JP2008125273A - 均等蓄放電回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の均等蓄放電回路の各々が有するキャパシタ群を直列接続した際に、キャパシタ群間の電圧の偏差を急速に抑制する均等蓄放電回路を実現する。
【解決手段】均等蓄放電回路1aは、直列接続された電気二重層キャパシタC11a及びC12aと、巻線L11a及びL12aと第1のスイッチSW11a及びSW12aとを有する第1のエネルギ移送回路と、直列接続された電気二重層キャパシタC11a及びC12a群の両端部に並列接続された出力端子T11a及びT12aと、を備える。均等蓄放電回路1aは、巻線L11a及びL12aに磁気結合された巻線Lc1aと、巻線Lc1aと直列接続されスイッチSW11a及びSW12aと同期してスイッチング制御されるスイッチSW1aとを有する第2のエネルギ移送回路と、これに並列接続された増設端子Tc11a及びTc12aと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の蓄電手段の間で電荷エネルギを移送することにより蓄電手段間の蓄電電圧の偏差を抑制する均等蓄放電回路及び均等蓄放電システムに関する。
電気自動車,無停電電源,発電施設の貯蔵装置等における蓄電手段として、電気二重層キャパシタが有望視されている(特許文献1〜3)。一方、大容量の電気二重層キャパシタは、高電圧に蓄電するのが困難である。このため、大容量の電気二重層キャパシタを高電圧で用いるには、複数の電気二重層キャパシタを直列接続する必要がある。
直列接続された電気二重層キャパシタに対して蓄電すると、各々の電気二重層キャパシタは、同じ電荷で蓄電される。一方、各々の電気二重層キャパシタの容量には偏差がある。このため、直列接続された電気二重層キャパシタ間の蓄電電圧には偏差が生じる。
このような、電気二重層キャパシタ間の蓄電電圧の偏差は、相対的に容量の小さな電気二重層キャパシタを耐圧以上で蓄電してしまうこともあり、電気二重層キャパシタの劣化や故障の原因になる。このため、前述した特許文献1〜3では、キャパシタ間の蓄電電圧の偏差が抑制されるようキャパシタ間で電荷エネルギを移送する構成が提案されている。
特開2000−308271号公報 特開2001−177987号公報 特開2004−129455号公報
一般に、均等蓄放電回路では、複数のキャパシタが直列接続された電気二重層キャパシタ群に並列接続された出力端子から負荷に対して電圧を供給している。また、その負荷に、より高い電圧を印加するために、均等蓄放電回路を増設するということも考えられる。例えば、複数の均等蓄放電回路の各々が有する電気二重層キャパシタ群を直列接続し、そのキャパシタ群の両端の電圧を負荷に供給する、といった構成も考えられる。
しかしながら、特許文献1及び2に記載された構成では、上述のように電気二重層キャパシタ群を直列接続してしまうと、各々の電気二重層キャパシタ群の容量に偏差があるため、電気二重層キャパシタ群の間で蓄電電圧に偏差が生じてしまう。また、特許文献3(の例えば図8)に記載された構成では、エネルギ移送能力が充分ではなくキャパシタ群間の電圧の偏差の抑制に時間がかかってしまう。
本発明の目的は、複数の均等蓄放電回路の各々が有するキャパシタ群を直列接続した際に、キャパシタ群間の電圧の偏差を急速に抑制する均等蓄放電回路を実現することにある。
本発明は、直列接続されたN個(Nは2以上の整数)の蓄電手段と、互いに磁気結合されたN個の第1の巻線と各々が同期してスイッチング制御されることにより前記N個の第1の巻線を前記N個の蓄電手段に個別かつ同時に並列接続する複数の第1のスイッチとを有する第1のエネルギ移送回路と、直列接続された蓄電手段群の両端部に並列接続された出力端子と、を備え、前記N個の第1の巻線と前記N個の蓄電手段とが個別かつ同時に並列接続する際に前記蓄電手段間で蓄電エネルギが移送されることにより前記蓄電手段間の蓄電電圧の偏差を抑制する均等蓄放電回路であって、前記第1の巻線に磁気結合された第2の巻線と第2の巻線と直列接続され第1のスイッチと同期してスイッチング制御される第2のスイッチとを有する第2のエネルギ移送回路と、前記第2のエネルギ移送回路の両端部に並列接続された増設端子と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、均等蓄放電回路をM個(Mは2以上の整数)有し、前記M個の均等蓄放電回路の各々が有するM個の蓄電手段群を直列接続した均等蓄放電システムであって、L−1番目(Lは2以上M以下の整数)の均等蓄放電回路の増設端子と、L番目の均等蓄放電回路の出力端子と、が並列接続されていることが望ましい。
また、本発明は、均等蓄放電回路をM個(Mは2以上の整数)有し、前記M個の均等蓄放電回路の各々が有するM個の蓄電手段群を直列接続した均等蓄放電システムであって、全ての均等蓄放電回路の増設端子が並列接続されていることが望ましい。
本発明によれば、複数の均等蓄放電回路の各々が有するキャパシタ群を直列接続した際に、キャパシタ群間の電圧の偏差を急速に抑制する均等蓄放電回路を実現することができる。
以下、本発明を実施するための第1〜第3の形態について図面を用いて説明する。なお、本実施形態で説明する均等蓄放電回路は、蓄電手段として電気二重層キャパシタを用いているが、他の蓄電手段、例えば鉛蓄電池、リチウム二次電池、リチウムポリマ二次電池等であっても良いし、それらが混在する構成であっても良い。
「第1の実施形態」
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る均等蓄放電回路1a及び2aの構成及び動作を説明する。図1に示す均等蓄放電回路1aは、直列接続された電気二重層キャパシタC11a及びC12aを有している。この電気二重層キャパシタの数は、2つ以上の整数であれば何個でも良い。
この電気二重層キャパシタC11a及びC12a群には出力端子T11a及びT12aが並列接続されている。電気二重層キャパシタC11a及びC12a群は、後述する電気二重層キャパシタC21a及びC22a群と直列に接続される。
後述するように、本実施形態に係る均等蓄放電回路では、この電気二重層キャパシタC11a及びC12a群と、電気二重層キャパシタC21a及びC22a群と、の間でエネルギ移送を行うことにより、各々の電気二重層キャパシタC11a〜C22a間の電圧の平均化処理を行う。
図1に示す均等蓄放電回路1aは、略同じ巻数の巻線L11a及びL12aとスイッチSW11a及びSW12aとを有するエネルギ移送回路(第1のエネルギ移送回路)を有している。巻線L11a及びL12aは互いに磁気的に結合されている。また、各々の巻線L11a及びL12aは、後述するように、スイッチSW11a及びSW12aがスイッチング制御されることにより個別かつ同時に電気二重層キャパシタC11a,C12aに並列接続される。
また、均等蓄放電回路1aは、巻線Lc1aとスイッチSW1aとを直列接続したエネルギ移送回路(第2のエネルギ移送回路)を有している。この巻線Lc1aは、前述した巻線L11a及びL12aと磁気的に結合している。
巻線Lc1aは、巻線L11a(又はL12a)に接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、巻線Lc1aに接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、の比に応じた巻数で巻かれている。なお、この比については、後述する巻線Lc2aと共に説明する。
また、後述するように、スイッチSW1aは、スイッチSW11a及びSW12aと同期してスイッチング制御される。さらに、前述した第2のエネルギ移送回路の両端部には増設端子Tc11a及びTc12aが接続されている。
また、図1に示す均等蓄放電回路2aは、前述した均等蓄放電回路1aと同様な構成をしている。すなわち、図1に示す均等蓄放電回路2aは、直列接続された電気二重層キャパシタC21a及びC22aを有している。直列接続された電気二重層キャパシタC21a及びC22a群の両端には出力端子T21a及びT22aが接続されている。
この電気二重層キャパシタC21a及びC22a群は、前述した電気二重層キャパシタC11a及びC12a群と直列に接続される。すなわち出力端子T21aと出力端子T12aとが接続される。このように電気二重層キャパシタC11a〜C22a群は、出力端子T11a及びT22aを介し負荷に対して電圧を供給する。
また、均等蓄放電回路2aは、略同じ巻数の巻線L21a及びL22aとスイッチSW21a及びSW22aとを有するエネルギ移送回路(第1のエネルギ移送回路)を有している。巻線L21a及びL22aは互いに磁気的に結合されている。また、各々の巻線L21a及びL22aは、後述するように、スイッチSW21a及びSW22aがスイッチング制御されることにより個別かつ同時に電気二重層キャパシタC21a,C22aに並列接続される。また、第2のエネルギ移送回路の両端部には増設端子Tc21a及びTc22aが接続されている。
また、増設端子Tc21a及びTc22aは、均等蓄放電回路1aの出力端子T11a及びT12aに並列に接続されている(すなわち、増設端子Tc21aと出力端子T11aが接続され、増設端子Tc22aと出力端子T12aが接続されている)。
巻線Lc2aは、巻線L21a(又はL22a)に接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、巻線Lc2aに接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、の比に応じた巻数で巻かれている。
例えば、本実施形態では、巻線L21aに接続される電気二重層キャパシタの数は1つ(C21a)であり、巻線Lc2aに接続される電気二重層キャパシタの数は2つ(C11a及びC12a)である。このため、(電気二重層キャパシタC11a〜C22aが略同じ容量であるとすると、)巻線Lc2aは、巻線L21aに対して2倍の巻数で巻かれている。また、前述した巻線Lc1aも同様に、巻線L11aに対して2倍の巻数で巻かれている。
後述するように、本実施形態に係る均等蓄放電回路1a及び2aは、この増設端子Tc21a及びTc22aと、出力端子T11a及びT12aと、を介したエネルギ移送により電気二重層キャパシタC11a〜C22aの間の電圧の偏差を抑制する。
次に、図1に示す均等蓄放電回路1a及び2aの動作について説明する。直列接続された電気二重層キャパシタC11a〜C22aの両端に直流電圧Vccが印加されると、各々のキャパシタはその容量に応じた電圧で蓄電される。前述したように、電気二重層キャパシタC11a〜C22aは、その容量に偏差を持っており、各々に蓄電される電圧にも偏差が生じる。
均等蓄放電回路1a及び2aは、以下のように、これら蓄電電圧の偏差を抑制するよう動作する。まず、均等蓄放電回路1aの動作について説明する。前述したように、スイッチSW11a及びスイッチSW12aが同期してスイッチング制御される。
ここで、スイッチSW11a及びSW12aが同時にオンすると、巻線L11a及びL12aにその巻き数の比に応じた電圧が誘起する。
前述したように、巻線L11a及びL12aは同じ数で巻かれているため、(磁気的漏洩が無いとすると)巻線L11a及びL12aの各々には、同じ電圧(電気二重層キャパシタC11a及びC12aの各々の両端電圧が平均化された電圧)が誘起する。このとき、巻線L11a及びL12aに誘起した電圧と、電気二重層キャパシタC11a及びC12aの両端電圧と、の間に電位差があると電荷エネルギの移送が行われる。
例えば、電圧の高い方の電気二重層キャパシタ(例えばC11a)が放電し、これにより放電された電荷エネルギを、電圧の低い方の電気二重層キャパシタ(C12a)が蓄電する。このような電荷エネルギの移送により、電気二重層キャパシタC11a及びC12a間の電圧の平均化処理が行われる。
また、均等蓄放電回路2aが同様な動作をすることにより電気二重層キャパシタC21a及びC22a間の電圧の平均化処理が行われる。すなわち、均等蓄放電回路2aのスイッチSW21a及びSW22aが同期してスイッチング制御されることにより、電気二重層キャパシタC21a及びC22aの間で、巻線L21a及びL22aを介した電荷エネルギの移送が行われ、電圧の平均化処理がなされる。
次に、電気二重層キャパシタC11a及びC12a群と、電気二重層キャパシタC21a及びC22a群と、の間の電圧の平均化処理について説明する。前述したように、巻線Lc2aと、巻線L21a及びL22aと、は磁気的に結合している。また、スイッチSW2aと、スイッチSW21a及びSW22aと、は同期してスイッチング制御されている。このため、巻線Lc2aと巻線L21a及びL22aにその巻き数の比に応じた電圧が誘起する。
巻線Lc2aは、巻線L21a(又はL22a)に比べて2倍の巻数で巻かれているため、(磁気的漏洩が無いとすると、)巻線Lc2aの両端と、巻線L21a及びL22aの両端と、には同じ電圧が誘起する。このように誘起した電圧によるエネルギ移送を介して、電気二重層キャパシタC11a及びC12aとC21a及びC22aとの間の電圧の偏差が抑制される。
また、本実施形態に示す均等蓄放電回路1a及び2aでは、巻線Lc2aが、複数(2個)の電気二重層キャパシタC11a及びC12aに接続され、かつ、接続される電気二重層キャパシタの数に応じた巻数で巻かれているため、従来の手法に比べてエネルギ移送効率が高く急速に電圧の平均化処理を行うことができる。
なお、本実施形態に係る均等蓄放電回路では半サイクル動作で説明したが、図2に示すような全サイクル(プッシュプル)動作の均等蓄放電回路にも適用できる。図2に示す均等蓄放電回路1a―2は、前述したエネルギ移送回路(第1のエネルギ移送回路)を電気二重層キャパシタC11a−2及びC12a−2の各々に2つずつ備え、各々の巻線を共有した構成となっている。
すなわち、電気二重層キャパシタC11a−2は、巻線L11a−2及びスイッチSW11a1−2を有する回路と、巻線L12a−2及びスイッチSW11a2−2を有する回路と、に接続される。また、電気二重層キャパシタC12a−2は、巻線L12a―2及びスイッチSW12a1−2を有する回路と、巻線L11a−2及びスイッチSW12a2−2を有する回路と、に接続される。また、各々の回路は、巻線L11a−2及びL12a−2を共有している。
同様に、均等蓄放電回路2a−2は、前述した回路を電気二重層キャパシタC21a−2及びC22a−2の各々に2つずつ備え、各々の巻線を共有した構成となっている。
次に、図2に示す均等蓄放電回路1a−2及び2a−2の動作について説明する。図2に示す均等蓄放電回路1a−2は、スイッチSW11a1−2及びSW12a1−2と、スイッチSW11a2−2及びSW12a2−2と、が交互にスイッチング制御されることにより、電気二重層キャパシタC11a−2及びC12a−2の間でエネルギ移送が行われ電圧の平均化処理がなされる。
このとき、スイッチSW11a1−2及びSW12a1−2がオンしているとき、スイッチSW11a2−2及びSW12a2−2がオンしているとき、の両方の期間で電気二重層キャパシタC11a−2及びC12a−2の間でエネルギ移送が行われる。このため、図2に示す均等蓄放電回路1a−2及び2a−2は、図1に示す均等蓄放電回路1a及び2aに比べて急速に電圧の平均化を行うことができる。
均等蓄放電回路2a−2についても同様に、スイッチSW21a1−2及びSW21a2−2と、スイッチSW22a1−2及びSW22a2−2と、が交互にスイッチング制御されることにより、急速に電圧の平均化を行うことができる。
さらに、電気二重層キャパシタを増設する際には、図3に示すように、同様な均等蓄放電回路を2つ用意し、同様な手法で増設することができる。なお、均等蓄放電回路の数は2つ以上であればいくつでもよい。このとき、均等蓄放電回路1a−3の増設端子Tc11a−3及びTc12a−3を出力端子TN1a−3及びTN2a−3に接続してもよい。このように本実施形態に係る均等蓄放電回路は、任意のN個(Nは正の整数)の数だけ増設しても、全ての電気二重層キャパシタC11a−3〜CN2a−3の電圧の平均化処理を行うことができる。
また、均等蓄放電回路を増設する際には、図4に示すように、増設端子Tc11a−4〜TcN1a−4とTc12a−4〜TcN2a−4のそれぞれを並列接続し、任意の電気二重層キャパシタ群(例えばC21a−4及びC22a−4)に並列接続してもよい。これにより、均等蓄放電回路1a−4〜Na−4間における第2のエネルギ移送回路のスイッチのスイッチング制御が非同期でもよく、より増設する際の制約を軽減した構成にすることもできる。また、図5に示すように、外部の電気二重層キャパシタC5を並列接続する構成としてもよい。
このように、本実施形態に係る均等蓄放電回路は、複数の均等蓄放電回路の各々が有するキャパシタ群を直列接続した際に、キャパシタ群間の電圧の偏差を急速に抑制する均等蓄放電回路を実現することができる。
「第2の実施形態」
次に、図6を用いて、第2の実施形態に係る均等蓄放電回路1b及び2bの構成及び動作を説明する。図6に示す均等蓄放電回路は、第1の実施形態に係る均等蓄放電回路1a及び2aと同様に、各々に接続された電気二重層キャパシタ群間でエネルギ移送を行うことにより電気二重層キャパシタ群間の蓄電電圧の平均化処理を行う。
この図6に示す均等蓄放電回路1b及び2bは、各々に接続される電気二重層キャパシタの数が3個以上の奇数のときに、キャパシタ間における蓄電電圧の平均化処理を急速に行うことができる。以下、詳細に説明する。
図6に示す均等蓄放電回路1bは、直列接続された電気二重層キャパシタC11b〜C13bを有している。直列接続される電気二重層キャパシタの数は、3個以上の奇数であれば何個であっても良い。この直列接続された電気二重層キャパシタC11b〜C13bの両端部は、出力端子T11b及びT12bに並列に接続されている。
巻線L11b〜L13bは、略同じ巻数で巻かれ直列接続されている。この直列接続された巻線L11b〜L13b群の両端及び各々の共通接続部にはタップT11,T12,T13,T14が設けられている。
巻線L11b〜L13bは、これらタップT11〜T14に接続されるスイッチSW11b〜SW14bを介して電気二重層キャパシタC11b〜C13bに並列接続されることにより、電気二重層キャパシタC11b〜C13b間の電荷エネルギの移送に寄与する。なお、巻線L11b〜L13bの数は、前述した電気二重層キャパシタと同じ(すなわち、3以上の奇数)であれば良い。
スイッチSW11b,SW12b,SW13b,SW14bは、共通端子11C,12C,13C,14Cと、この共通端子に対していずれか一方が選択的に接続される第1の切替端子111,121,131,141と、第2の切替端子112,122,132,142と、を有している。
これらスイッチSW11b〜SW14bの切替制御は、後述するように同期して行われる。また、共通端子11C,12C,13C,14Cは、前述の直列接続された電気二重層キャパシタC11b〜C13b群の両端部と電気二重層キャパシタC11b〜C13b間の共通接続部とに接続されている。
また、第1の切替端子111,121,131,141は、蓄放電路を介して、前述したタップT11,T12,T13,T14に接続される(第1の切替端子111,121,131,141とタップT11,T12,T13,T14とを接続する蓄放電路を「第1の蓄放電路」と呼ぶ)。
この第1の蓄放電路により、各共通端子11C〜14C及び各第1の切替端子111〜141を介して、電気二重層キャパシタC11b〜C13bが巻線L11b〜L13bに並列接続される。
さらに、第2の切替端子112,122,132,142は、蓄放電路を介して、前述したタップT14,T13,T12,T11に接続される(第2の切替端子112,122,132,142とタップT14,T13,T12,T11とを接続する蓄放電路を「第2の蓄放電路」と呼ぶ)。
この第2の蓄放電路により、各共通端子11C〜14C及び各第2の切替端子112〜142を介して、電気二重層キャパシタC11b〜C13bが巻線L13b〜L11bに並列接続される。以上の構成により、キャパシタ間における蓄電電圧の平均化処理を急速に行うことができる。
また、均等蓄放電回路1bは、巻線Lc1bとスイッチSW1c及びSW2cとを接続したエネルギ移送回路(第2のエネルギ移送回路)を有している。この巻線Lc1bは、前述した巻線L11b〜L13bと磁気的に結合している。
巻線Lc1bは、巻線L11b(又はL12b,L13b)に接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、巻線Lc1bに接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、の比に応じた巻数で巻かれている。なお、この比については、後述する巻線Lc2bと共に説明する。
また、後述するように、スイッチSW1c及びSW2cは、スイッチSW11b〜SW14bと同期してスイッチング制御される。さらに、前述した第2のエネルギ移送回路の両端部には増設端子Tc11b及びTc12bが接続されている。
また、図6に示す均等蓄放電回路2bは、前述した均等蓄放電回路1bと同様な構成をしている。すなわち、図6に示す均等蓄放電回路2bは、直列接続された電気二重層キャパシタC21b〜C23bを有している。直列接続された電気二重層キャパシタC21b〜C23bの両端部には出力端子T21b及びT22bが接続されている。
直列接続された電気二重層キャパシタC21b〜C23b群は、前述した電気二重層キャパシタC11b〜C13b群と直列に接続される。すなわち出力端子T21bと出力端子T12bとが接続されている。このように直列接続された電気二重層キャパシタC11b〜C23b群は出力端子T11b及びT22bを介し負荷に対して電圧を供給する。
また増設端子Tc21b及びTc22bは、均等蓄放電回路1bの出力端子T11b及びT12bに並列に接続されている(すなわち、増設端子Tc21bと出力端子T11bが接続され、増設端子Tc22bと出力端子T12bが接続されている)。
後述するように、本実施形態に係る均等蓄放電回路1b及び2bは、この増設端子Tc21b及びTc22bと、出力端子T11b及びT12bと、を介したエネルギ移送により電気二重層キャパシタC11b〜C23bの間の電圧の偏差を抑制する。
巻線Lc2bは、巻線L21b(又はL22b,L23b)に接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、巻線Lc2bに接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、の比に応じた巻数で巻かれている。
例えば、本実施形態では、巻線L21bに接続される電気二重層キャパシタの数は1つ(C21b)であり、巻線Lc2bに接続される電気二重層キャパシタの数は3つ(C11b〜C13b)である。このため、(電気二重層キャパシタC11b〜C23bが略同じ容量であるとすると、)巻線Lc2bは、巻線L21bに対して、3倍の巻数で巻かれている。また、前述した巻線Lc1bも同様に、巻線L11bに対して3倍の巻数で巻かれている。
次に、図6に示す均等蓄放電回路1b及び2bの動作について説明する。直列接続された電気二重層キャパシタC11b〜C23bの両端に直流電圧Vccが印加されると、各々のキャパシタはその容量に応じた電圧で蓄電される。前述したように、電気二重層キャパシタC11b〜C23bは、その容量に偏差を持っており、各々に蓄電される電圧にも偏差が生じる。本実施形態に係る均等蓄放電回路1bは、以下のように、これら蓄電電圧の偏差を抑制するよう動作する。
まず、スイッチSW11b〜SW14bの各々が、第1の切替端子111〜141に切り替わると、電気二重層キャパシタC11b〜C13bは、各共通端子11C〜14C及び各第1の切替端子111〜141を介して、巻線L11b〜L13bに並列接続される(また、各々のタップT11〜T14に印加される電圧は、T11、T12、T13、T14の順に降下する)。このとき、巻線L11b〜L13bにその巻き数の比に応じた電圧が誘起する。
前述したように、巻線L11b〜L13bは同じ数で巻かれているため、(磁気的漏洩が無いとすると)巻線L11b〜L13bの各々には、同じ電圧(電気二重層キャパシタC11b〜C13bの各々の両端電圧が平均化された電圧)が誘起する。このとき、巻線L11b〜L13bに誘起した電圧と、電気二重層キャパシタC11b〜C13bの両端電圧と、の間に電位差があると電荷エネルギの移送が行われる。
例えば、電圧の高い方の電気二重層キャパシタ(例えばC11b)が放電し、これにより放電された電荷エネルギを、電圧の低い方の電気二重層キャパシタ(C12b又はC13b)が蓄電する。このような電荷エネルギの移送により、電気二重層キャパシタC11b〜C13b間の電圧の平均化処理が行われる。
次に、スイッチSW11b〜SW14bの各々が、第2の切替端子112〜142に切り替わると、電気二重層キャパシタC11b〜C13bは、各共通端子11C〜14C及び各第2の切替端子112〜142を介して、巻線L13b〜L11bに並列接続される(また、各々のタップT11〜T14に印加される電圧は、T14、T13、T12、T11の順に降下する)。
そして、前述したのと同様に、巻線L11b〜L13bの各々には、同じ電圧(電気二重層キャパシタC11b〜C13bの両端電圧が平均化された電圧)が誘起する。そして、前述したのと同様に、電気二重層キャパシタC11b〜C13b間で電荷エネルギの移送が行われ、キャパシタ間の蓄電電圧の偏差が抑制される。
また、図6に示す均等蓄放電回路2bについても同様な動作により、電気二重層キャパシタC21b〜C23bの蓄電電圧の平均化処理がなされる。
次に、電気二重層キャパシタC11b〜C13b群と、電気二重層キャパシタC21b〜C23b群と、の間の電圧の平均化処理について説明する。前述したように、巻線Lc2bと、巻線L21b〜L23bと、は磁気的に結合している。また、スイッチSW3c及びSW4cと、スイッチSW21b〜SW24bと、は同期してスイッチング制御されている。このため、巻線Lc2bと巻線L21b〜L23bの各々にその巻き数の比に応じた電圧を誘起する。
前述したように、巻線Lc2bは、巻線L21b(又はL22b,L23b)に比べて3倍の巻数で巻かれているため、(磁気的漏洩が無いとすると、)巻線Lc2bの両端と、巻線L21b〜L23bの両端と、には同じ電圧が誘起する。このように誘起した電圧によるエネルギ移送を介して、電気二重層キャパシタC11b〜C13b群とC21b〜C23b群との間の電圧の偏差が抑制される。
また、本実施形態に示す均等蓄放電回路1b及び2bでは、巻線Lc2bが、複数(3個)の電気二重層キャパシタC11b〜C13bに接続され、かつ、接続される電気二重層キャパシタの数に応じた巻数で巻かれているため、従来の手法に比べて、よりエネルギ移送効率が高く、より急速に電圧の平均化処理を行うことができる。また、本実施形態に係る均等蓄放電回路は、巻線(Lc1b,L11b〜L13b又はLc2b,L21b〜L23b)を1本の電線で構成しても良く、均等蓄放電回路の製造コストを低減することもできる。
さらに、電気二重層キャパシタを増設する際には、第1の実施形態と同様に均等蓄放電回路を用意し、同様な手法で増設することができる。したがって、本実施形態に係る均等蓄放電回路は、複数の均等蓄放電回路を用いて、各々が有するキャパシタ群を直列接続した際におけるキャパシタ群間のエネルギ移送能力が高くキャパシタ群間の電圧の偏差をより急速に抑制する均等蓄放電回路を実現することができる。
なお、本実施形態に係る均等蓄放電回路は、第1の実施形態と同様に、同様な均等蓄放電回路を2つ用意し、同様な手法で増設することができる。なお、均等蓄放電回路の数は2つ以上であればいくつでもよい。これにより、複数の均等蓄放電回路の各々が有する電気二重層キャパシタ群を均等化させることができる。
「第3の実施形態」
次に、図7を用いて、第3の実施形態に係る均等蓄放電回路1c及び2cの構成及び動作を説明する。図7に示す均等蓄放電回路は、第1及び第2の実施形態に係る均等蓄放電回路と同様に、各々に接続された電気二重層キャパシタ群間でエネルギ移送を行うことにより電気二重層キャパシタ群間の蓄電電圧の平均化処理を行う。
この図7に示す均等蓄放電回路1c及び2cは、各々に接続される電気二重層キャパシタの数が4個以上の偶数のときに、キャパシタ間における蓄電電圧の平均化処理を急速に行うことができる。以下、詳細に説明する。
図7に示す均等蓄放電回路1cは、直列接続された4個の電気二重層キャパシタC11c〜C14cを有している。なお、直列接続される電気二重層キャパシタの数は、4以上の偶数個であれば何個でも良い。この直列接続された電気二重層キャパシタC11c〜C14cの両端部は、出力端子T11c及びT12cに並列に接続されている。
巻線L11c〜L14cは、略同じ巻数で巻かれ直列接続されている。この直列接続された巻線L11c〜L14c群の両端及び各々の共通接続部にはタップT11,T12,T13,T14,T15が設けられている。なお、巻線L11c〜L14cの数は、前述した電気二重層キャパシタと同じ(すなわち、4以上の偶数個)であれば良い。
また、直列接続された電気二重層キャパシタC11c〜C14cの共通接続部のうちの中点と、直列接続された巻線L11c〜L14c群の共通接続部のうちの中点(タップT13)と、は後述するスイッチSW11c〜SW14cを介さずに接続されている(中点同士を接続する線路を「共通路」と呼ぶ)。
スイッチSW11c,SW12c,SW13c,SW14cは、共通端子11C,12C,13C,14Cと、この共通端子11C,12C,13C,14Cに対していずれか一方が選択的に接続される第1の切替端子111,121,131,141と第2の切替端子112,122,132,142と、を有し、その切替制御は、図示しない制御回路によって同期して行われる。また、共通端子11C,12C,13C,14Cは、直列接続された電気二重層キャパシタC11c〜C14c群の両端部と電気二重層キャパシタC11c〜C14c間の共通接続部のうちの(一方から数えて)1番目から2番目及び4番目から5番目とに接続されている。
また、第1の切替端子111,121,131,141は、蓄放電路を介して、巻線L11c〜L14cに設けられたタップT11,T12及びT14,T15に接続される(第1の切替端子111〜141とタップT11,T12及びT14,T15とを接続する蓄放電路を「第1の蓄放電路」と呼ぶ)。この第1の蓄放電路により、各共通端子11C〜14C及び各第1の切替端子111〜141を介して、電気二重層キャパシタC11c〜C14cが巻線L11c〜L14cに並列接続される。
さらに、第2の切替端子112,122,132,142は、蓄放電路を介して、タップT15,T14及びT12,T11に接続される(第2の切替端子112〜142とタップT15,T14及びT12,T11とを接続する蓄放電路を「第2の蓄放電路」と呼ぶ)。この第2の蓄放電路により、各共通端子11C〜14C及び各第2の切替端子112〜142を介して、電気二重層キャパシタC11c〜C14cが巻線L14c〜L11cに並列接続される。以上の構成により、キャパシタ間における蓄電電圧の平均化処理を急速に行うことができる。
また、均等蓄放電回路1cは、巻線Lc1cとスイッチSW1c及びSW2cとを接続したエネルギ移送回路(第2のエネルギ移送回路)を有している。この巻線Lc1cは、前述した巻線L11c〜L14cと磁気的に結合している。
さらに、巻線Lc1cは、巻線L11c(又はL12c〜L14c)に接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、巻線Lc1cに接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、の比に応じた巻数で巻かれている。なお、この比については、後述する巻線Lc2cと共に説明する。
また、図7に示す均等蓄放電回路2cは、前述した均等蓄放電回路1cと同様な構成をしている。すなわち、図7に示す均等蓄放電回路2cは、直列接続された電気二重層キャパシタC21b〜C24bを有している。直列接続された電気二重層キャパシタC21c〜C24cの両端部には出力端子T21c及びT22cが並列接続されている。
直列接続された電気二重層キャパシタC21c〜C24c群は、前述した電気二重層キャパシタC11c〜C14c群と直列に接続される。すなわち出力端子T21cと出力端子T12cとが接続されている。このように直列接続された電気二重層キャパシタC11c〜C24c群は出力端子T11c及びT22cを介し負荷に対して電圧を供給する。
また増設端子Tc21c及びTc22cは、均等蓄放電回路1cの出力端子T11c及びT12cに並列に接続されている(すなわち、増設端子Tc21cと出力端子T11cが接続され、増設端子Tc22cと出力端子T12cが接続されている)。
後述するように、本実施形態に係る均等蓄放電回路1c及び2cは、この増設端子Tc21c及びTc22cと、出力端子T11c及びT12cと、を介したエネルギ移送により電気二重層キャパシタC11c〜C24cの間の電圧の偏差を抑制する。
さらに、巻線Lc2cは、巻線L21c(又はL22c〜L24c)に接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、巻線Lc2cに接続される電気二重層キャパシタの数(又は容量の逆数)と、の比に応じた巻数で巻かれている。
例えば、本実施形態では、巻線L21cに接続される電気二重層キャパシタの数は1つ(C21c又はC24c)であり、巻線Lc2cに接続される電気二重層キャパシタの数は4つ(C11c〜C14c)である。このため、(電気二重層キャパシタC11c〜C24cが略同じ容量であるとすると、)巻線Lc2cは、巻線L21cに対して、4倍の巻数で巻かれている。また、前述した巻線Lc1cも同様に、巻線L11cに対して4倍の巻数で巻かれている。
次に、図7に示す均等蓄放電回路1cの動作について説明する。前述したように、直列接続された電気二重層キャパシタC11c〜C14cの両端に直流電圧Vccが印加されると、容量の偏差により各々に蓄電される電圧に偏差が生じる。
まず、スイッチSW11c〜SW14cの各々が、第1の切替端子111〜141に切り替わると、電気二重層キャパシタC11c〜C14cは、各共通端子11C〜14C及び各第1の切替端子111〜141を介して、巻線L11c〜L14cに並列接続される。そして、巻線L11c〜L14cの各々には、同じ電圧(電気二重層キャパシタC11c〜C14cの両端電圧が平均化された電圧)が誘起する。そして、前述したのと同様に、電気二重層キャパシタC11c〜C14c間で電荷エネルギの移送が行われ、キャパシタ間の蓄電電圧の偏差が抑制される。
次に、スイッチSW11c〜SW14cの各々が、第2の切替端子112〜142に切り替わると、電気二重層キャパシタC11c〜C14cは、各共通端子11C〜14C及び各第2の切替端子112〜142を介して、巻線L14c〜L11cに並列接続される。そして、前述したのと同様に、巻線L11c〜L14cの各々には、同じ電圧(電気二重層キャパシタC11c〜C14cの両端電圧が平均化された電圧)が誘起する。そして、前述したのと同様に、電気二重層キャパシタC11c〜C14c間で電荷エネルギの移送が行われ、キャパシタ間の蓄電電圧の偏差が抑制される。
次に、電気二重層キャパシタC11c〜C14c群と、電気二重層キャパシタC21c〜24c群と、の間の電圧の平均化処理について説明する。前述したように、巻線Lc2cと、巻線L21c〜L24cと、は磁気的に結合している。また、スイッチSW3c及びSW4cと、スイッチSW21c〜SW24cと、は同期してスイッチング制御されている。このため、巻線Lc2cと巻線L21c〜L24cにその巻き数の比に応じた電圧が発生する。
前述したように、巻線Lc2cは、巻線L21c(又はL22c〜L24c)に比べて4倍の巻数で巻かれているため、(磁気的漏洩が無いとすると、)巻線Lc2cの両端と、巻線L21c〜L24cの両端と、には同じ電圧が発生する。このように発生した電圧によるエネルギ移送を介して、電気二重層キャパシタC11c〜C14c群とC21c〜24c群との間の電圧の偏差が抑制される。
また、本実施形態に示す均等蓄放電回路1c及び2cでは、巻線Lc2cが、複数(4個)の電気二重層キャパシタC11c〜C14cに接続され、かつ、接続される電気二重層キャパシタの数に応じた巻数で巻かれているため、従来の手法に比べて、よりエネルギ移送効率が高く、より急速に電圧の平均化処理を行うことができる。
さらに、電気二重層キャパシタを増設する際には、第1及び第2の実施形態と同様に均等蓄放電回路を用意し、同様な手法で増設することができる。したがって、本実施形態に係る均等蓄放電回路は、複数の均等蓄放電回路を用いて、各々が有するキャパシタ群を直列接続した際におけるキャパシタ群間のエネルギ移送能力が高くキャパシタ群間の電圧の偏差をより急速に抑制する均等蓄放電回路を実現することができる。また、本実施形態に係る均等蓄放電回路についても同様に、巻線(Lc1c,L11c〜L14c又はLc2c,L21c〜L24c)を1本の電線で構成することもでき、均等蓄放電回路の製造コストを低減することもできる。
なお、本実施形態に係る均等蓄放電回路は、第1の実施形態と同様に、同様な均等蓄放電回路を2つ用意し、同様な手法で増設することができる。なお、均等蓄放電回路の数は2つ以上であればいくつでもよい。これにより、複数の均等蓄放電回路の各々が有する電気二重層キャパシタ群を均等化させることができる。
第1の実施形態に係る均等蓄放電回路を表す図である。 第1の実施形態に係る均等蓄放電回路を表す図である。 第1の実施形態に係る均等蓄放電回路を表す図である。 第1の実施形態に係る均等蓄放電回路を表す図である。 第1の実施形態に係る均等蓄放電回路を表す図である。 第2の実施形態に係る均等蓄放電回路を表す図である。 第3の実施形態に係る均等蓄放電回路を表す図である。
符号の説明
1a,2a 均等蓄放電回路、C11a,C12a,C21a,C22a 電気二重層キャパシタ、L11a,L12a,L21a,L22a,Lc1a,Lc2a 巻線、SW11a,SW12a,SW21a,SW22a,SW1a,SW2a スイッチ、T11a,T12a,T21a,T22a 出力端子、Tc11a,Tc12a,Tc21a,Tc22a 増設端子。

Claims (3)

  1. 直列接続されたN個(Nは2以上の整数)の蓄電手段と、
    互いに磁気結合されたN個の第1の巻線と各々が同期してスイッチング制御されることにより前記N個の第1の巻線を前記N個の蓄電手段に個別かつ同時に並列接続する複数の第1のスイッチとを有する第1のエネルギ移送回路と、
    直列接続された蓄電手段群の両端部に並列接続された出力端子と、
    を備え、
    前記N個の第1の巻線と前記N個の蓄電手段とが個別かつ同時に並列接続する際に前記蓄電手段間で蓄電エネルギが移送されることにより前記蓄電手段間の蓄電電圧の偏差を抑制する均等蓄放電回路であって、
    前記第1の巻線に磁気結合された第2の巻線と第2の巻線と直列接続され第1のスイッチと同期してスイッチング制御される第2のスイッチとを有する第2のエネルギ移送回路と、
    前記第2のエネルギ移送回路の両端部に並列接続された増設端子と、
    を備えることを特徴とする均等蓄放電回路。
  2. 請求項1に記載の均等蓄放電回路をM個(Mは2以上の整数)有し、前記M個の均等蓄放電回路の各々が有するM個の蓄電手段群を直列接続した均等蓄放電システムであって、
    L−1番目(Lは2以上M以下の整数)の均等蓄放電回路の増設端子と、L番目の均等蓄放電回路の出力端子と、が並列接続されていることを特徴とする均等蓄放電システム。
  3. 請求項1に記載の均等蓄放電回路をM個(Mは2以上の整数)有し、前記M個の均等蓄放電回路の各々が有するM個の蓄電手段群を直列接続した均等蓄放電システムであって、
    全ての均等蓄放電回路の増設端子が並列接続されていることを特徴とする均等蓄放電システム。
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