JP2008124984A - 通信システム、通信端末装置及び通信端末操作装置 - Google Patents

通信システム、通信端末装置及び通信端末操作装置 Download PDF

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Abstract

【課題】操作性や利便性を確保しつつ、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を防止し得る技術を提供する。
【解決手段】携帯電話機10が携帯電話網20及びPSTN30を介してファクシミリ装置40を遠隔操作する際に、携帯電話機10がユーザの指紋情報を検出してDTMF信号に変換し、該DTMF信号をファクシミリ装置40に送信する。ファクシミリ装置40は、受信したDTMF信号と固有情報記憶45とを照合して、固有情報記憶部45に記憶されているDTMF信号のデータと受信したDTMF信号とが一致したときに、携帯電話機10からの遠隔操作を許可する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ファクシミリ装置等の通信端末装置を、携帯電話等の通信端末操作装置により遠隔操作する通信システム、通信端末装置及び通信端末操作装置に関する。
従来より、ファクシミリ装置や、ファクシミリ機能を有するMFP(Multi Function Peripherals;複合機)等を電話回線等のネットワークを介して遠隔地から操作することが可能な装置が実用化されている。さらに近年では、例えば、携帯電話等の外部通信端末装置の装着手段を備えたデジタル複合機において、その外部通信端末装置を着脱することによりMFP本体を遠隔操作することが可能な装置が提案されている(特許文献1)。
ネットワークを介してMFPを遠隔操作する場合には、次のような手順で行われることが一般的である。まず、ユーザが電話機から遠隔操作しようとするMFPを発呼し、MFPが着呼したときにユーザが電話機から所定のDTMF(Dual Tone Multi Frequency;デュアルトーン多周波数)信号を送信する。これにより、該MFPは遠隔操作を受け付けるモード(以下、「遠隔操作受付モード」と称する)に切り替わり、以降、ユーザから送信されるDTMF信号等に対応するコマンドを実行する。
しかしながら、上述のような手順では、遠隔操作受付モードに切り替えるためのDTMF信号、例えば、4桁の暗証番号を知っていれば、ユーザが誰であってもMFPを遠隔操作することが可能である。また、4桁の暗証番号を知らずとも、ユーザの誤操作等によりMFPが遠隔操作受付モードとなってしまうことも考えられる。したがって、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を防止する措置が重要になってきている。
これに関連して、PC等のリモート操作装置の固有情報(シリアル番号等)やユーザアカウントを機器(MFP)に送信し、MFPは、その受信した情報に基づいて、遠隔操作を許可するかどうかを判定するリモート操作システムが提案されている(特許文献2)。
特開2005−094704号公報 特開2004−363969号公報
電話機からMFPを遠隔操作する場合、特許文献2に開示されているようなシリアル番号やユーザアカウントを、電話機とMFPとの間で通信すると、データ量が増大してしまうため、操作性や利便性の観点から好ましくない。
そこで、本発明の課題は、操作性や利便性を確保しつつ、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を防止し得る技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、第1の発明は、通信端末装置と、ネットワークを介して前記通信端末装置を遠隔操作する通信端末操作装置とを備える通信システムであって、前記通信端末操作装置は、ユーザの操作を受け付ける操作部と、ユーザの固有情報を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記固有情報を予め定められた通信規格の信号に変換する変換部と、前記操作部が受け付けた操作に対応する操作信号と、前記変換部によって変換された前記通信規格の信号とを前記通信端末装置に送信する第1送信部とを有し、前記通信端末装置は、前記送信部から送信された信号を受信する受信部と、遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報に対応する前記通信規格の信号のデータを記憶する固有情報記憶部と、前記受信部が受信した前記通信規格の信号と、前記固有情報記憶部に記憶された前記通信規格の信号のデータとを照合する照合部と、前記照合部の照合結果に応じて前記通信端末操作装置からの遠隔操作の受付を許可する許可部とを有する。
第2の発明は、第1の発明であって、前記通信端末装置は、発呼信号の送信元の番号を検出する番号検出部と、前記通信端末操作装置の番号を記憶する番号記憶部とを更に有し、前記照合部は、発呼信号の送信元の番号が、前記番号記憶部に記憶されているときに、照合を行う。
第3の発明は、第1又は第2の発明であって、前記変換部は、前記検出部によって検出された前記固有情報をDTMF信号に変換する。
第4の発明は、通信端末装置と、ネットワークを介して前記通信端末装置を遠隔操作する通信端末操作装置とを備える通信システムであって、前記通信端末操作装置は、ユーザの操作を受け付ける操作部と、ユーザの固有情報を検出する検出部と、前記通信端末装置の遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された固有情報に基づいて、前記検出部によって検出された固有情報を認証する認証部と、前記認証部の認証結果に応じて遠隔操作の受付の可否を判断する判断部と、前記操作部が受け付けた操作に対応する操作信号と、前記判断部が可と判断したことを示す信号とを前記通信端末装置に送信する第2送信部とを有し、前記通信端末装置は、前記送信部から送信された信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した信号に応じて前記通信端末装置を制御する制御部とを有する。
第5の発明は、第1ないし第4の何れかの発明であって、前記検出部が検出する固有情報は、指紋、声紋、虹彩、顔、掌紋、静脈パターンのうち少なくとも1つである。
第6の発明は、外部の通信端末操作装置からネットワークを介して遠隔操作される通信端末装置であって、前記通信端末操作装置から送信される信号を受信する受信部と、遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報に対応する信号のデータを記憶する固有情報記憶部と、前記受信部が受信した信号と、前記固有情報記憶部に記憶された信号のデータとを照合する照合部と、前記照合部の照合結果に応じて遠隔操作の受付を許可する許可部とを備える。
第7の発明は、第6の発明であって、前記通信端末装置は、発呼信号の送信元の番号を検出する番号検出部と、前記通信端末操作装置の番号を記憶する番号記憶部とを更に備え、前記照合部は、発呼信号の送信元の番号が、前記番号記憶部に記憶されているときに、照合を行う。
第8の発明は、第6又は第7の発明であって、前記受信部は、DTMF信号を受信し、前記固有情報記憶部は、遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報に対応するDTMF信号のデータを記憶し、前記照合部は、前記受信部が受信したDTMF信号と、前記固有情報記憶部に記憶されたDTMF信号のデータとを照合する。
第9の発明は、ネットワークを介して通信端末装置を遠隔操作する通信端末操作装置であって、ユーザの操作を受け付ける操作部と、ユーザの固有情報を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記固有情報を予め定められた通信規格の信号に変換する変換部と、前記操作部が受け付けた操作に対応する操作信号と、前記変換部によって変換された前記通信規格の信号とを前記通信端末装置に送信する第1送信部とを備える。
第10の発明は、第9の発明であって、前記変換部は、前記検出部によって検出された前記固有情報をDTMF信号に変換する。
第11の発明は、ネットワークを介して通信端末装置を遠隔操作する通信端末操作装置であって、ユーザの操作を受け付ける操作部と、ユーザの固有情報を検出する検出部と、前記通信端末装置の遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された固有情報に基づいて、前記検出部によって検出された固有情報を認証する認証部と、前記認証部の認証結果に応じて遠隔操作の受付の可否を判断する判断部と、前記操作部が受け付けた操作に対応する操作信号と、前記判断部が可と判断したことを示す信号とを前記通信端末装置に送信する第2送信部とを備える。
第12の発明は、第11の発明であって、前記検出部が検出する固有情報は、指紋、声紋、虹彩、顔、掌紋、静脈パターンのうち少なくとも1つである。
第1の発明によれば、通信端末操作装置から通信端末装置を遠隔操作する際に、通信端末操作装置は、ユーザの固有情報を検出して予め定められた通信規格の信号に変換して通信端末装置に送信し、通信端末装置は、受信した該通信規格の信号が固有情報記憶部に記憶された該通信規格の信号のデータと一致した場合に遠隔操作の受付を許可するので、操作性や利便性を確保しつつ、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を防止することが可能となる。
第2の発明によれば、通信端末装置は、発呼信号の送信元の番号を検出する番号検出部と、通信端末操作装置の番号を記憶する番号記憶部とを有し、照合部は、発呼信号の送信元の番号が番号記憶部に記憶されているときに、照合を行うので、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出をより確実に防止することが可能となる。
第3の発明によれば、変換部は、検出部によって検出された固有情報をDTMF信号に変換するので、従来の電話回線を適用することが可能となる。
第4の発明によれば、通信端末操作装置側でユーザの認証を行うので、通信端末操作装置と通信端末装置との通信回数を抑制して遠隔操作を円滑に行うことが可能となる。
第5の発明によれば、検出部が検出する固有情報は、指紋、声紋、虹彩、顔、掌紋、静脈パターンのうち少なくとも1つであるので、使用するユーザ個人を確実に特定できるため、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を確実に防止することが可能となる。
第6の発明によれば、通信端末操作装置から通信端末装置を遠隔操作する際に、通信端末操作装置から送信される信号と、固有情報記憶部に記憶された信号のデータとが一致した場合に遠隔操作の受付を許可するので、操作性や利便性を確保しつつ、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を防止することが可能となる。
第7の発明によれば、通信端末装置は、発呼信号の送信元の番号を検出する番号検出部と、通信端末操作装置の番号を記憶する番号記憶部とを備え、照合部は、発呼信号の送信元の番号が番号記憶部に記憶されているときに、照合を行うので、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出をより確実に防止することが可能となる。
第8の発明によれば、DTMF信号を用いて信号の送受信、データ記憶及び照合を行うので、従来の電話回線を適用することが可能となる。
第9の発明によれば、通信端末操作装置は、通信端末装置を遠隔操作する際に、検出部が検出したユーザの固有情報を予め定められた通信規格の信号に変換して、第1送信部が該通信規格の信号を通信端末装置に送信するので、万が一、通信内容を盗聴又は傍受されたとしても、固有情報そのものを特定することは困難である。そのため、個人情報を保護することが可能となる。
第10の発明によれば、変換部は、検出部によって検出された固有情報をDTMF信号に変換するので、従来の電話回線を適用することが可能となる。
第11の発明によれば、通信端末操作装置側でユーザの認証を行うので、通信端末操作装置と通信端末装置との通信回数を抑制して遠隔操作を円滑に行うことが可能となる。
第12の発明によれば、検出部が検出する固有情報は、指紋、声紋、虹彩、顔、掌紋、静脈パターンのうち少なくとも1つであるので、使用するユーザ個人を確実に特定できるため、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を確実に防止することが可能となる。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る通信システム、通信端末装置及び通信端末操作装置の一例として、ファクシミリ装置(通信端末装置)と携帯電話機(通信端末操作装置)とを備える通信システムについて、図面に基づいて説明する。
<装置の構成>
<通信端末操作装置:携帯電話機10の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システム100の構成例を示すブロック図であり、図2は、携帯電話機10を示す図である。通信システム100は、携帯電話機10と、携帯電話網20及びPSTN30と、ファクシミリ装置40とを備えている。
携帯電話機10は、操作部11と、表示部12と、受話部13と、送話部14と、検出部15と、制御部16と、通信部17とを備えている。そして、操作部11と、表示部12と、検出部15と、制御部16と、通信部17とは、バス18を介して互いに接続されている。また、携帯電話機10は、ネットワークの1つである携帯電話網20やPSTN(Public Switched Telephone Network;公衆電話網)30を介して遠隔地にあるファクシミリ装置40との間で通信する機能を有している。
操作部11は、テンキーとファンクションキーとを有するメカニカルスイッチで構成され、番号やデータの入力、各種コマンドの実行命令等のユーザからの操作を受け付ける。特に、操作部11は、ファクシミリ装置40を被遠隔操作モードに切り替える切替命令を受け付ける。表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)等の表示デバイスによって構成され、各種情報を表示する。受話部13は、電気信号を音声に変換するスピーカである。送話部14は、音声を電気信号に変換するマイクである。
検出部15は、ユーザの固有情報を検出する。ここで、ユーザの固有情報とは、ユーザの指紋、声紋、虹彩、顔、掌紋又は静脈パターンのうち少なくとも1つであって、検出部15の詳細な構造は、何れの固有情報を検出するかに応じて適宜採用される。
例えば、固有情報が指紋である場合、検出部15はスウィープ型の指紋検出部15aによってユーザの指紋を検出する。固有情報が声紋である場合、検出部15は送話部14が適用されて声紋検出部(図示省略)によってユーザの声紋を検出する。固有情報が虹彩や顔、掌紋である場合、検出部15はCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor;相補型金属酸化膜半導体)等の撮像素子を有するカメラ15bによってユーザの虹彩、顔又は掌紋を撮像し、各種の画像処理装置(図示省略)によって虹彩、顔又は掌紋を検出する。また、固有情報が静脈パターンである場合、カメラ15bから所定距離離れた部位に照明装置15cを設けて、カメラ15bによって静脈パターンを撮像し、画像処理装置(図示省略)によって検出する。
以下、本実施形態においては、固有情報が指紋情報のみである場合を例に説明するが、不正アクセス禁止の重要度や通信内容の機密性の高さ、又は操作性に応じて、指紋情報以外でも良いし、それらを複数組み合わせても良いのは勿論である。検出する固有情報の種類に応じて検出部15を複数個設けることにより、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出をより確実に防止することが可能となる。
制御部16は、MPU161と、ROM162と、RAM163とを備えている。MPU161は、操作部11からの入力信号や、該入力信号に基づくデータ演算及び出力信号の生成や、表示部12への表示内容の制御等を行って携帯電話機10の各機能を実現するものである。ROM162は、MPU161が実行するプログラムや制御に必要なデータが格納されたものであり、RAM163は、MPU161による統括制御に必要なデータを一時記憶するものである。これにより、携帯電話機10の各種機能が実現される。
図3は、各キーのDTMF信号の周波数テーブルを示す図である。制御部16は、操作部11のテンキーが操作されると各キーに対応した周波数(低群+高群の周波数)のDTMF信号を生成し通信部17から送信させる機能も有している。具体例を挙げれば、ユーザが操作部11のテンキーのうち“2”を押すと、制御部16は、697Hz+1336Hzの周波数をもつDTMF信号を生成する。そして、所定の操作を行うか又は自動的に通信部17から送信させる。これにより、例えば、ファクシミリ装置40との通信が開始されたときに、ユーザが操作部11を操作してファクシミリ装置40を被遠隔操作モードに切り替える命令(“*0#”等)を入力すれば、図3に示したテーブルで対応する周波数のDTMF信号を生成して通信部17から送信させることができる。また、ファクシミリ装置40が被遠隔操作モードになっている状態で、ユーザが操作部11を操作して所定の操作(例えば、“#004”等)と入力すれば、同テーブルで対応する周波数のDTMF信号を生成して通信部17から送信させることができる。
また、制御部16は、本発明の変換部としての機能を有している。具体的には、指紋検出部15aによって検出された指紋情報を予め定められた通信規格の信号に変換する。より具体的には、検出した指紋情報を予め定められた手順に従って、該指紋情報と対応する8桁ないし16桁程度、例えば、10桁のDTMF信号に変換する。
通信部17は、本実施形態において第1送信部に相当し、CODEC(COder-DECoder;コーダ−デコーダ)171と、ベースバンド処理部172と、RF(Radio Frequency)回路部173とを備えている。そして、通信部17は、MPU161からの制御により、携帯電話網20及びPSTN30を介して接続されたファクシミリ装置40との間でデータや信号の送受信を行うものである。ここで、通信部17から送信される信号の中には、ユーザが操作部11を操作することによって生成される操作信号や、制御部16によってユーザの指紋情報から変換された該通信規格の信号、具体的にはDTMF信号が含まれる。
<通信端末装置:ファクシミリ装置40の構成>
図4は、通信システム100のファクシミリ装置40の構成例を示すブロック図である。ファクシミリ装置40は、操作部41と、表示部42と、読取部43と、描画部44と、固有情報記憶部45と、制御部46と、通信部47とを備えており、これらがバス48を介して互いに接続されている。また、ファクシミリ装置40は、携帯電話網20及びPSTN30を介して遠隔地にある携帯電話機10との間で通信する機能を有している。
操作部41は、メカニカルスイッチで構成され、発信やデータ入力、各種コマンドの実行命令等のユーザからの操作を受け付ける。表示部42は、LCD等の表示デバイスによって構成され、各種情報を表示する。なお、表示部42にタッチパネルディスプレイを適用して、操作部41の一部又は全ての機能を兼ね備えるようにしても良い。読取部43は、送信原稿をCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)等により光学的に読み取って画像データを生成する。描画部44は、画像データを記憶する画像メモリ(図示省略)を有し、記録紙カセット(図示省略)内に載置された記録紙上に画像メモリに記憶された画像データを記録する。
固有情報記憶部45は、例えば、不揮発性メモリが適用されて、ファクシミリ装置40を遠隔操作することを許可されたユーザ(以下、「許可ユーザ」とも称す)の指紋情報に対応する予め定められた通信規格の信号、具体的には8桁ないし16桁程度、例えば、10桁のDTMF信号のデータを記憶する。固有情報記憶部45への登録は、ファクシミリ装置40に固有情報検出部(図示省略)と該固有情報検出部によって検出された固有情報、すなわち指紋情報を予め定められた手順に従ってDTMF信号に変換する変換部(図示省略)を更に設けて、許可ユーザの指紋情報に対応するDTMF信号のデータを登録する。ただし、この場合の変換手順は、携帯電話機10の制御部16による変換手順と同じであることが必要である。又は、携帯電話機10の指紋検出部15aによって検出され、制御部16によってDTMF信号に変換され、通信部17から送信されるDTMF信号のデータを登録するようにしても良い。
制御部46は、MPU461と、ROM462と、RAM463とを備えている。MPU461は、操作部41からの入力信号や、該入力信号に基づくデータ演算及び出力信号の生成や、表示部42への表示内容の制御等を行ってファクシミリ装置40の各機能を実現するものである。ROM462は、MPU461が実行するプログラムや制御に必要なデータが格納されたものであり、RAM463は、MPU461による統括制御に必要なデータを一時記憶するものである。これにより、ファクシミリ装置40の各種機能が実現される。
特に、制御部46は、回線接続された後に、携帯電話機10の操作部11が受け付けて通信部17から送信された“*0#”等の所定の操作に対応するDTMF信号を受信した場合には、該DTMF信号を送信した相手(携帯電話機10)に対して、自装置の遠隔操作を許可するか否かの認証処理を実行する。そして、認証処理を経て被遠隔操作モードになっている状態では、携帯電話機10から送信されるDTMF信号に対応するコマンドを実行する。具体的には、被遠隔操作モードで外部から送信される所定のDTMF信号データとそれに対応するコマンドの実行に必要なデータと、コマンドを実行するプログラムを、ROM162が格納している。そして、MPU161がROM162に格納されているデータ及びプログラムに基づいて、各種コマンドを実行する。
例えば、被遠隔操作モードで携帯電話機10から“#004”に対応するDTMF信号を受信した場合には、それに対応するコマンドを実行する。なお、被遠隔操作モードで実行可能なコマンドとしては、許可ユーザの設定登録、着信拒否設定、ポーリング受信設定やスリープ設定等のユーティリティ設定、又は管理データや、メモリに蓄積された受信データの転送等が含まれる。ここで、転送するデータをPDF(Portable Document Format)ファイルに変換した上で転送するようにしても良い。
また、制御部46は、本発明の照合部及び許可部としての機能を有している。具体的には、制御部46は、被遠隔操作モードへの切替命令を示す信号を受信した後で、該信号を送信した相手(携帯電話機10)に対して、ユーザの固有情報の送信を要求する。その後、ユーザの指紋情報から変換されたDTMF信号を通信部47が受信し、受信したDTMF信号と、固有情報記憶部45に記憶されたDTMF信号のデータとを照合する。そして、制御部46は、照合結果に応じて携帯電話機10からの遠隔操作の受付許可/不許可を決定する。
ここで、通信部47が受信したDTMF信号と、固有情報記憶部45に記憶されたDTMF信号のデータとが合致した場合には、「遠隔操作が許可されました。ご希望の操作を入力してください。」等のアナウンスを携帯電話機10に送信する。また、通信部47が受信したDTMF信号と、固有情報記憶部45に記憶されたDTMF信号のデータとが合致しない場合には、携帯電話機10から送信される以降の信号を拒否しても良いし、「もう一度入力してください。」等のアナウンスを携帯電話機10に送信して再入力を促しても良い。
通信部47は、本発明の受信部に相当し、MODEM471と、NCU472と、CODEC473とを備えている。そして、通信部47は、携帯電話機10の通信部17から送信された信号を受信する。具体的には、MPU461からの制御により、携帯電話網20及びPSTN30を介して接続された携帯電話機10との間でデータやDTMF信号の送受信を行うものである。
<通信システム100>
次に、上述の携帯電話機10とファクシミリ装置40とを適用した通信システム100について説明する。
図5は、携帯電話機10の処理動作を示すフローチャートであり、図6は、ファクシミリ装置40の処理動作を示すフローチャートである。これらのフローチャートでは、携帯電話機10の処理動作を示すフローチャート(ステップS501〜S507)と、ファクシミリ装置40の処理動作を示すフローチャート(ステップS601〜S611)とをG1〜G6によって対応付けて示している。
なお、図5及び図6には、特にファクシミリ装置40を遠隔操作するための処理動作のみを示し、その他の処理動作については図示及び説明を省略している。また、特に記載のない場合は、携帯電話機10における一連の処理動作(ステップS501〜S507)は制御部16の制御下で、ファクシミリ装置40における一連の処理動作(ステップS601〜S611)は制御部46の制御下で、各々自動的に行われる。
携帯電話機10のユーザが、ファクシミリ装置40のファックス番号を入力すると、携帯電話機10はファクシミリ装置40に対して発呼信号を送信する(ステップS501)。そして、これを受けてファクシミリ装置40が該発呼信号を受信する(ステップS601)。
ファクシミリ装置40は、ステップS601において発呼信号を受信すると、通信相手が画像データを送信しようとしているファクシミリ装置であるか否か、すなわち通常受信か否かを判断し(ステップS602)、通常受信であればYesを選択して通常受信(画像データの受信)動作を実行する(ステップS603)。一方、ステップS602においてNoを選択した(すなわち、通常受信ではない)場合には、DTMF信号を受信するまで待機する(ステップS604)。
携帯電話機10のユーザは、ファクシミリ装置40との間の回線が接続されると、操作部11を操作して、ファクシミリ装置40を被遠隔操作モードに切り替える命令を示す切替命令(所定のDTMF信号)を送信する(ステップS502)。
ファクシミリ装置40は、DTMF信号を受信するとステップS604においてYesを選択して、受信したDTMF信号が被遠隔操作モードへの切替命令か否かを判断し(ステップS605)、切替命令であればYesを選択して携帯電話機10に対して固有情報の送信を要求する。一方、切替命令でなければNoを選択して回線断か否かを判断する(ステップS606)。
携帯電話機10のユーザは、ステップS605においてYesを選択された(すなわち、ステップS502で入力送信したDTMF信号が被遠隔操作モードへの切替命令と判断された)場合、ファクシミリ装置40からの固有情報送信要求に応じてユーザの固有情報検出処理を行う(ステップS503)。そして、検出結果を10桁のDTMF信号に変換してファクシミリ装置40に送信する(ステップS504)。
ファクシミリ装置40は、ステップS605でYesを選択した後の固有情報の送信要求に対して、DTMF信号を受信するまで待機する(ステップS607)。携帯電話機10がステップS504で送信したDTMF信号を受信すると、ステップS607においてYesを選択して、固有情報記憶部45を参照しながら、該DTMF信号に対応する許可ユーザはいるか否かを判断する(ステップS608)。
ファクシミリ装置40は、ステップS608においてNoを選択する(すなわち、携帯電話機10のユーザが遠隔操作することを許可された許可ユーザでない)と、携帯電話機10に対して遠隔操作不許可通知を送信して(ステップS609)、回線断か否かを判断する(ステップS606)。一方、ステップS608においてYesを選択する(すなわち、携帯電話機10のユーザが許可ユーザである)と、携帯電話機10に対して遠隔操作許可通知を送信する(ステップS610)。
携帯電話機10のユーザは、ファクシミリ装置40がステップS609又はS610で送信した通知を受信して、遠隔操作を許可されたか否かを判断する(ステップS505)。そして、ステップS505においてNoの選択がなされた(すなわち、ファクシミリ装置40がステップS609の不許可通知を送信した)場合には、回線断か否かを選択する(ステップS506)。一方、ステップS505においてYesの選択がなされた(すなわち、ファクシミリ装置40がステップS610の許可通知を送信した)場合には、ユーザが所望するコマンドを入力して遠隔操作処理を実行する(ステップS507)。このとき、ファクシミリ装置40にあっては、被遠隔操作処理を実行してユーザが携帯電話機10を介して入力したコマンドを実行する(ステップS611)。
そして、遠隔操作処理(ステップS507)及び被遠隔操作処理(ステップS611)が終了したか又は該処理を実行中にユーザが回線断を実行したかか否かを選択し(ステップS506,S606)、Yesを選択した場合には処理を終了する。
以上のように、携帯電話機10からファクシミリ装置40を遠隔操作する際に、携帯電話機10は、ユーザの固有情報を検出して予め定められた通信規格の信号に変換してファクシミリ装置40に送信し、ファクシミリ装置40は、受信した該通信規格の信号が固有情報記憶部45に記憶された該通信規格の信号のデータと一致した場合に遠隔操作の受付を許可するので、操作性や利便性を確保しつつ、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を防止することが可能となる。
ここで、制御部16は、検出部15によって検出された固有情報をDTMF信号に変換するので、携帯電話網20及びPSTN30を適用することが可能となる。
また、検出部15が検出する固有情報は、指紋、声紋、虹彩、顔、掌紋、静脈パターンのうち少なくとも1つであるので、使用するユーザ個人を確実に特定できるため、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を確実に防止することが可能となる。
また、携帯電話機10からファクシミリ装置40を遠隔操作する際に、携帯電話機10から送信される信号と、固有情報記憶部45に記憶された信号のデータとが一致した場合に遠隔操作の受付を許可するので、操作性や利便性を確保しつつ、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を防止することが可能となる。
また、DTMF信号を用いて信号の送受信、データ記憶及び照合を行うので、携帯電話網20及びPSTN30を適用することが可能となる。
さらに、携帯電話機10は、ファクシミリ装置40を遠隔操作する際に、指紋検出部15aが検出したユーザの指紋情報をDTMF信号に変換して、通信部17が該DTMF信号をファクシミリ装置40に送信するので、万が一、通信内容を盗聴又は傍受されたとしても、指紋情報そのものを特定することは困難である。そのため、個人情報を保護することが可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る通信端末装置の一例として、ファクシミリ装置が着呼時に相手先の番号を検出する機能を有している場合について、図面に基づいて説明する。なお、上記第1実施形態と同様の機能を有するものは同一符号を付してその説明を省略する。
<通信端末装置:ファクシミリ装置70の構成>
図7は、本発明の第2実施形態に係る通信システム700の構成例を示すブロック図である。ファクシミリ装置70は、ファクシミリ装置40の構成に加えて、番号記憶部49を更に有している。番号記憶部49は、例えば、不揮発性メモリが適用されて、遠隔操作の受付を許可する携帯電話機等の電話番号を記憶する。
また、制御部46Aが、第1実施形態の制御部46が有する機能に加えて、発呼信号の送信元の番号を検出する番号検出部としての機能を有している。具体的には、制御部46Aは、発呼信号の送信元の番号を検出して、該番号が番号記憶部49に記憶されているか否かを判断する。そして、該番号が番号記憶部49に記憶されていれば、照合を行う、つまり、被遠隔操作モードへの切替命令の継続を受け付ける。一方、該番号が番号記憶部49に記憶されていなければ、照合を行わない、つまり、被遠隔操作モードへの切替命令継続を拒否する。
より具体的には、ファクシミリ装置70が、例えば、携帯電話機10からの発呼信号を受信すると、制御部46Aが携帯電話機10の電話番号を検出して、該番号が番号記憶部49に記憶されているか否かを判断する。そして、該番号が番号記憶部49に記憶されていれば、被遠隔操作モードへの切替命令の継続(携帯電話機10のユーザが入力送信する所定のDTMF信号)を受け付けて、以降は上記第1実施形態同様に固有情報の送信を要求し、遠隔操作を許可するか否かを判断して、許可されれば被遠隔操作処理を実行する。一方、携帯電話機10の番号が番号記憶部49に記憶されていないか又は携帯電話機10が番号非通知でファクシミリ装置70に発呼信号を送信した場合には、被遠隔操作モードへの切替命令を始めとする以降の処理を拒否する。
<通信システム700>
次に、上述の携帯電話機10とファクシミリ装置70とを適用した通信システム700について説明する。
図8は、通信システム700の処理動作を示すフローチャートである。このフローチャートでは、携帯電話機10の処理動作を示すフローチャート(ステップS811,S812)と、ファクシミリ装置70の処理動作を示すフローチャート(ステップS871〜S876)とを対応付けて示している。
なお、図8には、特にファクシミリ装置70を遠隔操作するための処理動作のみを示し、その他の処理動作については図示及び説明を省略している。また、特に記載のない場合は、携帯電話機10における一連の処理動作(ステップS811,S812)は、制御部16の制御下で、ファクシミリ装置70における一連の処理動作(ステップS871〜S876)は制御部46Aの制御下で、各々自動的に行われる。
携帯電話機10のユーザが、ファクシミリ装置70のファックス番号を入力すると、携帯電話機10はファクシミリ装置70に対して発呼信号を送信する(ステップS811)。そして、これを受けてファクシミリ装置70が該発呼信号を受信する(ステップS871)。
ファクシミリ装置70は、ステップS871において発呼信号を受信すると、通信相手が画像データを送信使用としているファクシミリ装置であるか否か、すなわち通常受信か否かを判断し(ステップS872)、通常受信であればYesを選択して通常受信(画像データの受信)動作を実行する(ステップS873)。一方、ステップS872においてNoを選択した(すなわち、通常受信でない)場合には、発呼信号の送信元の番号を検出して、その番号が番号記憶部49に記憶されているか否かを判断する(ステップS874)。
そして、ファクシミリ装置70は、発呼信号の送信元の番号が番号記憶部49に記憶されていなければ、ステップS874においてNoを選択し、携帯電話機10に対して、以降の操作を拒否する拒否通知を送信する(ステップS875)。その後、図6のAに進んで以降の処理を実行する。一方、発呼信号の送信元の番号が番号記憶部49に記憶されていれば、ステップS874においてYesを選択し、携帯電話機10に対して、以降の操作を許可する許可通知を送信する(ステップS876)。その後、図6のBに進んで以降の処理を実行する。なお、制御部46Aは第1実施形態の制御部46が有する機能も有しているので、上述した通信システム100についての説明で、図6のA及びB以降は、ファクシミリ装置40をファクシミリ装置70に読み替える。
携帯電話機10のユーザは、ファクシミリ装置70がステップS875又はS876で送信した通知を受信して、以降の操作を許可されたか否かを判断する(ステップS812)。そして、ステップS812においてNoの選択がなされた(すなわち、ファクシミリ装置70がステップS875の拒否通知を送信した)場合には、図5のCに進んで以降の処理を実行する。一方、ステップS812においてYesの選択がなされた(すなわち、ファクシミリ装置70がステップS876の許可通知を送信した)場合には、図5のDに進んで以降の処理を実行する。
以上のように、ファクシミリ装置70は、発呼信号の送信元の番号を検出する制御部46Aと、携帯電話機10の番号を記憶する番号記憶部49とを有し、制御部46Aは、発呼信号の送信元の番号が、番号記憶部に記憶されているときに、照合を行うので、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出をより確実に防止することが可能となる。
<第3実施形態>
上記第1及び第2実施形態では、携帯電話機(通信端末操作装置)10がユーザの固有情報を検出及び変換してファクシミリ装置(通信端末装置)40,70に送信し、ファクシミリ装置40,70が送信された信号のデータを照合する場合を例に説明した。本実施形態では、通信端末操作装置側でデータの照合を行う場合について、図面に基づいて説明する。なお、上記第1及び第2実施形態と同様の機能を有するものは同一符号を付してその説明を省略する。
<装置の構成及び機能>
<通信端末操作装置:携帯電話機90の構成>
図9は、本発明の第3実施形態に係る通信システム900の構成及び機能を示すブロック図である。通信システム900は、携帯電話機90と、携帯電話網20及びPSTN30と、ファクシミリ装置91とを備えている。
携帯電話機90は、上述の携帯電話機10と略同様の構成で、操作部11Bと、検出部15と、制御部16Bと、通信部17Bと、記憶部19とを備えている。操作部11Bは、操作部11の機能を有する外、ファクシミリ装置91との間の回線が接続されている状態で、ユーザの認証処理を開始する命令を受け付ける。記憶部19は、不揮発性メモリが適用されて、通信端末装置であるファクシミリ装置91の遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報を記憶する。具体例を挙げれば、携帯電話機90の所有者の指紋情報等を記憶する。なお、記憶部19が記憶するユーザの固有情報は、必ずしも指紋情報である必要はなく、指紋、声紋、虹彩、顔、掌紋、静脈パターンのうち少なくとも1つであれば良い。その場合、検出部15は、記憶部19に記憶される種別の固有情報を検出可能な構成が適用される。
制御部16Bは、MPU、ROM及びRAMが協働して動作することにより、携帯電話機90の各機能を実現する。特に、制御部16Bは、認証部164と判断部165としての機能を有している。認証部164は、記憶部19に記憶された固有情報に基づいて、検出部15によって検出された固有情報を認証する。具体的には、例えば、検出部15が、指紋検出部15a(図2参照)である場合には、ファクシミリ装置91の遠隔操作を許可するユーザの指紋情報を記憶部19が記憶している。そして、認証部164は、指紋検出部15aによって検出された指紋情報と、記憶部19に記憶された指紋情報とを比較して、検出された指紋情報が、ファクシミリ装置91の遠隔操作を許可されたユーザの指紋情報であるか否かを認証し、認証結果を判断部165に伝達する。
判断部165は、認証部164の認証結果に応じて遠隔操作の受付の可否を判断する。具体的には、認証部164による認証の結果、検出された指紋情報を有するユーザが、ファクシミリ装置91の遠隔操作を許可されたユーザである場合には、可と判断し、通信部17Bに伝達する。一方、検出された指紋情報を有するユーザが、ファクシミリ装置91の遠隔操作を許可されていないユーザである、すなわち、携帯電話機90の所有者でない場合には、否と判断し、一連の処理を終了する。
通信部17Bは、本発明の第2送信部に相当し、操作部11Bが受け付けた操作に対応する操作信号と、判断部165が可と判断したことを示す信号をファクシミリ装置91に送信する。具体的には、判断部165が可と判断すると、ファクシミリ装置91を被遠隔操作モードに切り替える切替命令信号をファクシミリ装置91に送信する。なお、本実施形態において、操作信号及び切替命令信号はDTMF信号であるとするが、ファクシミリ装置91が受信可能な他の通信規格に準拠した信号であっても構わない。その場合、携帯電話網20及びPSTN30は、該通信規格の信号に対応したネットワークが代わりに適用される。
ファクシミリ装置91は、携帯電話網20及びPSTN30を介した遠隔操作を受け付けることが可能なファクシミリ装置が適用されて、通信部47Bと制御部46Bとを有している。通信部47Bは、本発明の受信部に相当し、通信部17Bから送信された信号を受信する。制御部46Bは、通信部47Bが受信した信号に応じてファクシミリ装置91を制御する。具体的には、被遠隔操作モードへの切替命令を示す信号を携帯電話機90から送信された場合には、被遠隔操作モードに切り替えて、携帯電話機90から送信される信号に応じた処理を実行する。
ここで、切替命令信号を予め定められた通信規格の信号、例えば、10桁程度のDTMF信号とすれば、本来、遠隔操作の受付が許可されていないユーザの誤操作等により被遠隔操作モードに切り替わってしまうことを抑制又は防止することが可能となる。
<通信システム900>
次に、上述の携帯電話機90とファクシミリ装置91とを適用した通信システム900について説明する。
図10は、通信システム900の動作を示すフローチャートである。ここで、本フローチャートでは、携帯電話機90がファクシミリ装置91を遠隔操作するための処理動作のみを示し、その他の処理動作については図示及び説明を省略している。また、特に記載のない場合は、携帯電話機90における一連の処理動作(ステップS101〜S116)は制御部16Bの制御下で、ファクシミリ装置91における一連の処理動作(ステップS111〜S115)は制御部46Bの制御下で、各々自動的に行われる。なお、ここでは、記憶部19には、既にファクシミリ装置91の遠隔操作を許可されたユーザの指紋情報が記憶されているものとする。
携帯電話機90のユーザが、ファクシミリ装置91のファックス番号を入力すると、携帯電話機90はファクシミリ装置91に対して発呼信号を送信する(ステップS101)。そして、これを受けてファクシミリ装置91が該発呼信号を受信する(ステップS111)。
ファクシミリ装置91は、ステップS111において発呼信号を受信すると、通信相手が画像データを送信しようとしているファクシミリ装置であるか否か、すなわち通常着信か否かを判断し(ステップS112)、通常着信であればYesを選択して通常受信(画像データの受信)動作を実行する(ステップS113)。一方、ステップS112においてNoを選択した(すなわち、通常受信ではない)場合には、切替命令信号を受信するまで待機する(ステップS114)。また、切替命令信号を受信する前に、回線が断たれた場合には、ステップS115においてYesを選択して処理を終了する。
携帯電話機90のユーザは、ファクシミリ装置91との間の回線が接続されると、操作部11Bを操作して、認証処理の開始を携帯電話機90に命令する。そしてまず、ユーザの固有情報検出処理を行う(ステップS102)。次に、指紋検出部15a(図2参照)によって検出された指紋情報と、記憶部19に記憶された指紋情報とを比較して、検出された指紋情報が、ファクシミリ装置91の遠隔操作を許可されたユーザの指紋情報であるか否かを認証する(ステップS103)。
ステップS103での認証の結果に応じて、判断部165は、遠隔操作の受付を許可するか否かを判断する(ステップS104)。判断の結果、遠隔操作の受付を許可する場合には、Yesを選択して切替命令信号をファクシミリ装置91に送信する(ステップS105)。一方、判断の結果、遠隔操作の受付を許可しない場合には、一連の処理を終了して、回線が断たれるまで待機する(ステップS106)。
ファクシミリ装置91の通信部47Bが切替命令信号を受信すると、ステップS114においてYesを選択して被遠隔操作処理を実行する(ステップS116)。これを受けて、携帯電話機90はファクシミリ装置91の遠隔操作処理を実行する(ステップS107)。
そして、遠隔操作処理(ステップS107)及び被遠隔操作処理(ステップS116)が終了したか又は該処理を実行中にユーザが回線断を実行したか否かを選択し(ステップS106,S115)、Yesを選択した場合には処理を終了する。
以上のように、携帯電話機(通信端末操作装置)90側でユーザの認証を行うので、携帯電話機90とファクシミリ装置(通信端末装置)100との通信回数を抑制して遠隔操作を円滑に行うことが可能となる。
また、検出部15が検出する固有情報は、指紋、声紋、虹彩、顔、掌紋、静脈パターンのうち少なくとも1つであるので、使用するユーザ個人を確実に特定できるため、不正なアクセスを禁止し、機密情報の流出を確実に防止することが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した内容のものに限定されるものではない。
例えば、ファクシミリ装置40,70,91は、ファクシミリ機能の外、コピー機能、スキャナ機能等を複合したMFPであっても構わないのは勿論である。
また、指紋検出部15a、カメラ15b、照明装置15c、さらには声紋検出部(図示省略)や画像処理装置(図示省略)は、必ずしも携帯電話機10,90と一体に設けられている必要はなく、携帯電話機10,90と別体に設けられた検出装置として携帯電話機10,90に接続されるようにしても良い。
図11は、検出部15及び変換部の変形例に係る検出装置110を示す図である。検出装置110に、指紋検出部15aが検出した情報をDTMF信号に変換する変換部111と、通信端末操作装置に接続可能な接続部112とを設け、外部機器として公衆電話機や家庭用電話機、あるいは一般の携帯電話機等に接続すれば、通信端末操作装置は専用の携帯電話機10に限らず、公衆電話機や家庭用電話機、あるいは一般の携帯電話機等にも適用可能となる。
なお、本発明に係るファクシミリ装置40,70,100は、上述の処理を行うことが可能な回路構成であっても良く、上述の各工程に限定されるものでもない。
本発明の第1実施形態に係る通信システムの携帯電話機の構成例を示すブロック図である。 携帯電話機を示す図である。 各キーのDTMF信号の周波数テーブルを示す図である。 通信システムのファクシミリ装置の構成例を示すブロック図である。 ファクシミリ装置の処理動作を示すフローチャートである。 携帯電話機の処理動作を示すフローチャートである。 本実施形態の第2実施形態に係る通信システムのファクシミリ装置の構成例を示すブロック図である。 通信システムの処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る通信システムの構成及び機能を示すブロック図である。 通信システムの動作を示すフローチャートである。 検出部及び変換部の変形例に係る検出装置を示す図である。
符号の説明
100,700,900 通信システム
10,90 携帯電話機
11,11B 操作部
15 検出部
15a 指紋検出部
15b カメラ
15c 照明装置
16,16B 制御部
17,17B 通信部
20 携帯電話網
30 PSTN
40,70,91 ファクシミリ装置
45 固有情報記憶部
46,46A,46B 制御部
47,47B 通信部
91 変換部

Claims (12)

  1. 通信端末装置と、ネットワークを介して前記通信端末装置を遠隔操作する通信端末操作装置とを備える通信システムであって、
    前記通信端末操作装置は、
    ユーザの操作を受け付ける操作部と、
    ユーザの固有情報を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記固有情報を予め定められた通信規格の信号に変換する変換部と、
    前記操作部が受け付けた操作に対応する操作信号と、前記変換部によって変換された前記通信規格の信号とを前記通信端末装置に送信する第1送信部と
    を有し、
    前記通信端末装置は、
    前記送信部から送信された信号を受信する受信部と、
    遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報に対応する前記通信規格の信号のデータを記憶する固有情報記憶部と、
    前記受信部が受信した前記通信規格の信号と、前記固有情報記憶部に記憶された前記通信規格の信号のデータとを照合する照合部と、
    前記照合部の照合結果に応じて前記通信端末操作装置からの遠隔操作の受付を許可する許可部と
    を有する、通信システム。
  2. 請求項1記載の通信システムであって、
    前記通信端末装置は、発呼信号の送信元の番号を検出する番号検出部と、
    前記通信端末操作装置の番号を記憶する番号記憶部と
    を更に有し、
    前記照合部は、発呼信号の送信元の番号が、前記番号記憶部に記憶されているときに、照合を行う、通信システム。
  3. 請求項1又は請求項2記載の通信システムであって、
    前記変換部は、前記検出部によって検出された前記固有情報をDTMF信号に変換する、通信システム。
  4. 通信端末装置と、ネットワークを介して前記通信端末装置を遠隔操作する通信端末操作装置とを備える通信システムであって、
    前記通信端末操作装置は、
    ユーザの操作を受け付ける操作部と、
    ユーザの固有情報を検出する検出部と、
    前記通信端末装置の遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された固有情報に基づいて、前記検出部によって検出された固有情報を認証する認証部と、
    前記認証部の認証結果に応じて遠隔操作の受付の可否を判断する判断部と、
    前記操作部が受け付けた操作に対応する操作信号と、前記判断部が可と判断したことを示す信号とを前記通信端末装置に送信する第2送信部と
    を有し、
    前記通信端末装置は、
    前記送信部から送信された信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した信号に応じて前記通信端末装置を制御する制御部と
    を有する、通信システム。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか記載の通信システムであって、
    前記検出部が検出する固有情報は、指紋、声紋、虹彩、顔、掌紋、静脈パターンのうち少なくとも1つである、通信システム。
  6. 外部の通信端末操作装置からネットワークを介して遠隔操作される通信端末装置であって、
    前記通信端末操作装置から送信される信号を受信する受信部と、
    遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報に対応する信号のデータを記憶する固有情報記憶部と、
    前記受信部が受信した信号と、前記固有情報記憶部に記憶された信号のデータとを照合する照合部と、
    前記照合部の照合結果に応じて遠隔操作の受付を許可する許可部と
    を備える、通信端末装置。
  7. 請求項6記載の通信端末装置であって、
    前記通信端末装置は、発呼信号の送信元の番号を検出する番号検出部と、
    前記通信端末操作装置の番号を記憶する番号記憶部と
    を更に備え、
    前記照合部は、発呼信号の送信元の番号が、前記番号記憶部に記憶されているときに、照合を行う、通信端末装置。
  8. 請求項6又は請求項7記載の通信端末装置であって、
    前記受信部は、DTMF信号を受信し、
    前記固有情報記憶部は、遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報に対応するDTMF信号のデータを記憶し、
    前記照合部は、前記受信部が受信したDTMF信号と、前記固有情報記憶部に記憶されたDTMF信号のデータとを照合する、通信端末装置。
  9. ネットワークを介して通信端末装置を遠隔操作する通信端末操作装置であって、
    ユーザの操作を受け付ける操作部と、
    ユーザの固有情報を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記固有情報を予め定められた通信規格の信号に変換する変換部と、
    前記操作部が受け付けた操作に対応する操作信号と、前記変換部によって変換された前記通信規格の信号とを前記通信端末装置に送信する第1送信部と
    を備える、通信端末操作装置。
  10. 請求項9記載の通信端末操作装置であって、
    前記変換部は、前記検出部によって検出された前記固有情報をDTMF信号に変換する、通信端末操作装置。
  11. ネットワークを介して通信端末装置を遠隔操作する通信端末操作装置であって、
    ユーザの操作を受け付ける操作部と、
    ユーザの固有情報を検出する検出部と、
    前記通信端末装置の遠隔操作の受付を許可するユーザの固有情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された固有情報に基づいて、前記検出部によって検出された固有情報を認証する認証部と、
    前記認証部の認証結果に応じて遠隔操作の受付の可否を判断する判断部と、
    前記操作部が受け付けた操作に対応する操作信号と、前記判断部が可と判断したことを示す信号とを前記通信端末装置に送信する第2送信部と
    を備える、通信端末操作装置。
  12. 請求項11記載の通信端末操作装置であって、
    前記検出部が検出する固有情報は、指紋、声紋、虹彩、顔、掌紋、静脈パターンのうち少なくとも1つである、通信端末操作装置。
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