JP2008124625A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加算式手ぶれ補正によって生成する合成画像の画質を向上させる。
【解決手段】複数の分割露光画像を位置合わせして加算合成することにより手ぶれの影響が抑制された1枚の合成画像を生成する加算式手ぶれ補正処理において、加算合成に必要な枚数以上のN枚の分割露光画像を連続撮影する。N枚の分割露光画像の内の何れかを基準画像(IO)とし且つ他の分割露光画像を非基準画像(In)として、非基準画像ごとに、基準画像と非基準画像との間の相関の大きさ(類似度)を評価し、評価した各相関の大きさに基づいて、各非基準画像が有効であるか或いは無効であるかを判別する。そして、基準画像と有効な非基準画像を用いて、加算合成により合成画像を生成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、デジタルスチルカメラ又はデジタルビデオカメラ等の撮像装置に関する。本発明は、特に、加算式手ぶれ補正の技術に関する。
暗所での撮影において十分な明るさの画像を得るためには、絞りの開度を大きくし、長時間の露光を行う必要がある。一方において、露光時間を長くすると、撮影時におけるカメラの動きに起因する所謂手ぶれが大きくなり、画像が不鮮明になってしまう。手ぶれ自体の抑制には露光時間の短縮化が効果的であるが、露光時間が短いと暗所での撮影において十分な明るさを確保できない。
短い露光時間で撮影しつつ十分な明るさの画像を得る方法として、加算式手ぶれ補正が提案されている。加算式手ぶれ補正では、通常の露光時間t1を分割して得られる露光時間がt2の複数の分割露光画像(短時間露光画像)G1〜G4を連続撮影する。そして、分割露光画像G1〜G4を、各分割露光画像間の動きがキャンセルされるように位置合わせした上で加算合成することにより、手ぶれが少なく且つ所望の明るさが確保された1枚の合成画像を生成する(図17参照)。
尚、下記特許文献1には、動画像を形成する、連続する複数のフレーム画像から、高解像度静止画像を生成する技術が記載されている。
特開2006−33232号公報
しかしながら、従来の加算式手ぶれ補正では、複数の分割露光画像の連続撮影中に撮影環境が極端に変化した場合、合成画像の画質が劣化するという問題がある。例えば、分割露光画像G2についての露光期間において、周囲の他のカメラによってフラッシュが発光されると、図18に示す如く、分割露光画像G2の明るさが他の分割露光画像の明るさと大きく異なってしまう。そうすると、分割露光画像G2と他の分割露光画像との位置合わせの精度が劣化し、合成画像の画質が劣化してしまう。
尚、上記特許文献1に記載の技術は、動画像から高解像度静止画像を生成する技術であり、加算式手ぶれ補正に関する上記のような問題を解決するものではない。
そこで本発明は、加算式手ぶれ補正処理などで生成される合成画像の画質の向上に寄与する撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る撮像装置は、複数の分割露光画像を順次撮影する撮像手段と、前記複数の分割露光画像から1枚の合成画像を生成する合成画像生成手段と、を備えた撮像装置であって、前記合成画像生成手段は、前記複数の分割露光画像の内の何れかを基準画像とし且つ他の分割露光画像を非基準画像として、前記基準画像と前記非基準画像との間の相関の大きさに基づいて、各非基準画像が有効か否かを判別する相関評価手段と、前記基準画像と有効な前記非基準画像とから成る複数の合成用候補画像の一部又は全部を加算合成することにより前記合成画像を生成する画像合成手段と、を備えたことを特徴とする。
これにより、例えば、基準画像との間の相関の大きさが比較的小さく、加算合成の対象画像とすると合成画像の画質劣化を引き起こすような非基準画像を除外して加算合成を行うことが可能となる。この結果、合成画像の画質の向上が見込める。
具体的には例えば、前記複数の合成用候補画像の枚数が予め設定された必要加算枚数以上である場合、前記画像合成手段は、前記複数の合成用候補画像の内の、前記必要加算枚数分の合成用候補画像の夫々を合成用画像とし、各合成用画像を加算合成することにより前記合成画像を生成する。
また、具体的には例えば、前記複数の合成用候補画像の枚数が予め設定された必要加算枚数よりも少ない場合、前記合成画像生成手段は、前記複数の合成用候補画像に含まれる何れかの画像の複製画像を生成して前記複数の合成用候補画像と前記複製画像の合計枚数を前記必要加算枚数まで増加させ、前記画像合成手段は、前記複数の合成用候補画像と前記複製画像の夫々を合成用画像とし、各合成用画像を加算合成することにより前記合成画像を生成する。
これに代えて例えば、前記複数の合成用候補画像の枚数が予め設定された必要加算枚数よりも少ない場合、前記画像合成手段は、その複数の合成用候補画像を加算合成することにより得られる画像に対し、前記複数の合成用候補画像の枚数と前記必要加算枚数との比に応じた明るさ補正を施すことにより、前記合成画像を生成する。
これらにより、前記複数の合成用候補画像の枚数が前記必要加算枚数よりも少ない場合でも、所望の明るさを有した合成画像を生成することが可能となる。
また例えば、前記撮像手段は、前記合成画像を生成するために、予め設定された必要加算枚数を超える枚数の分割露光画像を、前記複数の分割露光画像として順次撮影する。
これに代えて例えば、前記複数の合成用候補画像の枚数が予め設定された必要加算枚数に達するように、前記複数の分割露光画像の枚数は、各非基準画像に対する有効又は無効の判別結果に基づきつつ、動的に設定されるようにしてもよい。
これにより、本来必要な枚数分の合成用候補画像を確保することが可能となる。
また具体的には例えば、前記相関評価手段は、各分割露光画像に対して、輝度信号又は色信号に基づく評価値を算出し、前記基準画像に対する前記評価値と前記非基準画像に対する前記評価値を対比することにより、前記相関の大きさを評価し、該評価結果に基づいて各非基準画像が有効か否かを判別する。
尚、色信号とは、例えば、R信号、G信号又はB信号である。
また具体的には例えば、前記撮像手段は、複数の受光画素から成る撮像素子と、複数の色のカラーフィルタを備え、各受光画素には何れかの色のカラーフィルタが設けられ、 各分割露光画像は、前記複数の受光画素からの出力信号によって表され、前記相関評価手段は、各分割露光画像に対して、同一色のカラーフィルタが設けられた前記受光画素の出力信号に基づく評価値を算出し、前記基準画像に対する前記評価値と前記非基準画像に対する前記評価値を対比することにより、前記相関の大きさを評価し、該評価結果に基づいて各非基準画像が有効か否かを判別する。
また具体的には例えば、前記撮像手段の出力信号に基づいて、各分割露光画像間の画像の動きを表す動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段を更に備え、前記相関評価手段は、前記動きベクトルに基づいて前記相関の大きさを評価し、該評価結果に基づいて各非基準画像が有効か否かを判別する。
本発明によれば、加算式手ぶれ補正処理などで生成される合成画像の画質の向上が見込める。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。後に第1〜第4実施例を説明するが、まず、各実施例に共通する事項又は各実施例にて参照される事項について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置1の全体ブロック図である。撮像装置1は、動画及び静止画を撮影可能なデジタルビデオカメラである。但し、撮像装置1は、静止画のみを撮影可能なデジタルスチルカメラであってもよい。
撮像装置1は、撮像部11と、AFE(Analog Front End)12と、映像信号処理部13と、マイク14と、音声信号処理部15と、圧縮処理部16と、内部メモリの一例としてのSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)17と、メモリカード(記憶手段)18と、伸張処理部19と、映像出力回路20と、音声出力回路21と、TG(タイミングジェネレータ)22と、CPU(Central Processing Unit)23と、バス24と、バス25と、操作部26と、表示部27と、スピーカ28と、を備えている。操作部26は、録画ボタン26a、シャッタボタン26b及び操作キー26c等を有している。撮像装置1内の各部位は、バス24又は25を介して、各部位間の信号(データ)のやり取りを行う。
まず、撮像装置1及び撮像装置1を構成する各部位の、基本的な機能について説明する。
TG22は、撮像装置1全体における各動作のタイミングを制御するためのタイミング制御信号を生成し、生成したタイミング制御信号を撮像装置1内の各部に与える。具体的には、タイミング制御信号は、撮像部11、映像信号処理部13、音声信号処理部15、圧縮処理部16、伸張処理部19及びCPU23に与えられる。タイミング制御信号は、垂直同期信号Vsyncと水平同期信号Hsyncを含む。
CPU23は、撮像装置1内の各部の動作を統括的に制御する。操作部26は、ユーザによる操作を受け付ける。操作部26に与えられた操作内容は、CPU23に伝達される。SDRAM17は、フレームメモリとして機能する。撮像装置1内の各部は、必要に応じ、信号処理時に一時的に各種のデータ(デジタル信号)をSDRAM17に記録する。
メモリカード18は、外部記録媒体であり、例えば、SD(Secure Digital)メモリカードである。尚、本実施形態では外部記録媒体としてメモリカード18を例示しているが、外部記録媒体を、1または複数のランダムアクセス可能な記録媒体(半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、磁気ディスク等)で構成することができる。
図2は、図1の撮像部11の内部構成図である。撮像部11にカラーフィルタなどを用いることにより、撮像装置1は、撮影によってカラー画像を生成可能なように構成されている。
撮像部11は、光学系35と、絞り32と、撮像素子33と、ドライバ34を有している。光学系35は、ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31を含む複数枚のレンズを備えて構成される。ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31は光軸方向に移動可能である。ドライバ34は、CPU23からの制御信号に基づいて、ズームレンズ30及びフォーカスレンズ31の移動を制御し、光学系35のズーム倍率や焦点距離を制御する。また、ドライバ34は、CPU23からの制御信号に基づいて絞り32の開度(開口部の大きさ)を制御する。
被写体からの入射光は、光学系35を構成する各レンズ及び絞り32を介して、撮像素子33に入射する。光学系35を構成する各レンズは、被写体の光学像を撮像素子33上に結像させる。TG22は、上記タイミング制御信号に同期した、撮像素子33を駆動するための駆動パルスを生成し、該駆動パルスを撮像素子33に与える。
撮像素子33は、例えばCCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等からなる。撮像素子33は、光学系35及び絞り32を介して入射した光学像を光電変換し、該光電変換によって得られた電気信号をAFE12に出力する。より具体的には、撮像素子33は、マトリクス状に二次元配列された複数の画素(受光画素;不図示)を備え、各撮影において、各画素は露光時間に応じた電荷量の信号電荷を蓄える。蓄えた信号電荷の電荷量に比例した大きさを有する各画素からの電気信号は、TG22からの駆動パルスに従って、後段のAFE12に順次出力される。光学系35に入射する光学像が同じであり且つ絞り32の開度が同じである場合、撮像素子33(各画素)からの電気信号の大きさ(強度)は上記露光時間に比例して増大する。
AFE12は、撮像部11(撮像素子33)から出力されるアナログ信号を増幅し、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。AFE12は、このデジタル信号を、順次、映像信号処理部13に出力する。
映像信号処理部13は、AFE12の出力信号に基づいて、撮像部11によって撮影された画像(以下、「撮影画像」ともいう)を表す映像信号を生成する。映像信号は、撮影画像の輝度を表す輝度信号Yと、撮影画像の色を表す色差信号U及びVと、から構成される。映像信号処理部13にて生成された映像信号は、圧縮処理部16と映像出力回路20に送られる。
尚、映像信号処理部13は、撮影画像中のフォーカス検出領域内のコントラスト量に応じたAF評価値及び撮影画像の明るさに応じたAE評価値を検出し、それらをCPU23に伝達する。CPU23は、AF評価値に応じて図2のドライバ34を介してフォーカスレンズ31の位置を調節することにより、被写体の光学像を撮像素子33上に結像させる。また、CPU23は、AE評価値に応じて図2のドライバ34を介して絞り32の開度(及び必要に応じてAFE12における信号増幅の増幅度)を調節することにより、受光量(画像の明るさ)を制御する。
図1において、マイク14は、外部から与えられた音声(音)を、アナログの電気信号に変換して出力する。音声信号処理部15は、マイク14から出力される電気信号(音声アナログ信号)をデジタル信号に変換する。この変換によって得られたデジタル信号は、マイク14に対して入力された音声を表す音声信号として圧縮処理部16に送られる。
圧縮処理部16は、映像信号処理部13からの映像信号を、所定の圧縮方式を用いて圧縮する。動画または静止画撮影時において、圧縮された映像信号はメモリカード18に送られ、メモリカード18に記録される。また、圧縮処理部16は、音声信号処理部15からの音声信号を、所定の圧縮方式を用いて圧縮する。動画撮影時において、映像信号処理部13からの映像信号と音声信号処理部15からの音声信号は、圧縮処理部16にて時間的に互いに関連付けられつつ圧縮され、圧縮後のそれらはメモリカード18に記録される。
撮像装置1の動作モードには、動画または静止画の撮影が可能な撮影モードと、メモリカード18に格納された動画または静止画を表示部27に再生表示する再生モードと、が含まれる。操作キー26cに対する操作に応じて、各モード間の遷移は実施される。録画ボタン26aに対する操作に従って動画撮影の開始又は終了が実施される。また、シャッタボタン26bに対する操作に従って静止画撮影が実施される。
再生モードにおいて、ユーザが操作キー26cに所定の操作を施すと、メモリカード18に記録された動画または静止画を表す圧縮された映像信号は、伸張処理部19に送られる。伸張処理部19は、受け取った映像信号を伸張して映像出力回路20に送る。また、撮影モードにおいては、通常、動画または静止画を撮影しているか否かに拘らず、映像信号処理13による映像信号の生成が逐次行われており、その映像信号は映像出力回路20に送られる。
映像出力回路20は、与えられたデジタルの映像信号を表示部27で表示可能な形式の映像信号(例えば、アナログの映像信号)に変換して出力する。表示部27は、液晶ディスプレイなどの表示装置であり、映像出力回路20から出力された映像信号に応じた画像を表示する。
また、再生モードにおいて動画を再生する際、メモリカード18に記録された動画に対応する圧縮された音声信号も、伸張処理部19に送られる。伸張処理部19は、受け取った音声信号を伸張して音声出力回路21に送る。音声出力回路21は、与えられたデジタルの音声信号をスピーカ28にて出力可能な形式の音声信号(例えば、アナログの音声信号)に変換してスピーカ28に出力する。スピーカ28は、音声出力回路21からの音声信号を音声(音)として外部に出力する。
撮像装置1は、特徴的な機能として、加算式手ぶれ補正処理を実現可能に形成されている。加算式手ぶれ補正処理では、複数の分割露光画像が連続撮影され、各分割露光画像を位置合わせして加算合成することにより、手ぶれの影響が抑制された1枚の合成画像が生成される。生成された合成画像は、メモリカード18に格納される。
今、1回の露光によって所望の明るさの画像を得るための露光時間をT1とする。加算式手ぶれ補正処理を実施する場合、露光時間T1がM個に分割される。ここで、Mは、2以上の整数である。そして、露光時間T1をM個に分割することによって得られた露光時間T2(=T1/M)にて連続撮影を行う。露光時間T2の撮影によって得られた撮影画像を「分割露光画像」という。各分割露光画像は、所望の明るさの画像を得るための露光時間T1をMで割った露光時間T2(=T1/M)にて撮影される訳であるから、Mは、所望の明るさを有した1枚の合成画像を加算合成によって得るために必要な画像の枚数を表す。この観点から、Mを、必要加算枚数と呼ぶことができる。
各分割露光画像内における手ぶれの影響が無視できるように、光学系35の焦点距離に応じて露光時間T2が設定される。そして、設定された露光時間T2と、所望の明るさの画像を得られるようにAE評価値等に応じて設定された露光時間T1と、に基づいて、必要加算枚数Mは決定される。
通常、加算合成によって1枚の合成画像を得る場合、分割露光画像をM枚だけ連続撮影するのであるが、撮像装置1では、N枚の分割露光画像を連続撮影する。Nは、M又はMより大きい整数である。そして、N枚の分割露光画像の内の、M枚の分割露光画像を加算合成することにより、1枚の合成画像を生成する。また、詳細は後述するが、場合によってはM枚未満の分割露光画像の加算合成によって、1枚の合成画像が生成されうる。
図3に、加算式手ぶれ補正処理を実現するための手ぶれ補正処理部(合成画像生成手段)40の機能ブロック図を示す。手ぶれ補正処理部40は、動き検出部41、相関評価値算出部42、有効/無効判別部43(以下、単に「判別部43」という)、位置ずれ補正部44及び画像合成演算部45を備える。手ぶれ補正処理部40は、主として図1の映像信号処理部13によって実現されるが、その実現に際し、撮像装置1の他の部位(例えば、CPU23及び/又はSDRAM17)の機能も利用されうる。
図4を参照して、動き検出部41の機能について説明する。図4において、符号101は1枚の分割露光画像を表し、符号102は該分割露光画像内に定義された複数の動き検出領域を表す。動き検出部41は、公知又は周知の画像マッチング法(ブロックマッチング法または代表点マッチング法など)を用いることにより、指定された2枚の分割露光画像間における動きベクトルを動き検出領域ごとに算出する。動き検出領域について算出された動きベクトルを領域動きベクトルという。或る動き検出領域についての領域動きベクトルは、対比された2枚の分割露光画像間における、当該動き検出領域内の画像の動きの大きさ及び向きを特定する。
更に、動き検出部41は、動き検出領域の個数分の領域動きベクトルの平均ベクトルを全体動きベクトルとして算出する。この全体動きベクトルは、対比された2枚の分割露光画像間における、画像全体の動きの大きさ及び向きを特定する。尚、領域動きベクトルごとに、領域動きベクトルの信頼性を評価し、信頼性の低い領域動きベクトルを除外した上で全体動きベクトルを算出するようにしてもよい。
相関評価値算出部42、判別部43、位置ずれ補正部44及び画像合成演算部45の機能については、後述の各実施例の中で説明する。
加算式手ぶれ補正処理を具体的に説明する各実施例を、以下に説明する。或る実施例に記載した事項は、矛盾なき限り、他の実施例にも適用可能である。
<<第1実施例>>
まず、第1実施例について説明する。第1実施例では、Nは、Mより大きい整数とされる。例えば、Nの値は、Mに所定の自然数を加えた値とされる。
第1実施例では、加算合成のための処理手順として、第1の処理手順が採用される。図5(a)及び(b)に、第1の処理手順の概念図を示す。第1の処理手順では、連続撮影によって得られたN枚の分割露光画像の全てを、一旦、図5(a)に示す如く画像メモリ50に格納する。この画像メモリ50として、例えば、図1のSDRAM17が用いられる。
そして、N枚の分割露光画像の内の、何れか1枚の分割露光画像を基準画像IOとして決定すると共に、それ以外の(N−1)枚の分割露光画像を非基準画像In(n=1、2、・・・、(N−1))とする。何れの分割露光画像を基準画像IOとするかについては後述する。以下、記述の簡略化上、基準画像IOを単にIOと記述し、非基準画像Inを単にInと記述する場合がある。また、IO又はInの記号の記載を省略する場合もある。
図3の相関評価値算出部42は、画像メモリ50から基準画像を読み出すと共に、非基準画像を順次読み出すことにより、非基準画像ごとに、基準画像と非基準画像との相関の大きさ(換言すれば、類似度)を評価するための相関評価値を算出する。また、相関評価値算出部42は、基準画像についての相関評価値も算出する。図3の判別部43は、相関評価値に基づいて、基準画像と非基準画像との相関の大きさを判断し、基準画像との相関が小さいと判断した非基準画像を画像メモリ50から削除する。図5(b)は、この削除後の画像メモリ50の記憶内容を模式的に表している。その後、画像メモリ50内の各画像は、位置ずれ補正部44によって位置合わせされた後、画像合成演算部45によって加算合成される。
[図6;動作フロー]
図6を参照して、第1実施例における加算式手ぶれ補正処理の動作を説明する。図6は、この動作の手順を表すフローチャートである。
操作部26(図1参照)に対する所定操作に応じ、ステップS1において、撮像部11は、N枚の分割露光画像を連続撮影する。続いてステップS2において、図3の手ぶれ補正処理部40は、1枚の基準画像IOと(N―1)枚の非基準画像Inを決定する。nは、1、2、・・・、及び(N−1)の何れかの値をとる。
その後、ステップS3において、図3の相関評価値算出部42は、基準画像IOについての相関評価値を算出する。或る分割露光画像の相関評価値は、その分割露光画像の特徴を表しており、例えば、その画像全体の平均輝度とされる。相関評価値の算出手法については他の実施例で詳説する。
続くステップS4において、変数nに1が代入され、ステップS5に移行する。ステップS5において、相関評価値算出部42は、非基準画像Inについての相関評価値を算出する。例えば、変数nが1である時はI1についての相関評価値を算出し、変数nが2である時はI2についての相関評価値を算出する。変数nが1又は2以外である場合も同様である。
ステップS5の後に続くステップS6において、判別部43は、ステップS3で算出された基準画像IOについての相関評価値とステップS5で算出された非基準画像Inについての相関評価値とを対比することにより、基準画像IOと非基準画像Inとの間の相関の大きさを評価する。例えば、変数nが1である時は、IOとI1についての相関評価値の対比を介してIOとI1との間の相関の大きさを評価する。変数nが1以外である場合も同様である。
Oとの関係におけるInの相関の大きさが比較的大きいと判断した場合(ステップS6のYes)、ステップS7に移行し、判別部43はInが有効であると判断する。一方、IOとの関係におけるInの相関の大きさが比較的小さいと判断した場合(ステップS6のNo)、ステップS8に移行し、判別部43はInが無効であると判断する。例えば、変数nが1である場合、IOとI1との間の相関の大きさに基づいて、I1の有効又は無効を判断する。
基準画像IOと非基準画像Inとの間の相関の大きさは、基準画像IOと非基準画像Inとの類似度を表しており、その相関の大きさが比較的大きい場合、その類似度は比較的大きく、その相関の大きさが比較的小さい場合、その類似度は比較的小さい。或る基準画像と或る非基準画像が完全に同一の画像である場合、両画像の特徴を表す、両画像についての相関評価値は完全に一致し、両画像間について評価された相関の大きさは極大値をとる。
ステップS7又はS8の処理を終えるとステップS9に移行する、ステップS9では、変数nが(N−1)と一致しているかが判断され、一致している場合はステップS11に移行する一方、一致していない場合はステップS10にて変数nに1を加えてからステップS5に戻り、上述のステップS5〜S8の処理が繰り返される。これにより、非基準画像ごとに、基準画像と非基準画像との間の相関の大きさが評価され、評価された各相関の大きさに基づいて各非基準画像が有効であるか或いは無効であるかが判別される。
ステップS11では、合成用候補画像の枚数が、必要加算枚数M以上であるか否かを判断する。合成用候補画像は、加算合成の対象画像である合成用画像の候補である。基準画像IOと有効な非基準画像(ステップS7にて有効であると判別された非基準画像)Inの夫々が合成用候補画像とされ、無効な非基準画像(ステップS8にて無効であると判別された非基準画像)Inは合成用候補画像とならない。従って、有効な非基準画像Inの枚数をPNUMで表した場合、ステップS11では、不等式「(PNUM+1)≧M」の成立又は不成立が判断される。この不等式が成立する場合はステップS12に移行する。
上述したように、IOと有効なInの夫々は、合成用候補画像とされる。ステップS12において、手ぶれ補正処理部40は、(PNUM+1)枚の合成用候補画像の内の、M枚の合成用候補画像を、M枚の合成用画像として選択する。
(PNUM+1)とMが同じである場合は、選択するまでもなく、全ての合成用候補画像の夫々がそのまま合成用画像とされる。(PNUM+1)がMより大きい場合、例えば、まず、基準画像IOを合成用候補画像として選択する。そして例えば、基準画像IOにより近いタイミングで撮影された合成用候補画像を優先的に合成用画像として選択する。或いは、基準画像IOとの間の相関がより大きい合成用候補画像を優先的に合成用画像として選択する。
動き検出部41は、図7に示す如く、M枚の合成用画像の中の1枚の合成用画像をずれ補正基準画像として捉えると共に他の(M−1)枚の合成用画像を被ずれ補正画像として捉え、被ずれ補正画像ごとに、ずれ補正基準画像と被ずれ補正画像との間の全体動きベクトルを算出する。ずれ補正基準画像は、典型的には基準画像IOと一致するが、基準画像IO以外であってもよい。例として、以下、ずれ補正基準画像が基準画像IOと一致するものとする。
ステップS12に続くステップS13において、位置ずれ補正部44は、算出された各全体動きベクトルに基づき、ずれ補正基準画像としての合成用画像(即ち、基準画像IO)と他の合成用画像との間の位置ずれがなくなるように、各合成用画像の座標を基準画像IOの座標に座標変換する。即ち、基準画像IOを基準として、(M−1)枚の他の合成用画像の位置合わせを行う。そして、画像合成演算部45は、位置合わせ後の各合成用画像の各画素値を同一座標間で加算し合い、その加算結果を画像メモリ50(図6参照)に格納する。つまり、合成用画像間の位置ずれを補正した上で各画素値を加算合成することにより得られる合成画像が画像メモリ50に格納される。
ステップS11において、不等式「(PNUM+1)≧M」が成立しなかった場合、即ち、基準画像IOと有効な非基準画像Inとから成る複数の合成用候補画像の枚数(PNUM+1)が必要加算枚数M未満であった場合、ステップS14に移行する。ステップS14において、手ぶれ補正処理部40は、基準画像IOと有効な非基準画像Inの内の何れかを複製元画像として選択し、複製元画像の複製画像を(M−((PNUM+1))枚生成する。そして、基準画像IOと有効な非基準画像Inと複製画像とを、加算合成によって合成画像を得るための合成用画像(合計M枚)とする。
例えば、複製元画像は、基準画像IOとされる。基準画像IOの複製画像は、基準画像IOとの相関が最も大きく、加算合成によって画質劣化が低く抑えられるからである。
また例えば、複製元画像を、有効な非基準画像Inであって且つ基準画像IOに最も近いタイミングで撮影された非基準画像Inとしてもよい。基準画像IOとの撮影間隔が短いほど、手ぶれの影響が少なく加算合成によって画質劣化が低く抑えられるからである。
但し、複製元画像として、他の任意の有効な非基準画像Inを選定することも可能である。
ステップS14にてM枚の合成用画像が決定されると、ステップS15に移行する。ステップS15では、上述したステップS13での処理と同様の処理を行うことにより、1枚の合成画像を生成する。
また、ステップS11において、不等式「(PNUM+1)≧M」が成立しなかった場合、ステップS14の代わりに図8に示すステップS21に移行するようにしてもよい。ステップS21では、基準画像IOと有効な非基準画像Inの夫々が合成用画像とされる。ステップS21を終えるとステップS22に移行し、上述したステップS13での処理と同様の処理を行うことにより、必要加算枚数Mに満たない(PNUM+1)枚の合成用画像から1枚の合成画像を生成する。この段階で生成される合成画像を、第1次合成画像と呼ぶ。
合成用画像の枚数(PNUM+1)は必要加算枚数Mより小さいため、第1次合成画像の明るさは小さい。そこで、ステップS22の処理を終えるとステップS23に移行し、第1次合成画像に対し、ゲイン(M/(PNUM+1))を用いて明るさ補正を行う。尚、明るさ補正は、例えば、画像合成演算部45内(又は外)に備えられた明るさ補正部(不図示)によって実現される。
例えば、第1次合成画像がYUV形式の映像信号にて表現されている場合、即ち、第1次合成画像の各画素の映像信号が輝度信号Y並びに色差信号U及びVにて表現されている場合は、第1次合成画像の各画素の輝度信号Yをゲイン(M/(PNUM+1))倍する明るさ補正を施し、この明るさ補正後の画像を、手ぶれ補正処理部40が出力すべき最終的な合成画像とする。この際、輝度信号だけを大きくすると、画像の観察者は画像の色が薄くなったように感じるため、第1次合成画像の各画素の色差信号U及びVも、同一のゲイン又はそれ未満のゲインを用いて、増大させるとよい。
また例えば、第1次合成画像がRGB形式の映像信号にて表現されている場合、即ち、第1次合成画像の各画素の映像信号が赤成分の強度を表すR信号、緑成分の強度を表すG信号および青成分の強度を表すB信号にて表現されている場合は、第1次合成画像の各画素のR信号、G信号及びB信号の夫々をゲイン(M/(PNUM+1))倍することによって明るさ補正を施し、この明るさ補正後の画像を、手ぶれ補正処理部40が出力すべき最終的な合成画像とする。
また例えば、撮像素子33がカラーフィルタを用いた単板式の撮像素子である場合であって、第1次合成画像がAFE12の出力信号そのものにて表現されている場合は、第1次合成画像の各画素の画素信号を表すAFE12の出力信号をゲイン(M/(PNUM+1))倍する明るさ補正を施し、この明るさ補正後の画像を、手ぶれ補正処理部40が出力すべき最終的な合成画像とする。
本実施例によれば、基準画像との相関が小さく加算合成に適さない非基準画像が加算合成対象から除外されるため、合成画像の画質が向上する(画質の劣化が抑制される)。また、基準画像と有効な非基準画像の合計枚数が必要加算枚数Mに満たない場合も、上述の複製処理又は明るさ補正処理を実施することにより、合成画像の生成が確保される。
また、第1の処理手順(図5参照)を採用すると、画像メモリ50の必要記憶容量が比較的大きくなってしまうものの、基準画像IOの選択の自由度が高くなる。例えば、連続撮影されるN枚の分割露光画像の内の1番目に撮影された分割露光画像を固定的に基準画像IOとしてしまっていると、1番目の分割露光画像の撮影時点で周辺のカメラによるフラッシュ発光があった場合、良好な画質の合成画像を得がたくなる。
第1の処理手順では、このような問題を、基準画像IOを動的に設定することで解消することが可能である。基準画像IOを動的に設定する手法例として、第1及び第2設定例を例示する。
第1設定例では、一旦、1番目に撮影された分割露光画像を基準画像IOとして取り扱ってステップS3〜S10の処理を実施し、無効と判断された非基準画像Inの枚数をカウントする。そして、無効と判断された非基準画像Inの枚数が、比較的大きく、所定枚数以上である場合は、ステップS11に移行するのではなく、1番目に撮影された分割露光画像以外の分割露光画像を新たな基準画像IOとして捉えた上で、再度ステップS3〜S10の処理を実行するようにする。その後、無効と判断された非基準画像Inの枚数が所定枚数未満となれば、ステップS11に移行するようにする。
第2設定例では、ステップS2の処理の時点で、分割露光画像ごとに分割露光画像の平均輝度を算出し、更に、分割露光画像ごとに算出した平均輝度の平均値を算出する。そして、この平均値に最も近い平均輝度を有する分割露光画像を基準画像IOとして決定する。
<<第2実施例>>
次に、第2実施例について説明する。第2実施例では、加算合成のための処理手順として、第2の処理手順が採用される。
図9に、第2の処理手順の概念図を示す。第2の処理手順では、連続撮影されるN枚の分割露光画像の内、1番目に撮影された分割露光画像が基準画像IOとされ、2番目以降に撮影された分割露光画像が非基準画像Inとされる。基準画像IOは、画像メモリ50に保存される。
その後、2番目以降の分割露光画像が新たに撮影される度に、新たに撮影された1枚の非基準画像Inと基準画像IOとの間における相関の大きさを評価して該1枚の非基準画像Inの有効又は無効を判別する。この判別の処理は、第1実施例におけるステップS3及びS5〜S8(図6)の処理と同様である。この際、次々と撮影される複数の非基準画像Inの内、有効と判断された非基準画像Inのみを画像メモリ50に記憶していくようにする。
そして、有効な非基準画像Inの枚数PNUNが必要加算枚数Mから1を引いた値に達した時点で、新たな非基準画像Inの撮影を止める。この時点では、画像メモリ50に、1枚の基準画像IOと(M−1)枚の有効な非基準画像Inとが保存されている。仮に、無効と判断された非基準画像Inが1枚もない場合は、連続撮影の枚数Nは、必要加算枚数Mと一致することになる。
位置ずれ補正部44及び画像合成演算部45は、画像メモリ50内に保存された、それらの画像を合成用画像(又は合成用候補画像)として捉え、第1実施例におけるステップS13(図6)の処理と同様、各合成用画像を位置合わせして加算合成することにより1枚の合成画像を生成する。
このように、第2の処理手順では、基準画像との相関が大きい非基準画像が(M−1)枚得られるまで、何枚でも撮影を行うことができるため、必要枚数の合成用画像を得ることができないといった問題を回避することできる。また、第1の処理手順では、各分割露光画像間の相関の大きさに関係なく、画像メモリ50は、Mより大きいN枚の分割露光画像を保存する必要があるが、第2の処理手順では、M枚分の分割露光画像だけを保存すれば足る。このため、第1の処理手順と比較して、画像メモリ50の記憶容量が小さくて済む。
また、第2の処理手順の説明文中において、「有効な非基準画像Inの枚数PNUNが必要加算枚数Mから1を引いた値に達した時点で、新たな非基準画像Inの撮影を止める。」と述べた。この処理は、合成画像を得るための合成用画像(合成用候補画像)の枚数が必要加算枚数Mに達するよう、非基準画像Inの有効/無効判別結果に基づいて、連続撮影する分割露光画像の枚数Nを動的に設定することに相当する。
しかしながら、第2の処理手順においても、第1実施例に係る第1の処理手順と同様、連続撮影の枚数Nを固定的に設定しておくことも可能である。この場合、第1の処理手順を採用した場合と同様、N枚の分割露光画像の撮影後、不等式「(PNUM+1)≧M」が成立しなくなる場合があるが、不等式「(PNUM+1)≧M」が成立しない場合は、第1の処理手順を採用した場合と同様、図6のステップS14及びS15の処理、又は、図8のステップS21〜S23の処理を介して合成画像を生成すればよい。
尚、第2の処理手順において、基準画像IOを以下のように変更していくことも可能である。この変更を施す変形例を、変形処理手順という。図10(b)に、変形処理手順(基準画像IOを変更していく手法)の概念図を示す。これと対比するために、図10(a)に、基準画像IOを1番目に撮影された分割露光画像で固定する手法の概念図を示す。図10(a)及び(b)において、矢印の始点に位置する分割露光画像は基準画像IOに対応し、矢印の始点及び終点に位置する分割露光画像間で有効/無効判別がなされる。
図10(b)に対応する変形処理手順では、まず、1番目に撮影された分割露光画像を基準画像IOとし、2番目以降の分割露光画像が新たに撮影される度に、新たに撮影された1枚の非基準画像Inと基準画像IOとの間における相関の大きさを評価して該1枚の非基準画像Inの有効又は無効を判別する。そして、或る非基準画像Inが有効と判断された時点で、その有効な非基準画像Inを新たな基準画像IOとして更新設定し、それ以後、この新たな基準画像IOとの間で新たに撮影される非基準画像Inの相関の大きさを評価するようにする。
例えば、1番目に撮影された分割露光画像を基準画像IOと捉えた状態で、2番目に撮影された分割露光画像が無効と判断され、且つ、3番目に撮影された分割露光画像が有効と判断された時、その時点で、基準画像IOを1番目に撮影された分割露光画像から3番目に撮影された分割露光画像に切り換える。その後、3番目に撮影された分割露光画像である基準画像IOと4番目(又は、5番目・・・)に撮影された分割露光画像である非基準画像との間で相関の大きさを評価し、その非基準画像の有効又は無効を判断する。更にその後も、非基準画像が有効と判断される度に、基準画像IOを有効と判断された最新の非基準画像に切り換え設定する。
<<第3実施例>>
次に、相関の大きさの評価手法を説明する実施例として、第3実施例を説明する。第3実施例は、第1又は第2実施例と組み合わせて実施される。
相関の大きさの評価手法として、第1〜第15評価手法を例示する。各評価手法の説明の中で、相関評価値の算出手法についても説明する。
第1、第3、第5、第7、第9、第11及び第13評価手法では、図11に示す如く、各分割露光画像内に1つの相関評価領域が定義される。図11において、符号201は1つの分割露光画像を表し、符号202は分割露光画像201内に定義された1つの相関評価領域を表す。相関評価領域202は、例えば、分割露光画像201の全体領域とされる。また、分割露光画像201内の一部領域を相関評価領域202として定義することも可能である。
一方、第2、第4、第6、第8、第10、第12及び第14評価手法では、図12に示す如く、各分割露光画像内にQ個の相関評価領域が定義される。ここで、Qは、2以上の整数である。図12において、符号201は1つの分割露光画像を表し、符号203が付された複数の矩形領域は、分割露光画像201内に定義されたQ個の相関評価領域を表す。図12は、分割露光画像201を垂直方向に3等分し且つ水平方向にも3等分することにより、Qを9とする場合を例示している。
尚、第15評価手法に関しては、上記のような相関評価領域は定義されない。
第1〜第14評価手法の説明の中で、説明の具体化及び明確化のため、(N−1)枚の非基準画像Inの内、非基準画像I1に着目し、基準画像IOと非基準画像I1との間の相関の大きさを評価する場合を説明する。上述したように、基準画像IOと非基準画像I1との間の相関の大きさが比較的小さいと判断された場合、非基準画像I1は無効と判断され、それが比較的大きいと判断された場合、非基準画像I1は有効と判断される。他の非基準画像についても同様に、有効または無効が判断される。
[第1評価手法:輝度平均]
まず、第1評価手法を説明する。第1評価手法では、上記の如く各分割露光画像内に1つの相関評価領域が定義される。そして、各分割露光画像に関し、相関評価領域内の各画素の輝度値の平均値が算出され、この平均値を相関評価値とする。
輝度値とは、図1のAFE12の出力信号に基づいて映像信号処理部13にて生成された輝度信号Yの値である。分割露光画像内の或る着目画素に関し、輝度値は該着目画素の輝度を表し、輝度値が増加するに従って該着目画素の輝度は増加する。
そして、基準画像IOの相関評価値をCYOとし、非基準画像I1の相関評価値をCY1とした場合、判別部43は、下記式(1)の成立/不成立を判断する。ここで、TH1は、所定の閾値である。
YO−CY1>TH1 ・・・(1)
判別部43は、式(1)が成立する場合、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的低く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的小さいと判断する。一方、式(1)が不成立の場合、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的高く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的大きいと判断する。判別部43は、式(1)の左辺の値が小さいほど、IOとI1との間の相関の大きさが大きいと判断することになる。
[第2評価手法:輝度平均]
次に、第2評価手法を説明する。第2評価手法は、第1評価手法と類似している。第2評価手法では、上記の如く各分割露光画像内にQ個の相関評価領域が定義される。そして、各分割露光画像に関し、相関評価領域ごとに、第1評価手法と同様の手法にて相関評価値を算出する(即ち、相関評価領域ごとに、相関評価領域内の各画素の輝度値の平均値が算出され、この平均値を相関評価値とする)。従って、1つの分割露光画像について、Q個の相関評価値が算出される。
判別部43は、第1評価手法と同様の手法にて、相関評価領域ごとに、IOについての相関評価領域内の画像とI1についての相関評価領域内の画像との類似度が比較的高いか或いは低いかを判断する。
そして、以下の「評価手法α」にて、IOとI1との間の相関の大きさを評価する。
評価手法αでは、pA個(pAは1又は2以上の所定整数)以上の相関評価領域についての類似度が比較的低いと判断した場合は、IOとI1との間の相関の大きさが比較的小さいと判断し、そうでない場合は、IOとI1との間の相関の大きさが比較的大きいと判断する。
[第3評価手法:カラーフィルタごと信号平均]
次に、第3評価手法を説明する。第3評価手法及び後述する第4評価手法は、複数色のカラーフィルタを用いることにより、図2の撮像素子33が単一の撮像素子から形成されている場合を想定している。このような撮像素子は、一般的に単板式の撮像素子と呼ばれる。
例えば、赤の光のみを通過させる赤フィルタと、緑の光のみを通過させる緑フィルタと、青の光のみを通過させる青フィルタとを用意し(何れも不図示)、撮像素子33の各受光画素の前面に、赤フィルタ、緑フィルタ及び青フィルタの何れかを配置させる。配置の手法は、例えば、ベイヤー配列とされる。赤フィルタに対応する受光画素の出力信号値、緑フィルタに対応する受光画素の出力信号値、青フィルタに対応する受光画素の出力信号値を、夫々、赤フィルタ信号値、緑フィルタ信号値、青フィルタ信号値とよぶ。赤フィルタ信号値、緑フィルタ信号値及び青フィルタ信号値は、実際には、図1のAFE12からのデジタル出力信号の値によって表現される。
第3評価手法では、上記の如く各分割露光画像内に1つの相関評価領域が定義され、各分割露光画像に関し、相関評価領域内における赤フィルタ信号値の平均値、緑フィルタ信号値の平均値及び青フィルタ信号値の平均値が、夫々、赤フィルタ評価値、緑フィルタ評価値及び青フィルタ評価値として算出される。赤フィルタ評価値、緑フィルタ評価値及び青フィルタ評価値とによって、相関評価値が形成される。
そして、基準画像IOについての赤フィルタ評価値、緑フィルタ評価値及び青フィルタ評価値を夫々CRFO、CGFO及びCBFOとし、非基準画像I1についての赤フィルタ評価値、緑フィルタ評価値及び青フィルタ評価値を夫々CRF1、CGF1及びCBF1とした場合、判別部43は、下記式(2R)、(2G)及び(2B)の成立/不成立を判断する。ここで、TH2R、TH2G及びTH2Bは、所定の閾値であり、それらの値の一致又は不一致は任意である。
RFO−CRF1>TH2R ・・・(2R)
GFO−CGF1>TH2G ・・・(2G)
BFO−CBF1>TH2B ・・・(2B)
判別部43は、式(2R)、(2G)及び(2B)の内、所定個数(1又は2又は3)以上の式が成立する場合、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的低く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的小さいと判断する。そうでない場合は、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的高く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的大きいと判断する。
尚、赤、緑及び青の3色のカラーフィルタを設ける場合を例示したが、これは説明具体化のための例示であり、カラーフィルタの色及び色の種類数は、適宜、変更可能である。
[第4評価手法:カラーフィルタごと信号平均]
次に、第4評価手法を説明する。第4評価手法は、第3評価手法と類似している。第4評価手法では、上記の如く各分割露光画像内にQ個の相関評価領域が定義される。そして、各分割露光画像に関し、相関評価領域ごとに、第3評価手法と同様の手法にて、赤フィルタ評価値、緑フィルタ評価値及び青フィルタ評価値から成る相関評価値を算出する。
判別部43は、第3評価手法と同様の手法にて、相関評価領域ごとに、IOについての相関評価領域内の画像とI1についての相関評価領域内の画像との類似度が比較的高いか或いは低いかを判断する。そして、上記評価手法α(第2評価手法を参照)にて、判別部43は、IOとI1との間の相関の大きさを判断する。
[第5評価手法:RGB信号平均]
次に、第5評価手法を説明する。第5評価手法は、RGB信号の段階で相関評価値の算出を行い、これに基づいて相関の大きさの評価を行う。第5評価手法を採用する場合、図1の映像信号処理部13(又は図3の手ぶれ補正処理40)は、AFE12の出力信号から各分割露光画像の映像信号として、色信号であるR信号、G信号及びB信号を生成する。
第5評価手法では、上記の如く各分割露光画像内に1つの相関評価領域が定義され、各分割露光画像に関し、相関評価領域内におけるR信号値の平均値、G信号値の平均値及びB信号値の平均値が、夫々、R信号評価値、G信号評価値及びB信号評価値として算出される。R信号評価値、G信号評価値及びB信号評価値とによって、相関評価値が形成される。
R信号値、G信号値及びB信号値とは、夫々、R信号の値、G信号の値及びB信号の値である。分割露光画像内の或る着目画素に関し、R信号値、G信号値及びB信号値は、夫々、その着目画素の赤成分の強度、緑成分の強度、青成分の強度を表す。R信号値が増加するに従って該着目画素の赤成分は増加する。G信号値及びB信号値についても同様である。
そして、基準画像IOについてのR信号評価値、G信号評価値及びB信号評価値を夫々CRO、CGO及びCBOとし、非基準画像I1についてのR信号評価値、G信号評価値及びB信号評価値を夫々CR1、CG1及びCB1とした場合、判別部43は、下記式(3R)、(3G)及び(3B)の成立/不成立を判断する。ここで、TH3R、TH3G及びTH3Bは、所定の閾値であり、それらの値の一致又は不一致は任意である。
RO−CR1>TH3R ・・・(3R)
GO−CG1>TH3G ・・・(3G)
BO−CB1>TH3B ・・・(3B)
判別部43は、式(3R)、(3G)及び(3B)の内、所定個数(1又は2又は3)以上の式が成立する場合、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的低く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的小さいと判断する。そうでない場合は、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的高く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的大きいと判断する。
[第6評価手法:カラーフィルタごと信号平均]
次に、第6評価手法を説明する。第6評価手法は、第5評価手法と類似している。第6評価手法では、上記の如く各分割露光画像内にQ個の相関評価領域が定義される。そして、各分割露光画像に関し、相関評価領域ごとに、第5評価手法と同様の手法にて、R信号評価値、G信号評価値及びB信号評価値から成る相関評価値を算出する。
判別部43は、第5評価手法と同様の手法にて、相関評価領域ごとに、IOについての相関評価領域内の画像とI1についての相関評価領域内の画像との類似度が比較的高いか或いは低いかを判断する。そして、上記評価手法α(第2評価手法を参照)にて、判別部43は、IOとI1との間の相関の大きさを判断する。
[第7評価手法:輝度ヒストグラム]
次に、第7評価手法を説明する。第7評価手法では、上記の如く各分割露光画像内に1つの相関評価領域が定義される。そして、各分割露光画像に関し、相関評価領域内の各画素の輝度値のヒストグラムを生成する。今、説明の具体化のため、輝度値は、8ビットで表現され、0〜255の範囲内のデジタル値をとるものとする。
図13(a)は、基準画像IOについてのヒストグラムHSOを表している。基準画像IOの相関評価値領域内の各画素の輝度値を、複数の段階で分類することによってヒストグラムHSOを形成する。図13(b)は、非基準画像I1についてのヒストグラムHS1を表している。ヒストグラムHS1もヒストグラムHSOと同様、非基準画像I1の相関評価値領域内の各画素の輝度値を、複数の段階で分類することによって形成される。
分類する段階の個数は、2〜256の範囲内から選ばれる。例えば、輝度値を10ずつ区切って、26段階で分類する場合を考える。この場合、例えば、輝度値“0〜9”は第1分類段階に属し、輝度値“10〜19”は第2分類段階に属し、・・・、輝度値“240〜249”は第25分類段階に属し、輝度値“250〜255”は第26分類段階に属することになる。
ヒストグラムHSOを表す第1〜第26分類段階の各度数が、基準画像IOについての相関評価値を形成し、ヒストグラムHS1を表す第1〜第26分類段階の各度数が、非基準画像I1についての相関評価値を形成する。
判別部43は、第1〜第26分類段階の分類段階ごとに、ヒストグラムHSOについての度数とヒストグラムHS1についての度数との差分値を算出し、その差分値を所定の差分閾値と比較する。例えば、ヒストグラムHSOの第1分類段階の度数とヒストグラムHS1の第1分類段階の度数との差分値と、上記差分閾値とを比較する。尚、差分閾値は、異なる分類段階間で異なっていても構わないし同じであっても構わない。
そして、pB個(pBは、1≦pB≦26を満たす所定整数)以上の分類段階に関して差分値が差分閾値よりも大きくなっている場合は、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的低く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的小さいと判断する。そうでない場合は、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的高く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的大きいと判断する。
また、以下のように処理しても良い(この処理を、変形度数処理という)。図14を参照する。変形度数処理では、図14(a)に表されるように、ヒストグラムHSOにおいて最も度数の大きい分類段階を特定し、その分類段階の中心値を基準とした所定の範囲内の輝度値の度数AOをカウントする。一方で、図14(b)に表されるように、ヒストグラムHS1に関しても、同一範囲内の輝度値の度数A1をカウントする。例えば、ヒストグラムHSOにおいて最も度数の大きい分類段階が第10分類段階である場合、ヒストグラムHSOにおける第9〜第11分類段階の度数の合計をAOとし、ヒストグラムHS1における第9〜第11分類段階の度数の合計をA1とする。
そして、(AO−A1)が所定の閾値TH4よりも大きければ、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的低く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的小さいと判断する。そうでない場合は、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的高く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的大きいと判断する。
[第8評価手法:輝度ヒストグラム]
次に、第8評価手法を説明する。第8評価手法は、第7評価手法と類似している。第8評価手法では、上記の如く各分割露光画像内にQ個の相関評価領域が定義される。そして、各分割露光画像に関し、相関評価領域ごとに、第7評価手法と同様の手法にて、輝度のヒストグラムに対応する相関評価値を算出する。
判別部43は、第7評価手法と同様の手法にて、相関評価領域ごとに、IOについての相関評価領域内の画像とI1についての相関評価領域内の画像との類似度が比較的高いか或いは低いかを判断する。そして、上記評価手法α(第2評価手法を参照)にて、判別部43は、IOとI1との間の相関の大きさを判断する。
[第9評価手法:色フィルタ信号ヒストグラム]
次に、第9評価手法を説明する。第9評価手法及び後述する第10評価手法は、第3評価手法と同様、図2の撮像素子33が単一の撮像素子から形成されている場合を想定している。第9評価手法の説明において、第3評価手法の説明文中の文言を適用する。また、第9評価手法では、上記の如く各分割露光画像内に1つの相関評価領域が定義される。
そして、カラーフィルタの色ごとに、第7評価手法と同様の手法にて、ヒストグラムを生成する。つまり、各分割露光画像に関し、相関評価領域内の赤フィルタ信号値のヒストグラム、緑フィルタ信号値のヒストグラム及び青フィルタ信号値のヒストグラムを生成する。
今、基準画像IOについての赤フィルタ信号値のヒストグラムをHSRFO、緑フィルタ信号値のヒストグラムをHSGFO、青フィルタ信号値のヒストグラムをHSBFOにて表すと共に、非基準画像I1についての赤フィルタ信号値のヒストグラムをHSRF1、緑フィルタ信号値のヒストグラムをHSGF1、青フィルタ信号値のヒストグラムをHSBF1にて表す。図15は、これらのヒストグラムの様子を表している。また、第7評価手法の具体例と同様、各ヒストグラムが第1〜第26分類段階で分類されているとする。
ヒストグラムHSRFO、HSGFO及びHSBFOを表す各度数が、基準画像IOについての相関評価値を形成し、ヒストグラムHSRF1、HSGF1及びHSBF1を表す各度数が、非基準画像I1についての相関評価値を形成する。
判別部43は、第1〜第26分類段階の分類段階ごとに、ヒストグラムHSRFOについての度数とヒストグラムHSRF1についての度数との差分値DIFRFを算出し、その差分値DIFRFを所定の差分閾値THRFと比較する。例えば、ヒストグラムHSRFOの第1分類段階の度数とヒストグラムHSRF1の第1分類段階の度数との差分値と、上記差分閾値THRFとを比較する。尚、差分閾値THRFは、異なる分類段階間で異なっていても構わないし同じであっても構わない。
同様に、判別部43は、第1〜第26分類段階の分類段階ごとに、ヒストグラムHSGFOについての度数とヒストグラムHSGF1についての度数との差分値DIFGFを算出し、その差分値DIFGFを所定の差分閾値THGFと比較する。尚、差分閾値THGFは、異なる分類段階間で異なっていても構わないし同じであっても構わない。
同様に、判別部43は、第1〜第26分類段階の分類段階ごとに、ヒストグラムHSBFOについての度数とヒストグラムHSBF1についての度数との差分値DIFBFを算出し、その差分値DIFBFを所定の差分閾値THBFと比較する。尚、差分閾値THBFは、異なる分類段階間で異なっていても構わないし同じであっても構わない。
そして例えば、以下の第1〜第4のヒストグラム条件の内の、所定数(該所定数は、1又は2以上)以上の条件が満たされる場合、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的低く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的小さいと判断し、そうでない場合、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的高く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的大きいと判断する。
第1のヒストグラム条件は、「pCR個(pCRは、1≦pCR≦26を満たす所定整数)以上の分類段階に関して、差分値DIFRFが差分閾値THRFよりも大きくなっている」という条件である。
第2のヒストグラム条件は、「pCG個(pCGは、1≦pCG≦26を満たす所定整数)以上の分類段階に関して、差分値DIFGFが差分閾値THGFよりも大きくなっている」という条件である。
第3のヒストグラム条件は、「pCB個(pCBは、1≦pCB≦26を満たす所定整数)以上の分類段階に関して、差分値DIFBFが差分閾値THBFよりも大きくなっている」という条件である。
第4のヒストグラム条件は、「DIFRF>THRF、且つ、DIFGF>THGF、且つ、DIFBF>THBFを満たす分類段階が、所定個数以上存在する」という条件である。
また、第7評価手法において説明した変形度数処理(図14参照)を、カラーフィルタの色ごとに適用するようにしてもよい。
例えば、ヒストグラムHSRFOにおいて最も度数の大きい分類段階を特定し、その分類段階の中心値を基準とした所定の範囲内の輝度値の度数ARFOをカウントする。一方で、ヒストグラムHS1に関しても、同一範囲内の輝度値の度数ARF1をカウントする。
同様に、ヒストグラムHSGFOにおいて最も度数の大きい分類段階を特定し、その分類段階の中心値を基準とした所定の範囲内の輝度値の度数AGFOをカウントする。一方で、ヒストグラムHS1に関しても、同一範囲内の輝度値の度数AGF1をカウントする。
同様に、ヒストグラムHSBFOにおいて最も度数の大きい分類段階を特定し、その分類段階の中心値を基準とした所定の範囲内の輝度値の度数ABFOをカウントする。一方で、ヒストグラムHS1に関しても、同一範囲内の輝度値の度数ABF1をカウントする。
そして、不等式:(ARFO−ARF1)>TH5R、不等式:(AGFO−AGF1)>TH5G及び不等式:(ABFO−ABF1)>TH5Bの内、1又は2又は3つの不等式が成立する場合に、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的低く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的小さいと判断する。そうでない場合は、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的高く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的大きいと判断する。ここで、TH5R、TH5G及びTH5Bは、所定の閾値であり、それらの値の一致又は不一致は任意である。
[第10評価手法:色フィルタ信号ヒストグラム]
次に、第10評価手法を説明する。第10評価手法は、第9評価手法と類似している。第10評価手法では、上記の如く各分割露光画像内にQ個の相関評価領域が定義される。そして、各分割露光画像に関し、相関評価領域ごとに、第9評価手法と同様の手法にて、カラーフィルタの色ごとのヒストグラムに相当する相関評価値を算出する。
判別部43は、第9評価手法と同様の手法にて、相関評価領域ごとに、IOについての相関評価領域内の画像とI1についての相関評価領域内の画像との類似度が比較的高いか或いは低いかを判断する。そして、上記評価手法α(第2評価手法を参照)にて、判別部43は、IOとI1との間の相関の大きさを判断する。
[第11評価手法:RGB信号ヒストグラム]
次に、第11評価手法を説明する。第11評価手法では、RGB信号についてのヒストグラムが生成される。また、第11評価手法では、上記の如く各分割露光画像内に1つの相関評価領域が定義される。
そして、R、G及びB信号ごとに、第7評価手法と同様の手法にて、ヒストグラムを生成する。つまり、各分割露光画像に関し、相関評価領域内のR信号値のヒストグラム、G信号値のヒストグラム及びB信号値のヒストグラムを生成する。
今、基準画像IOについてのR信号値のヒストグラムをHSRO、G信号値のヒストグラムをHSGO、B信号値のヒストグラムをHSBOにて表すと共に、非基準画像I1についてのR信号値のヒストグラムをHSR1、G信号値のヒストグラムをHSG1、B信号値のヒストグラムをHSB1にて表す。
ヒストグラムHSRO、HSGO及びHSBOを表す各度数が、基準画像IOについての相関評価値を形成し、ヒストグラムHSR1、HSG1及びHSB1を表す各度数が、非基準画像I1についての相関評価値を形成する。
第9評価手法では、カラーフィルタの赤、緑、青の色ごとにヒストグラムを生成し、そのヒストグラムに基づいて相関の大きさの評価を行うのに対し、第11評価手法では、R、G、B信号ごとにヒストグラムを生成し、そのヒストグラムに基づいて相関の大きさの評価を行う。第9及び11評価手法において、相関の大きさの評価手法は共通するため、共通事項の説明を割愛する。第11評価手法を採用する場合、第9評価手法におけるヒストグラムHSRFO、HSGFO、HSBFO、HSRF1、HSGF1及びHSBF1を、夫々、ヒストグラムHSRO、HSGO、HSBO、HSR1、HSG1及びHSB1に読み替えればよい。
[第12評価手法:RGB信号ヒストグラム]
次に、第12評価手法を説明する。第12評価手法は、第11評価手法と類似している。第12評価手法では、上記の如く各分割露光画像内にQ個の相関評価領域が定義される。そして、各分割露光画像に関し、相関評価領域ごとに、第11評価手法と同様の手法にて、R、G、B信号ごとのヒストグラムに相当する相関評価値を算出する。
判別部43は、第11評価手法と同様の手法にて、相関評価領域ごとに、IOについての相関評価領域内の画像とI1についての相関評価領域内の画像との類似度が比較的高いか或いは低いかを判断する。そして、上記評価手法α(第2評価手法を参照)にて、判別部43は、IOとI1との間の相関の大きさを判断する。
[第13評価手法:画像の高周波成分]
次に、第13評価手法を説明する。第13評価手法では、上記の如く各分割露光画像内に1つの相関評価領域が定義される。そして、各分割露光画像に関し、相関評価領域内の高周波成分が算出され、算出された高周波成分の積算値を相関評価値とする。
具体例を挙げる。基準画像IOの相関評価領域内の各画素を注目画素として捉える。そして、注目画素の輝度値をY(x,y)にて表すと共に、注目画素の右方向に隣接する画素の輝度値をY(x+1,y)にて表した場合、「Y(x,y)−Y(x+1,y)」をエッジ成分として算出する。このエッジ成分は、基準画像IOの相関評価領域内の各画素を注目画素として捉えて算出され、各注目画素について算出されたエッジ成分の積算値を、基準画像IOについての相関評価値とする。非基準画像I1についても、同様にして相関評価値が算出される。
判別部43は、基準画像IOについての相関評価値と非基準画像I1についての相関評価値との差分値を所定の閾値と比較し、前者が後者よりも大きい場合、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的低く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的小さいと判断する。一方、前者が後者よりも小さい場合、IOの相関評価領域内の画像とI1の相関評価領域内の画像との類似度が比較的高く、よって、IOとI1との間の相関の大きさが比較的大きいと判断する。
上述の例では、2×1のサイズのオペレータを用いて垂直方向のエッジ成分を高周波成分として算出し、これによって相関評価値を算出しているが、他の任意の手法にて、相関評価値の算出の基となる高周波成分を算出することが可能である。例えば、任意のサイズを有する任意のオペレータを用いて、水平方向、垂直方向又は斜め方向のエッジ成分を高周波成分として算出するようにしても良いし、フーリエ変換を利用して高周波成分を算出するようにしてもよい。
[第14評価手法:画像の高周波成分]
次に、第14評価手法を説明する。第14評価手法は、第13評価手法と類似している。第14評価手法では、上記の如く各分割露光画像内にQ個の相関評価領域が定義される。そして、各分割露光画像に関し、相関評価領域ごとに、第13評価手法と同様の手法にて、高周波成分に基づく相関評価値を算出する。
判別部43は、第13評価手法と同様の手法にて、相関評価領域ごとに、IOについての相関評価領域内の画像とI1についての相関評価領域内の画像との類似度が比較的高いか或いは低いかを判断する。そして、上記評価手法α(第2評価手法を参照)にて、判別部43は、IOとI1との間の相関の大きさを判断する。
[第15評価手法:動きベクトル]
次に、第15評価手法を説明する。第15評価手法も、第1実施例に係る第1の処理手順又は第2実施例に係る第2の処理手順と組み合わせて用いられるが、第15評価手法を採用する場合、基準画像IOについての相関評価値は存在しない。従って例えば、第15評価手法に図6の動作手順を適用する場合、ステップS3の処理は削除され、それに伴って、ステップS4〜S10の処理内容も適切に変更される。第15評価手法を採用した場合における、各非基準画像の有効又は無効の判別手法は、以下の説明から明らかとなる。各非基準画像の有効又は無効の判別後の処理は、第1又は第2実施例で述べたものと同様である。
第15評価手法では、図3の動き検出部41の機能が利用される。上述したように、動き検出部41は、対比された2枚の分割露光画像間における、複数の領域動きベクトルを算出する。
また上述したように、各分割露光画像内における手ぶれの影響が無視できるように、各分割露光画像についての露光時間T2は設定されるため、時間方向に近接して撮影された2枚の分割露光画像間における画像の動きは小さい。このため、通常は、その2枚の分割露光画像間における各領域動きベクトルの大きさは比較的小さい。逆に考えれば、その大きさが比較的大きいということは、その2枚の分割露光画像の内の一方(又は双方)が合成用画像として好ましくないことを表している。第15評価手法は、このような特性に基づいている。
具体例を説明する。今、1番目に撮影された分割露光画像が基準画像IOであるとする。1番目と2番目に撮影された分割露光画像間における複数の領域動きベクトルを算出し、各領域動きベクトルの大きさを所定の閾値と比較する。そして、所定個数以上の領域動きベクトルの大きさが該閾値よりも大きい場合、判別部43は、1番目に撮影された分割露光画像(基準画像IO)と2番目に撮影された分割露光画像(非基準画像)との間の相関の大きさは比較的小さいと判断して、2番目に撮影された分割露光画像(非基準画像)を無効と判断し、そうでない場合、その相関の大きさは比較的大きいと判断して、2番目に撮影された分割露光画像を有効と判断する。
2番目に撮影された分割露光画像が有効であると判断された場合は、2番目と3番目に撮影された分割露光画像間における複数の領域動きベクトルを算出し、上述と同様の手法にて、3番目に撮影された分割露光画像(非基準画像)の有効又は無効を判断する。4番目以降に撮影された分割露光画像についても同様である。
2番目に撮影された分割露光画像が無効であると判断された場合は、1番目と3番目に撮影された分割露光画像間における複数の領域動きベクトルを算出し、各領域動きベクトルの大きさを所定の閾値と比較する。そして、所定個数以上の領域動きベクトルの大きさが該閾値よりも大きい場合、3番目に撮影された分割露光画像(非基準画像)も無効と判断して、1番目と4番目に撮影された分割露光画像間で同様の処理を行う(5番目以降に撮影された分割露光画像についても同様)一方、そうでない場合、3番目に撮影された分割露光画像を有効と判断して、その後、3番目と4番目の分割露光画像間の領域動きベクトルに基づき4番目の分割露光画像の有効又は無効を判断する。
第15評価手法においては、図3の相関評価値算出部42は、動き検出部41にて算出される領域動きベクトルに基づいて相関評価値を算出すると考えることができる。また、その相関評価値は、例えば、領域動きベクトルの大きさを表す値と考えることができる。判別部43は、その領域動きベクトルの大きさに基づくことにより基準画像IOとの間における各非基準画像の相関の大きさを見積もって、上述の如く各非基準画像の有効又は無効を判断する。基準画像IOとの間における相関の大きさが比較的大きいと見積もられた非基準画像は有効と判断され、基準画像IOとの間における相関の大きさが比較的小さいと見積もられた非基準画像は無効と判断されることになる。
<<第4実施例>>
ところで、図18に示す例では、合成画像を生成するために連続撮影される複数の分割露光画像の内、1枚の分割露光画像のみに、撮影環境の急変に起因する影響が現れている。しかしながら、このような影響は2枚以上の分割露光画像に亘って現れうる。このような影響との関係における、図5に対応する第1の処理手順と図9に対応する第2の処理手順の利用例を、第4実施例として考察する。以下に、第1〜第3状況例を個別に説明する。
[第1状況例]
まず、第1状況例を説明する。第1状況例は、図2の撮像素子33がCCDイメージセンサである場合を想定している。図16(a)は、このCCDイメージセンサを用いて1番目、2番目、3番目及び4番目に撮影された分割露光画像301、302、303及び304を表しており、2番目の分割露光画像302の撮影タイミング近辺にて、周辺の他のカメラによってフラッシュが発光された場合を想定している。
撮像素子33がCCDイメージセンサである場合において、フラッシュの影響が複数フレームに亘る場合、図16(a)に示す如く、例えば、分割露光画像302及び303の全体の明るさが、分割露光画像301などと比べて異常に大きくなる。このような状況の発生をも考慮して、図6のステップS11における不等式「(PNUM+1)≧M」を満たそうとすると、画像メモリ50(図5参照)の記憶容量を大きくせざるを得ない。このため、画像メモリ50の記憶容量を小さく抑えるためには、図9に対応する第2の処理手順の採用が好ましい。
[第2状況例]
次に、第2状況例を説明する。第2状況例は、図2の撮像素子33が、ローリングシャッタにて撮影を行うCMOSイメージセンサである場合を想定している。図16(b)は、このCMOSイメージセンサを用いて1番目、2番目、3番目及び4番目に撮影された分割露光画像311、312、313及び314を表しており、2番目の分割露光画像312の撮影タイミング近辺にて、周辺の他のカメラによってフラッシュが発光された場合を想定している。
ローリングシャッタにて撮影を行う場合、異なる水平ライン間で露光タイミングが異なる。このため、他のカメラによるフラッシュ発光の開始タイミング及び終了タイミングに依存して、分割露光画像312及び313のように、画像の上下で明るさが異なる分割露光画像が得られる場合がある。
このような場合、各分割露光画像内に1つの相関評価領域しか設けていないと(例えば、上記第1評価手法を採用すると)、画像の上下の信号値(輝度値など)の違いが平均化されてしまい、適切に相関の大きさを評価できない可能性がある。従って、ローリングシャッタにて撮影を行うCMOSイメージセンサを用いる場合は、各分割露光画像内に複数の相関評価領域を定義する評価手法(例えば、上記第2評価手法)の採用が適切である。複数の相関評価領域を定義して、相関評価領域ごとに基準画像と非基準画像との類似度を評価することにより、画像の上下の信号値の違いを適切に非基準画像の有効/無効の判断に反映させることができる。
[第3状況例]
また、図16(c)に示す如く、他のカメラのフラッシュ光が徐々に小さくなりながら複数フレームに亘って影響を与える場合もある(この状況を第3状況例とする)。図16(c)は、第3状況例における、1番目、2番目、3番目及び4番目に撮影された分割露光画像321、322、323及び324を表しており、2番目の分割露光画像322の撮影タイミング近辺にて、周辺の他のカメラによってフラッシュが発光された場合を想定している。尚、第3状況例では、撮像素子33がCCDイメージセンサであるかCMOSイメージセンサであるかは問わない。
このような状況の発生をも考慮して、図6のステップS11における不等式「(PNUM+1)≧M」を満たそうとすると、画像メモリ50(図5参照)の記憶容量を大きくせざるを得ない。このため、画像メモリ50の記憶容量を小さく抑えるためには、図9に対応する第2の処理手順の採用が好ましい。
<<変形等>>
上述の実施形態の変形例または注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈3を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
上述した説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。また、或る値に関する「平均」を、矛盾なき限り、「積算」又は「合計」に読み替えて考えることが可能である。
[注釈2]
また、図1の撮像装置1は、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。特に、図3の手ぶれ補正処理部40の機能(又は上述の加算式手ぶれ補正処理の機能)は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。
ソフトウェアを用いて撮像装置1を構成する場合、ソフトウェアにて実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すことになる。図3の手ぶれ補正処理部40の機能(又は上述の加算式手ぶれ補正処理の機能)の全部または一部を、プログラムとして記述し、該プログラムをプログラム実行装置(例えばコンピュータ)上で実行することによって、その機能の全部または一部を実現するようにしてもよい。
[注釈3]
上述の実施形態において、図3の手ぶれ補正処理部40は、合成画像生成手段として機能する。また、図3の判別部43は、相関評価手段として機能する。この相関評価手段に、相関評価値算出部42が含まれていると考えることもできる。また、図3の位置ずれ補正部44と画像合成演算部45とから成る部位は、画像合成手段として機能する。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の全体ブロック図である。 図1の撮像部の内部構成図である。 図1の撮像装置に含まれる手ぶれ補正処理部の機能ブロック図である。 図3の動き検出部にて定義される、分割露光画像内の複数の動き検出領域を示す図である。 本発明の第1実施例に係る、第1の処理手順の概念図である。 本発明の第1実施例に係る、加算式手ぶれ補正処理の動作フローチャートである。 図3の位置ずれ補正部によって参照される全体動きベクトルの算出基画像を示す図である。 図6の動作フローチャートの変形例を示す図である。 本発明の第2実施例に係る、第2の処理手順の概念図である。 図9に対応する第2の処理手順の変形例を説明するための図である。 本発明の第3実施例に係り、各分割露光画像内に1つの相関評価領域が定義される様子を示す図である。 本発明の第3実施例に係り、各分割露光画像内に複数の相関評価領域が定義される様子を示す図である。 本発明の第3実施例に係る第7評価手法を説明するための図である。 本発明の第3実施例に係る第7評価手法を説明するための図である。 本発明の第3実施例に係る第9評価手法を説明するための図である。 本発明の第4実施例に係り、各分割露光画像に対する他のカメラによるフラッシュ光の影響を説明するための図である。 従来技術に係る加算式手ぶれ補正を説明するための図である。 従来の加算式手ぶれ補正における問題点を説明するための図である。
符号の説明
1 撮像装置
11 撮像部
12 AFE
13 映像信号処理部
33 撮像素子
40 手ぶれ補正処理部
41 動き検出部
42 相関評価値算出部
43 有効/無効判別部
44 位置ずれ補正部
45 画像合成演算部

Claims (9)

  1. 複数の分割露光画像を順次撮影する撮像手段と、
    前記複数の分割露光画像から1枚の合成画像を生成する合成画像生成手段と、を備えた撮像装置であって、
    前記合成画像生成手段は、
    前記複数の分割露光画像の内の何れかを基準画像とし且つ他の分割露光画像を非基準画像として、前記基準画像と前記非基準画像との間の相関の大きさに基づいて、各非基準画像が有効か否かを判別する相関評価手段と、
    前記基準画像と有効な前記非基準画像とから成る複数の合成用候補画像の一部又は全部を加算合成することにより前記合成画像を生成する画像合成手段と、を備えた
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の合成用候補画像の枚数が予め設定された必要加算枚数以上である場合、前記画像合成手段は、前記複数の合成用候補画像の内の、前記必要加算枚数分の合成用候補画像の夫々を合成用画像とし、各合成用画像を加算合成することにより前記合成画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の合成用候補画像の枚数が予め設定された必要加算枚数よりも少ない場合、
    前記合成画像生成手段は、前記複数の合成用候補画像に含まれる何れかの画像の複製画像を生成して前記複数の合成用候補画像と前記複製画像の合計枚数を前記必要加算枚数まで増加させ、前記画像合成手段は、前記複数の合成用候補画像と前記複製画像の夫々を合成用画像とし、各合成用画像を加算合成することにより前記合成画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の合成用候補画像の枚数が予め設定された必要加算枚数よりも少ない場合、前記画像合成手段は、その複数の合成用候補画像を加算合成することにより得られる画像に対し、前記複数の合成用候補画像の枚数と前記必要加算枚数との比に応じた明るさ補正を施すことにより、前記合成画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像手段は、前記合成画像を生成するために、予め設定された必要加算枚数を超える枚数の分割露光画像を、前記複数の分割露光画像として順次撮影する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の撮像装置。
  6. 前記複数の合成用候補画像の枚数が予め設定された必要加算枚数に達するように、前記複数の分割露光画像の枚数は、各非基準画像に対する有効又は無効の判別結果に基づきつつ、動的に設定される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記相関評価手段は、各分割露光画像に対して、輝度信号又は色信号に基づく評価値を算出し、
    前記基準画像に対する前記評価値と前記非基準画像に対する前記評価値を対比することにより、前記相関の大きさを評価し、該評価結果に基づいて各非基準画像が有効か否かを判別する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の撮像装置。
  8. 前記撮像手段は、複数の受光画素から成る撮像素子と、複数の色のカラーフィルタを備え、
    各受光画素には何れかの色のカラーフィルタが設けられ、
    各分割露光画像は、前記複数の受光画素からの出力信号によって表され、
    前記相関評価手段は、各分割露光画像に対して、同一色のカラーフィルタが設けられた前記受光画素の出力信号に基づく評価値を算出し、
    前記基準画像に対する前記評価値と前記非基準画像に対する前記評価値を対比することにより、前記相関の大きさを評価し、該評価結果に基づいて各非基準画像が有効か否かを判別する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の撮像装置。
  9. 前記撮像手段の出力信号に基づいて、各分割露光画像間の画像の動きを表す動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段を更に備え、
    前記相関評価手段は、前記動きベクトルに基づいて前記相関の大きさを評価し、該評価結果に基づいて各非基準画像が有効か否かを判別する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の撮像装置。
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