JP2008123478A - 仕入業務支援方法及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 小売業者や卸売業者などの販売業者の資金繰りを楽にすること。
【解決手段】 第1カード仕入情報登録手段41と、優先支払額算出振込指示手段42と、第1カード仕入総額算出手段43と、第2カード売上情報登録手段44と、第2カード売上総額算出手段46と、ネッティング手段48と、第1カード利用限度額情報記憶部51と、第2カード売上第2総額算出手段52と、第2カード平均売上額算出手段53と、掛け目係数設定手段54と、第1カード利用限度額算出手段56と、第1カード利用限度額更新手段58とを備えた仕入業務支援装置40aを用い、可視化できた情報を元に設定された利用限度額の範囲内で販売業者8a,…に対して第1クレジットカードの利用を許容する。これにより、特定販売業者8aの第1カード仕入額を、後に訪れる第2カード売上額で確実に相殺する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、小売業者などの販売業者が卸売業者や製造業者などの納入業者からカード決済によって商品を仕入れる業務を支援する方法及び装置に関する。
クレジット会社の会員ユーザーがクレジットカードを使用し、加盟店でクレジットカード決済をすると、このクレジットカードによる取引情報がクレジット会社へと送られ、クレジット会社は、一定の締め切り日毎に、会員ユーザーに対して請求書を送付し、所定日に会員ユーザーの銀行口座から請求金額を引き落とすとともに、所定の締め切り日(例えば毎月15日)毎に会員ユーザーによるクレジットカードの取引情報を各加盟店毎に集計し、手数料を差し引いて所定の振込日(例えば翌月15日)に各加盟店の銀行口座に入金する。これが従来から行われているクレジットカードによる決済システムである。
しかしながら、従来のシステムによる場合、小売業者である加盟店は、会員ユーザーのクレジットカードによる売上が発生した時点から、クレジット会社から入金があるまでのタイムラグが長く(最長で1ヶ月)、卸売業者や製造業者などへの仕入代金の支払に充てるための資金繰りが大変であった。
そこで近年、このようなクレジットカードによる決済を、企業と個人の間のみならず、企業間でも行うことができるようにしたシステムが提案されている。企業間の取引をカード決済可能にしたものとしては、例えば日立カードサービス株式会社が発行するパーチェスカードが知られている。小売業者は、このような企業間取引向けクレジットカードを用いて卸売業者などから商品を仕入れることにより、小売業者は、卸売業者などへの仕入代金の支払業務の手間や時間やコストを削減できるとともに、手形を用いた決済と比較しても管理コストを低減することも可能である。
しかしながら小売業者が、企業間取引向けクレジットカードを発行するクレジット会社の会員ユーザーであっても、個人向けクレジットカードを発行するクレジット会社の加盟店でもある場合、販売代金の回収(入金)と仕入代金の支払(出金)は必ずしも連動しているものではなかったため、出金日が入金日よりも先に到来する場合、数日後に確実に入金があり、それを仕入代金の支払に充てることができるにも関わらず、小売業者自身の引落銀行口座が残高不足となって買掛債務を弁済できない(資金繰りが間に合わない)ことがあった。
小売業者の資金繰りに関するビジネスモデル技術として、例えば特許文献1などが提案されてはいるが、未だ充分なものではなく、その改善が望まれる。
また、特許文献2では店舗間において買掛債務と売掛債務を相殺して銀行決済することが記載されており、特許文献3ではクレジットの売上高情報に応じて加盟店に短期融資を実行させる(すなわち「金銭を貸し付ける」)与信情報を形成することが記載されており、特許文献4では与信枠を売上高に対する割合で設定することが記載されており、特許文献5では売り手企業と買い手企業の間でクレジットカードにより決済を行うこと、売掛金回収代行を行うことが記載されているが、いずれも上述した問題を解決するには至っていない。
特開2006−11502号公報 特開2002−41897号公報 特開2004−102476号公報 特開2002−140505号公報 特開2002−74224号公報
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、個人向けクレジットカードを発行するクレジット会社の加盟店であり、しかも企業間取引向けクレジットカードを発行するクレジット会社の会員ユーザーでもある、小売業者などの販売業者に対して資金繰りを楽にすることができる仕入業務支援方法及び装置、クレジットカードの利用限度額算出方法及び装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成されている。
本発明において「第1期間」とは、第1クレジットカードの所定額の利用限度額が有効な期間を意味する。本発明では、この第1期間を基準とし、この第1期間が終了した直後に訪れる当該第1期間と同一日数の期間を「第2期間」とし、またこの第1期間の開始前に終了する期間を「第3期間」と定義する。時系列で並べると、第3期間→第1期間→第2期間となり、これらの各期間は互いに重なり合うことはない。
仕入業務支援方法及び装置
本発明に係る仕入業務支援方法は、
第1クレジット会社とは別の第2クレジット会社の加盟店であり、かつ第1クレジット会社の会員ユーザーであって第1期間で有効な利用限度額の範囲内で前記第1クレジット会社が発行する第1クレジットカードの使用が許可された販売業者が、前記第1クレジットカードを用いた決済によって、前記第1クレジット会社の加盟店であるいずれかの納入業者から商品を仕入れる業務を支援する仕入業務支援装置を利用する仕入業務支援方法であって、
前記第1クレジットカードを用いた決済による前記納入業者の第1クレジットカードによる売上額に関する電子データ(第1カード売上額データ)D1を受信する処理ステップと、
受信した前記第1カード売上額データD1から第1クレジットカードによる第1カード売上額を各納入業者毎に抽出して集計し、この集計した第1カード売上額うち前記第1期間分の第1カード売上額を合算して第1カード売上総額を各納入業者毎に算出する処理ステップと、
算出した各納入業者毎の第1カード売上総額を各納入業者名義の払込口座に入金するよう前記各納入業者毎の第1クレジットカードによる売上総額に関する電子データ(第1カード売上総額データ)D2を金融機関に送信する処理ステップと、
受信した前記第1カード売上額データD1から第1クレジットカードによる第1カード仕入額を各販売業者毎に抽出して集計し、この集計した各販売業者毎の第1クレジットカードによる仕入額に関する電子データ(第1カード仕入額データ)D3を登録する処理ステップと、
登録した前記第1カード仕入額データD3のリストの中から、特定販売業者の第1クレジットカードによる仕入額に関する電子データ(特定第1カード仕入額データ)D4を読み出し、この読み出した特定第1カード仕入額データD4のうち前記第1期間分を合算し、第1クレジットカードによる第1期間分の仕入総額に関する電子データ(第1カード仕入総額データ)D5を算出する処理ステップと、
前記第2クレジット会社が発行した第2クレジットカードを用いた決済による前記販売業者の第2クレジットカードによる売上額に関する電子データ(第2カード売上額データ)D6を毎日受信し、半月単位で登録する処理ステップと、
登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の第2クレジットカードによる売上額に関する電子データ(特定第2カード売上額データ)D7を読み出す処理ステップと、
読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間が終了した直後に訪れる当該第1期間と同一日数の期間である第2期間分の各第2クレジットカードによる売上額を合算して第2クレジットカードによる第2期間分の売上総額に関する電子データ(第2カード売上総額データ)D9を算出する処理ステップと、
算出した前記第1カード仕入総額データD5と、算出した前記第2カード売上総額データD9の差額を算出し、前記特定販売業者への振込残金額または請求金額を確定させ、この確定した振込残金額を特定販売業者名義の払込口座に入金するか、あるいは算出した請求金額を特定販売業者へ請求するよう前記振込残金額に関する電子データ(振込残金額データ)D10または請求金額に関する電子データ(請求金額データ)D11を金融機関に送信する処理ステップとを、備える。この発明は、後述の第1実施形態で具体化される。
本発明に係る仕入業務支援方法では、
販売業者に対して使用が許可される前記第1クレジットカードの利用限度額を、
読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間の開始前に終了する第3期間内における各単位月毎の各第2クレジットカードによる売上額(特定第2カード単位売上額)D8nを合算して特定販売業者の第2クレジットカードによる第3期間分の売上総額に関する電子データ(第2カード売上第2総額データ)D12を算出する処理ステップと、
算出した前記第2カード売上第2総額データD12に基づいて前記特定販売業者の所定月あたりの第2クレジットカードによる売上平均額に関する電子データ(第2カード売上平均額データ)D13を算出する処理ステップと、
前記特定販売業者の第1クレジットカードによる利用限度額の決定に必要な掛け目係数D14を設定する処理ステップと、
算出した前記第2カード売上平均額データD13に、設定した前記掛け目係数D14を乗じることによって前記第1期間で有効な前記特定販売業者の第1クレジットカードによる利用限度額に関する電子データ(利用限度額データ)D15を算出する処理ステップとを経て設定することが好ましい。この発明は、後述の第3実施形態で具体化される。
本発明に係る仕入業務支援方法において、好ましくは、読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間分を合算して第2カード売上第3総額データD12’を算出する処理ステップをさらに備え、算出した第2カード売上第3総額データD12’と、前記第1カード仕入総額データD5とを対比し、D12’<D5の場合には前記掛け目係数D14を減少させ、D12’>D5の場合には前記掛け目係数D14を少なくとも現状維持させる。この発明も第3実施形態で具体化される。
本発明に係る仕入業務支援装置は、
第1クレジット会社とは別の第2クレジット会社の加盟店であり、かつ第1クレジット会社の会員ユーザーであって第1期間で有効な利用限度額の範囲内で前記第1クレジット会社が発行する第1クレジットカードの使用が許可された販売業者が、前記第1クレジットカードを用いた決済によって、前記第1クレジット会社の加盟店であるいずれかの納入業者から商品を仕入れる業務を支援する仕入業務支援装置であって、
前記第1クレジットカードを用いた決済による前記納入業者の第1クレジットカードによる売上額に関する電子データ(第1カード売上額データ)D1を受信し、この受信した第1カード売上データD1から第1クレジットカードによる第1カード仕入額を各販売業者毎に抽出して集計し、この集計した各販売業者毎の第1クレジットカードによる仕入額に関する電子データ(第1カード仕入額データ)D3を登録する第1カード仕入情報登録手段と、
受信した前記第1カード売上額データD1から第1クレジットカードによる第1カード売上額を各納入業者毎に抽出して集計し、この集計した第1カード売上額うち前記第1期間分の第1カード売上額を合算して第1カード売上総額を各納入業者毎に算出し、この算出した各納入業者毎の第1カード売上総額を各納入業者名義の払込口座に入金するよう前記各納入業者毎の第1クレジットカードによる売上総額に関する電子データ(第1カード売上総額データ)D2を金融機関に送信する優先支払額算出振込指示手段と、
登録した前記第1カード仕入額データD3のリストの中から、特定販売業者の第1クレジットカードによる仕入額に関する電子データ(特定第1カード仕入額データ)D4を読み出し、この読み出した特定第1カード仕入額データD4のうち前記第1期間分を合算し、第1クレジットカードによる第1期間分の仕入総額に関する電子データ(第1カード仕入総額データ)D5を算出する第1カード仕入総額算出手段と、
前記第2クレジット会社が発行した第2クレジットカードを用いた決済による前記販売業者の第2クレジットカードによる売上額に関する電子データ(第2カード売上額データ)D6を毎日受信し、半月単位で登録する第2カード売上情報登録手段と、
登録した前記第2カード売上額データD6のリストの中から、特定販売業者の第2クレジットカードによる売上額に関する電子データ(特定第2カード売上額データ)D7を読み出し、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間が終了した直後に訪れる当該第1期間と同一日数の期間である第2期間分の各第2クレジットカードによる売上額を合算して第2クレジットカードによる第2期間分の売上総額に関する電子データ(第2カード売上総額データ)D9を算出する第2カード売上総額算出手段と、
算出した前記第1カード仕入総額データD5と、算出した前記第2カード売上総額データD9の差額を算出し、前記特定販売業者への振込残金額または請求金額を確定させ、この確定した振込残金額を特定販売業者名義の払込口座に入金するか、あるいは算出した請求金額を特定販売業者へ請求するよう前記振込残金額に関する電子データ(振込残金額データ)D10または請求金額に関する電子データ(請求金額データ)D11を金融機関に送信するネッティング手段とを、備える。この発明は第1実施形態で具体化される。
本発明に係る仕入業務支援装置では、
販売業者に対して使用が許可される前記第1クレジットカードの利用限度額を設定するために、
複数の前記販売業者の前記第1クレジットカードによる現在の利用限度額に関する電子データ(現在の利用限度額データ)D0を記憶する第1カード利用限度額情報記憶部と、
登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の第2クレジットカードによる売上額に関する電子データ(特定第2カード売上額データ)D7を読み出し、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち第1期間の開始前に終了する第3期間内における各単位月毎の各第2クレジットカードによる売上額(特定第2カード単位売上額)D8nを合算して第2クレジットカードによる第3期間分の売上総額に関する電子データ(第2カード売上第2総額データ)D12を算出する第2カード売上第2総額算出手段と、
算出した前記第2カード売上第2総額データD12に基づいて前記特定販売業者の所定月あたりの第2クレジットカードによる売上平均額に関する電子データ(第2カード売上平均額データ)D13を算出する第2カード平均売上額算出手段と、
前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を変動させる掛け目係数D14を設定する掛け目係数設定手段と、
算出した前記第2カード売上平均額データD13に、設定した前記掛け目係数D14を乗じることによって前記第1期間で有効な前記特定販売業者の第1クレジットカードによる新たな利用限度額に関する電子データ(新たな利用限度額データ)D15を算出する第1カード利用限度額算出手段と、
算出した前記新たな利用限度額データD15に基づいて前記第1カード利用限度額情報記憶部に記憶されている前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を書き換える第1カード利用限度額更新手段とを、備えることが好ましい。この発明は第3実施形態で具体化される。
本発明に係る仕入業務支援装置において、好ましくは、登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の特定第2カード売上額データD7を読み出し、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間分の第2カード売上第3総額データD12’を算出する第2カード売上第3総額算出手段をさらに備え、前記掛け目係数設定手段は、前記第2カード売上第3総額算出手段で算出した第2カード売上第3総額データD12’と、前記第1カード仕入総額算出手段で算出した第1カード仕入総額データD5とを対比し、D12’<D5の場合には前記掛け目係数D14を減少させ、D12’>D5の場合には前記掛け目係数D14を少なくとも現状維持させる。この発明も第3実施形態で具体化される。
利用限度額算出方法及び装置
本発明に係る利用限度額算出方法は、
第1クレジット会社とは別の第2クレジット会社の加盟店であり、かつ第1クレジット会社の会員ユーザーでもある販売業者が、前記第1クレジット会社の加盟店であるいずれかの納入業者から商品を仕入れる場合のカード決済に用いる前記第1クレジット会社が発行する第1クレジットカードの第1期間で有効な利用限度額を算出する利用限度額算出装置を利用する利用限度額算出方法であって、
前記第2クレジット会社が発行した第2クレジットカードを用いた決済による前記販売業者の第2クレジットカードによる売上額に関する電子データ(第2カード売上額データ)D6を毎日受信し、半月単位で登録する処理ステップと、
登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の第2クレジットカードによる売上額に関する電子データ(特定第2カード売上額データ)D7を読み出す処理ステップと、
読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間の開始前に終了する第3期間内における各単位月毎の各第2クレジットカードによる売上額(特定第2カード単位売上額)D8nを合算して特定販売業者の第2クレジットカードによる第3期間分の売上総額に関する電子データ(第2カード売上第2総額データ)D12を算出する処理ステップと、
算出した前記第2カード売上第2総額データD12に基づいて前記特定販売業者の所定月あたりの第2クレジットカードによる売上平均額に関する電子データ(第2カード売上平均額データ)D13を算出する処理ステップと、
前記特定販売業者の第1クレジットカードによる利用限度額の決定に必要な掛け目係数D14を設定する処理ステップと、
算出した前記第2カード売上平均額データD13に、設定した前記掛け目係数D14を乗じることによって前記第1期間で有効な前記特定販売業者の第1クレジットカードによる利用限度額に関する電子データ(利用限度額データ)D15を算出する処理ステップと、
算出した前記利用限度額データD15を前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額D0として記憶保存する処理ステップとを備える。この発明は、後述の第2実施形態で具体化される。
本発明に係る利用限度額算出方法において、好ましくは、読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間分を合算して第2カード売上第3総額データD12’を算出する処理ステップをさらに備え、算出した第2カード売上第3総額データD12’と、前記第1カード仕入総額データD5とを対比し、D12’<D5の場合には前記掛け目係数D14を減少させ、D12’>D5の場合には前記掛け目係数D14を少なくとも現状維持させる。この発明も第2実施形態で具体化される。
本発明に係る利用限度額算出装置は、
第1クレジット会社とは別の第2クレジット会社の加盟店であり、かつ第1クレジット会社の会員ユーザーでもある販売業者が、前記第1クレジット会社の加盟店であるいずれかの納入業者から商品を仕入れる場合のカード決済に用いる前記第1クレジット会社が発行する第1クレジットカードの第1期間で有効な利用限度額を算出する利用限度額算出装置であって、
複数の前記販売業者の前記第1クレジットカードによる現在の利用限度額に関する電子データ(現在の利用限度額データ)D0を記憶する第1カード利用限度額情報記憶部と、
前記第2クレジット会社が発行した第2クレジットカードを用いた決済による前記販売業者の第2クレジットカードによる売上額に関する電子データ(第2カード売上額データ)D6を毎日受信し、半月単位で登録する第2カード売上第2情報登録手段と、
登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の第2クレジットカードによる売上額に関する電子データ(特定第2カード売上額データ)D7を読み出し、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち第1期間の開始前に終了する第3期間内における各単位月毎の各第2クレジットカードによる売上額(特定第2カード単位売上額)D8nを合算して第2クレジットカードによる第3期間分の売上総額に関する電子データ(第2カード売上第2総額データ)D12を算出する第2カード売上第2総額算出手段と、
算出した前記第2カード売上第2総額データD12に基づいて前記特定販売業者の所定月あたりの第2クレジットカードによる売上平均額に関する電子データ(第2カード売上平均額データ)D13を算出する第2カード平均売上額算出手段と、
前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を変動させる掛け目係数D14を設定する掛け目係数設定手段と、
算出した前記第2カード売上平均額データD13に、設定した前記掛け目係数D14を乗じることによって前記第1期間で有効な前記特定販売業者の第1クレジットカードによる新たな利用限度額に関する電子データ(新たな利用限度額データ)D15を算出する第1カード利用限度額算出手段と、
算出した前記新たな利用限度額データD15に基づいて前記第1カード利用限度額情報記憶部に記憶されている前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を書き換える第1カード利用限度額更新手段とを、備える。この発明も第2実施形態で具体化される。
本発明に係る利用限度額算出装置において、好ましくは、登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の特定第2カード売上額データD7を読み出し、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間分の第2カード売上第3総額データD12’を算出する第2カード売上第3総額算出手段をさらに備え、前記掛け目係数設定手段は、前記第2カード売上第3総額算出手段で算出した第2カード売上第3総額データD12’と、前記第1カード仕入総額算出手段で算出した第1カード仕入総額データD5とを対比し、D12’<D5の場合には前記掛け目係数D14を減少させ、D12’>D5の場合には前記掛け目係数D14を少なくとも現状維持させる。この発明も第2実施形態で具体化される。
第1カード売上の受信
本発明では、第1クレジット会社の加盟店である納入業者の、第1クレジットカードを用いた決済によるカード売上は、イ)第1クレジット会社の会員ユーザーでもある販売業者が、納入業者の実際の店舗に赴いてその場で取引(商品の仕入れ)した場合のものでもよい(第1実施形態参照)。この場合の、前記第1カード売上額データD1の受信は、前記納入業者に設置された第1クレジット決済端末からネットワークを介して行われる。あるいは、ロ)第1クレジット会社の会員ユーザーでもある販売業者が、インターネットヘ接続して任意のウエブサイトの提供する情報を閲覧しかつウエブサイトと情報伝送する機能を具備する端末装置を用い、納入業者がインターネット上に開設する販売サイトにアクセスすることによって取引した場合のものでもよい(第5実施形態参照)。この場合の前記第1カード売上額データD1の受信は、前記納入業者がインターネット上に開設する商品仕入サイトからネットワークを介して行われる。納入業者がインターネット上に開設する販売サイトは、例えば、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置によって構成され、WWWサーバ(World Wide Web server)としての機能を有する販売装置によって実現することができる。
なお、納入業者がインターネット上に開設する販売サイトは、当該納入業者及び前記販売業者を含む複数の企業が取引を行うために参加するインターネットによってリンクされたマーケットプレイス(電子市場)を介したものも含む(第5実施形態参照)。ここでのマーケットプレイスは、一般に、仕入れや販売において互いに取引の頻度の高い同業者又は関連業者のグループにより構成されることが多く、ここでのマーケットプレイスとしては、例えば株式会社ラクーンが運営管理する「オンライン激安問屋」や「スーパーデリバリー」などが挙げられ、その実体は、そのマーケットプレイス独自の企業間取引システムの運営に関する処理機能を具備する運営サーバである。運営サーバは、インターネットサーバとしての機能も具備し、そのマーケットプレイスのウェブサイトを構築する。本発明の納入業者及び販売業者がともにそのマーケットプレイス会員である場合に、販売業者がそのウェブサイトへアクセスすることによって納入業者との取引(商品の仕入れ)及び第1クレジットカードを用いた決済を実行することができる。
第2カード売上の受信
本発明では、第2クレジット会社の加盟店でもある販売業者の、第2クレジットカードを用いた決済によるカード売上は、イ)第2クレジット会社の会員ユーザーが、販売業者の実際の店舗に赴いてその場で取引(商品の購入)した場合のものでもよい(第1実施形態参照)。この場合の前記第2カード売上額データD6の受信は、前記販売業者に設置された第2クレジット決済端末からネットワークを介して行われる。あるいは、ロ)第2クレジット会社の会員ユーザーが、インターネットヘ接続して任意のウエブサイトの提供する情報を閲覧しかつウエブサイトと情報伝送する機能を具備する端末装置を用い、販売業者がインターネット上に開設する販売サイトにアクセスすることによって取引した場合のものでもよい(第4実施形態参照)。この場合の前記第2カード売上額データD6の受信は、前記販売業者がインターネット上に開設する販売サイトからネットワークを介して行われる。販売業者がインターネット上に開設する販売サイトは、例えば、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置によって構成され、WWWサーバとしての機能を有する販売装置によって実現することができる。
なお、販売業者がインターネット上に開設する販売サイトは、当該販売サイトを含むオンラインショップのサイトが集合して構成されるオンラインショッピングモールを介したものも含む。ここでのオンラインショッピングモールとしては、例えば楽天株式会社が運営管理する「楽天市場」などが挙げられ、その実体は、そのオンラインショッピングモール独自の取引システムの運営に関する処理機能を具備する運営サーバである。運営サーバは、インターネットサーバとしての機能も具備し、そのオンラインショッピングモールのウェブサイトを構築する。本発明の販売業者がそのオンラインショッピングモールに登録している場合に、第2クレジット会社の会員ユーザーは前記端末装置を用いてインターネットへ接続することによりそのオンラインショッピングモールのウェブサイトを介して販売業者の販売サイトにアクセスすることができ、販売業者と取引(商品の購入)することができる。
仕入業務支援プログラム及び記憶媒体
また本発明によれば、上述の仕入業務支援方法を構成する各処理ステップをコンピュータの中央処理装置に順次実行させるプログラムと、このプログラムを格納した記憶媒体も提供される。ここでの「記憶媒体」は、上述した各処理を実行するプログラムをコンピュータ(仕入業務支援装置)にインストールし、そのコンピュータで実行可能な状態にするために用いられるものである。こうした記憶媒体(または記録媒体)としては、例えばフロッピィディスク、CD−ROM、DVDなどのパッケージメデアの他に、プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスクなどで実現してもよい。プログラムを記憶媒体に格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネットなどの有線通信媒体、あるいはデジタル衛星放送などの無線通信媒体を利用してもよく、ルーターやモデムなどの各種通信インターフェースを介して格納するようにしてもよい。
本発明において「第1クレジット会社」と「第2クレジット会社」は、異なる信販会社とする。
本発明において「納入業者」は、少なくとも、第1クレジット会社の加盟店であればよい。さらに第1クレジット会社の会員ユーザー及び/または第2クレジット会社の加盟店であることを妨げない。「納入業者」には、小売業者より上流側の、例えば素材・原材料業者、製造加工業者、卸売業者が含まれる。
本発明において「販売業者」は、少なくとも、第1クレジット会社の会員ユーザーであり、かつ第2クレジット会社の加盟店であればよい。さらに第1クレジット会社の加盟店であることを妨げない。「販売業者」には、一般的な物の流れ(例えば、素材・原材料メーカ→加工メーカ・工場→卸売業者→小売業者→最終消費者)において、前記納入業者より下流側の業者すべてが含まれる。すなわち、販売業者が小売業者の場合、上記納入業者は卸売業者であり、販売業者が卸売業者の場合、納入業者は製造加工業者となる。
本発明における「商品」には、完成品や半製品の他、その素材や原材料も含まれる。
本発明の仕入業務支援装置を用いた方法によると、第1クレジット会社の加盟店である各納入業者が、第1クレジット会社の会員でもある特定販売業者との間で行った第1クレジットカード決済による売上額(第1カード売上額データD1)を取り込み、これを所定期間分合算して得られる第1カード売上総額に関し、通常のカード決済よりも早期に、優先的な支払いが受けられる。その結果、納入業者は販売業者に対して第1クレジットカードを使用して決済して貰うように努力し、この努力が直接、納入業者の資金繰りに望ましい結果を招く。その一方で、第1クレジット会社は、納入業者による第1クレジットカードでの売上が増大することに伴い、カード手数料による大幅な収入増が見込める。
また本発明では、特定販売業者の買掛債務を、これより後に訪れる特定販売業者の売掛債権と相殺する。具体的には、特定販売業者の、第1期間での第1クレジットカードによる仕入総額(D5)と、第2期間(=第1期間が終了した直後に訪れる当該第1期間と同一日数の期間)での第2クレジットカードによる売上総額(D9)とを相殺する。このため、特定販売業者は、仕入資金の前取り確保と後払いを同時実現することができる。
さらに本発明では、第2クレジット会社の加盟店である各販売業者が、第2クレジット会社の会員ユーザとの間で行った第2クレジットカード決済による売上額(第2カード売上額データD6)を毎日取り込み、逐次これをデータベース化する(デイリーモニタリング)。このため、各販売業者毎の近い将来に必ずや入金されるであろう可処分所得(D6及びD7)を把握することが可能であることから、相殺決済日の前には決済の過不足を円単位まで正確に予測することが可能である。このため、万が一に不足分(D11)が生じる場合であっても十分な回収準備を行うことができる。
本発明の利用限度額算出装置を用いた方法によると、上述のデイリーモニタリングにより、各販売業者毎の近い将来に必ずや入金されるであろう可処分所得を把握することが可能であり、しかもこの可視化できた情報(D6,D7など)を元に、特定販売業者が使用する第1クレジットカードの利用限度額(D15)を設定するため、過剰に利用限度額を設定しすぎることがなくなり、第1クレジット会社12aが不利益を被るおそれも少ない。すなわち逆ザヤ(第2クレジットカードの売上額が第1クレジットカードの利用限度額(=第1クレジットカードによる仕入額)を下回ること)を生じるおそれが少ない範囲で第1クレジットカードによる利用限度額を設定するのに役立つ。
また、販売業者の第2クレジットカードによる売上が上がれば、第1クレジットカードの利用限度額が増え、納入業者からの商品仕入にかかる経費に余裕が生まれる。その結果、販売業者は自店での第2クレジットカードによる売上を押し上げようと努力し、この努力が直接、仕入時の第1クレジットカードの利用限度額の押し上げへと還元され、販売業者の資金繰りに望ましい結果を招く。その一方で、第2クレジット会社は、販売業者による第2クレジットカードでの売上が増大することに伴い、カード手数料による大幅な収入増が見込める。
本発明の好ましい態様の仕入業務支援装置を用いた方法によると、上述した各発明が奏する作用効果に加えて、上述のデイリーモニタリングにより、各販売業者毎の近い将来に必ずや入金されるであろう可処分所得(D6及びD7)を把握することが可能である。クレジットカードによるカード売上(カード取扱額)は月毎に見ると極めて安定する傾向にあるとの知見が本発明者によって得られていることを勘案すると、この可視化できた情報(D6,D7,D8n,D12,D13)を元に設定された利用限度額の範囲内で、当該販売業者に対して第1クレジットカードの利用を許容することにより、ここでの仕入額を、後に訪れる第2カード売上額で確実に相殺することが可能となる。クレジットカードによるカード売上(カード取扱額)は月毎に見ると安定しているからである。すなわち、本発明の好ましい態様によると、可視化できた情報を元に販売業者が商品の仕入に使用する第1クレジットカードの利用限度額を設定し、しかもこの利用限度額の範囲内で商品を仕入れた販売業者の仕入代金の支払いを、当該仕入代金よりも当然に多くなることが予想される当該仕入後に訪れる第2カード売上額によって確実に相殺することができる。
以上より、本発明によれば、個人向けクレジットカードを発行するクレジット会社の加盟店であり、しかも企業間取引向けクレジットカードを発行するクレジット会社の会員ユーザーでもある、小売業者などの販売業者に対して資金繰りを楽にすることができる仕入業務支援方法及び装置、並びに利用限度額算出方法及び装置を提供することができる。
本発明に係る仕入業務支援装置が、複数の前記第2クレジット会社と包括で加盟契約を締結しており、複数の前記販売業者と個別に事業加盟契約を締結している仕入業務支援会社によって管理されている場合、複数の販売業者は、それぞれに、複数のクレジット会社と個別に加盟契約を結んだ場合と比較して、第2クレジット会社の会員ユーザーによる第2クレジットカードを用いた決済に対して複数の第2クレジット会社から個別に入金されることがなく、仕入業務支援会社にまとめて一括で入金されることとなるから、仕入と販売の決済状況(キャッシュフロー)を把握しやすくなる。
本発明によれば、長い業歴や大きな資本力などがなくても、第2クレジットカードでの販売実績という(もしかしたら現金以上に)、単純、透明、かつ確実なキャッシュフローの信頼性に基づき、フレキシブルに低金利で、販売業者の経営を支援することができ、今までITの光が届かず、将来性があっても古い融資基準で銀行などの金融機関から冷たく扱われていた零細企業にとって、少なからぬ福音となることが期待される。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態
図1に示すように、本実施形態では、消費者Aが業者Bから商品を購入するとともに、業者Bが業者Cから商品を仕入れる場合を例示し、消費者A−業者B間と、業者B−業者C間との取引(商品の販売・仕入れ)をそれぞれ異なるクレジットカードを使用したカード決済によって行う場合を想定している。
本実施形態では、第1クレジット会社が発行するクレジットカード(以下、単に「第1クレジットカード」または「カードD」とも言う)について見ると、業者Bが買手(カードD会員)であり、業者Cが売手(カードD加盟店)である。第1クレジット会社とは異なる第2クレジット会社が発行するクレジットカード(以下、単に「第2クレジットカード」または「カードE」とも言う)について見ると、消費者Aが買手(カードE会員)であり、業者Bが売手(カードE加盟店)である。すなわち、業者Bは、カードD会員であるとともにカードE加盟店である。業者CはカードD加盟店である。
本実施形態では、カードE加盟店である業者Bは、カードEを用いたカード決済によって、カードE会員である消費者Aに商品を販売するとともに、業者Bは、カードD会員でもあるので、カードDを用いたカード決済によってカードD加盟店である業者Cから、消費者Aへの販売用の商品を仕入れる場合を想定し、この場合の業者Bの商品仕入業務を支援しようとするものである。
なお、クレジットカードは、通常、それを発行するクレジット会社により設定された利用限度額の範囲内でカード決済を許容される。本実施形態では、業者Bが使用するカードDの利用限度額は、所定期間(以下、「第1期間」とする)に限って有効であるものとして説明する。
以下の例では、消費者Aを会員ユーザー11a、業者Bを販売業者8a、業者Cを納入業者6aとして説明する。
仕入業務支援システム2
図2に示すように、本実施形態に係る仕入業務支援システム2は、仕入業務支援装置4と、納入業者6aと、販売業者8aと、情報処理センタ17aと、第1クレジット会社12aと、第2クレジット会社10a,10b,10cと、金融機関14aとの間で構成されるシステムである。
納入業者6aは、販売業者8aに商品を卸す卸店であり、図1の業者Cに相当する。納入業者6aは、第1クレジット会社12aの加盟店であるので、第1クレジット決済端末6が設置されている。第1クレジット決済端末6は、販売業者8aが、第1クレジット会社12aが発行するカードDを用いてカード決済する際の処理に用いられる。第1クレジット決済端末6は、ネットワーク16を介して情報処理センタ17aのサーバ17にカードDによる売上情報を送信することが可能である。
販売業者8aは、納入業者6aから商品を仕入れて会員ユーザー11a(図1の消費者Aに相当)に販売する小売店であり、図1の業者Bに相当する。販売業者8aは、第2クレジット会社10a,10b,10cの加盟店でもあるので、第2クレジット決済端末8が設置されている。第2クレジット決済端末8は、会員ユーザー11aが、各第2クレジット会社10a,10b,10cが発行するカードEを用いてカード決済する際の処理に用いられる。第2クレジット決済端末8は、ネットワーク16を介して情報処理センタ17aのサーバ17にカードEによる売上情報を送信することが可能である。
なお、本実施形態では、販売業者及び納入業者として、それぞれ1つの販売業者8a及び納入業者6aのみを例示しているが、その数は任意である。
情報処理センタ17aは、クレジット会社の加盟店端末からクレジット会社のホスト装置へと送信されるクレジットカードによる売上情報の電子データを中継する機能を有するものである。本実施形態では、第1クレジット決済端末6及び第2クレジット決済端末8と仕入業務支援装置4との間の中継機能も有する。情報処理センタ17aには上記機能を備えたサーバ17が設置される。サーバ17は、ネットワーク16を介して仕入業務支援装置4及び後述の第1ホスト装置12にカードDによる売上情報を送信することが可能であるとともに、同じくネットワーク16を介して仕入業務支援装置4及び後述の第2ホスト装置10,…にカードEによる売上情報を送信することも可能である。
第1クレジット会社12aには、ワークステーション・サーバ等によって構成される第1ホスト装置12が設置されている。第1ホスト装置12は、第1クレジット会社12aから委託を受けた業者に設置されていてもよい。本実施形態では、第1クレジット会社として、1つの第1クレジット会社12aのみを例示しているが、その数は任意である。
第2クレジット会社10a,10b,10cには、ワークステーション・サーバ等によって構成される第2ホスト装置10,…がそれぞれ設置されている。第2ホスト装置10,…は、第2クレジット会社10a,10b,10cから委託を受けた業者に設置されていてもよい。本実施形態では、第2クレジット会社として、3つの第2クレジット会社10a,10b,10cのみを例示しているが、その数は任意である。第2クレジット会社としては、例えばJCB、三井住友VISA、アメックスなどが相当する。
銀行などの金融機関14aには、ワークステーション・サーバ等によって構成される金融情報処理装置14が設置されており、ネットワーク18を介して仕入業務支援装置4から受信する振込依頼に基づいて所定の優先振込処理を実行することが可能である。
ネットワーク16,18としては、電話回線やISDN回線を利用した専用のTCP/IPによる専用通信回線の他、インターネットなどの各種通信網が適用可能である。
仕入業務支援装置4
本実施形態の仕入業務支援装置4は、第2クレジット会社10a,10b,10cとの間で包括で加盟契約を締結し、かつ各販売業者8a,…と個別に事業加盟契約を締結している仕入業務支援会社4aに設置され運用される。その結果、各販売業者8a,…は各第2クレジット会社10a,10b,10c毎に個別に加盟店契約を締結しなくても、仕入業務支援会社4aと事業加盟契約を締結することで、各第2クレジット会社10a,10b,10cのすべての会員ユーザー11aが、仕入業務支援会社4aと個別に事業加盟契約を締結したすべての販売業者8a,…で第2クレジット会社10a,10b,10cが発行した何れかのカードEを用いたカード決済による取引を行うことができる。仕入業務支援会社4aとの間で包括加盟契約を締結する第2クレジット会社の数は任意であるが、その数が多ければ多いほど本発明は真価を発揮する。
図3に示すように、本実施形態に係る仕入業務支援装置4は、第1カード仕入情報登録手段41と、優先支払額算出振込指示手段42と、第1カード仕入総額算出手段43と、第2カード売上情報登録手段44と、第2カード売上総額算出手段46と、ネッティング手段48とを備える。
第1カード仕入情報登録手段41は、カードDを用いた決済によるすべての納入業者6a,…の第1カード売上額データD1を受信する。データD1の受信は、本実施形態では情報処理センタ17aのサーバ17からネットワーク16を介して行われる。そして、この受信した第1カード売上額データD1からカードDによる第1カード仕入額を各販売業者8a,…毎に抽出して集計する。そして、この集計した各販売業者8a,…毎の第1カード仕入額(複数の納入業者6a,…から仕入れた金額を各販売業者8a,…毎にまとめた金額)データD3を半月単位でデータベース化して記憶する。なお、受信する第1カード売上データD1には、各納入業者6a,…のカードDによる第1カード売上額が含まれていればよく、その他に実際の売上日や第1クレジット会社12aの会員ユーザーとしての各販売業者8a,…が利用したカードDの番号などが含まれていてもよい。なお、納入業者6aのカードDによる第1カード売上額は、販売業者8aのカードDによる第1カード仕入額と同じ意味である。
優先支払額算出振込指示手段42は、前記登録手段41で受信した第1カード売上額データD1からカードDによる第1カード売上額を各納入業者6a,…毎に抽出して集計する。そして、この集計した第1カード売上額(複数の販売業者8a,…へ卸した商品の金額を各納入業者6a,…毎にまとめた金額)うち前記第1期間分の第1カード売上額を合算して第1カード売上総額を各納入業者6a,…毎に算出する。そして、この算出した各納入業者6a,…毎の第1カード売上総額を各納入業者6a,…名義の払込口座に入金するよう前記各納入業者6a,…毎の第1カード売上総額データD2をネットワーク18を介して金融機関14aの金融情報処理装置14に送信する。
第1カード仕入総額算出手段43は、前記登録手段41にデータベース化して登録されているデータD3のリストの中から、特定販売業者8aの特定第1カード仕入額データD4を読み出す。この読み出したデータD4のうち前記第1期間分の仕入額データを合算し、第1カード仕入総額データD5を算出する。
第2カード売上情報登録手段44は、カードEを用いた決済によるすべての販売業者8a,…の第2カード売上額データD6を受信する。データD6の受信は、本実施形態では情報処理センタ17aのサーバ17からネットワーク16を介して毎日行われる。そして、この受信したデータD6を各販売業者8a,…毎に半月単位でデータベース化して記憶する。本実施形態のデータD6には、各販売業者8a,…のカードEによる第2カード売上額が含まれていればよく、その他に実際の売上日や第2クレジット会社10aの会員ユーザー11aが利用したカードEの番号などが含まれていてもよい。
第2カード売上総額算出手段46は、前記第2カード売上情報登録手段44にデータベース化して登録されているデータD6のリストの中から、特定販売業者8aの特定第2カード売上額データD7を読み出す。そして、この読み出したデータD7のうち前記第1期間が終了した直後に訪れる当該第1期間と同一日数の期間である第2期間分の第2カード売上額を合算して第2カード売上総額データD9を算出する。
ネッティング手段48は、前記データD5と前記データD9の差額を算出し、前記特定販売業者8aへの振込残金額または請求金額を確定させる。具体的には、前記データD5が前記D9よりも小さい(D5<D9)場合には、当該データD5を当該データD9から差し引き、前記特定販売業者8aへの振込残金額を確定させる。一方、前記データD5が前記D9よりも大きい(D5>D9)場合には、当該データD9を当該データD5から差し引き、前記特定販売業者8aへの請求金額を確定させる。そして、この確定した振込残金額を特定販売業者8a名義の払込口座に入金するか、あるいは算出した請求金額を特定販売業者8aへ請求するよう前記振込残金額に関する電子データ(振込残金額データ)D10または請求金額に関する電子データ(請求金額データ)D11をネットワーク18を介して金融機関14aの金融情報処理装置14に送信する。ここでの金融機関14aによる振込処理は、上述した優先支払額算出振込指示手段42により算出された前記データD2の振込処理よりも優先度が落ちる。
なお、仕入業務支援装置4はコンピュータで構成され、第1カード仕入情報登録手段41、優先支払額算出振込指示手段42、第1カード仕入総額算出手段43、第2カード売上情報登録手段44、第2カード売上総額算出手段46及びネッティング手段48は、それぞれ対応するプログラムとこれを実行するための中央処理装置(CPU)や記憶手段等のハードウェアにより実現されている。記憶手段としては、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等を適宜用いればよい。
動作
次に、動作を説明する。
本実施形態では、利用限度額の有効期間(第1期間)が4月前半(4月1日から4月15日まで)に限られたカードDを使用して、図5に示す販売業者IDが20060010の特定販売業者8aが利用限度額b1の範囲内でカードDを用いた決済によって各納入業者6a,…から商品を仕入れた場合の、当該各納入業者6a,…への優先支払の動作と、仕入業務支援装置4を用いた特定販売業者8aの、各納入業者6a,…に対する買掛債務及び各会員ユーザー11a,…に対する売掛債権を相殺する動作とを、説明する。
カードDについて
図2及び図4に示すように、各納入業者6a,…の店舗で、特定販売業者8aによるカードDを使用したカード決済による取引(商品の仕入)が行なわれると、その売上情報に関する電子データがそれぞれの決済端末6,…からネットワーク16を通じて情報処理センタ17aのサーバ17に送信される(S1)。ここで、各納入業者6a,…は、各納入業者6a,…毎に、複数の第1クレジット会社12a,…分の売上情報に関する電子データを自己の加盟店番号(例えば各納入業者6a,…毎に設定されるIDなど)でまとめて一つのファイルで送信するため、情報処理センタ17aのサーバ17には、複数の納入業者6a,…からそれぞれ個別のファイルが送信されてくる。
情報処理センタ17aのサーバ17は、第1に、受信した複数のファイルから各第1クレジット会社12a,…別の売上情報を抽出して集計し、その集計した売上情報に関する電子データを一つのファイルにまとめて各第1クレジット会社12a,…の各第1ホスト装置12,…にネットワーク16を通じて送信する。
各第1クレジット会社12a,…は、情報処理センタ17aのサーバ17を介して、各納入業者6a,…毎のカードDによる売上情報に関する電子データを一つのファイルで受信すると、本実施形態ではこの受信した各納入業者6a,…毎のカードDによる売上情報に関する電子データを元に、自己が受け取るべき手数料X1を算出し、この算出した手数料X1の金額を、カードD加盟店である納入業者6a,…にではなく、仕入業務支援装置4を管理運用する者(仕入業務支援会社4a)に対して支払請求を行う。すなわち、各第1クレジット会社12a,…は、各納入業者6a,…毎のカードDによる売上情報に関する電子データを受け取って所定の集計をするが、各加盟店(納入業者6a,…)に入金はせず、また各会員ユーザー(本実施形態では特定販売業者8a)に対してカードD利用代金の請求も行わない。本実施形態では、こうした流れをとることにより、各加盟店(納入業者6a,…)での第1カード売上額の売掛債権(裏を返せば、会員(本実施形態では特定販売業者8a)の第1カード仕入額の買掛債務。すなわち各納入業者6a,…に対する買掛債務)を仕入業務支援会社4aへ譲渡することが特徴の一つである。ここでの手数料X1の支払請求は、各第1ホスト装置12,…からネットワーク18を介して仕入業務支援装置4に対して行ってもよい。
仕入業務支援会社4aは、本来ならカードD加盟店である納入業者6a,…が支払うべきカードDの利用手数料X1を、各第1クレジット会社12a,…名義の払込口座に入金する。必要であれば、その後に、仕入業務支援装置4から振込済通知情報をネットワーク18を介して各第1ホスト装置12,…へ送信してもよい。各第1クレジット会社12a,…は、金融機関14aの指定取引口座から仕入業務支援会社4aによって振り込まれた前記手数料X1の金額を引き落として回収する。
情報処理センタ17aのサーバ17は、第2に、受信した複数のファイルから各納入業者6a,…別の売上情報を抽出して集計し、その集計した売上情報に関する電子データのうち少なくとも各納入業者6a,…毎のカードDによる第1カード売上額データD1を仕入業務支援装置4にネットワーク16を通じて送信する(S2)。受信した複数のファイルから抽出集計された各納入業者6a,…毎の売上情報に関する電子データのすべて(売上額はもちろんのこと、取引品目を含めた取引内容のすべて)を送信することとしてもよい。
仕入業務支援装置4は、情報処理センタ17aのサーバ17を介して、各納入業者6a,…毎の第1カード売上額データD1を受信し(S3)、本実施形態では次の処理を連続あるいは同時に行う。
(1)受信したデータD1からカードDによる第1カード仕入額を各販売業者8a,…毎に抽出して集計する(S4)。そして、この集計した各販売業者8a,…毎の第1カード仕入額データD3をデータベース化して半月単位で登録する(S5)。データD3のリストは例えば図5の通りである。図5では、販売業者IDによって各販売業者8a,…毎の4月以降のカードDによるデータD3が半月単位でリスト化されている。
優先支払
(2)受信したデータD1からカードDによる第1カード売上額を各納入業者6a,…毎に抽出して集計する(S6)。この集計した第1カード売上額うち第1期間分の第1カード売上額を合算して第1カード売上総額を各納入業者6a,…毎に算出する(S7)。そして、この算出した各納入業者6a,…毎の第1カード売上総額(好ましくはこの第1カード売上総額から自己の手数料X3を差し引いた金額。以下同じ。なお、ここでの手数料X3は、各第1クレジット会社12a,…に支払った前記手数料X1と比較して、X3>X1とすることが好ましい)を各納入業者6a,…名義の払込口座に入金するよう前記各納入業者6a,…毎の第1カード売上総額に関する電子データ(第1カード売上総額データ)D2をネットワーク18を介して金融機関14aの金融情報処理装置14に送信する(S8)。
本実施形態では、S3〜S8の操作を毎月2回(例えば1日と16日に)行うことが望ましく、これに加えてS3→S4→S5の操作と、S3→S6→S7→S8の操作を連続あるいは同時に行うことがさらに望ましい。
金融情報処理装置14は、データD2を受信し(S9)、この受信した情報に基づいて各納入業者6a,…のそれぞれの口座に対して所定金額の優先振込処理を実行する(S10)。必要であれば、その後に、振込済通知情報をネットワーク18を介して仕入業務支援装置4へ送信してもよい。
このようにして各納入業者6a,…は、金融機関14aの指定取引口座から仕入業務支援装置4を介して振り込まれた前記第1カード売上総額の金額を引き落として優先回収することができる。
仕入業務支援装置4は、次に、S5によって登録したデータD3のリストの中から、特定販売業者8aの特定第1カード仕入額データD4を読み出す(S11)。そして、読み出したデータD4のうち第1期間の仕入額データを合算し、第1カード仕入総額データD5を算出する(S12)。本実施形態では、ここでの第1カード仕入総額はc1である(図5参照)。
カードEについて
図2及び図4に示すように、各販売業者8a,…の店舗で、会員ユーザー11aによるカードEを使用したカード決済による取引(商品の販売)が行なわれると、その売上情報に関する電子データがそれぞれの決済端末8,…からネットワーク16を通じて情報処理センタ17aのサーバ17に送信される(S13)。ここで、各販売業者8a,…は、各販売業者8a,…毎に、複数の第2クレジット会社10a,10b,10c,…分の売上情報に関する電子データを自己の加盟店番号(例えば各販売業者8a,…毎に設定されるIDなど)でまとめて一つのファイルで送信するため、情報処理センタ17aのサーバ17には、複数の販売業者8a,…からそれぞれ個別のファイルが送信されてくる。
情報処理センタ17aのサーバ17は、第1に、受信した複数のファイルから各第2クレジット会社10a,10b,10c,…別の売上情報を抽出して集計し、その集計した売上情報に関する電子データを一つのファイルにまとめて各第2クレジット会社10a,10b,10c,…の各第2ホスト装置10,…にネットワーク16を通じて送信する。
各第2クレジット会社10a,10b,10c,…は、情報処理センタ17aのサーバ17を介して、各販売業者8a,…毎のカードEによる売上情報に関する電子データを一つのファイルで受信すると、第1に、この受信した各販売業者8a,…毎のカードEによる売上情報に関する電子データを自己の各第2ホスト装置10,…が管理するデータベース内に格納し、ここに格納されているファイルに基づいて一定期間毎にカードE利用代金明細書を作成して郵送し、各会員ユーザー11a,…に対して加盟店(販売業者8a,…)でのカードE利用代金の請求を行なう。この代金請求は、通常のカード決済における流れと同様である。各会員ユーザー11a,…は、金融機関14aの指定取引口座にそのカードE利用代金を振り込む。各第2クレジット会社10a,10b,10c,…は、金融機関14aの指定取引口座から各会員ユーザー11a,…によって振り込まれたカードE利用代金を引き落として回収する。第2に、本実施形態ではこの受信した各販売業者8a,…毎のカードEによる売上情報に関する電子データを元に、一定期間毎に加盟店(販売業者8a,…)でカード決済された売上代金(第2カード売上額)を各加盟店毎に集計し、この集計した売上代金から自己の手数料X2を差し引いた金額(第2カード売上額−X2)を、各加盟店(販売業者8a,…)にではなく、仕入業務支援装置4を管理運用する者(仕入業務支援会社4a)名義の払込口座に入金する。すなわち、各第2クレジット会社10a,10b,10c,…は、各販売業者8a,…毎のカードEによる売上情報に関する電子データを受け取って所定の集計をするが、各加盟店(販売業者8a,…)に入金は行わない。本実施形態では、こうした流れをとることにより、各加盟店(販売業者8a,…)での第2カード売上額の売掛債権(すなわち各会員ユーザー11a,…に対する売掛債権)を仕入業務支援会社4aへ譲渡することも特徴の一つである。なお、必要であれば、その後に、各第2ホスト装置10,…から、振込済通知情報をネットワーク18を介して仕入業務支援装置4へ送信してもよい。仕入業務支援会社4aは、金融機関14aの指定取引口座から各第2クレジット会社10a,10b,10c,…によって振り込まれた前記(第2カード売上額−X2)の金額を引き落として回収する。
情報処理センタ17aのサーバ17は、第2に、受信した複数のファイルから各販売業者8a,…別の売上情報を抽出して集計し、その集計した売上情報に関する電子データのうち少なくとも各販売業者8a,…毎のカードEによる第2カード売上額データD6を仕入業務支援装置4にネットワーク16を通じて送信する(S14)。受信した複数のファイルから抽出集計された各販売業者8a,…毎の売上情報に関する電子データのすべてを送信することとしてもよい。
仕入業務支援装置4は、情報処理センタ17aのサーバ17を介して、各販売業者8a,…毎の第2カード売上額データD6を受信し(S15)、この受信したデータD6をデータベース化し、半月単位で登録する(S16)。データD6のリストは例えば図5の通りである。図5では、販売業者IDによって各販売業者8a,…毎の1月から4月までのカードEによるデータD6が半月単位でリスト化されている。
本実施形態では、S15及びS16の操作を毎日少なくとも1回(例えば午前12時に)行うことが望ましい。データD6の取り込みを毎日少なくとも1回行い、逐次それをデータベース化しておくことにより(デイリーモニタリング)、各販売業者8a,…毎の近い将来に必ずや入金されるであろう可処分所得(データD6及びD7)を把握することが可能であることから、相殺決済日の前には決済の過不足を円単位まで正確に予測することが可能である。このため、万が一に不足分(後述のデータD11参照)が生じる場合であっても十分な回収準備を行うことができる。不足分の回収は、振り込みでもよいし、現金払いでもよいし、あるいは日歩の遅延利息をとることよっても行うことができる。
仕入業務支援装置4は、次に、S16によって登録したデータD6のリストの中から、特定販売業者8aの特定第2カード売上額データD7を読み出す(S17)。そして、この読み出したデータD7のうち第2期間分の第2カード売上額を合算し、第2カード売上総額データD9を算出する(S18)。ここでの第2期間は、上述した第1期間が終了した直後に訪れる前記第1期間と同一日数の期間を意味する。本実施形態では、第1期間を4月前半(4月1日から4月15日まで)とするので、ここでの第2期間は4月後半(4月16日から4月末日まで)である。本実施形態では、ここでの第2カード売上総額はa8である(図5参照)。なお、第1期間を4月後半(4月16日から4月末日まで)とする場合、ここでの第2期間は5月前半(5月1日から5月15日まで)である。
ネッティング
仕入業務支援装置4は、次に、S12で算出したデータD5と、S18で算出したデータD9との差額を算出し、前記特定販売業者8aへの振込残金額または請求金額を確定させる(S19)。第2カード売上額は安定する傾向にあるため、S19での操作では、特定販売業者8aへの振込残金額が確定することが通常である。本実施形態では、ここでの振込残金額は(a8−c1)で算出される(図5参照)。
仕入業務支援装置4は、次に、確定した特定販売業者8aへの振込残金額を特定販売業者8a名義の払込口座に入金するか、あるいは確定した特定販売業者8aへの請求金額を特定販売業者8aへ請求するよう、前記振込残金額に関する電子データ(振込残金額データ)D10または請求金額に関する電子データ(請求金額データ)D11をネットワーク18を介して金融機関14aの金融情報処理装置14に送信する(S20)。
本実施形態では、S11〜S20(S15及びS16を除く)の操作を毎月2回(例えば15日と末日に)行うことが望ましい。本実施形態では、第1期間を4月前半(4月1日から4月15日まで)とするので、4月前半(4月1日から4月15日まで)分の第1カード仕入総額D5と、4月後半(4月16日から4月末日まで)分の第2カード売上総額D9とを、例えば5月15日に相殺し、特定販売業者8aへの振込残金額または請求金額を確定させる。
金融情報処理装置14は、データD10を受信した場合(S21)、この受信した情報に基づいて特定販売業者8a名義の払込口座に対して所定金額の入金を行う(S22)。必要であれば、その後に、振込済通知情報をネットワーク18を介して仕入業務支援装置4へ送信してもよい。一方で、データD11を受信した場合(S21)、この受信した情報に基づいて特定販売業者8aに対して所定金額の請求を行う(S22)。この請求を受けた特定販売業者8aは、金融機関14aが指定する指定口座にその金額を振り込む。
作用効果
本実施形態の仕入業務支援装置4またはこれを用いた仕入業務支援方法によれば、第1クレジット会社12aの加盟店である各納入業者6a,…が、第1クレジット会社12aの会員でもある特定販売業者8aとの間で行った第1クレジットカード決済による売上額(第1カード売上額データD1)を取り込み、これを所定期間分合算して得られる第1カード売上総額に関し、通常のカード決済よりも早期に、優先的な支払いが受けられるようにしてある。その結果、納入業者6a,…は販売業者8a,…に対して第1クレジットカードを使用して決済して貰うように努力し、この努力が直接、納入業者6a,…の資金繰りに望ましい結果を招く。その一方で、第1クレジット会社12aは、納入業者6a,…による第1クレジットカードでの売上が増大することに伴い、カード手数料による大幅な収入増が見込める。
また本実施形態では、各カードD加盟店(納入業者6a,…)での第1カード売上額の売掛債権、裏を返せば、会員(特定販売業者8a)の第1カード仕入額の買掛債務(すなわち各納入業者6a,…に対する買掛債務)と、各カードE加盟店(販売業者8a,…)での第2カード売上額の売掛債権(すなわち各会員ユーザー11a,…に対する売掛債権)のいずれも、本実施形態の仕入業務支援装置4を運用管理する仕入業務支援会社4aへ譲渡している。そしてこの、特定販売業者8aの買掛債務を、これより後に訪れる特定販売業者8aの売掛債権と相殺する。具体的には、特定販売業者8aの、第1期間でのカードDによる仕入総額(データD5)と、第2期間(=第1期間が終了した直後に訪れる前記第1期間と同一日数の期間)でのカードEによる売上総額(データD9)とを相殺する。このため、特定販売業者8aは、仕入資金の前取り確保と後払いを同時実現することができる。
さらに本実施形態では、第2クレジット会社10aの加盟店である各販売業者8a,…が、第2クレジット会社10aの会員ユーザ11aとの間で行った第2クレジットカード決済による売上額(第2カード売上額データD6)を毎日取り込み、逐次これをデータベース化する(デイリーモニタリング)。このため、各販売業者8a,…毎の近い将来に必ずや入金されるであろう可処分所得(データD6及びD7)を把握することが可能であることから、相殺決済日の前には決済の過不足を円単位まで正確に予測することが可能である。このため、万が一に不足分(データD11)が生じる場合であっても十分な回収準備を行うことができる。
第2実施形態
本実施形態では、例えば上述した第1実施形態などで、販売業者8a,…がカード決済に用いるカードDの利用限度額を適切に算出することができる方法及びこれに用いる装置について説明する。
利用限度額算出システム
図6に示すように、本実施形態に係る利用限度額算出システム2aは、利用限度額算出装置40と、販売業者8aと、情報処理センタ17aと、第1クレジット会社12aと、第2クレジット会社10a,10b,10cとの間で構成されるシステムである。
販売業者8aは、第2クレジット会社10a,10b,10cの加盟店であるので、第2クレジット決済端末8が設置されている。第2クレジット決済端末8は、会員ユーザー11aが、各第2クレジット会社10a,10b,10cが発行するカードEを用いてカード決済する際の処理に用いられる。第2クレジット決済端末8は、ネットワーク16を介して情報処理センタ17aのサーバ17にカードEによる売上情報を送信することが可能である。また、販売業者8aには、インターネットなどのネットワーク16aを介して装置40に接続可能な情報端末装置8bが設置されており、この端末装置8bを用いて装置40に保存されるカードDの現在の利用限度額データD0を確認することができるようになっている。
情報処理センタ17aは、クレジット会社の加盟店端末からクレジット会社のホスト装置へと送信されるクレジットカードによる売上情報の電子データを中継する機能を有するものである。本実施形態では、第2クレジット決済端末8と装置40との間の中継機能も有する。情報処理センタ17aには上記機能を備えたサーバ17が設置される。サーバ17は、ネットワーク16を介して装置40及び後述の第2ホスト装置10,…にカードEによる売上情報を送信することが可能である。
第1クレジット会社12aには、ワークステーション・サーバ等によって構成される第1ホスト装置12が設置されている。第1ホスト装置12は、第1クレジット会社12aから委託を受けた業者に設置されていてもよい。本実施形態では、第1クレジット会社として、1つの第1クレジット会社12aのみを例示しているが、その数は任意である。
第2クレジット会社10a,10b,10cには、ワークステーション・サーバ等によって構成される第2ホスト装置10,…がそれぞれ設置されている。第2ホスト装置10,…は、第2クレジット会社10a,10b,10cから委託を受けた業者に設置されていてもよい。本実施形態では、第2クレジット会社として、3つの第2クレジット会社10a,10b,10cのみを例示しているが、その数は任意である。第2クレジット会社としては、例えばJCB、三井住友VISA、アメックスなどが相当する。
ネットワーク16,16a,18としては、電話回線やISDN回線を利用した専用のTCP/IPによる専用通信回線の他、インターネットなどの各種通信網が適用可能である。
利用限度額算出装置
図7に示すように、本実施形態に係る利用限度額算出装置40は、第1カード利用限度額情報記憶部51と、第2カード売上第2情報登録手段44aと、第2カード売上第2総額算出手段52と、第2カード売上第3総額算出手段52aと、第2カード平均売上額算出手段53と、掛け目係数設定手段54と、第1カード利用限度額算出手段56と、第1カード利用限度額更新手段58とを備える。
第1カード利用限度額情報記憶部51は、複数の販売業者8a,…のカードDによる現在の利用限度額データD0を各販売業者8a,…毎に記憶保存している。ここで記憶されるデータD0は、第1カード利用限度額更新手段58からの指示によって半月分毎に書き換えられる。この記憶部51は、各販売業者8a,…が所有するパソコンなどの情報端末装置8b,…からインターネットなどのネットワーク16aを介してアクセスされ、IDやパスワードなどを用いた所定の認証を経た場合に、前記情報端末装置8b,…に対して、現在の利用限度額データD0に関する情報を送信することが可能である。また、この記憶部51を前記情報端末装置8b,…と専用回線で接続し、定期的に前記情報端末装置8b,…に対してデータD0に関する情報を送信するようにしてもよい。
第2カード売上第2情報登録手段44aは、第1実施形態の第2カード売上情報登録手段44と同様の構成・機能を奏するものであり、カードEを用いた決済によるすべての販売業者8a,…の第2カード売上額データD6を受信する。データD6の受信は、本実施形態では情報処理センタ17aのサーバ17からネットワーク16を介して毎日行われる。そして、この受信したデータD6を各販売業者8a,…毎に半月単位でデータベース化して記憶する。
第2カード売上第2総額算出手段52は、前記登録手段44aにデータベース化して登録されているデータD6のリストの中から、目的とする特定販売業者8aの特定第2カード売上額データD7を読み出す。そして、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち、第1期間の開始前に終了する第3期間内における各単位月毎の特定販売業者8aの各特定第2カード単位売上額D8nを合算して第2カード売上第2総額データD12を算出する。
第2カード売上第3総額算出手段52aは、前記登録手段44aにデータベース化して登録されているデータD6のリストの中から、目的とする特定販売業者8aの特定第2カード売上額データD7を読み出す。そして、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち、第1期間分の第2カード売上第3総額データD12’を算出する。
第2カード平均売上額算出手段53は、算出手段52で算出した特定販売業者8aの第3期間分の第2カード売上第2総額データD12に基づいて1ヶ月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出する。
掛け目係数設定手段54は、掛け目係数D14を設定する。ここでの掛け目係数D14は、前記記憶部51に記憶保存される各販売業者8a,…の第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0のうち、特定販売業者8aの第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を変動させる係数であり、各販売業者8a,…毎に設定される。掛け目係数D14の初期値は、特定販売業者8aが仕入れを求める商品の仕入原価率を基準に設定される。ここでの仕入原価率は商品によって様々であるが、本発明では初期掛け目係数を60〜90%(本実施形態では70%)に設定する。
第1カード利用限度額算出手段56は、算出手段53により算出した特定販売業者8aのデータD13に、前記掛け目係数設定手段54で設定した掛け目係数D14を乗じることによって前記第1期間で有効な前記特定販売業者8aのカードDによる新たな利用限度額データD15を算出する。
第1カード利用限度額更新手段58は、算出手段56で算出した新たな利用限度額データD15に基づいて、前記第1カード利用限度額情報記憶部51に記憶されている前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額D0を書き換える。すなわち、記憶部51のD0をD15に書き換え更新する。
なお、仕入業務支援装置4はコンピュータで構成され、第1カード利用限度額情報記憶部51、第2カード売上第2情報登録手段44a、第2カード売上第2総額算出手段52、第2カード売上第3総額算出手段52a、第2カード平均売上額算出手段53、掛け目係数設定手段54、第1カード利用限度額算出手段56及び第1カード利用限度額更新手段58は、それぞれ対応するプログラムとこれを実行するための中央処理装置(CPU)や記憶手段等のハードウェアにより実現されている。記憶手段としては、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等を適宜用いればよい。
動作
次に、動作を説明する。
本実施形態では、カードEの取扱実績が所定期間(例えば半年以上)あるカードEの加盟店に対してカードDの会員になる資格があるものとする。本例では、いずれの各販売業者8a,…もこの資格を有するものとする。
図6に示すように、各販売業者8a,…から第1クレジット会社12aに対して入会申し込みがされると、第1クレジット会社12aにおいてこの入会申し込みが受け付けられ、所定の審査などを経て承認された場合には、カードDの利用限度額が決定される。
本実施形態では、この各販売業者8a,…に対して発行するカードDの利用限度額を決定する際の手法を提供する。以下では、特定販売業者8aのカードDによる利用限度額を設定する動作を説明する。
図6及び図8に示すように、各販売業者8a,…の店舗で、会員ユーザー11aによるカードEを使用したカード決済による取引(商品の販売)が行なわれると、その売上情報に関する電子データがそれぞれの決済端末8,…からネットワーク16を通じて情報処理センタ17aのサーバ17に送信される(S13a)。ここで、各販売業者8a,…は、各販売業者8a,…毎に、複数の第2クレジット会社10a,10b,10c,…分の売上情報に関する電子データを自己の加盟店番号(例えば各販売業者8a,…毎に設定されるIDなど)でまとめて一つのファイルで送信するため、情報処理センタ17aのサーバ17には、複数の販売業者8a,…からそれぞれ個別のファイルが送信されてくる。
情報処理センタ17aのサーバ17は、第1に、受信した複数のファイルから各第2クレジット会社10a,10b,10c,…別の売上情報を抽出して集計し、その集計した売上情報に関する電子データを一つのファイルにまとめて各第2クレジット会社10a,10b,10c,…の各第2ホスト装置10,…にネットワーク16を通じて送信する。
各第2クレジット会社10a,10b,10c,…は、情報処理センタ17aのサーバ17を介して、各販売業者8a,…毎のカードEによる売上情報に関する電子データを一つのファイルで受信すると、この受信した各販売業者8a,…毎のカードEによる売上情報に関する電子データを自己の各第2ホスト装置10,…が管理するデータベース内に格納し、ここに格納されているファイルに基づいて一定期間毎にカードE利用代金明細書を作成して郵送し、各会員ユーザー11a,…に対して加盟店(販売業者8a,…)でのカードE利用代金の請求を行なう。この代金請求は、通常のカード決済における流れと同様である。各会員ユーザー11a,…は、金融機関14aの指定取引口座にそのカードE利用代金を振り込む。各第2クレジット会社10a,10b,10c,…は、金融機関14aの指定取引口座から各会員ユーザー11a,…によって振り込まれたカードE利用代金を引き落として回収する。
情報処理センタ17aのサーバ17は、第2に、受信した複数のファイルから各販売業者8a,…別の売上情報を抽出して集計し、その集計した売上情報に関する電子データのうち少なくとも各販売業者8a,…毎のカードEによる第2カード売上額データD6を装置40にネットワーク16を通じて送信する(S14a)。
利用限度額算出装置40は、情報処理センタ17aのサーバ17を介して、各販売業者8a,…毎の第2カード売上額データD6を受信し(S15a)、この受信したデータD6をデータベース化し、半月単位で登録する(S16a)。
本実施形態では、S15a及びS16aの操作を毎日少なくとも1回(例えば午前12時に)行うことが望ましい。データD6の取り込みを毎日少なくとも1回行い、逐次それをデータベース化しておくことにより(デイリーモニタリング)、各販売業者8a,…毎の近い将来に必ずや入金されるであろう可処分所得(データD6及びD7)を把握することがより一層可能となり、この可視化できた情報(データD6,D7など)を元に、特定販売業者8aが使用するカードDの利用限度額(後述のデータD15)を設定するため、過剰に利用限度額を設定しすぎることがなくなり、第1クレジット会社12aが不利益を被るおそれも少ない。
装置40は、次に、S16aによって登録したデータD6のリストの中から、特定販売業者8aの特定第2カード売上額データD7を読み出す(S17a)。そして、この読み出したデータD7のうち第3期間(=第1期間の開始前に終了する期間)内における各単位月毎の各特定第2カード単位売上額D8nを合算し、第2カード売上第2総額データD12を算出する(S18a)。
ここで、「第3期間」を例えば1月、2月、3月の連続する3ヶ月とした場合に、「第3期間内における各単位月」とは1月、2月、3月を意味し、「各単位月」には丸々1ヶ月の他、半月も含む。この場合の「各単位月毎の特定第2カード単位売上額D8n」とは、1月の特定第2カード単位売上額D81月と、2月の特定第2カード単位売上額D82月と、3月の特定第2カード単位売上額D83月とを意味する。そして、「各特定第2カード単位売上額D8nを合算する」とは、前記D81月と、D82月と、D83月とを加算することを意味する。すなわち、この場合における第2カード売上第2総額データD12は、(D81月+D82月+D83月)で算出される。
ここでの「第3期間」には、連続的なもの(例えば1月1日から3月末日まで)の他に、断続的なもの(例えば1月前半(1月1日から1月15日まで)と2月前半(2月1日から2月15日まで)と3月前半(3月1日から3月15日まで)のごとき一月を半分に分けて考える)も含まれる。
また、本実施形態では「第1期間」は、前記第3期間が終了した直後に訪れる所定期間を意味する。したがって、第1期間を、例えば4月1日から4月末日までの丸々1ヶ月(4月)とし、この期間で有効な特定販売業者8aの第1クレジットカードによる新たな利用限度額D15の設定を試みる場合、前記第3期間を、1月1日から3月末日までの丸々3ヶ月(1〜3月)とする(過去3ヶ月かつ連続的なものである場合の一例)。これに対し、第1期間を4月前半(4月1日から4月15日まで)とし、この期間で有効な特定販売業者の第1クレジットカードによる新たな利用限度額D15の設定を試みる場合、前記第3期間を、1月前半(1月1日から1月15日まで)と、2月前半(2月1日から2月15日まで)と、3月前半(3月1日から3月15日まで)とに分けて考えることとする(過去3ヶ月かつ断続的なものである場合の一例)。第1期間を4月後半(4月16日から4月末日まで)とし、この期間で有効な特定販売業者の第1クレジットカードによる新たな利用限度額D15の設定を試みる場合、前記第3期間を、1月後半(1月16日から1月末日まで)と、2月後半(2月16日から2月末日まで)と、3月後半(3月16日から3月末日まで)とに分けて考えることとする(過去3ヶ月かつ断続的なものである場合の一例)。すなわち、本実施形態では、第3期間と第1期間の連続性あるいは断続性を合わせることとする。
従って、上述した「各単位月毎の特定第2カード単位売上額D8n」における1月の特定第2カード単位売上額D81月には、丸々1ヶ月(1月1日から1月末日まで)分の特定第2カード単位売上額と、1月前半(1月1日から1月15日まで)分の特定第2カード単位売上額と、1月後半(1月16日から1月末日まで)分の特定第2カード単位売上額とが含まれる。2月、3月についても同様である。「各単位月」を丸々1ヶ月とする場合には、丸々3ヶ月(1月1日から3月末日まで)分の特定第2カード単位売上額を合算することにより第2カード売上第2総額データD12が算出される。「各単位月」を半月とする場合には、例えば、1月前半(1月1日から1月15日まで)分の特定第2カード単位売上額と、2月前半(2月1日から2月15日まで)分の特定第2カード単位売上額と、3月前半(3月1日から3月15日まで)分の特定第2カード単位売上額とを合算することにより第2カード売上第2総額データD12が算出される。
なお、第3期間は、3ヶ月に設定する必要は必ずしもなく、状況に応じてこれよりも短くあるいは長い期間を設定することも可能である。
カードDの利用限度額(初期)の設定
以下では、第3期間が3ヶ月かつ断続的なものである場合を例示し、第1期間として例えば4月前半(4月1日から4月15日まで)分のカードDによる利用限度額を設定する場合を例示する。
図9に示すように、販売業者IDが20060010の特定販売業者8aの、1月前半(1月1日から1月15日まで)の特定第2カード単位売上額D81月はa1、2月前半(2月1日から2月15日まで)の特定第2カード単位売上額D82月はa3、3月前半(3月1日から3月15日まで)の特定第2カード単位売上額D83月はa5であり、これらを合算すると(a1+a3+a5)となる。この値が第2カード売上第2総額データD12である。
図6及び図8に示すように、装置40は、次に、S18aで算出された特定販売業者8aの第3期間分のデータD12に基づいて1ヶ月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出する(S30)。第3期間が3ヶ月である場合には、それが連続的なものでも断続的なものであっても、データD12を3で除した値が、算出されるべきデータD13の値である。図9で示す例では、データD12を3で除すことにより、データD13を算出する。
装置40は、次に、特定販売業者8aのカードDによる利用限度額決定に必要な掛け目係数D14を設定する(S31)。掛け目係数D14は、通常、50%以上(好ましくは70%以上)の値に設定される。カードEの売上実績が安定していて、かつ取扱期間が長ければ長いほど、係数D14の値を大きくしても問題を生じにくい。
装置40は、次に、S30算出されたデータD13に、S31で設定した掛け目係数D14(例えば70%)を乗じて(すなわちD30×D31)前記特定販売業者8aのカードDによる利用限度額データD15を算出する(S32)。 ここでは、第1期間が4月前半(4月1日から4月15日まで)の第1クレジットカードによる利用限度額データD15を算出しようとしているので、1月前半(1月1日から1月15日まで)分と、2月前半(2月1日から2月15日まで)分と、3月前半(3月1日から3月15日まで)分の特定第2カード単位売上額D8nを合算して算出した第2カード売上第2総額データD12に基づいて1ヶ月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出し、このD13の70%を計算する。
ここで算出されたカードDの利用限度額の有効期間(第1期間)は、本実施形態では4月前半(4月1日から4月15日まで)に限られるものとする。なぜならば、4月後半(4月16日から4月末日まで)分の利用限度額は、1月後半(1月16日から1月末日まで)分と、2月後半(2月16日から2月末日まで)分と、3月後半(3月16日から3月末日まで)分の特定第2カード単位売上額D8nを合算して算出した第2カード売上第2総額データD12に基づいて1ヶ月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出し、このD13の70%を計算して算出されるからである。5月前半分以降についても同様に算出される。図9で示す例では、データD15としてb1が算出される。
装置40は、次に、S32で算出したデータD15を前記第1カード利用限度額情報記憶部51に現在の利用限度額データD0として記憶保存する(S33)。すなわち本例では、特定販売業者8aのカードDの利用限度額としてb1が設定される。
本実施形態では、S17a,S18a,S30〜S33の操作を毎月2回(例えば1日と16日に)行うことが望ましい。例えば4月前半(4月1日から4月15日まで)で有効な特定販売業者8aのカードDによる利用限度額D15の設定を試みる場合、それが始まる以前の3月16日に行われる。
なお、ここで算出されたデータD15は、装置40からネットワーク18を介して第1ホスト装置12に送信され(S34)、これを受信した第1ホスト装置12は、そのデータD15を当該装置12が管理するデータベース内に格納して管理する(S35)。
カードDの利用限度額(2回目)の設定
図6及び図8に示すように、装置40は、上述のS17a及びS18aを実行して、特定販売業者8aの第3期間内での第2カード売上第2総額データD12を算出する。
以下では、第3期間が3ヶ月かつ断続的なものである場合を例示し、例えば4月後半(4月16日から4月末日まで)分のカードDによる利用限度額を設定する場合を例示する。
図9に示すように、販売業者IDが20060010の特定販売業者8aの、1月後半(1月16日から1月末まで)の特定第2カード単位売上額D81月はa2、2月後半(2月16日から2月末日まで)の特定第2カード単位売上額D82月はa4、3月後半(3月16日から3月末日まで)の特定第2カード単位売上額D83月はa6であり、これらを合算すると(a2+a4+a6)となる。この値が第2カード売上第2総額データD12である(S18a)。
装置40は、次に、S30を実行して、特定販売業者8aの第3期間における1ヶ月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出する。
装置40は、次に、S31を実行して、特定販売業者8aのカードDによる利用限度額決定に必要な掛け目係数D14を設定する。本実施形態では、ここでの掛け目係数D14を、上述した初期の掛け目係数D14(例えば70%)と同じ値に設定する。本実施形態では、この掛け目係数D14を設定する時点で、4月前半分のカードDによる実際の仕入額(もちろん上で設定した利用限度額を上限とする)と、4月前半分のカードEによる売上額とが確定していないので、ここでは上述した初期の掛け目係数D14(例えば70%)と同じ値に設定する。
装置40は、次に、S32を実行して、特定販売業者8aのカードDによる新たな利用限度額データD15を算出する。ここでは、4月後半(4月16日から4月末日まで)分の第1クレジットカードによる新たな利用限度額データD152を算出しようとしているので、1月後半(1月16日から1月末日まで)分と、2月後半(2月16日から2月末日まで)分と、3月後半(3月16日から3月末日まで)分の特定第2カード単位売上額D8nを合算して算出した第2カード売上第2総額データD12に基づいて1ヶ月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出し、このD13の70%を計算する。
ここで算出されたカードDの利用限度額の有効期間(第1期間)は、本実施形態では4月後半(4月16日から4月末日まで)に限られるものとする。理由は上述した通りである。図9で示す例では、データD15としてb2が算出される。
装置40は、次に、S33を実行して、前記第1カード利用限度額情報記憶部51に記憶されている前記特定販売業者のカードDによる現在の利用限度額D0を書き換える。すなわち本例では、b1をb2に書き換え、特定販売業者8aのカードDの利用限度額としてb2が設定される。
特定販売業者8aは、情報端末装置8bからインターネットなどのネットワーク16aを介して装置40にアクセスすることによって、書き換えられたカードDによる新たな利用限度額を確認することが可能であり、この金額を限度として、各納入業者6a,…の店舗で、カードDを使用したカード決済による取引(商品の仕入)を行うことができる。
なお、ここで算出されたデータD15についても、装置40からネットワーク18を介して第1ホスト装置12に送信され(S34)、これを受信した第1ホスト装置12は、当該装置12が管理するデータベース内に格納して管理しているデータを更新し、引き続き管理する(S35)。
カードDの利用限度額(3回目以降)の設定
図6及び図8に示すように、装置40は、上述のS17a及びS18aを実行して、特定販売業者8aの第3期間内での第2カード売上第2総額データD12を算出するとともに、S17aを実行して読み出されたデータD7のうち第1期間分の第2カード売上第3総額データD12’を算出する(S18b)。
以下では、第3期間が3ヶ月かつ断続的なものである場合を例示し、例えば5月前半(5月1日から5月15日まで)分のカードDによる利用限度額を設定する場合を例示する。
図9に示すように、販売業者IDが20060010の特定販売業者8aの、2月前半(2月1日から2月15日まで)の特定第2カード単位売上額D82月はa3、3月前半(3月1日から3月15日まで)の特定第2カード単位売上額D83月はa5、4月前半(4月1日から4月15日まで)の特定第2カード単位売上額D84月はa7であり、これらを合算すると(a3+a5+a7)となる。この値が第2カード売上第2総額データD12である(S18a)。
装置40は、次に、S30を実行して、特定販売業者8aの第3期間における1ヶ月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出する。
装置40は、次に、S31を実行して、特定販売業者8aのカードDによる利用限度額決定に必要な掛け目係数D14を設定する。ここでは、3回目分以降のカードDの利用限度額を設定する場合であるので、直近の掛け目係数D14を所定基準で変動させて再設定する。例えば、3回目分のカードDの利用限度額D0を設定する場合、2回目の掛け目係数D14(例えば70%)を所定基準で変動させて再設定する。
掛け目係数D14の再設定方法としては、例えば、カードDによる実際の仕入額(本実施形態では4月前半分のカードDによる仕入額D3であるc1。図5参照。図5でのc1は販売業者ID:20060010から見ればカードDによる第1期間分の仕入総額データD5に相当する。)と、そのカードDの利用限度額の有効期間内におけるカードEによる売上額(本実施形態では4月前半分のカードEによる売上額D6であるa7。図5参照。図5でのa7は販売業者ID:20060010から見ればカードEによる第1期間分の売上総額データD12’に相当する。)とを対比し、前者が後者を超えている、つまり逆ザヤ(カードDによる仕入額>カードEの売上額)を生じている場合(c1>a7)には、前記掛け目係数D14を減少させる。減少の程度は、例えば逆ザヤ額の程度に応じて、現在のD14の10%減あるいは20%減などと適宜減少させればよい。本発明者によって、各販売業者8a,…のカードEによるカード売上は極めて安定するとの知見が得られており、しかも本発明によってカードEによる過去の売上額の平均の例えば70%の金額という、比較的問題を生じにくい範囲でカードDの利用限度額を設定してはいるが、極まれに、短期間で事業者の経営状況が急激に変化することもある。本発明のデイリーモニタリングによって経営状況が急激に悪化してカードEによる売上額が急激に変動したものと認められる場合、これを直ちに掛け目係数D14へと反映させるようにする。
一方で、前者が後者を下回る、つまりc1<a7の場合には、前記掛け目係数D14を少なくとも現状維持(好ましくは増加)させる。増加させる基準は、例えば所定期間(例えば3ヶ月間)連続してカードEによる売上額がカードDによる仕入額を超えた場合である。この場合の増加の程度は、例えばa7に対するc1の程度に応じて、現在のD14の10%増あるいは20%増などと適宜増加させればよい。
一度、逆ザヤを生じて掛け目係数D14が減少した場合において、その後の所定期間(例えば3ヶ月間)のすべてで、逆ザヤの解消が認められる場合には、再びD14を増加させることもできる。D14が、例えば70%→63%(10%減)とされた場合、その後3ヶ月間連続して逆ザヤを生じていないことがデイリーモニタリングによって確認できた場合には、速やかに、D14を増加させることもできる。この場合の増加の程度は、現在のD14の、例えば10%増あるいは20%増などと適宜増加させればよい(63%→69.3%(10%増))。
装置40は、次に、S32を実行して、特定販売業者8aのカードDによる新たな利用限度額データD15を算出する。ここでは、5月前半(5月1日から5月15日まで)分の第1クレジットカードによる新たな利用限度額データD15を算出しようとしているので、2月前半(2月1日から2月15日まで)分と、3月前半(3月1日から3月15日まで)分と、4月前半(4月1日から4月15日まで)分の特定第2カード単位売上額D8nを合算して算出した第2カード売上第2総額データD12に基づいて1ヶ月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出し、このD13に、上述の基準で再設定された掛け目係数D14(例えばa7>c1の場合、未だ半月分だけのプラスなので70%の現状を維持する。)の70%を乗じる。
ここで算出されたカードDの利用限度額の有効期間(第1期間)は、本実施形態では5月前半(5月1日から5月15日まで)に限られるものとする。理由は上述した通りである。
装置40は、次に、S33を実行して、前記第1カード利用限度額情報記憶部51に記憶されている前記特定販売業者のカードDによる現在の利用限度額D0を書き換える。すなわち本例では、b2を例えばb3に書き換え、特定販売業者8aのカードDの利用限度額としてb3が設定される。
特定販売業者8aは、情報端末装置8bからインターネットなどのネットワーク16aを介して装置40にアクセスすることによって、書き換えられたカードDによる新たな利用限度額を確認することが可能であり、この金額を限度として、各納入業者6a,…の店舗で、カードDを使用したカード決済による取引(商品の仕入)を行うことができる。
なお、ここで算出されたデータD15についても、装置40からネットワーク18を介して第1ホスト装置12に送信され(S34)、これを受信した第1ホスト装置12は、当該装置12が管理するデータベース内に格納して管理しているデータを更新し、引き続き管理する(S35)。
作用効果
本実施形態の装置40を用いた利用限度額算出方法によれば、第1実施形態と同様に、販売業者8a,…の第2カード売上額データD6をデイリーモニタリングするため、各販売業者8a,…毎の近い将来に必ずや入金されるであろう可処分所得を把握することが可能であり、しかもこの可視化できた情報(データD6,D7など)を元に、特定販売業者8aが使用するカードDの利用限度額(データD15)を設定するため、過剰に利用限度額を設定しすぎることがなくなり、第1クレジット会社12aが不利益を被るおそれも少ない。すなわち逆ザヤ(カードEの売上額<カードDによる仕入額)を生じるおそれが少ない範囲でカードDによる利用限度額を設定するのに役立つ。
さらに、販売業者の第2クレジットカードによる売上が上がれば、第1クレジットカードの利用限度額が増え、納入業者からの商品仕入にかかる経費に余裕が生まれる。その結果、販売業者は自店での第2クレジットカードによる売上を押し上げようと努力し、この努力が直接、仕入時の第1クレジットカードの利用限度額の押し上げへと還元され、販売業者の資金繰りに望ましい結果を招く。その一方で、第2クレジット会社は、販売業者による第2クレジットカードでの売上が増大することに伴い、カード手数料による大幅な収入増が見込める。
本実施形態の装置40を用いた利用限度額算出方法によると、カードDの利用実績のない、あるいは利用実績の短い販売業者8a,…に対し、例えば過去3ヶ月などの所定の第3期間でのカードEによる販売実績(カードE売上)だけで予め手堅く、カードDによる第1期間で有効な利用限度額を算出する。ここで第1のセーフティネットを働かせる。ただし、その上でも、その販売業者8a,…のカードEによる販売状況の変化などにより、現実には逆ザヤを生じる可能性が無いとはいえない。そこで、逆ザヤの可能性を可能な限りゼロに近づけるために、毎日のカードEによる売上実績を並行してモニタリングし、速やかに翌月のカードDによる利用限度額を修正・増減へと反映させるようにする。ここで第2のセーフティネットを働かせる。すなわち本実施形態の利用限度額算出方法では、こうした二重のセーフティネットを働かせている。
なお、バーゲンセールなどの催し事があると、カードEによる売上が一時的に跳ね上がり、これが元でカードDによる利用限度額を不当に押し上げることがある。不当に押し上げられた利用限度額内で商品の仕入を行った場合、この仕入額が、平均的な売上に落ち着く前記催し事の月以降のカードEの売上額を上回り、逆ザヤを発生させることがある。具体的には、カードEによる売上が、例えば1月前半で70万、2月前半で160万、3月前半で130万、と推移した場合である。この場合に、4月前半分のカードDによる利用限度額を算出する場合に、第2カード売上第2総額データD12が(70万+160万+130万)=360万となり、第2カード売上平均額データD13は(360万/3)=120万となる。掛け目係数d14を70%とした場合に、4月前半のカードDによる利用限度額は、(120万×0.7)=84万となる。しかしながら、この特定販売業者8aが、カードEによる売上平均が70万前後の店舗であったとすると、4月前半のカードEによる売上は70万に戻り、上記84万のカードDによる利用限度額に対して逆ザヤを生じることになる。
そこで、本実施形態では、カードDによる利用限度額を算出するに際し、例えば過去3ヶ月のカードEによる販売実績を見る際に、最も低い売上額(本例では1月前半で70万)を、その特定販売業者8aの通常値とみなし、その値の例えば130%を超えるカードEによる売上は、カードDによる利用限度額を算出するに際し考慮しないように処理することが、逆ザヤを確実に防止する観点からは最も好ましい。例えば特定販売業者8aにおいて、カードEによる2月前半での実際の売上額が160万であっても、カードDの利用限度額を算出するに際してはこれを160万とは評価せず、最も低い売上額(本例では1月前半で70万)の130%、すなわち(70万×1.3)=91万と評価する。3月前半での実際の売上額130万についても、同様に91万と評価する。したがって、この場合の、4月前半分のカードDによる利用限度額を算出するに際しては、第2カード売上第2総額データD12を(70万+91万+91万)=252万とみなし、第2カード売上平均額データD13を(252万/3)=84万として算出する。そして、掛け目係数D14を70%とした場合に、4月前半のカードDによる利用限度額は、(84万×0.7)=58.8万となる。このように、約59万のカードDによる利用限度額を設定しておけば、カードEによる売上平均が70万前後の店舗であったとしても、逆ザヤを生じることを確実に防止することが可能である。
第3実施形態
本実施形態では、第2実施形態の利用限度額算出装置40を第1実施形態の仕入業務支援装置4に取り込んだ仕入業務支援装置40aについての例である。
図10に示すように、この仕入業務支援装置40aは、第1カード仕入情報登録手段41と、優先支払額算出振込指示手段42と、第1カード仕入総額算出手段43と、第2カード売上情報登録手段44と、第2カード売上総額算出手段46と、ネッティング手段48と、第1カード利用限度額情報記憶部51と、第2カード売上第2総額算出手段52と、第2カード平均売上額算出手段53と、掛け目係数設定手段54と、第1カード利用限度額算出手段56と、第1カード利用限度額更新手段58とを備える。
本実施形態では、第2実施形態の利用限度額算出装置40における第2カード売上第2情報登録手段44aを省略し、第1実施形態の仕入業務支援装置4における第2カード売上情報登録手段44で同様の機能を果たさせるようにしてある。
こうした構成の装置40aを用い、第2実施形態の動作を実行することによって、特定販売業者8aに対してカードDの第1期間で有効な利用限度額を設定した後、当該特定販売業者8aがこの利用限度額の範囲内でカードDを用いたカード決済によって各納入業者6a,…から商品を仕入れる。こうした場合に、第1実施形態の動作を実行する。
本実施形態の仕入業務支援装置40aを用いた方法によると、第1及び第2実施形態が奏する作用効果に加えて、上述のデイリーモニタリングにより、各販売業者毎の近い将来に必ずや入金されるであろう可処分所得(データD6及びD7)を把握することが可能である。クレジットカードによるカード売上(カード取扱額)は月毎に見ると極めて安定する傾向にあるとの知見が本発明者によって得られていることを勘案すると、この可視化できた情報(データD6,D7,D8n,D12,D13)を元に設定された利用限度額の範囲内で、当該販売業者に対して第1クレジットカードの利用を許容することにより、ここでの仕入額を、後に訪れる第2カード売上額で確実に相殺することが可能となる。クレジットカードによるカード売上(カード取扱額)は月毎に見ると安定しているからである。すなわち、本実施形態によると、可視化できた情報を元に販売業者が商品の仕入に使用する第1クレジットカードの利用限度額を設定し、しかもこの利用限度額の範囲内で商品を仕入れた販売業者の仕入代金の支払いを、当該仕入代金よりも当然に多くなることが予想される当該仕入後に訪れる第2カード売上額によって確実に相殺することができる。
第4実施形態
図11に示すように、本実施形態に係る仕入業務支援システム2bでは、第2クレジット会社の会員ユーザー11aが、インターネットヘ接続して任意のウエブサイトの提供する情報を閲覧しかつウエブサイトと情報伝送する機能を具備する端末装置11を用い、販売業者8a,…がインターネット上に開設する販売サイト8c,…にアクセスすることによって、販売業者8a,…と取引(商品の購入)する場合を想定している点が、第1実施形態の仕入業務支援システム2(図2参照)と異なる点であり、他は同様の構成を採用してある。この場合の、前記第2カード売上情報登録手段42(図3参照)における前記第2カード売上額データD6の受信は、販売業者8a,…がインターネット上に開設する販売サイト8cからネットワーク16を介して送信される情報処理センタ17aのサーバ17からネットワーク16を介して行われる。販売サイト8cは、例えば、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置によって構成され、WWWサーバとしての機能を有する販売装置8bによって実現することができる。このようなシステムによっても第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
第5実施形態
図12に示すように、本実施形態に係る仕入業務支援システム2cでは、納入業者6a及び販売業者8aを含む複数企業が取引を行うために参加するインターネットによってリンクされた企業間取引サイト13を介して、販売業者8aが納入業者6aから商品の仕入を行う場合を想定している点が、第1実施形態の仕入業務支援システム2(図2参照)と異なる点であり、他は同様の構成を採用してある。この場合の、前記第1カード仕入情報登録手段41(図3参照)における前記第1カード売上額データD1の受信は、前記納入業者6aがインターネット上に開設する商品仕入サイト(図示省略)からネットワーク16を介して送信される情報処理センタ17aのサーバ17からネットワーク16を介して行われる。納入業者6aがインターネット上に開設する商品仕入サイトは、例えば、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置によって構成され、WWWサーバとしての機能を有する販売装置(図示省略)によって実現することができる。このようなシステムによっても第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
その他の実施形態
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態では、仕入業務支援装置4を仕入業務支援会社4aに設置しているが、仕入業務支援装置4は、第1クレジット会社12aに設置されていてもよく、この場合、第1ホスト装置12が上述した処理機能を持ち合わせるものでもよい。仕入業務支援装置4は、本実施形態での仕入業務支援会社4a(すなわち複数の第2クレジット会社10a,10b,…と包括で加盟契約を締結し、かつ販売業者8aと個別に事業加盟契約を締結した会社)とは別の、仕入業務支援代行サービス提供会社(図示省略)に設置されていてもよい。
また上述した実施形態では、販売業者8aとしての小売業者と、納入業者6aとしての卸売業者との企業間取引を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、納入業者6aより下流側の販売業者8aと、当該販売業者8aより上流側の納入業者6aとの企業間取引すべてを包含する。例えば、販売業者8aとしての卸売業者と、納入業者6aとしての製造業者との企業間取引に適用できることは勿論である。
図1は本発明の概要を説明する概要図である。 図2は本発明の一実施形態に係る仕入業務支援システムの概要図である。 図3は図2のシステムを構成する仕入業務支援装置の機能ブロック構成図である。 図4は図3の仕入業務支援装置で処理されるプログラムの動作を説明するためのフローチャートである。 図5は図3の仕入業務支援装置の機能を説明する図である。 図6は本発明の一実施形態に係る利用限度額算出システムの概要図である。 図7は図6のシステムを構成する利用限度額算出装置の機能ブロック構成図である。 図8は図7の利用限度額算出装置で処理されるプログラムの動作を説明するためのフローチャートである。 図9は図7の利用限度額算出装置の機能を説明する図である。 図10は図3に相当する他の形態の仕入業務支援装置の機能ブロック構成図である。 図11は本発明の他の実施形態に係る仕入業務支援システムの概要図である。 図12は本発明の他の実施形態に係る仕入業務支援システムの概要図である。
符号の説明
2,2b,2c… 仕入業務支援システム
2a… 利用限度額算出システム
4,40a… 仕入業務支援装置
40… 利用限度額算出置
4a… 仕入業務支援会社
6… 第1クレジット決済端末
6a… 納入業者(売手)
8… 第2クレジット決済端末
8a… 販売業者(買手)
8b… 端末装置
8c… 販売サイト
10… 第2ホスト装置
10a,10b,10c… 第2クレジット会社
11… 端末装置
11a… 第2クレジット会社の会員ユーザー
12… 第1ホスト装置
12a…第1クレジット会社
13… 企業間取引サイト
14… 金融情報処理装置
14a… 金融機関
17… サーバ
17a… 情報処理センター
16,16a,18… ネットワーク

Claims (8)

  1. 第1クレジット会社とは別の第2クレジット会社の加盟店であり、かつ第1クレジット会社の会員ユーザーであって第1期間で有効な利用限度額の範囲内で前記第1クレジット会社が発行する第1クレジットカードの使用が許可された販売業者が、前記第1クレジットカードを用いた決済によって、前記第1クレジット会社の加盟店であるいずれかの納入業者から商品を仕入れる業務を支援する仕入業務支援装置を利用する仕入業務支援方法であって、
    前記第1クレジットカードを用いた決済による前記納入業者の第1カード売上額データD1を受信する処理ステップと、
    受信した前記第1カード売上額データD1から第1クレジットカードによる第1カード売上額を各納入業者毎に抽出して集計し、この集計した第1カード売上額うち前記第1期間分の第1カード売上額を合算して第1カード売上総額を各納入業者毎に算出する処理ステップと、
    算出した各納入業者毎の第1カード売上総額を各納入業者名義の払込口座に入金するよう前記各納入業者毎の第1カード売上総額データD2を金融機関に送信する処理ステップと、
    受信した前記第1カード売上額データD1から第1クレジットカードによる第1カード仕入額を各販売業者毎に抽出して集計し、この集計した各販売業者毎の第1カード仕入額データD3を登録する処理ステップと、
    登録した前記第1カード仕入額データD3のリストの中から、特定販売業者の特定第1カード仕入額データD4を読み出し、この読み出した特定第1カード仕入額データD4のうち前記第1期間分を合算し、第1カード仕入総額データD5を算出する処理ステップと、
    前記第2クレジット会社が発行した第2クレジットカードを用いた決済による前記販売業者の第2カード売上額データD6を毎日受信し、半月単位で登録する処理ステップと、
    登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の特定第2カード売上額データD7を読み出す処理ステップと、
    読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間が終了した直後に訪れる当該第1期間と同一日数の期間である第2期間分を合算して第2カード売上総額データD9を算出する処理ステップと、
    算出した前記第1カード仕入総額データD5と、算出した前記第2カード売上総額データD9の差額を算出し、前記特定販売業者への振込残金額または請求金額を確定させ、この確定した振込残金額を特定販売業者名義の払込口座に入金するか、あるいは算出した請求金額を特定販売業者へ請求するよう振込残金額データD10または請求金額データD11を金融機関に送信する処理ステップとを、備えた仕入業務支援方法。
  2. 販売業者に対して使用が許可される前記第1クレジットカードの利用限度額を、
    読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間の開始前に終了する第3期間内における各単位月毎の各特定第2カード単位売上額D8nを合算して特定販売業者の第2カード売上第2総額データD12を算出する処理ステップと、
    算出した前記第2カード売上第2総額データD12に基づいて前記特定販売業者の所定月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出する処理ステップと、
    前記特定販売業者の第1クレジットカードによる利用限度額の決定に必要な掛け目係数D14を設定する処理ステップと、
    算出した前記第2カード売上平均額データD13に、設定した前記掛け目係数D14を乗じることによって前記第1期間で有効な前記特定販売業者の第1クレジットカードによる利用限度額データD15を算出する処理ステップとを経て設定する、請求項1に記載の仕入業務支援方法。
  3. 読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間分を合算して第2カード売上第3総額データD12’を算出する処理ステップをさらに備え、
    算出した第2カード売上第3総額データD12’と、前記第1カード仕入総額データD5とを対比し、D12’<D5の場合には前記掛け目係数D14を減少させ、D12’>D5の場合には前記掛け目係数D14を少なくとも現状維持させる、請求項2に記載の仕入業務支援方法。
  4. 第1クレジット会社とは別の第2クレジット会社の加盟店であり、かつ第1クレジット会社の会員ユーザーであって第1期間で有効な利用限度額の範囲内で前記第1クレジット会社が発行する第1クレジットカードの使用が許可された販売業者が、前記第1クレジットカードを用いた決済によって、前記第1クレジット会社の加盟店であるいずれかの納入業者から商品を仕入れる業務を支援する仕入業務支援装置であって、
    前記第1クレジットカードを用いた決済による前記納入業者の第1カード売上額データD1を受信し、この受信した第1カード売上データD1から第1クレジットカードによる第1カード仕入額を各販売業者毎に抽出して集計し、この集計した各販売業者毎の第1カード仕入額データD3を登録する第1カード仕入情報登録手段と、
    受信した前記第1カード売上額データD1から第1クレジットカードによる第1カード売上額を各納入業者毎に抽出して集計し、この集計した第1カード売上額うち前記第1期間分の第1カード売上額を合算して第1カード売上総額を各納入業者毎に算出し、この算出した各納入業者毎の第1カード売上総額を各納入業者名義の払込口座に入金するよう前記各納入業者毎の第1カード売上総額データD2を金融機関に送信する優先支払額算出振込指示手段と、
    登録した前記第1カード仕入額データD3のリストの中から、特定販売業者の特定第1カード仕入額データD4を読み出し、この読み出した特定第1カード仕入額データD4のうち前記第1期間分を合算し、第1カード仕入総額データD5を算出する第1カード仕入総額算出手段と、
    前記第2クレジット会社が発行した第2クレジットカードを用いた決済による前記販売業者の第2カード売上額データD6を毎日受信し、半月単位で登録する第2カード売上情報登録手段と、
    登録した前記第2カード売上額データD6のリストの中から、特定販売業者の特定第2カード売上額データD7を読み出し、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間が終了した直後に訪れる当該第1期間と同一日数の期間である第2期間分を合算して第2カード売上総額データD9を算出する第2カード売上総額算出手段と、
    算出した前記第1カード仕入総額データD5と、算出した前記第2カード売上総額データD9の差額を算出し、前記特定販売業者への振込残金額または請求金額を確定させ、この確定した振込残金額を特定販売業者名義の払込口座に入金するか、あるいは算出した請求金額を特定販売業者へ請求するよう振込残金額データD10または請求金額データD11を金融機関に送信するネッティング手段とを、備えた仕入業務支援装置。
  5. 販売業者に対して使用が許可される前記第1クレジットカードの利用限度額を設定するために、
    複数の前記販売業者の前記第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を記憶する第1カード利用限度額情報記憶部と、
    登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の特定第2カード売上額データD7を読み出し、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間の開始前に終了する第3期間内における各単位月毎の各特定第2カード単位売上額D8nを合算して第2カード売上第2総額データD12を算出する第2カード売上第2総額算出手段と、
    算出した前記第2カード売上第2総額データD12に基づいて前記特定販売業者の所定月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出する第2カード平均売上額算出手段と、
    前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を変動させる掛け目係数D14を設定する掛け目係数設定手段と、
    算出した前記第2カード売上平均額データD13に、設定した前記掛け目係数D14を乗じることによって前記第1期間で有効な前記特定販売業者の第1クレジットカードによる新たな利用限度額データD15を算出する第1カード利用限度額算出手段と、
    算出した前記新たな利用限度額データD15に基づいて前記第1カード利用限度額情報記憶部に記憶されている前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を書き換える第1カード利用限度額更新手段とを、さらに備えた、請求項4に記載の仕入業務支援装置。
  6. 登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の特定第2カード売上額データD7を読み出し、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間分の第2カード売上第3総額データD12’を算出する第2カード売上第3総額算出手段をさらに備え、
    前記掛け目係数設定手段は、前記第2カード売上第3総額算出手段で算出した第2カード売上第3総額データD12’と、前記第1カード仕入総額算出手段で算出した第1カード仕入総額データD5とを対比し、D12’<D5の場合には前記掛け目係数D14を減少させ、D12’>D5の場合には前記掛け目係数D14を少なくとも現状維持させる、請求項5に記載の仕入業務支援装置。
  7. 第1クレジット会社とは別の第2クレジット会社の加盟店であり、かつ第1クレジット会社の会員ユーザーでもある販売業者が、前記第1クレジット会社の加盟店であるいずれかの納入業者から商品を仕入れる場合のカード決済に用いる前記第1クレジット会社が発行する第1クレジットカードの第1期間で有効な利用限度額を算出する利用限度額算出装置を利用する利用限度額算出方法であって、
    前記第2クレジット会社が発行した第2クレジットカードを用いた決済による前記販売業者の第2カード売上額データD6を毎日受信し、半月単位で登録する処理ステップと、
    登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の特定第2カード売上額データD7を読み出す処理ステップと、
    読み出した特定第2カード売上額データD7のうち前記第1期間の開始前に終了する第3期間内における各単位月毎の各特定第2カード単位売上額D8nを合算して特定販売業者の第2カード売上第2総額データD12を算出する処理ステップと、
    算出した前記第2カード売上第2総額データD12に基づいて前記特定販売業者の所定月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出する処理ステップと、
    前記特定販売業者の第1クレジットカードによる利用限度額の決定に必要な掛け目係数D14を設定する処理ステップと、
    算出した前記第2カード売上平均額データD13に、設定した前記掛け目係数D14を乗じることによって前記第1期間で有効な前記特定販売業者の第1クレジットカードによる利用限度額データD15を算出する処理ステップと、
    算出した前記利用限度額データD15を前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額D0として記憶保存する処理ステップとを、備えた利用限度額算出方法。
  8. 第1クレジット会社とは別の第2クレジット会社の加盟店であり、かつ第1クレジット会社の会員ユーザーでもある販売業者が、前記第1クレジット会社の加盟店であるいずれかの納入業者から商品を仕入れる場合のカード決済に用いる前記第1クレジット会社が発行する第1クレジットカードの第1期間で有効な利用限度額を算出する利用限度額算出装置であって、
    複数の前記販売業者の前記第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を記憶する第1カード利用限度額情報記憶部と、
    前記第2クレジット会社が発行した第2クレジットカードを用いた決済による前記販売業者の第2カード売上額データD6を毎日受信し、半月単位で登録する第2カード売上第2情報登録手段と、
    登録された前記第2カード売上額データD6のリストから特定販売業者の特定第2カード売上額データD7を読み出し、この読み出した特定第2カード売上額データD7のうち第1期間の開始前に終了する第3期間内における各単位月毎の各特定第2カード単位売上額D8nを合算して第2カード売上第2総額データD12を算出する第2カード売上第2総額算出手段と、
    算出した前記第2カード売上第2総額データD12に基づいて前記特定販売業者の所定月あたりの第2カード売上平均額データD13を算出する第2カード平均売上額算出手段と、
    前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を変動させる掛け目係数D14を設定する掛け目係数設定手段と、
    算出した前記第2カード売上平均額データD13に、設定した前記掛け目係数D14を乗じることによって前記第1期間で有効な前記特定販売業者の第1クレジットカードによる新たな利用限度額データD15を算出する第1カード利用限度額算出手段と、
    算出した前記新たな利用限度額データD15に基づいて前記第1カード利用限度額情報記憶部に記憶されている前記特定販売業者の第1クレジットカードによる現在の利用限度額データD0を書き換える第1カード利用限度額更新手段とを、備えた利用限度額算出装置。
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