JP2008123059A - 情報装置及び制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】Serial−ATAインタフェース・ケーブル16の信号線に乗ったノイズをノイズ検知回路14が検知して割り込みを発生させることにより、CPU1にSerial−ATAインタフェースの通信異常を知らせる。また、ノイズ検知回路14によるノイズ検知がHDD11へのアクセスを行なっていない待機状態時のSYNC通信時に発生した場合、操作パネル10からの利用者による設定に応じてマスク回路15が割り込みをマスクする。
【選択図】図1
Description
このように高速且つ低電圧のデータ転送が可能であることから、Serial−ATAインタフェースの規格では、bit Error rate(BER)10‐12が規定されている。これは、1012ビット転送あたり1ビットが間違って転送される可能性のあることを意味している。言い換えれば、このようなBERでは、転送速度1.5Gbpsの第1世代のSerial−ATAインタフェースの場合で、約11分に1回のエラーが発生する可能性があることを示している。なお、これはSerial−ATAインタフェース1チャンネル分に対してBERであり、ハードディスク記憶装置が複数台接続されるようなシステムの場合、システム全体では発生率が更に高くなってくる。
このような静電気ノイズを抑制させるには、装置の筐体を強固にしたり、シールド効果の高いケーブルを使用したりすることが考えられるが、コストアップ・重量アップ・装置の大型化といった問題から商品性とのトレードオフとなり、完全に静電気ノイズを抑制した製品は提供されていない。したがって、ビットエラーが生じた場合の対処が必要となり、具体的には、ビットエラーが現実に生じたか否かを例えばパリティチェックやベリファイチェックなどにより検知し、検知した場合にはリトライを行なう方法がとられている。
本発明は、このような従来技術の問題を解決しようとするものであり、具体的には、Serial−ATAインタフェースに外来ノイズなどが乗って通信異常を発生させる場合において、その通信異常状態をシステムの性能低下をもたらすことなく確実に検知できる通信異常処理技術を提供することを目的とする。
請求項2記載の情報装置は、請求項1記載の情報装置において、前記ノイズ検知手段により前記ノイズが検知されたときに割り込みを発生させる割り込み手段を備える。
請求項3記載の情報装置は、請求項2記載の情報装置において、前記割り込み手段による割り込みがデバイスアクセスを行なっていない待機状態時のSYNC通信時に発生した場合、割り込み制御をマスクするマスク手段を備える。
請求項5記載の情報装置は、請求項4記載の情報装置において、リトライ回数を設定するリトライ回数設定手段を備え、前記リトライ処理手段が最大で前記リトライ回数まで前記リトライ処理を行なう構成にする。
請求項6記載の情報装置は、請求項4または5記載の情報装置において、通信異常発生時からリトライ開始までのリカバリ時間を設定する時間設定手段を備え、前記リトライ処理手段が通信異常発生時から前記リカバリ時間後にリトライ処理を行なう構成にする。
請求項8記載の情報装置は、請求項7記載の情報装置において、前記発生回数が所定の発生回数に達したときその旨を表示させる表示手段を備える。
請求項9記載の情報装置は、請求項8記載の情報装置において、前記所定の発生回数を設定する発生回数設定手段を備える。
請求項10記載の制御装置は、Serial−ATAインタフェースを介してデバイスを制御する制御装置において、前記Serial−ATAインタフェース上のノイズを検知するノイズ検知手段と、該ノイズ検知手段により前記ノイズが検知されたときに通信異常として処理する処理手段とを備える。
請求項12記載の制御装置は、請求項10記載の制御装置において、前記デバイスがハードディスク記憶装置であって、前記通信異常が該ハードディスク記憶装置に対する書き込み動作時または読み出し動作時に発生した場合、当該書き込み単位または読み出し単位についてリトライ処理を行なうリトライ処理手段を備える。
請求項13記載の制御装置は、請求項10、11または12記載の制御装置において、通信異常の発生回数を計数する計数手段を備える。
前記ノイズ検知回路14は電圧比較回路を備えていて、Serial−ATAインタフェースの信号線に乗っている電圧の値を所定の電圧値と常時比較している。そして、信号線の電圧値が所定時間以上にわたって所定の電圧値以上の場合にノイズ検知信号を出力する。
続いて、CPU1により電源投入時の初期化処理が行なわれ、このとき、CPU1はNVRAM3内のマスク情報を参照し、その値が「マスク有り」を示していたならば、フリップフロップ21をセット状態にして反転出力をLowレベルとし、ノイズ検知信号がCPU1の割り込み端子に入力されない状態にする。さらに、HDD11へアクセス(書き込みや読み出し)するジョブの開始時に、CPU1はフリップフロップ21をリセット状態にしてノイズ検知信号をそのままCPU1の割り込み端子に入力させる状態にし、そのジョブの終了時には、マスク情報が「マスク有り」の場合、フリップフロップ21をセット状態にして反転出力をLowレベルとし、ノイズ検知信号がCPU1の割り込み端子に入力されない状態にする。
まず、Serial−ATAインタフェースのホスト側つまりHDC12側がTxライン(ホスト側から見て)によりCOMRESET信号を送信する。これにより、デバイス側つまりHDD11側は、このCOMRESET信号を検出後、Txラインにより(デバイス側から見て)COMRESET信号を送信する。
ホスト側はデバイス側からのCOMRESET信号を検出すると、Txライン(ホスト側から見て)にCOMWAKE信号を送信し、デバイス側はこのCOMWAKE信号を検出すると、TxラインによりCOMWAKE信号を一定期間送信し、その後、Align信号を送信する。そして、ホスト側は、Align信号を検出後、同様にAlign信号を送信する。
なお、この実施形態ではノイズ検知手段がノイズ検知回路14により実現され、処理手段及びリトライ処理手段がCPU1、ROM2、NVRAM3、RAM4、HDC12、ASIC13などにより実現され、割り込み手段がCPU1、ROM2、HDC12、ASIC13などにより実現され、マスク手段がASIC13内のマスク回路15により実現される。また、リトライ回数設定手段、時間設定手段及び発生回数設定手段がCPU1、ROM2、NVRAM3、RAM4、操作パネル10、ASIC13などにより実現され、計数手段がCPU1、RAM4及びASIC13により実現され、表示手段がCPU1、RAM4、操作パネル10、ASIC13により実現される。
この実施例では、ノイズ検知回路14がSerial−ATAインタフェース上のノイズを検知しており、ノイズを検知したときは通信異常と判定する。そして、通信異常が発生すると(ステップ1でYes)、マスク回路15の設定状態に従ってCPU1に対して割り込みが発生するか、割り込みが発生しないで終わる。通信異常で割り込みを発生させるのはシステム側が通信異常をすばやく知るためである。なお、マスク回路15の設定状態は操作パネル10により利用者があらかじめNVRAM3などに設定した割り込みマスク有り/なし情報に依存する。
こうして、マスクなしであった場合(ステップ2でNo)、割り込みが発生し、CPU1はNVRAM3に保存されているこれまでの通信異常回数を取得する(ステップ3)。そして、取得した通信異常回数を1だけカウントアップする(ステップ4)。
それに対して、カウントアップした通信異常回数が規定値(閾値)Nに達した場合には(ステップ5でYes)、Serial−ATAインタフェース上で待機状態における通信異常が発生している旨を操作パネル10内の表示装置に表示させるか、警告レポートを印刷させ、利用者に知らせる(ステップ6)。また、CPU1は、カウントアップした通信異常回数及び通信異常発生時刻をNVRAM3やHDD11に保存する。なお、保存した通信異常回数及び通信異常発生時刻は操作パネル10を操作することにより取得可能であり、また、警告レポートとして印刷出力することも可能である。
まず、HDD11がSerial−ATAインタフェースを介してアクセス状態になる(ステップ11)。具体的には、CPU1がHDC12内のHDD11との通信用レジスタに対するRead/Writeなどを行なう。このとき、またはこのときから、ノイズ検知回路14はSerial−ATAインタフェース上のノイズを検知することにより通信異常を検知しているか、検知し始める。そして、通信異常が発生することなく(ステップ12でNo)HDD11へのアクセスジョブがすべて終了したならば(ステップ21でYes)、この動作フローを抜け、待機状態に戻る。すべてのジョブが終了していなければ(ステップ21でNo)、ステップ11に戻り、次のジョブを開始する。
ここで、再度、通信異常が発生しているかどうかを検知し(ステップ18)、通信異常が発生していない場合(ステップ18でNo)、すべてのジョブが終了したか否かを判定し(ステップ21)、すべてのジョブが終了したならば(ステップ21でYes)、待機状態に戻る。すべてのジョブが終了していなければ(ステップ21でNo)、ステップ11に戻り次のジョブを開始する。
それに対して、リトライ回数が規定値Rに達した場合には(ステップ19でYes)、Serial−ATAインタフェース上でHDDアクセス状態における通信異常が発生している旨を操作パネル10内の表示装置に表示させるか、警告レポートを印刷させ、利用者に知らせる(ステップ20)。また、CPU1は、カウントアップした通信異常回数及び通信異常発生時刻をNVRAM3やHDD11に保存する。なお、保存した通信異常回数、通信異常の内容及び通信異常発生時刻は操作パネル10を操作することにより取得可能であり、また、警告レポートとして印刷出力することも可能である。
図6は、ノイズ印加が単発であるがノイズ印加時間T’の長い場合であり、発生してからリカバリ時間Tが経過した後にリトライ処理を開始している。しかし、Aの動作ではリカバリ時間Tが短いために再度のリトライ処理が発生し、その後に通信が終了している。それに対して、Bの動作ではリカバリ時間Tが長いために1回のリトライ処理で通信が終了している。
このように、ノイズの印加時間やノイズの断続性により、リカバリ時間Tが短かかったりリトライ回数が少な過ぎたりすれば通信が正常に転送されない可能性がある。そのため、この実施例では、リカバリ時間T及びリトライ回数の規定値(閾値)を操作パネル10により設定できるようにしている。
Claims (13)
- Serial−ATAインタフェースに接続されたデバイスを持つ情報装置において、前記Serial−ATAインタフェース上のノイズを検知するノイズ検知手段と、該ノイズ検知手段により前記ノイズが検知されたときに通信異常として処理する処理手段とを備えたことを特徴とする情報装置。
- 請求項1記載の情報装置において、前記ノイズ検知手段により前記ノイズが検知されたときに割り込みを発生させる割り込み手段を備えたことを特徴とする情報装置。
- 請求項2記載の情報装置において、前記割り込み手段による割り込みがデバイスアクセスを行なっていない待機状態時のSYNC通信時に発生した場合、割り込み制御をマスクするマスク手段を備えたことを特徴とする情報装置。
- 請求項1記載の情報装置において、前記デバイスがハードディスク記憶装置であって、前記通信異常が該ハードディスク記憶装置に対する書き込み動作時または読み出し動作時に発生した場合、当該書き込み単位または読み出し単位についてリトライ処理を行なうリトライ処理手段を備えたことを特徴とする情報装置。
- 請求項4記載の情報装置において、リトライ回数を設定するリトライ回数設定手段を備え、前記リトライ処理手段は最大で前記リトライ回数まで前記リトライ処理を行なうことを特徴とする情報装置。
- 請求項4または5記載の情報装置において、通信異常発生時からリトライ開始までのリカバリ時間を設定する時間設定手段を備え、前記リトライ処理手段は通信異常発生時から前記リカバリ時間後にリトライ処理を行なうことを特徴とする情報装置。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報装置において、通信異常の発生回数を計数する計数手段を備えたことを特徴とする情報装置。
- 請求項7記載の情報装置において、前記発生回数が所定の発生回数に達したときその旨を表示させる表示手段を備えたことを特徴とする情報装置。
- 請求項8記載の情報装置において、前記所定の発生回数を設定する発生回数設定手段を備えたことを特徴とする情報装置。
- Serial−ATAインタフェースを介してデバイスを制御する制御装置において、前記Serial−ATAインタフェース上のノイズを検知するノイズ検知手段と、該ノイズ検知手段により前記ノイズが検知されたときに通信異常として処理する処理手段とを備えたことを特徴とする制御装置。
- 請求項10記載の制御装置において、割り込み手段と、該割り込み手段による割り込みがデバイスアクセスを行なっていない待機状態時のSYNC通信時に発生した場合、割り込み制御をマスクするマスク手段とを備えたことを特徴とする制御装置。
- 請求項10記載の制御装置において、前記デバイスがハードディスク記憶装置であって、前記通信異常が該ハードディスク記憶装置に対する書き込み動作時または読み出し動作時に発生した場合、当該書き込み単位または読み出し単位についてリトライ処理を行なうリトライ処理手段を備えたことを特徴とする制御装置。
- 請求項10、11または12記載の制御装置において、通信異常の発生回数を計数する計数手段を備えたことを特徴とする制御装置。
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