JP2017037594A - 決済処理装置、決済システム、決済処理方法、及びプログラム - Google Patents

決済処理装置、決済システム、決済処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】企業間のカード決済取引の利用を増加させる。
【解決手段】決済処理装置は、サプライヤ識別情報とバイヤ識別情報とを関連付けた売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部に記憶されている売掛利用者情報に基づいて、決済カードを利用したカード取引の決済を実行し、当該カード取引において、サプライヤ識別情報と、バイヤ識別情報と、カード取引の取引金額と、当該取引金額のうちの売掛利用金額と、当該取引金額のうちの与信を利用した与信利用金額とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部に記憶させる決済処理部と、取引情報を、少なくとも売掛利用者記憶部に記憶されているサプライヤ識別情報ごと及びバイヤ識別情報ごとに集計し、当該集計結果に基づいて、サプライヤ識別情報に対応するサプライヤの売上金額を確定させるとともに、バイヤ識別情報に対応するバイヤの支払金額を確定させる精算処理部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、決済処理装置、決済システム、決済処理方法、及びプログラムに関する。
近年、クレジットカードなどの決済カードを利用したカード決済取引が広く利用されている。カード決済取引を行う決済システムでは、例えば、クレジットカードの会員に応じて、利用限度額が設定されており、設定された利用限度額に基づいて、カード決済取引が可能であるか否かの与信確認が実行される。そして、決済システムは、与信確認結果に応じて、カード決済取引を実行する(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−145894号公報
ところで、上述した決済システムでは、仕入れ等の企業間の事業に直接関係する取引を、クレジットカードなどの決済カードを利用して行う場合がある。しかしながら、上述した決済システムでは、利用限度額が、例えば、企業の業績等に応じて設定されており、利用限度額が仕入れ等の取引額に満たないことが多く、事業に直接関係する企業間の決済カードの決済取引(以下、カード決済取引という)にはほとんど利用されていない。そこで、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる決済システムが望まれている。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる決済処理装置、決済システム、決済処理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、商品を販売するサプライヤを識別するサプライヤ識別情報と、商品を購入するバイヤを識別するバイヤ識別情報とを関連付けた売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部に記憶されている前記売掛利用者情報に基づいて、決済カードを利用したカード取引の決済を実行し、当該カード取引において、商品を販売したサプライヤを示す前記サプライヤ識別情報と、前記商品を購入したバイヤを示す前記バイヤ識別情報と、前記カード取引の取引金額と、当該取引金額のうちの前記カード取引における売掛金額を利用した売掛利用金額と、当該取引金額のうちの前記決済カードの与信を利用した与信利用金額とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部に記憶させる決済処理部と、前記取引情報記憶部に記憶されている前記取引情報を、少なくとも前記売掛利用者記憶部に記憶されている前記サプライヤ識別情報ごと及び前記バイヤ識別情報ごとに集計し、当該集計結果に基づいて、前記サプライヤ識別情報に対応するサプライヤの売上金額を確定させるとともに、前記バイヤ識別情報に対応するバイヤの支払金額を確定させる精算処理部とを備えることを特徴とする決済処理装置である。
また、本発明の一態様は、上記の決済処理装置において、前記精算処理部は、前記取引情報記憶部に記憶されている前記取引情報のうち、前記サプライヤ識別情報に対応する前記取引金額と、前記売掛利用者記憶部に記憶されている前記サプライヤ識別情報に関連付けられている前記バイヤ識別情報に対応する前記売掛利用金額とを前記サプライヤ識別情報ごとに集計し、前記取引金額の合計額から前記売掛利用金額の合計額を減算した金額を、前記サプライヤの売上金額として確定させるとともに、前記バイヤ識別情報に対応する少なくとも前記与信利用金額を前記バイヤ識別情報ごとに集計し、前記与信利用金額の合計額を前記バイヤの支払金額として確定させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の決済処理装置において、前記売掛利用者情報に対応する前記売掛金額に基づいて、前記売掛利用者情報に対応する前記取引情報に含まれる前記与信利用金額を前記売掛利用金額に付け替える債権付替部を備え、前記精算処理部は、
前記売掛利用者情報に対応する利用者に対して、前記サプライヤの売上金額を確定させる処理と、前記バイヤの支払金額を確定させる処理とのいずれか一方の処理を実行することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の決済処理装置において、前記精算処理部は、
前記サプライヤの売上金額を確定させる場合に、前記取引金額の合計額から前記売掛利用金額の合計額を減算した金額を含む売上確定要求を、前記サプライヤである加盟店を管理する加盟店管理装置に送信させ、前記バイヤの支払金額を確定させる場合に、前記与信利用金額を含む支払確定要求を、前記決済カードを管理するカード管理装置に送信させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の決済処理装置において、前記カード取引の利用明細の出力を要求する出力要求に応じて、前記取引情報記憶部に記憶されている前記取引情報に基づいて、前記サプライヤごと又は前記バイヤごとの前記利用明細を示す情報を生成し、生成した前記利用明細を示す情報を出力する明細出力処理部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記に記載の決済処理装置と、取引に用いられる決済カードの加盟店を管理する加盟店管理装置と、前記決済カードを管理するカード管理装置とを備えることを特徴とする決済システムである。
また、本発明の一態様は、決済処理部が、商品を販売するサプライヤを識別するサプライヤ識別情報と、商品を購入するバイヤを識別するバイヤ識別情報とを関連付けた売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部に記憶されている前記売掛利用者情報に基づいて、決済カードを利用したカード取引の決済を実行し、当該カード取引において、商品を販売したサプライヤを示す前記サプライヤ識別情報と、前記商品を購入したバイヤを示す前記バイヤ識別情報と、前記カード取引の取引金額と、当該取引金額のうちの前記カード取引における売掛金額を利用した売掛利用金額と、当該取引金額のうちの前記決済カードの与信を利用した与信利用金額とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部に記憶させる決済処理ステップと、精算処理部が、前記取引情報記憶部に記憶されている前記取引情報を、少なくとも前記売掛利用者記憶部に記憶されている前記サプライヤ識別情報ごと及び前記バイヤ識別情報ごとに集計し、当該集計結果に基づいて、前記サプライヤ識別情報に対応するサプライヤの売上金額を確定させるとともに、前記バイヤ識別情報に対応するバイヤの支払金額を確定させる精算処理ステップとを含むことを特徴とする決済処理方法である。
また、本発明の一態様は、コンピュータに、商品を販売するサプライヤを識別するサプライヤ識別情報と、商品を購入するバイヤを識別するバイヤ識別情報とを関連付けた売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部に記憶されている前記売掛利用者情報に基づいて、決済カードを利用したカード取引の決済を実行し、当該カード取引において、商品を販売したサプライヤを示す前記サプライヤ識別情報と、前記商品を購入したバイヤを示す前記バイヤ識別情報と、前記カード取引の取引金額と、当該取引金額のうちの前記カード取引における売掛金額を利用した売掛利用金額と、当該取引金額のうちの前記決済カードの与信を利用した与信利用金額とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部に記憶させる決済処理ステップと、前記取引情報記憶部に記憶されている前記取引情報を、少なくとも前記売掛利用者記憶部に記憶されている前記サプライヤ識別情報ごと及び前記バイヤ識別情報ごとに集計し、当該集計結果に基づいて、前記サプライヤ識別情報に対応するサプライヤの売上金額を確定させるとともに、前記バイヤ識別情報に対応するバイヤの支払金額を確定させる精算処理ステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
第1の実施形態による決済システムの一例を示すブロック図である。 第1の実施形態における加盟店管理記憶部、カード管理記憶部、及びアカウント記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第1の実施形態におけるサプライヤ情報記憶部、バイヤ情報記憶部、及び売掛利用者記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第1の実施形態における取引情報記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第1の実施形態における売上情報記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第1の実施形態による決済システムにおける手数料の一例を示す図である。 第1の実施形態による加盟店の登録処理の動作の一例を示す図である。 第1の実施形態によるカード利用者の登録処理の動作の一例を示す図である。 第1の実施形態による売掛金利用の申請処理の動作の一例を示す図である。 第1の実施形態による売掛金を利用した決済処理の動作の一例を示す図である。 第1の実施形態による支払取消の動作の一例を示す図である。 第1の実施形態における債権付替の動作の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態による決済処理の動作の一例を説明する図である。 第1の実施形態におけるサプライヤの売上金額の確定処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるバイヤの支払金額の確定処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態による精算処理の動作の一例を説明する図である。 第1の実施形態における債権付替の動作の変形例を示すフローチャートである。 第2の実施形態による決済システムの一例を示すブロック図である。 第2の実施形態における売掛金記憶部が記憶するデータ例を示す図である。 第3の実施形態による決済システムの一例を示すブロック図である。 第3の実施形態による決済処理の動作の一例を説明する図である。 本発明の実施形態による決済システムの変形例を説明する第1の図である。 本発明の実施形態による決済システムの変形例を説明する第2の図である。 本発明の実施形態による決済システムの変形例を説明する第3の図である。
以下、本発明の一実施形態による決済システムについて図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による決済システム1の一例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による決済システム1は、決済ポータルサーバ10と、加盟店管理会社サーバ20と、カード発行会社サーバ30と、加盟店端末40と、カード利用者端末50とを備えている。決済ポータルサーバ10と、加盟店管理会社サーバ20と、カード発行会社サーバ30と、加盟店端末40と、カード利用者端末50とは、ネットワークNW1を介して、互いに接続可能である。
なお、図1に示す例では、説明上、図示を省略するが、決済システム1は、加盟店管理会社サーバ20、カード発行会社サーバ30、加盟店端末40、カード利用者端末50のそれぞれを、複数備えることが可能である。
また、本実施形態では、例えば、クレジットカード、デビットカード、及びプリペイドカード等のカード取引に用いられる決済カードの一例として、クレジットカードを利用した決済システム1について説明する。
加盟店管理会社サーバ20(加盟店管理装置の一例)は、クレジットカードの加盟店を管理する加盟店管理会社(アクワイアラ)が所有するサーバ装置であり、契約している加盟店を管理する。加盟店管理会社サーバ20は、例えば、加盟店管理記憶部21を備えている。
加盟店管理記憶部21は、例えば、加盟店契約情報を記憶している。ここで、加盟店契約情報は、加盟店管理会社と契約している加盟店の契約情報であり、加盟店管理会社に予め登録されている情報である。加盟店管理記憶部21は、例えば、加盟店番号と、加盟店契約情報とを対応づけて記憶している。なお、加盟店番号は、加盟店を識別する加盟店識別情報の一例である。加盟店管理記憶部21は、例えば、図2(a)に示すように加盟店契約情報を記憶している。
図2(a)は、本実施形態における加盟店管理記憶部21が記憶するデータ例を示す図である。
図2(a)に示す例では、加盟店管理記憶部21は、「加盟店番号」、「加盟店名」、「住所」、「電話番号」、及び「代表者名」などを関連付けて記憶している。ここで、加盟店契約情報は、例えば、「加盟店名」、「住所」、「電話番号」、及び「代表者名」などの情報である。
例えば、「加盟店番号」が“1234567890”である加盟店は、「加盟店名」が、“○○加盟店”であり、「住所」が“東京都港区・・・”であることを示している。また、この加盟店の「電話番号」は、“03−XXXX−XXXX”であり、「代表者名」が“山田 花子”であることを示している。
図1の説明に戻り、カード発行会社サーバ30(カード管理装置の一例)は、クレジットカードを発行するとともに、クレジットカードの利用限度額などを管理するカード発行会社(イシュア)が所有するサーバ装置であり、発行したクレジットカードを管理する。カード発行会社サーバ30は、例えば、各クレジットカードの利用限度額を管理し、クレジットカードの与信を利用した決済が可能であるか否かを確認する与信確認依頼を受け付けて、確認結果を依頼元に送信する。
また、カード発行会社サーバ30は、例えば、カード管理記憶部31を備えている。
カード管理記憶部31は、例えば、カード契約情報を記憶している。ここで、カード契約情報は、カード発行会社が発行しているクレジットカードの契約情報であり、カード発行会社に予め登録されている情報である。カード管理記憶部31は、例えば、カード番号と、カード契約情報とを対応付けて記憶している。なお、カード番号は、例えば、クレジットカード番号であり、クレジットカードを識別するカード識別情報の一例である。カード管理記憶部31は、例えば、図2(b)に示すように、カード契約情報を記憶している。
図2(b)は、本実施形態におけるカード管理記憶部31が記憶するデータ例を示す図である。
図2(b)に示す例では、カード管理記憶部31は、「カード番号」、「カード有効期限年月」、「法人名」、「所属部署」、及び「使用者名」などを関連付けて記憶している。ここで、カード契約情報は、例えば、「カード有効期限年月」、「法人名」、「所属部署」、及び「使用者名」などの情報である。なお、図2(b)に示す例は、企業などの法人が契約する法人カードにおけるカード契約情報である。
例えば、「カード番号」が“1234−1234−5678−9012”であるクレジットカードは、「カード有効期限年月」が、“XX/’XX”であり、「法人名」が“○○株式会社”であることを示している。また、このクレジットカードの使用者の「所属部署」は、“○○部”であり、「使用者名」が“山田 花子”であることを示している。
再び、図1の説明に戻り、加盟店端末40(利用者端末の一例)は、ポータル利用取引により、商品を販売する加盟店(サプライヤ)が所有する端末装置である。ここで、ポータル利用取引とは、決済システム1が提供するサービスを利用したクレジットカードの取引を示す。すなわち、ポータル利用取引とは、クレジットカードを利用したカード取引の一例である。加盟店端末40は、ネットワークNW1を介して、決済ポータルサーバ10に接続可能であり、決済ポータルサーバ10に接続することで、後述する売掛金の利用を承認する処理、商品の購入者(バイヤ)に対して支払を請求する処理などの各種処理を実行する。また、加盟店端末40は、例えば、決済ポータルサーバ10に接続することで、決済ポータルサーバ10を利用したポータル利用取引(カード取引)の利用明細などの情報を出力する。
また、加盟店端末40は、入力部41と、表示部42とを備えている。
入力部41は、例えば、キーボードやマウスなどであり、加盟店端末40の使用者から必要な各種情報を受け付ける。
表示部42(出力部の一例)は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置であり、各種情報を表示する。表示部42は、例えば、カード取引の利用明細を示す情報を表示する。
カード利用者端末50(利用者端末の一例)は、ポータル利用取引により、商品を購入するカード利用者(バイヤ)が所有する端末装置である。ここで、カード利用者(バイヤ)は、加盟店(サプライヤ)と同一である場合が考えられ、本実施形態では、カード利用者(バイヤ)と加盟店(サプライヤ)とを対応付けて、売掛金をポータル利用取引において利用可能にする。カード利用者端末50は、ネットワークNW1を介して、決済ポータルサーバ10に接続可能であり、決済ポータルサーバ10に接続することで、後述する売掛金の利用を依頼する処理、商品の販売者(サプライヤ)に対して支払を実行する処理などの各種処理を実行する。また、カード利用者端末50は、例えば、決済ポータルサーバ10に接続することで、決済ポータルサーバ10を利用したポータル利用取引の利用明細などの情報を出力する。
また、カード利用者端末50は、入力部51と、表示部52とを備えている。
入力部51は、例えば、キーボードやマウスなどであり、カード利用者端末50の使用者から必要な各種情報を受け付ける。
表示部52(出力部の一例)は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置であり、各種情報を表示する。表示部52は、例えば、ポータル利用取引の利用明細を示す情報を表示する。
決済ポータルサーバ10(決済処理装置の一例)は、例えば、クレジットカードを利用した企業間の決済ポータルサービス(以下、企業間決済サービスという)を提供するサーバ装置である。決済ポータルサーバ10は、例えば、NW(ネットワーク)通信部11と、記憶部60と、制御部70とを備えている。
NW通信部11は、ネットワークNW1と接続して、各種通信を行う。
記憶部60は、決済ポータルサーバ10の各種処理に利用する情報を記憶する。記憶部60は、例えば、アカウント記憶部61と、サプライヤ情報記憶部62と、バイヤ情報記憶部63と、売掛利用者記憶部64と、取引情報記憶部65と、売上情報記憶部66と、手数料記憶部67とを備えている。
アカウント記憶部61は、決済ポータルサーバ10に接続するためのログインIDやパスワードなどのログイン情報を記憶する。ログイン情報は、加盟店又はカード利用者が、企業間決済サービスに会員登録する際に、アカウント記憶部61に記憶される。アカウント記憶部61は、例えば、図2(c)に示すように、ログイン情報を記憶している。
図2(c)は、本実施形態におけるアカウント記憶部61が記憶するデータ例を示す図である。
この図において、アカウント記憶部61は、例えば、「ログインID」、「パスワード」、「パスワード設定日」、「加盟店番号」、及び「使用者名(フリガナ)」などを関連付けて記憶している。なお、決済ポータルサーバ10には、加盟店と、カード利用者との両方が接続するため、加盟店用の「ログインID」には、「加盟店番号」が関連付けられており、カード利用者の「ログインID」には、「使用者名(フリガナ)」が関連付けられている。
例えば、図2(c)に示す例では、「ログインID」の“11111”に対応する「パスワード」は、“**********”であり、「加盟店番号」が“1234567890”であることを示している。また、例えば、「ログインID」の“22222”に対応する「パスワード」は、“**********”であり、「使用者名(フリガナ)」が“ヤマダ ハナコ”であることを示している。
再び図1の説明に戻り、サプライヤ情報記憶部62(第1利用者記憶部の一例)は、決済ポータルサーバ10が提供する企業間決済サービスに会員登録しているサプライヤ(加盟店)に関する情報であるサプライヤ情報を記憶する。サプライヤ情報記憶部62は、例えば、少なくとも加盟店番号とサプライヤID(サプライヤ識別情報)とを関連付けて記憶している。ここで、サプライヤIDは、例えば、サプライヤ会員情報(第1会員情報)であり、加盟店を識別する加盟店識別情報の一例である。サプライヤ情報は、加盟店が企業間決済サービスに会員登録する際に、サプライヤ情報記憶部62に記憶される。サプライヤ情報記憶部62は、例えば、図3(a)に示すように、サプライヤ情報を記憶している。
図3(a)は、本実施形態におけるサプライヤ情報記憶部62が記憶するデータ例を示す図である。
この図において、サプライヤ情報記憶部62は、例えば、「サプライヤID」、「ログインID」、「加盟店番号」、「加盟店名」、「住所」、及び「電話番号」などを関連付けて記憶している。ここで、「住所」及び「電話番号」は、加盟店の住所及び電話番号を示している。
例えば、図3(a)に示す例では、「サプライヤID」が“S111”の加盟店に対応する「ログインID」が“11111”であり、「加盟店番号」が“1234567890”であることを示している。また、この加盟店の「加盟店名」が“○○加盟店”であり、「住所」が“東京都港区・・・”であることを示している。
再び図1の説明に戻り、バイヤ情報記憶部63(第2利用者記憶部の一例)は、決済ポータルサーバ10が提供する企業間決済サービスに会員登録しているバイヤ(カード利用者)に関する情報であるバイヤ情報を記憶する。バイヤ情報記憶部63は、例えば、少なくともカード番号とバイヤID(バイヤ識別情報)とを関連付けて記憶している。ここで、バイヤIDは、例えば、バイヤ会員情報(第2会員情報)であり、クレジットカードを識別するカード識別情報の一例である。バイヤ情報は、カード利用者が企業間決済サービスに会員登録する際に、バイヤ情報記憶部63に記憶される。バイヤ情報記憶部63は、例えば、図3(b)に示すように、バイヤ情報を記憶している。
図3(b)は、本実施形態におけるバイヤ情報記憶部63が記憶するデータ例を示す図である。
この図において、バイヤ情報記憶部63は、例えば、「バイヤID」、「ログインID」、「カード番号」、「カード有効期限年月」、「法人名」、「所属部署」、「使用者名」、・・・「住所」、及び「電話番号」などを関連付けて記憶している。
例えば、図3(b)に示す例では、「バイヤID」が“B222”のカード利用者に対応する「ログインID」が“22222”であり、「カード番号」が“1234−1234−5678−9012”であり、「カード有効期限年月」が“XX/’XX”であることを示している。また、このカード利用者が所属する「法人名」及び「所属部署」が“○○株式会社”及び“○○部”であり、「使用者名」が“山田 花子”であることを示している。
再び図1の説明に戻り、売掛利用者記憶部64は、ポータル利用決済(カード取引の決済)において売掛金を利用する売掛利用者情報を記憶する。ここで、売掛利用者情報は、サプライヤ(加盟店)と、バイヤ(カード利用者)とを紐付ける情報であり、例えば、少なくともサプライヤIDとバイヤIDとを関連付けた情報である。売掛利用者情報は、売掛金の利用が申請され、売掛金の利用が承認された際に、売掛利用者記憶部64に記憶される。売掛利用者記憶部64は、例えば、図3(c)に示すように、売掛利用者情報を記憶している。
図3(c)は、本実施形態における売掛利用者記憶部64が記憶するデータ例を示す図である。
この図において、売掛利用者記憶部64は、例えば、「サプライヤID」、「バイヤID」、「申請日」、「申請者」、及び「承認日」などを関連付けて記憶している。ここで、「申請日」及び「申請者」は、売掛金の利用を申請した年月日及び申請したバイヤIDを示している。また、「承認日」は、売掛金の利用が承認された年月日を示している。
例えば、図3(c)に示す例では、「サプライヤID」の“S111”と、「バイヤID」の“B222”とが紐付けられている(関連付けられている)ことを示している。このように、「サプライヤID」(“S111”)と「バイヤID」(“B222”)とを関連付けることにより、「サプライヤID」(“S111”)に対応するサプライヤ(加盟店)が販売した売掛金を、「バイヤID」(“B222”)が、決済ポータルサーバ10を利用したポータル利用決済に利用できるようになる。
再び図1の説明に戻り、取引情報記憶部65は、カード取引の履歴を示す取引情報を記憶する。取引情報記憶部65は、例えば、請求書番号と、商品を販売するサプライヤを示すサプライヤIDと、商品を購入するバイヤを示すバイヤIDと、ポータル利用金額と、当該利用金額のうちの売掛利用金額及び与信利用金額とを少なくとも関連付けて記憶している。ここで、ポータル利用金額とは、企業間決済サービスを利用したカード取引の取引金額のことであり、売掛利用金額とは、売掛金額からの利用金額のことであり、与信利用金額とは、クレジットカードの与信を使用する決済金額(カード決済金額)のことである。なお、与信利用金額は、クレジットカードの利用限度額(与信枠)により制限されている。取引情報記憶部65は、例えば、図4に示すように、取引情報を記憶している。
図4は、本実施形態における取引情報記憶部65が記憶するデータ例を示す図である。
この図において、取引情報記憶部65は、例えば、「請求書番号」、「サプライヤID」、「バイヤID」、「アクション」、「実施日」、「請求金額」、「与信利用金額」、「売掛利用金額」、「売掛保有サプライヤ」、・・・、「バイヤ名」、及び「サプライヤ名」などを関連付けて記憶している。ここで、「請求書番号」は、取引における請求項の番号を示し、「アクション」は、“請求書発行”、“支払”などの請求書の状態を示している。また、「請求金額」は、ポータル利用金額を示し、「与信利用金額」は、上述したようにクレジットカードの与信を使用した決済金額(カード決済金額)を示し、「売掛利用金額」は、売掛金額を利用した取引金額(売掛金からの利用金額)を示している。また、「売掛保有サプライヤ」は、売掛債権を保有するサプライヤのサプライヤIDを示している。
なお、取引情報記憶部65が記憶する取引情報の各行(各レコード)は、「アクション」が変わる度に取引情報記憶部65に追記される。例えば、「アクション」が“請求書発行”であるレコードは、サプライヤによって請求書が発行された際に、取引情報記憶部65に記憶され、「アクション」が“支払”であるレコードは、バイヤによって、支払の決済が実行された際に取引情報記憶部65に記憶される。また、図4において、各請求書番号の最終(最新)の状態(「アクション」)のレコードにハッチをかけて表示している。
図4に示す例では、例えば、「請求書番号」が“1”である最新(最終)の取引情報は、「サプライヤID」が“S00B1”であり、「バイヤID」が“B00A1”であり、「アクション」が“支払”であることを示している。また、この取引情報は、「実施日」が“YYYY/MM/DD”に支払の決済が実施され、「請求金額」が、“1,000,000”(100万円)であり、「与信利用金額」が“1,000,000”(100万円)であることを示している。また、この取引情報は、「売掛利用金額」が“0”(売掛金を利用していない)であり、“B社”から“A社”に商品が販売されたことを示している。
再び図1の説明に戻り、売上情報記憶部66は、上述した取引情報記憶部65が記憶する取引情報を集計した利用者ごと(サプライヤごと及びバイヤごと)の売上情報を記憶する。売上情報記憶部66は、例えば、図5に示すように、売上情報を記憶している。
図5は、本実施形態における売上情報記憶部66が記憶するデータ例を示す図である。
この図において、売上情報記憶部66は、例えば、「利用年月」、「ID」、「未確定/確定」、「取引合計金額」、「売掛利用金額」、「お振込合計金額」、及び「お支払合計金額」などを関連付けて記憶している。ここで、「利用年月」は、売上情報を集計した年月を示しており、「ID」は、利用者(会員)を識別する会員情報であるサプライヤID又はバイヤIDを示し、「未確定/確定」は、“未確定”が締日前の状態であることを示し、”確定”が締日後の状態であることを示している。なお、図5に示す例では、1カ月ごとに、売上情報が集計されるものとする。また、「取引合計金額」は、1カ月のポータル利用取引の合計額を示し、「売掛利用金額」は、売掛金の利用合計額を示している。また、「お振込合計金額」は、サプライヤに振り込まれる1カ月の合計金額を示し、「お支払合計金額」は、バイヤが支払う1カ月の合計金額を示している。
例えば、図5に示す例では、「利用年月」が“2015年6月”の「ID」が“S00B1”に対応する売上情報は、「未確定/確定」が“確定”であり、「取引合計金額」が“1,500,000”(150万円)であり、「売掛利用金額」が“1,300,000”(130万円)であることを示している。また、この売上情報は、「お振込合計金額」が“200,000”(20万円)であることを示している。なお、この“S00B1”の「ID」は、“B社”のサプライヤIDであるので、当該売上情報は、“2015年6月”は、“B社”に、“200,000”(20万円)の振込があることを示している。
再び図1の説明に戻り、手数料記憶部67は、与信利用決済を含む、企業間決済サービスの利用によって、徴収される又は支払われる各種手数料に関する情報を記憶する。ここで、与信利用決済とは、クレジットカードの与信を利用した決済のことである。手数料記憶部67は、例えば、利用者(会員)を示すサプライヤID又はバイヤIDと、各種手数料を示す手数料情報とを関連付けて記憶されている。ここで、手数料情報は、例えば、所定の金額に対して、所定の割合を徴収、又は支払うものであり、所定の割合は、利用者(会員)ごとに異なる値が定められるようにしてもよい。また、手数料情報は、所定の割合でなく固定の金額(例えば、月額XXX円等)であってもよい。手数料情報の種類としては、例えば、図6に示すような手数料が考えられる。
図6は、本実施形態による決済システム1における手数料の一例を示す図である。
この図において、「項目」は、手数料の種類を示し、「対象」は、手数料の対象者(バイヤ又はサプライヤ)を示している。また、「ユーザからの徴収/ユーザへの支払」は、手数料が徴収されるのか、支払われるのかのいずれかを示している。
例えば、「項目」の“割引加盟店手数料”は、ポータル利用金額のうち、売掛債権として利用した額(売掛利用金額)に対する手数料を示している。
再び図1の説明に戻り、制御部70は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、決済ポータルサーバ10を統括的に制御する。制御部70は、NW通信部11を介して、上述した加盟店管理会社サーバ20、カード発行会社サーバ30、加盟店端末40、及びカード利用者端末50と情報の送受信を行い、各種処理を実行する。制御部70は、例えば、企業間決済サービスの会員の登録処理、ポータル利用取引が可能であるか否かを判定し、ポータル利用取引の決済を行う決済処理、ポータル利用取引の決済を集計する精算処理、ポータル利用取引の明細を出力する明細出力処理などの各種処理を実行する。
制御部70は、仮想加盟店管理部71と、仮想カード管理部72と、取引判定部73と、決済処理部74と、債権付替部75と、精算処理部76と、明細出力処理部77とを備えている。
登録部80は、企業間決済サービスの会員の登録、及び、売掛金の利用を行う際のサプライヤIDとバイヤIDとを紐付ける(関連付ける)処理を実行する。登録部80は、例えば、加盟店情報取得部81と、サプライヤ登録部82と、カード情報取得部83と、バイヤ登録部84と、売掛金利用登録部85とを備えている。
加盟店情報取得部81(第1取得部の一例)は、サプライヤ(加盟店)の登録申請(第1利用申請)に応じて、上述した加盟店管理会社サーバ20の加盟店管理記憶部21から加盟店契約情報を取得する。ここで、サプライヤ(加盟店)の登録申請には、例えば、加盟店番号と、加盟店によって申請されたサプライヤの利用者情報(第1申請情報)とが含まれている。加盟店情報取得部81は、サプライヤ(加盟店)の登録申請に含まれる加盟店番号に対応する加盟店契約情報を取得する。具体的に、加盟店情報取得部81は、例えば、図2(a)に示すような加盟店契約情報を取得する。なお、加盟店情報取得部81は、取得した加盟店契約情報を記憶部60に記憶させてもよい。
サプライヤ登録部82(第1登録部の一例)は、サプライヤの登録申請に応じて、当該サプライヤの登録申請に含まれるサプライヤの利用者情報と、加盟店情報取得部81が取得した加盟店契約情報とに基づいて、当該サプライヤの登録申請に含まれる加盟店番号に対してサプライヤID(第1会員情報)を発行する。ここで、サプライヤ(加盟店)の利用者情報は、例えば、加盟店名、加盟店の住所、加盟店の電話番号、加盟店の代表者名などの情報である。
サプライヤ登録部82は、例えば、サプライヤの登録申請に含まれるサプライヤの利用者情報と、加盟店情報取得部81が加盟店管理記憶部21から取得した加盟店契約情報とを比較し、当該比較結果に基づいて、サプライヤIDを発行する。すなわち、サプライヤ登録部82は、サプライヤの利用者情報の所定の項目の情報と、加盟店契約情報の同一の項目の情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合に、サプライヤIDを発行する。
また、サプライヤ登録部82は、サプライヤの登録申請に応じて、サプライヤIDを発行するとともに、少なくとも当該加盟店番号とサプライヤIDとを関連付けたサプライヤ情報をサプライヤ情報記憶部62に記憶させる。具体的には、サプライヤ登録部82は、上述した図3(a)に示すようなサプライヤ情報を、サプライヤ情報記憶部62に記憶させる。また、サプライヤ登録部82は、例えば、図2(c)に示すように、発行したサプライヤIDに対応するログイン情報をアカウント記憶部61に記憶させる。
カード情報取得部83(第2取得部の一例)は、バイヤ(カード利用者)の登録申請(第2利用申請)に応じて、上述したカード発行会社サーバ30のカード管理記憶部31からカード契約情報を取得する。ここで、バイヤ(カード利用者)の登録申請には、例えば、カード番号と、当該クレジットカードのカード利用者によって申請されたバイヤの利用者情報(第2申請情報)とが含まれている。カード情報取得部83は、バイヤ(カード利用者)の登録申請に含まれるカード番号に対応するカード契約情報を取得する。具体的に、カード情報取得部83は、例えば、図2(b)に示すようなカード契約情報を取得する。なお、カード情報取得部83は、取得したカード契約情報を記憶部60に記憶させてもよい。
バイヤ登録部84(第2登録部の一例)は、バイヤの登録申請に応じて、当該バイヤの登録申請に含まれるバイヤの利用者情報と、カード情報取得部83が取得したカード契約情報とに基づいて、当該バイヤの登録申請に含まれるカード番号に対してバイヤID(第2会員情報)を発行する。ここで、バイヤ(カード利用者)の利用者情報は、例えば、法人名、所属部署、使用者名、住所、電話番号、などの情報である。
バイヤ登録部84は、例えば、バイヤの登録申請に含まれるバイヤの利用者情報と、カード情報取得部83が取得したカード契約情報とを比較し、当該比較結果に基づいて、バイヤIDを発行する。すなわち、バイヤ登録部84は、バイヤの利用者情報の所定の項目の情報と、カード契約情報の同一の項目の情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合に、バイヤIDを発行する。
また、バイヤ登録部84は、バイヤの登録申請に応じて、バイヤIDを発行するとともに、少なくとも当該カード番号とバイヤIDとを関連付けたバイヤ情報をバイヤ情報記憶部63に記憶させる。具体的には、バイヤ登録部84は、上述した図3(b)に示すようなバイヤ情報を、バイヤ情報記憶部63に記憶させる。また、バイヤ登録部84は、例えば、図2(c)に示すように、発行したバイヤIDに対応するログイン情報をアカウント記憶部61に記憶させる。
売掛金利用登録部85(第3登録部の一例)は、売掛金の利用を申請する売掛金利用申請(第3利用申請)に応じて、サプライヤ情報記憶部62が記憶する加盟店番号と、バイヤ情報記憶部63が記憶するカード番号とを関連付ける(紐付ける)処理を実行する。売掛金利用登録部85は、例えば、売掛金利用申請に応じて、カード番号に対応するクレジットカードの有効性を確認する有効性確認依頼を送信し、有効性確認依頼に対して受信した確認結果に応じて、加盟店番号と、カード番号とを関連付ける。
ここで、売掛金利用登録部85は、有効性確認依頼を加盟店管理会社サーバ20に送信し、さらに、加盟店管理会社サーバ20が当該有効性確認依頼をカード発行会社サーバ30に送信する。すなわち、売掛金利用登録部85は、加盟店管理会社サーバ20を介して、有効性確認依頼をカード発行会社サーバ30に送信する。
そして、売掛金利用登録部85は、有効性確認依頼の確認結果をカード発行会社サーバ30から加盟店管理会社サーバ20を介して受信し、当該確認結果が“OK”(オーケー)である場合に、さらに、加盟店番号に対応する加盟店に対して売掛金利用申請の承認を行う。ここで、売掛金利用登録部85は、利用申請の承認を行う際に、加盟店番号に対応する加盟店端末40に、当該承認を依頼する情報を送信する。
なお、この承認を依頼する情報には、カード利用者情報(バイヤの利用者情報)として、例えば、バイヤの氏名(担当者名)、法人名などの情報が含まれる。そして、売掛金利用登録部85は、加盟店端末40によって売掛金利用申請の承認がされた場合に、加盟店番号と、カード番号とを関連付ける。
より具体的に、売掛金利用登録部85は、売掛金利用申請に応じて、サプライヤ情報記憶部62が記憶するサプライヤIDと、バイヤ情報記憶部63が記憶するバイヤIDとを関連付けて売掛利用者記憶部64に記憶させることで、加盟店番号と、カード番号とを関連付ける。なお、売掛金利用申請には、利用者端末(例えば、カード利用者端末50)から取得された利用者に対応するバイヤID及びサプライヤIDが含まれる。
仮想加盟店管理部71は、加盟店管理会社サーバ20を代理する(処理を代行する)。仮想加盟店管理部71は、例えば、与信利用取引の決済(クレジットカードを利用したカード取引の決済の一例)を要求する決済要求に応じて、与信利用金額(カード決済金額)が、クレジットカードの利用限度額以下であるか否かの確認を依頼する与信確認依頼を、加盟店管理会社サーバ20を介さずに(加盟店管理会社サーバ20の代わりに)、カード発行会社サーバ30に送信する。ここで、与信利用金額とは、クレジットカードの与信を使用する決済金額のことある。具体的に、仮想加盟店管理部71は、NW通信部11を介して、与信確認依頼をカード発行会社サーバ30に送信する。また、仮想加盟店管理部71は、当該与信確認依頼に対する確認結果を、NW通信部11を介して、カード発行会社サーバ30から受信する。
また、仮想加盟店管理部71は、後述する精算処理部76が統合(精算)したポータル利用取引の決済において、クレジットカードの利用者を示すカード利用者の支払金額を確定させる確定要求(第2決済確定要求)を加盟店管理会社サーバ20の代わりにカード発行会社サーバ30に送信する。すなわち、仮想加盟店管理部71は、NW通信部11を介して、確定要求をカード発行会社サーバ30に送信する。
仮想カード管理部72は、カード発行会社サーバ30を代理する(処理を代行する)。仮想カード管理部72は、例えば、精算処理部76が統合したポータル利用取引の決済において、加盟店の売上金額を確定させる確定要求(第1決済確定要求)をカード発行会社サーバ30の代わりに、加盟店管理会社サーバ20から受信する。すなわち、仮想カード管理部72は、NW通信部11を介して、確定要求を加盟店管理会社サーバ20から受信する。
また、仮想カード管理部72は、与信確認依頼を、カード発行会社サーバ30の代わりに、加盟店管理会社サーバ20から受信する。すなわち、仮想カード管理部72は、NW通信部11を介して、与信確認依頼を加盟店管理会社サーバ20から受信する。また、仮想カード管理部72は、当該与信確認依頼に対する確認結果を、NW通信部11を介して、加盟店管理会社サーバ20に送信する。
取引判定部73は、少なくとも加盟店識別情報(例えば、サプライヤIDなど)と、カード識別情報(例えば、バイヤIDなど)とを関連付けた売掛利用者情報に対応する売掛保有金額及び利用限度額に基づいて、ポータル利用取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。ここで、売掛保有金額は、ポータル利用取引による売掛金の金額であり、クレジットカードを利用したカード取引による売掛金の金額(売掛金額)の一例である。
また、利用限度額は、例えば、クレジットカードの与信枠である。取引判定部73は、例えば、売掛利用者記憶部64に、ポータル利用取引の対象のバイヤIDを含む売掛利用者情報が記憶されている場合に、当該売掛利用者情報に対応する売掛保有金額(売掛金額)及び利用限度額に基づいて、ポータル利用取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。
また、取引判定部73は、例えば、売掛利用者記憶部64に、ポータル利用取引の対象のバイヤIDを含む売掛利用者情報が記憶されていない場合に、当該バイヤ(のクレジットカード)に対応する利用限度額に基づいて、与信利用取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。
ここで、取引判定部73は、当該与信利用取引において、例えば、与信利用金額が利用限度額に基づいて利用可能であるか否かを確認する場合に、仮想加盟店管理部71に与信確認依頼を送信させる。また、与信利用取引とは、クレジットカードの与信枠を利用したカード取引であり、与信利用金額とは、与信利用取引の取引金額である。
なお、本実施形態において、取引判定部73は、ポータル利用金額から売掛保有金額を減算した金額が、利用限度額以下である場合に、ポータル利用取引の決済を実行可能であると判定する。そして、後述する決済処理部74は、取引判定部73がポータル利用取引の決済を実行可能であると判定した場合にポータル利用取引の決済に売掛保有金額を優先して利用する。
具体的に、取引判定部73は、例えば、ポータル利用金額が売掛保有金額以下である場合に、ポータル利用取引の決済を実行可能であると判定し、後述する決済処理部74が、売掛金を利用してポータル利用取引の決済処理を実行する。
また、取引判定部73は、ポータル利用金額が売掛保有金額をこえる場合に、ポータル利用金額から売掛保有金額を減算した金額を与信利用金額として、与信確認依頼を仮想加盟店管理部71に送信させ、当該与信確認依頼に応じて受信した当該確認結果に基づいて、与信利用取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。なお、取引判定部73は、ポータル利用金額が売掛保有金額をこえる場合に、ポータル利用金額から売掛保有金額を減算した金額を与信利用金額として、与信確認依頼を仮想加盟店管理部71に送信し、仮想加盟店管理部71が、当該与信確認依頼をカード発行会社サーバ30に送信する。そして、当該確認結果が、“OK”である場合(与信確認した与信利用金額が利用限度額以下である場合)に、後述する決済処理部74が、与信利用金額を利用してポータル利用取引の決済処理を実行する。
なお、利用限度額は、与信利用金額が利用された場合(確認結果が、“OK”である場合)に、カード発行会社サーバ30によって、利用された与信利用金額分を減額されるものとする。
また、本実施形態において、取引判定部73は、ポータル利用取引の対象のバイヤに対応する売掛保有金額を、ポータル利用取引の度に算出する。例えば、取引判定部73は、取引情報記憶部65が記憶する取引情報に基づいて、ポータル利用取引の決済に利用可能な売掛保有金額を算出する。具体的には、取引判定部73は、まず、売掛利用者記憶部64から対象のバイヤIDに関連付けられたサプライヤIDを読み出す。取引判定部73は、取引情報記憶部65が記憶する取引情報のうちから、読み出した当該サプライヤIDに対応する取引情報を抽出し、ポータル利用取引の決済に利用可能な売掛保有金額を算出する。
決済処理部74は、上述した取引判定部73がポータル利用取引の決済を実行可能であると判定した場合に、ポータル利用取引の決済を実行する。決済処理部74は、例えば、売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部64に記憶されている売掛利用者情報に基づいて、ポータル利用取引の決済を実行する。そして、決済処理部74は、実行したポータル利用取引の取引情報を取引情報記憶部65に記憶させる。すなわち、決済処理部74は、当該ポータル利用取引において、サプライヤIDと、バイヤIDと、当該ポータル利用取引金額と、当該取引金額のうちの売金利用金額と、当該取引金額のうちのクレジットカードの与信枠(利用限度額)を利用した与信利用金額とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部65に記憶させる(図4を参考)。
債権付替部75は、売掛利用者情報に対応する売掛保有金額に基づいて、売掛利用者情報に対応する取引情報に含まれる与信利用金額を売掛利用金額に付け替える処理を実行する。すなわち、債権付替部75は、例えば、上述した売掛保有金額の少なくとも一部を、クレジットカードの利用限度額に付け替える処理を実行する。債権付替部75は、例えば、売掛利用者情報に対応する売掛保有金額が、売掛利用者情報に対応する与信利用金額以上である場合に、売掛保有金額から与信利用金額分を、利用限度額に付け替える。
例えば、債権付替部75は、売掛利用者記憶部64に記憶されている売掛利用者情報ごとに、取引情報記憶部65が記憶する取引情報に基づいて、売掛保有金額を算出する。債権付替部75は、算出した売掛保有金額が、売掛利用者情報に対応する取引情報の与信利用金額以上である場合に、当該取引情報の与信利用金額の与信取消依頼を、仮想加盟店管理部71を介してカード発行会社サーバ30に送信する。これにより、クレジットカードの利用限度額が、取り消した与信利用金額分、増加される。そして、債権付替部75は、取り消した与信利用金額を、売掛利用金額に付け替えた新しい取引情報のレコードを取引情報記憶部65に追加させる。なお、債権付替部75は、このような債権付替処理を、定期的に(例えば、1日ごとに)、例えば、バッチ処理により実行する。
精算処理部76(統合処理部の一例)は、取引情報記憶部65が記憶する取引情報に基づいて、複数のポータル利用取引の決済を統合する。精算処理部76は、例えば、サプライヤ(加盟店)ごとに、又はバイヤ(カード利用者)ごとに、ポータル利用取引の取引金額を精算する。例えば、精算処理部76は、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報を、サプライヤ情報記憶部62に記憶されているサプライヤIDごと、及びバイヤ情報記憶部63に記憶されているバイヤIDごとに集計する。なお、精算処理部76は、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報を、少なくとも売掛利用者記憶部64に記憶されているサプライヤIDごと及びバイヤIDごと、又は関連付けられているサプライヤIDとバイヤIDとの組ごとに集計してもよい。そして、精算処理部76は、当該集計結果に基づいて、サプライヤIDに対応するサプライヤの売上金額を確定させるとともに、バイヤIDに対応するバイヤの支払金額を確定させる。
なお、精算処理部76は、例えば、集計した集計結果を売上情報として、売上情報記憶部66に記憶させる。
具体的に、精算処理部76は、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報のうち、サプライヤIDに対応するポータル利用金額と、売掛利用者記憶部64に記憶されているサプライヤIDに関連付けられているバイヤIDに対応する売掛利用金額とをサプライヤIDごとに集計する。精算処理部76は、ポータル利用金額の合計額から売掛利用金額の合計額を減算した金額を、サプライヤの売上金額として確定させる。また、精算処理部76は、バイヤIDに対応する少なくとも与信利用金額をバイヤの支払金額として確定させる。
なお、精算処理部76は、サプライヤの売上金額を確定させる場合に、加盟店管理会社サーバ20を介して、売上金額を確定させる売上確定要求(第1決済確定要求)を仮想カード管理部72に送信する。また、精算処理部76は、バイヤの支払金額を確定させる場合に、仮想加盟店管理部71を介して、支払金額を確定させる支払確定要求(第2決済確定要求)をカード発行会社サーバ30に送信する。
また、精算処理部76は、売掛利用者記憶部64に記憶されている売掛利用者情報に対応する利用者に対しては、債権付替部75により債権付替処理が実行されるため、サプライヤの売上金額を確定させる処理と、バイヤの支払金額を確定させる処理とのいずれか一方の処理を実行する。なお、精算処理部76は、債権付替部75により債権付替処理が実行されていない場合には、サプライヤの売上金額を確定させる処理と、バイヤの支払金額を確定させる処理との両方の処理を実行してもよい。また、精算処理部76は、予め定められた所定の期間ごと(例えば、1カ月ごと)に、集計結果に基づいて、サプライヤの売上金額を確定させるとともに、バイヤの支払金額を確定させる。なお、精算処理部76は、バイヤの支払金額の確定を取引単位で実行するが、サプライヤとバイヤとの組が同一の場合には、当該取引の合計額により、バイヤの支払金額を確定させるようにしてもよい。
精算処理部76は、サプライヤの売上金額を確定させる場合に、ポータル利用金額の合計額から売掛利用金額の合計額を減算した金額を含む売上確定要求を、加盟店管理会社サーバ20に送信させる。また、精算処理部76は、バイヤの支払金額を確定させる場合に、与信利用金額を含む支払確定要求を、仮想加盟店管理部71を介して、カード発行会社サーバ30に送信させる。
また、精算処理部76は、精算処理を実行する際に、手数料記憶部67に記憶されている手数料情報に基づいて、各種手数料を徴収する、又は支払う処理を実行する。例えば、精算処理部76は、バイヤの支払金額を確定させた後、手数料記憶部67から、バイヤIDに対応する手数料情報を取得し、取得した手数料情報に基づいて、バイヤの支払金額から減額した金額(バイヤの支払金額を変更した金額)を算出する。精算処理部76は、サプライヤの売上金額を確定させた後に、手数料記憶部67から、当該サプライヤIDに対応する手数料情報を取得し、取得した手数料情報に基づいて、サプライヤの売上金額から減額した金額(サプライヤの売上金額を変更した金額)を算出する。
明細出力処理部77は、ポータル利用取引の利用明細の出力を要求する出力要求に応じて、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報に基づいて、サプライヤ(加盟店)ごと又はバイヤ(カード利用者)ごとの利用明細を示す情報を生成し、生成した利用明細を示す情報を出力する。
具体的に、明細出力処理部77は、加盟店端末40から上述した出力要求を受信した場合に、加盟店端末40を使用しているサプライヤ(加盟店)に対応する利用明細を示す情報を、加盟店端末40に出力する。加盟店端末40は、表示部42に、決済ポータルサーバ10から受信した利用明細を示す情報を表示する。
また、明細出力処理部77は、カード利用者端末50から上述した出力要求を受信した場合に、カード利用者端末50を使用しているバイヤ(カード利用者)に対応する利用明細を示す情報を、カード利用者端末50に出力する。カード利用者端末50は、表示部52に、決済ポータルサーバ10から受信した利用明細を示す情報を表示する。
次に、図面を参照して、本実施形態による決済システム1の動作について説明する。
なお、決済システム1の決済ポータルサーバ10は、以下の機能を有している。
(1)利用者の登録処理
(2)ポータル利用取引の決済処理
(3)精算処理
(4)利用明細の出力処理
以下、決済ポータルサーバ10におけるそれぞれの動作について説明する。
<利用者の登録処理>
(加盟店の登録処理)
まず、図7を参照して、本実施形態によるサプライヤ(加盟店)の登録処理について説明する。
図7は、本実施形態による加盟店の登録処理の動作の一例を示す図である。
図7に示すように、加盟店を決済ポータルサーバ10の企業間決済サービスに利用者登録する場合に、加盟店端末40は、決済ポータルサーバ10に接続して、登録申請を送信する(ステップS101)。このサプライヤの登録申請には、例えば、加盟店番号と、例えば、加盟店端末40の入力部41から受け付けられたサプライヤの利用者情報(第1申請情報)とが含まれている。
次に、決済ポータルサーバ10は、サプライヤの登録申請に応じて、当該サプライヤに対応する加盟店契約情報を加盟店管理会社サーバ20から取得する(ステップS102)。すなわち、決済ポータルサーバ10の加盟店情報取得部81は、サプライヤの登録申請に応じて、上述した加盟店管理会社サーバ20の加盟店管理記憶部21から加盟店契約情報を取得する。ここで、サプライヤ(加盟店)の登録申請には、例えば、加盟店番号と、加盟店によって申請されたサプライヤの利用者情報とが含まれている。加盟店情報取得部81は、サプライヤの登録申請に含まれる加盟店番号に対応する加盟店契約情報を加盟店管理会社サーバ20の加盟店管理記憶部21から取得する。ここで、加盟店情報取得部81は、例えば、図2(a)に示すような加盟店契約情報を取得する。
次に、決済ポータルサーバ10は、サプライヤの利用者情報(第1申請情報)と、加盟店契約情報とを比較して確認する(ステップS103)。すなわち、決済ポータルサーバ10のサプライヤ登録部82は、サプライヤの登録申請に含まれるサプライヤの利用者情報(第1申請情報(申請内容))の所定の項目の情報と、取得した加盟店契約情報の同一の項目の情報とが一致するか否かを判定する。サプライヤ登録部82は、当該一致するか否かを判定することで、申請したサプライヤ(加盟店)が加盟店管理会社サーバ20に登録されている加盟店であるか否かを確認する。なお、ここでは、サプライヤの利用者情報(第1申請情報)の所定の項目の情報と、取得した加盟店契約情報の同一の項目の情報とが一致したものとする。
次に、決済ポータルサーバ10は、サプライヤ会員情報(サプライヤID)を発行する(ステップS104)。すなわち、サプライヤ登録部82は、サプライヤの登録申請に含まれる加盟店番号に対してサプライヤIDを発行する。
次に、決済ポータルサーバ10は、サプライヤ情報を登録する(ステップS105)。すなわち、サプライヤ登録部82は、上述した図3(a)に示すようなサプライヤ情報を、サプライヤ情報記憶部62に記憶させる。また、サプライヤ登録部82は、例えば、図2(c)に示すように、発行したサプライヤIDに対応するログイン情報を生成し、生成したログイン情報をアカウント記憶部61に記憶させる。
次に、決済ポータルサーバ10は、会員ID(サプライヤID、ログインID)、及びパスワードを加盟店端末40に送信する。すなわち、サプライヤ登録部82は、発行(生成)したサプライヤID、ログインID、及びパスワードを加盟店端末40に送信する。
これにより、サプライヤ(加盟店)の登録が完了し、当該サプライヤ(加盟店)が、企業間決済サービスを利用可能になる。なお、本実施形態における決済システム1では、加盟店管理会社サーバ20に既に登録されている加盟店契約情報に基づいて、申請内容の正当性を確認した上(情報の整合性を確保した上)で、決済システム1が提供するサービスに加盟店を登録するので、信頼度の高い加盟店を企業間決済サービスに登録することができる。
(カード利用者の登録処理)
次に、図8を参照して、本実施形態によるバイヤ(カード利用者)の登録処理について説明する。
図8は、本実施形態によるカード利用者の登録処理の動作の一例を示す図である。
図8に示すように、カード利用者を決済ポータルサーバ10の企業間決済サービスに利用者登録する場合に、カード利用者端末50は、決済ポータルサーバ10に接続して、登録申請を送信する(ステップS111)。このバイヤの登録申請には、例えば、カード番号と、例えば、カード利用者端末50の入力部51から受け付けられたバイヤの利用者情報(第2申請情報)とが含まれている。
次に、決済ポータルサーバ10は、バイヤの登録申請に応じて、当該バイヤに対応するカード契約情報をカード発行会社サーバ30から取得する(ステップS112)。すなわち、決済ポータルサーバ10のカード情報取得部83は、バイヤの登録申請に応じて、上述したカード発行会社サーバ30のカード管理記憶部31からカード契約情報を取得する。ここで、バイヤ(カード利用者)の登録申請には、例えば、カード番号と、カード利用者によって申請されたバイヤの利用者情報とが含まれている。カード情報取得部83はバイヤの登録申請に含まれるカード番号に対応するカード契約情報をカード発行会社サーバ30のカード管理記憶部31から取得する。ここで、カード情報取得部83は、例えば、図2(b)に示すようなカード契約情報を取得する。
次に、決済ポータルサーバ10は、バイヤの利用者情報(第2申請情報(申請内容))と、カード契約情報とを比較して確認する(ステップS113)。すなわち、決済ポータルサーバ10のバイヤ登録部84は、バイヤの登録申請に含まれるバイヤの利用者情報(第2申請情報)の所定の項目の情報と、取得したカード契約情報の同一の項目の情報とが一致するか否かを判定する。バイヤ登録部84は、当該一致するか否かを判定することで、申請したバイヤ(カード利用者)がカード発行会社サーバ30に登録されているカード利用者であるか否かを確認する。なお、ここでは、バイヤの利用者情報(第2申請情報)の所定の項目の情報と、取得したカード契約情報の同一の項目の情報とが一致したものとする。
次に、決済ポータルサーバ10は、バイヤ会員情報(バイヤID)を発行する(ステップS114)。すなわち、バイヤ登録部84は、バイヤの登録申請に含まれるカード番号に対してバイヤIDを発行する。
次に、決済ポータルサーバ10は、バイヤ情報を登録する(ステップS115)。すなわち、バイヤ登録部84は、上述した図3(b)に示すようなバイヤ情報を、バイヤ情報記憶部63に記憶させる。また、バイヤ登録部84は、例えば、図2(c)に示すように、発行したバイヤIDに対応するログイン情報を生成し、生成したログイン情報をアカウント記憶部61に記憶させる。
次に、決済ポータルサーバ10は、会員ID(バイヤID、ログインID)、及びパスワードをカード利用者端末50に送信する。すなわち、バイヤ登録部84は、発行(生成)したバイヤID、ログインID、及びパスワードをカード利用者端末50に送信する。
これにより、バイヤ(カード利用者)の登録が完了し、当該バイヤ(カード利用者)が、企業間決済サービスを利用可能になる。なお、本実施形態における決済システム1では、カード発行会社サーバ30に既に登録されているカード契約情報に基づいて、申請内容の正当性を確認した上(情報の整合性を確保した上)で、決済システム1が提供するサービスにカード利用者を登録するので、信頼度の高いカード利用者を企業間決済サービスに登録することができる。
(売掛金利用の申請処理)
次に、図9を参照して、本実施形態による売掛金利用の申請処理について説明する。
図9は、本実施形態による売掛金利用の申請処理の動作の一例を示す図である。
図9において、まず、既に、カード利用者と、当該カード利用者が所属する企業(法人)の加盟店との両方の利用者登録が行われているものとする。このような状態において、カード利用者端末50の入力部51から受け付けた、カード利用者のログインID及びパスワードによって、カード利用者端末50が、決済ポータルサーバ10に接続される。
カード利用者端末50は、決済ポータルサーバ10に売掛金利用申請を送信する(ステップS201)。ここで、売掛金利用申請には、カード利用者端末50の入力部51が受け付けたバイヤID及びサプライヤIDが含まれる。
次に、決済ポータルサーバ10は、カードの有効性確認依頼を加盟店管理会社サーバ20に送信する(ステップS202)。すなわち、決済ポータルサーバ10の売掛金利用登録部85は、売掛金利用申請に含まれるバイヤIDに対応するカード番号をバイヤ情報記憶部63から取得し、売掛金利用申請に含まれるサプライヤIDに対応する加盟店番号をサプライヤ情報記憶部62から取得する。売掛金利用登録部85は、取得したカード番号を含む有効性確認依頼を加盟店管理会社サーバ20に送信する。
次に、加盟店管理会社サーバ20は、受信したカードの有効性確認依頼をカード発行会社サーバ30に送信する(ステップS203)。
次に、カード発行会社サーバ30は、カードの有効性を確認する(ステップS204)。すなわち、カード発行会社サーバ30は、受信したカードの有効性確認依頼に含まれるカード番号に基づいて、当該カードの有効性を確認する。
次に、カード発行会社サーバ30は、カードの有効性確認結果を加盟店管理会社サーバ20に送信する(ステップS205)。
次に、加盟店管理会社サーバ20は、受信したカードの有効性確認結果を決済ポータルサーバ10に送信する(ステップS206)。
これにより、売掛金を利用するにあたり、カードの有効性(正当性)の確認が完了したことになる。なお、ここでは、有効性確認結果が、“OK”であるものとする。
次に、決済ポータルサーバ10は、売掛金利用承認依頼を加盟店端末40に送信する(ステップS207)。ここで、加盟店端末40の入力部41から受け付けた、加盟店のログインID及びパスワードによって、加盟店端末40が、決済ポータルサーバ10に接続されると、加盟店端末40は、加盟店に対して売掛金利用申請がされたことを示すメッセージ(情報)を表示部42に表示する。
次に、加盟店端末40は、売掛金利用承認依頼の表示画面を表示部42に表示し、売掛金の利用を承認する(ステップS208)。すなわち、加盟店端末40は、加盟店の担当者によって、表示される内容を確認され、例えば、入力部41からバイヤIDを受け付けると、売掛金の利用を承認するためのバイヤの確認情報を表示部42に表示する。
そして、加盟店端末40は、入力部41から承認を受け付けると、承認がされたことを示す承認結果を決済ポータルサーバ10に送信する(ステップS209)。
次に、決済ポータルサーバ10は、承認結果に基づいて、売掛金の利用を登録する(ステップS210)。すなわち、決済ポータルサーバ10の売掛金利用登録部85は、図3(c)に示すように、サプライヤIDと、バイヤIDとを関連付けて、売掛利用者記憶部64に記憶させることで、加盟店番号と、カード番号とを関連付ける。
次に、決済ポータルサーバ10は、利用登録完了通知(例えば、売掛金の利用登録が完了したことを示す情報)をカード利用者端末50に送信する(ステップS211)。
また、決済ポータルサーバ10は、利用登録完了通知(例えば、売掛金の利用登録が完了したことを示す情報)を加盟店端末40に送信する(ステップS212)。
このように、本実施形態による決済システム1では、サプライヤID(又は加盟店番号)と、バイヤID(又はカード番号)とが関連付けられる(紐付けられる)ので、ポータル利用取引において、後述する売掛金の利用が可能になる。また、本実施形態による決済システム1では、カードの有効性と、バイヤの正当性の承認でとの両方が行われた上で、売掛金の利用を登録するので、信頼度の高い利用者(加盟店及びカード利用者)に対して、ポータル利用取引における売掛金の利用を可能にするので、信頼度の高い企業間取引を実現することができる。
<ポータル利用取引の決済処理>
(売掛金を利用した決済処理)
次に、図10を参照して、本実施形態による売掛金を利用した決済処理について説明する。
図10は、本実施形態による売掛金を利用した決済処理の動作の一例を示す図である。
まず、サプライヤ(加盟店)が企業間決済サービス上でポータル利用取引の請求を行うと、カード利用者端末50は、ポータル利用取引の支払いの請求を示す情報を表示部52に表示する。
カード利用者端末50は、入力部51から支払実行を受け付けると、支払実行要求を決済ポータルサーバ10に送信する(ステップS301)。なお、支払実行要求には、例えば、請求書番号を示す情報が含まれる。
次に、決済ポータルサーバ10は、ポータル利用金額で与信確認依頼をカード発行会社サーバ30に送信する(ステップS302)。すなわち、決済ポータルサーバ10の取引判定部73は、支払実行要求に含まれる請求書番号に対応する取引情報を取引情報記憶部65から取得し、取得した取引情報の請求金額をポータル利用金額として、仮想加盟店管理部71を介して、与信確認依頼をカード発行会社サーバ30に送信する。なお、与信確認依頼には、例えば、カード番号、ポータル利用金額、取引日時、カードの有効期限、及び加盟店番号などが含まれる。ここで、取引判定部73は、カード番号、加盟店番号などの情報を、バイヤ情報記憶部63、又はサプライヤ情報記憶部62から取得する。
次に、カード発行会社サーバ30は、受信した与信確認依頼に対して、与信確認を実行する(ステップS303)。カード発行会社サーバ30は、与信確認依頼に含まれるカード番号に対する有効性が確認できる場合(例えば、対応する利用限度額(与信枠)と、与信確認依頼に含まれるポータル利用金額とを少なくとも比較して、ポータル利用金額が利用限度額(与信枠)以下である場合)に、与信確認結果“OK”と判定する。
次に、カード発行会社サーバ30は、与信確認結果を決済ポータルサーバ10に送信する(ステップS304)。
次に、決済ポータルサーバ10は、与信確認“OK”であるか否かを判定する(ステップS305)。すなわち、取引判定部73は、受信した与信確認結果に基づいて、与信確認“OK”であるか否かを判定する。取引判定部73は、与信確認“OK”である場合(ステップS305:YES)に、処理をステップS313に進める。
また、取引判定部73は、与信確認“OK”でない(与信確認“NG”である)場合(ステップS305:NO)に、与信結果(NG)をカード利用者端末50に送信する(ステップS306)。
次に、カード利用者端末50は、受信した与信結果(NG)を表示部52に表示する。カード利用者端末50は、入力部51から売掛債権を利用した支払実行を受け付けると、売掛保有金額の利用要求を決済ポータルサーバ10に送信する(ステップS307)。
次に、決済ポータルサーバ10の取引判定部73は、売掛保有金額が、ポータル利用金額以上(売掛保有金額≧ポータル利用金額)であるか否かを判定する(ステップS308)。取引判定部73は、ポータル利用金額以上(売掛保有金額≧ポータル利用金額)である場合(ステップS308:YES)に、処理をステップS313に進める。
また、取引判定部73は、売掛保有金額が、ポータル利用金額未満(売掛保有金額<ポータル利用金額)である場合(ステップS308:NO)に、(ポータル利用金額−売掛保有金額)で与信確認依頼を、仮想加盟店管理部71を介して、カード発行会社サーバ30に送信する(ステップS309)。
次に、カード発行会社サーバ30は、受信した与信確認依頼に対して、与信確認を実行する(ステップS310)。
次に、カード発行会社サーバ30は、与信確認結果を決済ポータルサーバ10に送信する(ステップS311)。
次に、決済ポータルサーバ10の取引判定部73は、受信した与信確認結果に基づいて、与信確認“OK”であるか否かを判定する(ステップS312)。取引判定部73は、与信確認“OK”である場合(ステップS312:YES)に、処理をステップS313に進める。また、取引判定部73は、与信確認“OK”でない(与信確認“NG”である)場合(ステップS312:NO)に、処理をステップS314に進める。
ステップS313において、決済ポータルサーバ10は、決済処理を実行する。すなわち、決済ポータルサーバ10の決済処理部74は、ポータル利用取引の決済を実行し、例えば、図4のレコードR1のような取引情報を取引情報記憶部65に追加する。
次に、ステップS314において、決済ポータルサーバ10は、支払結果をカード利用者端末50に送信する。なお、ステップS312において、与信確認“NG”である場合には、決済ポータルサーバ10は、ポータル利用取引の決済ができなかったことを示す情報を支払結果として、カード利用者端末50に送信する。
また、決済ポータルサーバ10は、支払結果を加盟店端末40に送信する(ステップS315)。なお、ステップS312において、与信確認“NG”である場合には、決済ポータルサーバ10は、ポータル利用取引の決済ができなかったことを示す情報を支払結果として、加盟店端末40に送信する。
(支払取消処理)
次に、図11を参照して、本実施形態による支払取消処理について説明する。
図11は、本実施形態による支払取消の動作の一例を示す図である。
この図において、まず、加盟店端末40は、支払取消申請を決済ポータルサーバ10に送信する(ステップS401)。なお、支払取消申請には、例えば、請求書番号を示す情報が含まれる。
次に、決済ポータルサーバ10は、支払取消承認依頼を、カード利用者端末50に送信する(ステップS402)。ここで、カード利用者端末50の入力部51から受け付けた、カード利用者のログインID及びパスワードによって、カード利用者端末50が、決済ポータルサーバ10に接続されると、カード利用者端末50は、カード利用者に対して支払取消申請がされたことを表示部52に表示する。
次に、カード利用者端末50は、支払取消を承認する(ステップS403)。すなわち、カード利用者端末50は、カード利用者によって、表示される内容を確認され、例えば、入力部51から請求書番号を受け付けると、支払取消を承認するための請求情報を表示部52に表示する。
そして、カード利用者端末50は、入力部51から承認を受け付けると、承認がされたことを示す承認結果を決済ポータルサーバ10に送信する(ステップS404)。
次に、決済ポータルサーバ10は、承認結果に基づいて、与信取消依頼をカード発行会社サーバ30に送信する(ステップS405)。すなわち、決済ポータルサーバ10の決済処理部74は、支払取消申請に含まれる請求書番号に対応する取引情報を取引情報記憶部65から取得し、取得した取引情報の与信利用金額にて、与信取消依頼を、仮想加盟店管理部71を介して、カード発行会社サーバ30に送信する。なお、与信取消確認依頼には、例えば、カード番号、与信利用金額、取引日時、カードの有効期限、加盟店番号、及び与信確認時にカード発行会社サーバ30によって付加された承認コードなどが含まれる。ここで、決済処理部74は、カード番号、加盟店番号などの情報を、バイヤ情報記憶部63、又はサプライヤ情報記憶部62から取得する。
次に、カード発行会社サーバ30は、受信した与信取消依頼に対して、与信取消処理を実行する(ステップS406)。カード発行会社サーバ30は、与信取消依頼に応じて利用限度額(与信枠)を戻す処理を実行する。
次に、カード発行会社サーバ30は、与信取消結果を決済ポータルサーバ10に送信する(ステップS407)。すなわち、カード発行会社サーバ30は、与信取消結果を、仮想加盟店管理部71を介して、決済ポータルサーバ10に送信する。
次に、決済ポータルサーバ10は、取消処理を登録する(ステップS408)。すなわち、決済ポータルサーバ10の決済処理部74は、決済を取消したポータル利用取引に対応する取引情報を取引情報記憶部65に追加する。ここで、決済を取消したポータル利用取引には、少なくとも売掛利用取引または与信利用取引が含まれる。
次に、決済ポータルサーバ10は、支払取消結果を加盟店端末40に送信する(ステップS409)。また、決済ポータルサーバ10は、支払取消結果をカード利用者端末50に送信する(ステップS410)。
このように、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、ポータル利用取引の取消を行うことが可能であり、取引取消後に、利用限度額を回復させることができる。
なお、この図においてはサプライヤからの支払取消申請を送信する例を説明しているが、バイヤから当該申請を送信してもよい。
(債権付替処理)
次に、図12を参照して、本実施形態における債権付替処理について説明する。
図12は、本実施形態における債権付替の動作の一例を示すフローチャートである。
決済ポータルサーバ10の債権付替部75は、定期的(例えば、1日ごと)に、図12に示す債権付替処理を実行するものとする。
この図において、債権付替部75は、まず、対象のサプライヤIDに対応する売掛保有金額を算出する(ステップS501)。ここで、債権付替部75は、上述した取引判定部73と同様に、取引情報記憶部65が記憶する取引情報に基づいて、売掛保有金額を算出する。
次に、債権付替部75は、売掛利用者記憶部64からサプライヤIDに対応するバイヤIDを取得する(ステップS502)。
次に、債権付替部75は、取得したバイヤIDのポータル利用取引を抽出する(ステップS503)。すなわち、債権付替部75は、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報のうちから当該バイヤIDの取引情報を抽出する。
次に、債権付替部75は、取得したバイヤIDの取引情報に与信利用取引が存在するか否かを判定する(ステップS504)。債権付替部75は、取得したバイヤIDの取引情報に与信利用取引が存在する場合(ステップS504:YES)に、処理をステップS505に進める。また、債権付替部75は、取得したバイヤIDの取引情報に与信利用取引が存在しない場合(ステップS504:NO)に、処理を終了する。
ステップS505において、債権付替部75は、抽出した与信利用取引の与信利用金額を取得する。すなわち、債権付替部75は、抽出した1つの取引情報の与信利用金額を取得する。なお、債権付替部75は、例えば、与信利用金額が最も低い取引情報の与信利用金額を取得する。
次に、債権付替部75は、売掛保有金額が、取得した与信利用金額以上(売掛保有金額≧与信利用金額)であるか否かを判定する(ステップS506)。すなわち、債権付替部75は、売掛保有金額が1つの取引情報の与信利用金額以上であるか否かを判定する。債権付替部75は、売掛保有金額が与信利用金額以上である場合(ステップS506:YES)に、処理をステップS507に進める。また、債権付替部75は、売掛保有金額が与信利用金額未満である場合(ステップS506:NO)に、処理を終了する。
ステップS507において、債権付替部75は、与信の付替処理(債権付替処理)を実行する。具体的には、債権付替部75は、上述した与信取消依頼を、仮想加盟店管理部71を介して、カード発行会社サーバ30に送信して、取消した与信利用金額を売掛利用金額に付け替える。債権付替部75は、当該取引情報を更新したレコードを取引情報記憶部65に追加する。
次に、債権付替部75は、売掛保有金額を更新して(ステップS508)、売掛保有金額の有無を判定する(ステップS509)。債権付替部75は、売掛保有金額がある場合(ステップS509:YES)に、処理をステップS503に戻し、次のポータル利用取引を抽出する。また、債権付替部75は、売掛保有金額がない場合(ステップS509:NO)に、処理を終了する。なお、債権付替部75は、例えば、売掛保有金額から取消した与信利用金額を減額して、売掛保有金額を更新する。
次に、図13を参照して、本実施形態による決済システム1における売掛金を利用したポータル利用取引の決済の具体例について説明する。
図13は、本実施形態による決済処理の動作の一例を説明する図である。
この図において、A社、B社、C社、D社の各社の与信利用取引の利用限度額(与信枠)は、“100万円”とし、各社の開始時の売掛保有金額は、“0円”であるものとして説明する。また、この図において、制御部70は、仮想加盟店管理部71及び仮想カード管理部72を除く処理部(主に、取引判定部73及び決済処理部74)として説明する。
ポータル利用取引KS1は、A社がB社から100万円の購入を行った場合の例を示している。ポータル利用取引KS1において、B社の加盟店端末40−1が、決済ポータルサーバ10の制御部70に、100万円の請求を行い、これに対して、A社のカード利用者端末50−1が、100万円の支払実行要求を決済ポータルサーバ10の制御部70に送信する。この場合、制御部70の取引判定部73は、仮想加盟店管理部71を介して、A社のカード発行会社サーバ30−1に100万円の与信確認を行い、制御部70の決済処理部74は、A社に100万円の与信利用金額を計上する。
ここで、B社には、100万円の売掛保有金額が発生する。なお、本実施形態では、仮想加盟店管理部71及び仮想カード管理部72により、カード発行会社サーバ30と加盟店管理会社サーバ20との間が分断されるため、決済ポータルサーバ10(制御部70)は、B社の加盟店管理会社サーバ20−1に与信確認要求を送信しない。そして、決済ポータルサーバ10(制御部70)は、A社のカード利用者端末50−1と、B社の加盟店端末40−1との両方に、ポータル利用取引の決済が完了したことを示す支払完了を通知する。
次に、ポータル利用取引KS2は、B社がC社から130万円の購入を行った場合の例を示している。ポータル利用取引KS2において、C社の加盟店端末40−2が、決済ポータルサーバ10の制御部70に、130万円の請求を行い、これに対して、B社のカード利用者端末50−2が、130万円の支払実行要求を決済ポータルサーバ10の制御部70に送信する。この場合、制御部70(取引判定部73)は、仮想加盟店管理部71を介して、まず、B社のカード発行会社サーバ30−2に130万円の与信確認を行うが、利用限度額が100万円であるため、与信確認結果“NG”を、仮想加盟店管理部71を介して受信する。
そこで、決済ポータルサーバ10は、売掛保有金額を100万円利用し、仮想加盟店管理部71を介して、再度30万円の与信確認を行う。この場合、30万円が利用限度額以下であるので、カード発行会社サーバ30−2は、与信確認結果“OK”を送信し、決済ポータルサーバ10の制御部70は、仮想加盟店管理部71を介して与信結果を受信し、B社に30万円の与信利用金額を計上するとともに、−100万円の売掛利用金額が発生し、B社の売掛保有金額は、0円となる。また、C社には、130万円の売掛保有金額が発生する。なお、この場合、決済ポータルサーバ10の決済処理部74は、図4のレコードR1の取引情報を取引情報記憶部65に追加する。
また、決済ポータルサーバ10(制御部70)は、ポータル利用取引KS1と同様に、C社の加盟店管理会社サーバ20−2に与信確認要求を送信しない。そして、決済ポータルサーバ10(制御部70)は、B社のカード利用者端末50−2と、C社の加盟店端末40−2との両方に、ポータル利用取引の決済が完了したことを示す支払完了を通知する。
次に、ポータル利用取引KS3は、D社がB社から50万円の購入を行った場合の例を示している。ポータル利用取引KS3において、B社の加盟店端末40−1が、決済ポータルサーバ10の制御部70に、50万円の請求を行い、これに対して、D社のカード利用者端末50−3が、50万円の支払実行要求を決済ポータルサーバ10の制御部70に送信する。この場合、制御部70の取引判定部73は、仮想加盟店管理部71を介して、D社のカード発行会社サーバ30−3に50万円の与信確認を行う。また、制御部70の取引判定部73は、仮想加盟店管理部71を介して与信結果を受信し、制御部70の決済処理部74は、D社に50万円の与信利用金額を計上する。
また、B社には、50万円の売掛保有金額が発生する。また、決済ポータルサーバ10(制御部70)は、ポータル利用取引KS1と同様に、B社の加盟店管理会社サーバ20−1に与信確認要求を送信しない。そして、決済ポータルサーバ10(制御部70)は、D社のカード利用者端末50−3と、B社の加盟店端末40−1との両方に、ポータル利用取引の決済が完了したことを示す支払完了を通知する。
次に、債権付替処理KS4は、B社の与信利用金額30万円を売掛保有金額50万円により付け替える処理である。債権付替処理KS4において、決済ポータルサーバ10の債権付替部75は、仮想加盟店管理部71を介して、B社のカード発行会社サーバ30−2に30万円の与信取消を行い、利用限度額を30万円分回復させる。また、債権付替部75は、売掛保有金額の50万円から30万円を減額し、最終的な売掛保有金額は、20万円となる。
このように、本実施形態によるポータル利用取引の決済システム1では、リアルタイムでの売掛保有金額(売掛金)の利用を可能にするとともに、債権付替処理により、利用限度額(与信枠)を回復することができる。
<精算処理>
次に、図14〜図16を参照して、本実施形態による精算処理について説明する。
図14は、本実施形態におけるサプライヤの売上金額の確定処理の一例を示すフローチャートである。
この図において、精算処理部76は、まず、対象となるサプライヤIDに対応するポータル利用金額の合計額を算出する(ステップS601)。精算処理部76は、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報から対象となるサプライヤIDに対応する取引情報を抽出し、当該取引情報に含まれるポータル利用金額の合計額を算出する。
次に、精算処理部76は、対象となるサプライヤIDに関連付けられているバイヤIDがあるか否かを判定する(ステップS602)。すなわち、精算処理部76は、売掛利用者記憶部64から、当該サプライヤIDに関連付けられているバイヤIDがあるか否かを判定する。精算処理部76は、当該サプライヤIDに関連付けられているバイヤIDがある場合(ステップS602:YES)に、処理をステップS603に進める。また、精算処理部76は、当該サプライヤIDに関連付けられているバイヤIDがない場合(ステップS602:NO)に、処理をステップS606に進める。
ステップS603において、精算処理部76は、関連付けられているバイヤIDに対応する売掛利用金額の合計額を算出する。すなわち、精算処理部76は、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報から対象となるバイヤIDに対応する売掛利用金額を抽出し、当該取引情報に含まれる売掛利用金額の合計額を算出する。
次に、精算処理部76は、ポータル利用金額の合計額から売掛利用金額の合計額を減算して対象となるサプライヤIDに対応するサプライヤの売上金額を算出する(ステップS604)。
次に、精算処理部76は、サプライヤの売上金額の確定処理を実行する(ステップS605)。精算処理部76は、例えば、加盟店の売上金額を確定させる確定要求(第1決済確定要求)を加盟店管理会社サーバ20に送信する。すなわち、精算処理部76は、加盟店管理会社サーバ20に対して与信確認を行った上で、加盟店の売上金額を確定させる確定要求(第1決済確定要求)を加盟店管理会社サーバ20に送信する。なお、サプライヤの売上金額を確定させる確定要求には、例えば、加盟店番号、カード番号、売上年月日、売上合計金額、及び承認番号などが含まれる。
また、ステップS606において、精算処理部76は、ポータル利用金額の合計額をサプライヤの売上金額として、処理をステップS605に進める。
なお、上述したステップS601からステップS606までの処理は、サプライヤ情報記憶部62に記憶されている各サプライヤIDを対象として、定期的(例えば、締日)に実行される。
また、図15は、本実施形態におけるバイヤの支払金額の確定処理の一例を示すフローチャートである。
この図において、精算処理部76は、まず、対象となるバイヤIDに対応する与信利用金額の合計額を算出する(ステップS611)。精算処理部76は、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報から対象となるバイヤIDに対応する取引情報を抽出し、当該取引情報に含まれる与信利用金額の合計額を算出する。
次に、精算処理部76は、与信利用金額の合計額をバイヤの支払金額とする(ステップS612)。
次に、精算処理部76は、バイヤの支払金額の確定処理を実行する(ステップS613)。精算処理部76は、例えば、バイヤの支払金額を確定させる確定要求(第2決済確定要求)を、仮想加盟店管理部71を介して、カード発行会社サーバ30に送信する。なお、バイヤの支払金額を確定させる確定要求には、例えば、加盟店番号、カード番号、売上年月日、売上合計金額、及び承認番号などが含まれる。
なお、上述したステップS611からステップS613までの処理は、バイヤ情報記憶部63に記憶されている各バイヤIDを対象として、定期的(例えば、締日)に実行される。
次に、図16を参照して、本実施形態による決済システム1における精算処理の具体例について説明する。
図16は、本実施形態による精算処理の動作の一例を説明する図である。
図16では、図13において説明したポータル利用取引の決済に対する精算処理につて説明する。
精算処理SS1は、図13に示すポータル利用取引KS1においてA社がB社から100万円の購入を行った場合の精算処理を示している。精算処理SS1において、決済ポータルサーバ10の精算処理部76は、仮想加盟店管理部71を介して、A社のカード発行会社サーバ30−1に対して、100万円の売上を確定する。カード発行会社サーバ30−1は、A社(カード利用者端末50−1)から100万円を集金し、手数料分を差し引いた金額を仮想加盟店管理部71に入金する。そして、仮想加盟店管理部71は、さらに手数料分を差し引いた金額を決済ポータルサーバ10に入金する。なお、この図において、入金する処理は、破線により表し、各構成に対応する銀行口座に入金する処理を示す。
次に、精算処理SS2は、図13に示すポータル利用取引KS2においてB社がC社から130万円の購入を行った場合の精算処理を示している。精算処理SS2において、決済ポータルサーバ10の精算処理部76は、C社の加盟店管理会社サーバ20−2を介して、仮想カード管理部72に対して、130万円の与信確認及び売上確定を実行する。そして、仮想カード管理部72は、決済ポータルサーバ10の精算処理部76から130万円を集金し、手数料分を差し引いた金額をC社の加盟店管理会社サーバ20−2に入金処理する。そして、加盟店管理会社サーバ20−2が、さらに手数料分を差し引いた金額をC社の加盟店(加盟店端末40−2)に入金する。なお、この場合、決済ポータルサーバ10の精算処理部76は、仮想加盟店管理部71を介して、B社のカード発行会社サーバ30−2に売上確定(支払確定)を送信しない。
次に、精算処理SS3は、図13に示すポータル利用取引KS3においてD社がB社から50万円の購入を行った場合の精算処理を示している。精算処理SS3において、決済ポータルサーバ10の精算処理部76は、B社の加盟店管理会社サーバ20−1を介して、仮想カード管理部72に対して、20万円の与信確認及び売上確定を実行する。そして、仮想カード管理部72は、決済ポータルサーバ10の精算処理部76から20万円を集金し、手数料分を差し引いた金額をB社の加盟店管理会社サーバ20−1に入金処理する。そして、加盟店管理会社サーバ20−1が、さらに手数料を差し引いた金額をB社の加盟店(加盟店端末40−1)に入金する。
また、決済ポータルサーバ10の精算処理部76は、仮想加盟店管理部71を介して、D社のカード発行会社サーバ30−3に対して、50万円の売上を確定する。カード発行会社サーバ30−3は、D社(カード利用者端末50−3)から50万円を集金し、手数料分を差し引いた金額を仮想加盟店管理部71に入金する。そして、仮想加盟店管理部71が、さらに手数料分を差し引いた金額を決済ポータルサーバ10の精算処理部76に入金する。
なお、上述した一例では、B社は、販売と購入との両方のポータル利用取引をおこなっているが、売掛金を利用することで、最終的な精算では、20万円の売上で確定されることになる。(ただし、入金額は、手数料分を差し引いた金額となる)。すなわち、B社は、売掛金を利用することで、精算処理の結果、入金のみとなる。
このように、本実施形態による決済システム1では、売掛金利用の申請をしている加盟店及びカード利用者を同一企業として扱い、入金又は引き落としを一本化することができる。
<利用明細の出力処理>
次に、本実施形態による利用明細の出力処理について説明する。
ここでは、本実施形態によるカード利用者端末50に表示する利用明細の一例について説明する。
決済ポータルサーバ10の明細出力処理部77は、カード利用者端末50からのポータル利用取引の利用明細の出力を要求する出力要求に応じて、売上情報記憶部66に記憶されている売上情報、及び取引情報記憶部65に記憶されている取引情報に基づいて、バイヤIDに対応する利用明細を示す情報を生成する。明細出力処理部77は、生成した利用明細を示す情報をカード利用者端末50に出力(送信)する。カード利用者端末50は、例えば、利用日、取引先、ポータル利用金額、売掛利用金額、与信利用金額などを表示部52に表示する。
また、次に、本実施形態による加盟店端末40に表示する利用明細の一例について説明する。
決済ポータルサーバ10の明細出力処理部77は、加盟店端末40からのポータル利用取引の利用明細の出力を要求する出力要求に応じて、売上情報記憶部66に記憶されている売上情報、及び取引情報記憶部65に記憶されている取引情報に基づいて、サプライヤIDに対応する利用明細を示す情報を生成する。明細出力処理部77は、生成した利用明細を示す情報を加盟店端末40に出力(送信)する。これにより、加盟店端末40は、例えば、利用日、取引先、ポータル利用金額、売掛利用金額などを表示部42に表示する。
なお、明細出力処理部77は、例えば、バイヤに対しては、自身の利用分を表示させ、サプライヤは、自身の利用分、及び自身と紐づくバイヤの利用分を表示させるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、加盟店情報取得部81(第1取得部)と、サプライヤ登録部82(第1登録部)と、カード情報取得部83(第2取得部)と、バイヤ登録部84(第2登録部)とを備えている。加盟店情報取得部81は、取引に用いられるクレジットカード(決済カード)の加盟店を識別する加盟店識別情報(例えば、加盟店番号)及び当該加盟店によって申請されたサプライヤの利用者情報(第1申請情報)を含むサプライヤの登録申請(第1利用申請)に応じて、サプライヤの登録申請に含まれる加盟店番号に対応する加盟店契約情報を取得する。なお、加盟店契約情報は、加盟店を管理する加盟店管理会社に予め登録されている情報である。サプライヤ登録部82は、サプライヤの登録申請に応じて、当該サプライヤの登録申請に含まれるサプライヤの利用者情報と、加盟店情報取得部81が取得した加盟店契約情報とに基づいて、当該サプライヤの登録申請に含まれる加盟店番号に対してサプライヤID(第1会員情報)を発行する。サプライヤ登録部82は、少なくとも当該加盟店番号とサプライヤIDとを関連付けたサプライヤ情報をサプライヤ情報記憶部62(第1利用者記憶部)に記憶させる。カード情報取得部83は、クレジットカードを識別するカード識別情報(例えば、カード番号)及び当該クレジットカードのカード利用者によって申請されたバイヤの利用者情報(第2申請情報)を含むバイヤの登録申請(第2利用申請)に応じて、バイヤの登録申請に含まれるカード番号に対応するカード契約情報を取得する。なお、カード契約情報は、クレジットカードを発行するカード発行会社に予め登録されている情報である。バイヤ登録部84は、バイヤの登録申請に応じて、当該バイヤの登録申請に含まれるバイヤの利用者情報と、カード情報取得部83が取得したカード契約情報とに基づいて、当該バイヤの登録申請に含まれるカード番号に対してバイヤID(第2会員情報)を発行し、少なくとも当該カード番号とバイヤIDとを関連付けたバイヤ情報(第2利用者情報)をバイヤ情報記憶部63(第2利用者記憶部)に記憶させる。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、加盟店を管理する加盟店管理会社に予め登録されている加盟店契約情報に基づいて、申請内容の正当性を確認した上で、加盟店を登録するので、信頼度の高い加盟店を利用者として登録することができる。また、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、クレジットカードを発行するカード発行会社に予め登録されているカード契約情報に基づいて、申請内容の正当性を確認した上で、カード利用者を登録するので、信頼度の高いカード利用者を利用者として登録することができる。このように、本実施形態による決済ポータルサーバ10では、信頼度の高い加盟店及びカード利用者を利用者として登録できるので、信頼度の高いカード取引が可能になる。これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、例えば、加盟店とカード利用者とを関連付けることで、企業間のカード取引に売掛金(債権売掛金)を利用するカード取引サービスを実現できるので、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態では、サプライヤ登録部82は、サプライヤの登録申請に含まれるサプライヤの利用者情報と、加盟店情報取得部81が取得した加盟店契約情報とを比較し、当該比較結果に基づいて、サプライヤIDを発行する。また、バイヤ登録部84は、バイヤの登録申請に含まれるバイヤの利用者情報と、カード情報取得部83が取得したカード契約情報とを比較し、当該比較結果に基づいて、バイヤIDを発行する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、より信頼度の高い利用者(加盟店及びカード利用者)を登録することができる。
また、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、売掛金の利用を申請する利用申請に応じて、サプライヤ情報記憶部62が記憶する加盟店番号(加盟店識別情報)と、バイヤ情報記憶部63が記憶するカード番号(カード識別情報)とを関連付ける売掛金利用登録部85を備える。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、売掛金を利用する加盟店とカード利用者を紐付ける(関連付ける)ことができ、両者を1つの企業として扱うことができる。よって、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、例えば、企業間のカード取引に売掛金を利用するカード取引サービスを提供することが可能になる。
また、本実施形態では、売掛金利用登録部85は、売掛金利用申請に応じて、カード番号に対応するクレジットカードの有効性を確認する有効性確認依頼を送信し、有効性確認依頼に対して受信した確認結果に応じて、加盟店番号と、カード番号とを関連付ける。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、クレジットカードの有効性が確認された信頼度の高いカード利用者に対して、売掛金の利用を許可することができる。
また、本実施形態では、売掛金利用登録部85は、利用申請に応じて、加盟店番号に対応する加盟店に対して売掛金利用申請の承認を行い、当該承認結果に応じて、加盟店番号と、カード番号とを関連付ける。なお、売掛金利用登録部85は、売掛金利用申請の承認を行う際に、加盟店番号に対応する加盟店端末40に、当該承認を依頼する情報を送信する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、売掛金利用申請が承認された信頼度の高いカード利用者に対して、売掛金の利用を許可することができる。
また、本実施形態では、売掛金利用登録部85は、売掛金利用申請に応じて、サプライヤ情報記憶部62が記憶するサプライヤIDと、バイヤ情報記憶部63が記憶するバイヤIDとを関連付けて売掛利用者記憶部64に記憶させることで、加盟店番号と、カード番号とを関連付ける。
これにより、決済ポータルサーバ10は、簡易な方法により、確実に加盟店番号と、カード番号とを関連付けることができる。
また、本実施形態では、売掛金利用申請には、利用者端末(例えば、カード利用者端末50)から取得された利用者に対応するバイヤID及びサプライヤIDが含まれる。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、例えば、バイヤID及びサプライヤIDに基づいて、容易にカード番号及び加盟店番号を関連付けることができる。
また、本実施形態による決済システム1は、上述した決済ポータルサーバ10と、加盟店管理会社サーバ20と、カード発行会社サーバ30とを備えている。そして、決済ポータルサーバ10は、サプライヤ情報(第1利用者情報)と、バイヤ情報(第2利用者情報)とに基づいて、クレジットカードを利用したカード取引の決済を行うカード決済処理を実行する。
これにより、決済システム1は、上述した決済ポータルサーバ10と同様の効果を奏する。
また、本実施形態による利用者登録方法は、第1取得ステップと、第1登録ステップと、第2取得ステップと、第2登録ステップとを含んでいる。第1取得ステップにおいて、加盟店情報取得部81が、取引に用いられるクレジットカード(決済カード)の加盟店を識別する加盟店識別情報(例えば、加盟店番号)及び当該加盟店によって申請されたサプライヤの利用者情報(第1申請情報)を含むサプライヤの登録申請(第1利用申請)に応じて、サプライヤの登録申請に含まれる加盟店番号に対応する加盟店契約情報を取得する。また、第1登録ステップにおいて、サプライヤ登録部82が、サプライヤの登録申請に応じて、当該サプライヤの登録申請に含まれるサプライヤの利用者情報と、第1取得ステップにて取得された加盟店契約情報とに基づいて、当該サプライヤの登録申請に含まれる加盟店番号に対してサプライヤID(第1会員情報)を発行し、少なくとも当該加盟店番号とサプライヤIDとを関連付けたサプライヤ情報をサプライヤ情報記憶部62(第1利用者記憶部)に記憶させる。第2取得ステップにおいて、カード情報取得部83が、クレジットカードを識別するカード識別情報(例えば、カード番号)及び当該クレジットカードのカード利用者によって申請されたバイヤの利用者情報(第2申請情報)を含むバイヤの登録申請(第2利用申請)に応じて、バイヤの登録申請に含まれるカード番号に対応するカード契約情報を取得する。第2登録ステップにおいて、バイヤ登録部84が、バイヤの登録申請に応じて、当該バイヤの登録申請に含まれるバイヤの利用者情報と、第2取得ステップにて取得されたカード契約情報とに基づいて、当該バイヤの登録申請に含まれるカード番号に対してバイヤID(第2会員情報)を発行し、少なくとも当該カード番号とバイヤIDとを関連付けたバイヤ情報(第2利用者情報)をバイヤ情報記憶部63(第2利用者記憶部)に記憶させる。
これにより、本実施形態による利用者登録方法は、上述した決済ポータルサーバ10と同様の効果を奏する。
また、本実施形態によれば、決済ポータルサーバ10は、取引判定部73と、決済処理部74とを備えている。取引判定部73は、クレジットカードを利用したカード取引による売掛金額(売掛保有金額)及びクレジットカードの利用限度額であって、少なくともクレジットカードの加盟店を識別する加盟店識別情報(加盟店番号、サプライヤID)と、クレジットカードを識別するカード識別情報(カード番号、バイヤID)とを関連付けた売掛利用者情報に対応する売掛金額及び利用限度額に基づいて、カード取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。決済処理部74は、取引判定部73がカード取引の決済を実行可能であると判定した場合に、カード取引の決済を実行する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、売掛金を利用したカード取引の決済を行うことが可能になる。従来の決済システムでは、利用限度額により不可能であったカード取引についても、売掛金を利用することで取引可能になるため、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、企業間のカード決済取引の利用を増加させることができる。また、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、例えば、仕入れ等の企業間の事業に直接関係する取引に売掛金を利用することが可能になるので、企業のキャッシュフローを改善することができる。
また、本実施形態では、取引判定部73は、売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部64に、カード取引において商品を購入するバイヤを示す識別情報(カード番号、バイヤID)を含む売掛利用者情報が記憶されている場合に、当該利用者情報に対応する売掛金額及び利用限度額に基づいて、カード取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。取引判定部73は、売掛利用者記憶部64に、バイヤを示す識別情報(カード番号、バイヤID)を含む利用者情報が記憶されていない場合に、当該バイヤに対応する利用限度額に基づいて、カード取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、売掛金を利用したカード取引の決済処理と、売掛金を利用しない従来のカード取引の決済処理とを共存させることができる。
また、本実施形態では、取引判定部73は、カード取引の取引金額から売掛金額を減算した金額が、利用限度額以下である場合に、カード取引の決済を実行可能であると判定する。決済処理部74は、取引判定部73がカード取引の決済を実行可能であると判定した場合に、カード取引の決済に売掛金額を優先して利用する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、売掛金を優先して利用するため、売掛金額のみでカード取引が完了する場合に、カード発行会社に与信確認を行う必要がない。また、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、売掛金を優先して利用するため、クレジットカードの利用限度額(与信枠)が減少する可能性を低減することができる。そのため、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、決済ポータルサーバ10を利用しないカード取引への影響を低減させることができる。すなわち、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、決済ポータルサーバ10でのカード取引では、与信枠が減らない可能性が高まるため、決済ポータルサーバ10以外でのカード取引を実施し易くなる。
また、本実施形態では、決済処理部74は、カード取引の決済を実行する場合に、加盟店識別情報と、カード識別情報と、カード取引の取引金額と、売掛利用金額及び与信利用金額とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部65に記憶させる。ここで、加盟店識別情報は、商品を販売するサプライヤを示すサプライヤID、加盟店番号などである。また、カード識別情報は、商品を購入するバイヤを示すカード番号、バイヤIDなどである。また、売掛利用金額は、当該取引金額のうちの売掛保有金額(売掛金額)からの利用金額である。与信利用金額(カード決済金額)は、クレジットカードの与信を使用する決済金額である。そして、取引判定部73は、取引情報記憶部65が記憶する取引情報に基づいて、カード取引の決済に利用可能な売掛保有金額を算出し、算出した当該売掛保有金額と、利用限度額とに基づいて、カード取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、カード取引の決済するごとに毎回売掛保有金額を算出するので、最新の売掛保有金額に基づいて、カード取引の決済を実行可能であるか否かを判定することができるとともに、売掛保有金額を記憶しておく記憶部を備える必要がない。
また、本実施形態では、利用限度額は、カード取引の決済にクレジットカードの与信を使用する決済金額である与信利用金額が利用された場合に、利用された与信利用金額分を減額される。また、決済ポータルサーバ10は、さらに、売掛保有金額の少なくとも一部を、利用限度額に付け替える債権付替部75を備える。また、例えば、債権付替部75は、利用者情報に対応する売掛保有金額が、利用者情報に対応する与信利用金額以上である場合に、売掛保有金額のうちの与信利用金額分を、利用限度額に付け替える。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、売掛保有金額を利用限度額に付け替えることができるので、利用限度額(与信枠)を回復させることができる。
また、本実施形態では、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、サプライヤ(加盟店)ごとに、又はバイヤ(カード利用者)ごとに、ポータル利用取引の取引金額を精算する精算処理部76を備えている。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、サプライヤ(加盟店)ごとに、又はバイヤ(カード利用者)ごとに、ポータル利用取引の取引金額を精算することができる。
また、本実施形態による決済処理方法は、取引判定ステップと、決済処理ステップとを含んでいる。取引判定ステップにおいて、取引判定部73が、クレジットカードを利用したカード取引による売掛保有金額及びクレジットカードの利用限度額であって、少なくともクレジットカードの加盟店を識別する加盟店識別情報(加盟店番号、サプライヤID)と、クレジットカードを識別するカード識別情報(カード番号、バイヤID)とを関連付けた利用者情報に対応する売掛保有金額及び利用限度額に基づいて、カード取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。決済処理ステップにおいて、決済処理部74が、取引判定ステップにてカード取引の決済を実行可能であると判定された場合に、カード取引の決済を実行する。
これにより、本実施形態による決済処理方法は、上述した決済ポータルサーバ10と同様の効果を奏する。
また、本実施形態によれば、決済ポータルサーバ10は、クレジットカードの加盟店を管理する加盟店管理会社サーバ20を代理する仮想加盟店管理部71と、決済処理部74とを備えている。仮想加盟店管理部71は、クレジットカードを利用したカード取引の決済を要求する決済要求に応じて、クレジットカードの与信を使用する決済金額である与信利用金額(カード決済金額)が、クレジットカードの利用限度額以下であるか否かの確認を依頼する第1与信確認依頼を、加盟店管理会社サーバ20の代わりに(加盟店管理会社サーバ20を介さずに)、クレジットカードを管理するカード発行会社サーバ30に送信し、当該第1与信確認依頼に対する確認結果を受信する。決済処理部74は、仮想加盟店管理部71が受信した確認結果に応じてカード取引の決済を実行するとともに、実行したカード取引の取引情報を取引情報記憶部65に記憶させる。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、加盟店管理会社サーバ20とカード発行会社サーバ30との間を分断するので、例えば、複数のカード取引をまとめて(統合して)一括して決済することが可能になる。本実施形態による決済ポータルサーバ10は、複数のカード取引をまとめて(統合して)一括して決済することで、例えば、売掛金を利用したカード取引や、企業の2社間で取引金額の相殺、複数の取引をまとめることでボリューム割引を得られるなど、カード取引の決済において利便性を向上させることができる。よって、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、企業間のクレジットカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、取引情報記憶部65が記憶する取引情報に基づいて、複数のカード取引の決済を統合する精算処理部76(統合処理部)と、精算処理部76が統合したカード取引の決済において、加盟店の売上金額を確定させる第1決済確定要求に基づいて加盟店管理会社サーバ20が送信した第2与信確認依頼に対して、カード発行会社サーバ30の代わりに確認結果を加盟店管理会社サーバ20に送信する仮想カード管理部72とを備えている。仮想加盟店管理部71は、精算処理部76が統合したカード取引の決済において、クレジットカードの利用者を示すカード利用者の支払金額を確定させる第2決済確定要求をカード発行会社サーバ30に送信する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、複数のカード取引を統合して、加盟店の売上金額及びカード利用者の支払金額を確定させることが可能になる。
また、本実施形態では、取引判定部73は、少なくとも加盟店を識別する加盟店識別情報(加盟店番号、サプライヤIDなど)と、クレジットカードを識別するカード識別情報(カード番号、バイヤIDなど)とを関連付けた利用者情報に対応する売掛保有金額及び利用限度額に基づいて、カード取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。取引判定部73は、当該カード取引において、与信利用金額が利用限度額に基づいて利用可能であるか否かを確認する場合に、仮想加盟店管理部71に与信確認依頼を送信させる。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、加盟店管理会社サーバ20を介さずに、カード発行会社サーバ30に与信確認を実行することができる。
また、本実施形態では、決済処理部74は、カード取引の決済の取消しを要求する取消要求に応じて、カード取引の決済を取り消す取消処理を実行し、実行した取消処理を示す情報を取引情報記憶部65に記憶させる。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、カード取引の取消が可能であり、利用限度額を回復することができる。
また、本実施形態による決済処理方法は、仮想加盟店管理部71が、クレジットカードの加盟店を管理する加盟店管理会社サーバ20を代理する仮想加盟店管理ステップと、決済処理ステップとを含んでいる。仮想加盟店管理ステップにおいて、仮想加盟店管理部71が、クレジットカードを利用したカード取引の決済を要求する決済要求に応じて、クレジットカードの与信を使用する決済金額である与信利用金額が、クレジットカードの利用限度額以下であるか否かの確認を依頼する与信確認依頼を、加盟店管理会社サーバ20を介さずに、クレジットカードを管理するカード発行会社サーバ30に送信し、当該与信確認依頼に対する確認結果を受信する。決済処理ステップにおいて、決済処理部74が、仮想加盟店管理部71が受信した確認結果に応じてカード取引の決済を実行するとともに、実行したカード取引の取引情報を取引情報記憶部65に記憶させる。
これにより、本実施形態による決済処理方法は、上述した決済ポータルサーバ10と同様の効果を奏する。
また、本実施形態によれば、決済ポータルサーバ10は、決済処理部74と、精算処理部76とを備えている。決済処理部74は、サプライヤIDと、バイヤIDとを関連付けた売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部64に記憶されている売掛利用者情報に基づいて、クレジットカードを利用したカード取引の決済を実行する。決済処理部74は、当該カード取引において、商品を販売したサプライヤを示すサプライヤIDと、商品を購入したバイヤを示すバイヤIDと、カード取引の取引金額と、当該取引金額のうちのカード取引における売掛保有金額(売掛金額)を利用した売掛利用金額と、当該取引金額のうちのクレジットカードの与信枠を利用した与信利用金額(カード決済金額)とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部65に記憶させる。精算処理部76は、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報を、少なくとも売掛利用者記憶部64に記憶されているサプライヤIDごと及びバイヤIDごとに集計する。精算処理部76は、当該集計結果に基づいて、サプライヤIDに対応するサプライヤの売上金額を確定させるとともに、バイヤIDに対応するバイヤの支払金額を確定させる。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、複数のカード取引の決済をまとめて精算することができるので、利便性を向上させることができる。よって、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、企業間のクレジットカード決済取引の利用を増加させることができる。
また、本実施形態では、精算処理部76は、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報のうち、サプライヤIDに対応する取引金額と、売掛利用者記憶部64に記憶されているサプライヤIDに関連付けられているバイヤIDに対応する売掛利用金額とをサプライヤIDごとに集計する。精算処理部76は、取引金額の合計額から売掛利用金額の合計額を減算した金額を、サプライヤの売上金額として確定させる。また、精算処理部76は、バイヤIDに対応する少なくとも与信利用金額をバイヤIDごとに集計し、与信利用金額の合計額をバイヤの支払金額として確定させる。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、売掛利用者記憶部64に記憶されているサプライヤIDに対応するサプライヤ(加盟店)と、バイヤIDに対応するバイヤ(カード利用者)とを同一企業として、まとめて精算し、一元管理することができる。
また、本実施形態では、決済ポータルサーバ10は、売掛利用者情報に対応する売掛保有金額(売掛金額)に基づいて、売掛利用者情報に対応する取引情報に含まれる与信利用金額を売掛利用金額に付け替える債権付替部75を備えている。そして、精算処理部76は、売掛利用者情報に対応する利用者に対して、サプライヤの売上金額を確定させる処理と、バイヤの支払金額を確定させる処理とのいずれか一方の処理を実行する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、売掛金の利用を申請している加盟店及びカード利用者については、同一企業として、売上金額と支払金額とのいずれか一方の処理に一本化することができる。そのため、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、利用者(企業)にとって処理が簡略化されるので、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、精算処理部76は、サプライヤの売上金額を確定させる場合に、取引金額の合計額から売掛利用金額の合計額を減算した金額を含む売上確定要求を、サプライヤである加盟店を管理する加盟店管理会社サーバ20に送信させ、バイヤの支払金額を確定させる場合に、与信利用金額を含む支払確定要求を、クレジットカードを管理するカード発行会社サーバ30に送信させる。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、複数のカード取引の決済をまとめて精算することができるとともに、売掛金を利用して、実際に支払う金額を低減させることができる。
また、本実施形態では、精算処理部76は、サプライヤID又はバイヤIDとカード取引の決済における手数料を示す手数料情報とを関連付けて記憶する手数料記憶部67から、当該バイヤIDに対応する手数料情報を取得し、取得した手数料情報に基づいて、バイヤの支払金額を確定させ、仮想加盟店管理部71を介して、カード発行会社サーバ30に送信する。また、精算処理部76は、サプライヤの売上金額を確定させる場合に、手数料記憶部67から、当該サプライヤIDに対応する手数料情報を取得し、取得した手数料情報に基づいて、サプライヤの売上金額を確定し、加盟店管理会社サーバ20に送信する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、手数料の徴収、又は支払に適切に対応することができる。また、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、サプライヤID又はバイヤIDと関連付けた手数料情報に基づいて、手数料の徴収、又は支払を行うので、サプライヤ(加盟店)ごと、又はバイヤ(カード利用者)ごとに手数料の割合又は金額を変更することができる。
また、本実施形態では、決済ポータルサーバ10は、カード取引の利用明細の出力を要求する出力要求に応じて、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報に基づいて、サプライヤごと又はバイヤごとの利用明細を示す情報を生成し、生成した利用明細を示す情報を出力する明細出力処理部77を備えている。
これにより、決済ポータルサーバ10は、利用明細を確認することができる。また、決済ポータルサーバ10は、販売又は購入の実績を適切に確認することができる。また、決済ポータルサーバ10は、オンライン化することが可能になるので、例えば、請求書及び領収書の郵送コストを低減させることができる。
また、本実施形態による決済処理方法は、決済処理ステップと、精算処理ステップとを含んでいる。決済処理ステップにおいて、決済処理部74が、サプライヤIDと、バイヤIDとを関連付けた売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部64に記憶されている売掛利用者情報に基づいて、クレジットカードを利用したカード取引の決済を実行し、当該カード取引において、商品を販売したサプライヤを示すサプライヤIDと、商品を購入したバイヤを示すバイヤIDと、カード取引の取引金額と、当該取引金額のうちのカード取引における売掛保有金額(売掛金額)を利用した売掛利用金額と、当該取引金額のうちのクレジットカードの与信枠を利用した与信利用金額(カード決済金額)とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部65に記憶させる。精算処理ステップにおいて、精算処理部76が、取引情報記憶部65に記憶されている取引情報を、少なくとも売掛利用者記憶部64に記憶されているサプライヤIDごと及びバイヤIDごとに集計し、当該集計結果に基づいて、サプライヤIDに対応するサプライヤの売上金額を確定させるとともに、バイヤIDに対応するバイヤの支払金額を確定させる。
これにより、本実施形態による決済処理方法は、上述した決済ポータルサーバ10と同様の効果を奏する。
なお、上述した本実施形態において、図12を参照して、債権付替の動作の一例を説明したが、図17に示すような処理であってもよい。
図17は、本実施形態における債権付替の動作の変形例を示すフローチャートである。
この図において、ステップS701からステップS705までの処理は、上述した図12の示すステップS501からステップS505までの処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
ステップS706において、債権付替部75は、売掛保有金額が、取得した与信利用金額以上(売掛保有金額≧与信利用金額)であるか否かを判定する。すなわち、債権付替部75は、売掛保有金額が1つの取引の与信利用金額以上であるか否かを判定する。債権付替部75は、売掛保有金額が与信利用金額以上である場合(ステップS706:YES)に、処理をステップS707に進める。また、債権付替部75は、売掛保有金額が与信利用金額未満である場合(ステップS706:NO)に、処理をステップS710に進める。
また、ステップS707からステップS709の処理は、上述した図12の示すステップS507からステップS509の処理と同様であるので、ここではその説明を省略する。
ステップS710において、債権付替部75は、売掛保有金額分の与信の付替処理を実行する。ここで、債権付替部75は、与信利用金額分の与信取消依頼を、仮想加盟店管理部71を介して、カード発行会社サーバ30に送信して、与信利用金額分の与信を取消した後、(与信利用金額−売掛保有金額)分の与信確認を実行する。これにより、売掛保有金額分の与信の付替処理を実行したことになる。また、債権付替部75は、当該取引情報を更新したレコードを取引情報記憶部65に追記する。ステップS710の処理後に、債権付替部75は、処理をステップS708に進める。
このように、本変形例では、債権付替部75は、利用者情報に対応する売掛保有金額が、利用者情報に対応する与信利用金額未満である場合に、売掛保有金額の金額分を、利用限度額に付け替える。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10は、債権付替処理を実行しやすくなり、利用限度額(与信枠)をより適切に回復させることができる。
なお、上述した債権付替処理の例では、債権付替部75は、定期的(例えば、1日ごと)に、債権付替処理を実行するものとして説明したが、カード取引が実行された際に随時、債権付替処理を実行するようにしてもよい。また、債権付替部75は、例えば、与信利用金額が低い順に取引情報を抽出する例を説明したが、本変形例では、取引情報の抽出条件は、これに限定されるものではない。
また、上述した本実施形態において、決済ポータルサーバ10は、売掛金を利用する場合に、売掛保有金額(売掛金)を優先して使用する例を説明したが、これに限定されるものではなく、与信枠を優先して使用するようにしてもよい。すなわち、取引判定部73は、カード取引の取引金額から利用限度額を減算した金額が、売掛保有金額以下である場合に、カード取引の決済を実行可能であると判定する。そして、決済処理部74は、取引判定部73がカード取引の決済を実行可能であると判定した場合に、カード取引の決済に、クレジットカードの与信を使用する決済金額である与信利用金額(カード決済金額)を優先して利用するようにしてもよい。
これにより、決済ポータルサーバ10は、上述した例と同様に、従来の決済システムでは、利用限度額により不可能であったカード取引についても、売掛金を利用することで取引可能になる。
[第2の実施形態]
次に、図面を参照して、第2の実施形態による決済システム1aについて説明する。
図18は、本実施形態による決済システム1aの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、決済システム1aは、決済ポータルサーバ10aと、加盟店管理会社サーバ20と、カード発行会社サーバ30と、加盟店端末40と、カード利用者端末50とを備えている。決済ポータルサーバ10aと、加盟店管理会社サーバ20と、カード発行会社サーバ30と、加盟店端末40と、カード利用者端末50とは、ネットワークNW1を介して、互いに接続可能である。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
決済ポータルサーバ10aは、NW通信部11と、記憶部60aと、制御部70aとを備えている。
記憶部60aは、決済ポータルサーバ10aの各種処理に利用する情報を記憶する。記憶部60aは、例えば、アカウント記憶部61と、サプライヤ情報記憶部62と、バイヤ情報記憶部63と、売掛利用者記憶部64と、取引情報記憶部65と、売上情報記憶部66と、手数料記憶部67と、売掛金記憶部68とを備えている。
売掛金記憶部68は、売掛保有金額を記憶する。売掛金記憶部68は、例えば、図19に示すように、「サプライヤID」と、「売掛保有金額」、「更新日」と、「請求書番号」とを関連付けて記憶する。なお、「請求書番号」には、売掛保有金額が更新される契機となった請求書の番号を記憶する。
図19は、本実施形態における売掛金記憶部68が記憶するデータ例を示す図である。
図19に示す例では、「サプライヤID」が“S00B1”に対応する「売掛保有金額」が“1,000,000”(100万円)であり、「更新日」が“YYYY/MM/DD”であり、「請求書番号」が“1”であることを示している。
図18の説明に戻り、制御部70aは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、決済ポータルサーバ10aを統括的に制御する。制御部70aは、仮想加盟店管理部71と、仮想カード管理部72と、取引判定部73と、決済処理部74と、債権付替部75と、精算処理部76と、明細出力処理部77と、売掛金変更部78とを備えている。
売掛金変更部78は、ポータル利用取引を実行する場合に、ポータル利用取引のポータル利用金額に応じて、売掛金記憶部68が記憶する売掛保有金額のうちの、ポータル利用取引に関係する売掛利用者情報に対応する売掛保有金額を変更する。売掛金変更部78は、例えば、ポータル利用取引を実行する場合に、商品を販売するサプライヤを示す加盟店識別情報(サプライヤID、加盟店番号など)を含む売掛利用者情報に対応する売掛保有金額に、ポータル利用金額を加算するとともに、商品を購入するバイヤを示す識別情報(カード番号、バイヤIDなど)を含む売掛利用者情報に対応する売掛保有金額から、ポータル利用取引の決済に利用した売掛利用金額を減算する。
以上説明したように、本実施形態による決済ポータルサーバ10aは、売掛金記憶部68が売掛利用者情報に対応する売掛保有金額を記憶し、売掛金変更部78が、ポータル利用取引の取引金額に応じて、売掛金記憶部68が記憶する売掛保有金額を変更する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10aは、ポータル利用取引の際に、毎回売掛保有金額を算出する必要がなく、処理を簡略化することができる。
[第3の実施形態]
次に、図面を参照して、第3の実施形態による決済システム1bについて説明する。
図20は、本実施形態による決済システム1bの一例を示すブロック図である。
この図に示すように、決済システム1bは、決済ポータルサーバ10bと、加盟店管理会社サーバ20と、カード発行会社サーバ30と、加盟店端末40と、カード利用者端末50とを備えている。決済ポータルサーバ10bと、加盟店管理会社サーバ20と、カード発行会社サーバ30と、加盟店端末40と、カード利用者端末50とは、ネットワークNW1を介して、互いに接続可能である。
なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
決済ポータルサーバ10bは、NW通信部11と、記憶部60と、制御部70bとを備えている。
制御部70bは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、決済ポータルサーバ10bを統括的に制御する。制御部70bは、取引判定部73と、決済処理部74と、債権付替部75と、精算処理部76と、明細出力処理部77とを備えている。
本実施形態では、制御部70bが、仮想加盟店管理部71及び仮想カード管理部72を備えない点が、第1の実施形態と異なる。
本実施形態による決済ポータルサーバ10bは、仮想加盟店管理部71及び仮想カード管理部72を備えないため、加盟店管理会社サーバ20と、カード発行会社サーバ30との間が分断されないため、図21に示すような決済処理を実行する。
図21は、本実施形態による決済処理の動作の一例を説明する図である。
図21において、ポータル利用取引KS5は、図13におけるポータル利用取引KS2と同様の取引を示しており、売掛保有金額が100万円ある状態において、B社がC社から130万円の購入を行った場合の例を示している。ポータル利用取引KS5において、C社の加盟店端末40−2が、決済ポータルサーバ10bに130万円の請求を行い、これに対して、B社のカード利用者端末50−2が、130万円の支払実行要求を決済ポータルサーバ10bに送信する。この場合、決済ポータルサーバ10bは、まず、C社の加盟店管理会社サーバ20−2を介して、B社のカード発行会社サーバ30−2に130万円の与信確認を行うが、利用限度額が100万円であるため、与信確認結果“NG”を受信する。
そこで、決済ポータルサーバ10bは、売掛保有金額を100万円利用し、決済ポータルサーバ10bが、C社の加盟店管理会社サーバ20−2を介して、B社のカード発行会社サーバ30−2に再度30万円の与信確認を行う。この場合、30万円が利用限度額以下であるので、カード発行会社サーバ30−2は、与信確認結果“OK”を送信し、決済ポータルサーバ10bは、B社に30万円の与信利用金額を計上するとともに、−100万円の売掛利用金額が発生し、B社の売掛保有金額は、0円となる。また、C社には、130万円の売掛保有金額が発生する。なお、この場合、決済ポータルサーバ10bの決済処理部74は、図4のレコードR1の取引情報を取引情報記憶部65に追加する。
また、決済ポータルサーバ10bは、B社のカード利用者端末50−2と、C社の加盟店端末40−2との両方に、ポータル利用決済が完了したことを示す支払完了を通知する。
以上説明したように、本実施形態による決済ポータルサーバ10bでは、取引判定部73は、ポータル利用金額が売掛保有金額以下である場合に、ポータル利用取引の決済を実行可能であると判定する。そして、取引判定部73は、ポータル利用金額が売掛保有金額をこえる場合に、ポータル利用金額から売掛保有金額を減算した金額が、利用限度額以下であるか否かの確認を依頼する与信確認依頼を、加盟店を管理する加盟店管理会社サーバ20を介して、クレジットカードを管理するカード発行会社サーバ30に送信し、当該与信確認依頼に応じて受信した当該確認結果に基づいて、ポータル利用取引の決済を実行可能であるか否かを判定する。
これにより、本実施形態による決済ポータルサーバ10bは、第1の実施形態と同様に、売掛金(売掛債権)を利用したカード取引を実現することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の第1、及び第2の実施形態において、決済ポータルサーバ10(10a)が仮想加盟店管理部71及び仮想カード管理部72を含まずに、仮想加盟店管理部71及び仮想カード管理部72のそれぞれをサーバ装置により構成されるようにしてもよい。
図22は、決済システム1の変形例を説明する第1の図である。
この図では、一例として、第1の実施形態の決済システム1において、仮想加盟店管理部71及び仮想カード管理部72が、仮想加盟店管理サーバ71A(仮想加盟店管理装置)、及び仮想カード管理サーバ72A(仮想カード管理装置)である場合の例を示している。図22に示す構成は、例えば、カード発行会社(イシュア)及び加盟店管理会社(アクワイアラ)の機能を持つカード会社が、上述した企業間決済サービスを提供する場合が考えられる。
このように、図22に示す決済システム1は、仮想加盟店管理サーバ71Aと、決済ポータルサーバ10と、仮想カード管理サーバ72Aとを備えている。仮想加盟店管理サーバ71Aは、クレジットカードの加盟店を管理する加盟店管理会社サーバ20を代理する仮想加盟店管理装置である。仮想加盟店管理サーバ71Aは、クレジットカードを利用したカード取引の決済を要求する決済要求に応じて、クレジットカードの与信を使用する決済金額である与信利用金額(カード決済金額)が、クレジットカードの利用限度額以下であるか否かの確認を依頼する第1与信確認依頼を、加盟店管理会社サーバ20の代わりに、クレジットカードを管理するカード発行会社サーバ30に送信し、当該第1与信確認依頼に対する確認結果を受信する。決済ポータルサーバ10は、仮想加盟店管理サーバ71Aが受信した確認結果に応じてカード取引の決済を実行するとともに、実行したカード取引の取引情報を取引情報記憶部65に記憶させる。仮想カード管理サーバ72Aは、取引情報記憶部65が記憶する取引情報に基づいて、決済ポータルサーバ10が、複数のカード取引の決済を統合したカード取引の決済において、加盟店の売上金額を確定させる第1決済確定要求に基づいて加盟店管理会社サーバ20が送信した第2与信確認依頼に対して、カード発行会社サーバ30の代わりに確認結果を送信する。
これにより、図22に示す決済システム1は、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、図23は、決済システム1の変形例を説明する第2の図である。
この図では、第1の実施形態の決済システム1において、仮想加盟店管理部71及び仮想カード管理部72が、仮想加盟店管理サーバ71A(仮想加盟店管理装置)、及び仮想カード管理サーバ72A(仮想カード管理装置)である場合の別の一例を示している。図23に示す構成は、例えば、カードブランド、カード発行会社(イシュア)及び加盟店管理会社(アクワイアラ)の機能を持つカード会社が、上述した企業間決済サービスを提供する場合が考えられる。
図23に示す場合には、仮想加盟店管理サーバ71A(仮想加盟店管理部71)は、仮想カード管理サーバ72A(仮想カード管理部72)が管理するカード利用者に対して、与信利用金額(カード決済金額)が利用限度額に基づいて利用可能であるか否かを確認する場合に、仮想カード管理サーバ72Aに第1与信確認依頼を送信する。すなわち、この場合、決済システム1は、加盟店管理会社サーバ20及びカード発行会社サーバ30を必要とせずに、企業間決済サービスを提供することができる。なお、仮想加盟店管理サーバ71A(仮想加盟店管理部71)は、仮想カード管理サーバ72A(仮想カード管理部72)が管理しないカード利用者に対しては、図22に示す場合と同様に、第1与信確認依頼をカード発行会社サーバ30に送信する。
なお、図1に示す仮想加盟店管理部71及び仮想カード管理部72を備える決済ポータルサーバ10において、図23と同様の処理を実行してもよい。
また、図24は、決済システム1の変形例を説明する第3の図である。
この図では、第1の実施形態の決済システム1において、仮想加盟店管理部71及び仮想カード管理部72が、仮想加盟店管理サーバ71A(仮想加盟店管理装置)、及び仮想カード管理サーバ72A(仮想カード管理装置)である場合の別の一例を示している。図24に示す構成は、例えば、ファイナンス会社などが、カード発行会社(イシュア)及び加盟店管理会社(アクワイアラ)の機能を持つカード会社と提携して、上述した企業間決済サービスを提供する場合が考えられる。この場合、図24に示すように、ファイナンス会社が提供する決済システム1には、仮想加盟店管理サーバ71A(仮想加盟店管理部71)及び仮想カード管理サーバ72A(仮想カード管理部72)が含まれずに構成されてもよい。
また、上記の各実施形態において、決済ポータルサーバ10(10a、10b)が、記憶部60(60a)を備える例を説明したが、記憶部60(60a)の一部又は全部は、決済ポータルサーバ10(10a、10b)の外部に備えるようにしてもよい。例えば、記憶部60(60a)の一部又は全部は、ネットワークNW1に接続された外部記憶装置であってもよい。
また、上記の各実施形態において、決済カードの一例として、クレジットカードを用いる例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、デビットカードやプリペイドカードなどの他の決済カードを上述した決済システム1(1a、1b)に適用するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、加盟店管理会社サーバ20が、加盟店管理記憶部21を備え、加盟店情報取得部81が、加盟店管理記憶部21から加盟店契約情報を取得する例を説明したが、これに限定されるものではない。記憶部60(60a)が、加盟店契約情報を記憶するようにしてもよいし、他のサーバ装置が加盟店契約情報を記憶するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、カード発行会社サーバ30が、カード管理記憶部31を備え、カード情報取得部83が、カード管理記憶部31からカード契約情報を取得する例を説明したが、これに限定されるものではない。記憶部60(60a)が、カード契約情報を記憶するようにしてもよいし、他のサーバ装置がカード契約情報を記憶するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、決済ポータルサーバ10(10a、10b)は、売掛金の全額を、カード取引に利用可能な例を説明したが、売掛保有金額の所定の割合(例えば、8割など)の金額を利用できるようにしてもよいし、売掛金の利用上限金額を別途設定するようにしてもよい。また、決済ポータルサーバ10(10a、10b)は、売掛金の利用に制限を行う場合には、売掛利用者情報と関連付けて使用可能割合情報又は利用上限金額を記憶部60(60a)に記憶させるようにしてもよい。この場合、決済ポータルサーバ10(10a、10b)は、利用者ごとに、使用可能割合情報又は利用上限金額を変更することが可能になる。
なお、上述した決済システム1(1a、1b)及び決済ポータルサーバ10(10a、10b)が備える各構成は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した決済システム1(1a、1b)及び決済ポータルサーバ10(10a、10b)が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した決済システム1(1a、1b)及び決済ポータルサーバ10(10a、10b)が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に決済システム1(1a、1b)及び決済ポータルサーバ10(10a、10b)が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1、1a、1b 決済システム
10、10a、10b 決済ポータルサーバ
11 NW通信部
20、20−1、20−2 加盟店管理会社サーバ
21 加盟店管理記憶部
30、30−1、30−2、30−3 カード発行会社サーバ
31 カード管理記憶部
40、40−1、40−2 加盟店端末
41、51 入力部
42、52 表示部
50、50−1、50−2、50−3 カード利用者端末
60、60a 記憶部
61 アカウント記憶部
62 サプライヤ情報記憶部
63 バイヤ情報記憶部
64 売掛利用者記憶部
65 取引情報記憶部
66 売上情報記憶部
67 手数料記憶部
68 売掛金記憶部
70、70a、70b 制御部
71 仮想加盟店管理部
71A 仮想加盟店管理サーバ
72 仮想カード管理部
72A 仮想カード管理サーバ
73 取引判定部
74 決済処理部
75 債権付替部
76 精算処理部
77 明細出力処理部
78 売掛金変更部
80 登録部
81 加盟店情報取得部
82 サプライヤ登録部
83 カード情報取得部
84 バイヤ登録部
85 売掛金利用登録部
NW1 ネットワーク

Claims (8)

  1. 商品を販売するサプライヤを識別するサプライヤ識別情報と、商品を購入するバイヤを識別するバイヤ識別情報とを関連付けた売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部に記憶されている前記売掛利用者情報に基づいて、決済カードを利用したカード取引の決済を実行し、当該カード取引において、商品を販売したサプライヤを示す前記サプライヤ識別情報と、前記商品を購入したバイヤを示す前記バイヤ識別情報と、前記カード取引の取引金額と、当該取引金額のうちの前記カード取引における売掛金額を利用した売掛利用金額と、当該取引金額のうちの前記決済カードの与信を利用した与信利用金額とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部に記憶させる決済処理部と、
    前記取引情報記憶部に記憶されている前記取引情報を、少なくとも前記売掛利用者記憶部に記憶されている前記サプライヤ識別情報ごと及び前記バイヤ識別情報ごとに集計し、当該集計結果に基づいて、前記サプライヤ識別情報に対応するサプライヤの売上金額を確定させるとともに、前記バイヤ識別情報に対応するバイヤの支払金額を確定させる精算処理部と
    を備えることを特徴とする決済処理装置。
  2. 前記精算処理部は、
    前記取引情報記憶部に記憶されている前記取引情報のうち、前記サプライヤ識別情報に対応する前記取引金額と、前記売掛利用者記憶部に記憶されている前記サプライヤ識別情報に関連付けられている前記バイヤ識別情報に対応する前記売掛利用金額とを前記サプライヤ識別情報ごとに集計し、前記取引金額の合計額から前記売掛利用金額の合計額を減算した金額を、前記サプライヤの売上金額として確定させるとともに、
    前記バイヤ識別情報に対応する少なくとも前記与信利用金額を前記バイヤ識別情報ごとに集計し、前記与信利用金額の合計額を前記バイヤの支払金額として確定させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の決済処理装置。
  3. 前記売掛利用者情報に対応する前記売掛金額に基づいて、前記売掛利用者情報に対応する前記取引情報に含まれる前記与信利用金額を前記売掛利用金額に付け替える債権付替部を備え、
    前記精算処理部は、
    前記売掛利用者情報に対応する利用者に対して、前記サプライヤの売上金額を確定させる処理と、前記バイヤの支払金額を確定させる処理とのいずれか一方の処理を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の決済処理装置。
  4. 前記精算処理部は、
    前記サプライヤの売上金額を確定させる場合に、前記取引金額の合計額から前記売掛利用金額の合計額を減算した金額を含む売上確定要求を、前記サプライヤである加盟店を管理する加盟店管理装置に送信させ、
    前記バイヤの支払金額を確定させる場合に、前記与信利用金額を含む支払確定要求を、前記決済カードを管理するカード管理装置に送信させる
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の決済処理装置。
  5. 前記カード取引の利用明細の出力を要求する出力要求に応じて、前記取引情報記憶部に記憶されている前記取引情報に基づいて、前記サプライヤごと又は前記バイヤごとの前記利用明細を示す情報を生成し、生成した前記利用明細を示す情報を出力する明細出力処理部を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の決済処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の決済処理装置と、
    取引に用いられる決済カードの加盟店を管理する加盟店管理装置と、
    前記決済カードを管理するカード管理装置と
    を備えることを特徴とする決済システム。
  7. 決済処理部が、商品を販売するサプライヤを識別するサプライヤ識別情報と、商品を購入するバイヤを識別するバイヤ識別情報とを関連付けた売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部に記憶されている前記売掛利用者情報に基づいて、決済カードを利用したカード取引の決済を実行し、当該カード取引において、商品を販売したサプライヤを示す前記サプライヤ識別情報と、前記商品を購入したバイヤを示す前記バイヤ識別情報と、前記カード取引の取引金額と、当該取引金額のうちの前記カード取引における売掛金額を利用した売掛利用金額と、当該取引金額のうちの前記決済カードの与信を利用した与信利用金額とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部に記憶させる決済処理ステップと、
    精算処理部が、前記取引情報記憶部に記憶されている前記取引情報を、少なくとも前記売掛利用者記憶部に記憶されている前記サプライヤ識別情報ごと及び前記バイヤ識別情報ごとに集計し、当該集計結果に基づいて、前記サプライヤ識別情報に対応するサプライヤの売上金額を確定させるとともに、前記バイヤ識別情報に対応するバイヤの支払金額を確定させる精算処理ステップと
    を含むことを特徴とする決済処理方法。
  8. コンピュータに、
    商品を販売するサプライヤを識別するサプライヤ識別情報と、商品を購入するバイヤを識別するバイヤ識別情報とを関連付けた売掛利用者情報を記憶する売掛利用者記憶部に記憶されている前記売掛利用者情報に基づいて、決済カードを利用したカード取引の決済を実行し、当該カード取引において、商品を販売したサプライヤを示す前記サプライヤ識別情報と、前記商品を購入したバイヤを示す前記バイヤ識別情報と、前記カード取引の取引金額と、当該取引金額のうちの前記カード取引における売掛金額を利用した売掛利用金額と、当該取引金額のうちの前記決済カードの与信を利用した与信利用金額とを関連付けた取引情報を取引情報記憶部に記憶させる決済処理ステップと、
    前記取引情報記憶部に記憶されている前記取引情報を、少なくとも前記売掛利用者記憶部に記憶されている前記サプライヤ識別情報ごと及び前記バイヤ識別情報ごとに集計し、当該集計結果に基づいて、前記サプライヤ識別情報に対応するサプライヤの売上金額を確定させるとともに、前記バイヤ識別情報に対応するバイヤの支払金額を確定させる精算処理ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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