JP2008125291A - スリーブ圧縮装置および連結アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】遠隔位置であっても、電線の把持と接続スリーブの圧縮を単一の道具でできるようにして、作業時間を掛けることなく効率よく接続スリーブによる電線の圧縮接続作業を行い得るようにすることのできる連結アダプタを提供すること。
【解決手段】電線を把持可能なヤットコ100に、接続スリーブを電線の心線に圧縮接続する圧縮ペンチ200を連結する連結アダプタ10であって、ヤットコの把持部101に取り付ける取付部11と、電線の心線に外装する接続スリーブを圧縮接続する圧縮ペンチの連結部材201に連結接続する菊座部21と、を備えて、電線の把持位置と接続スリーブの圧縮位置とが所望の相対位置および相対姿勢になるように連結する。
【選択図】図9

Description

本発明は、スリーブ圧縮装置および連結アダプタに関し、詳しくは、電線の被覆を剥いだ心線に接続スリーブを外装させて圧縮接続する作業を容易に行うことができるようにするものに関する。
従来、断線した電線を接続などする場合には、その電線の被覆を剥がすとともに、その電線の心線を磨いた後に、その心線に円筒形状の接続スリーブを外装させた状態にして圧縮接続するなどして導通接続する作業を行っている。
この電線は、電柱に架線されている場合などには、遠隔位置にある状態で作業する必要があり、また、停電させることができない場合には、遠隔操作道具などにより作業をする必要があって、このような場合には、絶縁性を確保可能な、所謂、ヤットコにより電線を把持することが行われる(例えば、特許文献1参照)。
また、接続スリーブを遠隔位置にある状態で圧縮する作業を行う場合には、絶縁性を確保可能な回転操作棒の先端に圧縮ペンチを取付可能にしたものを用いて、電線の心線に外装させた接続スリーブを圧縮させることにより接続する作業が行われる(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−22051号公報 特開2000−166038号公報
しかしながら、このような従来の遠隔操作道具にあっては、電線の把持と接続スリーブの圧縮とを別個に行うと、遠隔位置であることからも安定せずに、その接続スリーブを圧縮ペンチの作動位置に位置決めすることが難しく、腕力が必要であるとともに、時間が掛かってしまう。増して、電線の端部同士を接続スリーブで接続する場合には、双方の電線を把持するヤットコも別々に操作することになり、圧縮ペンチの絶縁操作棒も別個に操作する必要があって、多くの作業者が必要であるとともに、時間もさらに掛かってしまう。
そこで、本発明は、遠隔位置であっても、電線の把持と接続スリーブの圧縮を単一の道具でできるようにして、作業時間を掛けることなく効率よく接続スリーブによる電線の圧縮接続作業を行い得るようにすることのできる連結アダプタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するスリーブ圧縮装置の第1の発明は、電線を把持する把持道具部と、電線の心線を内装状態に差し込んで作動位置に位置させた接続スリーブを圧縮することにより該電線および接続スリーブを接続する圧縮工具部と、把持道具部および圧縮工具部の双方を遠隔位置に位置させるように支持する支持部と、遠隔位置の把持道具部を手元から操作する把持操作部と、遠隔位置の圧縮工具部を手元から操作する圧縮操作部と、を備えており、把持道具部の把持する電線の心線に外装させた接続スリーブが圧縮工具部の作動位置に位置するように設計されていることを特徴とするものである。
この発明では、共通に支持する道具で、電線を把持するとともに、その電線の心線に外装する接続スリーブを圧縮作動位置に位置決めすることができ、そのままその接続スリーブを圧縮して電線に接続することができる。したがって、把持する電線の位置調整などと接続スリーブの位置決めなどを別個に行う必要がなく、遠隔位置であっても電線の接続作業を容易に行うことができる。
上記課題を解決する連結アダプタの第1の発明は、電線を把持する把持部を遠隔位置に支持するとともに手元から操作可能な把持道具と、電線の心線を内装状態に差し込んで作動位置に位置させた接続スリーブを圧縮することにより該電線および接続スリーブを接続する操作棒の先端に取付可能な圧縮工具と、を連結する連結アダプタであって、把持道具の把持部を遠隔位置に支持する支持部材に取り付ける把持側取付部と、操作棒の先端に連結する圧縮工具の連結部に取り付ける圧縮側取付部と、を備えており、把持道具の把持部により把持する電線の心線に外装させた接続スリーブを圧縮工具の作動位置に位置決めするように把持側取付部と圧縮側取付部の相対位置および相対姿勢を固定することを特徴とするものである。
この発明では、既存の汎用品である把持道具の支持部材に連結アダプタの把持側取付部を取り付けて連結するとともに、同様に既存の汎用品である圧縮工具の連結部に連結アダプタの圧縮側取付部を取り付けて連結するだけで、把持道具により電線を把持するとともに、その電線の心線に外装する接続スリーブを圧縮工具による圧縮作動位置に位置決めすることができ、そのままその接続スリーブを圧縮して電線に接続することができる。したがって、把持する電線の位置調整などと接続スリーブの位置決めなどを別個に行うことなく、遠隔位置であっても電線の接続作業を容易に行うことができる。
上記課題を解決する連結アダプタの第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記圧縮側取付部は、圧縮工具の連結部が菊座構造に形成されているのに対して、当該菊座構造に相対回転して任意の位置に噛み合い結合可能な菊座構造に形成されているとともに、当該菊座構造同士の結合位置を指示する手段が設けられていることを特徴とするものである。
この発明では、圧縮工具の連結部と連結アダプタの把持側取付部とを連結する菊座構造を、結合位置の指示手段により設計通りに噛み合い結合させて連結することができる。したがって、菊座構造を相対回転させて位置調整することなく、把持道具の支持部材に対して圧縮工具を適正な相対位置および相対姿勢で連結することができ、そのまま電線の接続スリーブによる接続作業を行うことができる。
このように本発明によれば、共通に位置決めして電線を把持するとともに接続スリーブの圧縮作業を行うことができ、把持する電線の位置調整などと接続スリーブの位置決めなどを別個に行うことなく、容易に行うことができる。したがって、遠隔位置であっても、電線を接続スリーブにより接続する作業を容易に行うことができ、作業時間を掛けることなく効率よく電線の接続作業を完了することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図12は本発明に係る連結アダプタにより組み立てたスリーブ圧縮装置の一実施形態を示す図である。
図1において、連結アダプタ10は、図2に示す把持道具のヤットコ100と、図3に示す圧縮工具の圧縮ペンチ(株式会社日本FCI製)200とを連結する際に利用するものであり、図4に示すように、ヤットコ100で把持する電線Dの心線dに外装した接続スリーブSを圧縮ペンチ200で圧縮させてその電線Dに接続する作業を容易に行い得るようにすることができる。
ここで、ヤットコ100は、図2に示すように、対象物を掴む把持部101と、作業者が把持して支持する支持棒102と、伝達棒103を介して操作力を伝達することにより把持部101を操作するハンドル104と、を備えている。このヤットコ100の把持部101は、支持棒102に固設されている屈折形状の不動部材101aが二股に分かれており、伝達棒103に連結されている湾曲形状の可動部材101bがその二股の不動部材101aの間で回動軸101cを中心に回動自在に軸支されている。
これにより、ヤットコ100は、ハンドル104を操作することにより、把持部101の不動部材101aに対して可動部材101bを相対回動させることができ、その不動部材101aの屈折内面と可動部材101bの湾曲内面の間で対象物などを掴むことができる。なお、このヤットコ100には、掴む側からの水分を滴下させる傘カバー105と、掴む側からの絶縁性を考慮して安全に作業を行い得る限界位置を示す傘カバー106とを備えて、概略全体をプラスチックやゴム材料などの絶縁材料で作製されることにより絶縁性が確保されている。
圧縮ペンチ200は、図3に示すように、手動式の圧縮ペンチであり、作業者が把持などする支持部材に連結する連結部材201と、この連結部材201に対して不動の姿勢で連設されている不動部材202と、この不動部材202の頂部に一端部を回動自在に支持されている回動部材203と、この回動部材203の他端部に後端部を回動自在に支持されているとともに先端部に牽引用のリング部材204aを備える牽引部材204と、不動部材202の中間部から連結部材201の反対方向に突出する支持部材202aの先端部に中間部を回動自在に支持されているとともに上部が牽引部材204の中間部に回動自在に連結されている伝達部材205と、不動部材202の下部の連結部材201の反対側に下部を回動自在に支持されているとともに上部が伝達部材205の下部に回動自在に連結されている圧縮部材206と、不動部材202の最下部に配設されて近接方向に回動されてくる圧縮部材206の最下部の圧縮部206aに受け部207aを対面させる受け部材207と、を備えて構築されている。ここで、本実施形態における説明中の上下関係は、図面の上下に一致させて説明しており、この圧縮ペンチ200を含めて実際の使用時の上下関係を意味しているものではなく、理解し易いように仮に上下を付けているものである。
これにより、圧縮ペンチ200は、牽引部材204の先端部のリング部材204aを図中下方に牽引すると、その牽引部材204が中間部の伝達部材205の上部を中心に回動することにより、回動部材203が従動回動して伝達部材205を不動部材202に接近させる方向に従動回動させることになる。この結果、圧縮ペンチ200は、その伝達部材205の回動により圧縮部材206が最下部の圧縮部206aを受け部材207の受け部207aに接近させることによって、長尺部材の牽引部材204を牽引する牽引力により回動中心までの距離が短尺の圧縮部材206の圧縮部206aが回動して受け部207aとの間に位置する接続スリーブSをその牽引力を増大させた圧接力で圧縮・変形させることができる。なお、この圧縮ペンチ200は、不図示のラチェット機構などにより逆戻りすることを制限されているが、圧縮部206aと受け部207aとを最接近させる圧縮操作によりその制限が外れて牽引部材204と回動部材203の間の復帰バネ208により初期状態に戻ることができ、その圧縮操作を中止する場合には、伝達部材205のリング部材205aを不動部材202側に引くことにより逆戻りの制限を解除させて初期状態に戻すことができる。
この圧縮ペンチ200は、連結部材201の一端部201aを相手部材に菊座構造により連結接続することができるように設計されており、一般的には、例えば、図5に示すような菊座アダプタ300を介して図6に示す絶縁操作棒400の先端に連結して取り付けることにより、作業者がその絶縁操作棒400を把持するなどして遠隔する作業位置まで持っていくことができるように設計されている。
菊座アダプタ300は、図5に示すように、連結部材201の一端部201aに連結接続するヘッド部301と、絶縁操作棒400の先端に連結接続するジョイント部311とが棒状の両端部に配置されている。
まず、その圧縮ペンチ200の連結部材201は、一端部201aが先端から内方に向かってU字形状に開口する連結溝201bを有する円盤形状に形成されているとともに、その一端部201aの一面側に連結溝201bの底部を中心にして放射状に突出する不図示の突起が周方向に連続するように複数形成されている(菊座アダプタ300のヘッド部301と相似形状)。
これに対して、菊座アダプタ300のヘッド部301は、その連結部材201の円盤状の一端部201aに対面可能な円盤形状に形成されており、そのヘッド部301の一面側の中心に蝶雌ネジ304の螺合する雄ネジ303が立設されているとともに、連結部材201の一端部201aと同様に、その雄ネジ303(一面側中心)から放射状に突出して周方向に連続する複数の突起302が形成されている。
これにより、菊座アダプタ300のヘッド部301は、連結部材201の一端部201aの連結溝201b内に、雄ネジ303を差し込んで円盤形状が互いに対面接触する状態に蝶雌ネジ304をその雄ネジ303に螺合させて締め付けることにより、互いの突起302同士を噛み合い係合させることができ、その噛み合い位置を相対回転させることにより任意の相対角度にして絶縁操作棒400に対して所望の姿勢になるように圧縮ペンチ200を連結接続することができる。
また、この菊座アダプタ300のジョイント部311は、絶縁操作棒400の先端部を差込可能に基端部の後端面が開口する有底の円筒形状に形成されており、その円筒部の互いに反対側となる周面が概略T字形状に切り欠かれることにより、後端面(操作棒400)側から先端側に向う差込切欠部313と、この差込切欠部313の直交方向の両側に連続するように屈折する係合切欠部314と、が一対形成されている。
これに対して、絶縁操作棒400は、図6示すように、先端部の互いに反対側となる側面に突起形状に一対立設されることによりジョイント部311の2箇所の切欠部313、314内に挿し込んで係合させることのできるピン401と、先端部の先端面に配設されて不図示の内蔵スプリングにより突出方向に付勢されている突起402と、先端部の側面に刻設されている不図示のネジ形状に螺合して進退可能なグリップ403と、滑り難い材質の取替え可能な滑り止が施されて作業員の把持する基端部側の把持部404と、を備えている。
これにより、絶縁操作棒400は、菊座アダプタ300のジョイント部311内に先端部を差し込んで突起402を内蔵スプリングの弾性力に抗して沈ませつつ、ピン401の双方をそのジョイント部311の切欠部313、314内に進入させて回転させた後に、その進入させる力を解放すると、突起402がスプリングの弾性力により突出してジョイント部311を押し出すことにより、その係合切欠部314から屈折する係合溝314a内にピン401を離脱不能に係合させることができる。さらに、この絶縁操作棒400は、グリップ403を回転させてジョイント部311側に寄せることによりピン401が係合溝314a内から離脱して回転しないようにロックすることができ、圧縮ペンチ200(菊座アダプタ300)が相対回転して外れてしまうことを信頼性高く防止して取り扱い易くすることができる。ここで、この絶縁操作棒400は、中間部分に傘カバー405、406が取り付けられているとともに、全体をプラスチックなどの絶縁材料で作製されることにより絶縁性が確保されており、先端側の傘カバー405が圧縮ペンチ200側からの水分を滴下させるとともに、基端側の傘カバー406が安全に作業を行い得る限界位置を示して、作業する際の安全を確保している。
また、この絶縁操作棒400には、図7に示す先端工具のフック500を先端に連結接続して使用することができるように準備されており、このフック500は、図7に示すように、菊座アダプタ300と同様に、ジョイント部311に鍵部501が固設されている。これにより、絶縁操作棒400は、フック500のジョイント部311を先端に連結接続して、別個の絶縁操作棒400の先端に連結接続された遠隔位置の圧縮ペンチ200の牽引部材204先端のリング部材204aに、鍵部501の先端502を引っ掛けて牽引する作業を行うことができる。
そして、図1に戻って、連結アダプタ10は、ヤットコ100の支持棒102先端に把持部101を連結固定する円筒部111に取り付ける取付部11と、圧縮ペンチ200の連結部材201の一端部201aに菊座構造により連結接続して取り付ける菊座部21と、これら取付部11および菊座部21とを連結する連結部31と、を備えている。すなわち、連結アダプタ10は、取付部11で把持側取付部を構成するとともに、菊座部21で圧縮側取付部を構成することにより、連結部31を介してその取付部11と菊座部21の相対位置や相対姿勢が所定の関係になるように設計されている。
取付部11は、ヤットコ100の把持部101の円筒部111を収装可能に板状半円筒形状を2分割した円筒部12a、12bと、この円筒部12a、12bの一端側を互いに相対回動自在に連結して内部の収装空間を開閉可能に支持する回動軸13と、円筒部12a、12bの他端部が延長されて対面する対面部14a、14bと、を備えており、図8に示すように、対面部14a、14bの中央に開口する不図示の貫通穴に蝶雄ネジ15の雄ネジ部15aを挿通させて緊締するようにネジ止めすることにより、ヤットコ100の把持部101の円筒部111を締め付ける状態に取付・固定することができる。
これに対して、ヤットコ100の把持部101の円筒部111は、支持棒102先端に貫通するピン111aにより固定していることから、連結アダプタ10の取付部11は、対面部14a、14bの間に突起状に突出するピン111aの端部を位置させることにより、円筒部12a、12bがその円筒部111の周りを周方向にずれてしまわないように取り付けることができ、その周方向反対側に位置する2箇所のピン111aを利用して、対面部14a、14bを180度回転させることによって取付向きを選択することができる。
菊座部21は、汎用の菊座アダプタ300のヘッド部301と同様に、圧縮ペンチ200の連結部材201の円盤状の一端部201aに対面可能な円盤形状に形成されており、その一面側の中心に蝶雌ネジ24の螺合する雄ネジ23が立設されているとともに、その雄ネジ23(一面側中心)から放射状に突出して周方向に連続する複数の突起22が形成されている。また、この菊座部21には、圧縮ペンチ200の連結部材201の一端部201aを対面させたときに、その一端部201aで開口するU字形状の連結溝201bの位置を指示するマーク25が形成されており、そのマーク25が見える相対角度でその一端部201aを連結接続することにより、後述するように圧縮ペンチ200(圧縮ペンチ200の連結部材201)の相対位置や相対姿勢を所望にすることができる。
これにより、菊座部21は、圧縮ペンチ200の連結部材201の一端部201aの連結溝201b内に雄ネジ23を差し込んで円盤形状が互いに対面接触する状態にしつつ、蝶雄ネジ24をその雄ネジ23に螺合させて締め付けることにより、互いの突起22同士を噛み合い係合させることができ、後述するように、その圧縮ペンチ200側の連結溝201bからマーク25が露出する相対角度で噛み合い係合させることにより連結アダプタ10の取付部11により取り付けたヤットコ100に対して所望の姿勢になるように圧縮ペンチ200を連結接続することができる。
連結部31は、菊座部21の突起22が形成されている円盤形状から離隔するように延長されている基端部26を含めて、この基端部26に対して直交するとともにその菊座部21の円盤形状の平面に対する平行方向に延長されている板状部32を備えて構成されている。この連結部31は、基端部26が板状部32の一面側の一端部側に位置するように固設されており、取付部11の円筒部12bが軸方向を菊座部21の菊座構造の背面側に位置して板状部32の延長方向と平行になる姿勢で回転不能にその板状部32の他面側の他端部側に位置するように固設されている。また、連結部31は、その取付部11の蝶雄ネジ15の雄ネジ部15aが螺合する雌ネジ31aが板状部32に穿孔・刻設されている。そして、この連結部31は、菊座部21の基端部26の寸法と共に板状部32の寸法を調整することにより、ヤットコ100の把持部101の不動部材101aの屈折内面と可動部材101bの湾曲内面の間で掴む電線Dの心線dが圧縮ペンチ200の圧縮部206aの接近する受け部207a上に位置するように設計されている。
このような構造に設計することにより、連結アダプタ10は、図9および図10に示すように、取付部11の円筒部12a、12b内にヤットコ100の把持部101の円筒部111を収装する状態にして対面部14a、14bを対面させつつ蝶雄ネジ15により緊締することによって、ヤットコ100の支持棒102の先端に取り付けて連結接続することができる。また同時に、連結アダプタ10は、菊座部21に圧縮ペンチ200の連結部材201の一端部201aをその連結溝201bからマーク25が露出する相対角度で噛み合い係合させることにより、連結部31を介して、そのヤットコ100の把持部101で把持する電線Dの心線dが圧縮ペンチ200の受け部207a上に位置するように設定することができる。
この結果、ヤットコ100と圧縮ペンチ200を連結アダプタ10により連結するだけで、ヤットコ100の把持部101の機能(把持道具部)と、圧縮ペンチ200の機能(圧縮工具部)と、ヤットコ100の支持棒102の機能(支持部)と、ヤットコ100の伝達棒103およびハンドル104による機能(把持操作部)と、を備える装置を構築することができ、併せて、フック500を先端に取り付けた絶縁操作棒400の機能(遠隔操作部)とによりスリーブ圧縮装置を構成することにより、そのヤットコ100を操作して電線Dを掴むとともに、そのヤットコ100先端の圧縮ペンチ200を絶縁操作棒400先端のフック500で操作するだけで、遠隔位置の電線Dの心線dに外装した接続スリーブSを圧縮してその電線Dに接続する作業を行うことができる。
したがって、図11に示すように、このスリーブ圧縮装置1000のヤットコ100の把持部101で高所などの遠隔位置の電線D1を掴んで支持するとともに、圧縮ペンチ200をフック500付きの絶縁操作棒400で操作することにより、その電線D1の心線dに外装させた接続スリーブSの一端側を圧縮してその電線D1に接続することができる。そして、この後に、別個の汎用のヤットコ2000により掴んだ電線D2の心線dをその接続スリーブSの他端側の内部に内装させて支持するとともに、スリーブ圧縮装置1000のヤットコ100の把持部101による電線D1の把持位置をずらした後に、圧縮ペンチ200をフック500付きの絶縁操作棒400で操作して電線D2の心線dを内装するその接続スリーブSの他端側を圧縮してその電線D2に接続することができる。
よって、この高所などの遠隔位置の電線D1、D2の接続作業を、スリーブ圧縮装置1000のヤットコ100とフック500付き絶縁操作棒400を操作する作業者と、別個の汎用のヤットコ2000を操作する作業者との2人で容易に行うことができ、別個のヤットコ2000の操作は接続スリーブSの他端側の圧縮接続時に行うだけでよい。すなわち、従来には、図12に示すように、絶縁操作棒400の先端に接続した圧縮ペンチ200を支持操作する作業者と、接続スリーブSの一端側に圧縮接続する電線D1をヤットコ2000で把持する作業者と、接続スリーブSの他端側に圧縮接続する電線D2をヤットコ2000で把持する作業者との3人の作業者が必要であるとともに、圧縮接続する電線D1、D2(接続スリーブS)を把持する作業者と圧縮ペンチ200を支持操作する作業者が別であったので、タイミングを合わせることが難しく、注意深く作業しないと接続ミスを起こす可能性があり、また、時間も相当掛かっていたが、これらによる同一の作業を容易かつ短時間に完了することができる。
なお、図12に示す作業を2人で行うことも可能であるが、この場合には、接続スリーブSの一端側と他端側に圧縮接続する2本の電線D1、D2を2台のヤットコ2000を操作して把持する必要があり、相当の腕力と熟練が必要であるとともに、絶縁操作棒400やヤットコ2000が交差してしまい作業性を悪くしてしまう。この点からしても、本実施形態によるスリーブ圧縮装置1000を利用する方が有利である。
このように本実施形態においては、電線Dの心線dと接続スリーブSとを共通に位置決め把持しつつその圧縮接続作業を行うことができ、把持する電線Dの位置と接続スリーブSの圧縮位置の調整をすることなく、その圧縮接続を容易に行うことができる。したがって、高所などの遠隔位置であっても、電線Dを接続スリーブSにより圧縮接続する作業を容易に行うことができ、作業時間を掛けることなく効率よく電線Dの接続作業を完了することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
本発明に係る連結アダプタの一実施形態の全体構成を示す図であり、(a)はその一方向から見たときの平面図、(b)はその直交方向から見たときの平面図である。 その連結アダプタを取り付けるヤットコを示す平面図である。 その連結アダプタによりヤットコに取り付ける圧縮ペンチを示す平面図である。 その圧縮ペンチにより圧縮接続する電線と接続スリーブを示す平面図である。 その圧縮ペンチを絶縁操作棒の先端に取り付ける際に用いる菊座アダプタを示す平面図である。 その絶縁操作棒を示す平面図である。 その絶縁操作棒の先端に取り付けるフックを示す平面図である。 その連結アダプタを取り付けたヤットコの把持部を示す平面図である。 その連結アダプタによりヤットコの先端に圧縮ペンチを連結接続したときの状態を示す平面図である。 その図9の反対側から見たときの状態を示す平面図である。 その連結アダプタによりヤットコの先端に圧縮ペンチを連結接続したスリーブ圧縮装置を用いたときの電線の接続作業を説明する立面状態図である。 従来技術による電線の接続作業を説明する立面状態図である。
符号の説明
10……連結アダプタ 11……取付部 12a、12b……円筒部 13……回動軸 14a、14b……対面部 15……蝶雄ネジ 21……菊座部 22……突起 23……雄ネジ 24……蝶雌ネジ 25……マーク 26……基端部 31……連結部 32……板状部 100……ヤットコ 101……把持部 101a……不動部材 101b……可動部材 101c……回動軸 102……支持棒 103……伝達棒 104……ハンドル 111a……ピン 111……円筒部 200……圧縮ペンチ 201……連結部材 201b……連結溝 202……不動部材 203……回動部材 204……牽引部材 204a、205a……リング部材 205……伝達部材 206……圧縮部材 206a……圧縮部 207……受け部材 207a……受け部 208……復帰バネ 311……ジョイント部 313……差込切欠部 314……係合切欠部 314a……係合溝 400……絶縁操作棒 400……操作棒 401……ピン 402……突起 403……グリップ 404……把持部 500……フック 501……鍵部 1000……スリーブ圧縮装置 2000……ヤットコ D……電線 d……心線 S……接続スリーブ

Claims (3)

  1. 電線を把持する把持道具部と、電線の心線を内装状態に差し込んで作動位置に位置させた接続スリーブを圧縮することにより該電線および接続スリーブを接続する圧縮工具部と、把持道具部および圧縮工具部の双方を遠隔位置に位置させるように支持する支持部と、遠隔位置の把持道具部を手元から操作する把持操作部と、遠隔位置の圧縮工具部を手元から操作する圧縮操作部と、を備えており、
    把持道具部の把持する電線の心線に外装させた接続スリーブが圧縮工具部の作動位置に位置するように設計されていることを特徴とするスリーブ圧縮装置。
  2. 電線を把持する把持部を遠隔位置に支持するとともに手元から操作可能な把持道具と、電線の心線を内装状態に差し込んで作動位置に位置させた接続スリーブを圧縮することにより該電線および接続スリーブを接続する操作棒の先端に取付可能な圧縮工具と、を連結する連結アダプタであって、
    把持道具の把持部を遠隔位置に支持する支持部材に取り付ける把持側取付部と、操作棒の先端に連結する圧縮工具の連結部に取り付ける圧縮側取付部と、を備えており、
    把持道具の把持部により把持する電線の心線に外装させた接続スリーブを圧縮工具の作動位置に位置決めするように把持側取付部と圧縮側取付部の相対位置および相対姿勢を固定することを特徴とする連結アダプタ。
  3. 前記圧縮側取付部は、圧縮工具の連結部が菊座構造に形成されているのに対して、当該菊座構造に相対回転して任意の位置に噛み合い結合可能な菊座構造に形成されているとともに、当該菊座構造同士の結合位置を指示する手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の連結アダプタ。
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