JP2008123170A - アクセス環境構築システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホスト環境情報をユーザが事前に知らなくても、ホストから論理ボリュームへのアクセスを可能にするための環境を構築することができるようにする。
【解決手段】ホストのホスト環境情報を管理している環境管理部から該ホスト環境情報を取得し、論理ボリュームに関する条件であるボリューム条件の指定をユーザから受け、複数の論理ボリュームのうちの上記指定された条件に合致する論理ボリュームを探し、複数の通信ポートのいずれかに上記探し出された論理ボリュームを割り当てることで該ストレージシステム内での論理的なパスである内部パスを構築し、該構築された内部パスにおける通信ポート及び論理ボリュームのうちの少なくとも一つに、上記取得されたホスト環境情報を割り当てる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ホストからストレージシステム内の論理ボリュームへのアクセスを可能にするためのアクセス環境を構築するための技術に関する。
例えば、特開2006−268625号公報に開示されているように、ストレージシステムにホストが接続され管理サーバを備えた計算機システムが知られている。
この種の計算機システムでは、ストレージシステムの論理ボリュームをホストに割り当てることで、ホストがその論理ボリュームを使用することができるようになる。ホストに論理ボリュームを割り当てるまでの具体的な流れの一例としては、以下のとおりである。その際、ストレージシステムとして、セキュリティ機能を備えたストレージステムを例に採り述べる。そのセキュリティ機能は、例えば、ストレージシステムのホスト側ポート(ホストから送信されるアクセス要求を受け付けるポート)にホストのHBA(ホストバスアダプタ)のWWN(以下、HBA−WWN)を関連付けることで、関連付けられているHBA−WWNと異なるHBA−WWNのHBAから出されたボリューム開示要求(例えばinquiryコマンドなどの照会に関するコマンド)をそのホスト側ポートで受け付ける(受信して処理する)ことをしないようにする機能である。
第一のステップとして、管理サーバのユーザが、ホストが必要としている容量の論理ボリュームを、ホスト側ポートに割り当てる。言い換えれば、ホスト側ポートに論理ボリュームが接続される。これにより、どのホスト側ポートからどの論理ボリュームに関する情報が提供されるかが定義される。なお、ストレージシステムには、多数のポートがあり、多数のポートには、例えば、ホストと通信可能に接続される複数のポートや、複数の記憶装置と通信可能に接続される複数のポートがあるが、前述した「ホスト側ポート」とは、ホストと通信可能に接続されるポートを意味する。
第二のステップとして、ユーザが、ホスト側ポートに、ホストが有するHBA(ホストバスアダプタ)のWWN(World Wide Name)を割り当てる。そのホスト側ポートからは、それに接続された論理ボリュームに関する情報(以下、ボリューム情報、例えばLUNや容量)が、そのホスト側ポートに割当てられたWWNを有するHBAを備えたホストに提供される。
第三のステップとして、ホストにおいて、ストレージシステムから提供されたボリューム情報を基に、アクセス可能な論理ボリュームが認識される。
特開2006−268625号公報
以上の流れによれば、ユーザが、ホストが有するHBAのWWNを事前に知っておく必要がある。これは、ユーザにとって負担であると考えられる。この問題点は、HBA及び/又はWWNに代えて、他種の通信デバイス及び/又は他種の通信デバイス識別子が採用される場合にも生じ得る(例えば、WWNに代えて、iSCSIネームが採用される場合にも生じ得る)。より抽象的には、ストレージシステムが、ホストの環境に関する情報(以下、ホスト環境情報)をホスト側ポート及び論理ボリュームの少なくとも一方に対応付けることでどの論理ボリュームをどのホストに認識させて良いかを制御する機能を有している場合、ホストからストレージシステム内の論理ボリュームへのアクセスを可能にするための環境(以下、アクセス環境)を構築するためには、計算機システムに存在する一以上のホストの各々について、ユーザが事前にホスト環境情報を知っておく必要がある。
従って、本発明の目的は、ホスト環境情報をユーザが事前に知らなくても、ホストから論理ボリュームへのアクセスを可能にするための環境を構築することができるようにすることにある。
本発明の更なる目的は、後の記載から明らかになるであろう。
ホストとストレージシステムとを備えた計算機システムに、アクセス環境構築制御部と、ホスト環境情報取得部と、ストレージ設定部とを備える。ホスト環境情報取得部は、ホストのホスト環境情報を管理している環境管理部から該ホスト環境情報を取得し、該取得したホスト環境情報を前記アクセス環境構築制御部に通知する。ストレージ設定部は、前記ストレージシステムの前記複数の通信ポートのいずれかに前記複数の論理ボリュームのいずれかを割り当てることで該ストレージシステム内での論理的なパスである内部パスを構築し、且つ、前記構築されたパスにおける通信ポート及び論理ボリュームのうちの少なくとも一方にホスト環境情報を割り当てる。前記アクセス環境構築制御部が、論理ボリュームに関する条件であるボリューム条件の指定をユーザから受ける。また、前記複数の論理ボリュームのうちの前記指定された条件に合致する論理ボリュームを探す。また、探し出された論理ボリュームを前記複数の通信ポートのいずれかに割り当てることで前記内部パスを構築することを前記ストレージ設定部に指示する。そして、前記構築された内部パスにおける通信ポート及び論理ボリュームのうちの少なくとも一つに前記ホスト環境情報取得部からのホスト環境情報を割り当てることを前記ストレージ設定部に指示する。これにより、前記ホストが、論理ボリュームに関する情報であるボリューム情報の要求を前記ストレージシステムに送信したならば、前記ホストのホスト環境情報が、該要求を受信した通信ポート、及び/又は、該通信ポートを含む内部パスにおける論理ボリュームに割り当てられているホスト環境情報に適合すれば、該通信ポートから、該論理ボリュームについてのボリューム情報を受信し、該論理ボリュームを認識することができる。
上述した各部は、ハードウェア、コンピュータプログラム又はそれらの組み合わせ(例えば一部をコンピュータプログラムにより実現し残りをハードウェアで実現すること)により構築することができる。コンピュータプログラムは、所定のプロセッサに読み込まれて実行される。また、コンピュータプログラムがプロセッサに読み込まれて行われる情報処理の際、適宜に、メモリ等のハードウェア資源上に存在する記憶域が使用されてもよい。また、コンピュータプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から計算機にインストールされてもよいし、通信ネットワークを介して計算機にダウンロードされてもよい。
本発明によれば、ホスト環境情報をユーザが事前に知らなくても、ホストから論理ボリュームへのアクセスを可能にするための環境を構築することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る計算機システムの構成例を示すブロック図である。
第一の通信ネットワーク(例えばSAN(Storage Area Network)401)に、ホスト101とストレージシステム501が接続される。第二の通信ネットワーク(例えばLAN(Local Area Network)601)に、ホスト101、ストレージシステム501、管理クライアント201及び管理サーバ301が接続される。第一と第二の通信ネットワークは一つの通信ネットワークでも良い。また、ホスト101及びストレージシステム501のうちの少なくとも一方が、複数個備えられても良いが、それぞれ一つを図示する。
ホスト101は、ストレージシステム501の後述の論理ボリュームに対してデータを読み書きすることのできる計算機である。管理クライアント201は、管理サーバ301のクライアントとなる計算機である。管理サーバ301は、ホスト101やストレージシステム501を管理する計算機である。
ストレージシステム501は、制御部571と、複数のディスク型記憶装置(例えばHDD)537と、SVP(Service Processor)525とを備える。
制御部571は、ストレージシステム501の動作を制御する。制御部571は、ホスト101から書込み要求を受け、その書込み要求に従って、データをディスク型記憶装置537に書いたり、ホスト101から読出し要求を受け、その読出し要求に従って、ディスク型記憶装置537からデータを読出しホスト101に送信したりすることができる。制御部571には、例えば、複数のチャネルアダプタ(以下、CHA)521、複数のディスクアダプタ(以下、DKA)565、キャッシュメモリ568、及び制御メモリ567が備えられる。
CHA521は、ホスト101との間の通信を制御する。CHA521は、ホスト101からのデータをキャッシュメモリ568に書込んだり、DKA565によって書かれたデータをキャッシュメモリ568から読み出してホスト101に送信したりすることができる。CHA521は、例えば、複数のホスト側ポート(通信ポート)523、CPU3524及びメモリ522を備える。
DKA565は、ディスク型記憶装置537との間の通信を制御する。DKA565は、ディスク型記憶装置537からのデータをキャッシュメモリ568に書込んだり、CHA523によって書かれたデータをキャッシュメモリ568から読み出してディスク型記憶装置565に書込んだりすることができる。DKA565には、実質的に、CHA521と同様のハードウェア構成を採用することができる。
キャッシュメモリ568は、ホスト101とディスク型記憶装置537との間でやり取りされるデータを記憶することができる。制御メモリ567は、ストレージシステム501の制御を行うために必要な情報(例えば、どのディスク型記憶装置537によりどの論理ボリューム(図示せず)が提供されているかを表すボリューム管理情報)を記憶することができる。
CHA521、キャッシュメモリ568、制御メモリ567、DKA565及びSVP525の間の接続は、接続部580により制御される。接続部580は、スイッチ(例えばクロスバスイッチ)、バス、及びネットワークのうちの少なくとも一つで構成されて良い。
SVP525は、ストレージシステム501の保守又は管理を行うための情報処理端末(例えばノート型のパーソナルコンピュータ)である。SVP525は、例えば、接続部580を介して、CHA521内のCPU524や、DKA565内のCPUと通信することができる。SVP525は、ストレージシステム501内の障害発生を監視してディスプレイ画面に表示したり、ディスク型記憶装置537の閉塞処理等を指示したりすることができる。また、SVP23は、遠隔の情報処理端末から操作することもできる。
以上が、本実施形態に係る計算機システムの構成例である。なお、上記の説明は一例であって、他の構成が採用されてもよい。例えば、共有メモリ25とキャッシュメモリ24は、別々のメモリでなく、一つのメモリに共有メモリ領域とキャッシュメモリ領域とが設けられても良い。また、例えば、コントローラ部20は、CPU、メモリ及び通信ポートを備えた回路基盤であっても良い。この場合、CPUが、複数のCHAやDKAによって行われる処理を実行することができる。
図2は、ホスト、管理クライアント、管理サーバ及びストレージシステム501の構成、並びに、各々が有するコンピュータプログラム及びデータの一例を示す。
管理クライアント201は、例えば、CPU203、記憶資源(例えばメモリ207)、及び、LAN601に接続されるネットワークインタフェース装置205を有する。
管理クライアント201の記憶資源(例えばメモリ207)に、クライアントプログラム209が記憶される。このクライアントプログラム209がCPU203に読み込まれて実行される。以下、コンピュータプログラムが主語になる場合は、実際にはそのコンピュータプログラムを実行するCPUによって処理が行われるものとする。
クライアントプログラム209は、管理クライアント201に常駐するプログラムである。クライアントプログラム209は、サーバプログラム317に指示を送り、その結果を、管理クライアント201の図示しないディスプレイ画面に表示する。
管理サーバ301は、例えば、CPU313、記憶資源(例えばメモリ315及びディスク型記憶装置319)、及び、LAN601に接続されるネットワークインタフェース装置311を有する。
管理サーバ301の記憶資源(例えばメモリ315)に、サーバプログラム317が記憶される。サーバプログラム317は、管理サーバ301に常駐するコンピュータプログラムである。サーバプログラム317は、クライアントプログラム209からの指示を解釈し、ホスト101とストレージシステム501のそれぞれのエージェントプログラム121、529に対して指示を送る。
管理サーバ301の記憶資源(例えばディスク319)に、DB(データベース)325が記憶される。DB325には、ホスト情報管理テーブル321と、ボリューム情報管理テーブル323が含まれる。各テーブルの構成については、後に詳述する。
SVP525は、例えば、CPU531、記憶資源(例えばメモリ527)、及び、LAN601に接続されるネットワークインタフェース装置533を有する。
SVP525の記憶資源(例えばメモリ527)に、ストレージエージェントプログラム529が記憶される。ストレージエージェントプログラム529は、サーバプログラム317から指示を受け、解釈し、実行する。受ける指示としては、例えば以下の4つ、
(1)アクセス権設定指示、
(2)ボリュームコピー指示、
(3)ボリュームマイグレーション指示、
(4)ストレージ情報通知指示、
がある。
アクセス権設定指示とは、論理ボリュームのアクセス権を設定することの指示である。アクセス権設定指示には、例えば、HBA111のWWN、ボリューム識別子(例えばLUN)、及びホスト側ポート識別子(例えばポート番号)が含まれている。ストレージエージェントプログラム529は、アクセス権設定指示を受信した場合、該アクセス権設定指示に含まれているホスト側ポート識別子のホスト側ポートに、該アクセス権設定指示に含まれているWWNと、該アクセス権設定指示に含まれているボリューム識別子の論理ボリュームに対するアクセス許可権を設定する。これにより、この後、ホスト101が、そのWWNを有するHBA111を介して、そのボリューム識別子の論理ボリュームにアクセスすることができる。
ボリュームコピー指示とは、ボリューム間でデータコピーを実行することの指示である。ボリュームコピー指示には、例えば、コピー元ボリューム群(1又は複数の論理ボリューム)の識別子とコピー先ボリューム群の識別子とが含まれている。ストレージエージェントプログラム529は、ボリュームコピー指示を受信した場合、このボリュームコピー指示で指定されているコピー元ボリューム群からコピー先ボリューム群へのデータコピーを、例えばCHA521で実行されるコピー制御プログラム(図示せず)に実行させる。
ボリュームマイグレーション指示とは、ボリューム間でデータマイグレーションを実行することの指示である。データマイグレーションは、移行元にデータが残らないという点で、前述のデータコピーとは異なる。ボリュームマイグレーション指示には、例えば、マイグレーション元ボリューム群の識別子とマイグレーション先ボリューム群の識別子とが含まれている。ストレージエージェントプログラム529は、ボリュームマイグレーション指示を受信した場合、このボリュームマイグレーション指示で指定されているマイグレーション元ボリューム群からマイグレーション先ボリューム群へのデータマイグレーションを、例えばCHA521で実行されるマイグレーション制御プログラム(図示せず)に実行させる。
ストレージ情報通知指示とは、ストレージシステムに関する情報を通知することの指示である。ストレージエージェントプログラム529は、ストレージ情報通知指示を受信した場合、サーバプログラム317に対して、ストレージシステム501の持つボリューム識別子、ホスト側ポートに設定しているWWN、及び、論理ボリュームのアクセス許可権に関する情報(どのWWNからどの論理ボリュームへのアクセスが許可されるか)を通知する。
ホスト101の記憶資源(例えばメモリ107)に、OS117、パス管理ソフトマネージャ115、アプリケーションプログラム109及びホストエージェントプログラム121が記憶される。
OS117のカーネル119は、OS117の基本機能を実装したソフトウェアである。カーネル119は、例えば、OS117の中核部分として、種々のコンピュータプログラム(例えばパス管理ソフトマネージャ115)の監視、ディスクやメモリなどの資源の管理、割りこみ処理など、OS117としての基本機能を提供することができる。
パス管理ソフトマネージャ115は、論理ボリューム(後述するLDEV)535への複数のパスをまとめ、パス管理ソフトマネージャ115よりも上位のコンピュータプログラムに対し、論理ボリューム535への冗長化されたアクセス手段を提供することができるコンピュータプログラムである。
アプリケーションプログラム109は、OS117上で動作するものであり、論理ボリューム535から読み出されたデータを取得したり、論理ボリューム535に格納するデータを送信したりすることができる。
ホストエージェントプログラム121は、ホスト101上に常駐するコンピュータプログラムである。ホストエージェントプログラム121は、ホスト101に関する情報を収集してサーバプログラムに送信する。また、ホストエージェントプログラム121は、ホスト基本情報管理テーブル123及びHBA情報管理テーブル125を使用する(各テーブルについては後述する)。また、ホストエージェントプログラム121は、サーバプログラム317から命令リストを受信し、該命令リストに従って、OS117やパス管理ソフトマネージャ115に対して命令を発行する。ちなみに、命令リストには、例えば、OSに対するボリューム認識命令、マルチパスソフトに対するマルチパス設定命令などが記述される。故に、ホストエージェントプログラム121が発行する命令としては、例えば、ボリューム認識命令、ボリューム情報収集命令及びマルチパス設定命令などがある。
この図2において、点線枠の「マルチパスデバイス」は、パス管理ソフトマネージャ115において、マルチパスデバイスを管理するモジュールを表している。その点枠内の実線枠は、そのモジュールのインスタンス(マルチパスデバイス)を表しており、「/dev/c0t0d1」は、それのインスタンス名を表している。マルチパスデバイスとは、パス管理ソフトマネージャ115より上位のコンピュータプログラム(例えばアプリケーションプログラム109)に認識されるデバイス(以下、Host Deviceを略して「HDEV」と言う)であって、ストレージシステム501内の論理ボリューム(以下、Logical Deviceを略して「LDEV」と言う)との間に複数のパスが張られたデバイスである。すなわち、本実施形態では、ストレージシステム501内で認識される論理ボリュームを「LDEV」と称し、ホスト101で認識されたその論理ボリュームを「HDEV」と称する。LDEVは、例えば、RAIDグループの記憶空間を基に用意される。RAIDグループとは、RAID(Redundant Array of Independent (or Inexpensive) Disks)の規則に従って構成されており、複数のディスク型記憶装置537の集合である。
点線枠の「SCSIデバイス」は、SCSIのプロトコルに従う通信を制御する、デバイスドライバ(SCSIドライバ)におけるモジュールを表している。その点枠内の各実線枠は、そのモジュールのインスタンスを表しており、「/dev/c0t0d1」及び「/dev/c1t0d1」は、それぞれのインスタンス名を表している。このインスタンスは、一つのパスにつき一つ用意される。
SCSIデバイスにおける複数のインスタンス「/dev/c0t0d1」及び「/dev/c1t0d1」は、パス管理ソフトマネージャ115における一つのインスタンス「/dev/c0t0d1」に関連付けられる。また、SCSIデバイスにおける複数のインスタンス「/dev/c0t0d1」及び「/dev/c1t0d1」の各々には、HBA−WWN(HBAのWWN)が関連付けられている。
複数のHBA−WWNは、複数のホスト側ポートの識別子にそれぞれ対応付けられている。複数のホスト側ポートの識別子の各々には、LUNが対応付けられている。LUNとは、Logical Unit Numberの略であり、ホスト101から指定される論理ボリューム識別子である。LUNには、LDEV番号が対応付けられており、LUNが指定されることで、それに対応付けられているLDEV番号が特定できるようになっている。LDEV番号とは、ストレージシステム501内で論理ボリュームを特定するために使用される、LDEVの識別子である。
以上の構成により、一つのHDEVと一つのLDEVの間に、複数の論理的なパス(図2の例では、2本のパス)が張られていることになる。各パスには、例えば、HBA−WWN、ホスト側ポートのポート番号、LUNが含まれる。パス管理ソフトマネージャ115は、例えば、アプリケーションプログラム109から、アクセス先として、複数のパスが繋がっているHDEVが指定された場合、該HDEVに張られている複数のパスのうちのいずれかのパスを選択し、選択したパスを介して、該HDEVに対応付けられているLDEVにアクセスすることができる。本実施形態では、HDEVと一つのLDEVの間に、複数の論理的なパスを形成することを、パス管理ソフトマネージャ115に対する情報設定の方法をホストユーザが知らなくても、行うことができる。
図3は、ホスト情報管理テーブル321の構成例を示す。
ホスト情報管理テーブル321は、ホストに関する情報が格納されるテーブルである。このテーブル321は、後述する仮想ホスト作成処理、ボリューム割り当て処理、及びボリューム設定処理を実施する際に利用される。
このテーブル321には、各ホスト毎に、ホスト基本情報、OS情報及びホストグループ情報が登録される。
ホスト基本情報には、ニックネーム、ホストID、ホスト名、IPアドレスが含まれている。ニックネームは、ユーザが任意に指定する名称である(本実施形態における"ニックネーム"の利点については、後述する)。ホストIDは、ホストの識別子であり、例えば通し番号である。ホスト名は、ホストのホスト名称であり、ホストエージェントプログラム121により通知される。IPアドレスは、ホストのIPアドレスであり、ホストエージェントプログラム121との通信で使用される。
OS情報には、名称及びバージョン情報(VR)が含まれている。名称は、OSの名称(例えば、Windows(登録商標)、Macintosh(登録商標)、Solaris(登録商標))である。バージョン情報は、OSのバージョンを表す情報である。
ホストグループ情報には、ホストグループID(HG ID)及びWWNが含まれる。ホストグループIDとは、ホストグループの識別子である。WWNとは、ホストグループに設定したHBA−WWNである。
なお、この実施形態では、ストレージシステム501は、2つのセキュリティ機能を有する。
第一のセキュリティ機能は、ホストモード機能である。ここで、「ホストモード」とは、OSの種類によって異なるI/Oの形式(つまり入出力形式)のことである。ストレージシステム501には、ホスト101に認識させても良い一以上のLDEVに対し、ホストモードを関連付けることができる。以下、ホストモードが関連付けられた一以上のLDEVを「ホストグループ」と呼ぶ。ホストモード機能とは、関連付けられているホストモードでホストグループ内のLDEVに対するI/O要求を受けた場合にはそのLDEVに対するI/Oを行うが、そうではないホストモードでホストグループ内のLDEVに対するI/O要求を受けた場合にはそのLDEVに対するI/Oを行わないとする機能である。なお、ストレージシステム501では、一つのホスト側ポート523に複数のホストグループを関連付けることができる。
第二のセキュリティ機能は、LUNセキュリティ機能である。ストレージシステム501では、個々のLUN(LDEV)に対してHBA−WWNを関連付けることができる。LUNセキュリティ機能とは、関連付けられているHBA−WWNを有するホスト101にはLUNを公開する(例えば問い合わせに応答してそのLUNを知らせる)が、そのHBA−WWNを有しないホストにはそのLUNを公開しないとする機能である。
上記の2つのアクセス制御機能を実現するべく、ストレージシステム501の記憶資源(例えば、制御メモリ567、或いは、CHA521のメモリ524)に、例えば、図19Aに例示するLDEV管理テーブル591や、図19Bに例示するホストグループ管理テーブル593が記憶される。LDEV管理テーブル591には、例えば、各LDEV毎に、LDEV番号、ホストグループID、ポート番号、LUN、HBA−WWNが記録される。ホストグループ管理テーブル593には、各ホストグループ毎に、ホストグループID、OS名(ホストモード名)、ポート番号及びHBA−WWNが記録される。CHA521は、各テーブル591及び593を基に、どのホスト101にどのLUNを公開するかや、どのホスト101からどのLUNへのアクセスを許可するかを制御することができる。
図4は、ボリューム情報管理テーブル323の構成例を示す。
ボリューム情報管理テーブル323は、サーバプログラム317が管理するストレージシステム501のLDEVに関する情報を格納するテーブルである。このテーブル323は、後述する仮想ホスト作成処理、ボリューム割り当て処理、及びボリューム設定処理を実施する際に利用される。
このテーブル323には、各LDEV毎に、そのLDEVの識別子(LDEV番号)、そのLDEVの記憶容量(容量)、そのLDEVを備えるストレージシステムの機種(ストレージタイプ)、そのLDEVを備えるストレージシステムの識別子(ストレージ番号)、そのLDEVが割り当てられているLUN、そのLUNが割り当てられているホスト側ポートの識別子(ポート番号)、そのLDEVの状態、そのLDEVを利用或いは予約しているホストの識別子(ホストID)がある。ホストIDは、ニックネームに対応付けられているホストIDと同じIDである。LDEVの状態としては、例えば、LDEVがどのホスト101にも使用及び予約されていない"unused"、LDEVが予約されていることを意味する"reserve"、LDEVが利用されていることを意味する"active"がある。"reserve"と"active"とでは、意味が異なる。或るホスト101にとって、LDEV状態"reserve"とは、実際に未だそのホスト101に接続(マウント)されていないが、接続の候補となっており、他のホスト101に接続されてしまうことのない状態である。一方、或るホスト101にとって、LDEV状態"active"とは、LDEV状態"reserve"のLDEV(つまり、上述した接続の候補)の中から選択されて実際にそのホスト101に接続された状態である。
図5Aは、ホスト基本情報管理テーブル123の構成例を示す。
ホスト基本情報管理テーブル123は、このテーブル123を有するホスト101の情報を格納するテーブルである。このテーブル123は、後述するホスト情報収集処理、ホスト情報通知処理、ボリューム設定処理が行われる際に利用される。
このテーブル123には、ホスト基本情報、OS情報及びパス管理ソフトマネージャ情報が格納される。ホスト基本情報には、例えば、ホスト101の名称(ホスト名)、ホスト101のIPアドレスが含まれる。OS情報には、例えば、OS117の名称、OS117のバージョン情報が含まれる。パス管理ソフトマネージャ情報には、例えば、パス管理ソフトマネージャ115の名称、パス管理ソフトマネージャ115のバージョン情報が含まれる。
図5Bは、HBA情報管理テーブル125の構成例を示す。
HBA情報管理テーブル125は、HBA111に関する情報を格納するテーブルである。このテーブル125は、後述するホスト情報収集処理、ホスト情報通知処理が行なわれる際に利用される。
このテーブル125には、各HBA111毎に、そのHBAの識別子(例えば通し番号)、そのHBAの名称、そのHBAが有する通信ポートの識別子(ポート番号)、その通信ポートに割り当てられているWWNが記録される。一つのHBAに複数の通信ポートがある場合には、一つのHBAにつき、ポート番号とWWNとのセットが複数個記録される。
本実施形態では、幾つかの処理が実行される。実行される処理としては、例えば、(1)仮想ホスト作成処理、(2)ボリューム割当て処理、(3)ホスト情報収集処理、(4)ホスト情報通知処理、及び(5)ボリューム設定処理がある。以下、各処理について詳細に説明する。
<(1)仮想ホスト作成処理>。
図6A、図6B及び図6Cの組み合わせにより、仮想ホスト作成処理の流れの一例を示す。
仮想ホスト作成処理では、管理ユーザがニックネームを付与することにより、クライアントプログラム209上に仮想的なホストを作成し、ホスト101が有するHBA−WWNやOSを意識することなしに、ホスト101を管理し、LUN(LDEV)を割り当てる(設定する)ことが可能となる。また、ホスト101がSAN401に実際に接続されていない状態でも、LDEVをホスト101に対して予約状態(LDEV状態"reserve")にすることで、LDEVの割り当てが可能となる。
仮想ホスト作成処理は、管理ユーザが、クライアントプログラム209に対して仮想ホスト作成の命令を入力したことを契機に開始される。
ステップS100において(詳細を図6Bに図示)、クライアントプログラム209が、図7Aに例示するホスト追加画面を表示することで、ニックネームの入力を受け付ける。管理ユーザが、所望のニックネーム(例えば"Black")を入力し、そのニックネームを有する仮想ホストの作成を指示する(例えば「OK」ボタンをクリックする)。ホスト追加画面の一例からもわかるとおり、ニックネームに対して何が対応付けられるかはわからない。すなわち、管理ユーザは、ニックネームを付与することでホストを追加する、ということだけやればよく、実際にどのホスト(どんなHBA−WWNやOSを有するホスト)にニックネームを付与するのかということを意識する必要がない。これは、管理ユーザにとって便利である。
クライアントプログラム209が、サーバプログラム317に、入力されたニックネームを通知する(S110)。
サーバプログラム317が、ニックネームの通知を受けた場合、そのニックネームの登録処理を行う。図6Cに、その流れの一例を示す。
すなわち、サーバプログラム317は、通知されたニックネームを用いてホスト情報管理テーブル321を検索し、そのニックネームが既に存在されているかどうかを調査する(S121)。
S121において、既にホスト情報管理テーブル321に存在することがわかった場合(S122でYES)、サーバプログラム317は、クライアントプログラム209に、既にそのニックネームが存在することを通知する。この場合には、例えば、S100において、管理ユーザにより、別のニックネームが入力されてよい。
S121において、通知されたニックネームがホスト情報管理テーブル321に存在していないことがわかった場合(S122でNO)、サーバプログラム317は、ホスト管理用のID(ホスト基本情報に含めるホストID)を作成する(S124)。このIDは、例えば通し番号であるため、現時点で最後の通し番号に1を加えた通し番号を作成する。そして、サーバプログラム317は、ホスト情報管理テーブル321に、ホストIDと上記通知されたニックネームとを登録する(S125)。
なお、サーバプログラム317は、S125で登録が済んだ場合、通知されたニックネームの登録が完了したことを、クライアントプログラム209に通知することができる。クライアントプログラム209は、その通知に応答して、図7B或いは図7Cに例示するホスト追加結果表示画面を表示することができる。この画面では、例えば、ホスト情報管理テーブル321に存在する全てのニックネーム(例えば登録完了の通知と共に送られてきたニックネーム)と、各ニックネームに割り当たっている容量(例えば、LDEV状態が"reserve"の容量の合計)が一覧表示されている。いずれのホスト追加結果表示画面でも、今回登録されたばかりのニックネームについては、割当てられたLDEVの容量が空欄になっている。このため、管理ユーザは、ホストが追加されたものの、そのホストに何らLDEVが割り当たっていないことを認識することができる。
以上が、仮想ホスト作成処理についての説明である。この処理により、仮想ホストを作成することができる。以上の説明によれば、本実施形態で言う「仮想ホスト」とは、ホスト情報管理テーブル321について言えば、ニックネーム及びホストIDのみが登録されているホストのことを言う。ニックネーム及びホストIDに対し、ホスト名、IPアドレス、OS名称などの情報が対応付けられることにより、仮想的なホストが、実体的なホストに変わることになる。図3を例に採り説明すれば、ニックネーム"White"、"Orange"、"Blue"が、ニックネーム及びホストID以外の情報が対応付けられていないので、仮想ホストであり、ニックネーム"Black"、"Yellow"、"Red"、"Green"が、ニックネーム及びホストID以外の情報が対応付けられているので、仮想ホストではなく、実体的なホストである。
<(2)ボリューム割当て処理>。
図8A、図8B及び図9の組み合わせにより、ボリューム割当て処理の流れの一例を示す。
ボリューム割当て処理は、仮想ホスト作成処理で作成された仮想ホストにLDEVを割り当てる処理である。必要容量の未使用(LDEV状態"unused")LDEVがストレージシステム501から検出され、そのLDEVのLDEV状態が予約済("reserve")に設定される。以下、ここでの必要容量を、「予約必要LDEV容量」と言う。予約必要LDEV容量は、固定値であっても良いし、管理ユーザ或いはホストユーザ所望の値であっても良い。
ボリューム割り当て処理は、例えば、仮想ホスト作成処理の終了後、管理ユーザがクライアントプログラム209上で作成した仮想ホストに対してボリューム割り当ての操作をした場合に、開始される。
S130において(詳細を図8Bに図示)、クライアントプログラム209が、図10Aに例示するボリューム割当て画面を表示することで、予約必要LDEV容量の入力を受け付ける。管理ユーザが、所望の予約必要LDEV容量を入力する。なお、この画面の例は、仮想ホスト作成処理で"Black"というニックネームが登録された後に続く処理で表示された画面であるため、"Black"というニックネームの仮想ホストに対して割当てるLDEVの予約必要LDEV容量を入力するようになっているが、複数のニックネームを選択可能に表示しても良い。この場合には、管理ユーザが、予約必要LDEV容量の入力に加え、ニックネームを選択する。選択可能に表示される複数のニックネームは、例えば、ホスト情報管理テーブル321に登録されている複数のニックネームを取得することをサーバプログラム317に命じることにより、取得することができる。
クライアントプログラム209が、サーバプログラム317に、LDEVの割当て先とする仮想ホストのニックネームと、入力された予約必要LDEV容量とを通知する(S140)。
サーバプログラム317が、ニックネーム及び予約必要LDEV容量の通知を受けた場合、LDEV予約処理を行う。図9に、その流れの一例を示す。
すなわち、サーバプログラム317は、通知された予約必要LDEV容量を用いてボリューム情報管理テーブル323を検索し、その予約必要LDEV容量のLDEVが既に存在するかどうかを調査する(S151)。
S151の調査により、通知された予約必要LDEV容量のLDEVが存在しないことがわかった場合(S152でYES)、S153が実行される。
S153では、サーバプログラム317は、ボリューム情報管理テーブル323を参照し、未使用LDEV(LDEV状態"unused"のLDEV)及びその容量を特定する。そして、サーバプログラム317は、特定された全てのLDEVの容量を加算して得られた値が予約必要LDEV容量以上になるかどうかを判断する。予約必要LDEV容量未満になるなら、S154が実行され、予約必要LDEV容量以上になるなら、S155が実行される。なお、このS153において、未使用LDEVの特定では、例えば、ボリューム情報管理テーブル323における"ストレージ番号"が同じである未使用LDEVが特定される。なぜなら、後述の処理において、特定された複数の未使用LDEVのうちの二以上のLDEVにより一つのLDEVが新規に作成されるが、本実施形態では、その新規の一つのLDEVを複数のストレージシステムに跨ることができないためである。
S154では、サーバプログラム317は、クライアントプログラム209に、通知された予約必要LDEV容量でLDEVを用意できない(指定されたニックネームの仮想ホストにLDEVを割当てられない)ことを通知する。この場合には、例えば、ステップ130において、管理ユーザにより、別の予約必要LDEV容量が入力されてよい。
S155では、サーバプログラム317は、S153において特定された複数の未使用LDEVのうちの二以上のLDEVを選択しそれら二以上のLDEVの容量を組み合わせることにより、上記通知された予約必要LDEV容量以上のLDEVを新たに作成する。例えば、予約必要LDEV容量が500GB(ギガバイト)で、LDEV容量が200GBと400GBの2つのLDEVがあった場合には、それらを組み合わせることで、600GBのLDEVが作成されて良い。或いは、それらのLDEVを、100GBと500GBのLDEVとし、少なくとも予約必要LDEV容量である500GBが確保されるのでもよい。
S156では、サーバプログラム317は、上記組み合わされた二以上のLDEVに関する情報(行)をボリューム情報管理テーブル323から削除する。
S157では、サーバプログラム317は、上記新たに作成したLDEVに関する情報(行)をボリューム情報管理テーブル323に追加する。ここでは、例えば、ポート番号、LUN、状態及びホストID以外の情報が登録される。登録されるLDEV番号は、例えば、このボリューム情報管理テーブル323に未登録のLDEV番号で、所定のアルゴリズムで自動的に生成された番号とすることができる。登録される容量は、上記二以上のLDEVの容量の合計とすることができる。登録されるストレージタイプ及びストレージ番号は、上記二以上のLDEVのストレージタイプ及びストレージ番号とすることができる。
S156及びS157に応じて、サーバプログラム317は、ストレージエージェントプログラム529に、上記二以上のLDEVに関する情報の削除と、上記作成されたLDEVに関する情報の追加との命令を送信することができる。この場合、ストレージエージェントプログラム529は、その命令に応答して、図19Aに例示したLDEV管理テーブル591から、上記二以上のLDEVに関する情報を削除し、上記新規に作成されたLDEVに関する情報(例えばLDEV番号)を、そのテーブル591に追加することができる。
さて、S158では、サーバプログラム317は、クライアントプログラム209から通知されたニックネームに対応するホストIDをホスト情報管理テーブル321から検索する。
S159では、サーバプログラム317は、S157で追加された行に、LDEV状態"reserve"を設定する。
S160では、サーバプログラム317は、S157で追加された行に、S158の検索により見つかったホストIDを設定する。
S161では、サーバプログラム317は、ボリューム割り当ての成功をクライアントプログラム209に通知する。クライアントプログラム209は、その通知に応答して、図10B或いは図10Cに例示するボリューム割り当て結果確認画面を表示することができる。この画面では、例えば、ホスト情報管理テーブル321に存在する全てのニックネーム(例えば割り当て成功の通知と共に送られてきたニックネーム)と、各ニックネームに割り当たっているLDEV容量(具体的には、例えば、LDEV状態が"reserve"である一以上のLDEVの容量の合計)が一覧表示されている。いずれのボリューム割り当て結果確認画面でも、今回LDEVが割当てられた仮想ホストのニックネーム及び新たに割当てられたLDEV容量が、他のニックネーム及びLDEV容量と異なる表示(いわゆる強調表示)がされる。この画面により、管理ユーザは、自分が指定したニックネームがどれであるかや、そのニックネームの仮想ホストにどれだけのLDEV容量が割り当たったかを認識することができる。
さて、S151の調査により、通知された予約必要LDEV容量以上の容量を有する未使用LDEV(以下、対象未使用LDEV)が存在することがわかった場合(S152でNO)、サーバプログラム317は、クライアントプログラム209から通知されたニックネームに対応するホストIDをホスト情報管理テーブル321から検索する(S162)。そして、サーバプログラム317は、ボリューム情報管理テーブル323において、対象未使用LDEVに対応した行に、LDEV状態"reserve"を設定する(S163)。また、サーバプログラム317は、その行に、S162の検索により見つかったホストIDを設定する。その後、サーバプログラム317は、ボリューム割り当ての成功をクライアントプログラム209に通知する。クライアントプログラム209は、その通知に応答して、前述した図10B或いは図10Cに例示するボリューム割り当て結果確認画面を表示することができる。
以上が、ボリューム割当て処理についての説明である。この処理により、管理ユーザ所望のニックネーム(仮想ホスト)に必要予約LDEV容量以上の容量を有したLDEVを割当てる(予約する)ことができる。
<(3)ホスト情報収集処理>。
図11A、図11B及び図12の組み合わせにより、ホスト情報収集処理の流れの一例を示す。
ホスト情報収集処理は、ホスト101に関する情報(ホスト名、IPアドレス、OS名、OSバージョン情報、パス管理ソフトマネージャの名称及びバージョン情報)を収集し、収集した情報を、ホスト基本情報管理テーブル123に格納し、また、ホスト101のHBAに関する情報を収集し、収集した情報をHBA情報管理テーブル125に格納する処理である。
ホスト情報収集処理の実行タイミングとしては、例えば、以下の(a)〜(e)、
(a)ホストエージェントプログラム121がホスト101に関する情報を収集しサーバプログラム317に送信するとき、
(b)クライアントプログラム209がホストの情報収集処理を要求するとき、
(c)ホストエージェントプログラム121を再起動したとき、
(d)ホストエージェントプログラム121を起動したとき、
(e)ホスト101それ自体を再起動したとき、
のいずれも採用することができる。
ホスト情報収集処理では、ホスト機能情報収集(S200)と、HBA情報収集(S210)が実行される。
ホスト機能情報収集では、図11Bに示すように、ホストエージェントプログラム121が、OS117に問合せることにより、ホストのホスト名、IPアドレス、OS名及びバージョン情報、パス管理ソフトマネージャ115の名称及びバージョン情報を取得し(S201〜S204)、取得したそれらの情報を、ホスト基本情報管理テーブル123に格納する(S205)。
HBA情報収集では、図12に示すように、ホストエージェントプログラム121が、HBAドライバに問い合わせることにより、ホスト101が有するHBA111の数を取得する。ホストエージェントプログラム121は、iに、取得したHBAの数を代入し、tに、1を代入する(S212)。
S213は、第一のループ処理を表す。i≧tの間、以下のS214〜S219が繰り返される。すなわち、全HBA111について、以下のS214〜S219が実行される。
S214では、ホストエージェントプログラム121は、HBAドライバに問い合わせることにより、t番目のHBAの名称を取得する。
S215では、ホストエージェントプログラム121は、取得したHBA名称を、HBA情報管理テーブル125に登録する。
S216では、ホストエージェントプログラム121は、HBAドライバに問い合わせることにより、t番目のHBAのポート数を取得する。
S217では、ホストエージェントプログラム121は、jに、取得したポート数を代入し、kに1を代入する。
S218は、第二のループ処理を表す。j≧kの間、後述のS220〜S222が繰り返される。すなわち、一つのHBA111につき、全ポートについて、S220〜S222が実行される。
S219では、ホストエージェントプログラム121が、現在のtに1を加算する。この結果、更新後のtがi(HBAの数)を超えたならば、HBA情報収集の終了となり、そうでなければ、t番目のHBAについて、S214を行う。
S220では、ホストエージェントプログラム121が、HBAドライバに問い合わせることにより、k番目のポートのHBA−WWNを取得する。
S221では、ホストエージェントプログラム121が、取得したHBA−WWNと、k番目のHBAのポート番号とを、HBA情報管理テーブル125における、S205で登録したHBA名称に対応する欄に、登録する。
S222では、ホストエージェントプログラム121が、現在のkに1を加算する。この結果、更新後のkがj(HBAのポートの数)を超えたならば、この第二のループ処理の終了となり、そうでなければ、k番目のポートについて、S220を行う。
以上が、ホスト情報収集処理についての説明である。この処理により、ホスト基本情報テーブル123やHBA情報管理テーブル125に情報が登録される。また、このホスト情報収集処理は、HBAが交換されてホストエージェントプログラム121或いはホスト101それ自体が再起動された場合や、或るホスト101が障害等によりダウンし代わってホスト101それ自体が起動した場合にも実行されるので、ホスト基本情報テーブル123やHBA情報管理テーブル125に記録される情報は、その再起動時や起動時の情報とすることができる。
<(4)ホスト情報通知処理>。
図13A、図13B及び図14の組み合わせにより、ホスト情報通知処理の流れの一例を示す。
ホスト情報通知処理は、ホスト基本情報管理テーブル123及びHBA情報管理テーブル125に登録されている情報をサーバプログラム317経由でクライアントプログラム209に通知する処理である。
ホスト情報通知処理の実行タイミングとしては、例えば、以下の(a)〜(e)、
(a)ホストエージェントプログラム121がホスト101に関する情報を収集しサーバプログラム317に送信するとき、
(b)クライアントプログラム209がホストの情報収集処理を要求するとき、
(c)ホストエージェントプログラム121を再起動したとき、
(d)ホストエージェントプログラム121を起動したとき、
(e)ホスト101それ自体を再起動したとき、
のいずれも採用することができる。
ホストエージェントプログラム121が、ホストユーザ(ホスト101のユーザ)からボリューム割り当て要求を受けた場合(S250でYES)、図15Aに例示する入力画面を表示することで、容量及びホスト側ポート数の入力を受け付ける(S250)。ホストユーザは、ホスト101に割当てたいLDEV容量及びホスト側ポート数を入力する(S251)。ここで入力されたLDEV容量及びホスト側ポート数を、以下、それぞれ「設定必要LDEV容量」及び「必要ホスト側ポート数」と称する。なお、入力した内容が設定された場合(具体的には、設定必要LDEV容量以上の容量を有するLDEVについて、LDEV番号、容量、ストレージタイプ、ストレージ番号、ポート番号(必要ホスト側ポート数分のポート番号)、LUN及びホストIDが、ボリューム情報管理テーブル323に登録された場合)、図15Bに例示する入力結果表示画面が表示される。
ホストエージェントプログラム121が、ホスト情報編集処理を行う(S260)。具体的には、例えば、図13Bに例示するように、ホストエージェントプログラム121は、ホスト基本情報管理テーブル123及びHBA情報管理テーブル125からそれぞれに情報を取得し(S261及びS262)、取得した情報を通信データ用に編集する(S263)。S263により、ホスト基本情報管理テーブル123及びHBA情報管理テーブル125に記録されている情報を含んだ通信データが作成される。なお、S251が実行されたことにより、設定必要LDEV容量及び必要ホスト側ポート数が入力された場合には、入力されたそれらの情報も含まれる。
ホストエージェントプログラム121が、前述した通信データをサーバプログラム317に送信する(S270)。
サーバプログラム317は、ホスト情報格納処理を行う(S280)。
具体的には、図14に示すように、サーバプログラム317が、通信データを受信し(S281)、通信データの送信元ホスト101から初めて通信データを受信したか否かを判断する(S282)。例えば、通信データを受信した場合、その通信データの送信元ホストの識別情報(ホスト名、IPアドレスなど)が所定の記憶域に登録済みかどうかを判断し、登録済みであれば、初めてではないと判断し、登録済みでなければ、初めてと判断して、その送信元ホストの識別情報を所定の記憶域に登録することができる。
S282で初めてと判断した場合(S282でYES)、サーバプログラム317は、ホスト情報管理テーブル321を参照し(S283)、ニックネーム及びホストIDしか登録されていない行がないかどうか、つまり仮想ホストがあるかどうかを判断する(S284)。
仮想ホストが無ければ(S284でYES)、サーバプログラム317が、ホストID及びニックネームを自動生成し(S285及びS286)、それらをホスト情報管理テーブル321に登録することで(S287)、新規に仮想ホストを作成する。この後、例えばS289に進むことができる。
一方、一以上の仮想ホストがあるのであれば(S284でNO)、サーバプログラム317は、いずれかの仮想ホスト(例えば初めに見つかった仮想ホスト)に対し、S281で受信した通知データから特定される、ホスト名、IPアドレス、OS名、OSバージョン情報、パス管理ソフトマネージャの名称及びバージョン情報を、対応付ける(S288)。
サーバプログラム317は、上記受信した通知データに、設定必要LDEV容量及び必要ホスト側ポート数が含まれていれば、ボリューム情報管理テーブル323を参照し(S289)、設定必要LDEV容量以上の容量の予約状態LDEV(LDEV状態"reserve"のLDEV)があるかどうかを判断する(S290)。
S290において、有るとの判断になれば(S290でYES)、サーバプログラム317は、ボリューム情報管理テーブル323において、設定必要LDEV容量以上の容量の予約状態LDEVに、対象ホストIDを対応付ける(S291)。そして、ボリューム設定処理の起動が実行される(S292)。なお、対象ホストIDとは、このホスト情報通知処理においては、S287で登録されたホストID、或いは、S288での仮想ホストのホストIDである。
S290において、無いとの判断になれば(S290でNO)、サーバプログラム317は、ボリューム割り当てに失敗したことを、ホストエージェントプログラム121に通知する(S293)。また、サーバプログラム317は、クライアントプログラム209に、ボリュームバラエティ(予約状態のLDEVの容量)が不足していることを通知する(S294)。その際、その通知を、ホストID(S287で登録されたホストID、或いは、S288での仮想ホストのホストID)に対応したニックネームとともに、通知することができる。クライアントプログラム209が、その通知を受けて、ボリュームバラエティが不足していることとそれが生じている仮想ホストとを表示すれば、管理ユーザが、どの仮想ホストに対してボリューム割り当て処理を実行させれば良いかを特定することができる。
なお、S290でNOの場合、S293及びS294に代えて、図9のS153やS155と同種の処理、すなわち、二以上の予約状態LDEVを組み合わせることで、設定必要LDEV容量以上の容量を有する予約状態LDEVを新たに作成し、上記対象ホストIDを対応付けても良い。
さて、S282で初めてではないと判断した場合(S282でNO)、サーバプログラム317は、上記受信した通知データ中の各種情報を、ホスト情報管理テーブル321における、送信元ホスト(例えばホスト名)に対応した行に登録する(S295A)。また、サーバプログラム317は、上記受信した通知データに、設定必要LDEV容量及び必要ホスト側ポート数が含まれていれば、ボリューム情報管理テーブル323を参照し(S295)、設定必要LDEV容量以上の容量の予約状態LDEV(LDEV状態"reserve"のLDEV)があるかどうかを判断する(S296)。S296において、有ると判断した場合、S291及びS292と同様の処理が行われる(S297及びS298)。一方、S297において、無いと判断した場合、サーバプログラム317は、エラーを出力する(S299)。
以上が、ホスト情報通知処理についての説明である。このホスト情報通知処理は、HBAが交換されてホストエージェントプログラム121或いはホスト101それ自体が再起動された場合や、或るホスト101が障害等によりダウンし代わってホスト101それ自体が起動した場合にも実行されるので、ホスト情報管理テーブル321やボリューム情報管理テーブル323に記録される情報は、その再起動時や起動時における情報とすることができる。
<(5)ボリューム設定処理>。
図16A、図16B、図17A、図17B及び図17Cの組み合わせにより、ボリューム設定処理の流れの一例を示す。
このボリューム設定処理の実行タイミングとしては、例えば、以下の(a)〜(c)、
(a)ホスト情報通知処理において、ボリューム設定処理の起動が行われたとき、
(b)ホスト101を新規にSAN401に接続し、ホストエージェントプログラム121を起動したとき、
(c)ホスト101のHBAに関する情報が変更になり(例えば、HBAの交換、或いは、N+1ホットスタンバイ構成での切り替えが行われ)、エージェントプログラムを再起動したとき、
のいずれも採用することができる。
ボリューム設定処理では、ストレージシステムのパスの設定(S350)、セキュリティ機能の設定(S360)、ホストに対するLDEVの認識(S370)及びマルチパスの設定(S380)のうちの少なくとも一つが行われる。
ストレージシステムのパスの設定(図16AのS350)では、図16Bに示すように、サーバプログラム317が、ボリューム情報管理テーブル323を参照し(S351)、設定必要LDEV容量以上の容量の予約状態LDEVがないかどうかを判断する(S352)。無いと判断した場合(S352でYES)、エラーを出力する(S353)。
有ると判断した場合(S352でNO)、サーバプログラム317が、必要ホスト側ポート数分のホスト側ポートを、S352の判断において特定された予約状態LDEVを有するストレージシステムから選択する(S354)。具体的には、例えば、特定された予約状態LDEVのLDEV番号に対応するストレージ番号をボリューム情報管理テーブル323から特定し、特定されたストレージ番号のストレージシステム501におけるストレージエージェントプログラム529に、ストレージシステム501の構成に関する構成情報を要求することができる。ストレージエージェントプログラム529からは、構成情報が送られてくる。その構成情報には、ストレージシステム501が有する全てホスト側ポートの各々について、ポート番号や、どのCHAに搭載されているか等が含まれている。サーバプログラム317は、構成情報に含まれている複数のポート番号から、必要ホスト側ポート数分のポート番号を選択することができる。その際、サーバプログラム317は、クラスタ構成で対称的にポート番号を選択することができる。具体的には、例えば、CHA1とCHA2とがクラスタ構成になっており、必要ホスト側ポート数が2である場合には、CHA1に属する2つのポート番号を選択するのではなく、CHA1に属するポート番号とCHA2に属するポート番号とを選択するようにする。これにより、CHA1に障害が生じても、CHA2のポート番号を含むパスを介してLDEVにアクセスすることができる。
S355では、サーバプログラム317は、上記特定された予約状態LDEVのLDEV番号と、上記選択したポート番号とを含むパス設定命令を、そのLDEV番号に対応したストレージ番号から識別されるストレージエージェントプログラム529に送信する。
S356では、そのパス設定命令に従って、ストレージエージェントプログラム529により、ストレージシステム501内でのパスの設定が行われる。具体的には、例えば、パス設定命令に含まれている複数のポート番号に対し、そのパス設定命令に含まれているLDEV番号が対応付けられる。より具体的には、ストレージシステム501では、各ホスト側ポートにLUNが対応付けられており、パス設定により、ポート番号、LUN及びLDEV番号を含むパス(論理的なパス)ができる。また、ストレージエージェントプログラム529は、ポート番号にLDEV番号を割当てた場合、そのポート番号に割当てられたLDEV番号に対応するLDEVによって、既にホストグループができている場合には、今回そのポート番号に新たに割当てたLDEV番号に対応するLDEVを、そのホストグループに含める。もし、そのポート番号に初めてLDEV番号が割当てられた場合には、ホストグループIDを新たに生成し、そのホストグループIDに、今回割当てるLDEV番号を対応付ける。つまり、ストレージエージェントプログラム529が、自動的に、ホストグループを構成したり、ホストグループの構成を更新したりする。パス設定が終わった場合、ストレージエージェントプログラム529は、パス設定命令に含まれていた複数のポート番号のどれにどんなLUNが対応しているかや、今回割当てられたLDEV番号のLDEVが属したホストグループのホストグループIDを、サーバプログラム317に送信する。
S357で、サーバプログラム317は、S354で選択した各ポート番号に対応するLUNと、ホストグループIDとを、受信する。
S358で、サーバプログラム317は、受信したホストグループIDを、上記特定されたLDEV番号に対応付ける(ボリューム情報管理テーブル323に登録する)。
S359で、サーバプログラム317は、受信した各LUNと、各LUNに対応する、上記選択した各ポート番号とを、上記特定されたLDEV番号に対応付ける(ボリューム情報管理テーブル323に登録する)。
さて、セキュリティ機能の設定(図16AのS360)では、図17Aに示すように、サーバプログラム317が、S357で受信したホストグループIDにWWN及びOS名を設定することの命令(ホストモード設定命令)を、ストレージエージェントプログラム529に送信する(S361)。ここでのWWN及びOS名は、例えば、図14のS283で受信した通知データに含まれているWWN及びOS名である。
S362で、ストレージエージェントプログラム529は、ホストモード設定命令を受信し、その命令に従って、セキュリティ設定を実行する。具体的には、例えば、ホストモード設定命令に含まれているホストグループIDと同じホストグループIDに対し、そのホストモード設定命令に含まれているWWN及びOS名を設定する(例えば、図19Bに例示するホストグループ管理テーブル593上で、上記同じホストグループIDに対し、OS名及びWWN(HBA−WWN)を対応付ける)。
S363で、サーバプログラム317が、ホスト情報管理テーブル321上で、対象ホストID(例えば、S287で登録されたホストID、或いは、S288での仮想ホストのホストID)に、ホストモード設定命令に含めたHBA−WWN及びホストグループIDを対応付ける。
S364で、サーバプログラム317が、ボリューム情報管理テーブル323において、上記特定されたLDEV番号に対応するLDEV状態"reserve"を"active"に変更する。この場合、サーバプログラム317が、ホストエージェントプログラム121に対し、ボリューム認識を指示することができる。
さて、ボリューム認識(図16AのS370)では、図17Bに示すように、ホストエージェントプログラム121が、例えばサーバプログラム317からのボリューム認識指示に応答して、OS117に対して、ボリューム認識命令を発行する(S371)。これにより、OS117が、所定の照会コマンドを発行し、発行された照会コマンドが、各HBA111の通信ポートを介して出力される。照会コマンドからは、HBA−WWNやOS名が特定可能である。その照会コマンドを受信したストレージシステム501は、照会コマンドを受信したホスト側ポートが、その照会コマンドから識別されるHBA−WWNやOS名が関連付けられているポートであれば、そのポートを介して、そのHBA−WWNが割当てられているホストグループに属するLDEVに関する情報(例えばLDEV容量やLDEV番号)を通知する。これにより、OS117が、LDEVに関する情報(ボリューム情報、具体的には、例えば、ボリューム情報管理テーブル323における一行分の情報)を取得し(S372)、LDEVを認識することができる。ホストエージェントプログラム121は、OS117に問合せを出すことにより、LDEVを認識したかどうかを確認することができる(S373)。
マルチパス設定(図16AのS380)では、図17Cに示すように、ホストエージェントプログラム121が、パス管理ソフトマネージャ115に対して、マルチパス設定命令を発行する(S381)。これにより、パス管理ソフトマネージャ115が、マルチパス環境を構築する(S382)。ホストエージェントプログラム121は、パス管理ソフトマネージャ115に問合せを出すことにより、マルチパス環境を構築したかどうかを確認することができる(S383)。なお、上記マルチパス設定命令には、パス切替ルールを表す情報が含まれていても良い。具体例は後述する。
図18Aに、マルチパス環境の構築前のアクセス環境を示し、図18Bに、マルチパス環境の構築後のアクセス環境を示す。
図17BのS372では、例えば、OS117が、LDEV番号が00:12であるLDEV(以下、図18A及び図18Bについての説明において、「対象LDEV」と言う)について、ボリューム情報(例えば、ポート番号、LUN及びLDEV番号を含む)を、2つのホスト側ポートから受信する。このため、「SCSIデバイス」について2つのインスタンスが生成される。この段階では、図18Aに示すように、アプリケーション109からは、対象LDEVについて、2つのデバイスがあるように見え、2つのデバイスの先は同一の対象LDEVであることはわからない。
図17CのS381により、パス管理ソフトマネージャ115が、マルチパス設定命令を受ける。この場合、パス管理ソフトマネージャ115が、対象LDEVについて受信された2つのボリューム情報(例えばOS117が管理している)中のLDEV番号が同一であることを特定し、対象LDEVについてマルチパス環境を構築する。具体的には、パス管理ソフトマネージャ115は、「SCSIデバイス」についての2つのインスタンスに一つのマルチパスデバイス(インスタンス)を作成して関連付ける。該マルチパスデバイスが、アプリケーションプログラム109に提供される。これにより、アプリケーションプログラム109からは、「SCSIデバイス」についての2つのデバイスが見えず、該マルチパスデバイスが見えることで、一つのデバイスであるかのように見える。すなわち、本実施形態において、「マルチパス環境」とは、同一LDEVに繋がるパスが複数本あることをパス管理ソフトマネージャ115よりも上位のコンピュータプログラム(この例ではアプリケーションプログラム)に意識させないようにするために構築されたマルチパスデバイスにマルチパスが関連付けられることを意味する。マルチパス環境は、アクセス環境の一部である。
なお、前述したように、ホストエージェントプログラム121からパス管理ソフトマネージャ115に送信されるマルチパス設定命令には、パス切替ルールを表す情報が含まれていても良い。パス切替ルールとは、同一LDEVに接続される複数のパス(マルチパス)のうちのどれを使用するかの切り替えに関するルールである(パス管理ソフトマネージャ115は、例えば、マルチパスを構成する各パスをパスID(例えば番号)で管理できる)。パス切替ルールの具体例としては、"連続してP回(Pは1以上の整数)使ったら別のパスを使用する"、"使用中のパスの負荷(例えば単位時間当たりのアクセス要求発行回数)が所定値を超えたら別のパスを使用する"などがある。パス管理ソフトマネージャ115は、マルチパス設定命令にパス切替ルールを表す情報が含まれている場合、該情報を設定し、マルチパス環境が構築された後は、そのパス切替ルールに従うパス切替制御を行うことができる。
以上、上述した実施形態によれば、ホストユーザが、ユーザ所望のLDEV容量と必要ホスト側ポート数を指定するだけで、その必要ホスト側ポート数分のホスト側ポートを経由するマルチパスを有したマルチパス環境が構築される。このため、ホストユーザは、パス管理ソフトマネージャ115に対する情報設定の方法やOS117の名称などを知らなくても、マルチパス環境を構築することができる。
また、上述した実施形態によれば、ホストユーザがHBA−WWNやOS名称などのホスト環境情報を入力しなくても、LUNセキュリティ機能及びホストモード機能に従うアクセス制御がされるLDEVをホストに認識させることができる。
また、上述した実施形態によれば、ホストのHBAを交換した場合やN+1ホットスタンバイ構成において稼動するホストが切り替わった場合、ホストエージェントプログラム121が起動する(或いは再起動する)ことによって、ホスト情報収集処理、ホスト情報通知処理及びボリューム設定処理が行われる。このため、ホストのHBAを交換した場合やN+1ホットスタンバイ構成において稼動するホストが切り替わっても、ホストユーザ或いは管理ユーザがホスト環境情報の再設定をする必要をなくすことができる。
また、上述した実施形態によれば、仮想的なホストが用意され、且つ、該仮想的なホストに、LDEVが予め割り当てられる(仮想ホストに対しLDEVが予約される)。そして、例えば、SAN401に接続されていないホスト101を新たにSAN401に接続した場合には、該ホスト101に関するホスト環境情報が仮想ホストに関連付けられることにより、仮想ホストが実体的なホストとされ、そのホスト101に、予約されている一以上のLDEVの中から設定必要LDEV容量を満たすLDEVが自動的に割り当てられる(設定される)。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、ホスト101とストレージシステム501との間の通信は、iSCSIプロトコルに従って行われても良い。その場合、例えば、ホスト101が、iSCSIネーム(iSCSIプロトコルにおけるユニークなID)が割当てられた通信ポートを有する通信デバイスを備えて良い。また、その場合、例えば、上述した実施形態において、ホスト101とストレージシステムとの間では、WWNの代わりにiSCSIネームがやり取りされても良い。
また、例えば、必要ホスト側ポート数に代えて、ポート群IDが入力されても良い。具体的には、例えば、クライアントプログラム209は、図15Aに例示した入力画面に代えて、図20Aに例示する入力画面を表示しても良い。この場合、管理ユーザは、所望のポート群IDを入力することができる。サーバプログラム317は、そのポート群IDを含んだパス設定命令をストレージエージェントプログラム529に送信することができる。ストレージエージェントプログラム529は、パス設定命令中のポート群IDに対応する複数のポート番号を、ポート管理テーブル902(例えばSVP525のメモリ527に記憶されているテーブル)から特定し、特定した複数のポート番号に、LDEV番号(例えば図16BのS352で特定されたLDEV番号)を関連付けることができる。つまり、この例によれば、管理ユーザがポート群IDを指定することにより、最終的には、そのポート群IDに属する複数のポート番号をそれぞれ含んだ複数のパスでマルチパス環境を構築することができる。
また、例えば、サーバプログラム317及びクライアントプログラム209は1つのコンピュータプログラムで実現されても良い。また、サーバプログラム317及びクライアントプログラム209のうちの少なくともひとつが、ホスト101或いはストレージシステム501に備えられても良い。言い換えれば、管理サーバ301及び管理クライアント201のうちの少なくとも一つの機能が、ホスト101或いはストレージシステム501に備えられても良い。
図1は、本発明の一実施形態に係る計算機システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、ホスト、管理クライアント、管理サーバ及びストレージシステム501の構成、並びに、各々が有するコンピュータプログラム及びデータの一例を示す。 図3は、ホスト情報管理テーブル321の構成例を示す。 図4は、ボリューム情報管理テーブル323の構成例を示す。 図5Aは、ホスト情報管理テーブル123の構成例を示す。図5Bは、HBA情報管理テーブル125の構成例を示す。 図6Aは、仮想ホスト作成処理の流れの一例の第一部分を示す。図6Bは、仮想ホスト作成処理の流れの一例の第二部分を示す。図6Cは、仮想ホスト作成処理の流れの一例の第三部分を示す。 図7Aは、ホスト追加画面の一例を示す。図7Bは、ホスト追加結果表示画面の一例を示す。図7Cは、ホスト追加結果表示画面の別の一例を示す。 図8Aは、ボリューム割当て処理の流れの一例の第一部分を示す。図8Bは、ボリューム割当て処理の流れの一例の第二部分を示す。 図9は、ボリューム割当て処理の流れの一例の第三部分を示す。 図10Aは、ボリューム割当て画面の一例を示す。図10Bは、ボリューム割り当て結果確認画面の一例を示す。図10Cは、ボリューム割り当て結果確認画面の別の一例を示す。 図11Aは、ホスト情報収集処理の流れの一例の第一部分を示す。図11Bは、ホスト情報収集処理の流れの一例の第二部分を示す。 図12は、ホスト情報収集処理の流れの一例の第三部分を示す。 図13Aは、ホスト情報通知処理の流れの一例の第一部分を示す。図13Bは、ホスト情報通知処理の流れの一例の第二部分を示す。 図14は、ホスト情報通知処理の流れの一例の第三部分を示す。 図15Aは、ホストユーザから所望のLDEV容量やホスト側ポート数の入力を受け付ける入力画面の一例を示す。図15Bは、その入力の結果を表す入力結果表示画面の一例を示す。 図16Aは、ボリューム設定処理の流れの一例の第一部分を示す。図16Bは、ボリューム設定処理の流れの一例の第二部分を示す。 図17Aは、ボリューム設定処理の流れの一例の第三部分を示す。図17Bは、ボリューム設定処理の流れの一例の第四部分を示す。図17Cは、ボリューム設定処理の流れの一例の第五部分を示す。 図18Aは、マルチパス環境の構築前のアクセス環境を示す。図18Bは、マルチパス環境の構築後のアクセス環境を示す。 図19Aは、LDEV管理テーブル591の構成例を示す。図19Bは、ホストグループ管理テーブル593の構成例を示す。 図20Aは、必要ホスト側ポート数の入力に代えてポート群IDを入力する入力画面の一例を示す。図20Bは、ポート群IDが入力された場合の各ホスト側ポートに対するLDEVの割り当ての説明図である。
符号の説明
101…ホスト 121…ホストエージェントプログラム 123…ホスト情報管理テーブル 125…HBA情報管理テーブル 201…管理クライアント 209…クライアントプログラム 301…管理サーバ 317…サーバプログラム 321…ホスト情報管理テーブル 323…ボリューム情報管理テーブル 501…ストレージシステム 525…SVP(Service Processor) 529…ストレージエージェントプログラム

Claims (16)

  1. ホストとストレージシステムとを備えた計算機システムにおいて、前記ストレージシステムが、複数の通信ポートと、複数の論理ボリュームと、ストレージコントローラ部とを備え、前記複数の通信ポートのうちの少なくとも一つと前記複数の論理ボリュームのうちの少なくとも一つとのうちの少なくとも一方に、ホストの環境に関する情報であるホスト環境情報を割り当てることが可能であり、前記複数の通信ポートのうちの或る通信ポートが前記ホストから要求を受信した場合、前記コントローラ部は、該要求の送信元ホストに関するホスト環境情報が、該或る通信ポート、及び/又は、該要求から特定される論理ボリュームに割り当てられているならば、該要求を受け付けるが、そうではないならば、該要求を受け付けないようになっており、
    前記計算機システムで実現可能なシステムであって、
    アクセス環境構築制御部と
    前記ホストのホスト環境情報を管理している環境管理部から該ホスト環境情報を取得し、該取得したホスト環境情報を前記アクセス環境構築制御部に通知するホスト環境情報取得部と、
    前記ストレージシステムの前記複数の通信ポートのいずれかに前記複数の論理ボリュームのいずれかを割り当てることで該ストレージシステム内での論理的なパスである内部パスを構築し、且つ、前記構築されたパスにおける通信ポート及び論理ボリュームのうちの少なくとも一方にホスト環境情報を割り当てるストレージ設定部と、
    を備え、
    前記アクセス環境構築制御部が、
    論理ボリュームに関する条件であるボリューム条件の指定をユーザから受け、
    前記複数の論理ボリュームのうちの前記指定された条件に合致する論理ボリュームを探し、
    探し出された論理ボリュームを前記複数の通信ポートのいずれかに割り当てることで前記内部パスを構築することを前記ストレージ設定部に指示し、
    前記構築された内部パスにおける通信ポート及び論理ボリュームのうちの少なくとも一つに前記ホスト環境情報取得部からのホスト環境情報を割り当てることを前記ストレージ設定部に指示し、
    これにより、前記ホストが、論理ボリュームに関する情報であるボリューム情報の要求を前記ストレージシステムに送信したならば、前記ホストのホスト環境情報が、該要求を受信した通信ポート、及び/又は、該通信ポートを含む内部パスにおける論理ボリュームに割り当てられているホスト環境情報に適合すれば、該通信ポートから、該論理ボリュームについてのボリューム情報を受信し、該論理ボリュームを認識する、
    アクセス環境構築システム。
  2. 前記ホストに、前記認識された論理ボリュームへの複数のパスを交替パスとして管理することができるパス管理部が搭載されており、
    前記アクセス環境構築制御部が、
    通信ポートに関するポート指定をユーザから受け、
    前記複数の通信ポートのうちの前記ポート指定から特定される二以上の通信ポートに前記探し出された論理ボリュームをそれぞれ関連付けることを前記ストレージ設定部に指示し、そのため、前記ホストが、ボリューム情報の要求を前記ストレージシステムに送信したならば、前記二以上の通信ポートからそれぞれ同一の論理ボリュームに関するボリューム情報を受信するため該同一の論理ボリュームが二以上のデバイスとして認識され、
    前記パス管理部にマルチパス設定命令を出すことにより、前記パス管理部に、前記二以上のデバイスを一つの論理ボリュームとして認識させるためのマルチパス環境を構築させる、
    請求項1記載のアクセス環境構築システム。
  3. 前記ポート指定では、ポート群を指定し、該指定されたポート群に属する二以上のポートが特定される、
    請求項2記載のアクセス環境構築システム。
  4. 前記マルチパス設定命令には、前記同一の論理ボリュームへの複数のパスの切り替えに関するパス切替ルールを表す情報が含まれ、それにより、前記パス管理部に、該パス切替ルールに従うパス切替制御を行わせることを可能にする、
    請求項2記載のアクセス環境構築システム。
  5. 前記ホスト環境情報取得部が、ホスト環境情報が変化した場合に、再度、ホスト環境情報を取得し、前記アクセス環境構築制御部に送信する、
    請求項1記載のアクセス環境構築システム。
  6. 前記ボリューム条件は、論理ボリュームの容量であり、
    前記アクセス環境構築制御部は、前記ボリューム条件に合致する論理ボリュームが見つからない場合には、前記複数の論理ボリュームのうちの二以上の論理ボリュームを組み合わせることで、前記ボリューム条件に合致する論理ボリュームを準備する、
    請求項1記載のアクセス環境構築システム。
  7. 前記アクセス環境構築制御部は、仮想的なホストに論理ボリュームを予約し、前記ボリューム条件に合致する論理ボリュームを、該仮想的なホストに対応するホストに予約された一以上の論理ボリュームから探す、
    請求項1記載のアクセス環境構築システム。
  8. 前記アクセス環境構築制御部は、ホスト環境情報と異なる種類の情報である第二の情報の入力をユーザから受けることで仮想的にホストを準備する、
    請求項7記載のアクセス環境構築システム。
  9. 前記アクセス環境構築制御部は、ホスト環境情報を受信した場合に、前記第二の情報に前記受信したホスト環境情報を対応付ける、
    請求項7記載のアクセス環境構築システム。
  10. 前記ホスト環境情報は、前記ホストのOSに関する情報であるOS情報、及び、前記ホストが前記ストレージシステムと通信するための通信デバイスに関する情報である通信デバイス情報のうちの少なくとも一つである、
    請求項1記載のアクセス環境構築システム。
  11. 前記通信デバイス情報は、ホストバスアダプタのポートに対応したWWN(ワールドワイドネーム)、或いは、iCSCIネームである、
    請求項10記載のアクセス環境構築システム。
  12. 前記ストレージ設定部が、同じ通信ポートに割り当てた二以上のLDEVの集合であるホストグループを構成する、
    請求項1記載のアクセス環境構築システム。
  13. 前記ストレージ設定部が、前記構成されたホストグループに、前記ホスト環境情報に含まれているOS情報を設定することで、前記ストレージシステムに、該OS情報に適合するOSを有しないホストから該ホストグループに属する論理ボリュームにアクセスすることを許可しないセキュリティを実行することを可能にする、
    請求項12記載のアクセス環境構築システム。
  14. 前記ホスト環境管理部が、前記ホストのオペレーティングシステム(OS)であり、
    前記ホスト環境情報取得部が、前記ホストのOSと通信可能に用意されたホストエージェントである、
    請求項1記載のアクセス環境構築システム。
  15. 前記ホストに、前記認識された論理ボリュームへの複数のパスを交替パスとして管理することができるパス管理部が搭載されており、
    前記アクセス環境構築制御部が、
    ホスト環境情報と異なる種類の情報である第二の情報の入力をユーザから受けることで仮想的にホストを準備し、ホスト環境情報を受信した場合に、前記第二の情報に前記受信したホスト環境情報を対応付けることで、前記仮想的なホストを実体的なホストとし、
    仮想的なホストに論理ボリュームを予約し、前記ボリューム条件に合致する論理ボリュームを、該仮想的なホストに対応する実体的なホストに予約されている一以上の論理ボリュームから探し、
    通信ポートに関するポート指定をユーザから受け、
    前記複数の通信ポートのうちの前記ポート指定から特定される二以上の通信ポートに前記探し出された論理ボリュームをそれぞれ関連付けることを前記ストレージ設定部に指示し、そのため、前記ホストが、ボリューム情報の要求を前記ストレージシステムに送信したならば、前記二以上の通信ポートからそれぞれ同一の論理ボリュームに関するボリューム情報を受信するため該同一の論理ボリュームが二以上のデバイスとして認識され、
    前記パス管理部にマルチパス設定命令を出すことにより、前記パス管理部に、前記二以上のデバイスを一つの論理ボリュームとして認識させるためのマルチパス環境を構築させる、
    請求項1記載のアクセス環境構築システム。
  16. ホストとストレージシステムとを備えた計算機システムにおいて、前記ストレージシステムが、複数の通信ポートと、複数の論理ボリュームと、ストレージコントローラ部とを備え、前記複数の通信ポートのうちの少なくとも一つと前記複数の論理ボリュームのうちの少なくとも一つとのうちの少なくとも一方に、ホストの環境に関する情報であるホスト環境情報を割り当てることが可能であり、前記複数の通信ポートのうちの或る通信ポートが前記ホストから要求を受信した場合、前記コントローラ部は、該要求の送信元ホストに関するホスト環境情報が、該或る通信ポート、及び/又は、該要求から特定される論理ボリュームに割り当てられているならば、該要求を受け付けるが、そうではないならば、該要求を受け付けないようになっており、
    前記ホストのホスト環境情報を管理している環境管理部から該ホスト環境情報を取得し、
    論理ボリュームに関する条件であるボリューム条件の指定をユーザから受け、
    前記複数の論理ボリュームのうちの前記指定された条件に合致する論理ボリュームを探し、
    前記ストレージシステムの前記複数の通信ポートのいずれかに前記探し出された論理ボリュームを割り当てることで該ストレージシステム内での論理的なパスである内部パスを構築し、
    前記構築された内部パスにおける通信ポート及び論理ボリュームのうちの少なくとも一つに前記取得されたホスト環境情報を割り当て、
    これにより、前記ホストが、論理ボリュームに関する情報であるボリューム情報の要求を前記ストレージシステムに送信したならば、前記ホストのホスト環境情報が、該要求を受信した通信ポート、及び/又は、該通信ポートを含む内部パスにおける論理ボリュームに割り当てられているホスト環境情報に適合すれば、該通信ポートから、該論理ボリュームについてのボリューム情報を受信し、該論理ボリュームを認識する、
    アクセス環境構築方法。
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