JP2008124497A - プラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法 - Google Patents

プラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気回路を物理的に、あるいは電気的に安定して取付可能とする。
【解決手段】マッチングボックス20には、接触器23の差込口である接触器差込部22が設けられている。マッチングボックス20を真空容器2の側面外壁に固定すると、給電棒19との間の空間的な余裕を持たせた状態で位置決めされる。この後、接触器23を接触器差込部22に差し込むことで、外部の回路と給電棒19との電気的接触が確立される。
【選択図】図3

Description

この発明は、プラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法に関する。
半導体基板等の製造プロセスでは、プラズマを用いてこれらの基板に表面処理を施すプラズマ処理装置が使用されることがある。プラズマ処理装置としては、例えば、化学的気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)処理を施す装置等が知られている。プラズマ処理装置の中でも、平行平板型のプラズマ処理装置は、処理の均一性に優れ、また、装置構成も比較的簡易であることから、広く使用されている。
こうしたプラズマ処理装置には、基板の表面処理が行われる真空容器内に、高周波電力を供給して原料ガス等をプラズマ化するための電極が設けられている。
また、電極に繋がる給電棒と外部の電気回路とを電気的に接続するため、マッチングボックスに配置された接触子を給電棒に嵌合させる場合がある。この場合、従来では、例えば図8に示すように、マッチングボックス70と給電棒71とを結合するための接触子70aが、当初からマッチングボックス70の外部に突設されていた。取付けの際には、接触子70aを給電棒71に設けられた嵌合穴71aに嵌め込んだ後、マッチングボックス70本体を真空容器の外壁に設けられたフレーム等にネジ止めして固定する。
インピーダンス整合器及びこれを収容したマッチングボックスは、メンテナンスや電気特性の修正などのために、プラズマ処理装置本体に対する取付けや取外しがしばしば行われることがある。
ここで、マッチングボックスに突設された接触子を給電棒に嵌合させて結合する場合には、接触子の嵌め込みをマッチングボックスのネジ止めよりも先に行わなければならなくなる。マッチングボックスは、一般に10kg〜20kg程度とかなりの重量があるため、接触子を正確に給電棒に差し込むことが困難であった。さらに、マッチングボックスをネジ止めするまでの間は、重いマッチングボックスを適切に支持しておかなければ、給電棒に強い圧迫が加わることになる。このため、マッチングボックスと給電棒とを結合する接触子や給電棒自体が破壊されやすいという問題があった。
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、電気回路を物理的に安定して取付可能なプラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法を、提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明に係るプラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法は、
プラズマ化したガスを用いて基板を処理するための真空容器と、
前記真空容器内に配置されるプラズマ生成用電極と、
前記プラズマ生成用電極に供給される高周波電力を生成する高周波電源と、
前記高周波電源にて生成された高周波電力を前記プラズマ生成用電極に伝送する給電棒と、
前記プラズマ生成用電極側への入力インピーダンスと前記高周波電源の出力インピーダンスとを整合させるための整合回路を有するマッチングボックスと、
前記整合回路における高周波電力の出力端と、前記給電棒における高周波電力の入力端との電気的接触を確立する接触器とを備えるプラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法であって、
前記整合回路と前記給電棒との電気的接触が確立しない状態で、前記給電棒と前記マッチングボックスとの位置決めを行う位置決め工程と、
前記位置決め工程にて前記給電棒と前記マッチングボックスとの位置決めが完了した後に、前記接触器により前記整合回路と前記給電棒との電気的接触を確立する接触確立工程とを備える、ことを特徴とする。
前記位置決め工程は、前記マッチングボックスを前記真空容器の外壁に取り付けることにより、前記給電棒と前記マッチングボックスの位置決めを完了する。
前記マッチングボックスは、前記接触器を差し込み可能な差込口を備え、
前記接触確立工程は、前記位置決め工程にて前記マッチングボックスが前記真空容器の外壁に取り付けられた後に、前記差込口に前記接触器を差し込むことにより、前記整合回路と前記給電棒との電気的接触を確立する。
前記プラズマ処理装置は、前記真空容器内で処理される基板を加熱するヒータを備え、
前記接触確立工程は、前記接触器により、商用電源から供給される電力を前記ヒータに提供するための電気的接触を確立する。
この発明によれば、電気回路を物理的に安定して取り付けることができる。
以下に、図面を参照して、この発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置について詳細に説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置1の構成の一例を示す図である。
このプラズマ処理装置1は、上下平行に対向する電極を有する、いわゆる平行平板型プラズマ処理装置として構成され、半導体ウェハ(以下、ウェハWと称する)の表面に例えばSiO膜等を成膜する機能を有する。
図1を参照して、プラズマ処理装置1は、円筒形状の真空容器2を備えている。真空容器2は、アルマイト処理(陽極酸化処理)が施されたアルミニウム等の導電性材料からなる。また、真空容器2は、接地されている。
真空容器2の底部には、排気管3が接続されており、この排気管3はポンプ4に繋がっている。ポンプ4は、ターボ分子ポンプ(TMP)などからなる排気装置であり、真空容器2内が所定の圧力となるまで排気することができる。
真空容器2の下部中央には、ウェハWを載置するためのサセプタ8が設けられている。図2は、真空容器2の下部に設けられたサセプタ8等の構成の一例を示す図である。サセプタ8は例えば円柱状に形成された窒化アルミニウム(AlN)等からなり、上部表面に静電チャック10が載置固定され、真空容器2内の処理空間にプラズマを生成するための下部電極として機能する。
静電チャック10は、例えばポリイミドフィルムからなる上下2枚の絶縁層間に、例えば銅箔板等の導電性シート10aを介在配置することにより構成され、クーロン力によってウェハWを吸着固定する。
サセプタ8の中には、ウェハWを所定の温度に加熱するためのヒータ11が設けられている。また、冷媒を循環させる冷却ジャケット12が、ヒータ11との間に伝熱板15を挟んで設けられている。冷却ジャケット12には、導入管13と排出管14とが接続されており、導入管13から供給された冷媒が冷却ジャケット12を通って排出管14から排出される。サセプタ8の底面は真空容器2の内壁の一部であるグランド部材2aにより支持されている。
サセプタ8には、例えば内部導体棒16、17a、17b及び外部導体管18が接続されている。これにより、サセプタ8は、第1の高周波電源50にて生成された高周波電力を受け、真空容器2内のウェハWにプラズマを引き込むための下部電極として機能する。
内部導体棒16は、静電チャック10が備える導電性シート10aに接続されており、第1の高周波電源50にて生成された高周波電力及び直流電源52にて生成された直流電力を伝送する。内部導体棒17a、17bはヒータ11に接続されており、商用電源53から供給された商用周波数の電力を伝送する。
図1に示すように、サセプタ8と第1の高周波電源50、直流電源52及び商用電源53との間には、整合回路部21を備えたマッチングボックス20が配設されている。給電棒19は真空容器2の側面外壁に引き出されており、その周縁はマッチングボックス20を取付可能に構成されている。
図3(a)はマッチングボックス20の構成の一例を示す正面図である。図示するように、マッチングボックス20は整合回路部21と、接触器差込部22とを備え、第1の高周波電源50や、LPF(Low Pass Filter)等からなるフィルタ回路55を介挿した直流電源52、商用電源53等に接続されている。
整合回路部21は、第1の高周波電源50側の出力インピーダンスと、下部電極であるサセプタ8側への入力インピーダンスとをマッチングさせるためのものである。また、整合回路部21は、第1の高周波電源50から受けたプラズマ引込用の電圧を、フィルタ回路55を介して直流電源52から受けた直流電圧に重畳させて出力する。
接触器差込部22は、内部配線がモジュール化された接触器23の差込口であり、その最奥部には、給電棒19を裏側から引出可能な開口としての給電棒引出部24が設けられている。また、接触器差込部22には、接触器23に格納された各配線の引出端子と接触することで給電棒19との電気的結合を確立する電極25が、所定位置に配置されている。
より具体的に、電極25は、例えば、接触器23の差込により内部導体棒16に繋がる第1の電極25aと、外部導体管18に繋がる第2の電極25bと、内部導体棒17a、17bに繋がる第3及び第4の電極25c、25dとを備えている。第1及び第2の電極25a、25bは、整合回路部21に接続されて整合回路部21の出力端として機能し、直流電圧に重畳されて伝送されるプラズマ引込用の電圧を静電チャック10に供給可能とする。但し、外部導体管18に繋がる第2の電極25bは接地されている。第3及び第4の電極25c、25dは、商用電源53に接続されており、ヒータ11に商用周波数の電力を供給可能とする。なお、商用電源53との間には、高周波電力の回り込みを防止するためのLPF等からなるフィルタ回路が設けられていてもよい。
図3(b)は、接触器23の内部に配置されて給電棒19と電極25とを繋ぐ配線30の一例を示す図である。図3(b)に示す接触器23には、配線30a〜30dが3次元回路として内蔵されている。配線30aは、内部導体棒16に接触するべく露設された引出端子31a−1と、第1の電極25aに接触するべく露設された31a−2に接続されている。配線30bは、外部導体管18に接触するべく露設された引出端子31b−1と、第2の電極25bに接触するべく露設された引出端子31b−2に接続されている。配線30cは、内部導体棒17aに接触するべく露設された引出端子31c−1と、第3の電極25cに接触するべく露設された引出端子31c−2に接続されている。配線30dは、内部導体棒17bに接触するべく露設された引出端子31d−1と、第4の電極25dに接触するべく露設された引出端子31d−2に接続されている。
図1に示すサセプタ8上のウェハWの載置面と対向する真空容器2の天井部には、多数のガス吐出孔を備えたシャワーヘッド5が設けられている。シャワーヘッド5の周縁はボルト等により固定され、環状に形成された絶縁部材6でカバーされている。絶縁部材6は、例えば表面にアルミナ(Al)系セラミックスといった高い耐食性を有する絶縁被膜処理が施された石英などから構成される。
図4は、真空容器2の上部の構成の一例を詳細に示す図である。シャワーヘッド5の上方には、例えば2枚の拡散板7a、7bが配置されており、その上部に繋がれたガス管26a、26bからプラズマ生成用ガスや原料ガス等が供給される。ガス管26a、26bを含めたガス管26は、図1に示すように、バルブ27やMFC(マスフローコントローラ)28等を経由してガス供給源29に接続されており、例えば、SiH、Oといった原料ガスや、Arガス等のプラズマ生成用ガスなどを、シャワーヘッド5から真空容器2内に供給可能とする。なお、ガス管26、バルブ27、MFC28及びガス供給源29は、真空容器2内に提供するガスの種類に合わせて適宜複数設けられるが、説明を簡単にするため、図1ではそれぞれ1つずつ示している。また、拡散板7a、7bの枚数や構成は、ガス供給源29から供給されるガスの種類等に応じて適宜変更可能である。
また、拡散板7bの上面中央部には、給電棒32がネジ止め等により結合されて固定されており、第2の高周波電源51にて生成された高周波電力をシャワーヘッド5に供給することで、真空容器2内に原料ガス等のプラズマを生成するための上部電極として機能させる。
真空容器2の上方には、シールドボックス33を介してインピーダンス整合器34が載置されている。インピーダンス整合器34は、第2の高周波電源51側の出力インピーダンスと、上部電極であるシャワーヘッド5側への入力インピーダンスとをマッチングさせるためのものであり、給電棒32を嵌め込んで固定するためのソケット40を備えている。
図5は、ソケット40と給電棒32との嵌込部分を詳細に示す図である。ソケット40は、円筒形状に成形された金属体40aの中心部に、給電棒32を嵌め込んで保持するための嵌込孔41を備えている。嵌込孔41の内壁には、例えばポリテトラフルオロエチレン[テフロン(登録商標)]等のフッ素樹脂といった、絶縁物からなる被膜層42が設けられている。即ち、給電棒32とソケット40との間は、電気的に絶縁されており、誘導結合により、交流成分の電力のみを給電棒32側に伝達するべく構成されている。また、ソケット40は、インピーダンスのリアクトル成分を補償するため、また、直流成分を絶縁するための容量C1を介して接地され、嵌込孔41に嵌め込まれた給電棒32は、容量C2を介して接地される。
以下に、この発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置1の動作を説明する。
このプラズマ処理装置1によりウェハWを処理するため、真空容器2の上方にシールドボックス33及びインピーダンス整合器34を載置する。この際、拡散板7bに繋がる給電棒32は、インピーダンス整合器34の出力部分に設けられたソケット40の嵌込孔41に、被膜層42が介在した状態で嵌め込まれる。
また、真空容器2の側面外壁にマッチングボックス20をネジ止めにより固定する。マッチングボックス20は、図6に示すように、接触器差込部22の最奥部やフレームなどに設けられたネジ穴にてネジ止めすることにより、サセプタ8に繋がる給電棒19との間の空間的な余裕を持たせた状態で、真空容器2の側面外壁に固定される。この際、給電棒19は、給電棒引出部24から接触器差込部22に引き出されて位置決めされた状態で露設される。マッチングボックス20が真空容器2の側面外壁に固定された後、接触器23を接触器差込部22に差し込むことで、整合回路部21などからなる外部の回路と、給電棒19との電気的接触が確立される。
こうしてマッチングボックス20やインピーダンス整合器34の取付が完了すると、図示せぬロードロック室からウェハWを搬入してサセプタ8上に載置する。このとき、直流電源52にて生成された直流電圧を静電チャック10の導電性シート10aに印加することにより、ウェハWを吸着保持させる。続いてポンプ4を駆動し、真空容器2の内部を所定の真空度まで真空引きする。所定の真空度に達するとバルブ27を開き、ガス供給源29から供給される所定のガス、例えばArガスといったプラズマ生成用ガス等をMFC28により流量を制御しつつガス管26に導き、シャワーヘッド5により真空容器2内に供給して所定の圧力に維持する。
また、真空容器2内をヒータ11により加熱し、ガス供給源29から所定の原料ガス、例えばSiHガスやOガスといった処理ガスを投入する。ヒータ11は、例えばウェハWの温度が400℃〜600℃内で所定のプロセス温度となるように、真空容器2内を加熱する。
第1及び第2の高周波電源50、51を起動して高周波電力の供給を開始し、原料ガス等をプラズマ分解してウェハW上に積層膜を堆積させる。ここで、第1の高周波電源50は、ウェハWにイオンを吸引するために負のバイアス電圧を印加する。この第1の高周波電源50の周波数は、真空容器2内のプラズマイオンの振動周波数等に基づいて決定され、約10MHzを最高とし、好ましくは2MHz程度に設定する。第2の高周波電源51は、例えば27MHz〜100MHz内で所定の周波数、好ましくは60MHzの周波数を有する高周波電力を生成して出力する。
拡散板7bに繋がる給電棒32とソケット40は、それぞれに流れる交番電流によって形成される磁界の方向が一致するように配置されている。例えば、第2の高周波電源51から伝送された高周波電力によりソケット40内に交番電流が流れ、給電棒32の周方向に同心円状の磁界が形成されたとする。この場合、給電棒32に誘導起電力が生じ、上部電極であるシャワーヘッド5に高周波電力が伝送される。
即ち、インピーダンス整合器34の出力部分は、図7に示すトランスT1と等価な電気的特性を示し、第2の高周波電源51から供給された高周波電力を、給電棒32を通じて上部電極であるシャワーヘッド5に伝送することができる。ここでは、ソケット40がトランスT1の一次巻線に相当し、給電棒32がトランスT1の二次巻線に相当する。また、図7に示すプラズマ負荷60は、給電棒32及びシャワーヘッド5のインピーダンスや、真空容器2内の処理空間に発生したプラズマのインピーダンス等を含んでいる。
このように、ソケット40と給電棒32との間は、被膜層42によって絶縁されていることから、そもそも接触抵抗を考慮する必要がなく、電気的に安定した特性で第2の高周波電源51からの高周波電力を伝送することができる。
例えば、原料ガスとしてSiHガスとOガスが供給された場合、真空容器2内の処理空間では、これらのガスがイオン化して、ウェハW上にSiO膜が堆積する。積層膜の堆積が終了すると、放電電力の供給、原料ガスの導入、真空容器2内の加熱をそれぞれ停止し、真空容器2内を充分にパージして冷却した後、ウェハWを取り出す。
以上説明したように、この発明によれば、真空容器2の側面外壁にマッチングボックス20を取り付ける際に、給電棒19との間に余裕を持たせた状態で固定して位置決めした後、接触器差込部22に接触器23を差し込むことで外部の回路との電気的接触が確立される。これにより、マッチングボックス20を取り付ける際に給電棒19との結合部分にかかる圧迫を軽減することができ、給電棒19や接触器23の破壊を防止して、外部の回路を物理的に安定して取り付けることができる。
また、この発明によれば、インピーダンス整合器34の出力部分に設けられたソケット40において、絶縁物からなる被膜層42が介在した状態で、嵌込孔41に給電棒32が嵌め込まれる。これにより、給電棒32の嵌込部分での接触抵抗を考慮する必要がなく、一方、高周波電力は誘導結合により上部電極側に伝達されるので、インピーダンス整合器34等の回路を電気的に安定して取り付けることができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態では、上部電極に繋がる給電棒32を嵌め込むソケット40に被膜層42を設けるものとして説明したが、これに限定されるものではない。即ち、下部電極であるサセプタ8に繋がる給電棒19において、ソケット40と同様に構成されたソケットを用いて複数の金属体を結合するようにしてもよい。この場合、直流電源52が出力する直流電圧については、給電棒19との電気的接触により伝送するものとし、ソケットには第1の高周波電源50にて生成された高周波電力等を供給するようにすればよい。
また、接触器23の構成は、下部電極であるサセプタ8等に電力を供給する電源の種類などに応じて任意に変更可能であり、給電棒19と外部の回路との適切な電気的接触を確立するための引出端子、電極が配置され、配線が施されたものを用いることができる。
プラズマ処理装置1の構成も任意に変更可能であり、例えば、真空容器2の周囲に所定の磁場を発生させるためのコイルや永久磁石などを有し、電子サイクロトロン共鳴等を利用してウェハWを処理するものであってもよい。
また、この発明は、プラズマCVD処理を行うプラズマ処理装置に限定されるものではなく、シャワーヘッドやサセプタに高周波電力を供給し、半導体ウェハやLCD基板、太陽電池基板のような被処理体をプラズマ処理する装置であれば、エッチング装置、アッシング装置等にも適用することができる。
この発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置の構成の一例を示す図である。 真空容器の下部に設けられたサセプタ等の構成の一例を示す図である。 (a)はマッチングボックスの構成の一例を示す正面図であり、(b)は接触器の内部配線の一例を示す図である。 真空容器の上部の構成の一例を示す図である。 ソケットと給電棒との嵌込部分を詳細に示す図である。 マッチングボックスを取り付ける動作を説明するための図である。 第2の高周波電源からシャワーヘッドに高周波電力を伝送する経路の等価回路を示す図である。 従来のマッチングボックスについて説明するための図である。
符号の説明
1 プラズマ処理装置
2 真空容器
3 排気管
4 ポンプ
5 シャワーヘッド
8 サセプタ
10 静電チャック
11 ヒータ
19、32、71 給電棒
20、70 マッチングボックス
21 整合回路部
22 接触器差込部
23 接触器
34 インピーダンス整合器
40 ソケット
41 嵌込孔
42 被膜層
50、51 高周波電源
52 直流電源
53 商用電源
C1、C2 容量

Claims (4)

  1. プラズマ化したガスを用いて基板を処理するための真空容器と、
    前記真空容器内に配置されるプラズマ生成用電極と、
    前記プラズマ生成用電極に供給される高周波電力を生成する高周波電源と、
    前記高周波電源にて生成された高周波電力を前記プラズマ生成用電極に伝送する給電棒と、
    前記プラズマ生成用電極側への入力インピーダンスと前記高周波電源の出力インピーダンスとを整合させるための整合回路を有するマッチングボックスと、
    前記整合回路における高周波電力の出力端と、前記給電棒における高周波電力の入力端との電気的接触を確立する接触器とを備えるプラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法であって、
    前記整合回路と前記給電棒との電気的接触が確立しない状態で、前記給電棒と前記マッチングボックスとの位置決めを行う位置決め工程と、
    前記位置決め工程にて前記給電棒と前記マッチングボックスとの位置決めが完了した後に、前記接触器により前記整合回路と前記給電棒との電気的接触を確立する接触確立工程とを備える、
    ことを特徴とするプラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法。
  2. 前記位置決め工程は、前記マッチングボックスを前記真空容器の外壁に取り付けることにより、前記給電棒と前記マッチングボックスの位置決めを完了する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法。
  3. 前記マッチングボックスは、前記接触器を差し込み可能な差込口を備え、
    前記接触確立工程は、前記位置決め工程にて前記マッチングボックスが前記真空容器の外壁に取り付けられた後に、前記差込口に前記接触器を差し込むことにより、前記整合回路と前記給電棒との電気的接触を確立する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法。
  4. 前記プラズマ処理装置は、前記真空容器内で処理される基板を加熱するヒータを備え、
    前記接触確立工程は、前記接触器により、商用電源から供給される電力を前記ヒータに提供するための電気的接触を確立する、
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のプラズマ処理装置におけるマッチングボックスの取り付け方法。
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