사 터보이엔지 무대장치용 바튼

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