JP2008124718A - 放送用受信機およびチャンネル設定方法。 - Google Patents

放送用受信機およびチャンネル設定方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】チャンネル設定情報を自動的かつ効率的に入手することができ、チャンネル設定を自動的かつ効率的に行なうことのできる放送用受信機を低コストで提供する。
【解決手段】位置情報受信回路7と携帯電話受信用アンテナ8は、位置情報認識手段として機能し、移動体通信端末電波、例えば携帯電話用電波により、自己の位置を特定する。制御回路9は、位置情報を得た後に、CHリストメモリー回路10からチャンネルリストを読み出し、この中にこの位置情報に対応する地域のチャンネル設定情報があるか否かを判定する。ある場合にはチャンネル設定情報読み出し工程を行なう。これにより、位置情報に該当したチャンネル設定情報をチャンネルリストから読み出す。
【選択図】図1

Description

本発明は、テレビ、ラジオ放送のように複数の放送局から発信された放送用電波を受信し、利用者がチャンネルを選択することにより放送用電波を選択する放送用受信機に関する。また、この放送用受信機において受信する各チャンネルと放送局の識別情報との対応を自動的に行なうチャンネル設定方法に関する。
テレビ放送は、複数の放送局から発信された異なる周波数の放送用電波によってなされている。各放送局が発信する放送用電波の周波数は決まっているため、各周波数にはチャンネル番号が対応して設定され、各周波数には各放送局が対応している。このため、各チャンネルには各放送局が対応している。テレビ放送を受信するにあたっては、利用者がこのチャンネル番号を選択することにより、受信する放送用電波(放送局)が選択される。チャンネル番号の選択は、リモコン送信機に設けられたチャンネル番号を表示したキーを操作することによってなされる。例えば、チャンネル1にはch-Aという放送局が対応しているとすると、利用者が選局キーの中の「1」と表示されたキーを操作することにより、ch-Aが選択されて受信され、同時にテレビ画面の隅には「ch-A」との表示がなされる。この各チャンネルにおいて、チャンネル番号(チャンネルの識別情報)と放送局の識別情報とを対応させて設定することを以下、チャンネル設定という。テレビ放送用受信機を使用するにあたっては、適正にチャンネル設定がなされていることが必要である。
一方、放送局は全国に多数存在し、この中で各地域で受信できるテレビ放送は、放送に用いられる電波の到達距離によって限られている。また、放送用電波として使用できる周波数は限られている。このため、地域によって、受信できるチャンネルやこれに対応する放送局は異なる場合がある。例えば、ある地域でチャンネル1はch-Aという放送局に対応し、別の地域では同じチャンネル1は ch-Bという異なる放送局に対応することがある。この場合、前者の地域では「1」のキー操作により「ch-A」との表示をし、後者の地域では、「ch-B」との表示をする必要がある。また、ある地域ではチャンネル1はch-Aに対応しているが、他の地域ではチャンネル1では対応する放送局がない(受信できない)場合もある。この場合、後者の地域では「1」キーは使用できない旨の表示がなされるか、あるいはこのチャンネルに対応する周波数を、放送用電波を受信できる他の周波数に変更し、表示もこれに対応した放送局に変更する。このように、チャンネル設定は各地域毎になされる必要がある。
特に、利用者と共に移動する携帯用テレビ放送受信機や、車両に搭載された移動型テレビ放送受信機の場合、長距離の移動の際に、移動に従って地域ごとにチャンネル設定を行なうという作業が必要となる。
このためには、各地域で受信できるすべてのチャンネル(周波数)と各放送局との対応を示すチャンネル設定情報を地域ごとに自動的に入手することが望まれた。このためには、例えば、このテレビ放送用受信機が受信周波数を下限周波数から上限周波数まで走査して、この範囲で、ある程度の強度以上の電波を受信することができた周波数をすべて認識することにより、チャンネル設定情報を得ることができた。しかしながら、この操作を行うためには5〜10分程度の時間が必要であり、この間、利用者はテレビ放送を視聴することができないという問題があった。
そこで、予めチャンネル設定情報を作成しておき、これを入手する作業を自動的かつ効率的に行い、利用者の負担を軽減したテレビ放送用受信機およびテレビ放送システムが提案された。例えば特許文献1に記載のテレビ放送用受信機は、各地域ごとに、受信できるチャンネルのデータ(チャンネル設定情報)を記憶している。そして、ある特定のチャンネル(放送用周波数)が全地域にわたって共通に設定され、放送局はこのチャンネルで、この放送局が存在する地域情報(地域コード)を送信する。テレビ放送用受信機は、このチャンネルを受信してこの地域コードを認識し、現在の地域に対応したチャンネル設定情報を選択する。このテレビ放送用受信機は、このチャンネル設定情報を元にして自動的かつ効率的に地域ごとに適切なチャンネル設定をし、利用者は受信するテレビ放送の適切な選択をすることができた。
また、CATV(ケーブルテレビ)用受信機においても、地域ごとのチャンネル設定は不可欠であるため、特許文献2では、これを自動的に行なう方法が記載されている。この技術においては、放送局から発信されたテレテキスト信号にこの放送局に関するチャンネルのチューニング情報を重畳させ、これを受信機が受信して解読し、自動的にこのチャンネル設定情報を作成する。これによっても、利用者が特別な作業をすること無しに、自動的に適切なチャンネル設定がなされた。
特開2006−60482号公報 特開平8−336119号公報
しかしながら、上記のいずれにおいても、地域ごとのチャンネル設定情報を入手するためには、現在の地域を認識するデータが必要であり、このデータは放送局側が作成して発信していた。すなわち、こうしたシステムを実現するためには、放送局側がこうしたデータを送信することが必須であり、放送局側のシステムと受信機側のシステムを新たに再構築する必要があった。このため、このシステムの実現は高コストとなった。
このため、チャンネル設定を自動的かつ効率的に行う放送用受信機は高コストとなった。
本発明は、斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の放送用受信機は、移動体通信端末によって現在の位置を特定し、位置情報を取得する位置情報認識手段と、受信可能なチャンネルを地域毎に示すチャンネルリストを記憶する記憶手段とを有し、前記位置情報と前記チャンネルリストとに基づいて前記現在の位置におけるチャンネル設定を自動的に行うことを特徴とする。
本発明の放送用受信機は、移動体通信端末によって現在の位置を特定し、位置情報を取得する位置情報認識手段と、受信可能なチャンネルを地域毎に示すチャンネルリストを記憶する記憶手段と、前記チャンネルリストに基づいてチャンネル設定がなされている場合に、前記現在の位置が現在のチャンネル設定に対応する地域内かどうかを判定する地域判定手段とを有し、該地域判定手段により前記地域外と判定された場合に、前記位置情報と前記チャンネルリストとに基づいてチャンネル設定を自動的に行なうことを特徴とする。
本発明の放送用受信機は、前記地域判定手段により前記地域外と判定された場合に、前記チャンネルリストに前記現在の位置に対応する地域のチャンネル情報がある場合は該チャンネル情報に基づいて前記現在の位置におけるチャンネル設定を行い、前記現在の位置に対応するチャンネル情報がない場合はチャンネルサーチをすることでチャンネル設定を行うことを特徴とする。
本発明の放送用受信機は、前記チャンネルサーチにより受信可能であったチャンネルの情報を前記チャンネルリストに追加して前記記憶手段に記憶することを特徴とする。
本発明の放送用受信機は、チャンネルサーチをすることで前記現在の位置におけるチャンネル設定を行い、前記チャンネルサーチの結果に基づき前記チャンネルリストを更新して前記記憶手段に記憶することを特徴とする。
本発明の放送用受信機において、前記位置情報認識手段は、前記放送用受信機の電源オン時に前記位置情報を取得することを特徴とする。
本発明の放送用受信機において、前記位置情報認識手段は、前記放送用受信機の本体および/または該放送用受信機を制御するリモコン送信機に設けられたスイッチが操作された時に前記位置情報を取得することを特徴とする。
本発明の放送用受信機において、前記位置情報認識手段は、定期的に前記位置情報を取得することを特徴とする。
本発明の放送用受信機において、前記放送用受信機はテレビ放送用受信機であることを特徴とする。
本発明の放送用受信機において、前記テレビ放送用受信機はデジタルテレビ放送用受信機であることを特徴とする。
本発明の放送用受信機は、前記チャンネルサーチを行なう際に、受信できる周波数の放送用電波からEPG情報を入手することを特徴とする。
本発明の放送用受信機は、前記現在の位置におけるチャンネル設定に基づいて、視聴している放送に対応する放送局の識別情報を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
本発明の放送用受信機は、前記放送用受信機はラジオ放送用受信機であることを特徴とする。
本発明のチャンネル設定方法は、放送用受信機において、現在の位置に応じてチャンネル設定を自動的に行なうチャンネル設定方法であって、受信可能なチャンネルを地域毎に示すチャンネルリストを記憶するチャンネルリスト記憶工程と、移動体通信端末によって前記現在の位置を特定し、位置情報を取得する位置情報入手工程とを有し、前記位置情報と前記チャンネルリストとに基づいて前記現在の位置におけるチャンネル設定を自動的に行うことを特徴とする。
本発明のチャンネル設定方法は、放送用受信機において、現在の位置に応じてチャンネル設定を自動的に行なうチャンネル設定方法であって、受信可能なチャンネルを地域毎に示すチャンネルリストを記憶するチャンネルリスト記憶工程と、移動体通信端末によって現在の位置を特定し、位置情報を取得する位置情報入手工程とを有し、前記チャンネルリストに基づいてチャンネル設定がなされている場合に、前記現在の位置が現在のチャンネル設定に対応する地域内かどうかを判定する地域判定工程とを有し、該地域判定工程により前記地域外と判定された場合に、前記位置情報と前記チャンネルリストとに基づいてチャンネル設定を自動的に行なうことを特徴とする。
本発明のチャンネル設定方法は、前記地域判定手段により前記地域外と判定された場合に、前記チャンネルリストに前記現在の位置に対応する地域のチャンネル情報がある場合は該チャンネル情報に基づいて前記現在の位置におけるチャンネル設定を行い、前記現在の位置に対応するチャンネル情報がない場合はチャンネルサーチをすることでチャンネル設定を行うことを特徴とする。
本発明のチャンネル設定方法は、前記チャンネルサーチにより受信可能であったチャンネルの情報を前記チャンネルリストに追加して記憶することを特徴とする。
本発明のチャンネル設定方法は、チャンネルサーチをすることで前記現在の位置におけるチャンネル設定を行い、前記チャンネルサーチの結果に基づき前記チャンネルリストを更新して記憶することを特徴とする。
本発明のチャンネル設定方法は、前記放送用受信機の電源オン時に前記位置情報入手工程を行なうことを特徴とする。
本発明のチャンネル設定方法は、前記放送用受信機の本体および/または該放送用受信機を制御するリモコン送信機に設けられたスイッチが操作された時に前記位置情報入手工程を行なうことを特徴とする。
本発明のチャンネル設定方法は、定期的に前記位置情報入手工程を行なうことを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、チャンネル設定情報を自動的かつ効率的に入手することができ、チャンネル設定を自動的かつ効率的に行なうことのできる放送用受信機を低コストで提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るテレビ放送用受信機の構成図である。このテレビ放送用受信機1においては、複数の放送局(図示せず)から発信されたテレビ放送用電波をデジタル放送受信アンテナ2で受信し、放送用電波は電気信号としてこのテレビ放送用受信機1に入力する。このテレビ放送用受信機1は、放送局ごとに異なる周波数をもつ複数種類の放送用電波を受信することができる。この各周波数に対応してチャンネルが設定され、利用者はこのチャンネルを選択することにより選局部は放送用電波を選択して受信することができる。ここで、このテレビ放送用受信機1は、地域によってチャンネルと放送局との対応が異なる場合にも、利用者が視聴しているチャンネルがいずれの放送局に対応しているかを適正に表示する。
この電気信号が、選局部となる選局・CHデータデコード回路3に入力する。ここでは、予め利用者によって選択されたチャンネル(周波数)の電気信号のみが選択される。受信する各周波数は、各チャンネルに対応して設定されている。チャンネルの選択方法については後述する。
選択された電気信号が映像/音声信号処理部4に入力し、ここでこの電気信号を復調することにより、映像信号と音声信号が抽出される。
映像信号は映像表示部5に例えばビデオ信号として入力する。映像表示部5は例えば液晶ディスプレイであり、これにより、利用者はテレビ放送による映像を見ることができる。音声信号はスピーカ6に入力し、これにより、利用者はテレビ放送による音声を聴くことができる。なお、スピーカの代わりにヘッドフォン等を用いることもできる。
以上の構成により、このテレビ放送用受信機1はテレビ放送を受信し、利用者は所望のテレビ局から発信されたテレビ番組を視聴することができるが、上記の構成に加え、このテレビ放送用受信機1は、位置情報受信回路7、携帯電話受信用アンテナ8、制御回路9、CHリストメモリー回路10、OSD表示発生回路11、キー入力部12を備える。これらの構成により、このテレビ放送用受信機1は、携帯電話用電波を用いて位置情報を得ることができ、これを元にして、現在の位置が属する地域におけるチャンネル設定情報を得ることができる。これにより、自動的に適切なチャンネル設定を自動的に行う。なお、ここでは携帯電話を用いて位置情報を得る場合につき記載するが、GPS(Global Positioning System)等、他の形態の移動体通信端末を位置情報受信回路7、携帯電話受信用アンテナ8の代わりに用いることもできる。また、位置情報受信回路7、携帯電話受信用アンテナ8は上記の他の構成要素と別体としても、一体化してもよい。
制御回路9は、位置情報に基づき、現在の位置がこのテレビ放送用受信機1における現在のチャンネル設定に対応した地域内にあるかどうかを判定する地域判定手段として機能する。また、制御回路9は、現在の位置において、利用者が現在視聴している放送がいずれの放送局に対応しているかを判断する判断手段としても機能する。この際、記憶手段であるCHリストメモリー回路10を参照する。
図2は、このテレビ放送用受信機1におけるチャンネル設定方法を示すフローチャート図である。以下、図1および図2に従って、このチャンネル設定方法について説明する。まず、図2におけるS1〜S2〜S3〜S4〜S5〜S6の流れについて説明する。
まず、利用者がこのテレビ放送用受信機1の電源を投入する(S1)ことにより、図1のすべての構成要素の電源がONとなり、位置情報入手工程(S2)が行われる。この工程においては、位置情報受信回路7と携帯電話受信用アンテナ8は、位置情報認識手段として機能し、移動体通信端末電波、例えば携帯電話用電波により、自己の位置を特定する。すなわち、このテレビ放送用受信機1が現在ある位置についての情報(位置情報)を入手する。この工程では、まず、位置情報受信回路7は携帯電話受信用アンテナ8を介して携帯電話位置情報サービスに回線を接続し、このテレビ放送用受信機1が現在ある位置の情報を要求する。携帯電話位置情報サービスは、テレビ放送とは無関係な、一般的に携帯電話で用いられているものを用いることができる。これにより、例えば、携帯電話網の基地局の位置と、このテレビ放送用受信機1に一番近い位置にある携帯電話用アンテナの場所を確認することによって、この位置情報をこのテレビ放送用受信機1に送信することができる。位置情報を得るための手段としては、携帯電話位置情報サービスが用いるものであれば、任意に用いることができる。この位置情報は、再び携帯電話受信用アンテナ8を経て位置情報受信回路7に入力し、この位置情報をテレビ放送用受信機1は入手する。なお、ここでいう位置情報とは、例えば緯度及び経度でもよいし、位置が識別できる形の情報であれば任意に用いることができる。このように、このテレビ放送用受信機1は、放送用電波とは無関係に位置情報を入手することができる。従って、この位置に対応したチャンネル設定情報を得るための放送局側の対応は不要である。携帯電話以外の移動体通信端末、例えばGPS等を位置情報受信回路7および携帯電話受信用アンテナ8の代わりに用いた場合でも同様である。
このテレビ放送用受信機1においては、互いに重複しない複数の地域が設定され、この地域毎にチャンネル設定情報が設けられている。この中から、前記の方法で得られた位置情報に応じて適切なチャンネル設定情報が選択される。これらの地域の設定方法は、例えば都道府県による区分や、地方(関東地方、東北地方等)による区分でよいが、特に地方局からの電波の到達範囲を考慮して設定すれば、データに過不足のないチャンネル設定情報を得ることができるためにより好ましい。
制御回路9は、このテレビ放送用受信機1の各構成要素の動作を制御する制御部として機能する。このため、前記の位置情報は、制御回路9に送信される。制御回路9は、後述する現在設定されているチャンネル設定情報中の地域の識別情報と前記の位置情報とから、現在の位置が現在設定されているチャンネル設定情報中の地域に含まれるか否かを判定する(地域判定工程:S3)。すなわち、このテレビ放送用受信機1において、後述するチャンネルリストに基づいてチャンネル設定がなされている場合に、現在の位置が現在のチャンネル設定に対応する地域内かどうかを判定する。この地域内にある場合には、以下の工程は行われず、処理終了(S11)となる。この地域外である場合には、制御回路9はCHリストメモリー回路10にアクセスし、S4以降の工程を行なう。
ここで、CHリストメモリー回路10には、以上の地域毎のチャンネル設定情報が予めチャンネルリストとしてメモリーに記憶されている。チャンネルリストは、受信可能なチャンネルを地域毎に示すものであり、このテレビ放送用受信機1は、位置情報とこのチャンネルリストとに基づいて現在の位置におけるチャンネル設定を自動的に行う。従って、このテレビ放送用受信機1の出荷前にはこのチャンネルリストを予めCHリストメモリー回路10に記憶するチャンネルリスト記憶工程を行なうことが必要である。ただし、後述するように、出荷前にすべての地域のチャンネル設定情報をチャンネルリストとして記憶させる必要はない。チャンネル設定情報は、該当する地域の識別情報と、該当する地域においてこのテレビ放送用受信機1が受信することのできる放送用電波の周波数に該当するすべてのチャンネルの識別情報とを含む。各地域毎のチャンネル設定情報の例を図3に示す。ここでは地域が3種類(エリアA〜C)、チャンネル数は最大で7ある場合について例示しており、各地域(エリアA〜C)ごとに図3(a)、(b)、(c)のように設定される。チャンネルはこの例では受信周波数に対応して1〜7の7つが存在する。それぞれのチャンネル識別情報はPosi-1〜Posi-7となっており、これはどのエリアでも共通である。ここで、例えばPosi-1、Posi-2等は各チャンネルに対応した周波数とすることができる。また、これらの例では、地域の識別情報はそれぞれにおいて、エリアA、エリアB、エリアCとなっている。ch-A、ch-B等は各放送局の識別情報、例えば放送局の略称等である。この例ではch-A、ch-B、ch-Cはキー局、他は地方局に対応している。すなわち、この例では、ch-A、ch-B、ch-CはどのエリアでもPosi-1、Posi-2、Posi-3のチャンネルで受信することができるが、ch-DはエリアAのPosi-4でしか受信できない。Posi-4のチャンネルでは、エリアAではch-Dが受信されるが、エリアBでは受信できる放送がなく、エリアCではch-Dの代わりにch-Kという別の放送が受信できる。同様に、Posi-5、Posi-6ではエリアAではそれぞれch-X、ch-Yが受信できるのに対し、エリアBではそれぞれch-S、ch-T、エリアCではそれぞれch-L、ch-Mという、地域ごとにそれぞれ異なった放送が受信される。チャンネルリストはこの3つの表を含み、CHリストメモリー回路10中にある書き換え可能な不揮発性メモリ(電源がOFFになっても記憶保持されるメモリ)に記憶される。不揮発性メモリとしては、例えばフラッシュメモリやEEPROMを用いることができる。また、ハードディスクを用いることも可能である。なお、上記のPosi-1、ch-A等は一例であり、チャンネルの識別情報および放送局の識別情報としては、これらを識別できる情報であれば任意に用いることができる。
制御回路9は、位置情報認識手段から位置情報を得た後に、CHリストメモリー回路10からチャンネルリストを読み出し、このチャンネルリスト中にこの位置情報に対応する地域のチャンネル設定情報があるか否かを判定する(チャンネル設定情報検索工程:S4)。ある場合にはチャンネル設定情報読み出し工程(S5)を行なう。これにより、位置情報に該当したチャンネル設定情報をチャンネルリストから読み出す。例えば、このテレビ放送用受信機のある場所がエリアAの地域に属する場合には図3(a)の設定情報を読み出す。さらに、制御回路9は、選局・CHデータデコード回路3から現在選択されているチャンネルの識別情報を入手し、これに対応する放送局の識別情報をこのチャンネル設定情報から得ることができる。すなわち、これにより、適正なチャンネル設定がなされる。この放送局の識別情報は、OSD表示発生回路11に送信される。また、利用者によって受信するチャンネルが変更された場合にも、新たなチャンネルに対応する放送局の識別情報がこのチャンネル設定情報から得られ、OSD表示発生回路11に送信される。
なお、位置情報に対応するチャンネル設定情報がチャンネルリスト中にない場合については後述する。
この放送局の識別情報は、表示手段によって表示される。表示手段は、OSD表示発生回路11と、前記の映像表示部5からなる。
OSD(On Screen Display)表示発生回路11は、現在選択されているチャンネルに対応する放送局の識別情報を映像表示部5に表示させる。例えば、この識別情報を表示する画像信号を映像表示部5で表示される映像信号に重畳させ、これを表示させる。この表示形式は、例えば、図3に示したエリアA(a)の場合、現在選局されているのがPosi-1のチャンネルである場合には、「ch-A」と表示することができる。また、図3(a)の表と同一の形態の表を表示し、「ch-A」の箇所を強調表示する等、他の形態を用いて表示してもよい。また、この表示は、例えば映像表示部5の画面の隅に小さく表示してもよいし、映像を表示する画面とは別にこのチャンネル設定情報の小さな表示画面を設けてもよい。映像表示部5の画面に映像信号と同時に表示される場合には、キー入力部12にチャンネル情報表示キーを設け、通常はこの表示はされないが、利用者がこのキーを操作することにより表示されるような構成とすることもできる。表示する形式は、チャンネル設定情報における放送局の識別情報でなくとも、利用者が放送局を識別できる型式であれば任意に用いることができる。また、チャンネル情報の代わりに、このチャンネル設定情報を用いて利用者がチャンネル選択をするための選択用画面を表示することもできる。
利用者はこの表示を見て、キー入力部12を操作する。キー入力部12には多数の選択キーが設けられており、これを操作することによりチャンネルを選択する信号を発信する。例えば、「1」と表示されたキーを操作することで、チャンネルをPosi-1に設定する際に、利用者は映像表示部5における表示を見て、ch-Aが選択されることを認識できる。また、例えば利用者が「5」を操作してPosi-5が選択される際には、現在の場所がエリアAである場合にはch-Xが、エリアBである場合にはch-Sが、エリアCである場合にはch-Lが選択されることも同様に認識できる。キー入力部12は上記の構成のテレビ放送用受信機1に一体化して設けられてもよいが、これを除く部分を本体とし、キー入力部12を別体のリモコン送信機として設けた構成とすることもできる。
このように、このテレビ放送用受信機1は、上記の構成とすることにより、放送局側から発信される情報によらずに、現在の場所を認識することができる。すなわち、チャンネルリスト中に現在の位置に対応する地域のチャンネル情報(チャンネル設定情報)がある場合は、このチャンネル情報に基づいて現在の位置におけるチャンネル設定を行う。これにより、現在の場所に応じた適正なチャンネル設定情報を得ることができ、適正なチャンネル設定をし、適正な放送局名を表示することが可能である。
上記は、チャンネル設定情報検索工程(S4)で、チャンネルリストの中に現在の位置に対応するチャンネル設定情報がある場合(S4でYとなった場合)以降の動作である。チャンネルリストの中に現在の位置に対応したチャンネル設定情報(チャンネル情報)がない場合には、どのチャンネルが用いられており、どの放送局に対応するかの識別は不可能となる。このため、制御回路9が、現在の位置情報に対応したチャンネル設定情報がチャンネルリスト中にないと判定した場合には、以下の動作を行なう。
この場合、制御回路9はチャンネル設定情報作成工程(S21)を行なう。ここでは、以下に記載するチャンネルサーチを行うことにより、チャンネル設定情報を作成する。チャンネルサーチにおいては、まず、選局・CHデータデコード回路3が選択する周波数を、サーチ開始周波数に設定する。次に、この選択する周波数を走査し、サーチ終了周波数まで変化させる。サーチ開始周波数は、このテレビ放送用受信機1が受信できる最低周波数とし、サーチ終了周波数は、このテレビ放送用受信機1が受信できる最高周波数とすることができる。選局・CHデータデコード回路3がこの走査中に、設定された最低強度以上の電波を受信できた場合には、制御回路9はこの周波数での放送を受信できると認識する。この周波数は走査範囲内で複数存在することもあるが、電波の届かない地域の場合には全く存在しない場合もある。ここで検出できた各周波数は、図3におけるチャンネル(Posi-1〜)のいずれかに対応する。従って、どのチャンネルがこの地域で受信できるかが認識できる。また、デジタル放送の場合にはEPG(電子番組ガイド)情報が画像情報等と共に放送用電波に重畳されて送信されている。この最低強度以上の電波を受信できた場合には、選局・CHデータデコード回路3はこのEPG情報を得ることができ、これによりその周波数の放送がどこの放送局からのものであるか(ch-A〜ch-M等のいずれか)を判別することができるため、この識別情報も制御回路9に送信する。制御回路9はこれらの情報に基づき、新たに現在の地域のチャンネル設定情報を作成する。これによりチャンネル設定情報作成工程(S21)は終了する。
次に、制御回路9はチャンネルリスト更新工程(S22)を行なう。制御回路9は、新たに作成されたチャンネル設定情報をチャンネルリストに加えたものを新たなチャンネルリストとする。CHリストメモリー回路10は、この更新されたチャンネルリストを再度記憶する。すなわち、チャンネルサーチにより受信可能であったチャンネルの情報を前記チャンネルリストに追加して記憶手段に記憶させる。
制御回路9は、この新たに作成された現在の地域のチャンネル設定情報を有しているため、前記と同様に、これに基づいて現在選択されているチャンネルに対応する放送局の識別情報をOSD表示発生回路11に送信し、この放送局の識別情報、例えば放送局の略称を表示させることができる。
次回にこのテレビ放送用受信機1の電源がONとなった場合には、再度位置情報入手工程(S2)から行われるが、制御回路9による判定(図2中のS4)において、更新されたチャンネルリストが参照される。
上記の例においては、サーチ開始周波数をこのテレビ放送受信機が受信できる最低周波数とし、サーチ終了周波数をこのテレビ放送受信機が受信できる最高周波数としたが、これらを逆の設定とすることもできる。また、サーチ開始周波数、サーチ終了周波数共に、このテレビ放送受信機が受信できる範囲内の周波数の中で適宜設定することができる。また、周波数を連続的に走査する必要はなく、各チャンネルごとに離散的に周波数を変化させてもよい。
上記の走査速度は、選局・CHデータデコード回路3が各チャンネルでの放送電波を充分に認識できるものであれば、特に限定されない。この走査中はテレビ放送を視聴することは不可能となるため、速いことが望ましいが、速ければ、最低強度以上の電波を認識することが困難となる。このため、具体的には、サーチ開始周波数からサーチ終了周波数までの走査時間は、5分以内とすることが好ましい。
前記の電波において設定された最低強度とは、デジタル放送受信アンテナ2や選局・CHデータデコード回路3の性能に応じて適宜設定することができるが、具体的な強度として設定せずに、例えばデジタル画像情報やEPG情報を認識することができた場合に、この周波数での放送を受信できると認識させてもよい。
以上のように、このテレビ放送用受信機1においては、各地域ごとのチャンネル設定情報をチャンネルリストとしてCHリストメモリー回路10に記憶し、位置情報入手工程が行われるたびにこのデータを参照する。現在の地域に対応したチャンネル設定情報がチャンネルリスト中に存在する場合は、これを選択することによってチャンネル設定を最適なものとすることができる。現在の地域に対応したチャンネル設定情報がチャンネルリスト中に存在しない場合には、チャンネル設定情報作成工程を行い、新たなチャンネル設定情報をチャンネルリストに加えて再びCHリストメモリー回路10に記憶すると同時に、現在のチャンネル設定をこの新たなチャンネル設定情報とする。これにより、チャンネル設定を最適なものとすることができる。
チャンネル設定情報作成工程(S21)においては、前記の通り、テレビ視聴が不可能な時間が存在する。しかしながら、この工程は、現在の地域に対応するチャンネル設定情報がチャンネルリスト中に存在しない場合にのみ行われる。このため、この工程は位置情報入手工程が行われるたびに行われるものではなく、その頻度は少ない。しかも、一度チャンネル設定情報作成工程が行われた地域においては、このテレビ放送用受信機が再びこの地域内に入った場合には、このチャンネル設定情報はチャンネルリスト中に入っているために、この工程は行われない。このため、テレビ視聴が不可能な時間は発生しない。
なお、チャンネル設定情報作成工程およびチャンネルリスト更新工程は、前記の通り、必要に応じて行なれる。このため、予めチャンネルリスト中にすべての地域でのチャンネル設定情報が含まれている場合にはこれを行なう必要がない。
一方、このテレビ放送用受信機1が携帯用として用いられ、各地方を移動する場合には、最初にチャンネル設定情報がチャンネルリストに入っていなかった地方においては、新たにこの地域でのチャンネル設定情報が作成されて、これに追加される。このため、移動に従って、チャンネルリストに登録される情報量は多くなり、チャンネル設定情報作成工程が行われる頻度は少なくなる。このため、テレビ視聴が不可能となる時間が発生する頻度も少なくなる。従って、このテレビ放送用受信機1を携帯用として用いる場合には、初期状態でチャンネルリストに登録されているチャンネル設定情報の数が少ない場合でも、移動に従って多くのチャンネル設定情報が自動的に作成される。
従って、このテレビ放送用受信機1は、チャンネル設定情報を自動的かつ効率的に得ることができる。この際、放送局側の対応を全く必要としないため、低コストでこのテレビ放送用受信機1を得ることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係るテレビ放送用受信機は、第1の実施の形態に係るテレビ放送受信機と同一の図1の構成からなる。第1の実施の形態に係るテレビ放送用受信機と異なるのは、位置情報入手工程以降の工程を定期的に行なう点である。この間隔は、例えば、1時間ごとに行なう設定とする。以下、図1および図4を元にして説明する。
図4はこのテレビ放送用受信機におけるチャンネル設定の動作を示すフローチャート図である。定期的に発信される位置情報入手開始(S31)の信号により、位置情報入手工程(S32)を開始する。以降は図2と同様の動作であるが、異なるのは、対応する地域のチャンネル設定情報がチャンネルリスト中にあるか否かの判定(S34)がNの場合に、すぐにチャンネル設定情報作成工程(S52)を行わずに、「チャンネルサーチしますか?」との表示をOSD表示発生回路11を介して映像表示部5で表示する(S51)点である。これにより、チャンネル設定情報作成工程(S52)を開始するかどうかの判定を利用者に要求する。これに対して、利用者がキー操作により、開始することを選択(Y)した場合にのみ、チャンネル設定情報作成工程(S52)が行われる。
定期的に位置情報を入手することにより、このテレビ放送用受信機は、特に短時間で長距離を移動する場合の地域の変更に対して即時に対応することが可能である。この際に、該当する地域のチャンネル設定情報がチャンネルリスト中にある場合に、チャンネル設定情報読み出し工程(S35)を行なっている場合にも、利用者はテレビの視聴をすることができる。
しかしながら、チャンネル設定情報作成工程(S52)が行われる際には、利用者はテレビの視聴をすることができない。このため、このテレビ放送用受信機では、この工程を開始させるタイミングを利用者により決定させる。例えば、地域が変わっている場合でも、同じチャンネルで引き続き同じテレビ番組が視聴できる場合もある。こうした場合にはチャンネル設定情報作成工程をすぐに行わず、引き続きテレビ視聴を行うことができる。
一方、例えば、地域が移ったことにより、利用者が視聴していたテレビ番組が視聴できなくなった場合には、すぐにチャンネル設定情報作成工程(S52)を行い、チャンネルリスト更新工程(S53)が行われて新たなチャンネル設定情報が作成されることにより、該当するテレビ番組を放送しているチャンネルを探すことができる。
この実施の形態においては、位置情報入手工程(S32)を行なう間隔は、任意に設定できる。例えば、このテレビ放送用受信機が自動車に設定されている場合、高速道路を走行時には30分間隔とし、一般道を走行中には2時間間隔とすることができる。これにより、状況に応じて適切にチャンネル設定情報を得ることができる。
また、この構成のテレビ放送用受信機においては、電源スイッチを「ON」、「OFF」、「STBY(スタンバイ)」の3種類に切り替えられる設定とすることがより好ましい。ここで、「ON」は、図1におけるすべての構成要素の電源をONとするモードである。「ON」となっている間はテレビの視聴をすることができ、かつ位置情報入手工程(S32)等は図4の通りに定期的に行われる。「OFF」は、すべての構成要素の電源をOFFとするモードであり、一切の動作は行われない。この場合、「OFF」となった状態から「ON」とした場合には、前記の通り、位置情報入手工程が行われるまで適正なチャンネル設定情報が入手できず、かつ位置情報入手工程の実施によりテレビ視聴ができない時間がある場合がある。
「STBY」は、テレビ放送は視聴できないが位置情報入手工程を定期的に行なうモードである。STBYモードでは、位置情報受信回路7と制御回路9の電源を常にONとし、比較的電力消費の大きい映像表示部5等、他の構成要素の電源をOFFとする。また、STBYモードでは、図4中のチャンネル設定情報作成工程を開始するか否かの選択(S51)は行わず、図中破線で示すように、即時にチャンネル設定情報作成工程(S52)を行なう設定とする。この場合、選局・CHデータデコード回路3もONとし、チャンネル設定情報作成工程(S52)を行なう。この工程が行われた後に、選局・CHデータデコード回路3とCHリストメモリー回路10の電源は再びOFFとする。これにより、「STBY」モードにおいては、利用者がテレビを視聴していない間に適切なチャンネル設定情報が入手できる。この間、必要最小限の回路しか電源は入らず、特に消費電力の大きな映像表示部5等の電源はOFFとなっているため、「ON」モードの場合と比べて消費電力は小さくなる。
位置情報入手工程を電源ONと同時に開始する場合には、前記の通り、その後にチャンネル設定情報作成工程が行われる場合には、利用者がすぐにテレビ視聴をできない場合があった。これに対して、第2の実施の形態の場合には、STBYモード中に適正なチャンネル設定情報が得られ、STBYモードから利用者がテレビを視聴するためにONモードとした直後には適正なチャンネル設定情報でタイムラグ無しにテレビ視聴を開始できる。「ON」、「OFF」、「STBY」のモードを使い分けることにより、無駄な電力消費も抑制することができる。こうした構成は、特に自動車等に設置されるテレビ放送用受信機としては好適である。
また、地域の移動に伴ってチャンネルリストは自動的に更新されていくため、チャンネル設定情報作成工程が行われる頻度も少なくなっていくことは第1の実施の形態に係るテレビ放送用受信機と同様である。従って、チャンネル設定をさらに効率的に行なうことができる。この際、放送局側の対応を全く必要としないため、低コストでこのテレビ放送用受信機1を得ることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係るテレビ放送用受信機も、第1の実施の形態に係るテレビ放送用受信機と同一の図1の構成からなり、位置情報入手工程は利用者のキー操作によって開始する設定とする。
このテレビ放送用受信機の動作は、図2に示したフローチャート図において、電源ON(S1)によって位置情報入手工程(S2)を開始する代わりに、利用者の操作によって位置情報入手工程を開始する設定とする。このためには、キー入力部12に「位置情報入手」の操作キー(スイッチ)を設け、利用者がこれを操作した場合に位置情報入手工程が行われる設定とする。これにより、図2のS2以下の工程が行われる。
チャンネル設定情報は、このテレビ放送用受信機の移動に伴って変更する必要があることは前記の通りであるが、それ以外にも、例えば、放送局が新設されたり、放送局は変わらないが放送周波数が変わった場合には、この地域のチャンネル設定情報を更新する必要がある。こうした場合に、特にこのテレビ放送用受信機は有効である。
この場合は、チャンネルリスト更新工程(S22)において、制御回路9は、現在の位置が属する地域のチャンネル設定情報がチャンネルリストにない場合には、チャンネルサーチにより新たに作成されたチャンネル設定情報をチャンネルリストに追加する。あるいは、現在の位置が属する地域のチャンネル設定情報がチャンネルリストにある場合にはこの現在の位置が属する地域のチャンネル設定情報を新たに作成されたチャンネル設定情報に更新する。その後に、この新たなチャンネルリストをCHリストメモリー回路10が記憶する。これにより、今後はより適正なチャンネルリストを用いることができる。すなわち、このテレビ放送用受信機は、チャンネルサーチをすることで現在の位置におけるチャンネル設定を行い、チャンネルサーチの結果に基づきチャンネルリストを更新して前記記憶手段に記憶させる。
なお、一般には放送局が新設されたり周波数が変更になる頻度は少ないため、位置情報入手工程を開始するためのキーはキー入力部12中には設けず、このためのスイッチをキー入力部12とは別に、例えばテレビ放送用受信機の本体の内部に設けてもよい。また、利用者による誤操作を防止するため、テレビ放送用受信機の本体のスイッチおよびリモコン送信機に設けられたスイッチが同時に操作された時に位置情報入手工程が開始される設定としてもよい。
このテレビ放送用受信機も、自動的かつ効率的にチャンネル設定情報を得ることができる。この際、放送局側の対応を全く必要としないため、低コストでこのテレビ放送用受信機1を得ることができる。
(その他の実施の形態)
上記の例では、テレビ放送用受信機で設定されたチャンネル番号と周波数との対応はすべての地域で共通であり、各周波数と放送局との対応が変わる場合について説明した。しかしながら、図5(a)のように、新たなチャンネル設定情報を作成する際に、例えばチャンネル4(Posi-4)では受信できる放送用電波が存在しない場合もある。この場合、チャンネル4以降に対応する周波数を変更して、新たなチャンネル設定情報を図5(b)のように設定することも可能である。「1」、「2」等のチャンネル設定キーの数には限度があるが、こうすることにより、使用するチャンネル設定キーの数を節約することができる。
なお、上記の例では、いずれもこのテレビ放送用受信機がデジタル放送を受信する場合について記載したが、これに限られるものではなく、アナログ放送を受信する場合にも同様の構成とすることができる。この場合には、チャンネル設定情報作成工程において、受信した電波からEPG情報を得ることができないため、図3における各放送局名に対応した情報(ch-A、ch-B等)を入手することはできない。しかしながら、利用者は、どのチャンネルがどの放送局に対応するかの認識ができないだけで、どのチャンネルで放送を受信することができるかの認識は可能であるため、同様にこのテレビ放送用受信機を使用することができる。この場合にチャンネル設定情報作成工程で作成されるチャンネル設定情報の例を図6に示す。ここで、周波数を示す「Posi-1」等を便宜上放送局の識別記号として用いている。4つ目のチャンネル(Posi-4)では受信できる放送用電波が存在しなかったことを示す。利用者がキー入力部12を操作することにより、放送局の識別記号を「Posi-1」等から適正な放送局名に書き換える設定とすれば、以降はデジタル放送の場合と同様の動作をすることが可能である。また、受信できる放送用電波が存在しなかったチャンネルについては、前記の場合と同様に、チャンネル番号と周波数の対応を変更して、新たなチャンネル設定情報を作成することも可能である。
また、以上の例では、テレビ放送用受信機について述べたが、アナログ対応のラジオ放送用受信機も同様の構成とすることができる。この場合には、図1における映像表示部5とOSD表示発生回路11は存在しない構成となる。この動作については前記のアナログ放送用のテレビ放送用受信機と同様である。
本発明の第1の実施の形態となるテレビ放送用受信機の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態となるテレビ放送用受信機の動作を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施の形態となるテレビ放送用受信機において用いられるチャンネル設定情報の例である。 本発明の第2の実施の形態となるテレビ放送用受信機の動作を示すフローチャート図である。 本発明の第1〜3の実施の形態となるテレビ放送用受信機において用いられるチャンネル設定情報の他の例である。 本発明の他の実施の形態となるアナログ放送用受信機において用いられるチャンネル設定情報の例である。
符号の説明
1 テレビ放送用受信機
2 デジタル放送受信アンテナ
3 選局・CHデータデコード回路
4 映像/音声信号処理部
5 映像表示部
6 スピーカ
7 位置情報受信回路
8 携帯電話受信用アンテナ
9 制御回路
10 CHリストメモリー回路
11 OSD表示発生回路
12 キー入力部

Claims (21)

  1. 移動体通信端末によって現在の位置を特定し、位置情報を取得する位置情報認識手段と、
    受信可能なチャンネルを地域毎に示すチャンネルリストを記憶する記憶手段とを有し、
    前記位置情報と前記チャンネルリストとに基づいて前記現在の位置におけるチャンネル設定を自動的に行うことを特徴とする放送用受信機。
  2. 移動体通信端末によって現在の位置を特定し、位置情報を取得する位置情報認識手段と、
    受信可能なチャンネルを地域毎に示すチャンネルリストを記憶する記憶手段と、
    前記チャンネルリストに基づいてチャンネル設定がなされている場合に、前記現在の位置が現在のチャンネル設定に対応する地域内かどうかを判定する地域判定手段とを有し、
    該地域判定手段により前記地域外と判定された場合に、前記位置情報と前記チャンネルリストとに基づいてチャンネル設定を自動的に行なうことを特徴とする放送用受信機。
  3. 請求項2に記載の放送用受信機において、前記地域判定手段により前記地域外と判定された場合に、
    前記チャンネルリストに前記現在の位置に対応する地域のチャンネル情報がある場合は該チャンネル情報に基づいて前記現在の位置におけるチャンネル設定を行い、
    前記現在の位置に対応するチャンネル情報がない場合はチャンネルサーチをすることでチャンネル設定を行うことを特徴とする放送用受信機。
  4. 請求項3に記載の放送用受信機において、前記チャンネルサーチにより受信可能であったチャンネルの情報を前記チャンネルリストに追加して前記記憶手段に記憶することを特徴とする放送用受信機。
  5. 請求項2に記載の放送用受信機において、
    チャンネルサーチをすることで前記現在の位置におけるチャンネル設定を行い、前記チャンネルサーチの結果に基づき前記チャンネルリストを更新して前記記憶手段に記憶することを特徴とする放送用受信機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放送用受信機において、
    前記位置情報認識手段は、前記放送用受信機の電源オン時に前記位置情報を取得することを特徴とする放送用受信機。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放送用受信機において、
    前記位置情報認識手段は、前記放送用受信機の本体および/または該放送用受信機を制御するリモコン送信機に設けられたスイッチが操作された時に前記位置情報を取得することを特徴とする放送用受信機。
  8. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放送用受信機において、
    前記位置情報認識手段は、定期的に前記位置情報を取得することを特徴とする放送用受信機。
  9. 前記放送用受信機はテレビ放送用受信機であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放送用受信機。
  10. 前記テレビ放送用受信機はデジタルテレビ放送用受信機であることを特徴とする請求項9に記載の放送用受信機。
  11. 前記チャンネルサーチを行なう際に、受信できる周波数の放送用電波からEPG情報を入手することを特徴とする請求項10に記載の放送用受信機。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の放送用受信機において、
    前記現在の位置におけるチャンネル設定に基づいて、視聴している放送に対応する放送局の識別情報を表示する表示手段を備えることを特徴とする放送用受信機。
  13. 前記放送用受信機はラジオ放送用受信機であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放送用受信機。
  14. 放送用受信機において、現在の位置に応じてチャンネル設定を自動的に行なうチャンネル設定方法であって、
    受信可能なチャンネルを地域毎に示すチャンネルリストを記憶するチャンネルリスト記憶工程と、
    移動体通信端末によって前記現在の位置を特定し、位置情報を取得する位置情報入手工程とを有し、
    前記位置情報と前記チャンネルリストとに基づいて前記現在の位置におけるチャンネル設定を自動的に行うことを特徴とするチャンネル設定方法。
  15. 放送用受信機において、現在の位置に応じてチャンネル設定を自動的に行なうチャンネル設定方法であって、
    受信可能なチャンネルを地域毎に示すチャンネルリストを記憶するチャンネルリスト記憶工程と、
    移動体通信端末によって現在の位置を特定し、位置情報を取得する位置情報入手工程とを有し、
    前記チャンネルリストに基づいてチャンネル設定がなされている場合に、前記現在の位置が現在のチャンネル設定に対応する地域内かどうかを判定する地域判定手段とを有し、
    該地域判定工程により前記地域外と判定された場合に、前記位置情報と前記チャンネルリストとに基づいてチャンネル設定を自動的に行なうことを特徴とするチャンネル設定方法。
  16. 請求項15に記載のチャンネル設定方法において、前記地域判定手段により前記地域外と判定された場合に、
    前記チャンネルリストに前記現在の位置に対応する地域のチャンネル情報がある場合は該チャンネル情報に基づいて前記現在の位置におけるチャンネル設定を行い、
    前記現在の位置に対応するチャンネル情報がない場合はチャンネルサーチをすることでチャンネル設定を行うことを特徴とするチャンネル設定方法。
  17. 請求項16に記載のチャンネル設定方法において、前記チャンネルサーチにより受信可能であったチャンネルの情報を前記チャンネルリストに追加して記憶することを特徴とするチャンネル設定方法。
  18. 請求項15に記載のチャンネル設定方法において、
    チャンネルサーチをすることで前記現在の位置におけるチャンネル設定を行い、前記チャンネルサーチの結果に基づき前記チャンネルリストを更新して記憶することを特徴とするチャンネル設定方法。
  19. 請求項14乃至18のいずれか1項に記載のチャンネル設定方法において、
    前記放送用受信機の電源オン時に前記位置情報入手工程を行なうことを特徴とするチャンネル設定方法。
  20. 請求項14乃至18のいずれか1項に記載のチャンネル設定方法において、
    前記放送用受信機の本体および/または該放送用受信機を制御するリモコン送信機に設けられたスイッチが操作された時に前記位置情報入手工程を行なうことを特徴とするチャンネル設定方法。
  21. 請求項14乃至18のいずれか1項に記載のチャンネル設定方法において、
    定期的に前記位置情報入手工程を行なうことを特徴とするチャンネル設定方法。
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